ダンジョントラベラーズ2 王立図書館とマモノの封印

ダンジョントラベラーズ2 王立図書館とマモノの封印

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915 :ダンジョントラベラーズ2:2016/01/17(日) 21:28:33 ID:???
    ●ダンジョントラベラーズ2 王立図書館とマモノの封印
    PSPで2013年発売のRPG。仲間もモンスターも女の子。


    人々はかつて聖乙女ヴィトーリアの元、魔神の手先のマモノと戦っていた。
    そしてモンスターを封印書に封印するライブラという職業が生まれ、ついに魔神を異界へと送った。


    王立図書館に新人ライブラとして所属し、三日目の主人公フリード・アインハルト。
    二日はかかる仕事を半日で終えたフリードを、王立図書館の館長イリーナ・ローゼンマイアが呼ぶ。
    戦闘経験皆無のフリード。マモノマニアのフリードは研究所よりも、実際に動くマモノを間近で見たくライブラとなった。
    まだ新人ライブラにたくさんの仕事を与えられる、それほど人手不足な王立図書館。
    ここ数十年でも例がないほどマモノが大量発生し、ライブラも騎士団も目が回るほど忙しいとの事。
    そしてフリードにも危険な実践が任せられる、早く動くマモノが見たかったと乗り気のフリード。
    イリーナから騎士との待ち合わせの地図を受け取る、最初に間違ってエステのチラシを渡される。
    慌ててひったくるイリーナ。改めて地図と回復アイテムを渡され、詳しいことは騎士に聞くようにと任務を言い渡された。


    城壁と結界によって守られた王都アクティム。壁の外にはマモノがはびこるが、それでも五百年にわたる平和を保ってきた。
    そしてフリードもまた、討伐隊としてダンジョンへと向かう。


    名もなき洞窟。騎士の姿が見えず洞窟内に入るフリード。
    少し進んだところで天井が崩れ、帰り道がふさがれる。地震によって地図とは地形が変わっていた。
    ライブラは戦闘スキルがない。弱ったマモノの封印が専門で戦闘職と手を組んで、討伐を行う。
    「不運の優等生」という仇名を持つフリードは、自分の不運を恨むも念願の実戦だと気持ちを入れ替える。
    騎士を呼びながら先に進むフリード。ようやく二人の人影を見つけるが、地震がひどくなりまたも天井が崩れる。
    二人を押し倒し崩れた天井を避けるフリード。助かったという二人はフリードを見て、驚く。
    二人の騎士である女子は、同じ士官学校を受けた同級生の幼馴染だった。お尻を向けた幼馴染とそのままの体制で懐かしむ。
    騎士団長の娘で成績優秀、人望も厚いメルヴィ・ド・フロレンシア。
    能天気で単細胞、ちびっこで落ちこぼれだったが、努力で騎士科を卒業したアリシア・ハート。
    立ち上がる三人。本科が別れ付き合いも無くなっていたフリードと二人。二人は今は騎士団で、合流予定のメンバーだった。
    フリードがライブラ係のリーダーだと知り喜ぶアリシアとメルヴィ、新人ばかりだと不安になるフリード。
    昔からよくつるんでいた三人、女子二人はフリードについていけば大丈夫だと笑顔で言う。腹をくくるフリード。
    任務内容は地震の発生原因をマモノを討伐しながら探す事。フリードたちは奥へと進む。


916 :ダンジョントラベラーズ2:2016/01/17(日) 21:29:13 ID:???
    途中でゼリーを身にまとった女の子モンスター、スラピョンが現れる。現物に興奮し、止める言葉も聞かず近づくフリード。
    そのままぶん殴られ二人にあきられる。フリードに後方で指示を出すように言い、アリシアとメルヴィが戦う。
    スラピョンを倒すと封印書を掲げていたフリードが、呪文を唱える。本が輝き、マモノが光となって本に吸い込まれていく。
    「人には鍵を 魔には檻を 輝ける知恵の証ジーグドラドの名の元に 荒ぶる者よ、我が書に還れ!!」
    1ページに封印されたスラピョン。その様子にすごいすごいと喜ぶ女子二人。戦闘できる方が凄いとフリードは言う。
    満面の笑みでそれでもフリードは格好良かったと言うアリシアとメルヴィ。まだ一体目だサクサク行くぞと進む。


    先に進むとまたも地鳴り。話では一か月前の大嵐からマモノとともに増えた。騎士団だけではマモノ駆除も追いつかない。
    ダンジョンを進むと獣人二人組を見かける。ライブラのベアードとマジックユーザーのペギー。
    マモノは封印しないと倒しただけでは復活するという話が聞ける。封印管理室で、モンスターを封印書にする事が出来る。
    前作とはシステムが変わったなどの話。話が終わるとフリードに気付かず去る。これから、何度も彼らを見かける事になる。
    途中で図書館に戻ることもできる。理由がなければ無関係の人は立ち入れない王立図書館。
    そこの購買部のスイーツや雑貨は女子の間で人気だと、アリシアが興奮する。
    これくださーいと女の店員に話しかけるアリシア、出てきた今日からの新人店員のモニカ・メイシーはメルヴィを見て驚く。
    すぐに誤魔化すモニカ。モニカは安い雑貨を高級品といったり、またフリードの趣味を聞いてメモを取ったりする。
    買い物を終え出るフリードは、なんで名前を知っているのかと疑問に思った。
    図書館ではアイテム売買、チーム編成、封印書作成ができる。また教室ではメイド先生がゲームの基本を教えてくれる。


    名もなき洞窟の奥には石でできた小さな祠があった。かなりの年代物で護符がたくさん貼ってあり、固く封印されている。
    調べようとした時、地崩れで祠が壊れそうになる。さらに変異種のマモノのボス:バブルスラピョンが襲い掛かってくる。
    ぬるぺとで回避力を上げてくるが、最初のボスなので強くない。倒したら半裸のサービス絵。
    フリードが封印して、祠を見直すとカタカタと音が鳴っている。
    次に強烈な寒気を三人が感じ、気配に押されて地面に伏せる。何かが通り過ぎていったあと、すでに気配は無くなっていた。


    図書館室へと戻り、イリーナに祠について報告する。深刻な表情だったが、笑みを浮かべて三人をねぎらう。
    最後の何かを封印できていればと悔しがるフリードだったが、変異種を封印できただけでも十分とイリーナ。
    変異種についてアリシアが質問しフリードが答える。
    変異種とは何らかの原因で凶悪化したマモノ、原因は不明で研究の為に、見たら確実な封印を推奨されている。
    嵐に地震、壊れた祠、変異種、この国に異変が起きようとしている。イリーナも調べておくと言い、次の任務を与えられた。
    王都の東にあるアバディーン遺跡でマモノが大量発生し、さらに地鳴りも続いている。治安維持と情報収集の任務。
    メルヴィとアリシアを当分、貸すように騎士団に言っている。また途中で冒険者がいたらスカウトするように言い渡された。
    遺跡に行く前、いまだに取り逃した事を悔いているフリード。昔から完璧主義だったねとメルヴィ。
    知らない事があるのが嫌なだけだとフリードが返事すると、だからライブラになったのと二人は聞く。
    巻き込んだことを謝るフリードに、三人でチームを組めると喜ぶアリシアとメルヴィ。フリードも二人で良かったと言った。


917 :ダンジョントラベラーズ2:2016/01/17(日) 21:30:12 ID:???
    ■第一章 邪気眼の少女


    アバディーン遺跡。薄暗く埃っぽいうえ、地震のせいで地面に穴が開いている。先に進むと独り言をつぶやく少女がいた。
    運命の刻印だの世界の終末だのと、フリードが近づくと悲鳴を上げ逃げる。捕まえ自分たちは魔物の討伐隊だと言った。
    呪われし運命を背負う乙女リリアン・クレイパーと名乗った。近づくものはみんな呪われるのだと告げる。
    意味がさっぱり分からないが、とりあえず一般人ならここは危険だから帰ろうと三人。触らないでとリリアンは逃げた。
    洞窟を進むとリリアンを見つけ捕まえる。私は忌み児だからマモノだろうと近づく者は紅蓮の炎に焼かれるのだとリリアン。
    呪いって何だ?と聞くと、咎を背負う運命の乙女で唯一救えるのは美しき死の国の王ディオニール様だけだとリリアン。
    そういう設定なのかと、一緒に帰ろうとフリードが近づくと地鳴りが起こる、やはり私は呪われているとリリアンは逃げる。
    また先に進みリリアンに追いつく、フリードが地鳴りは呪いの事について聞くと、しどろもどろになるリリアン。
    根拠はあるのかと聞くと、刻印が体に刻まれているとリリアンが言う。見せてみろと言うと、また挙動不審に。
    もう王都に戻ろうとフリードが近づくと、一人でひっそり死ぬの、放っておいてよー!と襲い掛かってくる。
    ボス:リリアン。石つぶてが痛いが、そんなに強くない。倒したらサービス絵。
    お尻に刻印があるというが、ただの虫刺されだった。薬をつければ治った。
    「私、ホントに呪われてるんだもん…」聞けば、いつも一人ぼっちで親からも困った子だといわれる。
    それは呪われているからで、一人でいたいと。フリードはリリアンを討伐体に誘う。
    あなたも不幸になるというリリアンに、自分は元々不運だと言い返すフリード。
    それにリリアンはスピエラーという特殊なスキルを持った戦闘職だと、もし入ってくれるなら歓迎するとフリードは言った。
    アリシアとメルヴィも仲間が増えると嬉しいと歓迎、嫌なら置いていくと言うとリリアンは行きますと大声で言った。
    リリアンがパーティーに加わった。
    途中でベアードとペギーに遭遇。鑑定とエンチャントの話、以前と同じくこちらに気づかず去っていく。


    図書館に戻り、リリアンに学校についてフリードは尋ねる。連絡しないといけないと言うとしぶしぶ話し出す。
    学校にはいかず、ずっと家で絵を描いていたらしい。両親も忙しく、ずっと一人だったと。
    なら討伐隊に入っても大丈夫だな、よろしくとフリード達。でも親には連絡しておけよと言うと、わかってるとリリアン。


    アバディーン遺跡の奥にも変異種のボス:ジュエラーズがいる。倒すとサービス絵。
    ちなみにマモノからは人間は追いはぎのような物だと思われているらしい。
    その奥に名もなき洞窟にもあった石の祠があった。すでに壊れなんの力も感じなかった。


    図書館に帰りイリーナ館長に報告。祠が壊れていたのは悪い知らせだが、リリアンが仲間になったのは喜ばしいと褒める。
    全員に一人一部屋貸し出され、明日まで休むように言われる。個室を貰えて喜ぶアリシア。
    アリシアがリリアンの部屋に遊びに行くと言い、嫌がるリリアンだったがおいしい限定おやつに負けて押し切られる。
    これからも仲間が増えるといいねと言うメルヴィ、メルヴィの負担も減るからなとフリード、メルヴィは顔を赤くした。


    夜、持ち帰った護符について一人、部屋で調べるフリード。そこにイリーナ館長が入ってくる。鍵はマスターキーで開けた。
    そしてイリーナはやっぱりと言い調査していた護符を取り上げる。討伐隊のリーダーとして体を休めるのも大事だと告げた。
    護符については研究所の人々が調べている、ただ王宮の書物にも祠に関する事は一切書かれていない。
    まだ調べようとするフリードを一喝し、調査は任せて討伐隊に今は全力を尽くしなさいと言う。これでも館長なのだからと。


918 :ダンジョントラベラーズ2:2016/01/17(日) 21:30:51 ID:???
    ■第二章 逃げだしたメイド


    話声にフリードが目を覚ますと、なぜか寝間着姿のアリシアとメルヴィがいた。
    メルヴィが止めるのも聞かず、アリシアはベッドにもぐりこんだり、服に手を入れたりする。
    寝たふりでやり過ごそうとしたフリードもさすがに起きる。
    元気に挨拶するアリシアに、どうやって入ったと大声で言うと、マスターキーが落ちてたとアリシアが言った。
    あのドジッ子館長がとフリード。とにかくもうこんな事はやめろと言うフリード、ふてくされるアリシアと謝るメルヴィ。
    もう俺たちは大人なんだから、節度を持てとフリードは言い、もう朝ごはんだからと部屋から出した。


    館長室で次の任務を与えられる。次は王都の西のプリズレンの森、港につながる交通の要所である。
    重要な場所で騎士団も重点的にマモノの駆除を行っているが、それでも今は旅団が襲われるらしい。
    マモノの増加スピードが速いという。今までフリード達が行った二か所も増加が速かったが、今は増加を抑えられている。
    どうやら変異種を倒すと増加スピードを抑えられるようだ。
    次はプリズレンの森の治安維持の為、変異種を探し討伐する事。フリード達は森へと向かった。


    プリズレンの森の入り口の近くには、今は使われていない番小屋があった。
    またある通路は獣人のベアード調査隊が調べている最中で、通れない。
    道の途中で切り株に寝転がり、ぼうっとしているメイドがいた。話しかけてもやる気がなく、適当な返事しかしない。
    お仕事したくなーいとか言い出している。制服から王立メイド隊と呼ばれる、戦闘もできるメイドだとわかる。
    あの子おいかけるなんて面倒くさーいとそのまま眠りだした。置いていても大丈夫だろうと、フリード達は放っておく。
    森を進むと人影を発見。他のダンジョンでも見た壊れた封印の祠の上で、メイドが座ってシュークリームを食べていた。
    話を聞くと、祠に関しては解らないらしい。続けて名前や王立メイド隊の人間か聞くが、黙秘ってことでと答えない。
    逆にこちらについて聞かれるので、図書館の討伐隊と名乗る。
    あそこは不味いとメイドは言いだし、とりあえず怪しいので一緒に来てもらうとフリードに、逃げの一手と呪文を唱える。
    「ダルダルダールデロデロリン…怠惰な人間になーれ!」そういって殴られるフリード。
    突然、なにをすると怒ろうとするが、どんどん言葉が遅くなっていく。三十分ぐらいで切れるからとメイドは去っていった。
    追いかけようとするが、途端にどうでもよくなるフリード達。そのまま森の中で眠りについた。
    そしていくらかの時間が過ぎて飛び起きる。やる気を奪う能力、もしかしたらマモノかもしれないと追いかける事にする。
    さらに奥に行くとあんパンを食べているさきほどのメイドがいた。図書館に出頭するよう言うが、館長さんが怖そうと拒否。
    ならいいとそのまま戦闘になった。ボス:野良メイド。掃除で速度をあげたり、子守歌で眠らせたり、スロウ攻撃をする。
    倒すとサービス絵。捕縛して、詰問するフリード。名前はコネット・サントノーレ。王立メイド隊所属。
    なぜ最初から言わなかったと聞くと、脱走したのだと答えた。理由をこたえようとしないので、とりあえず図書館へ。


