スナッチャー

part41-123~136


123 :SNATCHER(スナッチャー)SS・PS版:2008/08/26(火) 23:49:09 ID:kd5NJ9rn0
何故か未解決一覧に載ってなかったスナッチャーの投下行きます。
スナッチャーは色々なハードから発売されていますが、ここでは最も新しい
セガサターン版とプレイステーション版のシナリオを下敷きにしています。

124 :SNATCHER(スナッチャー)SS・PS版:2008/08/26(火) 23:49:27 ID:kd5NJ9rn0
時は2042年12月。
およそ50年前、モスクワのチェルノートン研究所で起きた大規模なバイオハザードにより
開発中の強力な細菌兵器が全世界に拡散し、人類の1/2が死に絶えた世界。

生き延びた人々が作り上げた電脳都市ネオ・コウベでは、人類が前世紀以来の危機にさらされていた。
それは、毎年冬になると現れては人を殺し、その人間の姿を完全にコピーして
社会に溶け込もうとする謎の生命体・バイオロイドの存在である。
彼らは人間になり変わる(スナッチする)者、すなわち「スナッチャー」と呼ばれていた。

政府はスナッチャーに対抗するため、特殊警察班JUNKER(ジャンカー)を組織する。
ギリアン・シードはその日、新任の捜査官(ランナー)として配属を命じられた
ネオ・コウベのJUNKER本部へと向かっていた。

彼は3年前の2039年、妻のジェミー・シードと共にシベリアで軍に保護された過去を持つ。
双方発見時に全ての記憶を失っており、所持品から名前と二人の関係までは判明したが
それ以外のことについては現在も謎に包まれたままであった。
夫婦であったらしいとはいえ、その思い出を何も持たない二人の生活は長く続かず
彼らは2年前に別居。ギリアンは軍で特殊訓練を受けたのち、JUNKERで働く道を選んだのだった。

125 :SNATCHER(スナッチャー)SS・PS版:2008/08/26(火) 23:49:53 ID:kd5NJ9rn0
【ACT-1 SNATCH】
JUNKER本部に到着したギリアンは、受付嬢のミカ・スレイトンに案内されて
局長のベンソン・カニンガムと対面した。
近々行われるキョウト・サミットまでにスナッチャーを全滅させるプランを発表するため、
ギリアンにスナッチャーの正体や弱点を調査して欲しいとベンソン局長は命ずる。

メカニック室では技師の老人、ハリー・ベンソンからJUNKERの装備を受け取る。
強固な外骨格を持つスナッチャーの唯一の弱点である額を撃ち抜くためのブラスター、
そして小型の二足歩行ナビゲーターロボット「メタルギアmk-II」である。

配属して間もないギリアンに、彼を除けば現時点でJUNKERに所属する唯一のランナーである
ジャン・ジャック・ギブスンから緊急連絡が入った。
ギブスンは廃工場にスナッチャー達を追いつめたので応援を頼みたいという。
手に入れたばかりのブラスターを携え、ギリアンはメタルギアと共に
トライサイクル(ホバーや高速飛行も可能な未来パトカー)で現場へと直行する。

工場跡にはギブスン専用のナビゲーターロボであるリトル・ジョンの残骸、
そして首を引きちぎられた無惨なギブスンの遺体が残されていた。
遺体が格闘の末に残した毛髪と皮膚組織をメタルギアが採取して分析すると、
毛髪は男、皮膚は女のもので、持ち主はどちらもスナッチャーに間違いないことがわかった。

周囲に気配はなかったはずなのに、既に調べたはずの場所に仕掛けられた時限爆弾や
スナッチャーの偵察用小型ロボットに翻弄され、敵の恐ろしさを実感するギリアン。
辛うじて脱出した工場は爆発で完全に吹き飛んでしまった。

デカ部屋でギブスンの私物を捜索してみると、チェスの女王の駒とフロッピーディスクが見つかった。
検死によると彼は胃潰瘍にも関わらず、数時間前に鯨の肉を食べていたらしい。
足取りを掴むため、受付のミカに鯨料理の店に心当たりはあるかと尋ねてみると
ギブスンが昔から使っていた中国人の情報屋、ナポレオンなら知っているかもしれないという。

126 :SNATCHER(スナッチャー)SS・PS版:2008/08/26(火) 23:50:17 ID:kd5NJ9rn0
ギブスンの家には一人遺された娘のカトリーヌがいた。
古いパソコンに本部で手に入れたフロッピーを入れてみると、
ギブスンが生前に調査したスナッチャーに関する記録が残されていた。

