サイコドリーム

part53-392,394~402


392 :ゲーム好き名無しさん:2010/09/17(金) 17:52:12 ID:VoKQpHkb0
SFCのPsyco Dreamを予約します。

このゲームですが、ゲーム中は一切文章や台詞での説明がありません。
説明書にはプロローグの他にゲーム本編で描写されないエピローグも記載されています。
そのため、ゲーム本編の描写はTRACK(ステージ)やCHAPTER(エリア)の説明が大半を占めることをお詫びします。

説明書はメーカーのホームページに大部分が掲載されていたのですが、倒産してしまったために消えてしまいました。
親切な方がウェブアーカイブにサルベージされておりますので、興味がある方はそちらをご参照願います。
"サイコドリーム 説明書"でググって出てくるブログからいけます。
プロローグとエピローグは説明書からほぼそのまま引用することも可能ですが、どうしましょう?


394 :Psyco Dream:2010/09/17(金) 21:35:36 ID:VoKQpHkb0
では、Psyco Dreamを投下します。
プロローグの内容の一部は用語説明にまわします。
エピローグは説明書のままです。

395 :Psyco Dream:2010/09/17(金) 21:38:03 ID:VoKQpHkb0
登場人物

主人公は性能の異なる男女二人で、ゲーム開始時にどちらかを選択する。
どちらを選んでもストーリーに変化は無い。
いずれも「ダイヤモンドの犬」に所属するデバッガーで年齢、経歴などは不明。
Dムービー「廃都物語」の中に潜行して、沙耶香を探し出すミッションが与えられた。

アイテムを取ることで近接攻撃型か射撃攻撃型にパワーアップする。(フリークアウト/変体)
また、いずれかの第三段階で特殊なアイテムを取ることで、両方の攻撃を同時に行うことが可能になる。
(トランスミューテーション/完全変体)
非常に強力だが、この状態で3回ダメージを受けると初期段階に戻ってしまう。


男主人公:シジマ・リョウ
 白い上下に赤いマントと帽子をまとい、長剣スラストセイバーを振るう青年。
 近接型のフリークアウトは肘や膝の骨が剣のように伸びて回転するフレイムフリーク。
 射撃型のフリークアウトは腕に寄生させた生物からレーザーを放つパラサイトフリーク。
 トランスミューテーションすると、マントはそのままで全身が外骨格に覆われたような姿になる。
 ファイナルアトラクション(特殊攻撃)は周囲の敵全てをモザイク状にしてダメージを与えるモゼイックディジーズ。

女主人公:トバリ・マリア
 黒のボンデージファッションに身を包み、バラ鞭ローズラッシュを操る女性。
 近接型のフリークアウトは爪が鋭利に伸びるネイルフリーク。
 射撃型のフリークアウトは腕を銃に変化させて光弾を放つキャノンフリーク。
 トランスミューテーションすると、背中に蝶のような翅が生える。
 ファイナルアトラクションは血の雨を降らせるブラッディレイン。

柚木 沙耶香(ゆうき さやか)
 母親に恋人と引き裂かれ、病弱な肉体を憂い、自ら「廃都物語」へブレインアウトした少女。
 腰まで届く長い黒髪が特徴。
 一刻も早く現実世界に帰らないと命が危険なのだが、「廃都物語」の中でデバッガーから逃げ続ける。
 しかし、潜在意識の深層部では助けを求めている。

モンスター
 登場する全てのモンスターはブレインアウトしたまま現実世界に戻ろうとしない沙耶香の狂気と幻想が生み出したもの。
 そのためかどことなくグロい外見を持つ生物的なものが多く、機械的な外見や攻撃を持つものは少ない。
 特に最終ボスは彼女の心理の影響を強く受けていると推察できる。

396 :Psyco Dream:2010/09/17(金) 21:40:02 ID:VoKQpHkb0
用語
Dムービー
 この世界において1980年代の当初から既に存在は噂されていた、実体験と同様に仮想空間を体感できる画期的なシステムである。
 Dムービーはソフトとして与えられる映画的な枠組みの中に入り込み、夢を見るよりも自由にその世界を愉しむ事ができる。
 例えば、Dムービーのソフトを買ってシンクすれば、スーパーマンになって地球の自転を元に戻し、恋人と手を繋いで空を飛ぶ事もできる。
 しかし、それは精神遊離剤となるLiピルと感覚接続器(インターフェース)の併用によって初めて可能となるものでしかない。
 そのため開発当初よりその危険性は指摘されていた。
 1980年代も後半になると、ハードの性能の向上もあり、普及型と呼べるような安価なマシンが急速に広まってきた。
 やがてアメリカ及びECによって出荷されたソフトの影響もあって、東京都内の若年層における普及率は爆発的に広まっていく。
 
