夢見館の物語

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495 :夢見館の物語:2013/06/29(土) 18:58:22 ID:??? ●夢見館の物語
未解決一覧にあったので、メガCD、1993年発売。
ジャンルはバーチャルシネマ(ぶっちゃけアドベンチャーゲーム)。3Dの館を探索するゲーム。
文章など無く声だけのゲームなので、正直いくつか文章を確実に間違ってる。
狩人以外に名前が存在しないが、スタッフロールで一応は名称があるのでそれを使う。
 

ボーイ:主人公。妹を追って館に入り込んだ。まだ子供。
ガール:主人公の妹。蝶を追いかけて、館に入り込んだ。
ハンター:狩人と呼ばれている光り輝く存在。しっかりした男性の声。館の主であり、迷い込んだ者を蝶に変える。
コレクター:老いた男の声の青い蝶。蝶の標本をたくさん飾っている部屋と繋がっている本の並んだ部屋の主。
ピアニスト:美しい女性の声の青い蝶。ピアノなど楽器の置かれた綺麗な部屋の主。
レディ:若く可愛い女性の声の青い蝶。女の子らしい印象を受ける部屋の主。
アーティスト:若い優しそうな男性の声の青い蝶。絵や画材の並んだ落ち着いた部屋の主。
ギャンブラー:それなりに年を取った女性の声の青い蝶。ビリヤードやダーツなどが置かれたバーの様な部屋の主。


二階建の館であり。
1階には入口の目の前に大きな2階への階段、左手前にコレクターの部屋、左奥に誰もいない部屋、右手前にアーティストの部屋、階段下に特に何も無い部屋。
2階には入口近くの左手前にレディの部屋、左奥にアーティストの部屋、右手に二つの扉があり、両方ギャンブラーの部屋に通じている。
1階の左奥の部屋にはセーブが出来るようになる日記帳、鍵のかかった本棚と奥が見えない暖炉がある。階段下は最後の扉の迷路で間違ったときに出る。
ギャンブラーの部屋の奥に真っ黒な絵があり、調べると次に行くべき場所を絵として浮かび上がらせる。何度もお世話になれる。
途中から時間制限になり、失敗すると蝶になる。


496 :夢見館の物語:2013/06/29(土) 18:58:57 ID:???
 丸い月夜の晩でした。
 空いっぱいに散りばめられた星座達の姿を、まるで影絵の様な森の木々達が、夜風に揺られながら静かに見上げています。
 あなたは知っていますか、この森の奥深くに佇む大きな一本のブネの木には、あなたのおばあちゃんがまだ、あなたよりも小さかった頃。
 そのまた昔から、不思議な不思議な言い伝えが残されているのです。


ガール「ねえ、ほら見て、ちょうちょ」
ボーイ「ホントだ。ぼーっと光ってる」
ガール「なんて綺麗なんでしょう。ねえ、本当にお花畑に行くのか、ついて行ってみましょうよ」
ボーイ「ねえ、もう帰ろうよ。お母さんに叱られるよ。あのお花畑のブネの木には、昔から恐い悪魔が住みついているから」
ボーイ「満月の晩には絶対に近づいちゃダメだよ、おばあちゃんが言ってたじゃないか」
ボーイ「それにあんまり長い間、光るちょうちょを見ていると、その人もいつの間にか同じ蝶になってしまうんだよって」
ガール「あら? 悪魔なんているもんかって言ったの、お兄ちゃんよ? それにあたし、あんなに綺麗なちょうちょになら、一度ぐらいなってみたいわ」
ボーイ「そんな~。ああ! 待てよ! 待てったら!」


 兄は妹を追いかけるが、途中で見失う。行った先を探すと、そこには大きな屋敷があった。
ボーイ「ここは、どこなんだろう? 昨日まではこんなお屋敷は無かったはずなのに、いつの間に、どうして?」
 扉を開けて中に入る。目の前に大きな赤い階段、豪華な造り、見渡すとどこからか声が聞こえた。
ガール「お兄ちゃん、追いでよ、早く追いでよ、あたしはここだよ」
 妹の声はするが、姿は見えない。兄は妹を探すため屋敷の中を探索する。1階の暖炉の部屋で日記帳を入手。他の部屋は鍵がかかって開かない。



