四八(仮)

四八(仮)

 

要約スレpart3-60

part56-369,370,372~378,384~387


60 :ゲーム好き名無しさん:2009/01/22(木) 19:23:17 ID:xoa+oTPz0
保守代わりに書いておくか。

『四八(仮)』
各都道府県に伝わる民話や怪談を体験出来る本当に恐ろしいゲーム。
ちょっとだけ話を抜き出して書くと

・ある日、謎のダンボールが送られてきた → ダンボールから何か出てきた→ 悲鳴 → 完 
・ヒバゴンって知ってる?と写真を見せられる → ヒバゴンのドアップ写真 → 怖いでしょ?じゃーねー! → 完
(※どちらも1、2分で終了)

凄惨なバグ、極悪サポート、勝手に動き回ってクリアを阻むNPC、個性的なゲスト、etcが現れる異色作。


369 :四八(仮):2011/05/10(火) 06:35:52.71 ID:6xmMsWrnO
ストーリーは一本道で、ゲームが強制終了(ここはバグではなく仕様)する選択肢を選ばない限り必ず同じエンディングになります。全12話構成です。

OP
ある日、主人公佐藤隆明の元に一通の電話が届く。
「佐藤隆明さん、おめでとうございます!
このたび、まったく新しいタイプのゲームのサンプルモニターとして、一万人の中からあなた様が選ばれました。」
電話の相手の女性に誕生日、血液型、性別、家族構成、住所を聞かれそれに答えると、
一週間後、周防勇人という差出人からプレステ2用の始めて耳にするゲーム『四八(仮)』が佐藤の元に届く。
さっそく起動すると、オブザーバー(サポーター的な感じ)を5人(※)の中から選び、オブザーバーは、最初に佐藤の出身地の怪談を紹介すると、佐藤はそれにのめり込んでいくのであった…

※①執事風のおじいさん
②ツンデレ男。「絶対に俺をオブザーバーに選ぶなよ!」
③顔がむくみぎみのメイド。アニメ声
④ミリタリオタ風の中年男
⑤男か女か判別しづらい鹿の着ぐるみを着た女。萌え声

誰を選んでもストーリーにほぼ変化はありません。ここでは⑤で進めます。

370 :四八(仮):2011/05/10(火) 08:06:31.85 ID:6xmMsWrnO
1話
佐藤の元にある日、一通の招待状が届く。それは周防からのもので、
モニターから意見を伺う為の情報交換会を兼ねたパーティーを主催するというものであった。
それほど遊んでないがせっかくだから行ってみる。すると、他にモニターに選ばれた五十人ほどの男女が四八(仮)について語り合っていた。
なかなか話しかけるタイミングがつかめないでいると、パーティーの司会者が壇上に現れ、四八(仮)親睦会が始まってしまう。
そして、招待状の中にある番号の書かれた紙でくじ引きが始まるが、おかしな事に佐藤の招待状にはそんな紙は入っていないのだ。
結局、佐藤以外の全ての人が当選しプレゼントが渡された。それも何故かカッター、万能包丁、トンカチといった妙な物だ。
プレゼントを貰ってない人が居ないか問う司会者。佐藤は手を挙げ、紙が入ってなかった事を伝える。
すると「おめでとうございます!!あなたこと本日の主役、四十八人目のお客様でございます!!」
不思議に思いながら壇上に上がると、司会者に羽交い締めにされ、他の参加者に次々と凶器を振り下ろされる。
佐藤は、ストレスを発散させる為の生け贄に当選してしまったのだ。なすすべもなくボコられる佐藤。


