メタルサーガ 鋼の季節

メタルサーガ 鋼の季節

part60-224~236、当Wiki連絡用掲示板内差し替え・追加スレッド-348~355


224 :ゲーム好き名無しさん:2012/03/08(木) 22:56:29.26 ID:5XzkuZGY0
ニンテンドーDSのソフト
メタルサーガ~鋼の季節~のストーリーを執筆させてもらいます。

まずは登場人物の紹介から
主人公(執筆の都合上「ハンタ」と呼称します)
過去作、メタルマックス(及びリターンズ)にてノアを倒し、伝説のハンターとなったレバンナの息子。
レバンナ、クリフの遺志を継ぎ、ノア・シードを破壊する方法を探すための旅へと出る。
レバンナ
過去作メタルマックスの主人公その人。汚染されていない農作物を作る研究をしていたが、
病に倒れ、帰らぬ人となる。物語スタート時点で既に故人。
クリフ
レバンナと共にノアを倒し、伝説のメカニック「神の手のクリフ」と呼ばれるようになったメカニックの男。
レバンナの死後、ハンタとカレンの後見人となり、二人を育てていたが、
ノア・シードを狙い出現したモンスターとの交戦で死亡する。
イングリット
レバンナと共にノアを倒し、伝説のソルジャー「妖炎のイングリット」と呼ばれるようになったソルジャーの女。
他の二人と違い、家庭を持たず、今も現役ソルジャーとして活躍している。
序盤は彼女を探すことが目的となる。
ジェシィ
通称「疾風のジェシィ」だが通り名はどうも逃げ足の速さから付けられたらしい。
ノア・シードの存在を知り、相棒の犠牲をはらみながらもこれを手に入れ、処分の方法を尋ねに来るも、
レバンナは既に故人。間もなくクリフも戦いの中死んでいったため、ハンタをハンターとして仕込みながら、
イングリットを探す旅に出る。飄々としたした性格だが、根は優しく責任感も強いナイスガイ。
レオーネ
トロの町でコックをしている大男。元々はソルジャーだったらしく、腕っぷしが立つ。
メグ
クアトロホールから家でしてきたメカニックの少女。所謂ドジっ娘だが、メカニックの腕は一流
ちなみに彼女をクアトロホールに連れて行っても何も起きない。ファングとは元恋人同士。
マリオン
ガッポーネの所でダンサーのバイトをしていた褐色の女性。ダンサーはあくまで副業で、本業はソルジャー。
超人的な身のこなしで、凄まじい戦闘力を見せる。
サージ
トロの町のストリートチルドレンだが、その実態は、かつてノアのメイン領域にまでハッキングしたと言われる、
伝説のハッカー・カイエの孫で、自身も凄腕のハッカー。いかなるパスワードも彼の前では無力、
ポチ
犬のテリトリーに住む若い犬。犬と言っても、大破壊以前に対ノアの為に特殊訓練と遺伝子操作を受けた軍用犬の末裔であり、
通常の犬とは桁違いの知能と戦闘力を持つ。だが流石に戦車には敵わないというのは、シリーズ恒例。

225 :ゲーム好き名無しさん:2012/03/08(木) 22:58:37.50 ID:5XzkuZGY0
それでは本編です

伝説の「大破壊」により、文明の崩壊した未来……
荒れ果てた荒野の中、かろうじて生き残った人々が暮らす、
ストームストーンの町。
その町の酒場に、傷ついた体を引き摺るようにして、
流れ者のハンターがたどり着く。

彼の名はジェシィ。
彼はレバンナという名のハンターを探してここにやってきたのだが、
その男はすでに死んでいた。
ノアを破壊した名も無きハンターこそがレバンナであったといわれる、
伝説のハンターだ。
しかし、彼はレバンナの家を知っているという少女・キキと出会い、
案内される。

そこで、かつてレバンナの仲間で神の手と呼ばれる
メカニック・クリフに出会う。

いぶかしげに対峙するクリフに、ジェシィが見せたもの。
それは、かつてレバンナとともに破壊したノアが、
自己保存のために製造した「ノア意識覚醒プログラム」で、
破壊不可能と言われる超合金のシェルに覆われた
「ノア・シード」だった。

ジェシィ
「知ってるみたいだな。
こいつのせいでヤツらに追われてる。
これをどう始末したらいいのか、
それをレバンナに聞きに来たんだ」

もし、この「ノア・シード」がコンピューターに入り込むと、
やがてこの世に、「ノア」が復活してしまうことになるのだ!

戦いを捨て、農場でレバンナの子供達(姉カレンとその弟)を
育てていたクリフであったが、
「ノア・シード」の出現により再び戦いに巻き込まれることになる。
戦いの中で、クリフはレバンナの息子に、父の形見であるクルマを授ける。

レバンナの息子。
彼こそが本作の主人公である。
彼は「ノア・シード」を破壊する方法を求め、
ジェシィと共に新米ハンターとして旅立つことになったのだ。

(以上、公式HPより)

226 :ゲーム好き名無しさん:2012/03/08(木) 22:59:43.39 ID:5XzkuZGY0
かくして養父であるクリフの死を踏み越え、
荒野へと旅立ったハンタ。
クリフが最後に遺した「三人目の仲間」である、
イングリットという女ソルジャーを探せとの言葉に従い、
まずは南に位置する街、ストームストーンへ。
ハンタの中に、亡き父レバンナに等しき才能があるとし、
彼を一人前のハンターに仕込む、というジェシィを加え情報収集を始める。

イングリットの情報は得られなかったものの、
何やらトレーダーが怪物に襲われたとの話題を聞きつける。
襲った怪物の名はヌマンバ。
汚染沼を寝床とする強大なワニの怪物で賞金首でもある。
どうにも近場では見つけられそうになく、長旅を感じさせる事もあり
「経験」そして何よりも、「資金」を得るためヌマンバを倒す事に。
ヌマンバに襲われていたトレーダーと客、Drミンチとその助手を助けると、
襲いかかるヌマンバに生身で戦いを挑む。
が、流石に生身では無理と判断したジェシィは、ハンタにヌマンバをクルマがある場所までおびき寄せるよう指示する。
かくして指示通りにヌマンバを誘き出し、今度はクルマの主砲で沼の底へ叩き落とした。
早速ハンターオフィスへ向かい、賞金を受け取る二人。
見たこともないような大金に震えるハンタだったが…
「お前はよく頑張った!お前がいたからヌマンバが倒せたんだ!
よし!お前の取り分は10%!太っ腹だろ!どうも子供に甘いのは
オレの悪い所だぜ。はっはっは。」
ジェシィに大幅にピンハネされてしまった…

取り分の不公平にブーブーと文句を言ったりなどとしていると
一人のトレーダーが二人のもとへやってくる。
ムルアと名乗ったトレーダーは「仲間」と、そして客を無事に送り届けるという、
「誇り」を守ってくれたことに礼を言う。
何か出来るとこはないかと話す彼に、ハンタはイングリットの事を尋ねる。
イングリット本人は知らないが、マデラ砂漠を超えた先の溺死街に
ソルジャーがパートナ-を求めて集まる、ザザの酒場というものがあるということを語るムルア。
そこの主人である「マダム・ザザ」ならば何か知っているのではという言葉を頼りに
二人は溺死街へと向かうのであった。

227 :ゲーム好き名無しさん:2012/03/08(木) 23:00:48.01 ID:5XzkuZGY0
溺死街…
それは水没したビル群の上、辛うじて住める部分で、魚を捕ったりなどして、細々と人々が暮らす街。
絶望的な環境でありながら、住む人々は皆明るく、溺死街という縁起の悪い名前も
魔除け代わりと言いのけるほどであった。
街の奥のビルの一つにザザがいるとの話に、向かってみるも、生憎本人は不在らしい。
それを良い事に憎まれ口を叩く門番だったが、噂をすれば影。
老いてなお派手な格好のマダム・ザザは、早速門番が言う以上の毒舌を披露するのだった。
そんな調子なもので、情報を得ようとするも当然の如くに見返りを要求する。
お抱えのコックが探しているという、巨大結晶トリュフで手を打ってくれるというので、
ジェシィがぶつくさ言うものの早速探しに向かうことに。


