Alan Wake

Alan Wake

part52-374~376,380,382~384,388,392~397、part53-12~14,44,45

追加コンテンツ:part55-232~233,297~299


374 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/23(金) 16:20:07 ID:tKzwgNpl0
>>366です
とりあえず登場人物から

アラン・・・主人公。二年以上にわたるスランプと不眠に苦しむ人気スリラー作家。アリスと共に田舎町ブライトフォールズに休暇に来る
アリス・・・アランの妻。深刻化していくアランの苦悩に心を痛めブライトフォールズ行きを計画。冒頭で行方不明に
バリー・・・アランの幼馴染にして代理人。アランの危機を察知しブライトフォールズヘ
サラ・・・保安官。住民からの信頼も篤く権威を振りかざすFBI捜査官にも物怖じしない。いい人
ハートマン・・・スランプに陥ったアーティストの長期治療を専門にしている精神科医。湖の近くにクリニックを構える

 
375 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/23(金) 16:28:27 ID:tKzwgNpl0
本編に入ります。駄文ですがよろしくお願いします


エピソード1:悪夢

主人公アラン ウェイクはチュートリアルを兼ねた悪夢を見ていた
夜何かとても重要な理由で灯台へと車を走らせるアランはヒッチハイカーの男を轢いてしまう
ちょっと目を放した隙に死体が消えてしまったので気を取り直して徒歩で灯台を目指す
脇道へ入ったアランの目の前に斧を振り回しながら迫る男の黒い影が。男はアランの書いた小説の登場人物だった。
男は竜巻に姿を変え追ってくる。逃げるアランの前に光が射し男の声がする。「光を追え、光の中は安全だ」
「君に警告するために夢に侵入した。闇は危険だ。重要な事だけ教えよう」光はそう言って闇との戦い方を教えてくれた。(ライト当てる→銃で撃つ)
そんなこんなで灯台前の橋まで来た所でまたもや男の影が。
竜巻に姿を変えた男から逃げ灯台に入るアラン。
一息ついて上を見上げると急に光が消える。そして何かが落ちてくる。
「来 た わ」老婆の声がする
そこで夢は終わる

「アラン…起きて」車の中で目を覚ますアラン。隣には妻のアリスが微笑んでいた。
アランはアリスと共に太平洋岸北西部の静かな田舎町ブライトフォールズにフェリーで到着しようとしていた。
フェリーでは地元のFM局のDJパット メインと知り合う。
メインはアランに出演を依頼するがプライベートな旅行なのでここで会った事は秘密にしてくれるよう頼む。
もう一人乗客がいたが彼は「精々今のうちに楽しんでおくんだな・・・」とかぶつくさ言っている。旅行者が気に入らないらしい。
キャビンの管理人カール スタッキーから鍵を受け取るためにダイナーに向かうアラン。その間にガソリンを入れに行くアリス。
ダイナーに入ると等身大のアランパネルが置いてあった
ダイナーではアランの大ファンの女店員ローズ(パネルを飾ったのも彼女)、コーヒー大好きの森林公園ビジターセンター係員のラスティ
ボケてるらしくアランに向って「久しぶりだなトム」とか言ってくるロッカーのアンダーソン兄弟、
真っ暗な通路を見ながらガクブルしているランタンを胸に抱えたお婆ちゃんシンシアなんかがいた。
熱烈なファンとか言う人種が苦手なアランはトイレにいるらしいカールから鍵を受けとりさっさと店を去ろうとする。その背中に「闇は危険なのよ」とかシンシアが声をかける
通路の奥のトイレをノックするアランの後ろに喪服の老婆が現れ「カールは来ないわ、鍵は預かってる」と言って鍵とキャビンのある湖までの地図を渡す
店を出て車を出すと同時にダイナーからツナギ姿の男が鍵を手に駆け出してくる
「おい待ってくれウェイクさん、鍵・・・鍵は?」

湖、コールドロンレイクに着くアランとアリス。目の前にはつり橋とその先にキャビンの建つ小島が
キャビンの中は真っ暗だった。暗闇を恐れるアリスの代わりにジェネレータを点けに行く
明かりの点いたキャビンに入り置いてあったラジオを点けてみると先程のパットの声が。
「ディアフェストに向けて旅行者が続々と訪れています。先程もとあるアーティストと出会いましてね、さてどなたかな?こちらKBF・FM」
「はぁいパット、ローズよ!アーティストってアラン ウェイクでしょ?あたし大ファンなの!」
全くプライバシーも何もあったもんじゃない
軽くイラッとしていると2階でアリスが呼んでいる、見せたいものがあるらしい
2階の寝室に行くとアリスが既に脱いでいた。タンクトップに黒パンツといういでたちで誘っているのかと思ったら「私じゃないわ、書斎よ」とか言い出す。可愛い奴だ。
隣の書斎に行って見ると机の上にはタイプライターが置いてある
「ホント言うとね、ここなら書けるんじゃないかなと思ったの、環境が変われば・・・」
「止めてくれアリス、どうしてどいつもこいつも・・・」
ここにはハートマンと言うアーティスト専門の精神科医もいると言うアリスに対し切れてキャビンの外へ出て行くアラン。外はもう真っ暗だった。そこでいきなりキャビンの明かりが消える
「アラン?アラン!いや、いやーっ!助けて!」アリスの叫び声が響く。
キャビンに戻ると湖側の出口が開け放たれていた。そして湖に沈んでいくアリスの姿が見えた。
「くそっ」アランは湖に飛び込んだ
 
376 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/23(金) 16:33:51 ID:tKzwgNpl0
アランは大破した車の中で目を覚ました。記憶が飛んでいたがアリスに何か起きた事だけは覚えていた。
頭を怪我したようだ。携帯も使えない。徒歩で助けを求める他無かった。遠くにガソリンスタンドの明かりが見えた。
道なりに歩いていくアラン。と、その目の前に光が広がる。「すみません、あの・・・」と声をかけるアランの前に2枚の紙片が落ちてくる。
それは「ディパーチャー」と題された小説の原稿だった。アランが最新作に使おうとしていたタイトルだ。
著者はアランになっていた。だがアランには書いた記憶など無かった。
そのページには主人公が夜の森で斧を持った殺人鬼に襲われるシーンが描かれていた。
更に道を進むと伐採所と小屋の明かりが見えた。これで助けを求める事が出来ると思った。辺りには霧が立ち込めていた。
そこにいた人影に声をかけると彼は「当日キャンセルはぁ…返金できません!カールスタッキーでぇす。どうぞよろしくぅ!」とか言いながら斧を振り回し襲ってきた。
小屋に逃げ込みドアを閉める。そこに斧が叩き付けられる。机の上にあった拳銃と懐中電灯を持ち保安官事務所に電話をかける。
一瞬だけ繫がったものの直ぐに切れる。外を見ると電柱が倒れている。そしてスタッキーが動かしたのかブルドーザーが突っ込んでくる。
急いで外にでるとブルドーザーは小屋ごと崖下に落ちていった。スタッキーも一緒だといいが確認してる余裕は無かった。
暗い夜道を進んでいくと夢で見たような黒い影に包まれた男達が襲ってきた。
夢で教わったようにそれらを撃退すると目の前で跡形も無く消えてしまった。
闇の中を息を切らせながら走りスタンドを目指すとまたスタッキーに襲われたがなんとか撃退しスタンドに到着した。
スタンドのガレージは乱闘でもあったかのように酷く荒らされていた。
恐る恐る進んでいくと目の前のTVがいきなり点いた。
「書こう、書き続けるんだ。俺が書けば現実になる。彼女を救い出すんだ」そう言いながら小説を書くアランがそこには映されていた。
訳の分からないまま保安官事務所に電話をかけるアラン。程なくしてパトカーに乗って保安官サラ ブレーカーが現れる。
「事故にあって…、妻が、いないんです。島のキャビンにいたんです、コールドロンレイクの…」
「あの湖に島はありません。70年代の噴火以来ね」
「でも、確かにキャビンが・・・」崩れ落ちるアラン。
「大丈夫ですか?湖に寄ってから署に向かいましょう。スタッキーを見ませんでしたか?ここのオーナーなんですが」
森での出来事を話せば正気を疑われてしまう。今はアリスの捜索が先決だった。
湖に着いて愕然とするアラン。そこにはサラの言うとおり島など影も形も無かった…。

エピソード1 終了


以下、三行で分かる「ここまでのアランウェイク」

休暇で訪れたブライトフォールズで妻のアリスが消えた
大破した車の中で目覚めたアランには一週間分の記憶が無く、闇を纏った敵の襲撃を逃れ
保安官と共に湖を訪れるがキャビンは島ごと消えていた
380 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/24(土) 01:12:00 ID:TpNbrcpY0
エピソード2:しのびよる闇

三年前、自宅にて
急な停電で闇を恐れるアリスを落ち着かせるためにキャンドルを灯すアラン
アランはアリスに自分も子どもの頃は暗闇が苦手だった事、そんな自分に母親がくれた魔法のスイッチ「クリッカー」(コタツのスイッチみたいなの)の事を話しアリスにクリッカーをプレゼントする
チュッチュチュッチュするウェイク夫妻