スナッチャーは不完全な人工皮膚の構造上、紫外線を多く含む太陽光を長時間浴びると
皮膚組織がガン化してしまうらしい。人間で言う日焼けが命取りになるということだ。
これを避けるために彼らは冬に現れ、夜間を中心に活動するのだろうとギブスンは考えていた。

ガン化した黒ずんだ皮膚とそれが発する悪臭、
彼らの潜伏先と思われる場所に群生するスノー・スギの花粉、
皮膚ガンを防ぐための日焼け止めの使用、これがスナッチャーを見分けるポイントだという。

さらに記録には、スナッチャーが人工皮膚のメンテナンスを行う病院があり
ギブスンがそれを見つけたと続いていた。
記録の末尾には「バウンティ・ハンターのランダム・ハジルという男には気をつけろ」
というメッセージが残されていた。

ギブスンが遺していた手掛かりを偶然見つけ、情報屋ナポレオンとの接触に成功するギリアン。
ネオ・コウベで唯一鯨料理を出すというパブ「OUTER HEAVEN(アウターヘブン)」へ向かうと、
店のダンサーからギブスンが常連客を追って行ったという情報が手に入った。

彼女から聞き出した特徴をもとに作成した常連客のモンタージュに、
「イワン・ロドリゲス」というエアロサーファーと「フレディ・ニールセン」というタクシー運転手、
二人の男がデータベース上で一致した。

まずはイワン・ロドリゲスに目星をつけて住所を訪ねるギリアン。
ドアを開けるなり襲撃して来たイワンだが、彼はスナッチャーではなく覚醒剤の売人で
刑事が来たので捜査の手が及んだと思い込んだだけであった。

残るフレディ・ニールセンの住居には、フレディの妻のリサがいた。
浴室に置かれた日焼け止めに気づいたギリアンにリサが襲いかかって来る。
えぐられて金属の露出した頬を見るに、ギブスンを殺した女のスナッチャーに違いない。

敵を倒した二人は表に出るが、誰もいないはずの部屋に明かりがついたことに気付く。
再び室内へ戻ると、突然背後から現れたフレディがギリアンを羽交い締めにしてきた。
スナッチャーの怪力になすすべもないギリアンだが、すんでのところで窮地を謎の男に救われる。

フレディのスナッチャーを撃ち殺してギリアンを救った男は
バウンティ・ハンター(スナッチャーを狩って賞金を得る民間人)のランダム・ハジルだと名乗った。
どうやらランダムはギブスンの調べた情報をどこからか手に入れたらしく、
スナッチャーが人工皮膚のメンテナンスを行う病院を探せと言い残してバイクで去る。

127 :SNATCHER(スナッチャー)SS・PS版:2008/08/26(火) 23:50:47 ID:kd5NJ9rn0
【ACT2 CURE】
ギブスンが追っていたスナッチャーの病院を捜すギリアンとメタルギア。
ナビゲーターロボのリトル・ジョンから回収されたメモリに残されていた
どこかの病院のネオンサインらしき画像が唯一の手がかりである。
画像では「OLEEN」と読めるが、ヤミ医者だとしたら名前が判明しても捜索は難しい。

ネオ・コウベの薬品は全てコウベ薬科研究所を経て流通しているという情報を得て
そこに勤務する妻のジェミーに連絡を取り、念のため調査を頼む。

「カトリーヌがギリアンに渡したい物があるらしい」というミカの知らせを受けて向かってみると
ギブスン家の書斎は何者かによって酷く荒らされ、カトリーヌの愛犬が惨殺されていた。
行方不明のカトリーヌを案じながら自宅に戻るギリアンだが、なんとその室内で彼女を発見する。
恐怖に耐えられず、住所を調べて勝手に家に入ってしまったのだとカトリーヌは語る。

彼女が渡したい物とは、居間を整理していて偶然見つけたという闇病院のリストだった。
3000件を超えるリストの中から、ギリアンは「クイーン病院」に目星をつける。
ギブスンが残した女王の駒と名前が一致する上、リトル・ジョンのメモリに残されていた
「OLEEN」というネオンサインが「QUEEN」の文字の一部が欠けた物と推測するとつじつまが合う。

警察にカトリーヌの保護を頼み、ギリアンとメタルギアはクイーン病院へと向かう。
病院内は至るところに埃が積もり、廃業して久しい病院のようにしか見えなかったが
院長室とおぼしき場所で中国語で書かれたカルテを一枚だけ見つけることができた。