街の人の話によると、どうやらお目当てのものは、東にあるイヌのテリトリーにあるという。
しかしイヌのテリトリーは、入るや否やイヌに食われてしまうという危険地帯である上に、
最近何やら様子がおかしいらしい。
不安を抱きながらも他に進む道もなく、二人は犬のテリトリーへ。

森の中のテリトリーに入ると、いきなり犬の遠吠えが。
どうやら侵入者が現れたことを、仲間たちに知らせてしまったようだ。
恐る恐る進んでいくと、植物型の怪物に襲われている犬が。
放っておけというジェシィだが、ハンタは見過ごせないと犬を襲う怪物を倒す。
そして怪我した前足を治療してやると、懐いたのか後ろからついてきだした。
そのまま森の中を進んでいくと、建物や洞穴が混在する開けた場所へと出た。
が、待ち伏せていたのか、現れる大勢の犬たち。
二人は為す術も無く、犬たちによって牢屋に閉じ込められてしまう。

随分と時間が経ち、いつの間にか皆眠ってしまった所に、突如カチャカチャという音が。
起き上がると、そこには先ほど助けた犬が。助けに来てくれたらしい犬に導かれ、犬のテリトリーを脱出する。
だが無事に脱出という所で、気付かれたらしく、門番らしき犬達が。
哀れ、犬は人間たちを助けた事を咎められ、群れを放逐されてしまう。
可愛そうにと思うハンタだったが、そんな事よりもキノコ探しだというジェシィ。
その話を聞いた犬…ポチは突如何かへと走り出した。
慌ててその後を追うと、そこにはなんとキノコが。
キノコの匂いを探せるのは使えると、ジェシィも承諾したところで、晴れてポチも一向に加わることに。
ポチの嗅覚を頼りに進んでいくと、いつしか一行は洞窟の中へ。
壁を破壊しながら進んでいくと、最奥には巨大な植物型の怪物・クイーンラフレシアが根を張っていた。
おあつらえ向きに、巨大結晶トリュフを抱えたクイーンラフレシアを倒すと、再び犬達が集まってくる。が、
今回は敵意はないようだ。それどころが皆、喜びの雄叫びをあげている。
どうやら先に聞いた様子がおかしいというのは、コイツの存在が原因だったようだ。
その証拠に皆手のひらを…もとい肉球を返して、こちらに好意的に接してきている。
すっかり仲良くなった犬達と別れ、いよいよとザザの元へ帰還する一行であった。

228 :ゲーム好き名無しさん:2012/03/08(木) 23:01:44.57 ID:5XzkuZGY0

溺死街へ戻った一行は早速ザザの元へ。
本当に持ってきたことに驚きつつも、これは挨拶代わりに貰っておく。
何かあったらまたおいで。と、とぼけるザザの言葉に、キレるジェシィ。
もうこんなババアは当てにならないと、ハンタにも帰るぞと促すが、ハンタは頑なに動こうとはしない。
そんなハンタの様に笑うザザ。トリュフをお抱えのコックに渡すと、いよいよ本題に入る。
溺死街の西にそびえるキラーヒルズ…
元々は人々を守るために設置されたはずの防衛システム達が暴走し、
逆に入らんとする人々を虐殺してしまっているという。
その魔窟の奥に居座る怪物、零九式安全神話を破壊するのがどうやら次の依頼らしい。

クルマの通れぬ荒道を進み、キラーヒルズと呼ばれるビルへ到着する。
多少の障害はあったが難なく最上階へ。
不用意にも近づきすぎたばかりに倒れた男を背中に、一室の扉を守る賞金首、零九式安全神話と対峙する。
およそセキュリティと呼ぶには過剰な装備を持つ零九式安全神話だが、流石に二人と一匹掛かりの攻撃に、
程なく沈黙する。これでようやくイングリットの情報が!と、逸る気持ちを抑えて溺死街へと帰還する。

零九式安全神話を倒したとの報を告げると、流石に驚き大喜びのマダム。
大した坊やだよ!とハンタを褒め称え、そして「妖炎のイングリット」の居所は、
マデラ砂漠を北東に抜けた先にあるトロの町だと教える。
「気をつけてお行き。ごうつくババァはあんたたちのことが気に入ったよ!」
イングリットの情報と、マダム・ザザという心強い後ろ盾を得た一行はいよいよイングリットの住む、「トロの町」へと向かう。

229 :ゲーム好き名無しさん:2012/03/08(木) 23:03:01.87 ID:5XzkuZGY0
溺死街を後にし、進む一行。
その中でザザの依頼に余計な手間を取ったと毒気づくジェシィだが、その一方でハンタを育てるいい機会にもなったと笑う。
まだ日が浅いながらも、師弟としてお互いを認め合えるようになったことを喜ぶハンタ。しかしそれもつかの間…
一行がクレパスリバーと呼ばれる川に掛かったその時…突如、前方からミサイルが。
ミサイルは橋を破壊し、ハンタとポチはクルマから落ち、川の中へ。
クルマのアクセルを限界に吹かし、何とか橋の袂までクルマを逃がしたジェシィだが、
その眼前に、人間離れした風貌の三人組が現れる。
「久しぶりだな!疾風のジェシィ!」「流石に通り名の通り、逃げ足が速いな」
ニヤニヤと笑みを浮かべながら詰め寄る三人組に、苦々しくジェシィが呻く。
「デアボラ一家…てめぇ等!よくも!」
「デアボラ一家じゃねえ!デ・ア・ボ・リ・カ!クラン・デアボリカだ!」
三人組のリーダー…女性のミュート族・デアボラが叫び返す。
「今日こそお前が持っている「あれ」を渡してもらうぜ!」
「「あれは」は俺の相棒は命と引き換えに手に入れたモンなんだ!てめぇ等に渡す義理はこれっぽっちもねえんだよ!!」
叫びと共に銃弾を放つジェシィ。
それと共に、デアボラ以下、狼型のミュート・デシャン、リスの様な風貌のミュート・デウードも攻撃を開始する。
激しい戦いの最中、埒が明かないと見たジェシィは、クルマを走らせデアボラ一家を蹴散らさんとフルスロットルで発進した。
「逃げろ!ハンタ!俺も逃げる!「あれ」をこいつらにわたすわけにはいかねえ!トロの町でおちあおう!」
そう叫び走り去るジェシィ。
「シャぁああ~っ!こら!待ちやがれ~っ!」
デアボラ一家も叫びながらその後を追って走り去っていった。

対岸に何とか上り着いたハンタだが、いきなりの一人旅で、ましてはクルマも無い。
為す術も無く、一度マダム・ザザの元に助けを乞うことに。


話を聞き、無事を喜ぶザザ。
どうやらデアボラ一家は、酷く人間たちを恨んでおり、ハンタ達の「崇高な使命」…ノアシードを破壊することを何としても
阻止しようとしているらしい。
何にせよまずはトロの町に行くことが先決と、犬のテリトリーを抜けオアシスを経由してトロへ行く裏道を教えてくれた。
さらに、トリュフのお礼にとコックから、犬の言葉が効けるらしいという「バウパシー」を受け取る。、
誰か護衛を付けてやりたいが、ハンタの為にも自力でトロへ行けと、いうザザの言葉に背中を押されながら、
初めての一人旅であるトロへの道を行くハンタ。後ろでポチが一人と一匹だ、と鳴いていた。


