水晶の龍
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899 :水晶の龍:2015/12/14(月) 21:07:18 ID:???
●水晶の龍(どらごん)
かつてスクウェアがDOGという名前の会社だった時の1986年のファミコンのアドベンチャーゲーム。
時は近未来。主人公ヒューは友人のシンシアとナイルとともに宇宙遊泳に向かう。
ヒューはシンシアからもらったペンダントを身に着けている。
そしてシンシア所有のシャトルに乗って、宇宙へと向かう。
宇宙空間で突如、水晶のドラゴンがシャトルに襲い掛かってきた。シャトルは墜落していく。
ヒューもまた強烈な衝撃を受け、目の前が真っ暗になった。
気が付くと見知らぬ船の中にいたヒュー。ユージンと名乗る美女に、遭難している所を助けてもらった。
ユージンの目は水晶のようで、悪いことが起きる時に色が変わるという。
他の人は見ていないと言うシンシア、またドラゴンなんて幻覚でもみたのと言われた。
自分の星のエリファス星のエアポートに送られたヒュー。いつもは人の多いエアポートだが客がいない。
聞けば皆ドラゴンを恐れてシャトルに乗らなくなったとの事。
エアポートから出る、いつもは人だかりが多いはずの道も人気があまりない。
道端の大きなテレビでニュースをやっている。調査の結果、シャトルは全て、ドラゴンに遭遇した後消えたという。
また中立国である近くのアリアス星のアリアス政府は、この事件に関しては関係ないと声明を出している。
道端の人に話を聞くと、アリアス政府が怪しいと言う。ただ証拠もないので調べることができない。
アリアスはルシアという女王が統治しているが、その姿を見た者はいない。
近くの汚いお店に入る。商品は全て25クレジットだとフードを被った男は言った。
不思議な模様の石板、古代文字に関する古い本、小さな手鏡、テレパシーを受信できる通信機。ヒューは全て購入した。
町外れに住む科学者のオババを訪ねた。たいへんなことになったねえと困った様子のオババ。
いつもは冷静なオババが慌てていた。若ければ自分が皆を助けるのにと、ヒューにその役目を託す。
そしてヒューに宇宙にも飛べるスペーススクーターUVXを渡す。スコープとレーザー付。
さらにマスターキーももらう。凄い目かを開発中らしいが、まだ完成していない、出来たら渡そうと告げた。
エアポートへ行き、スペーススクーターで宇宙へと飛び出す。たくさんの星が周囲を流れる。
宇宙空間を飛び出すヒュー、探し飛び続けるとまたも水晶の龍が姿を現す。
スクーターのレーザーで攻撃するが効かず、ドラゴンの攻撃でふっとばされる。故障したスクーターで近くの星に不時着。
アリアスムーンの砂漠に着陸。見渡す限り砂ばかりで、人影はなく草も生えていない。
スクーターのヒューズが壊れているので飛ぶ事は出来ない、砂漠の中を進み続けるヒュー。
遠くに何かを見つける、近寄ってみればシンシアのシャトルだった。名前を呼ぶが周囲やシャトルの中に人はいない。
シャトルの中を調べる、スクーターに使用できそうなヒューズを発見。またきれいな宝石を見つけた。
スクーターを直し、宇宙へと出るがまたも水晶の龍が出現。スコープを使うと龍は実はロボットであることが分かる。
戦ってもレーザーでは傷が付かず、アリアスムーンの砂漠に追いやられる。一旦、エリファス星へと戻る。
エアポートに着くと、受付と話すユージンを見つける。近寄ると突然、逃げていった。
受付に話を聞くと、次のシャトルはいつ出るのかと尋ねていたらしい。
探して歩き回ると以前、来た汚いお店でピストルを売っていた。さきほど赤い目をした美女から売られたと言う。
ピストルをよく見ると、見たことのある紋章がグリップに入っている。それはシンシアが護身用に持っていたピストルだった。
お金は足りず買う事は出来ない。シャトルで見つけた宝石を見せる、これは竜の涙とよばれる宝石らしい。
25クレジットで買い取られるので、そのお金でピストルを購入した。再び女性を探して店を出る。
900 :水晶の龍:2015/12/14(月) 21:08:05 ID:???
