踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!

踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!
part67-131~139


 

131 :踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!:2014/05/07(水) 00:17:20.89 ID:XHcM16Le0
    DSのゲーム『踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!』行きます。
    プレイしたのが随分前で、ネットで調べてもゲームオリジナルの登場キャラについては
    名前が分からないので、あだ名で表記していますがご容赦を。
 

    『主要登場人物』
    (青島俊作)
    元営業マンだったのが刑事ドラマに憧れて警察に転職したという異色な経歴の刑事。
    元営業マンならではの他人の心を読む能力と
    他人を思いやる心、卑劣な犯罪を許さない正義感を併せ持つ熱い主人公。


    (恩田すみれ)
    男勝りの女刑事。
    以前に自分自身がストーカー被害にあったためにストーカーへの怒りは人一倍強い。


    (真下正義)
    キャリア組であり階級は青島よりもずっと上なのだが、
    その事を気にせずに青島を先輩と呼んで慕う、キャリアらしからぬ刑事。
    父親もキャリア組、それも結構高い地位におり、
    父親のコネを使って得た情報で青島達をサポートする事もある。
    また電子機器に強く、今回は盗聴器探しや画像解析などでも活躍する。


    (室井慎次)
    キャリア組の、青島達の上司。
    警察組織を改革し、上司が部下を押さえつけたり
    警察同士が縄張り争いしている現状を変えたいと望んでいる。
    今回のゲームではシナリオの節目で情報を整理し新たな情報を得るという、
    頭脳労働担当の面が強く出ている。


    (スリーアミーゴス)
    所長・副所長・刑事課長の三人組。
    目上の者には媚びへつらい、部下はこき使い、普段は緊迫感も無くマイペースに働き
    時にはずるい事もする、困ったおっさんトリオ。
    とはいえ、部下を意味無く殴ったり左遷したりするようなシャレにならないパワハラや
    犯罪組織と内通しての犯罪行為などをするわけではなく、
    卑劣さというより小心さ、コミカルさが目立つ憎めないおっさん達。
    また、いざという時には上司に楯突いてでも部下を守るという
    劇場版ジャイアン的な意外な活躍を見せる時もある。


132 :踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!:2014/05/07(水) 00:17:52.66 ID:XHcM16Le0
    『メインシナリオ』
    (序章)
    とある日、いきなりスリーアミーゴスに、
    主要道路のとある場所に検問を設け横浜ナンバーの車のナンバーを全てチェックせよ、
    という支持を受けた青島。
    理由を聞いても教えてもらえず、ただ「秘密の特命なのだ」と言うばかり。
    仕方なくその通りにし、それが終わった後で湾岸所に戻ると、
    恩田や真下も「特命だから」という事でよく分からない指示をされたと言ってきた。
    特に恩田は、「名物のレインボーもなかを買ってきて」という、ただのお使い。
    そこへ室井が到着した。室井は今後の署の運営についての話し合いのために来たらしく
    途中の検問のせいで遅刻してしまったと言ってきたので、
    青島たちはスリーアミーゴスの特命の事を話すと、
    室井はそれらの情報を元に、一つの結論を出した。


    スリーアミーゴスは近々に署の予算が減らされてしまうのではと恐れ
    それを防ぐために、わざと検問を儲け室井の到着を遅れさせ
    話し合いの場に遅刻したという弱点を作ろうとしたのだろう。
    青島にナンバーを調べさせたのは、室井の車の現在位置を知るためだったのだ。
    恩田にレインボーもなかを買ってこさせたのは、接待用のお菓子にするためだろう。


    それらを見抜いた室井はスリーアミーゴスに対し
    「今回の検問、理由は何だったのかな?もしかして答えられないのではないだろうな?」
    と言うと、青島たちに彼らを取調室へお連れするように命じ、
    青島たちはノリノリで命令に従い青ざめたスリーアミーゴスを連れて行くのであった。
    とはいえ、正直に白状したならば何らかの処分を下すような事はしないらしい。


