クスト
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813 :クスト:2014/04/09(水) 21:15:16 ID:???

■クスト
1990年から数ヶ月毎にPCエンジンで発売された、ウルトラボックスというソフトに収録されたゲーム。
選択肢は時々少しだけある物の、一本道のアニメ。
 

ロイス・E・グランド:ひげを蓄えた考古学者。ジャゾームに関する研究を認められず、アカデミーを追われた。
セリア・E・グランド:ロイスの娘。勝ち気な少女で父親の研究を手伝う。
ギルバート・J・デュラム:若き男性。徴兵されていたが、戦争が終わり今は旅人をしている。
ライアン・グロバリー:ロイスのかつての学友。軍人の中佐。
ロミオ・アンドレイ:ライアンの配下。
ミズリー・アトランタ:UFO内でコールド・スリープされていた少女。


 いにしえの時代……、まばゆい光を放ちながら二つの種族の神々がこの地を訪れた。
 飢えと暴力に支配されたこの地の人々に、神々は知恵と文化を授けた。
 一夜にして巨大な街を作りあげ、その中心に巨大な塔を建てた。
 人々はその地を聖地ジャゾームと呼んだ。



 1947年、空を飛ぶ謎の物体が目撃される。
 それはUFOと名づけられ、その後、国が研究をするが結局はUFOはいないと結論に至った。
 しかし、なぜか国は裏でUFOの研究を続けていた。


 1901年。砂漠の地クリモールの、巨大な岩山。
 聖書に記された神託の地ジャゾームを探し、クリモールで発掘調査を進めるロイス。
 そこにライアンが率いるアートスの軍隊が現れ、ここは軍部が統治する事になったと強制的に立ち退きを求められた。
 現れたセリアに、なんだこのガキはとライアンは言う。その言葉に怒るセリアを宥めるロイス。
 明日までに去るようにと言いライアンは帰って行った。
 

 次の日、軍の発掘現場を隠れて様子を見るロイスと、無理に着いてきたセリア。
 爆破の準備を進めるライアン。どう侵入しようか考えるロイス、自分が囮になるとセリアが言う。 
 研究の為だと言うセリアに、研究よりお前の方が大事だとロイスが言い、喧嘩になる。
 すると警備をしていた軍人に気付かれる、それと同時に爆破が起こされた。
 それに反応して地震が起きる、大地がバラバラに崩れ軍人たちが飲み込まれて行った。
 ロイスとセリアもまた悲鳴をあげながら、地割れの中に落ちていく。
 

 暗闇の中、気がついたロイスとセリア。ライターをつけ明かりが照らす。
 するとそこは遺跡の中だった。自分の研究を証明できると喜ぶロイス。
 だがそれよりも先に出口を探さないと行けないと、二人は遺跡の中を歩いた。
 長い通路を歩いて行くと、石像があったセリアが叩くとどこか知らない所にワープする。
 暗闇の中の扉を開けると、光り輝く物が掲げられていた。
 

 その頃、外ではライアンが、地面を夕日に照らされた巨大な建築物を見上げ笑う。
「これほどの物とはな、もうすぐ俺の時代が来るぞ! はーはっはっはっはっ!!」
 

 光るクリスタルを手に脱出したロイスとセリア。巨大な遺跡ジャゾーム。見上げればUFOが飛んでいた。
 ロイスはこの事を学会に発表するが、軍部によって握りつぶされてしまい、ロイスは軍から追われる事になる。


814 :クスト:2014/04/09(水) 21:15:47 ID:???

 三年後の1904年。巨大遺跡ジャゾームの存在は、軍によって民間には隠されていた。
 ロイスとセリアは、そこから離れた港町プロネイヤに身を隠していた。
 続いていた世界戦争は終結、世界に平和が訪れた。表側では。


 そのプロネイアに一人の男が船に乗って、現れた。男の名はギルバート。男はある物を探してこの地に来た。
 宿を探して町を回る。いくつかの宿を回っていると、道で誰かがもめ事を起こしていた。
 チンピラ達がセリアと言い争いになっている。ロイスがなんとか場を治めようとするが、セリアはなおも噛みつく。
 チンピラはセリアを連れて行こうとするが、セリアはあんた達なんかタイプじゃないと舌を出す。
 怒ったチンピラは殴りかかるが、それを受け止めるギルバート。
 さらにナイフを投げ、パンチを繰り出す。チンピラの右の壁にナイフが刺さり、左の壁に拳でヒビを入れた。
 ビビったチンピラ達は逃げ出す。「大丈夫ですか、お嬢さん、グラント博士」。
 目を輝かせるセリア。名を呼ばれた事に驚くロイス。
 