ふと気がつくと佐藤は自宅のベッドに居た。悪夢をみていたようだ。
現実世界でも同じ招待状が届いていたので、せっかくだから行ってみる。すると、パーティーは昨日であり、持ってきた招待状も無くなっていた。
しかも、ホテルマンが言うにはパーティーの主催は佐藤で、昨日もしっかりパーティーを楽しんでいたとの事。
もちろん身に覚えはない佐藤。違うと言っても話は平行線のまま動かず、仕方なく佐藤は狐につままれた思いでホテルを後にするのであった。
372 :四八(仮):2011/05/10(火) 09:01:40.84 ID:6xmMsWrnO
2話
少しずつ、四八(仮)を進める佐藤。
夜の十時過ぎに家のチャイムが鳴る。覗き穴をみると女の子が居た。知り合いではないが怪しくはなさそう。
ドアを開け応対すると、あのゲーム本当に素晴らしいですといったお礼を言われる。
佐藤は自分がお礼を言われるような覚えが無く戸惑っていると、女の子は立ち去ってしまう。呼び止めるが姿はもうない。
あのゲーム?四八(仮)の事だろうか?そういえばあの女の子は四八(仮)に出演していた女の子だ。
何故お礼を?四八(仮)を遊んだから?彼女はモニターの住所を送り主から聞いて、わざわざ一人ずつ訪ねているのだろうか?

3話
なんだか体調の良くない佐藤。四八(仮)を始めてからだ。時折、意識も飛ぶ。家族も心配し病院を進めるが、病院は嫌いだ。
それでも四八(仮)を続ける佐藤。ゲームは中盤に入るだろうか。止めたくてもついつい遊んでしまう。

4話
四八(仮)のプレイを続ける佐藤。コツもつかめてきた。そんなある日、一通の手紙が届く。差出人の名前は無い。封を切ると一枚の紙があり、こう書かれていた。
『お前の遊んでいるゲームは危険なゲームだ。これ以上ゲームを続けてはならない。続ければ続けるほど、深みに嵌っていくのだ。
もしそのゲームを終わらせれば、大変なことが起こる。今ならまだ、取り返しはつく。そのゲームを今すぐにやめろ!』
誰が差出人なんだろうか?こんな手紙を信じれる訳が無い。嫌がらせだ。

373 :四八(仮):2011/05/10(火) 09:53:31.87 ID:6xmMsWrnO
5話
佐藤が外を歩いていると、見ず知らずの若者に声をかけられた。その若者が言うには、佐藤が四八(仮)に出演しているらしい。
その若者の名は坂上修一といい、彼は四八(仮)にはまってて、毎日といっていいくらいやっているという。
だからこそ佐藤に気がついたのだが、佐藤は四八(仮)に出演した覚えはない。佐藤が人違いでは?と尋ねると坂上は
「え?佐藤隆明さんじゃないんですか?」
確かに名前は合っている……どういう事だ?佐藤は困惑するが、坂上も顔も名前も一緒なのに違うなんて…と困惑するが、
坂上は発売前だから隠しているんだと勘違いし、佐藤の前を立ち去ってしまう。
彼は何者だろう?四八(仮)を知ってる事からモニターなのは確かだが…

6話
今日も四八(仮)をプレイする佐藤。四八(仮)を始めてから、妙な事ばかり起こっているような気がしてならない。
だがゲームは止めたくない。進める事で真相がわかるような気がするのだ。

その時、いきなり自宅のドアが乱暴に叩かれる。「おい。いるのはわかってんだよ!」
誰だろう?家族も不審に思っているに違いない。家族?私には一緒に暮らす家族など居ただろうか?
……何を考えているんだ私は。家族は留守で私はそれをいい事に四八(仮)に熱中していたんじゃないか。佐藤はそう思った。
依然として叩かれるドア。覗き穴を覗くと、肉付きが良く、髭を蓄えた人物が怒りの表情を浮かべ立っていた。見覚えはない。
ドアを開けると、その人物はゲームのシナリオを依頼されていたらしく。その原稿料が払われていないと佐藤に詰め寄る。
しかし佐藤には、シナリオを頼んだ覚えなんてない。
佐藤は人違いでは?と返すが、その木原浩勝と名乗る男は、佐藤のことを周防勇人だと言い、更に詰め寄る
結局「次に会うのは法廷だぜ!」と言い残し去っていく木原。何故、木原は佐藤と周防を勘違いしているのだろうか?

