トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説

トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説

part40-271~277,279~284


271 :トワイライトシンドロームDS ◆l1l6Ur354A:2008/08/05(火) 15:00:17 ID:gxUl+3qk0
サブタイまで入れると名前が長すぎるとの事でDSとしておきます
実際はトワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説です


はじまりの噂

ある日カナ、メグミ、アリサの3名は最近流行っているナナシという正体不明の人物が送る
都市伝説メールに書かれたこっくりさんを試してみようとメールの内容に従って旧校舎でこっくりさんを実行する。
すると好きな人を聞けば「きつね」、場所を聞けば「あのよ」と不気味なコインの動きに怯え不安が高まる中
アリサが痙攣しながら倒れ、思わず2人は逃げ出してしまう。
脱出しようとするも扉は開かず途方に暮れ、突如現れた霊から逃げていたがついにカナが孤立してしまう
そこでナナシからのメールにあった鏡を見ながら背中に「犬」と書けばお守りになると思い出して実行しようとするが
見つかる鏡は全て紫色に塗り潰されているか割られていた。
どこかにないかと探しながらこっくりさんを行った音楽室前にいくとアリサが倒れている。
慌てながらもカナはアリサの背中に「犬」と書く事でアリサを助け脱出しようとしたが背後には霊が迫っていた。

272 :トワイライトシンドロームDS ◆l1l6Ur354A:2008/08/05(火) 15:02:20 ID:gxUl+3qk0
第1の噂 神隠しメール

母親が単身赴任で1人桐塚へ越してきたミズキはクラスメートからカナとメグミが行方不明で
アリサが意識不明のまま道ばたで倒れていたのを保護され入院した事を聞かされる。
試しにとカナに電話するが取る事はない、また昨晩自分に届いたカナからのメールは件のこっくりさんチェーンメールだったのだが
何故か後半が文字化けしており読める部分だけを繋げると「カミカクシ」となっていた。
クラスメートの話ではこっくりさんをやったのではないかと聞かされ何となく不安が残る
そんなミズキの携帯にナナシから「屋上で待つ」とメールが届いた。
悪戯だろうかと怪しみながら放課後になって屋上へ行くと誰もいない、少し待ってみようと旧校舎へ目をやると一瞬人影が見えた
その時、背後から携帯で撮影する音が聞こえ振り向くと見知らぬ女学生がいた。
まさかナナシ?と思わず呟くと相手は笑いながら「あんたも受け取ったのね」と言いながら自己紹介をした
リコと名乗る学生はアリサの友人で都市伝説に興味があって色々と調べているのだという
だがミズキには面白半分としか見えずどこか気になるがリコはお構いなしに話してくる
そしてカナとメグミの手かがりを得るためにこっくりさんを今からしないかと持ちかけてきた
嫌がるミズキを説得するようにナナシのメールにも「屋上では霊が集まりにくい」とあるから大丈夫だと言って
押し切られる形でこっくりさんをするが反応がない。
何で動かないのかと愚痴をこぼすリコを見ながらミズキは先ほどの人影を思い出しリコにさっきとった写真を見せてもらう事にした
すると花壇にメグミの携帯が落ちているのを発見し、調べると履歴にイズミレイカという人物があった
リコによれば祖母が占い師をしているらしく色々詳しいと噂という。
何かアドバイスをもらえないかと会いに行ってみたがそっけない態度で相手にもされない。
ミズキが事情を話すと「旧校舎ではなく新校舎屋上でのこっくりさんなら安全だと思う」と言われ
夜になってミズキとリコは屋上でこっくりさんを行うが気を失い、気づくと旧校舎にいた。
せっかくだから探検しようという気楽なリコの反応に呆れながらもカナとメグミを探すために旧校舎を調べる2人
調べていく中でカナが狐の真似をした声が聞こえたり、旧校舎は戦時中に負傷者の収容所であった事が分かり
旧校舎には今も無念の思いを抱いた霊が自縛霊としているのではと考える。
しかし、チェーンメールを行わなかったために「24時間以内に送らなければ霊に襲われる」という都市伝説が現実になり霊に襲われる。
そんな頃、2人にアドバイスしたレイカは新校舎の屋上は鬼門の方角であり
そんな場所でこっくりさんをやれば余計に霊を集めてしまう事に気づいた。
気が進まないままに間違った情報を与えた罪悪感から旧校舎へと入るレイカ。
ミズキとリコの声が聞こえるのだが姿が見えない事から時間と空間がズレていて2人は現実と霊界の狭間にいるのだと判断する。
このままでは2人も取り込まれてしまうため助けにいかなければならないが
自分も同じ空間にいくには『鏡を使ってかごめかごめを歌うこと』しかない
だが通路の鏡は紫色に塗り潰されたままである。
急いで探し回るとトイレの割れた鏡から破片の大きい物を選んでかごめかごめを実行する。
何とか上手く同じ空間に入る事に成功しミズキとリコの2人と合流する。
そして倒れたメグミを発見し背中に犬の字を書く事でまずは事なきを得たが未だにカナは見つからない。
しかし2人が集めた情報とレイカの知識を使って戦時中に看護婦が飼っていた狐が供養されずにいて自縛霊となっているのではと気づく。
3人はナナシのメールに書かれた「旧校舎の音楽室でこっくりさんをやると好きな人が分かる」を思い出し
ひょっとすると音楽室に何かあるのではと考え音楽室を調べると蓄音機の下から狐の遺骸が見つかった。
すぐさま供養を始めたがそれでもカナの行方が分からない、旧校舎に居ないならどこなのか
考えた結果旧校舎同様に霊の集まりやすい場所は新校舎の屋上しか無いと判断する。
すると空間が歪み、気が付くとカナが居なくなった日のその時その場所に移動していた。
レイカが言うには狐のお礼だというがそれよりも今まさに屋上から飛び降りようとしているカナを発見し
落ち着きながら背中に犬の字を書いて何とか救い出した。
やっと終わったと安心した3人の前に狐を抱いた看護婦がお礼を言うような素振りで空へ昇っていくのが見えた。
次の日、事件前後の記憶は無くしているが無事にカナとメグミが発見され神隠しメールは解決したのであった。

