仙界伝 〜TVアニメーション仙界伝封神演義より〜

仙界伝 〜TVアニメーション仙界伝封神演義より〜

Part52-160~166,168,184~191


160 :ゲーム好き名無しさん:2010/06/25(金) 22:43:33 ID:OIGKHw5m0
未解決リストにありましたワンダースワンの
「仙界伝 ~TVアニメーション仙界伝封神演義より~」
「仙界伝 弐 ~TVアニメーション仙界伝封神演義より~」
いきたいと思います。初めてなので不慣れですがよろしくお願いします。

■前提
この作品は藤崎竜先生の漫画版「封神演義」をゲームにしたものです。
TVアニメより、とか書いてありますけど漫画版準拠のストーリー。
原作(フジリュー版封神演義)を知っていること前提で書きますのでご了承を。
また筆者はその元の原作(安能版とか、更にその元の中国のやつ)には明るくないです。
そこもお許しください。その辺突っ込まれても答えられません。

あと正直1の内容はかなりうろ覚えなのですが、2が1を前提にしているところが多い
(主にゲームオリジナルキャラクターの存在)ので書かせていただきます。
満足いかないようでしたらリクエストを改めて別の方にお願いしてくださいませ。
(もう古くてセーブがすぐ消えるんですよね……)

161 :仙界伝:2010/06/25(金) 22:45:15 ID:OIGKHw5m0

仙界伝 ~TVアニメーション仙界伝封神演義より~

■初めに
漫画版開始(封神計画開始)の数十年程前~少なくとも趙公明編前までを扱っている。
基本的には漫画版に沿ったストーリーだが、オリジナルキャラクターの主人公がいて、
その主人公が漫画版のストーリーにもちょいちょい関わっていくところが多少違う。

■ゲームオリジナルキャラクター
・蒼尚
 ゲームオリジナル主人公の崑崙の道士。
 元始天尊の直弟子にして、太公望の弟弟子にあたる。
 記憶喪失なのだが本人はその辺りを全く気にしていない。
 細かいことはあまり気にしないさっぱりとした性格だが、熱くなるところもある。
  (主人公の名前はWS内のパーソナルデータで4種類の中から自動的に決まりますが、
  今回はPS版の主人公に準じてこの名前で行きたいと思います)

その他登場人物は基本的に漫画版と同じ。
では次から本編行きます。

162 :仙界伝:2010/06/25(金) 22:46:49 ID:OIGKHw5m0

■元始洞

封神計画が始まる数十年ほど前のある日のこと。
崑崙の道士の蒼尚は、兄弟子とは違って日々真面目に修行を積んでいた。
 (ちなみに太公望と蒼尚はこの時点では面識なし。師は何故顔合わせをしなかったんだ)
記憶喪失という境遇ではあるが、本人は「なくなってしまったものは仕方がない」と
さほど気にしていない様子。

ある時元始天尊より呼び出しを受けて蒼尚が師の元へ参じると、
元始天尊は修行を順調に進めている彼に宝貝・円天規を授けると共に、
「元始洞」での修行を許可する。
元始洞とは、仙人になるための修行をするための洞窟。
すなわち道士から仙人になるチャンスを与えられたということである。
蒼尚は張り切って元始洞での修行を開始するのであった。


■人間界への使い

元始洞での修行を順調に進めている蒼尚に、元始天尊はある使いを命じる。
崑崙の道士として、人間界へ仙人骨をもつ子供を迎えに行くという仕事である。
今回連れてくるのは西伯候・姫晶の100人目の子供である雷震子。
蒼尚は人間界へと降り立ち、豊邑へと向かった。

町の人から話を聞くと、姫晶は釣り場へ向かったとの事で後を追う。
(何故か妖怪の溢れる)森を抜け、姫晶のいる釣り場へたどり着く。そこに雷震子もいた。
雷震子を仙人界で引き取らせて欲しい、と蒼尚が申し込むと姫晶はただ一つ問うた。

「それは、この子のためになることなのだろうか」

その問いに蒼尚なりの精一杯な答えを返すと、姫晶は蒼尚のその真摯な姿を信用して
雷震子を託すことを決める。
あどけない笑顔でついてきた雷震子を仙人界に連れて行くと、雲中子の預かりになること
が決まって彼の元へと連れて行くことになる。
 (その後を知る者にとっては切なさと申し訳なさで一杯である)

