慟哭 そして...

part43-161~168


161 :慟哭 そして…:2008/12/24(水) 12:54:30 ID:kmMVNFfq0
セガサターン『慟哭 そして…』
今はなきデータイーストの密室探索型AVG。
殺人鬼によって人里離れた屋敷に閉じ込められた主人公がヒロインたちを守りつつ脱出を目指す。
謎解きの難易度の高さもさることながら、基本的に登場する全てのヒロインに複数のEDが存在し
事件の全てを知るためには何周もプレイする必要があります。
ここではそれぞれのルートを詳述することはせず、事件との関わりが深い『子鈴』と『華苗』の
イベントを中心に大まかなストーリーが把握できるような書き方をしたいと思います。

・導入
舞台は地方の山間部に位置する町、大中山町。
平凡な高校生『時田 一也』はクラスメートの『笹本 梨代』と二人、バスで下校の途についていた。
学校の用事で遅くなった二人の乗った最終バスには人も少なく、他には男性客が一人いるばかりだ。
暗い山道に不気味さを感じた一也は近頃話題になっている行方不明事件を思い出す。
この小さな町で女子高生と郵便局員の二人が相次いで失踪し、警察は手がかりすら掴めていないのだ。
漠然とした不安を抱えながらバスは進み、一也と梨代の学校の教師
『椎名 真理絵』が怪しげな老人とともに乗り込んでくる。
真理絵と老人の不審な様子について梨代と話していると、対向車線からのまばゆい光とともに衝撃が走る。
とっさに梨代を庇った一也は頭を打ち、意識を失ってしまうのだった。

朦朧とした意識の中一也は見知らぬ少女が苦しみ助けを求める夢を見る。
目を覚ますと、そこはどこかの屋敷の一室だった。何故か外から施錠された部屋から脱出し、
奇妙な老人『神田川』と会った後真理絵先生から事情を聞く。
山道で一也たちの乗ったバスと乗用車が事故を起こし、
一行は助けを求めて人気のないこの屋敷に辿り着いたのだという。
山中に設置された非常用通信ケーブルへ連絡を取りに行ったバス運転手を待つ一也たちだったが、
いつの間にか入ってくる時使ったガレージの扉が閉ざされ屋敷の中で例の郵便局員の死体が発見される。
出入口を塞がれ密室と化した屋敷に、何者かに殺害された痕跡を残す死体。
連続行方不明事件を引き起こした殺人鬼の魔の手が一行に迫りつつあった…

162 :慟哭 そして…:2008/12/24(水) 12:57:35 ID:kmMVNFfq0
・登場人物

・笹本 梨代(CV.長沢美樹)
本作のメインヒロイン。主人公とは幼馴染みの高校二年生。
互いの成長につれて疎遠になり今はただのクラスメートといったところだが、
主人公は今も彼女に淡い想いを寄せている。
父親は大中山総合病院の院長を務める医師で、やや過保護な愛情を受けているらしい。
ピアノが得意で全国クラスの腕前。
・椎名 真理絵(CV.深見梨加)
主人公の通う高校の化学教師。27歳。
生徒から人気の頼りになる女性だが、神田川に秘密を握られて言うなりになっている。
・神田川 国昭(CV.北村弘一)
真理絵とバスに乗り込んできた金持ちの老人。68歳。
他人の苦しむ姿に喜びを感じる変態性癖の持ち主で、女性陣に何かとちょっかいを出すほか
主人公に「大人の楽しみ」を教えようと近付いてきたりする。
得意技は覗きと盗聴。
・田辺 浩之(CV.星野充明)
バスに同乗していた男性客。31歳。容姿と吃音にコンプレックスがあるらしい無愛想な男。
詮索されるのを嫌い多くを語らないが、梨代を守ろうとする主人公の姿に共感めいた言葉を口にすることも。
顔色が悪くいつも咳き込んでいる。
・柴田 桂(CV.子安武人)
事故にあった乗用車を運転していた大学生。20歳。
勝手な行動に走りがちな人々の中で常に冷静沈着だが、かえって冷めた印象を与える人物。
・青木 千砂(CV.矢島晶子)
東京から旅行に来ていた高校一年生。バスがなくなって困っていたところを桂に助けられ車に同乗していた。
礼儀正しく芯の強い少女。
学校では弓道部に所属し雑誌で紹介されるほどの有名選手でもある。
・羽鳥 いつみ(CV.大沢つむぎ)
千砂の親友でクラスメート。二人で旅行に来ていたところを桂に声をかけられた。
今どきの女の子といった雰囲気のトラブルメーカー。
・白川 子鈴(CV.井上喜久子)
主人公たちの事故とは別に屋敷に辿り着いた女性。公式で年齢不詳。(永遠の17歳?)
ノーマの家に住み込みで勤めるメイドで、休暇を取って大中山町を訪れた。
屋敷にやって来た経緯がはっきりせず、不可解な行動が目立つ。
・ノーマ・ウェンディ(CV.山口由里子)
関西弁が特徴的なアメリカ人留学生。高校二年生。
財閥の令嬢で親の持ってきた結婚話に反発、子鈴の外出に便乗して家出してきた。
・華苗(CV.氷上恭子)
主人公が屋敷で出会った正体不明の少女。
記憶がはっきりせず自分がなぜこの屋敷に居るのかも分からないと話す。
極端に火を怖がるほか、常にサクラと名付けた仔犬を連れている。

