ゼロヨンチャンプRR-Z

part61-217~227


217 :ゼロヨンチャンプRR-Z 1/11:2012/06/11(月) 09:13:14.95 ID:MnUnyDIT0
予約通りゼロヨンチャンプRR-Zいきますんで支援お願いします
まずはちょっとした人物紹介からいきますが無印および2はやってないんでそこは説明しきれません

【赤沢】……前作『RR』および本作の主人公。下の名前はプレイヤーが設定。前作でゼロヨンを始めチャンプとなった。
【藤原大輔】……ゼロヨンレースを主催する藤原グループの御曹司。前作のライバルだった強敵だが、現在は引退。
【前チャンプ】……無印および2の主人公。プレイヤーが設定していたため公称の名前は無い。
【ガンさん】……練馬オートの主人。無印および2でチャンプのチューナーだった。
【まゆみ】……無印および2の強敵麻美の妹で凄腕チューナー。前作『RR』の終盤で赤沢のチューナーとなった。
【高木レイコ】……赤沢のバイト先である『高木探偵事務所』の所長。ぺチャパイで金の亡者。


「やったー!オレがチャンプだー!」
「あなたには失望したわ。さよなら」
「まあいいか、そのうち戻ってくるだろ。女の子ならたくさんいるし……」
新チャンプとなった赤沢だったが、ファンにいつものスケベ心を起こしたためにまゆみと喧嘩別れをしてしまった。
そしてそれが祟ったために、前チャンプ(以降も便宜上『前チャンプ』と表記)相手の初の防衛戦に敗北。あっさり
とチャンプの座を奪い返されてしまう。
「ありゃきっと、家の方角が悪かったに違いない。引っ越しすれば大丈夫だ、またチャンプに返り咲いてモテモテになってやる!」

全く反省していない赤沢であった。
(以上OP)

218 :ゼロヨンチャンプRR-Z 2/11:2012/06/11(月) 09:19:36.72 ID:MnUnyDIT0
それから半年。
赤沢は前チャンプに勝った車さえ『縁起が悪い』と売り払ってしまっていたため、最寄りのディーラーで新車を買っていた。
しかし引っ越ししたためそれをチューンする店が思い当たらなず、久しぶりに草レース場に行き情報を集めることにした。
「最近、水をまいてゼロヨンやる連中がいるのよ。危くって、他の連中としょっちゅう揉めてるわ」
そう言ったまとめ役の女(名前は不明)は、やがて一人の冴えない風貌の男・まことを連れてきた。
「ぼく、前から赤沢さんのこと尊敬してて……一番近いショップなら、オートマックスですね。品揃えは充実してる
みたいですけどチューンは弱いようですよ。まあ赤沢さんは自分でやってるから、関係ないんでしょ?」
「あ、ああ。まあな……」
「やっぱりそうか!あのチャンプに勝ったチューンは芸術的で素晴らしくて、その辺のショップにできる訳ないと思
ったんだ。でもこの間のレースは、セッティングが合ってなかったような……」
まことが去った後、赤沢はまゆみのチューンの凄さを改めて知ることとなった。
「まずいなあ、まゆみのチューンがそんなに凄かったとは……中古屋のオヤジもベタぼめして高く買ったもんなあ」
オートマックスにやってきた赤沢だったが、そこはパーツ専門店でチューナーの腕はイマイチ(※)。だが赤沢はそ
れもさして気にせず、草レースで勘を取り戻すと早速前チャンプに挑んだ。
「赤沢さん、チャンプがこの間出したタイムはゼロヨン史上世界最速タイムなんです。赤沢さんのベストより約一秒早い」
応援に来たまことから前チャンプの凄さを聞かされた赤沢は、防衛戦以上の惨敗を喫し身を以てそれを知ることとなった。
「くそう!これもあのまゆみのバカタレのせいだ……でもあいつかわいいんだよなあ、チューンの腕もいいし…………
いかんいかん、あいつはオレを裏切ったんだ!」

未だに反省していない赤沢であった。

(※そのくせレインタイヤとスタッドレスタイヤは無く、前作では近所のショップですらできた2種類のチューンができない)

