NO MORE HEROES 2 DESPERATE STRUGGLE(ノーモア★ヒーローズ2 デスパレート・ストラグル)

part54-326~334,379~382


326 :ゲーム好き名無しさん:2010/11/28(日) 13:17:56 ID:CNmPf/Lp0
Wii「NO MORE HEROES 2 DESPERATE STRUGGLE」を予約します。
前作の「NO MORE HEROS」の続編になります。

327 :ノーモアヒーローズ2 ◆l1l6Ur354A :2010/11/28(日) 13:54:44 ID:CNmPf/Lp0
主要人物
トラヴィス・タッチダウン:主人公。かつてUAAランキング戦の第1位に登りつめた殺し屋。日本アニメを愛するオタク。三十路。
シルヴィア・クリステル :UAA所属の美人エージェント。トラヴィスを再びランキング戦に誘う。
シノブ・ジェイコブス  :前回ランキング戦の第8位の少女。トラヴィスをマスターと慕う。シノブは自称で本名はスカーレット。
ヘンリー・クールダウン :トラヴィスの双子の兄でシルヴィアの夫。前回のラストでトラヴィスと死闘を繰り広げていたが…
ビショップ・シダックス :トラヴィスの親友でビデオ店「ビーフヘッド」の店長。今回のトラヴィスを動かすある役割を担う。
ナース服姿の女     :電話越しで語りかける謎の女。窓越しでの蠱惑的な仕草をしつつ、本編の合間で回想めいた話を挟む。


どこかの宿屋らしき建物。
彼はカウンターで料金を支払い、一瞬、チラッと見かけた女が入室した部屋の隣部屋へと入った。
部屋の壁には一面の窓のようなものが貼られ、隣にいるナース服のような風体をした女の姿が丸見えであった。
椅子に座った女は、電話越しで彼に語りかける。
胸元が大胆に開かれた豊かな胸のふくらみと黒のブラジャー。
パンティーの方も隠しようもなく見える。
女は、どこか懐かしむような口調で語り始めた。
「あの夜、サンタデストロイには120年振りの雪が舞った」
「予兆だったのよ。あの死闘が始まる予感がしていた」
「雪に覆われたサンタデストロイは、悲劇の戯曲のように美しかった」
「血が流れた。大量の…」
「彼は、狂ったの」

328 :ノーモアヒーローズ2 ◆l1l6Ur354A :2010/11/28(日) 14:00:33 ID:CNmPf/Lp0
【第51位戦】
夜のサンタデストロイのビル屋上。
トラヴィスはスケルター・ヘルターという殺し屋と相対した。
三年前のランキング戦でトラヴィスに殺された第11位のヘルター・スケルターの弟で、兄の仇討ちの為に殺し屋になったと語るが、
トラヴィスの「弱い奴は忘れた」の言葉に憤慨し、挑みかかる。
しかし、完璧に強くなりすぎたと自信満々のトラヴィスへの復讐を遂げられぬまま、スケルターは首を斬り飛ばされてしまう。

そこへ一機のヘリが屋上に降り立ち、三年前に行方をくらましたシルヴィアが現れる。
前回のラストの経緯を問い詰めるトラヴィスをはぐらかし、今の戦いについての説明をする。
先ほど倒した相手はランキング第51位、つまりトラヴィスはUAAランキング第51位に認定された。
そこでシルヴィアは、「もう一度第1位になりたい?」と誘いかけてくる。
三年前のあの詐欺に辟易していたトラヴィスはもう騙されないと背を向くが、
「一位になったらご褒美あげる(はぁと)」というシルヴィアの色仕掛けに乗せられ、
結局、再びランキング戦に挑戦することになる。
すると、首を斬られていたはずのスケルターが突然、口を開いた。
「トラヴィス、お前の負けだ。勝ったのは俺たちだ!」
「兄の仇って言ったろ? オマエの兄弟は誰だ?」
「背負え…人の死に様を、本気で背負ってみろ。この俺のように…」
「……その眼に刻め、これは復讐だ!!!」
と高らかに叫びながら、首を持ち上げた。
雪が散り舞う夜空に鮮血の飛沫が彩られ、スケルターの頭が地面に落ちて、転がり込む。
トラヴィスは、絶命した彼の壮絶な死に様を食い入るように見つめるだけだった。