 ロイス達が泊まっていた宿屋で、お礼だと食事を奢ってもらうギルバート。
 なぜ名前を知っているのか訪ねられたギルバートは、徴兵されるまで人類考古学のセシリア教授の学生だったと言った。
 セシリア・ミディの名前に驚くロイス。セシリアとロイスはかつての学友だった、当時を懐かしむロイス。
 セシリアについて聞くが、ギルバートは出兵後にセシリアが死んだ事を告げた。しかも死因は不明。
 困惑するロイスに、ギルバートはライアンなら死んだ理由を知っているかもしれないと言った。
 

 アートス軍の司令部。ライアンはあせった表情でデロス長官に自分のジャゾーム調査任務の解任を、止めるよう願い出る。
 報告を促すデロス。ライアンがデロス長官にジャゾームについての報告をした。
 ジャゾームの調査は難航、特に中心部ロックへの侵入経路が見つからない。
 ロイス達も捕まっていないがこちらは時間の問題、報道規制もうまく行っていると報告した。
 デロスは下がるように言った。ライアンは自分が調査を解任した理由を聞く。
 ジャゾーム調査はあくまで遺産を守るためであり、ライアンには別の目的があると監査報告があった。
 さらに長官に黙って、別の組織とのつながりが疑われている。
 すると先ほどまでの様子とは代わり、不敵に笑いだすライアン。あれはただの遺産ではないと言う。
 ライアンはデロスに銃を向け、ジャゾームは我らオブジェクト・グラスが貰い受けると言い引き金を引いた。


 夜の宿で、写真を見ながらロイスは涙を流していた。セシリアを中心にロイスとライアンの三人が並んで写っている。
「セシリア……ワシャ、君に恋しとったんじゃ。一体、君の身の上に何が起こったんじゃ?」
 ギルバートの話では、セシリアの元にライアンがよく訪れていたらしい。
 涙を流しながら拳をあげるロイス。ライアンが抜け駆けをしていた事、その上で守れなかった事。それらに怒るロイス。
 そこに町を案内していたセリアとギルバートが、笑顔で帰ってきた。
 

 ロイスはギルバートに、ジャゾームに設置されていたクリスタルを見せた。
 伝説にあるジャゾームを発見したことに驚き、喜ぶギルバート。しかしとロイスは続ける。
 軍がジャゾームを隠し周辺を封鎖、さらにロイスの持っているクリスタルを狙い軍に追われている事を言った。
 それでも自分はジャゾームの研究を続けたいと、すごく興奮するロイス。なんとか宥めるギルバート。
 各地の聖典に書かれた伝説の超古代文明ジャゾーム、それは突如あらわれ圧倒的な力を誇り、そして滅び去った。
 セシリア教授から良く話を聞いていたギルバート。
 たくさんの人が死んだ下らない戦争。平和のためには過去の文明を明かしたいと、ギルバートは自分を仲間にと頼む。
 セリアは賛成するが、嫌そうな顔をして渋るロイス。熱心に頼みこむギルバートに、ロイスは折れた。
 セリアに対して下心があるんじゃないか疑っていたとロイス。その言葉に実はそれもあると内心ギルバートは焦った。
 ギルバートとセリアは、ロイスにさっきUFOを見た事を伝える。
 以前からプロセイアを中心に、UFOの目撃はたくさんあった。
 そしてギルバートはこの地に来た理由をロイスに言う。戦争中、軍人の仲間から昔UFOが墜落した事を聞いたと。
 その墜落場所はプロセイア近くの山の中。その男はすぐに警察に伝えたが相手にされなかった。
 ギルバートはその話を聞き、そのUFOを見に来たのだと言った。さっそく次の日三人は墜落現場に向かった。


815 :クスト:2014/04/09(水) 21:17:12 ID:???

