探偵・青ひげ
part67-145~148


145 :探偵・青ひげ:2014/05/12(月) 00:14:59.81 ID:Iu+wXI0e0
    RPGツクールVX・ACE ニコニコエディションで作られ
    ニコニコ自作ゲームフェス2に応募されたゲーム、
    『探偵・青ひげ』行きます。
 

    ひげをはやしているものの青いわけではないのに、
    なぜか青ひげと呼ばれている『探偵・青ひげ』。
    彼の元に一人の老人がやってきた。
    「やっとあなたを見つける事ができました。お願いです、孫の敵を取ってください!」
    「死んだお孫さんの敵ですか…お孫さんは何歳でしたか?」
    「まだ0歳にもなってません。孫は娘の体内で流産したんです。
    流産させたのは娘とつきあっていたあの男、雅彦に違いない!
    あいつは娘が妊娠したと知り、出産に反対してたのにしばらく後に出産に賛成した。
    そしてその翌月に流産したんです。
    病院で調べてもらいましたが、薬物などの反応は無く、孫を殺した方法が分からない。
    確かに、体内の胎児を殺しても法律上は殺人にはならない。
    でも、それでも、これは『殺し』なんだ。分かってくれるだろう?」
    「とりあえず、娘さんや雅彦という男について教えて下さい」


    「娘さんと雅彦は何処で知り合ったんですか?」
    「救命講習です。娘は優しかったから、何かの際に人を助けられるようにと…」
    「そこで他に誰と知り合ったか分かりますか?」
    「そこで、雅彦の友達とも知り合ったと言ってました」
    「雅彦についての情報を教えてください」
    「あいつは女癖が悪いので有名だったようだ。一流大学の工学部卒らしい」
    「なるほど、大体わかりました」


    「それで、調査は何週間かかるかね?」
    「2~3日で十分です」
    「そんなにすぐに分かるのかね!?」
    「今の話で、容疑者がお孫さんを殺した方法は大体分かりました。
    それを確認するために2~3日かかります」


    依頼者の老人が帰ったあと、青ひげは早速調査を開始する。
    まずは雅彦の友達から話を聞く事にした。彼の働く食堂に助手と二人で行く青ひげ。
    「いらっしゃいませ、何にしましょうか?」
    「ビールと定食を。ところで、雅彦の友達って君かい?彼の紹介で来たんだ」
    「ええ、そうですよ」
    「雅彦も連れてきたかったんだが、最近金が無いから外食できないって言ってたな。
    何にどれくらい使ったんだろうな?何か言ってなかったか?」
    「最近、20万円使ったと言ってましたね。何に使ったかは知りませんけど」
    そんな話をした後、雅彦の友達は注文を伝えるべく厨房に入っていった。
    「青ひげ先生、彼からどんな話を聞くんですか?」
    「いや、もう聞きたい事は聞いた。酒飲んで食事したら帰るぞ」
    「あれだけでいいんですか!?」
    その後2人は食事を終え、食堂を後にした。


146 :探偵・青ひげ:2014/05/12(月) 00:16:14.86 ID:Iu+wXI0e0
    次に、青ひげと助手は知り合いの病院に行く。受付で老婆が出迎えてくれた。
    「青ひげ、相変わらずの商売をしているようだね」
    「今日は聞きたい事がある。何の痕跡も残さず薬物で流産させる事は本当に不可能なのか?」
    「そうだね…病院で堕胎させる時は強制的に陣痛を誘発させる薬を使うんだが、
    そんな事をするんだ、副作用が強く、調べれば何らかの痕跡が見つかるのが当然だ。
    薬物で流産させて何の痕跡も残さないなんて、不可能だね」
    「そうか分かった、ありがとう」


    事務所へ戻り考えをまとめる青ひげと助手。
    「先生、これからどうするんですか?」
    「もう調べる事は全部だ、真相が分かった」
    「真相ですか?本当に雅彦が犯人なんですか?
    依頼者が、孫が死んだ悲しみを雅彦にぶつけてるだけでは?」
    「何言ってるんだ、これまでの情報で雅彦が犯人なのは分かるだろう」
    「どうしてですか?」
    「まったく、お前は何年俺の助手をしてるんだ。自分で考えろ、じゃないと成長しないぞ」
    「ヒントを下さいよー」
    「そうだな。ヒント1、雅彦と依頼者の娘は救命講習で知り合った。
    ヒント2、薬物を使っての痕跡を残さない堕胎は不可能。
    そしてヒント3、雅彦は最近20万円の金を使っている」
    「うーん…」
    そこへ、青ひげの部下の調査員が入ってきた。
    「雅彦の家からコレを発見しました」
    「やはり持っていたか。コレは簡単に捨てられる物ではないからな」
    「それと、雅彦はロシアの会社に引き抜かれ、明日にはロシアへ行くようです」
    「ならば今日中に雅彦を問い詰めなければな」
    そういうと青ひげと助手は、雅彦の家から発見されたものを持ち、雅彦の家へ向かった。


