E.(Eve return the Eden)
part58-441~450, 453~455

441 ::2011/09/14(水) 00:16:46.19 ID:gQAbObxz0
フリーゲームのE.を投下します。
でもこのゲームの萌えと燃えは実際にやらないと分からないかと。



政府直轄の研究施設に、反政府テロリストが立てこもっている。
その鎮圧のため、特殊部隊が施設に突入する。
目的は、研究者の安全確保、並びにテロリストの殲滅。
それ以外は何も見るな、見ても忘れろ。隊長はそう命令した。

射殺された研究者も少なくないが、何とか生存者を見つけ保護していく。
道中テロリストと戦闘することもあったが、それも倒していく。
(敵グラが同じじゃねーかとツッコミは入れないように)
しかし、3階に辿り着いた隊員が見たものは、血まみれの隊長だった。
テロリストは既に逃走しており、2階にいたのは足止め要員だったのだ。
逃げろ、バケモノが……そう言い残して隊長は死んだ。
警戒しながらも奥へ進む。途中、誰かの気配を感じたが、すぐに消えた。
死んだ仲間や血痕をたどって奥へ進む。
すると、死体の転がる部屋に白い服を着た少女が立っていた。
隊員に怯え、後ずさる少女。怖がらせないため、彼はマスクを外した。
おずおずと近づいてくる少女に、隊員はカインと名乗った。
しかし、彼女はわずかにうめくだけ。とりあえず、少女を連れて退避することに。
一瞬、カインの脳裏に微笑みながら隊員を殺す少女のイメージが浮かんだ。
そんなイメージを振り払い、カインは少女と共に研究所を脱出した。

とりあえず、本部に連絡だけして少女を自宅に連れ帰ったカイン。
恋人のアンナが、自分のお古を着せたりと面倒を見てくれた。嬉しそうな少女。
記憶がないらしい少女に、アンナはマリアと名前をつけた。
医者の友人に明日診てもらうといったカインに、アンナはまた来ると言って帰った。

夜、ベランダで上を見上げているカインのもとにマリアがやってきた。
その視線の先には、灰色の天井。
かつて、世界中で猛威を揮った新種のウィルス。人々は、ウィルスから逃れ地下に潜った。
それが、今現在彼らのいるこの場所だ。だからカインは、空を見たことが無い。
死ぬまでに一度は空を見たいと呟くカインに、マリアも同意するようにうなずいた。

442 ::2011/09/14(水) 00:17:16.60 ID:gQAbObxz0
翌日、カインはマリアを連れて待ち合わせのバーへ向かう。
入れ違いでアンナがカインの部屋を訪れる。
友人のヨハンが言うには、政府の公式発表は実際とかなり異なるようだ。
仕方の無いことだと割り切って、カインはマリアをヨハンにみせる。
どうやら、マリアは事件のショックで記憶を封じ込め、言語障害も引き起こしているらしい。
彼女から事件のことを聞くのは不可能だろう。
気長に様子を見ることにし、会計を済ませようとするカイン。
しかし、彼のIDカードが使えなくなっていた。IDが削除されていたのだ。
ヨハンがとっさに自分のカードを使ったために、何とかその場は丸くおさまった。
しかし、IDカードが使えなくなるとなると、政府が絡んでいることになる。
悪い予感がし、カインはヨハンにマリアを託して自宅へ急いだ。

自宅には、特殊部隊員が待ち構えていた。そして、アンナの死体を見つめる黒衣の男。
「彼女の事は残念だったね。まったく気の毒だ」
笑顔でそう言い放つ男は、少女を引き渡すように告げる。
しかし、カインは男の話など聞いていなかった。
真っ暗な闇の中、カインは影と向き合っていた。
「俺は お前という 獣…」
憎しみを語り、お前など知らないというカインを嘲笑う影。
解放してやると、影は囁く。

カインは突然暴れ出し、特殊部隊員達を殺す。それを見て楽しそうに笑う男。
吠えながら男に飛び掛るカイン。しかし、男にはなぜか攻撃が当たらない。
そして、外からヨハンの声が。心配して駆けつけてきたようだ。
計画を修正する必要があると呟き、男はミハエル=マクベイと名乗り消えた。
部屋に入ってきたヨハンは、惨状に立ちすくむ。まだ正気の戻らないカインが飛び掛る。
しかし、割って入ったマリアが超能力でカインを吹き飛ばした。
その衝撃で意識を取り戻すカイン。アンナの死に、涙を流した。

