パワプロクンポケット9

パワプロクンポケット9

Part54-159~163,185~188,193~197,223~227,247~253,271~274,393~404


159 :パワプロクンポケット9:2010/10/30(土) 21:31:58 ID:uv/jaQh90
それでは、書き込んでいこうと思います。
登場人物紹介でかなり長くなってしまいそうです。

【あらすじ】
最近、近所に進出してきた「ジャジメントスーパー」の影響により、遠前町の「ブギウギ商店街」は客足も少なくなっていった。
そんな中、各地を旅しているときに遠前町にやってきた主人公は、
商店街の野球チームブギウギビクトリーズに助っ人としてチームに加入する。
主人公らをはじめとする助っ人により、ビクトリーズは徐々に地元でも話題にでるようになった。
そしてビクトリーズを使って遠前町は町興しを図ろうとするが・・・

【登場人物・チームメイト1】
・主人公(デフォルト名で変更可)
各地を旅で放浪し、過去に野球をやっていたこと以外は謎の男。
遠前町の河川敷でテントを建て、ホームレス紛いの生活をしている。
ケンカが強く、歴代パワポケ主人公で2番目に戦闘能力が高い。
「パワプロ」・「パワポケ」の主人公で彼だけ微妙に無精髭がある。
普段は茶色のテンガロンハットとマントを着用している。

・権田正男(ごんだ まさお)
ビクトリーズのキャプテンであり、25歳、独身。両親と魚屋を営んでいる。
乱暴で一本気な性格だがチームメイトからの信頼は厚い。
徐々に増えていく助っ人が商店街メンバーのスタメンを外していくのを不満に思っている。
ポジションは捕手で一塁手と三塁手もできる。助っ人に劣らない実力の持ち主。

・木川則夫(きかわ のりお)
やせ顔のビクトリーズの投手で自称エース。
以前は親の脛をかじって暮らしていたが、現在は一人で古本屋を経営している。
商店街の人にはお世話になっているため、商店街に対する想いは強い。

・青島三郎(あおしま さぶろう)
商店街の一角で開業医をしており、お金が無い人でも無料で治療や薬を与えたりしている。
若いときに勉強ばかりしていたため運動は得意では無いが、
野球が好きで練習してプレーできるようになった。
ポジションは一塁手で二塁手、外野手もできる。

並木潤一郎(なみき じゅんいちろう)
ビクトリーズの選手で遠前町の在住交番。
気弱で周囲に流されやすいが、親切で職務に忠実であり、商店街の人々に親しまれている。
非番の際に練習しているが、ちょっとお疲れ気味。
ポジションは三塁手で一塁手と外野手もできる。



 
160 :パワプロクンポケット9:2010/10/30(土) 22:40:53 ID:uv/jaQh90
【登場人物・チームメイト2】
以下は助っ人達の紹介ですが、寺門以外はランダムイベントやうろつきで仲間になります。
基本的に定期イベントでは寺門以外は登場しません。

・寺門男(じもん だん)
赤ん坊の頃、「少森寺」に拾われ、そこで拳法を習っていた。
20年以上、少森寺から出たことがなく、寺を飛び出して各地を放浪していた。
ビクトリーズの練習を見て練習させてもらったが、全くできず修行させてくれとビクトリーズに加入。
ポジションは外野手で捕手もでき、能力も高い。
定期イベントで仲間になるため登場も多く、変人揃いの助っ人の中でも常識人。

・ピエロ(ぴえろ)
隣町のサーカスで脱走してきた野ピエロ。
主人公に「魔界からやって来た」といわれるほど、強烈な顔をしているが、
本人はカワイイ顔だと思っている。デフォルメキャラで唯一の鼻がある。
主人公から凄いプレーをすれば観客も喜ぶの一声で皆を笑顔になってもらうべく、チームに加入。
ポジションは遊撃手と二塁手。能力のバランスがよく、特に走力が高い。

・ムシャ(むしゃ)
鎧武者ともいうべき格好をしているビクトリーズの助っ人。
正体は過去の罪により成仏できない武士であり、主人公ら困っている人達を助け成仏するためにチームに加入。
思念を他人に植え付けることで鎧武者である違和感を無くしている。
ポジションは一塁手。武士らしく真っ当な性格である。

・水間美偉人(すいま びいと)
過去に高校野球で甲子園まで行った事もある豪腕投手。
しかし今はとある事情で水泳帽にゴーグルの格好で「陸を泳ぐ」変人である。
川で溺れているところを主人公に助けられ、野球について話すとチームに加入する。
ポジションは投手で150キロを超える速球とスローカーブが武器だがコントロールは悪い。

 
161 :パワプロクンポケット9:2010/10/30(土) 22:42:27 ID:uv/jaQh90
【登場人物・チームメイト3】
助っ人の続きです。

・電子炎斬(でんし えんざん)
パソコンオタクであり、ノートPCの電源が切れると自分も停止する体質をもっている。
ネット世界ではほぼ神扱いであり、口癖は「キィィィボォォォドォォォ!!!!!」
主人公と出会い、自作した野球プログラムを馬鹿にされたため、その理論を証明するためにチームに加入。
ポジションは投手であり、アンダースロー投法でコントロールも高い。

・城田鉄幹(しろた てっかん)
遠前町にあるレストラン・ブランネージュの親会社代表人である人。
料理の腕は超一流であり、主人公の食べ残しから「肉」を作りだすほどである。
主人公と出会ってから野球が気になるようになり、主人公に誘われチームに加入。
ポジションは外野手。歳をとっているが、それを感じないパワーの持ち主。

・カニ怪人(かに かいじん)
怪人量産マシーンなるものからカニと融合して人間からカニ怪人になった。
秘密基地をつくるために遠前町に下見に来ていたところを主人公に誘われチームに加入。
人に迷惑をかけるだけの悪の組織に嫌気がさし、悪の組織をやめようかと思っている。
ポジションは三塁手と一塁手。過去に高校野球の経験があり、パワーと肩力は高い。

・白徳人(はく のりと)
青い学生帽とマントを羽織った知識人然とした格好。年齢は20代。
身に付けた知識で問題に突っ込み、引っかき回して去っていくらしい。
主人公とは知り合いで、主人公に誘われチームに加入する。
ポジションは二塁手で遊撃手と捕手もでき、守備が高いが打撃重視の助っ人の中ではいまいち地味。
 
162 :パワプロクンポケット9:2010/10/30(土) 23:23:08 ID:uv/jaQh90
【登場人物・商店街の人々】

・神田カンタ(かんだ かんた)
今作の眼鏡君。9歳。ちなみに矢部一族とは何の関係もない。
主人公に助けてもらったことにより、最初に仲良くなる。主人公をおじちゃんと呼ぶ。
母親と二人で暮らしている。ずる賢いところもあるが無邪気な少年。
ちなみに「~でやんす」を付けて喋るときと付けずに喋るときがある。(他人から教えてもらったものである)
ある試合で特別助っ人としてチームに加入。ポジションは外野手。

・大村鉄治(おおむら てつはる)
ブギウギ商店街の復興委員会の委員長。代々伝わる金物屋を経営している。
あまり商売っ気は無く、出世欲も無く、日々暮らしていくだけの収入があればいいと思っている。
野球が大好きで練習もしていたが、腰を悪くしてからは見に行くだけになってしまった。
ある試合で特別助っ人としてチームに加入。ポジションは捕手と外野手。

・神田奈津姫(かんだ なつき)
カンタ君のお母さん。年齢は20代後半。カレー屋を経営しており、彼女候補でもある。
未亡人で5年前に夫が先立たれてから女手一つでカンタを育ててきた。夫は当時ビクトリーズのキャプテンだった。
ソフトボールの経験者であり、当時はサードを守っていた。バントなど小技が得意な選手であった模様。
ある試合で特別助っ人としてチームに加入。ポジションは三塁手で遊撃手と二塁手もできる。

・広川武美(ひろかわ たけみ)
商店街で漢方屋を経営している。奈津姫の親友であり、彼女候補である。
ロマンチストであり、たびたび「ロマン」という言葉を使う。子供っぽい性格で話を乱すのが得意。
彼女を攻略すると武美の正体と過去を知ることができる。
ある試合で特別助っ人としてチームに加入。ポジションは外野手。

・向井幸(むかい さち)
ブギウギ商店街に住む、イカしたファッションのおばさん。
その場の正しい意見に賛成するので、意見がころころ変わる。妙な存在感がある。
ある試合で特別助っ人としてチームに加入。ポジションは外野手で三塁手と一塁手もでき、威圧感をもっている。



 
163 :パワプロクンポケット9:2010/10/30(土) 23:44:06 ID:uv/jaQh90
【登場人物・その他重要人物】

・大田洋将(おおた ひろまさ)
ジャジメントスーパー遠前町の支店長。いまいち部下から信頼されていない。
ブギウギ商店街の土地を奪うべく、様々な方法で商店街を潰そうとする。
調子に乗りやすい性格であり、その性格が返って仇になってしまう。

