S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl

S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl

part40-224~233,237~238


224 :S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl:2008/08/03(日) 19:03:26 ID:HOgwJDan0
"S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl"行きます。
このゲームは進行の自由度が高く、
メインストーリーに関わらない部分はプレイヤーの行動によって展開が変化することもあり、
またお宝探しや金稼ぎなどで延々と時間を潰すこともできます。
そういった部分はほとんど省かせていただきました。


(ゲーム開始時までのあらすじ)
2006年、チェルノブイリ原子力発電所跡地で謎の大爆発が発生。
周辺一帯は放射能で汚染され、
突然変異したミュータント生物や異常な物理現象(アノーマリー)が目撃されるようになる。

そして2012年、"Zone"と呼ばれるようになった事故現場周辺は
"STALKER"(「ストーカー」)と呼ばれる命知らずが集う場となっていた。
彼らは"Zone"の内部で科学者による調査の手助けをしたり
"Artifact"と呼ばれる"Zone"にしかない特殊な物質の回収作業を行う賞金稼ぎである。

その"Zone"の内部には"Death Truck"と呼ばれる謎のトラックが存在した。
それらは何処からともなく現れては、幾つもの死体を捨てて何処かへと去ってゆく。
死体はストーカーや身元不明者であった。
彼らの共通点は、体に「S.T.A.L.K.E.R.」の刺青が入っていること。

ある日、一人のストーカーが大破したトラックと周囲に散らばる死体を発見した。
死体には全て「S.T.A.L.K.E.R.」の刺青が入っていた。
だが、死体と思われた者の中に、ただ一人生存者がいた。
ストーカーは意識不明のその男を背負い、懇意にしている商人シドロビッチの元を訪れる。

男はシドロビッチの元で息を吹き返したが、記憶を完全に失っていた。
持ち物はPDA(個人情報端末)のみ。
そこには一人の男の写真と、「ストレロックを殺せ」という文章だけが記録されていた。
シドロビッチによって"Marked One"(「印付きの男」)と名づけられた男は、
自分が何者であるかを知るために、ストーカーとして"Zone"へ足を踏み入れることに…。

225 :S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl:2008/08/03(日) 19:04:38 ID:HOgwJDan0
("Zone"内部勢力紹介)

・Loner(一匹狼)
特別な主義信条を持たず、かといって見境なしに他人を襲うほど悪辣でもないストーカーたち。
「一匹狼」とは言うものの、Loner同士でグループを組んで行動することが多い。
主人公"Marked One"もLonerと見なされている。

・Bandit(盗賊)
他人を襲って生命と物品を奪うことを躊躇わない、ならず者のストーカーたち。
当然ながら他のあらゆる勢力と敵対している。

・Duty
"Zone"の危険から外世界を守ることを自らの責務とする、
準軍隊的な色彩を持つ規律正しい集団。
科学者による調査を積極的に支援している。
Loner以外の勢力、特にFreedomと敵対している。

・Freedom
"Zone"の神秘と恩恵は全世界に共有されるべきであり、
"Zone"への出入りは自由になるべきだ、と唱えるアナーキスト的な集団。
当然DutyやMilitaryとは仲が悪いが、Lonerとは敵対していない。

・Mercs(傭兵、Mercenaries)
対人戦闘に特化したストーカーの集団。
他者に雇われて「敵」を排除することを仕事としているようだが、
極端に閉鎖的であり、その本拠地の場所や活動の指針は不明。
他のあらゆるストーカー勢力と敵対している。

・Military(軍隊)
政府の指示によって"Zone"内の警備や調査に当たっている職業軍人たち。
彼らはストーカー勢力とは敵対関係にあるが、理由なしに積極的な交戦はしない。
時には戦闘ヘリや装甲車を投入してくる。

・Monolith
"Zone"中心部にあるという「モノリス」の存在を信じ、
それを人の手から守ることを大義とする宗教的な集団。
"Zone"中心部に近づこうとするものを容赦なく攻撃する。

226 :S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl:2008/08/03(日) 19:05:21 ID:HOgwJDan0
(その他、"Zone"内部で活動する人々)
・Trader(商人)
勢力というよりは職業。ストーカーと取引をする"Zone"の商人たち。
物品以外に情報や仕事の依頼も取り次いでくれる。
自ら銃を手にして戦ったりすることはない。