133 :踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!:2014/05/07(水) 00:18:24.23 ID:XHcM16Le0
    (本編)
    男の死体が発見されたという事件が発生し、対策本部が作られた。
    対策本部内に本庁のお偉いさんが来るという事で
    ゴマをすって取り入ろうと頑張るスリーアミーゴスを尻目に事件を調査する青島。
    被害者の特徴を調べると船乗りである可能性が高いという話になったが、
    船乗りなのにまったく日焼けをしていない事を不思議に思い
    船乗りたちに詳しい港の人々に聞いてみた所、
    被害者は潜水艦の乗組員だったのではという結論に達した。
    確かに、潜水艦の中では日焼けをまったくしないだろう。


    潜水艦という事は自衛隊が関係しているだろうという事で
    自衛隊が駐屯している港に聞き込みをすると、
    この付近で最近停泊した潜水艦は『むつしお』だけという情報を得られた。
    むつしお搭乗員について調べてもらうと、行方の知れない人が一人いるらしい。
    顔を照合してもらうと、見事に同一人物だった。こうして被害者の身元が判明した。


    そして青島は港の自衛隊員に聞き込みしている最中、
    自衛隊の船舶関係者が所持している工具『ピッチングハンマー』に目を留めた。
    このハンマーはボルトやナットを叩いた時の音で
    緩んだりしているのを発見するための工具らしいのだが、
    特殊な用途のハンマーなためか、叩く部分の片方が、鋭く尖っているのだ。
    実は被害者の死体にあった致命傷と思われる頭部の傷が、
    『鋭く長細い、少し曲がった棒のようなもの』によってつけられたのだが
    それがどんな凶器によってのものなのか分からなかったのだ。
    このピッチングハンマーが凶器の特徴に合致している事から、
    青島はこれが凶器かも知れないと考え、それを借りて対策本部へ持っていった。
    照合の結果、同タイプのピッチングハンマーが凶器だと判明。
    となると、このタイプのピッチングハンマーを持つ自衛隊関係者が怪しくなる。


    その頃、恩田はストーカー事件を追っていた。
    女の子が「仕事仲間の友達がストーカー被害に会っている」と
    刑事課の部屋に直接入ってきて相談してきた時に、
    最初に対応したスリーアミーゴスの一人が「受付で相談してね」と常識的な対応をしたのだが、
    その場にいた恩田が「私に任せてください!」と直接請け負ったのだ。


    早速、恩田はストーカー被害者の友達であるパン屋の子の所へ行ってストーカーについて聞いてみたが
    「せっかく来て下さるお客様の事をストーカーだなんて。お客様を悪く言えません」
    と、警察に協力してもらう事を拒否してくる。
    恩田がパン屋の周囲を調べると、パン屋の子を遠くから憎々しげに見つめる男がいた。
    これが女の子の言うストーカーなのだろう。


    実際にストーカーがいる事を確認した恩田は、
    青島にストーカーの仕事先の勤務表を入手してもらったり、
    真下にパン屋の子のアパートに仕掛けられた盗聴器の発見をしてもらったりしながら
    ストーカーの情報を調べていった。
    再びパン屋に行くとストーカー男が最初に警察に相談に来た女の子と口論をしていて、
    口論の果てにストーカーが女の子を突き飛ばしたので、これ幸いと現行犯逮捕する。


134 :踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!:2014/05/07(水) 00:19:28.33 ID:XHcM16Le0
    だが、逮捕して近くの交番に預けてから少しして、ストーカーが逃走したという電話を受ける。
    ストーカーの家の場所は既に知っていたので、早速家の中に踏み込む恩田と青島。


    先ほど逮捕したときに着ていた服が置いてあるという事は逃走後に一度ここに戻ったと考え、
    ストーカーの今後の行動についてのヒントがあると考えた二人が部屋を調べると、
    ナイフが何本も入るナイフケースから1本のナイフが抜かれているのを見つけた。


    ナイフでストーカー被害者を刺す可能性があると急いでパン屋へ向かうと
    まさにストーカーがストーカー被害者刺そうとしている所だったので、
    急いで二人の間に割って入り、取り押さえる事に成功。
    こうして、ストーカー事件は解決した。