現在、ブライトフォールズ
アランは保安官事務所でサラが呼んだ医師による診察を受けていた。頭痛や記憶障害があったがアリスを捜すためにも平静を装う他無かった。
診察の後サラから落とした携帯を受け取り、アリスに何があったのか、何故スタッキーのスタンドにいたのか質問される。事実を話したかったが拘束されると思い止めた、とそのとき携帯に非通知の電話が
「アラン、どうか助けて」アリスの声が聞こえて驚くアラン。続けて男の声「サツには何も言うな。女房に会いたきゃ俺の指示に従え。」「何だと?」
「裏の駐車場へ行け。ちょっとした土産を置いといた。サツを適当にあしらったらエルダーウッド国立公園まで来い。ラバーズ峠って場所に午前零時だ。馬鹿な真似はすんなよ、見張ってるからな!」
駐車場の穴の開いたフェンスに立て掛けた板を蹴り一発で粉々にして進むと一台の廃車があった
廃車の中にはアリスの免許証が置いてあった。脅迫は本物だった
そこにまた電話がかかってくる。幼馴染でエージェントのバリー ウィーラーからだった
バリーによると一週間も音信不通だったらしく心配でブライトフォールズまで来ているらしい。保安官事務所まで迎えに来てくれるよう頼み電話を切る
事務所の通路に戻ると壁のテレビがいきなり点く。そこにはまた机に向うアランの姿があった。
「作家は物語を暗闇から解き放つ光だ、石を削る彫刻家のように無から世界を創り上げる。書くのを止めればその世界は崩壊し闇に飲まれてしまう。
アリスの命がかかっているが今は集中しなければ。書くんだ。ここでは全てが可能だ。物語を書いてアリスを救うんだ」そこでテレビは消える
受付前で初老の男と話をしているサラに「急用が出来たのでこれで」と言って去ろうとするアラン
話も聞いてないし滞在先を教えて欲しいと言うサラ。受付のおばちゃんオヌヌメのエルダーウッドのキャビンに決める
そこに初老の男が割って入る。男はDrエミル ハートマンと名乗り、アランをコールドロンレイクロッジに招く。
アリスと口論になったときに出た名前である事を思い出し。アリスと何の関係があるのか問い詰めいきなり殴りかかるアラン。
サラに取り押さえられたところにアランに用があるなら俺を通せとバリーが颯爽と現れる。
「大丈夫だよサラ、訴える気は無い。ウェイクさんお待ちしてますよ」立ち上がりながらハートマンが穏やかに言う。立ち去るアランとバリー

エルダーウッド国立公園に向う車内でアランはバリーにすべて話した。
一週間分記憶が飛んでいること、アリスが誘拐された事、暗闇で闇を纏った男たちに襲われた事、撃たれた男達が目の前で消滅した事、
道中で拾った書いた覚えも無い原稿の事。正気は疑われたがアリスが誘拐されたと言う事は信じてくれたようだ。
正気を疑いつつアリスの事は警察に任せろというバリーと軽く揉めるが最終的にはバリーも折れた
誘拐犯に指定された時間までまだ余裕があったため係員ラスティからキャビンを借り、ラバーズ峠への道も聞いておく。

夜、キャビンにて。一人でラバーズ峠に向おうとするアランを心配するバリー。
アランは自分が朝まで戻らなかったら通報するように言ってキャビンを出る。
遊歩道を歩いていくと車が事故っていて開け放たれていたトランクにはまた原稿が落ちていた。
瀕死の重傷を負ったラスティが「ウェイクさん、あの原稿に書かれていた通りの事が本当に起きたんです」と言う、といった内容だった
ビジターセンターに近づくとラスティの叫び声と銃声が響く
中に入ると原稿の通りの惨状が広がっていた。瀕死のラスティに事務所のブレーカーを戻してくるよう頼まれる。しかしブレーカーには斧が突き刺さっていて完全に破壊されていた。
「うわぁぁぁぁ、やめてくれぇぇぇぇ!」ラスティの叫び声と何かを破壊するような轟音が響き渡る
ビジターセンターに戻ろうとすると急に霧が立ちこめてきた、そしてまた斧を持ち闇を纏った男達が現れる。
センターに戻るとラスティが消えていて奥の壁には大きな穴が開いていた。
穴から外へ出ると闇を纏ったラスティが屋根の上から飛び掛ってきた。仕方が無いのでこれを撃退する。カールや他の男たち同様、ラスティも目の前で消滅した。
382 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/24(土) 01:14:04 ID:TpNbrcpY0
ラバーズ峠を目指し遊歩道を進むアランにバリーから電話がかかってくる。
窓の外に何かを見てビビるバリー。妄想だと思ってたのにどうやらマジっぽいんで改めてアランに注意を促す。
敵に襲われながらも夜道を急ぐアラン。ライトの光に無造作に描かれた松明の印が浮かび上がった。
裏に回ると岩陰に金属製の箱が隠されていて中にはバッテリーや弾薬など闇の中で生きる必需品が入っていた。
この状況を知る何者かが隠しておいた物なのだろうか。
ラバーズ峠に着き、ケーブルカーに乗るアラン。しかし鳥っぽい群れに襲われゴンドラごと谷の向こう側へ叩き付けられる。
周囲を見ると闇人に囲まれている。銃は無くしてしまった。傍に落ちていたライトに手を伸ばすも闇人に阻まれる。
危機一髪のその時発炎筒の光と銃声が響き闇人達は消滅した。見ると銃を持った男が手を伸ばしている。
アランの奴等(闇人)が見えるのかの問いに「そういう筋書きだからな」と答える男。
男には見覚えがあった。フェリーで何かぶつぶつ言っていた男だ。アランの名前を知っていてラバーズ峠に現れた事からこの男が誘拐犯だと確信するアラン。
男に先導され峠の展望台まで来たアラン。闇人に囲まれる。銃の扱いが結構下手な誘拐犯に銃をよこせと言うが
「筋書き通りにやれよ」と断られる。その場は発炎筒を使いまくって凌ぐ。
アリスの居場所を問い詰めるアランに「原稿を全部よこせ、でなきゃ女房が苦しむぜ」と答える男。
殴りかかるアラン。揉み合いの末二人一緒に展望台の下に落ちる。男が落とした拳銃を奪うと男は捨て台詞を吐いて逃げていった。
バリーに相談するべくキャビンに戻るアランにバリーから電話がかかってくる
「ポーチが鳥だらけだ、まるでヒッチコックだぜ!」
ドアに鍵をかけて見つからないように隠れるように指示しキャビンへ急ぐアラン。
森を出たところで公園のガレージから車を拝借しようとガレージの鍵を捜す。
トイレの中に鍵はあった。そこにあったテレビがまた勝手に点く。例によって机に向うアランが写されている。
「ほんの些細な変化でも物語は連鎖反応を起こし全てに影響する。登場人物はリアルでなくてはならない。エピソードは物語の流れに沿っていなければならない。たった一つのミスで魔法は失われる。物語は崩壊し、アリスは死んでしまう」テレビの中のアランは言った
盗んだ自動車で走り出す。群がる闇人も車のライトで照らし跳ね飛ばしていく。
そろそろキャビンに着こうという所で誘拐犯から電話がかかってくる。
原稿をよ渡せばアリスは返すと言う誘拐犯にアランは原稿は未完成で仕上げるにはあと一週間かかると嘘をつく。「二日だ。炭鉱跡のビルまでもってこい。そこに正午だ」まんまと騙される誘拐犯だった。
キャビンには鳥の大群が飛び交っていた。窓からこちらを見て叫ぶバリー
「こいつら普通じゃねぇ!ニューヨークの鳩よりひでぇ。おいアラン、こいつら何とかしてくれ!」
こちらに向ってくる鳥の群れをフレアガンやライトを使って消滅させると、バリーはアランをサイコ扱いした事を詫びた。

アランはバリーに誘拐犯に関する聞き込みと消えた島やキャビンに関する情報を地元紙のバックナンバーから検索する様頼み、自身は原稿を書こうとするも一文字も書けなかった。
調査を進めるバリーにローズから電話がかかる
「原稿を見つけたわ…ウェイクさんと一緒に取りに来て。町外れのトレーラーパークよ…」
「一時間以内に行くよ、後でな!」電話を切るバリー

暗い室内、切れた電話に対し「ありがとう。またどうぞいらっしゃいませ…」と虚ろな笑顔で話し続けるローズ。
「いい子ね」その隣には喪服の老婆が佇んでいた。

エピソード2 終了

「ここまでのアランウェイク」
アランの妻アリスが誘拐された。エージェントのバリー以外には話せない
身代金はアランが書いたと言うホラー小説。書かれた事が現実になる原稿だ
手元にはまだ数ページしかなく、締め切りは二日後に迫っていた




 
383 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/24(土) 01:42:48 ID:TpNbrcpY0
エピソード3:身代金

