サイレントボマー

サイレントボマー
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719 :サイレントボマー:2013/12/17(火) 00:18:54 ID:???
■サイレントボマー
未解決一覧にあったので。爆弾を設置して爆破させる見下ろし型のアクションゲーム。
1999年、プレイステーションで発売。アーカイブスにもある。
 

●登場人物
ユタ・フェイト:主人公。過去のトラウマから自らを殺人兵器と自称する冷徹な男。
アンリ・オハラ:女少尉。本人は星のためにと考えているが、今回の作戦はやられて当然の使い捨て作戦だった。
ベノワ・マンデルブロー:自分から今回の作戦に志願した謎の男。
ジョン・ロス:無口な男。民族解放を条件に今回の作戦に志願した。
ミチーノ・ディフォーネ:女スパイ、露出の高い服を着ている。危険な事は嫌いで、任務そのものには関心がない。
ティム・パーマー:ドライバーの男、一番若い。


 人類が宇宙へ進んでから長い時代が過ぎた頃、それぞれの星の間で自治を巡っての戦争が幾度も繰り返されていた。
 地球を征服していたのは宗教団体オルガネラ。オルガネラは他の星を管理下に置く条約を強力な軍事力で認めさせていく。
 戦争を繰り返していた星ホーネット。ユタはその国の一つに兵士として生まれ、育てられた。
 忠実に任務を実行するユタ。しかし戦争が終わると今度は戦争責任を取らされ、刑務所行きになる。
 そしてホーネットにもオルガネラの軍事力が迫っていた。ホーネットの大統領はこれを拒否し、戦争状態になる。
 二千の宇宙戦艦で迎えうつも、星を吹き飛ばす巨大戦艦DANTEの前では小粒の兵力。
 DANTEの主砲フェルミオンがホーネットへと向けられ、管理下に置かれる事を迫られる。
 ホーネット側はDANTEを内側から壊す、最後の突入作戦を実行する。
 敵の輸送艦数隻を装いDANTEに潜入、中枢を破壊。この作戦の実行者はほとんどが戦争犯罪者である。
 ユタのメンバーは6名で上官のアンリとジョン以外は刑期を無くしてくれる代わりに志願した、戦争犯罪者であった。
 

 ユタはかつて初の実戦で、命令を忠実に聞いた結果、戦闘力のない民間人を虐殺した過去を持つ。
 毎晩の様に見る悪夢から起きるユタ。彼はDANTEに送りこまれるための輸送艦に乗っていた。
 上官であるアンリに呼び出され、最後のミーティングをする。
 侵入作戦を説明するアンリ。無事に侵入できればいいけどとミチーノ。無口なジョン。
 作戦が完璧ならば軍の精鋭部隊でも送ればいいのにとティム。自分は破壊するだけで他に興味はないとユタ。
 自分達はホーネットを救うために行く事を忘れないでとアンリが言う。
 我々は惑星の運命をかけた壮大なゲームの駒と言うわけかと、ベノワが不敵に笑った。


 偽装されたコードの信号を発しながら、DANTEに潜入しようとする輸送艦の群。
 しかし途中でバレて入口は閉じられ、かわりに砲台が輸送艦に向かって砲撃、撃墜される。
 バラバラに揚陸艇に乗るメンバー。ユタの乗った揚陸艇が撃たれ墜落するが、無事に脱出する。
 基地内に侵入したユタは、アンリの確認連絡に対しこれから作戦実行に移ると答えた。
 アンリ達が乗った艦は今も攻撃を受けている。アンリは偽装コードが見破られたことにショックを受ける。
 「うろたえる暇があるなら指示を出せ、それがあんたの役割だ」冷徹に言うユタ。アンリは「わかってるわ」と言い返す。
 アンリは着地した攻撃班に対空兵器の破壊を命令した。「任務…了解」
 次々と他の小部隊が撃墜され悲鳴をあげるティム。黙々と砲台を破壊しつくすユタ。
 最後に多脚型の移動型砲台がボスとして登場。ユタに対してレーザーや弾丸、バリアを張っての移動で攻撃してくる。
 破壊しアンリに報告、ベノワとの連絡がつかなくなったらしい。進入経路を探す。