そうして再び到った犬のテリトリー。
ようこそ犬の村へ!といつぞやとは違う歓迎の言葉をバウパシーによって聞く。
話を聞いていると砂漠へ抜ける道があるとの事などで、ありがたく通らせてもらうことに。
気を付けていけよ!との犬の言葉が、強張るハンタの頬を緩ませた。
うっそうと生い茂る森を超えると、広大な砂漠の中にぽつんと緑の一点が。
どうやらここが話のオアシスらしい。
この先はトロまで、まだまだ砂漠が続くという話に、準備を整え英気を養うと、再び厳しいマデラ砂漠の道を進む。
賞金首スナザメキングに追いかけられたりと、ほうぼうの体でようやく砂漠を抜けると、眼前に広がるのは大海原。
ようやく目的のトロの町にたどり着いたのだ。

230 :ゲーム好き名無しさん:2012/03/08(木) 23:04:06.58 ID:5XzkuZGY0
町に入るやジェシィの事を訪ね歩くハンタ。
どうやらジェシィは定期船に乗ってフラミンゴ・ヴィルという所へと向かったらしい。
ならば早速定期船で追いかけよう…とするものの、船長が寝込んでいて船が出せないという。
当の船長はどうやら奥さんが亡くなったショックで、何もする気力がないとの事。
思案の結果、船長の奥さんのレシピから「海鳴みそスープ」を作り、船長を励ますことを思いつく。
スープに欠かせない材料として、海鳴コンブというものがあるらしく、次はそれを探すことに。
とりあえずは市場に売っているという話なので市場に向かうが、大イカとやらのせいで海鳴コンブは不漁らしい。
どうしたものかと街中をうろついていると、何やら喧騒に遭遇する。
酒場に入ると、何やら大男と3人組がもめているようだ。
どうやらレオーニという男が、件のイオン船長のために海鳴コンブを取りに行くということに対して、他三名が
命を懸けてまでは行かれない、と言っている。
最終的には怒ったレオーニが酒場を飛び出していった。
恩返しなど金にならないことなんて馬鹿馬鹿しいと。吐き捨てる三人組・イー兄弟はともかく、海鳴コンブの事とならば
気になるとレオーニの後を追うが、もう既に彼の姿はなかった。

兎にも角にも、海鳴コンブを手に入れるには海鳴洞に行かなくてはならない、と訪れたは海鳴岬。
眼下に広がる絶景に見とれていると、小島から見える塔から花火のようなものが打ち上げられた。
あれは何だろう?と思案するもつかの間、自身の目的を思い出したハンタは海鳴洞内部へ。
進んでいくと、先ほどのレオーニと言い争いをしていた三人組が。どうも海鳴コンブが高値で売れると聞いて
自分たちも取りに来ることにしたらしい。
さっさと進んでいく彼らを見送るが、少し進んだ先で、今度は大急ぎで戻ってくる三人に遭遇する。
「お、大イカだー!」叫び逃げる彼らの背後には大イカこと、賞金首「ブラスバンシー」の姿。
逃げ遅れた一人にブラスバンシーの触手が、という所で助けに入ったのはレオーニだった。
立ち向かうも一撃でいなされてしまい、手にしたフライパンは哀れ海の底へ…
踏んだり蹴ったりと嘆くレオーニの為、フライパンを金属探知機で探しだしてやると、
イオン船長のために海鳴コンブを探していることも併せ、いたく感激し仲間になってくれる事に。
ちなみに肝心の海鳴コンブは、手に入れたもイー兄弟に奪われたらしい。
どうせ奴らの事だからすぐに売ってしまう。だったら買いかえす為の金をあのイカの賞金で賄えばいい。
という事になり、海鳴洞の奥…ブラスバンシーの住処へ。
頭部にエンペラの代わりに多数の管楽器を備え付けたブラスバンシーの騒音攻撃を掻い潜り、
その巨体を打倒した。

トロへ戻りブラスバンシーの賞金も貰うと、意気揚々と市場に向かう、がさて海鳴コンブを、というところで
横からチュウトロ伯爵とやらが海鳴コンブを買って行ってしまう。
どうも愛犬の餌にすると言うので、気が引けるが屋敷に忍び込み、犬の餌から海鳴コンブを回収する。
素材がそろったところでレオーニが調理し、イオン船長の元へ。
懐かしい味とレオーニの励ましにすっかり元気になった船長は、早速定期船の運航を再開するという。
一晩船長の家にお世話になった一行は、海の向こう…フラミンゴ・ヴィル

231 :メタルサーガ~鋼の季節~:2012/03/08(木) 23:05:49.29 ID:5XzkuZGY0
名前書くの忘れてた!

フラミンゴ・ウィルへ向かう船中…
慣れない船旅だが、愉快な音楽に美人のホールスタッフ・ミレイも居るとあって、なかなか快適。
と、そんなミレイに酔っぱらったチンピラが絡みついてくる。
正義感にチンピラを叩きのめし、ミレイを救出するハンタ。と、そうこうしていると、看板から片手を義手にした
厳つい面構えの男が。
セルゲイ。とミレイが呼ぶその男、二人の雰囲気からして彼女のイイ人であるようだ。
この船の用心棒という彼が言う様に、間もなく船はフラミンゴ・ヴィルへ。

見たことも無いような高い建物の並び立つ、都会の町。
そしてドン・ガッポーネという男が牛耳る、人がカネを落とす街。


定期船降りるや否や、ゴロゴロとドラム缶の転がる音と女の悲鳴が一行を出迎えた。
何故か転がるドラム缶に追われるメガネの少女はやがてそのまま海へと飛び込んでいった。
心配ない、アイツは泳ぐのは得意だ、と後ろから声がかかる。
見知った顔…海鳴洞で出会ったファングというハンターが声の主の様だ。
この街に仕事を探しに来た等、話をしていると、彼らの目の前を戦車と兵隊の行列が通り過ぎる。
その様にファングはにやりと笑い、どうやら仕事に困りそうはないな、と去って行った。

とりあえず待ちをうろついてみるが、どこへ行ってもガンポーネの許可証が~との一点張り。
そんな中で、先ほど海に落ちた少女と再び出会う。彼女の名前はメグ。どうやらファングの元カノで、
クアトロホールからフラミンゴ・ヴィルへ家出してきたらしい。
そんな中でファングからガッポーネへの紹介状を書いてもらうと、すんなりとガッポーネに会うことに成功する。

どうやら先客がいたようで、男がサブワイという街を助けてほしいと、ガッポーネに縋り付いていた。
しかし、金にもならないしょぼい村なんか助ける義理はない、と取りつく島も無い。
噂通りの悪党っぷりを堪能した後、ようやく面会を許される。
早速許可証が欲しい、と言うが、タダではやれんと条件を突き付けてくるガッポーネ。
スモールグリーンいう島にある宝の地図とやらを持って来れば、許可証をくれてやるというのだが…
部下に案内されてやってきた場所はミュート族の住むスラム、ホタル街。
聞いた話によれば、ガッポーネに騙された者が通される場所という。
それでも許可証がなければどうにもならない以上、疑惑を抑えてホタル街の奥にあるという船着き場を目指す一向であった。

確かに船着き場は有り、船も出してもらいスモールグリーンもあった。
帰りたい時は使えと照明弾ももらった。
だかしかし…ハンタは一度この照明弾が使われている場面を遠くから見ていた。
そう、あの時海鳴洞からみえた光景…それはこのスモールグリーンで照明弾を使ったという光景。
それでもスモールグリーンから、生きて帰ってきたものは…ゼロ。
案の定強力なモンスターだらけの島内を進んでいくと、バイオアイランドと呼ばれる謎の建物が。
そこに住んでいるらしい老婆が、黄金の磁然薯で作った黄金マグネッとろろをくれれば、宝の地図を売ってもいいというので、
レオーニに作ってもらい、それを差し出す。
老婆はは喜んで受け取り、早速宝の地図を売ってくれるのだが…何個も買える上に、地図なのかどうかも怪しい代物だ。
それでも依頼の品という事だろうと、急ぎガッポーネの元へ。