    「あなたが先ほど電話をくれた探偵・青ひげですか。
    青ひげという名前は、昔に若い女を連れ込んで虐殺したというあの青ひげが由来なんですか?
    だとしたら、一風変わった脅しだなあ」
    と、軽口を叩く雅彦。
    「俺がここを尋ねた理由は分かるか?」
    「知らないと言いたいところですが、想像はつきますよ。彼女が流産した事でしょう?
    でも、俺だって悲しいんだ!」
    「しらばっくれるなよ、犯人がお前なのは分かっているんだ」
    「俺が犯人だって?一応話を聞くよ。だが、話が的外れだったらすぐに話を打ち切るからな。
    俺も明日からロシアに行くから忙しいんだ」
    こうして、青ひげと雅彦の対決が始まった。


147 :探偵・青ひげ:2014/05/12(月) 00:16:48.60 ID:Iu+wXI0e0
    「お前は彼女と救命講習で知り合ったそうだな。
    その救命講習で得た知識を使って彼女の胎内の子供を殺したんだろう!」
    「救命講習の知識なんかでどうやって胎内の子供を殺すんだ?
    心臓マッサージの要領で胎内の子供を圧迫して殺したとでも言う気か?
    いいか、胎内の子供はな、羊水という水に守られているんだ。
    人の力で強く押された位では流産しないよ」
    「そうではない。お前は、AEDを使って電気を流し流産させたんだ!
    水は電流を通す、羊水で守られていても関係ない」
    「あのなあ、AEDというのは心電図で心臓が動いているのを確認しないと
    電流が流れないようになっているんだぞ。胎内の子供を殺すのには使えないんだよ」
    「普通のAEDならそうだろう。だが、改造されたAEDなら話は別だ。
    お前は一流大学の工学部卒、そのように改造できたはずだ。
    そんな方法は思いつきもしなかったとは言わせないぞ!」
    「そんな事をした証拠はあるのかよ!」


    そう言われた青ひげは、先ほど調査員から受け取ったモノ、
    つまり雅彦が作った改造AEDを荷物から取り出す。
    「これが証拠だ」
    「それは!お前、なぜそれを!」
    「ゴミとして捨ててあったのを拾ったんだよ」
    「そんなわけないだろう!」
    「俺が盗んだという証拠があるのか?」
    「くっ…いや、でも、その改造AEDが俺の物だという証拠があるのかよ?
    さっきは犯人呼ばわりされてついつい改造AEDが俺の物みたいに言ったけど、
    本当はそれは俺の物じゃないぞ!」
    「お前の友達から、最近20万円を使ったと聞いたぞ。
    そしてAEDの値段も一個約20万円。一致してるじゃないか。
    教えてもらおう、20万円の使い道を」
    「いや、その、覚えてないんだ。
    そ、そうだ、カードで20万円を支払ったんだ。
    気軽に支払ったから、何を買ったかなんて覚えてないんだ」
    「そうか!カードの支払いは記録が残り、調べれば買った物がわかるな」


    それを聞き、雅彦はしらばっくれるのを諦めた。
    多分、本当にカードで支払ったのだろう。だが雅彦は言う。
    「探偵。お前、一つ間違っているよ。俺は殺したのは子供じゃない。胎児だ。
    既に生まれた子供を殺したなら、そりゃ重罪に処される。
    数年、十数年と刑務所行きだろうよ。
    だが、胎児は殺した所でせいぜい執行猶予だ!
    ちょっと怒られて、ちょっと謝れば済むんだよ!」
    そう言い捨てるのを聞いた青ひげは、
    助手に「帰るぞ」と一言言うと雅彦の部屋を出て行く。
    背後から雅彦が「満足か探偵、俺に執行猶予をつけられてよ!」
    と、あざ笑うのを聞きながら…


148 :探偵・青ひげ:2014/05/12(月) 00:18:02.26 ID:Iu+wXI0e0
    しばらくの後、雅彦は、ロシアへ行くために行った空港にある店か
    ロシアに行く前に最後に行きつけの店に行ったのかは分からないが、
    結構大きな外食店で一人で食事をしていた。
    「まさか探偵にバレちまうなんてな。しかし、訴えられた所で所詮は執行猶予。
    それすらも、一旦ロシアに行ってしまえば無かった事にできる!」
    と、余裕かましてる所に、青ひげと助手がやってくる。
    「探偵、お前…?」
    「雅彦、なんで俺が青ひげと呼ばれてるか分かるか?
    昔に若い女を連れ込んで虐殺したというあの青ひげ、それが由来なんだよ」
    そう言うと同時に、青ひげの背後から数人の屈強な男が来て雅彦を取り囲む。
    「俺は以前から思ってたんだ。『探偵』と『復讐屋』、
    このふたつを兼業したら儲からないかってな」


    そう言うと、青ひげは背後の男に拷問器具を取り出させ、
    それを使って雅彦を、凄まじい苦痛を与えながら傷つけていく。
    血まみれになりながら、やめてくれと懇願する雅彦に、青ひげは言う。
    「何を言っているんだ。お前は人を殺したんだ。
    だから、お前も殺されて、初めて互角なんだよ」
    そして再び拷問を始める青ひげ。
    「助けを呼んでも人は来ないぞ。
    人払いは完璧だ、俺達はプロの復讐屋だからな。
    …分かったか?なぜ俺が青ひげと呼ばれるのか」
 

    END



    以上です。調査や推理の要所で二択問題に答えるという簡単なゲームですが、
    そういったものでも気兼ねなく応募できるというのが
    ニコニコ自作ゲームフェスの良い所なのでしょう。






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