    恩田刑事が取調べをすると、ストーカーは自分の趣味について語り始めた。
    ストーカーはアニメ『ピンクサファイア』の熱心なファンで、
    最近もピンクサファイアのファンが集まるイベントに行ってきたらしい。
    ストーカーが首にかけているピンクサファイアのキャラが描かれたボールペンは
    その日にその場所で行われたイベントでしか手に入らないんだぞ、と自慢をするストーカー。
    その取調べには青島刑事も同席していたのだが、その時にそのボールペンを目にしていた事が、
    殺人事件を解決するための大きな手がかりになるとは、その時点では知るよしもなかった。


    恩田と青島はストーカー男の部屋から隠し撮りしたストーカー被害者の写真などを押収し、
    刑事課で検分している所に真下が来て、
    ストーカー被害者が男性と会っている写真を見て、ある事に気づく。
    「あれ?ストーカー被害者と会っているこの男、あの殺された潜水艦乗員じゃないですか?」
    こうして、この二つの事件が繋がった。


    ストーカー被害者と潜水艦乗員だった殺された男が会っている写真を見ると、
    何か絵のような物を渡してるので真下が画像解析をしてみると、渡しているのは地図だったと分かった。
    自衛隊員と地図の受け渡しをしているという事は、ストーカー被害者の正体は
    日本の情報を得ようとしている外国のスパイなのだろうか?
    だとしたら、ストーカー事件で警察の助けを受けようとしなかったのも、
    スパイという正体を暴かれる危険を冒さないためだと納得がいく。
    早速ストーカー被害者もとい女スパイを車で尾行してみると、
    いきなり二台の車に前後を挟まれてしまった。
    彼らは公安で、以前から彼女がスパイだと知っていたらしく
    「彼女を泳がせているんだ、余計な事をしないでくれ」
    と高圧的な態度で言ってきた。


135 :踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!:2014/05/07(水) 00:19:58.95 ID:XHcM16Le0
    ここまでの捜査で、潜水艦『むつしお』の乗員の中に犯人、
    もしくは事件に深く関係のある人間がいるのでは?と考えた青島は、
    表向きは病気での長期入院という事にして、
    『むつしお』に、機械のメンテナンスをしに来た外部の社員として乗り込み
    数週間の航海に同行する事にした。
    軽く自己紹介をしながら乗組員に色々聞き込んでいくと、料理係の男に
    「色々聞いてきて、刑事さんみたいだね。これから『刑事さん』って呼ぶね」
    と、正体そのままなあだ名をつけられて内心ヒヤリとする青島。
    そんな話をしているうちに潜水艦の航海が始まったようで、海の底へと潜って行く。
    「おおー、沈んでますね」と言うと、副艦長に
    「沈んでいるんじゃなくて潜ってるんだ!
    沈むは受動的で潜るは能動的という違いがあるんだ!」と怒られた青島だった。


    その頃、室井は、被害者の奥さんへ事情徴収をしていた。
    被害者には1億円生命保険という、
    自分に何かあった時のためのものとしては高すぎる保険がかかっていたので
    注意深く事情徴収をしたが、あまり話を聞けなかった。
    特に、事件当日に誰かと会ってた事について、はぐらかすのが怪しい。


    その事を室井から聞いた青島は、先ほど怒ってきた副艦長が怪しいと考え、
    自然に最近の行動を聞き出そうとしたが
    やけに非協力的な態度で断り、それでもしつこくすると殴ってきた。
    こんな風に取り付く島も無かった副艦長だったが、
    副艦長が機械に巻き込まれそうになった時に青島が助ける、
    というお約束的なイベントが起きて副艦長は協力的になり、
    事件当日の事を教えてくれた。
    思ったとおり被害者の奥さんと密会、つまり浮気していたのだ。
    だがこれで、奥さんもこの副艦長も容疑者から外れる事になった。
    (二人で共謀して殺したという可能性は無いようだ)
    こうして殺人の疑惑は晴れた副艦長だったが、
    乗組員の奥さんと浮気していた事がばれた事で艦内での人望はガタ落ちとなり、
    部下にすら「この船乗りの面汚しが」「他人の奥さん取ってんじゃねーよ」
    などと面と向かって言われるようになった。
    しかも潜水艦乗りの掟に、
    『乗員の妻と浮気した物は二度と潜水艦に乗れない』というものがあるらしい。
    まあ、自業自得ではあるが…