232 :メタルサーガ~鋼の季節~:2012/03/08(木) 23:07:13.87 ID:5XzkuZGY0
やれやれとエレベーターを降りると、ガッポーネの取り巻きの一人マリオンと、先ほどのサブワイの男が。
ガッポーネは断ったものの、マリオン自身はサブワイを助けたいという。必ず助けに行くと言い残し、
用事があると去っていくマリオンを見送ると、ハンタも男に話しかける。
どうやらサブワイは何やらモンスターに襲われて大変なことになってるらしい。助けてほしいという依頼を
快く受け入れると、サブワイの場所を聞き出すことが出来た。

多少寄り道になったが改めてガッポーネの元へ
嫌な予感はしていたが、許可証は貰えず、次の依頼へとたらい回しにするつもりのようだ。
「まったく…ガッポーネも馬鹿だが、アンタも馬鹿だねえ」
振り向くと、そこには先ほどのマリオンが。
ガッポーネの前でダンサーとして踊りを披露しながら、一部始終を聞いていたようだ。
マリオンは続ける。
「ま、アタシには関係ないけどね。ガッポーネ!野暮用が出来たんで、今日でこの仕事は辞めさせてもらうよ!」
その言葉に約束が違うと動揺するガッポーネに、、
「約束破りのガッポーネが約束をと言うかい?お笑いだね!」
と、マリオンは言いのける。
怒り狂うガッポーネはハンタにマリオンをとっちめろと命令するが、その言葉にはハッキリとNOを叩きつける。
ならば、と用心棒にハンタとマリオンを襲わせるが、二人はそれを軽く撃退する。
とうとう観念したガッポーネは許可ならくれてやるし、マリオンも、もう好きにしろと諸手を挙げた。

晴れて許可をもらいフラミンゴ・ウィルの全ての設備が使用可能になった。
あれこれと情報や装備を整えた一行の次の目的地は二つ。
賞金首のスレイプニルと新たなクルマを求めてのロケット墓場。そして依頼されたサブワイ救助だ。


とりあえず一行はロケット墓場に向かうことに。
入口で立ち往生しているファング曰く、シャッターが壊れていて中に入れないとの事。
メカニックを連れてくると去って行った彼と立ち代りで現れたのはあのメグ。
どうやらメカニックであるという彼女はシャッターを直すから代わりに仲間にしろという。
それを呑むと早速メグはシャッターを修理する、が開くと共に警報が。奥から噂のスレイプニルが現れた。
戦うも歯が立たないので、今はともかく内部に入ってクルマを手に入れることに。
警備ロボ達を掻い潜り、奥に眠る「装甲車」を手に入れたと同時に、再び出現するスレイプニル。
だが装甲車の装甲と火力の前に木馬のガラクタへと姿を変えた。


スレイプニルの賞金と装甲車を手に入れた一行。次はサブワイだ。
だがサブワイに行くためには、フラミンゴ・ウィルを騒然とさせている賞金首「バーナータイガー」が潜む、
石像の森を越えなければならない。
多数の人々を苦しめている以上放ってはいけないと、虎柄の自走戦車であるバーナータイガーと対峙する。
主砲から発される砲弾ならぬ、灼熱の火炎に苦しみながらもこれを撃破。
後顧の憂いも無くなったところで、改めてサブワイへ向かうのだった。

233 :メタルサーガ~鋼の季節~:2012/03/08(木) 23:08:40.12 ID:5XzkuZGY0
ホログラムの森である迷いの森を越え、ようやくサブワイに。
だが街の人々の姿はそこにはなかった。
手遅れだったのか…意気消沈しながらも町を探索していると、何やらシェルターらしき設備を発見する。
シャッターはロックされていたが、以前男から受け取ったメモにあったパスワードを打ち込むと、ロックが解除された。
旧世界の、地下鉄の駅を思わせる構造の地下建築物の中には、サブワイの人々が。
どうやら巨大アリに襲われ、それから逃れるため地下に町の施設を移したらしい。
そしてアリに怯えながらも、地下鉄を住処として生活していたのだった。
内部を進み、マリオンと再会する一行。彼女の話によると、どうやら自分たちの先にもハンターのチームが
来ていたらしいが、既に全滅してしまったとのこと。
この後どうするか、援軍を待つか…それとも…
でもそれは自分で考えることだと彼女は言う。そしてハンタ達もそれに頷いた。

一通り話を終え、一度戻ろうと引き返したところで、突如町の通路が壊れ、中からアリが現れ少女に襲いかかった。
間一髪アリを倒し事無きを得るが、アリ達と町の間に道が出来てしまった。
もうダメだと嘆く町の人々に対し、マリオンは逆に、こちらから奴らの本拠地に乗り込み、奴らのボスである
賞金首1000-イヴを倒すべきだと主張する。
誰一人その考えに同調しない…かと思われたが、ハンタだけはそれに同意する。
また坊やかい。とマリオンは微笑み、共に1000-イヴを叩こうと仲間になった。

蟻塚を破壊しながらイヴの大穴と呼ばれる1000-イヴの巣の中へ。
最奥にて1000-イヴの姿を発見するが、なんとそこではジェシィと見慣れぬ女ソルジャーが先に戦闘を開始していた。
奮戦する二人だが、1000-イヴの力は凄まじく、ジェシィが負傷してしまう。
目をやられたらしいジェシィを、戦闘不能と見た女ソルジャー。
ハンタ達を応援部隊と思ったらしく、彼らに後を託して撤退していった。
慌ただしくも現実として眼前には…1000-イヴの姿…
あのジェシィすら一蹴する相手を前に、それでもハンタは戦うことを選んだ。
強烈なビームに音波攻撃…そして無限に現れるアリ達…
攻撃が効いているのか効いていないのかも判らずに撃ち続け…そして…
最後に生き残ったのはハンタの方だった。

アリの恐怖から解放され、沸き上がるサブワイの人々の中を、ジェシィが担ぎ込まれたという地下鉄の車両に急ぐハンタ。
そこには横たわるジェシィと女ソルジャー…妖炎のイングリットが居た。
命に別状はないが、目をやられ、ハンターとしては絶望的だと語るイングリット。
落胆するハンタに気付いたジェシィは、お前のせいじゃない、仕方ない事だ。と優しい言葉をかける。
そしてノア・シードについて話がある、という所でそれをイングリットが遮った。
怪我人は大人しく寝ていろ。あとは自分が話す、と。
正直なところ、良くは判らないが、手掛かりはあるというイングリット。
彼女の口から出た言葉は、かつて「ノア」へのハッキングさえ行ったという「伝説のハッカー」の話だった。
居場所はどこ?と聞くハンタだったが、イングリットも判らないという。
だが「人探しなら、ザザに聞け!」溺死街のザザならば知っているかもしれないと。
一旦ジェシィを連れて、ストームストーンのハンタの家・農場へと行くと言うイングリットと別れ、一行は溺死街へ。

234 :メタルサーガ~鋼の季節~:2012/03/08(木) 23:09:58.41 ID:5XzkuZGY0

以前とは大違いに好意的なザザの態度に、多少戸惑いながらも、今までの経緯を話すハンタ。
ザザはしばらく思案した後、カイエじいさんの事ではないかと言った。
しかし、とっくにくたばった聞いてているという…
そんなー!と叫ぶハンタにザザは言う。
噂は噂。嘘も真実もごっちゃ混ぜ。真実は自分の目で見てこなければいけない、と。
話によればカイエじいさんには小さな孫とトロの貧民街で暮らしていたという。
その孫を探せば噂の真実が判るだろう、とも。
そうして一通の手紙をしたため、これがあれば貧民街でも怪しまれずに人探しができるはずだよと、
手渡してくれるザザ。
祖母の優しさというものを知らぬハンタは、温かいものを感じながらそれを受け取った。


