Fallout: New Vegas
part63-117~121

 

詳細版:part65-385


117 :Fallout NewVegas:2012/09/25(火) 21:05:43.44 ID:uP6Flv5e0
【舞台背景】
核戦争によって荒廃したアメリカ、ラスベガスを中心とした場所が舞台。
モハビ・ウェイストランドと呼ばれているそこは、現在フーバーダムの電力施設を巡り、
三つの勢力によるにらみ合いが続いていた。

荒廃したアメリカの中でも最大の勢力である新カリフォルニア共和国(NCR)、
古代ローマを彷彿させる部族集団シーザーリージョン(リージョン)、
ラスベガスを復興させ、巨大歓楽街ニューベガスを作り上げた謎の人物Mr.ハウス(ハウス)。

3つの派閥がにらみ合いを続ける中、主人公である「運び屋」は、荷物を運んでいる最中に何者かによって荷物を奪われ、
自身も頭を銃で撃たれてしまう。一命を取り留めた運び屋は、奪われた荷物と自身を撃った者を追って、
広いモハビ・ウェイストランドを旅することになる。

118 :Fallout NewVegas:2012/09/25(火) 21:07:10.05 ID:uP6Flv5e0
【人物・組織について】
・運び屋
信頼有るモハビの運送業、モハビ・エクスプレスにて働いていた主人公。
開幕早々銃で頭をぶち抜かれるも、近くに住んでいたロボットと医者によって一命を取り留めた。
主人公の行動によって、モハビは様々な運命をたどることになる。ルーレットの「珠」。
DLCの内容から、過去に凄まじい所行を行ったことが示唆されている。

・新カリフォルニア共和国
初代Falloutから続く組織。人工70万を越える国と呼ぶに相応しい集団である。
勢力を拡大し続け、モハビにも進出してきた。
秩序だった組織だが、モハビでは無理な人員展開と、リージョンやMr.ハウスによって、慢性的な物資不足(人員含む)に陥っている。
「不満はかなりあるが、リージョンよりはマシ」というのが大多数の現地民の意見。ルーレットのプレイヤー1。

・シーザーリージョン
古代ローマを彷彿とさせる思想を持つ部族集団。
近代的な思想を嫌い、選民思想と奴隷制を敷くことで多くの部族を従えている。
時代錯誤な思想をもっているが、破壊工作を含めた諜報活動はかなりのもの。
「男尊女卑で時代錯誤な蛮族」というのが大多数の現地民の意見。ルーレットのプレイヤー2。

・Mr.ハウス
巨大歓楽街ニューベガスの支配者にして、多数のロボットを従える謎の人物。
核戦争の際モハビウェイストランドの核汚染を防ぎ、その後現地の部族をまとめ上げラスベガスを復興させた。
上記が真実なら、彼の年齢は200を優に超えているがその正体とは…。
自身の王国であるニューベガス以外はどうでも良いと思っている。ルーレットのディーラー。

119 :Fallout NewVegas:2012/09/25(火) 21:08:28.05 ID:uP6Flv5e0
細かい分岐が多いのですが、大体はこんな話になります。
【共通ルート】
グッドスプリングス郊外で頭を撃たれた運び屋は、その地に住むロボット「ヴィクター」と、
医者のドックミッチェルによって一命を取り留める。運び屋は運んでいた荷物と、自身を撃った人間を追う。
旅をしていくうちに、運び屋が運んでいた荷物がMr.ハウスが依頼したプラチナチップと呼ばれる代物で、
それを奪い運び屋を撃ったのがハウス傘下のカジノ「ザ・トップス」のリーダーであるベニーであることを知る。

ニューベガスのストリップ地区に行くと、そこにはグッドスプリングにいたヴィクターの姿が。
ヴィクターは運び屋を監視するためにハウスが使わしたロボットであった。ハウスの元に運び屋を案内するヴィクター。
カジノ「ラッキー38」にて、巨大モニターを通してハウスと会う運び屋。
プラチナチップは、彼が長年探し求めてきた者なのだという。ベニーがどうやってそれを知り、
ハウスを出し抜こうとしたのかは解らないが、ハウスにとって予想外であったのは確かだという。
ハウスは改めてプラチナチップを自分の元に持ってくるように依頼する。
ラッキー38を出ると、NCRの使いの者が運び屋に接触してくる。大使館にてNCRのクロッカー大使から話があるという。
NCRは、今まで誰とも会おうとしなかったハウスに会うことを許された運び屋に注目していた。
とはいえ、まずはベニーの一件を片付けるのが先決であろう。

ザ・トップスにてベニーと対峙する運び屋。殺したと思っていた運び屋が目の前に現れ動揺するベニー。
殺す、逃げられるなど色々あるのだが、兎に角彼の目的が明らかになる。
ベニーはハウスのロボットであるセキュリトロンを改造し、イエスマンと名付けた。
ベニーはイエスマンを通してプラチナチップを知り、ハウスを出し抜こうと計画したのだ。
イエスマンは運び屋に、「望むのならばモハビを貴方のものにすることも出来る」と持ちかけてくる。

プラチナチップを取り戻し、ザ・トップスを出ると、今度はシーザーリージョンの使者が接触してくる。
使者は指導者であるシーザーに会いに行くように言い去っていった。リージョンもまた運び屋に興味を持ったのだ。
こうして運び屋は、NCR、リージョン、ハウスの三大勢力に注目されることとなった。
どの勢力に肩入れするか、もしくはイエスマンと共謀し、自身がニューベガスの支配者に取って代わるかで分岐する。

120 :Fallout NewVegas:2012/09/25(火) 21:10:06.22 ID:uP6Flv5e0
【NCRルート】
クロッカー大使の元に行くと、彼からNCRの害になりそうな組織を対処するように依頼される。
依頼をこなしていくと、今度はフーバーダムに行き、ムーア大佐の元で依頼を受けるように言われる。
ムーア大佐の依頼もまた、NCRの害になりそうな組織を対処するというものであった。
それに加えて、今までの実績を買われ、NCRのトップであるキンバル大統領の護衛任務にも就くことも。

運び屋の活躍により、リージョンとの決戦に向けて足固めが終わり、いよいよ決戦の時!
フーバーダムにてNCRとリージョンの決戦の火ぶたが切って落とされた。
――激闘の末リージョンの指揮官リガタス・ラニウスを無力化したNCRは勝利を宣言。
こうしてNCRは、フーバーダムとニューベガス、ひいてはモハビウェイストランドを手に入れたのであった。
尽力した運び屋には、NCRの最高市民勲章であるゴールデン・ブランチが与えられた。

【リージョンルート】
シーザーの元へ行くと、彼からMr.ハウスを始めとしたリージョンに仇なす者や、
害を加えそうな組織を対処するよう指示を受ける。
徐々にシーザーの信頼を得ていった運び屋は、彼の持病の治療や、キンバル大統領の暗殺任務にも就くようになる。

運び屋の活躍により、ダム進行の準備が整った。いよいよ決戦の時!
――激闘の末NCRレンジャー部隊と、指揮官であるリー・オリバー将軍を無力化したリージョンは勝利を宣言。
NCRをモハビから撤退させ、現地民を隷属させ、NCRとは違った意味でウェイストランドを支配することとなった。
功績を認められた運び屋は、リージョンの金貨が貢献を讃えて鋳造された。

121 :Fallout NewVegas:2012/09/25(火) 21:12:05.52 ID:uP6Flv5e0
【ハウスルート】
プラチナチップをハウスの元に持っていくと、プラチナチップの真の使い道が明らかになった。
それは戦前ハウスが作り出したもので、チップに内蔵されたマイクロフィルムによって、
彼のロボット軍団が強化されるという代物であった。
アップデートに協力した運び屋は、次にハウスの驚異となりそうな組織の対処を依頼される。
その後、NCRを利用すべく運び屋を暗躍させる。

運び屋によって、全ての準備が終わったハウスは、遂にロボット軍団をフーバーダムに進行させた。
NCRとリージョン、その決戦を漁夫の利を狙う形でハウスは勝利を手にした。
双方が撤退し、モハビはMr.ハウスが支配する土地となった。
もっとも彼はニューベガス以外に興味はなく、それ以外の大半の地域は無視か放置された。
運び屋はハウスの元で働くこととなり、ハウスは感謝と畏怖の念を示し、運び屋にあらゆる贅沢を受けられるようにした。

【イエスマンルート】
イエスマンに、ラッキー38のメインコンピュータを乗っ取らせることで、ロボット軍団を乗っ取ることが可能であった。
ハウスを無力化しイエスマンをメインコンピュータに移した後、プラチナチップを使いロボット軍団を強化もしくは破壊する。
次にイエスマンは、各地に散らばる組織についての扱いを運び屋に訪ねてくる。
「対処するにせよ、無視するにせよ、貴方の思い通りにやってください!貴方に間違いなど無いのですから!」
イエスマンはあっけらかんと運び屋に言う。各組織の対応が終わったらダムの決戦へ。

運び屋はロボット軍団と共にフーバーダムへ乗り込む。NCR、リージョン両方に対処し、勝利を収める。
双方は撤退し、ニューベガスは運び屋のものとなった。
3大勢力すべての影響をモハビから取り去った運び屋は、ニューベガスをモハビの独立勢力として続くこととなる。


そして、運び屋の旅は終わった…。今のところは。
新しくなったモハビ・ウェイストランドでは戦闘が続き、血が流れ、
生き残る者もいれば死ぬ者もいた。そしてそれは、旧世界と同じだった。
戦争だけは、決して変わることはないのだ。


おしまいです。余談ですが、FONVはFalloutシリーズのスタッフが作った正史のようなもので、
前作に値するFO3は、シリーズ好きなメーカーによる外伝のような扱いであったりします。
またDLCでは、もう一人の運び屋ユリシーズの軌跡と、モハビ全土の裏話的なシナリオが展開されています。
もし私のつたない文章で、興味が湧いたのでしたら是非手に取ってみてください。

 


newvegasストーリーまとめ詳細版


このゲームは明確な正史が公表されていない上、基本的に全ての出来事が主人公の目の前で起こるため、
物語の本筋であるメインクエストとストーリー上重要なサブクエスト、及び進行ルート上でほぼ必ず起こる
イベントなどをより詳細に解説するため主観視点のSS形式で説明しています。

そのためNPCの表情やセリフ、ゲーム中での出来事などは忠実ですが、主人公の感情描写等は
選択肢や状況の説明のためそれっぽく補足してあるだけであり、クエストも一つ一つ個別で書く
ものもあれば、並行して攻略可能なものなどの場合は並行して解説します。

つまり、こうなるよ、というよりは"こうプレイできるよ"と受け取って頂けると幸いです。

 全ての会話選択肢を書いていると途方も無い量になるため会話選択肢ではスキルを使うチャレンジを
優先し、ルートで違いはありますがこの解説では、イベントが追加される場合を除き多くある選択肢から
なるだけ最善の結果になるように選択しています。(説得して犠牲や資金の消費を減らすなど)

 戦闘シーンや武器の描写ですが、wikiや実際のプレイを参考に、その状況で有効な装備や
敵キャラの解説も兼ねて書いているため、敵の出現場所と説明以外は忠実ではありません。
実際のプレイでは、爆薬が有効な相手にピストル一丁で立ち回ることだって不可能ではなかったりします。


【Fallout世界って?】

 1950年程度を境にこっちの現実の世界と分岐した世界であり、
「1950年代の人々が考えたであろう未来」がモデル。
2077年の核戦争により地球が荒れ地になり、このnewvegasはそれから200年ちょっと、
Fallout3からは3年後の2280年が舞台になっている。

 圧倒的自由度がウリとなっており山の上から海の底まで好きに行くことができる上、
善人から悪人までに応じた幅広い会話選択肢等により、生き方も好きに選べるのが魅力。

前作の廃墟群が主だったワシントンDC周辺とは違い、今回は荒野のウェスタンな、だだっぴろい
アメリカ南西部、ラスベガス付近を巡って自由に冒険出来るのがFallout:newvegasというゲーム。

 そのため登場する街や地形などは現実にかなり忠実であり、特に最初の町の
グッドスプリングスの各施設や、フーバーダムはほぼそのまんま再現されている。


初代~前作までの出来事を簡潔に知りたい方は
http://doope.jp/2010/0310382.html
をどうぞ、非常に丁寧でわかりやすい。



【用語解説】(細かいところはその都度説明するが、よく使われる用語だけ説明する)


運び屋…主人公、開幕早々頭を撃ちぬかれるが生還し、復讐に燃える男としてモハビへ旅立つ。
      基本的に明確なビジョンが設定されていないため、復讐放置でモハビ中を旅する運び屋
      もいれば、会う奴皆殺しな大悪党運び屋などプレイヤーの数だけ運び屋がいるが、
      モハビエクスプレスという配送業者の社員であり、過去にある場所に届けた荷物が原因で
      そこを荒涼とした土地にさせてしまったという設定があるのは共通。


ウェイストランド…核戦争で荒廃したアメリカ合衆国の通称、
           場所によってモハビやキャピタルなどが前につけられる。


モハビ・ウェイストランド…今作の舞台、モハビ砂漠を中心とし広がる地域で、
               核ミサイルのほとんどの迎撃に成功したため被害が3の舞台に比べ少ない。
               とはいえ撃ち漏らしたミサイルによる放射能の影響は少なからずあり、
               最近はまだおとなしくなったらしいがミュータント生物が広きに渡って
               闊歩している。
               3のキャピタルとは違い、各勢力が陣取り合戦を広げているからか無法者
               は比較的少なく、いい意味でも悪い意味でも秩序は保たれている。


ニューベガス…今作のタイトルにもなっている、旧ラスベガス。
         後述のMr.ハウスが牛耳り、元Vault住民や現地に元々いた部族がカジノ街として
         発展させ、今では日夜明かりが消えない大都市としてモハビに君臨している。
         周囲を取り囲むようにアウターベガスとフリーサイドという貧民街があるが、
         住民たちの生活はベガス市民とは打って変わって良くなく、治安も悪い。


Mr,ハウス…ニューベガスを牛耳る謎の人物、ニューベガスで最も高いタワー、ラッキー38の中に
        住むとされるが誰もその姿を見たことはなく常にロボットのディスプレイ越しに話す、
        多くのロボット兵を所有している上非常に頭が回り、、NCRやリージョンも手を出すに出せない。

        戦前から生きるミュータントなどは、戦前の彼をよく知っているようだが・・・?


NCR…New california republic(新カリフォルニア共和国)の略、初代Fallout主人公が
     助けた少女Tandiが創設した組織であり、
     今ではカリフォルニア州を拠点に人口60万人のウェイストランド最大の組織。

      ほとんど現代のアメリカ合衆国と変わらない体制であり、民主主義や選挙制などもあり秩序も
     保たれているこの世界には珍しい「話せば分かる」組織だが、その圧倒的野心をもとに勢力を
     広げ続けており、その拡大のために国民に課される税金が殺人的な上、それでも人手も物資も
     足りず作中のNCRの学者から「数年後に飢饉が起こる」とまで言われている欠点もある。

     前作で切磋琢磨していたB.O.Sとエンクレイヴの"本隊"ですらNCRに圧倒的敗北を喫し、両組織とも
     ほぼ壊滅と言っても良いレベルで追い込まれている。
      その際B.O.Sに金鉱山を破壊されたため金が採れなくなり、結果金本位制からまさかの水本位制に
     体制を移さざるを得なくなってしまったため、B.O.Sを目の敵にしている。

     ちなみに初代主人公はその後神格化され、首都に石像がある。


シーザー・リージョン…シーザーをリーダーとし86部族を統合して出来た古代ローマをモデルとした組織。
             だがどちらかというと奴隷制や男尊女卑などローマの悪いところばかりを真似ていて、
             戦力差はNCRと比べ圧倒的に少ないがその残虐性と兵士の練度は恐れられている。

             ただしシーザーのカリスマありきで持っているような組織であるため、内外から
             「シーザーが死亡すれば崩壊するだろう」と予測されている。

             女性は奴隷か兵士の妻かの二択なため女性は組織の一員として見られておらず、
             その性質上圧倒的ホモ率を誇り、作中のある仲間曰く「女と同じくらい男もヤる」


Pip-boy…戦前のVault-tec社が開発した戦闘補助デバイス、左腕に装着する。
       装着者のコンディションを数値化したり、マップ機能、ラジオはもちろんコンパスから
       ガイガーカウンターまで様々な機能がついており、Fallout3,NVのメニューはこれのディスプレイ
      で表示される。
       前作と同じPip-boy3000Aという型で、前作主人公の故郷Vault101では、10歳の誕生日に
      装着する義務があった。

       クエストの目標設定などは自動で行なってくれているらしく、それに関してDLCのある人物
       から「人間を堕落させる」とまで言われるほどの便利さ。     

        前々作ではPip-boy2000であり、他にも腕時計型やスーツ一体型など様々なモデルが存在する。
       ちなみに今作のは簡単に取り外しが出来るようだが、前作では取り外すと死ぬ設計だったので
       マイナーアップはされているのかも。


VATS…Vault-tec Assisted Targeting Systemの略で、Pip-boyに搭載されている戦闘補助システム。
     時間が止まっているのか神経を緊張させているのか発動すると画面が止まり、
     指定した敵の部位をアクションポイントが切れるまで狙い撃てる。


Vault…来るべき核戦争の到来に向け、アメリカ政府とVault-tecが各地に設けたシェルター…
     だったらよかったのだが、
     その実態は戦前行えないような倫理に反する実験を大規模に行うために作られた実験施設。
     前作でのクローン実験施設のVault108をはじめ、殺人衝動を誘発する音波を住民に発し続けた
     ものから、男1女999人(逆もあり)で閉じ込めたウハウハなものまで様々。

     皮肉なことにこの実験用施設のうち重要度の高いもののほとんどは自滅したが、そうでもない
     ところは結構な割合で現存している。
   

【スキル、Perksについて】

 いわゆるそれぞれの専門分野におけるスキルがこのゲームでは割り当てられており、
戦闘系スキルならそれ相応の戦闘能力が、非戦闘系スキルなら数値によって動かせるオブジェクトのランクが上がる。
(Lookpick、ScienceはVery easy~Very Hardまでの5段階のオブジェクトがあり、スキルによって動かせるかが決まる)
(Speechは前作のような確率でチャレンジが成功するのから一新され、今作では一定値を満たすことにより成功する)

スキルは以下の通り。

Barter     …商売能力
Energy Weapons…エネルギー兵器の取り扱い
Explosives  …爆発物の取り扱い
Guns     …実弾を使用する銃器の取り扱い
Lockpick   …解錠技術
Medicine   …医療に関する知識
Melee Weapons …鈍器や刃物といった武器の取り扱い
Repair    …アイテムや設備の修理技能
Science    …ターミナルなどの電子機器の取り扱いや、化学に関する知識
Sneaking   …隠密技能
Speech    …話術
Survival   …サバイバル技能、今作では専ら料理技能
Unarmed    …徒手空拳やグローブ系武装使用時の技能

本解説中においてチャレンジが必要な場合は優先的に行い、その場合文末や文の前に(Speech80)の
ような記述をする。
その行動を行うのにどんな技能がどれだけいるのかの参考として楽しんでいただきたい。

Perksはいわゆる特殊技能、2レベル毎に取得でき、ものによってはゲームバランスを著しく破壊
しかねないものもある。
スキルと同様これがあると出来るチャレンジがあったりする。

例:July rigging…ニコイチでのアイテム修繕の際、通常同じアイテムでしかできないところを同系統のアイテム
          なら直せるようにする。
          チェーンソーをバットで直すのは驚愕の一言。

  Bloody mess…全ての敵に5%の追加ダメージ・・・はおまけのようなもの、実際の恩恵は、敵を
           倒した際派手に砕け散るようになる、具体的には肉片レベルで木っ端微塵。


ステータスはSPECIALという数値で分けられ、一般のRPG同様
STR…力
PER…認識力
END…頑強さ
CHA…カリスマ
AGL…敏捷性
LCK…運
となっている



~OP~


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




"人は、過ちを繰り返す・・・"


地球が核の炎に包まれたとき、人々は地中深くのシェルターへと逃れ生き延びた。

やがて彼等は、シェルターの扉を開き、新たな社会へ、村を、部族を作るために、荒廃した世界
へと旅立っていった。

 数十年が過ぎ、かつてアメリカ南西部と呼ばれた地域は旧世界の価値観、民主主義や立法を掲げる
"新カリフォルニア共和国"のもとに統一された。
共和国は欲するがままに拡大を続ける、無慈悲で乾ききったモハビ砂漠に領土と富を求めて、
東へと偵察員を送り込んだ。