・椿(つばき)
青いテンガロンハットとマントを着用した金で動く、トラブル解決屋。
かつて主人公と「正義のヒーローの真似事をしていた」と語り現在はライバル関係である。
支店長の大田に雇われ商店街を潰すべく、たびたび野球の試合で勝負する。
ポジションは外野手で、元プロの投手から100連続でホームランを打つなど非常に能力がバランス良く高い。

・スーパーの店員(すーぱーのてんいん)
支店長・大田とセットで登場。商店街と交渉役など結構出番がある。
無能な上司にめげずに今日もローン返済のため頑張っているらしい。

・番長、ソルジャー、ロボ
椿の仕事仲間。主人公の邪魔をするべく3人掛りで戦う。
ポジションは番長が一塁手、ソルジャーが外野手、ロボが捕手。3人とも能力が高い。

なお登場人物については定期イベントで登場する人物+チームメイトの記載とさせていただきました。

 
185 :パワプロクンポケット9:2010/11/01(月) 17:12:31 ID:lXwNkRZZ0
【OP】
※主人公の名前は「パワポケ」で統一します。

川原で一人の少年とガラの悪い男達が何やら口論をしていた。
「お前なんだろっ!俺達の車にラクガキしやがった奴ぁ!」
「オイラ知らないでやんす!」
「お前なぁ!子供だと思ってナメてたら、イタイ目をみるぞ!」
「へん!お前達の悪だくみを、オイラ知ってるでやんす!」
「な、なんだと・・・・・」
「お前らは早く、この町から出て行くでやんす!」
「こ、このガキャあ・・・・!」
男達が今にも少年に殴りかかろうとしたとき、
「おいおい・・・大の大人がよってたかって子供をいじめるなんてあんま格好のいいもんじゃないな」
茶色いテンガロンハットにマント、黄色いマフラーをした、いかにも風来坊姿の男が口論に入ってきた。
「な、なんだお前!」
「なぁに・・・ただの通りすがりのおせっかい野郎さ」
「ちっ!てめえ!やっちまえ!」
男達が風来坊に殴りかかったが、難なく男達を投げ飛ばした。
「ち、ちくしょう・・・・・。」
「もう、子供をイジメる様なマネはするんじゃないぞ」
「わーい!おじちゃん、すごいでやんす!」
風来坊は子供に向き合い頭を撫でながら、
「ぼうやも、危ない事に首をつっこむんじゃないぞ。」
「うん!でもオイラはぼうやじゃなくてカンタでやんす!」
「そうか、カンタ君か。・・・ところでカンタ君。おじさんはとてもお腹が空いてるんだ」
「なら、オイラの家に来るでやんす。オイラの家はカレー屋でやんす!」
「・・・カレーか。カレーは大好物だよ。」
「じゃあ、ついて来るでやんす!」
カンタ君と風来坊はカレー屋に向かって歩き始めた。

 
186 :パワプロクンポケット9:2010/11/01(月) 18:02:41 ID:lXwNkRZZ0
【4月8日、日曜日】
カンタと風来坊はカンタの家である、カレー屋「カシミール」に到着した。
「母ちゃん、母ちゃん!」
「どうしたのカンタ。誰かとケンカしたの?」
カンタの母親である神田奈津姫が店から出てきた。
「いや、違うんでやんす!今日は友達を連れてきたんだよ」
「へえ・・・あら?」
「どうも、初めまして」
「あ・・・どうも、こんにちは」
「このおじちゃんに、助けてもらったんでやんす」
「カンタ、その「やんす」と言うのはいい加減にやめなさい」
「もう、今そんなことはどうでもいいはないかよぉ~」
風来坊は困った顔で、
「えーと・・・じゃ、おじさんはこの辺で」
「あ、ダメだよ、帰っちゃ!ウチのカレーを食べていってよ。おいしいんだからさぁ!」
カンタにすがられるままに店に入っていく。
「・・・ごちそう様でした」
「うちの息子を助けてくださったそうですね」
「たまたま通りがかったら、大の大人が3人がかりでしたからね。さすがに見逃せないでしょう」
「・・・・・・・・・お恥ずかしい話ですが、どうやら悪いのはカンタの方みたいです」
「えっ?」
「この商店街の野球チームがスーパーのチームに負けたんです。あの子ったら、その腹いせにそのスーパーの車に落書きをしたらしいんですよ」
「だって、あいつら汚いんでやんすよ!元プロの連中とか連れてきて。あんなの草野球じゃないでやんす!」
「草野球の試合に元プロ?・・・どうやら、何か事情があるみたいですね」
「・・・・・・・。この店に来るまでに、商店街を見てなにか気づいたことはありませんか?」
「そういえば、休日のお昼過ぎなのにシャッターの閉まってるお店が多かったですね」
「2年前に、郊外の幹線道路近くに総合スーパーができたんですよ。ほら、有名なジャジメントグループの」
「さっき話に出てきた野球チームのスーパーですか?」
「はい。あのスーパーが出来てからこの商店街へ来るお客さんもずいぶんと減ってしまって。でも、本当はあのスーパーこの県の条例違反なんですよ」
「大型店の出店規制の条例ですか。確かに、あっちに人が行ってしまうとこの商店街に人は来ませんね」
「で、役所を動かそうと商店街は頑張ってるんですけどね。なかなかうまくいかなくて」


 
187 :パワプロクンポケット9:2010/11/01(月) 18:19:39 ID:lXwNkRZZ0
「大変ですね。でも、それがどうして野球に結びつくんです?」
「この商店街の野球チーム、ちょっと前まで強かったんですよ」
「それで、それを自慢にしているところがあったんですけどね。でも・・・連敗中なんですよ。」
「つまり、スーパーのチームに負け続けているってことですか?」
「まあ、よそから見れば子供っぽいケンカですよね。・・・でも、やっぱり野球のチームが負けるとがっかりします」
「やっぱり、強いところに抵抗してもかなわないんじゃないかって商店街の空気も変わってきましたし」
「・・・・・・・・・。おいしいカレー、ありがとうございました。俺はこれで失礼します」
「いえ、こちらこそ!ありがとうございました」
風来坊がカシミールから立ち去ろうしたとき、カンタから
「おじちゃん、帰っちゃうの?」
「・・・少し、この街に用事ができた」
「やったでやんす!オイラにも、何か手伝えることがあるでやんすか?」
「そうだな・・・じゃあ、とりあえずこの商店街の会長さんってどこにいるか教えてくれないか?」
「まかせて、おじちゃん!」
カンタが走りさった後にポツリと
「確かに、おせっかい野郎だな」
 
188 :パワプロクンポケット9:2010/11/01(月) 18:35:15 ID:lXwNkRZZ0
「野球チームに助っ人だって?」
疑問を持って来たのは野球チームのキャプテン、権田正男。
「ああ、そうなんだ。こちらの方なんだがね」
パワポケを紹介したのは商店街復興委員長である、大村鉄治。
「どうも、パワポケです」
「おいおい、会長さんよぉ~俺達ビクトリーズは商店街のメンバーだけで戦うって言ってなかったっけ?」
「いや、しかしだね・・・」
「ああ・・・まあ、いいか。それで、アンタ野球の経験は?」
「・・・ルールは、知っている」
「あははっ、そりゃいいや!アンタがいれば心強いね。俺は権田だ。権田正男。よろしくな!」
「ああ、よろしく」
「そうだ、ちょっと打ってみな。バットの振り方ぐらいわかるよな?おおい、のりお!ちょっとこいつに投げてくれ」
「おっけー。あ、そらよ!」
ボールを投げたのはビクトリーズの投手、木川則夫。
(ぴしゅ!)
(カキーん!)
「・・・こいつは・・・飛ばしたな」
「・・・役に立ちそうかね?」
「ああ、そりゃもちろん」
「よし、じゃあ決まりだ!権田君、彼にいろいろと教えてくれたまえ」
「権田さん、よろしく頼む」
「よしてくれ、権田でいいよ。とりあえず、練習で怪我をしないように走りこんで、体力を上げておけよ」
「よし、まかせろ」(タッタッタ・・・)
勢いよく走り込んでいくパワポケ。
「おーい、ユニフォームを貸すから、せめて着替えてからにしろ!・・・やれやれ、それにしてもいきのいい奴が来たもんだ」

こうして風来坊パワポケの野球チームの助っ人としての日々が始まった・・・。
 
193 :パワプロクンポケット9:2010/11/02(火) 20:46:00 ID:uU+oSgmc0
ビクトリーズに加入した主人公は練習後、再び川原にて権田とカンタに会っていた。

「・・・・・よし、そのままロープを持っててくれよ。・・・・・よし、できた」
「テントの完成でやんすね」
「おいおい、本当にここにテント張ってんのかよ。さっき練習で聞いたときは冗談だと思ってたぜ」
「しばらく滞在することになりそうなんでね」
「だけど草野球のためってわけじゃないんだろう。目的は何なんだ?」
「野球がやりたくなったから、じゃあダメか?」
「よせやい。ここに留まる理由になんないぜ」
「本当は、単なる気まぐれだ。一休みしたくなったんだ」
「やれやれ、どこまで本気かわからねえ奴だな。・・・ま、いいや。お前のユニフォームを持ってきた。
 いつまでも、俺の着替えで練習するわけにはいかんだろ」
「ありがとう」
「この背番号は、この前チームをやめた奴のもんだ。・・・いい選手だったんだがな。
 この商店街じゃ食っていけないって引っ越していったんだ」
「・・・・・・ジャジメントスーパーに勝てばそういう状況も変わるかな?」
「ま、そいつは無理だろうね。・・・だが、ジャジメントのやつらは気にいらねえ。せいぜい試合で一泡吹かせてやるさ」
「オイラも応援するでやんす!」

