Too Human(トゥー ヒューマン)

part47-288~290


288 :Too Human(トゥーヒューマン) 一丁目:2009/10/05(月) 01:24:13 ID:G0Nst5xt0
よしよしじゃあざっと投入するぞ


【神々の夜明け】
はるか未来、人類は過去の戦争の遺物であり今なお暴走を続ける自動兵器の群れにより絶滅の道を進んでいた
そして反物質兵器による人為的な氷河期のすえに生き残った数百万の人々は、高い城壁とその内側に都市、
ミズガルズを築き最後の居留地とした。

機械と戦う者の中に自らの体をサイバネティクス技術によるインプラントで半機械化する戦士たちが現れた、
超人となった彼らはアシールと名乗り人々から機械の神と崇められるようになった。

我らはアシール、我らは氷を溶かす暖かな風・・・



【バルドルの復讐】
主神オーディンの息子にして光の神バルドルは、肉体と心に受けた深い傷から回復し
人食いの機械獣グレンデルの討伐に成功する

彼の快気と勝利を祝する宴の後、フレイヤから亡き妻ナンナの死について思わせぶりなことを聞かされるバルドル。
そのことをアシールの長であるヘイムダルに問い詰めると、長はナンナの死因は事故死ではなく他殺であり
殺したのは盲目の神ヘズである、といった事実を語った。

バルドルが病床に臥せっていた間の出来事だったが、ヘズはある日突然乱心し罪なき人々を多数殺害した挙句
アシールの神殿から脱走、今は氷河の森と呼ばれる城壁の外の地に潜んでいる。
そうヘイムダルは伝えた、そして近々チュール率いる討伐隊が派遣される予定であるとも。
しかし復讐にかられるバルドルは制止も聞かず飛び出していく。

氷河の森の奥深くでヘズを発見するバルドル、だが何故かヘズは彼を見るなりロキと呼び怒りと戸惑いの表情を見せる。
悪神ロキ、お前は私が殺したはずだと。

ヘズは苦い過去を思い出していた、倒壊する神殿、瓦礫に潰され火に焼かれなおも死ねず苦しむ人間たち。
彼は助かる見込みのない者の命を絶つことでその苦痛を少しでも早く終わらせようとしていた
そこにロキが現れる
「これは私の仕業だ、人間は取るに足らない存在、それに情けをかけるお前もアシールに適さぬ。」
この言葉に激怒したヘズの拳銃は正確にロキの額を撃ち抜いた。
理由はどうあれ人類の守護者であるアシールが人間を殺し同じ機械の神をも殺した、
この事実に居たたまれ無くなったヘズは神殿を去ったのだった。

氷河の森の果てでバルドルはヘズを倒した、今わの際にヘズの左目のインプラントは自身を倒した者の姿を
憎きロキから光の神バルドルに変え彼の脳に情報として伝達する、ヘズは盲目だが左目のインプラントから
サイバースペースを介することで肉眼以上に正確に世界を見ることが出来た。
そう、ロキの額を撃ち抜いたあの時も。

すべては幻だったのか             違う現実だ!お前が犯した罪も!殺した数多の人々も!
人は後に私をどう呼ぶだろうか        お前は醜い裏切り者だ!死後も永遠に屈辱に苦しむがいい!

バルドルは復讐を果たした



(途中ですがサイバースペースに関して)
サイバースペースとは大樹型巨大コンピューター、ユグドラシルが作り上げた仮想空間です。
ですがユグドラシルのネットワーク巨大化によりもはや世界の裏側に存在するもうひとつの世界となっています。
サイバースペースは氷と機械に閉ざされた現実とは対照的な緑と日光にあふれる美しい空間であり
非有機性論理ナノシステム、ノルンが生み出した3つの女性人格により統治されています。
サイバースペースで起きたことは現実世界にも干渉し、例えばこの空間で大木を倒して丸太橋を作れば、
現実では機械が作動し崖に橋が掛かったりします