273 :トワイライトシンドロームDS ◆l1l6Ur354A:2008/08/05(火) 15:04:51 ID:gxUl+3qk0
第2の噂 幻のホーム(1/2)

あの事件以来、何かと関わる事となったリコから友人が人身事故を見て保健室で休んでいるから見舞いに行こうと誘ってきた。
興味本位で話にいくだけじゃないの、と皮肉を言うミズキを軽く笑って保健室にいくとベッドで休んでいる友人がいた。
話を聞いた所、友人が言うには東桐塚駅で電車を待っていると「落ちろ、落ちろ」と声が聞こえた直後に隣の人がホームから落ちたという。
しかしそんな話をしても誰も信用しないのでどうしたらいいか分からないと話す友人にリコがそれなら私たちが調べてくると提案する。
いきなり言われ気乗りはしないが友人を放っておくのも、という事でミズキも協力する事に。
駅に着いてリコから江戸川線には「時間にない電車がきたり」「拡張工事をしてる際に怪我人が多い」
といった話を聞きながらホームに降りるとクラスメートのマサキに出会った。
どうやら友人のユウタと2人で夕飯を食べる約束をしていたらしいのだが
ユウタはまだ来ていないので雑談がてらにマサキへ怪奇現象を調べに来たなどの旨を話してみると
マサキたちが小学校の頃から「時刻表に無い電車に乗ると幻のホームに辿り着く」があったといった話を聞かされる。
そのままリコから強引に誘われる形でマサキも調べ物を手伝わされる事になり
3人で階段を登ると老人が係員の待機所でドアを叩いているのを見かけた。
老人の「拡張工事をやめないと大変な事になる」と叫んでいるのが気になり話を聞いてみると
老人はサクマと名乗り昔江戸川線で働いていたと言う。
その頃は拡張工事が盛んで地下にある遺跡を使う事もあったせいか事故も多かったため
やむなくルートを大幅に変え、その際に元々あった旧三ツ矢駅を封鎖し新三ツ矢駅を作った事や
昔の駅ではコインロッカーに赤子が捨てられる事件などもあったと話してくれた。
そして幻のホームとは旧三ツ矢駅の事で自分は若い頃そこに行った事があると言う。
その時は時刻表に無い電車が駅に入ってきて気が付いたら幻のホームに着いて
迷路のような洞窟を抜けると祠の前に辿り着いた後引き返したのだが
大事な時計を忘れてきてしまったため老いてからもそれが心残りだと話す。
サクマ老人は恐らく祠が怪奇現象の原因だと話し、最近になって怪奇現象が増えたのは拡張工事のせいだと言った。
そして時刻表に無い電車がきたら乗ってはいけない、乗ってしまったら幻のホームに着く電車にまた乗りなさいと助言してくれた。
サクマ老人と別れホームに降りると丁度電車が着いた所なのだが次の電車まで10分はあるはず
まさかこれがとミズキが呟くがマサキはあんなのただの噂だろと相手にしない、そこにユウタも到着したが辺りを見回すとリコがいない。
電車に乗るマサキとユウタをやはり不安に思い降ろそうとするが結局ミズキも乗ったまま電車は出てしまった。