 アイネアス山中。
 森の中を彷徨い歩く三人。するとUFOと思われる物体を発見する。
 その頃、ライアンはデロスの墓に敬礼。悪そうな笑みを浮かべ、オブジェクト・グラスが世界を支配すると言った。


 地面にめり込んだ謎の物体を、ロイス達三人が調べる。派手に墜落したようだが、壊れた様子は無い。
 熱心に調査を続けるロイス、離れて休憩してお弁当をいちゃいちゃしながら食べるセリアとギルバート。
 そこに謎の黒服達が現れ、ロイス達三人は銃を向けられ囲まれる。ここにルイスが来るだろうと張っていたと言う。
 リーダーと思われる男の名はロミオ・アンドレイ、オブジェクトグラスのメンバーの一人。
 クリスタルキューブを渡す様に言うロミオ、とぼけるロイスに銃声が鳴る。邪魔する者は例え友人でも消せとの命令だと。
 ロイスは渋々クリスタルを手渡す。その頃、UFO内で誰かが目を覚ました。
 するとクリスタルが輝き、辺りを照らす。長々と続く光、眩しさに目を潰され一同が怯む。
 その隙にギルバートが周りの黒服を倒し、ルイスがキューブを拾おうとする。
 ところがルイスの身体が宙に浮き、一瞬にして穴の開いたUFOの中に引っ張り込まれた。
 ルイスが消えた事に驚くセリアとギルバート、走りクリスタルをギルバートが拾うが光りはすでに消えていた。
 ギルバートを蹴り飛ばすロミオ、激昂しそのまま銃を撃とうとするがセリアが盾になる。
 ルイス博士はどこに消えたと言われ、UFOの中に消えたとセリアが答える。
 あれは以前に調べつくして入口は無かったと、目が潰れていたロミオはそう言い返す。
 とにかくクリスタルは手に入れた、ロイスのための人質としてギルバートとセリアが連れていくことにする。
 UFO内部。子供の声に驚き、起き上がるロイス。
 

 椅子に座るライアン。「セシリア、なぜわかってくれなかったんだ」と物思いにふける。
 電話でクリスタルと男女二人を捕まえた事の連絡を受ける。ロイスは取り戻しに来るだろうと、連行するように命令。
 (来い、ロイス。この呪われた地グレゴールで決着をつけてやる)。
 カーテンを開くと、稲光の中、塔がそびえ立っていた。


 UFO内部で少女と話をするロイス。少女の名前はミズリー・アトランタ。目が覚めたらロイスがいたと言う。
 とにかく出口を探そうと言うロイスに、ミズリーはレスキューの人じゃないのと驚く。
 レスキューチームが来たから、コールド・スリープが解けたのかと思ったと言うミズリー。
 さっきから何のことかわからず戸惑うロイス。どうして装置が解けたのか不思議がる子供。詳しい話を聞くロイス。
 家出してUFOに隠れていたら、急に動いてここにきてしまった。しかし発信装置で呼びかけてるのですぐ助けが来る。
 しかしその機械は動いていない、どうやら壊れているらしい。面白そうな機械だなと呑気に言うロイス。
 機械が壊れている事に気付き、こんな未開の地で野たれ死ぬと泣きだすミズリー。機械いじりは得意だと、ロイスが見る。
 内部を見るが奇妙な板と、焼き切れた複数のコードだけが見える。原理は分からないが原因はこれだと理解した。
 修理しながらミズリーの話を聞く、ミズリーの出身はアメリカだと言う。ロイスは聞いた事のない地名だと言った。
 とりあえずコードを繋げると機械が動き出す。胸を張るロイスに、おだてるミズリー。 
 だがすぐに煙をあげて停止した。ロイスとミズリーは汗をかき、互いを見た後ため息をついた。


 船の中に閉じ込められるセリアとギルバート。ぼこぼこにされたギルバートをセリアが解放する。
 博士が助けに来るだろうと言うギルバート、しかしそれだと奴らの思う壺だ、何とかしないとと言う。


 UFO内で再度修理を終えたロイス、疑うミズリー。ロイスはもう一度スイッチを入れる。
 だがそれはUFOが壊れたからミズリーが切っておいた、動力炉のスイッチであった。
 UFOが動き出し、一気に宇宙へと飛び立つ。壊れているから何処に行くかわからないと、ミズリーは悲鳴をあげた。
 

 塔を見る丘の上、ライアンの元に連れてこられるセリア。ライアンは自分の目的を話し始める。
 クリスタルの力を使い、神の力であるジャゾームを復活し、この腐った世界を神として統治する事が目的であり使命だと。
 「狂っている、あなたは狂人だわ!」「かつて、同じ言葉を私に吐いた者がいた、そしてそいつは土の下にいる」
 続いて連れてこられたギルバートはライアンに驚く。セシリア教授は本当に死んだのか、もしかしてあなたがと問い質す。
 背を向け、そうかもしれないと返事をするライアン。教授はあなたを愛していた、そうなら許さないと怒るギル。


816 :クスト:2014/04/09(水) 21:18:12 ID:???