919 :ダンジョントラベラーズ2:2016/01/17(日) 21:31:53 ID:???
    イリーナ館長から、確かに届け出が出ていると聞く。おやつを食べずに逃げればよかったと、コネット。
    お昼の前のおやつとお昼のおやつと昼後のおやつと、あと三時のおやつもあるという。
    脱走した理由は、潜入先でつまみ食いし契約を解消。メイド長より一か月のお菓子禁止令。この罰を不服として隊を脱走。
    そんなくだらない理由と言うフリードに、乙女心が分かってないとコネットは猛弁、仲間もおやつ禁止は辛いと賛同する。
    潜入先ではおやつが食べれなかったからだと抗弁するが、つまみ食いだけではなく。
    ジャムやフルーツまで食べつくしたとイリーナ館長が言うと、さすがに弱った。
    そこにフリードが討伐隊ならおやつの時間もあるぞと、誘う。さらに王立図書館の購買部のスイーツも普通に買える。
    やらせてください!と逆に頼んでくるコネット。イリーナ館長がメイド長に話をつけるらしい。
    超ラッキーと、ほっとしたらお腹がすいたとあんぱんを食べようとするが、マモノを倒してからだとフリード。
    今度こそプリズレンの森の変異種を討伐するとフリード達は決める。
    森の獣人の調査隊が引き上げたので、そちらに向かうことにした。コネットがパーティーが加わった。


    プリズレンの森を進むと、どこからか美しい歌声が聞こえる。音の聴こえる方に進むと二人の少女がいた。
    こちらに気づいて歌を辞めたので邪魔したなと、フリードはライブラと名乗る。歌っていた少女はユーニ・コルテク。
    もう一人はメフメラ。ユー二は笑顔で自己紹介、メフメラは帽子をかぶったままぎこちなく挨拶した。
    二人は旅人ではなくアクティムの人間、ユーニはリックの酒場で働いていて、メフメラは町外れの炭焼き小屋に住んでいる。
    二人は大親友だとユーニは答える。ここはマモノが出るので早く帰る様にとフリードが言うと、心配いらないとユーニ。
    それはメフメラがいるからだと続ける。理由を答えようとするが、メフメラが止める。
    ごめんとユーニは、メフメラとともに帰っていく。今度リックの酒場に遊びにおいでねとユーニ。
    例の獣人の二人組がいた。メイドの諜報機関がある、挑発でターゲットを取る、隊列の話、フリード達に気づかず去る。
    森の奥に変異種ボス:花の妖精がいた。妖精マーチで攻撃力を下げ、気絶+防御力ダウンのハートブレイクショットが強力。
    倒すとサービス絵。マモノが増えた理由は変異種もわからないらしい。


    王立図書館。森のマモノの増殖は収まった。なかなか立派な討伐隊になったとイリーナ館長が褒める。
    他の討伐隊からも、例の封印の祠がいくつか見つかったと報告。どの祠も地鳴りの前後に内部から破壊された形跡があった。
    引き続きこちらで調査を行う、破壊されてないなら最優先で保護作業を行う。とりあえずマモノ討伐を続ける事になった。
    話が終わってないのに切り上げて、ご飯を食べに行くコネット。あなたの不運、それとも人徳?とイリーナ館長が笑った。


    夜、報告書をやっているフリードの元にイリーナが来る。今はこういった仕事はしなくてもいいとイリーナ。
    ちゃんと体力を残す事が大事と言う、そして一本の水筒を置く。万能健康飲料ヒパネラ茶、イリーナが手作りしたもの。
    頂くがすごくまずい、イリーナも飲んで失敗だと理解し言い訳しながら持って帰ろうとする。
    体に悪いものは入ってないのでフリードは貰っておく。勝手にしなさいと、顔を赤くしてイリーナは去っていった。


920 :ダンジョントラベラーズ2:2016/01/17(日) 21:32:32 ID:???
    ■第三章 図書館に潜む影


    暗闇の中、ワタシのカケラがもうすぐ集まると笑う少女の声。


    フリードは今日は休養日。朝早くに起きたフリードは、自室で変異種のデータを洗い直す。
    変異種の元はピエルタンの古塔近くに出現する、古塔は三年前にも変異種が出ていた。
    変異種とは何らかの理由で狂暴化したマモノ。
    分かるのは一か月前の大嵐から、マモノの大量発生と変異種の発生が起こっている。
    もしかして黒幕がいるのかと考えるが、例え国一番の魔法使いでも無理だと考えなおす。
    魔神ならできるが五百年前に消滅している。そこにリリアンがノックして入ってくる。
    厨二病発言をするリリアンに、おはようと言い、リリアンもまた小声でおはようと言った。
    今日は休みだがイリーナ館長から呼びだしがあると伝えに来た。ラップル神殿に変異種が出たと。
    その情報に喜ぶフリード、レアなマモノに何度も会えるなんて、やっぱりライブラになって正解だったという。
    支度するフリードに、何か言いたげなリリアン。聞くとフリードはちょっと凄いと言う。
    マモノオタっぷりに引くところだろとフリード。
    好きな事に夢中になれるって凄いとリリアン。でもこの趣味のせいでずっと変人扱いだったとフリードが言う。
    引きこもって研究していた、アリシアとメルヴィがいなかったら友達なんてできなかった。私と同じとリリアンは呟いた。


    フリードが館長室に行くと、すでに全員そろっていた。早速話し始めるイリーナ館長。
    ラップル神殿で旅行者の団体が、変異種のマモノに襲撃された。
    ラップル神殿は観光地で、観光協会から早く入れるようにしろとせっつかれている。
    というわけで休暇は取り消し、今すぐ言って早く倒してほしいとイリーナ。
    朝ごはんもまだなのにと落ち込むコネット。ならおやつに持っていこうとアリシアが言う。
    ピクニックじゃないぞとフリードが言うと、同じ行くなら楽しいほうがいいとリリアンは言う。
    王立図書館を出て、ラップル神殿に向かう途中、誰かの視線を感じた。だが探しても見つからなかった。


    ラップル神殿、進むと後ろから足音が聞こえる、気配丸出しの尾行。先を進むと道具袋を背負った少女を見つける。
    尾行した人物かと思ったが違った、フリードがライブラだと名乗ると少女も名乗る。
    少女はスフレ・トゥイニー、旅するお店ペギー商会3号。つまりダンジョンで会える道具屋であった。
    観光名所で商売するつもりが、誰もいないと困惑していたが、フリード達を見て笑顔になる。
    買い物をすると自信満々に不細工な粘土塊を見せる。幼稚園児の工作かとフリードが言うと、違うとスフレ。
    ペギーの特性夫婦茶碗ペアで11220ゴールド。かわいいのに、いっぱい仕入れたのに全く売れないと落ち込むスフレ。
    いずれ同じ趣味の人にあえると元気づけ立ち去るフリード、またペギーグッズ仕入れておくからねとスフレも立ち去った。
    先に進むとやはり気配を感じる。扉を開けて、その前で待ち伏せする。すると扉を開けて入ってきた少女が勝手にこけた。
    フリードが立ち上がるのに手を貸すと、フリードさんは優しいとメモをし始める。購買部のモニカだよなとフリードが聞く。
    城門から尾行してたのかと言うと、慌てるモニカ。見なかった事にと言うモニカ、不自然にメモ魔だし何者だとフリード。
    言えませんと黙秘するモニカを、フリードは館長の元まで連れていこうとする。
    報酬が入らないと家がなくなると、ぶつぶつつぶやくモニカ。
    皆さんにはすべて忘れていただきます!と戦闘。ボス:モニカ、カウンターで沈黙にしてくる。
    倒すとサービス絵。縛り上げて、くすぐって吐かせる。
    図書館勤務である以上、どこかのスパイの可能性がある。何か事情があるのだろうと、説得し一緒に図書館に帰った。


921 :ダンジョントラベラーズ2:2016/01/17(日) 21:33:32 ID:???
    図書館室。モニカを睨み付けるイリーナ館長。モニカは騎士団の紹介でアルバイトしに来た。
    目的はお金、モニカの家は両親が1750万の借金を残して蒸発。弟妹をたくさん抱えていると言う。
    ただ泥棒などをしに来たのではなく、フリードの調査が仕事だった。
    フリードの女性関係などの素行調査、依頼したのは王立騎士団長、メルヴィの父親だった。
    騎士団長はメルヴィの事を大事にしており、メルヴィが近衛隊を断り討伐隊になった事を反対していたとアリシア。
    大声で止めるメルヴィ。モニカはメルヴィに近づく男性の調査を行っていた。特にフリードとは仲が良いので念入りに。
    絶対に許さないと怒るメルヴィ、フリードが落ち着かせる。
    モニカは報酬と引き換えにメルヴィの父からフリードの素行調査を頼まれた。
    機密情報を流したりはしていないし、商売もきちんとやっていた。
    本当は悪いことだとわかっていたがやってしまった。ご迷惑をおかけしましたと謝罪する。
    身分を偽った以上、購買部のバイトは首。モニカ自身も団長と話し合って止めて、もっと真っ当な仕事につくと決めた。
    だがフリードは今まで通り調査報告するように言い、これからはスカウトされて討伐隊の一員として働くように言った。
    調査員の仕事もきっちり行い報酬を貰い、さらに討伐隊として働けばいいと。
    イリーナ館長も見てみぬふりをすると言った。改めて仲間になってくれとフリード。がんばります!とモニカは喜んだ。
    観光協会が急げとうるさいらしい、フリード達も神殿へと向かった。モニカがパーティーに加わった。
    またここから、購買部の隣に依頼部が出来た。アイテムやモンスターを倒すと、アイテムがもらえる。
    購買部は、ショッパーベアードという獣人が店員になった。モニカの事よろしくと頼まれた。


    一度、神殿に行ってから図書館に戻るとメルヴィが不安な顔をしている、フリードが部屋で二人きりで話す。
    前に話していた近衛隊を断り討伐隊になったこと。メルヴィはエルトリシア女王の親衛隊の話を断っていた。
    王族側近は騎士としてこの上ない名誉。だがメルヴィは討伐隊になるために騎士団に入ったと言った。
    実戦主義とは国の事を考えているんだなとフリードが感心。そんな立派な動機じゃないと顔を真っ赤にして慌てるメルヴィ。
    俺と同じマモノオタクとかと聞くフリード、メルヴィは突然、フリードを抱きしめた。好きなのはマモノじゃないよと囁く。
    騎士団も親衛隊になるのも子供の頃から決まっていた。王家を守る立派な魔法使いになることが自分の道だと信じていた。
    だがフリードにあって、フリードとともに冒険したいと思うようになった。そういってフリードの胸に顔をうずめる。
    がんばるから、もっと強くなるから、一緒にいさせてとメルヴィ。返事をする前に、アイス買ってきたよーとアリシアの声。
    慌てて離れたメルヴィ。二人は一緒に仲間の下に戻る。ただ親父さんとは仲直りしろよとフリード、メルヴィは約束した。
    夜。自室で休んでいたフリードの元に、扉の隙間からメモ。内容は重要な件があるので、すぐにくるようにとコネット。
    コネットの事だから重大な事ではないだろうと部屋に向かう。入ると半裸のコネットがベッドにうつぶせになっていた。
    部屋ではいつもこの格好らしい。高級マッサージゲルを手に入れたので体に塗ってほしいとコネットが言う。
    帰ろうとするフリードに懇願するコネット、仕方ねーなとフリード。途中から本気を出してコネットに悲鳴を上げさせた。


    ラップル神殿で獣人二人組を見かける。個々にはユニークスキルがあり、ライブラ専用装備の大封印書の話をして去る。
    神殿の奥で変異種ボス:グレムリン、高い攻撃力を持つ。倒すとサービス絵。ここにも封印の祠が破壊されていた。
    調べているとライブラの書が震えだし、強い熱を発する。次の瞬間、邪悪な気配を感じ部屋を飛び出す一同。
    中に入っても、すでにいない。ライブラの書にすら影響を及ぼすほどの存在、まさか……とフリードは思い当たる。


    夜の図書館に帰還したフリード達。モニカの歓迎会をすると女子達、モニカはお金がないと言うがそれなら経費で落とす。
    仲間たちを先に行かせフリードは一人、館長へと報告に行く。だが館長室にはおらず、書置きで王宮に行くと書かれていた。


922 :ダンジョントラベラーズ2:2016/01/17(日) 21:34:37 ID:???
    ■第四章 孤高の騎士


    五百年前にライブラ達はマモノを封印し数を激減させ、魔神さえも異界の彼方に葬った。今は弱いマモノしかいない。
    二百年ほど前に書かれたロムレア王国建国史にはそう書かれている。だがそうじゃないとフリードは考えた。
    玄関ホールにイリーナが戻ってくる。今戻ってきたのかとフリード、イリーナは王宮の大神官とずっと直談判していた。
    封印の祠にいた物の正体、魔神。ライブラの書に影響を与えるほどの存在はそれぐらいしか思い当たらないというフリード。
    先入観に囚われ誰も思い当たらなかった、異界に追いやったはずの存在がずっと王国の近くで封印されていたとイリーナ。
    王宮の大神官たちは、その事実を知ってずっと隠ぺいしてきた。五百年前、ヒトは魔神の肉体を滅ぼすのが限界。
    魂は存在するだけでヒトにもマモノにも大きな影響を及ぼす。そこでその魔神の魂を九つに分割し、それぞれ祠に封印した。
    魔神の力を利用するものが出てくるのを恐れ、ずっと隠してきた。騎士団たちも破壊された祠を四つ発見している。
    おそらく五百年の間に封印が弱まり、そこに一か月前の大嵐によって封印の祠の一つが壊れてしまった。
    解放された魔神の魂は、マモノと地震によって次々と祠を壊しまわった。
    フリード達と騎士団が発見した壊れた祠の数は、合わせて八つ。封印の祠はあと一つ、それが壊れれば魔神は解放される。
    残り一つの祠の場所は大神官たちでも解らない、もしかしたらピエルタンの古塔になら書かれた古文書が残っているかも。
    ピエルタンの古塔は昔から狂暴なモンスターが多かった地域、気を付けるようにとイリーナ館長。フリード達は向かう。