 階段を上がって右の方の廊下に行く。
 真ん中にあるビリヤード台や壁にあるダーツの的が特徴的な部屋。青い蝶が飛んできた。
ギャンブラー「おや、また誰か来たね? 一晩にお客が二人も来るなんざ、珍しいこったね」
ギャンブラ-「はは~ん。さてはあんた、さっきのおチビちゃんの兄貴だろ?」
ギャンブラー「兄妹そろって狩人の館になにようさね? 女の子は蝶になりたがってたようだが、あんたは違うようだね」
 どこからかガールの声。
ガール「わぁ、こんなにい~っぱい、あはは」
ギャンブラー「おい待ちなよ、今のはあんたの妹の声だね。妹に会いたいんだろ?」
ギャンブラー「よし、それなら一つ賭けをしようじゃないか。あんたが自分一人の力で妹と会えるかどうか、どうだい?」
ギャンブラー「さあ扉を開けるんだ。でなけりゃ、なんにも、始まりはしないよ?」


 階段を上がって左の方の廊下、扉が二つあり手前の部屋には鍵がかかっている。奥の部屋へ行く。
 明るい色の部屋。可愛い色で女の子の部屋の様である。奥はベッドのある寝室。
レディ「誰? ああ、新しいお客さまね。ようこそ、おいで下さいましたわ」
 明るい女性の声が響く。青い蝶は赤い花の傍まで飛んできた。
レディ「人間のお客様なんて、本当に久しぶり。だって毎日毎日このお屋敷に来るお客様なんて、皆すぐに蝶になってしまうんですもの」
レディ「ねえ、まだあなたは蝶にならないんでしょう? あっ、もちろんそのためにここまで来たんだってのはすぐにわかるわ」
レディ「さっき来た女の子だってそうだったもの。でもその前に、ぜひお茶をご一緒していただきたいの」
レディ「あちらのお部屋にちょうどお茶を入れた所なの、せっかくですからお召し上がりになっていただけません事?」
レディ「ねえ、もう少しここに居られるんでしょ? ほらケーキだってあるし、お茶だってすごくおいしいわよ」
レディ「だから、その、迷惑でさえなかったら、なんだけど……」
レディ「ねえ、黙ってレディの部屋を探しまわるのは、失礼でありません事?」
 主人公は寝室の椅子の下から、鍵を見つける。
レディ「もう見つけちゃったの? しょうがない。でも、どこの鍵かは教えてあげないからね」


 鍵を持って二階左側手前の部屋の扉を開ける。飾り気のない緑の椅子と、絵がいくつか並ぶ画家の部屋。
アーティスト「おや、誰かお客さんかな?」
 優しそうな男の声が聞こえる。青い蝶が飛んでくる。
アーティスト「いや~、ずいぶん可愛いお客さんだね。どうしてこんなところに居るんだい? 君も蝶になりたかったのかな?」
アーティスト「ねえ、きみ。まさかとは思うだが、君はここに迷い込んできたわけじゃないだろうね? ここが狩人の館だって事は知っているのかい?」
 絵を調べて回る、すると柱の横に鍵がかかっているのが見えた。鍵を手に入れる。
アーティスト「おやおや、そんな鍵が紛れ込んでいたとはね。どこかで役に立つといいんだが」