 セリアとギルバートは連れていかれる、ライアンはクリスタルを持ってジャゾームの塔へと向かった。


 ミズリーのとは違う別のUFO。さきほど一瞬だけ放たれた信号を辿って、何者かが話しあっていた。
 「ジャゾームが再生されようとしている、早く探し出さねば。神話の時代を繰り返してはならない」
 

 ジャゾームの塔を、オブジェクト・グラスのメンバーがいる。遠くから見るギルバートたちも新聞などで見知った者達。
 ある国の大統領候補、巨大宗教の教祖、暗黒街のボスなどなど、世界の大物が集まっていた。
 ライアンがクリスタルを手に、中央に立つ。
「諸君、ついに我々の待ち望んだ日が来た。神々に意志を伝える日が来たのだ。伝説の信託の地クリゴールで、
 今まさに伝説の書通りに、いにしえの文明が復活する。その時こそ、我々の聖なる目的が実現されるのだ。
 選ばれし民オブジェクト・グラスに栄光あれ!!」『オブジェクト・グラスに栄光あれ!!!』
 そして神の一族を呼び出さんと、クリスタルをジャゾームの下にある装置に取り付けた。
 すると一条の光が天へと伸びる。それを遠くから見た何者かのUFOが、もしかしてあの娘がと飛んだ。
 光りの中に青い球体が浮かび上がる。それは伝説にある神々の星アースであった。
 高笑いを続けるライアン、ところが光が消えさり、そして何も起きない。
 徐々に周りから文句が出てくる、慌てるライアンに、いくらの金を投資したと思っていると詰め寄る。
 するとUFOがゆっくりと迫る。来たかと笑みを浮かべるライアン。
「さあ、いでよ、古の神々よ! 破戒神ジャゾームを復活させるのだ! ふはははは!!」
 赤いUFOから地面に向かって光りが放たれる。驚き悲鳴をあげるオブジェクト・グラス。
 そして光りの中からロボットのような巨人が現れる。
「こんな化け物が神だと言うのか!?」
「その通りだ、これが我々が待ち望んだ破壊の神だ。さあ神よ、破戒神ジャゾームの復活を!」
 すると巨人から声が放たれる。
「ミズリー……ミズリー……ミズリー……」
 その言葉の意味が分からないライアン。
「ここにミズリーはおるのか、おらぬのか?」
「そのような物はない!」
「そうか、ならばここに要は無い」
 背を向けて立ち去ろうとする巨人に、ライアンは慌てる。
「待て! 我らは古の契約書の元、お前を呼んだ! 神よ、契約を放棄するのか!?」
「……神、今、私を神と呼んだか?」
 笑いだす巨人。
「神などおらぬ。神など滅んだ、とっくの昔にな。伝説を信じていたとは、哀れな男よのう」
「神が滅んだ!? ふざけるな! なら貴様は何者なのか、見せて貰おう、その力を!」
 ライアンは銃を向けて、撃ち放った。しかし巨人は、傷一つつかない。
 今度は巨人が指を向ける、指先からレーザーが放たれ、遠くの岩山が吹き飛んだ。
 燃え上がる大地に、悲鳴をあげる一同。ギルバートがこれが伝説の神の力かと、驚いた。
「ふはははははは、驚くのはまだまだこれからだ」
 そこに女性の声が響いた。
「あなた、やりすぎですよ! あなた、ミズリーは見つかったの?」


 黒く丸いヘルムをかぶった女性が、巨人のそばに降りてくる。
 巨人はオブジェクト・グラスの一人である暗黒街のボスを掴んで持ち上げた。
「もう一度聞く、ここにミズリー・アトランタという名前の子供は、本当にいないのか?」
 泣きわめき、知らん知らんと叫ぶ暗黒街のボス。全てライアンがやった事だと悲鳴。そのまま投げ捨てた。
「どうやら勘違いだったようだ」
「ああ、ミズリー何処にいるの?」
「大丈夫、あの娘は強い子だ、きっと無事にいる……あらたな信号!? 真上だ!」
 上を見上げるとUFO。それはロイスが修理していた物だった。
 UFOは地面に向かって飛ぶ、その窓にはロイスの顔がある。ライアンはロイスの名前を叫ぶ。


817 :クスト:2014/04/09(水) 21:19:11 ID:???

