ドラゴンスレイヤー英雄伝説II

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302ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ:2011/08/04(木) 13:28:53 ID:gXWUxs3.
最初に用語解説

【竜の卵】
世界各地に点在する球体で、中には地震の直後に浮上してきたものもある。『世が暗黒に包まれし時 卵から竜がよみ
がえる』という伝説がある。

【ドラゴン】
ソルディスのカウルにあるドラゴン牧場に住む白竜。卵から孵って最初に見たセリオス王を親と思い込んでいるらし
く、セリオス王だけが乗りこなすことができる。

【ファーゲスタ帝国】
皇帝ゴドウィンⅡ世が治める地下帝国。ゴドウィンⅡ世は圧政を行っており、各地に不満が募っている。

【女神フレイア】
イセルハーサの最高神。人々に知恵を授けたとされる。

悪神アグニージャが倒され、イセルハーサに平和が訪れた。
セリオスはディーナ姫と結婚し、ファーレーン王国の王となった。
共に闘った仲間たちも、もはや武器を取ることもなくそれぞれの故郷へと帰っていった。
ほどなく、セリオスとディーナの間には王子が誕生した。

全ての人々に望まれた、ファーレーンの皇太子。
王子はアトラスと名付けられ、あふれる愛情に育まれて15歳となった。
輝く金の髪と、利発な瞳……そしてなによりも、父譲りのまっすぐな心。
悪を知らないまなざしはいつも民たちを見つめ、やがて王となる使命に燃えている。
人々はアトラス王子を愛し、王子は人々を愛する。
ファーレーン王国は、セリオス王という大きな太陽とアトラス王子という小さな太陽に護られてますます栄えた。

そんなある日、イセルハーサ全土を大地震が襲った。
古い建築物が倒壊し、各地に深刻な被害が及んだ。
突然の災害に始めのうちは混乱があったが、人々は力を合わせて復旧に励みイセルハーサは間もなく元どおりとなった。

……かのように、見えた。

そう、誰も知らなかったのだ。
新たな災いが降りかかろうとしていることを……

※この後洞窟から宇宙服のようなものを着た人間(?)が何人か出てきて、それをモンスターとみた『ドレイク』と
『ライル』が襲いかかり倒すというシーンが流れる。
(以上OP)

303ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ:2011/08/04(木) 13:29:36 ID:gXWUxs3.
序章・平和な日々
王子アトラスは立派な国王となるため、両親と離れサースアイ島で暮らしながら教育を受けていた。
そこでは毎日のように勉強をサボってはスライムいじめに精を出していたが、ある日突然父王から首都ルディアに召喚される。
「アトラスよ。おまえもそろそろ16歳となり王位に就く資格が与えられる。そこで私の旧友である他国の指導者に地
震見舞いの親書を届けるついでに、後学のため各地を見てまわるのだ。ただし王子としてではなく、お忍びとして一
人で行くのだぞ」
父王から武具と資金を受け取り、アトラスはルディアを旅立った。

ファーレーンを出たアトラスはまずネリアの船に乗り、赤スライムの出没するウォンリークへと着く。だが、通りが
かった酒場の前で酔っ払いに絡まれ所持金を全て奪われてしまう。ある正義漢が酔っ払いを追ったが、そのまま行方
は知れなかった。
仕方なく無一文のまま旅を続けてウォンリークの首都リーゼルに着いたアトラスは、ともかく門番に身分を明かして
ジェストン公に親書を渡した。すると、王宮を出たところで先の正義漢がまたやってきた。
「ようよう、お前親書を届ける旅をしてる王子なんだって?俺はランドーってんだ。俺も連れてけよ」
「だめだよ。父上から『供を連れて行くな』って言われてるんだから」
「そんなのわかりゃしねえよ。俺は供じゃなくて『仲間』なんだからな。それにお前一人じゃ何かと危険だろ?」
こうして呪文使いのランドーが仲間になり、アトラスは父王から受け取った武具を売り払って渡航費を工面し次の目
的地であるラヌーラへ向かった。