374 :四八(仮):2011/05/10(火) 10:25:18.45 ID:6xmMsWrnO
7話
木原はもう来なかった。きっと人違いだと気付いたのだろう。ただ、いつ書状が来るかと思うと胃が痛い。
後から知ったが、木原は名の知れた作家で、もしマスコミにでもこの話を持ち込んでいたら…自分が正しいと思っていても後ろ暗い。
みんな今日は帰りが遅いな…。でも帰ってきた時にゲームをしてたら良い顔されないので、一旦ニュースでも見ることにした佐藤。
するとそのニュースでは、ゲームを使った新手の詐欺で周防勇人が逮捕されたと報道していたのだ。
大掛かりな詐欺会社を経営していた周防は、自社で開発したゲームに特殊な映像と音声を仕組み、
モニターに送るという手口で、モニターの意識を錯乱し、その隙に窃盗を行う、窃盗をさせる等を繰り返していたのだ。
驚きを隠せない佐藤。そうか、体調が悪いのも、妙な出来事も全部四八(仮)のせいなのか!
今まで佐藤を訪ねたり声をかけた人々も、このゲームのせいで意識が変になってしまったのかもしれない。
彼らも被害者なのか…なんて恐ろしいゲームなんだ…。


…だが……ここまでやったのにもったいない。せっかくだから続けよう。周防も捕まったんだし、もう操られる心配もないだろう。誰にもバレやしない。
それに詐欺会社が作ったゲームにしてはかなり面白い。このまま遊んでエンディングを見てみたい!
引き続き四八(仮)を続ける佐藤。

375 :四八(仮):2011/05/10(火) 11:32:38.21 ID:6xmMsWrnO
8話
あれから数日、周防の名前もすでに世間には忘れ去られていた。警察からの連絡も特に来ない。
佐藤は四八(仮)を続けていた。だが、体調不良は相変わらずなものの、不可解な事などは起きなくなっていた。
事件が公になり、皆四八(仮)を止めたからだろうか?

ある日、ポストに封筒が入っていた。それには何の名前も書いていない。
佐藤は、以前にも同じような手紙(4話)が届いていたのを思いだす。
中にはやはり一枚の手紙。そこには…

『もう手遅れだ』

何が手遅れだってんだ?そういえば今まで届いた郵便はどれも全て四八(仮)に関してのものだった。これもそうだろう。

しかしコントローラーを置く事はできない。ゲームの先が知りたい。ごみ箱に手紙を投げ捨てる佐藤。

9話
四八(仮)を続ける佐藤。このゲームは本当に良く出来ているとつくづく感心させられる。普通に販売しても売れるのではないだろうか?周防も馬鹿だなぁ。
その時、家のチャイムが鳴る。「お届け物でーす」また手紙だ。差出人は稲川淳二。
中を見ると稲川の怪談チケットが入っていた。なんで私に…?

数日後、せっかくだから行ってみる事にした佐藤。
(そこで稲川が橋の下の幽霊の怪談をしているムービーが5分程流れる。スキップ不可)
その独特の語りにすっかり引き込まれた佐藤。怪談が終わり帰ろうとすると誰かに呼び止められ、
そいつは、佐藤が話しかけても無視して身体を引っ張っていき稲川淳二の楽屋まで連れていき稲川と対面。
稲川「久しぶりですね。お元気にしておられましたか?ゲームの制作は進んでますか?発売日は決まったんですかねぇ?
タイトルは…そうそう『四八』」
何を勘違いしているんだこの男は!?佐藤はゲームなんて作っていないし、稲川とも初対面だ。人違いでは?
しかし、稲川はゲームを作るからゲストで出てほしいと佐藤に頼まれていると主張する。原作者は別の名前だが、確かに佐藤らしい
そして『四八』の広告チラシを見せられ愕然とする佐藤。自分は知らないぞ…