274 :トワイライトシンドロームDS ◆l1l6Ur354A:2008/08/05(火) 15:05:53 ID:gxUl+3qk0
第2の噂 幻のホーム(2/2)

その電車には3名以外に誰もおらずミズキの不安は大きくなる、すると電車が唐突に止まり、この隙にと3人は電車を降りた。
駅も何も無い場所で降りたため、とにかく帰り道を探そうと来た道と逆方向へ歩くと途中で妙な形の石を幾つか拾った。
そうやって先に進むと風の流れがあると気づいたユウタが横道を見つけ、奥へと進むと首の無い地蔵があった。
ふと先ほど拾った3つの石を思い出して取り出すと
それは地蔵の頭であり、ひょっとするとこれが原因かもしれないと綺麗に乗せて地蔵を直した。
そしてここでの用は終わったと横道から出て先へ進むと無人駅があり、そこはやはり旧三ツ矢駅であった。
そこにナナシからのメールが届き開いてみると「ホテルなどにある額縁の裏には御札が貼られている」という都市伝説が書かれた内容で
何のことかと思いながら歩いていると柱に貼られたポスターが目に付いた。
ひょっとしてこれの事かと剥がしてみた所、ポスターの後ろには御札が貼られている。
それを何かの役に立つかもしれないと手に入れた所で時計の音が聞こえてきた。
ミズキの頭にサクマ老人の話が浮かび時計がまだあるのではと探すと音は奥にあるロッカーから聞こえてくる。
3人で手分けしてロッカーを開くが時計は全く見つからない、それどころか音も途絶え嘘のように思えてきた。
仕方がないと引き返そうとした時、突然ロッカーから赤子の泣き声が響きガタガタと揺れ始めた。
慌てて扉を押さえる3人だが徐々に揺れが大きくなりもうダメだ
という所で背後に気配を感じたミズキが一瞬後ろを振り返ると女性の霊が「私の赤ちゃんを返して」と呟いて消えた。
同時にあれほど揺れていたロッカーも静かになり手を離しても何ともない。
何だったのだろうと訝しむ3人だったが改めてロッカーを調べるとどうやら後ろが空洞になっていると気づき
ずらしてみると更に奥へ進む道があった。
その奥にはサクマ老人の時計が落ちており、今もしっかりと動いていた。
持ち帰って渡してあげようとミズキがポケットに入れ先へ進むと頭蓋骨が積まれた祠に辿り着いた。
ユウタが「そうかここは昔の処刑場跡なんだ、だから桐塚という地名なのか」と呟く。
ミズキはここで先ほどの御札を使えば霊が落ち着くのではと祠に御札を貼り、3人が引き返すと無人のホームに電車が到着していた。
慌てて乗り込む3人だが動き出した電車には誰も乗っていない。
しかし暴走する電車をマサキが何とか操作してどうにか東桐塚駅へと帰る事が出来た。
駅に着くとリコが「トイレに行ってる間に一体どこ行ってたのよ」と呑気に文句を言ってきてミズキは脱力してしまう。
階段を上り改札の前にいる駅員へサクマ老人に時計を渡したいので会えないか聞くとサクマ老人は三日前に亡くなったと聞かされる。
そんな馬鹿なと思いながらも時計を駅員に渡して届けてもらうように頼むと
マサキが「さっき電車を操作している時に誰かが手を添えて手伝ってくれた」と話した。
ミズキは心の中でサクマ老人に礼を言って4人で駅を去っていった。

275 :トワイライトシンドロームDS ◆l1l6Ur354A:2008/08/05(火) 15:07:41 ID:gxUl+3qk0
第3の噂 ひとりかくれんぼ(1/2)