219 :ゼロヨンチャンプRR-Z 3/11:2012/06/11(月) 09:23:56.95 ID:MnUnyDIT0
その後しばらくして再度前チャンプに挑戦しようと赤沢がサーキットに電話をすると、そこから衝撃的な報せを受けた。
「この間の防衛戦でチャンプと赤沢さんのタイムにあまりにも差があったため、赤沢さんの挑戦権は取り消されてし
まいました。挑戦権を取り戻したければ、再度Aクラスのトーナメントで優勝してください(※)」
まゆみどころか以前の店にも劣るチューナーでは当然の結果であり、いざトーナメントに出場しても二位の維持すら覚束ない。
中途敗退してサーキットでうなだれていると、なにやら可愛い女の子が声をかけてきた。
「私、前から赤沢さんのファンだったんです。でもいつも声かけられなくて……」
舞い上がった赤沢は愛子(女の子の名前)と食事をした後、カッコイイところを見せるため草レース場へとやってきた。
だが草レース場の路面はなぜか濡れており、さらには見慣れぬガラの悪い連中が集まっていた。
「水まいてゼロヨンやってる奴らってのは、お前らだな。オレが勝ったらお前らここから消え失せろ!」
「じゃあお前が負けたら、その女好きにさせてもらうぜ」
自信満々で勝負した赤沢だったが、濡れた路面(以降『ウェット』)では全く勝手が違ったため惨敗。愛子を差し出
すこともできず窮していると、そこに前チャンプと佳代がやってきた。
「じゃあ、オレもその仲間に入れてもらおう」
事情を知ったチャンプは佳代を賭けチンピラに挑戦。しかし結果はウェットにも拘わらず、チャンプの圧勝であった。
「女の子を賭けてゼロヨンをやるような奴にレースをやる資格はない!」
「あんたなんて大っ嫌い!死んじゃえ!!!」
前チャンプに殴られ愛子にも去られた赤沢は、泣く泣く帰宅。
「くそう、チャンプの野郎!自分だって彼女賭けてレースやったじゃねえか!かっこつけやがって!」

相変わらず反省していない赤沢であった。

(※本作シリーズのレーサーには全員にランキングとそれに拠るクラス分けがあり、クラス毎に行うトーナメントで
上位の者に勝つと順位を上げることができる。最下位からチャンプに挑戦できる二位になるまでが前作の大まかな流れ)

220 :ゼロヨンチャンプRR-Z 4/11:2012/06/11(月) 09:53:38.59 ID:MnUnyDIT0
そうして部屋でクサっていると、珍しく藤原大輔が部屋を訪ねて来た。
「実は俺の親父が、もっとゼロヨンを普及させるためにドライ・ウェット・アイスの全てを備えた超大型サーキットを作る計画を進めてるんだ」
「なんだって!?そんな話聞いてねえぞ!」
「すまん、俺と親父と数人の幹部しか知らない極秘だったんでな。ウェットコースが出来るなんて知ったら、道路に
水撒いて練習する奴が出てくるだろ」
口には出さなかったが、赤沢の頭には草レース場のチンピラが思い浮かんでいた。
「もちろんこのことは内緒なんだが、お前に話したのはコースのテストドライバーをやって欲しいからなんだ」
赤沢はもちろん快諾。その後なんとかAランクトーナメントに優勝した頃、再び大輔が訪ねてきた。
「ついにウェットコースが完成したぜ。明日以降、好きな時に来てくれ」
前チャンプへの再挑戦はおいてウェットコースに来た赤沢は、練習として大輔とレースをすることに。
……が、ウェットコースなどろくに走ったこともない赤沢は惨敗。さらにはなぜ負けたのかも分からない始末。
「この車ドライ用だろ、そんなんで勝てるわけないじゃないかよ。こんなタイヤはいちゃって……」
「そうだったのか!だからオレ、あのとき勝てなかったんだ!そうとわかれば早速チューンしに行こう」
大輔からウェットコースの走り方を聞いた赤沢は、より特殊なチューンを施してもらうため近所にある別のチューンショップ『練馬オート』を訪ねてみた。
しかし……
「お前のような奴の車はチューンしてやらん!早く帰れ!そして二度と来るな!」
無礼であったとはいえ主人であるガンさんに理由もわからず怒られ追い出され、取り付く島もない。赤沢も怒ったが、
ダメもとでもう一度行ってみるとなぜかガンさんの態度が軟化していた。
(わかったぞ……このじいさん、このオレがゼロヨンの元チャンプだと聞いたな)
「チューンしてやるから車を持ってこい……だが今度ナマイキな態度を取ったら、出入り禁止にするからな!」

