機動戦士ガンダム戦記 MOBILE SUIT GUNDAM BATTLEFIELD RECORD U.C.0081
part67-203~207


203 :機動戦士ガンダム戦記:2014/07/14(月) 22:09:38.32 ID:nNxSLsmn0
    未解決リストにあった機動戦士ガンダム戦記 MOBILE SUIT GUNDAM BATTLEFIELD RECORD U.C.0081を書きます。
    ただ、諸般の事情で今回はアバンタイトルとジオン編のみです。

204 :機動戦士ガンダム戦記:2014/07/14(月) 22:12:20.03 ID:nNxSLsmn0
    アバンタイトル

    宇宙世紀0079/12/31
    ジオン公国最後の戦略拠点、宇宙要塞ア・バオア・クーでは、一年戦争最後にして最大の戦いであるア・バオア・クー攻略戦が繰り広げられていた。

    地球連邦軍パイロット、ユーグ・クーロは『ジム・コマンド』を駆って敵機の『ドム』、『ゲルググ』を立て続けに撃破する。
    消耗した為に母艦へ戻り、補給を開始するユーグだが、そこにジオン軍のモビルアーマー『ビグロ』が強襲。
    母艦の対空砲はビグロの機動力に翻弄され、モビルスーツ(以下MS)部隊は補給中で動けず、次々に餌食になっていく。
    辛くもビグロ一機を撃破したユーグだが、母艦の爆発に巻き込まれて機体は大破、そして彼の所属部隊は全滅してしまった。
    あまりの惨状に「「嘘だろ……」と絶句するユーグ。

    一方、ジオン軍のパイロット、エリク・ブランケはジオン公国最後にして最強のモビルスーツ、『ジオング』を目撃する。
    「足が無い」という異形の姿に驚愕しながらも「あれで正解なんだ……」と、ジオングの設計思想を看破するエリク。
    彼の推察どおり、ジオング(とそれを駆るシャア・アズナブル)は圧倒的な性能で次々に敵艦、敵MSを撃破していく。
    エリク自身もジオン側最新鋭量産機である『ゲルググ』で奮闘していたが、敵の『ガンキャノン』203号機の攻撃に苦戦する。
    更に連邦の白いヤツと畏怖される『RX-78-2 ガンダム』が襲来、ゲルググは為す術もなく無力化され、援護に入ったクリスト機の『ザクⅡ』も大破。
    ジオングの援護で助けられたエリクは、ガンダムと搭乗者(アムロ・レイ)の圧倒的な力に戦慄しつつ、クリストの救助に移る。

    しばらく後、戦闘の大勢は地球連邦軍側の勝利という形で決しつつあった。
    損耗しきったゲルググ(とクリスト機のザクⅡ)と共に母艦へ戻ったエリクに対して敗北したとは言えず、
    かといって補給すればエリクが再出撃し、無駄死にしてしまうと危惧した部下達は、「通信が繋がらない」などと嘘を吐いて時間稼ぎを試みる。

    機を降りたエリクは、太陽に照らされる地球を眺めながら、
    「水天の涙作戦は実行されたんだろうか……地球が憎くて落とすんじゃない、分かってくれ……」などと、誰にともなく呟くのだった。

205 :機動戦士ガンダム戦記:2014/07/14(月) 22:14:29.17 ID:nNxSLsmn0
    ジオン編

    一年戦争終結から約一年後、ジオン残党軍特殊部隊『インビジブルナイツ』はアラビア半島北部で連邦軍の補給部隊を強襲していた。
    インビジブルナイツ隊長のエリクが『ザクⅠ』で暴れまわる中、油断しきっていた連邦軍は為す術も無く全滅。
    その隙に部下のアイロス、フリッツの二名がMS及び物資の奪取に成功する。

