アニマルランド殺人事件

part42-106~109


106 :アニマルランド殺人事件:2008/10/25(土) 00:55:23 ID:BPCtc9dy0
アニマルランド。それは、ある山にある、動物たちが暮らす静かで平和な村。
私は、そこのベテラン刑事だ。
今、私の目の前には7冊のファイルが並んでいる。あの事件の捜査内容ををまとめたファイルだ。
私の忠実な部下である犬の「おいどん」が作成したものだ。
私は今一度、ファイルを開いて、あの忌まわしい事件のことを思い起こしてみる。
まさか、あんな結末になろうとは、誰も予想していなかった…。

登場人物紹介
私(プレイヤーキャラ)…どんな種類かは不明だが、動物だと思われる。
おいどん…犬(コッカー・スパニエル?)(♂)の新米刑事。
ゴンきち…キタキツネ。被害者。コンコン宝石店の社長。38歳。
コンタ…キタキツネ。ゴンきちの長男。宝石店の専務。20歳。
ココン…キタキツネ。ゴンきちの次男。ニート。18歳。
ピョンコ…うさぎ。コンビニ店員。ココンと付き合ってるらしい。
ペルー…ペルシャ猫(♀)。コンコン宝石店の店員。
リンリン…パンダ(♀)。コンコン宝石店の取引先の銀行員。
タージ…亀(♂)。ゴンきちの友人。
ドラクレ…虎(♂)。ゴンきちの友人。
ヌキ…タヌキ(♂)。ゴンきちが経営しているマンションに住んでいる。
ツネコ…キタキツネ。ゴンきちの元妻。一年前に別れたらしい。
コアラさん…コアラ(♂)。元刑事。犯罪捜査の神様と呼ばれている。

用語解説
さかなハンティング…動物界での狩りの一種。水中銃で魚を撃って楽しむらしい。

ファイル名:『あるまじろ』
 被害者…ゴンきち
 殺害現場…コンコン宝石店の居間(ゴンきちは宝石店で一人暮らしをしていた)
 殺害状況…被害者はソファーに座ったままで、銃で心臓を撃たれて死亡。
 第一発見者…ココン。被害者が殺害された翌朝に発見した。
 死亡推定時刻…10日の夜11時頃。
 
 殺害現場の居間を調べる。
 床には凶器の拳銃が転がっていた。
 ソファーの下に金色の毛が落ちていた。
 テーブルの上には便箋の切れ端があった。
 便箋の切れ端には「ヌ」という文字が書いてある。 
 
 コンコン宝石店に陳列してあった宝石は全て盗まれていた。
 強盗殺人か?


107 :アニマルランド殺人事件:2008/10/25(土) 00:56:21 ID:BPCtc9dy0
ファイル名:『こびとかば』
 コンコン宝石店の向かいのコンビニへ。そこにはピョンコが店員として働いていた。
 10日の夜8時半に、コンタが宝石店に入っていくのを見たらしい。
 そして、11頃、銃声が2回したと言う。

 捜査本部に戻り、関係者からアリバイを聞く。
 コンタ…8時半から9時まで、宝石店でゴンきちと話す。その後、自宅でリンリンと会っていた。
 ココン…11時頃はペルーとデートしていた。

ファイル名:『あふりかぞう』
 ペルーから気になる話を聞く。
 ゴンきちはノイローゼになっていたという。金色の毛の亡霊が見えると言っていたらしい。
 それで、亡霊を退治するのだと言って、凶器の拳銃を入手したらしい。
 凶器は被害者の物だった。

 タージにゴンきちのことを訊ねる。
 ゴンきちはニートのココンのことで悩んでいたらしい。
 また、ドラクレに会うように勧められた。

 ドラクレが経営する喫茶店、ドラゴンへ。
 ドラクレとゴンきちはさかなハンティング仲間だったらしい。
 だが、3年半前、ゴンきちは突然さかなハンティングをやめてしまった。

 リンリンが腕に包帯を巻いていた。
 10日の夜、コンタの家で、コーヒーをこぼして火傷したらしい。
 
 久しぶりに「居酒屋クマ」へ行く。コアラさんはまた飲んだくれていた。
 困ったときはアドバイスをもらいに来よう。

ファイル名:『ふくろおおかみ』
 便箋の切れ端に書かれた「ヌ」という文字に心当たりがあると、ココンが言う。
 それは、ヌキのことではないか?とのこと。
 早速ヌキを呼んで話を聞くが、アリバイが曖昧だ。
 
 ヌキの部屋へ行く。畳の下から、宝石店から盗まれた宝石が見つかった。
 ヌキを強盗殺人の容疑で逮捕する。
 だが、ヌキは、宝石には心当たりが無い、誰かに濡れ衣を着せられたと訴える。
 そして、ヌキのアリバイが成立。捜査は振り出しに戻ってしまった。

 ヌキの部屋から見つかった宝石をペルーに見せる。
 確かにこれらは宝石店から盗まれた物だが、指輪が一つだけ足りないという。
 
 コアラさんに話を聞きに行くと、コアラさんはあらぬ方向を指差して、
 犯人はお前たちだ、と言った。


108 :アニマルランド殺人事件:2008/10/25(土) 00:57:14 ID:BPCtc9dy0
ファイル名:『つきのわぐま』
 ツネコの居所が判明したので、話を聞きに行く。
 ツネコはサメやらトビウオやらのちょっと良さそうな剥製を持っていた。
 これらは全てゴンきちから、別れるときに譲り受けたものだと言う。
 3年半前のある日、ゴンきちはハンティングから真っ青な顔で帰ってきた。
 ゴンきちは、ついにやっちまった、とか、あの金色の、とか口走っていた。
 それ以来、ゴンきちはハンティングをやめてしまった。
 そしてそれから半年後、おれはお前に相応しくない男だ、ということで、離婚したらしい。