人名らしき箇所が意味不明の漢字の羅列になっているため、ナポレオンに意味を尋ねてみると
それは元素記号を表す中国語を使用した簡単な暗号で、解読すると
「Be・N・S・O・N」という人名になることがわかった。

JUNKER本部にはその名を持つ二人の人物がいる。
局長のベンソン・カニンガムと、メカニックのハリー・ベンソン。
どちらかがスナッチャーであり、JUNKER本部の内通者である可能性が高い。
スナッチャーに行動を先回りされていたのは、捜査中にこれまで仕入れた情報が
全て自動的に本部へ転送されていたためだったのである。

情報の転送を遮断し、JUNKER本部へ向かう二人。
局長もハリーも留守のようなので、その隙に局長室とメカニック室を調べてみる。
ハリーのデスクからはOUTER HEAVENのマッチと「Face to Face」という謎のメモ、
局長室からは、白地が「向かい合う顔」のように見える花瓶の絵の裏に隠された
50年前のモスクワの赤の広場の写真が見つかった。

OUTER HEAVENはギブスンが突き止めたスナッチャーの狩り場である可能性が高い。
また、ニールセン夫婦の家に飾られていた半世紀前のモスクワの地図といい
クイーン病院の院長室に飾られていたモスクワの寺院の絵といい、
スナッチャーに関わりの深い場所には昔のモスクワに関係する物がよく見られる。

どちらがスナッチャーであるのかと迷うギリアン。今の段階では断定の決め手に欠ける。
中国語のカルテが罠であれば、どちらも本物の人間である可能性すら否めない。


128 :SNATCHER(スナッチャー)SS・PS版:2008/08/26(火) 23:51:49 ID:kd5NJ9rn0
本部を出ると、ジェミーから連絡が入った。
クイーン病院の院長、陳周鳳が過去に地下の拡張工事を行った記録があるのだという。
地下の医療施設でヤミ営業を行っていた陳をスナッチャーが殺して入れ替わり、
彼の使っていた設備をそのままメンテナンス施設として転用した可能性が極めて高い。
地上の廃棄された設備はそれを隠すためのカムフラージュだったのだ。

クイーン病院へ向かう二人。だが途中、トライサイクルが見当違いの方向へ加速し始めた。
スナッチャーに細工されたと気づくが時すでに遅く、急カーブの目前で絶体絶命の危機に陥る。
するとそこへランダム・ハジルが助けに現れた。
時速250kmで走行する車からバイクへ飛び移り、ギリアンたちは辛うじて九死に一生を得る。

巧妙に入口の隠されたクイーン病院の地下では、最新鋭の医療設備が稼働していた。
厳重にロックされた施設内の一室で、三人は四体の白骨死体を発見する。
身元のわかる状態で発見されてしまっては正体がバレてしまうため、
スナッチャーは殺した人間の死体をこの病院のモルグに隠していたのだ。

様々な人々と接する機会の多いタクシー運転手のフレディ・ニールセンをスナッチし、
客として乗って来た人間からOUTER HEAVENがスナッチに適した場所であることを聞きつける。
そこで犠牲者を物色していたのをギブスンが掴んだというのがおおよその流れと思われた。

メタルギアがCG上で4体の白骨死体の頭部を復元してみると
そこにあった遺体はフレディ・ニールセン、リサ・ニールセン、院長の陳周鳳、
そして最も新しい死体がJUNKER局長のベンソン・カニンガムであることがわかった。
ハリーが局長の正体に勘付いて「Face to Face」のメモを残したことに気づいたギリアンは
JUNKER本部に残ったハリーとミカが危機に晒されていることに気付く。

その時、陳周鳳のスナッチャーが仲間を引き連れて三人を奇襲した。
陳は不完全だった人工皮膚が間もなく新しい協力者を得て完成すること、
それが成った暁には世界中がスナッチャーの制圧下に置かれることを語る。

奇襲で脚に重傷を負ったランダムは死を悟り、通風口にギリアンとメタルギアを逃がす。
そして隠し持っていた爆弾でクイーン病院もろとも自爆した。

ランダムの犠牲を嘆く暇もなく二人は通風口を進む。
迷路のように入り組んだ内部を抜けると、そこは地下鉄の廃道であった。
スナッチャーたちは人目にも日光にも触れずに神出鬼没の行動を取るため、
ネオ・コウベに縦横無尽に張り巡らされていたこの地下道を利用していたのである。