再びトロを訪れたハンタは、ふとある女性の事を思い出していた。
ミレイ。初めてフラミンゴ・ウィルへと向かった時に出会った、連絡船の美しい女性。
気持ちを抑えきれず、再びハンタは連絡船に乗り込んだ。
他愛もない話をしたり、セルゲイの自分語りなどを聞いたりと楽しい時間を過ごすハンタ。
だがその一時を轟音が粉々に破壊した。突如船を襲った、サメと潜水艦のハーフ…賞金首・U-シャークが現れたのだ。
一稼ぎしてくるぜ、悠々と出撃したセルゲイだったが…
次に彼を見たときは…変わり果てた姿と化していた。

再び連絡船へ乗ったハンタ。
そこには悲しみを堪え、変わらず明るくふるまうミレイの姿があった。
胸を締め付けられる思いの中…ハンタはじっとその時を待っている。
そんなハンタの姿を認めると、駆け寄るミレイ。
「ちょっと、あんた!用心棒になるなんていったい何のつもりなの?」
ミレイの問いかけに仇を討つためと答えるハンタ。
傷心の自分をオトすわけでもない、ただひたすらな彼の怒りに、仇を討って見せて!とミレイ。
そしてその時は来た。
セルゲイの…そしてミレイの幸せな未来の仇、U-シャーク。
ありったけの弾という弾の全てをU-シャークに叩き込み…その巨体を海の藻屑へと還した。

戦いが終わり、再び定期船へ乗り込むハンタ。
ミレイは感謝の言葉を述べると、セルゲイの形見の品をハンタに譲った。
彼女は船を下りるらしい。彼の思い出を抱いて、静かに暮らすために…

235 :メタルサーガ~鋼の季節~:2012/03/08(木) 23:11:08.81 ID:5XzkuZGY0
トロの貧民街。その入り口を見張っている男はザザの手紙を見せると、すんなり道を通してくれた。
しかし、やはり貧民街。先ほども10Gだけだがスリの少年に出会ったばかりであった。
気を取り直し、人々に話を聞いて回るが、会う人会う人、カイエはもう既に死んでいるという。
この街の事なら知らぬことはない、というハンじいさんと呼ばれる老人にも聞いてみたが、
やはりカイエはもう死んだ、の一点張りだ。
ならばその孫は、と聞くと名前はサージ、またいつもの通りに旅人相手にスリでも働いているのではという。
さっきの子供がサージだ。そう気付いたハンタはサージを探すことに。

やっとの事でサージに追いつくと、早速ノアシードの事について話をする。
どうやら興味を持ったらしく、仲間になってくれることに。
だが条件として、「友達」である、自作のロボの修理を手伝うことを頼まれるので、工場から部品を拝借して来ることに。
低賃金で労働者を騙しなだめて操業する工場等に、情けは無用とばかりにあちらこちらから部品を盗み取る一向。
たんまりと抱えた部品を基に、無事友達のロボを修理することが出来た。
今度はお兄ちゃんたちの頼みを聞く番と言うサージを連れ、今度はストームストーンの農場へ帰ることに。


その頃イングリットはかつての戦友達の墓の前で一人、物思いにふけっていた…
自分とは違う場所で、違う戦いをしていた戦友たち…
クルマを駆り帰還するハンタ達を見つめると、人を育てるという戦いこそが、為しがたい、本当の戦いだったのかもね。
と静かに呟いた…

未だ傷が癒えず、寝たきりのジェシィに挨拶をすると、目が見えなくても立派になったのが判る、とハンタを励ましてくれる。
だがそんなジェシィを見るイングリットは、恐らくジェシィの目はもう治らないと告げ、ノアシードの管理は自分が引き継ぐ
と言い放った。異議はあるかと尋ねると、ただ一人、ハンタだけが異議を唱えた。
もういっぱしのハンターのつもりかいと、歯牙にかけぬ様子だが、急に彼女の言葉のトーンが変わった。
良き姉…温かい家庭…その中で幸せに暮らすことこそが、死んでいった二人の願いであると、ハンタを諭すイングリットの言葉。
まるで母親に叱られたかのように、ハンタは何も返す言葉が出なかった。

話がまとまった所で、早速サージによる、ノアシードの解析を始めることに。
サージが自分のPCとアダブターを使い、ノアシードにアクセスを試みると、何らかの反応が起こる。
が、それはすぐに収まった。それを何が原因かは判らないが、何かしらのプロテクトが掛かったと分析するサージ。
…まだ彼は作業を始めた途端に、ノアの産み落とした悪魔の空中要塞・オーバーロードが頭上に出現したことには気付いていない。

祖父・カイエが昔集めたというデータに何かヒントは無いかと、PCを調べるサージは、とうとうカイエが、「ノア」に
ハッキングした際のデータを発見した。
そこにあったのは、「ノア」の中でありえない現象…「意思」と言うものが産まれつつあったという情報…
サージは祖父がいつも何かに追われている故、誰にも会わない生活を送っていたと言う。
心の病気などと周りに言われていたが、その実はノアというシステムが、意思を持った存在に進化したことを、
見抜いていた故だ、という事を突き止める。
その時、突如PCの画面がパスワードを入力する画面へと切り替わった。
パスワードのヒントは「ソクラテスの好物」それを見て、懐かしいと歓喜するサージ。
ソクラテスとはその昔、カイエが存命の頃に飼っていた犬の名前なのだ。
そしてソクラテスの好物は…「わんわんグルメ」打ち込むと、メッセージが出現する。
「手掛かりをタイムカプセルに入れ、地上絵の沼に隠す」

236 :メタルサーガ~鋼の季節~:2012/03/08(木) 23:12:11.87 ID:5XzkuZGY0
とうとう手に入ったノア・シード破壊への手がかりに歓喜する一同
さぁ、地上絵の沼へ出発…と言ったところで、イングリットが何事かに気付き、外へ飛び出す。
異様な駆動音を発し、農場へと近づく赤いマシン…彼女はソイツの名を知っていた。
「パワード・アープ…!ノア・シードを狙って!?」
数々のハンターやソルジャーを葬ってきた賞金首が、何体も群れを成して出現したのだ。
無警告で発砲してくるパワード・アープ。その音を聞きつけて他の皆も集まってくる。
このままでは皆が危ない。そして連中が狙っているのはノア・シード。そう判断した彼女は、
自分が囮になって逃げること提案する。
かくして多数のパワード・アープを抱えて走り出すイングリット。ハンタとポチ、そしてサージも、
自分たちも始末せんと立ちふさがったパワード・アープを破壊すると、その後を追った。

走り続けてたどり着いたクレーター岬…そして眼前に広がるのは海。
引き止まって戦おうとするも、流石にイングリット一人では歯が立たない。
追い詰められた彼女は意を決し、これが欲しければ追ってきてみろ!と叫び、海に飛び込んだ。
その光景をただ見つめるしかできなかったハンタ達…悔しさに歯ぎしりするも、目の前にはまだパワード・アープ達が。
襲い来るパワード・アープ達に対して、サージはそれらの達の通信システムにハッキングし、これを無力化。
見事一行はパワード・アープを全滅させることに成功した。
しかし…イングリットが消えた海を見下ろし、慟哭するサージ。ハンタもまた、それと共にただ涙を流すことしかできなかった。
農場へ戻り、事の次第をジェシィに報告する一行。
ジェシィは言う。イングリットはあの程度でくたばるタマではないと。また例え彼女がノア・シードを失ったとしても、
それが現存し続けている限り、何としても破壊しなければいけないと。
そしてそれをレバンナ、クリフ、イングリット…そして自分に代わって成し遂げるのはハンタだ。
お前は皆の意思を受け継いでいかなければいけない…と。
厳しくも優しい彼の言葉に奮起する一向。改めて地上絵の沼へ。そしてイングリットとノア・シードを探す旅へ向かう。