 セリアとギルバートはロイスが助けに来たんだと喜ぶ。
 UFOの中では、ロイスが「操縦が効かん、助けてくれ」と叫んでいた。ミズリーは父と母を見つけて喜ぶ。
 どうにかして着陸しないといけない。こうなったら最後の手段だとロイス。
 その言葉に凄く嫌そうな顔をするミズリー。この手だけは使いたくなかったとロイスは機関部へ。
 ミズリーが抱きついて止めるが聞かず、機関部を蹴りまくる。壊して止めるのがロイスの目的だった。
 壊れて降下するUFO。さあ脱出だとロイスが言うが、脱出装置なんてなかった事に気付いた。


 UFOが墜落爆発。あれでは生きてはいまいと笑うライアン。泣くセリア、きっと娘さんを幸せにすると誓うギルバート。
 壊れたUFOの破片の中から、ロイスは立ち上がった。ミズリーもまた立ち上がる。
 そこにさっきの巨人とヘルメットの女性が現れ、女性がミズリーに抱きついた。
「ああ、ミズリー、無事でよかった。あの方が助けて下さったのね!」
「……そうかな~」


 ロイスがライアンの元へと行く。
「ロイス、なぜ貴様はいつも私の邪魔をする? 我が偉大な計画を理解できんのか?
 忠告通り逃げればいいものを、なぜだ? 死が怖くは無いのか? おまえは、おまえは!
 なぜそうまでして、私に刃向かってくるのだ!」
 周囲を囲まれ銃を向けられるロイス。巨人がそれを見る。
「ミズリーの命の恩人だ、見捨てるわけにはいかん!」
 銃が撃たれるよりも早く、光りがロイスを包む。銃弾が効かない。「バイバ~イ」
 そのままUFOに転送され、ロイスやセリア達は宇宙へと飛んで行った。
 ライアンはロミオを呼び、ジャゾーム神殿へと向かう。
「もう神の力など借りん! かくなる上は、このクリスタルの力を持ってジャゾームを始動させる! 見ておれロイス!」


 UFO内部。巨人から現れたのは神ではなく普通の男性だった。ヘルメットを取ったのも普通の女性である。
「私たちは神ではありませーん。昔はそう呼ばせていた事もあったようです」
 改めてミズリーを助けて貰った事に礼を言う男性。助けて貰ったのかな~とミズリー。
 男性の名前はジョン・アトランタ、女性は妻のドロシー・アトランタと名乗った。ロイス達も自己紹介した。
 ロイス達は色々と話を聞こうとする。しかしこれ以上、地上の人を巻き込みたくないとジョン・アトランタは断る。
 ロイスは自分は異端の学者であったが、信じた人々がいた。そしてライアンを止めるためにも、教えてほしいと懇願する。
 セリアとギルバートも頼むと、ミズリーからも頼まれ、ジョンは根負けして離し始める。
 ジャゾーム発見後に見られたUFOは、ジョンがいるアメリカ・ベースからジャゾーム調査のために飛ばした物。
 自分達は神ではないが、かつて犯した過ちから、そう呼ばれるようになった。
 ジャゾーム神殿は遺跡などではなく、宇宙船である。
 その昔、ジョン達の祖先は自分達の母星の環境破壊とエネルギー問題を解決するため、宇宙を開拓し始めた。
 自分達の母星、地球は真剣に問題を考えたころにはもはや手遅れだった。
 そのため地球から脱出する計画、プロジェクト・ジャゾームを実行。 
 それは地球人類を絶やさぬため、各国で巨大な宇宙船を建造し、それぞれが新天地を求めて宇宙へと旅立った。
 ジョン達の祖先が乗った宇宙船の名前はアメリカ・ジャゾーム。
 その後、幾世代にも渡りながら宇宙を旅する。そして移住可能な星を見つけた。それがこの星、クスト。
 同時にソ連のソビエト・ジャゾームもまたこの星へと辿り着いた。どちらがこの星を所有するかで争いとなった。
 すでに老朽化していた互いの宇宙船は相打ちになる。
 アメリカ・ジャゾームはクストの衛星に着陸。そのまま衛星にアメリカ・ベースを作りたてた。
 そしてソビエト・ジャゾームはクストへと落下して行った。
 ジャゾームの伝説に、神々が天空より舞い降り、神の地を作るとある。
 ソビエト・ジャゾームに乗っていた生存者たちは、原住民に自分達は神であると言い、支配する政策をとった。
 科学力での差が大きく。たちまちのうちに、全世界をその神の地から生存者達が支配して行くようになった。
 ところが天変地異によりソビエト・ジャゾームが地中深くに沈み、生存者達はほとんどの科学を失ってしまう。
 そして長い年月の間に徐々に原住民との交配が進み、いつしかソビエト・ジャゾームを知る者はいなくなった。