地下道に唐突に延びたハシゴを上ってみると、なんとフレディ・ニールセン宅の浴室に出た。
外で停車中のタクシーに潜んでいた陳のスナッチャーを今度こそ完全に倒し、
その車に乗ってたどり着いた本部は既に襲撃された後だった。


129 :SNATCHER(スナッチャー)SS・PS版:2008/08/26(火) 23:52:12 ID:kd5NJ9rn0
ミカはハリーによってシェルター状の受付ブースに匿われ無事だったが、
ハリーは局長のスナッチャーによって瀕死の重傷を負い、ギリアンの腕で息を引き取る。

ハリーが命がけで本部内に閉じ込めてくれた局長のスナッチャーを追いつめるギリアン。
ミカを人質に取られながらも何とか戦いに勝利すると、
スナッチャーはロレイン博士という新たな協力者を手に入れた今、
ギリアンの記憶が戻らない限り人類に勝ち目はないと言い残して機能を停止する。

その時、ジェミーから緊急連絡が入った。
記憶が戻った、自分たちは大変なことをしてしまったと涙を流すジェミー。
「あの子を人質に取られている、マッドナー博士も一緒だ」と彼女は言うが
記憶のないギリアンには言葉の意味を理解することができない。
そして、彼女の背後に唐突にスナッチャーが現れた。
「ロレイン博士を協力者として預かっている、我々のクレムリンで」
驚くギリアンにスナッチャーはそう言い残し、そして通信は切れた。

130 :SNATCHER(スナッチャー)SS・PS版:2008/08/26(火) 23:52:36 ID:kd5NJ9rn0
【ACT3 JUNK】
ネオ・コウベの処遇について決議が行われるという、キョウト・サミットが12時間後に迫っている。
それまでに敵の本拠地を突き止め、敵の元凶を叩かなければ
この都市はスナッチャーもろとも核で滅ぼされる可能性が高いとミカとメタルギアは語る。

先ほど連絡して来たジェミーの映像はどうやらネオ・コウベに間違いないようだが
正確な場所までは判別できそうになく、今のところ本拠地の捜索は手詰まりに等しい。

ギリアンは自分が誰であるのか、知っていることを教えろとメタルギアに迫る。
局長の死亡によりJUNKERのセキュリティ管理者がギリアンに移ったため、
メタルギアはこれまで政府の最高機密事項に属していたという彼の過去を話しはじめた。

ギリアンとジェミーは3年前、モスクワ・クレムリンの研究施設にあった地下シェルターから
コールドスリープのポッドに入った状態で発見されたのだという。
長期間の人工冬眠の後遺症か、蘇生された彼らは全ての記憶を失っていたが
救出当時に持っていた家族写真の切れ端からいくつかの事実が明らかとなった。

ギリアンとジェミーは1970年代に生まれたアメリカ人で、1985年に消息を絶っていること。
彼らには息子がおり、それはJUNKERでメカニックを務めるあのハリー老人だったこと。
その事実をハリーは知らされないまま、家族の写真だけを拠り所に死んでいったこと。
ジェミーの言っていた「人質に取られているあの子」とは、既にこの世にないハリーの事だった。

彼らを発見・救出したシベリア探索隊は、スナッチャーの手によりほぼ全滅したらしい。
スナッチされたとすればその機会はシベリアにしかないと確信した政府は、
二人の素性とスナッチャーの正体を解明するために彼らをJUNKERへ派遣し、
スナッチャーとの接触で記憶の回復を促そうとしたのだという。

ジェミーが捕らわれている場所を突き止めるため、ギリアンたちは情報を整理する。
スナッチャーの活動範囲は地下鉄の廃線が通り、スノー・スギの繁殖するイナ川流域付近。
そして彼らは「50年前のモスクワ」のイメージに異様なほど固執している。

モスクワとスノー・スギの繁殖地の地形が酷似していることに気付いたギリアンは、
彼とジェミーがモスクワで発見された場所・クレムリンをイナ川流域の地図に当てはめ
そこにあった古い無人の教会を「第二のクレムリン」だと推理する。

雪に似たスノー・スギの花粉が舞う中、ギリアンとメタルギアは最後のトライサイクルで教会へと向かう。
教会には「創造主マッドナー」と題された、ランダム・ハジルに酷似した人物の肖像画が飾られていた。

