エルナード
part48-293~295
- 293 :Elnard エルナード:2009/12/08(火) 16:11:01
ID:BPrxwtTN0
- 遠い時代より、この大地をめぐって、人は数多くの戦いを繰り広げてきた。
戦いは、様々な伝説や神話を生み出す。
この物語もまた、その一つとして語り継がれることになるだろう。
そして、やがては忘れ去られていくのだろう。
だが、大地は常に、そこに存在しているのだ。
神の大いなる力によって誕生した、この大地を人は『エルナード』と呼んだ――。
※このゲームは7人の主人公から1人を選んでプレイします。誰を選ぶかによってゲーム性が変わってきますが、
ストーリーにほぼ変化は無いので誰とは断定しません。本文内では「キミ」と呼ばせていただきます。
※7つのアークとはアイテム欄に入っていて使用することが出来るため、何かの物体であろうと推測されますが、
ゲーム内ではどんな形をしているのかとかは明かされません。
キミは5年前、賢者シーダの元へ弟子入りした。
シーダは、キミを含めた7人の弟子たちを集めて、言った。
「この5年間、よく修行に耐えてくれた。いよいよ、お前たちに最後の試練を与える時が来た。
その試練とは、この星、エルナードに存在する7つのアークを探し出してもらうことだ。
これを全て手にした者は、偉大な力を授かり、この世界を導くことが出来るであろう。
さあ、7つのアークを求めて旅立つのだ!」
こうしてキミは、アークを探しに旅立った。
世界中を巡り、他の弟子たちと時に争い、時に協力して、アークを集めていく。
ついに6つのアークが集まった。
キミはアークのことを知っているおじいさんに会う。
「わしが知っていることを教えよう。
そもそもアークは5千年前に、闇の王ゴーシアを倒すために使ったものらしいんじゃ。
神は7つのアークでゴーシアの力を封印し、倒したという」
最後のアークを持っているボスを、キミは倒す。
キミが最後のアークを手にすると、どこからともなく声が聞こえてきた。
「よくぞ7つのアークを探し出してくれた」
キミが持っている7つのアークは砕け散った。
「これでアークに封じ込められていた私の力は解放された。
・・・まだ解らないのか、私だ!お前たちを育てたシーダだ!」
キミの目の前にシーダの姿が現れる。
「もっとも、本物のシーダなど、5年前、この時代に来たとき、真っ先に葬ってやったがな!
おろかな奴らよ。私が時を越えて、過去の時代から来たゴーシアだとも知らず、よく働いてくれた。
おかげで、神に復讐することが出来る。もうお前に用はない。闇に消え去るがいい!」
キミは目を覚ます。そこは見たこともないようなデザインの建物が建っている町だった。
わけがわからないまま、キミは大地をさまよう。見慣れない風景ばかり。
- 294 :Elnard エルナード:2009/12/08(火) 16:13:08
ID:BPrxwtTN0
- キミはとある町の大きな教会にいる、教祖を訪ねる。
「あなたが、未来から来られた方ですね。あなたは、ゴーシアの召喚に巻き込まれ、
5千年の時をさかのぼり、過去の時代へ来てしまったのです。
ゴーシアとは、この世界を我が物にせんともくろむ、恐ろしい力を持った闇の王・・・。
ゴーシアは、神によってその力を封印され、倒されたはずでした。
しかし、残された力でゴーシアは、神の力も及ばぬ未来の、つまりあなたのいた時代へと、時を越えました。
自らはアークに近づけないゴーシアは、あなたたちをだまして、7つのアークを集めさせ、
そして、アークから己の力を解き放ったのです。
あなたのご覧になったアークには、それぞれ不思議な力が備わっていたでしょう。
それは全て、アークに封じ込められていたゴーシアの力だったのです」
キミは5千年前の世界を旅する。人々は、神がゴーシアに倒されたとうわさしている。
神に仕える神官たちの町にキミはたどり着く。神官の一人から話を聞く。
「ゴーシアが復活した時、神はゴーシアの前に倒れたのです。
ゴーシアは、神の力を奪い、結界の中に閉じ込めてしまいました。
私たちでは、結界に近づくことすらままなりません」
神が閉じ込められている結界を、キミは破ることが出来た。神はキミに言う。
「キミのことは、時を越えて感じていた。よくここまで来てくれた。
だが、ゴーシアに全ての力を奪われ、光すら感じることが出来なくなった私には、
もう人々を救うことは出来ない。
しかし、残された最後の力を使って、ゴーシアの呪いを解き、アークを復活させれば、
ゴーシアと対等に戦えるはずだ。どうか私の意志を継いで、ゴーシアと戦ってくれ。
人々を救えるのはキミしかいない」
神の姿が透けて見える。
「・・・どうやら、私の力もここまでのようだ。
心配はいらない。私は死ぬのではない。生まれかわり、新たな力を得るのだ・・・」
神の姿は消えた。
キミは神官たちの町に戻って、神官と話す。
「我々にも神の死がわかりました。
そして、それと同時に、神の魂がアークに注がれ、ゴーシアの呪いが解かれました。
神はあなたに、最後の望みを託されたのだと思います。
どうか、このアークを受け取り、神の意思を継いで下さい」
キミは神官から7つのアークを受け取った。
- 295 :Elnard エルナード:2009/12/08(火) 16:14:48
ID:BPrxwtTN0
- ついにゴーシアの居城に着いた。複雑なダンジョンを抜けてキミはゴーシアの元へ。
「愚か者め・・・まだ生きておったのか
おとなしく未来にいれば、この世界の支配者となった私と、再びあの時代で会えたものを・・・
もう一度、地獄を見せてやろう!」
ゴーシアが襲い掛かってきた。キミが7つのアークを使うと、ゴーシアの力は半減した。
キミはゴーシアを倒した。
「よくも、この私を・・・。
だが、このままでは済まさぬぞ。お前の肉体も道連れにしてくれるわ!」
キミの肉体は消えてしまった。体の感覚が無くなった。
「私は滅びぬ。また、いつの日か必ず復活してみせる・・・!
神よ、その時を楽しみにしているがいい・・・」
キミの意識に神が語りかける。。
「よく私の意志を継いでくれた。ありがとう。これで、この世界の人々は救われた。
しかし、キミの肉体は、ゴーシアによって滅ぼされてしまい、もう、元の姿には戻れないだろう。
だが、このままキミを死なせはしない。私の肉体を使って、キミは生まれかわるのだ。
神の血を引く者として、元の時代に・・・」
キミは赤ん坊の姿になり、元の時代の神官たちの前に現れる。
「おおっ、なんということじゃ。光の中から子供が生まれるとは・・・。
これは、神が我々に遣わされた神の子じゃ。この子をシーダと名付けよう。
いつの日か、この子の前に、いかなる敵が現れても、
決して負けないように育てることが、我らの役目じゃ」
Fin
最終更新:2009年12月13日 02:05