163 :仙界伝:2010/06/25(金) 22:47:59 ID:OIGKHw5m0

■宝貝の捜索

その後もまた順調に元始洞での修行を進めていく蒼尚。
元始天尊はそんな彼に人間界へ降り立ち、ある特殊な宝貝を探すことを命じる。
人間界で修行することは記憶喪失の蒼尚にとっていい刺激になるかもしれない、
とのこと。
また蒼尚の宝貝・円天規は、その特殊な宝貝を探すためのレーダーの役割をするらしい。
 (ただし相当近づかないと反応しないので結局は足で探すしかない)
特殊な宝貝は3つ。それらを探すために蒼尚はまたも人間界へと降り立つのであった。

*ここからマップの自由行動が可能となり、仲間集めができるようになります。
 特殊な宝貝を探すもよし、とりあえず後回しにして元始洞での修行に打ち込むもよし。
 この時点で仲間にできるのは太公望、楊ゼン、黄飛虎、黄天化です。

□太公望
ある町で釣り糸をたらす兄弟子(初顔合わせ)と遭遇。
豊満探しに付き合わされるも、豊満のなる木の根元に探していた宝貝を発見する。
どうやら宝貝がそこにあることを太公望は推測していたようであった。
豊桃のお礼に修行の時は付き合うぞ、と太公望が仲間になる。
 (ちなみにこの時はまだ封神計画前なので太公望は宝貝を持っていない。
 技は泥酔拳のみである。ひたすら戦闘中酔っているという困った兄弟子……)

□楊ゼン
探している宝貝のひとつは楊ゼンが持っていた。
譲ってもらおうとすると、代わりに楊ゼンが頼まれていた依頼をこなすように言われる。
何とかそれを終えると、今度は変化の修行に付き合わされる。
町人に変装した(やっぱり女装……)楊ゼンを当てると、彼が仲間になる。

□黄飛虎
中々帰ってこない息子の天祥を探している黄飛虎の手伝いをすることに。
天祥とその友達たちの秘密基地に何とかたどり着くと、そこには妖怪仙人が。
さくっと倒すと秘密基地には探していた宝貝までありましたとさ。
手伝ってくれたお礼に何かあったときは力になる、と黄飛虎が仲間に。

□黄天化
落盤事故によって、洞窟内に多数の作業員が閉じ込められるという事件が発生。
あまりに堅い特殊な岩のため宝貝の力でも壊すことが出来ず、太乙真人に依頼して
岩を溶かす薬を作ってもらう。
何とか岩を溶かして救出した人々の中には、ガテン系あんちゃんの工事帽を被りながら
工事現場でバイトをしていた黄天化の姿があった。
助けてくれたお礼に何かあったときは付き合う、と仲間になる。

*あっさりと3つの宝貝を探し当てると、とりあえず必要になる時まで預かっていて
 くれと言われます。メインストーリーでまた必要になります。

164 :仙界伝:2010/06/25(金) 22:51:15 ID:OIGKHw5m0

■金鰲島潜入

やっぱり順調に修行を進める蒼尚に、元始天尊はまたもやある依頼を彼にする。
それは何と金鰲島への潜入。楊ゼンが金鰲島へと単独で向かってしまったので、
連れ戻してきて欲しいという。
妖怪仙人の総本家である金鰲島への潜入などという無謀すぎる命令。
しかし蒼尚は妖怪仙人に非常に近い特殊なオーラを持つのだと言う。
金鰲島で正体がバレずに潜入することが出来るだろうとのこと。

おっかなびっくり金鰲島へと向かうと、門番の妖怪仙人たちは蒼尚を妖怪だとみなして
あっさり中に入れてくれた。
見張りの目をかいくぐりながら進むと、楊ゼンと通天教主の会話が聞こえてくる。