調子に乗って無礼な態度を取る赤沢であった。

221 :ゼロヨンチャンプRR-Z 5/11:2012/06/11(月) 09:58:55.52 ID:MnUnyDIT0
練馬オートのチューンでもって大輔とのテストレースに勝ったしばらく後、大輔から電話がかかってきた。
「昨日ウェットの完成祝賀会でチャンプの模範走行があったんだが、お前のベストタイムを3秒も縮めちまった。チ
ャンプは全米で優勝した時も、ドライ・ウェット・アイスコース全てで優勝してるんだ。チャンプは間違いなく世界
一だ。いくらお前でも勝つのは無理かもしれない」
「そんなことねえよ。よし、オレがウェットとアイスでも優勝してチャンプに挑戦してやる!」
赤沢は決意を新たにしてウェットコースのトーナメントに挑戦し、見事に優勝。するとその場で大輔から報せが入った。
「おい、ついにアイスコースが完成したぞ。また来てテストドライバーやってくれ」
やはり快諾した赤沢はアイスコースに赴くが、アイス用のチューンまで頭が回るはずもなく大輔に惨敗。
「自分でチューンできないとなると、チューナーにサーキットまでついてきてもらうしかないな」
それを聞いた赤沢は練馬オートのオヤジに頼みに行くが、一蹴されて相手にされない。
途方に暮れたまま立ち寄ったバイト先の高木探偵事務所で、赤沢はある人物の素行調査を頼まれた。
「(チャ、チャンプ!!!)わかった、行ってくるぜ」
差し出された写真が前チャンプであることをレイコに黙って引き受けた赤沢は、誰が依頼したのか疑問に思いつつも
前チャンプを尾行。すると前チャンプは練馬オートに行きガンさんと談笑していた。
「あのオヤジ、オレには愛想笑い一つしないくせに……きっとチャンプとグルなんだ!だからオレの頼みも断ったんだ!」
練馬オートを出た前チャンプが次に向かったのは、とある民家。そこを訪ねると、出てきた美女はいきなり前チャン
プに抱きついていた。そして一時間経った頃、出てきた前チャンプの顔にはキスマークが。
「何なんだよ!佳代さんという人がいながらあんな女と!!!オレにはさんざん偉そうなこと言っといて!」
その後しばらくして前チャンプが待ち合わせていた佳代と合流したため、赤沢は尾行を打ち切った。
「よおし、いいことを思いついたぜ。あんにゃろ、今に見てろ」
「ちょっと、これ本当なの?まさかチカンに下着泥棒、女装の趣味まであるとはねえ……」
「これであいつの評判は落ちるに違いない。佳代さんがチャンプと別れた後は、このオレがなぐさめてやろう」

あることないこと報告しながら報酬を受け取る外道な赤沢であった。

222 :ゼロヨンチャンプRR-Z 6/11:2012/06/11(月) 10:11:52.13 ID:MnUnyDIT0
「それにしても、チューンも全部自分でやってるはずのチャンプがなんであそこに……?ガンさんとも以前から知り合いみたいだし」
不思議に思った赤沢は草レース場に行き、まことに聞いてみた。
「練馬オートのガンさんって言ったらゼロヨン界の神様みたいな人ですよ。今のチャンプにチューニングを教えたの
もその前のチャンプの車をチューンしたのもガンさんだし、それより前のチャンプなんてガンさんの息子なんですから」
「じゃあ、なんでお前らは練馬オートに行ってチューンしてもらわねえんだよ」
「ガンさんは自分の気に入った相手しかチューンしてくれないんですよ。百人に一人がいいとこです」
帰った赤沢はなぜガンさんが自分の車をチューンしてくれるのか考えてみたが解らず、結局は本人に聞いてみることにした。
「わしはイヤだったんだが、あいつがどうしても内緒にしとけと言うもんじゃから……」
「オレ、オヤジさんのこと信じてたのに……さいなら」
止めるガンさんを振り切って立ち去った赤沢は、二度と練馬オートには行かないとふてくされてしまった。
その後なんとか独力(※)で大輔とのテストレースに勝ちアイスコースの開催まで一週間を切った頃のこと、部屋の
戸口に一枚の奇妙なメモが置いてあった。
「『藤春商会でスーパーEFI(電子制御燃焼噴射装置)を手にいれろ』か……ただのCPUチューンじゃないのか?」
「スーパーEFIとはワシが作った最強のパーツじゃ。最初にプログラムしてしまうと後で変更することのできない普
通のEFIとは違い、その時の条件に沿って自分で自由にプログラムすることができるんじゃ」
使用法はよく解らなかったがともかく購入して使っていると、今度はメモがガンさんの帽子と共に置いてあった。
「『スーパーEFIのセッティングはその時の気温に左右される……』か。ガンさんがメモを入れといてくれたんだね」
「ん?メモ?なんのことじゃ」
「いいんだよ、とぼけなくって。サンキュー、また来るよ」

