The Path

The Path

part53-17~24、part55-61~69


17 :The PATH:2010/07/25(日) 23:48:38 ID:sbNlVekO0
ベルギー製の、赤ずきんをモチーフにしたホラーゲーム。
ゲーム性はほとんど無く、キャラクターを動かせる映像作品という印象を受ける。
森やおばあさんの家の、幻想的で毒を孕んだ美しさは圧巻。

キャラクターは6人の姉妹。
全員、赤を連想させる名前で、赤と黒で構成された服を身につけている。
キャラセレクト画面は、赤い部屋で6人の姉妹が思い思いの事をしている。
一人を選ぶと、その少女は森の入口へ移される。

森を貫く一本の開けた道。これを真っ直ぐひたすら行けばおばあさんの家に着く。
寝室では、白い顔の老女がベッドに横たわっていて、少女はおばあさんの横に寝そべったり座ったりする。
これでは、ゲームオーバー。またキャラセレクト画面に戻ることになる。

このゲームの目的は、道を外れて森に迷い込み、キャラ毎のオブジェクトを見つけて、森の中で狼に遭う事。
狼は、狼の姿をしているとは限らない。彼女達全員にそれぞれの狼がいる。
分かり辛いと思うので、まず最年少のロビンで説明します。
英語版しか持ってないので、詩は訳しました。正確じゃなくてごめん。

18 :The PATH:2010/07/25(日) 23:50:28 ID:sbNlVekO0
【Robin】
末っ子のロビン、9歳。
まさに赤ずきんという感じの、真っ赤なフード付きコートを着ている。
床に座り、白いミニカーで遊んでいる。選ぶと、フードをかぶって森の入口へ。
道を外れて森へ迷い込む。
森の中には、白いワンピースを着た黒人の様な少女がウロウロしている。
この子は歩くヒント的存在で、そのキャラ用のオブジェクトへ何となく誘導してくれる。
森はループ構造で、一度入ると自力で道へは戻れないが、
この白い少女と手を繋ぐと、彼女が道まで連れ戻してくれる。(前述の通りクリアするには道を進んではいけないが。)

森を歩いていて、特定の地点やオブジェクトに触れると、画面に詩が書きこまれて消える。

「ノコギリを見た
皮の上を滑って、楽しそうに回ってた
そして、ずーっと揺れてたの」

「狼は、ただの犬
でも、狼男は人に似てる」

森の中の公園を見つけて、色々な遊具で遊べる。

「とっても面白い!
走ったり飛んだりするの!
ぜんぶ上手に乗りこなせるわ!」

浮かんでいる風船を取って進む。
「これ、私がお誕生日に失くした風船かな?」

これらや他にも専用オブジェクトを調べると、画面に部屋が映り込む。
おばあさんの家は、少女たちが森を通って見つけた物に応じて部屋が増え、変化し、
家自体が全く違う様相を呈する。

19 :The PATH:2010/07/25(日) 23:51:14 ID:sbNlVekO0
その内に、古い墓地へ辿りつく。ここがロビンの特別な場所。
特別な場所で、少女たちはそれぞれの狼に遭う。

「土を掘って、汚い釘を見つけた。
お墓の中を引っ掻いたから、ばっちぃ土がついちゃった。
ばっちぃ、ばっちぃ、ばっちぃ!」

首の捥げた天使像の許に広がる墓地。
墓石の合間を、二本足で歩く黒い狼が徘徊している。
その背にしがみつくと、狼はロビンを乗せて走りだす。

暗転。
降りしきる雨の中、おばあさんの家に続く橋が見える位置に
小さなロビンはうつ伏せて倒れている。
起き上るが、首は一方に傾ぎ、生気が無い。
軽やかなスキップを踏むことはもう無く、非常に重い足取りでおばあさんの家に進む。
ここは本当に移動速度が遅い。キー押しっぱにして別の事する程。

家の中は、まっすぐに向かった時とまるで違い
暗く、唸るような軋みに満ち、壁に何かの爪跡が見える。
奥へ上へ進み、おばあさんの寝室へ。
寝室も様変わりし、おばあさんは居ない。
満月の光が窓から差す中、ベッドは斜めに持ちあげられ、血の様な染みが広がっている。

ドシュッと言う何かが振り下ろされたような音。
暗転してイメージの断片が明滅する
(サブリミナル的な短さで、一瞬ずつ意味ありげな画像が数枚挟まる。)
・ロビンの顔に爪跡を意味するような線が交差
・ロビンの足がグニャグニャと歪んでいる
・狼のようなものの口が牙を剥き出し、ロビンのフードを食いちぎっている