そして、カインの復讐は始まった。

カインが目を覚ますと、マリアが心配そうに覗き込んでいた。
ヨハンの私設病院に運び込まれかくまわれていたのだ。
何が何だかよく分からないが、とにかく行動しなければならない。
動こうとするカインを、ヨハンが止める。しかし、カインは聞かない。
ため息をついて、ヨハンは彼と共に行くことにした、
ヨハンとて、この件に関わってしまった以上、今までどおりではいられないのだ。

443 ::2011/09/14(水) 00:17:45.68 ID:gQAbObxz0
ヨハンが推測するには、政府は超能力を持つマリアを捕縛したがっており、
そのために彼女に関わった者全てを抹消するつもりなのだろうとのこと。
まずは、抹消されたIDをどうにかすることが先決だ。
IDがなければ、この世界では暮らしていけない。
蛇の道は蛇、そう語るヨハンの案内で以前にも立ち寄ったバーへ。
ヨハンは、個人的な研究のための薬品を入手するために裏社会とつながりがあるらしい。
なじみの情報屋から、偽造IDカードを扱っている組織についての情報を得た彼らは
ロストナンバーと呼ばれる無法地帯へ。

元締めのいる廃ビルに向かうと、当然ながら手下達に止められる。
カインの遠慮会釈のない言葉のために場は一触即発状態に。
それを鎮めたのは、他ならぬ元締めだった。
カインのことについて知っているらしい元締めに案内され、エリアの奥へ。
元締め曰く、偽造カードを製造している施設は別にあるため自分で取りにいけとのこと。
その間のつなぎとして、一定期間でデータの消える仮のカードを渡してもらう。
特に代価を要求しなかった元締めを怪しむが、今は他にすがるものもない。
廃屋の地下に隠された施設へ向かうことに。

地下の施設までの道のりには凶暴化したネズミやミミズが巣くっていた。
それらを退け、カイン達は施設へとたどりついた。
中にいたのは、やけに落ち着きのない金髪の女。
まだノルマが終わっていないことを謝る彼女に、冷静に客だと名乗るカイン。
どうやら、彼女は組織の人間だと思っていたらしい。彼女はエキドナと名乗った。
カインの話を完全に無視し、エキドナは身の上話を始める。
孤児だった彼女は犯罪組織に拾われ、小さい頃からハッキングや偽造などを叩き込まれた。
そして現在、ここで偽造IDカードを作らされているのだ。
キレかかるカインをなだめながら、ヨハンは彼女に急いでくれるよう穏やかに頼んだ。

しばらくしてから、IDカードが完成した。
予想より簡単に手に入ったと安堵するヨハンの隣で、カインはドアをにらむ。
カインの指示でドアから離れると、そのタイミングで特殊部隊が突入してきた。
「…実験素体『イヴ』を確認。これより捕獲する」
怯えた顔で後ずさるマリア。自分も抹殺対象に入っていることに慌てるエキドナ。
特殊部隊員の後ろには、入り口でもめそうになった手下達。
組織は、政府と裏で繋がっていたのだ。そして、エキドナをエサにカイン達を誘導した。
見捨てられたことにショックを感じるエキドナに構わず、カイン達は手下を返り討ちに。
人が死ぬ場面を見てしまったエキドナは、思わず人殺しと叫んでしまう。
しかし、特殊部隊はそんなエキドナにも銃を向ける。やむなく応戦することに。
特殊部隊員全員を殺した後、人を殺した感触に嘔吐するエキドナ。
彼女をなだめ、ヨハンは急いで脱出しようと提案する。

444 ::2011/09/14(水) 00:18:11.66 ID:gQAbObxz0
真っ暗な部屋の中、マクベイと一組の男女が向かい合っていた。
包帯を全身に巻いた女――ユェンが、イヴの捕獲に失敗したマクベイを問い詰める。
盲目の男――イサクも、それに同調する。
しかし、マクベイは余裕の表情だ。そして、この件からは外れると言い出した。
『委員会』の目的を忘れたのかと問い詰める二人を無視し立ち去るマクベイ。
苛立ちながらも、二人だけで計画を進めることにしたユェンとイサク。
「母のもとで会おう」