ローズのトレーラーハウスに着いたアランとバリー
そこにサラからの電話が。FBIのナイチンゲール捜査官なる人物が話を聞きたいそうだ。
まずはローズに会うためにトレーラーパークの管理人ランドルフに案内してもらう
道すがらバリーの報告を受ける。この町では昔から湖周辺での失踪や変死体、オカルト話が本当になった等おかしな事件が多発している事
湖にはトーマス ゼインなる人物が住む島があったが1970年に湖底火山の噴火でゼイン共々島も無くなった事
ゼインは記事によると有名作家だったらしいがいくら調べても著作が一冊も見つからない事、噴火の前の週にゼインの恋人バーバラ ジャガーが湖で溺れ死んでいる事
これらの記事はすべてシンシア ウィーバー(ランタン抱えた婆ちゃん)である事、などなど。
ランドルフはアランとバリーのことを不審に思っている様子。
ローズのトレーラーに到着。ローズはアランとバリーにコーヒーを振舞う。
とバリーがいきなり倒れる、そしてアランも。どうやら睡眠薬を盛られたらしい

アランは夢を見ていた。夢の中で闇との戦い方について教えてくれた声がまた聞こえる
「来るぞ、バーバラに成り済まして・・・。もう止められない。明かりをつけるんだ」
アランの後ろには喪服の老婆が
「会いに来たわ、あなたと素敵な奥さんに。最後まで書くのよ。ぜひともね」
そういって老婆は消えた。そこで目が覚める。

外はもう真っ暗だった。家の明かりをつけたアランの目の前でローズのテレビがいきなり点く。
「次第に夢と現実の区別がつかなくなってきた。だが俺には優秀な編集者がついている。喪服姿の彼女を俺はバーバラ ジャガーと呼んでいる。
彼女は酷く手厳しい。書けば書くほど日増しに修正は増え、今ではもう俺と彼女のどちらが書いてるのか分からないほどだ。気に入らないが仕方ない。
彼女は常に正しいのだ。書く事でアリスを救えると彼女は言った。彼女の言う事を聞いていれば間違いは無いはずだ。彼女は以前も同様の仕事をしているのだから。
トーマス ゼインという作家だ。俺の物語は次第にジャンルが変わってきた。ホラー小説だ。あと少し、結末は近い」行く先々に落ちている原稿はこのアランが書いた物なのだろうか。
ローズのせいでかなりのタイムロスだ、約束の時間までもう12時間を切っていた
バリーを連れてここを出て行きたいがバリーは未だに意識が戻らず運び出すのは難しかった
ローズは体育座りしながら虚ろな顔で「いらっしゃいませぇ…ご注文はぁ・・・?」とかぶつぶつ言っていた。彼女も何者かに利用されたのだろう。彼女への怒りは無かった
銃とライトが無くなっているのに気が付いた。パークの出口に向うとランドルフが待っていた。「あんた何をやらかした?あの子に何をしやがったんだ?」
どうやらランドルフが通報したらしい。ゲートの前にパトカーが数台止まり、中から銃を構えた男がでてきた。
「俺はナイチンゲール。FBIだ。貴様を逮捕する!」約束の時間が迫ってるのに冗談じゃない。ランドルフを突き飛ばし逃げるアラン。
ナイチンゲールはランドルフがいるにも関わらず発砲してきた。「追え!モタモタするな!奴を逃がしたらクビだからな!」警官隊に命令するナイチンゲール。作家一人に人員割きすぎだろう
バリーを置いていくのは気が引けたがここで捕まるわけにも行かない
作家一人に余裕で発砲してくる警官隊から必死に逃げて高台に登ると霧が立ち込めてきて警官隊の悲鳴が聞こえる。どうやら闇人たちに襲われているらしい
彼らに勝ち目は無かった。彼らが追っているのは生身の作家だったはずなのだから。
大破したパトカーから聞こえる無線では警官隊と連絡がつかず「どうなってんのよ!」と叫ぶサラの声がしていた
展望台から周囲を見ると遠くにラジオ局の電波塔が見えた。メインは話の分かる男に見えたし炭鉱への道も聞けるだろう。ラジオ局を目指す事にした
道中闇人に襲われたがパトカーの残骸から手に入れた閃光手榴弾で撃退した

 
384 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/24(土) 01:45:54 ID:TpNbrcpY0
ラジオ局に到着したアラン。メインの車を貸してもらおうとするが、そこにまたナイチンゲールが現れ発砲してくる。逃げるアラン。「何があっても絶対捕まえてやるからな!作家先生よぉ!」ナイチンゲールの声が遠くから聞こえる。
森の中を歩き続けるアラン。何故かこの事態を見越したかの様に行く先々に電力会社のライトやら銃やらが置いてある。そんなアランに電話がかかってくる
「どこまでも頑固な人」アリスの声だった。「アラン、アラン、怖くて…暗闇で…どうか助けて。」ノイズが混じっているだけではなく何か様子がおかしい。が電話はそこで切れてしまう。
歩き続けるアランの前に鉄橋と、更にその奥に操車場の倉庫が見えた。あの倉庫で車を借りられるかもしれない。
闇はどんどん力を増しているようで、あらゆる手段でアランの行く手を妨害してくる
鉄橋を進むアランだが、床がいきなり崩れ落ちたり頭上のパイプが外れて落ちてきたり、仕舞にはそのパイプや転がっているドラム缶が痙攣しながら飛んでくるなどポルターガイストに襲われた。
操車場では車を見つけたと思ったらブルドーザーに襲われた。闇人を巻き込みながらアランに襲い掛かってくるブルドーザーだが何とか撃退し車に乗り込むアラン。ようやく夜が明けようとしていた。

炭鉱跡地は博物館になっていて場所はすぐに分かった。待ち合わせの時間まであと少し。結局原稿を完成させる事が出来なかったアランは追い詰められていた。
炭鉱に着いたが、人影は無かった。藁をもすがる思いで誘拐犯を待ち続けたが夜になっても奴は現れなかった。そこに誘拐犯から電話かかかる。
何故か焦ったような声で計画変更を告げる誘拐犯。炭鉱から北のミラー峠の展望台まで炭鉱の中を通って来いとのこと。
マジ切れしつつも峠への道を探すアラン。炭鉱跡のゴーストタウンを抜ける。
闇人やポルターガイストの襲撃から逃げた小屋の中にあったテレビがまたキャビンにいるアランを映し出す。
「書く事以外は全て苦痛だ。酷く気分が悪いが何とか階下に下りた。棚の箱に入ったゼインの著作を手に取りいくつか読んでみた。彼は詩人だった
そこには魔法の湖で奇跡を起こすクリエイターや女神達、神々や夢や悪魔の王国そして人間に成り済まして機会を伺う魔物たちが歌われていた
ゼインは自らの事も書いていた。闇に取り付かれた恋人や湖に対しての恐怖についてだ。彼にとって湖とは邪悪な存在が潜む底知れぬ恐怖を映し出す鏡だったのだ
リアルだった。彼のアイディアを俺の物語に取り入れよう。これはいける」
更に歩き続けるアランに誘拐犯からのメールが届く。間違いだらけの稚拙な文章に奴の焦りが感じられる。
廃墟を抜け峠に着いたアラン。コールドロンレイクが見える。キャビンがあったはずの場所にはボートの物であろう小さな明かりが見えるだけだった。
そのとき誘拐犯の情けない声が遠くから聞こえた。「すいません奥さん知らなかったんです。きっとボスだって…ホントに知らなかったんです!奴の女房がどこにいるかなんて知りません
きっと溺れたんだ。奴に原稿を書いて欲しくて、騙したんですよぅ!ごめんなさい、助けてください。あぁ~」誰と話しているのだろうか。
展望台についたアラン。そこにはうなだれて震えている誘拐犯がいた。その傍らに喪服姿の老婆が一瞬浮かび上がる。
突如巻き起こる竜巻。「よせ!うわぁぁぁぁぁぁ」巻き込まれて飛ばされていく誘拐犯。
咄嗟に発炎筒を手にするが、アランもまた竜巻に吹き飛ばされて湖へと落ちていく
湖に沈んでいくアランは湖の底に引きずりこまれるアリス、そしてタイプライターを打つ自分の幻を見ながら意識を失う。
そこに何者かがアランに向って手を伸ばす…

エピソード3:終了

ここまでのアランウェイク
アランはFBIに追われている
書いた覚えの無いアランの原稿が現実となり、その物語は次第にスリラーからホラー小説へとジャンルを変えていく
アリスの誘拐は嘘だった。闇は誘拐犯と称していた男を飲み込みアランにも迫ろうとしていた
388 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/24(土) 14:25:12 ID:TpNbrcpY0
エピソード4:真相