    図書館にシスターが依頼部に依頼をしに来た、自分たちがやるからとフリードが話を聞く。
    彼女の名前はフィオラ・マーシュ、マーシュ教会で孤児院を運営している。
    毎年、子供たちと祭壇にお供えするキタスミレの花を手に入れてほしいとの依頼。
    花が生える場所はピエルタンの古塔の天辺。マモノが出たので今年は立ち入り禁止になってしまった。
    見かけたら摘んでくるとフリードが言うとフィオラは礼を言い、神の御加護がありますようにと祈った。


    ピエルタンの古塔。途中で魔法によって鍵をかけられた扉があり、通れず別の道へ。また書庫も鍵がかかって本を取れない。
    探索すると通路に書庫の鍵が落ちてるのを見つける、フリードが拾おうとした時、マモノが現れ、一瞬で奪っていった。
    先に進むと先ほどのマモノを発見。こちらに気づいていないので戦列を整え、攻撃を開始する。
    だが突然、横から同時に甲冑を着た女騎士が現れる。「なぜ剣をむける!? さてはお前たち、擬態したマモノだな!」
    そのままボス:黒騎士と戦闘。攻撃力が高いうえに、魔法使い系の獣人を連れている。倒すとサービス絵。
    捕らえてようやく図書館のライブラである事を伝える。イリーナ館長を知っており、誤解を理解した。
    名をグリシェリーナ・エフレノア、通称グリシナ、フリーの冒険者。
    グリシナもさっきのマモノを追いかけていたらしく、素早いので待ち伏せしていた。
    こんなところまでマモノ駆除にと聞くグリシナに一通りのことを話す。
    ずっと塔にこもっていたため、外の事を知らかったグリシナは自分にあきれる。
    二か月ほどここにこもって修行していたらしい。民のために戦う事は好きだが、今は別の目的があって戦っている。
    (サブイベントで聞けるが、レベルを上げてリセットで戻すを繰り返す事でなれるクラウンの称号を目指していた。)
    マモノはフリード達に任せ、この古塔を回ってそんな祠がないか調べてみると言って去っていった。
    例の獣人二人。レベル15でクラスチェンジできる、マジックユーザーはチェンジ先が多い、メイドの支援能力は重要。


    図書館に戻ると、アリシアがグリシナに関して思い出した。騎士科を首席で卒業した者は廊下に写真を貼られている。
    グリシナも貼られており、百枚以上あって唯一の女性、さらに過去最高の成績で卒業した。
    アリシアにとって憧れでもあり、頑張ろうと決意する。
    もう一度、ダンジョンに行ってから図書館に帰りつくと、気が付くとさっきまでいたアリシアがいない。
    図書館に入るはずだからと、とりあえず解散。
    マモノについて本を読んでいるフリードが物音に気づいて中庭を見ると、アリシアが剣を振っていた。
    フリードに気づくとせっかく秘密の特訓なのにとアリシア。


923 :ダンジョントラベラーズ2:2016/01/17(日) 21:35:12 ID:???
    グリシナに影響されたらしい。騎士科では女の子は一人で、さらに落ちこぼれだったアリシア。
    努力して卒業する頃には四十人の十五位までたどり着いた。
    アリシア自身も満足していたが、同じ女子であったグリシナは首席で卒業した。
    女子だからと言い訳せずもっと強くなろうと思ったという。
    凄いというフリードに、アリシアはフリードとメルヴィのほうがすごいと返す。
    二人とも頭がいいからせめて力で二人と並ぼうと、騎士科に入った。
    だからそこがすごいのだとフリードが言うと、よくわからないという顔をするアリシア。
    もっと強くなったら教えるとフリードは言った。


    古塔で変異種中ボス:セイレーンを追い詰め戦闘。速いうえに、列攻撃のエアタービュランスは一撃でやられかねない威力。
    倒すとサービス絵。鍵は食べてしまったと言いだすセイレーン。腹から出すには引き裂くしかと考えるフリード。
    きっと封印したら出せますと焦るマモノ。封印すると本当に出てくる。書庫の鍵で、扉を開けて古文書を手に入れた。


    図書館で解散し、館長室に向かうフリードは本番はここからだと呟く。館長室に声を掛けると、返事がない。
    また留守かと部屋に入ると、イリーナ館長がソファで眠っていた。
    ここの所ずっと寝ていなかったからなと、フリードは一人で古文書を読み始める。
    ここにいても邪魔かと考えなおし部屋を出ようとするが、イリーナの抱きしめている本に目が行く。
    タイトルは『王立図書館と魔法の本』。
    目を覚ましたイリーナは、自分が居眠りをしていた事に気づき真っ赤になる。気にせず古文書を差し出すフリード。
    イリーナは咳払いし解析を始める。フリードはグリシナの事を報告、イリーナの同級生で学科は違えどライバルらしい。
    王立図書館と魔法の本について聞く、少し照れながら愛読書だと答えるイリーナ。
    フリードもその本を読んでライブラを目指すようになったと言った。
    私と同じと答えるイリーナ。児童向けの内容だが、ライブラがマモノを封印するだけでなく、ヒトとマモノの仲介役もする。
    他の本ではマモノはただの悪役だが、この絵本ではマモノにも個性があり話せる相手だった。
    イリーナもライブラを目指していたが、この職業は完全に素質の問題で、イリーナにはそれがなかった。
    それでも努力した結果、館長という座にいた。思い出話は置いておいて、古文書の解読に取り掛かる二人。


    朝の図書館。一同を集めてこれからの話をするイリーナ館長。残り一つの封印が壊れれば、魔神の魂が復活する。
    その前にそこだけは結界で完全に封じる。イリーナは王家から借りてきた聖杖ケリュケイオンを見せこれを媒介に結界を貼る。
    結界術はイリーナが使うが、少しの消耗もすることができない。フリード達でイリーナを警護しないとならない。
    最後の祠はピエルタの古塔の屋上、封印された扉を開いた向こう側からいける。


    ピエルタンの古塔の一階の封印された扉を開けるイリーナ。先に進むと地鳴りが響く、どうやら時間は残されていない。
    最上階でキタスミレの花を発見し、摘んでいく。


    王都の郊外にあるマーシュ教会。
    その孤児院にはたくさんの子供たちがおり、小さな子供は遊びまわり大きな子供は聖書の勉強をしていた。
    勉強を見ていたフィオラはフリード達に気が付くと、近寄りあいさつした。キタスミレの花を渡すとお礼を言うフィオラ。
    子供達も次々と礼を言う。皆で食べようと思ってとアリシアがクッキーを差し出す。
    フィオラは子供達を座らせお祈りをささげるように言った。
    家の弟妹たちとは違い素直な子供達だと感心するモニカ。リリアンが離れた所に、影のある子どもを発見した。
    ペンギンのような人形を持った女の子。
    フリードが声を掛ける。おさげの子と言うと、おさげじゃなくてリゼ、リゼリエッタ・マーシュと名乗った。
    血の繋がりはないが、ここにいる子供はみんなフィオラの弟妹でマーシュらしい。
    それを言うとリゼはまた手を動かし始めていた。


924 :ダンジョントラベラーズ2:2016/01/17(日) 21:35:50 ID:???
    ブドウの蔓で籠を編んでいる。とてもいい出来の物だが、これは趣味なのかと聞くと、お金の為だと答えるリゼ。
    ブドウの蔓で作った籠はわりといい値段で売れる、つまり内職。フィオラはのんびりしているのに、こんなことをと聞く。
    フィオラは神様を信じているからだと。神様を信じていれば、きっと寄付も集まるのだと。リゼは信じられなかった。
    リゼは神様を信じない、施しを受けて生きるのは嫌。フィオラが駆け寄り、悲しげな顔でリゼの手を取る。
    フィオラがリゼに出会えたのも、姉妹になれたのも神様の導きだとフィオラ。
    こうしてキタスミレの花を手に入れたのも善意と神様の加護があったから。
    リゼは私がここにいるのはお姉ちゃんが拾ってくれたから、私が信じてるのは神様じゃなくてお姉ちゃん。
    その花も神様じゃなくてその人たちが持ってきたもの。バザーまでに籠を作らないといけない。
    お金の心配をしなくてもいい、皆の善意と神様が良い様にしくれるとフィオラ。
    皆と一緒におやつを食べましょうと言うが、リゼは話を聞かない。
    その後もフリード達は子供たちとすごした、帰る前にリリアンがリゼにシンパシーを感じたらしく、よろしくと言った。
    別れの挨拶をする皆にまたバザーには来てくださいと、神様の加護がありますようにと祈った。


    フリードが町を歩いているとリゼが走っていた。城壁の外に出ようとするので腕をつかんで止める。でもリトがとリゼ。
    リトはリゼがいつも持っていたペンギンのような人形。同じ孤児院の男子に取られ、12にもなって人形遊びなんてと。
    今日にも返してくれないので、聞いたら捨てたと。フリードがその男子にどこに捨てたのかと聞くと、聞いてないと答える。
    何も一人で探さなくてもと言うと、誰にも手伝ってもらいたくないとリゼ。外にはマモノも出る戦えないなら戻るぞと説得。
    孤児院に行くと年長の少女ヒルデが、人形を取った少年オットーを連れてきた。フリードがリゼに自分の口で言えと言った。
    勇気を出してリゼが自分からどこにやったのか聞く、オットーは謝り、投げて遊んだら木の上に引っかかったと言った。
    指さした場所は木の天辺。あんな所にと怒るリゼ、あれはフィオラからもらった大切な人形で宝物なのだと。
    オットーも悪いが、下の子たちと遊ぶ仕事をしないリゼにも問題があるとヒルデが言った。
    皆リゼがフィオラに特別扱いされ、我儘を許されていると思われていると、リゼは黙ってしまう。
    そこにフリードが止めに入る。色々言い分はあるがリゼはあの人形が大事で、オットーは悪かったと思ってる。二人は頷く。
    フリードは木を登り、人形を取っておりた。リトを受け取り喜ぶリゼ。
    フリードは人形が大事でも友達をないがしろしちゃいけないと言った。
    だがリゼはお姉ちゃんとリトがいればそれでいい、放っておいてとそのまま走って行った。


    ピエルタンの古塔。最上階の個室の部屋で封印の祠を発見、まだ壊れていない。すぐに扉の外に強いマモノの気配を感じる。
    イリーナに結界を任せて、フリード達は扉の外へ。変異種ボス:ガーゴイル、能力ダウンの踊りと列攻撃の大震脚を使用。
    倒すとサービス絵。部屋の中に戻るとイリーナが結界を貼っている最中、だが時すでに遅く魔神が現れる。
    フリード達とイリーナを吹き飛ばす魔神。みーんな死んじゃうのと高笑いする声。
    強大な魔力、少女の笑い声をし続けヒトをあざ笑う魔神。イリーナ館長が立ち上がり、魔法を放つ。
    すると悲鳴を上げて魔神が消えていった。


    気絶したフリード達、そこに騎士団とグリシナが現れる。結界を貼り直し、フリード達の傷の手当てをした。
    イリーナは特に重傷で、治療の為に先に帰らされた。フリード達も帰還する。


    図書館でイリーナ館長を心配するフリード達。みんな疲れているのに、部屋に戻らずロビーで待ち続ける。
    暗くなる一同を励ますフリード。そこにイリーナとグリシナが戻ってくる。
    もう大丈夫と言うイリーナに、数日は絶対安静だとグリシナ。心配性ねと言い部屋に戻るイリーナ。
    グリシナいわく、体力も魔力もほとんど失っていて動けなくてもおかしいくらい。それなのにいつもと同じ表情をしている。
    突然グリシナが討伐隊に入りたいと言った。国の大事であり今は一人の騎士として戦うべきであると。
    魔神を封印したとはいえ、増えたマモノや変異種はまだまだいる、手が多いにこしたことはない。
    フリードは大歓迎だと言い、アリシアも喜ぶ。
    そして一同は解散し部屋に戻った。グリシナがパーティーに加わりました。


925 :ダンジョントラベラーズ2:2016/01/17(日) 21:38:27 ID:???
    ■第五章 運命の姉妹


    ピエルタンの古塔の封印から数日。一人調べ物をしていたフリードの元に慌てたグリシナが来る。
    一緒に行くと館長室で、イリーナが普通に立っていた。
    絶対安静のはずと聞くと自分の体は自分が一番わかっていると休もうとしない。
    フリードからも休むように言ってくれとグリシナ、だがイリーナは聞く耳持たず。
    そんな心配性だから首席での合格を私に取られるのよとイリーナ。
    怪我を押して行動し体を悪くするのは愚かな事、焦らず冷静になってくれとグリシナは言う。
    司令官は私で、それ以上は越権行為だと口を止めさせた。
    言いすぎだろとフリード、それに魔神はすでに封印し騎士団が守りを固めている。
    無理を押す理由はないはずとフリード。だがイリーナは必要があるから動くのよとほほ笑んだ。
    古代の錬金術師の精鋭たちが作った祠が、大嵐で壊れると思うと言った。
    だれかが魔神の力を利用しようとして祠を壊した。しかし魔神の力は人間の手におえるような物ではない。
    それを行ったのは人ならざる者、獣人。その証拠に獣人の故郷ホラムシャハルの里では邪神が祀られているとイリーナ。
    獣人は友好を結んでから一度も敵対したことはない。だがイリーナが言うには、邪神が魔神の復活を手助けしていると。
    一刻も早く倒すべきだと言うイリーナ。信じられないなら直接確認すればいいと続けた。
    皆をロビーに集めようとしたとき、ロビーから女性の声が聞こえた。聞き覚えのある声はフィオラのものだった。
    行ってみると焦った表情のフィオラ、リゼが行方不明だと言う。騒ぎを聞きつけメンバーが集まる。
    いなくなる前の話を聞くと、毎月寄付してくる方がいたが来月から寄付を打ち切りたいと申し出てきた。
    そうなれば教会も孤児院も閉めなければならない。
    その話を聞いたのではないかと。行方に心当たりはないかと聞くが、信託ではこの城壁内には気配はないとの事。
    リリアンが信託の届かない日の当たらない場所に行ったのではないかと答えた、モスタルの地下墓地かとグリシナ。
    先月モスタルの地下墓地に慰霊祭で行ったことがある。
    フィオラはすぐに行こうとする、だがあそこはマモノの危険な場所、代わりにフリード達が行こうとする。
    ところがイリーナが現れ、そんな暇はないと止める。いくら館長の命令でも救助が先だとフリード。
    グリシナも目先の者を助けるのが騎士だと賛同。
    情ではなく理性で動くのが司令で、従うのがあなたたちの役目でしょうと言いあう。
    フィオラが国の守護も大事な仕事で自分が助けに行くと去っていく。
    礼を言い出ていくフィオラ。イリーナの命令には従えないと、フリード達も向かう。