136 :踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!:2014/05/07(水) 00:20:48.14 ID:XHcM16Le0
    次の日、青島が潜水艦の各所を見て回っていると、何本も置いてあるペンに混じって
    あのストーカーが持っていたのと同じボールペンがあったのを発見する。
    つまり、ストーカーが行ったピンクサファイアのイベントに、乗員の誰かも行っていたのだ。
    そしてそのイベントの日時は、殺人事件の被害者が殺された日に近い。
    この潜水艦の乗員であり、被害者と同じ時期に地上にいたとなれば犯人の可能性は高い、
    そう考えた青島はこのボールペンの持ち主を探し始める。
    とりあえず近くの人に聞いてみると、
    「まあ、多くの部下を持つような階級の高い人の物ではないでしょうね。
    だって、そんなボールペン持ってる人に命を預けたりしたくないでしょう?」
    という役に立つのか微妙なアドバイスをもらったが、
    とりあえずその通りに階級の低い人に聞いて回ってみると、
    料理係がボールペンの持ち主だった事が分かった。
    「あのイベントに行ってきたんですよ!青島さんもピンクサファイア好きなんですか!?」
    と料理係が聞いてくるので、
    「そうです、僕もオタクなんですよ」
    と話を合わせると、ピンクサファイアの魅力について語り始めるので
    適当に相槌を打ちながら話を聞く青島だった。
    その後、湾岸署の方でもイベントの時に撮影された映像を解析し、
    嬉しそうにイベントに参加する料理係と、
    つまらなそうにイベントに同席している被害者が確認された。


    数日後、地上では、盗難にあった新型テレビ数台が
    そこらへんの道端に投げ捨てられているという通報があり、
    それらのテレビは警察署に一旦持ち込まれていた。
    それを電器店に伝えると
    「盗まれたのは警察がしっかりしないせいだから、
    捨てられた時に壊れたテレビはそっちで直してから返してよね!」
    と言われ、恩田刑事は泣く泣くテレビ修理をする羽目になっていた。
    (ここでは修理する刑事を選べたので、選択によっては真下刑事とかが直す事になったのかも)
    そして修理中に、テレビに血がべったりとついているのが見つかった。
    その血をデータベースと照合すると、例の潜水艦乗組員である被害者の血だと判明する。
    テレビが捨てられていた場所は私有地だったのでそこの所有者に問い合わせてみると、
    その場所には人の出入りが記録される装置がついていた事が分かる。
    その話と周囲の目撃証言をあわせて考えると、
    外国人たちと、被害者と、謎の男が入った記録があり、
    外国人たちと謎の男のみ出た記録があるので、そこで被害者が殺されたと分かる。
    外国人たちはどうやら日本の情報を盗みに来たスパイであり、
    彼らは日本の秘密を国外へ持ち出すだけでなく、
    出国直前に大量の家電製品を盗んでいく習性があるらしい。テレビが盗まれた理由はそれだろう。
    しかし殺した際に血がついたので、慌てて捨てたのだ。
    そして、謎の男の特徴があの料理係と似ている事が分かる。


137 :踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!:2014/05/07(水) 00:21:33.32 ID:XHcM16Le0
    無線でそれを聞いた青島は、例のボールペンの件とあわせて考えて、
    料理係が殺人事件の犯人なのだろうという結論に至った。
    それを早速無線で室井に伝えようとして近くにいた乗組員に無線の準備を頼んだのだが、
    色々試したものの上手くいかず、その乗組員は謝るとそのまま去っていった。
    そこへ艦長が着たので、料理係が犯人である可能性が高く、
    潜水艦が上陸した後で逮捕する事になるだろうと艦長に説明する青島。
    そこへ先ほどの乗組員が、気まずそうな顔で来てこう言った。
    「すいません、さっき無線をいじくった時に艦内放送をオンにしてしまったようで、
    今の話が艦内全体に聞こえてしまったようなんです…」
    それはつまり、犯人と思われる料理係にも聞こえてしまった事も意味する。