 そして彼らは、核の被害を免れた都市と、コロラド川を横断する巨大なダムの壁を発見したのだった。
共和国はすぐに東へ軍を差し向けてダムを占領、稼働できる状態にまで修復した。

しかしコロラドには、異なる旗のもとにもう一つの社会が生まれていた。

 86もの部族を平定し、多くの奴隷を有する軍事集団"シーザー・リージョン"
4年もの間、共和国はリージョンの攻撃から辛うじてダムを守っていた。

しかしリージョンも、退く気は無かった。
川の対岸で戦力を結集、かがり火が焚かれ、太鼓が鳴り響いた。


 その一方、ニューベガス・ストリップ地区は繁栄を続けていた。
謎に包まれた男"Mr.ハウス"、そして戦う訓練を受けた部族や、警察ロボットからなる私兵たちによって。

そのころ、"モハビエクスプレス"のとある運び屋がニューベガス・ストリップまで荷物を運ぶ仕事を受けた。



・・・簡単な仕事になるはずだった。
しかし、ベガスの闇が忍び寄っていた。




―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


・・・意識が戻る。
辺りは暗くもう夜だろうか、ぼやける視界のなか身体を起こし、両腕を見ると枷が掛けられていることに気付いた。


「仕事は済んだろ、金払えよ?」
「そう急くな相棒」

「・・・おい、こいつ目を覚ましやがったぞ」


声の聞こえた方向へと目を向ける。
そこには三人の男、左からそれぞれバンダナをつけ口髭を生やした部族の黒人、リーダー格の、チェックの
スーツを着て煙草を吸う男、オレンジ色に染められたモヒカンをしたスコップを持った部族の男が立っていて、
こちらが起きたことに気づくと、中央のチェックの男が吸っていた煙草を捨てこちらを向いた。


「・・・じゃあ、やるか」
「さっさとやっちまおう」


左のバンダナの男が急かすが、チェックの男がそれを片手で制し口を開く。

「相手に敬意を払わないのがカーンズ流かもしれない・・・変わり者なのでね?」

そこまで言うとチェックの男はスーツの内側に手を入れ、一枚の銀色のチップを抜き取りこちらに見せる。


「お前は仕事を立派に果たした、巻き込んでしまって申し訳ない」


するとチップをしまい、代わりに一丁の装飾されたピストルを勢い良く出しこちらに向けた。


「こんな状況に置かれたら、自分の運の悪さを恨むだろう?だが・・・」





「最初から決まっていたんだ」






銃声が響き、再び意識は遠のいた。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



Bethesda Softworks
Presents

An
Obsidian Entertainment
Production


FALLOUT:NEWVEGAS



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――









・・・まばゆい光が目に入る・・・生きている?頭に銃弾を喰らって?
どうも頭がはっきりしない、しばらくの間視界に写る、天井にあるシーリングファンを
見つめていると、横から老人と思われる男性の錆び声がかかった。


「目覚めたか、今の気分は?」


声の主を探し視点を動かす、しかしまだ身体が本調子になっておらずぐらついてしまい、
転びそうになったところを声の主に支えられた。


「おいおい慌てるな。数日間、君は昏睡状態だったんだ」
「少しリラックスして、ゆっくりと感覚を取り戻すんだ」

 
 そして彼は私の名前を聞く、答えると、彼は少し微笑みながら「私なら子供にそんな名前は
つけんが…」と言い、自分がドック・ミッチェルと言う名前なのだと答えた。

 ここはグッドスプリングスの病院で、彼曰く自分は頭を撃たれた上埋められたが、頭の弾丸の
摘出は済んだらしく、ひと通り話し終えると奥にあるヴィトマティック活力テスターという機械へ
通された、なんでも、身体機能の回復具合を手早く調べられるのだそうだ。

(ステータスを決定する、ひとつ1~10で40ポイント) 

 テスターで身体機能の回復具合を検査し、ドック・ミッチェルからお墨付きももらう。
だが頭に食らった弾丸が何かしらの悪影響を与えていないか心配だと、ソファーに座らされ 
今度はちょっとした心理テストを受けさせられた。

(Trait=Parkとはまた違った特殊スキルを決定し、ついでに最初にいくつかスキルをあげられる)

 ロールシャッハ・テストや選択問題をいくつか終え、問題がないことを確認し、
ミッチェルから手渡された問診票にいくつか事項を記入すると、彼がドアまで見送って
くれ、私の所有物に加えて、Pip-boy3000という腕部に装着する補助デバイスを渡してくれた。


「気を悪くせんで欲しいが、メモを見させてもらった。家族の連絡先がわかると思ったんだが、
 プラチナチップとかいう物のことしか書かれていなかった。」
「外へ出る前に、こいつを持っていけ。Pip-boyと言って、私のように戦前のVaultで
 生まれ育った者はみな、そいつを支給される」


 そう言い、加えてVault住民が使っていたらしいピチピチのスーツも着せてもらったが、
撃たれる前に自分が運んでいた、"プラチナチップ"は手元になかった、恐らく私を撃った
連中が持っていったのだろう。

 そしてウェイストランドの荒野を駆け出す前に、自分を掘り起こしてくれたヴィクターと言う方や、
ここの街の顔であるサニー・スマイルズに会い、荒野で生きる手段を学ぶようドクターに言われたのち、
扉を開き、光刺す外の世界へ躍り出る。

久しぶりに見た朝日に目が眩んだが、そこにはいつもと変わらない荒野が、ただ広がっていた。

(ここからオープンワールド開始、メインクエスト第一部はニューベガスに辿り着くまでの話なので、
経験値が惜しくないなら無視しても構わない)


(メインクエスト:Back in the Saddle開始)

(Newvegasのクエスト名の多くは、有名な楽曲から取られている)
(クエストの内容と一致するため、クエストクリア後にその楽曲の歌詞を読んで余韻に浸ってみるといい)


 眩い朝日に目をぱちくりさせていると、目の前の道を見慣れない、中央にディスプレイの埋め込まれ、
大きな四角い肩の下から蛇腹アームをぶらさげている青い逆三角形のロボットが軽快そうにタイヤを
転がし走っているのを見つける。

声を掛けてみると彼(?)はこちらに向き直り、カウボーイの顔が表示されたディスプレイを
こちらへ向け、ノイズがかった声で応えてくれた。

「やぁ、どうも!なんか、胡散臭いほど元気だな!」

 なんでもこのロボットの彼がヴィクターらしく、自分が頭を撃たれるのを偶然目撃したらしいが、
相手が多すぎて飛び出せば自分がやられるのは目に見えていたので彼らが消えるまで待ってから
掘り起こし、ドック・ミッチェルの所まで運んでくれたらしい。

 感謝すると彼は「気にしないでくれ!困っている奴がいたら助けるもんだ!」と蛇腹状のアーム
を振りながら言い、自分は量産型のセキュリトロンというロボットなので、同じ型の兄弟達に
会ったらよろしくと、またタイヤを転がしどこかへ走っていった。


(ヴィクターは本来β版まではコンパニオン(仲間)として連れ歩けたのですが、ある人物と共に何故か
没にされたキャラです。
一応グッドスプリング周辺で主人公のHPが一定以下になると救援として駆けつけてくれるあたりに
名残が残っています。
後述のGhost town gunfightでも声を掛けると参加表明をしますが、ほとんど戦闘が終わりになった
ころに駆けつけてくるので実質不参加で、スキルがある程度ある際に彼のデータメモリーを覗いて
みると何者かによって遠隔操作で電源を切られていたことが判明します、これがヴィクターの正体に
関する大きな伏線となっています)


街を少し歩き、24時間営業のネオンがまぶしい"プロスペクター・サルーン"という酒場の扉を開く。
すると入るなり突然一匹のハスキー犬が私に向かって吠えたが、それを一人の赤毛の女性が制止した。


「シャイアン、止まって。大丈夫よ、私が命令しなきゃ噛まないから」


 レザーアーマーを着て狩猟用ライフルを背負った赤毛の彼女、サニー・スマイルズに、砂漠で生き残る
方法を教授してくれるよう頼む。
彼女は「ひどい仕打ちを受けたようだし、助けが必要でしょ」と快く引き受けてくれ、酒場裏で落ち合う
よう言い外へと出て行ったためついていく。

酒場裏にはフェンスで囲まれた小さな庭があり、サニーは私が来る前にフェンスに酒瓶を何本か並べて
いてくれたようで、それを目標として撃ってみろと、バーミンターライフルという猟銃とその弾薬である
5.56mmの弾をいくつか私に手渡し言った。

 アイアンサイトをのぞき込み、一本一本酒瓶を狙い撃っていく。
三本ほど撃ちぬくと彼女は「最初にしちゃ上出来ね」と私を褒め、すぐに思いついたように、近くにいる
ゲッコー(トカゲっぽい生物)を給水施設から追い払う、その手伝いをしないかと持ちかけてきた。

(ここから先は受けなくてもいい、引き受けないとチュートリアル終了)
(ゲッコーを倒していくと襲われている女性がいるので助けるとクエスト終了、
お礼を言われ報酬ももらえる、失敗しても問題ないが後味が悪い)

(キャンプファイヤー(アイテム制作)の使い方を学ぶだけなので省略)

 ひと通りサニーからの頼みを終えると最後に彼女は、街の酒場のバーテンであるトルーディが
新参者に挨拶されないと怒るのだと言い、会いに行くよう頼んでくる。

しかし、承諾しプロスペクター・サルーンを訪れ、トルーディのいるカウンター前まで行くと、
当のトルーディはジョー・コップという青いスーツの上に防弾チョッキを着た坊主頭の大柄の黒人男性と向かい合っており、なにやら険悪な雰囲気で口を出すに出せなかった。

「良い人ぶるのはもうやめだ、リンゴをすぐに渡さないと言うならば、
 仲間に頼んで、この町を焼き払ってやる!いいな!」
「覚えとくわ、さて、何も買わないなら出てって?」

ジョー・コップの警告に、気丈にトルーディが返すと、ジョー・コップは酒場から
走って出て行った。


(メインクエスト:Back In The Saddle終了)
(Back In The Saddleはアメリカのエアロスミスによる楽曲)


 落ち着いたのを見て、挨拶ついでにトルーディに口論の内容を聞くと、一週間前にトレーダーの
リンゴという奴が追っ手から逃れてきて、隠れ家を提供したのだと話してくれた。
あのジョー・コップらからなる追っ手は"パウダーギャング"と言い、線路工事のためにカリフォルニアから
NCRに連れて来られた囚人なのだが、先日大規模な脱獄がありこのざまであるらしい。

 トルーディは私を撃った男のことも知っているようで、チェックの男に率いられた
"グレート・カーンズ"であることや、彼らが北の採石場ジャンクション方面から来たことを
教えてくれた。
ただ採石場ジャンクションは今デスクローで溢れており、商人なども避けざるを得ないルートらしい。

彼らはニューベガスのストリップ地区のことを話していたらしく、目的地がそこなら北の道を
避けるため東に向かうだろう、ともトルーディは教えてくれた。


グレート・カーンズ…いわゆる普通の部族民、薬品の製造が得意分野。
            地味に初代Falloutからいる組織で、今作も合わせて運び屋次第では
            三度目の壊滅という憂き目を味わうこととなる。
            ちなみに登場するたびに「ザ・カーンズ」→「ニュー・カーンズ」
            →「グレート・カーンズ」と名前が派手になっている。

デスクロー…前作から登場する、ミュータントとしては最強の敵。
        極めて速い突進と爪による強烈な一撃は、重装備のプレイヤーでさえもほんの数発で屠る。
        前作では群れなかったものの元々群生という設定で、今作ではバッチリ集団で登場する、
        ただし今作ではAP弾など豊富な種類の火器弾薬が使えるため対処は幾分楽になったか?

         元々はカメレオンをベースにアメリカが作った市街戦用生物兵器で、勝手に増えるし
        手なずけるのも容易な便利な生き物、ある場所では、閉所における彼らの真価を
        目にすることができる。
        なんとFallout2では突然変異により喋るデスクローもいたのだが、ある事情で全滅した。

        一応北へ行くこともできるのだが、デスクローをはじめとした強敵達から隠れつつ進む
        一種のマゾプレイになる、最悪詰むのである程度周回してからを推奨。
      


 話題を変えリンゴについて尋ねると、彼は街の端のガソリンスタンドにいると教えてくれ、
もし彼を助けられればこの町での評判が上がり、値引きもするとトルーディは約束してくれた。

(一部のクエストにはルート分岐があるものがあり、それによって町の勢力などが変わる、ここでの
クエストはサブクエストのチュートリアルとも言えるものであるため解説)


【リンゴ(グッドスプリングス)ルート】



(こちらはサブクエスト:Ghost town gunfight)

 道路沿いに少し歩くと町の外れにボロボロのガソリンスタンドがあり、中に入ると
暗がりの中突然、赤いマフラーをした黒髪の若い男にピストルを向けられた。


「それ以上近づくな、何者だ?俺に何の用だ?」


 彼がリンゴらしい、敵じゃないと伝えると彼は銃を向けたことを謝罪し、ここはひとまず
"キャラバン"でもやって仲直りしないか?と持ちかけてきたが、そのキャラバンに関して私には知識がない。
せっかくなのでキャラバンのルールを聞くと、彼はルール説明用のホロテープを一つと、予備のデッキを
一つずつ渡してくれた。

キャラバン…30枚のトランプを使うゲームで、トランプの札を一定範囲内で自由に選べる。
        ウェイストランドでは遊びから賭け事まで幅広くプレイされているが、
        一回あたりの時間が結構かかるため一攫千金が目当ての客が多いカジノでは遊ばれていない。
        詳しいルールはwiki参照。
      
 だが悠長にゲームをしている場合でもないだろう、デッキは貰うが彼の誘いを断り、
本題であるジョー・コップとの因縁について聞く。

 なんでも彼のキャラバン(こっちは輸送業者)がカリフォルニアから戻る途中彼らに襲われ、
彼の仲間達が皆殺しにされる中彼だけはなんとか逃げ出したらしいのだが、なにぶん逃げる際に
彼らの仲間を数人殺してしまったためにここまで追われるハメになったらしい。

彼曰く、ジョー・コップを殺すことはたやすいらしいのだが、そのあと仲間が攻めてくればこっちが
一網打尽、一人ではどうすることもできないと嘆いた。


 協力を持ちかけると彼は礼を言うと共に報酬は後で払うと言い、それでも二人だけでは
無謀なので、町の人々の協力を得るべきだと提案してくれた、彼が言うに一番協力して
くれそうなのはサニーだと言う。

(スキル次第では最大5人から支援を受けられる、中には戦闘に参加しない人もいる)


 酒場へ戻りサニーへ協力を持ちかけると快く引き受けてくれ、他の住民の協力を得るために
トルーディを説得することを推奨してくれた。

 トルーディを説得すると参加を表明してくれ、おまけに他にも住民を当たってくれると約束
してくれた。
他にも、元鉱夫のじいちゃんからダイナマイトを譲ってもらったり、ドック・ミッチェルから
回復剤であるスティムパックを譲ってもらい、ひととおり住民の協力を得られた。


 そしてリンゴに報告し、サニーと合流して外に出るとちょうどいいタイミングで
パウダーギャングが、ジョー・コップを筆頭にダイナマイトやショットガンなど様々な武器を
手に襲撃してきた。

 サニーの指示でグッドスプリングスの住人達と共に茂みや店舗の陰に身を潜め、
パウダーギャングが近寄ってくるのを待ち、迎え撃つ。
 開けた場所にいたパウダーギャングにはガスガス弾が刺さる一方、隠蔽物を利用した
戦法を取った住人たちにはほとんど被害がなく、まさに一方的に戦闘は終了した。

 
 無残に転がるパウダーギャングの骸から戦利品を頂戴しているとリンゴが近寄ってきて、
今回の礼として100キャップもの金額を渡される。
そして自分はこれから所属する会社らしい"クリムゾンキャラバン社"に戻るので、もし来ることがあったら
自分を訪ねてくれと言い、去っていった。

そして当然街からの評判もうなぎのぼり。住民達の感謝の言葉を背に南の道を経由して、遠くにそびえ立つ
ルーレットハンドルのようなタワーの真下にあるであろうベガスへと向かう、目指すは頭を撃ったあの男だ。


トルーディが言うには、プリムとニプトンという町をを経由してノバック沿いにベガスに行ったほうがいいらしい。


(今作には勢力ごとの評価というものがあり、好感と悪感が入り混じる場合もあるがおおまかに
 【悪評価】 悪党←憎悪←嫌われ者←中立→受け入れられし者→好感→偶像化 【好評価】
 で分かれていて、評価が高いとその勢力で様々な恩恵が受けられるが、低いと出会い頭に銃を
 突きつけられるようにもなる)

(ただし勢力固有の装備というものがあり、それを着て変装することにより評判が悪かろうと一部の
 NPC以外からは受け入れられしもの程度の扱いを受けられる)


キャップ…このゲームにおいては、代々瓶飲み物についているフタ(キャップ)が通貨となっていて、
      偽造しにくい上無政府状態という好条件なためか、いつのまにかウェイストランドに
      爆発的に広まり、今に至る。
      しかし今では様々な組織が領地で貨幣経済を復活させようとしていて、NCRはNCRドルを、
      リージョンはリージョンコインという通貨をそれぞれ発行しているが、領地以外では
      あまり価値はない(ただリージョンコインは金銀銅、NCRは紙幣なため、前者のがキャップ
      への換金率は高い、金むくとして通用するかの違い)(以降はcapと記載)


(サブクエスト:Ghost Town Gunfight終了)


【ジョー・コップ(パウダーギャング)ルート】


(こちらはサブクエスト:Run Goodsprings Run)


 出て行ったジョー・コップを探し、町の入り口の民家の壁に寄りかかっている彼を見つける。
リンゴのことを聞くと、彼はこう説明した。

「奴は、通行税を払う代わりに銃を向けてくるようなトレーダーさ。
 町のどこかに潜んでいる」

 彼はリンゴに仕返しをした上で、更にこの町をぶっ潰せれば気味がいいのだと言ったが、
それに対し町を乗っ取る手伝いをすると伝えると、「なぜだ?農民しかいないぞ?」とかえって
面食らったような顔で聞いてきた。


"もし町を運営する立場になれば、皆あんたの為に働く。
食糧、水、金、全てあんたのモノだ"(Intelligence 6)


 そう彼を上手くノセると彼はニヤケ顔で「コブ市長か、響きもいいな!」と漏らし、
私に先にリンゴを片付けるよう頼んできた、その間に彼は仲間を集めてくるそうだ。


 トルーディの情報を信じるなら、町外れに見えるガソリンスタンドにリンゴはいるはず。
一直線に向かい、入り口のドアを開くと、暗がりの中黒髪の若い男にピストルを向けられた。

「それ以上近づくな、何者だ?俺に何の用だ?」

 若い男、リンゴは怪訝そうな顔をして尋ねる。

 "撃つなら、ミスはするな、
 ジョー・コップのためにお前を殺しに来たのさ。"

そう言い銃を抜き、リンゴの眉間を撃ちぬく。
動かなくなったリンゴの身体を漁り、多額のcapとトランプの束を引っこ抜きジョー・コップ
の元へ戻った。

 町の入り口には既にジョー・コップが集めたパウダーギャングの仲間達がたむろしていて、
各々がライフルやバットなどの武器で武装し、少なくともグッドスプリングスの住民よりは
頼りになりそうではあった。

 少々物資が足りないらしいが、これで十分だろう、ジョーの話ではグッドスプリングスの
酒場にも民兵が続々と集まりだしているそうで、一筋縄にはいかなそうだ。
 合図を出すとパウダーギャング達はグッドスプリングスめがけて一斉に走り出す。
酒場から湧いて出る民兵達が次々とダイナマイトで吹き飛ばされ、続けてライフルの弾丸が
肉を貫く。

 ドック・ミッチェル、サニー・スマイルズ、トルーディ… グッドスプリングスの重役とも
言える面々を全て撃ち殺し、逃げる民兵にも容赦なく弾丸の雨を浴びせると、辺りは一気に
静かになった。

 タンブルウィードと死体だけが転がる中、ジョー・コップに話しかける。
彼は「自分の町を持つなんてな…」と信じられないような、しかし笑顔で言いながら、
自分たちの刑務所、矯正施設であるNCRCFの場所を教えてくれた、彼の名前を出せば
すんなり入れてくれるそうだ。

 ただしパウダーギャングは"仲間"という括りでは語れないらしく、施設周辺にいる連中や、
プリムにいる奴らなどは容赦なく撃ってくるのだと警告し、彼は街中を我が物顔で歩いていった。


(サブクエスト:Run Goodsprings Run終了)
(パウダーギャング=powder gang、わかりやすく言うと火薬ダイスキーなギャングで、
 ダイナマイトを投擲から地雷代わりまで専ら愛用している。やったぜコブ市長!)


