メタルマックス3

メタルマックス3

当WIki連絡用掲示板内差し替え・追加スレッド-170~181


170メタルマックス3 ◆l1l6Ur354A:2010/08/28(土) 02:19:29 ID:eBMoY5VY
アクセス規制中の為、こちらの方に投下させていただきます。
もし気がついた方がいらっしゃいましたら、代理レスをしていただけるとありがたく思います。

リクにありませんが、メタルマックス3投下させてもらいます。
新作ですので、ネタバレが見たくない方はご注意ください。
それでは参ります。

「さぁ、よみがえるのだ! この電撃でぇぇっ!」
叫び声とともに、電撃が走り、主人公は目をさます。
そこは自称「電撃蘇生学の権威」、Dr.ミンチの研究室だった。
主人公は死体として発見され、この世に蘇ったのだ!
だが、生き返った主人公は記憶を失っていた。
自分は何者なのか? なぜ死んでしまったのか・・・・・・?
冒険の舞台となるのは、伝説の<大破壊>によって、
人類の文明が滅び去った近未来。
失われた記憶をとりもどすため、主人公は荒野へと旅立つ!
(公式より)


というわけで蘇った主人公、早速この町「クライング・ママ」を
出発しようとする
しかし、何やら町の出口で何やら揉め事が。
どうやら、女の子を連れ帰ろうとするいかついハゲ頭を、
若い男が阻止しようとしているようだ。
いきり立つハゲ頭に若い男が果敢に立ち向かうが一撃でダウン。
守ってくれる男が居なくなり、女の子は慌てて主人公の後ろに
駆け込み、助けを求める。
かわいい女の子と、ごついハゲ頭。
言わずもがな女の子を助ける主人公。
「すっごくつよーい!」と女の子から褒められたのもつかの間、今度はなんと戦車が。
戦車のスピーカーから、その女の子をこちらに渡せと、男、トレドの声が。
曰くその女の子は、シエルタの町の支配者、ギンスキーのお嬢様はコーラという名前で、
親が決めた結婚に反発し、逃げ出してきたらしい。
次にこちらの素性を聞いてくるが、そんなことを言われても、こちらが聞きたい位である。
それでもこちらが記憶喪失などという事情は、向こうに受け入れられるわけも無く、
主人公は仕方なく、適当にドラムカンと名乗ることにした。
(ファーストネームはドラムカンで固定だが、セカンドネームは三種類の中から選択できる。
後で本当の名前に変えることができるのですが、便宜上ドラムカンのまま進めます。)
戦車の全砲門を向けて、さらに脅しをかけるトレド。流石に戦車相手では敵う訳も無し、
ドラムカンは言うとおりにその場をスルーして行くことにするのであった。
後ろから、恨めしそうなコーラの視線を浴びて。

171メタルマックス3その2 ◆l1l6Ur354A:2010/08/28(土) 02:20:54 ID:???
さてクライング・ママから出たドラムカン。Drミンチの助手、イゴールの助言どおり、
自分が流れてきた川を川沿いから上っていくことに。
すると、突き当たりに街を発見する。
ワラというらしい街を探索していると、何かを川から引き上げている現場に遭遇した。
その様子を見守っていると、ウインチのワイヤーが切れ掛かっていることを発見するドラムカ

ン。
ワイヤーが切れたら、引上げ作業をしている女の子が危ない!
ドラムカンはすぐさま駆け出し、間一髪、切れたワイヤーは、ドラムカンのすぐ後ろで空を切

った。
娘を助けてもらったお礼にと、女の子とその父が住む家に招待されるドラムカン。そこでドラ

ムカンは、川から引き上げられたモノ、バイク(チョッパー)を改めて見た。
車体に、グリップに、確かな懐かしさを覚えるドラムカン、ふと見ると、「***号」
(***には、ニューゲーム時につけた名前)と書いてあるではないか。
「***」が自分の名前なのか?と、チョッパーに思いを馳せたドラムカンは、これを譲って