ある日、ミズキが友人と話しながら「一人暮らしは怖くない?」などと聞かれ
「最近騒がしいかな、昨日も変な酔っぱらいがいたみたいだし」とたわいのない会話をしていると
背後からリコが「あそこのマンションは昔ストーカーの殺人事件があったらしいよ」と脅かしてきた。
引っ越してきたばかりのミズキはその辺の事は分からないため
話をしていた友人にも尋ねてみたが「そんな噂があったような」程度しか分からない。
そこにマサキが現れ小学校の頃にもそんな話が出てたけど何にも無かった、と説明をしてくれた。
その後、自宅に戻ったミズキの携帯にナナシから「○○マンションでは殺人事件があった」といった旨のメールが届く。
薄気味悪いと思いながらメールの墓場(チェーンメールなどを友人に送りたくない人が使うゴミ箱用サイトのアドレス)に送り
気分直しにお風呂に入ろうとした所で玄関でチャイムが鳴った。
出てみるとリコが現れ「今日の話で驚かせたから遊びに来てみたよ」と話してきた。
そして玄関前にこんな物が置かれていたと袋を渡すと中には見覚えのないビデオが入っており、日付は20年ほど前のものだった。
何が写ってるのか気にならない?と話すリコと一緒にリビングでビデオを付けてみると
ミズキが今使っている部屋で男が女性の名前を呟いている映像が流れた。
その背後にあるカレンダーはやはりビデオと同じ日付であり、これが話に出てたストーカーなのだろうか?と考えながらビデオを止めた。
本当に霊がいるのだろうか、と心配になるミズキへリコがレイカから教えてもらったというコンパスを使った霊の探知法があると教える。
言われた通りにすると反応の強い所でコップやアルミホイルなどいくつかの品が見つかった。
前に住んでいた住人のものだろうか?と思いながらコンパスでの調査をするが別段それ以上の事はない。
リコが「それならひとりかくれんぼならどうかな」と言うので話を聞いてみると人形を使った一種の降霊術でこっくりさんと似たようなものらしい。
しかしこっくりさんは前回の事で懲りているので「ひとりかくれんぼ」について手順を習ったが
やはり1人でやるには不安という事で後回しにする。

276 :トワイライトシンドロームDS ◆l1l6Ur354A:2008/08/05(火) 15:08:18 ID:gxUl+3qk0
第3の噂 ひとりかくれんぼ(2/2)

そして今度は外を調べてみようとリコに提案しマンションの横にある物置を探してみると妙なオカルト本や無数のビデオテープがあった。
そんな事をしていると横からお婆さんに何をしているのか話しかけられ
ミズキの前にいた住人について調べていると話した所「倉田裕見子」という人だったと教えられた。
もしやその人が殺されたのではと思ってミズキは母に電話してみたが母は「その人なら引っ越して実家に帰っている」と言われ安心する。
リコにその事を話すと良かったねと言われたのだが突然コンパスが異様な反応を示した。
反応はミズキの部屋からであり、一体なにがと2人で部屋に入った所ミズキはベッドの下に男がいるのを発見する。
慌てないようにリコと一緒に部屋を出て警察に電話し、男は逮捕されたが自分が何故あの部屋にいたのか覚えていないとの事だった。
リコは一度家に戻るとの事で1人部屋に帰ったのだがあまりの異常事態にミズキは「ひとりかくれんぼ」をする決心をした。
リコに教わった通り人形を使い言われた手順を行うミズキ、そして人形が鬼になる手順までこなして急いで押し入れへと隠れる。
すると誰もいないはずなのにテレビの電源が消され、妙な音が聞こえ始めた。
まるで引っ掻くような音と何かを呼ぶような声で徐々に耐えきれなくなるが救いのように玄関のチャイムが鳴った。
同時に気配が消え、急いで押し入れを飛び出し「ひとりかくれんぼ」を終了させる。
それから玄関へ出るとリコとマサキが現れ、何かあったのかと尋ねる2人へ「ひとりかくれんぼ」をやっていたと話した。
マサキが言うには人形は使った後に燃やさなければいけないとの事で
コンロを使い燃やしていると徐々に炎は大きくなり小火騒ぎとなった。
最早消すのも間に合わないと判断し逃げようとするがミズキはふと先ほどの「ひとりかくれんぼ」を思い出した。
そしてリコの制止を振り切って自分の部屋に入ると床板がずれている。
慌てて床板を剥がすと中からは胸に包丁の刺さったミイラが埋まっていた。
その服はビデオに出ていた男の物であり、ミズキはそこで確信を得る。
だがのんびり考える暇は無く、急いで窓から飛び出し何とか危機を回避した。
結局、前の住人である倉田裕見子はストーカー男のしつこさから殺人を犯し
その遺体を部屋の床下に埋める事で隠蔽していた事が判明し事件は終わりを迎えた。
ミズキは「ひとりかくれんぼ」をした時に聞こえた物音はひょっとすると男の霊で
彼は自分の遺体を見つけて欲しかったのではと1人考えるのであった。