    インビジブルナイツは一年戦争終結直前に『水天の涙』と呼ばれる作戦に参加していた。
    それは『月面のマスドライバー(電磁射出装置)で質量弾(隕石)を射出、連邦軍の地上拠点を壊滅させる』
    というものだったが、一年戦争の終結によって作戦は中断していた。
    ジオン残党となったエリクはジオン軍人としての誇りと、連邦軍に潜入して工作員として活動する幼馴染タチアナ・デーアへの思いから作戦再開を誓う。
    質量弾攻撃が成功すれば、残党軍に継戦能力がある事を示威し、連邦政府を脅迫してジオン残党による自治を認めさせる事が可能になるはずだった。

    幼い頃、タチアナから「かつて人は流れ星に願いを懸けた」と聞かされた思い出から、水天の涙作戦に強い思い入れを抱いていたエリク。
    タチアナの実兄でエリクの兄代わりでもあるクリスト・デーア整備長(ア・バオア・クー戦で重傷を負ったため、パイロットから整備兵に転向した)は、
    「タチアナは水天の涙作戦の実行などではなく、戦争の無い世界を望んでいる」と知っていながらも、それをエリクに指摘することは出来なかった。

    インビジブルナイツは元ジオン基地であるオデッサ基地を強襲し、連邦軍に鹵獲されていた高性能ジオン製MS『イフリート・ナハト』を奪回する。
    しかし、奪回作戦中に現れた連邦軍新設部隊『ファントムスイープ隊』には、MSパイロットとなったタチアナ = シェリー・アリスンが所属していた。
    また、ファントムスイープ隊の隊長、ユーグの搭乗する機体は手ごわく、インビジブルナイツは苦戦を強いられながらも脱出する。

    その後、残党を率いるオットー大佐の下で各地を転戦していたインビジブルナイツだが、密林地帯基地での戦闘でファントムスイープ隊と再会する。
    乱戦の最中、タチアナ機の放ったビームがフリッツ機を直撃してしまう。部下にして幼馴染でもあったフリッツがタチアナに殺された事実に苦悩するエリクだが、
    「今一番辛いのはフリッツを殺してしまったタチアナだ」というクリストの言葉を聞き、作戦決行への決意をより強固にする。

    幾度かの陽動作戦を経て、遂に水天の涙作戦が実行に移される。攻撃目標であるオーガスタ基地のレーダー施設を無力化する任務に付くインビジブルナイツ。
    タイムリミット直前に攻撃不可能な位置に存在するレーダー施設が発見されるが、それはオットー大佐が搭乗した『ガウ級攻撃空母』の特攻により破壊される。
    多くの犠牲を払い、ようやく水天の涙は地球に落下するかに思われた。しかし、予定時刻になっても質量弾が降ってこない。
    月面でマスドライバー奪取を担当していた部隊が全滅していた為である。

206 :機動戦士ガンダム戦記:2014/07/14(月) 22:16:01.35 ID:nNxSLsmn0
    オットー大佐は作戦失敗に備え、アデン基地の宇宙港からインビジブルナイツを月面へと向かわせる手はずを整えていた。
    だが拠点狙撃用のデータが失われており、質量弾攻撃で連邦軍に戦略的被害を与えることは不可能になった。
    もはや連邦脅迫という目的は達成できず、水天の涙作戦は無意味な作戦と化してしまったが、
    インビジブルナイツの一同は、フリッツやオットー大佐、そして多くの戦友達の死を無駄にしたくない一心で作戦続行を決意する。

    アデン基地に到着し、HLV(物資輸送用のシャトル)で宇宙を目指すインビジブルナイツだが、基地の周囲を連邦軍の大部隊が包囲していた。
    時間稼ぎのため、イフリート・ナハトで出撃するクリスト(イフリート・ナハトは宇宙で運用できない為、基地に放棄されていた)
    ファントムスイープ隊隊長機『ジーライン』に特攻するクリストだが、突如飛び出してきたジム・コマンドに阻止される。
    そのジム・コマンドにはタチアナが搭乗していた。通信によって兄妹は互いの存在を悟るが、そのままアデン基地の自爆に巻き込まれてしまう。
    兄と姉のような存在を同時に喪い、愕然とするエリク。