そして暗転。SUCCESS!You have found the Cemetery.の文字。
これでロビンはクリアです。
キャラセレクトからは、ロビンがいなくなりミニカーだけが残っている。

20 :The PATH:2010/07/25(日) 23:52:17 ID:sbNlVekO0
訳が分からないと思うので一応補足すると、
多分、狼というのは、それぞれの死因のことなのではないか、
家の様子や明滅するイメージが、その死の様子を暗示してるのではないか、というのが主流の解釈。
ロビンは、狼男か、それともロビンがそうだと思ったものに引き裂かれ殺されたのではないか…という風に。
しかし正解は無く、定義づけのないのがこのゲームの特徴。

21 :The PATH:2010/07/25(日) 23:53:58 ID:sbNlVekO0
【Rose】
五女のローズ、11歳。
赤いパフスリーブの黒いワンピースを着て、長い黒髪を一方に結って垂らしている。
椅子に座り、白い兎を撫でている。選ぶと兎を床に下ろし、森の入口へ。

ローズはおしとやかで、細かな仕草も女の子らしい。
「生と死の輪廻
始まりはなく、終わりも無い」
墓場を見つけ、落ちていた頭蓋骨を埋めてあげる。
「死者は土に返り
魂は空へ飛び立つ」

電線が渡り案山子の立つ花畑に差しかかり、花を摘む。
「おばあさんは、このお花がとても好きなの。」

そして、ローズの特別な場所、霧がかった湖に辿りつく。
雷が鳴り、雨が降り始める。
「こんにちは、雲さん。地球へようこそ!」
ボートに乗り、湖の中央へ
霧に包まれた、赤い筋の走った白い人影が宙に浮かんでいる。これがローズの狼。
人影はボートの周りをグルグルと回り、ローズの体も宙に浮いてくるくる回る。

暗転。
降りしきる雨の中、ローズはおばあさんの家に続く橋の手前に、
手を下に敷いて倒れている。
起き上るが、項垂れて生気が無い。重い足取りでおばあさんの家へ進む。

家の中はロビンの時とも全く違う。
家の中にも激しい雨が降り、最初の部屋の天井にあったファンが変化し
床に巨大なスクリューとして轟音を上げて回っている。
真っ赤で延々と続くトイレ、温室、どこにも雨が降りしきっている。

おばあさんの寝室も様変わりし、おばあさんは居ない。
霧に包まれた部屋の中、バラバラになったベッドが宙をグルグルと回っている。

暗転。
意味ありげな画像が数枚明滅する。
・首に大きな金属片がめりこんだようなローズの顔。
・白い靄に包まれた人影
・白い靄の中、上へ延ばされたローズの手

これでローズはクリア。SUCCESS!You have found the misty lake.の文字。
キャラセレクトから更にローズが消え、兎が椅子の下に座っている。

22 :The PATH:2010/07/25(日) 23:56:56 ID:sbNlVekO0
【Ginger】
四女のジンジャー13歳。
真っ赤なボブカットヘアに、黒い羽根飾りをつけ、黒いTシャツと短パン、赤いベルトをしている。
床で何か棒で玉を転がす遊びをしている。選ぶと放り出して森の入口へ。
道を外れて森に迷い込む。

ジンジャーは何故か裸足だ。
フェンスの穴をくぐり抜けて進む。
「私を止めることはできないよ。
じっとなんてしてられないんだ!」

石の廃屋にスプレーで落書きする。
「新たな最高傑作。
ジンジャーのサイン入り!」

キャンプ場で用具入れを見つけて開ける。
「どこにだってドアはある。
ドアって開いてるか閉じてるか。
どっちか決めるのはこの私!」

公園で、梯子の段が抜けた見張り台を見つけて、なんなくよじ登る。
ジンジャーは運動神経がよく、活発だ。

曲がりくねった木を見つけてスルスルと登る。
「ちっちゃいものは素早いんだぞ。
いると思ったら、もういないんだぞ!」

布で簀巻きされた様な何かを見つけて座る
「羽根、花、棒、石
私の肌に触れられても、骨まで届いたりはしない」

やがて、ジンジャーの特別な場所、電線が渡り案山子の立つ花畑に辿りつく。
案山子には頭がない。
電線には、黒いからすが沢山止まっている。

「この中を走りまわったら、あの子も騙せるくらいの
偽物のミステリーサークルを作れるかもしれないね。」

花畑には、赤いワンピースを着た女の子が立っている。
ジンジャーはその子と仲良しで、駆け寄ってふざけっこして遊ぶ。
しばらく遊びまわっていると、ふとその子がジンジャーに目隠しした。
振り向いて追いかけっこをする。
女の子は走りつかれて花畑の外れに倒れるように寝そべり、ジンジャーを手招きする。
引っ張られて、ジンジャーもその子の隣に寝転んだ。