163 :慟哭 そして…:2008/12/24(水) 12:59:23 ID:kmMVNFfq0
・本編
脱出の手がかりを探して屋敷内を探索する。
その合間に女性キャラとの親交を深めるイベントをこなし(これによってEDが分岐)
失敗するとキャラが死亡する「生死イベント」を乗り越えていかねばならない。
最悪ヒロインたちが全滅しても脱出は可能だが、主人公にも即死イベントがいくつも存在するので油断は禁物。

バイオの洋館というよりは『ミシシッピー殺人事件』を彷彿とさせる屋敷を進む一也。
溝に足をとられて身動きできなくなった千砂を救い(必要なアイテムを持っていないと千砂死亡)
次いで風呂場の浴槽に閉じ込められ溺死させられかけるノーマを助ける。(選択を誤ると…以下同文)
この直前ノーマが閉じ込めた風呂場から血相を変えて出ていく子鈴を目撃することができる。
「どうか…黙っていていただけないでしょうか。旦那様に知られたら、私…」
ノーマを見殺しにしようとしたことを隠す子鈴に探りを入れると、
彼女は一也の前で服をはだけてみせ口止めしようとする。
(サービスシーン。このゲームは18禁推奨なので下着までセーフなのだ)
子鈴は雇い主であるノーマの父に虐待されており、ノーマが危険な目に
遭っているのを見て思わず魔が差してしまったのだと弁解する。
その場は追及を止めた一也だったが、後にノーマの口から自分の父親は日本に住んでいないと聞かされる。

子鈴は嘘をついている。
自分を慕うノーマを危険に晒してまで彼女は何を隠そうとしているのか?
それとも彼女がこの事件の犯人なのか?

この頃、屋根裏部屋で正体不明の少女華苗と出会う。
最初は話しかけてもすぐにいなくなってしまうが、連続イベントをこなすことで徐々に心を開いてくれる。
一也は病弱そうな華苗の体を気遣って暖かい暖炉の部屋に誘う。
ところが燃え盛る炎を見た華苗は突然苦しみ出し、全身に痛々しい火傷のような痕跡が浮き上がった。
「苦しい…!助けて田辺さん…!」
発作のおさまった華苗の体からは火傷の跡が嘘のように消え去り、何を口走ったかも覚えていないと言う。
彼女は一体何者なのか?そして田辺との関係は?

探索を続けていくと、今度は行方不明の女子高生・小笠原直海の死体が石膏像に塗り込められた姿で見つかる。
死体を発見した子鈴は激しく動揺し、涙を浮かべながら桂と何ごとかを話す。
彼女は死体を見てしまったことでショックを受けているんだ、と話す桂。
そして真理絵先生から子鈴が怪しげなメモを持って走っていったと聞く。
一也は彼女を追って追及を続けることにする。