    図書館を出て、入るとやはりイリーナも詫びを入れておくべきだとフリードが仲間たちに言う。
    フリードは何も間違ってないよとアリシア。
    だがグリシナも、正義を掲げるだけでは隊を率いる事は出来ないとイリーナに報告すべきと言った。
    イリーナも怪我で焦っているのであろう。
    館長室の扉の前に立つと、中から苦しむ声が聞こえる。入るとイリーナが苦悶の表情をし苦しんでいた。
    フリードに気づくと、いつもの笑みを浮かべるイリーナ。大丈夫なのかと聞くと大したことはないとイリーナ。
    それよりさっきは言い過ぎたとイリーナは謝る。あなたが正しい道を選んでくれて良かったとイリーナは微笑む。
    もっとなにか言われるかと思っていたフリードは、拍子抜けする。イリーナが謝罪するのは初めてだとフリードは思った。


    モスタルの地下墓地。道を進むと足音がする、通路の先からリゼが姿を現す。命に別状はない。
    リゼがフィオラがと言った瞬間に、モンスターが登場。倒した後、リゼには先に脱出するように言うが、いう事を聞かない。
    フィオラはリゼをかばってマモノに連れていかれた。私が助けなきゃとリゼ。
    いくら言っても嫌だと言う、フリードは仕方ないときちんと団体行動がとれるならばついてきていいと言った。


    図書館に戻るとリゼが自分のせいで皆が怪我をしていると、謝る。モニカはこれが仕事だからと慌てる。
    困った時はお互いさまとメルヴィ。妹が出来たみたいとリリアンが言った。
    私は何にもできないとリゼは言う、それを言ったらライブラのフリードも戦えない。
    戦う事がすべてではない、リゼはリゼのできる事をすればいいとフリードは告げた。


926 :ダンジョントラベラーズ2:2016/01/17(日) 21:52:04 ID:???
    モスタルの地下墓地を進み広い部屋に出る、隅にフィオラが鎖でつながれていた。リゼがすぐに駆け寄る。
    墓穴からマモノが現れる。逃げてと叫ぶフィオラを気絶させ、ファミリアというマモノをけしかける。
    倒しても倒しても湧いて出るファミリア、フリードはリゼにフィオラを助けて逃げるように言った。
    ためらうリゼ、さらに出てくるファミリア。リゼが立ち止まる、その体を淡い光が包んだ。
    「神様、本当にいるなら、私に力を貸して! 皆の事は私が守る!」放たれた光が矢となり、ファミリアたちを消し去った。
    ボス:リッチが襲い掛かる、リッチは二つ先のダンジョンの雑魚モンスター。HPは高くない。
    力が抜けたリゼに涙目のフィオラが近寄り抱きしめた、泣きだすリゼ。フリード達に礼を言うフィオラ。
    危険な目にあうのが仕事だとフリード。フィオラとリゼは先に図書館へと戻る。


    部屋でフィオラの傷をメルヴィが治す。フィオラの傷は大した事はなかった。
    もう黙秘はだめだとフリードは、リゼに理由を聞いた。
    お墓に咲くハカイバラの蔓で籠を作ろうと思ったらしい、市場などで高値が付く。
    フィオラはリゼを抱きしめた。自分は神様に祈るだけでリゼの事を不安にしていたのだと謝る。
    間違っていたのは私とリゼ。神様に感謝する事は皆に感謝する事、今も誰かが助けられているありがとうを神様に返す事。
    お姉ちゃんの事しか信じていなかったと、それではダメだとフリード達とともにして分かったとリゼは泣きながら言った。
    孤児院の資金をどうするかという問題が残っている。フィオラは働くと言った。
    モニカが口を出す。リゼの人形はフィオラが作ったものでオリジナルである。フリードの仲間たちにも好評。
    この人形を売ればいいのではとモニカ、子供でも縫物は出来る。今度のバザーで試してみるとフィオラとリゼ。
    リゼは頬を赤らめながら、ありがとうとフリード達に言った。大人になったなとフリード。
    フィオラが墓地で拾ったと、地下墓地の鍵を貰う。フリード達は地下墓地にも変異種がいると考え向かった。


    地下墓地の通路を進み、扉を開けて探索。途中で例の獣人二人組を見かける。属性と状態異常は関係する。
    奥には変異種ボス:フランちゃんが待ち構えている、高い攻撃力でHPを吸収してくる。倒すとサービス絵。


    図書館、館長室でイリーナがフリード達の帰還を労った。本来なら命令違反であるが、今回は自分のミスだと謝る。
    あのプライドの高いイリーナが失敗を認め、年月はこうも人を変えるのかと驚くグリシナ。


    次の日曜日。丘の上のマーシュ教会はたくさんの人だかりができていた。パンや飲み物、備品が次々と売れていく。
    子供達も皆バザーを頑張る。リゼも頬を赤らめながら、一生懸命声を出す。そこにフリード達が会いに来る。
    例の人形はどうしたのかと聞くと、すぐに全品売れ、さらに2000万ゴールドで玩具屋が商標権を買い取ったとの事。
    これも神様のお恵みですねとフィオラ。孤児院の資金繰りは大丈夫と言った。
    二人はフリードの仲間になりたいと言う。フィオラはマモノの溢れている今、祈っているだけではダメだと言う。
    リゼも自分の力で何かをしたいと、ちっぽけな自分を変えたいと言う。
    資金面は解決し、またシスターの資格を持った子が戻ってきたらしい。
    フリードは受け入れる。フィオラとリゼリエッタがパーティーに加わりました。
    バザーを楽しむフリード達はいったん解散する。一人のフリードが歩くと、後ろからモニカがメモリながらついてくる。
    メルヴィの父親が知りたいのは交友関係等で、好きな食べ物とかは関係ないだろとフリード。調査が楽しくてとモニカ。
    密着調査のモニカに見せつけるように食べ回るフリード。ものほしそうなモニカに、アイスをおごった。サービス絵。
    アイスを食べながら戦闘のメモを取って、有効利用できないかと尋ねるフリード。
    色々と話した結果、私ができる事をするとデータ担当になる。そして十分にバザーを堪能し、全員帰還した。


    図書館、夜自室でベッドに倒れ込んだフリード。何か柔らかいものに当たり布団をめくる、寝間着姿のリリアンがいた。
    部屋で待ってたら緊張して布団の中にいた。ここには会話をしに来たとリリアン。リリアンはバザーでリゼの手伝いをした。
    頑張るリゼを見て、引きこもり死にたいと言っていた自分が馬鹿みたいに思えたリリアン。
    良く気付いたなとフリード。自分はダメな人間だけど、ちょっとでいいから前向きに、いつまでも中二病でありたくない。
    なんで俺に言いに来たのかと尋ねるフリード。リゼはフィオラの為に強くなった、私は……と言ったところで押し黙る。
    聞くフリードに、永遠の闇に飲まれてディオニール様のしもべになっちゃえと言って部屋を出ていくリリアン。
    中二病は治りそうにないなとフリード。


927 :ダンジョントラベラーズ2:2016/01/17(日) 21:53:24 ID:???
    ■第六章 囚われの冒険者


    館長室に集まる一同、イリーナが今回の作戦について説明する。獣人達の住むホラムシャハルに行って、神様を倒す。
    フィオラがためらうが、イリーナは祀られている神ギリメカラは邪神であり、魔神の魂を復活させようとしていると説明。
    その証拠に他の地域のマモノはおとなしくなったが、ホラムシャハル周辺ではマモノがいまだに狂暴化しているのだと。
    だが見た目は能天気な獣人達がそんな事をしているのかと疑問を呈す、下手をすればこちらが侵略者のようなもの。
    フリードも納得はしていない、だが本当なら放っておくこともできない。様子を見に行き、大丈夫なら何もせずに帰る。
    イリーナもその意見を認める。フリード達はホラムシャハルの里へと向かった。


    図書館に戻ると全員がくたくた、強力なマモノが多く戦闘が辛い。やっぱり獣人がなにか陰謀を企んでいるのかと考える。
    それはまだわからないが、何かあるには違いないとフリード。


    建物に囲まれた迷路、ホラムシャハルの里。途中、ベアード警備隊に里を荒らしてんじゃないと戦闘になる。
    また盗賊団の頭ワイルドベアードに難癖をつけられ戦闘になる。倒すと眠り玉を投げつけられ、眠ってしまう。


    フリードが目を覚ますと図書館。眠り玉はフリードに直撃して、仲間たちは無事だったようだ。
    獣人の中にも悪党はいるとわかる。そういえばとグリシナが、一年ほど前にトレジャーハンターが行方知れずになった話。
    捜索以来も出されたが結局みつからなかった、冒険者の間では獣人の奴隷にされていると噂が立った。
    与太話だと思っていたが、もしかしたら。本当なら見つけ次第助けようと決めた。
    フリードはその話に、何か思い当たるものがあった。
    夜の図書館、フリードは自室で館長の事やホラムシャハルの神について、引っかかるものがあり考えるが思い当たらない。
    イリーナの事はかつての同級生だったグリシナに聞いてみようと、尋ねることにした。
    部屋に行くと、焦った声の悲鳴が部屋の中から聞こえた。すぐに扉を開けて中に入るフリード。
    そこには白いドレスを着たグリシナがひっくり返っていた。慌てた様子のグリシナ、気分転換だろと気にしないフリード。
    しかし意外だと言ったフリードに、自分でも似合わないとグリシナ。騎士として育てられたのでお姫様にあこがれていた。
    特に初代女王ヴィトーリアは中でもあこがれていた。女王のようになりたくて剣の腕を磨いた、今度は女らしくなくなった。
    このドレスはバザーでたまたま買ったらしい。笑いたければ笑えと言うが、にあっているとフリード。
    ありがとうとグリシナ、ところで用事はと聞かれたがまた今度とフリードは帰った。
    次の日、ロビーでグリシナとイリーナについて話す。久しぶりだが、有無を言わさない性格はそのまま変わっていない。
    ホラムシャハルについては戸惑ったが、確かにマモノであふれていた。異例の事態が続いて、気が立っているかもしれない。
    とりあえず今は様子見する事にした。


928 :ダンジョントラベラーズ2:2016/01/17(日) 21:54:11 ID:???
    ホラムシャハルを進むと、例の獣人二人組。スキルを上げるとデメリットもある、魔法はINTで詠唱が短縮する。
    奥に行くとスフレに会う。偶然だね~とそのまま商売を始める。そのまま会話していくと、ふとフリードは気付いた。
    スフレに質問していく、仕事を始めて一年ぐらい、その前はトレジャーハンターをやっていた。おまえかーと叫ぶフリード。
    弱みでも握られたか、洗脳か、獣人の手下にどうしてなったと聞くフリード、友達だよとむすっとするスフレ。
    そこにペギー商会社長のペギーママが来る。スフレには捜索願が出ているのでギルドに連れて帰るとフリード。
    スフレは便利な労働力・・・じゃなくて家族と言うペギーママ。とにかくいったん帰るとフリード。
    私は奴隷じゃなくて、獣人が好きなだけとスフレ。埒が明かないと言っていると、ペギーママが誘拐と騒ぎ、警備隊が来る。
    倒すとスフレが怒って戦闘、中ボス:スフレ、お供に出てくる獣人二体が結構強い。倒すとサービス絵。
    獣人が可愛いから一緒にいるスフレ。色々と話そうとするとそこにペギーママが痺れ薬をぶちまける。
    体が動かなくなったフリード一行、そこに警備隊長のベアードボスが現れて、全員を縛って広場に連れていく。
    フリード達は荒縄で縛りつけられ、薪の上に座らされた。火あぶりになる前に答えろと、ベアードボス。
    一体何を企んでホラムシャハルの里に来たといわれ、企んでいるのはそっちじゃないのかとフリード。
    この里ではギリメカラと言う邪神を守り神として奉っていると聞き返すと、それは人間が勝手につけた名だとボス。
    本当の名前は白い象の神アイラーヴァタ。獣人の祖先であり、祭神。マモノ達が狂暴化している理由を聞くフリード。
    理由は解らないとボス。スフレがあの話をしようとボスに頼む。ボスは考えていると、スフレが話し始めた。
    アイラーヴァタのアイちゃんが、マモノが狂暴化した頃から様子がおかしくなった。それで里全体がピリピリしている。
    アイちゃんはずっとこの里の平和を守っていたのに、今は近づくと襲い掛かってきて、暴れて里の平和を乱している。
    前は真っ白だったのに、今は色黒。一旦、封印させてみないかとフリードが言うと、考えた上で、ボスは頼んだ。


    夜の図書館、自室でふと廊下を歩く気配に気づき部屋を出る。リゼが一人、机に向かっていた。
    ずっとかまってあげられなかったからと、人形のリトと遊んでいたらしい。
    孤児院に来てもずっと一人だったリゼに、フィオラが作った物。リゼにとっての最初の友達。フリードは謝る。
    そんな大事な人形をたくさん売り飛ばしてと言うフリードに、たくさんの人に大事にしてもらえてうれしいと笑顔のリゼ。
    リゼはフリードにもたれかかり話をする。ずっと自分の世界はお姉ちゃんとリトだけだった。
    でもフリード達と出会ってリトの事を忘れるぐらい楽しかった、これって良い事だよねと尋ねるリゼ。
    頭をなでるフリード、リトが最初の友達なら二番目三番目の友達を作ればいいとフリードはいった。
    でもと、リゼにとってフリードは友達じゃないよと、友達じゃなくてとそのまま寝息を立てて眠ってしまった。


    ホラムシャハルの里の奥にある、獣人達の祭壇。狭いがワープと魔法禁止区域のある場所。
    部屋の中央に行くと黒い象の服を着たギリメカラがいた。話し合おうとしたが聞く耳持たず、戦闘になる。
    ボス:ギリメカラ。能力を強化し、物理の多数攻撃や衰弱のサルサでのターンダメージを与えてくる。倒すとサービス絵。
    倒すと静かになるが、落ち込んでこちらの声が聞こえていない。とりあえず封印すると、里のマモノが落ち着いた。
    あとでアイラーヴァタを返すとフリードがベアードボスに言うと、謝ってくる。
    ただ本当に返してくれるかを見張るためにスフレを使いに出す。ペギーママが抗議するが、ボスが惜し止める。
    スフレがパーティーに加わりました。