 居酒屋クマへ行く。コアラさんは、さかなハンティングと言ったら迷いの森だ、と教えてくれた。

ファイル名:『おおありくい』
 迷いの森へ行く。ひとけのない、広大な迷路のような所だ。
 もぐらがいたので話を聞いてみる。この森に来たのは1年前なので、昔のことはわからないらしい。
 けど、最近、怪しい動物2匹がよく通りかかるらしい。
 もぐらは目が見えないので、その2匹がどんな奴らかはわからないそうだ。

 森には、古びた新聞が落ちていた。日付を見ると三年半前だった。
 迷いの森で、誰かが水中銃で撃ち殺されたらしい。被害者の顔写真もあったが、
 かすれていて判別がつかない。

 そして、森の奥には小屋があった。その中には、毛を金色に染める薬があった。

最後のファイルには名前が無い。
 ピョンコが指にはめていた指輪は、ペルーが一つだけ足りないと言っていた指輪だった。
 この指輪はもともとリンリンの物で、修理のために宝石店に預けていたものだった。
 ゴンきちが殺害されているのを発見したココンは、どさくさ紛れに宝石を盗んだのだった。
 指輪を一つ、ピョンコに贈った。残りはヌキに罪を着せるためにヌキの部屋へ隠した。

 証拠品として押収した指輪を調べる。指輪の宝石の部分が外れ、中から写真が出てきた。
 リンリンと、リンリンそっくりの金色のパンダが写っていた。
 金色のパンダはルンルン。リンリンの双子の姉妹。
 その珍しさから、人間たちのアイドルになったが、三年半前、水中銃で撃ち殺された。
 そう、あの新聞は、ルンルンの死亡記事だった。

 そのとき、鑑識から連絡が入った。
 ゴンきちの体内から、大量の紙切れが見つかったという。
 その紙切れと、「ヌ」と書かれた便箋の切れ端を組み合わせると、
 「双子のパンダが私を殺す」
 という文章になった。

 リンリンが手首を切って死んでいるのが発見された。
 遺書には、自分が犯人だと書いてあった。


109 :アニマルランド殺人事件:2008/10/25(土) 00:58:11 ID:BPCtc9dy0
 コンタが告白する。この事件は、コンタとリンリンの共犯だった。
 ルンルンが殺された事件は、犯人が捕まらず迷宮入りになってしまった。
 だが、リンリンはゴンきちを疑っていた。ゴンきちは、ルンルンの人気に嫉妬していたという。
 
 コンタとリンリンは、ゴンきちに自首を促すために、写真を入れた指輪を預けたり、
 森の奥の小屋へ行って金色に染めた毛を用意したりしたらしい。
 10日の夜、コンタとリンリンはゴンきちに会って話をした。
 だが、交渉は決裂。ゴンきちは拳銃を取り出して威嚇射撃をした。
 その弾がリンリンの腕をかすめた。
 その後、コンタはゴンきちに襲い掛かって揉みあいになった。拳銃は暴発し、ゴンきちの胸を貫いた。

 コンタとリンリンはすぐに逃げ出したが、ゴンきちはまだ息があったらしい。
 「双子のパンダが私を殺す」と便箋に書いてあったのを、びりびりに破って、飲み込んだ。
 最期になって、ゴンきちは、コンタとリンリンをかばおうと、罪滅ぼしをしようとしたらしい。

コアラさんが動物たちを引き連れて捜査本部にやってきていた。
「やい、おいどん、おれたちは、リンリンが自殺したと聞いて、一言言いたくて来たんだ。
いいか、よく聞け。悪いのはゴンきちでも、リンリンでもない。このアニマルランドそのものだ!」
「一体、何を言い出すんですか、コアラさん!」
おいどんが抗議したが、コアラさんは演説を続ける。
「お前だって知ってるだろう。この世界が、大きな檻に囲まれた動物園なのを。
おれたちを檻に閉じ込めているのは人間たちだ。
奴らは時々やってきては、面白そうにおれたちを見物してるんだ。
そして、この世界では、人気のあるものはちやほやされ、そうでないものは冷たくあしらわれる。
人気が全てを決めるんだ。違うか?
何故ごんきちは、ルンルンを殺した?」
「それは、ルンルンの人気を妬んで…」
「そう、それが全ての原因だった。
そして、ゴンきちたちキタキツネだって、かつては人気者だった。
それが、パンダがやって来たとたんに流行遅れだ。
何故だ、何故そんな人間たちの気まぐれを気にしていなきゃならない?
自然のままに生き、子供を育てて死んでいく、それだけでたくさんじゃないか。
自然のままに生きていれば、誰も死ぬことはなかっただろうに。
リンリンたちだけじゃない。ここにいるおれたち全員が、犠牲者なんだ。
おれは今こそ叫ぶぞ。ここは平和な村なんかじゃない。おれたちを自然に帰せ!」

動物たちの叫びが続く中、人間たちを乗せたバスがやってくる。
その中の親子連れが話し始める。
「ねえ、お母さん、動物さんたちは、何をあんなに吠えているの」
「さあねぇ。みんなで仲良くお歌を歌っているのかもね」
バスはゆっくり走り過ぎる。

「オレタチヲ自然ニ帰セ…オレタチヲ自然ニ帰セ…」

END






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