【スケルター・ヘルター 死亡】

同じ頃、ビデオショップ「ビーフヘッド」に怪しげな男達が来店してきた。
PC画面の前で○○ニーをしていたビショップに、「オマエの命を探していた」と一斉に銃口を突きつけてくる。
「トラヴィス……」
鳴り響く銃声。
男達は店から立ち去る。
店内の窓にかかった大量の血。
そこには、文字のようなものが描かれていた。

「DESPERATE STRUGGLE (死に物狂いで足掻け)」

翌日、モーテル「NO MORE HEROES」。
いつものように身だしなみを整えていたトラヴィスの元に、一つの紙袋が投げ込まれてきた。
おそるおそる開けてみると、そこには見覚えのある人物の頭が……

「ビ…ビショッーープ!!!」

329 :ノーモアヒーローズ2 ◆l1l6Ur354A :2010/11/28(日) 14:08:03 ID:CNmPf/Lp0
シルヴィアからランキング戦の準備完了の電話が掛かってくる。
いつもと様子が違うトラヴィスの電話越しの声を察してか、シルヴィアはバーガースープレックスに来いと呼びつける。
シルヴィアの話によると、ビショップを殺した人物は、サンタデストロイでの都市開発を推し進めている大企業ピザバットのCEOで、
UAAランキング第1位に君臨するジャスパー・バット・ジュニアの仕業であるとのこと。
そいつと戦うにはランキング戦で勝ち上がっていくしかない。
だが、他のランカーがバット・ジュニアを倒すことがあり得る。残された時間はない。
シルヴィアへの下心とビショップの仇討ちの為に、トラヴィスはランキング戦への決意を改める。


それからトラヴィスは、修理に出していたビーム・カタナとファッション費用稼ぎのバイトミッションに励み、
何とも怪しげなトレーナーの元でのトレーニングで汗を流し、ビショップを殺した実行犯達への復讐で血を浴びせつつ、
様変わりしたサンタデストロイを駆け回る。
そして、ランキング戦を順調に勝ち進んでいく。


第50位ネイサン・コープランド
ラップ宗教の教祖。幾多の殺し屋をねじ伏せてきたトラヴィスと戦いたい為にランキング戦に参加。
胴体を斬り裂かれ、死亡。

第49~25位チャーリー・マクドナルド
スーパースターでプレイボーイのイケメンアメフト選手。多くのチアガールを従う。
巨大ロボ「サンタデスパレード」に搭乗するが、トラヴィス搭乗の「純白巨人グラストンベリ-」のバスターで、宇宙の塵となる。

挑戦者キミー・ハウエル
トラヴィスを「トラ様」と慕う少女。「トラ様を殺れば自分だけの物」という危険な恋心を抱く。
三角締めで最後まで足掻くも、逆にボムを掛けられK.O(気絶)。

第24位マット・ヘルムズ
レトロアニメキャラ風マスクを被った巨体の殺し屋。
ビーム・カタナ最大出力で頭を爆破され、死亡。

第23位クロエ・ウォルシュ
無人の監獄島の最下層に収容されている女囚人。
トラヴィスに斬り刻まれて、死亡。

330 :ノーモアヒーローズ2 ◆l1l6Ur354A :2010/11/28(日) 14:15:17 ID:CNmPf/Lp0
【第10位戦】
ある日、トラヴィスはシルヴィアから今回のランキング戦についての話があるからと、彼女のオフィスへ赴く。
ランキングに大きな変動がないかぎり、下位ランカー達と殺し合うバトルロイヤルを開催するとのこと。
今回の殺し合いに勝利すれば、順位が一気に第10位へとジャンプアップ。
願ってもないチャンスに、トラヴィスは開催地のデストロイスタジアムへと向かう。