珍しく素直に感謝する赤沢であった。

(※物語の進行順はこうですが、大輔に勝たないとスーパーEFIを手に入れられないのは制作側のフラグミスだと思われます)

223 :ゼロヨンチャンプRR-Z 7/11:2012/06/11(月) 10:22:07.46 ID:MnUnyDIT0
週が明けるとアイスコースのトーナメントが開催。赤沢は早速決意も新たにそれに参加したが、開始直前偶然にもサ
ーキットで女の子が男に絡まれているのを発見し救出した。
だが、男たちは怒って意味深なことを言い返してきた。
「お前らゼロヨンやってる奴らの方がオレ達よりよっぽど汚ねえことやってるじゃねえか。てめえらが裏で賭博やっ
てんの知らねえと思ってんのか!?ウソだと思うんならその女に聞いてみろよ!」
男たちが逃げた後で女の子にそのことを聞いてみたが、女の子は何も答えることなく去っていってしまった。
その後気を取り直してトーナメントに参加し順調に決勝まで勝ち進んだが、なぜか突然のコース整備が入り決勝戦は3時間後にずれてしまう。
「ボケッとしててもしょうがない、車でも見てくるか…………ん?きさま!何やってんだ!!」
「すいません赤沢さん。どうか今日のレース、何も言わずに負けてください……」
ふらりと戻ったピットで怪しい人影を捕えてみると、それはまことであった。さらにまことは、泣きながら訳も言わずに八百長を懇願してきた。
「まこと……お前、以前オレを尊敬してるって言ったよな。お前の言いなりになって今日のためにチューンと練習を
重ねてきた対戦相手に訳も聞かずに負けたとして、そんな男をお前は尊敬できるか?お前はオレがそんな男だと思っていたのか!?」
「赤沢さん……妹が誘拐されたんです。今日のレースで赤沢さんが負けないと妹をひどい目に合わせる、返して欲し
かったら今日のレースで赤沢さんが負けるように細工しろって」
「わかった、最悪の場合は負けてやるよ。決勝まであと2時間半ある。その間に悪あがきしてやるぜ!」
赤沢はすぐに高木探偵事務所に連絡。連絡してきた男の特徴を伝えると、レイコは諾して調査を請け負う。
そして2時間半後のレース再開直前になってレイコから連絡があり、まことの妹は無事救出されていた。
「赤沢さん、ありがとうございます。何とお礼を言っていいか……」
晴れて決勝戦に参加した赤沢はみごとに優勝。だが3コースを制覇し意気揚々とサーキットから帰ろうとすると、
前チャンプが複数の男と揉めているのを発見した。
「あれは、チャンプ……!いい気味だ。まあイザとなったら助けてやるけど……オレって優しいなあ」
「言いがかりだと?こちとらすべて調査済みよ。てめえがチカンで女装趣味まであるってことはなあ」
赤沢がレイコに伝えたはずのデマを男たちが知っているのに驚いているうちに、前チャンプは男たちを瞬殺。
「やあ、赤沢くんじゃないか。アイスコース優勝おめでとう」
「あ、あいつらは……」
「ああ、なんか知らないけど人を変態扱いして絡んできたんだ。バラされたくなかったらレースで負けろとか言って
……とりあえず暴力ざた起こしたことがバレたら厄介だから、このことは内緒な。日本一決定戦で会おう!」
「あのデマはオレがレイコさんに報告した内容だから、依頼主くらいしか知るやつはいない……八百長やらせようと
してたってのも気になるし、しばらくチャンプへの挑戦はお預けにして調査してみよう」