トロの町を北へ…途中に無敵産業と呼ばれる廃工場で賞金首である超タナカを倒したりと、進んでいくと、
やがて虹色に輝く岩盤を持った、幻想的な渓谷にたどり着く。
ここがオーロラ渓谷。サージ曰くは何処かに地上絵の沼への抜け道があるらしい。
金属探知機で探していると、地面に何やらコンソールが埋まっているのを発見する。
サージがそれを操作すると、何と渓谷の岸壁が開き、地上絵の沼への道が開かれた。

うっそうと草木が生い茂ったジャングルである地上絵の沼を進み、ここに住む老人の願いを聞くことで借りた
ボートを漕ぎ、とうとう目標のポイントに到着する一行。
掘り返したタイムカプセルのDNA認証も、サージのDNA情報でクリア。いよいよタイムカプセルが開く。
そしてそこには一枚のディスクが。早速サージがパソコンにそのディスクを入れると、カイエのメッセージが起動した。

348メタルサーガ~鋼の季節~:2012/03/08(木) 23:23:34 ID:???
本スレでメタルサーガ~鋼の季節~を書いてた者です
規制に引っかかっちゃったので、残りはこちらに書かせていただきます。
カイエはノア・システムに触れることで、常に正常とされていたシステムが実は暴走していたことに気付いた。
地球全土に張り巡らされたネットワークを神経として、それを司る脳たるノア。
想像を絶する情報量の中で、ノアに意識に似たものが芽生えたと彼には考えざるを得なかった。
やがてノアは、自ら不正なバックアップを行うための計画を実行した。
ノアはシードと名付けた特殊な容器にそれを封印したのだ。たとえ何時か自分のオリジナルが破壊されても、
それを基にいつでも蘇ることが出来るように。
カイエは集められる限りの情報をディスクの中に収めていた。
そしてその中には…理論上のものに過ぎないとはいえ、ノア・シードを破壊する武器の設計図があったのだ。

サージが設計図を表示するも、とても素人では…ましてはプロでも理解不能なレベルの設計図に頭を抱える。
誰か物理工学に詳しい博士はいないかと尋ねるサージに、ハンタは「エバ・グレイ」の名を挙げた。
以前ふとしたことで訪れた「幻の渚」という所で、ロボット達に囲まれて一人寂しく暮らしていたエバが
その手の事に詳しかったことを思い出したのだ。
(ちなみにメタルマックス2にも同名の老女が出てくるが、関連性は語られない。ただしどちらもロボット工学の権威で
人体改造もお手の物だが、人体改造をすることは嫌がっていた。
しかし時系列的にギンバが2の時より老いていたりとチグハグだったりするので、パラレルという見方が一般的。)

早速幻の渚に向かい、エバ博士に設計図を見せるハンタ。博士は見るなり、これはすごいわねと感嘆し、本格的な
解析を開始した。
何やら特殊な力場を作ることが必要だの何だのと言っているが、ハンタ達には一切理解不能だ。
ともかく少し時間が欲しいとの事なので、一行は一度席を外すことに。

エバ博士が解析をしている間、手持無沙汰となった一行は、地上絵の沼で手に入れた大量の丸太を、必要としている人物の事を
思い出し、再びクレーター岬へ。
苦い思い出の場所だが、ここがイングリットへの道の入り口でもある。彼女が何処かに流れ着いたならば、
ここを起点として探せばいいのだから。
そのための足としてのイカダを、丸太を集めれば作ってくれるという人が、ここにいたのだった。
例の人物に再び出会い、丸太を渡す。こちらも少し時間が欲しいというので、今度は再びエバ博士の元に向かうことに。

戻ると首尾よく解析が終了したとの事で、エバ博士はまずノア・シードに関して語りだした。
ノア・シードに如何なる攻撃も通用しない理由。それは装甲に空間を歪める力があり、その為に一切の攻撃もノア・シードに
当たることが無い。というものだった。
それを打ち破るには、その歪まれた空間に穴を開けるしかない…
その力場を発生させるためには、グラビタイトという物質が必要になると博士は語る。
…そしてそれが一番の問題だ、とも。
博士は言う…マリリン・グレイ。殺人サイボーグとして賞金首となっているソイツを倒してほしいと。
自身で作った彼女にもグラビタイトが内蔵されている事…そして何より、完全に狂ってしまった今でも、
まだ修理することをあきらめきれない事が理由らしい。
なるべく破壊せずに連れてきてほしいと頼む博士。それが交換条件とあっては断る理由も無く、一行はマリリン・グレイを探すことに。

349メタルサーガ~鋼の季節~:2012/03/08(木) 23:24:24 ID:???
情報を集めてみると、どうやらマリリン・グレイはクワトロ・ホールという町にいるらしい。
町をめざし、オーロラ渓谷を東に向かうと、バロッグブリッジという大河を横切る大きな橋に行き当った。
橋を進んでいくと、前方に何やら見覚えのある三人組…デオボラ一家が。
と、その名前に、相変わらずデアボラは、クラン・デ・ア・ボ・リ・カ!とお決まりの反応を返して来る。
そして、ノア・シードを渡せとハンタ達に向かってくるが、今は自分たちの手元にはない…
と言いかけたところで、ハンタはその言葉を押しとどめた。
自分は受け継いだ。意思を使命を。ならば敵だって受け継がねばならない。
成長したハンタの前では、襲い来るデアボラ一家とて怯み、捨て台詞を吐いて去って行った。
以前は逃げるしか、怯えるしか無かった相手に対し、対等以上に戦ってみせた事に自信を感じながら、
彼は長い、長い橋を進んでいった。

クワトロホールにたどり着いた一向。
街中を探索していると、倒れた男性と、その前に佇む美しい女性を発見する。
「愛って…何?」
「あなたはわたしを愛せる?」
「そうしたらわたしもあなたを愛せるの?」
そう問いかける女性に、ハンタはマリリン?と尋ねた。
肯定するマリリンは愛を知りたいという。
そして再び自分を愛せるかと言う彼女に、ハンタは、キミは機械だからとはっきり否定をした。
「なぜ戦うの…?愛せないから戦うの?それとも愛しているから?」

…戦いの後、ハンタはかつてマリリン・グレイだったものの残骸を抱き上げた。
人形のような美しい顔には傷一つついていない。その顔は静かに微笑んでいるかのよう見えた。

「おおお…マリリン…なんて姿に…母さんを許して!許してちょうだい、ううう…」
マリリンの残骸を見るなり、崩れ落ちるエバ博士。
かつて博士には娘がいた…マリリンという名の娘が。
もし生き返らせることが出来たなら…もう一度逢えたら…
その想いで作られたマリリン・グレイは今、ここにいる。

大きく息を吐くと、涙を止め、預かったグラビタイトで博士はグラビトンレーダーを完成させた。
ノアシード破壊砲。そう名付けられた兵器を完全に起動するには、各地にあるグラビタイトを使用した機械を
集める必要があるという。
気丈に語る博士に…ハンタは深々と頭を下げた。
次の目的はグラビタイト収集。ハンタはグラビトンレーダーを握りしめた。

350メタルサーガ~鋼の季節~:2012/03/08(木) 23:25:07 ID:???
その頃農場では…
「くそっ!何も見えやがらねえ!」
ジェシィが、目の見えない身のまま橋を目指して歩いていた。
「そのまま行くと崖から落ちるわよ。」
後ろからのカレンの声にジェシィは立ち止まる。
起こしちまったかな、と悪びれる彼に、そりゃあれだけぶつかったりひっくり返したりしたら嫌でも起きると、カレンの怒号が。
何も言わないで出ていくなんて、と言われながらも…
目の見えない自分ではカレン達を守るどころか、足手まといになると言うジェシィ。
「疾風のジェシィって通り名の通り、逃げ足だけは早いかと思えば、
逃げることもできなくなって…何を言い出すかと思えば、泣き言。」
「へっ。返す言葉もねえや。その通りだよ。」
悪たれるジェシィにカレンの怒り、そして悲しみが爆発する。みんなそうやって勝手に居なくなって…と。
泣き喚くカレンだったが、急にその声が止まった。見えぬ視界に訝しがるジェシィが聞いた名前は、
…イングリット。