フィールドに足を踏み入れると、他のランカー達が次々と巨大ビームで一掃されていた。
かつて、トラヴィスと戦わずにしてヘンリーに倒されていたはずの元第5位ドクターレッツシェイクによるものだった。
トラヴィスとの決着を望むレッツシェイクだが、トラヴィスはお前を倒したのはヘンリーだ、筋違いと言う。
しかしレッツシェイクは、既にあの男への復讐は済ませたと、カーボナイト冷凍されたヘンリーの無様な姿を見せつけた。
別にヘンリーの為に戦うじゃない、邪魔な奴を速攻で倒すだけだとトラヴィスはビーム・カタナを抜く。

以前よりも発生速度を増した地震とビーム光線に翻弄されながらも、どうにかレッツシェイクを倒す。
とそこにシルヴィアと、何故かシノブの姿が見えた。
シルヴィアからトラヴィスの危機と知らされ、サンタデストロイに戻ってきたのだが、
「これは俺の戦いだから邪魔をするな」とトラヴィスはシノブに釘を刺す。
だが、シノブはもう手伝ってしまったと申し訳なさげに呟いた。
話すとマジで長くなるとのことで、トラヴィスは一旦トイレに行くことにした。

【ドクターレッツシェイク 死亡】


時は遡り、シルヴィアのオフィス。
「トラヴィスの為にランキング2戦やってくれない?」と言うシルヴィアの話をシノブは承諾する。
彼女との何らかの約束を交わしたらしく、騙したら殺すとシノブは念を押し、オフィスを去っていった。

第9位ミリオンガンマン
サンタデストロイ銀行の頭取。黄金色のモーゼルによる早撃ちを得意とする。
頭を斬り刻まれ、死亡。

第8位ニューデストロイマン
前回トラヴィスに真っ二つにされた元第7位ランカー。裂かれたお互いの半身を機械で補うことで復活した。
爆死。


とそんなことがあったと語るシノブ。
デストロイマンはウザいからなぁとぼやくトラヴィスだが、いまいち納得していない。
シノブは「マスターの為ならもっと殺ってもかまわない」と、トラヴィスにキスを迫る。
寝込んでいたヘンリーの寝言で一旦は流されるが、彼の方に意識を向いていたトラヴィスに
すかさず、もう一度キスを仕掛けるが、押しのけられてしまう。
そこへシルヴィアからのランキング戦の電話が入り、シノブはフラれたかのように黙ってモーテルから出ていった。
居間に新たなビーム・カタナ入りのケースを置いてったまま。

第7位リュウジ(龍司)
一昔前の暴走族の身なりをした男。薙刀型ビーム・カタナを振るい、巨大な龍を呼び出す。
トラヴィスとの鍔迫り合いに敗北し、とどめを刺さないトラヴィスに代わってシルヴィアに射殺される。

331 :ノーモアヒーローズ2 ◆l1l6Ur354A :2010/11/28(日) 14:23:33 ID:CNmPf/Lp0
【ミミー戦】
レッツシェイクから解放されてもなお、眼を覚まさないヘンリー。
謎の悪夢にうなされながらもどうにか起き上がると、視界に飛び込んだのは三途の川のような風景だった。
そこへ物騒な装備をしたスク水少女ミミーがヘンリーに近寄る。
どうやらこれは悪夢ではなく、ヘンリーの意識が彼女の中に入り込んでいたようだ。
「彷徨っていることを望んでいた」
「誰のことだ?」
「アナタよ、戻ることを躊躇っていた。だから、私の意識に触れた」
「違う! 俺はまだ終わってない!」
「ずっとここにいればいいのに」
「無理だ」
「一緒に暮らそう」
「俺は、戻る」
「向こう側に行くのなら、殺すしかないよ」
「キミも戻ればいい、そうすれば…」
「もう騙されない」