意識がハッキリしない中でハートマン医師が言う
「鎮静剤を打った。また発作が起きたんだよ。君はここの患者なんだ、入院してしばらく経つ。奥さんの死がよほど堪えたんだろう。君は様々な心の病に苦しんでいる」
目を覚ますアラン。そこはコールドロンレイクロッジ(ハートマンのクリニック)だった
部屋にはアランしか居らず、薬のせいか頭が朦朧として何も考えられなくなっているアラン。
そこにハートマンが現れる。ロッジの案内がてら現状を説明されるアラン
このロッジは創作活動を治療の一環としていて、アリスが溺れ死にその現実を受け入れられ無いアランは闇に襲われたり書いた小説が現実になったりという妄想に苦しみここに入院していると言う。
嘘ばっか言ってんなよと思いつつも薬の影響からか信じてしまいそうな自分もいた。
ハートマンの演説を聞きながら掌に爪を食い込ませなんとか正気を保とうとするアラン
ロッジには他にもちょっと壊れ気味な入院患者達がいた。ダイナーで会ったアンダーソン兄弟もその中にいた。
彼らは70~80年代に活躍していたメタルバンド「オールドゴッズオブアースガルズ」で解散後ロッジ近くの農場で暮らしていたが、認知症がかなり進行しているため入院していると言う。
どうやら嵐が近づいているようで外の天気は次第に荒れ模様になってきたようだ。電源の様子を見るから話の続きはまた後でとハートマンは去って行った。そこにアンダーソン兄弟が吐き捨てる
「奴の頭を叩き割ってやりてぇ」「ああ、秘密を探ろうったってあいつにゃ無理だ、俺たちみてぇにイカれてねぇからな」「まともじゃ駄目なのさ。イカれた世界はイカれた奴じゃなきゃ理解できねぇ」
久々に筋の通った話を聞いたと言うアランに兄弟は自分達の農場に招待しようと言う
「忘れる前に全部一気に書いておいたのさ、あとはいかに正気を保つかだ。メッセージを探すんだ」そういってアランに隠していたと言う原稿のページを渡す
ハートマンの話は全て嘘だと確信するアラン。兄弟の方がよっぽど信頼できた。そんなアランに兄弟が続ける
「おいトム、酒はねぇのか?」「農場に行けば飛び切りのがあるんだ。頭がシャキッとして記憶がパァ~ッと戻ってくるんだ」そして続ける。魔女に「記憶」「思考」を奪われたと。
この湖はアーティストやクリエイターにパワーをくれるが、魔女が全てを捻じ曲げてしまうと。あの作家がどうなったか「ランプおばさん」に聞いてみろと。
部屋に戻る途中辺りを見てみるとよほど停電が心配なのかジェネレータとワークライトが用意されていた。
2階の廊下にあるテレビが例によってアランを映し出す
「何かがおかしい。頭の中に闇が巣食い、書く事以外何も考えられない。キャビンに閉じこもって何日が過ぎたろう。外は常に闇だ。バーバラは人間じゃない。
人間の皮を被った闇の存在だ。奇妙な闇に包まれ心臓があるべき場所にぽっかり穴が開いている。俺は間違っていた。このままじゃアリスを救えない。利用され、都合の良い物語を書かされそれが現実になってしまうのだ」

2階の部屋に戻ったアランはタイプライターで原稿を書いてみようとするがやはり書けない。気が付くともう夜だった。
階下ではアンダーソン兄弟がなにやら暴れているようだ。アランを見張っていた男も様子を見に行った。行動を起こすなら今しかなかった。
ハンマーで看護婦に一撃加えた兄弟を恐れたのか見張りの男はスタッフルームに閉じこもってしまったようだ。
扉の前でオラでて来いゴガギーンAAみたいな事をしている兄弟を尻目に倒れた看護婦から鍵を奪うアランに兄弟が声をかける。「楽屋はおめぇにくれてやる、トム。運命をつかめ!」
集めた原稿を取り戻すためにハートマンのオフィスに向うアラン。
診察室に潜り込み「診察記録」のラベルが貼られた音声テープを見つける。その中にはアリスの名前もあったので聞いてみる。
アランのことをハートマンに相談するアリス。不眠とスランプに苦しむアラン。瞳の奥に別人がいるようで不安だと語るアリス。そんなアリスにアランを連れてくるように薦めるハートマン。
アリスの言葉を聴きながら喜びと苛立ち、そして罪の意識を感じていた。そしてその言葉はアリスが誘拐されてから何度かかかってきた電話の声と同じだった。あれはこの会話の音声を合成した物だったのだ。

続く
 
392 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/25(日) 21:25:42 ID:8JcBTKPz0
スレ立て乙でした。ALAN続きいきます

エピソード4 続き

ハートマンの診察室に潜り込み、彼ががアリスの誘拐に関わっている疑惑を深めるアラン。
他のテープも聞いてみる。ハートマンは患者を病人としてではなく披見体としてみているのが分かる。
もう一本のテープにはナイチンゲールとの会話が録音されている。会話からどうやらバリーがここに来ているらしい。
バリーが来たならここにアランもいると踏んだようだ。アランを出すよう脅すナイチンゲールだがハートマンは突っぱねる。
ハートマンの部屋に向う途中、通路の写真に目が留まる。写真にはロッジのスタッフが並んで写っていたその中にはあの誘拐犯の姿もあった。
やはり全てはハートマンの策略だったのだ。

通路の奥からなにやら聞き覚えのある怒声が聞こえる。
「ここから出せ!訴えてやるから覚悟しろよ!俺を誰だと思ってやがる、有名人でセレブのエージェントだぞ!」
扉を開けるとバリーとダイナーにあったアランパネルがあった。再会を喜ぶバリー。ローズのトレーラーで保護された後、ハートマンからアランがロッジにいるという連絡を受け来て見たらそのまま捕まったそうだ。
パネルはローズにお仕置きするためにぱくってきたらしい。
バリーとハートマンのオフィスに入り奪われた原稿とついでに拳銃を手に入れる。そこに現れるハートマン。
バリーに車を探すよう指示しハートマンに銃を向けるアランに対しハートマンは言う。「我々が手を組めば最高の芸術を生み出せる。君の才能と私の・・・」
言葉を遮る様に壁の本棚が倒れてくる。アランは咄嗟に隣の部屋に逃げ扉を閉める。扉を叩くハートマンの後ろに闇が迫る
「ウェェェェイク!うわぁぁぁ」やがてその音も聞こえなくなる。ニヤリとするアラン。
闇の攻撃が始まった。通路に出たアランの後ろから闇がじわじわと迫ってくる。
原稿を見ると他の患者達もどうやらアンダーソン兄弟に連れられ逃げたらしい。ポルターガイストから逃げつつ外に出るとゲートの向こうでバリーが待っていた。
ゲートが開かないから庭の迷路を抜けて来いと持っているフラッシュライトを渡すバリー。ロッジを振り返ると闇が炎のようにロッジを覆っていた。
闇人達が襲ってくる中、庭の迷路を走り抜けるアラン。バリーと合流し車で逃げるアラン達。車の中にはなぜかアランパネルも積んであった。

アンダーソン農場へ向う車中でアランは言った
「俺はイカれてる、だがこんなイカれた状況に立ち向かうにはそれが不可欠なんだ。アリスは湖の底で闇に囚われている、そしてまだ生きている。分かるんだよバリー!俺はアリスを見つけ取り戻す。
この湖には特別な力がある。アーティストの想像力に感応して現実にしてしまう力だ。だが今は得体の知れない闇の存在が全てを捻じ曲げている。全てはそいつのせいで俺の原稿を利用しているんだ。
ゼインもアンダーソン兄弟もそいつに利用された。アンダーソン兄弟も気づいていたが薬漬けで説明できる状態じゃなかった。農場のどこかにメッセージがある。それを探すんだ!」
バリーも頷き手を貸す事を約束する。
そのとき道路脇の斜面から岩が転がってくる。岩にぶつかり車は谷に落ちる。
途中木に引っかかったショックでアランは車からはじき出され、バリーは車から出ようとして崖下の茂みに落ちたお陰でパネル共々無傷らしい。アランの静止も聞かず農場の「安全を確保」しておくとのたまうバリー。
崖下を見るとパネルを抱えてダッシュしている。ランボー気取りか、おめでてーな。
森の中に闇の気配を感じた。武器は車の中に置いたままだったがバリーも心配だし選択肢は無かった。
闇人から逃げ農場に向うアランの前に強い光が照らされる。
「適切な場所、適切なタイミングで原稿を届けよう。君に物語を伝えるためだ」
その光と声には覚えがあった。夢の中で聞いた声だ。夢の中の彼はダイバーか宇宙飛行士のような姿をしていた。アランの行く先々に原稿を置いていたのは彼だったのだ。

更に続く
 
393 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/25(日) 21:29:24 ID:8JcBTKPz0
農場近くの建物で拳銃を手に入れるアラン。そこにあったテレビが(ry
「俺はあらゆる展開を考えた。このまま書き続けてもアリスは取り戻せない。これはホラー小説なのだ。アリス

も俺も、この街の誰一人として助からない。全ては消滅し世界は闇に包まれる。それが奴の望んだ結末なんだ。

アリスは俺に小説を書かせるための口実に過ぎなかった。俺が結末を変えなければ。逃げよう。俺は自分を物語に書き込んだ。俺が主人公になるんだ。
とてつもなく危険な賭けだがアリスを救うにはこうするしかない。俺も他の登場人物同様物語の制約を受けるだろう。エピソードはリアルでなくてはならない。
サスペンスを持続させ、犠牲も必要だ。ホラー小説では誰もが死と隣りあわせで主人公も例外ではない、むしろ死は必然だ。物語に脱出シーンを書こう。
それにはゼインの協力が必要だ。ゼインに俺を助けさせるのだ」