23 :The PATH:2010/07/25(日) 23:58:19 ID:sbNlVekO0
暗転。
ジンジャーの狼は、その女の子だった。

降りしきる雨の中、おばあさんの家に続く橋のすぐ手前で
ジンジャーが投げ出されたように倒れている。
起き上るが、よろめいて生気が無い。重い足取りでおばあさんの家へ進む。

家の中には、黒い線が縦横無尽に走っている。
あらゆるドアはフェンスになり、一面真っ赤だ。
ブーツが廊下にポツンと落ちている。

おばあさんの寝室も様変わりし、おばあさんは居ない。
床がフェンス上になった室内に、有刺鉄線が張り巡らされ、黒い羽根が舞っている。
暗転、意味ありげな画像が明滅する。
・バタつかせたように手が沢山映っているブレたジンジャー
・有刺鉄線に触れる赤いワンピースの少女
・ジンジャーに目隠しする少女
・有刺鉄線に挟まった首が、伸びて千切れているジンジャー。

これでジンジャーはクリア。SUCCESS!You have found the field of flower.の文字。
キャラセレクトから更にジンジャーが消え、おもちゃだけが残っている。

62 :The PATH:2011/01/13(木) 12:36:48 ID:us7x0hmJ0
【Ruby】
三女のルビー。15歳。
黒く長いストレートの髪、赤黒ボーダーのタイトなシャツに黒のミニスカート。
机に肘を付いて本を読んでいる。選ぶと立ちあがり森の入口へ。
道を外れて森へ迷い込む。

ルビーの片足は、義足のように見える。座る時もその足だけピンと伸びている。
ポツンと置かれた車椅子に座る。
「車椅子に乗った麻痺した魂。
行く場所はどこにもない。急いで。」

案山子の立つ花畑を通る。
「案山子が一つ。鳥はいない。
素晴らしいわ。
私も一つ、馬鹿どもを追っ払うやつが欲しいわね。」

「男はバイクみたいなもの。
乗っかって行きたい場所へ行けて、
手入れは他の誰かがしてくれる。」

ボロボロの廃車が、エンジンがかかったまま放置されている。
窓から手を伸ばしてエンジンを切る。
「エンジン、それに友達。
そいつらをその気にさせたり、おあずけしたり。
それって生や死とそんなに違うものかしら?」

やがて、ルビーの特別な場所、公園に辿りつく。
「朽ちたものってなんて美しい。
ペンキが塗りたくられたものより、錆にまみれたものの方が素敵だわ。
私が老いたら同じことが起きるとは思えないけど。」

ジンジャーが登ったあの見張り台を登ろうとするが、懸垂できず落ちてしまう。
「もう齢ね。」

63 :The PATH:2011/01/13(木) 12:39:00 ID:us7x0hmJ0
公園を過って、ブロンドを刺々しく刈った若い男が、布で簀巻きにした何かを引き摺って運んで行く。
彼がルビーの狼だ。
重たそうな何かを森の中に捨てた男は、ベンチにどっかり座っている。
ルビーも並んで座る。二人は親しそうだ。
男は煙草をルビーに勧め、ルビーは受け取ってクスクス笑う。
暗転。エンジン音が響く。

降りしきる雨の中、おばあさんの家に続く橋の始まりで、
ルビーは足を奇妙な方向に曲げて倒れている。
起き上るが、両腕を体に回し、生気が無い。重い足取りでおばあさんの家へ進む。

家の中は排気ガスで煙り、エンジン音が唸っている。
機械やパイプが壁を覆い、鳥かごが床に落ち、広間の隅で車が火を噴いている。
おばあさんの寝室は様変わりし、おばあさんは居ない。
ベッドに巨大な鉄板が突き刺さり、モーター音を上げて床を回転している。
暗転、意味ありげな画像が明滅する。
・モザイク画のようにひび割れ、ところどころ剥がれおちたルビーの顔
・こちらを見下ろす若い男。
・投げ出され、先が欠けたルビーの足

これでルビーはクリア。SUCCESS!You have found the abandoned playground.の文字。
キャラセレクトから更にルビーが消え、机の上に本が残っている。