 
194 :パワプロクンポケット9:2010/11/02(火) 21:07:38 ID:uU+oSgmc0
【4月9日月曜日】
風来坊が遠前町に来て翌日、神田家にて。

「母ちゃん、いってきます!」
「寄り道しないで帰るんだよ」
「あ、今日はおじさんの所に寄っていきたいんだけど」
「おじさん?」
「昨日ここに来た人だよ!今、川原のテントに住んでるんだ」
「ええ?」

場所は移動して川原

「・・・・・・本当だわ」
「あれ、なっちゃん。今日は、お店は休みにするの?」
奈津姫のところに来たのは彼女の親友、広川武美。
「お店なら、ちゃんと開けます。そんなことより、あれ見てよ」
「ああ、釣りをしている人?なるほど、あれが野球浪人か」
「・・・野球浪人?しかも、もう噂になってるの?」
「うん。ていうか、なっちゃんも噂を聞いて来たんじゃないの?」
「昨日カンタがいじめられているところを助けてくれたらしいけど、まさか居着くとはねぇ。ねぇ、ちょっと気味が悪くない?」
「そお?私は好きだけどなぁ、そういうの。ん~~~、何て言うの?
 そう、ロマンよロマン!ロマンを感じるなぁ。ロマンって、いい響きだよね?」
「あのね、もうちょっと真面目に・・・えっ、ちょっとどこ行くの?」
「よっ、兄さん。何か釣れてる?」
「ああ、たった今、一人釣れた。」
「あはは、それって私のこと?あ、私は広川武美。商店街で漢方薬売ってるんだ。で、あっちが奈津姫。」
「奈津姫?」
「・・・昨日はどうも」
「ああ、カンタ君のお母さん。おはようございます」
「おはようございます。・・・まさか滞在なさるんですか」
「まあ、もともと気楽な旅ガラスでしたからね」
(旅ガラス~!?これって、笑うところなのかしら)
「あ!そろそろお店の準備しないといけないんじゃない?」
「あ、そ、そうね。それじゃ失礼します!」
「じゃあね、旅ガラスさん」(スタスタ・・・)
二人が立ち去った後、
「・・・不審の目で見られるのは仕方が無い。だが旅ガラスはやめておけばよかったな」

 
195 :パワプロクンポケット9:2010/11/02(火) 21:25:38 ID:uU+oSgmc0
その後、パワポケのもとに警察官がやって来た。

「おい、アンタ!」
「はい、何でしょう?」
「こんなところで、キャンプなんてしちゃダメだよ。早く家に帰りなさい」
「あ、まずいですか。ここはキャンプ禁止とか」
「いや、そうじゃない。どういう事情か知らないけど、つらいことから逃げてちゃダメだよ。
 家に帰りづらい事情があるなら本官が相談に乗ってあげるから」
「あ・・・家はないんですよ」
「・・・家が無い?じゃあ家族とか親戚は?」
「それもないんですよ。ただいるべきところを探して、ずっと旅をしています」
「・・・・・・・・・・・・」
「並木巡査!何をしてらっしゃるんですか?」
どこからか現れた、白衣姿のおじさん、青島三郎。
「やや、これは青島先生。この不審人物を事情聴取していたのです」
「ああ、先日わがビクトリーズに加わったパワポケさんですね」
「なんと!では、新戦力でありますか」
「ええ、商店街の会長さんの紹介ですよ。・・・そういえば並木巡査。最近、練習で見かけませんな」
「そ、それはその・・・いや、面目ないであります。ではパトロールに戻るであります!」
(タタタタタッ・・・・・)
「どうも、ありがとうございます」
「あんたは、ウチのチームの貴重な新戦力だからね。
 並木巡査は、会長さんの名前だしたからもう何も言ってこないと思うけど、こんな所に住んでだら病気になるよ?」
「その時は、先生の病院にお世話になります」
「ハハハ、言っとくけどウチはつけが効かないからね。治療代は現金払いで頼むよ」

 
196 :パワプロクンポケット9:2010/11/02(火) 21:44:26 ID:uU+oSgmc0
【4月12日】
ビクトリーズに加入して数日後、神田家にて。
「ねえ、川原に住みついている人のことだけど」
「パワポケさんのことでやんすか?」
「あんまり会いにいっちゃだめよ」
「どうしてでやんすか?オイラの友達でやんす!」
「あの人、普通の人じゃないでしょ?」
「普通の人って?」
「ええと、定職をもっててちゃんとした所に住んでる人、かな」
「よくわからないでやんす」
「一緒にいたら、カンタまで変な目で見られることになるのよ」
「変な目で見られてもオイラは平気でやんす」
「いい加減にしなさい、カンタ!」
「学校に行ってきますでやんす」
(タタタタタッ・・・・・)
「・・・やっぱり、はっきりしとかないとダメかしらね」

場所は移動して川原。

「もしもし、いらっしゃいますか?」
「あ、カンタ君のお母さん」
「今日こそは、はっきりと聞かせていただきます」
「何をです?」
「あなたの目的です」
「ええと・・・商店街の野球チームが強くなれば、商店街にも少しは活気が戻るかと・・・」
「そうじゃなくて、どうしてここの商店街を気にかけてくださるのか、ということです」
「ああ、それは見過ごせないからです。強いものが弱いものを押しつぶす、そういうのが許せない性質なんです」
「そんなこと、世の中にいくらでもあるでしょうに。いちいち気にしていたら、ちっとも前に進めませんよ」
「・・・だから、ここに留まってしまったんですよ」
「・・・とにかくカンタにはあまり近寄らないでください。悪い影響がありますから」
「ご迷惑、ですかね」
「ええ、とっても迷惑です。将来、あの子が川原でテント生活するようになったら大変ですもの」
「カンタ君は俺みたいにはならないと思いますよ」
「当然です!・・・そうだ。あなたが、もっとまともな生活をすればいいんだわ」
「・・・え?」
「景気がいいととは言えないけれど、あちこち探してみればどうかしら。きっといい仕事が見つかると思うの」

※うろつきコマンドが実行可能に。
ちなみに主人公は仕事を勧められても仕事をしたりはしません。
 
197 :ゲーム好き名無しさん:2010/11/03(水) 01:18:50 ID:Afsj0PmB0
ほう、今回の主人公は
Not in Employment, Education or Training(シゴトシテナイ ベンキョウチュウデモナイ)な人、略してNEETか
ニートが主人公ってどうなんだろうな
 
223 :パワプロクンポケット9:2010/11/07(日) 13:26:46 ID:rW3U/81I0
>>197
もともとパワポケ9はニート編として制作してたみたいですから、その名残みたいですね。
 
224 :パワプロクンポケット9:2010/11/07(日) 13:45:59 ID:rW3U/81I0
【4月21日・土曜日】
主人公がビクトリーズに加入してしばらくし、大村会長から試合の話が入ってきた。

「みんな、狂犬ドッグス」との試合が来週の土曜日に決まったぞ」
「狂犬ドッグス?」
「ああ、名前は危ねえけど、まったく普通の野球チームだ。ウチの連敗ストップにはちょうどいい相手だな」
「連敗ストップ?」
「なんだよ、知らなかったの?ここんとこ、ウチは負け続けなんだよ。いい選手は引越しちゃうし、とんだ弱小チームに成り下が・・・」
「のりお、そこまでにしろ!これまでどうだろうと、今回は勝つ。お前という助っ人もいることだしな!」
「ああ、任せろ」
「おお、心強いね。よーし、それじゃ来週の試合に向けて練習だ!」


 
225 :パワプロクンポケット9:2010/11/07(日) 14:01:55 ID:rW3U/81I0
【4月28日・土曜日】
ついに主人公が加入して初めての試合の日がやってきた。

「ガルルルルル・・・」
「どうも、よろしく頼みます!」
「あれ、ひょっとして今日の相手?」
「そうだよ。ユニフォーム着てるだろ?」
「ガルルルルル・・・」
「おい、相手は普通のチームだって言ってなかったか?」
「普通のチームじゃねえか」
「ガルルルルル・・・」
「あはは、他人を見かけで判断しちゃいけないよね」
(ガブッ!)
「うわっ、噛んだ!噛んだー!」
「おい、のりお!遊んでないで、とっとと試合前の練習を始めるぞ!」

ビクトリーズVS狂犬ドッグス
主人公の操作は野手は打撃のみ、投手はランナーが出たときのみ。試合展開はランダムに決まるため、必ず勝つということは無い。
狂犬ドッグスは足の速い選手が多いが他の能力は並程度。