818 :クスト:2014/04/09(水) 21:20:01 ID:???

 一方その頃、ジャゾーム神殿内を進むライアンとロミオ。
 クリスタルの力でジャゾームを起動させると言う、ライアン。危険すぎるとロミオは止める様に言う。だが。
「邪魔立てするなら神でも容赦はせぬ、世界を私の前にひれ伏せさせるのだ!」
 

 クリスタルには地球アースの記録が残っている。ジョン達はいつか地球に帰る事を目的としていた。
 そのためにクリスタルは必要だと言う。
 ロイスはライアンが色々と許せない、そのため力になると言った。
 そこに緊急警報、ジョンが驚愕する。ソビエト。ジャゾームが動き出したのである。


 ライアンの兵士たちが配置につく。以前より解析していたジャゾーム、その構造をほとんど解析してあった。
「ジャゾーム、発進!」
 ライアンの掛け声とともに、地中を割り巨大な宇宙船ジャゾームが大気圏へと飛んでいく。
「ふははははは、あはははは! 地上を恐怖のどん底に落としこんでやる! わーはっはっはっは!!」


「全長1800m、でかいでかすぎる!」
 ギルバートの言葉に恐がるセリア、汗だくになりどうすればいいのか悩むロイス。そしてひらめく。
「そうじゃ! さっきUFOの中にワープさせたように、ピピッとあの中へワシを送り込めばいいんじゃ!」
「博士! そりゃ無茶だ!」
「無茶は承知じゃ!」
 ロイスの提案だがこの距離ではワープは無理、できたとしても命の保証が無いとジョンは言う。
 アメリカ・ベースに応援を要請しているので待ってくれという、しかしライアンは放っておくと何をするかわからない。
「ライアンを止められるのはこのワシしかおらん! 頼む! このわしを男にしてくれ!!」 
「……わかりました、なんとかやってみます」
「博士、俺も一緒にお願いします!」
「ギルバート、あなた何を言い出すの!?」
「わかってくれセリア、このままだと世界は大変なことになってしまう。僕は元軍人だ、役に立つ」
「ギル……生きて、生きて帰ってきてね」
 抱き合う二人。UFOはジャゾームへと接近する。


 ジャゾーム内。急速接近するUFOに対し、総攻撃を仕掛けるライアン。
 攻撃を回避しつつ、ワープ距離まで近づくジョン。ワープ装置内で待つライアンとギルバート。
 そして二人は転送される。それと同時にワープして離脱するUFO。
 目標を見失った兵士に、探し出せとライアンは怒鳴る。
 ジャゾーム内へと入ったロイスとギルバート。「三年たっても中身は変わらんの」とロイスが言った。


 ライアンのそばに立っていたロミオは訪ねる。
「……ライアン様、これからどうなさるおつもりですか?」
「破壊、全ての都市の破壊だ! 全てに恐怖と絶望と死を与えてやる! 我が物となった神の力を思い知らせてやるのだ!」
「閣下、まさかあなたは、世界中の人間を絶滅させるおつもりですか?」
「腐った指導者に、堕落した民衆、そのような人間どもが生きる理由など、何処にも、無いわ!!」
「あなたは人が変わられた……民衆無き王国など存在しない……」
「……今、私を批判したのかロミオ……もう一度言ってくれたまえ、ロミオ・アンドレッティ君」
「全てを破壊しつくすまで活動を停止しない。そんなもの神ではない、悪魔だ! あなたは旧世界の悪魔を呼び寄せた!
 全世界への復讐と滅亡、それがあなたの真の目的だ! 閣下、ジャゾームを地上に戻してください、今ならまだ間に合う」
 銃声、ロミオが撃たれる。ライアンの手に銃が握られていた。
「なるほど、よくわかった、今の私の目的の前では、お前などただのクズだという事がな。さあ、死ね、ロミオ!」
 何度も何度も銃を撃たれるロミオは死に倒れる、狂ったように笑うライアン。
「私に逆らうものは皆こうなるのだ! 貴様の肉片を神の捧げものにしてくれるわ! ハッハッハッ、ワーッハッハッ!」
「それが貴様の神の正体か!」
 振り向くライアン、そこにロイスとギルバートが立っていた。


819 :クスト:2014/04/09(水) 21:21:11 ID:???