古いアパート。ドアの前にユージンが立っていた。ヒューに背を向けて、気づいていない。
話しかけると突然、姿が消える。テレポートしたようだ。
扉には鍵がかかっている。扉に対してマスターキーを使用する。しかし扉はさび付いていてキーが入らない。
ピストルで鍵を破壊する。扉を開いて中に入る。何もない部屋、人の姿もない。
部屋の壁を調べると開く、壁の中にはコンピューターが内蔵されていた。
調べると軽い音を立ててコンピューターが動きだした。メッセージが流れる。
「計画の邪魔をしている奴がいる。始末しろ。奴はドラゴンを知っている。アリアスで待つ。」
突然ユージンが現れる、目は炎のように赤い。「君は秘密を知りすぎたようね。」
ここでピストルを選ばないと記憶を消されてゲームオーバー。ピストルで撃つと傷口を抑えながらテレポートするユージン。
アパートを出てオババの研究所へと行くヒュー。例のメカが完成したとオババは言った。
以前のスクーターよりごつごつしたスクーター。スコープに、レーザーより破壊力のあるブラスターを装備。
パワーアップしたスペーススクーター、テトライドST。これを貰い、エアポートからこのスクーターでヒューは宇宙へ。
宇宙を突き進むスクーター。宇宙を移動し続けるとまたも水晶の龍が現れる。
ビデオスコープを龍に向かって使用し、巨大なロボットの正体を発覚させる。
そのロボットに対してブラスターを発射、ロボットは木っ端みじんに吹き飛んだ。ちなみに選択肢を間違えるとまた砂漠へ。
以前、不時着したアリアスムーン。そしてその側の惑星アリアスが倒した龍の先に見える。
近寄ると通信機が鳴り出した、ナイルからのメッセージであった。
「僕たちはたくさんの人達と一緒に、ピラミッドの中にいるよ! 助けて」
女王ルシアの収める星アリアス。百年前までは栄えていたが、今は地下に町を作って住んでいる。ヒューはアリアス星へ。
見渡す限り砂漠のアリアス。砂漠を移動すると見上げるほど大きな、水晶のピラミッドを発見。
近づくと機械的な構造、床にハッチを見つけマスターキーで開いて中に入る。
長い通路がまっすぐ続いている、進むと扉があり鍵穴がない。逆に進むとアリアスの人が住んでいる小さな地下の町があった。
家から人が出てきた、ヒューを不思議そうな目で見ている。近寄って話を聞いてみた。
この先にある扉は、光の神であるルシアがすんでいる。後ろの通路の先には、見ただけで人の心を狂わす水晶がある。
町の端に壁に入り口のような場所を見つけるが、見張りロボットがおり通れない。攻撃しようとするとその前に殺される。
一旦ハッチに戻り、砂漠をもう一度歩くと、大きな石碑が立っている。
石碑の向こうにシンシアがいた。ヒューに駆け寄ってくる「シ、シンシア、無事だったのか!」
「助けて! 悪魔が襲ってくるわ! 助けて! 私たちはサイラという星に閉じ込められているの。
エネルギーを吸い取られてしまうわ!」 しかしシンシアは幻覚で、その姿は消えてしまった。
石碑を調べると文字のようだ。古代文字に似ているが、しかし本と見比べても読む事が出来ない。
手鏡に映すと、それが左右逆転であることに気付く。本を頼りに文字を解読。
「アリアスに古代から伝わる水晶には、全ての悪を滅ぼす力が秘められている。その水晶を手に入れた者は、
神の声を聴く事が出来るであろう。聖なる石を持つ者よ、この石碑に石を納めよ。」
石碑のくぼみに不思議な模様の石板を納める。しかし何も起きない。
もう一度、アリアスの町に行きロボットの所に行ってみる。見張りロボットが動いていない。
石碑の効果らしい。先に進むと丸い水晶があった。手に入れておく。
ちなみに上の石碑とこの水晶のイベントは、あとでも可能。
町を探すと石の塔があった、入ってみるとたくさんのパネルやモニターが並んでいた。ここは通信室のようだ。
ボタンを押していくと警告音、さらに低い声でメッセージが流れる。
「私の計画はもうじき終わる。60年前から狙っていたアリアスは、もうじき私の物になるのだ。
ご苦労だったな、ユージン。お前をコントロールから解放してやろう。ルシアの元へと戻るがいい。
死んでいるかもしれないがな。」
901 :水晶の龍:2015/12/14(月) 21:08:40 ID:???