そんなやり取りの後、ミミーを倒したヘンリー。
ミミーの身体が膨れあがり爆散し、眩い光が世界を包み込んだ。

【ミミー 散】

やっとヘンリーの意識が現実世界に戻ってきた。
突然、起き上がった彼に驚いたトラヴィスは慌ててズボンを穿き直していた。どうやらオ○○ーをしていたらしい。
「貴様に世話になったのか」
「世話? するわけねぇだろ。元に戻ったらすぐに出て行け……それまでは、ゆっくりしろよ」
「……そのつもりだ」

トラヴィスがトイレから戻ると、ヘンリーはすでに出ていった模様。
そんな彼からの電話メッセージが残されていた。
弟に助けられては兄としての面子が立たないとして、勝手ながら三名の上位ランカーを始末したと語る。
「いずれ、俺とオマエは決着つける宿命…それまでは死ぬな。生きて、再び俺と戦うまでは生きろ」
最後に、その時の戦いで撮影した写真があるからとヘンリーは言い残し、メッセージを終わらせた。
これでランキング第5位になったが、トラヴィスは彼の身勝手な行動に呆れ果てるのであった。


第4位マーガレット・ムーンライト
凄腕スナイパーのゴスロリ少女。二挺の改造大型ライフルを扱う。とある人物の妹。
腹を斬り裂かれ、贓物を撒き散らされて死亡。

第3位キャプテンウラジミール
ソビエトの老齢宇宙飛行士。長い間放浪していたのか、地球に降り立っていることを認識していない。
戦いの中で待ち焦がれた故郷への帰還を理解し、満足の表情でそのまま宙へ浮び去っていった。

332 :ノーモアヒーローズ2 ◆l1l6Ur354A :2010/11/28(日) 14:29:16 ID:CNmPf/Lp0
【第2位戦】
夕暮れの団地群の屋上。
一人の女が思い出の品らしきものを焼き捨てながら、トラヴィスを待ち構えていた。
「トラヴィス・タッチダウンだね?」
「ああ、俺がノーモアヒーローズだ」
「運が悪いね…頂点目前にあなたが相手とは。1位になってアンタと戦いたかったよ」
「残念だが俺が勝つ。アンタを倒して、やらなきゃならないことがある」
女は憂いを帯びた双眸でアルバムを焼き捨て、トラヴィスにある疑問を訊ねる。
競技化されたランキング戦で、同じ殺し屋同士が殺し合う理由。
そんな事は考えたこともないと吐き捨てるトラヴィス。
だが女は、日陰で生きている者が光に当たる場所で生きるチャンスを求め、多くの殺し屋がトラヴィスに挑んだと語る。
日の当たる場所を探したのはアンタだよ、と。
「相手してくれよ、ノーモアヒーロー! 血管が熱くなる戦いを! 血流が逆流する戦いを! 私の血を熱くさせてみなさい!」
「OK…かかってこいや!!!!」
女は、装着式の蜘蛛型特殊ビーム・カタナを展開してきた。
ランキング第2位の座に恥じぬその猛攻を潜り抜け、トラヴィスは女を撃破する。

「トラヴィス…アンタは最高だよ、私の希望だ」
「名前を聞かせてくれ」
「忘れないでくれよ。アリスっていう殺し屋がいたことを」
女は屋上からゆっくりと、トラヴィスの元へ落ちてくる。
「忘れねぇぜ、アリス」
トラヴィスはビーム・カタナを強く握りしめ、彼女――アリスを縦一文字に斬り裂いた。
吹き上がる彼女の生温かな血を浴び、トラヴィスは哀しみを嘆くように吠えた。