・Ecologist(生態学者)
外部から"Zone"の調査に訪れた科学者たち。
警備や調査・採集のためにストーカーを雇ってくれるので、
一般のストーカーにとってはお得意様にあたる。
Loner、Duty、Militaryとは良好な関係にあるが、MercsやMonolithに襲撃されることがある。



息を吹き返した"Marked One"。
記憶はまったく残っていないが、"Zone"の風景はどこか見覚えがあるし、銃も手になじむ。
どうやら自分もストーカーだったらしい。
なぜ自分のPDAに「ストレロックを殺せ」とあるのか、
そもそもストレロックとは何者なのかを調べることで自分を見つけ出すことを決意する。
こっちは慈善事業をやってるんじゃないんだ、
手間をかけさせただけの価値があることを証明して見せろ、
というシドロビッチの言葉を受け、
彼からの依頼をこなして情報を得ながら調査を進めることに。

シドロビッチの指示の下にLonerとBanditの争いに参加。
任務を果たしてストレロックという男のことを教えてもらう。
その男は現役のストーカーで、
噂によると誰も近づけなかった"Zone"中心部近くへ接近する方法を見つけたらしい。
その男が今どこにいるのかは不明だが、何人かのストーカーを介して情報を集め、
彼の使っていた地下の隠れ家を見つけた。
そこにはカスタマイズされたライフルとフラッシュメモリが残されていた。
フラッシュメモリ内の記録によると、彼には「ファング」と「ゴースト」という仲間がいたらしいが、
「ファング」は死亡したらしい。
ストレロック当人以外に「ゴースト」のことも調べることに。

(註:フラッシュメモリを見つけなくても先に進めるが、
 その場合はいくつかのイベントが発生しなくなり、真エンディングまで到達できなくなる)

227 :S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl:2008/08/03(日) 19:06:49 ID:HOgwJDan0
シドロビッチの指示で「アグロポラム研究所」という放棄された施設に潜入し、
警備していたMilitaryと交戦して調査記録を奪取した。
文書の内容によると、その研究所は"Zone"発生と拡大の時期には
「X18」なる秘密研究所の隠れ蓑として機能していたらしい。
文書は「バーキーパー」に渡せということなので、
"Zone"内のストーカーが集うバー"100Rads"へ向かう。

バーはDutyの拠点である工場団地跡にある。
ここはDuty隊員達の不断の努力によってミュータントやアノーマリーが排除された安全地帯だ。
ベテランの商人であるバーの店主に文書を渡すと、
「X18」(ではないかと思われる研究所)の場所を教えてくれた上で、そこの調査を頼んできた。

バーで情報を集めるうちに、奇妙な噂を耳にした。
"Zone"中心部近く、かつてのチェルノブイリ発電所の「石棺」には「モノリス」がある、
それは「望みをかなえるモノ」、それに願えばどんな望みでもかなうという…。
(「石棺」とは、1986年に爆発事故を起こした4号原子炉を封印している建造物のこと)

バーの南東、Dark Valley地区にある「X18」に向けて出発。
付近に拠点を築いていたBanditを撃破し、地下の入り口からX18内部へ。
X18内部には生きている人間は一人もいなかった。
異様な生物たち…ねじくれた人間のような奇怪なミュータントや実体の見えない敵が襲ってきた。
ミュータントの中にはガスマスクやボディスーツの残骸を身にまとっているものいたし、
サイコキネシスやパイロキネシスの使い手さえもいた。
X18の最深部・中央管制室でめぼしい書類を引っつかんで逃げ出す。
どうやらX18では(おそらく人間を材料に)ミュータントを作り出す実験をしていたようだ。
同時に、人の精神に影響を与える電磁波か何かを放射する装置を製作し、"X16"へ送っていたらしい。

バーキーパーにX18の書類を見せると、今度は"X16"の探索を依頼してきた。
"Zone"中心部近くには"Brain Scorcher"(脳を焼き尽くすモノ)なる地帯がある。
そこに足を踏み入れたものは必ず発狂しゾンビになってしまうという恐るべき場所だ。
その症状はX18の実験記録に酷似している、
ということはX16を調べれば"Brain Scorcher"を止める方法が分かるのでは…?
X16はおそらくYanter地区にあるだろう、とバーキーパーが言うので現地に向かってみることに。