「よし、勝ったな!次も勝つぜ!」
試合終了後、試合を見に来たカンタがやって来た。
「お疲れ様でやんす!パワポケさん頑張ったね」
「ありがとう。あれ、お母さんは?」
「母ちゃんは、その・・・野球があまり好きじゃないから」
(タタタタタッ・・・)
「え?おーい・・・」
「何だよ、知らなかったのか?」
「何を?」
「奈津姫の4年前に亡くなったご主人は野球が大好きでこのチームのキャプテンだったんだぞ」
「それでどうして・・・」
「ご主人のいない今のチームを見るのが辛いんだろ。なあに、またチームが強くなればそのうち、昔みたいに応援に来てくれるさ」
「・・・・・・・」 
 
226 :パワプロクンポケット9:2010/11/07(日) 14:14:11 ID:rW3U/81I0
【4月29日・日曜日】
遠前町に一人の胡散臭い男がふらりと現れた。

「まったく、しらけた町だな。おーい、そこの少年!」
「オイラでやんすか?」
「他にいねえだろ。それより、最近このあたりで何か変わったことはないか?」
「変わったことでやんすか?」
場所は変わり、主人公の住む川原。
「・・・・・・。今日は、さっぱり釣れないな。・・・!」
「なんだ川原に住み着いた野郎ってのはやっぱりお前かよ」
「お前は椿!」
「おじちゃん、この人と知り合い?」
「・・・まあな」
「俺達は昔は一緒に組んでたんだ。いいコンビだったよな」
「だが、お前はいつからか金で雇われて何でもするようになった」
「おいおい、今でも正義の味方気取りか?いい加減そういうのには卒業しろよな」
「悪党が、正義の味方よりはマシとは思えないんでね」
「悪党?俺のことか?ドライになったって言って欲しいね。金を貰って人助けをしてるんだ。いわば才能の有効活用ってやつよ」
「・・・そうか」
(スタスタ・・・)
「おやおや、相変わらずスカした野郎だぜ。さて、この町で何が起こっているのかね。へへ、面白くなってきやがった。あばよ坊主、また会おう!」
(タタタタタッ・・・)
「・・・波乱の予感でやんす」

ちなみに椿はパワポケ7で登場したブルー、主人公は同じくパワポケ7で登場したレッドの可能性がある。
 
227 :パワプロクンポケット9:2010/11/07(日) 14:38:13 ID:rW3U/81I0
【5月2日】
遠前町に今度は赤毛の青年がやってきた。

「さて、この町ではどんな出会いがあるのかな」
「わんわん!」
「あっ、こら!ボールを返せ!それは売り物だぞ!」
(パッ!)
「わん?(咥えてたボールが取られた?)わんわんわん!(くそっ、ここは退却だ!)」
(タタタタタッ・・・)
「野球のボールか・・・」
「ああ、ありがとう!あ、でも歯型がついちゃったな。あーあ、こりゃ売り物にならないよ」
「じゃあ、貰っていいかな?野球にちょっと思い出があるんだ」
「へえ、そうなのかい?じゃあ山の上のグランドへ行ってみたらどうだい?」
「?」
場所はグランド、ビクトリーズが練習中。

「なるほど、商店街の草野球チームが練習してるのか。・・・思い出すなぁ、少森寺でキャッチボールしたんだよな」
(カキーン!)
「あ、そこの人危ない!」
(パシッ!)
「・・・ナイスキャッチ」
「おい、野球やってんのなら俺も仲間に入れてくれよ」
「はぁ?」
「何だって?」
「飛び入り参加か。野球の経験はあるのか?」
「キャッチボールならやったことあるぜ」
「キャッチボール!?あはははは!」
「・・・何がおかしいんだよ。いいか、俺は少森寺で最強の拳法を身につけた男だぞ。
 プロの野球だって、ちゃんと何回か見たことがあるんだ」
「わかった!わかったから!とりあえずノックでもやってみる?」
「ふん!任せろ!」
(そして・・・)
「あ、あれ?・・・捕れない・・・」
「まあ、ちょっと難しすぎたかな?」
「うおお!俺は野球をナメていた!こんなに難しい流派だったなんて!」
「・・・いや、だがグラブには何級か当てているな。パワポケ、どう思う?」
「凄い反射神経だ。ちゃんと練習すればいい選手になるんじゃないか」
「なあ!あんた達!俺を入門させてくれ!野球を修行したいんだ」
「修行って・・・そもそもお前は何者なんだ」
「よくぞ聞いてくれた!俺の名は寺門男!家を持たない流れ者さ」
「えっ、流れ者?」
「旅から旅への旅ガラスだ!なんなら風来坊って呼んでくれていいぜ。まあ、俺みたいな奴は珍しいらしいがな!」
「・・・とりあえず、風来坊なら目の前にもう一人いるぞ」
「え?」
(寺門が仲間になった!)

寺門   ミートF パワーB 走力B 肩力B 守備E エラー回避G 外野・捕手
特殊能力 固め打ち 走塁○ 守備職人 体当たり
 
247 :パワプロクンポケット9:2010/11/12(金) 22:04:01 ID:hVXgLW9A0
【5月12日・土曜日】
再び練習試合の申し込みがやってきた。

「おーい、みんな。来週の土曜日、マックスパワーズと試合することになったぞ~」
「へえ、マックスパワーズね」
「強そうな名前だけど、どんなチームなんだ?」
「ああ、期待しちゃだめだよ。草野球のチームなんて、みんな強そうな名前をつけるからさ。ま、きわめて普通のチームだな」
「・・・そんなものなのか」
「うちなんて、めったに勝てないのにビクトリーズだもんね~」
(ポカッ!)
「これから連戦連勝なんだよ!おら、練習だ、練習!」
 
248 :パワプロクンポケット9:2010/11/12(金) 22:14:14 ID:hVXgLW9A0
【5月19日・土曜日】
マックスパワーズとの試合当日、グラウンドにて。

「・・・・・・」
「今日の試合はよろしく頼みますよ!」
「あれが今日の対戦相手か?」
「そうだよ。ユニフォームを着てるだろ」
「・・・・・・」
「・・・相手は普通のチームだって言ってなかったか?」
「普通のチームじゃねえか」
「・・・・・・」
「あはは、人を見かけで判断しちゃいけないよね。ほら、試合前の握手~♪」
(ボキ ベキ メキキ!)
「おお、すごい怪力でやんす!木川さんの右手が一瞬でアルミホイルみたいにつぶれたでやんす!」
「おいおい・・・」

試合展開は前回と同じ。マックスパワーズはパワーが全員B以上あるチームだが他の能力は並以下。

「よし、連勝だな!この勢いでジャジメントの奴らもぶっ飛ばすぞ!」

 
249 :パワプロクンポケット9:2010/11/12(金) 22:32:53 ID:hVXgLW9A0
【6月2日・土曜日】
試合に勝利したビクトリーズにジャジメントから試合の申し込みが。

「おおい、みんな注目!来週、ついにニコニココアラーズと試合することになったぞ!」
「ニコニココアラーズ?」
「ああ、ジャジメントのチームだよ。くそー、あいつらには負けたくねー!」

その頃、ジャジメントスーパー遠前支店では、店長の大田と店員が話合いをしていた・・・。

「そうか、次の試合の日が決まったか。ふふふ、これで我がチームの連勝記録がまた一つ伸びるな」
「ところで、大田店長。商店街のチームに勝っちゃっていいんですかね。商店街の連中を怒らせるより機嫌をとった方が・・・」
「フン、あいつらは最初からこっちと交渉する気がないんだよ。だから、こうやってあいつらの誇りを潰していくんだよ。
 ひとつひとつ、プチプチッと確実にな。守るべきものがなくなってしまえば、最後はこっちに泣きついてくるさ」
(そんなにうまくいくかな?)
「むうっ、誰だっ!?」
「よお、邪魔してるぜ」
「・・・ええと・・・あの、あんた本当に誰?」
「あれ、店長のお知り合いじゃなかったんですか?私はまたてっきり・・・」
「するとキミがここに通したのか。こんな男は知らん!」
「俺のことは椿と呼びな。パワポケの野郎がいるからには、あんたらの計算通りにコトは運ばないんじゃないかなぁ」
(グビグビ)
「あああ、私のコーヒーを勝手に!?とっとと、この男をつまみだせー!!」
(そして・・・)
「二度と来るなー!!」
「はいはい、後でまた来ますよ。・・・あんたらが困ってからね」
 
250 :パワプロクンポケット9:2010/11/12(金) 22:50:21 ID:hVXgLW9A0
【6月9日・土曜日】
コアラーズとの試合当日、グラウンドにて。

「よし、いよいよ宿敵コアラーズとの試合だな!今日勝って三連勝だ!」
「オオー!!」
「さて、商店街の連中の悔しがる姿でも見せてもらうかな。何しろこっちには元プロの・・・あれ?」
「店長、どうしました?」
「商店街の連中に変なのが混じっているぞ」
「そうですね。ひょっとしたら、向こうも外部の人間を呼んだのかも」
「何ぃ!?なんてずるいやつらだ!」
「・・・・・・・・・・・」
「おじちゃん、がんばるでやんす!」
「・・・・・・・・・・・」
「あれ、母ちゃん?お店はどうしたでやんす?」
「試合のことが気になって、いてもたってもいられなくなってね。お店はお休みにしたんだ。一緒に応援しようか」
「うん!」