ブレインアウト
 Dムービーの世界に入ること。

シンカー
 Dムービーの世界に入ったまま現実に還ってこれない人々のこと。マスコミで話題になり始めたのは1991年。
 現実世界に帰還しない場合、一週間もすれば餓死してしまうため、シンカーになるのは自殺行為といえる。
 例え生命維持装置にでも繋いだところで、現実世界では植物状態と変わりはない。
 それでもDムービーの世界で得られる自由や力の魅力は大きく、シンカーになるものは後を絶たない。

『ダイヤモンドの犬』
 シンカーを救うべく作られた組織で、国家公安委員会直属の公安4課。特設公務員である。創設は1984年。
 『ダイヤモンドの犬』とは、記章にはめられた美しい結晶からの連想で人々から呼ばれる通称。
 この物語の主人公であるリョウとマリアもその一員として活動している。
※説明書内では『ダイ"ア"モンド』と『ダイ"ヤ"モンド』が混在しているので、こちらではダイヤモンドで統一した。

デバッガー
 『ダイヤモンドの犬』に所属し、Dムービーにダイブしてシンカーを救出するメンバーのことだと思われる。
 Dムービーへの耐性が必要。

『廃都物語』
 当時最も流行し最も危険だとされた幻想ソフト。恐怖の幻想ソフトと呼ばれる。
 監督は、鬼才デヴィッド・ヴィスコンティ。


397 :Psyco Dream:2010/09/17(金) 21:53:12 ID:VoKQpHkb0
プロローグ

1992年、冬。
閑静な逗子の住宅街にある古い洋館の中で、一人の少女が深い眠りに就いていた。

少女の名前は柚木 沙耶香。
両親が離婚したのは、彼女が13歳の時だった。
父親は愛人と共に姿を消し、一通の離婚通知と母親が少女に残された。
母親は少女が男の近くにいる事を禁じ、厳格なしつけによって決して自分と同じ過ちを繰り返さないように育てようとした。

そして、17歳の夏。
沙耶香は初めての恋をした。
もちろん、母親は許す訳もなく、二人の仲は無理矢理裂かれてしまう。
母親にとって、それは許されざる行為でしかない。
母親自身もまた、その母、すなわち沙耶香の祖母が行った17歳の恋の過ちの果てに生まれた私生児だった。
そして旧家の血筋を絶やさぬようにする為だけに結婚を強要され、沙耶香を生んだ。
今や母親にとって残されたものは、沙耶香だけであり、同じ過ちだけは繰り返して欲しくなかった。
沙耶香が生まれつき病弱だった事もあり、母親の沙耶香に対する可愛がり方は異常とも呼べるほどだった。
だが、沙耶香にとってそれはただの抑圧でしかなかった。

いつしか沙耶香は、危険なDムービーの世界へと耽るようになっていった。
Dムービーの中でしか自由になれない沙耶香がシンクしたのは、当時最も流行し最も危険だとされた幻想ソフト『廃都物語』であった。
大量のピルを服用したまま、Dムービーの世界へとシンクして行った沙耶香を救うべく、リョウとマリアの二人は暗く深い少女の夢の中へ、
恐怖の幻想ソフトと呼ばれるDムービー『廃都物語』の中へと、静かに潜行していく。

沙耶香がシンクしてから、既に3日が経過していた。
病弱だった少女の命は、恐らくあと24時間持つかどうかであろう。
万が一、救出作業中に沙耶香が死ぬような事態となれば、リョウとマリアもまたDムービーの世界から永久に帰還できなくなってしまう。
彼ら二人にとってもリターンできない可能性を秘めた極めて危険な任務であった。

1992年、冬。
薄曇りの空から、重金属を核とした雪の降る寒い夜の事である。


398 :Psyco Dream:2010/09/17(金) 21:55:56 ID:VoKQpHkb0
TRACK 1
・CHAPTER 1
 主人公はビルの屋上を進む。その進行を邪魔するかのごとく不気味なモンスターが襲ってくる。

・CHAPTER 2
 窓拭き用のリフトを使いビルの壁面を下っていくと、壁面に大きな穴が開いていた。

・CHAPTER 3
 壁の穴からビル内に侵入すると、セキュリティが壊れたのか隔壁が上がったり下がったりしている。
 隔壁を潜り抜けてモニタールームにたどり着くと、奥の壁を破壊して蛸ともスライムともつかない巨大なモンスターが現れた。
 モニターや天井を破壊しながら触手が迫る。


TRACK 2
・CHAPTER 1
 浸水してもやが漂う地下通路を進む。

・CHAPTER 2
 地下鉄の駅構内を進む。ホームでは時折敵が張り付いた列車が通り過ぎる。
 構内は現実と変わらないが、登場する敵は時間経過で首がもげる胎児など非常にグロいものが多い。

・CHAPTER 3
 最深部には長い首を持つコウモリのような怪物が巣食っており、問答無用で襲ってきた。
 伸縮自在の首と口から吐き出される炎や爆弾で、ぶら下がったまま動くことなく攻撃してくる。