欲しいと父親に頼むが、タダでは譲れないという。
そんなことより一晩泊まって行けと言う言葉に従い、とりあえずその日はこの家の厄介になる

ことにした。
あくる日、家の外に出てみると、墓の前に佇む二人を見つけるドラムカン。
どうやら二人の他の家族、母を病気で無くし、息子は母の治療のためにハンターとなったが、
ユムボマという賞金首に殺されてしまったらしい。
ユムボマは町の西の工場遺跡にいる。ドラムカンはその敵討ちを買って出た。
ヤツを倒してくれればチョッパーを譲るという父親の言葉もあり、早速工場遺跡へ向かう。
そしてその屋上で、重機型のモンスター・ユムボマを発見。強烈な攻撃に苦戦しつつも、それ

を撃破したのであった。
ワラに帰り、報告をするドラムカン。父親はとても喜び、完全に修理したチョッパーをドラム

カンに譲ってくれた。
晴れてチョッパーに跨ると、確かに以前もコイツに乗っていたことを実感するのだった。
さらに父親は、シセがドラムカンに気があることを取り上げ、婿にならないかと提案してくる

が、
悪い気はしないものの、自分探しの旅の途中であることから、それは丁重に断った。
(ここで申し出を受けると、シセとの結婚ED。幸せながらも、退屈な日々を過ごしたそうで

す。)

172メタルマックス3その3 ◆l1l6Ur354A:2010/08/28(土) 02:27:26 ID:???
改行失敗しちゃいました。失礼。


続いて、ワラの南西、シエルタへ。
名前の通り、巨大なシェルターであるその町へ足を、もとい、バイクを踏み入れると、突然警備兵に呼び止められ、
シェルター内部に来るように言われる。
それに付いていくと、その奥でシエルタの支配者、ギンスキーと対面する。
どうやら、ギンスキーはドラムカンを嫁に行くコーラの護衛にしたいようだ。
だがそれは、ギンスキーの意思ではなくコーラの意思であるらしい。
明らかに結婚を嫌がっていた彼女を思い出し、ドラムカンは無理やり嫁に行かせようとするギンスキーを非難するが、
全く聞く耳は無いようだ。
自分の娘のためにはいい家に嫁いだほうが良いと、自分の都合であることを臭わせながらも説得をするギンスキー。
納得はいかないが、何せ物騒な世の中、移動中の安否が心配なこともあり、ドラムカンは護衛を引き受けることにした。

173メタルマックス3その4 ◆l1l6Ur354A:2010/08/28(土) 02:28:05 ID:???
当日、ドラムカンのチョッパーを先頭に出発する一行。
クルマに乗り込む前のコーラの表情に、何か嫌な予感を感じつつも、道中を邪魔するモンスターを蹴散らしながら、
中継地点であるブラボー橋へと、無事到着する。
橋の手前にある休憩所で、今夜は一晩過ごすらしい。
護衛チームの面々と軽く挨拶を済ませ、ドラムカンは、コーラの元へと向かう。
話しかけるが早いが、
「私を連れてここから逃げて!…私を好きにしてかまわないから!」
と、のたまうコーラ嬢。まあ落ち着けととりなすが、どうやら本気らしい。
そもそも自分を護衛チームに入れるようギンスキーに懇願したのも、ドラムカンならば、
自分を連れて逃げてくれると思ったからとの事だった。
そんなこんなと言っている間に、時間が立ち、出発の時間となる。
半ばこちらを睨む様に、懇願のまなざしを向けるコーラを乗せて、再び出発する一行。
橋を渡り、合流地点である、ベイビーロックという廃れたガソリンスタンドに到着するが、
合流するはずの花婿、ラスティメイデンの支配者タロミオの一行の姿は、そこにはなかった。
それどころか、世を震わせる悪党集団、クラン・コールドブラッド…
通称、冷血党の面々が待ち伏せをしているではないか。
異様な外見の冷血党構成員の中でも一際異様な外見をした男、賞金首でもあるドミンゲスが、
勝ち誇ったように語る。
自分達は、グラトノスという男の命令によって、コーラを誘拐しに来た。
タロミオの元には、彼が美人の嫁に浮かれ上がっている内にスパイを潜り込ませており、誘き出して始末した。
シエルタにもスパイがおり、こちらのルートも筒抜けであった。
語り終わったところで、お前達は皆殺しだと、護衛チームに襲い掛かり、次々とメンバーを殺害していく。
残るはドラムカンだけ…それでもコーラを守る為、果敢にドミンゲスに向かっていくも、一蹴され、倒れてしまう。
だがその時、死んだはずのドラムカンが起き上がり、獣のようなおたげびを上げると、
その姿を異形のものへと変化させる。
狼のような鋭い牙を持ち、赤いたてがみを振るわせ、両腕には鋭い爪を光らせる。
そのドラムカンの姿を見てドミンゲスは悲鳴を上げた。
「ブ、ブレードトゥース!?い、生きてやがったのか!!?」
ブレードトゥースと呼ばれたドラムカンは、取り乱すドミンゲスに目にも留まらぬ速さで襲い掛かった。
その圧倒的な力に、ドミンゲスは慌ててその場を退散する。
そしてその場には、人の姿に戻り、再び倒れるドラムカンと、
「ダメ!死なないで!死んだら許さないんだから!!」
必死に彼を揺り起こすコーラだけが残された。