試合展開は前回と同じ。コアラーズは、ややバランスのとれたチーム。エース大北が威圧感もちなので、割と苦労するかも。

「やったー、勝ったぞー!!」
「きっ、きみぃ!!いったいこれは、どういうことなんだね!」
「い、いや・・・私に聞かれても・・・」
「おじちゃん、やったね!」
「カンタ君も応援ありがとう」
「パワポケさんなら、絶対にやってくれると信じていたでやんす」
「みなさん、ご苦労様です」
「あ、奈津姫!・・・久ぶりだな」
「はい?いつも商店街で顔を合わせてるじゃない。権田さん、ちょっと変よ」
「そ、そうかな。ハハハハハ」
「今日はうちでお祝いでやんす!パワポケさんも来るのでやんす」
「えっ?俺も」
「ええ。カンタのヒーローですもの。我が家で歓迎しますよ」
「・・・・・・・・・」

ちなみに大北はパワポケ5でモグラーズにいたモブキャラの投手。クビにされたが、後にパワポケ11でプロに復活する。
 
251 :パワプロクンポケット9:2010/11/12(金) 23:01:17 ID:hVXgLW9A0
【6月10日・日曜日】
再びジャジメントスーパーに現れた椿。

(ここは監視カメラの死角だな。)・・・♪
「あら、なにこれ?卵がほとんど割れてるじゃない!」
(そして・・・)
「店長。これを見てください。客からのクレームと警備会社からのコメントです」
「食品に衣類?店の商品が傷付けられているのか」
「後、空調や照明などの設備にも不具合が出ています」
「まさか、商店街の連中の嫌がらせか?・・・そういえば、この前の野球の試合で変な奴らが出てきてたな。さては奴らの仕業だな!」
「こうなったら、警察に通報して取り締まってもらいましょう!」
「・・・それはできんのだ。この騒ぎが大きくなって、このスーパーの条例違反の話が、
 大きく報道されたらどうする。一転してこっちは悪者だ」
「あ・・・」
「そういえば、以前ここに妙な奴が来ていたな。確か名前は椿・・・」
「おう、呼んだかい?」
(グビッ)
「ああ、いつのまに!?」
「・・・商店街の連中、潰せるか?」
「まかせな。そいつは俺の得意分野だ」

 
252 :パワプロクンポケット9:2010/11/12(金) 23:14:26 ID:hVXgLW9A0
【6月11日・月曜日】
ある物を持って再び店長に合いに来た椿。

「商店街潰し、これを使えば一発だぜ」
「なんだ、その怪しげなビンは。白い粉が入っているようだが」
「神のマナ、200グラムさ。名前ぐらい聞いたことあるだろ」
「いや、初めて聞く名前だな」
「そうかい?こいつは南米で開発された迷惑兵器でね。これを食った虫はホルモンバランスを崩し猛烈に食って巨大化するんだ。
 これだけの量があれば商店街を巨大なゴキブリの大群に襲わせることができる」
「・・・・・・。」
「どうだい?すぐにやってみようか?」
「バッ、馬鹿者!遠前町を虫まみれにしてイメージダウンをさせるような作戦が採用できるか!ウチの売り上げまで下がってしまう」
「・・・おやおや、それは残念。俺は商店街を潰せ、としか聞いてなかったんでね」
「他の計画はないのか?」
「まあ、今のところはないな。この薬やるよ」
(ポイ)
「わっ、あぶない!」
「おっと、気をつけろよ。その薬をぶちまけたら、スーパーが虫まみれになるぜ?わはははは!」
「スタスタ・・・」
「くそ・・・あの男め。その気になれば、こっちを潰すのも簡単だと、脅しているんだ」
「しかし、その薬は本当にそんな効果があるんでしょうか?」
「なら、試してみるか?わざわざこの薬を置いていったのも疑うなら、試してみろってことだろう・・・まったく恐ろしい男だ」
「試すって・・・どこでです?」
「そうだな・・・最近、商店街にウチが買い取った酒屋が一軒あったな」
「で、でも、まずいんじゃ・・・」
「まあ、少しの量なら大丈夫だろう」
 
271 :パワプロクンポケット9:2010/11/20(土) 13:06:36 ID:3oCQvH2L0
【6月12日・月曜日】
店長が撒いた神のマナの影響が早速現れてきた。

「虫退治、ですか?」
「そうなんだよ。地下の貯蔵庫に大量に発生していてね。礼金は出すから頼まれてくれないか?」
「ええ、いいですよ。じゃ、殺虫剤を使えばいいんですか?」
「それが、かなり凶暴な奴でね。まあ、とりあえず来てくれたまえ」
(そして・・・)
「・・・・・・・・・。あの、あれって本当に虫なんですか?」
「ワシに聞かないでくれよ。でも、形はゴキブリに似てるだろ?大きさは猫ぐらいあるけど・・・。外国から来た新種かもしれん」
「これは保健所・・・いや、むしろ自衛隊に連絡したほうがいいんじゃないんですかね?」
「だめだ、だめだ!商店街のイメージがダウンしてしまう」
「とりあえず、一番強力な殺虫剤を用意しておいてください。この地下室から虫を追い出してみます」
「わかったよ。じゃあ、そちらの準備が出来たら集会所に来てくれたまえ」

【上記のイベント後うろつきで集会所に行く(必須イベントではないためスルーしても大丈夫】

「やあ、虫退治に来てくれたか。さっそく現場に行こう」
(そして・・・)
「・・・増えてますね」
「殺虫剤を何度か撒いてみたんだが、どうやら、外に巣があって壁の穴から入ってくるようだ」
「じゃあ、壁の穴を塞ぎましょう。ちょうどそれに使えそうな荷物をありますし。
 壁を塞いだら、あとは地下室の外に殺虫剤を噴射しましょう。それで解決です!
 ・・・おや?あのケーキは何です?」
「ああ、あの虫の好物みたいなんだ。何度か退治を試みたときに利用したんだが・・・」
「確かに、虫を集めておくのに使えそうですね。そうだ、殺虫剤をまぜましょう!食べた虫はイチコロですよ。よし、虫退治だ!」

ミニゲーム「穴蟲」
主人公を操作し、岩を使って穴を塞ぐミニゲーム。襲ってくる虫は攻撃しよう。

「ふう、やれやれ」
「お疲れ様!さあ、報酬はこれだよ」

各種装備アイテムか消費アイテムを一つランダムで貰える。稀に何も無いときがある。
 
272 :パワプロクンポケット9:2010/11/20(土) 13:35:38 ID:3oCQvH2L0
【6月15日・金曜日】
商店街では町興しのため準備が行われていた。

(がやがや)
「これは、一体なんの騒ぎですか?」
「明日からのイベントの準備だよ。商店街の立て直しのためにはまず、たくさん人がやって来るようにしないといけないからね」
「その飾り付けをしてるんでか。それでイベントの名前は・・・ダチョウ祭り?」
「ああ、そこの旗を見たんだね。そう、ダチョウがテーマなんだ。やっぱり人を呼ぶにはインパクトが必要だからね。
 ダチョウ牧場と契約してイベント用に何羽か借りたんだよ。ダチョウに触れて、乗れるんだ」
「さすが、会長さん。ナイスアイデアですわ!」
「しかし、大丈夫かね?」
「先生~何か心配事?」
「ダチョウはキック強力だからね。万が一、お客さんが怪我をしたら商店街のイメージが悪くなるじゃないか」
「おお~、なるほど~。あたしは全然思いつかなかったなぁ」
「た、大変だぁ!」
「どうしたんだね」
「ダチョウがいなくなってるんです」
「何だって?まさか、逃げたのか!?」
「あ~、良かった。これでお客さんは怪我しないね♪」
「ば、馬鹿!それじゃ、イベントはどうなる!
 しかも、逃げたダチョウがどこかで事件でも起こしたら・・・ああ、想像するだけでも大変なことに!」
「・・・あたしのこと馬鹿って言った」
「とにかく、ダチョウを探そう」
(タタタタタッ・・・)
「・・・む~」
(そして・・・)
「よし、一匹捕まえた!」
「・・・?」
「こいつはおとなしい奴だな。他の十匹はどこに行ったんだろう」
「まだそんなにいるのか?」
「よお、パワポケ!今日はダチョウの世話か?」
「椿!さては、お前の仕業か」
「さあて、どうだかね?それよりとっととダチョウを捕まえた方がいいんじゃないか?」
「ああ、道路の先に固まって走ってるでやんす!」
「まずい!このまま隣町へ入られたら大騒ぎになってしまう!」
「じゃあ、早く止めないと・・・。誰か車だ、車持って来い!」
「車・・・?そんな暇はないな。おい、お前の背中に乗せてもらうぞ!」
「・・・!?クェーーー!」
「え、ダチョウ!?ダチョウに乗ってダチョウでダチョウを追いかけて
 ダチョウでダチョウを捕まえるの?」
「ええい、ややこしい。とにかく頼んだぞ!」