その奥に続いていた工場のような施設で、スナッチャーの秘密が次々に明らかとなる。
スナッチャーの金属骨格はクレムリンの自動工場で製造され、スナッチで人間と入れ替わった
シベリア捜索隊によってネオ・コウベに送られて来ているらしい。
この教会の内部で襲撃予定の人物に合わせた骨格と体格の調整を行い、
人工皮膚の定着、体毛の移植といった作業を行っているようだ。

131 :SNATCHER(スナッチャー)SS・PS版:2008/08/26(火) 23:53:13 ID:kd5NJ9rn0
スナッチャーの本拠地が発見されたため、軍は間もなくこの教会を
キラー衛星で跡形もなく消滅させるつもりだという。
中にいるジェミーを救出するため、ギリアンはメタルギアに軍との時間稼ぎを依頼して一人で奥へ進む。

そこにはジェミーと、グロテスクに機械化した脚を持つ異形の老人の姿があった。
老人は彼女やギリアンのかつての同僚、エリヤ・マッドナーだと名乗る。
スナッチャーによる殺人もジェミーの誘拐も、すべてこの老人の差し金によるものだった。

50年前、エリヤ・マッドナーは父のペトロヴィッチ・マッドナー博士と共に
旧ソ連の保守派が各国の首脳をスナッチし、世界を支配するために企てた
「スナッチャー計画」を遂行するための研究者として選ばれた。
アメリカから拉致されて来たギリアン・シードとジェミー・ロレインもその一員であった。

研究一筋の人生で初めてジェミーに恋心を抱き、片思いをしていた若き日のエリヤは
後からやってきたギリアンに彼女を奪われ、その恋が破れたことに深く傷つく。
冷戦の終結と保守派の失脚でこれまでの研究内容が全て廃棄処分となり、
ジェミーが本国へ戻されることが決定したと知ると、彼は狂気の計画を実行に移した。

「邪魔者を全て排除し、ジェミーと二人でバイオロイドを完成させる」
そのためにエリヤはまず、チェルノートン研究所の細菌兵器を拡散させて
超規模のバイオハザードを起こし、多数の人間を死に至らしめると同時に世界に混乱を起こした。
あらかじめ細菌兵器が無害化したら目覚めるように設定したコールドスリープポッドを準備し、
逃げ遅れたギリアンとジェミーを冷凍睡眠させて自身も眠りにつく。
やがて時が来たら邪魔なギリアンを放置し、ジェミーだけを目覚めさせるのが彼の目的だった。

しかし、10年後に目覚めたエリヤはジェミーを目覚めさせることができなかった。
いま彼女を目覚めさせても悲しませるだけで、説得する力量もないと悟った彼は
その後の40年をクレムリンの地下にこもったまま、ただ独りで人工皮膚の開発に費した。

そして完成したスナッチャーをネオ・コウベに放ったのが3年前である。
ところが人工皮膚の思わぬ欠陥が発覚したため、やむなくエリヤは父のペトロヴィッチを拉致する。
しかし博士は人工皮膚の研究を拒んだうえ、100歳を超える高齢で体力の限界を迎えつつあった。
そこで手違いで軍に救助されてしまったジェミーを再び捕らえたのだった。

ジェミーの協力は得られなかったが、完全な人工皮膚のサンプルが手に入ったとエリヤは言う。
彼の言葉と共に現れた培養ポッドには、一体のスナッチャーの残骸があった。
それはクイーン病院で爆死したはずのランダム・ハジルの姿をしていた。

ペトロヴィッチ博士はエリヤの目を盗んで一体のスナッチャーを造っていたのである。
自己再生まで可能な人工皮膚を持ち、スナッチャーを処理するようにプログラムされ
人間同様の記憶と感情を持ったそのバイオロイドに、
博士は息子の若い頃の姿と、息子の名前を逆さに綴り変えた名を与えた。
「エリヤ・マッドナー(ELIJAH MADNAR)→ ランダム・ハジル(RANDAM HAJILE)」と。

132 :SNATCHER(スナッチャー)SS・PS版:2008/08/26(火) 23:53:33 ID:kd5NJ9rn0
完全な人工皮膚が手に入ったことで、もはやサミットにこだわる必要もなくなったエリヤは
自分はやがて全ての人間をスナッチして人類の救世主となると語る。

その言葉を、外へ出て軍と交渉を行っていたはずのメタルギアが現れて否定した。
10分後にキラー衛星からのビーム砲が教会を直撃し、施設は間もなく跡形もなくなるという。
ギリアンとジェミーを逃がそうとするメタルギアだが、それをスナッチャーたちが阻む。