ドラムカンが目を覚ますと、傍らには、自分を看護するコーラの姿があった。
自分が化け物に変わったことを、怖くないのかとコーラに訊ねるが、
ドラムカンがどういう姿になろうと、例え冷血党のNo.3のブレードトゥースであろうと、
自分を守ってくれたことを信用するし、自由になれるならば、相手が誰でもかまわないらしい。
そしてコーラは、あの襲撃で自分もドラムカンも死んだ。そういうことにして、二人で逃げて、
どこかで平穏に暮らそうと提案する。
(ここでコーラと逃げるとコーラとの駆け落ちED。シセ同様、平穏に暮らしたそうです。)
だがドラムカンはそれを拒否し、安全な場所に連れて行くと言うと、再び眠りについた。
次に目を覚ますと、そこにはコーラの姿だけではなくチョッパーの姿まで消えてなくなっていた。
慌てて辺りを探すと、風に飛ばされぬよう石で押さえられたコーラの置手紙が。
「もうアナタなんかには頼りません。一人で自由になって生きていきます。探さないで下さい。」
「追伸 アンタが全部悪いんだからねっ!」
吹きすさぶ風の中、ドラムカンは取り合えず腰を落ち着けられる場所を探すことにした。

※前半メインストーリーはここまで。ここからは、ある程度自由に動き回れます

174メタルマックス3その5 ◆l1l6Ur354A:2010/08/28(土) 02:31:20 ID:???
各地の戦車を回収し、仲間も出来て、戦力が充実したドラムカンは、
憎き相手であるドミンゲスが拠点を構える、冷血砦の情報を得る。
早速突入し、雑魚を蹴散らし、再びドミンゲスと対峙する。
バレバレの嘘でドラムカンを誘導し、生身の状態を戦車で強襲しようとするが、
流石にそこまで間抜けではないドラムカン。
逆に戦車で待ち伏せ、ついにドミンゲスを撃破する。自分や冷血党に関する情報はあまり得られなかったが、
ドミンゲスが居なくなったことで別の地方に行くために必要だった、峠への道を通ることが可能になった。
峠では、コーラが立ち寄ったという情報をキャッチする。
確実にコーラに近づいていることを確信し、ドラムカンは峠を越えた。

峠を越えてすぐのホックの交易所にてドラムカンは、コーラがジャンプキャンプという、
高速道路の高架の廃墟を利用したキャンプに向かったという情報を得る。
向かうが、一足違いでコーラはプエルト・モリという、海辺の町へ向かったと言う。
無駄足かと思いきや、なんとドラムカンはチョッパーが売りに出されているのを発見する。
美人のねーちゃん、コーラが売却したらしい。少々吹っかけられたが、無事に相棒を取り戻し、一路プエルト・モリへ向かう。