376 :四八(仮):2011/05/10(火) 12:17:39.58 ID:6xmMsWrnO
10話
四八の発売日が迫り、稲川淳二出演のCMがテレビで流れ始める。
「この四八というゲーム、ある隠された秘密があるんですよ…この話を聞いた時、私ぞ~~っとしましたよ。
このゲーム…本当にやばいですよ…あなた、覚悟した方が良いですよ?」
テレビ番組や雑誌でもしきりに特集が組まれるようにもなった。
この四八の内容は、佐藤の遊んでいる四八(仮)に酷似しているのだ、この奇妙な一致は何だ?
周防の事件について詳しく調べると、周防の作ったゲームは四八(仮)ではなく別の恋愛シミュレーションだったのだ(東京シナリオでプレイ可)
では、佐藤の手元にある四八(仮)とは一体何なのか?誰が届けたのか?

数日後、その真相を知るために四八発売元のバンプレストにアポ無しで凸する佐藤。すると出迎えてくれたのは、ゲームのオブザーバーで登場した女(ユウ)。
ゲームとは鹿の着ぐるみを着て、可愛く(佐藤視点)、元気だったユウが現実では無愛想で態度も最悪だった事にショックを受ける佐藤。
やがて、会社の一室で四八のプロデューサー(石川肇)と話す事に。
佐藤は自分が遊んでいるゲームが『四八(仮』という作品で、今度バンプレストから発売されるゲームに瓜二つであることを何とか伝えようと必死に語った。
すると、石川は新作出す度にいちゃもんつける奴が居やがると不機嫌そうに嘆く。
もちろん佐藤にそんなつもりはなく、ただ自分が体験した不思議な出来事の真相を知りたいだけである。しかし石川は聞く耳を持たない。
「四八の原作者は飯島多紀哉という奴で、彼に伝えておくから彼と話してくれ。盗作したって言いたいんでしょ?」
まるで信じてくれない。
結局、佐藤の連絡先だけ聞き、一人で出ていく石川。佐藤も仕方なくバンプレスト本社を後にする。

377 :四八(仮):2011/05/10(火) 12:50:09.21 ID:6xmMsWrnO
数日後、佐藤の元に四八原作者の飯島多紀哉から電話が届く。近くの喫茶店で話しをする事に。
佐藤は前と同じく、自分が遊んでいるゲームが『四八(仮』という作品で、今度バンプレストから発売される四八に瓜二つであることを必死に伝えようとした。
すると、飯島がおもむろに語り始める。
飯島の会社に差出人不明の企画書とシナリオが送られてきて、それを見て面白いと感じた飯島がそれを元にして作ったのが『四八』なのだという。
自由に使って欲しいと書かれたメッセージも付いていたので、自分の作品として制作したのだ。そして世に発表された途端に出てきた佐藤。
飯島「私があなたの作品を盗作したって言いたいんでしょ?貴方があの企画書を送ってきたのに人が悪いですね
貴方が欲しいのは金ですか?四八原作者としての名声ですか?」

飯島も全く佐藤のいう事を信用して居なかった。佐藤の言う事を理解出来ない飯島は、次第に苛立ちを見せる。
「ネットの某匿名掲示板ではあらぬ捏造や誹謗中傷で酷い迷惑を受けているし。
あの手の匿名掲示板なんてね、自作自演なんですよ。知ってます?自作自演。自分で書き込んだものに自分で答えるんですよ。
勝手にあることないこと捏造して、それを自分で自画自賛して、いかにも多くの人間が賛同しているかのような錯覚を与えるんです。
あなたも誹謗中傷しているアンチなんでしょ?」

その態度に酷く困惑しながらも、何とか飯島に信じて貰いたい佐藤はその四八(仮)の実物を見せると言い、飯島の予約したホテルに持っていく事にする。

378 :四八(仮):2011/05/10(火) 13:27:57.87 ID:6xmMsWrnO
数日後。約束通り、佐藤は飯島の予約したホテルの一室に四八(仮)を持って行き、ゲーム機にセットする。

