ash.

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part69-99~107


99 :ash. 2016/02/17(水) 00:31:57.33 ID:SSQv4QIS0
姫屋ソフト製のパソコンのアドベンチャーゲーム、『ash.』行きます。
プレイが10年以上前な事もあり例によって細部が適当な上に、
すっかり忘れていて紹介しないシナリオもあるかも知れませんがご容赦を。


『オープニング』
舞台は、いわゆる中世ファンタジー的世界。
主人公の若い剣士は、活躍して一旗上げようと大きな町へやって来た。
町へ入ると占い師が「お前の未来を占なおう」と言うので占ってもらう。
すると占い師は「お前がどの道を歩もうと、破滅と絶望しか無いだろう」
という最悪の占いの結果を言ってくる。
しかも「さあ、占いの代金を貰おう」と言ってくるではないか。
主人公は何を思ったのかは知らないが、金貨を一枚占い師に渡す。
それに満足した占い師は、
「キーボードのCTRLキーを押しっぱなしにすると、
選択肢まで早送りできる、既に呼んだ文章を飛ばすのに便利だぞ」
とメタな事を言ってから立ち去る。そして、主人公の物語が始まった。


(ちなみに金貨を渡す以外の選択肢として、
何も渡さなかったり怒って斬りかかる事もできる。
その場合、上記のお得な情報を得る事はできない。
斬りかかった場合は不意に消え去るので、普通の人間ではないようだ。
ちなみにこのゲームには所持金とか能力値・技能といった要素は無いので
金貨を渡してしまった事が損になるという事も無いし、
逆に情報を得られないとCTRLキーによる早送りが出来ないわけでもない)


『村長とゴブリンの長老編』
主人公はなんだかんだで、人間の村とゴブリン族との仲違いを解消し、
村長とゴブリン王の両方に、後を継いでほしいと頼まれた。
そして主人公の選んだ道は・・・


(村長エンド)
村長の願いを聞いて村長として、日々村長としての職務を果たす主人公。
村の長としての仕事はそれなりに大変で、やりがいはあるが疲れる。
最近、老けたんじゃないかとよく言われることを気にする主人公だった。


(ゴブリン王エンド)
何を思ったのか、ゴブリンの王になることを選んだ主人公。
その選択を後悔するのに長い時間は必要なかった。
なにしろ、ゴブリン達はうるさいし、臭いし、大酒飲みなのだ!
だが、ゴブリンの王になってしまったものは仕方ない。
主人公は泣く泣くゴブリンの王としての責務を果たし続けるのだった。


100 :ash. 2016/02/17(水) 00:33:38.38 ID:SSQv4QIS0
『邪教と生贄編』
旅の途中、真夜中の森を通ろうとすると、邪教の儀式を見つけた。
なんと、少女を生贄として祭壇に縛り付けて、
呪文を唱え続ける信者にナイフで刺されようとしているではないか!
それを見つけた主人公の取った行動は・・・


(バッドエンド・生贄の少女に刺される)
主人公は生贄の儀式に乱入して見事少女を生贄の祭壇から助けだした。
だが、逃げる途中で少女に儀式用のナイフで刺されてしまう。
主人公が死ぬ直前に聞いたのは、少女が呟く、信者と同じ呪文だった。
そう、少女は無理矢理生贄にされたの邪教の犠牲者ではなく、
敬虔な邪教の信者だったのだ。


(邪教の信者エンド)
少女がナイフで刺されて生贄の儀式が完了すると、
少女の傷口から黒い宝石が出てきた。
主人公はそのタイミングで乱入し黒い宝石を奪い、信者に囲まれ、
「その宝石を素直に渡すなら、邪教に加えてあげよう。
どうだ、君も邪教の一員とならないか?」と持ちかけられる。
主人公はその誘いを受け、邪教の一員となった。
そして数年後、主人公は邪教の儀式の生贄として選ばれた。
だが、邪教の教えに染まっていた主人公はその事を喜び、
歓喜に打ち震えながら生贄の祭壇に縛り付けられるのであった。


(邪教の教祖エンド)
黒い宝石を手に入れた主人公は、信者達にそれを渡したりはせず、
直感的に、自分の額にくっつけた。
するとそれは頭の中に吸い込まれ、主人公と完全に一体化した。
その効果で超常的な能力とカリスマを手にした主人公は、
多数の信者を従える邪教の教祖となった。
こうして、歴史の陰で暗躍する事になったのだ。