    HLVは発進に成功。月に向かうインビジブルナイツは、ジオン残党組織デラーズ・フリートから連絡を受ける。
    『星の屑作戦』を控えた彼らは援軍こそ出せないものの、ガンダムに匹敵する性能を持つMS『高機動型ゲルググ』を支給してくれた。
    また、同艦隊のエースパイロット、アナベル・ガトー少佐からも「幸運を祈る」とのメッセージが届けられた。
    (オペレーターが「メッセージが届いた」と報告するだけで、ムービーやボイスは無い)

    月面の残党組織と合流したインビジブルナイツはマスドライバー奪取作戦を実行する。
    作戦は順調に進んでいたが、ファントムスイープ隊の『重装フルアーマーガンダム7号機』によって友軍母艦であるムサイ軽巡洋艦が撃沈されてしまう。
    インビジブルナイツは単独でのマスドライバー奪取に成功するが、質量弾発射直前にファントムスイープ隊の襲撃を受ける。
    防衛戦の末、何とか敵隊長機であるフルアーマーガンダム7号機を撤退させ、隊員機のジーラインを全滅させるインビジブルナイツ。

    しかし、ガンダム7号機が単機で再度襲撃を仕掛けてきたうえ、後方からは連邦の大部隊が接近していた。
    大部隊の到着は質量弾発射に間に合わないが、ガンダムと交戦すれば撤退が遅れ、インビジブルナイツ全員が包囲殲滅される。
    隊の一同は「徹底抗戦を訴えるが、エリクは「お前たちは生きろ。そしてこの戦いの意味を見届けてほしい」と語り、
    部隊を撤退させ、自らもゲルググ単機でガンダムに立ち向かう。
    マスドライバー施設の内部でガンダムと対峙し、搭乗者のユーグと初めて会話するエリク。

    エリク「オデッサで会った時から、お前とはこうなる運命だったようだな」
    ユーグ「この戦闘は無意味だ!これ以上、悲しみを増やすな。戦争は終わったんだぞ!!」
    エリク「それで人の心が解放されるものか。勝った者には分からない……負けた者の痛みなど」
    ユーグ「命の散る悲しみなら知っている!」
    エリク「それで十分だ。お前……名は?」
    ユーグ「ユーグ・クーロだ」
    エリク「短い付き合いになるが覚えておけ、エリク・ブランケの名を……さぁ、始めよう!」

    二人は撃ち合い、斬り合いながら、タチアナ=シェリーへの想いを吐露する。
    タチアナや戦友達との約束を果たさなければならないと語るエリク。シェリーは作り物の流れ星による虐殺など望んでいなかったと語るユーグ。
    同じ女性を知る二人の男は、決して分かりあうことはなかった。

    ユーグ「あと一歩が……!」
    傷ついたガンダム7号機は火花を散らしながら、その機能を停止する。

    ゲルググの掌に乗り、マスドライバーの発射を見守るエリク。
    「作り物だとしても、願いの一つくらい……叶えてみせろ!」
    水天の涙は地球へと放たれ、遂にインビジブルナイツの作戦目的は達成された。

    同時に連邦軍の大部隊がその場に降下してきた。数え切れないほどの敵機を前に、エリクは不敵な笑みを浮かべるのだった。 (完)

207 :機動戦士ガンダム戦記:2014/07/14(月) 22:19:11.31 ID:nNxSLsmn0
    なお、漫画版だとガンダム七号機がゲルググに勝利。
    質量弾は発射されてしまうが、直前にガンダム7号機がマスドライバーにビームサーベルを突き刺していた為、
    軌道が逸れて地表には落着せず、重力に砕かれた無数の破片が流星群=水天の涙として降り注いだという事になっています。

    ゲルググを撃墜されて投降したエリクは、ジオン共和国(残党軍とは別系統のジオン系組織)の裁判で極刑を言い渡されている。
    一方、シェリー・アリスン=タチアナ・デーアはクリストの機転で命を救われており、
    連邦軍准将の計らいで「ジオンのスパイ、シェリー・アリスンは死んだ」という扱いで解放された模様。






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