 進入経路を探しつつ、敵を爆破していくユタ。
 そこに人型兵器を操る三体の傭兵隊が現れる、倒すと隊長と思われる男マーキュリーが悪態をついた後に逃げていく。
 進むと巨大レーザー砲台が、アンリ達の揚陸艇を撃った。悲鳴をあげた後、通信が途絶える。
 レーザー砲を破壊した後、通信をするが繋がらない。撃墜されたかと口にした後、爆発した砲台の裏からユタは進入した。
 そこにベノワから通信が入る。ユタの戦い方を褒めた後、すぐに切れた。
 敵側の艦長と思われる男が、侵入者の撃退を命じる。虫けら数匹で何が出来るとあざ笑った。


720 :サイレントボマー:2013/12/17(火) 00:19:30 ID:???
 DANTE内部を歩くユタに、アンリ達から通信が繋がる。
 生きているならすぐに連絡をしろと言うユタに、アンリは壊れた艦で追われていて大変だったと文句を言った。
 「泣き言よりも現状説明をしてくれ」ユタの言葉に少し間を開けた後に、アンリは説明する。
 進入部隊はユタのメンバーを除いて全滅。アンリ達だけはDANTEに着陸し、身を隠せている。
 ベノワは通信が途絶え、ティムとジョンは揚陸艇の修理、アンリとミチーノはシステムのハッキングを試みている。
 ハッキングのためには陽動が必要。ユタの次の任務は陽動のためのエネルギー配給施設の破壊だった。
 中枢へ進入するための予定侵入経路から、100キロ以上離れているため。合流して揚陸艇で移動しないといけない。
 エネルギープラントを破壊し、警備システムのハッキングに成功。ユタとメンバーの隔壁を開いた。
 

 途中、人型兵器である整備中のハードシェルを破壊しつくすようにアンリに命令される。
 ユタが行くと、そこには待ちかまえていたハードシェル。そして前回逃げていったマーキュリーが待っていた。
 動くハードシェル達を破壊、さらに整備中の兵器も破壊していく。しかし次々と現れる人型兵器。
 「ハードシェルは整備中だったんじゃなかったのか?」「撹乱工作は万全を尽くしたは、成功したはずよ!」
 巨大エレベーターに乗り上へ。移動中にティムの悲鳴が通信で聞こえる、敵に見つかり包囲されたらしい。
 エレベーターに乗って上に行くと、以前逃げた傭兵がレーザー砲を放ちハードシェル隊をけしかける。
 破壊しつくすと「覚えてやがれぇぇ~!!」と言ってマーキュリーはまたも逃げていった。


 ティムの操作する揚陸艇が発見され、敵機の群に追いまわされる。ついに撃墜され、不時着した。
 アンリから揚陸艇の元に来て、援護するようにアンリから指示が出る。 
「俺の任務はこの艦の破壊だ。人命救助に来たわけじゃない」。
「信じられない! 仲間の命はどうでもいいと言うの? これは命令よ! すみやかに揚陸艇に直行し、敵を殲滅しなさい」
 ユタは了解し敵を倒しつつ揚陸艇へ。ジョンが一人、敵と戦っていた。揚陸艇のシールドが無くなる前に敵を倒す。
「ふ~っ、なんとか命拾いしたようだな、ジョン! ハードシェルと生身で撃ち合うなんて、無茶なオヤジだぜ!」 
「戦場の真っ只中を助けに来る男ほどではない…」
「俺はただ命令に従っただけだ」
「それでもおまえが命をかけた事に変わりはない。感謝する」
 揚陸艇の修復にはかなり時間がかかる様だ。揚陸艇で移動する作戦は中止となり、代わりの作戦が指示された。


 近くの隔壁を開き、ユタが進む。その先は貨物輸送用の自動列車リニアライナーが走っていた。
 ベノワの事を聞くが今だ通信は無いらしい、荷物と一緒にメインエリアまで移動するユタ。
「中枢に近づくほど、警戒は厳重だ」
「…セキュリティーの撹乱には最善を尽くしたわ」
「今度は”万全”とは言わないのか?」
「ぐっ……!! …あなたって本当にいやな性格ね! あたしはシミュレーションに従った正しい選択をしてきたのよ!」
「…シミュレーションね」
「な、何よ! 実戦経験がそんなに偉いわけ!? 人を殺すことがそんなに誇らしい事なの!?」
「俺は…、戦う事を誇らしいと思った事はない。ただ単に他の選択肢を知らなかっただけだ」
 その時、通信にノイズが入る。「ユタ! 逃げて!!」
 リニアライナーが急停止する、どうやら通信を傍受されたようだ、列車を脱出し通路へと逃げ込んだ。
 