228 :S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl:2008/08/03(日) 19:07:40 ID:HOgwJDan0
Yanter地区を目指し工場団地の西へ向かう。
なぜかMercsがこのあたりを封鎖しており、戦闘に突入してしまう。
クルグロフ教授と名乗る科学者が救援を求めてきたので、
Mercsを退けて彼を救助した。
彼はヘリでYanterの研究施設に向かっていたところ、Mercsにロケット弾で撃墜されてしまったらしい。
一緒にYanterへ向かうことに。

Yanter地区はゾンビになってしまったストーカーがうろついているばかりで、
まともな人間は一人もいないかのように見えた。
地区の南にトーチカのような研究施設を発見。
中にいた生態学者サハロフ教授に話を聞くと、やはり彼らもX16を調査しようとしていることが分かった。
しかし、この付近では人間の精神を破壊する装置"Psi-Emitter"が働いているため、
不用意に行動すればゾンビになってしまう。
そこで、教授の研究に協力して精神防護装置"Psi-Helmet"を完成させることに。

クルグロフ教授とともに屋外での調査を終えると、
サハロフ教授は完全にチューニングしたPsi-Helmetをくれた。
さらにヴァシリエフという生態学者のことを教えてくれた。
ヴァシリエフはストーカー「ゴースト」を雇い、
一週間ほど前にX16内部への侵入を試みたが、そのまま通信が途絶えた。
彼の最後の通信がどこから行われたか突き止めたので、行ってみてほしいとの事。

Psi-Helmetを着用し、調査行を開始。
まずヴァシリエフの遺体を捜索した結果、彼の亡骸とX16の場所を含む記録を発見。
彼らはX16内部への侵入を果たしたが、
「ゴースト」はX16内部で正気を失い、施設の奥へと入っていってしまったらしい。
逃げ出したヴァシリエフも結局はゾンビに取り囲まれて生還できなかったようだ。
どうやら「ゴースト」の口からストレロックの事を聞きだすのは絶望的なようだが、
X16内部には彼の遺体か何かがあるだろう。

X16の入り口は研究施設の北、廃棄された軍の施設にあるらしい。
施設付近は強力なPsi放射が発生しており、
ゾンビと干からびた死体と人間の成れの果てのミュータントしかない荒涼たる世界になっていた。
建物の一つから地下研究所X16へ。

229 :S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl:2008/08/03(日) 19:08:36 ID:HOgwJDan0
X16内に侵入し、ゾンビとミュータントを駆逐しつつ奥へ進むと
巨大な脳のようなものを透明なカプセル内に据えた奇怪な装置を発見。
これこそがPsi-Emitterだろう、ということでそこらじゅうのスイッチをオフにして回る。
全てのスイッチをオフにすると、激しい鳴動とともに装置が止まった。

研究所のさらに奥に入り、「ゴースト」の遺体を発見。
彼が持っていた書類と記録を確保する。
死体の顔を見たMarked Oneはある事に気づいて驚いた。
彼は自分のPDAに「ストレロックを殺せ」という文章とともに記録されていた写真の男だった。
あの写真はストレロックではなかったのか…?

ゴーストの記録からストレロックの仲間に「ドクター」と呼ばれる男がいることが分かった。
彼の居場所は「ガイド」と呼ばれる男が知っているらしい。
また、手に入れた書類から"X19"の存在が判明した。
これこそが"Brain Scorcher"らしい。
X19のPsi-Emitterは冷却装置の保護のために定期的に出力を下げるそうだ。
タイミングを図って侵入することであの一帯を突破できるらしい。

「ガイド」に会うためにゴーストの記録にあった会合場所へ。
待っていたガイドにゴーストのことを告げると、
ドクターはストレロックの隠れ家にいるということを教えてくれた。