 「僕の本当の父がここにいるはずです。貴方に父への伝言をお願いしたい。
  僕は人間です……と」
 「……伝えておこう」

盗み聞きをする形で楊ゼンが妖怪仙人であることに気付きながらも、蒼尚は
今までと変わることなく普通に楊ゼンと接するのであった。

そして楊ゼンと合流して金鰲島から脱出しようとしたその時、彼らに忍び寄る影があった。
王天君が楊ゼンを狙って襲い掛かってきたのだ。
紅水陣による酸の雨で王天君は2人を追い詰める。
実力者である楊ゼンはともかく、蒼尚はその酸の雨に耐えられず倒れてしまう。
もはや楊ゼンが真の姿をとるしかないかと覚悟を決めたその時、蒼尚の体から強力な力を
持つ光が発せられ、王天君を退ける。
王天君はその光を見て、何か得心したように去っていった。

倒れた蒼尚を抱えて金鰲島から何とか脱出した楊ゼン。
目覚めた蒼尚は自分が王天君を退けたことを覚えてはいなかった。


■宝貝の捜索その2

自分が何かすごいことをしたらしいことなどさっぱり気付いていない蒼尚はいつも通りに
ひたすら元始洞で修行を進めていく。
そんな彼に元始天尊は特殊な宝貝探しの続きを命じる。
 (仲間集めのイベントを起こしていない場合は、ここで宝貝が手に入るらしい。
 起こしている場合は、その宝貝は実はペアでしか機能しないのだよ!とかいう展開で
 また探して来いとか言われる)
探しているうちに四聖と戦ったり、スパイの蝉玉と戦ったりするけど突破する。

そして、歴史の瞬間は訪れる。

165 :仙界伝:2010/06/25(金) 22:53:26 ID:OIGKHw5m0

■封神計画始動

元始天孫は太公望に宝貝と封神の書を授けた。
ここに封神計画は実行へ移されることとなったのである。

そんな折、蒼尚もまた元始天尊に呼び出された。
今までに蒼尚が集めた特殊な宝貝は、封神台を起動するために必要な部品だったのだ。
その部品である宝貝を携え封神台へ向かい、封神計画に必要不可欠な封神台を起動する
役割を命じられる。
普賢真人が一緒についてきてくれて(高レベルで太極符印の核融合連発オソロシス)、妖怪の
はこびる道を通り抜け、なんとか封神台を起動することに成功した。

*ここからいける町が増え、フリーイベントが追加されます。
 全ては太公望を連れて行くことで、原作のイベントに沿って仲間を増やしていく
 ことができます。

□ナタク
太公望と共に町を歩いていると、父である李靖をナタクが追いかけているところに
ばったり遭遇し、それを仲裁することに。
親子喧嘩を諌めると、太乙がやってきて九竜神火罩で拉致っていく。
(そのまま仲間になるのだが、基本的に仙人界で九竜神火罩に閉じ込められており、
仲間として同行させる時だけ出てくることになっている。ちょっとかわいそう?)

□雷震子
太公望と共に町を歩いていると、義賊「空の兄弟」が水を盗むとの犯行予告が。
彼らがやってくる前に水源を掘り当て、義賊の頭をしていた雷震子をうまく挑発して
戦いに勝ち仲間にする。
(この時ようやく蒼尚は雷震子が雲中子のもとでどのような目にあったかを
知ることになる……)

□土行孫
太公望と共に町を歩いていると、突然四不象がさらわれてしまう。
土行孫が碧雲を助けるために連れて行ってしまうのだが……。
結局のところ原作通り土行孫のその努力は報われない。

□武吉
太公望を連れて、彼の一番弟子を自称する少年・武吉と顔合わせをする。
すると武吉の母の容態が急変。それを太公望と共に何とか解決すると、
蒼尚は武吉の「もうひとりのお師匠様」として尊敬されることに。

166 :ゲーム好き名無しさん:2010/06/25(金) 22:57:16 ID:OIGKHw5m0
仙界伝ひとまずここまで。
あと他の書いてる人乙です

168 :ゲーム好き名無しさん:2010/06/27(日) 03:53:55 ID:+lueJ8jrP
>>160
版権だか商標登録だかの絡みで原作タイトルが使えないことがあるって、昔2chに書いてあった。
ジャンプ側じゃなくてアニメ側が原因らしい。
良く分かんないけど(原作準拠でも)TVアニメってつけるだけで回避できるとかなんとか。

仙界伝の話じゃなくて、たしかスラムダンクのときの話だったと思うがおなじ原理なんじゃないかな?