497 :夢見館の物語:2013/06/29(土) 18:59:29 ID:???
 一階右側の部屋に行き、先ほどの鍵を使って扉を開ける。ピアノをはじめとした楽器が目を引く部屋。
ピアニスト「あら、坊や? こんなところで何をしているの?」
 青い蝶が飛んでくる。綺麗な女性の声がした。
ピアニスト「うふふ、蝶がしゃべるなんて驚いた? 信じられないかもしれないけど、私も昔は人間だったの」
ピアニスト「私だけじゃないわ、この館の蝶たちは皆そう」
ピアニスト「もし、この館に迷い込んでしまったら早くお逃げなさい。ここに居ればいつかは狩人に見つかって、蝶にされてしまう」
ピアニスト「そしたら、もう人間に戻ることなんてできないのよ」
ピアニスト「私も昔は人間だった。街の小さなステージで仲間たちとピアノを弾いていた。でも、今じゃもう、鍵盤を叩くことすらできないのよ」
ピアニスト「私が悪いのはわかっている、でもあの時はどうしようもなかったのよ、他に行く所が逃げられる場所がなかったの」
ピアニスト「坊やは蝶になりたいの? 蝶になってしまったら、人間には戻れないのよ」
ピアニスト「早く! ここから出ておいきなさい! 狩人に見つかったらお終いなのよ」
ピアニスト「ねえ、蝶になりたいなんて考えないで、それが素敵な事だなんて思ってほしくないのよ」


 2階左手前、アーティストの部屋にまた戻る。
アーティスト「まだなにか探し物かい? 地下に行く方法は見つかったのかな?」
アーティスト「ねえ、きみ。もう地下室には行ったかい? 蝶になりたいなら……いや、もしかして君は、行くべきではないかもしれないな」
アーティスト「この部屋はね、僕が昔、絵描きの練習をしていたころの学び舎に瓜二つなんだ。言って見れば僕の思い出の部屋なんだよ。もう昔の話だけどね」
アーティ嘘と「なにか入用の物があれば好きに持っていって構わないぜ、どうせ今の僕にはもう必要のない物ばかりだからね」
 歯を剥き出しにした赤い人間という、雑で奇妙な絵を調べる。すると地面に穴が開き転落した。


 壁に囲まれた部屋に落ちた。大きな月のマークと周囲を囲むいくつかの蝋燭の火。
 月の左のろうそくの灯を消す。すると左の壁の一部が、扉となって開く。
 出た先は机の下の隠し扉。そこは蝶の標本がたくさんある部屋だった。
コレクター「誰だ、きみは?」
 わりと年を取った男性の声。青い蝶蝶が飛んでくる。
コレクター「ははははははは。この部屋のコレクションが気にいったかね?」
コレクター「これらは全て、私が集めたものなんだよ。そう、汚らわしくも人の姿をしていた時にね」
コレクター「どうだね、美しいだろう。蝶こそはもっとも清らかで美しい魂の形だと思うね」
コレクター「そして私はこの館を訪れて、やっとその姿を手に入れたんだよ。君も早く人間などという薄汚い体を、離れたらどうかね?」
 奥の部屋に行く。青い光に照らされ、たくさんの本が棚にしまわれている。
 そのうち一冊を手に取る。その絵はダーツが月のマークの壁に囲まれた部屋と一致する。少年はたどたどしく文章を読んでいく。
ボーイ「閉ざされた部屋の姿かたちを合わせし、闇は闇に、光は光に、あるべき姿に戻すべし」
ボーイ「さすれば汝の燈しする炎によりて、求める印は自ず照らし出されるであろう」
コレクター「こんなところで何をしているんだね。蝶になりたくてこの館に来たのなら、さっさと狩人の所に行きたまえ」
 本棚を探す、すると本の下に鍵があった。
コレクター「ふっふっふ。部屋の鍵を見つけたようだね。弁解しておくが隠したのは私ではないよ」
コレクター「ははは、そうだね、悪戯好きな妖精の仕業、だとでも言っておこうか。いや、まったく、この館に居ると退屈しないよ」
 鍵を使って置くの扉を開く。一階左側の扉が開き、最初の場所に戻れた。


 ギャンブラーの部屋に行く、ダーツの的のどこに矢が刺さっているかを確認。
ギャンブラー「勘違いしないでおくれよ。私はあんたを手助けするために、ここにいるわけじゃないんだからね」
 ダーツの的の下にマッチが落ちていて、それを拾って持っていく。出ようとするとガールの声が聞こえた。
ガール「あなたは誰? 私は、ううん、一人じゃないわお兄ちゃんと一緒。お兄ちゃん、どこ? お兄ちゃん!?」