プエルト・モリ。冷血党に半ば乗っ取られたその町で、コーラの情報を得ようとするドラムカン。
だが、なかなか情報は得られない。
仕方無しに、コーラの件は保留して町で頼まれた依頼により、町の北、崖っぷち海岸に向かう。
海岸にいるトレーダーから、依頼の品は受け取ったのだが、その際に興味深い話を聞いた。
どうやらこの海岸の上にはカスミという中年の女性が住んでいて、普段は上に上がるためのハシゴを上げているが、
買出しなどで出かけるときだけ、ハシゴを下ろすらしい。
カスミとやらに会うために、がけ下でハシゴが降りるのを待つドラムカン。
しばらく待つと、ハシゴが降りて来たのだが、それと一緒に聞き覚えのある声が。
「あ、ドラムカン!」
コーラだった。
どうやら彼女は、行く当ても無く、金も尽き、ボロボロのところをカスミに保護してもらい、
以来一緒に暮らしているようだ。ただし、ドラム子という偽名で。
言いたいことはたくさん有るが、ともかくは無事を喜ぶドラムカン。
それにしても、あれだけわがままで世間知らずで、一人じゃ何も出来なかったはずのコーラが、
日焼けまでして野良仕事や家事に一生懸命こないているではないか。
どうやらカスミに色々と教えてもらったらしい。確実に成長しているコーラに何かを覚えたドラムカンは、
家のことの手伝いを買って出る。
草むしりに、邪魔なドラムカンの移動。水汲み用の水路の作成など、コーラに頼まれた仕事をこなして行くと、
ご褒美にホッペにキスをもらうのだった。
そうこうする内に日は暮れて、その日はカスミの家に泊まることとなる。
そしてその夜。ふと目を覚ますと、隣の部屋から二人の話し声が。
どうもコーラは、今日限りでこの家を出るつもりらしい。
その為に、恩返しにと、ドラムカンと水路を作ったりと、家のことを色々とやったのだった。
そんなコーラの優しさにカスミは感謝を述べ、逃げ続けることもまた勇気なのだと、彼女を諭す。
ドラム子が訳ありである事などは百も承知。ドラム子が望むのなら、いつまでもここに居ていいし、自分が守ると言う。
泣きながら抱き合う二人。ドラムカンはカスミの人柄に、この人ならばコーラを任せられると安堵する。
そしてコーラの内にある、彼女の本質である優しい心を知るのだった。

175メタルマックス3その6 ◆l1l6Ur354A:2010/08/28(土) 02:32:40 ID:???
コーラの安否を確認したドラムカンは、崖っぷち海岸を後にし、再び、自分の記憶を取り戻し、
冷血党を倒す為に、旅を再開する。
新たな町や新たな戦車、様々な旅を続ける中、たびたび安らぎを得に、そしてコーラに会いに、カスミの家に帰っていた。
そんなある日、彼がカスミの家へ行くと、その後から、怪しげな三人組が崖下に現れた。
ドラムカンがブレードトゥースであることを知る彼ら「ルーシーズ」は、
どうやら世間的にはブレードトゥースを退治していることになっているらしく、賞金の返還を恐れて、
改めてドラムカンを始末しようとしているらしい。
彼らは、ドラムカンの場所を冷血党のムガデスという、ブレードトゥースの後釜としてNO.3になった男に知らせ、
二人をぶつけて、漁夫の利を得ようと画策した。
いつもの様に談笑し、カスミの家を後にしようとするドラムカン。
しかし外に出ると、そこには冷血党の大部隊がてぐすねを引いて待ち構えていた。
向かってくる敵を一蹴するが、隙を尽かれて動きを拘束されてしまう。
それを尻目に、コーラを拉致するために家へと侵入する冷血党。それを庇うカスミも銃で撃たれてしまう。
万事休すか、と思われたその時、銃声とともに、コーラを捕らえた冷血党員が吹っ飛ばされた。
「あたしの名は、爆音のカスミ!あんた達如きにやられるあたしじゃない!」
続けざまに放たれる弾丸が活路を開いていき、その中を逃げるコーラ。
とはいえ正面突破は難しい状況に、ドラムカンは崖から海に飛び込んで逃げるように言う。
言われるまま海に逃げ込むコーラ。その後姿を見送って、ドラムカンはこれで存分に戦えると改めて冷血党に向きやる。
だがその時、上空から爆音を立てて一機のヘリコプターが上陸する。
その中から現れたのは、緑の長髪に白衣姿の男…冷血党トップ・グラトノスその人であった。
コーラを捕らえているはずの部下の失態に、死を持って制裁を下すグラトノス。
そしてドラムカンを見ると、突如笑い声を上げた。
「実験生物1313号!!うわさには聞いていたが、まさか本当に生きていたとはな!」
ドラムカンを実験生物と呼ぶグラトノスは、その口から数々の真実を語りだす。
確かにドラムカンは、かつてブレードトゥースと呼ばれていたという事。
彼にメタモーフ細胞を投与してブレードトゥースに改造したのは自分で、洗脳し部下として数々の悪事を働かせていた事。
何らかの要因で、洗脳が解けたドラムカンが、
「グ!ラ!トノ!スウウウウウウウウウ!ご・ろ・じ・で・やるうううううううう!!!!」
と、激しい憎しみを携えて戦いを挑んできたが、返り討ちにして確かに殺害したはずだという事。
ドラムカンが生き返って、さらにあの時に確かに死滅させたはずのメタモーフ細胞までもが復活していることが
信じられないというグラトノスは、ドラムカンを最高研究材料と言い、その体を調べさせろと言い出した。
ふざけるな、と立ち向かうドラムカンだったが、超人と化しているグラトノスの力にあっさりと敗れ、意識を失った。