    青島が料理係を探しているうちに、料理係は艦長に拳銃を突きつけ人質に取ってしまった。
    「あんた、本当に刑事さんだったんだ…」
    刑事っぽいから『刑事さん』なんてあだ名をつけた相手が本当に刑事だと知り驚いているようだが、
    それ以上に料理係は自分が犯人だと知られて狼狽し、慌てていた。料理係は事件の全貌を語る。
    「俺とあいつは日本の情報を外国に売るスパイだったんだ。
    だがあいつは、俺の方が危険を犯しているのに俺以上の取り分を持っていったんだ。
    それにあいつは「潜水艦に乗っているのは金のため」と言ったんだ!
    俺は潜水艦が大好きだから、それが許せなかった!
    だからピッチングハンマーで殺してやった!このハンマーで殺してやると前々から思ってたからな!」


    一通り事件について話すと、これからの事について料理係は話し始めた。
    「こうなったら艦長を人質にして、俺が艦長になってやる!
    俺はバカだから100回生まれ変わっても艦長になれないから、
    この機会に艦長になるんだ!」
    料理係は以前話をした際に、潜水艦を心から愛しており潜水艦内で昇進できるよう猛勉強したが、
    使える時間全てを使っても昇進試験に落ちてしまった事を青島に話していた。
    そうした潜水艦への熱い思いと挫折が、殺人事件の発端の一因なのかも知れない。


    「さあ、艦長命令だ!52号線を使って東京湾に入れ!そして潜水艦が最強だと知らしめてやるんだ!」
    52号線とは、ストーカーの写真に写っていた、被害者が女スパイに手渡ししていた地図にも書かれていた、
    東京湾の海底にある、潜水艦だけが通れる秘密の海底ルートの事。
    これを使えば潜水艦は一切関知されずに東京湾のかなり内部まで侵入できる。
    それを使って東京湾に侵入し「潜水艦が最強だと知らしめてやる」ということは、
    東京湾で潜水艦に搭載された兵器を使って破壊行為をしようという事なのだろう。
    料理係は追い詰められて自暴自棄になりそんなことをしでかそうとしているのだ。



    青島や他の乗員は武器保管庫へ言って武器を調達しようとしたが、
    既に全ての武器は料理係に持ち出されてしまったようで拳銃を所持しているのは料理係のみ。
    料理係から人質を取り返すのは非常に難しい状態だ。とりあえずは言うとおりにするしかない。
    『むつしお』は東京湾へ向けて進んでいった。


138 :踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!:2014/05/07(水) 00:22:09.32 ID:XHcM16Le0
    この事はすぐに無線で湾岸署にも伝えられた。
    この話を聞いた室井は、東京湾に人を送り人々を避難させ、
    もし本当にむつしおが兵器で東京湾を攻撃した際の被害を少しでも減らそうとする。
    だが、室井の上司がそれをやめさせようとした。
    警察の、そして政府のお偉方は、この事が知られて日本の威信が損なわれる事を恐れ、
    この事を隠蔽して人々を非難させずにいようというのだ。
    室井は当然反発し、人々の避難のために自ら東京湾へ行こうとする。
    上司は近くにいたスリーアミーゴス達に命令に背く室井を捕らえるように言うが、彼らは
    「そんな命令困りますよ!我々も命令違反する所なんですから!」
    と言うと室井を見逃す。


    「いくらなんでも、人命を軽視する命令には従えないよね」
    「でも、これで退職金はパーですなあ」
    「再就職も厳しいでしょうなあ」
    「我々の仕事、ツブシがきかないですからね」
    「ところで52号線とか言ってたけど、この辺にそんな高速道路あったっけ?」
    と、上司に背いてでも人命を守る覚悟を決めつつも
    いつもどおりにマイペースなスリーアミーゴスを尻目に、室井・真下・恩田は東京湾へ向かった。


    室井や真下は東京湾で子供達を引率したり石油が満載されたタンカーを避難させた。
    恩田も同じように万が一の時の被害を減らすべく逃げ遅れた人を探していると、
    あの女スパイが周囲を気にしながら走っているのを発見する。
    この混乱に乗じて出国しようとしていると感づいた恩田は、
    近くにいた警官に協力してもらい、挟み撃ちにして女スパイを捕まえた。
    「なんでスパイを警察が捕まえるのよ!」と言ってくるので、
    「国家の機密を盗むのだって泥棒、それを捕まえるのも警察の仕事です!」と言い返す恩田。
    そこへ以前恩田に高圧的な態度をしてきた公安の者が来て
    「この女スパイを見失っていた所なんだ、捕まえてくれてありがとう」
    と、しおらしくお礼を言ってくるので
    「泳がせておくのは結構ですけど、見逃さないようにしっかり見張っててくださいね!」
    と、一言チクリと言ってやる恩田だった。