929 :ダンジョントラベラーズ2:2016/01/17(日) 21:55:00 ID:???
    図書館に帰還するフリード達。狂暴だったがやってみるとあっけなかったなと一同。
    スフレが言うにはアイラーヴァタはいつもは優しく、獣人と仲が良かった。
    詳しく話を聞くと、アイラーヴァタはかつて錬金術師が作ったらしく、獣人の祖先であり、この国の守り神だと言った。
    館長室に行き報告。イリーナは笑顔で皆を出迎える、そしてアイラーヴァタのページを預かると破って自分のポケットに。
    フリード達が獣人は反乱など企てていなかったと言う。するとイリーナは情報が間違っていたと謝る。
    祭神は魔神の影響で変貌していただけだとイリーナ。だがホラムシャハルの里は守られたのだから、胸を張りなさいと言う。
    これで国は平和になったと皆が笑顔になるが、残念だけどとイリーナが続ける。
    なんとまた各地のマモノ達が狂暴化し始めたのだとイリーナが言う。原因は現在調査中。
    これじゃあいつまでたっても終わらないとコネットが愚痴る。
    今度は間違った情報はやめてくれとフリード、分かってるとイリーナは言う。
    元の世界を手に入れるまで、あと一歩、そのためにはフリード達の強力が必要だと、頼んだわよとイリーナは続けた。
    館長室を出て行ったあと、匂いで図書館で働いている獣人を感じたスフレが、さっそく会いに行った。


    図書館を出て昼の町に出たフリード。人々が集まっている。見に行くと以前プリズレンの森であったユーニが歌っていた。
    ユーニを中心に人だかりができている。終わるとたくさんの拍手と喝さいがあった。
    フリードに気付き話しかけてくる、お日様が温かかったから歌っていたとユーニ。
    フリードがすごいと言うと、歌がすごいのだと言った。みんな歌を求めているけど、恥ずかしくてうたわない。
    だからユーニが代わりに歌うのだと。次に新しい歌を歌い始めるユーニ。
    するとそこにヒゲの男が乱入してくる。ユーニがリックおじさんと呼んだ。
    リックはユーニの手を取ると、聴衆に向かいユーニはいつもリックの酒場で歌っているので聞きに来てくださいと宣伝。
    そのまま聴衆はまばらになる。リックはユーニに歌は売り物だからただで聞かせるなと怒る。
    あんな化け物と付き合うグズを家で引き取ってやったのにと文句を言うリック。フリードが聞くと炭焼き小屋のと答える。
    メフメラは化け物じゃない、親友だとユーニ。良い炭だって焼けるし、好評だと。
    だからお情けで町の隅に住まわせているだけだとリック、酒場の周りにいられると売り上げが落ちると続けた。
    次に店以外で歌ったらただじゃおかないと言うリック。言い過ぎだとフリードが止めるが、家族の事に口を出すなとリック。
    リックがユーニを引っ張っていく、過ぎ去ったあとに建物の陰にメフメラを見つけた。
    フリードに気付き逃げだそうとするメフメラ、その時に強い風が吹きメフメラの帽子が落ちた。
    メフメラの頭には動物の耳が生えていた。帽子をかぶり直し、リックさんには言わないでとメフメラが言う。
    メフメラは人とマモノの混血だった。ユーニは自分とは付き合ってはいけないのに、こうして見に来てしまった。
    この辺りの人はみんな知っていて距離を取る、でもユーニだけは友達でいてくれた。
    今日は久しぶりに歌が聞けて良かったと言い、メフメラは人気を避けながら去っていった。


930 :ダンジョントラベラーズ2:2016/01/17(日) 21:56:11 ID:???
    ■第七章 王家の血脈


    夜の自室で一人、考え事をするフリード。魔神は封印した、だが異変は終わらない。何か見落としている気がしてならない。
    そこにモニカが尋ねてくる、話を聞くと大きな不吉が近づいてきている気がするのだと言った。
    シスターに言われると気になるなとフリード。考えすぎだとモニカは言い、フリードも似たような事を考えていたと答える。
    モニカは眠れないフリードに子守歌を歌うと言った、そういって遠慮するフリードに膝枕をする。
    フリードが目を覚ますと朝。リゼが起こしに来る、サンキュと言うとお姉ちゃんの匂いがするとリゼは顔を赤くして去る。
    イリーナが一同を集めて話を始める、なんとマモノ達が活発になった原因が判明したと説明し始めた。
    魔神を五百年の眠りから覚まし、マモノを狂暴化させたもの、それはルーセ離宮にいると。
    ルーセ離宮は王家の別荘であり、国の守りを司る聖地。ロムレア王国の祖ヴィトーリア女王陛下が愛した場所。
    聖地であったために今まで調査隊も入ることはなかった。だが長い間、とざされている間に、マモノ達の巣窟と化していた。
    やがて魔神の魂に影響を受けた亡霊が、そこを支配するようになったのだと。
    ルーセ離宮の霊さえ封印すれば、この国の守りも盤石となり、マモノも落ち着き任務達成となる。
    これさえ終わればフリード達も任務終了。休暇を与えられるとイリーナ。目を輝かせる一同、コネットは温泉を希望する。
    考えておくと笑顔で言うイリーナ。


    ルーセ離宮の庭園。離宮に入るには鍵を開けて回らないとならない。
    鍵を開けて進むと中ボス:ロイヤルガード。固いうえにディフェンダーまで使ってくる。倒すとサービス絵。
    ロイヤルガードは陛下、申し訳ありませんと口にする。
    気になったフリードは話を聞こうとするが、この身を辱めるのだろうと話を聞かない。仕方なく封印する。


    図書館に帰還したフリード。蜘蛛が服の中に入ったと喚いて部屋に戻るリリアン。離宮内は埃だらけで、蜘蛛の巣もある。
    荒れ放題になっていたが、これも聖地を守るためだと気を引き締める。
    広場に出るとタジャール共和国の行商人が街に来ており、人々でにぎわっていた。
    そこにユーニがメフメラを連れて歩いている、メフメラはダメと拒絶するがユーニは無理に引っ張っている。
    街の人達に認めがれたらと言うメフメラに平気だとユーニ。今日は異国の人も多いから大丈夫だろうとフリード。
    タジャールの楽器が市場で売っている、母の故郷がそちらのため懐かしむメフメラ。
    母はマモノであり、メフメラを孕んでからは国を追われたと言った。久しぶりだから、いっぱい楽しもうねとユーニ。
    じゃーねと笑顔で立ち去るユーニに、フリードも挨拶を返した。


    ルーセ離宮内部、進んでいくと少女二人と遭遇。何かを探している様子、フリード達を見て、不審者と身構える。
    フリードは図書館の討伐隊だと名乗り、離宮に入る王宮からの許可証も見せた。
    確かにお父様のサインと口にする少女。お父様って、もしかしてとフリード。もう一人のメイドが説明する。
    こちらの方こそロムレア王国第一王女、王位継承権第四位、エルトリシア・ヴィトール・リッツエヴァン女王だと。
    メイドロボはお世話係のイスト。しかしフリードはこんなところに王女がと、信用しない。
    王女は成人になるまで市民に顔見せをしない、王家の証の道具は全て邪魔なので置いてきた。王女の証拠はない。
    イストは自分が王家のメイドであることは証明できた、しかし本物の王女なら、従者も連れずにこんな所にとフリード。
    今は王国の一大事であり、兄たちがマモノとの戦いに修練しているのに、自分だけピアノの練習しているわけにはいかない。
    この離宮には初代女王の愛用した剣フレイヤがある。その剣を手に入れて、自分も戦うとエルトリシアはここに来た。
    納得したフリード、こちらの用事も聞いて来たので、この国の守護を弱めている離宮の霊を倒しにきたと答える。
    許せないわと言う王女。そんなわけでここは危険だから、剣はあとで王宮に届けるので帰る様にとフリードは言った。
    追い返すつもりとここは王家の領域だと王女。でも危険な場所だし、それに自分たちは国王の許可を得ているとフリード。
    逆にそっちは国王は知っているのかとフリードが尋ねる。馬鹿にしてと怒るエルトリシア、お仕置きよと戦闘になる。
    中ボス:エルトリシア、イスト。エルトリシアは一列攻撃魔法を連発、イストは補助に回復、物理攻撃を行う。
    倒すとロープで縛り上げたサービス絵。不敬罪よと言うエルトリシア、しかし襲ってきたのはそっちだとフリード。
    王女も深く反省していますのでとイストが言うとしてないとエルトリシア。13年仕えていた自分にはわかるとイスト。
    自分を信じてと言うと王女は黙り、イストがフリードを説得。拘束を解かれた。


931 :ダンジョントラベラーズ2:2016/01/17(日) 21:57:27 ID:X7qocRUE
    これで王宮に戻るんだなと聞くと、エルトリシアは嫌と膨れる。自分もフリードの討伐隊に同行すると言いだす。
    王家の者としてここの悪霊は放っておけない、また自分はまだまだ弱いから強くならないとならない、そのために同行する。
    イストも感服したとほほ笑む、私たちは一度戻り、図書館で待つとイストはエルトリシアを抱えて去っていった。
    エルトリシアとイストがパーティーに加わりました。


    図書館にイリーナが待っており、フリードと二人で話す。姫が来て討伐隊に加わると言っていると。
    ルーセ離宮で出会ったと言うと、驚くイリーナ。悪霊について何か言っていたかと言ってくる。
    剣を取りに来たと言っていたと答えると、それなら良かったとイリーナ。
    なんでもないわ、引き続き討伐よろしくとイリーナ。
    フリードは、最近あんたおかしいぞと疑問を呈する。疲れているなら上にかけあうと言った。
    私がおかしい?と突然、笑いだすイリーナ。徐々に声がおかしくなり様子が変わる。
    顔が苦し気になり、その場に倒れかける。フリードがとっさに駆け寄り抱き留めた。
    私、いま、何をとイリーナが苦しそうにうめく。しっかりしろとフリードは声を掛けた。
    表情が戻り、もう大丈夫と立ち上がるイリーナ。あの時の後遺症が残っているのだと言った。
    心配をかけたくないので誰にも言わないでと言う、わかったとフリード。
    優しいのねと、イリーナもフリードを抱きしめる。気遣ってくれてありがとうと囁く。
    離れてルーセ離宮の霊は手ごわいわよと言い、館長室に戻るイリーナ。


    王女が仲間になるとメルヴィ。せっかく側近に抜擢したのに、討伐隊を選んだのはあなたねとエルトリシア。
    エルトリシア陛下は長ったらしいと本人が言うので、フリードはエルと呼ぶ。さすがにそれは無礼だとイスト。
    かまわないとエルが認める。他の皆もエルと呼ぶようにと告げる。
    エル姫様と呼ぶメルヴィ。長いと言われ、エル様と言い直す。メルヴィの心拍数が200を超えたとイスト。
    仕方ないので今はそれで認めるエル。


    ワープゾーンや一方通行通路の多いルーセ離宮を進む。途中で例の獣人二人を見かける。
    武器にも属性がある、素手だと早くなるがデメリットが大きい、職業には得意武器がある、いつも通りこちらに気付かず。


    図書館、宝物庫で聖剣フレイヤを手に入れてご満悦なエル。エルの部屋に連れていく。
    部屋の狭さや、食事は皆で取るなど王室のときとの違いに戸惑うエル。やっぱり庶民の生活は無理じゃないかとフリード。
    イストが改善すると言うが、エルは仲間だから皆にあわすと受け入れる。出て行くフリードを引き留めるエル。
    エルはやっぱりやめてになるがイストに言われていいなおす、剣を手に入れてありがとうと礼を言った。
    でも誰に装備するかは俺が決めるからとフリード、ごねるエルだが、イストが姫様が装備できるからとなだめた。


    離宮で中ボス:アイリーンと戦う。倒すとサービス絵。マモノ達の間ではフリード達は強盗であり、賞金首らしい。
    王家の血筋の物でないと通れない扉を開ける。進んでいき、ルーセ離宮の最奥の部屋に着く。
    そこに枕を片手にした美女の霊が現れ、我が眠りし場所に土足で上がり込みおってと襲い掛かってくる。
    ボス:ルーセ離宮の霊。ファミリアをたくさん呼び、貫通攻撃のエーテルストライクが強力。倒すとサービス絵。
    本気を出そうとするが、エネルギー切れでその場に倒れ、そのまま眠ってしまうルーセ離宮の霊。気が引けるが封印する。
    エルがどこかで見たことがある顔と考えるが、思い出せない。とりあえず図書館に戻ることにした。


    館長室、イリーナが満面の笑みで離宮の霊のページを破りポケットにしまう。どれほどこの女にてこずったかと口にする。
    因縁でもあるのかと尋ねると、はぐらかすイリーナ。ともかく全てのマモノが大人しくなったとフリード達に報告する。
    まだ暴れているのもいるが、それはおいおい掃討する。平和が戻ってくると喜ぶ一同。
    楽しくて素敵な世界がと言うイリーナ。いつもと違う様子に少し引くリリアン。
    そんな事よりと皆に慰安旅行を用意したと言った、遠い場所だが露天風呂だと言う。喜ぶフリード一行。


932 :ダンジョントラベラーズ2:2016/01/17(日) 21:59:03 ID:???
    ■第八章 東方より来たる者


    これから行くマルサーラ温泉。準備を整え、はしゃぐ一行。場所は隣のラカン皇国に近いところにある。
    イリーナが見送りに来る、心配するグリシナだがこれでもう大丈夫だとイリーナ。
    温泉近くについでに変異種が出るので討伐するようにと言われ、話が違うとコネット。


    一度、出て図書館に戻るとメルヴィとモニカが話をしている。このごろ、イリーナの様子が変だと言う。
    なんでもイリーナはほとんど館長室に閉じこもり切りで、姿を見せないようになったらしい。確かに気になるとフリード。
    そこにコネットが現れ、気になることがあると話に加わる。ルーセ離宮の霊が初代女王の肖像にそっくりだと言った。
    よく考えるとアイラーヴァタの件もおかしい。エルには霊については黙っているようにとフリードは三人に言った。
    フリードが館長室に行くが鍵がかかって入れない、どうやら不在らしい。そこにグリシナが現れる。
    いつも不在で会う事が出来ないと言う。いないなら仕方ないと出直す。