どさくさに紛れて、エキドナはカイン達と共にヨハンの病院に逃げ込んでいた。
結局、組織に捨てられ帰る場所を失ってしまったエキドナを匿うことに。
立ち直りの早いエキドナに不安を覚えるも、次の行動を考えるカイン達。
カインは、エキドナに政府のデータベースに侵入できないか訊ねた。
一般の端末からは無理でも、政府施設の端末からならできるかもと答えたエキドナ。
エリア2の工場内ラボはどうかと提案するヨハンの案に、カインは乗った。

受付をかなり乱暴な手段で突破したカイン。当然、すぐバレた。
工場見学に来たなどという愉快な嘘をつくエキドナを無視し、カインは職員を黙らせた。
戦闘後に興奮しているカインを見てドン引きのエキドナ。
要所要所の扉のロックをエキドナに解除してもらいながら、一行は奥へ進む。
しかし、最後の扉のロックが開かない。するとマリアが超能力で扉をこじ開けた。
急いで潜り込んでハッキングを開始。マクベイのことを調べる。
データはほとんど無かったが、彼が「委員会」に所属していることが判明。
アダム=クリスト発案のプロジェクトEを実行しているようだ。
しかし、概要は暗号化されていて読めそうにない。
するとマリアが超能力を用い、この部屋の過去の光景をその場の全員に見せた。

マクベイとクリスト、イサクとユェンが何かを話している。
ヨアヒムがふさぎこんでいること、背徳的な道だがやらなければならないということ。
すると、イヴが入ってきた。ユェンが制止する。
イヴはクリストの娘のようだ。父に話しかけるが、彼は応えなかった。
「…部屋へ戻るんだ、イヴ。お前は――なのだから」

カイン達が驚いていると、不意に部屋の入り口から声がした。
「なかなか面白いショーだったぜ。そんな能力もあったか、イヴ」
イサクとユェンだ。ヨハンがとっさにイサクに向かって発砲した。
しかしイサクは素早くそれをかわす。銃弾は、後ろにいたユェンに命中した。
それなのに、ユェンは顔色一つ変えない。傷は、一瞬で塞がった。
銃は聞かないと見て取ったカインはユェンに斬りかかる。
しかし、ユェンの再生能力はカインの攻撃力を上回っていた。
なすすべもないカイン達に、包帯が意志をもって襲い掛かってきた。

445 ::2011/09/14(水) 00:18:34.77 ID:gQAbObxz0
捕らえられ、別々に投獄されたカイン達。
脱獄しようと試みるカインに、隣の囚人が静かにしろとたしなめる。
情報が欲しいカインは顔も見えない隣人に話しかける。呆れながらも、返事は返ってきた。
カイン達が捕らえられたのは、政府にとって都合の悪い人物を閉じ込める牢獄。
死んで魂になったら、出られるかもしれないとのこと。
納得のいかないカインをたしなめる囚人。どうやら、投獄されて長いようだ。
しかしカインは止まらない。鉄の破片で鉄格子を開けようと試みた。
その音を聞きつけた看守が、カインの牢にやってくる。
が、カインを怒鳴りつけていた看守は、横合いからの銃弾に倒れた。
隣の囚人が、下手人である赤毛の女を見て驚いた。
「ベロニカ!? どうしてここに…?」
ベロニカは、隣のノアを助けにきたのだ。
やる気がないながらも、ベロニカと共に脱獄するノア。
が、ふとノアは立ち止まって戻った。
「…で、どうするボウヤ?」

道中、他の牢に入れられていたエキドナとヨハンを救出する。
すると、ベロニカの仲間が血まみれになって這ってきていた。
どうやら、イヴの奪取に失敗し全滅したようだ。
ベロニカが必死に呼びかけるが、彼は助からなかった。

さらに進むと、マリアが立っていた。しかし、様子がおかしい。
すると、マリアの背後に突然マクベイが現れた。飛び掛るカイン。
しかし、マリアが超能力を使いカインを弾き飛ばす。
マクベイ曰く、今のマリアは近くの強い意思に直接影響されるという。
もし彼女の傍で殺意を抱いて殺しあえば、ベロニカの仲間達のようになる。
「キミは忘れているのかい?」
マクベイの質問の意味が分からず、問い返すカイン。
記憶を取り戻すようにとマクベイは告げる。それまでイヴを預けるといい、姿を消す。
それを待っていたかのように、マリアが普段のマリアに戻る。
ベロニカに一喝され、一同は急いで脱出することに。
マリアは、行こうと差し出されたカインの手を取った。