……が動かない。そんなはずは……飯島が勝ち誇ったような態度を取る。
「どうして動かないんですか?w
…それで何が欲しいんですか?お金?四八原作者としての名声?」
そんな三文芝居は止めて現実的な話をしようという飯島。だがもちろん佐藤にはそんなつもりはないので反論すると。
今度は、四八のデータを佐藤がハッキングしたんだと言う飯島。でなければ発売日の四八の情報など知る事は出来ない。
これも、もちろんそんな事はしていない。結局、この後全く話が進まず解散となった。

家に帰って四八(仮)をセットすると、今度はしっかりと動く。どういう事だ?
ユウも、いつも通り元気な姿で佐藤を出迎えてくれた。するとどういう事か大勢のゲームの登場人物が、
次々と四八の原作者は佐藤隆明だと、佐藤に語りかけてきたのだ!
そうか…そう言われたらそんな気がしてきた佐藤。いや、誰かが仕組んだ罠だ。誰が?家族?友達?

そういえば私に友達はいただろうか?家族は?戸惑う佐藤。

数日後、飯島から電話が届く。
「やってくれたねぇ、あんた
あんただろ?匿名掲示板に好きなこと書きまくっているのは!
『四八』の原作者は、佐藤隆明だという書き込みをしたじゃないか!
お決まりの自作自演までして、しかも頻繁にしつこくしつこく書き込んで!一体何が目的なんだ!名声が欲しいのか!」

佐藤は否定する。佐藤もどうしていいのか、どうしたいのかすらわからなくなりかける。
そのうち飯島は電話を切ってしまう。
384 :四八(仮):2011/05/10(火) 17:20:20.80 ID:6xmMsWrnO
11話
『四八』発売が迫る。今はもう某匿名掲示板への迷惑な書き込みも無くなっていた。
雑誌を見ると、『四八』原作者のところには飯島多紀哉ではなく、佐藤隆明の名が入っていた。何故?
やはり佐藤にはゲームのシナリオを書いた覚えがないのだ。やはり誰かに騙されて…それとも自分の頭がおかしいのか…

そんなある日、佐藤に一本の電話が届く。飯島だ。なんでも『四八』についてファミ通のインタビューがあるので、アイドルのきららちゃんと一緒にインタビューをお願いしたいとの事。
急な誘いに戸惑いながらも、流されるままに承諾してしまう佐藤。
収録場所に行くと、きららちゃんの他にバカタール加藤、吉池マリア。
彼らに『四八』を絶賛されると佐藤も嬉しくなった。きららちゃんの質問にもスラスラと答える事ができる佐藤。
佐藤は発売されてない四八の全てを知りつくしていた。やはり、このゲームの原作者は私なのだろうか?佐藤はそう思い始める。
インタビューが終わり、飯島と話す。飯島によるとすでに『四八』の続編や映画化の話も多くの会社からきている等、
すでに様々なコンテンツ展開が予定されていると言うのだ。続編を正式に書いて貰う事を依頼されると、佐藤は二つ返事で承諾する。


そして『四八』発売日が明日に迫る。みんなが『四八』を楽しみにしている。みんなの嬉しそうな顔が浮かぶ。みんなが楽しみにしているのだ、佐藤の『四八』を。
多くの人が恐怖し驚き、時には笑うだろう。続編の話も決まった。みんなの反応も楽しみだ。映画のオファーまで在って夢のようだ。





…夢?


本当に、『四八』は私が考えたものなのだろうか?再び苦悩する佐藤。佐藤には『四八』を作った覚えがない。
なら家族に証明して貰おう。でも私に家族は何人居る?そもそも家族は居る?何処に居る?もしかしたら誰も居ない?