ミニゲーム「ダチョウでだだだダンダンダン!」
ゴールに着くまでにダチョウを十匹以上捕まえろ!椿が爆弾やウン○で妨害してくるため注意。
 
273 :パワプロクンポケット9:2010/11/20(土) 14:05:26 ID:3oCQvH2L0
「よし、全部のダチョウを捕まえたぞ!」
「クワー!」
「やるな、パワポケ。それでこそ俺の価値も上がるってもんだ」
(スタスタ・・・)
(そして・・・)
「ああああああ・・・ダチョウの脱走事件で警察に怒られてしまって、イベントは中止になっちゃったよ。
 牧場への支払いに、ビラやチラシまで準備したことが無駄になってしまうなんて・・・」
「だからアタクシはやめた方がいいと言ったんですよ」
「とにかく、明日からのイベントはどうするんです?中止とは知らないお客さんが来てしまいますよ」
「うーん、中止は無理だな。イベントを何か別のもので最かえるしかなだろうね」
「ダチョウが駄目だったんなら・・・この際、ゾウかキリンでどうかな?」
「・・・武美。今は、暫く黙ってろ」
「・・・野球はどうでしょう」
「野球~!?」
「い、いや、悪くないかもしれん。というか、この際、他に手がない!野球の練習に使っている道具でイベントをでっち上げるぞ!」
「・・・マジかよ」


 
274 :パワプロクンポケット9:2010/11/20(土) 14:22:37 ID:3oCQvH2L0
【6月16日・土曜日】
ダチョウに差し替え、野球での町興しが始まった。

「あら、ダチョウは中止なの?」
「その代わり、野球イベントとなっております」
「そんなこと言われてもねえ。・・・あら、これは何?」
「ああ、ブギウギ商店街の誇る野球チーム、ビクトリーズが練習に使用しているバッティングマシンです」
「へえ、こんなもので練習しているのね」
「いかがです?3球中、1球でも打てたら商店街の商品券をプレゼントしまう」
「あら、それなら挑戦してみようかしら」
「はい、はい!人が投げる球がいい人はこちら!ビクトリーズの投手、木川則夫の球を打てば豪華商品!」
「これは、ボールをパネルに当てるのか。テレビで見たことがあるな」
「どうです?一回500円ですが、得点によっていろんな景品が貰えますよ」
「ふうん、普段は役に立たない連中もたまには役に立つのねぇ」
「いくらなんでも、それは言いすぎではありませんか?」
「あら、どうして?今は役に立っているでしょ」
「・・・・・・」
「ところでダチョウを逃がした犯人なんだが・・・」
「ああ、それならわかっています。椿という男です」
「いや、そうじゃない。ダチョウの鍵があった場所に商店街の人間は近づいてないんだ」
「何ですって?」
「みんな顔見知りだからね。外部の人間がいればすぐにわかるよ」
「・・・・・・。いづれにしよ、今犯人探しをするのは良くありませんね」
「ああ、私もそう思う」
 
393 :パワプロクンポケット9:2010/12/11(土) 22:19:26 ID:Xa9DC5RL0
【6月17日・日曜日】
集会所で商店街のイベントの話が行われていた

大村「いやあ、野球テーマにイベントを差し替えて大成功だったな。世間の反応も上々だよ!」
奈津姫「確かにお客さんの反応は良いみたいですけど・・・今日までのイベントだったのに、もう反響があったんですか?」
大村「そうなんだよ。実は商店街のホームページにかなり書き込みがあってね~」
武美「・・・・・・え」
大村「そこで!私はウギブギ商店街を立て直すには野球しかないと確信した。ビクトリーズで商店街をアピールだ!」
権田「おいおい・・・」
大村「いいかね、ビクトリーズはこれから先、連戦連勝で頼む。商店街も全力でバックアップするからな!」
権田「しかし、会長。草野球がいくら強くたって宣伝効果なんてたかが知れてるぞ」
大村「そこで、相乗効果だよ。今後、商店街のチラシにビクトリーズの活動状況を載せる。
   試合のある日を宣伝し、試合結果に応じて割引セールする!」
他の人「ふむ。商店街からもビクトリーズを盛り上げていくわけですか」
大村「そうだろう?これはうまくいくぞ!」
(そして・・・)

 
394 :パワプロクンポケット9:2010/12/11(土) 22:28:15 ID:Xa9DC5RL0
青島「なんだか、会長さんだけ妙に盛り上がってましたな」
主人公「でも、うまくいくかもしれませんよ。ところで武美。さっき、何に驚いてたんだ?」
武美「ああ、ホームページの件?会長さんは気づいてなかったみたいだけど、
   木川ちゃんが何度も書き込んでるから集計は信じない方がいいんだよね~。
   イベントが面白かったからまたやってくださいって、書き込み。
   別の人間のふりをしてるけど文章の書き込みからわかっちゃうんだよね~。」
権田「そういえば、則夫の奴あのイベントの時イキイキしてたな。気持ちはわかるんでもないが、全く余計なことを・・・」
奈津姫「でもまあ、これでビクトリーズと商店街は一心同体ですね。権田さん練習頑張ってよ」
権田「そ、そりゃあ、もちろん!もちろん・・・頑張るよ。」
  (・・・あー、びっくりした。いきなり話しかけられたぐらいで動揺しちまうとはなぁ」
主人公「・・・確かに、もっと練習して強くならないとな」
カンタ「商店街のためにも頑張るでやんす」
 
395 :パワプロクンポケット9:2010/12/11(土) 22:41:45 ID:Xa9DC5RL0
【6月20日・水曜日】
その頃、ジャジメントスーパーでは・・・

大田「椿、椿はいるか!」
椿 「はいはい、聞こえてますよ」
大田「商店街を潰すと言っていたくせにどうなっている!」
椿 「・・・何かあったのかい?」
大田「奴らめ商店街を「野球の街」としてアピールするつもりだぞ!全く元気そのものじゃないか!」
椿 「ああ、なるほどね。野球ね・・・いいんじゃないか?」
大田「いい加減にしろ!土地の買収計画が遅れる・・・」
椿 「買収計画?ははあ、なるほどね。あんたらの狙いは商店街の土地か」
大田「いや・・・その、駅前の土地を再開発しようと思っているだけだよ?」
椿 「ふーん。じゃ、そこに何かあるわけか」
大田「ないないない、絶対に何もない!お前は商店街を再起不能にすればいいんだ!」
椿 「簡単じゃねえか、今すぐビクトリーズに試合を申し込むんだな。試合で敗北させて大恥をかかせればいい」
大田「な、なるほど・・・しかし、この前の試合でコアラーズは負けているんだぞ」
椿 「その時は俺はいなかったからな。野球は俺の得意分野でね」
(そして・・・)
主人公「コアラーズから試合の申し込み?」
大村 「そうなんだ。ずっと先の7月15日なんだけどね。観客も集めてイベントにしようと言ってきている」
主人公「おそらくこっちが野球で商店街をアピールすると聞いて、試合で叩き潰すって腹ですね」
権田 「へっ、ちょうどいいや。商店街の景気付けに完全勝利をあげてやるぜ!」
(おおっー!!)
 
396 :パワプロクンポケット9:2010/12/11(土) 22:48:58 ID:Xa9DC5RL0
(その頃・・・)
店員「な、何なんですか、この人は!?」
大田「椿の実力がこれほどとは・・・元プロの大北の本気の投球を100球連続で柵越えアーチするなんて!」
椿 「おう、このくらいで勘弁してやるよ。元プロのプライド・・・潰しちまったら悪いからな」
大田(そんなもの、とっくに粉々だ!)

椿 外野手 
能力   弾道2 ミートC パワーB 走力A 肩力B 守備A 耐エラーC
特殊能力 アベレージヒッター 体当たり 走塁○ 慎重打法 積極盗塁

椿はパワポケ7で登場したブルーと人気者が無い以外は全く同じ能力です。
主人公との因縁からブルーではないかとも言われています。    
 
397 :パワプロクンポケット9:2010/12/11(土) 23:02:54 ID:Xa9DC5RL0
【6月23日・土曜日】
コアラーズとの試合に向けて練習しているビクトリーズに新しい監督が。

大村 「おーい、みんな注目!今日は重大発表がある。これまでワシが監督をやってきた。
    しかし、野球と商店街を両立させるのは無理だ。そこで監督を雇うことにした」
   (ざわざわざわ・・・)
   「紹介しよう、佐和田さんだ」
佐和田「よろしく。佐和田さんは、長年学校で監督をやってきて、甲子園優勝の実績がある方なんだ」
権田 「おお、それはすげえや!・・・ん、どうした?」
主人公「・・・っ、いや、何でもない」
佐和田「それじゃ、早速全員の実力を見せてもらおうか」
(そして・・・)
佐和田「よし、だいたいの実力はわかった。練習メニューは次回までに組んでくるとして・・・
    おい、パワポケ!」
主人公「はい。」
佐和田「お前がキャプテンをやれ」
木川 「でも、これまでは権田さんが中心となって・・・」
佐和田「ああ、そうなのか?じゃあ権田。パワポケを補助してやってくれ。じゃあ今日は解散!」
木川 「ちょ、ちょっと。何なんですかあの監督は」
権田 「・・・・・・。まあ、監督の言うとうりにしよう」(スタスタスタ・・・)
木川 「いいんですか!?ちょっと、権田さん!」  