ラヌーラの首都セリスに着いた二人だったが、『竜の祭』の準備のせいで警戒が厳しく城には入れない。
そこで大富豪であり国の有力者であるジェラルド氏の使いならば城に入れると知った二人は、取り次ぎを頼みに氏の
もとへ向かった。
しかしジェラルドは娘のフローラを可愛がるあまり他人を近付けないため、二人に面会する気もろくに無い。
やむなく二人は(元)リストンの館に続く道から邸宅の裏口に入り、フローラに会い取り次いでもらうことに成功する。
「お父様、この人たちは悪い人たちではありませんわ。なんとか力を貸してあげてくださいませんか?」
かくして城に入れるようになったアトラスは無事エリオン王に親書を渡し、次の国へ行く前に竜の祭を見ていくことにした。
だが無料につられてスエルの宿に泊まった途端、寝込みを襲われアトラスは誘拐されてしまう。連れてこられたのは
元海賊のボアードが経営するボアード海運で、誘拐したのは社長の妻のジーナ。
誘拐の事実を知った社長のボアードと助けに来たランドーのおかげで無事帰ることができたが、その時ランドーは呪
文で赤スライムを呼び出してしまっていた。
「俺は親父と一緒に変身の呪文を研究してたんだ。そしたらある日、その影響で赤スライムを呼び出しちまってウォ
ンリーク中に溢れさせちまった。ほとぼりが冷めるまで逃げようとしてた時に、お前と会ったってわけさ」
スエルに無事帰ってきた二人は、竜の祭の前夜祭を見るため再びエリオン王のもとに向かった。

「いよいよ明日は竜の祭です。お二人ともゆっくり見ていらしてください」
エリオン王に再度謁見しているところに、慌てて兵士が駆け込んできた。
「国王様、大変です!竜の卵が赤く光って中から次々にモンスターが……早くお逃げください!」
王妃ソニアはすでに町民をまとめて避難していたが、竜の祭の際に竜の卵に入る役目を担っている司祭バーバラはエ
リオン王が止めるのも聞かずワプの翼で消えてしまう。
エリオン王は果敢にモンスターと戦い城への侵入を防いだが、モンスターは増えるばかりでキリがない。
「おそらく世界中の竜の卵がこのようになっているでしょう。私は一旦ヨルドに避難しますから、王子様も一度ファ
ーレーンにお帰りください。私も後でファーレーンに向かいます」
一方ルディアでは、この事態を調査するためセリオス王がドラゴンに乗ってウォンリークへと発っていた。

304ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ:2011/08/04(木) 13:30:07 ID:gXWUxs3.
第一章・開かれた奈落
ルディアに戻ったアトラスは父がドラゴンに乗ってウォンリークへと発ったことを聞き、自らもその道中に加わるこ
とを申し出る。
「私も行かせてください。人々のために何かしたいのです」
「王妃様、俺もついていますから大丈夫ですよ」
ディーナ王妃に許され、二人はセリオス王を追いウォンリークの首都リーゼルへと向かった。
そこで父王と行き違いとなったため次の目的地であるラヌーラのヨルド避難所へと向かった二人だが、セリオス王は
すでにエリオン王とともにソルディスに向かった後だった。
そこでさらに父王を追いかけようとした矢先、王妃ソニアに報せが入る。
「王家の墓の扉が壊され、中が荒らされていました。しかもそこに、フローラ嬢のワプの翼が……」
「フローラ嬢にはお世話になったのです。私達にも手伝わせてください」
二人は王家の墓に行き、その奥でフローラ嬢と再会する。
「モンスターに追われているんです!助けてください!」
「きさまら よくも俺の住処に勝手に入ってきたな……」
フローラを追いかけていたプルダームを倒して彼女に事情を聞いたが、返ってきた答えは信じられないものだった。
「あれ以来フレイア様が毎晩夢に出てきて……どこにいらっしゃるかはわかりませんが、私に助けを求めているのだ
と思うのです。今回も、気が付いたらこの洞窟に向かっていました」
「僕らと一緒に父上を追って、そのことについて尋ねてみよう」
こうしてフローラは、二人と行動を共にするようになった。