164 :慟哭 そして…:2008/12/24(水) 13:01:52 ID:kmMVNFfq0
一也は子鈴を追いつめてノーマの一件についての嘘を暴き、メモを手に入れようとする。
子鈴ルートを進んでいる場合ここで彼女を脅し、服を脱がせて事に及ぶ…
と見せかけて脱がせた服からメモを探り出すというエロイベントに発展。
井上喜久子さんの熱演が堪能できる。
手に入れたメモにはある部屋に行って机に置かれた手紙を見ろと書かれてある。
ここで仕掛けられた罠を見破れないと子鈴は犯人に襲われ行方不明に。
罠の回避に成功すると彼女は知っていることを話してくれる。

「すべてお話しします。……わたしは以前、このお屋敷に勤めていました」
現在は廃屋と化している屋敷だが、かつては裕福な芸術家の老人とその親戚にあたる兄妹が住んでいた。
子鈴は自分を家族同然に扱ってくれる彼らと幸せに暮らしていたが、生まれつき
心臓の悪かった妹が中学生になって病状が悪化。町の病院へ入院することに。
続いて屋敷の主人である老人が死亡し、子鈴は屋敷を去って関西に住む外国人の家で働くことになった。
そんなある日、入院しているはずの妹から子鈴のもとに電話がかかってくる。
退院できたのかと問う子鈴に妹は言葉を濁し、自分はもう駄目かもしれないと言い残す。
いいようのない不安を覚えた子鈴は屋敷を訪れることにし、こうして事件に巻き込まれた…
「……わたしがあれこれ訊いたから、邪魔になったんだと思います。
 桂様は最初わたしのことが分からなかったようです……
 わたしは、その程度の存在だったんだと思います」
偶然を装って屋敷に現れ一也たちと同じ立場を演じていた男。
柴田桂はこの屋敷の住人の一人、子鈴に助けを求めた少女の兄だったのだ。
子鈴はノーマの殺害(未遂)現場で桂の持ち物を見つけ、とっさにそれを隠した。
問いただす子鈴に桂は事情を明かすかのように仄めかしたメモを渡す。
その中におぞましい罠を隠して。

真相の一端に近づいた一也だったが未だ屋敷からの脱出は遠い。
妙な動きを見せる神田川に翻弄されながら真理絵先生を守り、拷問部屋に閉じ込められた梨代の救出を目指す。
「お前にとってその子が大切でも、他人にとってそうとは限らないからな。
 ……本当に大事なら、何を言われようと守りきるんだな」
意味深な台詞を吐く田辺を尻目に梨代を救い出す。
田辺出現の時点で必要なアイテムを揃えて助け出すのに成功しないと梨代は死亡。
誰もいなくなった部屋にゴミ袋が散乱している光景が。(中身はもちろん…)

165 :慟哭 そして…:2008/12/24(水) 13:04:19 ID:kmMVNFfq0
田辺は機械室で死体となって発見され、桂も血塗れの上着を残して姿を消す。
続いて犯人に追われるいつみと遭遇、最後の生死イベントをこなすことに。
手近の一室に隠れて犯人をやり過ごすのだが、隠れ場所として目をつけた
床下収納には助けを呼びにいったはずのバス運転手の死体が。
なんとここの正解は怯えるいつみを死体と一緒に床下に押し込むこと(笑)
このイベントの後いつみから手に入れた鍵でエレベーターシャフトへ進入できるようになり、
とうとう屋敷からの脱出口が開かれる。

出口が見つかり、ここまで生き残った人々を外へと導く。
基本的にはこのまま主人公の一也も屋敷を脱出し条件を満たしたヒロインとのEDに進むのだが、
梨代・子鈴・華苗には続けて屋敷を探索し犯人と対決するルートがある。

屋敷に残された最後の一部屋に辿り着く一也。
姿を消していた華苗が現れ、「全てを思い出した。この部屋に入ってほしい」と告げる。(華苗ルート)
子鈴によればここが桂の妹の部屋だという。全ての鍵はここにあるはずだ。(子鈴ルート)
室内に踏み込む一也。
そこには人体の組織らしき奇妙な標本と焼け焦げた病院のカルテ、
そしてベッドに横たわる一人の少女の亡骸があった。
「ここで何をしている」
「それはこっちの台詞だ。これは人間の皮膚だろう?あんたは一体何をしようとしているんだ」
「これから死ぬお前に言う必要があるのか?」
部屋に置かれた医療器具からメスを取り出す桂。
「もうやめろ!この子は……華苗ちゃんはそんな事望んじゃいないんだ」