(Ghost Town Gunfightの方をクリアした前提で進める)


(メインクエスト:They Went That-a-Way開始)


 道中詐欺師やハエを撃ち抜きつつ南へ進み、ジェットコースターが目印の街プリムへ到着したが
なにやら様子がおかしい、いくらなんでも街が閑散としすぎている。

何が起こったのか確認しようと街の入り口まで近づくと、カーキ色のアーマーのど真ん中にNCRの
トレードマークである双頭のベアが輝く、一人の見張りのNCR兵に呼び止められた。

「おい!どこへ行く気だ?プリムは立入禁止だぞ」

なんでも脱獄囚が街を占拠したらしくプリムは立入禁止、というか入るに入れない状況らしく、
グッドスプリングスへ戻ったほうが安全だと彼は忠告する。

しかしここで歩を止めるわけにもいくまい、自分の身は自分で守れると言い進もうとすると、
彼は止めはしなかったがとりあえずと、キャンプにいるヘイズ少尉と話をするよう勧めてきた。

 プリムと橋を隔てて反対側、戦前の民家に囲まれたところにヘイズ少尉はおり、プリムを
占拠している囚人たちに関して様々な情報を頂けた。
 
 やはり、街を占拠しているのはグッドスプリングを襲撃したのと同じパウダーギャングで、
ちょっと前に近所の刑務所であるNCRCFから脱獄しそこらじゅうに散らばっているらしく、
物資の面で困窮しているここの部隊では手を出すに出せないらしい。

 とはいえこれでは埒が開かないので、無理にでも通るしかない。

なにか不安げにこちらを見るNCRの見張りの横を通り、囚人のいぬ間に橋を通ろうとすると…閃光!
どうやら地雷が仕掛けられていたらしく、脚の感覚が無い、やむなくドクターバッグで治療し、
注意深く足元を観察しつつ地雷を解除、回収し進むことにする。


(強力な攻撃を受けたり、立て続けにダメージを頭部、両腕、両足、胴の6つの部位のどれかに
 受け続けるとその部位が"重症"になることがあり、それに応じてペナルティが与えられる)
(これらはドクターバッグと呼ばれる救急箱か回復剤のスティムパックで治療できる、寝ても治る)


 巡回していたり、街の廃墟で待ち伏せていた脱獄囚達を始末し進むと、私の勤め先である
モハビ・エクスプレス本社の入り口にもたれかかるように、一人の黒人男性が死んでいるのを見つけた。

 彼はダニエル・ワイアンドといい、私と同じく運び屋だったらしい。
彼の懐をまさぐるとメモを持っていて、それによると彼はチップを運んでいた自分とは違い材質不明の
サイコロを運んでいたようで、メモに記載されたナンバーを見るに同じような運び屋が自分を含めて6人いる
ということが分かった。

 モハビ・エクスプレスに正面から入り、経営者のジョンソン・ナッシュを探す。
しかし会社はもぬけのからで、中にはせいぜい壊れかけのロボットと、その横で音声を流しつづけて
いるラジオだけしかなかった。
ただし皿の上に乗ったキャセロールは手を付けられておらず、大慌てでここから出て行ったことを
伺わせた、近くにいるだろう。

 とりあえず手持ちの材料を駆使しロボットを修理、再調整する。
(Repair or Science65かパーツが必要)
すると錆付きボロボロになっていた丸いロボット"アイボット"は元気よく浮かび上がり、上部にちょこんと
つけられたスピーカーからビープ音を発しながらその独特の金網のような正面部分を向け、こちらを見据える。

設定をいじり自分に追従させるようにすると、ロボットは自分の半歩後ろをついてくるよう
になった、名前は側面のプレートからとって"ED-E"でいいだろう。

"コンパニオンプロトコル:開始"
「<Beep>」

コンパニオンについて…共に旅をしてくれる仲間、基本的に人間一人と非人間一人だが、
               複数連れていけるバグが結局修正されなかったため複数も可能。
               説得やクエスト成功に応じてついてきてくれるのがほとんどで、
               それぞれが違った性能やParkを持つ。

                主人公とは違い、各勢力固有の装備を全部装備できるわけでは
               なく、その人物の所属勢力のもののみ。
               前作とは違い今作ではコンパニオンに関するクエストがあり、
               より物語に感情移入するのに一役買っている。

ED-E…非人間型コンパニオン、普通に進めていればまずこいつが最初の仲間になる。
     アイボットという飛行できる球状のロボットで、こいつは通常のモデルとは違い
     強固な装甲と武装を備えた特別モデル。
     前作DLCに登場した移動基地クロウラーで製造されたが、同時期に量産中であった
     ヘルファイアアーマーの素材確保のために一部を残し解体された模様。
   
      トレーラーで道路に沿い悠々と飛ぶ彼を見ることが出来るが、何者かによって撃ち落とされ
     今に至る、専用ParkはEnhanced censor、つまり強化センサー、索敵範囲上昇。


 付近のギャングを掃討したのを確認し、恐る恐る、街でホテルに次いで大きい建物である
カジノへ入ると、そこにはギャングではなく多くのプリム住民が立て篭もっているところだった。

「なぜプリムに来たのかは知らんが、考えなおしたほうがいい、地獄にまっしぐらだぞ」

 住人の中はジョンソン・ナッシュもいて、煙草を片手に忠告される。

 しかし彼に自分の荷物を無くしたことを伝え配達書を渡すと、彼はこの仕事が怪しかったのだと
感じていたことや、本来この荷物を運ぶはずだったある運び屋がリストに私の名前がある
のを見た瞬間仕事をキャンセルし、私の名前が本当か、などとジョンソンに詰め寄ったこと
などを教えてくれた。

 なんでもその仕事は自分を含めたモハビ・エクスプレスの精鋭運び屋、"キャリア・シックス"
によって行われていて、雇い主はどこからともなくやってきたカウボーイロボットらしい。
ちょうどカジノの奥にカウボーイ帽を被ったプロテクトロンがいたので"彼か?"と聞いてみると、
彼は首を横に振り、もっとでっかい、ディスプレイのついたロボットだと言った…ヴィクター?


プロテクトロン…戦前の警備ロボット、映画「禁断の惑星」に登場するロビー・ザ・ロボットと
          そっくりで、腕に装備されたレーザーと、殴ってるのか分からないくらい
          優しいパンチのみが武器。
          非常にのろいが手に入りやすいのか、前作では結構な数が人に使われていた。

          たまに擬似人格AIを積んだタイプもおり、ロボットとは思えないほど柔軟な会話
          で楽しませてくれる。


 続けて私を撃った男について心当たりはないかと聞くと、彼自身は見ていないのだが、
ここの住民が街の外れにスカベンジングに行った際、イカしたスーツを着た男と、
やはりグレート・カーンズの連中が一緒に歩いていたところを見たらしく、そいつらは
なにやらチップの話をしていたそうだ。

 特に町の保安官"代理"であるビーグルは彼らに関して嗅ぎまわっていたためよく知っている
らしいのだが、彼は今、街一番の大きな建物、バイソンの描かれた看板がまぶしい"バイソン・
スティーブ・ホテル"に閉じ込められていて、助けなければどうにもならないらしい。

 やむなく保安官代理を助けるため、ギャングの蔓延るバイソン・スティーブホテルへと
侵入する。

 入り口の警備を撃ち、その銃声を聞きつけてきた脱獄囚もろとも撃ち殺し、電灯ひとつ
ついていない暗がりの中を慎重に進んでいく。
そして休憩室だろうか、脱獄囚がたむろしていた空間に彼らから奪ったダイナマイトを投げ込み
一網打尽にすると、その脇の厨房にビーグル保安回代理は囚われていた。

「もしかして助けに来てくれたのか?だとしたら握手したいんだが、腕が痺れていてね」

 彼の腕にかけられた縄を解き解放し、残りのパウダーギャングに見つからないようこっそり
ホテルから出て行くと、彼は私を撃った男に関していくつかと、彼が知っている限りでは連中が
南東にあるニプトンを経由し、ノバックという街へ向かうのだということを教えてくれた。

マップを見る限りでは大回りになるが、東に直進し砂漠を突っ切るのは危険なので、
ノバックへ行くにはニプトンを経由するよう釘を刺された。


(サブクエストとしてプリムの保安官を探すこともでき、候補は三人いて、
 元保安官マイヤーズ、外にいるNCR、そしてプロテクトロンのプリム・スリムとなる、ヒーハー!)
(割愛)


 ED-Eの高感度センサーが広範囲の敵を探知し、電気光線銃が飛んでいるハエや地を這うアリを
灰の山に変える。
頼もしい相方の登場により、幾分か楽になった旅路を数日歩くと、道の向こうにニプトンが見えてきた。

 しかしニプトンの街からは黒煙が立ち上っており、プリム以上に様子がおかしい。
かつて湖だったらしい、イヴァンパ・ドライレイクの中心を突っ切り、最短ルートでニプトンへ
駆けつけると、入り口まで辿り着いたところで一人の眼鏡をかけたパウダーギャングが走り寄ってきた。


「なんて空気がうまいんだ!最高の酒を飲んでるみたいだ!」
「いくら吸っても飽きない!それにこの空気が肌に触れる感覚もいいねえ!」


 彼はオリバー・スワニックというらしいが、気でも狂ってしまったのか全く話が通じない、
なんでも宝くじに当たったらしいのだが・・・。
他に何を聞いてもやっぱり空気がうまいうまいだの支離滅裂で、結局街の事情も聞けぬまま彼は
走り去ってしまい、ニプトンの調査は自力でやる羽目になった。


 街道を進んでいくと、そこには道を歩く住民たちや路肩の酔っぱらいなどの気配は全くなく、
なぜか十字架に架けられ焼かれたであろう死体や、張付けられ息絶え絶えなギャングたちが目に映る。
彼らを横目に火と死体だけが彩る道を更に進むと、タウンホール前に奇妙な、まるで古代ローマの
ような鎧を来た数人の男達を見つけた。

彼らは私に気づくと、一際異彩を放つ犬耳のマスクをかぶった男を中心に整列する。
そして私が注意深く近寄ると、犬耳の男が私のもとに歩み寄ってきて口を開いた。


「心配するな。他の虫けらのように、お前をはりつけにしたりはしない。
 偶然会えて、助かった」
「ニプトンの運命を、詳細に至るまで見ていてもらいたい。
 そして、お前はいつ動く?」


 犬耳の男はパルプス・インカルタといい、このローマコスプレ集団、"シーザー・リージョン"で
最強の"フルメンタリー"であると自負する。(闘う諜報員と言うとわかりやすい)
私が来て助かったというのは人手のことのようで、ここから西にあるNCR基地に彼からの"説教"を
代わりに伝えて欲しいのだそうだ。

 ここの住民にどんな"教訓"を与えたんだ?と皮肉交じりに聞くと、彼バルプスは
「あいつらは弱くて、俺達は強い」とだけ言った後、ニプトンの住民に道徳心が無く腐っていた、
とニプトンの腐敗と今に至るまでを話し始めた。

 ニプトンは彼曰く"商売女のような街"であるらしく、金さえあればギャングにNCR、一般人、
それに自分たちのようなリージョンまで受け入れる様で、挙句の果てにそのわずかな金が
街への罠となり、自分たちが"訪れた"時にようやく、囲まれたことに気付いたそうだ。

 そして彼らは街のすべての住民を集め、リージョンにおける罪と罰について説き、
それに基づいてあるくじ引きを引かせたらしい。
詳細に関しては聞かせてはくれなかったが、会話の内容から察するに先ほどのオリバー君の
ように"自由"が商品となっているのだろう。

 ここまで来て感情がこみあげ、つい口が開き"無実の住民を殺したのか?"と食って掛かる。
しかし彼は動することなくそれを鼻で笑い、「冗談だろう?」とまるであざ笑うかのように言う。
そして数で勝るのに何もできず、仲間達が順番に磔にされ焼かれ、殺されていくさまを見ても
何もせず、ただ自分の番が来ないことを祈っていただけの彼らを臆病者だと笑った。

 あんたの犯した罪は許せない、そう言っても彼は「犯罪などこんなもんだ」と断じ、
不満ならかかってこい、死にたいならな?と私を挑発するように言い、仲間達を連れ
去っていった。

(リージョンの信条が気に入った!という選択肢もある、その場合リージョンの好感を得る)


(西のNCR基地、モハビ前哨基地へバルプスのメッセージを届けるクエストが強制開始
 となるのだが、あまりストーリーと関係ないためスルー)
(クエスト名はCold Cold Heart、詳しくはwiki参照、コンパニオンの一人がモハビ前哨基地にいるがスルー)


 バルプスが見えなくなり、辺りが静寂に包まれた頃、未だ火がくすぶる街を後にする。
旧世界のネバダ164号線、かつては電車が走り車が行き交っていたらしい、今はところどころ剥がれ
土が剥き出しになった幹線道路を歩き、地雷原やギャングの襲撃を避けつつ北上する。

 そしてNCRの精鋭、レンジャー含む兵士達が駐屯するキャンプ、"レンジャーステーション"のひとつを
越えて少し進むと、損傷の少ないモーテルに家々、そしてなにより全長14Mは超えるだろうか、
巨大なティラノサウルス型の建造物、ダイナソーが目立つ街ノバックへと辿り着いた。

(ノバックという街は実在せず、No Vacancy(満室)と書かれた看板の後ろが剥がれてNovacとなった)
(強いて言うなら、ティラノサウルスはカリフォルニア州カバゾンのDesert Hills Premium Outlets
 にある二頭の恐竜のうちの一体がモデルか?名前はMr.Rexくん、中は滑り台)

 ここから先は手がかりはない、手探りで情報を探ろうとひとまずダイナソーに
向かおうとすると、ディスプレイに写った、とても懐かしい顔に出会った。

「グッドスプリングス以来の友よ! いやぁ驚いた!」

 ヴィクター、ノバックで何をしている?

「分からないな。ただ、ニューベガスへ行こうと思いついたんだ。
 後は着いてから考えようってね」

 ここで親しい顔に合うのはいい、そう言うと彼もにこやか(?)に嬉しいと言ってくれたが、
目的地が同じなら、と道中を共にしないか誘うと、彼は「ニューベガスへ行くために、力を残して
おきたいんだ」とやんわりと断り、それでも「アンタ一人で大丈夫!」と背中を押してくれた。

 ヴィクターにさよならを言い、ダイナソーの中へと上がる。
ダイナソーの中はちょっとしたギフトショップになっていて、カウンターにはかわいらしいダイナソー
のおもちゃがあり、その後ろの壁には戦前の食品やヒーローのポスターがいくつも貼ってあった。

 このディノバイト・ギフトショップを経営しているのはクリフ・ブリスコーという黒人男性で、
商品の品揃えはいいものの、ダイナソーのおもちゃが売れないことを嘆いていた。
だが自分を撃った男についても聞いてみると、なんと彼は少し前に彼らに会っていたという
話を聞け、当時の状況を丁寧に説明してくれた。

 彼らはなんでもここに少し前くらいに来たらしいが何も買わず、しょんぼりする仲間達と共にまた
どこかへ出て行っただけらしい。
そして、この手のことについては詳しいらしい"マニー"という人物の名前と、彼が住んでいる
モーテルの部屋も教えてくれた。


 そういえばこのダイナソー、口の所が展望台になっているようだ。
ギフトショップの裏手にはそこへ至る階段があり、扉に鍵も掛かっていないため自由に登っても
問題ないらしい、せっかくだからと登ると、展望台にベレー帽をかぶりサングラスをかけTシャツ
一丁にズボンを履いた、一人の屈強そうな若い男が立っていた。

「おい!こそこそ動くな。何しにきた?」

 彼、スナイパーらしいクレイグ・ブーンは強い口調で言う。
彼は誰かを待っていたようだが、当然私ではないようだ。
だが彼は意味深にも、「お前だったら良かったんだがな・・・」と、まるで待っている人間
すら理解できていないような言い方をした。 

 何か込み入った事情でもあるのだろうか、せっかくなので、特定の人間を探しているなら
こっそり知らせる(Speech41)、と言うと彼は少し機嫌を直し、そしてリージョンの赤服か、
スポーツ用具を持った奴らがいたら知らせてくれと言い、続けて「俺の質問にまだ答えていないな」
と話を戻した。


 ここへ来た目的だったか、どんな眺めか興味があったのだと素直に言うと、
彼はまた機嫌を損ねたのか険しい顔をし、さっさと出て行けと口を尖らせ言う。

しかし素直に従い出て行こうとすると、何かを思いついたのか彼はすぐに私を呼び止めた。

 彼が言うに、この街の人間に"彼の目を見て話せる"人はいないらしく、よそ者である
私にある探しものをしてほしいそうだ。
そしてこちらが事情を聞く前に、彼はその"探しもの"について語りはじめた。

 なんでもある晩、彼が今と同じく見張りに出ている間に、シーザー・リージョンの奴隷商人が
やってきて、彼の妻を誘拐していったらしい。
逃走経路や仕掛ける時間から見て推測するにそれは計画的なもので、この街の誰かが手引きした
以外に考えられないのだと言う。

 だが、つまり妻を連れ戻せばいいのか?と聞くと彼は表情を曇らせ、
「妻は死んだ」のだと言った、なぜか詳しくは聞かせてくれなかったが、彼には分かるらしい。

 そしてその、手引きした何者かを見つけた場合、今と同じように彼が夜勤の時に
そいつをこのダイナソー前まで連れてきて、"合図"をするのだと、彼のかぶっていた
NCRの精鋭、第一偵察隊の赤いベレー帽を手渡された、始末は自分でつけるそうだ。

 そして彼は、彼の妻の身に何かがあったことを、彼が知らないのだと思い込んでいる
町の住民達に悪態をつき、ひとまずこの計画が終了するまで接触はしないよう釘を刺し、
再びダイナソーの正面に広がる暗闇に目を戻した。


(コンパニオンクエスト:One For My Baby開始)


 街の有力者なら何か掴んでいるだろう。
誰もいない隙にモーテルのオフィスに侵入し、中に取り付けられた金庫をこじ開けると、
capや弾薬に紛れるように奴隷の売買証明書が見つかった。

 どうやらジーニー・メイ・クロフォードという人物がこの事件を手引きしたようであり、
ブーンの妻、カーラを1000cap、そして"生まれてくる子供"にも500capの値段をつけて売却した
らしい、反吐が出る。

 オフィスを出て、民家の中からジーニーの家を探し当てる。
すやすやと眠りこけていたジーニーを叩き起こして、"見せたいものがある"と騙し
ダイナソーの前まで誘導し、展望台にブーンがまだいるのを確認してベレー帽を深く被った。

 次の瞬間、ジーニーの頭を.308口径弾が突き抜け、木っ端微塵に砕け散る。
何があったのかを理解するまもないまま、真っ赤な血を撒き散らしながら彼女は倒れた。

すぐにブーンの元に戻り、興奮収まらないのかライフルを構えたまま虚空を見つめ続ける彼に
背後から話しかける。

「これまでだな。なぜ分かった?」

 彼はまだライフルを構えたままでおっかなかったが、証拠品として売買証書を手渡すと彼はまた
ベレー帽をかぶりなおし、奴隷商人は書類を保存するのが普通だ、と怒りを込めた低い声で言った。

 しかし当然、彼はもうここにはとどまれないらしく、かといってリージョンの息の根を止める
以外に意味を見出せない自分としては…と言うと私を見て「気の向くままに行くさ、お前のようにな」
と少し口調を柔らかくして言った。

 しかしそう言う彼の背中は哀しく、やるせない。
彼に再び話しかけ、"一緒にリージョンと戦わないか?"と持ちかけると、彼は「やめておいた
ほうがいい」と頑なに断ったが、スナイパーである彼の境遇を見越して"スナイパーは二人で行動
するんだろう?"と説得すると、彼は納得したのか承諾してくれたが、「ヒドい結末になるぞ」と
忠告するように言った。


「いいぜ、だがリージョン兵を見かけたら即座に撃ち殺す」


(コンパニオンクエスト:One For My Baby終了)
(One For My Baby=あの娘のために一杯、Harold Arlen作曲のジャズ)
(フランク・シナトラが昔公演した際の情景の説明では、「恋人と別れた男がいて、絶望し酒に
 逃げた彼が孤独から復帰する気になった際、彼はバーテン一人しかいないバーを見つけ、
 バーテンに会話を始める」といったもので、歌詞の締めの"そしてもう一杯、これからの長い
 旅路のために"という文は、これからの孤独な男の旅路へ捧げるものとなっている)