そんなこんなで農場に着いたアラン。農場のど真ん中に立派な野外ステージがあるではないか。アンダーソン兄弟がミュージシャンである事を実感した。
ステージ上のバリーが叫ぶ「奴らだ、逃げろ!すげぇ数だ!」
バリーの後ろにいた闇人が襲いかかろうとした瞬間、ステージにスポットライトが当てられ消滅する闇人。
大音量で曲がかかり周囲には花火が上がる。逃げたバリーがノリノリで照明を操作しアランが闇人を片付ける。
曲が終わる頃には押し寄せてきた闇人は全滅していた。パネルも無傷だ。
「お前のパネルは新品同等だ!片付いたら後で取りにこよう」バリーがやり遂げた男の顔で言う。
兄弟の家に行くには納屋を抜けなければならなかったが、納屋の入り口を探すアランを放置してパネルで遊ぶバリー。
「俺がアランウェイクだ。俺はいつだって正しい。好きにやらせなきゃいちんち中すねてやる。俺は気分屋でキレやすくってチャーミングでミステリアスなんだ。
今日は親友のバリーが運んでくれるのを待ってるとこだ。が、なぁに構わんさ。それ位当然だからな」アランの真似のつもりだろうか。全くこの男は・・・
納屋にあったテレビをつけると深夜番組「ナイトスプリングス」(「あなたの知らない世界」的な番組)が放映されていた。
「懐かしいなぁ、お前の初仕事だもんな!」笑うバリー。プロの作家としての初仕事だったが小説家を目指していたアランにとっては屈辱でしかなく、仕事に誇りを持てるまでには長い年月が必要だった。
納屋を抜けサイロに入った二人は醸造施設を見つける。どうやら兄弟の言っていた酒は密造していた物らしい。出口は施錠されていたためバリーを置いて他の出口を探すアラン。
サイロの屋上から家らしき建物が見えた。元ロックスターの情報を信頼する事に不安は無かった。
ゴンドラに乗ってコンバインの車庫に降りてきたアラン。嫌な予感しかしなかったが案の定コンバインが轟音を上げながら車庫を壊しつつ襲ってきた。何とかぶっ壊す

バリーと合流し兄弟の家に着くアラン。ブレーカーを探し2階に上がるとライトの先の壁には蛍光塗料で「OLD GODS KNOW THE TRUTH」と書かれていた
ブレーカーを上げると一階から歌が聞こえてくる。これこそが兄弟の残したメッセージなのだろう。一つのフレーズが聞こえてきた。「レディー オブ ライト」
その言葉から一人の人物を思い出す。シンシア ウィーバー。あの「ランプおばさん」だ。
1階に降りた二人はドラムセットの前に置いてあったレコードを再生する。
”愛する物を解き放つには魔女のキャビンの鍵がいる レディーオブライトを探せ 夜に狂わされた彼女を その手で運命を変えたいのなら”
今日はこの家に泊まって明日シンシアを探す事にした二人。
「なあアラン、朝までは長いしちょっと息抜きしようや。酒もあるし」そういってバリーはどこから持ってきたのか酒を勧める
ちょっと悩みつつも酒を呑みべろんべろんになる二人。
「絶対アリスを助け出そうぜ!お前がどんなにイカれてようが俺は一生ついていく。なぁ兄弟!」
「俺は作家だってんだ。その気になりゃ年10冊は書ける。それもベストセラーだ」
「そりゃ無理だねw」「あぁそうさ、でもできるぜ。作家だからな」
「それにしてもこの酒何が入ってるんだぁ?脳みそが鼻から出そうだぜ」「はははは!」
そしてべろんべろんになりつつもアリスがいない事で弱気になるアラン。励ますバリー。そして潰れる二人
(ちなみにこの酒には濾過していない湖の水が使われている)

更に続く
 
394 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/25(日) 21:36:59 ID:8JcBTKPz0
夢の中でアランは湖のキャビンにいた
目の前には「何やってんだ・・・」とつぶやく自分自身の姿があった
そしてアリスの叫び声。駆け出すアラン。ブライトフォールズに着いたその夜の出来事だった。あの時の自分をアランは見下ろしていた。
アンダーソン兄弟の密造酒の影響だろう。潜在意識化に眠っていた記憶が蘇ったのだ。真実を見届けるチャンスだった。
湖に沈んでいくアリスが見えて自分も飛び込んだのが記憶の最後。その後は大破した車の中で目覚めるまで記憶は飛んでいた。
ジャガーの罠だったのだ。湖から上がってきたアランはアリスが死んだ物と思い込んでいた。咳き込みながらアリスを呼び続けるアランの傍らにジャガーが現れキャビンを見上げて言う。
「御覧なさい、窓に人影が見えない?あれは彼女じゃない?きっとそうよ」駆け出すアラン。
闇に触れられたアランはジャガー=闇の存在の言いなりだった。
2階の書斎にアランを導くジャガー。アランは書斎に向うがもちろんそこにアリスはいない。
「ここにはいない、いる訳が無い。彼女は死んだの。溺れてね」嘘だと叫ぶアランに更に追い討ちをかけるジャガー
「みんなあなたのせい、あなたの責任。あなたの力になろうとした彼女を、あなたが殺した」絶叫するアラン
「あぁまだ望みはある。コールドロンレイクは特別な場所。ここならあなたが結末を変えられる」
アランに手を差し伸べながらジャガーは言った「原稿を書きなさい。私が教えてあげる。彼女を取り戻すのよ。あなたがそう書けば全ては元に戻る」
アリスが人質で原稿が身代金だったのだ
「あぁ書こう。書いてアリスを取り戻す」虚ろな顔でアランは言ってタイプライターを打ち始める
それを見ていたアランの目の前にジャガーが現れた「お ま え !」
キャビンは島ごと湖に沈んでいた

夢から覚めたアラン。全て思い出した。アランは闇の中で丸一週間「ディパーチャー」と言う物語を書き続けた。
ジャガーの指示によって闇が物語の中で力を増していく。アリスを救い出すためだと思いこまされていたが、結末を書き終え闇が全てを飲み込む前にわずかに残った理性で脱出シーンを書き込んだ。
ゼインは弱っていたがアランが彼を登場させた事で、彼の光がアランを救った。
「今だ、原稿に書かれたとおりこの光で君を解放しよう。急げ、あれはすぐに戻ってくる。あれはバーバラの顔を盗み、年月が老いを刻んだ」
アランを逃がした代償に、ゼインは更なる闇の深淵へと沈められた。だがそのお陰で消耗しきったアランでも逃げ切る事が出来た。
闇の支配からは目覚めたが、アランは混乱し恐怖と闇に蝕まれていた。必死に逃げようとした物の消耗しきったアランは事故を起こし車の中で目を覚ました。
「俺が書いた…俺のせいだ…」
「ああ大先生、お前のせいさ。ツケは払ってもらうぜ」そこに銃を構えたナイチンゲールが現れる

エピソード4 終了

「ここまでのアランウェイク」
ホラー小説を書いたのは闇に操られたアラン自身だった
あの湖にはアーティストの想像力に感応して現実にしてしまう力がある
アリスを攫ったのも闇だ。一刻も早くシンシア ウィーバーに会わなければ
 
395 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/25(日) 21:53:41 ID:8JcBTKPz0
エピソード5:クリッカー

アランとバリーは留置場に入れられていた。ラジオからは翌日に迫ったディアフェストの話題が流れていた
虚ろな意識の中、アランは優しげな老婆の声を聞く
「待ってたわ、『いずれ時がきたら誰かが訪ねてくる』トムがそう言ったの。そう書き残したの。あれは保険。私がずっと大事に守ってきた。光の中で…」
夜になり、街は完全に眠りにつく。この田舎町にはコンビニなんて無いのだ
目覚めるアラン。原稿がなくなっている。ナイチンゲールに奪われたようだ。
隣ではバリーがげぇげぇ吐きながら二度と酒はごめんだとか言っている
通路の扉から現れるナイチンゲールとサラ。サラは取り調べもしないで二人をぶちこんだFBIに文句をつけている
得意気な顔でナイチンゲールガ言う「遂に捕まえたぞ作家先生。証拠はここにある。連邦捜査官の暗殺計画もな。これで無罪放免はもうありえん。分かったか大先生?」意味が分からない。
あなたの上司と話がしたいというサラ。事情があって今は駄目と答えるナイチンゲール
いきなり留置場の電球が一斉に切れ、非常灯が灯る。そして頭を抱えて倒れこむアラン
鉄格子を開けてアランに近寄るサラ。罠に決まってるだろとナイチンゲール。
「やめて、もうここまでよ。ウェイク、あなたを信じるわ。ナイチンゲール、口を挟むならまずは酔いを醒まして。これが正式な捜査だと証明して!」遂に不満が爆発したようだ。つかこの男アル中らしい。
銃を向けるナイチンゲール「中に戻れ大先生、俺が生きてる限りお前を・・・」そこで何かに気が付くナイチンゲール。
「待てよ、こいつは…」持っていた原稿を読もうとしたとき後ろの扉が開き何かが彼を外へ連れ去った
後には原稿だけが残され、それには今の光景がそっくりそのまま描かれていた。
非常用電源をつけ、何故か取り乱す様子も無いサラから所持品を返してもらいシンシアの居場所も聞く。
彼女は閉鎖された発電所に住んでいる。レスキュー用のへリで行けばすぐだというサラ。
サラはバリーに事務所に残って電話で連絡を取る様に言ってリストを渡す
リストにはサラの父親、パット メインら数名の名があった。万一に備えて連絡する必要があるそうだ。「『ナイトスプリングス』よ、それで通じるわ」