    こうして東京湾の人々の避難は進んでいったが、短時間の間に避難できた人はあまりにも少なかった。
    タンカーを避難させたところで、地上にも石油貯蔵庫がたくさんある。
    そこを攻撃されてしまったら大規模な火災が発生し、多くの命が失われる事には変わりない。
    最終的には、むつしおの攻撃が止められるかどうかにかかっていた。


    むつしおは、とうとう武装で東京湾を攻撃できる地点まで来てしまった。
    料理係が魚雷で東京湾を撃つように命令し、乗員達はそれでもためらっていたが、
    その時魚雷に何かがくっついているのが見つかる。
    これは時限爆弾で、このまま爆発すればむつしおの乗員は全員死亡するだろう。
    そうしないためには、魚雷を東京湾へ向け発射するしかないと料理係は言う。
    攻撃目標は既に東京湾へロックされ、変更はできない。
    つまり、自分達が死ぬか東京湾の人が死ぬかの究極の二択というわけだ。
    そのうち、乗員の一人が「許してくれ、俺はまだ死にたくない!」と言うと
    魚雷を発射しようとする。それを見て魚雷が発射されると確信し油断したのだろうか、
    料理係は青島に不意打ちの体当たりをくらって銃を奪われ、拘束された。


139 :踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!:2014/05/07(水) 00:23:05.35 ID:XHcM16Le0
    後は魚雷の時限爆弾を解除すれば、東京湾の人々も、むつしお乗員も無事に助かる。
    だが、時限爆弾にはパスワードによるロックがかかっていた。
    当然パスワードを聞こうとするが「ここで教えるくらいなら最初からこんな事やるかよ!」
    と言ってきた。どうやら自分でパスワードを当てて解除するしかないようだ。
    料理係は自己顕示欲が強いから、パスワードは無意味な数列などではなく意味のある言葉のはず、
    そう考えた青島はパスワード解除を始めた。


    青島は以前に料理係と話した事を思い出していく。料理係と料理の話をした時に
    「カレーライスのレシピは秘密です、例え拷問されても話しませんよ」
    と言っていたのを思い出し『カレーライス』と入力したが、ハズレだった。
    次に、料理係がアニメ『ピンクサファイア』が好きなのを思い出し
    『ピンクサファイア』と入れるがこれもハズレ。
    いよいよパスワードの手がかりもなくなってきて、艦内にも諦めムードが広がる。
    「艦長、あなたと一緒にむつしおで仕事できて光栄でした」と言う副艦長。


    だが、青島は料理係との話を深く思い出していき、パスワードの心当たりを思い出す。
    「これならいけるかもしれないぞ!」
    そう言いながら青島はとある女性の名前を入力すると、時限爆弾は解除された。
    その女性は『ピンクサファイア』のキャラの声を担当している女性声優の名前。
    料理係とピンクサファイアの話をした時に話題になった、
    料理係が様付けで呼ぶ位に熱烈なファンな、声優の名前がパスワードだったのだ。


    こうして料理係は捕らえられ、一人の犠牲も出ずに事件は解決した。
    室井は命令に逆らったものの、何らかの処分を下されたりはしなかった。
    青島は職権乱用の罪状で起訴されてしまったが、弁護士の手腕で無罪になった。


    END



    以上です。このゲームの途中で色んなミニゲームをプレイする事になりますが、
    ゲームをまったくやらない人が「踊る大走査線が好きだから」とプレイする事も考えたせいか、
    ミニゲームの内容はかなりヌルく、苦戦した時にはヒントももらえます。
    中古価格は非常に安く500円を切る場合もあるので、
    踊る大走査線のファンの方は、やってみてはいかがでしょうか?

 

最終更新:2014年06月04日 18:56