反政府組織の仲間にイヴ奪還作戦の(一応の)成功を報告するベロニカ。
そして、連れてきた一行を紹介する。
奪還作戦のターゲットのマリア。そして、組織の発足者たる英雄ノア。
もっとも、ノア本人は10年前に投獄されて気力を失っている様子。
そして、ようやくベロニカはカイン達の名前を聞いていないことに思い至った。
ヨハンとエキドナが名乗るが、カインが元特殊部隊員と名乗った途端空気が一変。
慌てて事情を説明したヨハンと仲裁に入ったノアのおかげで、ベロニカは銃を下げる。
とりあえず捕虜扱いのようだが、安全な拠点は確保できたようだ。

446 ::2011/09/14(水) 00:19:18.94 ID:gQAbObxz0
路地裏の喧嘩屋と戦ったりマリアと鬼ごっこをしたりと束の間の休息を味わうカイン。
すると、本部に組織のメンバーの一人が駆けつけてきた。
彼はロストナンバー支部にいたメンバーで、政府に強襲されたことを伝えに来たのだ。
ベロニカは支部の仲間を助けるために応援に行くと告げた。
エキドナはあそこに帰りたくないと渋ったが、そんなものを聞くベロニカではない。
一行はロストナンバーに向かった。

政府軍は、予想以上に早く支部を占拠していた。
生き残りのメンバーによれば、内通者がいるのではないかとのこと。
支部内の特殊部隊を撃退して進む。奥では、ベロニカが内通者を追い詰めていた。
助けを求めてくる元締めに、エキドナが凍りつく。
元締めは、エリアの情報を政府に横流ししていたのだ。
捨てられた理由を問うエキドナだったが、元締めは自分を助けろと言うばかり。
「……嫌」

自分の手で元締めを殺したことに動揺するエキドナ。しかし、絶望している場合ではない。
ベロニカにエレベーターのパスコードを聞き出し、地下へ向かう。
さらに激しくなる敵の攻撃をしのぎながら進むと、ベロニカがイサクと戦っていた。
しかし、満身創痍のベロニカと対照的にイサクは無傷だ。
イサクは盲目だが、数秒先の未来に起こりうる事象が「見える」のだ。
後ろに悠然と控えていたユェンが、カイン達に気付いた。待ち構えていたようだ。
以前の傷が全くないユェンを、カインは化け物と呼ぶ。
しかし、イサク達は怒るどころかむしろそれに同調する。ヒトを超えた生物であると。
そして、イヴ――マリアは扉を開く鍵であり次の進化種の母となる存在であるという。
イヴを渡せと詰め寄る二人。しかし、ベロニカが自爆装置を作動させた。
道連れ覚悟のベロニカに、委員会は一旦引いた。カイン達も逃げることに。
しかし、ベロニカは足をやられていて走れない。結局カインが背負って逃げた。

生き残った数名と共に本部に逃げ帰った一行。ヨハンがベロニカを診察する。
しかし、ロストナンバー支部が壊滅したことによる戦力低下が激しい。
また、あのエリアにももう近づけないだろう。
10年前、Eve return the Eden――E計画の存在を知り、ノアは捕らえられたという。
ここまでおおっぴらに動いているということは、大詰めに近いのだろう。
しかし、今のまま委員会の超能力者達と戦っても勝算はない。
悩む一同に、策があると告げるヨハン。渋るノアは、ベロニカの一発でやる気を出した。
ヨハンに言われた材料を集めるために、一同はエリア2の工場建設跡地に向かう。

447 ::2011/09/14(水) 00:19:50.92 ID:gQAbObxz0
カインは夢を見た。
一面に血がぶちまけられた部屋。そこに、委員会のメンバーが集っていた。
考えの相違を理由に委員会を去るヨアヒム。最後にクリストの手術を行うという。
クリストはヨアヒムを止めなかった。