176メタルマックス3その7 ◆l1l6Ur354A:2010/08/28(土) 02:34:31 ID:???
気がつくと、ドラムカンはプエルト・モリの牢屋の中に、手足の自由を奪われ閉じ込められていた。
成す術も無く居ると、冷血党員に拷問部屋へと連行される。
そこに現れた現・NO.3の百銃のムガデス。
自分と同じく、メタモーフ細胞で、ムカデと人間のハーフのような姿をしたムガデスは、ドラムカンに、
お前は本当にブレードトゥースなのかと、拷問を仕掛ける。
答えぬままに居ると、また拷問する、と再び牢屋にぶち込まれた。
そんなドラムカンに、隣の牢屋の老人、ニックマンが話しかける。
彼は元々、グラトノスの同僚で、メタモーフ細胞の研究をしていたらしい。
だが、グラトノスの狂気に気づき、研究所から幼い娘とともに逃げようと企むも、グラトノスに懐いていた娘は
ニックマンではなく、グラトノスの元に行ってしまった。
その為に逃げるも叶わずに捕らえられ、それからずっと何年も牢屋に閉じ込められていた。
その後娘はメタモーフ細胞を投与され、冷血党の幹部になっているらしい。
娘の名前はオルガ…ドラムカンはその名を知っていた。
一度合間見えたこともある、冷血党NO.1オルガ・モードであった。
そしてニックマンはもう一つ、グラトノスに関わる話をする。
グラトノスには昔、恋人が居た。
アリーゼ・ギンスキー。先代ギンスキーの娘であり、コーラにとっては叔母にあたる女性。
だが二人の結婚を望まぬ先代ギンスキーの手により、二人は殺害されたかに見えたが、グラトノスだけは辛うじて生きていた。
グラトノスは瀕死の最中、自分自身にメタモーフ細胞を打ち込み、超人となって生き延びたのだ。
その代わりにグラトノスは悪魔となってしまった。いや、その前から彼は悪魔だったとニックマンは言った。
その後、自らの力を示し、シエルタに、いや、ギンスキーに復讐するために冷血党を作ったのだと。
一通り話し終えると、ドラムカンに侘びを言うニックマン。
そうしてしばらくすると、何やら怪しい男がドラムカンの前に現れ、逃げさせてやるといい、
牢の中に、メタモルフィンという薬剤カプセルと、その使い方を投げ込んだ。
そのカプセルを口に含んだまま拷問を受けに行き、ついたらその薬を吐き出せといい、その男は去って行った。
程なく再び拷問部屋連れ込まれるドラムカン。そして男の指示通りに口からメタモルフィンを吐き出すと、
メタモルフィンから白い煙が立ち昇り、部屋中に充満していく。
メタモルフィンとは、メタモール細胞による激しい拒絶反応を、強力な麻酔で抑えつつ、それを活性化させる薬であった。
煙が晴れる頃には、冷血党員はムガデスを残して眠りこけており、そのムガデスの前には、ブレードトゥースに変身した
ドラムカンが立ちはだかっていた。
慌てて攻撃を仕掛けるムガデス。だが、ブレードトゥースのパワーに怯み、撤退する。
戦車を回収し、その後を追いかけるドラムカン。プエルト・モリの外で待ち伏せをしていたムガデスを撃破する。