保安官事務所からでたアランとサラ
「さっきのナイトスプリングスってどういう意味なんだ?」
「あのドラマは前からこの街がモデルじゃないかって言われてたのよ。ここじゃ時々妙な事が起こるから、今回ほどじゃないけどね」
ヘリのキーを探しに町役場へと向う二人。道中闇人の大群に襲われるがショットガンを撃ちまくるサラのお陰で何とか役場へ辿り着いた。何この安心感。流石は現職保安官。
裏口から役場に入る二人。ブレーカーは壊れていた。ブレーカーをいじっているサラに替わりナイトスプリングスを見ながらキーを探すアラン。バリーから急げとメールが来る。心細いのだろう
キーを手に入れ役場を出た二人の前に猛ダッシュしているバリーの姿が見えた。どうやらポルターガイストに襲われているらしい。建物に逃げ込むバリー。吹っ飛んでくるバス。道路は完全に塞がれてしまった。
裏に回ってバリーと落ち合おうとする二人。こんなこともあろうかと持っていた合鍵で本屋に入るサラ。
裏口から出るがバリーの姿は無い。とそのとき遠くにフレアガンの閃光が上がる
「あそこじゃない?ヘリがあるのもあっちの方よ」
ディアフェストの準備のためか、街は至る所が封鎖されていた。仕方ないので教会の中から地下室を抜けて進もうとする。外へのドアを蹴り開けるアラン。そこには斧を振りかぶった闇人が。
そこに後ろから強烈な閃光が広がり闇人は消滅する。光が収まり目を開けると、額にヘッドランプ、体にクリスマス用の電飾を巻きフレアガンを構えるバリーの姿があった。
「ブライトフォールズ雑貨店は世界中で一番ヒップな店だ!」飛び込んだ建物が運良く雑貨店だったらしい
ヘリポートに着く一行。サラはヘリの離陸準備にかかる。ゲートが閉まり、響くバーバラの声「彼女は二度と戻らない」
押し寄せる闇人を蹴散らしながらヘリの準備を待つアラン。
「ウェイク、いいわよ乗って!」サラの声。アランたちを乗せ、ヘリは離陸する。
 
396 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/25(日) 21:56:50 ID:8JcBTKPz0
発電所が見えてきた。駐車場に着陸しようとするヘリに鳥の大群が襲い掛かる。
「つかまって!」叫ぶサラ。しかしアランが振り落とされる。例によって丸腰だ。危機感の足りない男だ。
「発電所で合流しましょう!」と飛び去るヘリ。幸い近くの詰め所で拳銃と弾薬は手に入ったが発電所に行くには河を渡らなければならなかった。
闇人に襲われつつも橋を渡るアラン。そこに鳥を振り切ったヘリが来る。が合流する間もなく鳥に襲われるヘリ
「避難するから発電所に入って。話がまとまったら連絡して!」そういってヘリは飛び去った。

発電所のロゴには見覚えがあった。あちこちで見つけた物資のありかを示す松明のマークだ
ドアに近づくと内側から勝手に開いた。物凄い光がアランを照らす。
「動かないで!」ウィーバーの声がする「俺は味方だ、ウィーバーさん!」「証拠は?」「あなたが『レディーオブライト』ですよね。手を貸してください!」そこでアランに向けられたライトが消える
「あぁやっと!長い事あなたを待っていたのよ。闇を追い払う物は『照らされた部屋』にあるわ。ダムの中に部屋を作ったの」
それがあればアリスを取り戻せるのか。ヘリを呼ぼうとするアランに夜の外は危険なので秘密の明るい通路があることを話す。
急に部屋の電球がチカチカ言い出す。ウィーバーはアランに変圧器を止めてくるよう依頼する。
アリスを救うためならアランは何でもするつもりだった。今はウィーバーだけが頼りだ。彼女は何十年も前からこの狂気と向き合ってきたのだから。
変圧器を止めたアランをウィーバーは秘密の通路に案内する。道すがら友人であったゼインとジャガーについて話すウィーバー。
ジャガーが死に、彼女を蘇らせようとゼインは小説を書き始め闇を目覚めさせてしまった。蘇ったと思われたジャガーは顔はそっくりだが中身は完全な別人だった。
ゼインが気づいた時にはもう遅かった。彼は書いた物を全て取り消そうとした。著名だったはずのゼインが今では誰も知らないのはそのためだった。
ゼインはまた同じ事が起こった時のためにウィーバーにあるものを託し、ウィーバーはそれを「照らされた部屋」で守り続けた。
自分達はアランの物語に囚われている。闇を食い止めなければ生き残れない。ジャガーが結末を捻じ曲げてしまう。
「トムよ。彼がそう書いたの。彼は今でもテレビを通じて闇の底から話しかけてくるのよ」どことなく嬉しそうに言うウィーバー。
秘密の通路とはもう使われていない大きな水道管だった。明かりのついた水道管に入る二人。バリーたちに連絡を取るアランだが、ダムで合流しようと伝えた直後バリーの悲鳴が聞こえ電話は切れる。
そして何かが堕ちたような振動が伝わってくる。
「彼らを助けに行かないと!」ウィーバーの静止も聞かず外に出るアラン。墜落したヘリが燃え上がっているのが見え、空には何百羽もの鳥が飛び交っていた。
「勝手になさい!先に『照らされた部屋』で待ってますからね」ウィーバーは大丈夫だろう。二人を助けなければ。

墜落現場は悲惨だったがどうやら直前で脱出できたようだった。フレアガンを乱射するバリーとショットガンを乱射するサラが見えた。
合流した一行はダムへ入ろうとするがサラとバリーが中に入った瞬間上から落ちてきたタンクによって分断される。
別ルートを探すアラン。ダム上部に着くとジャガーの声が響く「止まれ、止まりなさい」
木を薙ぎ払い車や鉄骨を巻き込みながら闇の竜巻が迫ってくる。向こうでバリーたちが叫んでいる。間一髪エレベーターに飛び込むアラン。

続く

 
397 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/25(日) 21:58:45 ID:8JcBTKPz0
「照らされた部屋」に案内される一行。目の前にはシェルターのようなごっつい扉。
ダムの中に何でこんなごつい扉があるのかと思ったが、ダムの北に大戦当時の陸軍基地がありここもその一部なのだろうと言う。
扉を開けると中から強烈な光が広がる。中には物凄い数の電球が輝いていた。
「さあ、それよ。そろそろ6番と33番118番を換えなきゃいけないけどこんな夜中に梯子を上りたくはないし、もうくたくたなのよ。あなたに渡してしまえば私の役目は終わるのよ」
愚痴っぽいがたった一人で何十年もこの部屋を守ってきた事を考えれば当然だろう。
部屋の真ん中の机には小さな箱があった。箱を覗き込むアラン。
そこには一枚の原稿が。だが書いたのはアランではなくゼインだった。原稿にはアランの幼い頃の思い出が書かれていた。もう存在しないはずのページだった。

”7歳のアランは眠る事を怖がった。寝付いても悪夢にうなされ悲鳴を上げて飛び起きてしまう。ある晩母親が古びたスイッチを持ってきてくれた。
「クリッカー」と呼ばれるそれを使えば魔法の光がたちまち怪物を追い払ってくれるのだと。しかもそれはアランの父からもらったのだと言う。
父を知らないアランにとって父に関するものは全て魔法だった。アランはクリッカーを握り締めようやく安心して眠りについた。
あれから数十年後、コールドロンレイクのほとりでアランはクリッカーを手に昔を思った。そして息を深く吸い込み飛び込んだ。”

原稿の下にはアリスにあげたはずのクリッカーがあった。
眩暈がした。ここにクリッカーがあるのはアランが書いた物語の中でゼインが書いたからだ。
クリッカーを手にしたアランは静かに言う。
「これでアリスに会える。終わらせるんだ…」

エピソード5 終了

「ここまでのアランウェイク」
闇の存在に操られ恐ろしいホラー小説を書いてしまった
このまま書き続けてもアリスは救い出せない。これはホラー小説なのだ。誰一人助からない
だがゼインが保険を残していた。クリッカーだ



 
12 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/25(日) 22:41:33 ID:8JcBTKPz0
エピソード6:ディパーチャー

ニューヨーク、二年前
自宅で目覚めるアラン。酷い二日酔いで頭が割れそうだった
鎮痛剤を飲んでようやく落ち着いたアラン。テレビをつけると自分が出演したバラエティー番組が映し出される
最新作「サドンストップ」のプロモーションツアーについて話している
テレビを見ているとアリスから声がかかる。
ツアーのパーティーで酔っ払って朝帰りしたアランに軽く腹を立てつつもスランプ気味のアランを心配するアリス。アリスの心遣いに申し訳なく思うも無性に苛立ってしまうアラン
ツアーが終わったら二人っきりでゆっくり旅行に行こうと約束するアラン。抱き合う二人