64 :The PATH:2011/01/13(木) 12:43:10 ID:us7x0hmJ0
【Calmen】
次女のカルメン。17歳。
毛先を紫に染めたおかっぱ、レオタードのようにピタッとしたシャツとスパッツ、ハイヒールをはいている。
窓際で帽子をかぶってポーズを取っている。選ぶと帽子を椅子に放り、森の入り口へ
道を外れて森へ迷い込む。

妹達の細く少女らしい体と違い、肉感的な肉付きで、歩き方もクネクネとセクシー。
中が黒く染まったバスタブを見つけて入る。
「ほんの小さな石鹸、たくさんの温かさが浸みこんでくる。
もう一人じゃないのね。」

捨てられたソファに腰掛ける。
「救いの主は、破壊者だった。
けれど、それすら受け入れる優しさは、
全ての力に抗える」

やがて、カルメンの特別な場所、キャンプ場に辿りつく。
「テントは閉じてる。小屋も閉まってる。
でもこの鹿は新鮮だし、火もまだ温かいわ。」

ジンジャーが開けたあの物置小屋を開けようとするが、開かない。
テントの前のケースから缶ビールを出して飲む。
「気分爽快、火照ってきちゃう
目が回って、血沸き肉躍るわ」

焚き火を吹いて火を大きくする。
「温もりが私の肌を愛撫する。
一枚一枚私を剥いで。私がキレイになるまで
あなたのために…」

65 :The PATH:2011/01/13(木) 12:45:38 ID:us7x0hmJ0
キャンプ場内にも木は沢山生えており、ところどころ幹に赤い×が描かれている。
野球帽をかぶった中年の男が、×のついた箇所に斧を入れて木を切っている。
この男が、カルメンの狼だ。

カルメンは男に近づき、悪戯っぽい仕草で男の帽子を取って、自分でかぶる。
男はハゲちらかっており、腹も出ている。
カルメンが焚き火の傍の木箱に腰を下ろすと、男も隣に来て座る。
男はカルメンにビールを渡し、カルメンは受け取って飲む。

暗転。
降りしきる雨の中、おばあさんの家に続く橋の途中で、
カルメンはうずくまるように倒れている。
起き上るが、首が垂れ、生気が無い。重い足取りでおばあさんの家に進む。

家は、至る所に赤い×が描かれ、木造の部分が増えている。
一度地下に降りて登る。水の満ちたプールの底に切り株と椅子。
登るにつれて、ノコギリが何かを挽く音と、喘ぐような女性の呻き声が大きくなる。

おばあさんの寝室も様変わりし、おばあさんはいない。
大木がベッドを貫いて生えている。
暗転、意味ありげな画像が数枚明滅する。
・斧を振りかぶる野球帽の男
・怯えた顔で後ずさるカルメン
・赤い×を顔に大きく描かれたカルメン
・上半身と下半身が途切れ、それぞれ逆方向を向いているカルメン

これでカルメンはクリア。SUCCESS!You have found the camp site.の文字。
キャラセレクトから更にカルメンが消え、椅子に帽子が乗っている。

66 :The PATH:2011/01/13(木) 12:48:53 ID:us7x0hmJ0
【Scarlet】
長女のスカーレット。19歳。
赤いヘアバンで髪をまとめ、黒いシャツとズボンに赤いケープを纏っている。
壁にもたれ電話をかけているが、選ぶと受話器を戻し、森の入口へ。
道を外れて森に迷い込む。

育ちきった、スラリとしたしなやかな体。しっかりとした足取り。
「私には、自然を美しいと思う人が理解できないわ。
ごちゃごちゃしているし、臭うし、それに迷ってしまうもの。」

あの花畑を通りかかる。
「おばあさんが道端の花を好きなのは知ってるけど
ここはとってもごちゃごちゃしてるわ。
私は、バラやユリで綺麗に飾り付けた花籠の方がずっと好き。」
でも一応摘む。
「花を摘むのって、馬鹿みたいね。
でも、花は本当に場を明るくしてくれるわ。」

干された洗濯物を邪険にはらいのけて潜り抜ける。
「汚いものをきれいに。
闇なくして光は無い。
涙と笑顔もまた。」

やがて、スカーレットの特別な場所、野外ステージに辿りつく。
ステージの上には、ピアノがぽつんと置かれている。
「芸術は、人間の高潔さの表現。
芸術なしでは、私は生きていけないわ。」