デマのことは反省しない赤沢であった。

224 :ゼロヨンチャンプRR-Z 8/11:2012/06/11(月) 10:26:37.59 ID:MnUnyDIT0
「トーナメント表を知るのも決勝戦を遅らせるのも、主催者側がグルだったらできるわ」
赤沢は高木探偵事務所で先日のレースの件をレイコと話し合い、主催者が八百長賭博に関わっているという結論に達した。
それを信じられない赤沢が家で悶々としていると、突如大輔から『親父のことで相談がある』との電話がかかってきた。
そこで向かった大輔の家で相談されたのは、まさに主催者とグルになった八百長賭博のことであった。
「親父は賭博は大嫌いだし、オレだって信じたくはなかった。ただ、妹のやよいが……おーい、やよい!」
大輔の妹やよいとは、先日のレース開始前に助けた女の子のことであった。
「お父様は帰ってくるなり書斎に入って、電話していたと思ったら私に『今日からしばらく外出するな、夜は窓に鍵
をかけて二階の寝室で寝ろ』と言ってさっきすぐに出ていきました」
本人に聞いてみようとした三人が大作の書斎を調べると、大作は今夜21時に鎌倉のファミレスで何者かと落ち合うことがわかった。
早速そのファミレス(営業時間外)に向かった赤沢と大輔は、なぜかそこにいたレイコを言い含めて情報を聞き出した。
「まこと君の妹を誘拐した人物と前チャンプの調査を依頼してきたのは同一人物よ。賭博組織がそいつを雇って八百
長をさせていたっていう証拠もあるわ。組織に情報を流してる奴が藤原グループにいるのも確かね」
そのうちファミレスに何者がやって来たため、三人はレイコの仕掛けていたカメラで中の様子を窺う。果たして中に
いたのは、大作会長と例の誘拐犯であった。
「ゼロヨンレーサーってのは堅いヤツらばかりですね、誘拐しても脅迫してもダメだ……あんたには年ごろの娘がいたな」
大作会長は返事を保留。赤沢とレイコは激怒する大輔を家に返した後、探偵事務所で対策を練ることに。
「あなたも成長したわね。少し前のあなたなら、大輔さんと一緒に飛び出してたでしょうに」
ある結論を出して別れたその数日後、探偵事務所には大作会長に変装した赤沢が現れた。
「これは床屋のとみえの特殊メイクなんだ、詳しくはゼロヨンチャンプRRをプレイしてみてくれ。じゃあ特別サー
ビス!大輔の親父の姿でルパンのモノマネ!うさぎちゃんのモノマネ!」

本当に成長したのか疑わしい赤沢であった。

225 :ゼロヨンチャンプRR-Z 9/11:2012/06/11(月) 10:31:16.43 ID:MnUnyDIT0
赤沢は大作会長に変装したまま誘拐犯と接触し、連絡先を赤沢の自宅に変えさせることに成功。誘拐犯の八百長要求
をのらりくらりと諾しては失敗し続け大損をさせているうちに、とうとう誘拐犯の怒りも限界に来た。
「何度言ってもわからないようだな。いいもの聞かせてやる!」
誘拐犯はやよいを人質にとって最後の要求をしてきた。だが赤沢は慌てることなくレースの終了と誘拐犯の連絡を待つ。
「やってくれたな!お前の娘の叫び声を実況中継してやる。かわいそうな娘だ」
「ボス!大変です、娘がいません!表も警察が取り囲んでます!」
全てが上手くいったことを確認した赤沢は、大輔を伴って探偵事務所に向かった。はたしてそこには、なぜかやよいの姿が二人。
「お前も床屋のとみえは知ってるだろ?誘拐されたやよいちゃんは変装したレイコさんだったんだ」
「私は捕まったあと、縄を解いてあいつら全員を逮捕できる証拠を写真やテープに収めたわ。そしてレースが終わる
直前に脱出して警察に行ったってわけ。その間やよいちゃんは、ずっとこの事務所にいたわ」
「レイコさん、ありがとうございました。親父に言って調査料は弾んでもらいます」
「いやあねえ、そんなのいいのよ。赤沢君のお友達からお金とる訳ないじゃないの(※1)」