(妻と死別し、塞ぎこんだ孤独な男の旅路へ)


クレイグ・ブーン…ノバックの警備をしている元NCR第一偵察隊の凄腕スナイパー。
           NCRでもそこそこ有名なようで、連れているとNCR兵が「伝説のスナイパー!?」
           みたいなことを言う、退役してはいるがNCR扱いで、NCRと敵対すると離脱。

             妻の死と過去のトラウマによって心を閉ざしており、彼とともにリージョンを
           倒していくと少しずつ心を開き、彼が心を閉ざすきっかけとなったことなどを
           教えてくれる。
           非常に射撃精度が高く、実弾での射撃では間違いなく最強のコンパニオン。

           専用ParkはSpotter、スナイパーの相方の"観測手"、スコープをのぞくと
           敵性対象と友好対象が色分けされる。 (CV:小山力也)


 時刻が朝の9時を回ったところで、ちょうどよくブーンの交代のスナイパー、マニーこと
マニー・バルガスが見張りの交代のためダイナソーの展望台を訪れた。
彼曰く、命中率が五分五分だったら自分で、そうでないならブーンらしい。
 
 ブーンとはNCR時代の相棒であり、退役後彼にこの街での暮らしを勧めたのも彼なのだが、
どうもブーンの嫁さんと馬が合わずブーンと仲が悪くなり、彼女が行方不明…誘拐された折には
とうとう口も聞いてくれなくなったと言う。

 NCR時代は彼にとっても誇りであった様だが、ビタースプリングスという場所が"落ちて"以降、
街を守るために出動しても人々から人殺しのレッテルを貼られ、当時ビタースプリングスに
いた兵士も固く口を閉ざし何も教えてはくれなかったためそれが原因で辞めてしまったらしい。

 クリフの言ったとおり、彼は自分を撃った男について知っているらしく、彼等を
「目的のためなら何でもやりそうな奴だった」と評し協力してくれると約束してくれたが、
どうも今は彼自身も問題を抱えているらしく、その解決との"取引"にしないか?と持ちかけてきた。


 やむなく承諾し、話を聞く。
 この街の人々は、暮らしをつなぐ唯一の命綱として近隣からのジャンク漁りをしているのだが、
その主要なポイントである、この先にある旧ロケット試験場が"グール"の群れに占拠されてしまい
行けなくなっていると話した。

 マニーは見張りの仕事があるため行くことが叶わず、かといってこのまま放置していたら
街はゴーストタウン一直線、そこで私が旧ロケット試験場まで赴き、手段はどうでもいいので
グール達をそこから退かせてほしいらしい。


グール…放射能汚染により肉体が変質してしまった人間、そのため放射能に強い。
      新陳代謝機能がほぼ死滅してしまったがゆえに長寿で、戦前から200年以上生きている
      人物もいるが、代わりに皮膚が剥がれ腐り落ち、髪も抜け異臭を放っている。
       そのため多くのコミュニティから差別されており、彼らの中には逆に人間を
      「スムーススキン(滑らか肌)」と呼び嫌悪する者もいる。


(サブクエスト:Come Fly With Me開始)
(マニーの部屋にあるターミナル(PC)をハッキングして情報を漁ればスルー出来る)

 
 ノバックから西の道を歩いて行くと、遠くから何かが物凄い勢いで接近してくるのが見えた。
一見すると人の形をしていて、助けを求める遭難者か?はたまたジャンキーか、想像を膨らませて
いると、次第にそれの姿がはっきりと読み取れるようになった。

 "フェラル・グール"だ。
グールは放射能に強いが基本的に理性があり、少なくとも話は通じる。
しかしグール化の過程において理性を失う人間もいて、それがあのような全身の皮膚が爛れ白目を剥き、
ただひたすら獲物に突進するだけのフェラル・グールとなるのだ。

 脳のリミッターが外れているのか、人間と比べて桁外れの突進速度だが、それでも元はただの
人間、そのうえ衣服を着ていないため防御力はほぼ皆無と言ってよく、ほんの数発の弾丸で倒れた。

 それから少し進み旧ロケット試験場の入り口に辿り着くと、右手には"レプコン"と言う戦前の会社
の看板が掲げられており、"立ち上がれロケッティア!"といったキャッチコピーと共にロボットや
子供がコミカルに描かれていた。

 看板からすぐ先まではグールがいなかったが、そのかわりにエネルギー兵器により焼かれた死体
特有の灰の山が点在しており、そのすぐ先には多くのバリケードが張り巡らしてあって、不自然な
ことに大量の弾薬ややりかけのチェスなど、まるでついさっきまで誰かがここにいたような様相だった。

 だが、錆びついたロケットの模型が目立つ、試験場前の広場にも大量のフェラル・グールが
たむろしており、彼らは基本的にグールを同族とみなし襲わないが人間なら既に八つ裂きだろう。

 試験場前のフェラルを一掃し、本館と思われる大きな建物へと進む。
建物前にも、今度は土嚢だけでなく有刺鉄線に木材、トタンまで持ちだしたバリケードが
設置してあったが、その中に二人の死んだグールを見つけた。

 この死んだグールは他のフェラルとは違い普通のグールだったが、双方とも奇妙な黒い
ローブを身にまとっており、そこから"ブライト同盟"という組織の者であることが分かった。

 この事態が組織だったものであるなら、間違いなくそのブライト同盟のものであるはず、
真相を探るべく本館の正門をくぐると、どこかに監視カメラでもあるのか、突然正門横の
インターコムからそこそこ年を食っただろう男のガラガラ声が響いた。


「そこのお前!そこで何をしている!?」
「建物の東側にある大部屋へ行って、金属の階段を登れ。急ぐんだ!」

 オ、オーケー!

「まあ頑張れ」


 それだけ言い声の主は話を切る。
やむなく従い進もうとすると、足元にある図体の大きな死体につまづいた・・・"ナイトキン"だ!
スーパーミュータントの一種であるナイトキンは、通常のスーパーミュータントとは違い体色が
青い以外は何ら変わった点は無いが、通常"ステルスボーイ"と言うステルス装置を身にまとっている
ためあまり姿を確認できることはない。

 もしやと思いナイトキンの懐を探ってみると、やはりステルスボーイを持っていたため
抜き取って懐にしまう。
これは個人用のステルスフィールド発生装置であり、腕に装着し起動させると一定時間姿を
完全に消すと言うすぐれものだ。
(入っていないこともある、ランダム?)


スーパーミュータント…別名メタヒューマン。
              戦時中から戦後にかけて、FEVウイルスというウイルスを高濃度に
              吸収した人間の成れの果て、人間に比べ非常に膂力が強い。
              図体は3mを越え、主に緑色の体色をしているため非常に目立つ。
             病に対し完全な免疫があり、体内で細胞が再生し続けているため外傷以外
             ではほぼ不老不死に近いが、そのせいか生殖機能は死滅し、頭髪もない。
         
              前作の舞台である東海岸産を第二世代、西側産を第一世代とおおまかに
             分けることができ、前者は後者に比べかなり知性が低下している。
              初代Falloutのラスボス、"ザ・マスター"ことリチャード・グレイが
             兵士として使っていたが、初代主人公に敗北後はちりぢりになり、
             軍隊経験を生かしてNCRに入った者もいれば荒野を旅している者もいる。
           

ナイトキン…前述のザ・マスターの近衛兵として使われていた精鋭スーパーミュータント。
        体色が青い以外にはほかのスーパーミュータントと特に変わりはないが、
        ステルスボーイを使用していることがほとんどなため遠目にはわかりにくい。
         ただしこのステルスボーイはスーパーミュータントにのみ甚大な精神汚染を
        起こすようで、多くのナイトキンが精神分裂症を患い二重人格を有している。

        そのほかにも、「常に見られている」と感じてしまう精神病を患っているため、
       戦闘時以外でもナイトキンはステルスボーイを常用していて病気は悪化の一途を
       たどっている。


FEVウイルス…Force Evolution Virus(強制進化ウイルス)の略で、この世界をミュータントが跋扈する
          ようになった原因の大部分を占める。
          元々は中国軍の生物兵器に対しアメリカ国民に使用し、人間を強制的に進化されることに
          より生物兵器に対する完全な免疫を得ることを目的に開発されたのだが、生物兵器に
          転用可能なことが判明したためそちらでも研究された。

          しかし核戦争で保管施設が被弾、ウイルスが大気中に撒き散らされ、放射能の影響も
          合わさってアメリカ合衆国はミュータントが跋扈する危険地帯となってしまう。

          例外なく人間も吸い込んだのだが変異が薄く、せいぜい肉体に大きな強化がなされる程度
          であり、これが現在のアメリカ人の大部分"ウェイストランド人"となる。

          効果的な運用法は、緑の粘液状にしたウイルス風呂に対象を十数秒漬け込みしばらく放置
          することらしいが、変異は対象の"抵抗力"に左右されるらしく無菌培養のVault住民くらい
          でないとスーパーミュータントまで変異することは稀。

           余談だが、リチャード・グレイがある日事故でこれに浸かった際、彼は粘液状の肉体を
          持つ超能力者に、そのとき同時に浸かった相棒は衣服についていた植物の種と融合し、
          頭から樹が生えてしまったらしい。


ステルスボーイ…戦前ロブコという会社が開発した、物体を透明化させる装置、腕につけて使う。
           時間制限はあるが動かなければほぼ見つからないレベルまで透明化され、消音武器
           と合わせると暗殺者気分が味わえる。
           前述のスーパーミュータントが使用した際の精神汚染は最悪統合失調にまでなるが、
           人間でも使い過ぎると極希になることがあるらしい。

           市販されたが当然のことながらセクハラ事件が頻発したあたり、この世界においても
           透明化は男性にとってのロマンらしい。



 通路を塞ぐフェラル・グールを仕留め、その銃声を聞きつけてくるフェラルも同様に始末し進んでいく。
通路にはブライト同盟のグール達の死体と、それに混じってナイトキンの死体も多くあり、
すぐ前にここで大規模な戦闘があったことを想像させた。

 通路をしばらく進むと戦前にロケットを製造していたと思われるドックがあり、 
そこの階段を上がっていくと、またインターコムから声が響いた。

「よしスムーススキン、中に入れてやる。余計な真似はするなよ」

 同時にすぐ側の扉の鍵が開き、研究所らしい場所へと通される。
中に入ると先ほどの声の主が待っていて、こちらを見るなり表情を曇らせた。

「醜い奴だな!吐かないうちに2階のジェイソンに会いに行け!」

 "グールじゃない?"

 醜い奴、そしてスムーススキンと彼は言うが、そう言う彼は私達と何ら変わらない、
肌はスベスベで、強いて言うなら頭がハゲ散らかしていて白衣を着た、いかにも年季の
入った研究者ルックというだけの壮年だ。

だがこの言葉に反応した彼、クリス・ハバーサムは先程にも増して機嫌を悪くし、
「ジェイソンに会いに行け!」と大声で言い奥へ去ってしまった。

 この研究所にはやはりグールしかおらず、皆が共通してローブを着こなしていて、
思い思いに作業台に向かったり雑談に花を咲かせたりしている。
ただ相当人間が嫌いらしく、多くのグール達は話しかけても「今はダメだ!」だの
よそ者のスムーススキンとは話さないとの一点張りで、会話にすら入れなかった。
 
二階に上がり、辺りを見回す。
ここにもやはりグールしかいなかったが、その中に一人、ひときわ目立つグールがいた。


「やあ、ワンダラー。このような質素なところで申し訳ない。
 真の家は遥かなる地にあるのだ」 
「偉大なる旅を助けるために来たのか?」


 カーキ色のスーツを着こなしてはいるものの、その破けた部分や頭などところどころから
"黄色い光"を放つ、ひときわ目立つグールが腰を低くして言う。


「ジェイソン・ブライト。 偉大なる旅の預言者だ。このグール達は信徒だ」


 通常、フェラル・グールの放射能汚染が更に深刻化すると、全身が発光し放射能を撒き散らす
"光りし者"となるが、普通のグールが後天的にこうなるという話は聞いたことがない。
 当然正気など失っていてうめき声をあげるか、生前覚えていた言葉をたまに発するだけしかない
はずなのだが、目の前にいる彼、ジェイソン・ブライトからはそんな気配はなく、むしろゆっくりと、
丁寧に話を進める様からは紳士的な印象さえ与えられた。

(バグがどうかは分からないが、声にエコーがかかることがある)
 
 彼らはウェイストランドの暴力や、人間達からの偏見などから逃れるため、神の与えた楽園
である"遥かなる地"へと旅立つため"偉大なる旅"の準備を進めていたのだが、「デーモンズ」
という何かが来襲して計画がストップしているらしい。

"遥かなる地"を見たことはないらしいが、彼は「光と癒しの地」だと話す。

 ついでにクリス・ハバーサムのことについて聞いてみると、彼はとても悲しそうに
彼はここへ来た時から一緒だったのだが、自分を人間だと理解していないのだと言い、
しかし彼が神からの贈り物で、"偉大なる旅"には必要なのだと話してくれた。

 本題に入り、ノバックとフェラル・グールの件について話す。
すると彼は、フェラル・グールのことも"信徒"と呼び、一階に隔離していたはずの彼らが
外に出たことを「デーモンズ」の仕業と断定すると共に、彼らフェラルが"遥かなる地"において
救済される機会が永遠に失われたことを嘆いた。

続いて起こっているトラブルに関して聞くと、彼はゆっくりと、
まずその「デーモンズ」について話し始めた。


「デーモンズはどこからともなく現れた… いや、正確には「現れて」はいない」
「デーモンズは目に見えない。そこにいても、水面の空気のように空気が輝くだけだ」

「ある朝、礼拝に行く途中に襲われた。 地下へ降りた瞬間だ」
「信徒達は勇敢に戦ったが、仲間の半数が死ぬか行方不明になった」


そして結局彼らはここに逃げ延び、八方塞がりで困っていたらしい。
しかしすぐに「神は再びヒューマンを遣わされた」と私が現れたことに対して一抹の希望を抱いたかの
ように、声色を強めて言った。

「デーモンズ」はインターコムを通じて彼らに連絡を取り、外へ出たら殺すが、中へ留まっている
分には手を出さないと言ったらしく、そこでどうにか私に「デーモンズ」に関して対処してほしいらしい。

彼らグールを殲滅してしまえば容易いが、これだけの数、それもほとんどがエナジーウェポンを
持っている彼らを相手にするのは無謀であるし無血開城が理想だろう。
承諾すると彼は喜び、地下の鍵を渡し自室へと戻っていった。


「神を讃えよ、ワンダラーと我々に幸あれ!」
「"デーモンズ"が消えれば、偉大なる旅を再開できる!」


(Wanderer=放浪者、旅人)

 死体だらけの建物上階から地下へと降りると、上階とは打って変わり金属の壁と、
そこに伝って電線が張り巡らしてある寒々しい空間に辿り着いた。

「ここは暗い。スコープを使うなら、獲物を見つけてやる」

 ブーンが言うとおり暗く、照明のかわりに焚かれた火と、昔は何かの管理施設だったのか、
大量に設置された機械についたランプが発する僅かな明かりだけが壁を照らす。
そのまわりにはいくつかの、ダンボールで作られた簡易ベッドが設置してあり、部屋を埋め尽くす
数からして結構な数の人がここで寝泊まりしているようだった。

 銃を構え、慎重に、見えない恐怖に耳を澄ましながら進んでいく。
しばらく進み、少し下ったところにあった自動扉を開けると、何もない空間から声が発せられた。


「あれは何だ、アントラー?客か?」
「暗殺者みたいな!念のため殺そうか?アントラー」

何もない空間をよく見ると少し歪んでおり、その上端は人間よりもかなり高い位置にある。 

「え? ・・・分かった、聞いてみる」 
「やあ、ヒューマン。 ここで何してる?」


 見えない彼がどんな表情をしているかは分からないが、声はスーパーミュータント独特の
ガラガラ声でとても迫力がある。
ひとりごとを喋っていたことが気になったため"大丈夫か…?何かおかしいぞ?"と言うと、
彼は機嫌を悪くし「まともに部隊を指揮している!」と声を張り上げ、その命令は別の
"アントラー"と言う人物が与えてくれるのだと話した。 

 "アントラー"について聞くとまた彼は一人芝居を始め、誰かに許可を取ったような言い方
をした後、「話す必要はない」と一蹴されてしまった。
 ただ、見えない彼については彼自身がいくつか教えてくれ、自分が"ザ・マスター"の軍隊の、
ナイトキンの部隊の大尉で、苗字は忘れたが名前は"デービソン"であったこと、そして彼がその
仕事をとても名誉に思っていることを話してくれた。

 ただその後何かがあって"ザ・マスター"はいなくなってしまい、砂漠を彷徨い続けた末、
部下たちがおかしくなった頃にその"アントラー"が現れ持ち直したらしい、二重人格だろうか。


(アントラーはデービソンの二重人格だが、彼の目の前に置いてあるバラモン(牛のミュータント)の
 骸骨をアントラーと信じて疑わないため、骸骨に触れると激怒し敵対する)
(ナイトキンを一人でも殺害しているとデービソンが敵対、ナイトキンを殲滅するしかなくなる)

 
 本題に入り、上階のグール達の代わりに来たことを告げる。
彼は"グールの友達"ということを少し怪しんだが、じっとしたことを告げたはずの彼らが地下に
降りたがっていることに対して、今デービソンの部下のナイトキン達がおかしくなっていて、
もしグールや人間を見つけたら即攻撃するだろうと地下へ降りさせられない理由を話してくれた。

とりあえず、アントラーが探しものを終えるまでは待つほかないらしい。



 しかし協力を持ちかけると、彼は待ってましたと言わんばかりに「ここへ来たのは理由があるんだろう?」
と言い、詳しくその"探しもの"について話しはじめた。


 なんでも以前、彼らはここに何百ものステルスボーイが送られたことを記した伝票を見つけた
らしく、ここの、ある"探しに行けない部屋"にあるのは間違いないとアントラーは踏んでいるらしい。
 探しに行けないのはそこに非常に強いグールがおり、銃の扱いが上手い上に罠を張り巡らしているため
既に3人のナイトキンが死んでいるためで、手詰まりとなったためその部屋に鍵を掛けてここに閉じこも
っていたらしい。


そこへ自分が来て、アントラーが私を"答え"と示したそうだ。


 ステルスボーイさえ見つかれば彼らはここから出て行くらしく、頼みを受け入れるとその部屋の
鍵を渡してくれ、「グールもヒューマンは予想外だろうな」と私を送り出してくれた。

 
 デービソンのいた部屋から右手、少し下った道を奥へ進むと、鍵のかかった扉の手前に
首と左腕の欠損したナイトキンが倒れていた、この部屋で違いないだろう。

 鍵を開けるとまたナイトキンの死体が二つ転がっていて、そこかしこに彼らの足を止めたであろう
地雷とベアトラップが仕掛けられていた。
それに目を奪われていると上から声がかかった。グール独特の、スーパーミュータントとはまた
違ったガラガラ声だ。


「これでも喰らえ、このバカ…」


 傭兵服を来たグールは.308口径を扱うハンティングライフルを構え、今にも撃たんと銃口を
こちらに向けている。
ブーンのとは違いスコープはついていないが威力は証明済みだ、しかし銃口から火が吹かんという
ところで、突然グールが表情を変え、話しかけてきた。


「おい、お前、奴らの仲間じゃないな。 何しに来た?」


 グールにジェイソンから"デーモンズ"を排除する要請を受けたことを伝える。
すると彼は「お前が命を掛けるのは神のご意思だって言われたんだろ?」と彼を小馬鹿にした
ような言い方をした。

 彼は一応ブライト同盟の者だが宗教的ないざこざは嫌いらしく、彼らと共にいるのは
あくまでも"寂しいから"で、弾薬もくれる上に話し相手にもなってくれるからなのだと
ハッキリ言い切った。
曰くグールからしたらグールの女性は魅力的らしい。

 ここへ閉じ込められていることについて言及すると、彼はそれをあくまでも"戦術的"だと
言い、外の連中に敵わないから守りを固めているのだと意固地になったが・・・すぐに諦めたのか、
「上手く話せないんだが…動きがとれないんだ」と素直に漏らした、名前は"ハーランド"だそうだ。
 