184 :ゲーム好き名無しさん:2010/06/27(日) 23:50:09 ID:T1yXeExb0
>>168
商標登録か何かの関係で「封神演義」というタイトルが
そのまま使えなかった、みたいな話は自分も聞いたことあります。
ソースがどこかは覚えてないですが。

では仙界伝いきます。今回は1の最後まで。

185 :仙界伝:2010/06/27(日) 23:53:18 ID:T1yXeExb0
■武成王造反

蒼尚が封神台を起動した後、太公望は着々と計画を進めていく。
その一方で蒼尚自体は、やはり元始洞にて仙人になるべく修行を進めていた。
そんなある時やはりというか元始天尊から呼びだしが。

武成王造反――黄飛虎が殷を離れる。

黄一家が西岐へと向かうその道程を助けよとの命である。
太公望や天化と途中で合流し、協力して四聖を筆頭とした追っ手を退ける。
しかし最後にやってきた聞仲には手も足も出なかった。

 「児戯だな」

その圧倒的な強さに蒼尚は悔しさを滲ませ、聞仲を目標として更なる修行を
積むことを決意するのであった。


■趙公明との接触

打倒聞仲を胸に修行を続ける蒼尚。お約束とばかりに元始天尊から呼び出される。
もっと強くなるために新しい宝貝を授けよう、とのこと。
喜んだのもつかの間、「材料は自己調達」ということで宝貝の材料を取りに行く
ことになる。
どこにあるのかと思えば金鰲島、しかも持っているのは趙公明。
攻撃を無力化する宝貝を元始天尊から預かって、蒼尚は仲間と共に再び
金鰲島へと足を踏み入れることになった。

順調に金鰲島に忍び込めたのもつかの間、最後の最後で趙公明に見つかってしまう。
宝貝の材料が欲しいと素直に要求したところ、戦い大好きな趙公明は(専用戦闘BGM
を引っさげて)戦闘をしかけてくる。
元始天尊から貰った宝貝もあっさり破られてしまい、共に連れてきた仲間も先に
やられてしまう。
絶体絶命――となったその時、蒼尚の体からまたも光が。
無数の光が趙公明に襲い掛かり、彼を退かせた。
傷を負わされた趙公明は俄然やる気となって蒼尚と戦おうとするが、そこに
王天君が現れてその戦いを制止する。
はじめは制止を聞かずに戦いを続けようとする趙公明であったが、最終的には
趙公明が折れる形となった。

186 :仙界伝:2010/06/27(日) 23:54:48 ID:T1yXeExb0
蒼尚と仲間が気がつくと金鰲島の外にいた。
脇には宝貝の材料と共に趙公明からのメッセージが。

 『また戦えることを楽しみにしているよ!』

蒼尚は趙公明のライバルとして認定されてしまったのであった。

何とか無事に崑崙に帰ってくると、元始天尊は約束どおり蒼尚に新しい宝貝を
作ってくれる。
(斬仙剣・番天印・太極符印・霧露乾坤網の中から一つ)


■魔家四将

ひたすらに元始洞で修行を続ける蒼尚に、何度目かの元始天尊から呼び出しが。
豊邑へ聞仲が刺客を送ろうとしているということで、またも太公望の応援に
行くように命じられる。
豊邑へたどり着いてみれば、そこに居たのは優雅に飛び回る巨大な鯨……鯨?
鯨もとい花狐テンがばくばくと豊邑の町を飲み込んでいくところだった。
そしてそれを操るのは魔家四将。これらを相手にせねばならない。
とにもかくにも花狐テンをなんとかしないと始まらないとの事で、ナタクとともに
花狐テンの内部に侵入し、破壊する。
その後楊ゼンや天化とともに魔家四将を確固撃破の末に、合体して半妖体に
なったところで封神した。

187 :仙界伝:2010/06/27(日) 23:56:28 ID:T1yXeExb0
■百霊藩

やっぱり元始洞で修行をする蒼尚。あともう少しで元始洞を制覇し、仙人になる
資格を得ることが出来る。
そんなある日、修行を終えた蒼尚を元始天尊が呼び出す……のまではいつも通り
なのだが、その呼び出した場所はなんと元始洞の奥。
 (というかついさっきまで修行していたところです。元始洞から出てきてから
 呼び出すなんて意地悪いよジジイ……)