277 :トワイライトシンドロームDS ◆l1l6Ur354A:2008/08/05(火) 15:09:37 ID:gxUl+3qk0
とりあえず半分まで、続きは明日か明後日くらいに出します

279 :トワイライトシンドロームDS ◆l1l6Ur354A:2008/08/05(火) 21:22:49 ID:3b8fBQdl0
第4の噂 こわいテーマパーク(1/2)

ミズキは遊園地を歩いていた。
もやがかかったような遊園地を1人彷徨っているとオルゴールのような音とともに風船を持ったピエロが向こうから歩いていくる。
近くにきたピエロから風船を受け取った次の瞬間、ピエロの手にはナイフが握られておりミズキはあっという間に刺され倒れてしまう。
悲鳴と共に目を覚まし今のは夢だったのかと安堵する。
そして学校に登校して遊園地の話をリコに聞くと取り壊し予定になっている
ドリームパークという遊園地では幽霊が集まると噂になっているという。
もしやそこが今朝の夢に見た場所ではないだろうか、そう考えるミズキだが
自分はその遊園地に行った記憶はないし夢で見る理由が分からない。
そんなミズキの様子を見て案の定リコが無くなる前に肝試しに行こうと誘いをかけてきた。
ついでにマサキとユウタも誘って4人でいけば大丈夫と話し、2人も強引に誘われる事となった。
深夜、懐中電灯を片手に4人で遊園地に忍び込み心霊スポットとして噂のミラーハウス、ホラーハウス、観覧車を巡る事にする。
ホラーハウスで白いワンピースを着た少女の幻を見たがそれ以外には大した出来事も起こらず
噂は噂だったのだろうかと話していたら後ろから「こらっ!」と呼びかけられた。
振り向くとスーツ姿の男性が立っており何をしているんだと問いつめられる。
男は遊園地を経営していたオーナーの息子ハセガワで幽霊騒ぎが多いため園内を見回っていたという。
早く帰れというハセガワの言葉に従おうとした時メリーゴーランドを無数の霊が楽しそうに遊んでいるのを目撃する。
驚きながらもミズキはレイカへと電話をする、レイカが言うには楽しい記憶を元に霊が集まっているのではとの事。
その時、夢の中で聞こえたメロディが辺りに響いた。
見ると通路の向こうから風船を持ったピエロが軽快にステップしながらこちらへと歩いてくる。
ピエロはハセガワの目の前で止まり風船を差し出したがミズキは夢の出来事を思い出してハセガワを制止して5人一緒にその場から逃げた。
ミズキ、ハセガワ、ユウタの3名はひとまず事務所まで逃げたがリコとマサキははぐれてしまう。
携帯で2人に連絡を取り安否を確認してからハセガワへ心当たりがないか訪ねると「あれは親父かもしれない」とハセガワが話した。

280 :トワイライトシンドロームDS ◆l1l6Ur354A:2008/08/05(火) 21:23:43 ID:3b8fBQdl0
第4の噂 こわいテーマパーク(2/2)