 しばらくここで籠城していたことに対しての追求にもあっさり応えてくれたが・・・


「繊細な正確じゃないからな。ラッドローチの肉を食べて、配管に結露した水を飲む。
 トイレは奥の角で済ませる」
「快適だったとは言い難いがな?」


思った以上に壮絶だったらしい。


ここから出るのも彼自身だけなら十分出来るのだが、どうやら行方不明の同行者が心配で出れないそうだ。

 その同行者、彼の友達とはナイトキンの襲撃の際一緒に逃げたのだが、その友達が道を間違え
地下へ向かったらしく、「多分死んでるだろうが」と半ばあきらめつつも友達の安否が分かるまでは
動きたくないのだと話した。

 そして自分なら行っても殺されると漏らしたが、私を見て「お前は強そうだ」と
友達の捜索を頼み込んできたため承諾すると、最後に申し訳なさそうに声を落とし言った。

「悪いな。何か分かったら教えてくれ。無事だといいが」

(ハーランドを殺してもいい、むしろ最短)


ラッドローチ…前作からおなじみ、みんな大好き巨大ゴキブリ。
         姿もそのまんまゴキブリが巨大化したもので、見る限り全長はおおよそ40~50cmほど、
         ダメな人には本当にダメなためPC版ではこいつを別の生き物に変えるMODがあるほど。

          ゲーム中最弱と言ってもいい能力が救い。ちなみに現実のゴキブリとは違い
         旋回は可能だが飛行はできない(羽が進化に追いつかず使えなくなった)。
          VATS時に踏み潰しという特殊モーションが"専用に"割り当てられたり倒し方次第
         では器用に全脚がバラバラになったり、モーション自体も割りと多様だったりと、
         ベセスダ系列のゲーム特有の異常なまでの虫への執着が感じられる。 

         ちなみに"回復アイテム"で肉が採れる、腹の部分まんまで、しなびた苦味が特徴らしい。


 Pip-boyのマーカーを確認し、数体のナイトキンが区画をうろついてるのを確認する。
壁から頭を出しこっそり廊下をのぞくと、廊下脇にちらほら設置してあるランプの光で空間が歪んでいる
箇所がいくつか動いているのが分かり、注意深く観察すると彼らは一定の範囲をローテーションを組んで
警備しているのだと分かった。

 自分もステルスボーイを起動させ、全身をステルスフィールドに包み、息を殺し廊下を
忍び足で歩く。
ナイトキンの荒い息がかすめるすぐ横を通り、区画を更に奥に深く進んでいくと、発電ルーム
らしい、機械類がそこかしこに設置してある明るい空間に出た。

 当然、先の廊下ほどではないがナイトキンがうろついていたが忍び足で進み、ナイトキンが
うろついていた通路の側の部屋から"拘束室"の鍵を頂戴し更に深く潜る。
ナイトキンに悟られないよう拘束室の扉を開けると、そこには大量のドラム缶にまぎれて、
一人の死んだグールの女性が横たわっていた。

 残念な結果になったのを惜しみつつ、来た時と同じようにこっそりと戻る。
倉庫に入るなりハーランドは「友だちを見つけたか?」と期待の眼差しを向けてきたが、
結果が芳しくなかったことを伝えると彼は落胆し、銃をしまい大人しく部屋の外へと出て行った。


「ちくしょう、もうあの笑顔が見られないのか・・・」

 
 彼が去った後部屋の高台へ登り、倉庫内で唯一稼働していたターミナルから出荷情報を確認する。
それによれば、ここへは戦前144個のステルスボーイが"誤"配送されたらしく、ちょっとしたセクハラ
事件の後5個ほど紛失したものの、それ以外は全て別のロブコという会社の工場に送り届けられたと
いう事実が分かった。
 
 すぐにデービソンのもとへ向かってステルスボーイがこの建物にないことを伝えると、
彼は「嘘だ!」と激昂したが、冷静に説明したところデービソンを"アントラー"が説得して
くれたらしく怒りを鎮め、「本当にあるんだろうな?」と疑いながらもその大きな脚で
のしのしと足音を立てながら、他のナイトキンともども外へと出て行った。


「アントラーが悲しんでる。ナイトキンはもう行く。他でステルスボーイを探す」


(ボケているはずのナイトキンの二重人格が理性的で物分かりがいいというのは稀有な例、
 もしかすると、本来のデービソンは闘争を好まない人物で、彼自身の理性の声なのかもしれない)


 誰もいなくなった建物内を歩いて戻り、ブライト同盟が閉じこもっている研究施設へと戻る。
一足先に戻ったハーランドは改めてお礼を言ってくれ、ジェイソンも手放しに私を褒め称えて
くれた。


「神を讃えよ!ワンダラーに幸あれ!我らの道が開けた。信徒を従えて地下の霊場へ向かおう!」
「霊場で会おう、ワンダラー!成すべきことがたくさんある」


 会話を終えるとすぐに彼がそう言う。
すると待ってましたと言わんばかりに、今だ火の燻る煙草や危なさそうな薬品を放り
信徒達が一斉に駆け出していき、すぐに研究所はもぬけの殻になってしまった。

 彼らに続き地下へ降り、先ほどデービソンがいた部屋の裏手の階段から更に深くへと潜り、
排気管伝いに暗い地下通路を進んでいくと、今度は何かのコントロールルームのような場所
へと辿り着いた。
 部屋の奥には大きな窓ガラスがあり、そこからは入り口前にあったものと同じ形をした
ロケットが3機安置されていて、その周囲には宇宙服を着たグール達がせわしなくしている
のが見える。
 
 その窓ガラスを背にジェイソン・ブライトは立っており、近くに寄ると腕を組み口を開いた。


「発射台に向かう前に、最後にもう一度話したかった」
「お前が偉大なる旅の扉を開けてくれたことは永遠に忘れない」

「準備はほぼ完了だが、このロケットにはまだ足りない要素がある」


 そしてそれはクリスが知っているらしく、彼に聞いてくれれば分かるのだと言う。


「ワンダラーよ、なんと感謝すればよいのか。お前は神の恵みだ、忘れはせぬぞ」


 このロケットで"遥かなる地"へ行く予定であるのは間違いないようで、彼はそれを
"ビジョン"によって確認したと豪語する。(予知夢?)
このロケットがお前たちを地面に叩きつけるだろうとの忠告にも彼は揺るがず、「神のご意思は絶対なのだ」
と言い張り止まなかった。

だが再びクリスのことを聞くと、彼は少し声色を落とし悲しそうに語り出した。


「助けてくれたのだから、知る権利があるだろう・・・」

「クリスがここへ来た時、ヒューマンであると説得しようとすると怒った。
 彼は…迷える者だった」
「彼を数日置いてやることにした。すると、その技術力が我々を遥かに上回っていることが分かった」

「偉大なる旅の成功のために、神が彼を送り込んだことは明らかだった」
「クリスが、自分がヒューマンであることや、それゆえ旅に出られぬことを
 知らぬまま働くのも、神のご意思だ」

「偉大なる旅の成功に、二人のヒューマンの力が必要なのは、偶然ではない」
「お前たちの種族が我々に行った、罪を償わせるため、神はお前とクリスを遣わされたのだ」


 あんまりだ、つまり彼らはクリスをさんざん利用した挙句見捨てる心づもりらしい。
だが彼も、"神のご意思"としながらもとても申し訳なく思っているようで、食って掛かると
先ほど以上に声色を落とし、もしクリスを連れて行けば数分で死に至り、おまけにロケットの
発射台にすら近づけないだろうと理由を説明した。

 そして「できることなら彼を連れて行きたかった」と言い、最後に私にもう一度感謝の言葉
を述べた後、コントロールルームの床の扉から発射台へと降りていった。


(全く説明が無いので理解できないが、彼らが目指している"遥かなる地"というのは月面基地)
(旅に成功した場合、ED後月面基地の無事を確認した後一旦戻ってきたらしい)


 彼が行った後、部屋の隅で大型の機械を点検していたクリスに声を掛けると彼は手を止め
こちらに向き直り、相変わらずのしかめっ面のまま口を開いた。


「偉大なる旅を実現させる最後の仕事を、お前と一緒に行うようジェイソンに言われた」


 彼は機械類の扱いを任されているらしく、ジェイソンの言うとおり信徒達と行動を共にして
以来ずっとそうしてきたらしい。
そして今回発射台の仕事をするのではなく、私との共同作業をすることに関してはジェイソンから
「全体の指揮を執ってくれ」と説明を受けたらしいことを話した。

このロケットで旅をするのも最初は疑っていたらしいが、彼はジェイソンを信頼し、彼の確信に
基づいて動いていたのだと嬉しそうに話し、ロケットの完成を心待ちにしているのだと言った。

(ここから分岐、クエストはどちらでもクリアだがジェイソン達の生死が変わる)


【ロケット発射ルート】


 クリスに話しかけ、最後の仕上げに必要なことを問う。
彼が言うに、最上階へ隠れるハメになった時点でほぼ完成していたらしく、残るはスラスターの
コントロールモジュールと、点火剤のアイソトープ239というものを集めてくればいいらしい。

 点火剤は高放射性ですぐ崩壊するためドラムから漏れたものは使えないのだそうで、
密閉性の高い容器に入ったものが望ましいという。
ふと発射台を見ると、そこかしこにドラムから漏れた緑色の液体が散らばっていた、なるほどあれか。

制御装置のスラスト・コントロールモジュールはロケット用の特注品であるらしく、これが無いこと
にはそもそもロケットは発射できないらしい。

 点火剤のありそうな場所の目安としては、ここレプコンは何度もスカベンジャー(探鉱者)に
荒らされているため残っているか分からないが、彼がジェイソンから聞いた話によれば、
ここから東に行ったところに高放射性の工場跡地があるのだという。
 モジュールに関しては、スカベンジャーが仮に掘り起こしていたとしても彼らにその価値が
分かるはずはない、ということで、そのあたりのジャンク屋をあたってみるのが良いとアドバイスされた。


(点火剤は、ダイナソーの倉庫に腐るほど余っているロケットの記念品でも可能)
(余談だがこのロケットの記念品、点火剤として使える通り中に放射性燃料が詰まっていて、
 それをヌカ・コーラ(あの飲み物のパロディ)と勘違いした子供が飲む事件が多発したらしい)
(レプコン本社のツアーガイド曰く、「胃が溶けちゃいますよ!」だとか)

(ダイナソーのクリフに"全部買う"と言うと、自分から安売りしているのにとうとうそうまで
 安く買い叩かれるようになったことに諦めたのかタダで譲ってくれる)


「急いで戻れ。危ないところだ」

いままでつんけんしていたクリスが急に態度を改めたところを見るに、結構信用されて
きたらしい。

実験場を出てノバックまで戻り北へ向かうと、鉄柵に囲まれ大量の戦前の車のスクラップが
投棄してあるちょっとしたスクラップヤードに辿り着く。
 その脇には小さなガレージが建てられており、正面扉の前には一人の老人が、とても奇妙な
形をした…よく見ると、実験エリア前にあったモニュメントの一つを横に倒しただけの椅子に
ちょこんと座っていた。

あちらのモニュメントは"REPC NN"という文字の羅列であったがなるほど、彼女の椅子は"O"となって
おり、合わせれば"REPCONN"となった。


「やあ、老婦人ギブソンと呼ばれているよ。雑貨を売ってる、修理も得意だよ」


 アイロン、核分裂バッテリー、センサーモジュールetc…なるほどジャンクがいっぱいだ。
だが彼女の提示する商品一覧にはスラスト・コントロールモジュールが無かったため在庫について
聞いてみると、彼女はちょうどあると言ってくれたが、それに対しなんと500capもの金額を提示してきた。

そのため

"チャーミングだから、250キャップにまけてくれるかい?"(Speech50)

と彼女を口説き落とし値下げを乞おうとすると、彼女は「まったく口がうまい、しょうがないねぇ!」
と言いつつ値段を半額に下げてくれたが、声色から満更では無さそうではあった。

(他にもBarter50で半額、Park"Lady Killer"でタダにできる、前述のチャレンジ以上に口説く)

 更に深くギブソンから話を掘り下げると、彼女は以前、放射能を放つコンテナのようなものを
サルベージしたのだが、それがせいぜい夜の明かりぐらいにしか使えなかったらしいことを話す。
しかしそこへ少し前、全身を黄色のスーツに包んだ男が訪ねてきてそれを大枚はたいて購入し、
実験がどうのこうのと言い残し南の"クラークフィールド"へ向かったと教えてくれた。

 モジュールを回収し、ギブソンのスクラップヤードからノバックを挟んで反対側、
南のクラークフィールドへと向かう。
クラークフィールドはゲッコーの巣窟となっていて、おまけにグッドスプリングス付近のものとは
違い体色が金色の、より強力なものが混ざっていた、おまけに軽度ながら放射能汚染もされていた。

噛み付かれ引っ掻かれ、放射能が身体を蝕む中から命からがら、例の黄色いスーツを着た
人物を発見する。

 この黄色いスーツは"RADスーツ"と呼ばれるもので、放射能を結構な割合で遮断してくれる優れモノ
のはずなのだが・・・死体が持っていたメモを見るに、この人物はスーツを過信するあまり
ここまで放射能をわざわざ浴びに来て、挙句の果てに高放射性燃料を購入してスーツにかけて
遊んでまでいたらしい。

放射能の予防は薬品であるRAD-X、既に体を蝕んだ放射線に関してはRADアウェイと言う薬品で治療
できるが、これだけすればこの結果も当然だろう。


RADスーツを着た死体、Mr.RADィカルは予想通りコンテナに入った点火剤を持っていた。


 実験エリアへ戻り、コントロールルームで点検で続けていたクリスへ材料を渡す。
すると彼はとても嬉しそうにインターコムの前まで行き、インターコム越しにジェイソンへ
発射の準備が整ったことを伝えた。


「ロケット発射の準備が整ったよ、ジェイソン! 偉大なる旅の始まりだ」


 すると窓越しに見える、発射台で宇宙服を着て準備していたジェイソンは信徒達を整列させ、
"偉大なる旅"についてスピーチを始めた。



「皆の者、集まれ。神の導きにより、真実の言葉が伝えられます!」

「全能なる神よ、我々の祈りに応えて下さった、ロケットに乗りこみ偉大なる旅に出る時が来た!」
「ヒューマンに忌み嫌われる我らに、神は救いの手を差し伸べられた」

「偉大なる旅は、二人のヒューマンの助けなしには実現できなかった、
 一人は新たな友人、もう一人は昔からの仲間だ!」

「新たな友人には感謝の言葉を授けよう。旅を邪魔したデーモンズを
 倒してくれたことを、忘れないと誓う」

「クリスには感謝の言葉では足りまい、クリス、偉大なる旅を実現したのはお前だ!」
「この瞬間から、お前は偉大なる旅の聖者として記憶されるだろう、お前のことは忘れない」
「クリス、我々を許し、その祈りを授けてくれ。我々もお前のために祈ろう」

「探求者たちよ、ロケットに乗り込むのだ!偉大なる旅の始まりだ!」
「いざ約束の地へ、遥かなる地へ向かわん!」



 ジェイソンのスピーチが終わり、信徒達がひとり、またひとりとロケットへと乗り込んでいく。
スピーチを聞いたクリスは自分がグールでなかったことに半ば絶望し、「利用されたんだ!」
と言い怒りを抑えきれない様子だった。

 クリスはジェイソン達を許しはしなかったが、再三の説得の末「聖者になったし」と皮肉げに
漏らし、私の紹介したノバックの街でまた人間と共に生きていくことを決意してくれた。

彼はすぐにノバックへ向かうらしいので、ロケットの発射は私が担当しろということだ。


 駆け足で出て行く彼を見送り、自分はまたからっぽになったブライト同盟の研究施設跡へと
戻り、ロケット発射用コンソールのある外の展望台へと出る。
展望台からはロケットが保管されていたドームや、実験場の正面広場が一望できた。

 次に発射ボタンを押すとドームが開いていき、同時に3機のロケットが顔をのぞかせる。
そしてドームが完全に開ききった後、壮大なクラシック音楽が流れはじめ、3機のロケットは
次々に天高くへと飛び立って行った・・・一機は見当違いの方向に飛んでいったが大丈夫だろうか。


(サブクエスト:Come Fly With Me完了)
(ちなみにこのときコンソールをいじくりロケットを爆破すると発射失敗)


【ロケット発射失敗ルート】


 "クリス、あんたに作業をさせないのは、そこの放射能汚染に耐えられないからだ。
  あんたはヒューマンだからな" 


 そう言うと彼は、やれやれと言った感じに呆れ顔で「またその話か」と言い、自分の
境遇を話し始めた。

 彼はここの北東にある"Vault34"で育ったらしく、彼はそこを「射撃訓練が好きなら最高の場所だ」
と言い、しかし逆にそれ以外の機械が好きならそうでもないと評する。
そして自分がVaultのリアクター管理をしていたことを話し、そうなった背景について、

「ハバーサムなら放射能を浴びても平気だ!ミュータントになっても平気、元々醜いから!」
「ハバーサムなら数年後に髪の毛が抜けても平気だ!放射能とは関係ない、気にするなハバーサム!」

と、誰かに言われたのだろう、その言葉を借りて恨めしそうに言った。

(Vault34についてはNCRルート上で解説、クリスを虐め抜いた住民達は今・・・)

 だとしたら、ハゲたからVaultを去ったのか?そうおちょくるように言う。
すると彼はムッとし「ただのハゲじゃない、モンスターなんだよ!」と自分がそうであるように
強く言った。


 そろそろ真実を話すべきだろう。

ジェイソンから直接、偉大なる旅はグールのみが行けて、クリスは行けないと聞いたことを話す。
(Speech50)(女性キャラのみBlack WidowというParkで誘惑でき、その場合元気を取り戻す)

 納得してくれた彼は「なんてことだ!」「笑いものにしやがって!」と怒りを露わにし、
ジェイソン達を「腐れグール」と罵り今度は奴らを笑いものにしてやるのだと意気込んだ。

 具体的にはシュガーボム(甘いシリアルのアレ)を燃料に相当数の3箱程度混入させてやれば、
彼らは「ドカーン!」ということだが、当然私に持ってきてほしいらしい

(はだしのゲンを見た人なら記憶に残っていると思うが、砂糖をガソリンに入れると車が動かなくなる)
(もっと突き詰めると、砂糖が溶けてガソリンに混ざり燃焼室まで行き、炭化し強いねばりけを持った
 糖により機関が焼きつき、最終的にエンジンが駄目になる仕組み)

(そのため爆発はしないはずなのだが、放射性燃料を使うあたりこの機関は大分違うのかも・・・)


(他の集める素材は発射ルートと変わらない)

ノバック等適当な場所からシュガーボムを3つほど集め、怒り心頭なご様子であるクリスに渡す。

「発射前に燃料にシュガーボムを混ぜてやる。手遅れになるまで気づかないさ!」

(スピーチは変わらないが、クリスのセリフの最後に皮肉めいた「幸運を祈るよ!」が追加される)

 上階へ上がり、最上階のブライト同盟の避難場所から発射用コンソールの設置してある
展望台へと出る。
展望台からはロケットが設置してあるドームが一望できた。

 発射スイッチを押すと壮大なクラシック音楽が流れ始め、同時にドームが開き3機のロケットが
いまかいまかと発射の時を待ちわびているのが見える。
そしてドームが全て開ききったところでロケットの推進剤に火がつき、飛び立・・・つはずだった
ロケットのうちの一機のエンジンが停止し倒れ、無事発進したかと思われた残り2機のロケットの
うち一機が空中で軌道を変えもう片方に衝突、爆発四散し・・・そして誰もいなくなった。 
 

(サブクエスト:Come Fly With Me完了、どっちでも今後の展開は変わらない)


 人っ子一人いなくなり、閑散としたレプコン実験エリアを出てノバックへと帰る。
夜中のうちは、マニー・バルガスはモーテルの自分の部屋にいるようだったので訪れると、
中にはマニーの他に、先ほどノバックを紹介したばかりのクリスがいた。
 マニーの部屋には普通の木製ベッドの横に、布団を敷いただけの簡易ベッドがあったため
恐らく同居しているのだろう。

「退屈な街だが、人は親切だ」というのがクリスから見たノバックの評価らしく、
自分の技術は役に立っていて仕事は沢山あるそうで、ここを紹介してくれたことに対し礼を言われた。

 マニーもレプコンのグールの件について心待ちにしていたようで、グールがレプコンから
いなくなったことを伝えると目を丸くして、「本当か?驚いたな!大変だったろう!」と労ってくれた。