 
398 :パワプロクンポケット9:2010/12/11(土) 23:15:35 ID:Xa9DC5RL0
【6月30日・土曜日】
商店街メンバーと助っ人達に少しづつ亀裂が・・・

寺門 「さあて、ガンガン打つぞぉ~♪」
木川 「おい、ちょっと待てよ。打撃マシンを使うのは僕が先だろ。何順番を飛ばしてるんだよ」
寺門 「はあ?お前、ピッチャーじゃないか。主戦力である俺が練習する方がチームのためだろ。
    試合までの時間は限られてるんだぜ」
木川 「何だと、この野郎。よそ者のくせに、でかい顔するな!」
寺門 「お、何だ?やるってのか?言っておくが、殴り合いなら俺は誰にも負けない自信があるぞ。こいよ、このヘタクソ!」
佐和田「お前ら、そのへんでやめとけ。・・・寺門が正しい。木川は投げ込んで来い」
木川 「・・・・・・」(スタスタスタ・・・)
寺門 「何だよ、あの態度。全く、お前らが不甲斐無いから俺達が助けてやってるのに。少しぐらい感謝の気持ち・・・」
佐和田「オイ、黙れ!!・・・余計な事は言わんでいい。さっさと打って来い」
寺門 「へいへい」(スタスタスタ・・・)
佐和田(あー、こりゃまずいな・・・)
 
399 :パワプロクンポケット9:2010/12/11(土) 23:36:30 ID:Xa9DC5RL0
【7月4日・水曜日】
今日は商店街の夏祭り。

カンタ「今日から夏祭りでやんす!パワポケさんも行くでやんす!」
主人公「そうか、夏祭りに行くのか。俺も後から行くよ」
カンタ「わかったでやんす!」(タタタタタッ・・・)
椿  「ははは、子供ってのは無邪気でいいな」
主人公「・・・椿。何のようだ?」
椿  「決まってんだろ?商店街の一大イベント夏祭り。そいつをぶち壊してやるのさ」
主人公「そんなことはさせない」
椿  「・・・そうだな。お互いスマートに行こうぜ。俺はお前が邪魔だし、お前も俺が邪魔だろう。
    だから勝負して負けたほうがこの商店街から手を引くてのはどうだい?」
主人公「・・・いいだろう。それでここで勝負するのか?」
椿  「おっと、勘違いするな。スマートだスマートに行こうぜ。勝負は野球できめようじゃないか。
    今度コアラーズと試合があるじゃねぇか。互いに助っ人らしくチームの勝敗で決めるんだよ」
主人公「野球の勝負か・・・いいだろう。その勝負、乗ったぞ」
椿  「忘れるなよ、試合で負けたほうは商店街から手を引くんだぞ!」(スタスタスタ・・・)
(そして・・・)
カンタ「あ、パワポケさんも来たでやんすね!」
主人公「へえ、結構楽しそうだね。・・・あれ?」
寺門 「さあ、運試ししていかないか!一回たったの500円!」
主人公「寺門、何してるんだ」
寺門 「何って、おみくじだよ。おみくじコリントゲーム。ちゃんと商品も出るからやっていってくれよ~」
主人公「そうだな、やってみるか」

ミニゲーム・おみくじコリントゲーム
ピンボールで人形を当てて、大吉、吉、凶、大凶を決める。比較的簡単に狙えるので難易度は低め。

主人公「よし、それじゃあ帰るか」
カンタ「まだ、花火があるでやんす!」
主人公「え、花火?商店街にしては豪華だな」
(そして・・・)
(ぱちぱちぱち・・・)
主人公「・・・自主的な花火大会ね」
奈津姫「こういうのが一番綺麗なんですよ。・・・手の届く幸せが一番です」
カンタ「次は打ち上げ20連発でやんす!」
武美 「祭りは、派手にやらなきゃ!」
 
400 :パワプロクンポケット9:2010/12/11(土) 23:44:16 ID:Xa9DC5RL0
【7月7日・土曜日】
大村会長と権田がチーム状況を話し合っていた。

大村「次の試合はどうだい?勝てそうかね?」
権田「はい・・・まあ勝てる可能性は高いですね」
大村「おいおい、何だよ。それなら、もっと嬉しそうにすればいいじゃないか」
権田「・・・ねえ、会長さん。これでいいんですかね。商店街に全然関係ない連中が(※)人も入ってきて、
   昔からいる人間がレギュラーを外されている。今のビクトリーズは俺達のチームじゃないんですよ」
大村「え、いや、しかし・・・助けてくれるってのに、断るっていうのも・・・ねぇ」
権田「わかっていますよ。まずは勝利、ですよね」
大村「・・・・・・。」

※助っ人の加入人数で変化。主人公を含め、最大9人。
ただし、仲間評価が高い、3人以上の助っ人がいないとこのイベントは発生しない。
 
401 :パワプロクンポケット9:2010/12/12(日) 00:01:53 ID:oOD9DHU50
【7月15日・日曜日】
ついにコアラーズとの試合の日がやってきた

寺門 「うわっ!?観客がいっぱい来てる!?見てる人がいっぱいいるよ!」
木川 「こんなにお客さんがいると僕、緊張しちゃうなぁ~」
大村 「まだたいして宣伝していないのにどういうことなんだ、これは?」

大田 「くくくく・・・見たか、ジャジメントスーパーの力を。
    この試合の各イニングで貰えるスタンプを集めると、商品が最大40%割引になるのだ!」
店員 「でも、大丈夫ですか?この割引率・・・大赤字ですよ。」
大田 「ははははは!・・・きみが気にすることではない」
店員 「あ、申し訳ありません!」

佐和田「お前ら、何をボケっとしてるんだ。さっさと試合前練習を始めるぞ」
権田 「でも、観客が・・・」
佐和田「はぁ?高校野球の甲子園に比べれば無人みたいなもんだ!そら、とっとと行け!」
(タタタタタッ・・・)
佐和田「おい、パワポケ!」
主人公「はい」
佐和田「よーじ、お前はしゃんとしているな。いいか、お前は試合全体を見ろ。キャプテンなんだからな」

椿  「・・・うん、いい日だ。貧乏臭い野郎と貧乏臭い商店街に引導を渡すにしちゃ、上出来だ」

カンタ「おじちゃん、がんばってー!!」
主人公「よーし、みんな!この試合が商店街の正念場だ。絶対に勝つぞ!」
(おおー!)

ビクトリーズVSコアラーズ 4-4 8回裏コアラーズの攻撃 1アウト2塁 バッター3番
この試合から攻守交替以外は自分で操作することになる。8回裏のピンチからなので逆転を許すと苦しい展開になってしまう。
相手ピッチャーは前回と同じ大北。威圧感があるためこちらの打撃能力が下がってしまう。
なお、主人公はどんな能力でも必ず試合に出場している。

 
402 :パワプロクンポケット9:2010/12/12(日) 00:25:24 ID:oOD9DHU50
主人公「やったー、勝ったぞ!」
大村 「よかった、よかった・・・もう、負けたらどうしようかと」

大田「あああああ!?サービス券まで配って宣伝したのに!」
店員「商店街の宣伝になっちゃいましたね」
(ポカ!)
大田「椿めぇ~!!散々大きなこと言ってなんてザマだ!」

主人公「俺の勝ちだな、椿!」
椿  「・・・・・・。フン!」(スタスタスタ・・・)
カンタ「パワポケさん、やったね!」
主人公「ああ、何とか勝てたよ」
カンタ「そんなことないでやんす!ビクトリーズの完全勝利でやんす!」
奈津姫「カンタ。パワポケさんは謙遜してるのよ」
カンタ「何だ、そうだったでやんすか!」
主人公「あ、いや・・・そうい言い方をされると・・・」
奈津姫「ふふふ、冗談ですよ。ちょっと、カンタのヒーローを困らせようと思って」
主人公「・・・ははは、人が悪い」
権田「・・・・・・・・・・。」
(そして・・・)
並木「対コアラーズ戦勝利に乾杯!・・・・・・・・・あれ?どうしたんです、みなさん?」
木川「ちっともうれしくなんかないよ。なんだかおかしいですよ、今のビクトリーズは」
権田「まあ、監督も主力選手も外部から来た連中だからな」
青島「それはそうだが、彼らなしでは試合に勝てなかったんじゃないのかね」
木川「あいつら、いい気になってますよね。この前だって・・・」
権田「何があったんだ?」
木川「あの連中の練習した後の、後片付けをやらされたんですよ。自分の後始末ぐらい自分でやりゃいいのに」
権田「・・・・・・・・・。」
木川「ねえ、これでいいんですか権田さん。昔、河川敷の石を拾って練習場所を作ったじゃないですか。
   仕事もろくにしないでって、白い目でみられながら練習してたじゃにですか。
   あの苦労は、あんなよそ者の連中が活躍するための準備だったんですか!?」
権田「・・・まあ、手はあるさ。ようするに、助っ人がいなくてもジャジメントに勝てるようになれればいい」
木川「な、なるほど!じゃ、あいつらに気づかれないようにこっそり練習するんですね?」
並木「ええっ?しかし、本官は時間が・・・それに今の練習でも、へとへとで」
権田「このままだと、俺達はあの連中の引き立て役で終わっちまうんだぞ」
木川「・・・僕はやるよ。あんな野球をなめた連中に負けてたまるか。商店街のヒーローはこの僕だ!」
青島「・・・・・・・・・」