それよりも私は誰?私は佐藤隆明だ。それさえ本当なのか?そう思い込んでるだけなのかも。いや、確かに佐藤隆明だ。

私は佐藤隆明。
私は佐藤隆明。
私は佐藤隆明。
私は…

385 :四八(仮):2011/05/10(火) 19:10:29.75 ID:6xmMsWrnO
最終話

私は佐藤。私は佐藤。私は佐藤。
佐藤は病院に寝ていた。佐藤を心配そうに見つめる5人の医者。(オブザーバーと同じ人)
佐藤からは私達のことはどう見えるのだろう。医者達が呟く。
佐藤は独り言のように淡々と怪談を話していた。どうしてこんな話を永遠と…?そんな病気なんて知る由もない。始めてのケースだ。
だが、同様な患者の数は、増加傾向にある。何故だろう。

佐藤を散歩に連れていく事を頼まれたユウ。車椅子に乗せられ、顔には目以外を包帯でぐるぐる巻きにされている佐藤。
ユウは佐藤に話しかける。話題は、今度バンプレストから発売される四八というゲームが佐藤の話にそっくりな事。
もしかしてあのゲームを考えたのは佐藤?すると佐藤は言う。
「この世界を考えたのはあなたも同じなんですよ?あなたも佐藤隆明さんじゃないですか」
包帯を取りはじめる佐藤。
「あなたの名前も佐藤隆明。思い出して下さいよ。わかりますか?この世界は…
 あなたも、この病院も、この世界も、すべて『四八(仮)』の中にある」
四八(仮)とは?(仮)って何?困惑するユウ。
「佐藤隆明がそこでプレイしているゲームのことです。私も佐藤隆明。あなたも佐藤隆明。この世界を知りつくしているのも佐藤隆明。この世界は『四八(仮)』の中にある」

386 :四八(仮):2011/05/10(火) 19:14:38.70 ID:6xmMsWrnO
佐藤の話を聞いている内に、洗脳状態になるユウ。『これからは私が佐藤隆明なのですね?』
「いいえ。ずっと昔から、あなたも佐藤隆明です」

ユウは佐藤の付けていた包帯を渡されると、自分の顔に巻いていき、車椅子に座る。佐藤はユウを何処かに運びながら話す。
「佐藤隆明さん、おめでとうございます!このたび、まったく新しいタイプのゲームのサンプルモニターとして、一万人の中からあなた様が選ばれました。」

佐藤はユウに誕生日、血液型、性別、家族構成、住所を聞く。虚ろなユウから発せられる答えは全て佐藤と同じ物であった。
佐藤が病院の鉄でできた四八号室の扉を開けると、そこは異空間が広がっていた。
そこに居たのは、同じく顔に包帯を巻いた人々。彼らも皆、佐藤隆明なのだ。
「さあ、佐藤さん。『四八』の世界をお楽しみください
 私も、あなたも、あの全ても、みんな最初からこの世界の佐藤隆明です」
佐藤はそう言うとユウをそこに残し、出て行ってしまう。扉も消えてしまった。
皆の口からはひたすら「私は佐藤隆明。私は佐藤隆明」ユウもその仲間になり、同じく呟くのであった。
「私は佐藤隆明。私は佐藤隆明。」

そして砂嵐のあと暗転する画面に浮き上がる文字。




あ な た は 本 当 に

佐 藤   隆 明

で す か ?


(終わり)

387 :四八(仮):2011/05/10(火) 19:29:07.24 ID:6xmMsWrnO
以上でメインシナリオは終わりです。セーブすると二周目と表示されますが、何度やり直しても変化はありません。
シナリオの最期の方は、理解しにくい点がありますが、
好意的な取り方をすればプレイヤーに考えさせ、それぞれプレイヤーによって様々な解釈が出来るんだよと言う事なのかも知れませんね。

そのうち、都市シナリオについても軽く追記したいですが、そちらを他に書きたい方がいらっしゃれば、書いて頂いても構いません。
以上、結構はしょりましたが、メインシナリオを大まかにまとめました。見てくださったスレ住民の皆様。まとめWikiの皆様、ありがとうございました。

最終更新:2011年05月21日 21:01