【アリス・トワイライト 死亡】

333 :ノーモアヒーローズ2 ◆l1l6Ur354A :2010/11/28(日) 14:35:21 ID:CNmPf/Lp0
そしてトラヴィスは背後にいたシルヴィアに、内に溜まった激情を吐き出すように怒声を放った。
「これが…これが戦いだッ!!! この血を見ろ、人間は生きているんだ! たとえ殺し屋でもだ!」
「ゲームも映画もドラマもアニメも漫画も関係ねぇ、オレらは生きているんだ!! だから、人からは血が流れて死ぬ!」
「誤魔化すなよ! 都合よく死を使うんじゃねぇ!!」
「これがアリスの血だ! 彼女はさっきまで生きていたことを忘れたのか!」
「次の試合でUAAは終わりだ!」
いつの間にか、ビーム・カタナの光刃がシルヴィアの左手を焼き焦がしていた。
自慢の美貌を傷つけられたことを気にもせず、彼女はトラヴィスを宥める。
「UAAはアナタには潰せないわよ。殺し合いは終わらない……アナタが1位になっても、また次のヒーローが生まれる」
「だったらオレは、オレの基準のヒーローになる。それだけだ」
「眼を覚ましなさい、トラヴィス」
「……そろそろ眼を覚ませ、シルヴィア」
と、トラヴィスは黙って屋上を去っていった。


翌日。
トラヴィスのモーテルにシルヴィアがやってくる。
「シルヴィア、キミは奇妙だ」
「嫌い?」
「そうじゃない、分からないことが多い。それにだ、矛盾で適当で嘘つきで…」
「嫌いなの?」
「性格が最悪だ」
「嫌いになった?」
「でも、最高だ」
「具体的に言ってよ」
そう言ってシルヴィアはトラヴィスへ脚を絡ませてくる。
「わかんねぇよ」
二人は静かに唇を重ねた。
そのままモーテルの中へと消え……

※しばらくお待ちください(はぁと)

大きな揺れが収まり、全裸のトラヴィスが玄関から飛び出す。
寝室のベッドには、やはり同じく全裸のシルヴィアが眠っていた。
まるでやりきったかのような顔でトラヴィスは高らかに吠えた。

「よっしゃぁあ!!!」

334 :ノーモアヒーローズ2 ◆l1l6Ur354A :2010/11/28(日) 14:40:44 ID:CNmPf/Lp0
今回はこれで以上、次の第1位戦とエンディングで最後になります。
あと、2位戦でのトラヴィスの「ノーモアヒーローズ」の台詞、正しくは「ノーモアヒーロー」でした。

379 :ノーモアヒーローズ2 ◆l1l6Ur354A :2010/12/05(日) 20:20:43 ID:cvBzMhA40
>>333からの続きです

「もうこれ以上、何も覚えていないわ。全部忘れちゃった」
「この店は今日が最後…オーナーが里に帰るから閉店するの。勝手なオーナーでしょ?」
「最後だからって期待してるでしょ? 何の期待? まあいいわ、そんなこと…」
「お客さん。毎日ここに来て、毎日わたしの無駄話を聞いてくれた。なんか、嬉しかったよ」
「堕ちた果てに失う怖さも無くって、希望のない日々をずっと目を閉じて過ごしていたようだったけど…」
「少しだけ目を開くことが出来た気がする………」
「…最後に、最後だから、声が聞きたい」
「アナタがどんな声なのか、聞きたい。最後に…」

【第1位戦】
トラヴィスはピザバット本社に殴り込み、最上階の社長室を目指す。
扉を蹴り破り、ついにジャスパー・バット・ジュニアと対面した。
バット・ジュニアは、三年前トラヴィスが受けたバイトミッション「ピザバットCEOの殺害」のターゲット達の身内であった。
怨敵を目前にトラヴィスは激しい怒声を上げる。
「ずっとオマエの事を考えていた。どんな顔でどんな体型でどんな服装でどんな死に顔か、ずっと考えていた」
「憎いか、トラヴィス!」
「なんで殺した!!!」
「聞くのか殺し屋が!! 殺した相手から復讐されることも考えないで人の命を殺っているのか?」
「じゃあ俺を狙え!」
「オマエに父親を殺され…兄二人も殺された。だからオマエの大事な友を奪った。いいかトラヴィス、これが復讐なんだよ」
「テメエらのような薄汚れた人間とビショップを一緒にするんじゃねぇ!」
覚悟が足りないなと嘲弄するバット・ジュニアは、三つの皿を運んだ部下達を呼ぶ。
部下はトラヴィスの前に、一斉にボウルを開ける。
シルヴィア、ヘンリー、シノブの生首であった。
「これは死闘だ。テーマのない戦いではないんだ。全人格をかけて戦う死合だ」
「怒れ、怒りに震えてカタナを抜け。オマエを殺すこの時間を充実した瞬間に決めてくれ。ただただ死に背中を持って」
「……許さねぇ!!!!!!!」
「死合の開始だ!!!」