以前一度行ったことがあるストレロックの隠れ家へ向かったMarked One。
だが、隠れ家の入り口のはしごに手を書けた途端、爆発が起こって意識を失った。
朦朧とする意識の中で、誰かが介抱してくれていることに気づく。
「どうしたんだストレロック、記憶喪失にでもなったのか?
 トラップを仕掛けるように言ったのは君だろうに…。
 時間が無い、聞いてくれ。
 モノリスに関する君の考えはおそらく正しい。
 「デコーダー」はプリピャチに隠しておいた。鍵と地図を渡しておく。
 君が何を求めているのかは知らないが、がんばってくれ。」

ふと気づくと、そこには誰もいなかった。
自分こそがストレロックだとしたら、記憶を失う前に一体何があったのだろうか?
真実を知るにはさらに北に向かうしかない…。

230 :S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl:2008/08/03(日) 19:10:08 ID:HOgwJDan0
バーキーパーの計らいでDutyのリーダー、ヴォローニン将軍に会うことになった。
Lonerの立場を活かし、Freedomの基地に入り込んで
強力なグレネードランチャーを盗み出してほしいとの事。
また、Duty隊員の一部が将軍の制止を振り切ってFreedomを攻撃しに行った模様で、
自殺行為だから彼らには加わるなと釘を刺された。

バーの北にある廃棄された軍の倉庫群がFreedomの基地になっている。
そこへ向かう途中、Dutyの隊員に声をかけられた。
Freedom殲滅作戦に協力してほしい、
具体的にはLonerの立場を活かし、Freedomのスナイパーに近づいて殺害してほしいとの事。

(ここから先にどのような行動をとるかはプレイヤー次第。
 ヴォローニン将軍に従ってDutyに穏健な協力をするもよし、
 Duty過激派のリーダー「スカル」とともにFreedom殲滅を目指すもよし、
 Freedomのリーダーであるルーカッシュと話し合ってDutyと戦ってもよい。
 特に何もしないことも、DutyもFreedomも皆殺しにしてしまうことも一つの選択肢である。
 エンディングの内容にある程度影響するが、メインストーリーにはまったく関係しない。)

Freedomの基地よりさらに北へ行くと、Freedomが「防壁」と呼んでいる拠点に到達した。
ここより北はMonolithの狂信者のたむろす場所であり、
Freedomの隊員達は彼らの襲撃から南の一帯を守るために戦っていた。
ちょうど襲撃が始まったので、彼らに協力して敵を退け、そのまま単独での逆襲を開始する。

"Brain Scorcher"を目指して北上するMarked One。
あたりはアノーマリーと異常に強い放射能にあふれ、
しかもMonolithの連中が容赦なく攻撃してくる。
Monolith兵の妨害を退け、Brain Scorcher内部へ侵入したMarked One。
中はがらんとしており、Monolith兵すらいない。
難なくメインスイッチを切るMarked One。その途端、彼はめまいとともに意識を失った。

 あの時、自分は確かに見た。
 巨大な氷のようなクリスタル、「望みをかなえるモノ」、モノリスを。
 自分はあそこにいた…

「お前の望みは知っているぞ。我が元へ来たれ…」
誰かの声が耳元で聞こえた。モノリスが呼んでいる…
立ち上がるMarked One。退路を断ちに来たMonolith兵と戦ってBrain Scorcherを脱出する。

231 :S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl:2008/08/03(日) 19:11:27 ID:HOgwJDan0
Brain Scorcherが停止したという情報は瞬く間に広まったらしい。
ヘリで乗りつけたMilitaryがMonolithと激闘を繰り広げ、
DutyとFreedomがZone中心部を目指すために相争い、Lonerは我関せずと北へ走り…
Marked Oneも北を目指す。
向かう先はプリピャチ、かつてチェルノブイリ発電所の勤務者のために作れられた町だ。
(註:実際のプリピャチは発電所の北にあるが、このゲームでは南にあることになっている。)

バーキーパーの周旋で重装備のLonerのチームとともにプリピャチを進むことになった。
至る所にMonolith兵が待ち構え、間断なく銃声と爆発音が響く。もはやここは戦場だった。
力闘の末、制圧した地下駐車場に拠点を構えることにしたLonerたちと別れ、
Marked Oneは単身でホテルに向かう。
ドクターのくれた鍵と資料をもとにホテルの一室に入ると、
そこにはデコーダーと資料があった。
ストレロック、すなわちMarked One自身の残した記録だった。