 マッチを持って月のマークの部屋に行く。ガールの声が聞こえる。
ガール「いや、やめて、私やっぱり蝶になんてなりたくない。お兄ちゃんどこに居るの、いや、助けてー!」
 ダーツの的の通りに火を付けて消すと、地下への階段が出る。木の階段を下り扉を開け、石の通路を進むと人間の像が立っていた。その横の扉を開く。
ガール「おにいちゃーん!! 早くー!! 私は蝶になっちゃう! 蝶になっちゃうよぉ!!」


498 :夢見館の物語:2013/06/29(土) 19:02:26 ID:???
 扉を開くと様々な色の花が飾られた部屋。
花「月の魔法がかかっているよ、綺麗だろうね」 花「とても綺麗だろうね、誰か来たよ」
 その奥には水があふれる部屋。そのまま行くと沈んで溺れて死んで蝶になってしまう。足元にあった花を拾い、花の部屋に戻る。
花「もう戻れない、仲間が増えるね」 花「友達が増えるね、うれしいね」
花「もうすぐだよ」 花「もうすぐだ」
 花瓶に、拾った花を供える。たくさんの花が生えた。
 水の部屋に戻ると、水がなくなっている。底の見えない空間。いくつも並んだ柱の上を飛んで渡り、置いてあった蝶が入り込んだ球体を手に取った。
ハンター「ははは、よくここまで来たね、私の事は知っているか?」
 頭上から何か光り輝く物が下りてくる。しっかりした男性の声で語りかけてくる。
ハンター「姿を見せずに恐縮だが、この館の主といえよう。皆は狩人などと洒落た名前で呼んでいるけど。ところで君は何をしにここに来たのか?」
ハンター「ここの館の住人からここの話は聞いただろうけれど、ここは選ばれた者だけが住まう事を許される魂の館だ」
ハンター「四年に一度、満月の下で森の花達が一斉に咲く特別な夜。この館は月の魔法によって姿を現す」
ハンター「そして森中の花の魂たちが、蝶の姿をしてこの館に訪れる。坊やは知っているか? 蝶というものは、花の魂だという事を」
ハンター「だがその蝶達と共に月の光の下で、心の底から彼らの仲間になりたいと願う者がいる。人の姿をサナギとして捨て去り、蝶となる事が許された」
ハンター「そう、この館に居る者達は皆、人の世を飛び出してきた者たちだ」
ハンター「ある者は死を忌み嫌い、ある者は己の才能に絶望し、またある者は友に裏切られ傷つけられ、そしてここに来た」
ハンター「今、君が持っている魂は君の知り合いのもの。しかしその子もまた、蝶の姿を望んだ者。従って君にはその蝶をこの館から連れ出す資格はない」
ハンター「ふふ、良い子だから、ここから出ようなどと思わず、ここでその子と一緒にここで暮らすと良い。お望みなら、いつでも蝶の姿にして差し上げよう」
 柱を飛び移りながら、入って来た扉の元に戻り、花の部屋に来た。
花「もうすぐだ」


 戻るために、コレクターの部屋に来る。
コレクター「待ちたまえ、君の持っているその蝶はまだ赤いんじゃないか? なんてことだ、そのままではせっかくの美しい姿が崩れてしまう」
コレクター「また、人間の姿に戻ってしまうぞ。さあ、坊や、悪いことはいわない、早くその蝶を元あった場所に戻すんだ」
コレクター「君の持っている蝶はまだ不完全だよ。早く地下室に戻してあげなければ」