だがその時、完全に機能を停止していたはずのランダムが培養槽を突き破り
エリヤを羽交い締めにしてスナッチャーを足止めした。ギリアンとジェミーはその隙に脱出する。
ビーム砲誘導のために教会に残ったメタルギアとランダムの犠牲によって、
スナッチャーとその創造主は教会もろとも滅びた。

スナッチャーの自動工場を壊滅させるため、クレムリンへと向かうことになったギリアン。
ギリアンとジェミーは全てが終わったら共に暮らし、今度こそ本当の夫婦になろうと約束を交わす。
そこへ、ありあわせのゲーム機をボディにしたポンコツのようなメタルギアがやってきた。
ビーム粒子砲の直撃からランダムが守ってくれたおかげで、チップだけは助かったらしい。
相棒の思わぬ生還を喜んだギリアンは、同行を望むメタルギアと共に旅立った。


133 :SNATCHER(スナッチャー)SS・PS版:2008/08/26(火) 23:54:45 ID:kd5NJ9rn0
【超あらすじ】
殺した人間の姿になり変わる、人間そっくりの人造人間を操っていたのは
失恋した上に自分の研究がオシャカにされかかってブチ切れた一人の研究者だった。
しかし、彼の父親がそれを止めるために息子を模して造った人造人間が
命と引き換えに研究者を倒してアジトを壊滅させたため、その野望は潰えた。
一方主人公は嫁とヨリを戻した。


【蛇足なので省いた部分解説】
・OUTER HEAVENはフルフェイスマスクを着けていないと入れない時間帯
(コスプレ・タイム)のあるパブで、各界のVIPなどが密かに通っている場所。
顔を隠して要人をスナッチすることが可能なのでスナッチャーに狩り場として選ばれた。
・ギリアンは実はCIAのスパイで、わざとクレムリンに拉致された模様。
スナッチャー計画の廃棄とギリアン・ジェミーの本国送還の決定が早かったのは多分このため。
・ハリーはギリアンとジェミーがクレムリンで拉致されていた時に生まれた子供で、
バイオハザード時にペトロヴィッチ博士と共にアメリカに保護されたため難を逃れた。


以上です。
メタルギアの遺体の分析と最後のランダムのカッコ良すぎる台詞の見本市は
一見の価値ありですので、未見の方は機会があればぜひご覧下さい。

134 :ゲーム好き名無しさん:2008/08/27(水) 00:31:45 ID:Be86eyev0
>>133
リク者ですが乙です。これは良いまとめだわ。
当時スナッチャーの紹介記事見てから
ずっとトラウマ気味だったのが解消しました。

135 :ゲーム好き名無しさん:2008/08/27(水) 00:41:37 ID:DZHuBtOV0
スナッチャー乙です

スレを読み込んだら一番下にスクロールさせる癖で
初っ端から部分解説以下のアウターヘブンとメタルギアで”メタルギア”を思い浮かべ
更にバイオハザードという単語で激しく混乱した俺ガイル

調べてみたらこの作品も”メタルギア”の生みの親が手がけてるんだね(ノ∀`)

136 :SNATCHER(スナッチャー)SS・PS版:2008/08/27(水) 01:15:36 ID:DJX9FZDW0
>>134,>>135
ありがとうございます。
端折った箇所のうち特に重要なのを忘れてたのに気付いて戻ってきました。

・エリヤに拉致されたペトロヴィッチ博士は、ギリアン突入の少し前に
ジェミーに看取られて天寿を全うしたため、キラー衛星の砲撃では死亡していない。

MSX2版のSDスナッチャーだと、
・博士はエリヤに誘拐されず独自にランダムを開発し、人間の息子として育てた
・ランダムがクイーン病院で自爆しないため、完全な人工皮膚はジェミーが開発
・エリヤと対峙した時一緒にいるのはジェミーではなくランダムで、
自分が人造人間だと知って命がけで施設を破壊するのは同じだが死なない
と、相当色々な所が異なるようです。

圧倒的に物語の矛盾が少ないのはMSX版のSDスナッチャーですが
(天才研究者とはいえ100歳越えた死にかけの親父拉致るより他探した方が良くね?とか
ランダムが手に入ったなら人工皮膚の研究用にジェミー誘拐する意味なくね?とか)
SS/PS版のランダムの異常なカッコ良さはそちらのストーリーあってこそだと考えると
どちらも甲乙付けがたい感じです。






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