ここまでが「さすらいのナイスガイ編」の前半です。後半は3ヵ月後10月になってから・・・

 
403 :パワプロクンポケット9:2010/12/12(日) 00:39:54 ID:oOD9DHU50
【10月1日・月曜日】
コアラーズの試合以降、ビクトリーズは連戦連勝。敵なしの大活躍で地方紙やローカル番組でも取り上げられるようになった。
それと同時に、ウギブギ商店街は野球テーマの商店街として知名度を上げていった・・・

コールドマン「それではウギブギ商店街の土地はまだ集まっておらんのだな」
大田    「はい・・・」
コールドマン「もっと良い報告を聞きたいものだな。オオタマネージャー」
大田    「は、はい、申し訳ありません。ただ、何分資金が足りませんので」
コールドマン「必要なら、日本支社に協力させよう。今年中にメドをつけるのだ」
(プツン)
椿 「で、あの土地には何があるんだ?」
大田「うわっ、椿!?待てよ・・・なぜここにいる。お前は逃げ出したんじゃなかったのか?」
椿 「ははは、逃げてたんじゃねぇよ。勝つために数を揃えてきたんだ。紹介するぜ、ザ・トリオだ!」

「・・・ソルジャーと呼べ」
「・・・番長だ」
「・・・ロボ」

大田「なんだ、こいつらは?」
椿 「ちょいと昔の知り合いでね。今度こそパワポケの野郎は潰す!それで・・・さっきの話だが」
大田「ん?何のことかな?」
椿 「商店街の土地には何があるんだ?」
大田「フ、フン!なぜお前達に話す必要がある?」
椿 「ああ、そうかい?おい、お前ら。ちょっと下の売り場で暴れて・・・」
大田「ま、待て!私も会長から何も知らされてないんだ!」
椿 「・・・本当か」
大田「あそこに何かが埋まっている。私はそれしか知らん。とにかく、他言無用だぞ!
   商店街に関しては、すでに作戦がある。お前達にも協力してもらうぞ」


 
404 :パワプロクンポケット9:2010/12/12(日) 00:45:41 ID:oOD9DHU50
そのころビクトリーズは・・・

カンタ「パワポケさん、練習を見に来たでやんす!」
主人公「ああ、カンタ君。応援に来てくれるのは嬉しいけど勉強は大丈夫かい?」
カンタ「痛いところをつかれたでやんす」

権田 「キャプテン、そろそろノックを始めようと思うんだが」
主人公「ああ、そうだな。先に準備しておいてくれ」
権田 「・・・・・・・・・」
カンタ「権田さんと喧嘩してるでやんすか?」
主人公「いいや。どうしてそう思う?」
カンタ「なんだか、怒ってるみたいでやんす」
主人公(俺がキャプテンになってからなんだかぎくしゃくしてるんだよな。きちんと話し合ったほうがいいかな?)
 
398 :ゲーム好き名無しさん:2015/08/14(金) 13:57:28.03 ID:LC7fMXils[1/3]
乙です!どんな結末を迎えるのか、本当に楽しみです。

自分も、便乗してまとめwikiで未完結になっている「パワプロケンポケット9」の表サクセスの続きを簡潔にですが、まとめてみました。

主人公たち助っ人と権田たち元々のビクトリーズメンバーの対立は少しずつ深まりつつあった。
そんな中、ジャッジメントがまた試合を申し込んできた。
TV中継を行うが、助っ人は抜きという条件を出されるが、
キャプテンである主人公だけは出れる。
しかし、試合当日に椿が主人公にカンタが攫われたと教えてきた。
さらに、ビクトリーズの相手はコアラーズではなく、ジャッジメント日本支部の野球チーム、キングコブラーズだった。

カンタの攫われた場所に駆けつけた主人公の前に、
ザ・トリオが現れ、直接対決に挑む。
ここで条件によって、戦う相手がザ・トリオ全員か、3人の内の1人に分岐する。

・1人と戦う場合
主人公は勝利して、カンタを助けるも、ザ・トリオの残る2人の足止めを受ける。

ビクトリーズの試合は7回終わって4点差とかなり劣勢だった。
そこに来た寺門が加勢しようとするも、木川が反発したことから、
そのまま助っ人と旧メンバーでの乱闘が勃発し、
見かねた佐和田監督が試合放棄を宣言し、
ビクトリーズは二重の意味で恥をさらす結果になった。

・3人と戦う場合
主人公は勝利して、ビクトリーズの試合に途中参加できる。
条件は厳しいが、勝てない試合ではない。

勝利後、ジャッジメントスーパーは駅前からの無料送迎バスや大幅ポイント還元セールといった経営面での戦力を仕掛け、商店街の客は奪われ、クリスマスまでこれが続けば、元々経営難の商店街は壊滅してしまう。
それでも、ビクトリーズは野球で勝つ以外に道は無い。
 
399 :ゲーム好き名無しさん:2015/08/14(金) 14:00:02.57 ID:LC7fMXils[2/3]
そんなある日、権田達旧メンバーはとうとう助っ人達に正面切っての宣戦布告を行いビクトリーズから出て行けと言い放った。
主人公はキャプテンとして、出て行くわけには行かないと返し、
自分たち助っ人と旧メンバーでの野球の紅白戦で決着を付けることにする。

・・・助っ人達は9人いないのだが、カンタに奈津姫、会長達助っ人に好意的な商店街の人たちが加勢してくれた。
(商店街の人たちを入れても9人に届かない場合は、紅白戦自体起こらず、
主人公と権田は話し合いで和解する)

紅白戦に勝利したのは助っ人たちだった。(負けるとゲームオーバー)
戦いを通じて、旧メンバーと助っ人達は互いの実力を認め和解。
とうとう、ビクトリーズは1つになったのだ。

そしてクリスマス後に
キングコブラーズとの再戦が決定した。
あちらには椿とザ・トリオの3人も加勢するが、
今のビクトリーズに恐れるものは無い。

そして決戦を制したのはビクトリーズだった。(負けるとゲームオー(ry))

その後、ジャンジメントスーパーにて、
ジャンジメントが商店街の土地を狙った理由が明かされる。
それは戦争中に墜落した米軍パイロットがここに落とした私物、
「盗賊聖書」だった。
・・・・有り様に言えば、冒頭の「汝、盗むべからず」の部分が「汝、盗むべし」になっている単なる誤植本だが、ゴルドマンの一族にとってはキリスト教の支配に反発する者の多さを証明する秘宝なのだ。
そして、太田支店長は肝心の遠前支店の営業業績が悪すぎたことから、北極支店に左遷されることになった。だが太田は逆恨みを燃やし、椿から大量の「神のマナ」を買い取り遠前町そのものを滅茶苦茶にしようとする。
400 :ゲーム好き名無しさん:2015/08/14(金) 14:02:10.56 ID:LC7fMXils[3/3]
大晦日、奈津姫とカンタ親子は街外れで太田と椿を見かけ、
カンタが追いかけてしまう。
カンタと彼を追いかけた奈津姫は山の中の洞窟で、
大量の巨大化した虫を目撃する。
更に奈津姫が椿と太田に見つかってしまい、
「神のマナで巨大化させた虫に商店街を襲わせる計画を聞かれた」ために、
(正確には、↑のとほぼ同じ台詞で、太田自身が喋ってしまった)捕まってしまう。

抜け出せたカンタは、主人公と権田、それに武美に助けを求める。

洞窟に乗り込んだ主人公は、逃げ出そうとしていた椿とガチンコバトルで決着を付けた。

その直後、巨大化した虫が暴れ出したが、椿が種明かしをする。
太田と捕まった奈津姫は椿の用意したシェルターに誘導されていたが、
そのシェルターには虫を引き寄せる細工がしてあるため、
巨大化した虫は商店街でなく、そのシェルターだけを襲う。
椿は初めから金だけ貰って太田は口封じするつもりだった。

シェルターが虫に襲われ出したところで、主人公が飛び込んできた。
「助かった!」と笑顔でほざく太田を殴り倒し、主人公はシェルターを塞ぎ、虫が入ってこれないようにした。
だがそこで、謎の爆発音が響き、シェルターは土砂の中に埋まってしまう。

翌朝、主人公と奈津姫は太田や木川、寺門達に助け出された。
シェルターの場所を教えたのは、椿だった。
・・・太田も命は助かったが、一緒に来ていた並木巡査に逮捕されていった。

そして、主人公はカンタの「宣戦布告」を受け、町を去っていった。
(ルートによっては、町に残る)


最終更新:2015年08月21日 15:07