「ジャゾームの力は使い方で神にも悪魔にもなる。お前はジャゾームを悪魔にした!
 強大なる力を手に入れたが為に、血に狂いおって! 世界を破壊して何とする! 愚か者め、目を覚まさんかぁ!!!」
「ふふふふ、この私に意見するとは何様のつもりだ。貴様如きにこのジャゾームが落とせるとでも思っているのか?」
「思っているよ、例え貴様を殺してでもな」
「ふふふ、ロイス。貴様の力はただの人間の力だ。この私を、ましてジャゾームを落とそうなどとは、笑止!
 ロイス、貴様はジャゾーム研究の一人者だったな。そのジャゾームの中で死ねるとは、何とも幸せな奴よ。ふふ、ははは」
「このわしがそう簡単に殺せると思っているのか、ライアン」
「ふふふ、そうだロイス、貴様に面白いものを見せてやろう」
 ライアンが指を鳴らすと、ロイスの故郷セレントの地図が浮かび上がる。
「自然に囲まれた美しい都市だ。ロイス、今、貴様に神の力を見せてやろう」
 ジャゾームがエネルギーを溜め、レーザーを放った。大爆発し、セレントは消滅した。
「ひぃっひっひぃひ、はぁははは、見よ、この美しい光りを! 救われぬ魂は私の放った光で浄化されたのだ!
 私には聞こえるぞ、苦しみから解放された人々の感謝の声がな。ひっひっひひはははは、ひはははは!」
 狂喜し続けるライアン。ロイスは涙を流す。
「罪もない人々を、貴様は……悪魔に魂を売り渡しおったのか!!」
 ライアンは、ロイスに銃を向けた。
「……おまえは、死ね」
「させるかぁ!」
 ギルバートの投げたナイフがライアンの額に刺さる、血が流れ、そのまま後ろにのけぞり倒れ、銃弾が天井に撃たれた。
 

「ライアン、学生時代、共に考古学を習ったお前を、私は愛した。軍に入ってからおかしくなりおって、大馬鹿もんが……。
 ……ライアン、あの世でセシリアと一緒に、仲良く暮らせ」
 ギルバートと共にクリスタルを取り、脱出へと戻った。


 徐々に落下して行くジャゾーム。転送しようにもロイス達の位置が分からない。
 クリスタルの反応が動いている事に気付いた。
 

 急速に落下するジャゾームの内部を走り続けるロイスとギルバート。
「まだかのう、ギルバート君」
「……え? まだかのうって、博士!? 出口を知っているんじゃないんですか!?」
 セリアに生きて帰ると約束したのにと、慌て泣きわめくギルバート。そんなに責めないででくれとロイス。
 すると立ち止まっていた二人を光が包んだ。
 気付けばジョン達のUFO内に戻っていた。
 ギルバートに泣いて抱きつくセリア。ジョンにまた助けられたと礼を言うロイス。
 本当に救ったのはあなたの方だと、ジョンはロイスに言う。
 ジャゾームは海に落ちて、大爆発。ライアンの悲鳴が木霊した。


 クリスタルを返そうとするロイスに、顔を横に振るジョン。そしてクリスタルをロイスにあげる。
「私は今回の事で学んだ、正義と勇気があればどんな困難でも乗り越えられると。
 私たちはクリスタルの力に頼り過ぎていた、私はアメリカ・ベースに戻りこの事を伝えようと思う。
 そしていつか自分達の力だけで、故郷に帰ろうと思う。この事を教えてくれたのは、ロイス、あなたです。」
「おじちゃんって本当はすごい人だったんだね!」
 ミズリーはロイスの頬にキスをした。


 スタッフロール。ジョンと握手し、飛んでいくUFOを見送るロイス達。
 完。






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