ジャンヌ・ダルク

ジャンヌ・ダルク

part53-352~353


352 :JEANNE D'ARC(ジャンヌ・ダルク):2010/11/29(月) 19:19:13 ID:HoKtF+WsP
ドンレミ村に住む少女ジャンヌは不思議な腕輪を手に入れたことで、
神の声が聞こえたり、聖なる力で鎧姿へ変身できるようになった。
故郷を滅ぼしたイギリス軍に復讐するため、
幼なじみのリアンや記憶喪失で村に行き倒れていたロジェを守るためにジャンヌは腕輪の力で戦うことを誓う。

はじめは軍に志願しようにも相手にされなかったジャンヌだが、
イギリス軍に襲われているフランス各地の村を救いながら、
次第に仲間を増やしていく。
腕輪の力や、天の声を聞こえることが評判となり、
ジャンヌの意思とは裏腹に聖女として祀り上げられてしまう。
しかしそれゆえに膨大な戦力を保持するフランス王太子軍と合流でき、
イギリスに占領されていたオルレアンの開放に成功した。

この勢いで各地の元フランス領地を解放せんとするジャンヌだったが、
王太子の戴冠式のため聖教会へと向かう最中、
敵の攻撃を受け崖下へと転落しそうになる。
かろうじながら腕一本でしがみついたジャンヌを助けようと伸ばしたリアンの腕に、
ジャンヌの腕輪が巻きつく。
驚いた拍子にリアンの手が緩み、ジャンヌはそのまま川に転落してしまった。
悲しみに包まれる一同。
聖女が亡くなったことを知れば全軍士気が低下すると懸念されたため、
腕輪を継承した上に年恰好の似たリアンがジャンヌの代理を務めることに。

内気なリアンは始めはジャンヌの代理を務めることに重圧を覚えていたが、
腕輪の力や仲間たちの力を借りて快進撃を続け、
ついには王太子の即位式を迎えることができた。

しかし天の声が聞こえない自分はジャンヌの代わりでしか無いと痛感しているリアンは
更なる戦果をと焦るあまり戦線を拡大させていく。
いくら聖なる腕輪があるといえど、その効果は絶対ではなく、
ついにリアンは敗北・イギリス軍の手に落ちてしまった。


353 :JEANNE D'ARC(ジャンヌ・ダルク):2010/11/29(月) 19:21:51 ID:HoKtF+WsP
一方ジャンヌは生きていた。
泉で目を覚ました彼女は木から人の上半身が生えている者に声をかけられた。
その者の声こそ、ジャンヌが天の声として聞いていたものだった。
彼の名はルーサー。
かつて腕輪の英雄と呼ばれ、魔王の侵略から地上を守った一員だ。
彼の持つ腕輪を通して、ジャンヌに語りかけていたのだった。
彼によると、イギリス王は復活した魔王に操られている。
魔王さえ倒せばこの戦いは終わるらしい。
ジャンヌはルーサーから新たな腕輪を受け取ると、仲間たちの元へと急ぐのだった。

仲間たちと合流したジャンヌは、ルーアンで処刑されようとしているリアンを助けるために奔走する。
が、たどり着いたときには既にリアンの体は火に包まれて物言わぬ骸となっていた。

そのショックで、ロジェは驚くべき怪物へと変貌を遂げた。
ロジェはイギリス軍の非人道的な実験により、死神と融合させられていたのだ。
実験から逃げ延びたものの記憶を失い、ドンレミ村へとたどり着いていたのだった。
リアンの死は間に合わなかったジャンヌのせいだと責め立てたロジェはそのまま姿をくらましてしまった。

一方、魔王の力を得て力を強めたイギリス軍はついにパリを占拠した。
パリの王城に居座るイギリス王ヘンリー6世こと魔王は、かつて腕輪の英雄たちに滅ぼされたことから、腕輪を持つ者を警戒していた。
ジャンヌを倒そうと躍起になり軍を繰り出す魔王。

イギリス軍は殆どが魔物で構成され、その中にはロジェの姿もあった。
ロジェと戦う度に彼の説得を試みるジャンヌ。
はじめは融合した死神の影響もありジャンヌに憎しみをぶつけていたロジェだったが、
ついには死神の力を制御することに成功し、ジャンヌに謝罪して仲間に加わるのだった。

ジャンヌは魔王との決戦のため、パリ王城へと侵入する。
魔王との戦いは熾烈を極めたが、腕輪の力により魔王を倒すことに成功する。
正気に戻ったヘンリー6世はすぐに戦争を止めることを誓ってロンドンへと帰っていった。
ジャンヌは仲間と別れ、ロジェと二人で故郷のドンレミ村へと戻る。
実はイギリス軍の襲撃から逃げ延びていた村人たちが戻っていた村で二人は歓迎されるのだった。

おわり

最終更新:2010年12月11日 00:15