町を出て通路に戻り、ハッチの場所から外に出る。そこにはユージンが待ち伏せていて、こちらに銃を向けた。
目は以前のように赤くなく、悲しそうな水晶の目だった。ヒューは話をしようとすると、銃を下した。
「私は悪魔バヌーガにコントロールされて、何の罪もない人々を攫って来てしまった。
私はバヌーガに利用されていたのだ。悪魔がこの星に降り立った時から、全てが狂ってしまった。
このキーを君に渡そう。地下の奥にクイーンが眠らされている。私の力だけではもう、この星を助けることができない」
ユージンはカードキーをヒューに渡すと姿を消した。
ハッチを下りて通路の先の模様の入った扉、その扉をカードキーで開いて中に入る。
突然、部屋の中に女の人の姿が浮かび上がった。
「私はアリアスのクイーン、ルシア。お願いがあるのです。どうかこの星を助けてください。
体を持たない生物バヌーガが私の体を乗っ取り、この星を自分の物に使用としています。私はバヌーガに殺されてしまう。
私の使いユージンもバヌーガの手にかかり、このままではもっと犠牲者が出てしまいます。時間がありません。
どうかバヌーガを……」
突然、ヒューの体に衝撃が走り、目の前が真っ暗になっていく。遠のく意識の中でシンシアの声が聞こえた。
「サイラという星はアリアスムーンの事だったの。ここにバヌーガがいるわ、捕まったら最後よ!」
ヒューが気が付くとアリアスムーンの砂漠、シンシアのシャトルの前。どうやらルシアがここにテレポートさせたようだ。
シンシアからもらったペンダントが輝きだした、どうやらこの近くにシンシアがいるようだ。
また通信機が鳴り出した。ナイルの声がする。
「ここはどこなの? くらいよー。地下の奥深くにいるみたいなんだ。分厚いドアがあってでられないよー。」
砂漠を進むヒュー。歩きまわっていると、アリアスで見た物と同じ水晶のピラミッドを見つけた。
同じハッチがあるのでマスターキーで開き、ヒューは中へと入る。
ハッチから降りると不気味な模様のドアの前に出た。ドアは固く閉ざされていて、シンシアのペンダントが強く輝きだす。
ドアにはバリアが貼られており、触れると弾き飛ばされる。ブラスターを二度放つとドアを吹き飛ばした。
大きなドームの中で、声がとどろく。「良くここまでこれたな。褒めてやろう。」
「バヌーガだな? 僕の友達を返せっ!!」
「なかなか、度胸のある奴だな。気に入ったぞ。」
「ふざけるな! シンシアたちを返せっ!!」
「ダメだ。彼らを返すわけにはいかぬ。私の姿は誰にも見えないはずだ。私を殺す事は出来ないぞ。」
天井の中心の穴に光が吸い取られている。ブラスターを放つが、見えないので当たらず。そのうち殺される。
水晶を取り出す。するとユージンの声が聞こえた。
「あの光が人々のエネルギーだ。バヌーガはそれを吸い取って生きている。」
ヒューは天井の穴に向かって水晶を投げつけた。ものすごい叫び声とともにドームが大きく揺れる。
水晶のエネルギーを吸い取りすぎて、バヌーガは耐えられずに自滅したようだ。
ドームが砕け明るい光が満ち溢れている。
たくさんの人々、そしてナイル、シンシアの姿が現れた。「よかった、みんな無事だ!」
ヒューの姿を見つけたシンシアが、涙を浮かべて駆け寄る。
「長い夢を見ていたようだわ。とても怖い夢。悪魔が私たちを捕まえて、暗い星の中に閉じ込めたの。
でも闇の中から水晶のドラゴンが現れて、悪魔を捕まえて行ったの。そして、気が付いたらここに……、
もしかしてこれも、夢の続きなのかしら……」
バヌーガが消えた後のドーム。青い水晶のドラゴンがすうっと現れて、溢れる光の中へと融けるように消えた。
THE END
THANK YOU FOR PLAYING
CRYSTAL DRAGON
当時としては口パク付きのグラフィックはすごかったが、容量の限界かストーリーが短くスタッフロールもない。
ちなみにシンシアと野球拳ができるという裏技は嘘です。某攻略本が情報盗用対策として、わざと嘘の情報を入れた。
902 :名無しさん:2015/12/14(月) 21:17:48 ID:???
すまん、わざと嘘の情報を入れたのはファミマガでは裏技紹介の時に
一つだけ嘘の裏技を入れて、それを見抜いてハガキで送ればプレゼントって
企画だった