177メタルマックス3その8 ◆l1l6Ur354A:2010/08/28(土) 02:35:46 ID:???
カスミの容態を気にかけ、カスミの家へと向かうドラムカン。
幸いに命に別状は無いようだ。喜ぶのも束の間、カスミにもせがまれ、コーラの行方を捜しに向かう。

その頃コーラは砂漠をボロボロになりながらも冷血党の手から逃げ続けていた。
とうとう力尽き、倒れたところを冷血党に追いつかれる。あわやというところで、砂漠に住むスナザメの群れが現れ、
冷血党に襲い掛かった。
堪らず逃げ出す冷血党。そしてその様子を、犬を連れた老人が見ていた。
老人はコーラを助けると、どこかへと彼女を連れて行くのであった。

方々に手を尽くし、コーラを探すドラムカンだが、今日も良い報告を持ち帰れぬまま、カスミの家へと帰還する。
と、何やら玄関に犬が何匹も居るではないか。中へ入ると、見たことのある顔がそこに居た。
ビーカップで出会った凄腕のハンター、狂犬のオズマ。カスミと知り合いらしく、親しく話をしている。
聞くと、オズマがコーラを保護しているとの事。
今すぐコーラに会わせろと言うドラムカンにオズマは言い返す、約束を果たしたらコーラは解放する。それまでは、コーラは人質だ、と。
だがドラムカンは約束など覚えていない。というよりも何も覚えていないのだ。全ての記憶を失っているとオズマに説明すると、そんな大事なことまでと呆れながらも、全てを話すから自分の隠れ家に来いとドラムカンに告げ、去って行った。
改めて、オズマの隠れ家に向かうドラムカン。
ドラムカン風呂に浸かるオズマを尻目に、熱くコーラと再会を喜び合うのも束の間、オズマに急かされ、家の中へ。
沢山の犬に囲まれた室内を進み、オズマと話を始める。
再び、何も覚えてないのかと問いただすオズマに、何も覚えてないと答えるドラムカン。
その彼にオズマは、見せたい場所があるからついて来いと言う。頷き後に従うドラムカンに、コーラは、何か嫌な予感がするから行かないで欲しいと懇願する。
ドラムカンはそんなコーラの言葉を何も言わずにキスで塞いだ。
「もう!ごまかすのが上手いんだから…」

たどり着いた場所は、何も無いただの廃墟であった。
だがオズマは言う、ここでお前はワシと約束をしたのだと。
以前、グラトノスを倒すために、罠を仕掛け情報にあった場所で待ち伏せるも、それはニセの情報で、現れたのはグラトノスではなく、ブレードトゥースであった。
仕掛けた罠により、ブレードトゥースにダメージを与えるも、仲間の犬は全て殺され、自身も瀕死にまで追い込まれた。
もはやここまでと思った瞬間、突然ブレードトゥースは苦しみだし、人間の姿、ドラムカンへと姿を変えたのだ。
自我を取り戻したドラムカンは、グラトノスへの怨念を吐き出し、絶対にグラトノスを倒すと、オズマに誓った。
オズマは犬の敵を赦し、ドラムカンを見逃す代わりに、必ずグラトノスを討てと言った。
それこそが、オズマとドラムカンの間に交わされた約束だったのだった。
そこまで話すとオズマはあるものをドラムカンに見せる。
「双子の蓮」ノアに対する人類の最終兵器の鍵。二つ有るものの片割れで、一つは既にグラトノスの元にある。
グラトノスはこれを欲していて、その守護者であった父がグラトノスに狙われた。
「双子の蓮」の在り処を吐かせるために、母は見せしめに拷問された挙句に死に、口を割らなかった父も殺され、彼一人が生き残ったのであった。
オズマは言う、今こそ約束を果たしてもらうと。自分とともにグラトノスを倒すのだ。そうしたら、コーラは解放すると。
そして彼はある作戦を提案する。
「双子の蓮」を売りに出すという情報を流し、グラトノスを誘き出して倒す。
そしてその作戦に確実を期す為に、エルルースにいる世界一の情報屋である、ダフネに依頼して来いと。