生前のオーナーは遊園地にくる子供達へピエロの扮装をして風船を配っていたらしく、中でも赤い風船が好みだったという。
しかしハセガワ自身は遊園地にばかりかまけたオーナーが嫌いで、そういった理由からオーナーの死後は遊園地を閉園したと話す。
ミズキはレイカに連絡しオーナーが生前もっとも気に掛けていたものを探る事で成仏するのではとアドバイスをもらう。
そしてハセガワにオーナーが気に掛けていたものと逃げ道が無いか訪ねると観覧車を気にしていた事と
地下に従業員用の通路があるはずだがどこにあるかは分からないと話した。
事務所内を探すと観覧車の絵が書かれた紙と直筆の手帳が見つかる。
手帳には先が長く無い事、ハセガワが後を継いでくれるだろうかという事、そして遊園地を愛している事が書かれていた。
ミズキは観覧車の絵を見て、これはひょっとすると暗号では?と思い至る。
そこでマサキに連絡し観覧車を指示通り回して貰うと事務所の金庫が開き、中からは赤い風船が出てきた。
ミズキは金庫に入れるほどの物ならばとハセガワに風船を膨らませる事は出来るか聞くと
ホラーハウス内には従業員室があるはずなのでそこに風船用のヘリウムが置いてあったように思うと言われる。
そこでリコに連絡しホラーハウス内の従業員室を探して欲しいと伝える。
ホラーハウスは電子ロックがかかっていたが緊急用の電源を事務所で入れる事によりリコは従業員室へ入る事が出来た。
そして無事にヘリウムを見つけるが直後背後からピエロが現れる。
電話の向こうから聞こえる叫び声に事態を把握したミズキはすぐさまホラーハウスの電源を落とす。
それにより電子ロックが再びかかりリコはどうにか危機を乗り越えた。
すると暗闇になった部屋で発光塗料の矢印が浮かび上がり、矢印の示す先には非常階段があった。
それを使いリコはミズキたちと合流し、その後マサキとも合流する。
そしてミズキはオーナーの霊を正気に戻すために遊園地を楽しい雰囲気にすればいいのではと提案した。
ミズキたちはそれぞれ心霊スポットであるホラーハウス、ミラーハウス、観覧車、広場に行きオーナーが現れるのを待つ。
ミズキとハセガワのいる広場へオーナーが現れた時、赤い風船を持ったハセガワがオーナーへ話しかけ
リコたち3人はそれぞれ手に持った大量の風船を空へと飛ばした。
霊たちが楽しくはしゃぎ、まるで昔のような雰囲気に包まれるとオーナーは苦しそうに頭を押さえ
次の瞬間にはハセガワとそっくりなスーツ姿の男性が立っていた。
そのままオーナーの姿が消えるのを見送ってからオーナーの思いを守るために
ハセガワは再び遊園地を昔のようにしようと決意した。

281 :トワイライトシンドロームDS ◆l1l6Ur354A:2008/08/05(火) 21:24:38 ID:3b8fBQdl0
第5の噂 都市伝説百物語(1/2)

ナナシのメールが広まる中、ある時こんなメールが届いた
「○○高校のミズキという少女は都市伝説に呪われている」
自分に対する謂われのないメールだったがクラスメートの間ではそこかしこでミズキに対する噂がたっていた。
孤立するミズキは何度も相談していたユカリ先生へ助けてと頼み込む。
しかしユカリ先生は「あなたにはもう私以外の助けてくれる人がいる」と話して立ち去っていった。
そこにマサキが現れあんなメール気にするなよと励ましてくれた。
2人で帰り道を歩きながら昔からあるという木の前に来た時、ミズキは妙な懐かしさを感じた。
そんなミズキを見てマサキは「ここは昔女の子が事故にあったんだ」と話す。
ミズキは「まさか・・・」とどこか心の隅に引っかかり帰宅後、母親へ電話して昔事故にあわなかったかを訪ねた。
母親は「酷い事故だったけど救急車に運ばれている間に傷がみるみる治っていった」と話し
医者も見た目が酷かっただけなんだろうと結論づけたという事があったと伝えた。
ミズキの中でバラバラだった欠片が繋がっていく、遊園地で見た白いワンピースの女の子
事故にあった自分、昔一緒に遊んだ3人の子供、様々な事を思い出しそうになっていたそんな頃。
ミズキとマサキがこっそり付き合っているらしい、そんな話を友人のうわさ話で聞いたリコは言い様のない不安に駆られる。
まさか自分はマサキの事が好きだったのだろうか?そうだとしたらミズキに取られたくない。
そんな思いからナナシのメールにあった「0時に学校で好きな人の持ち物を水に落とし
水をかき混ぜるとその人の好きな相手が分かる」という都市伝説を実行する。
深夜、学校のプールに忍び込み水泳部でもあるマサキのゴーグルを取って
プールに落とし水をかき混ぜるとそこに現れたのはミズキ・・・の顔をした口裂け女だった。
リコは狂笑しながら「口裂け女なんだ!」と叫んだ。
次の日、リコが行方不明になったとマサキ、ユウタから聞きクラスメートから情報を集めると例の都市伝説を実行したのではと推測できた。
しかしナナシのメールにはもう1つ「学校のプールには霊が集まる」という都市伝説もありミズキは不安になる。
そこでレイカにも連絡してミズキ、レイカ、マサキ、ユウタの4人は深夜の新校舎屋上へと集まった。
そしてユウタは「ナナシが都市伝説を広めるのは100番目の噂が現実となるから」と話し、すでに98番目まで来ているから時間が無いと話す。
だがレイカはユウタがナナシなのではと疑っておりどこがギクシャクしている。
仕方がないのでミズキとユウタ、レイカとマサキで分かれミズキとユウタはプールへ、レイカとマサキはリコの教室と二階を探索する事にする。
レイカとマサキは学内を探索するがトイレも教室も手がかりは無く、図書室もついでに調べようと中へ入る。
そこでナナシのメールにある「図書室の卒業アルバムには幽霊が出る」という噂を調べるために
卒業アルバムを引っ張り出すと写真の全てに亡くなった校長の姿が写っていた。
その時、背後の気配に振り向くと校長が2人と一緒にアルバムを見ていた。
レイカが自縛霊というより守護霊に近いと呟きながら図書室を後にすると
唐突にマサキがトイレに行きたいと言うのでレイカは用が終わるまで待つことにした。
するとマサキの叫び声が聞こえ驚いたレイカは男子トイレへと調べに行く。
だが中を見てもマサキはいない、それどころか個室に入った所で閉じこめられてしまった。
一体どうなっているのか不安になるレイカの耳に人形のような足音が聞こえてきた。
突然コンコン、と叩かれるドア。
レイカはナナシのメールを思い出しこれが花子さんの都市伝説と気づく。
そこで叩かれた方向の壁へ同じ回数ノックを返す事で難を逃れようとするが
何度かノックした後に回りの壁がドンドン!と激しく揺れ上から人形が襲ってきた。