事件が万事解決してしばらくした頃、大輔から電話がかかってきた。
「逮捕された連中の中にうちの会社の幹部もいたんだ、親父も礼を言ってたよ……それはそうと、チャンプに挑戦す
るのか?オレが練習相手になってやるから一度サーキットに来いよ。いいもの見せてやるよ」
引退した大輔など相手にならないと思った赤沢だが、言われるままに行ったサーキットには見慣れぬ異様な車があった。
「これはファニーカーといって、ドラッグレース専用の超高性能車だ。規定違反だから(※2)レースに出ることはできないけど、
親父がこれでおまえの練習相手になってやれってさ。この車でオレが出したベストラップがチャンプと同程度だぜ」
赤沢はファニーカーに乗った大輔と練習を重ね、やがて三コース全てで大輔に勝つことで日本一決定戦を迎えた。
「日本一決定戦が新しいルールになったぞ。三コース全てのレースをやって、おまえが全部勝たないといけない。こ
れはチャンプが全米でNo.1になったのと同じルールなんだ」
「受けて立とうじゃねえか。誰にも文句の付けようのない勝ち方でチャンプを破ってやるぜ!」

そして迎えた日本一決定戦の日、赤沢はなぜかガラにもなく緊張し自信を無くしていた。
「一体何のためにゼロヨンやってんだ。一番になるためじゃないのか!他のことは勝ってから考えろ!それとも何
か?今から負けたときの言い訳考えてんのか」
「……そうだな、お前の言う通りだ。次にお前と話すときはオレは日本チャンプだぜ!口の利き方に気をつけろよ!」
「赤沢さん、時間です。日本一決定戦を開始します。スタートラインについてください」
「よっしゃ!気合入れていくぜ!」
大輔に激励され自信を取り戻した赤沢は、3コースの厳しいレースを制覇し前チャンプに勝利した。

(※1.金の亡者のようなレイコが報酬を受け取らなかったのは、自分も密かに賭けに参加して堅いレースで儲けていたため)
(※2.大輔はこう言ってますが、条件を満たすとなぜかこの車を買ってチャンプに挑戦できます)

226 :ゼロヨンチャンプRR-Z 10/11:2012/06/11(月) 10:38:00.44 ID:MnUnyDIT0
(以下ED)
「赤沢、いい走りじゃったぞ」
「ありがとう。でもガンさんはなぜ急にオレの車をチューンしてくれるようになったんだい?」
「それはこいつに頼まれたんじゃ。見所のある奴じゃからチューンしてやって欲しいと」
「別に君のためにやったことじゃない、自分のためにやったんだ。速い奴がいなくちゃレースやっててもつまんないだろ」
「でもオレ……今回優勝できたのはガンさんのおかげだし……」
「オレの車だって、最後の調整はガンさんにやってもらってるよ。オレたちはドライバーだろ、基本的には最高の走りをすればいい」
「でもオレ、スーパーEFI使ってるから……」
「そんなのオレも付けてるよ。あれはまゆみちゃんが君のために作ったんだ、君が初めてチャンプになったときあの
パーツをつけてたんだよ。あのときはまだ試作段階だったからまゆみちゃんが付きっきりじゃないといけなかったけど」
「でも、なんでまゆみは……」
「まゆみちゃんは君に真のチャンプになってほしかったんだ。だからチャンプになって慢心した君の態度を見て腹を
立てたのさ。そしてオレのところにスーパーEFIを持ってきて、君のハナをあかしてほしいと言ったんだ(※1)。
そのオレを君は破ったんだぜ。同じ条件でこのオレに勝ったんだ。自慢していい」
「そうか、そうだったのか。イヤッホ……」
「ただし!いつまでもチャンプでいられると思わない方がいいぜ。今度はオレだけじゃない、ゼロヨンやってる全て
の奴らが君を倒しにやってくるんだ。チャンプの座を守り抜くことがいかに大変か思い知るぜ」
「……ウカウカしてられないな。オレ頑張るよ!!」
そして表彰台に登り大輔の運転のもとウィニングランを終えたところに、なんとまゆみ本人がやってきた(※2)。
「おめでとう!カッコよかったよ」
「…………いろいろありがとう」
「赤沢君、変わったね……赤沢くん!」
「なんだい?」
「だ───い好きっ!」

(FIN)

(※1:ドアにメモを挟んでいたのはまゆみで、前チャンプが訪ねた家で彼に抱き付いていたのは麻美)
(※2:ここのまゆみの立ち絵はOPで喧嘩別れした時の絵をそのまま使っているため雰囲気が台無し。一見の価値ナシ)

227 :ゲーム好き名無しさん:2012/06/11(月) 11:01:48.82 ID:MnUnyDIT0
10レスですがゼロヨンチャンプRR-Zはこれで終わりです






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