 狭い通路を、敵を破壊しながら逃げるユタ。そこにベノワから通信が入る。
「やあユタ、どんな気分だい? 指揮官を失ったことが不安なのか?」
「ベノワか!?」
「気にすることはない。君を命令で縛る者がいなくなっただけなのだから…。さあ、自らを解き放て!
 殺戮の本能を呼び起こし、本当の自分を取り戻すのだ!」
 ベノワの高笑いが聞こえた。ユタは通路を抜け、敵砲台の中を登って行く。最初に戦ったボスの強化版の敵が登場。
 移動は遅いが、回転レーザーに腕を伸ばしてばら撒き弾。バリアの時間も長い。さらにダメージを与えると攻撃が変化。
 腕を伸ばして連続レーザーとばら撒き弾。四本レーザーとばら撒き弾と苛烈に。倒しユタは先へと進む。


721 :サイレントボマー:2013/12/17(火) 00:20:04 ID:???
 通気口を抜けたユタ、そこに人影があって武器を構える。
「あーら物騒ね、味方まで燃やしちゃうつもり?」
「ミチーノか…? おまえは少尉のサポートのはずだ」
「あのお嬢ちゃんなら捕まったわよ。そーんな怖い顔しないでぇ~、仕方なかったんだから」
「どこに連れて行かれた?」
「まさか助けに行くつもり? あんな堅物のお嬢ちゃんのことが心配なんだ?」
「作戦継続のために指揮官が必要なだけだ」
「まあいいわ。アンリが捕まってる場所を教えてあげてもいいわよ。た・だ・し! あたしのお願いも聞いてね…」
 ミチーノは交換条件として居住区のエアプラント破壊を要求、混乱に乗じて自分だけ逃亡するつもりだと言った。
 

 言われた通りエアプラントを破壊。予備のエアプラントが作動するだけだが、それでも居住区の住人は大パニック。
 そこにマーキュリーが大型兵器に乗って登場。「今度こそぶち殺してやるぜぇぇ~!!」。
 人型の上半身のついた大型戦車。移動している間に後ろから登って爆弾を設置し爆破、相手が攻撃する前に逃げるユタ。
 「な~ぜ~だぁぁぁぁ~~~!?」爆破し、今度こそマーキュリーを倒す。


 いまだに敵を倒せずいら立つ艦長。
「侵入者はまだ排除できないのか! 仕方ない、ブルーミストに命令を出せ。まさか我が軍最強の部隊を出す事になるとは」
 ユタはミチーノに教えられたルートで、捕虜収容施設を目指していた。
 水の上をホバーで移動、そこを敵に奇襲される。ユタは相手の攻撃を避けつつ撃破していく。
 すると天井を破壊して、三機の青い人型兵器。エリート部隊ブルーミストが現れる。
 遠距離からの射撃、さらに突撃してからの射撃、追尾弾、タックル。一機ずつ破壊していく。
 「ばかな……、生身の兵士一人がなぜ倒せない!?」最後の一機が空中で爆発した。


「大佐! 先行部隊が全滅しました! ブルーミストの精鋭がこんな短時間にやられるなんて…」
「うろたえるな。我々はいつも通りの闘いをすればいい……。ターゲットの監視を続けろ、…次で始末をつける」
 大佐と呼ばれた眼帯の男の前に、九機のブルーミストが並んでいた。