かつて、ストレロックの率いるチームはチェルノブイリ発電所への侵入を果たし、
モノリスの存在を突き止めていた。
だが、同時に電子ロックのかかった不審な扉を発見していた。
モノリス自体が何かの隠れ蓑なのではないかと考えていたストレロックは撤退を命じ、
部下の「ファング」に電子ロックを破るデコーダーの作成を命じた…。

プリピャチの北の端、チェルノブイリ原子力発電所のすぐ近くでは
MilitaryとMonolithの死闘が繰り広げられていた。
激しく抵抗するMonolithをヘリや装甲車を投入して押しつぶそうとするMilitary。
時に両軍に標的にされながら、火線を縫って発電所に飛び込む。
Monolith兵と戦いながら発電所内部を捜索するMarked One。
その向かう先は…

(デコーダーを持っていなければ以下のモノリスエンドでゲーム終了。
 その時満たしている条件によってどのエンディングになるかが変わる。)

232 :S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl:2008/08/03(日) 19:12:08 ID:HOgwJDan0
「石棺」内部へ侵入したMarked One。そこには光り輝く巨大なクリスタル、「モノリス」が。
「お前の望みは現実となろう…ここは道の終わり…我が元へ来たれ…」
Marked Oneはモノリスの呼び声に答えて…

1.「俺は不老不死になりたい」 (特定の条件を達成していない)
 彼はそう言うと、体に違和感を覚えた。
 体が見る見るうちに金属になっていく。
 恐怖に震えながら、なすすべもなく全身を金属に変えられていくMarked One。
 彼は不老不死の金属像になった。 (終)


2.「俺は金持ちになりたい」 (所持金が一定額以上)
 彼がそう言うと、何かが降ってきた。拾ってみるとそれは金貨だった。
 雨のように降り注ぐ金貨と紙幣。喜ぶMarked One。
 彼は気づかなかった。
 「紙幣」は剥れたペンキの破片で、「金貨」は外れたボルトやナットであることに…。
 やがて天井を支える梁が脱落し、Marked Oneを押し潰した。 (終)


3.「俺は"Zone"が消えてほしい」 (Marked Oneのストーカー間での評判が非常に良い)
 彼がそう言うと、彼は真っ白な光に包まれた。
 "Zone"は消えたのだ。この光に目が慣れれば、あたりは平和な光景が広がっているはず…。
 喜びの表情を浮かべるMarked Oneの目には瞳が無かった。
 "Zone"は(彼の視界から)消えたのだ。 (終)


4.「人類は腐敗している。統制が必要だ」 (Marked Oneのストーカー間での評判が非常に悪い)
 彼がそう言うと、彼の脳裏にイメージが送り込まれた。
 行軍、核爆発、死者…。腐敗した人類にモノリスが与える容赦なき統制…。
 Marked Oneはただ一人、暗黒の中にいた。 (終)


5.「俺は世界を支配したい」 (DutyとFreedomの指導者が両方とも死亡している)
 彼はそう言うやいなや、体を折って苦痛の声を上げた。
 彼の体からもやもやとした光が放たれ、モノリスに吸い込まれていく。
 あとに残ったのは彼の防弾スーツだけだった。
 Marked Oneはモノリスに吸収され、その一部として世界を支配する存在になったのである。 (終)

233 :S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl:2008/08/03(日) 19:13:37 ID:HOgwJDan0
(デコーダーを持っていれば以下の"C-consciousness"エンドに到達できる。
 会話中の選択肢によってエンディングが分岐。)

「石棺」ではなく電子ロックされた扉へ向かったMarked One。
デコーダーで扉を開け、最深部へ侵入する。
そこにはモノリスの制御装置があった。
これを破壊すると、装置に写っていたモノリスのホログラムが消え、一人の男の姿が現れた。
「ごきげんようストレロック。君は私に聞きたいことがあるだろう。
 まずは話をして、それから何をするか決めようではないか。」