 アーティストの部屋に行く
アーティスト「君! その蝶はどうしたんだい? 赤い羽をしているね、まだ青くない。……そうか、地下室から取って来たんだね」
アーティスト「その蝶は君の知り合いか何かかい? それを連れてこの館を抜けだすつもりなんだとしたら、うーん。これは少し問題だぜ」
アーティスト「ほら、そこに時計がある。それを君にあげよう。その針がちょうど12時を示した時、月の魔法は消え失せるんだ。気をつけたまえよ」
アーティスト「君がこの館に留まろうと出ていこうと、それは自由だ。世界中の誰にも君の意志を束縛する権利はないのだから」
アーティスト「ただここもそう悪い所ではないよ、世の中に絶望さえしていればね」
 手に入れた時計、歩数ごとに時間が進み、12時を示すとゲームオーバー。二匹の青い蝶が生まれる。


 ピアニストの部屋に行く。
ピアニスト「綺麗な羽。まだ月の魔法がかかりきってないのね。今ならまだ戻れるかもしれないわ」
ピアニスト「ひょっとしたら人間に戻してあげる事が出来るかもしれない」
ピアニスト何をしているの、早く逃げなさい。ほら、この部屋の中に役に立つものがあれば、好きに持っていって構わないから」
ピアニスト「まだ分からないの、一度、青い蝶になってしまったら二度と人間の姿に戻ることは出来ないのよ」
ピアニスト「とにかく早くこの館から逃げる事だわ、月の魔法が完全に消えてしまう前に」
 テーブルの上を調べて、燭台を入手する。
ピアニスト「明りさえあれば暗い所でも大丈夫。さ、早くそれを持ってお逃げなさい」


 1階左奥の暖炉の部屋に生き、燭台に火をともして暖炉の奥を進む。
 奥に進むと月辺りにレンガの道があり、五角形の窪みがある。床に鍵が落ちていた。
 鍵を持って暖炉の部屋に戻り、戸棚の鍵を開ける。中に葡萄のマークのエンブレムがあった。
 もう1度、エンブレムを持って暖炉の奥へ。そして窪みにエンブレムを嵌めると梯子が下りてくる。
 梯子を登ると1,2,3とそれぞれ数字の入った三つの扉が前左右にある。3の部屋に入ると鏡があった。


499 :夢見館の物語:2013/06/29(土) 19:04:28 ID:???


 レディの部屋に行く。
レディ「あら、まだ羽が無いのね? 月の魔法が完全にかかりきってないんだわ。ねえ、その蝶、いったいどうするつもりなの?」
レディ「その蝶を人の姿に戻したいというなら、わかるけど。そのためにはここから出なくちゃいけないし、そんなこと出来っこないわ!」
レディ「紅茶は冷めてしまったわ。それともまだ、何かを探しているのかしら?」
レディ「まだ探しものは見つからないの? 探しても見つからないものなら、放っておけばいいのに」
 テーブル奥に水晶を見つける。
レディ「あなた! その水晶をどうする気!? それには月の魔法をはじく力があるのよ! 下手をすればお屋敷の外に出ちゃうかもしれないわ!」
レディ「屋敷の外に出れば月の魔法が解けてしまう。時が流れている大人になってしまう。私は嫌! 大人になるなんて絶対に嫌だわ!」
レディ「ねえ、お願いだから、その水晶を鏡に近づけないで。鏡は月の魔法を封じ込める、水晶は月の魔法をはじき返す」
レディ「その二つが合わさったら、どうなるかわらかないのよ」


 アーティストの部屋に行くと、たくさんの光が浮かぶ闇の空間になっていた。青い蝶が飛んでいる。
アーティスト「やあ、また来たね。でももう、夢の時間はお終いだ。この闇を見てくれ、これがこの館の正体さ」
アーティスト「月の魔法を借りて、本のひと時だけ姿を見せるあわれな幻、実態はちっぽけな魂と懐かしい思い出」
アーティスト「そして現実の前に引き裂かれた夢のかけら、これを飲み込む絶望、それだけなんだ。狩人は僕らに夢を見せてくれる、それだけで僕は満足だ」
アーティスト「でも君はまだ蝶になる気はないんだろう? だったらここに留まる理由はないな、僕にはこんな事を言う資格なんてないのだろうが」
アーティスト「人間とはひょっとしたら結構おもしろいものなのかもしれないな。なぜなら、人であれば夢を見るだけじゃなくて」
アーティスト「夢をかなえようと努力してみる事が出来るからね」
アーティスト「夢をかなえようとする力は」月の魔法などはるかに及ばない人間だけが使える素晴らしい魔法の力なんだよ。今になってそう思うよ」
アーティスト「さあ、時間があまりないね。急いでここから出て行きたまえ、月の光が無くなってしまう前にね」