えっちらおっちら再び元始洞の奥までたどり着くと、そこにいたのは予想外の
人物――聞仲の姿であった。
邪魔な存在である崑崙を自ら滅ぼしに来たと言う聞仲。聞仲を目標として
修行を続けてきた蒼尚は全力で聞仲と戦う。
そしてその戦いの最中――聞仲を倒すための更なる力を望む蒼尚の中から、
今までにも何度か危機の時にに発せられてきた光が溢れ、聞仲を退かせた。
ようやく自分に眠る力に気付いた蒼尚だが、どうしてこのような力を持つのかは
皆目見当がつかない。
首をひねっていると、目の前にいる聞仲のおかしな点に気付く。

「……ヅラがずれてるぜ……師匠」

聞仲は元始天尊の変装であったのだ。
 (長いおでこに顔を描いてヅラを被るという、楊ゼンを騙した時と全く同じ変装)
何故このようなことをしたのかというと、蒼尚が倒すことを目標としている人物である
聞仲との戦いの中でならば彼が本当の力を取り戻すことができるかもしれない、と考えた
からであった。そしてその目論見は見事に成功し、蒼尚は力を取り戻した。
しかし蒼尚が持つ力であるあの光は一体何なのか?
その疑問に元始天尊は蒼尚の真実を告げた。

蒼尚の正体は、宝貝を原形とする妖怪仙人なのである。

蒼尚がもつあの光の力は、彼の原形である宝貝・百霊藩の能力であるのだという。
ある時元始天尊は空から壊れかけた百霊藩が落ちてきたところに遭遇した。
それを元始天尊が拾ったのだが、妖怪化して目覚めた百霊藩――すなわち蒼尚は
その能力と共に記憶を失っていた。
そこで元始天尊は妖怪化した百霊藩を自らの弟子とし、記憶と力を取り戻すように
修行を仕向けていったのである。
そして何故そのようなことを元始天尊が行ったのか、それには理由があった。

蒼尚の原形である宝貝・百霊藩は、封神台の重要なパーツとなるものだったのだ。

188 :仙界伝:2010/06/27(日) 23:58:41 ID:T1yXeExb0
百霊藩は元始天尊が生まれるより前に作られたと思われる宝貝で、魂魄を操る力を持つ。
オーバーテクノロジーな力を持つ百霊藩は、魂魄を閉じ込める役割を持つ封神台の力を
最大限に引き出し操作するのに必要不可欠な部品であったのだ。
今のままなら問題はないがこれから先、趙公明や聞仲、そして妲己といった大物の魂魄を
封じるとなると、封神台がこのままではもたないのである。
封神計画をこれから先進めていくためにも、百霊藩を封神台のパーツとして組み込まねば
ならない。
すなわち、蒼尚に百霊藩として封神台のパーツとなることを元始天尊は要求する。
封神台のパーツとして百霊藩が組み込まれれば蒼尚としての意識は眠りにつき、次に
目覚めることが出来たとしても封神計画が全て無事に終了し、封神台のパーツとしての
役割が必要なくなってから……と途方もなく先の話となる。

自らが妖怪仙人であったことを告げられ、更に封神台の部品となることまで要求された
蒼尚は戸惑いを隠しきれず悩むものの、直ぐに「自分らしくない」とうじうじ考える
ことを止めてしまう。
あと少しで長い間目標としてきた仙人になることができるのだからと、ひとまず猶予期間と
して蒼尚が仙人となるまで結論を保留することに。
しかし決して残された時間は多くない、と元始天尊は言った。


■最後の決闘

蒼尚は今まで仲間にした人たちに自身が妖怪仙人であることや、封神台のパーツに
ならなければならないことなどを隠さずに伝え、相談する。
そして修行の末、蒼尚は元始洞の最奥へと辿りついた。
試練を終え、長い修行の果てついに蒼尚は仙人になった。

師である元始天尊は蒼尚をねぎらうと共に、保留としていた結論の答えを聞く。
蒼尚が答えようとしたその時、なんと趙公明から挑戦状が送られてくる。
クイーンジョーカー号(原作に出てきた2世はこれの2代目のようである)へと蒼尚を
呼び出し、決闘を申し込んできたのである。
この申し出に蒼尚は、決着をつけなければとばかりに応じる。
仲間と共にクイーンジョーカー号を上っていき、途中に立ちふさがる某美人三姉妹を
筆頭とした敵を退けていく。
最上階の趙公明との最終決戦では、まさかのブラック趙公明にもなって戦いを挑んでくる
彼を辛くも撃破する。
 (ちなみにBGMはやっぱり豪華仕様。趙公明愛されてる)