 捕虜収容施設についたユタ。十字路が並ぶ、小部屋だらけの部屋。狭い通路で敵兵器が攻撃してくる。
 一つずつ部屋を調べていくユタ。エレベーターで別の階にも行く。そしてついに倒れたアンリを見つけ起こす。
「おい、しっかりしろ!!」「……ユ…タ?」「すぐに敵が来るぞ」
「まさか…あなたが助けに来るとは思わなかったわ。」「作戦の継続には指揮官が必要だった…ただそれだけだ」 
「指揮官…か、…笑っちゃうわよね。真っ先に敵に捕まる様な、足手まといが指揮官なんて…。あたしには…もう…」
 その場で膝を抱えるアンリ。ユタは背を向けたまま語り出した。
「俺は…7年前の戦場で信じるものを失った。戦いを繰り返す度に心が少しづつ死んでいった。
 今の俺はぬけがらだ…、単なる殺人機械に過ぎない。だがお前は違うはずだ。
 救おうとするものが…、守ろうとするものがあるなら、俺に命令しろ…「戦え」と!」
 立ち上がるアンリ、部屋の外へと出ていく背中に「ユタ」と呟いた。


 アンリのナビゲートで中枢へと向かうユタ。途中の生体兵器を作るプラントを破壊しに行く。
 ユタが辿り着いた時には、多数の死者と破壊された機器。「気をつけて! 近くに生体反応があるわ!」
 上から両手が鎌の二本脚の巨大なカマキリのような怪物、生体兵器が現れる。育成プラントから逃げ出したようだ。
 動きが速く、口から毒を吐き飛びかかってくる。倒し、プラントを破壊していくユタ。
 最後に出てきたのは本当に巨大な、牙のついた蜘蛛。追尾する子蜘蛛、超音波を吐く。
「ずいぶん派手に暴れたようだな。…どんな気分だ? タラカーンにいた頃を思い出したか? あの…殺戮の日々を!」
 タラカーンは元、ユタがいた国の名前。「おまえは…誰だ!」
「もうすぐパーティーが始まる.そこで君は知るだろう、DANTEに隠されたもう一つの顔を!」
 巨大な化け物の死骸の横、通信機からベノワの高笑いが響いた。ユタはブリッジへと向かう。


722 :サイレントボマー:2013/12/17(火) 00:20:37 ID:???
 アンリがトランスポーターをハッキングする。巨大な足場が中枢へ向かって、エレベーターの様に上がって行く。
 上空へと飛ぶトランスポーター。そこにブルーミスト三機が強襲する。
 周囲をぐるぐると回りながら射撃、さらに追尾式のミサイルを放つ。三機倒すとまた三期飛んでくる。
 それらを倒すと、全体が赤く点滅しトランスポーターが止まる。
「どうした! まだ最上階にはついてないぞ!」
「敵の干渉でコントロールが奪われたわ。復帰するまで応戦して!」 
 周囲を次々に砲台がいくつも登場する。破壊しても、次の砲台が出てくる。時間が立つと復帰する。
 遠くに宇宙の大きな星が見える。ブルーミスト三機が出てきて破壊した。「大佐…申し訳…ございません」
 そこに今までのブルーミストよりも大きな機体が飛んでくる。
「私の部下が全滅とはな。おまえが何者かは知らんし興味はないが、私の出会った最強の兵士であることは間違いない。
 さあ最後の戦いだ…行くぞ!!」
 ほとんどのタイミングでシールドを張っているので、直接爆破攻撃が出来ない。
 連続追尾レーザー、連続追尾ミサイル、両肩から巨大なヨーヨーを飛ばす。
 ヨーヨーに爆弾をセットして、戻った所で爆破させてダメージを与える。
 ダメージを与えると攻撃の隙間が無くなり、次々と攻撃する。避けつつ爆破し倒す。
「…戦場に生きる者に…ふさわしい最後だ。悔いはない…」機体が爆発した。
 最上階のブリッジへと辿り着いたユタ。奥へと進んでいく。