 コレクターの部屋も同じく、光が浮かぶ闇の空間。
コレクター「やあ、また会えたな。どうやら私達の夢の時間も、もう間もなくお開きの様だ。だが案ずることはない」
コレクター「君もこのまま館の中に留まってさえいれば、自然に一緒に行く事が出来る」
コレクター「もっとも蝶の姿を手に入れられるのは、次の月夜の晩までまたなければならないがね、だがそれもそう長い間の事じゃないさ」
コレクター「なにしろ人間どもの世界と、こちらの世界では時の流れる速さが違うんだからね。大丈夫、心配する事は何一つとてないさ」


500 :夢見館の物語:2013/06/29(土) 19:04:48 ID:???
 ピアニストの部屋も同じ。
ピアニスト「あら、坊や、まだここにいたの? うふ、見てごらんなさい、この果てしない曲を、闇が舞い降りるステージを」
ピアニスト「私も人間だった頃の懐かしい思い出に浸りたい。あの頃は良かった、仲間とステージに立って、それは小さな場末のステージだったけど」
ピアニスト「みんな貧乏で楽な生活じゃなかったけれど、それでも毎日楽しく一生懸命だった」
ピアニスト「でもね、友達を無くすのはとても簡単な事なのよ。わずかな小金とちょっとした諍い、それだけで皆バラバラになっちゃった」
ピアニスト「情けなかったねあの時は、自分の弾いてたピアノは結局何だったのか。……人間なんて止めてしまえば、少しは楽だと思った」
ピアニスト「ふふ、ごめんなさい、変な話しちゃったわね。もう間もなく館全体が消えてしまうはずよ」
ピアニスト「さようなら、可愛いお客さん、気を付けてお戻りなさい、もう二度とこの館に迷い込んだらだめよ」


 ギャンブラーの部屋はまだ、変わっていない。
ギャンブラー「おやおや、綺麗な蝶だねえ。それがあんたの妹かい? さーて、賭けは終わりだね、あたしの勝ちだ」
ギャンブラー「どうしてかって? あたしは最初に言ったはずだよ。あんたが自分一人だけの力で妹と会えるかどうか賭けをしようってね」
ギャンブラー「あんたは十分、あたしの力を借りたじゃないか。まさか、あれを全部自分一人でやったと言うんじゃなかろうね」
ギャンブラー「ねえおチビちゃん、もう一度、勝負しよう。この館はもうすぐ消えてしまう。お月さまが帰って行くのと同時にね」
ギャンブラー「それまでにあんたが館の外に出られるかどうか、それを賭けようじゃないか」
ギャンブラー「ふふふ、あんたは自分を館に閉じ込めているものの正体を、もう知っているはずだ。暖炉の奥に鏡があったろ?」
ギャンブラー「あれが封印なのさ。それを解くカギは、それもあんたはもう知っているはずさね」
ギャンブラー「3だよ3。世のことわりは3にある。そしてまた迷宮を抜ける鍵も3にある、さあ考えるんだ」


 暖炉奥へと進み、扉を3を開くとまた3つの扉。3の倍数の扉を開き続ける。
 すると鏡の部屋へと辿り着く。鏡の前で水晶を使う。すると館の外に出ることができた。
ハンター「行くんじゃない! 待て!」
 振り返ると館が消える。先に進み花の近くで透明な球体に入り込んだ蝶を掲げると、蝶が女の子に代わる。


 スタッフロール。THE END
 






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