約束通り、私を撃った男についても詳しく教えてくれ、そいつの名前が"ベニー"と言うチェックのスーツ
を着た男であること、そして彼らが"マニーの昔の仲間達"と共に"ボルダーシティ"へ向かったと教えてくれた。

(突如新キャラが出てきたのではなく、マニーは元グレート・カーンズだったため。
 ちなみに彼の持っているホロテープをスリ取ると、彼らを匿っていたことが分かる)

(ちなみに、男性キャラが男性キャラを口説ける通称"ホモPark"なるものがあり、マニーには
 それが効く上、反応を見るとマニーはホモであることがわかる)
(クリスとはお知り合いになるかおしり愛になるか)

ボルダーシティはルート93、つまりここの真北の道を真っ直ぐ進んだ所にあり、道路を
辿ればいいそうだ。


 
 ルート93からハイウェイ95へと歩を進めたあたりで、ボルダーシティへの案内看板を見つける。
しかしそれに従って道路を今度は東へと進んでいくと、辿り着いた街ではなくガレキだらけの場所であった。

どこを見てもあるのはガレキばかりで、まともな建物などせいぜい入り口の酒場か、
封鎖されている小さなビルが1,2軒程度でありとても街とは思えなかったが、入り口の
看板を見るからにここがボルダーシティであるらしい。

(実在の街だが、ガレキなんぞとは無縁の平和な街である。酒場の再現度がすごい)

 街の入口、NCRのマークである双頭のベアと、戦没者だろうか十数人程の名前が刻まれた
記念碑の前にいる一人のNCR兵に話しかける。
彼の説明では、ここがこうなっているのは先の"第一次フーバーダム戦争"における戦いの際、
NCR軍がリージョンを退けるため痛手を覚悟で街ごとふっ飛ばしたからだそうだ、
なるほどNCR兵が駐屯しそこかしこに土嚢を積んでいるのはそのためか。

 街を歩いても特にガレキ以外に目立ったものはなかったが、奥まで行ったところに、
NCR兵が警備している、厳重にトタンと板で封鎖された区画を見つけた。


「グレート・カーンズの奴らが問題を起こしてね。廃墟を制圧するように
 マッカランのお偉方から命令を受けたところなんだ」


 封鎖されている場所へ近づくと、グリーンベレーを被ったNCR兵のモンロー少尉がこちらを向いて言う。

なんでもグレート・カーンズの連中がノバックから帰還中だったNCR兵に銃撃を仕掛けたのだが、
その兵士達はあろうことか無線で呼んだ援軍を待たずに廃墟の中までカーンズを追いかけて行って
返り討ちに遭い、幸い死者は出なかったものの二人の兵士が捕らえられてしまっているらしい。

そしてそれに対し、キャンプ・マッカランという拠点から送られてきた命令が彼らを
あくまでも「犠牲」とするものであると彼は言った。

 もしかすると彼らがプラチナチップを持っているかもしれない、彼らと取り引きしたいと
申し出ると、彼は「普通は知らない奴の申し出なんか受け取らないが・・・」と怪訝な顔を
しながらも、どうせ正面から突撃しても人質は救えない、と私の取り引きを許可してくれた、
そしてリーダーの名前は"ジェサップ"とも教えてくれた。


(サブクエスト:Boulder City Showdown、これもクリアしなくても進めるが、以降ノーヒントになる)


 封鎖区域に入ると既に何人ものNCR兵がガレキを盾に突入の準備を始めていて、
まさに一触即発の状況であった。

 道のど真ん中を通り、カーンズが守っていたジェサップの立て篭もっているらしい建物に
入ると、角つき帽をかぶった髑髏が独特のグレート・カーンズのマークがプリントされた
半袖の革ジャケットを着た、刺さると痛そうなほどの立派なモヒカンをした男とスキンヘッドの男がいた。


「何てこった。ベニーがグッドスプリングスで始末した運び屋じゃないか。死んだはずだろう」


 モヒカンの男が信じられないものを見るように言う、彼がここのカーンズ達のリーダーである
ジェサップであった。
お化けだぞ、アンタを狩りにきたんだ、ヒュ~・・・


「ふっざけるのはやめろ。お前は死なずにここを突き止めた、お次は何だ?」


 当然プラチナチップについて追求する、すると彼は悔しそうに「ないよ」と言い、
ベニーが彼らを"裏切る"前に持って逃げていってしまったのだと教えてくれ、
今頃ストリップ地区でほくそ笑んでるだろうよ!と唇を噛んだ。

 
 ベニーはニューベガスのストリップ地区で"ザ・トップス"というカジノを経営するザ・チェアメンの
ひとりであり、この仕事もありえないくらい高額で依頼されたらしい。
ただジェサップは、その甘い条件を呑んだ結果こうなったことに対し地団駄を踏んでいた。

彼自身、プラチナチップに関しては、ただのデカいポーカーチップである以外は何も知らないらしい。 

 必要な情報を全て引き出し、依頼されたNCRとの交渉に移る。
彼としては銃撃戦をしつつ後退してもいいのだが、できることなら身体に穴を開けずに本拠地である
"レッドロックキャニオン"に戻りたいそうだ。


では、と人質を解放すればNCRに領土の外まで安全に連れて行かせる提案をする。(Speech45)


そう言うと彼は「こんなことになるとはな」と歯噛みしつつも納得し、私に一つのライターを手渡してきた。
この彫刻された"記念品"はベニーが使っていたものらしく、もし追いついたら"思い知らせてやって
欲しい"のだと最後に彼は言った


 建物を出て、モンロー少尉の元へと戻り声をかける。
最善の結果になったことを報告すると彼は礼を言ってくれたが、同時に、本部から追加の命令で、
「人質がいようがいまいが」構わずカーンズの連中をふっ飛ばしてやるよう指示されたことを話した。

だが、

"誠実なら、取り引きは守るべきだろう"

と少尉に進言すると、その言葉に心を突き動かされたのか彼はすんなりとこちらの言い分を受け入れ、
カーンズ達を解放してくれた。


(サブクエスト:Boulder City Showdown終了)
(メインクエスト:They Went That-a-Way終了)
(双方クエスト名に元ネタはなし)

(メインクエスト:Ring-Ding-Ding!開始)


 ジェサップから貰った記念品を懐にしまい、最後の目標であるニューベガスへ向かって歩き出す。
しかし街から出てすぐ、廃工場のような場所から見慣れた、ディスプレイに浮かんだ顔が飛び出してきた。

「こんなところで会えるなんて、嬉しいねえ!」

 また会えて嬉しいよ、ヴィクター。

「あぁ、だが何だか照れるぜ、みんなの噂になっちまう」

 彼は何かに駆り立てられるようにここへと夢中で来たらしく、彼が言うにニューベガスは
そう遠くはないらしい。

 さよならを言い彼と別れる、去り際に彼は「一杯目の酒はおごるぜ」と言い残し、
その自慢のタイヤで軽快にニューベガスへと向かっていった。


 ボルダーシティから道なりにニューベガス方面へ進むと、第188交易所という少しばかり
栄えた交易所へ辿り着く。
 ハイウェイ95と93がちょうど交差する位置にある、戦前の幹線道路跡の橋を中心に人が
集まって出来た交易所で、雑貨商から食品、武器商人までひととおり揃っており、NCR兵も
駐屯しているためニューベガスへ向かう上での補給と寝泊まりにはうってつけの場所というわけだ。

 ベガスのうわさ話に華を咲かせる兵士、無一文のトラベラー・・・様々な人がここに集まって
各々酒を飲んだり簡易ベッドでくつろいだりしている。
武器商人を説得し上等な銃器を横流ししてもらい、露天商から食料品等を補給し準備を終えると、
欄干のそばに、ぼろぼろのオリーブ色のローブを着てパワーフィスト(空気圧ガントレット)を
はめた、見た目麗しい女性が立っているのに気がついた。


「こう言っちゃあれだけど、ヒドい道をずっと旅してきたみたいな顔してる。
 どこから来たの?」

 "グッドスプリングス"

「へえ、じゃあ本当に遠くから来たのね。行ったことはないけど。
 そっちを通るトレーダーに会ったことがある」
「そう! ようこそ、私はベロニカ。大地の穴ぼこに住んでるの」


 フードの中に刈り上げた髪が見え隠れする、ベロニカと名乗るこの女性はバンカー(地下施設)に
住んでいるらしく、ここにいるのは家族のため食料等の物資を確保するためであるらしい。
ただ、最近では彼女がいない方が嬉しがられているらしく、決して仲が良いとは言えなさそうだ。


「ねえ、聞きたいことがあるんだけど、いい?」

ベロニカが唐突に切り出す、話を続けさせると彼女は、色々な事柄について質問をしてきた。 

「前に、B.O.Sってグループと口論をしたの。ずいぶん変な連中よ。彼らのこと何か知ってる?」


"先進技術を使ったりしなければ、普通は無害だ"(INT 6)
(あからさまに嫌っている選択肢だとその場で会話終了)

そう言うと彼女は、「それなら問題ないわ」と言い、とてもそんなもの買えないと、まるで自分の
ことを話すように言い、また別の質問を続けた。


「ねえ、ところでどこに行くところなの?」


答える義理もないだろうが、一応ストリップ地区と答える。
彼女はそれに対し「へえ、いいわね、お金持ちになろうって?」と言い、続けて唐突に、
同行してもいいか、と求めてきた。


「本当のところ、本当に自分の面倒を見られそうな人に出会ったのは、あなたが初めてよ」
「私一人じゃ危険すぎて、行ったことのない場所があるの。
 どうかな?一緒に旅して、お互いを助け合うってのは」


 行き先は考えてはいないようだが、新しい視点を求めて、世界を見たいということで、
強いて言うならそれぞれのグループが、モハビで生き残るためにどう順応しているか、そこから
学べることはないかを知りたいらしい。


「もし足手まといになるようなら、いつでも別れればいい。恨みっこなし」


 損はないだろう、一緒に旅する心づもりであると彼女に言うと、彼女は嬉しそうに
「そう言ってくれると思ってたわ」と言う。

 しかしすぐ出発しようとすると彼女に引き止められ、「最初に一つ話しておくわ」と言い自分が
B.O.Sの一員であることを正直に話してくれた。
どうも敵をたくさん作ったB.O.Sに対し、私がどう反応するかを知っておきたかったらしい。

「それでも、連れて行ってくれる?」

実際、トレーニングを受けていると分かって前より安心だ。
そう言うと彼女は、"生まれつきパンチが得意"なのだと自慢げに言い、顔を綻ばせる。

「世間知らずで、カリフォルニア出身で、目を輝かせて空気圧ガントレットをはめた、
 こんな女の子に賭けてくれてありがとう」
「じゃあ出発しましょ?」

(他にもかなりの数の選択肢がありその分セリフもある)

(前述のとおり、通常コンパニオンは人間と非人間一人づつだが、ストーリー解説の関係上
 複数連れて行く)

ベロニカ・サンタンジェロ…B.O.Sスクライブ(研究担当)の女性、27歳、同性愛者。
                彼女が言うとおりパンチが得意で、拳にはめるタイプの武器を使わせると
                右に出るものはいない、おまけに今作では格闘関係が強化されているため、
                コンパニオンが死なないノーマルモードなら実質総合性能で最強と言っても
                いいコンパニオン、銃を使えと言っても殴りに行く。
                 所有ParkはScribe Assistant、"スクライブの助け"。
                彼女に話しかければ、いつでもアイテムをその場で作れるようになるが、
                DLC第4弾を導入すると・・・。
                (CV:甲斐田裕子)

B.O.S…戦後まもなく米陸軍大尉ロジャー・マクソンが発足した組織で、テクノロジーを保護保管すること
     を目的としている。(ハイテク機器以外は研究して発展はさせない)
      ロジャー・マクソン大尉が当時率いていた部隊や民間人の子孫で構成されており、極めて排他的で
      純血主義、しかし入るのは難しいが出るのは自由、という先細りが予測できる組織体制でもある。
      初代から代々主人公に味方し、前作3でも主人公と共にエンクレイヴと戦ったため"正義の味方"
      といった見方をする人も多いだろうが、今作では本来の排他的なB.O.Sというものが味わえる。

       本隊はNCRに事実上敗北し休戦しているのだが、それが伝わっていないのか、それとも各支部が
      独立して行動する体制のせいか少なくともモハビ支部はNCR相手に戦争吹っ掛けて敗走し、
      今では力のある支部は西側の本隊以外では、実質独立している中西部と東海岸リオンズ派くらい。


 ハイウェイ95を北上し続け、道路が途切れたあたりで道を切り替え進み、戦前の住宅街、現在は
NCRの所有する難民キャンプ施設や農場、はては銃器販売の最大手"ガンランナー"が立ち並ぶ
比較的細めの道に沿って更に北へと向かう。

そうしてようやく、ベガス手前の貧民街、色とりどりに塗装された金属板で申し訳程度に彩られた
"フリーサイド"の門へと辿り着いた。

 高さ3m、幅はもっとあるだろうか、大きな扉を開け中に入る。
広いが貧民街なためかそこらじゅうガレキと廃屋だらけであり、時折奇抜な形をしたピストルの
おもちゃを持った子供が微笑ましくごっこ遊びをしていたりするが、一方では空腹からか別の子供が
巨大ネズミを必死になって追いかけていたり、そのすぐ側では精神を錯乱させたジャンキーや、
その原因を作った麻薬ディーラーが平然と街を歩いている無法地帯なのが現状であった。

ここらの住人からしても"だいぶヒドい"らしく、現地のギャングでさえも夜は出歩かないらしい。

 フリーサイドは中央の交差点に設置されたゲートを挟みおおまかに北と南の二つのセクションに
分かれており、外部へは東側と北側のゲートを頼るのみであった。


(北に実在するノースベガスがあるため、位置的に現存するダウンタウンからストリップ地区の入口までか?)
 ※追記・・・vault wikiによると、ダウンタウン中心街のフリーモントストリート周辺らしい。

(子供が追いかけているネズミを倒すと、その場で"生で"ネズミを食べ始める。世も末、世紀末である)

 自分が旅行者で金があるとでも勘違いしているのか、レンチやバット片手に時折襲い掛かって
くるチンピラ達を退け、フリーサイドからは南の最奥にある"ストリップ地区"の北ゲートへと進む。
しかしヴィクターと同じ型の兄弟、セキュリトロン達が厳重に警備を固めているゲートを
通ろうとすると、横から、よれよれの灰色スーツを着た初老の黒人男性に止められた。


「フリーサイドは初めてみたいだな。アドバイスだ、南門のグリーターを
 無視して通りすぎようとするなよ」
(グリーター…ホテルやレストランなどにおいて、客を迎える役割の人、つまりセキュリトロン)


 にこやかに笑顔を浮かべる彼はオールド・ベンと言い、フリーサイドには生まれた頃から
住んでいるらしく、ここで肉屋、ボディーガード、運び屋…と様々なことをやってきたため
非常に詳しいらしい。

彼はあのグリーターロボット・・・セキュリトロン達はゲートを無断で通る者を"蒸発"させるよう
プログラムされているということを教えるだけして、すぐ側の焚き火へと戻っていった。

(補足すると、彼の父親が肉屋をやっていたのだが、すぐ側に格安で奇妙な肉(実は人肉)を提供した
 店が建ち父親の肉屋が潰れ、それと同時期に人肉を食べた人たちが病気で倒れる事件が発生した。
 それから様々な仕事を経て、今ではゲートを初めて通る人に忠告するのを生き甲斐にしている)
(つまりかなりの善人であったりする、この世界、やはり善人ほど報われない)


 すると彼とすれ違うようにして一人のチンピラがゲートへと全力疾走していき、セキュリトロンの
横を通ってゲート前まで辿り着いた瞬間・・・セキュリトロンの蛇腹アームから9mmの小さな弾丸が
連射され、四方八方から集中砲火を受けたチンピラは見るも無残な蜂の巣になってしまった。

 そしてそれが終わると、既にゲートに近寄っていた自分に一機のセキュリトロンが近寄ってきて、
大きな身体を少し傾けこちらを見据え、ディスプレイの中の険しい顔を変えることなく話しかけてきた。


「ゲートの前で、クレジットチェックか通行証を出してください。
 無許可の侵入者には発泡します」


 ストリップ地区内に信用のない無法者が入り込むことなく、安全で楽しく過ごすことができる
ためにこの検問があるようで、ここを通るためには通行書か、あるいは"2000cap"以上の大金が
必要だと言われた。

(Science80以上で"口頭で"プログラムコードを入力、または雑貨屋に500cap渡し偽造通行証を
 もらう、あるクエストをクリアした報酬の3つの方法があるが、今回は最後のを解説する)

 財布を確認すると…とてもそんな金額には満たない、それをチェックしたセキュリトロンは
「申し訳ございません、あなたの所持金額は最低基準をを満たしていません」とだけ言い、
次は十分な所持金か通行証を忘れないよう警告し職務に戻っていった。
 
 
 残りの金額を埋められるだけの仕事がここフリーサイドにあるだろうか、はたまた外へ
戻って悪党から金品を徴収でもしようか、そんなことを考えつつ、とりあえずはとフリーサイドで
唯一らしい酒場兼カジノ、"アトミックラングラー"へと入店する。

治安の悪いフリーサイドならではか、店内にはアーマーとライフルで武装した警備兵が何人も
見えるところで壁にもたれかかっており、客も決してギャンブラーと呼べるほど上等ではない
人ばかりであった。

 とりあえずカウンターに着き、店主から情報を聞き出すため話しかける。
てっきり情報量か何かを毟られるのかと懸念していたが、店主のガレット兄妹、その兄の
ジェームス・ガレットはフリーサイドに似つかない善人であるらしく、言葉遣いも丁寧ながら
私の質問に対して、ベガスへの侵入のことはとりあえずここフリーサイドのドン、"キング"に
頼めばどうにかなるのではないかと素直に教えてくれた。

 
 カジノを出てしばらく進み、キングが住まうらしいギターの形をし"ザ・キングス"とでかでかと
描かれたネオンの看板のある3階建ての建物、"キングものまね学校"へと上がり込む。

(訳は完全な直訳であり、もっと分かりやすくするなら"キング演技学校"が正しいか)

中はジーパンとTシャツを基調とし髪型をほぼポンパドールで統一し、たまに背中に"Kings"
と書かれた革ジャンを着た奴がいる奇抜なギャングたちが集まっていた。


ザ・キングス・・・フリーサイド一帯を牛耳るギャングだが、ちゃんと挨拶してくれるし"地元"の
          害になると判断したものには容赦ない、どちらかというと自治組織といった感じ。
          一応ギャングだが薬物には手を出さず、地元住民の支援も積極的にしている。

          元々はキングものまね学校に記録されていた"キング"という戦前の人物に心酔し、
          かつての学校と同じくキングに近づこうとするだけの団体だったが、気がつけば
          地元で最も権威のあるコミュニティになってしまった。

          キングのモデルは彼の"エルビス・プレスリー"だとか。       


 ボスはどこだろうか、とりあえず入り口側の扉の隣にもたれかかっていた、他とは少し違う
風格をした"ベイサー"という人物に話しかけ聞いてみる。
しかし"キングに会いたい"と率直に言うと、彼はその見返りとして金銭を要求してきた。

 金が必要な時に金を毟られる、などがあってはあるまい、得意の舌先を使い、
"この町に来たばかりで、敬意を表そうと思ってきた"と言う。(Speech60)

するとベイサーは、ここのボスが誰かみんな忘れちまってると嘆き、少し嬉しそうに
「気に入ったぜ」と言い横の扉を開け、キングのいるステージまで通してくれた。

(説得なしには50cap必要、5capだと怒られる)

 扉の先には小さなステージといくつものテーブルがあり、その最前列に一人の、ロボット犬を連れグレーの
スーツを着た初老の男性がタバコを吸いながら退屈そうに、舞台上で歌うキングスのメンバーを見ていた。

「いいかレックス、知らない人が訪ねてくる・・・。
 はぁ、最近調子が悪いそうだ。 俺はキング、何の用だ?」

声も渋く、その風格には貫禄があり、ここにいながら他とは違う服装といい彼がボスであることを
感じさせた。彼こそがここのボス、"ザ・キング"であった。(戦前のキングとは別人)

(CVは初代ドラえもんや魔法使いサリーの大魔王様を演じた富田耕生氏)
(威厳のあるいかにもボスな演技なのだが、キングは設定上30代なので容姿とのギャップに驚く)

 喧嘩腰というわけではないが、ここへ通される時に金を取られそうになったことについて、
"ここへ来る人からいちいち金を取っているのか?"と言うと、キングは何も知らなかったようだが、
"またか"といった感じでベイサーの名前を挙げ、「奴に何を巻き上げられた?」と心配するように
聞いてきた。