178メタルマックス3その9 ◆l1l6Ur354A:2010/08/28(土) 02:38:32 ID:???
エルルース。大破壊の影響色濃いこの町にダフネが居るはずなのだが、話を聞くと、中央の高層ビルに君臨している、
冷血党NO.2・オーロックに拉致されているらしい。
ドラムカンはビルに殴りこみ、大量の冷血党員を蹴散らし、オーロックと対峙する。
お前が何であろうと、強き者と戦えればそれでいい!と挑んでくるオーロックに苦戦しながらも、これを撃破する。
無事にダフネを救出し、情報の提供を依頼する。快諾を得たところで、再びオズマの隠れ家に向かうドラムカン。

到着すると、そこには衝撃の光景が描かれていた。
全滅した犬達、倒れるオズマ…そして、グラトノスに捕まっているコーラ。
コーラの居場所がグラトノスに割れていたのだ。
瀕死になりながらも、グラトノスに怨嗟の言葉を浴びせるオズマ。
残りわずかの命を使って彼が行ったのは、「双子の蓮」ごと、自分をスナザメに食わせること。
自分の目の前で「双子の蓮」を奪われて死んで行くことだけは、オズマは認めなかったのだった。
グラトノスの元へ駆け寄るドラムカン。コーラを返せと言うと、以外にもあっさりと、グラトノスはそれを認めた。
ただし条件として、オズマごとスナザメに食われた「双子の蓮」を回収する事。
「双子の蓮」とコーラを交換だと言い、グラトノスはヘリで飛び去って行った。

かくして、スナザメを狩り、「双子の蓮」を手に入れたドラムカンだが、交換しようにも
グラトノスがどこに居るかは判らない。
そこで再びニックマンに会い、話を聞き、居場所であるネツィブ・メラハの場所を突き止める。
だが今度はそこに行く手段が無い。仕方が無いので世界中を回ってその手段を探していると、とある研究所にたどり着いた。
どうやらここはマスドライバーの研究をしているらしい。
マスドライバーならば、長距離を正確に射出という形で移動できると踏んだドラムカンは、
大袈裟な自殺だと揶揄されながらも、教授の要求に答え、マスドライバーを使用できるようにする。
さて発射、というところで再びルーシーズが現れるが一蹴。背後に、「お前の罪は一生消えない」という怨嗟の声を受けるが、
それを振り切るためにも、マスドライバー用のカプセルに乗り込みグラトノスの元へ向かうのだった。

179メタルマックス3その10 ◆l1l6Ur354A:2010/08/28(土) 02:39:27 ID:???
ネツィブ・メラハ。塩の塔という意味の神話になぞらえた名前だというのは、立ちふさがるオルガ・モード。
熾烈な攻撃に加え、巨大なタコ、オクトパス・モードに変身し、さらに激しく攻め立てるが、苦戦の中もこれを打ち倒す。
「嫌よ…こんな死に方は…」
崩れ行くオルガの屍を乗り越え、ドラムカンはさらに進む。
最上階に乗り込むと、悠然と構えるグラトノスの姿が。
コーラを返せと迫ると、「双子の蓮」が先だと言う。
言うとおりに渡すと、とうとう揃ったと歓喜するグラトノス。
隣の部屋に居るとの言葉どおりに進むと、そこには確かにコーラがいた。だが、様子がおかしい。
訝るドラムカンの後ろからグラトノスが叫ぶ。
「アリーゼ!そいつは敵だ!」
その言葉を受けると、急にコーラが苦しみだし、その姿をチーターを模したような異形の姿に変え、襲い掛かってきた。
突然の攻撃に思わず迎え撃ってしまうドラムカン。倒すと、コーラは消滅してしまった。
まさか殺すとはな!と挑発するグラトノスに、ドラムカンの怒りが爆発した。
猛攻を掻い潜り、ついにグラトノスに膝をつかせることに成功する。
逃げ出すグラトノスを追うと、いくつもの水槽が並ぶ部屋へと辿りついた。
グラトノスが言うには、先ほどのコーラは彼が作ったクローンらしい。その培養槽に入ってるのは同じくコーラのクローン達。
その中の一つに、本物のコーラが居るという。
それを捨て台詞に、グラトノスは転送装置でどこかへと姿を消した。
恐る恐る、培養槽を破壊すると、中のコーラは偽者だったらしく、泡となって消えた。
一つ一つと破壊して行って、最後の培養槽を破壊すると、中のコーラは消えない。本物のコーラの用だ。
もうあなたの側を離れないというコーラを側に連れ、ドラムカンはグラトノスが消えた、転送装置へと足を踏み入れる。