282 :トワイライトシンドロームDS ◆l1l6Ur354A:2008/08/05(火) 21:25:50 ID:3b8fBQdl0
第5の噂 都市伝説百物語(2/2)

一方、プールに着いたミズキとユウタはプール前に落ちているリコの携帯を拾う。
その時、2人の背後から口紅で口が裂けたように見えるリコが現れ「あたしってきれい?」と呟きながらユウタの首を絞めプールへと落とした。
そしてミズキの首も絞めるが「ごめんね・・・リコ・・・」という呟きに反応して苦しみながら気を失った。
だが安心する間もなくプールの方を見るとユウタが溺れている。
慌てて飛び込みユウタを助けようとするが周り中に霊が現れ2人を取り囲んだ。
ユウタが言うにはさっきも霊に足を捕まれ溺れそうになったのだという。
これまでかと諦めそうになるミズキへユウタが話をした。
子供の頃に自分はナナシとして都市伝説を広めた事、100番目の都市伝説を作った
その時目の前でミズキが事故にあった事、すぐさま100番目を「この木の前で事故にあった少女が奇跡の生還」に変えた事
そしてこれは都市伝説という闇に深入りし過ぎた自分を迎えに来た霊である事。
そしてユウタは「ナナシとは本来あの世にいる霊の事であり
都市伝説を広めているナナシは正体がばれればナナシでなくなり100番目は無効になる
ナナシの正体を知るためにも2つの携帯を使ってにらめっこの都市伝説をするんだ」と言葉を残して水の中へ消えていった。
悲しむミズキだったがユウタの意思を無駄にしないために
「携帯を向かい合わせて4219と打ち込めばナナシと会話出来る」という携帯を使った都市伝説のにらめっこを行う。
その結果、本当のナナシがミズキに伝えたのは「1059」という数字。
4219が死に行くならば1059は天国の語呂合わせだと理解するが天国とは何処なのか。
必死に考えミズキはここで天に一番近い所、つまり新校舎屋上なのではと予想する。
その時ナナシから100番目のメールが送られ「朝、東京で地震が起きる」と書かれているのをみた。
急いで校舎に戻ると二階のトイレ前で物音がする。
何だろうかと入ってみると蛇口から水が噴き出し、その水にレイカが首を絞められている映像が映っていた。
映像はすぐに消えたが、不安を残しながらもミズキは屋上へと向かった。
屋上に辿り着くと辺りは薄暗くてよく見えなかったが壁にレイカが立っているのを見つける。
近づいてよく見るとその首には縄が縛られており助けようと近づいた瞬間レイカが必死の形相で叫びだした。
ミズキが悲鳴をあげると同時、レイカの体がぐったりとしたがよく見れば人形である。
その時、背後から声をかけられ振り向くとマサキが座り込んでいた。
レイカが突然暴れ出し首を絞められた事、気が付けばここにいたと話すのだがミズキはトイレと先ほどの人形を思い返す。
そしてマサキが手を上にあげた時、その手首にアザがついているのを見て後ずさりした。
「まさか・・・」と呟くミズキを他所にマサキは徐々に昇る朝日を見ながら「ついに100番目のメールが実現するな」とミズキに語りかける。
「あなたがナナシだったのね!」と叫ぶミズキにニヤリと笑いながら「そうさ、このために俺は都市伝説を広めた」と話し始めた。
「子供の頃にお前がユウタに助けられたのを見て俺はナナシになると決めた。
だが何度やってもあと一歩で失敗する、それは何故か?俺は気づいた
都市伝説が成立するには都市伝説によって助けられた少女が必要なのだと。だから俺は耐えるようにして待ち望んだ。
そんな俺の願いが届いたのかお前は転校してきたよそして俺の計画は実現する事になった!」
笑いながら話すマサキが「さぁ!最高のショーを見ようじゃないか!!」と叫ぶが一向に地震は起こらない。
「な、何故だ!!」狼狽するマサキへミズキは告げる「ユウタが言っていた正体がばれたナナシはナナシでなくなり都市伝説は無効になると」
「チクショウ!!」叫ぶマサキはミズキへ襲いかかり首を絞めながら屋上から落とそうとする。
首を絞められながらミズキは携帯を取りだし4219と打ち込み「にらめっこ・・・しま・・・しょ」と呟き通話ボタンを押す。
「ははは!狂ったか!!」と叫ぶマサキだったが自分の携帯が鳴るのを見てミズキの意図に気づいた。
そして異様な気配に背後を振り向くと無数の手がマサキへと襲いかかった。
その手に押されマサキは屋上から落下、ミズキが下を見ると木がクッションになり辛うじて無事なマサキが倒れていた。
その後、リコもレイカも無事だったがユウタだけは帰ってこなかった。
けれど今でも時々ナナシからメールが届く。
「君は1人じゃない」