    マルサーラ温泉への道。鳥居や地蔵などの和風な風景が特徴。途中で獣人二人を見かける。
    ヤル気というステータスがある、低いと協力攻撃ができない、図書館に戻ると回復、屋台や食べ物でも上がる。
    好みはキャラで違う。時々、ヤル気の高さは発するセリフや表情で察せないとならない。
    途中でシャーリーメリーという獣人が姉妹と逸れたので探してきてほしいと、羊カウベルを無理やり持たされる。
    探してこないと先に進ましてくれない。マップを回り二人の妹を見つけると通れる。
    和服姿の二人のマモノ、中ボス:常闇姫と飛録魔。倒すとサービス絵。敵二人は庇い合い話を聞かないので、封印。
    最奥にあるマルサーラ温泉施設。男女に分かれ、のれんをくぐる。騒がしい女湯を尻目に、一人ゆっくりするフリード。
    そこに声が聞こえる、見れば女子二人がお風呂に入っていた。ここで出て行けば覗きになると隠れるフリード。
    だが女子のこんなにゆっくりしていたら魔神の手先がと話していて、それに驚いてフリードは声を出してしまう。
    宰相の追手かと言う女子、目のやり場に困るから服を着ろと言うと、丸腰で果し合いもないかと風呂場を出て行く。
    そして出て行くと表に待っていた、どうやら倒さないと話を聞いてくれないようだ。ボス:女剣士、女忍者。
    それぞれ侍の技と忍者の技を連発してくる、倒すとサービス絵。フリードが自分の所属と名前を名乗った。
    失礼したと二人も名乗る、武士の名前は宝蔵寺八重、忍者の名前はツララ。ラカン皇国の者らしい。
    誤解がとけ、フリードは今の自分たちの状況を話す、ヤエ達もラカン皇国の状況を教えてくれた。
    ラカンでは宰相に化けた魔神の手先が国政を乗っ取り、戦争が起こりそう、ゆえにロムレアに援軍を求めに来たと。
    ロムレアの状況に似ている気がするとフリード、とりあえずアクティムへと帰還した。


933 :ダンジョントラベラーズ2:2016/01/17(日) 21:59:32 ID:???
    戻れば夜のアクティムは火の手があがっていた。警備兵に聞けば、アクティムの結界が破れマモノが入り込んだらしい。
    今は結界の修復が進んでいるが、それでもマモノ達のせいで街は大混乱。今は騎士団が警備に当たっている。
    とにかく館長に話を聞こうと戻る。ここでヤエとツララがパーティーに加わる。


    図書館に戻ると人の気配がない。一応、購買部などの機関は動いている。嫌な気配がするので準備を整えてから館長室へ。
    館長室ではいつも通りの様子のイリーナが待っていた、温泉はどうだったとほほ笑むイリーナ。
    街の様子を尋ねる。すると窓の外の煙が上がり怒声が聞こえる街を見て、今日はいい天気ねと言った。
    逃げ惑うニンゲン、壊れる建物、なんて素敵な光景。混沌と混乱と恐怖が支配する世界を、私は作るとイリーナ。
    ここまで言ってようやく気付いた?と、イリーナの体を乗っ取ったと魔神は笑う。
    ピエルタンの塔の祠に封印されたのは、近くにいた雑魚のマモノ。魂は完全になったが、肉体は失っていた魔神。
    魔力と体力を失っていたイリーナの体を乗っ取ることにした。魔神の力を封じていた二つの存在はフリード達が封印した。
    この国の結界を破壊すれば、理想世界を作り出せる。そう言って、魔神はマモノを呼びだし、笑いながら消え去った。
    ボス:オルトロス、高い攻撃力を誇る。倒すとサービス絵。さっさと封印する。
    イリーナの姿は何処にもいない。話し合う一同、封印していた二つの存在とはアイラーヴァタとルーセ離宮の霊の事だろう。
    離宮にいたのは女王の霊である事を知り、ショックを受けるエル。ラカン皇国も同じように間違って神々を封印した。
    それにイリーナはまだ怪我が治っていない。そんな状態で好きかってやれば、イリーナの命が危ない。
    どうしたらいいのと言うメルヴィ。絶対に館長を奪還する、そして魔神をぶっ潰すとフリードはいった。
    とにかく街にいるマモノの掃討を今は優先する事にした。一度、自室に戻り休憩を取る。


    フリードは館長室で痕跡がないか調べていた、時間が無さすぎるとフリード。そこにメルヴィとアリシアが現れる。
    何か手伝えると聞いてきたので、マモノの事は俺に任せて戦いに備えてくれとフリードはいった。
    なんかかっこいいと二人が褒めると、フリードは照れる。調査もそこそこに、そろそろと皆をホールに集めた。
    集まる一同、だがイストがエルが部屋から出てこないと言う。ドアを破壊するべきかとのイストを諫め、見に行くフリード。
    扉越しに話を聞くフリード、泣き声でヴィトーリア様を封印するなんて自分は大馬鹿者よと引きこもるエル。
    それは自分の責任だとフリードが言うと、この国を守るのは姫である自分の責任だとエルは言う。
    王家の者は命をかけて国を守る、ヴィトーリア女王も死してなお国を守っていた。悪いのはお前じゃないとフリードが説得。
    ようやく扉が開くと、泣きながらフリードにだきつくエル。第四子であるエルは国にとって不必要だと言った。
    そのために役に立とうとしたのに、こんなことをしてしまってはもう城に戻れないと言う。
    もしこの事で国王がエルを勘当したなら、その時はずっとここにいればいいとフリード。本当?と泣き止むエル。
    王が大事な一人娘を勘当するはずがないとフリードは続ける、そして大丈夫だと女王の霊は絶対に取り戻すと言った。
    そのためにも今はエルの力が必要だと、国を守るために一緒に戦ってくれとフリード。
    今は討伐隊のエル、こんな所で泣いている暇はない、国を守るために戦う、そう言ってエルは立ち直った。


934 :ダンジョントラベラーズ2:2016/01/17(日) 23:14:56 ID:???
    ■第九章 人とマモノと


    ホールに集まる一同、気合十分といった表情。この状況なら本気出さなきゃとコネットも言った。
    そこにグリシナが言いにくそうに口を挟む、イリーナの件を上に報告するべきかどうか悩んでいたらしい。
    フリードは報告する気はなかった。言えばイリーナは国家反逆罪になる、そんなわけでここからはフリード達は単独で動く。
    いいのですかと尋ねるイストに、今は王女じゃなくてただのエルよと返事した。フリード達は街に出る。


    市民たちが武装し、殺気立っている。今は街にマモノはいない、結界の穴を探す。
    アリシアが騎士団に話を聞いてくる、城壁でマモノは押しとどめているが、地下水路からマモノがたくさん侵攻している。
    そこさえ防げばなんとかなりそうだが、かなり手強いマモノもいると聞ける。
    リリアンが地下水路の場所を知っていたのでその場所に向かう。


    地下水路、先に進むとぼろぼろの鎧を着た騎士団と遭遇。団長がイリーナと話がしたいがずっとつかまらないと聞いてくる。
    フリードは、イリーナは怪我が悪化して絶対安静の状態で、せめてフリード達だけでもマモノ討伐に来たと言った。
    強力感謝すると言われ、通される。
    街に戻ると殺気立つ市民たちが広場に集まっている、きっと結界が壊れれたのは裏切り者がいるからだと口にした。
    メフメラは大丈夫かと心配になるが、会いに行けば余計に目立つ。きっと難を逃れていると考えた。


    地下水路を進んでいくと、人影を見つける。見ればメフメラだった、フリードを見れば逃げだそうとする。
    呼び留めると、メフメラは傷だらけだった。どうやら街の人々にやられたらしい。
    メフメラはこの街を去ると言う、自分はしょせんマモノの血を引く存在だと。フリードはユーニに会って行けと止める。
    プリズレンの森にある今は使われていない小屋があるから、そこで待ち合わせをした、メフメラは礼を言って去った。
    先に進むと例の獣人二人。魔法禁止ゾーンが辛い、入る前に補助魔法をかけておくという話。いつも通り去っていく。
    最奥に傷だらけの騎士団と、ボス:ファフニール。全体解除のディスペルウィングが強い。倒すとサービス絵。
    これによりマモノの侵入も防げ、騎士団員もまた見張りを残して街に戻る。ひとまず街に平和が訪れた。


    フリード達はユーニを探しに街へ。街の人々は城に避難したらしく、兵士と武装市民だけのゴーストタウンと化していた。
    リックの酒場に言うと、泥にまみれたユーニがいた、ずっと探し回っていたようだ。
    泣いているユーニにメフメラが森の小屋にいる事を伝えた。すぐに行こうとするユーニ。だが人の目があり街は出にくい。
    それでも構わないと行こうとするユーニ、フリードはそれを止めて討伐隊の一員のふりして向かうことにした。


    プリズレンの森の番小屋。メフメラが待っており、ユーニと抱き合って喜びをあう。
    ユーニに迷惑をかけたくないと言うメフメラ、一度だって迷惑だなんて思ったことはないと言うユーニ。
    メフメラが森から取ってきた食材での料理を食べさせてもらうフリード達、さらにフリード達には睡眠が必要とユーニ。
    ユーニはその人が必要な歌を歌うことができると、子守歌をうたう。気が付くと眠っていたフリード達が目を覚ました。
    フリード達の体から疲労が取れていた。ユーニを褒めると、ユーニがすごいのではなく歌がすごいのと笑顔で言った。
    その時、外からリックの声が聞こえた。歌声がたまたま巡回中の兵士に聞こえ、ここに来たと言う。
    番小屋は暴徒化した市民たちに周囲を囲まれていた、メフメラを捕まえに来たらしい。止める間もなく入り込んできた。
    メフメラを化け物と言い、ユーニに王宮に戻るように言うリック。メフメラはかつて親戚のミーシャにけがを負わせた。
    襲われたメフメラの正当防衛だったが、それでも人外の力を持つ。ユーニが一生懸命頼んで、街の隅に住めた。


935 :ダンジョントラベラーズ2:2016/01/17(日) 23:15:42 ID:???
    メフメラは化け物じゃないと言うユーニ、自分がつかまればいいとあきらめたメフメラ。
    捕まったメフメラを助けようとしたユーニが市民によって突き飛ばされる、駆け寄るフリード。
    どうせマモノの仲間だと銃口を向ける市民たち、怒りで震えるフリード。だがそれ以上にメフメラが怒っていた。
    ユーニに救われ誰よりも人であろうとしたが、ユーニを守るためならばその誓いを破るとマモノの力を放った。
    恐怖におびえる市民、助けを求めるが理由がないとフリード達が拒絶、だがメフメラとユーニのために戦う。
    ボス:メフメラ。高威力のマッドザッパーとTPを奪うマーニーイーターを使う。倒すと跪くメフメラ。
    だがそれでも戦おうと再度立ち上がろうとする。フリードが説得するが、ユーニのためならばどうでもと言うメフメラ。
    そこにユーニの優しい歌声が響く、メフメラから力が抜け、混乱していた市民たちも静まっていった。
    暖かいと言って、涙を流したメフメラ。歌が終わると、メフメラは化け物じゃない、皆と同じ心を持った女の子だとユーニ。
    ユーニに抱きしめられたメフメラは、ありがとうと言い立ち上がる。そして市民の前に出て頭を下げた。
    どんな償いもする裁きも受ける、だから街で暮らさせてくださいと頼むメフメラ。完全に力の抜けた市民たち。
    自分たちもやりすぎたと言う市民、だが先ほどの力を見たリックは恐怖している。
    フリードは討伐隊もそれだけの力はあると言い、マモノか人か向ける方向の違いだと市民たちに言った。
    そしてメフメラとユーニを討伐隊に勧誘する。メフメラは二度と力を間違った方向に使わないと、受け入れる。
    ユーニもメフメラが入るならと、勧誘される。リックが抗議を口にするが、フリードと市民に諭され、勝手にしろと言った。
    謝るユーニに、体に気をつけろとリック。街の人々は帰って行った。メフメラとユーニがパーティーに加わりました。


    図書館に戻り、二人が仲間になった事を喜ぶ一同。マモノの侵攻も収まり、とりあえず今後について話す。
    街にいたなら騎士団が気付くはず、しかし遠くに逃げるならそもそも結界を解く理由がない。
    そして一番怪しいのはやはり図書館。フリードは皆にここを調べ上げようと言った。だがそこにフィオラが止めに入る。
    フリードの疲労が限界を超えているとイスト、自覚症状がないんだけどとフリード。明日の朝、ここにと解散した。


    夜の自室、フリードはここ十日ほどの事を振り返る。あまりにも密度が濃く何年も戦った気分だった。
    初めは一人だったのに気づけば十六人。そして最後に思い浮かんだ笑顔、そしてその人が部屋を訪ねてきた。
    ・メルヴィ
    学校での昔話をするメルヴィ、フリードと会いついていこうと思った。こんな戦いだけど、フリードと一緒で良かった。
    フリードの事は私が絶対に守ると約束する。そう言ってフリードの額にキスをして、ほおを赤らめて去っていった。
    ・アリシア
    色々な事を考えて不安になってきたアリシア、自分の力が足りなかったらみんな死んじゃうと考えてしまう。
    お前の力は魔神に絶対に通じると励ますフリード。元気わいてきたーと礼を言ってアリシアは去る。
    ・リリアン
    入ってすぐに用はないと去ろうとするリリアン。フリードが止めて理由を聞くと、魔神が怖くて仕方ないと大声を言う。
    嫌ならいかなくても良い、でも魔神を倒すのにリリアンの力が必要だとフリード。そんな力、私にあるわけないとリリアン。
    自分の力を信じなくても、俺の言葉は信じてくれ説得すると、明日は私を連れて行かないと呪うと言い去っていった。
    ・コネット
    いつもの調子で尋ねてくるコネット。以前のマッサージのお礼だと、滅多に買えないというロールケーキを持ってきた。
    あ~んと食べさせようとするコネットに調子が狂うフリード。元気が出たみたいと言ってコネットは去っていった。
    ・モニカ
    今までのマモノ等のデータのメモ帳を、私が何かあった時の為にとフリードに渡そうとするモニカ。断るフリード。
    互いに生き残ろうと言い、メモはモニカが持っていてくれとフリード。魔神もメモし、絶対に手放さないとモニカは言った。