189 :仙界伝:2010/06/28(月) 00:00:33 ID:T1yXeExb0
これで全てに決着をつけたか……と思ったその時、蒼尚たちの目の前に現れたのは王天君
であった。
王天君は蒼尚――百霊藩を手に入れんとするがために彼を泳がせていたのである。
実はかつて百霊藩を壊れかけの状態にした(=記憶喪失のきっかけ)のは王天君であった。
王天君は百霊藩の力を欲していたものの、当時の蒼尚はそれを拒否して王天君にやられて
しまったのであった。そうしてボロボロになって落ちていったところを、元始天尊が
発見したのである。
そして今また百霊藩を手に入れようと蒼尚に襲い掛かってくる王天君を、仲間とどうにか
退けた。


■そして……

趙公明その他との盛大なケンカを終えた蒼尚は、元始天尊に封神台のパーツとなる意志を
固めたことを告げた。
最後まで封神計画に関われないことへの悔しさを感じながらも

「ちっと昼寝してくらぁ」

と、いつも通りの姿で仲間達と挨拶をしてから封神台へと向かうのであった。



……そして、十数年後。封神計画は終わりを告げる。
封神計画中ずっと『昼寝』などしていた彼は、長い眠りより目覚めるのであった。






おわり。

190 :仙界伝:2010/06/28(月) 00:02:46 ID:T1yXeExb0
■うろ覚え含めた多めの補足

・王天君が百霊藩を求める理由は、魂魄を自在に操る力を欲してのことだったと思う。
 妲己によって分かたれた魂魄を元に戻したかったとか、もしくは魂魄を分割できる体質で
 あった王天君にとって都合のいい宝貝だったからとか、そんな理由だったかと。
 (正直そのくだり覚えてないですごめんなさい)

・封神台の起動は百霊藩である蒼尚にしか出来ないとかいう設定だったと思う。
 また封神台の部品となる最初に集めていた宝貝も、蒼尚にしか扱えなかったと思う。

・修行場である元始洞は洞窟そのものが妖怪仙人であり、仙人となろうとするものに試練を
 与えることを仕事としている。最奥で妖怪仙人として蒼尚と語り合うシーンもあった。
 (が、内容は失念……)

・上記に上げた仲間のほかにも韋護、黄天祥、普賢真人、玉鼎真人、清虚道徳真君、
 太乙真人、竜吉公主が仲間になる。(普段は崑崙で蒼尚のサポートをしてくれている)
 が、レアドロップアイテムを渡さないといけないため仲間にするのは結構難しい。
 筆者は韋護、天祥、太乙しか仲間にしたことないです。
 あと太上老君も仲間になるが、彼に至っては通信共闘をしないと駄目。

・仙人になった後もう一度元始洞の最奥まで行くとさらに道が続いており、申公豹と
 戦えるらしい。勝つと老子に会えるらしかったり、太公望や楊ゼンが技を覚えたりする。
 太公望は何故か大極図を老子から貰うというタイムパラドックス的なイベント。

・ゲーム内時間は明言こそされてませんが、原作と突き詰めるとイベント内容には結構
 矛盾が生じます。
 楊ゼンの金鰲島潜入よりも前に天祥が生まれてたらさすがにおかしい、とか。

・ちなみに百霊藩の形状は布らしい。(韋護のイベントで分かる)
 また百霊藩は元始天尊の生まれるより前には既に存在しただろう宝貝である。
 空から落ちてきたらしい。つまり地球で生み出されたものではない
 「外から持ち込まれた」宝貝なのだが、その事実は2でちょっと重要なことに。

・結局蒼尚の記憶そのものは戻ってないです。本人もさほど気にしてない。

191 :ゲーム好き名無しさん:2010/06/28(月) 00:06:52 ID:5JHPUVGe0
仙界伝は以上です。
2のほうも書くつもりですが、書き出したらかなり重要な部分が
うろ覚えであることに気付いたのでちょっとワンダースワン探してくる。

最終更新:2010年07月01日 22:11