289 :Too Human(トゥーヒューマン) 二丁目:2009/10/05(月) 01:25:25 ID:G0Nst5xt0
【ロキの脱獄】
復讐を遂げたバルドルは心機一転、本来の任務に戻る。今回は過去の戦争で使われた巨大戦艦ヨルムンガンドの
内部調査だ、これを復旧できれば機械との戦いにおいて絶大な戦力となる。バルドルは雷神トールと今は首だけで
生きてる賢神ミーミルを連れ立ち城壁の外に赴く

ヨルムンガンド内部の端末からサイバースペースを経て船の動力を復旧するバルドル一行、だが船は何者かに
全システムをハッキングされてしまう。その正体は今なお神殿の牢獄に捕らわれている悪神ロキ、
ロキはサイバースペース内で精神への拷問を受けていたはずだが
どう力をつけたのか、このノルンの世界の中であれば精神を自由に移動させ現実に介入できる存在となっていた。

このまま巨大戦艦でミズガルズを攻めるもよし、焦るお前たちに中枢を破壊させ船ごと深海に沈めてやるもよし、
と嘲るロキだったがその目的は別にあった、バルドルたちがヨルムンガンドを停止させからくも脱出していたころ
ロキは警備隊の中に潜ませていた信奉者たちに自分の肉体を解放させていた。
主神オーディンではなくヨトゥンヘイムの巨人の技術により改造されているロキの体は投獄による衰えも無く
彼はたちまちに警備隊を一掃すると逃亡するのであった。



【死の国】
逃亡したロキが身を寄せたのは、ロキの娘ヘルが女王として君臨する死の国ヘルヘイム。
この地はヴァルハラには行けない一般人の死体や、不名誉な死をとげた兵士の死体をミズガルズから
受け取ることで神々の領土に不可侵の姿勢をとってきたが、ごく最近あからさまに挑発的な態度を見せ始めていた。
そして裏切り者ロキをかくまった今その緊張は頂点に達した。

ヘルヘイムを如何にするかで揉めるアシールたち、
死者の国と戦えばミズガルズは機械と死者の二面戦争に突入してしまう。
だが主神オーディンからヘルヘイム討つべしの託宣が下ったことにより、ミズガルズの全軍が
ヘルヘイム撃滅に投入されることとなった。

死者の軍勢をかき分け突き進むバルドルたちアシールの神軍、だが武器に卓越した神チュールは
ヘルヘイムの番犬ガルムと相打ちになる、神とてこの国では死ぬのだ、そして長き戦いの果て女王ヘルと
対峙するバルドル、ヘルは彼を歓迎する。「おかえりなさい、バルドル。」

「脳は著しく損傷した時、その機能を低平均化させることで肉体の生存を図る。記憶に欠落はないかバルドル?
お前は死してここに運ばれてきたのだ。」

ヘルはそう言った、体が腐敗していく病を患う彼女は死体で自分を補強することでその形と命を保っている、
だがヘルヘイムに来るのはオーディンの館へは招かれぬ質の悪い素材ばかり、これでは何も解決しない。
だからこそ神の肉体を持つバルドルの亡骸は最高の素材と言えた。
だが光の神の死を惜しんだアシールたちはヘルに無断でそれを持ち出してしまった、それこそヘルヘイムが
ミズガルズに反意を示し始めたきっかけだった

たわ言を!とヘルと戦いを始めるバルドルに対し、ヘルはさらに非情な真実を突きつける。
バルドルの亡き妻ナンナは死者の地で女王の奴隷となっていた
記録は自殺、ナンナは夫の死に耐え切れず後を追い暗黒へと身を投げた、それが真実だった。

心を引き裂くような事実を半ば否定、半ば肯定しつつ苦戦の末バルドルはヘルを打ち破る、そして妻ナンナ、
あるいは妻の記憶が入っただけの人形もバルドルの知覚兵器フェンリルが彼の意思と関わり無く殺してしまう。
女王亡き後も戦いをやめない死者の群れ、それは殺戮のため永遠に稼動し続ける機械たちとも同等に見えた。
ミズガルズ軍はロキの脱出を確認すると物量には敵わぬと見て撤退する。