 「それ」は超意識体"C-consciousness"、7人の人間の精神を統合した存在だった。
 彼は原発事故で廃墟になっていたチェルノブイリでひそかに行われた実験の産物である。
 彼が作られた目的は情報空間"Nous-Sphere"にアクセスし、これに操作を加えること。
 Nous-Sphereは地球全てを覆い、全ての生物の精神に接続している。
 これを操作すれば地球上から残虐性や貪欲といった負の精神面を消去できると考えられたのだ。
 だが実験は失敗。現実空間とNous-Sphereの間に亀裂が発生し、"Zone"が出現した。

 "C-consciousness"は"Zone"の拡大を抑え、実験を続けるために自らの身を守る手段を講じた。
 発電所の周囲に"Psi-Emitter"を配置して無関係な人間の到達を阻む。
 Psi-Emitterの秘匿能力である洗脳機能を用いて近づいてきた人間を護衛に変える。
 (そのほとんどはMonolith兵にされたが、一部は特殊な任務を遂行するエージェントになった。
  Marked Oneの腕にもある"S.T.A.L.K.E.R."の刺青はその一員であることを意味している。)
 そして「モノリス」を設置し、その噂話を意図的に流して"C-consciousness"の存在から人々の目をそらす。

 ストレロックはモノリスの背後に何かがあることに気づいた最初の人間だった。
 "C-consciousness"は彼を探し出して抹殺することを決め、
 何人かのストーカーを洗脳して任務を刷り込み、"Death Truck"に乗せて送り出した。
 最大の誤算はそのストーカーたちの中にストレロック本人がいたこと。
 次の誤算は輸送中のトラックが落雷で破壊され、
 Psi-Emitterの効力が及ばない場所で激しいショックを受けたストレロックの洗脳が解けてしまったこと。

237 :S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl:2008/08/03(日) 20:12:39 ID:HOgwJDan0
"C-consciousness"との会話の終わりに、
「"Zone"の拡大を抑えるために我々に参加して欲しい」と頼まれたストレロックは…

1.「実験に協力しよう」と言った。

 協力を申し出たストレロックは"C-consciousness"装置の培養カプセルの一つに入り、
 "C-consciousness"の一部になった。

 "Zone"内のとある場所で、初老の男…ドクターは一人つぶやく。
 「もう長いことストレロックを見ていない…彼はやったのだろうか?
  簡単に終わるようなタマじゃない、きっとうまく行っているのだろう…」  (終)



2.「そんな誤魔化しに協力する気はない」と言った。

 ストレロックは光に包まれ発電所の外へテレポートした。
 大規模アノーマリー「ブロウアウト」でMilitary他の勢力が壊滅した静寂の中、
 彼はMonolith兵と戦いながら無数のテレポーターを潜り抜け、"C-consciousness"装置へ到達した。
 もはや彼を阻むものは何もない。
 彼は銃を培養カプセル群に向け、ためらいを振り切って引き金を引いた。

 次の瞬間、ストレロックの周囲にあった物が全て消えうせた。
 そこはトンボが飛び野ウサギが跳ねる、明るい野原だった。
 「俺が正しかったのかどうかは分からない。
  だが、俺はやった。この幸運に感謝すべきだろう…」
 彼はごろりと横になると、平和な眠りを楽しむことにした。 (終)

238 :S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl:2008/08/03(日) 20:14:47 ID:HOgwJDan0
最後の最後で規制に引っかかりました。

7つあるエンディングにはゲーム中では扱いに差がないのですが、
一番最後の"C-consciousness"破壊エンディングが真のエンディングだと見なされています。
(このエンディングへのルートが一番長いため)

このゲームの設定の元ネタは1979年に公開された
映画「ストーカー」(アンドレイ・タルコフスキー監督)だと思われますが、
映画をゲーム化したという訳でもないようで、その辺の関係はよく分かりません。

※原投稿者註:設定の元ネタはロシアの小説家ストルガツキー兄弟の「路傍のピクニック」(邦題は映画にあわせて「ストーカー」、ハヤカワから出版されてます)で、この小説を映画化したものがタルコフスキーの「ストーカー」です。

小説と映画にはある程度の設定の違いがあるのですが、このゲームはどちらともかなり違っています。例えば、Zoneがチェルノブイリにあることや、Zone内部でストーカー同士が銃を取って戦っていること、あるいは政府の秘密研究がZoneに関わっていること、C-Consciousnessの存在などがゲーム独自の設定です。

最終更新:2010年04月10日 19:24