TRACK3
・CHAPTER 1
 カラスが飛び交う夕暮れの街を背景に、生物の中のように変化した巨大エレベータ内での戦い。

・CHAPTER 2
 引き続き上昇するエレベータ内での戦い。

・CHAPTER 3
 ビルの屋上にたどり着くと、そこには肉の繭に包まれた沙耶香の姿があった。
 彼女を連れ出すべく繭を攻撃すると、邪魔をしようというのか触覚から電撃を放つ巨大な蛾が襲い掛かってきた。

 蛾を倒すと沙耶香が繭から出てくるが、触れると消えてしまう。
 どうやら逃げられてしまったようだ。


399 :Psyco Dream:2010/09/17(金) 22:03:16 ID:VoKQpHkb0
TRACK 4
・CHAPTER 1
 満開の桜が散る中、夜の公園を進む。
 舞い散る桜に混じり、小さな虫のような敵が風に乗って飛んでいる。

・CHAPTER 2
 半魚人や巨大な鳥が襲いくる中、小さな足場を頼りに石垣を登る。
 乗ると崩れる足場もある。

・CHAPTER 3
 枯れ草(?)が散る歩道の真ん中に巨大なさなぎが鎮座している。
 さなぎを破壊すると巨大な蝉が羽化して襲い掛かってきた。
 羽化直後のため体色は白っぽく飛ぶこともないが、バッタのように跳ね回る。


TRACK 5
・CHAPTER 1
 夜のハイウェイを疾走する、強制スクロールステージ。
 しばらく走ると宙に浮かぶ巨大クラゲが出現。
 他の敵と異なりしつこく追いすがって攻撃してくるので、撃破して先を急ぐ。


TRACK 6
・CHAPTER 1
 巨大な落石や岩盤から噴き出す火柱をかわしながら、トロッコが走る洞窟を進む。
 ……遊園地のアトラクション?

・CHAPTER 2
 生物の体内のような不気味な洞窟を、行く手を塞ぐ壁を破壊しながら進む。
 背景には某遊園地を思わせる西洋風の城が透けて見えている。

・CHAPTER 3
 舞台は城内。背景の窓からは遊園地の夜景に浮かび上がる色とりどりのネオンの行進が見える。
 一歩踏み出すと異形の巨人が出現。胎の中には胎児のように膝を丸めた沙耶香の姿がある。
 アヴェ・マリアが鳴り響く中、最後の戦いが始まった。

 激戦の末に巨人を倒すと沙耶香が解放された。
 近寄ろうとすると彼女は背を向けて逃げ出そうとするが、僅かな距離でその足を止める。
 沙耶香はこちらに振り向き、わずかに迷い、ためらうように歩み寄った後で勢いよく飛びついてきた。

 そして遊園地の夜景から二つの光が天へと昇っていった。


400 :Psyco Dream:2010/09/17(金) 22:05:00 ID:VoKQpHkb0
エピローグ

季節は春になった。
陽気がフワリと溶け出した天気の日に、久しぶりの休暇をとったリョウとマリアが桜並木の通りを歩いていた。
淡くて儚いピンクの花弁がひらひらと舞っている。
「いい天気ね」
「うん」
二人は神社に向かってゆっくりと散策を続けている。
日頃のきつい任務から解放されて穏やかな気分に包まれた静かで平和な休日の午後を二人は満喫していた。
「あら、あの子……」
急に立ち止まってマリアが一人の少女を指差す。
鳥居の下で若い男の子と話していた少女がマリアに気付いて明るい笑顔で会釈した。
若くて健康な礼儀正しい女の子がするように。
はにかんだ表情を浮かべた少女は傍らの少年と手を組んで表通りの雑踏の中へと姿を消した。
爽やかな風が桜の花の積もる石畳に翻る。

「誰、今の女の子?」
リョウが不思議そうな顔でマリアに尋ねる。
「なあに、あなたわからなかったの? 沙耶香ちゃんよ、あの子。いやねえ」
信じられないといった風にマリアがにらむ。
「髪がショートになったぐらいで気づかないものかしら」
「いや、随分と印象が変わっていたから…」
リョウは少し狼狽して言い訳をするように答えた。
「まあいいけどね」
柔らかな春の日差しに目を細めてマリアはそっとリョウにもたれながら腕を絡める。
「あの子も元気になったみたいで本当に良かった…」

うららかな表通りにあふれる花見客に紛れるようにリョウとマリアは再びゆっくりと歩き始めた。
季節は春も盛りの頃である。

END.


401 :Psyco Dream:2010/09/17(金) 22:15:18 ID:VoKQpHkb0
以上でPsyco Dream終了です。
……いや、想像以上に難しかった。


402 :Psyco Dream:2010/09/17(金) 23:38:53 ID:VoKQpHkb0
追伸
補足などありましたら追記願います。






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