転送された先は、何処かの船内であった。
ジャガンナートというらしきこの船は、大破壊の前、ノアと戦うために作られた超戦艦。最終兵器の正体はこれだったのだ。
ブリッジへ向かい、ジャガンナートを使って復讐を、世界征服を遂げようとするグラトノスと再び対峙。
破壊神座と呼ばれる制御ユニットごと、グラトノスを撃破する。だが、グラトノスは首だけになって逃走していった。
制御ユニットを失い、漂着するジャガンナート。
だがまだその火は落ちていない。ノアの脅威は無い現在では、これほど強力な兵器は残っていてはいけない。
何より中にはまだグラトノスが居るはず。
戦車を回収し、再びドラムカンはジャガンナートに突入した。
(この前に、カスミの家にいくと、カスミにコーラを預けられる。EDが若干変化)

いくつもの強力な警備ユニットを破壊した先で、ついにジャガンナートの動力部を発見する。
破壊しようとすると、防御プログラムが作動、ゴスロリ風の双子の少女・ジャガンとナートが現れた。
無邪気に、「排除する?」「排除しよ」等という軽い雰囲気とは打って変わって、その攻撃は凄まじく、倒しても倒してもどんどん再生してしまう。
長い戦いの果てに、とうとう再生の限界を迎えたのか、消滅する双子。それと同時に、ジャガンナートの自爆が始まり、船体が離岸し始めた。
急いで来た道を戻るドラムカンの行く手を、頭だけになったグラトノスが阻む。撃破すると、だんじて許さ~ん!と叫びながら、再び飛び去って行った。
ようやく甲板まで辿り着き、一息ついたところに、突如海から中央にグラトノスの頭を持った巨大な三つ首の恐竜、グラトノサウルスが姿を現した。
最後の戦い。お互いに死力を尽くした戦いの果てに、グラトノサウルスは骨となり、崩れ落ちて行った。
だが、グラトノスとの戦いでもう逃げるまでの時間はもう…残されては居なかった。

180メタルマックス3その11 ◆l1l6Ur354A:2010/08/28(土) 02:41:49 ID:???
失った記憶をとりもどすことができぬまま
ドラムカンは再び最後の時を迎えようとしていた
もし、この瞬間に記憶を取りもどすことができたとしても、
それは自分の死とともに、ふたたび失われるだろう・・・・
生命がなければ記憶はなく、記憶がなければこの世に過去など存在しない
この世のあらゆるものは、ただ失われつづけていくだけだ・・・・
だから君は生きて、記憶しつづけてくれ
世界から失われていく者たちの、もう終わってしまった物語を
(EDから抜粋)


湖に沈んでいくジャガンナートは…周囲に地震を起こすほどの大爆発と共に消滅した。

そしてドラムカンは…

再びDr.ミンチの診察台の上に居た。
「何じゃこの死体は!まだ生きてるではないか!」

END

181メタルマックス3 ◆l1l6Ur354A:2010/08/28(土) 02:42:44 ID:???
以上です。
初投下の上、このような形になってしまいましたが、
お気づきの方、どうかよろしくお願いいたします

最終更新:2010年08月29日 15:51