ブライトフォールズ、現在
クリッカーがキャビンへの鍵だった。アリスを救うには湖に戻らなければならない原稿の最後のページに正しい結末を書き込むのだ。
「最後のページはキャビンのタイプライターにある。それを読まないと正しい結末は書けない。ゼインは近道をしようとして失敗した」アランは失敗するわけにはいかなかった。
付いてこようとするサラを止め、バリーに見張らせる。アランは一人で決着をつけるつもりだった。
涙を流しながらアランに抱きつくバリー「頑張れよ・・・」

外にでると夜が明けていて快晴だった。クリッカーのお陰なのだろうか
とにかく今のうちに湖に向おう。ゼインの原稿の中でアランは湖のほとりでクリッカーを使おうとしていた。そこへ向うのだ。
湖に続くトンネルに入った瞬間アランはジャガーの存在を近くに感じた。一度闇に囚われたアランは闇と繋がっているためそういうことがわかる様になっていた
「彼女を殺してやる」ジャガーの声が聞こえる。さっきまで明るかった空はトンネルを出た途端真っ暗になっていた。
闇の存在は最早アランに自らの望む結末を書かせようとはしていなかった。ゼインの残した凶器を持ったアランの行く手を全力で阻もうとしていた。
ポルターガイストと戦ったり車をぱくったり闇人を轢いたり車をぱくったりして進むアラン
バリーに大見得を切ったはいいが、実の所アランは頼りない夢の筋書きを辿っているだけだった。
何とか湖に辿り着き、古びたおもちゃで魔法のスイッチを入れ、ホラー小説にハッピーエンドを書き込まなくてはならなかった。そして闇の底に囚われたアリスを救い出すのだ。

闇の妨害を振り切りコールドロンレイクについたアラン
湖底を目指すアランの前には目の前には荒れ狂う闇の竜巻が立ちはだかる。もう逃げられない
湖底で朽ち果てた難破船や、墜落した飛行機の残骸。闇はそれらに息を吹き込み無造作にばら撒いた
ジャガーの声が響く「アリスはお前など愛していない。私には勝てない。お前の負けだ」
竜巻に近づきフレアガンを打ち込むアラン。「現実じゃない。これは妄想」そういって消滅する竜巻
クリッカーを手に湖へ飛び込むアラン

暗い室内で飛び起きるアラン。傍らにはアリスがいる
「落ち着いて、また怖い夢?ただの夢よ。大丈夫、ここは家よ」妖しく微笑むアリス
「違う、夢じゃない。明かりを、明かりをつけろ!」後ずさりながら言うアラン
周囲をみると確かにアランの部屋だが窓の外はどんどん闇に覆われていく
暗闇を恐れる様子も無いアリスにお前はアリスじゃないと言い放つアラン
「クリッカーはどこへやった!」「何を言ってるの?こっちへ来て・・・」クリッカーを探すアラン
「ベッドに戻ってアラン・・・」
「ベッドに戻ってトム」
アリスの声にジャガーの声が重なる
リビングにあったフラッシュライトの光を向けるとアリスは消滅した。そしてテーブルの上に奇妙な光景を見る。「クリッカー」の文字がテーブルの上に浮かんでいるのだ
文字に光を当てるアラン。するとその文字は本物のクリッカーへと姿を変えた。
クリッカーを使うアラン。部屋に光が広がっていく
窓からふわふわ飛び込んでくるゼイン。周囲はもう完全に闇に包まれている
「キャビンへの道を探せ、奴が邪魔をするだろう。あれには心が無い。闇で満ちている。心を光で満たせ」
気が付くとアランの隣にはもう一人のアランがいた
「彼は気にするな。ミスタースクラッチだ。後で君の友達に会わせよう。クリッカーを使え」そういってゼインともう一人のアランは消える
 
13 :ALAN WAKE◆l1l6Ur354A:2010/07/25(日) 22:45:50 ID:8JcBTKPz0
取り残されたアランは闇に包まれた不思議な空間を歩く。「ドラム缶」「電柱」「鳥」「原稿」「コーヒーポット」「電話」などの文字が浮かぶ空間を。
さっきのクリッカーと同じように光を当てるとそれらは現実のものとしての形を取った。そしてその度聞こえるタイプライターのキーの音。現れた原稿を読むアラン

”ゼインが姿を消すと、俺は変化し続ける夢の中に取り残されたキャビンへの道を探さなくては。俺は物語にこの場所から抜ける道を書き込んであった。
俺は「道」と言う概念を辿った。行く手を阻む海を渡る場面では島への橋が現れた。暗い湖底にキャビンと言う概念が点滅し、俺はキャビンが実在すると念じた。そして、それは現れた。”

周囲を見回すと確かに「道」があった「道」を実体化させて進むアラン。そこにアリスの声が聞こえる
「さようなら、出て行くわ。他に好きな人が出来たの。その人を愛しているのよ」「何を言ってるんだアリス!」
「あなたは私を愛していない。自分自身も愛していないのに。出来もしない仕事で自分自身を痛めつけているだけ」「俺は君を何より愛してるさ。君は、俺の女神だ!」
嘘だった。アランの知っている現実ではなかった
そして目の前には「橋」が。光を当てると湖で見たのと同じキャビンへと続く橋が出来た
そこに聞こえるアリスに似た女の声。「トムやめて、いいこにするから私を開放してよ。傑作を書かせてあげる。一生愛してあげるわ」
アランに似た男の声が聞こえる。「違う!君はバーバラ ジャガーじゃない!俺のせいだ、書くべきじゃなかった。君は別人だ。心は闇で満ちている」
「トーマス止めて、ナイフを捨てて!」「闇が満ちてる・・・切り取って湖の底に送り返してやる!」「トム、トムやめて!あぁぁー!」
これはかつてあったゼインとジャガーの物語なのだろうか
そして目の前には遂にキャビンが姿を現す。駆け出すアランにアリスとジャガーの声が聞こえる
「触らないで、汚らわしい!ここはどこなの?放して!」
「お前の夫は裏切った。私が望む事を書くだけでよかったのに。もう遅い。お前は永遠にこのままだ」
キャビンに入るアラン。目の前にはバーバラが立っている。
「これで彼女は二度と戻らない」そう呟くバーバラの胸にはぽっかりと穴が開いていた
「私はずっと存在してきた。お前の処女作よりもずっと前から。また次の仮面を見つけるわ。夢で私を解放してくれる人を」
そう笑うバーバラの胸の穴にアランはクリッカーを持った手を突っ込む。驚くバーバラ。スイッチを入れるアラン。次の瞬間バーバラの内側から強烈な光が迸り彼女は消滅する。
書斎に行くアラン。成すべき事は分かっていた。「ディパーチャー」の正しい結末を書くのだ。
光と闇、原因と結果、罪と償い、全てに均衡があり、それを損ねれば代償が伴う。ゼインはここで道を誤ったのだ。
闇を抜け光の中へと戻る長い旅だ。タイプライターを打つアラン。時計の針が急速に逆回転していく…。

「アラン、アラン!いやぁー!」
初日の夜のシーンが繰り返される。湖に飛び込むアラン

湖の底から登ってくるアリス。桟橋に上がって咳き込む。
「アラン、アラン?アラン!」周囲を見回しアランを呼ぶも自分のほかには誰も居ない
そこにあったはずのキャビンは島ごと消えていた…

ブライトフォールズの街ではディアフェストが開かれていた。
闇に囚われてしまったはずの人たちもそこでは何事も無かったように祭を楽しんでいた
ローズはランタンを胸元に抱え、後ろの店内を震えながら気にしている様子
そして真っ暗な店内には佇むナイチンゲールの姿があった

キャビンの中で書き続けるアラン。
ハッとした様に呟く「湖じゃない。海だ」
ピリオドを打つアランに聞こえるアリスの声

「アラン…起きて」

ALAN WAKE 終了
 
14 :ゲーム好き名無しさん:2010/07/25(日) 22:52:27 ID:8JcBTKPz0
駄文に付き合っていただいてありがとうございました
終盤はもう何を言ってるのかわからねーと思うがって状態ですが
興味を持っていただけたら是非プレイして家ゲの考察スレでも行ってみるといいでしょう
 
44 :ゲーム好き名無しさん:2010/07/27(火) 23:07:35 ID:jGtNn9Tu0
アランウェイク乙です。
>ハッとした様に呟く「湖じゃない。海だ」
ここがわかんないです。
 
45 :ゲーム好き名無しさん:2010/07/27(火) 23:31:39 ID:A2UNT+uD0
>>44
文章中では思いっきりはしょってしまったんだけど
チュートリアル悪夢の中のゼインの台詞で
「よく聞け、『彼は知らなかったのだ。我が家たる湖の向こうに広がる深い常闇の海を、その荒ぶる波とその静けさを。
私はその港を訪れた。私はその海を訪れた』分かったか?」
というのがあったんだけど他には海がどうとか湖がどうとかには触れてないんで良く分からないんですよ
まあもしかしたらDLCで何か分かるのかもしれないけど