 奥へ行くと既に破壊された後だった。そして笑いながら、ユタの背後に男が現れた。
「…ベノワ!」
「私が手間を省いてやったのさ、彼ら実験体に命じてね…」
「実験体? 研究施設の生体兵器のことか!」
 そこにアンリが通信を入れる。「ベノワ、あなたは一体なにを…!?」
「黙れ! …私は今、ユタと話をしているのだ! さあパーティを始めよう、艦内は殺戮の渦に巻き込まれ、
 人々は皆死に絶える。もともとDANTEは単独で判断を行い、任務を遂行する自立戦艦だった。
 しかしAIの制御が不安定であったため、凍結されていたのだ。私はそれを開放した、マスターコードを書き換えてね」
「はじめから…それが目的だったのか!」
「その通り。自立プログラムBRAINは全ての制御システムの上位に存在する。BRAINを支配すれば、
 たった一人でDANTEを支配できるわけさ。この船の運航はおろか、無人の兵器すべてが私の支配下になる」
「潜入作戦の失敗も、おまえが情報を漏らしたせいか!」
「私がBRAINを掌握するまで、おとりが必要だったんでね。同時に君への試練でもあった」
「試練…?」
「君が目覚めるための試練さ。いいかげん認めたらどうだ、戦場で敵を殺すことに生きがいを感じる自分を!
 君は殺戮のために生まれた純粋戦闘生物なのだよ!」
 かつての戦場での出来事がユタの頭にフラッシュバックする。「お…俺は…、俺は…」
 そこにアンリの通信が入る。「…違うわ! あなたは戦闘生物なんかじゃない!」
 ベノワが怒りの混じった声で言った。「…黙れ」
「あなたはこう言った。救いたいもの、守りたいものがあるなら命令しろって。
 あなただって本当は守りたいものがあるはずよ! 今それを見失っていたとしても、消え去ったわけじゃない!
 あなたの心は空っぽなんかじゃないわ!」
「黙れ…黙れ…黙れっ!! 貴様に何が分かる!? …さあユタ、私と共に来い!
 DANTEの力を操り、世界を戦乱と狂気に染めるのだ!!」
 さきほどまで俯いていたユタが、顔をあげる。
「何が正しいのか、俺は知らない。自分が何者かなんて、興味のないことだ。だが、はっきりしている事がある。
 俺はDANTEを破壊するためにここに来たって事だ!」
「交渉決裂か…、残念だ……非常に残念だよユタ」ベノワが消える。
「! …ホログラムか…」
「これからDANTEは有人船の証であるブリッジを切り捨てる」
「ブリッジに緊急排除シグナルが出ているわ! ユタ! 早く逃げて!! ユタ…ユターッ!」


723 :サイレントボマー:2013/12/17(火) 00:21:34 ID:???
 ユタのいたブリッジ部分が、宇宙に放り出される。そしてユタもまた宇宙へとなげだされた。
 そこに揚陸艇が駆け付け、ユタをキャッチした。中にはティムとジョンがいた。
「感謝しろよユタ、わざわざ助けに来てやったんだぜ」
「仲間として当然のこと」
「なんて顔してんやがんだ、しっかりしろよユタ」


 DANTEの一部に集合する、ベノワを除いたメンバー達。
 ティムとアンリが言うには、バケモノと無人兵器が無差別に人を襲っている。すでに3万人の乗員はほぼ全滅。
 ミチーノも脱出艇を奪おうとしたが、化け物だらけで無理だったらしい。
 またホーネットに対して主砲が狙いを定めているため、はやくリアクターを破壊しなければならない。
 しかし、こちらの狙いもばれている行くためのルートは全て封鎖されている。
 ならば、道をこちらで作ればいいと、巡遊艦を奪う事にした。しかし巡遊艦内は以前、戦った生体兵器だらけ。
 アンリがハッキングしている間、アンリを守らなければならない。
 他3人は周囲を、ユタはコントロール室で直接アンリを守る。
 アンリにはシールドが張られているが、生体兵器のカマを何度も受ければ破壊される。
 倒しても倒しても湧いて出てくる生体兵器。やっとシステムの掌握に成功、砲台を使用して近道を作った。


 ホーネットへと進行するDANTE。ホーネット防衛艦隊はフェルミオン砲によって一瞬にして全滅する。
 惑星ホーネットへの射程距離までに、主砲のフェルミオンリアクターを破壊しなければならない。
 リアクターの周囲にある四つの部屋のコライダーを破壊すれば、リアクターはオーバーロードを起こして自壊する。
 今までにないほどの敵兵器の数、時間制限もあるためいちいち相手も出来ない。
 四つのコライダーを破壊し、フェルミオン砲の使用を不可能にする。誘爆に巻き込まれる前に脱出するユタ。
 惑星ホーネットにフェルミオン砲を放とうとするDANTE。しかし巨大な砲台が、爆発し止まった。