ベロニカが語るには、委員会のメンバーはかつてはただの研究者だったという。
しかし、自分達まで実験材料にした挙句、化け物になってしまったのだ。
ベロニカや組織のメンバー達も、そんな実験のために作られたクローン体だった。
だから、ベロニカ以外のメンバーは同じ顔をしているのだ。
人権を持たない彼らは、生きるために戦う以外なかった。

工場跡地でヨハンに指定された材料を集めたカイン達。
材料集めのために殺したサカナの子供達を、エキドナはじっと見つめていた。
ヨハンが切り札を作っている間、ノアがエキドナをシャワーに誘う。
仲良くシャワールームに入った二人を見送る。しばらくして、エキドナの悲鳴が。
ほうほうの体で逃げてきたエキドナは、ノアに捕まってシャワールームへ連行された。
実は、ノアは染色体異常による半陰陽だったのだ。
多分無茶はしないだろうというベロニカの後ろで、悲鳴とノアの楽しそうな笑い声が響く。

多少時間はかかったが、ヨハンはついに切り札を作り出した。
集められた材料から作った毒を詰めた弾丸だ。ただし、一発だけ。
最も射撃精度の高いベロニカに、ヨハンは『ヴェノム001』を手渡した。

突撃……もとい潜入に成功した一行。見るもおぞましい実験体達を退けながら進んでいく。
研究施設には、断片的ながらプロジェクトEの情報が残されていた。
かつて地上を滅ぼしたウィルスが、人類進化計画のために培養されていたものであったこと。
その研究をベースに、人類を地上へ戻そうという計画がプロジェクトEであること。
そしてイヴが、その研究で重要な因子を持つ実験素体であったこと。
そんな中、ベロニカシリーズの培養室を発見した。ベロニカの産まれた場所だ。
ベロニカ達は、最初に作られた8体全てが体に欠損を持っていた。
廃棄処分となった8体の残った部分を繋ぎ合わせて作られたのが、9人目のベロニカなのだ。
培養槽が2つ壊れて空っぽなのが気になるが、とにかく先へ進む。

448 ::2011/09/14(水) 00:20:11.22 ID:gQAbObxz0
セキュリティロックを解除し、さらに奥へと進む。
すると、ベロニカが「自分」の気配を感じた。
その先にいたのは、体の欠けたベロニカの「姉」達。脱走していたのだ。
襲い掛かってくるベロニカを殺した一同。落ち込むベロニカを、カインが奮い立たせる。
施設の最奥では、ユェンが一行を待っていた。
キリンの話から進化という可能性について語るユェン。
それを切り捨てたベロニカに、証明してみせるよう告げた。
必死で戦うカイン達。しかし、ユェンには物足りないようだ。
ベロニカは必殺のチャンスを狙い、もっと消耗させるべくさらに攻撃を激しくする。
ついに、ユェンの再生能力に異常が発生する。久方ぶりの痛みに悶えるユェン。
しかし、それでも彼女は倒れない。傷は瞬く間に癒えていく。
勝ち誇るユェンの胸に、近づいたベロニカが銃口を突きつけた。
「死なない生命なんて、単なる物質よ」
ヴェノム001が、過たずユェンの胸に撃ち込まれた。
ユェンの再生能力――高速の代謝機能は、発癌性物質による癌の発生をも高速にした。
彼女の体は瞬く間に癌細胞の塊となり、膨れ上がって弾けて死んだ。
ユェンの可能性は、生き残れなかった。

ちっとも残念そうに見えないマクベイとは対照的に、イサクは怒り狂っていた。
ユェンの仇をとるために去ったイサクを見送り、マクベイは呟いた。
「淘汰が始まった…。進化の時は近いな…」

鋭い殺気を感じたカイン。しかし、他の仲間達は気づいていない。
嫌な予感がしたカインは、暢気に散歩に出かけたエキドナを探す。
どうやらエキドナは、工場跡地に向かったようだ。後を追うカイン。
エキドナは、サカナの巣の前にいた。サカナの子供達に、エサをあげていたのだ。
復讐しても誰も喜ばないと言うエキドナ。しかし、カインは止まらない。
とりあえずエキドナを連れて本部に戻ることに。その帰り道に、イサクが待ち構えていた。
応戦するも、攻撃が全く当たらない。苛立ちを隠しきれないイサク。
恐怖に凍り付いていたエキドナを気絶させ、イサクはエキドナを連れ去った。
仲間と共に、エリア0の中央病院に来いと言い残して。