290 :Too Human(トゥーヒューマン) 三丁目:2009/10/05(月) 01:27:59 ID:G0Nst5xt0
【神々の黄昏】
アシールたちが戦いの勝利とチュールの死を悼む宴を開いていたころ、バルドルはチュールの武器庫で
氷河の森から持ち帰ったヘズのインプラントを解析していた、かつて復讐に赴く際ヘイムダルに
必ず破壊せよと言いつけられたこの視覚補助装置で、盲目の神はどのような真実を見ていたのか?

モニターの中でその視界を持つ人物は苦しむ人々を介錯し、そこに現れその行いを嘲笑したロキの額を正確に
撃ち抜いていた。確かにヘズが神殿を去る前にサイバースペースを介し脳に伝達された視覚情報そのものだった。
だがそれは二重構造になっていた。

神殿の一角で視界の主は嘆いていた、だが瓦礫に潰され火に焼かれ、なおも死ねずに苦しむ人々の姿も、
崩れる神殿もモニターに写ってはいなかった。

そして床や壁を撃つという奇妙な振る舞いをいぶかしんだ一人のアシールに声をかけられると、彼は突如激怒し
拳銃でその神の額を撃ち抜いた。
そう、光の神バルドルの額を、正確に。

遅れて宴に訪れたバルドルは、今はヴァルハラに居るであろうチュールと共に祝杯を上げるよう促されると
こう言い放った

私 の 時 も こ う 祝 杯 を 上 げ た の か ! !

バルドルは怒りを隠そうともせず、自分の死とヘルヘイム侵攻に関する神々の愚行を罵った

ミズガルズはバルドルの死を隠蔽しようとした結果、慈悲深き一人の神を口封じに殺した挙句、死者と機械の
二面戦争に突入してしまった
脱獄に加担した罪人であるとは言え、人類の守護者であるアシールが人類を処刑したことで人間たちが
神への恐怖を抱くようになってしまった
武器の神チュールは死に、彼が研究していた知覚兵器の技術も失われてしまった
ヘルがユグドラシルに対抗しサイバースペースに放ったウイルス兵器、ニーズヘッグは着実にノルンたちの世界を蝕んでいる、
ニーズヘッグは死者の情報を喰らうとそれをヘルヘイムに転送、再構築しより優れた死兵を生み出していくことだろう

そしてロキの行方は掴めない
結局、アシールたちはかりそめの勝利に酔っていただけなのだ。
オーディンの息子、光の神、アシールの王子バルドルは憤怒の形相のまま酒宴の場を去っていった。

そのころロキは最果ての地で盟友である巨人族と邂逅し、その顔に邪悪な笑みを浮かべていた
ラグナロクがここに始まる・・・



あとがき
壮大な話ですがいかんせん売り上げが悪く3部作の第一章が出たきりとなっています、ファンとしては残念な限りです

用語的な補足として、主神オーディンは有機性広域情報ネットワーク(Organically Distributed Intelligence Network=ODIN)
の略語で一人のサイボーグ化した超人ではなく二羽の機械のカラスを使い世界を見渡す存在
平たく言うと○ーミネーターのス○イネットのようなものとして描写されています
暴走しナンナを殺してしまう知覚兵器フェンリルですが、これは武器に宿る魂のようなもので
ゲーム中に使うと武器が勝手に飛んで敵を切りつけ始めます
他のアシール、例えば雷神トールのミョルニルの鎚にも知覚兵器は宿っているそうです

題名のToo Humanですが、人間的過ぎる、人間臭いという意味で半機械のサイボーグとなったにもかかわらず
理路整然と行動できず感情に支配されたびたび道を誤ってしまうバルドルら機械の神々のことを指しています
(しかし恐らくロキは例外でしょう)。
私のつたない文章からこのすばらしい世界観とキャラ設定のゲームの魅力が少しでもお伝えできれば光栄です。







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