しかし心配には及ばず、上手く切り抜けたことを説明すると、キングは微妙な顔でベイサーの
勘が鈍ったか、あるいは私の腕が良かったのだと言い、私がここへ来た理由の説明を求めてきた。 
 
 仕事を求めていることを話すと彼は聞き入れてくれ、仕事をこなしてくれれば次の仕事を
やろう、と乗り気な様子であった。
承諾し最初の要件を聞くと、まずフリーサイドの入り口にいるらしいボディーガードを挙げ、
その一人である"オリス"という人物が最近金回りがよく、彼以外を雇いたくないというリピーターが
出るほどだと話す。

しかし彼はその多大すぎる功績に疑問を感じているらしく、顔を知られていないよそ者の私に、
オリスを実際に雇ってみて調査してほしいと、その費用である200capを私に手渡した。


(サブクエスト:G.I.Blues開始、NCRルートにおいてもキングスとは関わる)

 
 マーカーにつけられた通り、私達が入ってきた東ゲートとは離れたところにある北ゲートへと
赴くと、3人の男達がたむろしていて、それぞれがまた違った装備に身を包んでいた。
3人は一人は頼りなさそうなピストル持ちキングスギャング、もう一人はレザーアーマーを着て
ショットガンを携えた雇われボディーガード、そして最後は前者よりもずっと屈強そうで、たくましい
髭を蓄えた黒髪の男性、オリスであった。

 オリスはその強面だけでなく、武器にはピカピカのスコープ付き44口径ハンティングリボルバー、
アーマーはところどころに鉄板が取り付けられ、肩部分のスパイクがかがやくメタルアーマーという
ものを装備しており、一見しただけでもかなりの威圧感を与えられた。
 
「フリーサイドを安全に歩きたきゃ、俺に頼むのがベストだぞぉ?」

 そういう彼は見た目に違わずかなりの自信を持っているらしく、南ゲートまでの護送には相場の
2倍の価格である200capが必要だと要求してくる。
おまけに金持ちが大抵ストリップ地区を目指すということで、ストリップ地区の入り口である
南ゲートまでしか行ってはくれないらしい。

(むしろ帰り道に誰もボディガードがいないのだがどうやって帰っているのだろうか・・・)

 彼の調査をするのに場所を選ぶ必要もないだろう、要求を呑み200capを手渡すと、彼は私に
「俺の指示に一字一句従ってくれないと、安全は保証できないぞ」「寄り道はナシ」と忠告したあと、
背を向けて南ゲートまで一直線に駆け出した。


「左に見えるのが、オールド・モルモンフォート。アポカリプスが傷ついた身体を治療して
 くれるが・・・俺は一度も世話になったことはない」
「この先にはザ・キングスのアジトがあるが・・・心配ご無用、一度に5人までなら相手にできる」

「その右にあるのが、この町の娯楽の殿堂だ。
 ラングラーに行かずにて、フリーサイドを訪れたとは言えねぇ」


 彼の観光案内を聞き流しつつしばらく走っていると、遠目に数人のチンピラがたむろして
いるのが目につく。
するとオリスもそれに気付いたのか立ち止まり、こちらに向き直ると声を落として話しかけてきた。


「待った。あの連中、どうも気に入らない… 回り道するぞ」


 そう言うとすぐ彼はガレキだらけの横道に走っていったため慌てて追いかける。
そして先ほどチンピラ達がたむろしていた場所の、一つ先の横道が見える所まで進むと急にオリスが
脚を早め、こちらからは彼しか見えなかったが、向こう側の横道にいた何かに向かってリボルバーの
弾丸を"3発"見舞った。


「そこか!待ちぶせ見破ったりぃ!」


 何事かとこちらも慌てて向こうの横道まで確認しに行くと、先ほどのチンピラが4人とも倒れ
伏しているではないか、しばし呆然としていると、銃をホルスターにしまったオリスが近寄ってきて、
したり顔で腕を組み口を開いた。


「何も心配するな。もし他のボディーガードを雇ってたら、今頃はクズどもの餌食になってるぞ」


 そういう彼は、このチンピラ達が待ち伏せていたことが何故分かったかを長年の経験からくる
「虫の報せ」だと自信満々に言う。
だが何かおかしい・・・、そうだ、チンピラ達は"4人"いるのに彼は"3発"しか撃っていなかった。
すぐにこれを追求すると、彼は狼狽えることもなく再び自信満々に「柔らかい部分を撃ちぬいて、
同時に倒したんだ!」と言い、すぐ話を切り駆け足で護送の仕事に戻ろうとした。(INT 6)

だが彼が離れていく前に、チンピラの死体をよく観察する。 
素人には分からない良い演技だがチンピラにはまだ息があり、死んだふりをしているだけだと
判明したため、すぐに急ぎ足で南ゲートへ進もうとする彼を引き止め、先ほどのことを追求する。
(観察はMedicine30で成功)


ついでにちょっとばかり脅してやると途端に彼は弱気になり、"口止め料"として348cap、
彼の所持金全額を渡し一目散に元の北ゲート方面へと逃げていった。(Barter50)


 しかし、彼には悪いが戻ってキングに報告させてもらう。
キングものまね学校の最上階、私室でセクシーなネグリジェを着た2人の女性をベッドに寝かせ、
自分はその脇の椅子に座っていたキングにオリスが詐欺師であったことを告げると彼は納得し、
あとで部下に命令して彼を「脇道に引きずり出す」と言い、次の仕事の説明に入った。


 説明によるとここフリーサイドの住民は、ストリップ地区ができてからここへ多くの訪問者がやってくる
ことに対して不満を持っていて、その挙句に居座ったNCRからの不法占拠者とフリーサイドの住民との間での
いざこざは以前からよくある話なのだが、なんでも先日フリーサイドの住民の何人かが襲撃され現在
"アポカリプスの使徒"の拠点であるオールド・モルモンフォートで治療を受けているらしく、中には
ついさっきようやく意識が戻ったというほど酷いのもいるのだそうだ。

つまりこの件に関して、一体誰が彼らを襲撃したのか調べて欲しいというのが仕事で、その手始めに
襲撃を受けた彼らに話を聞いてみろということだ。


 すぐに向かうことを彼に約束し、急ぎ足で建物を出て北ゲート方面へ向かう。
そしてこのエリアの真ん中にどんと鎮座している、戦前より遙か昔に建てられたらしい巨大な砦跡、
アポカリプスの使徒の拠点である"オールド・モルモンフォート"の木製の大きな扉を開けて中に入る。

(たぶんというか間違いなく、現存するオールドラスベガスモルモン砦州立歴史公園)

 レンガ造りの城壁に囲まれた内部には、円の中に十字架の描かれた彼らのシンボルらしき旗を中心に
無数のテントが並んでいて、そのどれにも怪我人や、あるいは寝床を確保する金が無くなったのであろう
ギャンブラー達がごったがえしていた。


アポカリプスの使徒・・・悪役っぽい名前だが、実際は初代Falloutから登場する、戦争の悲劇を繰り返させ
              ないという行動原理で人助けをして回るこの世界では珍しい善人集団。
              リーダーが何故かモヒカンなどの派手な髪型をしていて、今作のジュリーも例に
              もれない。
              しかしながらその性質とは裏腹に、初代から"バグで"エンデイングでろくな目に
              合わない、いい人だけに報われない人たち。


 その中にキングの言う襲撃を受けた人物が安静にしているものもあり、話しかけると邪険にされたが、
キングの名前を出すと態度を変え、積極的に協力してくれる姿勢を露わにしてくれた。


「そうだな、あれは夜の11時頃だった。最近見つけたスクラップがいい値段で売れたから、
 そいつを賢く使おうと思ってたんだ」
「ラングラーを出たあとで、道を間違えたんだろう。不法占拠者の一画の方に行っちまった」

「そしたら、どこからともなく、でかい奴らがやってきて、
 お前ら地元のもんかとか大声で聞いてきた」
「一緒にいた子供が地元の奴らと同じくらい負けず嫌いだったもんで、
 そんつらに怒鳴り返したんだ、そしたら大騒ぎになって…」

「残念だが、子供もひどくやられたよ」


 被害者の一人である老人が当時の状況について詳細に語ってくれる。
彼が言うにその"襲撃者"は若くてデカかったらしいがそれ以外は分からず、他の情報源として彼の
側にいた黒人男性の被害者を薦めてくれた。

 黒人の彼の方も、せいぜい「小奇麗な身なりの奴」くらいしか覚えておらず捜査が難航することが
懸念されたが、話を終えようとしたその瞬間黒人の彼は「待った!」と私を止め、襲撃者の一人が仲間の
ひとりを名前で呼んだことを思い出したと言い出した。

襲撃者の一人は仲間のことを「ルーテナント」と呼んだという。
すると横から先ほどの老人が付け加えるように、「ルーテナント、つまり「少尉」って言ったんだよ」
と教えてくれた。

 少尉、となると軍隊、NCRだろうか?一刻も早くキングに報告する必要があるだろう。
モルモンフォートを出てキングものまね学校まで戻り、今度はベイサーと一緒にステージを見ていた
キングにこのことを報告する。

(昼はステージを見て、夜は最上階で女を侍らせ深夜に寝る、といったパターン、うらやましい)

 すると彼は、大勢の兵隊はストリップ地区とは反対側の方向にある基地にいるため滅多にここには
来ないのだと言い、こういった事態が起こったことは、噂になっているらしい「NCRがベガスを乗っ取る」
という目的と何か関わりがあることを示唆した。

 しかしもし大きな事件が起これば必ず噂になると言い、今度はNCRの連中がいる、不法占拠者の区域を
重点的に聞き込みするよう私に頼み、情報源としてモルモンフォートの"ジュリー・ファーカス"と話を
するよう教えてくれた。

ただ「どうしたらいいか」とは聞くなとも付け加えた、なんでも「抱きしめろ」と言われるらしい。



 オールド・モルモンフォートへと行き、テント内を歩くドクター達からジュリー・ファーカスを
探していると、ドクター達の中にただ一人異彩を放つ女性がいた。
 その女性はドクター達同様白衣を着ているし顔立ちも整った美しい女性なのだが、ただ一つ異彩を放つ点は、
その頭髪はまさにレイダーですら泣いて謝りそうな、天を貫かんとばかりに尖ったモヒカンであった。
ジェサップも大概であったが、その容姿とのギャップから彼女の方がインパクトが圧倒的に強い。

 恐る恐る声をかける、しかし存外彼女は礼儀正しく応対してくれ、自分がここの責任者であることを
話してくれた。なんということか、このモヒカンの女性こそがジュリー・ファーカスであったのだ。

彼女にフリーサイドのNCR兵のことを知っているか聞くと、彼女はNCRのエリザベス・キーラン少佐という
人物が、NCR不法移民達に物資の供給をしていることを包み隠さず話してくれた。
そしてそのNCR兵達が地元住民たちを襲撃した可能性があることを話すと、何かがあったのは知っているが、
彼女は自分たちでは忙しくて確認できないと私にエリザベスに直接会いに行くよう勧め、もし聞かない
ようなら自分の名前を出せばいい、と教えてくれた。


(エリザベスと会いに行くのは、達成しなくてもクリアは可能なオプション目標、ただし達成すると
 最善の結果を得られたりする)


 モルモンフォートを出てフリーサイドの西端へと向かい、旧世界の駅のある区画へと向かう。
道中、汚染されていない水が補給可能な給水ポンプが設置してあったがキングスが占拠していて、
水を一杯飲むだけで10capを要求された、このあたりもいざこざの原因なのだろうか。

 ところどころ崩落した戦前の高速道路の真下を駅づたいに進みしばらく進むと、ガレキだらけの
廃屋郡の中に一つ、これまたボロボロな家があり、その正面を私服姿の二人のNCR兵が守っていた。


「待て、合言葉は?」


"知らない"
ストレートにそう言うと他所へ行け!と追っ払われてしまったが、再び話しかけ緊急の要件でエリザベス
少佐に会いに来たことを伝えると、納得したのかすんなりと入れてくれた。

 廃屋内は電気が通っていないのか暗く、戦前から稼働しているドリンクの自動販売機とランプの明かり
のみが、廃屋内に集まっていたNCR不法移民の姿を照らしていた。
エリザベス・キーラン少佐もまた制服ではなく傭兵服を着こなしていて、その中心の食料等が積まれた
カウンターの前におり、並んでいる不法移民達に対して食料供給を行なっていたようだった。

キーラン少佐の背後には倉庫の扉があったが鍵が開けっ放しになっており、試しに入ってみると
なんと、高さ2mはあるだろう、物資を積んだコンテナがところせましと並べられていた。

 すぐにキーラン少佐から詳しい事情に関して問い詰めようと話しかける。 
不法移民と勘違いしたのかちょっとした食糧を手渡してくれたが、話を進めると一つ一つ丁寧に答えてくれた。

まず彼女はNCRの、このフリーサイドにおける物資の支給を担当する士官であると共に、ここにおける作戦を
指揮する立場でもあるらしい。
ただ地元住民には食糧を提供していないようで、そのことについて詳しく聞こうとしても言葉を濁されたが、
ジュリー・ファーカスの名前を出すと事情を包み隠さず話してくれた。

 なんでも彼女は少し前、キングに特使を派遣し、支援を取り付けるよう頼んだのだという。
しかし特使は話し合いどころか、生きてるのがやっとなほど酷い仕打ちを彼らから受けたらしく、
そのせいで彼女の上官は救援支援を取り消すよう命令したそうで、なんとか彼女の努力により完全に
支援が途絶えることはなくなったものの、物資の量は大幅に減らされたためNCR不法移民のみで手一杯で、
地元住民を支援したくてもできない状況らしい。


 この話が本当ならば、キングのこの状況は完全に自業自得となる。
キーラン少佐に礼を言いその場を離れ、最寄りのゲートからキングものまね学校へと戻る。
しかしキングに報告すべく奥へと進もうとすると、突然ベイサーが駆け寄ってきて道を塞いだ。


「よお!NCRの女兵士が面白い話をしてたって?奴らが伝令を送ってきたのは、取引のためだったとか?」
「デタラメだな。どうせスパイに決まってるし、ザ・キングに報告するまでもない。
 フリーサイドで生き残れるほどタフじゃなかったのさ」

「だから、そのことについては誰にも言うなよ。いいな?」


そう唐突にまくしたてる彼の表情と声色には焦りが見える。
だが、やはりキングに知らせるべきだと反論すると彼は、「残念だが、好きにしろ」と言い
ドアから勢い良く飛び出していった。

 相変わらず犬・・・ロボットドッグを連れ退屈そうにしていたキングに声を掛け、ひとまずNCRが
古い駅のそばにある廃屋で住民に物資の供給を行なっていたことを報告する。
それだけなら彼も"別にいい"といった感じだったのだが、加えて"NCR市民だけ"に供給品を配っている
ことを報告すると目の色を変え、NCRの目的を"俺達に食糧を与えないことだ"とし、彼らへの支援を
「お断りだ」と断じた。

だが、NCRがこの問題の解決のために特使を寄越したことを聞かせると、彼は知らなかったのか非常に
驚いたようで、目のまん丸くしてその件について私に食いついた。


「待て、待ってくれ。 奴らが何と言ったって?」


続けて、特使が暴行を受けて死にかけたことを話す。
すると彼は、この問題で彼らNCRが怒っていることに合点がいったようで、続けて「大きな誤解があっ…」
と言いかけたところで話を急に止めた。

彼が後ろに目をやったためそちらを見ると、扉を勢い良く開けてキングスのメンバーが駆け寄ってくるのが見えた。


「問題発生です!」
「任せろ、何が起こっている?」

「駅の近くで、銃撃戦が起こっています。ベイサーと、見知らぬ顔が数人、NCRかもしれません」


キングの正面まで回ってきたキングスのメンバーが唐突に言う、するとキングは声を荒らげ、
私に「バカ野郎!何をしているんだ?」と怒鳴り、現地へ行って問題を解決してくるよう命令した、
彼が協力することを伝えればそれでいいらしい。

 急ぎ足で建物を出て、先ほどの旧世界の古い駅のある区画へと向かう。
区画には遠目に木製のやぐらが見え、NCRはそこを拠点にキングスを相手どっているのが分かった。
付近には既にキングスの死体が数人分横たわっていて、ついでに戦前のバス停にはベイサーが頭を抱えて
しゃがみこみ震えていた。


「ここで何やってる?こいつは俺が押さえとく!」


まるで説得力がない。
元より彼の力を借りる必要はないため構わず進み、NCR兵の警告に従い銃をホルスターにおさめやぐら
裏のエリザベス少佐の元へと駆け寄る。

 彼女からは「タイミングが悪いわね、何よ?」と嫌味を込めた言い方をされ、キングが協力する姿勢に
あることを伝えても「特使にしてくれたみたいに?結構よ」と相手にされなかったが、キング自身が
特使を送られたことすら知らなかったことを伝えると、こちらを指さし「本部に連絡しても…」と忠告
しながらも、交渉する気があるなら聞いてもいいと言い部隊に撤退命令を下し、それに反応しキングス達も
銃を下ろし、戦いは終わった。

途中伝令から事の顛末を聞いたらしいベイサーに「これでお前は英雄だ、せいぜい楽しんでおきな」
と皮肉を込めて言われたが無視し、先程までの銃声の嵐が嘘みたいに静まり返ったフリーサイドを戻る。

 椅子に座ってどんと構えていたキングに報告しようとすると、「何が起きたかは聞いた」と先手を
打たれ、これまでの件の功績を称え"何か1つだけ"ならば願いを叶えてくれることを約束してくれた。


「だが、焦るなよ。少し考えてからにしろ。キングが助けてやるのは、一度だけだ」


(サブクエスト:G.I.Blues終了)

(キングス入団、ストリップ地区の偽造通行証、お金、後はNCRルートのクエストにおいて、
 NCRとフリーサイドの和解のための選択肢が追加のいずれか)

(G.I.bluesはもちろん、かのエルビス・プレスリーの楽曲。"そりゃ英雄にはなりたいけど、行進ばかりじゃ手柄にならない")


 "ストリップ地区へ入りたい"、迷いなくそう言う。


するとキングは「もちろん」とにこやかに言い、そのために必要なものを仲間が持っているのだと、
フリーサイド西にある"ミック&ラルフ"という場所を紹介してくれた。

(そのはずなのだが実際には東方向にある、誤訳?)

(ここで一旦中断し、仲間二名の雇用を挟む)
(両名ともメインクエストに関わってくるため解説)


 ついでに、彼の連れているロボットドッグ"レックス"についても少々聞いてみる。
彼はレックスをサルベージャーから引き取り、アポカリプスに修理させ今に至ることを説明してくれ
たが、最近レックスが奇妙な動きを見せ、それが頭脳の劣化によるものであることを話し、それが
アポカリプスでもどうしようもないものであり今後も進行する危険があると、声を落とし悲しそうに語った。

 何か力になれることがないかと、彼に持ちかける。
すると彼はオールド・モルモンフォートのジュリー・ファーカスの名前を挙げ、私が行けば成果がある
かもしれないと、話しに行くよう頼んできた。


(コンパニオンクエスト:レックス:Nothin' But a Hound Dog開始)


 承諾し、モルモンフォートまでジュリー・ファーカスに話を聞きに行く。
ジュリーはレックスの話を聞くと「見るたびに心が痛むわ。すごくいい子だから」と悲しそうに言い、しかし
レックスの治療に高度な外科手術と、人工頭脳の修理の両方が必要で自分たちの技術の域を超えて
しまっていることを教えてくれた。

ただ、Dr.ヘンリーという老科学者ならこの手治療の経験があるらしいのだが、残念ながらその人は今
はるか北西、厳密に言うとモハビ・ウェイストランド最北西にある、チャールストン山の中にある
"ジェイコブスタウン"という町にいるらしい、一応マップマーカーはつけてもらった。


 それならすぐに・・・というところで、一人のドクターが目に付く。
金髪に眼鏡をかけたインテリ然とした彼に話しかけると、苦い表情ながら応対してくれた。


「治療を受けたいんなら、他をあたってくれ。俺は研究者だ。それに特に優秀なわけでもない」


 彼はアルケイド・ギャノンと言い、ここにおいて一般疾患やその他の障害の代替治療法を探すことを
手がけているらしいが、実績はあまり出ないらしい。


「人助けの熱意はある。だが、ニヒル・ノヴィ・スブ・ソレイだ」
(ラテン語で、"太陽の下に新しいものはない"という意味)


熱意が無さそうな点を突くと、取り繕うようにそう言う。
結構な識者のようで、これらの知識もアポカリプスが所有するテープや本の数々から得たものだと言う。


「アポカリプスがみんな"社交的"ってわけじゃない。研究する人間も必要だ。
 ジュリーには、ここに缶詰にされているが、不満はないよ」
「去るものは日々に疎し。最悪の仕事ってわけじゃない。まぁ、ちょっと退屈なのは認めるがね」

「確かに目標は立派かもしれんが、この研究が成果を出せるかどうかに関しては疑問だな」


 そう愚痴を言うが、話を進めるとだんだん「無意味」だの「退屈」だの現状を憂う発言が目立ってくる。
もしかして外に出たいのだろうか、試しに"一緒に来ないか?"と誘うと彼は「何でアンタと一緒に行く
必要があるんだ?」と言ったが、このあたりのひどい状態を挙げ、変化を起こしたいと言うと、
彼は腑に落ちないようだったがついて来ることを決めてくれ、ただしシーザー・リージョンに協力する
ようなことがあった場合、躊躇いなく抜けると忠告もした。(説得はSpeech75)


(INT 1だと哀れみから善意で同行、ホモParkがあっても成功)


加えて彼はED-Eを見て、表情を苦くして一言付け加える。


「あのロボット、なんというか… 嫌な感じがするんだ。 んー別に連れてくなとは言わないが」
「もしもだ、あいつがミード湖に"落ちて"修理不能なほど破損して… そのあとにアンタが
 EMPグレネードを投げ込んだとする…」

「まあ、世の中にはもっとヒドいことも起きてるよな?」


ロボット嫌いなのだろうか?