ヨハンの治療を受けながら、カインは事情を説明した。
そんなカインを殴るベロニカ。彼女なりの励ましのつもりだったようだ。
さらわれたエキドナを助けるため、彼らは準備を急いだ。
カインの胸の内の告白を聞いたマリアの胸に、ある思いが芽生えた。

449 ::2011/09/14(水) 00:20:33.50 ID:gQAbObxz0
中央病院は、普段どおりの穏やかな様子だった。そんな中、厳重にロックされたドアが。
とりあえず開けてみようとしたカインに反応し、ロックが解除された。
「来い」ということだろう。カイン達はその向こうに足を踏み入れた。
その向こうは、病院の真の姿だった。血まみれのベッドが並ぶ病室、うろつく被験体。
エキドナの無事を信じながら、カイン達は奥へ進む。
途中、どこかで見たような血まみれの部屋が。
「Killing Armored Inheritor Numbers SERIAL666」
戦闘種として作られた実験体だったようだが、かなり凶暴だったようだ。
廃棄されるところを、別の実験に利用されたらしい。
幸か不幸か、その実験体は見当たらない。カイン達はさらに奥へと進んだ。

がらんとした一室に、エキドナは拘束されていた。
殴られたりしたのだろう、顔が血まみれだ。しかし、とりあえずは生きている。
イヴに戻るように言うイサクだが、マリアは舌を出して拒否する。
その態度に腹を立てながらも、イサクはカイン達をなぶり殺しにするため刃を抜いた。
必死で戦うカイン達。しかし、本気を出したイサクにはかすり傷すらつけられない。
まだまだいたぶり足りないイサクは、エキドナを的にダーツを始めようとする。
イサクがナイフを構えた瞬間、カインの目の前に獣が現れた。

両腕を落とされ、イサクは絶叫した。
視えていても、かわせない。ついにイサクは、自分の死を見た。
雄たけびをあげるカインに、ヨハンが慌てる。
一度ああなると、無差別に暴れて手がつけられなくなるという。
しかし、彼らが動くより先にカインは窓ガラスを破ってどこかへ行ってしまった。

満身創痍のエキドナをヨハンに任せ、ベロニカはカインを探しに向かう。
探す当てはあるのかと訊ねるエキドナに、ノアは簡単なことだと答えた。
「血生臭い事件が起こったら、そこに行けばいいんだよ」

450 ::2011/09/14(水) 00:21:01.96 ID:gQAbObxz0
カインが目を覚ますと、そこはあの血まみれの部屋だった。
目の前には、政府職員らしき男が立っている。
ここは、カインの原風景。そして彼は、アダム=クリスト。全ての元凶。
クリストは、カインに語り始めた。
かつてヒトは楽園を追放された。ヒトは、楽園へ戻ろうとした。それがプロジェクトE。
しかし、クリストの体は病魔に侵されていた。そこで、実験体666に自分の脳を移植した。
手術は成功。ところが、体に残った実験体の心がクリストに反発を始めた。
争ううちに、「獣」とクリスト双方の存在そのものが危うくなった。
そこで彼らは、新たな精神を作り出して体を預け、眠りについた。
その精神こそが、カインだったのだ。
しかし、アンナが殺されたことによって獣が復活を企んだ。
自分の心の奥底で、カインはついに獣と向き合った。

必死にカインを探し続けるベロニカ達。すると、それっぽいニュースが。
政府に捕らえられる前に、カインの元へと向かう。すると、マクベイと遭遇した。
委員会の中でマクベイだけが、カインの正体に気がついていたのだ。
しかし、誰がカインを隠していたかまでは分かっていないようだ。
カインの正体を一行に語るマクベイ。動揺する一行に、カインのことは任せたという。

薄暗い建物の奥に、カインは立っていた。
エキドナがおずおずと呼びかけるが、返事をしたのは「獣」だった。
侵食がかなり進んでいるのだ。しかし、殺してしまえばカインも死ぬ。
動揺する一同に、獣は容赦なく憎しみを込めて襲い掛かってきた。