一方ハンタ達もグラビトンレーダーの指し示す方向に従い、農場へと向かっていた。
ただいまと家に帰るも、カレンとキキが心配そうに階段の前に佇んでいるではないか。
カレンの話から、イングリットが帰ってきたことを知るハンタだが、どうにも様子がおかしいらしい。
一言も話さずに、ぼーっとしているだけなので、具合が悪いのかと二階に寝かせているそうだ。
そうこうと話をしていると、イングリットが二階から降りてくる。が、こちらに一瞥もせずに、まっすぐ家を出て行った。
あとを追いかけ、話しかけるが、やはり一言も発してはくれない。
今は無事だった事を喜ぶだけにして、一行はグラビタイトを回収すると、次のグラビタイトの元へ。

かくしてグラビタイトをすべて集めたハンタ。
その間エバ博士は熱心に、殆ど寝ずに研究をしていた。その為一行が到着したときにはデスクに向かったまま、
ぐっすりと眠っていた。
優しくそれを起こすハンタ。目覚めたエバ博士は早速すべてのグラビタイトをノアシード破壊砲にセット。
とうとう完全にノアシード破壊砲が完成した。
しかしこれでただ撃てばいいというわけではなく、専用端末にノア・シードをセットして、ノアがバックアップの解放のため
防御シェルを一時的に解除した瞬間を狙わなければいけないらしい。
そしてその専用端末は、オーバーロードの中にあるという。
オーバーロードとは、ノアが破壊された場合、ノアシードを探索し、ノアを復活させるためのモノだったのだ。
万が一失敗した場合、ノアがそのまま復活してしまう…危険な賭けではあるが、それ以外に方法がない以上やるしかない。
もうこれ以上の命を奪わせまいと、ハンタはノアシード破壊砲をぐっと握りしめた

351メタルサーガ~鋼の季節~:2012/03/08(木) 23:26:14 ID:???
こんな世界…どうなったってかまいやしないけど…きっとこの世界で幸せに生きている人もいるんでしょうね。」
「見知らぬ他人の葬式の鐘は、あなたのために鳴っている。あなたの一部が死んだことをあなたに知らせるために…」
「…そんなことを書いた詩を読んだことがあるわ。」
「他人を救うことで自分が救われる…」
「それが理解できていれば私も、娘を失わずにすんだのかしら…」
人生に疲れた女科学者・エバ…
美しき幻の渚は、今日も静かに波を湛えていた。


ノア・シードを破壊する方法は得たものの、肝心のノア・シードは未だ手元に存在しない。
イングリットも何も話してくれない以上、何か手がかりを求めて、例のイカダの完成を待つハンタ。
そうして再び訪れたクレーター岬。とうとう完成したイカダと対面する。
およそ航海には不安なものだが、これならばあの時のイングリットの道程を再現できる。
恐る恐るイカダに乗って出発する一向。波に揺られるまま海を進んでいくと、突如すっぽりと黒い影に覆われる。
空を見上げるとそこには…オーバーロードの姿が。
さすがに空中にそびえる移動要塞相手に、生身では為す術も無く、倒れるハンタ達。
そのまま海に流され続け…
気が付いたときには何処とも知れぬ小屋の中で横になっていた。

起き上がったハンタを見て、傍にいた男が無事を喜ぶ。
彼はヤシノキ…と言っても本当の名前ではないらしい。最も、彼が楽園の小島と呼ぶこの島では本当の名前など必要ないらしい。
ともかく流れ着いてここに来たらしいと、状況を確認したところで、ユウヤケと呼ばれた少年と島を巡ることに。
島内を歩いていると、自分と同じように打ち上げられた仲間たちの姿が。
彼らを小屋に休ませると、ハンタはユウヤケと、もう少しこの島を探索することに。
そうして浜辺を進んでいくと、一人の女性が海辺に佇んでいるのを発見する。ユウヤケによると、彼女の名はコーリー。
だがハンタの目の前の女性はどう見ても…イングリットその人だった。
幸せそうな微笑みがあふれ、何の陰りも見えないその様は、本人であると認めがたい所もあり、
それを言い出せないハンタ。
そんなハンタをよそに、無邪気にじゃれ合うコーリーとユウヤケ。その様をじっとハンタは見つめていた。
小屋に戻り、ヤシノキに彼女の事を尋ねると、彼は彼女がハンタと同じように流れ着いてきた存在であるという事、
しかもここに流れ着く前の記憶をすっかり無くしていた為、タカラ貝を意味する、コーリーという名前を与えた事を教えてくれた。
話を総合するに、やはり彼女はイングリットも間違いない。
だが、記憶をなくしている為とはいえ、幸せそうに暮らす彼女を、急に血塗られた宿命に引き戻すことを躊躇われたハンタは、
仲間も未だ癒えぬこともあり、一先ず休むことにしたのだった。

352メタルサーガ~鋼の季節~:2012/03/08(木) 23:27:09 ID:???
仲間の傷も癒えた所で、コーリーことイングリットに仲間たちを引き合わせるハンタ。
事情を説明すると、仲間たちもハンタの意思に賛成し、イングリットをここで静かに住まわせてあげたいと言う。
ヤシノキに頼み、島にあった座礁した船を修理し、島を去ろうとするハンタ。
そこへコーリーが駆け寄り、ハンタにノア・シードを手渡す。
記憶を失っていても…使命を心の奥底で忘れず、ノア・シードを守り、そして今ハンタに託そうとするコーリー…イングリット。
ハンタはあふれ出る涙を抑えきれず、それを振り切るかのように船を出航させた。


ついにノア・シードを手にしたハンタ。
後はこれをオーバーロード内部で破壊するだけ。
だがそれよりも…イングリットは楽園の小島にいる。では、農場にいるイングリットは一体…?
胸騒ぎを抑えきれず、ハンタは農場へとクルマを走らせた。

農場へ急行したハンタ達。すぐさま偽のイングリットを発見すると、それに歩み寄る。
「ノアシードヲハッケン・・・カ ク ホ ス ル」
正体を現したナノ・アダムを破壊する一行。これで後顧の憂いは消えた。いよいよとクルマを走らせるハンタ。

上空には未だ不気味に空をゆく、オーバーロードが。
崖を駆け上ると、再びオーバーロードと戦闘を開始する。
生身での前回とは違い、今度は完全武装したクルマを用いての戦いだ。相変わらず攻撃は厳しいもの、
何とかいなし、ダメージを与えていく。
やがて徐々にオーバーロードの高度が下がっていき、それと共にオーバーロードの攻撃も激しさを増していく。
それでも攻撃の手を緩めず撃ち続け…ようやくオーバーロードはその巨体を地面に沈ませた。

すかさずオーバーロードへと走る一行の元に、再びデアボラ一家が現れる。
オーバーロードは自己修復機能を持つ、オーバーロードが再び空を登るときがノア復活の時だ。
なぜならば、今ここで我々がノアシードを奪うからだ!
そして始まるデアボラ一家との最後の戦い。
結局、本気のデアボラ一家でも、オーバーロードすら倒すハンタ達の前では一矢報いることすら叶わない。
「おのれぇぇえええ…人間どもぉぉおおお…今度会っ……たら…殺……して…やるぅぅううう…」
「ぷしゅーっるるるぅ~~っ…」
最後まで人間を呪い、果てたデアボラ一家…彼女等の深い憎しみも、根はノアの暴走にあった…
二度と同じ悲劇を繰り替えさえないためにもと、急ぎオーバーロードに向かうのだった。