並ぶベンチを抜けて、ステージへ進んでいく。
「男は、恐ろしい怪物になりえる。
とにかく気持ち悪いとしか言いようがないわ。
優雅さや洗練はどうなってしまったの?」

67 :The PATH:2011/01/13(木) 12:51:08 ID:us7x0hmJ0
野外ステージの外れの街燈に、銀髪の女性が気だるげにもたれている。
これがスカーレットの狼。
スカーレットがステージでピアノを弾くと、歩み寄ってきて、ピアノを教え始める。
連弾する二人を残して、ステージに幕が降りる。

暗転。
降りしきる雨の中、おばあさんの家へ続く橋の真中で
スカーレットは棒きれのように倒れている。
起き上るが、片手をかばい、生気が無い。重い足取りでおばあさんの家へ。

家の中は、白く、静かで、清潔だ。
ただ、冷蔵庫やテーブルなど、家具も全て取り払われ、四隅まで塵一つない。
進むと、部屋は緑色に変わり、積み上げられた膨大な本、宙を舞う楽器、混沌とし始める。

おばあさんの寝室も様変わりし、おばあさんは居ない。
雲のようなものが床を覆い、ステージのような幕が降りて、べッドは空色に霞んでいる。
暗転。意味ありげな画像が数枚明滅する。
・両目から黒い糸の様なものが垂れたスカーレット
・糸で吊られたバラバラの手足
・目を閉じたピアノの先生

これでスカーレットはクリア。SUCCESS!You have found the ruined theater.の文字。
キャラセレクトからスカーレットが消え、姉妹全員がいなくなった。
誰も居ない部屋に、あの白いワンピースの少女がポツンと立っている。

68 :The PATH:2011/01/13(木) 12:54:51 ID:us7x0hmJ0
【白いワンピースの少女】

姉妹全員がいなくなると、セレクトに白いワンピースの少女が現れる。
選ぶと、森の入口へ。他と違い、もうこの時点で雨が降りしきっている。
道を外れて森の中へ。

今まで、森の中で姉妹を導いてきた少女。
オブジェクトに触れても詩は出ない。

切り株に刺さったナイフを拾う。
注射器を拾う。
銃弾を拾う。

この少女は、姉妹を道へ連れ戻せたように、自分も道へ戻ることが出来る。
道へ戻り、雨の中、まっすぐにおばあさんの家へ歩いていく。

家の中は、様変わりしている、というよりも、
姉妹それぞれが辿りついた、おばあさんの寝室を順に通っていく。
満月に晒されたロビンの部屋
霧に包まれたローズの部屋
有刺鉄線が巡るジンジャーの部屋
鉄板が聳えるルビーの部屋
大木が貫くカルメンの部屋
雲に浮いたスカーレットの部屋

全てを通り抜けると、そこには
姉妹がまっすぐ道を抜けた時に辿りつく、元のおばあさんの寝室があった。
ベッドの上に、老女が横たわっている。
白いワンピースの少女は、その傍らにしゃがみこむ。

暗転。これでクリア。

69 :The PATH:2011/01/13(木) 13:50:38 ID:us7x0hmJ0
キャラセレクト画面に姉妹の姿は無く、白いワンピースの少女が立っている。
真っ白だったワンピースは、血のようなもので汚れ、赤くなっている。

後ろのドアが開き、スカーレットが颯爽と部屋に入って来る。
壁の電話に手を伸ばし、また誰かと話し始める。
またドアが開き、カルメンがしゃなりしゃなりと部屋に入って来る。
帽子を椅子から取り上げて、またポーズを取り始める。
またドアが開き、ルビーがすまして部屋に入って来る。
椅子に腰を下ろし、また本を開いて読み始める。
またドアが開き、ジンジャーが元気よく部屋に入って来る。
床にあぐらをかき、また棒のおもちゃで遊び始める。
またドアが開き、ローズが静々と部屋に入って来る。
跳ねてきたウサギを抱き上げて、また椅子に座って撫で始める。
またドアが開き、ロビンがスキップを踏んで部屋に入って来る。
落ちていたミニカーを掴み、また座り込んで遊び始める。

姉妹全員が揃うと、白いワンピースの少女は部屋を出ていく。
セレクト画面は、元の通り。
また全員狼にあっていなくなれば、白い少女が現れ、姉妹が戻ればいなくなる。
何度でもループする。

以上です。
雰囲気ゲーと評される通り、ビジュアル見てなんぼのゲームですので
これ読んでも、プレイして楽しめると思います。
日本語版が出たそうなので是非。
最終更新:2011年02月11日 01:41