カインが気が付くと、そこは見慣れた自分の家だった。
目の前には、自分の話を聞いていなかったことにふくれるアンナ。
しかしすぐに機嫌を直し、デートしようと言ってくる。
いつもの、よくある日常の一コマだ。
しかし、何故だか帰る場所があった気がする。ここは自宅なのに。
待っている誰かがいた気がする。アンナは目の前にいるのに。
それを言うと、アンナは思い出してはいけないという。
ここにいれば、苦しいことも辛いこともないのだと。

エンディング分岐:アンナの質問にはいと答える
そうだ。自分の居場所はここなのだ。カインは座りなおした。
「いつまでも…幸せに暮らそうね…」
そして、カインの魂は永遠の眠りについた。幸福な夢を見ながら。
453 ::2011/09/14(水) 01:33:45.57 ID:gQAbObxz0
バイバイさるさんに引っかかってました。
以下続き。

しかし、カインは首を振って立ち上がった。
アンナは寂しげな顔をしたが、すぐに笑ってカインを送り出した。
監視役としての彼女の役目は、もう終わったのだ。
偽りの生活でも、過ごした日々は幸せだったとアンナは言った。
そして、「カイン」は紛れもなくここに存在するのだと。
幸せな偽りの夢は終わり、カインはクリストと「獣」と向き合った。
二人を引き連れ、カインは向かう。
帰るべき場所へ。待っている人達の元へ。

カインが目を開けると、嬉しそうに笑うマリアが見えた。
そして、エキドナが泣きながら抱きついた時に生じた痛みに意識が覚醒する。
殺さないようにはしたものの、獣の猛攻の前には手加減が難しかったのだ。
カインが倒れた後のベロニカの様子を教えようとするノアをベロニカが必死で遮る。
騒がしい周囲に頭痛を起こすカイン。すると、不意に大地が揺れた。
カインが眠っていた間に、ジオフロントエレベーターのゲートが開いたのだ。
その先にあるのは地獄か、天国か。地上へ通じる扉が、開かれた。

(ここで好感度が高いキャラがいると、イベントを発生させられます。
2人以上いても、起こせるのは1つだけです。誰のイベントかを選ぶことは可能。
特にこだわりがないならハーティー以外がおすすめ。ハーティーはかなりきついです)

ジオフロントゲートに乗り込んだカイン達。
ホログラムで誤魔化された入り口を発見し、奥へと進んでいく。
その奥では、マクベイがカイン達を待っていた。
マクベイは、自分とカイン達のどちらかが選ばれ、世界を始めることになるという。
そのために自分と戦えと。計画を潰したいカインにも、異存はなかった。

空間干渉能力を持つマクベイだったが、委員会と渡り合ったカイン達の敵ではなかった。
復讐してやると叫んだカインに、マクベイは首をかしげる。
アンナの名前を聞いたマクベイは、ようやくカインの怒りの理由を知って笑った。
マクベイがカインの部屋についた時には、既にアンナは殺されていたのだ。
「ヨアヒム……謀ったな……」
そう呟いたマクベイの眉間に銃弾が撃ち込まれた。その衝撃で落下するマクベイ。
銃を降ろして、ヨハンは笑顔でカインに言った。復讐を成し遂げたのだと。

454 ::2011/09/14(水) 01:34:42.10 ID:gQAbObxz0
もうここにいる理由はない。脱出する道を探すカイン達。
しかし、前に進む道しかない。その途中、ベロニカは殺気を感じてとっさに動いた。
急所は外したものの、ベロニカは重傷を負う。その後ろに、マクベイが現れた。
死んだはずだと驚く一同に、マクベイはあっさりと死んだことを認めた。
「それが何人目のボクなのかは知らないけど」
マクベイには多くのクローンがいたのだ。多すぎて、どれが本物なのか分からなくなったという。
空間歪曲能力を使って現れたマクベイ達を、ノアが足止めする。
ホログラムの扉の向こうに駆け込んだカイン達。最後にたどり着いたベロニカは入り口を破壊した。
まだまだ現れるマクベイ達を、先へ進めさせないために。
(ハーティーが仲間になっているとベロニカはノアと共に残り、ハーティーが入り口を破壊。
どっちにしろ、先に進めるのはカイン、マリア、ヨハン、エキドナのみ)