(レックスの場合、「運び屋にドクターにロボット犬か、この「ニューベガス征服」が終わったら、
 ザ・トップスでショーをやろうぜ」となる)


アルケイド・ギャノン… アポカリプスの使徒の研究者で、皮肉も言う常識人というこのゲームでは
             極めて珍しい性格をした人物、32歳。
             適正はエナジーウェポンだがお世辞にも戦闘技能が高いというわけでは
             なく、その代わり戦前の事物に造詣が深く各所での専用のセリフが多い。
             アポカリプスですら知り得ないような戦前の知識を蓄えた彼の正体は…?

             ちなみに前述のとおりホモParkで説得しても連れ歩けるため同性愛者である。  
             固有ParkはBetter Healing、文字通り回復アイテムの効果が20%上昇。
             (CV:里見圭一郎)

(アルケイドの雇用タイミングは別にいつでもいいが、クエスト中に専用のセリフがあり彼の
 クエストの進展に関わる)

 
 キングのところへと戻り、ジェイコブスタウンにレックスを治療できる男がいると話す。
数ヶ月前にモルモンフォートへ訪れたはずの彼は「どうしてあの時、そう言わなかったんだ?」
とアポカリプスに対して苦言を呈したが、すぐに冷静になって、当時自分がヒドく怒っていて、テーブルをひっくり返すほどだったことを思い出し、お茶を濁すように「とにかく、いい知らせだ!」と繕った。

 ただ自分ではジェイコブスタウンまで行く暇がないのと、それに回す人員も不足していることを話す。
それでこれまでいい仕事をした自分に対し、もしドクターの元へレックスを連れて行ったのなら
「ひとつ貸してやる」と頼んできた。

二つ返事で引き受けると彼は感謝の言葉を述べ、いくつかレックスに関しての注意を教えてくれた。


「まず、ネズミが死ぬほど嫌いだ。大きさは関係ない。
 少しでも匂いがすれば、飛び出して追いかけていく」
「基本的にはおとなしいが、もし害虫を追いかけ始めたら、後を追わなくてはならなくなるだろう」

「次に、帽子と、帽子をかぶった人間を嫌う。理由はわからない。
 "ラット"と"ハット"が似ているからかもな」

「話は以上だ。おっと、もう一つ。彼は頭痛に悩まされているらしい。
 それもお前が何とかしてくれることを祈っているよ」
「両方の幸運を祈る、レックスを頼むよ」


そこまで話すと今度はレックスのほうを向き、別れの挨拶を述べた。


「レックス、お前の新しいご主人だ、俺だと思って、守ってくれ」
「<ワンワン!>」

 
レックス…戦前から生きる愛玩用ロボット犬、サイバードッグの♂、年齢にしてなんと209歳。
      透明な特殊ケースに入れられた脳、機械化された両後ろ足と左前足、背中部分など
      体中が鉄製のパーツと生身で半々に分かれており、通常の犬よりはよっぽど硬い。
      DLCではこのサイバードッグが敵として大量に登場する。

      固有ParkはSearch And Mark、文字通り、ズーム時に拾えるアイテムを緑色でマークする。

(ここでレックスのクエストを一旦中断、アルケイドのクエストと並行できるのでそこまで保留)


 フリーサイドに戻り、キングに指定された場所にあった雑貨屋、"ミック&ラルフ"へと入店する。
店内はテーブル代わりになっている大量の戦前の洗濯機やマネキンをはじめガラクタで埋もれていて、
一見すると実用的なものはあまり見えなかった。

店名通りここはミックとラルフという二人の男性が経営しているようで、ミックが銃器、ラルフが
雑貨や食糧を担当して販売していた。

 正面のカウンターに座っていたラルフに声を掛け、キングからストリップ地区へのパスを
もらうよう言われた事を伝える。  

すると彼は、私がフリーサイドの手助けをしたことをキング同様感謝し、あらかじめ用意してくれて
いたのだろう、ストリップ地区への"偽造"通行証を一枚手渡してくれた。

 さよならを言い、それに対し意味深にも不安そうな声で「じゃあな」と答えるラルフを尻目に、
ストリップ地区へと飛び出し、駆け足で一目散に南端、ストリップ地区から見ての北ゲートへと進む。


 先日同様クレジットチェックを求めるセキュリトロンにパスポートを見せるとすぐに道を開けて
くれた。

ストリップ地区への入り口は外のフリーサイド入り口と変わらないデザインだったが、あちらとは
違い色とりどりの鉄板には「Welcome to the Strip」の形をしたネオンが取り付けられていて、
その上からはモハビ各地からも見えた巨大なタワーが頭をちらつかせていた。

 
大きな扉を開け、ストリップ地区へと足を踏み入れる。
モハビの中心は、カジノから放たれるライトのきらびやかな光と、道行くギャンブラー達のやかましい
喧騒と、そして少しの淀んだ空気が渦巻いていた。



「ヒドいことが好きなら、ストリップ地区はいいところなんだろう。
 自分の金を金持ちに渡すことの、何が楽しいのかわからんがね!」


善人の彼からしたら気に入らないのか、アルケイドが憎らしげに言う。
そうして今まで歩いてきた道とはまるで違う、巨大建造物郡が多くを占める都会を歩いていると、
遠くから聞き慣れたノイズ混じりの声が聞こえてきた。


「よう相棒!随分遠くまで来たもんだ、ニューベガスにようこそ!」


 ディスプレイにカウボーイの顔を浮かべた陽気な相棒、ヴィクターがここにもいた。
彼はここで私の歓迎をするため待っていたらしく、ニューベガスのボス、"Mr.ハウス"が私と会いたが
っていることを教え、おなじみのルーレットハンドルのような形をした巨大タワー、"ラッキー38"
へと行くよう勧める。

だが、私の復讐はまだ終わっていない。

ヴィクターに後にしてもらうよう頼むが、彼は「怖気づいたのかい、若いの!」と茶化し、Mr.ハウスが
待っている、行こうとだけ言い話を切る。
すると突然、ヴィクターのディスプレイのカウボーイが他のセキュリトロンのものと同様の警備員の
顔に切り替わり、他のセキュリトロンと同様に警備としての仕事に入っていった。

(ラッキー38に入ると、ハウスルートに片足突っ込むことになる)

 ひとまずハウスのことは無視し、ベニーが経営しているというザ・トップスカジノを目指す。
ゲートをもう一つ越えていったところ、"ウルトララグジュ"というアーチ状の建築が目立つ大きなホテル
の反対側に大きな看板を掲げたザ・トップスはあって、入り口の波打つライトアップが目を引いた。

他の地域では見られない、凝った造りの扉を開け中に入る。
正面には大きな半円のカウンターが観葉植物を背にしてあり、その中でイカした髪型をしたスーツ姿の
男達、"チェアメン"が受付をしていた。


「ようよう!ザ・トップスホテル&カジノへようこそ!武器を持っているなら。
 こちらにお渡しするよう、お願いさせてもらうぜ」


 ベニーに復讐するなら、武器は最低限必要だろう、ナイフやピストルなど小さめの武器を隠し持ち、
それ以外の大きめのライフルなどを全て預け、戦前の音楽がスピーカーを通して流れるムーディーな、
トップスの奥に進む。

一階にはカジノと上等な料理を提供してくれるレストラン、その奥には南国の植物で彩られたプール
付きの中庭があり、二階には換金所とショー用のステージがあった。
エレベーターは上階にある宿泊用のルームへと通じており、チェアメンが複数人巡回しているため
宿泊客は枕を高くして眠れるというわけだ。

そして当のベニーは一階の、カジノのルーレットエリアの奥に4人のボディーガードを連れて立っていた。

(表示はレストランなのだがなぜか酒しか売ってくれない、強いて言えばリンゴが一つ置いてあるだけ)

 カジノのど真ん中を突っ切り、ベニーの元へと歩み寄る。
それに気付いたのか、呑気に煙草を吸っていたベニーは私を見て目を丸くし、慌てた様子で言葉を並べた。
当然だろう、ここから50km以上離れた僻地で、それも自分の手で殺したはずの人間が何食わぬ顔で目の前に
存在しているのだから。


「一体何だってんだ…?」
「なあ、クールに行こうぜ。こう・・・スムーズに、スムーズにだぜベイビー」


あぁ・・・あんたを殺さないで済む理由を教えてほしい。


「理由… 理由か。 あの4人だよ」
「分かるか。ボディーガードだ。4人とも銃を持ってる。もちろん俺もな、だから5人だ」

「ついでに言うと、このホテルの連中はみんな武装してる。
 お前がセキュリティをすり抜けて何を持ち込もうが、大したことじゃねえ」
「とにかくベイビー、これだけ教えてやったんだ、復讐は諦めな」


 そこまで言うと彼は「もっとプライベートなとこで話そうぜ」と言い、質問には答えてくれる
ことを約束する。
そしてここの最高級VIPルーム、"プレジデンシャル・スイート"を私に譲渡すると言い、自分は
もう少しここにいるから先に行っていてくれと言い鍵を渡してきた。

だが当然罠であることを見透かし、先手を打つ。


"2人っきりで話せるなら、スイートに行くよ"(Speech60)


ベニーの話に対し、そう威圧するように言うと、彼は観念したのか自分についてくるように言い、
スイートの鍵を開け中へと入っていった。

 ボディーガードがついてきていないのを確認し、自分もスイートの中へと入る。
スイートは他の客室が霞んで見えるほど広々としていて、ビリヤード台からバーカウンター、キッチン
から本棚まで揃う入れたり尽くせたりのVIPルームにふさわしい部屋であった。


「さあ!二人きりになったからには、聞かせてもらうぞ。何でまだ生きてるんだ?」


 バーカウンターの椅子に座り、モハビきっての名パーソナリティ"Mr.ニューベガス"のイカすトークが
耳をくすぐるラジオに聞き入っていたベニーは、顔をこちらに向け聞く。
正直に、セキュリトロンに掘り出され現地のドクターに治療されたことを話すと、彼は悲しそうに
悔しそうに「Mr.ハウスは最初からお見通しだったのかよ、してやられたな…」と言い、本来彼のボス
だったらしい、ハウスへの畏敬の念をあらわにした。


(確実に止めを刺したいなら、何発か撃ち込まないとな?という選択肢もあり、これを選ぶと物凄く
 焦った様子で「やっぱ9mm弾程度じゃな・・・?」と言う)
(実のところ、ベニーは運び屋の頭を撃った後、念入りにもう一発至近距離から頭を撃ちぬいている
 ため、それでも生きていて、こんなことを言った運び屋を見て元々の焦りに拍車をかけたと思われる)


 そして次に、前は手も足も出なかったのにどうやって俺を見つけ出したんだ?と興味深そうに私に聞く。
それに対して、以前グレート・カーンズのジェサップから貰った"記念品"、ライターを見せてやると、
彼は幸運のお守りとして持っていたライターのせいで見つかったことを「皮肉なもんだ」と言い、とうとう
諦めたように「風はどう吹くんだ?」つまり次に私がどうするのか、それを聞いてきた。


(ここで分岐、とはいってもベニーを殺すか殺さないかで、殺さないと逃げるため遅いか早いかの違い) 
(先の選択で説得に失敗するか、提案を素直に受け入れるとベニーが逃亡、ボディーガード4人と戦闘に)
(あるいは彼の部下スワンクを抱え込み、武器を返してもらいベニーを一人で部屋に孤立させることも可能)


【殺す】


 "なんであんたを殺しちゃいけないか不思議だ"

そう言うとベニーはいくつか反論し、自分にもまだ切り札があるようなことを言う。
だが無視し、隠し持っていた銃を抜くと、ベニーも腹を括ったのか銃を取り出し向けてきた。

「ならここまでだな、ベイビー。決着をつけようぜ」

 ベニーのホルスターから抜かれた、ライターと同様彫刻の刻まれた美しい9mmピストル・・・
私の頭をかつて撃ちぬいたものが火を噴く。
こちらもすかさず反撃しベニーに数発の弾を見舞うと、スーツ一丁のみであったベニーはいとも
簡単に崩れ去った。

 そしてベニーの死体を漁り、プラチナチップと・・・一枚の、不規則な数字と文字の羅列が書かれた
恐らくターミナルへのアクセスコードが書かれた紙を持ち去る。彼の部屋に行けば、これの使い道が
分かるだろうか。


(クエスト終了)


【見逃す】


 "計画があるなら手を組むのも可能だ。報酬を聞きたい" 

そう提案する。

すると彼は途端に上機嫌になり、手を貸してくれたのなら、ロボットの力を借りてチェアメンが
ベガスを支配することになると言い、その日が来た折には報酬と、それまでに前金と「特別ミッション」
のボーナスを払うことを約束してくれた。

「悪くない話だろ?」

そう言うが、計画の全貌が見えてこないからには話にならないため詳しく質問する。

 まずプラチナチップが何なのかについて聞く。
プラチナチップは彼が言うに「胴元の取り分」、そしてMr.ハウスが"イカサマ"に使おうとしていたのだと
比喩した上で、それ自体がある種のデータストレージであることを話してくれた。
 "プラチナ"というのはチップではなくデータ自体のことを指し、困ったことに、ここからデータを
読み込むためには普通のコンピュータではなく特製のハードウェアが必要らしい。

詳しいことは彼もまだ把握してはいないがこれはセキュリトロンと関係があり、強いてはセキュリトロン
の攻撃力をぐんとグレードアップさせることが可能だそうで、ストリップ地区をNCRやシーザー・リージョン
から守るのに十分役に立つレベルであると教えてくれた。


「話の大筋? 経営陣の変更さ」
「大事なのはセキュリトロンだ。 奴らをコントロールする方法と、
 攻撃力を上げる方法が知りたい」 

「準備は万端だぜ? 何が来ようとベガスは大丈夫だ。
 NCRも、シーザー・リージョンも、相手じゃねぇ」


 どうしてうまくいくと思うんだ?


「確かに勝ち目はなさげだが、そいつはまだ細工が済んでいないからさ。
 サイコロを投げるのはその後だ」
「Mr.ハウスと一緒にかなり稼いできた。いい仲間だったよ。
 まだ学び足りないところもあるが… 仕方ねぇな」


 そこまで聞き、いくつか思索する。

 少し考えた後、取引成立だと申し出ると、彼は「それでこそだ!分かってくれると思ってたぜ!」
と嬉しそうに言い、先ほど言った「前金」250capを私に渡し、スイートは自由に使ってくれと、そして
準備ができたら次の段取りを決めるため、カジノフロアにいる自分に会いに来いと言い残し、スイートから
駆け足で出て行った。

 誰もいなくなったスイートに、ラジオの声だけが響く。
そして彼に言われた通りカジノフロアに向かおうとすると・・・スイートの扉が開き、グレーのスーツを着て
ボルサリーノをかぶり、サングラスを掛けた4人組が飛び込んできた。


「こっちだ!」


なんてこった、ベニーのボディーガードだ!罠だったのか!

 二人が22口径ピストル、もう二人が折りたたみナイフという貧弱な武装だが、同様貧弱な武装しか
ない自分とっては脅威そのもの、容赦の無い銃弾の雨あられが降り注ぐ。
ビリヤードキュー、灰皿、リンゴ…手近に武器になるものは見当たらなかったが、ふと壁を見ると
鍵の掛かった金庫が取り付けられているのに気がついた。

鍵をこじ開け、中からグレネードライフルと10mmサブマシンガンを引っこ抜く。
密集した彼らに爆薬の応酬を浴びせると、彼らの屈強なはずの肉体は四散し、静寂が訪れた。

(何も武器を持っていなかった場合、これ以外に武器がない、恐らくこのために用意されたもの)
(最悪殴り倒すことも可能だが、回復アイテムが揃っているかレベルが相当上がっていないと辛い)

 ボディーガードのポケットからベニーのスイートルームの鍵を回収し、スイートへと出る。
しかし既にそこにベニーの姿はなく、突然の経営者の失踪にうろたえるチェアメン達のみが残されていた。


(ベニーの部屋へ行くとメインクエスト:Ring-a-ding-ding!終了、メインクエスト第一部はこれでおしまい)
(しかしRing-a-Ding-Dingをクリアすると強制的にイエスマンルートが開始されるため、ルート分岐
する箇所から解説の続きをする)

(ザ・トップスを出るとNCRとリージョンの特使が送られてきて、各勢力の拠点に案内される。
実質ここでルートが分岐し、ベガス、それとフーバーダムを巡る物語が始まる、第二部はフーバーダム決戦前まで)

(ここからは分岐するルートであるNCR、リージョン、Mr.ハウス、イエスマンの順にストーリーを執筆)
(コンパニオンクエストは、メインクエストとそれに連なるクエストに関わるブーン、アルケイド、
ベロニカ、レックスの3人と一匹のみ解説)(他も一人を除き雇用自体は道中で会うことになるのでする)


 ベニーを追うべく外へ飛び出すと、待ち構えていたらしいボルサリーノをかぶりスーツを着た男に
止められた。
はて、どこかで見知った顔のような・・・?


「偉大なるシーザーは、お前を見ている。お前の働きに感謝し、貴重な賜り物の印を与えるそうだ」
「リージョンに対して犯した犯罪は、ここですべて許される。
 シーザーのこのような慈悲は、これで最後だ」

「我が君主は、フォーティフィケーションヒルにある野営地にお前を呼んでいる。
 彼の印があれば、我々の領土での安全は保証される」

「偶然だが、教えておこう。お前が探している男はストリップ地区から逃げた。
 シーザーキャンプに向かっている可能性が高い」


ああ思い出した、ニプトンにいたワンワンマスクの男、確か名前を"バルプス・インカルタ"と言ったか。
以前も聞いたが彼曰く「フルメンタリーで最強の男」らしく、私のことを見つけることなど造作も無いらしい。

 ベニーが何故そこへ向かっているかは分からず仕舞いだったが、フォーティフィケーションヒル、
通称フォートへ行くためにはここから遙か南東、"ネルソン"の南、コットンウッド・コーヴに行けば
いいらしく、"カーソル・ルーカルアス"なる人物が待っているそうだ。

そしてそれだけ言い、こちらの制止には耳を貸さず、すたすたと彼はストリップ地区の闇に消えていった。


(リージョンルートメインクエスト:Render Unto Ceaser開始)(強制開始)


「おーい!メッセージを預かってるぞ!」


 横で見ていたアルケイドが、リージョンの手の者がストリップ地区に平然と入り込んでいることに苦言を
呈していると、すぐにバルプスと入れ違いになるように、一人のNCR兵が訪れ"クロッカー大使"という人物
からの重要なメッセージとやらを綴ったらしい手紙を渡し、すぐに去っていった。

手紙には…「重要な案件があり、至急連絡を取りたい」という一文から始まる、あまり友好的とは
思えない長ったらしい文章が書かれていて、要約すると"依頼を達成してくれるなら罪を帳消しにする、
だからNCR大使館まで来てほしい"といったものだった。


(NCRルートクエスト:Things That Go Boom開始)

(以降は別ルートで個別解説)
※未完成※






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