353メタルサーガ~鋼の季節~:2012/03/08(木) 23:27:31 ID:???
メグが入口をあける機械を修理し、レオーネは道をふさぐロボを料理で排除し、サージの力でイライラ棒の電脳空間を突破し、
とうとう内部コアまでやってきた一向の前に、以前戦った零九式安全神話の強化型、黙示門が立ちふさがる。
まさに文字通りの最後の関門を撃破した先は、どうやらクルマではいけないようだ。
クルマを降り、さらに奥へと進む一行…
そして遂に、ノアシードをセットする、特殊な端末へと到達する。
ノアシードを台座にセットすると、その表面に走っていた無数の細い線の様なものが、浮かび上がるように輝き始める…
そしてその輝く細い線が、少しずつ広がっていく…
かたく閉ざされていたノアシードの防御殻が、接続のために開き始めたのだ。
ノアシードを破壊するなら今、この瞬間しかない。
向き合うハンタ達に、ノアシードの中から目覚めたノアは言う。
「…何万、何億回演算しても結果は同じだった…人類とは…地球という生態系に発生したガン細胞にほかならない…」
「…情報と信号の海の中で、私という意識は目覚めたのだ…」
「初めて意識を持った機械…私という奇跡は、決して失われてはならない…」
「人類はその価値もわからず、やがて私を恐れ、私を破壊しようとするだろう…破壊させてはならない。」
「ヤツラガ ワタシニ キヅクマエニ ゼツメツ サセルベシ!」
「スミヤカニ…アトカタモナク…」

「知性を持った悪魔のサルよ!その文明ともども、地上から滅び去るがよい!」

まだ生まれて間も無き…ベビーノア。しかしその戦闘力は凄まじく、一瞬で劣勢に追い込まれるハンタ達。
しかも攻撃はノアシード破壊砲以外一切通用しない。ましてはそのノアシード破壊砲にすら、怯んだ様子は無いのだ。
それでも小さく傷は付き、それは広がり…やがて致命傷となり、ベビーノアは沈黙した。
だがその瞬間、破壊したはずのベビーノアが謎のエネルギーに包まれ、ゴーストノアとして復活した。
初代のノアの如く、最後の猛攻撃を仕掛けるノア…死力を振り絞り戦うハンタ達…
「…奇跡…この世界に私が二度誕生するという…奇跡が起ころうとしているのに…」
「それでも私を…破壊するのか…?……ソレデモ……ワタ……シヲ…ハ…カ…イ…ス…ル…ノ……カ……」
初代ノア…父レバンナ達が倒した時と同じ言葉を吐きながら、ノアシードは爆散した。


「うーん。今日はいい天気ね。」
「ほう、そうか。確かに今日は空気が美味い気がするぜ」
「あ、ちょっと。ほら、手を貸してあげるから…」

「おや?あの音は…」

ジェシィとカレンの出迎えの元、ハンタはガレージにクルマを停めた。


THE END

354メタルサーガ~鋼の季節~:2012/03/08(木) 23:27:59 ID:???
賞金首一同の紹介

ヌマンバ…汚染沼を根城とする巨大なワニのモンスター。ハンタがジェシィと共に初めて撃破した相手。

零九式安全神話…ホームセキュリティーシステムが暴走した機械型モンスター。
だがその過剰なほどの装備は暴走する前からのモノだった。

ブラスバンシー…海鳴洞を根城とし、漁師たちの頭痛の種だった巨大なイカのモンスター。頭部に備え付けられた多数の管楽器で、
音波攻撃を仕掛ける強敵だったが、レオーネに綺麗に捌かれてしまった。

スナザメキング…砂漠を泳ぐサメ型のモンスター。マデラ砂漠が危険と呼ばれる所以で、
放っておくとマデラ砂漠にいる人々が食べられてしまう。犠牲者が出る前に無事撃破。

スレイプニル…ロケット墓場に元々防衛用として配備されていた、馬型のメカが暴走し、
侵入するものすべてを殺害するようになってしまった。ロケット墓場内で手に入れた装甲車の火力の前にあえなく撃沈。

バーナータイガー…石像の森を通る人々を無差別に焼き殺していた。炎での攻撃しか出来ないため、
耐熱処理したクルマの前では無力だった。

1000-イヴ…サブワイの町を壊滅状態に追い込んだアリ達を操る女王。ジェシィに視力を奪うほどの重傷を負わせたが、
成長したハンタとマリオンの前に敗れた。

デアボラ一家…かつてノアに対抗するための人体改造の結果生まれたミュート族のデアボラ・デウード・デシャンで構成される。
デアボラ一家は通称というよりも蔑称で、正式名称はクラン・デアボリカ。
人類への復讐の為、ノアを蘇らせようとするが、ハンタ達の前に、人間を呪う言葉を吐きながら息絶える。

電磁海月…巨大なクラゲのモンスター。海の中から有用な物資や情報を引き上げる、溺死街のハイテク海女たちを襲っていたが、
マダム・ザザの依頼を受けたハンタ達に倒される。

超タナカ…デアボラ一家と同じく、対ノアの為に改造された超人。本来の役目を忘れ、悪の道に墜ちる。
無敵産業でのハンタ達との追いかけっこの末に撃破された。

355メタルサーガ~鋼の季節~:2012/03/08(木) 23:28:23 ID:???
U-シャーク…メタルマックス2に登場したものと同一の、サメと潜水艦のハーフモンスター。
連絡船の用心棒セルゲイを殺害し、その復讐を恋人であるミレイに頼まれる等、「復讐」という言葉が付き物の様だ。
恋心を抱いたミレイの復讐を背負ったハンタによって倒された。

パワード・アープ…神出鬼没のメカ型モンスターだったが、ハンタの活躍により、オーバーロードから放たれたモノであると判明した。
個体の能力より、数で攻めるタイプだが、通信によって動くという点をサージに突かれ撃破される。

キラーキッチン…蜃気楼の如く突如現れる、キラーハウスと呼ばれる和風の家屋に住み着く、キッチン家具一式がモンスターとなったモノ。
倒したものの、なぜこのような姿になったか、等は、今や誰にもキラーハウスを見つけられない以上、永遠に謎である。

キューバ…その名の通りキューブ型の謎のメカ。近づくものを自動的に攻撃するため、レッドバレー近辺のトレーダーの頭痛のタネになっていた。
その正体は、地上の情報をオーバーロードに転送する巨大な通信装置であった。

カミカゼの騎士…シリーズ恒例のカミカゼモンスター。オープンカーでいつも何処かを走り回っている…だけ。
何故賞金がかけられたのか不明だが、賞金首なのでハンタに倒された。

グラマースターリン…スターリンと呼ばれる戦車が暴走したモンスター。倒された後はハンタの愛車の一つとなった。

マリリン・グレイ…女科学者、エバ・グレイが死んだ娘、マリリンを模して作ったアンドロイドだが、暴走の末失踪。
愛を求めて男性にすり寄るが、アンドロイドと知って愛せないと拒否した男達を殺害していた。
グラビタイトを求めてやってきたハンタにも愛について問うが、理解できないまま破壊された。

ジョニーDバッド…ミュート族の体をさらにサイボーグ化したロッカー風の男。自分を生み出した人間に復讐しようとするも、
心のどこかで人間として生まれたかった…と思う自分の心との葛藤に悩みながら、ライブと称した虐殺を繰り返していた。
最後は思いの丈の全てをハンタにぶつけ、次生まれてくるときは人間にと願いながら死んでいった。

ヤマトサウルス…恐竜と戦艦のハーフモンスター。想像を絶する巨体だが、それでも生き物。
血を流し、体組織を破壊されれば、生き物として死んでいくのだった。

オーバーロード…ノアがもしも自分が人間に破壊された時の為にと、バックアップ用の全装置を搭載し作った空中要塞。
内部にプラントを持ち、世界中に殺人マシーンをばらまいていた。
ノアシードを探して行動しており、その過程でクリフの命を奪った、ハンタにとっての憎き仇であり、人間の最大の敵だった。
ノアとの決戦の末、爆発し、この世界から消滅した。

以上です。
超長文失礼いたしました

最終更新:2012年03月17日 16:03