283 :トワイライトシンドロームDS ◆l1l6Ur354A:2008/08/05(火) 21:26:24 ID:3b8fBQdl0
最後の噂 心霊写真

100番目のメールを止める事が出来たあの日が終わってもミズキは都市伝説を調べていた。
そんなミズキを見て都市伝説に深入りはするな、と話すレイカ。
だがミズキは1つ気になる事があった。
あの事件の後、ユカリ先生を捜しても見つからないのだ。
それどころか誰に聞いても「そんな先生は居ない」としか言われない。
どういう事なのか分からないミズキは図書室でユカリ先生について調べていた。
すると数年前の新聞記事で「○○高校教師 長谷川ユカリが自殺」という内容を見つける。
ふと何度か携帯で撮った写真を思い出し見てみると
遊園地でのミラーハウス、自分のマンション横にあった物置にユカリ先生の顔が写っている。
「一体どういう事なの・・・」呟くミズキが背後に気配を感じるとユカリ先生の声が耳に届いた。
「都市伝説の闇からは逃げられない・・・そう、私のようにね!!」
ハッ!と気が付くとそこは自分の部屋だった。
どうやら勉強の途中で寝てしまったらしい、すると携帯が鳴り表示された名前を見るとリコだった。
「はい、もしもし」何かの用事だろうか、と思いながら取ると電話の向こうでは焦ったようなリコの声が聞こえてきた。
「早く!早く逃げて!!」
「え?なんのこと?」
「あいつが!マサキが看護士を殺して病院抜け出したって・・・キャーーーーーーーーー!!!」
「リコ!?リコ!どうしたの!!」
ただごとではない悲鳴が聞こえリコの名前を叫ぶと電話の向こうから
「次は・・・お前だァァァ!!!」
マサキの声が届くのであった。



284 :トワイライトシンドロームDS ◆l1l6Ur354A:2008/08/05(火) 21:27:39 ID:3b8fBQdl0
明日だそうかと思いましたが最後まで書けたので一気に出しておきました。
文章が色々怪しいのといくらか省略した部分などありますが大筋は合ってると思います。

最終更新:2008年08月06日 02:33