ウォンリークを出たアトラス達はボアードに頼んで船を出してもらい、ソルディス王国へと到着。そして王子の母デ
ィーナ王妃の実家である首都バズヌーンに着いたが、ここでもセリオス王とは入れ違いとなってしまう。
そのため今度はルドラから船に乗り、三人はモレストン共和国へと赴く。その時港町リシェールから首都コルクスへ
の道中で、ファエトで奇妙な鉄仮面の男シンディと出会う。
「シンディは先日この村に彷徨いこんできたのですが、記憶喪失のようで名前以外のことは何も憶えていないらしいのです」
「おまえ……似てる。おまえ、好き。いっしょに行く」
「おいおい、こいつの面倒を見るのか?」
「何かの拍子に、記憶が戻るかもしれませんわ」
「そうだね、僕はかまわないけど?」
こうして、謎の鉄仮面男シンディが仲間に加わった。

さらに旅を続けモレストン共和国の首都コルクスに到着した一行は大統領ハンスに会ったのだが、やはりというか案
の定入れ違いであった。
「セリオス王はゲイルⅢ世のところに行ったのですが、彼の居るファンガスは壊滅しているのです。彼らはどこかに
隠れているとおもうのですが……」
そこでファンガス付近を探してみると、「狼の口」と言われる盗賊達の隠れ家を発見。中で事情を知っているという盗
賊ドレイクに話を聞いてみると、セリオス王らは『奈落の口』という穴に入っていったとのこと。
ちなみにゲイルⅠ世はすでに大地震の後『散歩に行ってくる』と言ったきり行方不明のままであった。
「竜の卵からモンスターが出てくる前、大地震の直後の話だ。地震でここの西に空いた大きな穴から、5匹の見たこ
ともないモンスター(※OP参照)が出てきたんだ。俺と子分のライルはそいつらが危険だと思って退治しようとした
が、4匹しか仕留めることは出来なかった。ライルは残りの1匹にやられちまったんだ。俺は怖くなって逃げ出した。
そしてⅢ世様に事情を話したら、Ⅲ世様はこれ以上モンスターが出ないようにとあの穴に『プアゾの箱』という罠を
仕掛けたんだ」
ドレイクに箱の罠を解除してもらい穴に入ると、途中に異様な格好をした二人の戦士グロッグガードが立ちはだかった。
「前に来た奴らより弱そうだな、これなら眠りタケを使うまでもないだろう」
四人は倒したグロッグガードの異様な姿に戸惑いつつも、セリオス王らを追い穴の奥へと入っていく。