扉の先は、庭のようだった。
木や草が生い茂り、花々が咲き誇り、清水が静かに流れる。
その向こうに、扉があった。出口なのだろうか。期待に胸を膨らませるエキドナ。
その胸を、ヨハンが後ろから貫いた。涙を流して、エキドナは血溜りに沈んだ。
扉の向こうにあるのは、地上。ここが地上と地下の最終遮断壁なのだ。
ヒトは楽園に戻ってはならない、滅びるべきだとヨハンは語る。
そのために、委員会とカイン達を裏で煽って潰し合わせたのだ。アンナを殺して。
委員会を去ったヨアヒムは、名を変え姿を変え、人類を滅ぼすために暗躍していたのだ。
そして、ここにいる全員が死ねば、ヨハンの計画は完成する。

委員会と渡り合ったカインにとって、ヨハンは敵ではなかった。
血を流し倒れるヨハンに、マリアが近づく。
「イヴ…マリア…受け取れ…僕の絶望を…」
マリアは、覚醒した。
全てを滅ぼそうと襲い掛かってくるマリアに、カインは――

エンディング分岐:戦う
楽園へ至る扉の前で、カインとマリア――イヴは殺しあう。
勝ったのは、カインだった。
しかし、全てを失ったカインには扉を開ける気力など残されていなかった。

エンディング分岐:戦わない(全員の好感度が一定以下)
全て滅ぼし、一糸まとわぬ姿となったマリアは、たった一人で地上への扉を開いた。
プロジェクトEの通りに、イヴが楽園へ戻ったのだ。

エンディング分岐:戦わない(全員の好感度が一定以上)
全てが光に包まれた後、マリアの姿はどこにもなかった。カイン達は、それぞれの日常へ戻った。
エキドナは後遺症で車椅子生活を余儀なくされたものの、一命は取り留めた。
ベロニカはノアの薦めで政府との和解を勧めている。
ハーティーは相変わらず路地裏で喧嘩屋としてその日暮らしをしている。
マリアは、楽園はどこかにあるものではないと伝えたかったのだろう。
自分自身の中にある希望に気付きさえすれば、どこだって楽園になるのだと。
エキドナと共に訪れた墓の前で、カインは穏やかに思いをはせた。

ストーリーはここまで。
ついでなんで、各キャラの好感度イベントものっけますー。

455 ::2011/09/14(水) 01:38:51.92 ID:gQAbObxz0
マリアの場合
外に出たいとせがむマリア。カインはそれに付き合うことに。
カインにもたれかかって眠るマリアの顔を、カインは穏やかな気持ちで眺めた。
繋いだ手を握り返すと、マリアは幸せそうに笑った。

エキドナの場合
二人きりで話そうとカインを連れ出すエキドナ。
組織のメンバーがこっそり見守る中、エキドナはカインに思いのたけをぶつける。
いいことばかりではなかったけれど、自分を受け入れてくれる人がいて嬉しかったこと。
みんなと、カインと一緒にいつまでも暮らせればいいと思っていること。
生きてここに帰ろう。二人は約束した。

ノアの場合
いつもは飲んだくれているノアだったが、今日に限っては酒を飲んでいなかった。
復讐に燃えるカインを見て、彼女はかつての自分を思い出していた。
憤りのままに動いたが、それでも世の中は変わらない。ノアは、諦めてしまった。
しかし、カインと共にいることで彼女の心に再び火がともった。
素面のノアの告白を、カインは受け入れた。ぬるくなった酒が、今までで一番美味しく感じた。

ベロニカの場合
二人きりで話そうとカインを連れ出すベロニカ。
しかし、いざ二人きりになるとベロニカはしどろもどろになってうまく話せない。
どちらかが、あるいは二人とも死んでしまう覚悟はするべきだと言うベロニカ。
しかし、カインを失うことを怖れ、そんな思いを抱く自分を弱くなったと言う。
守ってやるとうなずいたカインに、ベロニカははにかみながら感謝した。

ハーティーの場合
路地裏にカインを呼び出したハーティー。今回こそ決着をつけるという。
自分には暴力以外に価値がないと思っているハーティーには、これしかないのだ。
いつも以上に激しいハーティーの猛攻をいなし勝利するカイン。
負けたのだからとどめをさせと言うハーティーに、カインは手を差し伸べた。
それは拳しか作れないハーティーが、生まれて初めて掴んだ手だった。


以上です。
続編は、好感度イベントが難しいんだよなぁ。というわけで予約はしません。
でも時間がとれたら書くと思います。





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