 脱出に成功したユタにアンリから通信が入る。DANTEがホーネットに向けて加速しているという。
 ベノワのホログラムがユタの前に現れる。
「私はDANTEにホーネットの破壊を命じた。BRAINは最も合理的な方法でそれを実行しているに過ぎない。l
 止める方法はただ一つだ、来いよユタ…BRAINROOMまで…。決着をつけようじゃないか!」
 ユタは一人ベノワの元へと行く。アンリはジョン達の増援を待つように言うが、ユタは脱出路の確保を頼み単独で行った。
 敵の出ないアイテムだけの通路、ベノワのホログラムが度々登場し、ホーネットの破壊を口にした。


 真っ暗で何も無い空間。星のような光が瞬いている、そこにユタとベノワが対峙した。
「ようこそユタ、ここがBRAINROOM。DANTEの中枢部だ…。
 ここを破壊すればDANTEの機能はすべて停止する、おまえに…それができるというのか?」
「ベノワ!」
「さあゲームの時間だ、たっぷり楽しんでくれ」
 ユタは大きなチェス盤の上にいた。チェスの駒の形をした敵が登場する。
「ポーンにナイト、ルークにビショップ、そしてクイーン…。たまにはチェスも悪くないだろう? …なあユタ!」
 駒毎に攻撃や移動方法が違う敵達を爆破していく。最後のクイーンを破壊するとベノワが登場する。
「…やはり、キングがいなければ! ゲームはおもしろくないようだな…」
 ベノワとの戦い。背景にホーネットに突撃するDANTEの映像が映る。
 最終戦のベノワ。攻撃は三体に分裂してボム設置、走ってきてこちらにボムをロックする、巨大化して捕まえる。
 倒すと映像が消えて、ベノワが倒れた。
「静かだな…、あの廃墟の街のようだ。覚えているか…? 7年前に…おまえが初めて…実戦に…参加した日の事を…」
「なぜそれを!」
「…あの時の指揮官は…私…だったからだ…、私が教えたのだ…戦い方を! 私が教えたのだ…生き延びる術を!
 私が教えたのだ…殺し方を…」 
 立ち上がるがすぐに血を吐いて倒れるベノワ。そして基地内が爆発し始める。
「自爆装置が作動したぞ!」
 高笑いをあげるベノワ。ユタは走って逃げる。そして一人残されたベノワが呟く。
「生き延びろ…ユタ…、おまえの…悪夢は…ここ…で…死んだ…」


724 :サイレントボマー:2013/12/17(火) 00:22:35 ID:???
 爆発し始めるDANTEに慌てるティム。ぎゃあぎゃあ、うるさいと文句を言うミチーノ。
 ユタがまだ帰ってこないとジョン。沈黙し続けるアンリ。そこにユタから通信が入る。
「DANTEの自爆装置が作動した、すぐにそこから脱出しろ!」
「そんな…あなたはどうするのよ!?」
「俺は大丈夫だ! 自力で脱出する」
「現在地点を教えなさい! 揚陸艇で回収します」
「そんな時間はない!」
「だけど…」
「おまえはこのチームの指揮官だ! 部下の命を危険にさらす選択はするな!」
「……」
「さあ行け!」
「…わかったわ、必ず…生きて戻りなさい。…命令よ」
「…了解!」
 大爆発するDANTE。そこから飛び出す揚陸艇。


 そして三年後。自分の家の机について、パソコンをうつアンリ。
「あの作戦が終わった後、私はすぐに軍をやめた。
 DANTEの脅威が無くなると、ホーネットは利権を求めて内部分裂を起こし、私はそんな軍部に失望したのだ。
 皆はどうしているかしら。」


ジョン「達者でなアンリ」
ティム「良い女になれよ」
ミチーノ「バイバイ」


 通信機を手に取るアンリ。
「こちらアンリ、次の任務を伝える。ユタ、応答せよ……応答せよ……」 
 すると通信機が鳴る、続いて誰かの足音と共に部屋の扉が開く。振り向いたアンリが驚き、そして笑顔を見せた。



スタッフロール。終わり。クリアすると「VR ARENA」という登場キャラの他、ボスや雑魚を使用した対戦ができる。

最終更新:2013年12月31日 19:58