その頃セリオス王ら三人は、先のグロッグガードに捕まり拷問吏ダリスに監禁されていた。

305ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ:2011/08/04(木) 13:30:28 ID:gXWUxs3.
第二章・英雄たちの帰還
穴のさらに奥へと入っていくと、長い地下道の途中に奇妙な老人がいた。
「おじいさん、何日か前にここに三人の男が来たと思うんですけど何か知りませんか?」
「ここから東に行ったところにある池に『戦士の笛』というものがある。それを取ってきてくれたら教えよう」
一行は言われたとおり池から『戦士の笛』を取ってきたが、なぜか老人の姿は消えていた。
仕方なくそのまま地下道を先に進んで開けた町のような所に出ると、子供が兵隊のような者に追われていた。
「俺を馬鹿にしやがって!プロスの収容所に連れて行ってやる!」
子供を助けて町に入ると、姿を消した先の老人がやってくる。
「おお、お前さんたち戦士の笛を持ってきてくれたようじゃな」
「なるほど、そういうことかレイシア」
「そういうことよ、ボザ。お客さんたちを案内してあげて」
老人の正体はレイシアという女性で、アトラス達は『レジスタンス』の隠れ家に通される。そのリーダーと構成員で
あるボザの話は、未知の地底世界に関する事であった。
「この人達が例のグロッグガードを倒したんです。しかも私が腕試しに戦士の笛を取ってこいと言ったらすんなり取
ってくる上に、仕返しに来たガードまで倒してしまったんですよ……あなたたちは、一体どこから来たの?」
「地上だけど?」
「なるほど、おそらく先の大地震のせいでこのイシュタ地方とその『チジョウ』地方が繋がってしまったんじゃな。
皇帝はその穴を塞ぐまで行き来が出来ないようにグロッグガードに守らせていたんじゃ。先日捕まった人達もおそら
くチジョウ地方の人達じゃろう」
「その人は、このアトラスの親父さんだぜ」
「ならば話は早い。実はそのチジョウ地方の話を聞くためにその人達を助けようとしていたのじゃよ。おそらくグロ
ストス城に捕えられているじゃろうから、偵察が戻り次第救出に加わってくれ」
アトラスはレイシアの先導のもとアフルの村の水路からグロストス城に潜入するが、ヘマをして失敗。以降、水路は
固く閉じられてしまう。
やむなく今度はイズーの村からの潜入を試みるが、イズーまでの道は落盤で塞がってしまっていた。
「私の父はガードに捕まったきりなの……爆薬でもあればいいんだけど、武器になりそうなものも全て取り上げられ
てしまったわ」
アトラスらは爆薬を求めてボアードに掛け合ったが、ボアードは珍しい酒と交換しろという条件を付けてくる。
そこで噂に聞いたアフルの酒屋ハーベイに造酒を頼んだが、今は規制が厳しく酒は造っていないという。
「キノコの王様が採れる秘密の場所がアネスの塔というところにあるんじゃが、ガードに見つかってしまってのう。
それ以外のキノコで造る気はないから、採れるものなら一つ取ってきてくれ。そしたら造ってやろう」
アトラスらは見張りを倒して塔に入ったが、塔の中はモンスターだらけ。しかもランドーがシンディの忠告を無視し
て扉を閉め忘れたため、キノコの王様は手に入れたもののモンスターは塔の外へと溢れだしてしまう。
それでもなんとかキノコ→密造酒→爆薬を手に入れた一行は早速落盤箇所を爆破し(今度は威力が強すぎてアネスの
塔まで穴が広がってしまいモンスターがイシュタ地方全体に溢れてしまったが)、イズーの町に着いた。
そのイズーで最近町長になったという人物が城とも密接なコネがあるという話を聞いた四人は、早速その町長の館に
行く。すると新入りの使用人と間違われ、町長から城のナレサ隊長へ『ギルモアの星』を持っていけという遣いを頼
まれた。
アトラス達はこれ幸いと城に入り、ナレサ隊長に会った後再び水路を通って内部に侵入。拷問部屋に辿り着きセリオ
ス王らを発見する。
「父上!」
「なんだ、おまえらは!?どこからもぐり込んだ!?」
アトラス達が拷問吏ダリスを倒すと、そこになぜかイズーの町長が現れる。
「わしはもともと地上の人間で、ゲイルというんじゃ。とにかく、ここから逃げ出そう」
何がどうなっているのかわからなかったが、ともあれセリオス王らを救出することに成功した。

306ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ:2011/08/04(木) 13:32:17 ID:gXWUxs3.
第三章・竜の卵
「大地震の後のことじゃった。わしが散歩をしていると、以前には無かった大きな穴を見つけたんじゃ。入ってみる
とそこには未知の世界があり、地底人がおった。わしは彼らには珍しい地上の物を取引して儲けているうちに、いつ
の間にか町長に担ぎ上げられとったというわけじゃ」
イズーの町長の正体は、行方不明だったゲイルⅠ世だった。
「ある日地底を散歩していると、セリオス王が持っとったはずの『ギルモアの星』という宝石を拾っての。そのおか
げでセリオス王と孫のⅢ世がここに来ていることを知ったんじゃ。あとはお前たちの知っている通りじゃて」
一方セリオス王らが地上の人間によって救出されたことを知った皇帝は、報復をせんと配下のフラッドに命じてさら
に大量のモンスターを地上に送り込んだ。
その後モンスターが地下帝国から送り込まれているらしいことを知り、アトラス達は再び地下に向かう。しかしイシ
ュタのレジスタンスに聞いてみても竜の卵のことは全くわからなかった。
そこで再度イズーのゲイルの元に向かうが、一時別行動をとっていたフローラとランドーから意外な話を聞く。
「ヨルドで司祭バーバラ様とお会いしたのですが、ちょうどその時女神フレイア様のお姿が見えたのです。私はフレ
イア様が仰ったことを口に出してしまったのですが、それを聞いたバーバラ様は竜の卵について話されたのです。女
神フレイア様とモンスターとは、何か関係があるのではないのでしょうか」
合流した四人は早速ヨルドの聖域へと向かい、司祭バーバラに仔細な話を聞く。
「竜の卵とは下僕のヨシュア様を通じて女神フレイア様とお話しする場なのじゃ……が、じつはおつげなど無いのじ
ゃよ。わしら一族は代々竜の祭になると竜の卵に入るのじゃが、そこですることは決められた手順でボタンを押すだ
けなのじゃ。そうするとヨシュア様のいつもと変わらぬお返事が頂けるのじゃよ」
バーバラは、竜の卵の中に入れるという『竜の涙』をアトラスに渡した。
「それを使って竜の卵の中に入ってみてくだされ。ただし、祭壇には触れぬように……」
言われた通り竜の卵に入ると、中には巨大な機械がありそこからモンスターが次々と送られてきていた。手順次第で
止めることができることは偶然に判ったものの、その手順が解らない。
「ファーゲスタには『マスター』という識者がおって、彼らの中にはモンスターの知識がある者もいるという。今は
たった一人になってしまい他の者は皆プロスの収容所に入れられてしまったのじゃが、会ってみれば何かわかるかも
しれんぞ」
イズーのゲイルに言われたアトラスらは、レジスタンスの作った隠し通路を通ってキュベラ地方へと向かった。

307ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ:2011/08/04(木) 13:32:42 ID:gXWUxs3.
そしてキュベラを経由しプロスの収容所へと着いたが、警戒が厳しくとても入れる状況ではない。そこで地下の抜け道を掘ったというレジスタンスの協力者モーガンに依頼し、抜け穴を掘ってもらった。
だがアトラス達が潜入に成功しこっそりと中に入ると、何やら言い争うような声が聴こえてきた。
「あれは事故だったのだ、フラッド。彼らが皆そのように考えている訳ではない」
「他のマスターはどこにいるんだ?」
「フレイア・バイオラ・テクニカのマスターは、皇帝の計画のために城に連れて行かれたよ。わしらもそのうち連れ
て行かれるだろう。フラッド、お前は皇帝に利用されているのだ。皇帝と手を切りなさい」
「自分の弟子があんなにされてしまったのに、なんとも思わないのか?俺はあんたたちを説得するために来たというのに!」
「あの人達、フレイア様を知っているのかしら?」
話に内容には疑問があったが、ともかくフラッドが帰ってから門番を倒して牢を破るアトラス達。そこにいたマスタ
ーと思しき二人の老人に会いモンスターと竜の卵について聞くと、彼等は信じられないような話をした。
「もしや君たちは地上の……?」
「なぜ地上のことを知っているのです?」
「我々の祖先はもともと、非常に発達した文明でもって地上で生活していた。だがそれは悪神アグニージャによって
破壊されてしまったのだ。そこで一部の人間は、フレイアの指示を受けて環境が変わるまで地下で生きることにしたのだ」
「じゃあなぜ、俺達が普通に暮らしている時に地上に出てこなかったんだ?」
「それは……時期を、逃したのだ」
マスターはそのことに関しては口を噤んでしまった。
「竜の卵からモンスターが出てきて困っているんです。止め方を教えてください」
「竜の卵?……あのシェルターのことか」
「マスターとは5人いて、それぞれの専門分野を担当していた。私達は人工衛星ヨシュアのマスターと、歴史を担当
するヒストラのマスターなのだ。モンスターはフレイアの力を使って創り出している」
「どうしてフレイア様がモンスターをお創りになるの?」
「そうか……君達はフレイアを神と崇めているのだったな」
「フレイアのマスターの弟子であるフラッドという若者が、今はモンスターを作り出している。城にいる彼をどうに
かしなければならないのだが、ともかく今は転送を止めなさい」
フレイアのことについては教えてもらえなかったが、ともかくモンスターの止め方を知ったアトラスらは収容者をレ
イシアに任せ地上の竜の卵へと向かう。
「やはり現れおったな。皇帝陛下の計画を邪魔するなまいきなやつらよ」
待ち伏せしていたギャノアを倒して竜の卵の転送装置を止め、地上からモンスターを一掃することに成功したアトラ
ス達であった。

308ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ:2011/08/04(木) 13:33:03 ID:gXWUxs3.
第四章・暗黒の支配者
全ての竜の卵を止めたアトラス達がバーバラに報告していると、突如フローラが叫び出す。
「ああっ……イシュタが……みんなが……」
フローラが見たのは、今まさにイシュタのレジスタンス達が捕えられ新兵器によって街が破壊されるところであった。
アトラス達は急いでイシュタに急行したが、時既に遅く街は破壊され住民は皆連行されていた。仕方なく他の町に行
くも、ゲイルⅠ世をはじめどの町のレジスタンスも殆ど捕えられているという始末であった。
そして各地を廻るうちにアトラス達もユイシスで見つかってしまうが、これを利用して再びグロストス城に潜入する
ことに成功。
牢を破って別館を探っていると、モンスターを作っているフラッドを発見した。しかし、フラッドはアトラス達の説
得に耳を貸さない。
「残念だが、竜の卵は全部俺達が止めちまったぜ」
「モンスターは皆地上まで行かず地下を彷徨いてるだけよ。地底の人達を苦しめてもいいの?」
「それどころか皇帝は、イシュタの町を壊滅させてしまったんだぞ」
「いいかげんなことを言うな!皇帝陛下がそんなことをするはずはない!」
奥の部屋に逃げたフラッドを追ったアトラス達は、フラッドが皇帝と話しているのを見る。
「イシュタを壊滅させたというのは本当なのですか?」
「我々には地上を取り戻すという大きな目的がある。その達成には犠牲もつきものだ。ついてこい、フラッド」
フラッドと皇帝は消えてしまったが、近くを探ると脱走でもしたのか盗みに精を出しているゲイルⅠ世がいた。
「マスターとレジスタンス達は、ウィルの先にあるベルンの収容所に連れていかれてしまった」
ゲイルから通行証をもらってウィルに行った後、辛くも無事でいたレイシアらとキュベラで合流したアトラス達はベ
ルンの収容所へと共に救出へ向かう計画を立てた。
しかし自分のせいでアトラス達が助けた収容者が再び捕えられたことを気に病むレイシア達は、抜け道を通って少人
数で先に行ってしまう。同じ抜け道を通って追いかけたアトラス達だったが、そこに皇帝の刺客カザズームが立ちは
だかる。
「グッハッハッハ。待っていたぞレジスタンスの残党め。皇帝陛下にそむくとどうなるかみをもって知るがいい!」
シリカのディールじいさんに教わった新魔法でカザズームを倒したアトラス達はウィルに着いたが、すでにレイシア
らはベルンに行った後だった。
さらにレイシア達を追ってベルンに着いたアトラス達だったが、なぜか異常に警戒が厳しくとても突破できる様子で
はなかった。
「さっきは危なかったな。おまえがあそこでさぼってなきゃ、潜入されてレジスタンスを救出されるとこだった」
「そういえば、ナレサ隊長ってやつが叛乱を起こしたんだが失敗したんだと。ここに護送される前に脱走したらしいぜ」
レイシアとボザは捕まってしまっていた。アトラスらは仕方なく顔見知りのナレサ隊長を捜し、『ネサの辺土』と呼
ばれる洞窟で彼を発見した。
「わしは皇帝の独裁体制に嫌気がさして、マスター達に指導者になってもらおうと思い叛乱を起こしたのだ」
「それが本当なら、マスター達を助けるために僕らに協力してください」
「よし、ならばわしがお前達を捕まえたことにしてベルンに突入しよう」
ベルンに突入してレイシア達を救出することに成功したが、既にマスター達はいなかった。
「マスター達は皇帝の命令で新兵器を作らされていて、その兵器で自分達も処刑されるらしいわ。プロスに連れて行
かれてしまったみたいだから、ここは私達に任せて救出に行って」
プロスに急行すると、マスター達がまさに新兵器によって処刑されんとするところであった。
「なんだ、貴様らは!?さてはレジスタンスの残党だな?」
アトラス達はディゲンズを倒し、5人のマスターの救出に成功した。

309ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ:2011/08/04(木) 13:34:10 ID:gXWUxs3.
終章・祈り、そして希望
「今から20億年もの昔のことだ。我々地底人はみな、地上で今よりも豊かで自由に暮らしていた。しかしある日突
然、我々の前に破壊神アグニージャが現れ(※前作参照)地上の物を破壊し尽くしてしまった。その時フレイアが人々
を地下に導き、地上が元の姿に戻るまで冷凍睡眠させ人工衛星に地上を観測させたのだ。その後長い年月が過ぎてつ
いに我々が目覚める時がやってきたが、すでに地上には別の人々が生活していた。協議の末、我々は争いを避けるた
めマスター以外の人々の記憶を消し地下にとどまることに決めたのだ」
「それが今のファーゲスタ……」
「当時のファーゲスタは平和だったが、20年前ゴドウィンⅡ世という男が現れ王家を乗っ取って皇帝と名乗り地底
支配に乗り出した」
「ゴドウィンⅡ世は私にガード達と奴自身の体をモンスターに改造させ、強大な権力を我がものにした。多くの人々
が犠牲になり、今や皇帝はフレイアの力を使って地上をも支配しようとしている」
「あの……フレイア様は女神ですわ」
「フレイアは万能の装置であり悪用されないよう正義を守る意思が組み込んであるが、今やその人格部も切り離され
ている。おそらく君が感じたのは、フレイアの行き場のない意思エネルギーだろう」
「どうすんだよ、敵さんはそんなにすげぇもんを使ってんだろ?勝ち目なんかあんのかよ?」
「こちらにもあの新兵器がある。あれを使えば城に攻め入ることが出来るし、その一部を利用すれば皇帝さえも倒せ
る最強の『太陽の聖剣』を作ることができる。その聖剣を使いこなせるのはアトラス君、君だけだろう。しかし、あ
の兵器だけでは聖剣を作れない。グロストス城本館三階のテクニカの部屋にある機材が必要なのだ」
「それだったら、二手に別れて俺がフレイアの部屋を占拠する。リーダーはテクニカの部屋を占拠してくれ。アトラ
ス君は聖剣を受け取って玉座の間に進むんだ。皇帝はそこにいる」
「うむ……いよいよこの時がきたか。一気に攻め込むのじゃ!!」
「わかりました。僕たちも地上で準備を整えてきます」
そして決行の時、マスターとレジスタンス達は新兵器を使って城門を壊しグロストス城に突入。アトラス達もそれに
続く。
そしてアトラス達は様々な障害を乗り越えフレイアの部屋へと着いたが、そこには傷だらけのフラッドが倒れていた。
「すまない……君たちを……誤解していた……あれは……不幸な……事故だった……」
「我々はあの大地震のあと、それぞれの次期候補である弟子たちに地上を視察させた。だが弟子たちが地上に出ると、
二人の人間が襲い掛かってきたのだ」
「そうか!ドレイク達が見たモンスターってのはフラッド達のことだったんだ!」
「私は……地上の人々が……凶悪だからだと……でも……先生は……耳さえ……だから……皇帝に……訴え……復
讐を……しかし……皇帝は……利用していただけだった……フレイアを……悪用し……モンスターを……何とか…
…はばもうと……したが……」
息絶えたフラッドのためにも必ずや皇帝を倒すことを誓うアトラス達は、さらに奥に進む。
そこにガービィという強力なモンスターが立ちはだかるが、その正体は捕まりモンスターに改造されたレジスタンス
の一員であった。アトラス達が戦士の笛を吹くと、ガービィは苦しみ始める。
「アトラス、待たせたわね!これがマスター達が造ってくれた剣よ!」
『太陽の聖剣』を受け取りガービィを倒すと、変身が解けガービィは元の姿に戻った。
「お父さん!?」
「おお、レイシア……最終決戦が始まったのか?」
「ええ。やっと指導者としてふさわしい人が見つかったのよ」
レイシアを加えた5人はいよいよ玉座の間へと進むが、罠によって通路が崩落。
「あっ!シンディ!!」
レイシアとは離れ離れになり落ちたシンディは行方不明となってしまったが、三人は決意を新たにしてついに皇帝と
対峙する。
「フッハッハッハ。私が偉大なるファーゲスタ帝国の皇帝ゴドウィンⅡ世だ。きさまらごときが、よくぞここまでた
どり着いたとほめてやろう。だが、おまえらの強運もここまでだ。どこからでもかかってくるがよい」
その時、突如壁を破って一匹のドラゴンが姿を現した。
「シンディ?シンディなのね?」
「こいつは、父上の所によく来ていたドラゴンだ。あのドラゴンがシンディだったのか」
「おれのおやじのせいだな。変身の呪文を研究してたからな」
ドラゴンの姿に戻ったシンディとともに、ゴドウィンⅡ世を追い詰めるアトラス達。
「なかなか手応えのあるやつだ。そろそろ本気を出してやろう。この私の本当の力を思い知るがいい」
ゴドウィンⅡ世はモンスターの姿になり絶大な力を駆使してきたが、アトラス達は太陽の聖剣の力でこれを倒すこと
に成功した。

310ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ:2011/08/04(木) 13:34:34 ID:gXWUxs3.
「争いは、いつも小さなすれ違いから起こる。アトラス、心しておくのだぞ」

「ありがとう、アトラス。これで正義が守られました。あなたがたにとって、この機械は災いの箱。万能の力など、
もはや必要ではありません。もう決して、開かれることはないでしょう。さようなら、アトラス。私は全ての機能を
停止して眠りにつきます。でも、お別れではないのです。私はフレイア、希望の女神。いつでも、あなたのそばにい
ます。祈りをこめて大地に種をまくとき、未知を恐れず大海に船をこぎ出すとき、愛するひとと大空に夢を描くとき、
いつでもあなたと共にあります。あなたが私を求めるかぎり」

「ねぇ、アトラスさま。ドレイクさんもフラッドさんも本当はいい方たちなのに、どうしてあんなに悲しいことが起
きたのでしょう?」
「たぶん、だれも悪くはないんだよ。もしかしたら、ぼくだって同じことをしたかもしれない。ただ、みんなが少し
ずつ誤解しあっていただけなんだ。それだけのことだったんだよ」
「なに二人で、まとめちゃってんだよ!すぎたことより、これからがたいへんなんだぜ。世界のことをよろしく頼む
ぜ、アトラス!」
「あら、ランドーさん。アトラス皇太子殿下ですわ」
「いいんだよ、フローラ。いままでどおり、ぼくはただのアトラスさ。これからも、力になってくれるね」
「おう、まかせとけ!」
「お手伝い、いたしますわ」

「女神フレイアよ。どうか、力を与えてください。みんなが平和に暮らせるように。今よりもっと幸福になれるよう
に。どうか、見ていてください」

「期待しているわ。あなたなら、きっといい指導者になれる」
「ありがとう、レイシア。これからは、地上の人間と地底の人間が交流する新しい世界が始まるんだ」

小さな太陽はやがて 父を越え大きな太陽として輝く。
(END)






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