166 :慟哭 そして…:2008/12/24(水) 13:07:19 ID:kmMVNFfq0
──桂の妹・華苗は心臓の治療のため大中山総合病院に入院していたが、
医療ミスによって余命いくばくもない状態だった。
そんな時病院で火災が発生。病院側は医療ミスの証拠を隠滅すべく
この機に乗じてカルテを焼き、炎の中に華苗を置き去りにして始末しようと企む。
華苗は火災現場で行方不明になったことになるが、
彼女に好意を持っていた研修医の田辺によって救われていた。
医学生である桂は屋敷に華苗を連れ帰り田辺とともに治療しようとするが、
医療ミスに加え全身に大火傷を負った華苗の容態は手の施しようがなかった。
絶望の中、桂は二つの計画を立てる。
一つは医療ミスの当事者である担当医の小笠原・院長の笹本(梨代の父)への復讐。
そしてもう一つは若い女を殺して皮膚や内臓を奪い華苗を蘇生させる研究材料とすること。
狂気に侵された桂の計画に華苗を助ける際に負った怪我のため死期を悟っていた田辺は合意。
まず小笠原の娘直海を誘拐し、犯行を目撃した郵便局員を殺害した。
次の標的として田辺は梨代を尾行してバスに乗り込み、
桂が乗用車で事故を起こして一行を屋敷へと誘い込んだのだ。

「よくもやってくれたな。お前のために計画が滅茶苦茶になったよ…」
桂の誤算は主人公一也の思わぬ活躍と、自分の過去を知る子鈴の存在だった。
だがそれももはや関係ないと桂はメスを握りしめる。

(華苗ルート)
と、横から伸びた手がそれを制止した。
「華苗……」
一也は見た。この悪夢のような屋敷で出会い、短い間ながら心を通わせた少女の幻影を。
最愛の妹の想いに触れた桂は一也を解放し、警察へ自首することを約束する。
もう少しだけ華苗のそばにいさせてくれと言い残して。

(子鈴ルート)
一也を救ったのは間に割って入った子鈴だった。
お前とは争いたくない、と桂は狼狽しメスを手離す。
「もうこれ以上罪を重ねないで……」
お前を殺したくない。大人しくしてくれと繰り返す桂を子鈴は奪ったメスで刺してしまう。


167 :ゲーム好き名無しさん:2008/12/24(水) 13:14:42 ID:kmMVNFfq0
補足

・華苗は主人公たちがやってきた時点で既に死亡しており、
 屋敷で出会った彼女は幽霊である。一行の中で
 華苗の姿を見たのは主人公(とラストでの桂)だけ。
・子鈴ルートの桂は一命をとりとめて逮捕される。
 警察に自分を刺した子鈴を庇う供述をし、
 面会に来た子鈴に華苗の死を受け止めてやり直すと語る。
 その他のルートでは桂は行方不明になり、後に華苗の遺体の傍で自殺したとも。
・田辺の死因は病死。少なくともバス運転手殺しと梨代の殺害は彼の犯行と思われる。
 仔犬のサクラは彼が華苗の誕生日にプレゼントした本物の犬で、
 主人公の家で飼われることになる。
・真理絵先生は以前車で神田川をはねてしまったことがあり、さらに得意の盗聴で
 学校の教頭と不倫関係にあることをつかまれ脅迫されている。
・いつのまにか姿の見えなくなる神田川は実は犯人に襲われて監禁されており、
 事件解決後に警察に保護される。ストーリー上こいつだけが絶対に死亡しないうえ、
 子鈴がノーマを見殺しにしようとしたことをネタに自分のメイドにする
 「おじいちゃんハッピーエンド」(子鈴ノーマルエンド)なんて代物まである。
・屋敷の怪しい仕掛けの数々は変わり者の芸術家が創作のインスピレーションを
 得るために作ったという設定。しかし落ちたら死ぬ深さの落とし穴があったり
 子鈴が暮らしていたと思われるメイド部屋は外から鍵がかかり中からは
 開けられない謎の仕様だったりする。いったいどんな芸術を生み出していたのか…?

168 :慟哭 そして…:2008/12/24(水) 13:17:53 ID:kmMVNFfq0
終了です。
メインヒロインなのに梨代の扱いが薄いですが、
ストーリーにそこまで関わらないのと単に
よく覚えていないので割愛しました…






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