380 :ノーモアヒーローズ2 ◆l1l6Ur354A :2010/12/05(日) 20:24:53 ID:cvBzMhA40
トラヴィスは空中に浮かぶ車に乗るバット・ジュニアに激しい攻撃を繰り出すが、途中から一向にダメージを与えられない。
鍔迫り合いに押し負けてしまい、バット・ジュニアの車両の巨大アームに捕らわれてしまう。
そこへ最上階の窓から、死んでいたはずのヘンリーが乱入し、アームを斬り捨てる。
こんな子供騙しに騙されるなと、ヘンリーは自分の生首をトラヴィスに見せつける。
先ほどの生首は全部、超精巧に作られたレプリカであった。
ヘンリーに助けられたトラヴィスは、バット・ジュニアの車両を破壊する。
「まだまだまだ……祭りはここからだ」
バット・ジュニアは肉体強化の薬剤を取り出すと、自分の身体に注射した。
子供だった体型はみるみるうちに大きくなり、アメコミ風ヒーローの風体に変貌を遂げる。
さっきよりも大幅に向上した戦闘能力を披露するがトラヴィスに倒され、ドロップキックで窓から叩き落とされてしまう。
「終わった…」
「いや…まだだ……」
バット・ジュニアはしぶとく生き残り、今度はマスコットキャラのバルーンのような巨体でトラヴィスに挑み掛かってくる。
ビルの最上階を薙ぎ払い、部屋の天井が剥ぎだしにされる。
あとはオマエの仕事だとヘンリーは去ろうとする。
ついでに戦っておけよとトラヴィスは引き留めようとするが、あんな悪趣味には付き合えないとヘンリーは社長室から出ていった。
なら納得するまで復讐してやるとトラヴィスはバット・ジュニアに顔を向ける。
「なあ、社長! オマエの憎しみを俺にぶつけろ! 全部、受け止め殺してやろうじゃねぇか!!!」
大巨体から繰り出すパンチ攻撃、口から発射される光弾、ブレス攻撃に圧倒されながらも、
トラヴィスはバット・ジュニアの巨体に乗り移り、一刀両断に斬り裂いた。
真っ二つにされたバット・ジュニアの身体は爆散し、爆音をサンタデストロイの町中に轟かせた。

【ジャスパー・バット・ジュニア 死亡】

381 :ノーモアヒーローズ2 ◆l1l6Ur354A :2010/12/05(日) 20:27:02 ID:cvBzMhA40
ビルから堕ちてくるトラヴィス。
地面に叩きつぶされてしまうところを彼の愛車を運転するシルヴィアに助けられる。
レトロ映画風味のスタッフロール後、トラヴィスはモーテルの入口に投げ捨てられ、シルヴィアはそのまま姿を消していった。



ナース服姿の女の場面に切り替わる。
お客さんへの感謝の言葉を述べ泣き崩れた女を、お客さん――トラヴィスは電話越しから声をかける。
「…やっと見つけた、シルヴィア。探したぜ」
聞き覚えのある声に、女――シルヴィアは顔を上げ、トラヴィスの呼びかけに応じた。
「目を…目を開いていいの?」
「ああ…帰ろう、俺たちのサンタデストロイへ」
シルヴィアは涙を流し、手を窓越しのトラヴィスの手と合わせた。
「トラヴィス…私の、ノーモア・ヒーロー」

END

382 :ノーモアヒーローズ2 ◆l1l6Ur354A :2010/12/05(日) 20:28:30 ID:cvBzMhA40
以上になります
最後のシーンは個々の解釈でおk、みたいな感じ?






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