936 :ダンジョントラベラーズ2:2016/01/17(日) 23:16:13 ID:???
    ・グリシナ
    イリーナの件を上に報告しない事を礼を言うグリシナ。だがそれは魔神を退治したことも報告しない事になる。
    騎士として名誉に預かれないが良いのかと逆に尋ねるフリード、友を売った名誉などいらないと笑うグリシナ。
    今までパーティーを支えてくれてありがとうと言うフリードに、フリードがリーダーだったからとグリシナは顔を赤らめた。
    ・フィオラ
    清められた香油をフリードに使うフィオラ。自分は神に使える身でこういう事しかできないとフィオラは言う。
    十分、体が休まったと礼を言うフリードに、明日は絶対にフリードを傷つけさせないとフィオラは決意を口にした。
    ・リゼリエッタ
    明日、置いていく気と聞いてくるリゼ。魔神との戦いは危険であり、リゼはまだたくさんの事を経験すべきだとフリード。
    死んじゃいけないのはみんな一緒、帰ってくると言って両親も戻ってこなかった。あんな気持ちは二度としたくないとリゼ。
    死なない、一緒に戦おうとフリードは約束する。
    ・スフレ
    ホラムシャハル特性のスープを届けに来たスフレ、食べると疲労が吹き飛ぶフリード。だが有料であり値段は一万ゴールド。
    今回は試食にしておく、魔神をサクッと倒してそのあとのボーナスでたくさん買ってねとスフレは去っていった。
    ・エルトリシア
    今回の戦いが終われば、エルはタジャールの王子に嫁ぐ事になっている。どう思うと尋ねるエルにエル次第だとフリード。
    もし討伐隊に残りたいなら、全力で守るとフリードは言う。その言葉にエルは魔神に全力で戦うと宣言し去っていった。
    その姿に、これからたくさんの試練がエルにはあるが、全て乗り越えていくだろうとフリードは思った。
    ・イスト
    完全なサポートメイドロボのイストは、フリードの体を検査し、サプリとミルクをポケットから取り出した。
    そして全てを忘れてお休みくださいとフリードに言う。これぐらいしかできないと言うイストに助かったとフリードは言う。
    ・ヤエ
    大戦の前には酒を酌み交わすのが礼儀と、銘酒を持ってくるヤエ。苦手だが、仕方ないと一杯飲むフリード。
    ヤエは一杯だけで酔っ払いろれつが回らない。フリードを武士として認めたから下戸でも飲んだ。ヤエを部屋に抱えて行く。
    ・ツララ
    ツララが忍び込み、フリードに数日前に仲間にした他国の者を魔神との戦いに連れてきて、信用できるのかと尋ねる。
    考えもしなかったと、他も一癖ある仲間ばかりで気にしていなかったとフリード。ツララはヤエに従ってきただけと答える。
    場合によっては情報だけ盗んで逃げるつもりだったが、メフメラの件で考えが変わった。命をかけようとツララは言った。
    ・メフメラ
    苦しそうなメフメラが尋ねる、魔神の影響でマモノの血が騒いでいるらしい。ユーニに心配させないために部屋を離れた。
    もしマモノの血を抑えられなかったら私を封印してと言うメフメラ、約束するフリード。
    代わりにもし今日みたいな事があったら吐き出してくれと言うと、フリードに会えてよかったとメフメラは礼を言った。
    ・ユーニ
    母が巫女で少しだけ人の心が見えるユーニ。イリーナと戦う事にためらいがあるとフリードは言われる。
    迷いのあるフリードに、少しだけ歌うユーニ。そして言葉はきっと届くとフリードを励ます。
    フリードの真っすぐな心を支えると言うユーニに、フリードは礼を言った。


937 :ダンジョントラベラーズ2:2016/01/17(日) 23:17:37 ID:???
    ■第十章 顕現


    ロビーに集まった一同。街にいない以上、この図書館にイリーナはいる。虱潰しに探していくフリード達。
    館長室、マモノが出ないか何度か見回りに来ていたグリシナとフィオラ。二人に礼を言うフリード、照れる二人。
    館長室を探すとメモ帳、最後のページが乱暴に破られていた。そういえば一時、正気に戻っていた事があったとフリード。
    もしかしたら魔神の隙をついて、なにかメモを残したのかもしれないと探すが、部屋にはどこにもなかった。
    次にフリードの部屋、全く片付いていない部屋を見てメイドの性でイストが片付けだす。コネットは給金しだいと言った。
    怪しい物はマモノの資料用の写真集ぐらい、不潔と言うエル、不埒な気持ちはないとフリード。
    今度はそれぞれの自室、慌てるメルヴィとリリアン。それぞれの部屋は自分で探すべきだと二人は言い、部屋に向かった。
    リリアンの部屋には自作の絵や誌がたくさん貼ってあり、メルヴィの部屋にはフリードの写真があるとアリシアとリゼ。
    購買部を調べる時に店員に理由を聞かれしどろもどろになるモニカ、依頼部でずっと無駄話をするスフレ。
    たくさんの封印書がある封印管理室、ライブラはロムレアの独占技術であり、他国の人間は入れないぞとヤエとツララ。
    フリードは世界に広めるべきだし、それに二人は仲間だと気にした様子もない。
    漏れた技術が悪用されたらと聞かれるが、二人はそんな事はしないだろうとフリードはいった。
    結局なにも見つからないが、出入りしていた形跡だけは見つかる。残っているのは図書フロア。
    五千を超える本棚が並び、見渡す限り本だらけの図書館。気付くとユーニがいないとメフメラ、手分けしてついでに探す。
    ユーニは昔から迷子になりやすく、リックがメフメラを街外れに置いておいた理由も、探し出せるためだと言った。
    メフメラの獣の耳が音を聞き分け、児童向けの本棚近くにいたユーニを見つけた。謝るユーニ、ここで歌が聞こえたと言う。
    誰もいないとフリードはふと、一冊の本の背表紙が目に入る。『王立図書館と魔法の本』。
    すぐに取り出し、イリーナが好きだと言ったページを開く。そこに破れたメモ用紙が挟まっていた。
    「封印管理室 北の書架 動かせば地下通路」。全員を集めて、さっそく封印管理室に戻る。
    そこには地下へと続く階段、雰囲気からかなり深くまであるようだ。


    図書館最深部。本棚でできた薄暗い迷路、マモノが溢れ進めば地鳴りが響く、様子からこの先に魔神がいるのは間違いない。
    イストの観測装置でも内部を理解できない。どうやら空間そのものが歪んでしまっているらしい。
    途中でイリーナのメモを見つける「もうすぐ 開く 急いで」。先に進むとまたメモ、「ゲート 近づく 私も はかい」。
    迷い込んだ例の獣人二人を見かける、逃げ確率はAGIが重要、レベルリセットの話。不法侵入なんだがと思うフリード。


    帰還するとメフメラが苦しみだす、こんな様子は以前の嵐以来だとユーニ。異界が呼んでいると言うメフメラ。
    魔神は異界の存在で、マモノを引き連れこの世界に侵略してきた。異界へのゲートが開いたら、またマモノを呼びだす。
    また王宮から人々が外に向かっている、外の方がマモノがおり危ない。地鳴りが響く、もはや猶予はないとフリード。


938 :ダンジョントラベラーズ2:2016/01/17(日) 23:18:13 ID:???
    途中の中ボス:イフリータ。さらに進むと中ボス:アークデーモンがおり、それぞれ倒すとサービス絵。
    図書館最深部の最奥、その部屋に禍々しい空気を放つイリーナがいた。その体は魔神によって乗っ取られている。
    すでに儀式は終わったと笑う魔神。自分の世界ボゴミールを呼びだし、この世界を吸収すると言った。
    もはやイリーナの体も限界である、イリーナごと攻撃するわけにもいかないフリード達。高笑いする魔神。
    攻撃しないならこちらからいくと言う魔神、だが突然その体が動かなくなる。まだイリーナの意志が残っていた。
    その希望も打ち壊してやるとボス:イリーナ。高威力の攻撃魔法を多用。倒すと、魔神がイリーナから離れる。
    倒れるイリーナを抱き起すフリード、重傷だが生きていた。謝ろうとするイリーナを止め、すぐに終わらせると言った。
    ここはすでに狭間の世界、肉体がなくとも魔神の力をふるうことができる。本来の力ではないが十分と言う魔神。
    ボス:魔神。高いHPと強力な魔法を操る。倒すと影が薄くなり、フリードはライブラの書を掲げ唱える。
    ライブラの書が震える、封印しようとしたがその力に負けフリードが意識を失う。最後に見たのは消えゆく魔神の姿。
    目を覚ますと周りには仲間たちがいた、図書館にいた仲間も駆け付けたようだ。イリーナは無事、魔神も消えた。
    メルヴィがフリードにお疲れさま、ありがとうと言い、周りの仲間もそれぞれ口にする。
    ゲートは閉じた、しかしライブラの書にも魔神は封印できていない。消滅したのかと考えるフリード。
    マモノ達も治まり、これにて一件落着。そんなとき、大きな地鳴りが響く。
    ここは魔神が生み出した空間、そして魔神がいなくなったとなれば、急いで脱出するフリード達。


    魔神との戦いが終わって一週間後の図書館。溜まりに溜まった図書館での仕事を、フリードの討伐隊は行っていた。
    アリシアやモニカ、メルヴィが書類仕事を手伝い、エルとイストが王宮に使いに出る。
    グリシナとヤエが外回りをする、マモノは全て住処に戻った。
    ユーニとメフメラが街を見て戻る、街は平和になりメフメラは帽子をかぶらなくても歩けるようになった。
    他の仲間たちもそれぞれに仕事を行う、コネットが掃除が終わらないと言い、午後は全員で大掃除に決まった。
    そこにイリーナが来て館長室へと呼ばれる。今まで病院に行っていたが、ようやく出られるようになったらしい。
    今回の事は国王も褒められていたと伝えるイリーナ。また魔神がイリーナを乗っ取っていた事実をフリードは伏せていた。
    だがイリーナは自分自身でそれを報告、これは自分の責任であり罰を受けるとフリードに説いた。
    そしてイリーナは一か月の謹慎処分となり、その間はフリードが館長を代行する事となった。
    務めて一年も経ってないのに大役、それだけ今回の事が評価されたのだとイリーナ。
    もう戦えるほどには傷は治ったと言うイリーナ、そして今は館長ではなく討伐隊の一員。
    驚くフリード、館長ではなくイリーナと呼びなさいと言い、まだ後始末は残っていると言った。
    館長代理の件を承諾するフリード。すると外にいた仲間たちが館長室に入り、今夜は宴会だとフリードをたたえる。
    皆が戦ったおかげだとフリードは言うが、フリードを信じていたから戦えたとみんなは言う。
    今日は新しい図書館の始まり、パーティーの前に大掃除だとイリーナは言った。


    スタッフロール


    館長室。ホラムシャハルの里にも謝罪し、女王の霊も返し、ようやく一息ついたとフリード。
    疲労気味のフリードに、館長代理殿と労うイリーナ。そこに大変とアリシアが飛び込んでくる。
    連れていかれたのは封印管理室。以前、魔神がいた最深部への道。今は封印されていたが、よく見れば隙間ができていた。
    メフメラが言うには異界への道、ゲートが開いてしまっていた。このまま放っておくわけにもいかないとフリード。
    マモノオタクの血が騒いだらしく、笑みを浮かべる。それじゃあ行くぞとフリードは声を掛け、皆は返事をした。
    イリーナがパーティーに加わりました。ロビーから異界へ行けるようになりました。


939 :名無しさん:2016/01/17(日) 23:21:15 ID:???
    異界のラスボス、サタナエル(魔神の全力の姿)を倒した後のエンディングはまた後日
    途中でageたり、別のスレに書いたりしてすまんかった

 



35 :ダンジョントラベラーズ2:2016/07/14(木) 20:30:42 ID:???
    ●ダンジョントラベラーズ2
    ようやく裏ボスクリアしたので、先に前やらなかったキャラクター解説。


    ・フリード・アインハルト
    男主人公。マモノオタクが高じて図書館勤務になった。王立士官学校予科を首席で卒業の頭脳担当。
    ライブラは戦闘は行わず、後ろで命令する。不死身のマモノ達を倒した後に、本の中に封印する。
    仇名はハードラックの優等生、別に中二病ネームではない。


    ・メルヴィ・ド・フロレンシア
    王立士官学校魔法科を首席で卒業のマジックユーザー。真面目で引っ込み思案な性格。警備隊所属後、図書館専属に。
    騎士団長の娘で、その背景から卒業後は王国の姫の親衛隊になる予定だったが、それを断る。
    昔はフリードとよくつるんでいて、その時に恋愛感情を抱き、一緒に戦える警備隊となった。
    恋愛イベントは一番多い、でもそういうゲームではないので最後まで恋人になる事は無い。
    フリードの隠し撮り写真などを持っており、また部屋にもフリードの写真を立てている。


    ・アリシア・ハート
    王立士官学校騎士科をそれなりの成績で卒業。ほぼ男子の騎士科で同期では唯一の女子。元気いっぱいで素直な性格。
    フリードがライブラで、メルヴィが魔法使いなら、自分は二人を守る騎士になろうと、最低レベルの能力を努力で鍛えた。
    ふおおーとかわーいとか、見た目と言動が子供。背が低い事を気にしており、指摘すると困惑する。
    胸の話をしていると勘違いしたフリードを蹴り飛ばし、泣きながら去る。
    赤くて長い髪は、ダントラ1のタマ姉をまねたものである。サブイベントは基本的な話が多い。


    ・リリアン・クレイパー
    後ろ向きで中二病な少女。周りとも合わず、親からも仕方ない子と扱われ、ずっと家に一人閉じこもり絵や歌を書いていた。
    どうなってもいいとマモノのいる洞窟に飛び込み、フリード達と会う。異変も自分のせいだと、マイナス思考をする。
    パニックになりやすく、すぐに落ち込んだ眼や薄暗い笑いをする。ゴスロリ大好きで、他の子とかにも着せようとする。
    変わったリゼリエッタを見て、自分も前向きになろうと考えているが、あんまり変わっていない。
    サブイベントを最後まですると、自分とフリードは運命の乙女と王子の生まれ変わりと確信。本当かどうかは定かではない。


    ・モニカ・メイシー
    最初は商店のアルバイト。実はフリードの周りを探るスパイ。その割にはドジッ子で優しい性格、スパイに向いてない。
    スパイがいけない事だとは知っていたが、弟妹がたくさんいて両親が蒸発、借金が山の様にあり、給料につられ仕方なく。
    メルヴィが警備隊に行った理由が、フリードだと考えたメルヴィの父の騎士団長が調査の為に差し向けた。
    フリード達と戦闘になり捕まり、表向きはスカウトされて調査は続行という形で、二か所から給料をもらっている。
    フリードに関する事以外にも、マモノに関するデータも集めている。金儲けもいつも考えている。夢は借金の完済。


    ・コネット・サントノーレ
    王立メイド隊所属。メイド隊は王国の特殊職業であり、元来の家事の他、諜報や戦闘も可能な職業。
    不良メイドで、諜報先の富豪の家のお菓子を大量に盗み食いし首に、メイド長から罰としてお菓子禁止令を受けて逃亡。
    すぐにサボりたがりお菓子が大好き、勝手にアイテムのお菓子を食べたり、あれ食べたいとフリードにねだったりしている。
    戦闘にずっと出さない事で文句を言う仲間はたくさんいるが、出し続ける事で文句を言うのはコネットのみ。
    本人曰く、若くないお年頃で、美容に気を使ったりしている。