 

232 :ALAN WAKE:2011/02/16(水) 10:28:07 ID:WXNBjylC0
特別編1 シグナル

本編エンディングの続き。

アランは見覚えのある場所にいた。エピソード1で訪れたブライトフォールズのダイナー、そこでデジャブのような光景が繰り広げられるが何かが違っていた。
アランは誘われるように再びダイナーの奥にに向かっていく。
そこには老婆の姿はなかった。トイレに入るアラン、そこでゼインの声が響く「アラン、それ以上沈むな。自分を見失うな。私も手を尽くすが君次第だ、より良い交信地点を探せ」
そこは闇の世界だったのだ。ディパーチャーの完成後、何かが狂ってしまいアランは闇の世界に沈み続けているのだった。
ゼインはアランに”概念としてのライト”と”排除が可能な論理上の手段”(銃)を渡し消えてしまう。
トイレから出るとダイナーから人が消えていた。代わりにテレビが置いてあった。テレビにはアラン自身が写っていた。
テレビの中のアランは狂気に飲み込まれていた。「ダイナーの扉が破られて奴らがあらわれたー!!」テレビの中のアランが叫び、それは現実となる。
アランがダイナーを出ると存在しないはずの森がそこにはあった。アランは森を進み小屋を見つける。
小屋の中には原稿があった。原稿には断片的な文字の羅列が書かれていた。原稿の中のPHONEという文字が実体化し携帯電話が現れた。
電話が鳴る。ゼインからだった「私の声が聞こえるか?君を助けたいがそこは深すぎて届かない。私のところにきてくれ、言葉を使え、シグナルを追うんだ」
 
233 :ALAN WAKE:2011/02/16(水) 11:23:31 ID:WXNBjylC0
フラッシュライト、フレアガン、小屋の中にはたくさんの”言葉”が浮かんでいた。アランが”言葉”を光で照らすとそれは実体化していった。
アランが小屋から出るとそこは森ではなく、街の中だった。道路の真ん中にはまたテレビが置いてあった。
テレビが付き、また狂ったアランの姿が映り、叫ぶ「車が宙を舞い、街がアランを葬ろうとしていた」再びそれは現実となる。
闇の世界はアランを妨害するかのようにどんどんと姿を変えていく。道路は裂け、迷路のような構造になった街をアランは進んでいく。
ゼインから再び電話が来る「君はどんどんと沈んでいく、このままじゃ助けられない。シグナルを追え。自分と向き合え・・・」
アランは”言葉”を実体化させ、度重なるテレビの妨害も切り抜けようやく迷路のような街を抜ける。
ゼインがの残した原稿を見つけるアラン。”友人”という”言葉”が浮かび上がる。友人が実体化しバリーが現れる。
「お前は、本物じゃない」「どうしてわかった?スケスケだからか?俺はお前の空想の産物さ」
アランは携帯のGPSでシグナルを追い続ける。シグナルは郊外のビルトモア製材所を指していた。
針のように無造作に地面から突き上げている電柱、鳥のようにアランに襲いかかる本、世界はますます狂っていく。テレビも執拗にアランを殺そうとする。
製材所の中に侵入したアラン。製材所の中はアランの自宅そっくりな空間になっていた。そしてそこにはゼインがいた。
「アランよくやったここならしばらく安全だ。今のうちに話しておこう。」すると急に狂ったアランが映ったテレビが現れる。
「それが君の敵だ、君自身だよ。これは闇ではなく君自身が引き起こしている。・・・まてアラン!!」
「狂気の渦に飲み込まれゼインは消えた、迫りくる何かがウェイクを蝕んでいた、闇もそう悪くない」テレビが叫ぶ。
テレビがアランに襲い掛かってくる。アランはなんとかテレビを撃退することができた。
気が付けばアランはバードレッグキャビンの書斎で倒れこんでいた。アリスを救ってからアランはずっとキャビンに閉じ込められていたのだ。
「出口はどこだ?でられない。出口はどこだ?」

特別編2 「小説家」に続く
 
297 :ALAN WAKE:2011/02/19(土) 10:49:26 ID:zrr5GuU20
特別編2 小説家

 ハートマン「気が付いたかね?全ては君の妄想フィクションだ。」
ハートマンの幻影は消え、アランはいつの間にか闇の世界に戻ってしまっていた。そして目の前にはバリーがいた。「お前の妄想は手におえないな」
そこはハートマンのロッジの中庭だった。ロッジの裏からゼインの光が見えた。アランはゼインを目指す。
ロッジを抜け、テラスに出るとそこにいたのはやはりゼインだった。
「よくやった、ここからは私も行こう。君の夢を終わらせるために君自身を目覚めさせなくてはならない。キャビンを目指すんだ」
そういうとゼインは再びアランに原稿を渡す。原稿から”言葉”があふれる。”クリア””ボート””岩”
”クリア”は実体化し遠くに灯台が出現した。”岩”と”ボート”が空中にテラスから灯台に続く道を作り出した。
アランは空中に浮く道を進みながら灯台を目指す。
空中で回転する小屋、宙を舞う車、周囲の光景はどんどんと奇怪さを増していった。
アランが地下通路に入るとそこにはまたテレビがあった。やはりテレビには発狂したアランが映り、妨害を続ける。
地下通路を抜けると、観覧車のように360回転を続ける不思議な空間にでた。闇の世界は完全に狂い始めていた。
ゼインが語りかける「急げ、夢だからな何もかもが異質で広大な迷路だ。闇の存在がどうなったかは私にもわからない。交信は可能だが脱出する方法も実際にはわからない」
回転する空間を抜けると、今度はスタッキーのガソリンスタンドに出た。アランは灯台にどんどん近づいている。
「君はアランの理性の象徴なのだ。だから私と会話ができる。もう一人の君は諦めてしまった。夢は心地いいからだ、だが君は諦めていない」ゼインは語る。
「俺も幻影だっていうのか?」アランが聞き返す。
ゼイン「ここのあらゆるものと同じだ」
アラン「もう1人の俺?そいつが例のスクラッチか?」
ゼイン「違う」
アラン「訳が分からないぞ」
ゼイン「これは君が書いた物語だ」
アラン「俺とクリッカーのことを書いたのはあんただ。俺とウィーバーを導いたのもアンタだ」
ゼイン「そうだ彼女の力が必要だった。君もクリッカーが必要だった。だが私は・・・アラン今は急ぐんだ」
ゼインは言葉を濁し、これ以上は何も言わなかった。
 
298 :ALAN WAKE:2011/02/19(土) 11:37:27 ID:zrr5GuU20
アランは巨大な鉄橋をわたり再び灯台に向かう。鉄橋は構造が歪んでいる上に、テレビの妨害によりどんどんと崩落していく。
アランはゼインの夢をコントロールする能力に助けられ、鉄橋を抜ける。
アランは渓谷に入る。灯台はすぐそこだった。だがやはりそこにもテレビがあった。「アランは力尽きるだろう。救いの光が消えるようにあっけなく」
テレビがそう言うと、灯台の光は本当に消えてしまった。
アランは渓谷の洞窟に入る。なぜか洞窟の中の空間はハートマンのカウンセリングルームになっていた。
カウンセリングルームではハートマンがテレビのアランにカウンセリングをしていた。
テレビのアランはハートマンのカウンセリングによって、これまでの出来事がすべて自分の妄想だと信じこんでいた。
2人は入ってきたアランには全く気づかずカウンセリングを続け消えてしまう。
またアランの前にアリスのビジョンが現れ、アランを罵倒する。こうなったのはすべてあなたの責任だと。
アランを追い詰める幻覚にもへこたれることなく、アランは渓谷を進みゼインと再会する。
「ようやくたどり着いたな。だが私はキャビンには入れない、ここからは君ひとりで進むんだ。すべての妄想を否定するんだ」
そういうとゼインはいなくなり、アランに最後の原稿を託した。”記憶”と”発光”という”言葉”が現れた。
”記憶”を実体化させアリスとの思い出が再生される。そして”発光”により再び灯台に光が灯る。
テレビは灯台に向かうアランを妨害するため闇の住人を大量に呼びし続けるが、灯台の光によって闇はすぐに一掃されてしまう。
アランは光を頼りに灯台にたどり着き、灯台の最上階に向かう。
灯台の最上階はなぜかバードレッグキャビンのある湖につながっていた。アランはようやくキャビンにたどり着いたのだ。
キャビンの前にはバリーがいた。夢を終わらせるためには全ての妄想を消さなくてはならない。アランは襲い掛かってくるバリーを倒しキャビンに入る。
キャビンの書斎には、床に倒れこみ悶えるもう1人のアランがいた。アランが彼に触れた瞬間夢は終わった。
アランはバードレッグキャビンの書斎でようやく意識を取り戻した。だがキャビンには閉じ込められたままだ。キャビンからも脱出しなくてはならない。
アランは自らがキャビンから脱出するために新しい物語を書き始める。

「リターン」 アラン・ウェイク著

                       アランウェイク 完
 
最終更新:2022年10月13日 13:58