36 :ダンジョントラベラーズ2:2016/07/14(木) 20:31:44 ID:???
    ・グリシェリーナ・エフレノア
    通称グリシナ。元騎士団でありイリーナとは同期。男性主体の騎士科を女性でありながら首席で合格した、アリシアの憧れ。
    騎士らしいまっすぐで豪快な性格をしている。だが女性らしい服装に興味もあるが、似合ってないと思い、隠れてきている。
    ずっとマモノの巣で鍛えていて今回の異変を知らなかった。戦い鍛えるのはヴィトーリア女王を目指しているため。
    そのためにクラウンの称号を求めていた。(クラウンになるためにはレベルをかなり上げて、リセットを何度も繰り返す。)
    女王のような存在となって、あらゆる戦いに終止符を打つ事。それがグリシナの夢である。結局個人では無理だと理解した。


    ・フィオラ・マーシュ
    教会のシスターであり、マーシュ孤児院で子供を養っている。人を疑う事を知らないとても優しい女性。
    生れついての強運で、資金難となった孤児院をそのたびに新しいパトロンが見つかったり、宝くじが当たったりしている。
    そのせいで神の存在を信じており、神を馬鹿にしたりするものは説教する。盗み食いや、エロい事をした人も怒る。
    その割にはエロいイベントに関わり合いが多い。またウィッチの服装は裸マント。
    温泉で、フリードが間違って入ってきても気にしなかった。


    ・リゼリエッタ・マーシュ
    フィオラに拾われた孤児。仲間の中で一番年下。マーシュは孤児院の子、全てに与えられるネームで、兄弟姉妹の証。
    捨てられたためかフィオラと、フィオラの作った人形のオットーの事しか考えず、いつも一人で人形遊びをしている。
    しかし、自分のせいでマモノに捕まったフィオラ、それを助けるために戦うフリード達を見てそれではいけないと考え直す。
    その後、孤児院の資金問題が解消されてからフリード達の仲間になる。
    友達が増えてオットーとの時間が減ったが、オットーも喜んでいる。フリードは友達ではなく、もっと特別な人だと。


    ・スフレ・トゥイニー
    元凄腕のトレジャーハンター。獣人マニアで、獣人の道具屋のペギー商会に喜んで働き、こき使われる。間延びした口調。
    最初はダンジョン内での商人としてフリード達と会い商売、その後、紆余曲折を経て戦闘となる。
    獣人の神であるアイラーヴァタの封印書を取らないように見張りとして、フリード達について行く。終わっても仲間のまま。
    美的感覚が獣人至上主義で、高い上に使い用の無い獣人グッズをフリードに押し売ろうとする。自分も給料で購入済み。
    獣人ゆらいの食べ物を食べると気絶する。あとベアードの着ぐるみを装備しているのに奪って行くのはやめろ。


    ・エルトリシア・ヴィトール・リッツエヴァン
    フリード達のいるロムレア王国の姫。ちなみに王家の姫は成人するまで顔を見せないため、フリード達は容姿を知らない。
    子供ぽく我儘な性格ではあるが、聞き分けがない訳ではない。フリードからのエルの名を受け入れ、冒険者のエルを名乗る。
    上に三人の兄がいるため、自分は王家には必要ではないと考えている。必要とされたいがために、異変の解決に乗り出した。
    国の為、民の為、自分が何ができるのか、それを見つけるのが夢らしい。冒険者や庶民の食卓、甘い恋愛にあこがれている。
    あれがほしい、これがほしい、とサブイベントで言うが、結局フリードの言葉で我慢する。


    ・イスト
    姫に仕えるメイドロボ。誕生の日に送られ、姫を見守り続けてきた。穏やかな性格で強情となった姫を優しく説得する。
    タジャール国製のロボだと言うが、左耳のカバー以外、人間と変わらぬ見た目。感情も豊か。
    汚い部屋を見ると掃除するメイドの鑑。姫から家族と呼ばれたり、お風呂の快感を味わうと、処理しきれずショートする。
    電気の魔法で動き姫がいつも行っていたが、実は強すぎて別の魔法使いが後に調整しなおしていた。
    また美味しい食べ物を食べると、腕と口が止まらず全部食べてしまう。ロボながら元々エロゲの会社だからか子作り可能。


    ・宝蔵寺八重
    東の国のラカン皇国の侍の女。ラカンの危機の解決の為に、ロムレア王国に助力を求めに来た。
    豪快な性格で、あまり色っぽい話はしない。全キャラ中、一番露出が少ない。むしろ戦いや剣の話が多い。
    しかし気にしてはいないので、ツララと一緒に熱いから脱ごうとしたりする。
    酒好きだが一杯でべろべろに酔う。賭博好きだが、身ぐるみをはがされる。風呂好きで、追われているのに風呂に入る。
    祖国では名家の娘であり、結婚するよう周りがうるさいので、フリードも一緒はどうだと冗談めかしく言う。


37 :ダンジョントラベラーズ2:2016/07/14(木) 20:35:21 ID:???
    ・ツララ
    別の国であるラカン出身。子供体系のくノ一、無表情で言葉にも抑揚が無い。ヤエとともに救助を頼みに来た。
    場合によってはライブラの技術を盗んで去る事も考えていたが、フリードの言動が心から信用できるものと考えついて行く。
    根っからの忍びで、恥じらいが無いらしく服装もほぼ半裸、脱がないヤエとは対極に位置する。このゲーム半裸多いが。
    鮒ずしや納豆巻を平気で食べる。ぼけた事も平気でやる。
    ツララは本名ではない、本名を教える相手は家族にだけ、フリードになら教えてもいいと言った所でメルヴィに止められる。


    ・メフメラ
    人間とマモノのハーフであり、頭に獣の耳が生えている。母がマモノであり、人からもマモノからも追われ、流れついた。
    町外れの炭焼き小屋でひっそりと暮らす。いつもは帽子をかぶり、耳を隠している。
    ユーニとは親友であり、ユーニがいたからこそここを離れなかった。また人として暮らしたいとも。
    討伐隊に入ってからは、討伐隊のメフメラとして町の人に受け入れられている。
    料理上手で、料理関係のサブイベントによく出る。耳のおかげか音に敏感で、迷子のユーニをよくみつけた。


    ・ユーニ・コルテク
    酒場の歌うたい。いつも明るく元気で笑顔の少女、歌が大好きでありいつも歌っている。
    メフメラとは親友であり、いつも二人でいた。メフメラが行方不明の時も泣きながら探し回っている。
    母が歌も踊りも出来る人、自分は歌しかできない。それでも凄いと言われても、歌が凄いのであって自分は凄くないと謙遜。
    年齢は仲間の中では下から数えておそらく二番目、背も低いが胸がかなり大きい。
    踊り子の衣装は恥ずかしいが、風呂でフリードに見られても気にしなかった。方向音痴で耳の良いメフメラによく探される。


    ・イリーナ・ローゼンマイア
    若くして王立図書館館長になった優秀な女性。フリードの上司。元々はライブラになりたかったが、才能がなかった。
    魔法科を首席で合格した女性、謝ったことが無いほどプライドが高い。しかし優秀だがドジな所もある、またおだてに弱い。
    年齢を気にして美容と健康を常に気をつけており、ヒパネラ茶やマッサージゲルなどに凝っている。
    学校時代では授業を寝ぼける、洞窟で毎回迷子、挙句の果てに魔法道具のミスで学校を半壊させる、破壊神の仇名を持つ。
    ウィッチの格好は魔神の格好そのままでほぼ全裸、でもマジカルプリンセスの少女っぽい服装の方が恥ずかしいよう。


    ・他サブキャラ
    ショッパーベアード:購買の獣人。威勢のいい性格、モニカを雇っていた。
    メリーコンダクター:依頼部の獣人。ずっとムフムフ言っているが、メリー語知っているフリードとスフレは解る。


    魔神:このゲームのラスボス。かつてマモノを率いて人間を襲い、ヴィトーリアなどに封印された。
    後半ではイリーナにとりつき、封印していた守護神のアイラーヴァタと女王の幽霊を、フリードを騙して撃たせた。
    中身は邪悪であり、破壊と虐殺、裏切りが好き。キャハハとあざ笑うもの。
    表のラスボスでは子供の姿、倒したかと思われたが、異界の道をくぐって自分の世界に逃げた。
    裏のラスボスとしては、正体である大人の姿、サタナエルの名前を晒す。


    メイド先生:図書館の秘密の教室を担当する。ゲームの基礎的な事を教える。
    見た目は無表情でキリッとした目つきの、イヤーカバーの付いたメガネのメイド。
    しかし同じメイドロボのイスト曰く。あのようなメイドロボを見た事が無いとの事。
    授業内容はきちんと、しているとみせかけて毎回、途中からむちゃくちゃになる。
    なぜか毎回ギャンブルで負けたの、株で大損したの、パチンコで儲けたの。やけ酒だの、祝い酒だのそんな話。
    顔は無表情だが、声は表情豊かで泣いて叫んで喜ぶ。この仕事は応募内容と全然違うブラックらしい。


    その正体は、異界の八つある世界それぞれのボスである神、八大神が一人。機械神、メイド先生。
    自分の世界のギア・キャッスルを自宅と呼ぶ。自転車で通っているらしい。
    ここまで自力で来たフリード達を称賛し、最終テストとして殺しに来る。その戦闘力は八大神最強と言っていい。
    倒した後に秘密の教室に行くと、装備品をくれる。口止め料ではないと言う。


38 :ダンジョントラベラーズ2:2016/07/14(木) 20:35:58 ID:???
    ●マモノと愉快なダンジョン
    ライブラのベアーとマジックユーザーのペギーのコンビ。フリードが各ダンジョンで一度ずつ見かけるが、話す事は無い。
    ゲームの基本的な話を漫才入りで話す。
    ライブラのベアーは元マジックユーザー。ネットスラングを連発しながらボケ中心で話す。
    熊の手の肉球は柔らかく癒し系だとかは、本人の談。
    マジックのペギーはなぜか戦士タイプ。ライブラは戦闘しないので、ペギー一人で頑張らなければならない。


    裏ダンジョンにまで出てくる、そこまで来て実はペギーは元戦士で、マジックのベアーと共に旅していた。
    しかしベアーを庇って傷を負い記憶喪失に、治療は出来ない。
    ライブラの書に一度封印された者は、全ての傷が治ると聞き、ベアーはライブラとなる。
    記憶喪失のペギーとは初対面のふりをしつつ、ライブラの技術を裏で盗みに二人で冒険をする。
    しかし真実を知り、ペギーは躊躇する。もし記憶を回復すれば、今の自分はどうなるのか?
    記憶を取り戻すかどうかは自分で決めていいと言うベアー。そんな事を言われても困るとペギー。


    そして最後のボゴミールの塔の上階、ペギーが石化寸前。回復アイテムも尽き、帰還アイテムもまた度忘れ。
    慌てて悩むベアーにライブラの書に封印してと頼む。
    今まで一緒に冒険して楽しかった、記憶喪失の記憶も楽しかったに違いない。
    だったらそれが失われたままなのは惜しい。それにもう緊急事態だし。
    本当は自分が失われそうで怖い、そんな時、ベアーは癒し系の自分の肉球を触らせる。確かに柔らかいとペギー。
    そしてペギーを封印し、解放するベアー。
    現れても何も答えないペギー、慌てて今までの事、本人にその気はないが悪口のようなことを言いまくるベアー。
    そして切れて、レイジングスマッシュをベアーに叩き込むペギー。


    それで記憶はどうなったのと尋ねるベアーに、さあ、どうだろうねと答えるペギー。
    夜も眠れなくなると聞くベアーに、マジックユーザー技能捨てて馬鹿じゃないのと言うペギー。
    そのまま罵倒しまくるペギー、ここはお礼の場所だろうと殴られるベアー。
    沢山罵倒し殴り、さっさと拠点に戻るよと言い、最後に小声でありがとうを言うペギー。
    今、最後になんて言ったと何度も何度も聞きさらに殴られるベアー。
    最終回「これからもずっと」 おしまい。


39 :ダンジョントラベラーズ2:2016/07/14(木) 20:36:48 ID:???

●異界
    表をクリアすると異界に行けるようになる。
    異界は最初は一つ、いくらか攻略すると次の異界と、全部で八つの異界がある。
    それぞれがかなり面倒なダンジョン構成。一番奥にはそのダンジョンのボスである神がいる。八体いるので八大神。
    神を倒さなくても次の異界に行ける。最後のボゴミールの塔に、ラスボスのサタナエルがいて倒すとエンディング。


    ボゴミールの塔を最後まで登ると、魔神の真の姿であるサタナエルが現れる。
    やはり生きていやがったのかと言うフリードに、我が配下となれと言うサタナエル。
    そうすれば人間の世界の全てを、欲する知識の全てをやると言う。そんなウソに騙されるかとフリード。
  それにそういう物は自力で手に入れないと意味がないと言い返すと、神の施しを拒否するとはとサタナエル。
    今まで犠牲にした人間とマモノの分をやり返すと言うと、人間やマモノがいくら死のうがどうでもいいと嘲笑う。
    マモノが人を襲うのは、魔神が人間の世界に行った影響で勝手に狂暴化していた事を告げる。
    じゃあ、お前を倒せばいいんだなとフリード。
    貴様を殺し、その体で貴様の世界の人間を裏切り蹂躙し、殺してやるとサタナエルが襲い掛かる。


    倒すと第二形態。何度も人間が邪魔をしおってと、おぞましい姿になる。
    そしてサタナエルを倒した。

●裏エンディング
    夕暮れの王立図書館。町の復興の為、後回しにされていた図書館の修理や雑務を、皆でやる。
    マモノ達は住処に戻り、縄張りを荒らさない限り襲ってこなくなった。
    フリードは一人、今回の事件の全てのあらましを、報告書として書いていた。
    色々と、今の状態などをみんなで話していると、イリーナが現れ報告書の締め切りだと言う。
    今、終わった所だとイリーナに渡すフリード。それに目を通し、献辞が書かれていないと言った。
    献辞とは最初に例えば「愛する○○に捧げる」等の文句。
    それに関して好きかっていう仲間たち。フリードは報告書を取り、王国に申請する前に書くと言った。
    ついて行くメルヴィとアリシア。お土産は満月道のあんぱんでよろしくとコネット。


    夕日の町の道の中、結局なんて書くのかと尋ねる二人。ここで三択。
    「マモノ達」「王立図書館」「型破りな十六人の仲間達」
    何それと笑うアリシア、でもフリードらしいと言うメルヴィ。
    夕日の中、笑顔の三人。スタッフロール


40 :名無しさん:2016/07/14(木) 20:37:50 ID:???
    投下終了

最終更新:2016年07月23日 21:35