『奴隷・地下闘技場編』
主人公が町中のとある酒場に入ると、常連客らしき客に
「なあ、ギャンブルで勝負しようぜ」
と誘われる。掛け金は数百G単位で、負けても大した金額ではなさそうだ。
だが賭けを始めると、相手はいきなり最高の役を作り上げる。
「掛け金は数百だが、この役の倍率は数百倍だ!
さあ、数万Gを耳を揃えて払ってもらおうか!」
そう言われ戸惑っていると、酒場のマスターが
「なあアンタ、俺の頼みを聞いてくれないか?
聞いてくれたら、そのギャンブルの負けを全額肩代わりするけどよ」
と言ってくる。完全にこの二人にハメられたようだ。
主人公がそれを断るとマスターが
「世の中で生きていけない人間というのは二種類いる。
力の無い奴と、頭の悪い奴だ。お前はその両方だな!」
と言ってくるのと同時に、常連客に不意打ちを受け、気絶してしまった。
そして主人公は地下世界へ連行され、奴隷となった。
来る日も来る日も穴を掘り続ける日々。そして・・・


101 :ash. 2016/02/17(水) 00:34:04.03 ID:SSQv4QIS0
(奴隷エンド)
抵抗する意思を持たなかった主人公は、そのまま奴隷であり続けた。
ご主人様が「穴を掘るな」と言うその日まで、
主人公は穴を掘り続けるのだ。


抵抗する意思を持ち続けた場合、ある日とうとうキレて大暴れする。
そして数十人を打ち倒した末に捕らえられる。
殺される事を覚悟する主人公だったが、なぜか上等な部屋に招待される。
そこで上等な食事を出され、それを平らげた後で、
オカマ口調の男の貴族にこう持ちかけられた。
「私はね、あなたのような強い男を剣闘士として召抱えたいの。
そして地下闘技場で戦って欲しいのよ。
私の剣闘士になってくれないかしら?」
その誘いに応じた主人公は、剣闘士となった。


数日後、主人公の地下闘技場でのデビュー戦が決まった。
相手は既に何勝かしている若き剣士。
もちろん、負ければ死は免れない。
オカマ貴族は、この勝負で使うための武器として、
剣・槍・弓を準備した。主人公の選んだ武器は・・・


(バッドエンド・デビュー戦で敗れる)
剣を武器として選んだ主人公は善戦するが、
惜しいところで闘技場での戦いに慣れた相手に敗れてしまう。
また、弓を選んだ場合でも、狭い間合いでの一対一の戦いで使いこなせず、
敗れてしまう。弓を選らんだ主人公も悪いが、
そんな武器を闘技場の武器として準備したオカマにも責任はある。


槍を選んだ主人公は、リーチの差を活かして勝利する。
その後主人公は何十回も勝ち続け、とうとう四天王へ挑戦する権利を得た。
オカマ貴族いわく、
「今回戦う四天王の一人の女戦士は、
相手の股間を生きたまま切り刻むサディスティックな奴よ。
私はね、地下闘技場は男の世界であるべきだと思うの。
だから、あんな女が四天王だなんて我慢できないわ!
ところで、あの女は最近、鎧を買いなおしたらしいわ。
もしかして魔法の鎧を準備したのかもね。
だから私もそれに対抗するべく魔法の剣を準備したのよ」
さて、主人公は使い慣れた剣を使うべきだろうか?
それとも魔法の剣を使うべきか?それとも・・・


102 :ash. 2016/02/17(水) 00:34:50.63 ID:SSQv4QIS0
(バッドエンド・女四天王に敗れる)
使い慣れた武器を使って挑んだ場合、魔法の鎧に阻まれて敗れてしまう。
また、武器を持たず素手で勝負するという謎の選択をしても同様の結果に。
そして正しい武器を選んで優勢になっても、
相手が女だからとトドメを刺さない場合も、隙を突かれて負ける。
どの場合も、女四天王が股間を切り刻もうとするのを、
必死になって腕で受け止めるという情けない醜態を晒した末に、
屍をさらす事になる。
ちなみに素手での勝負を選んだ場合、
なぜ主人公は武器を持たず素手で勝負に挑んだのかが、
地下闘技場の謎として長い間議論される事になる。
その説の一つとして「主人公はただの愚か者だった」というのがあるらしい。


魔法の剣で魔法の鎧の防御効果を相殺して優勢になり、
絶体絶命になった女四天王に慈悲など与えず首を切り飛ばした主人公は、
見事四天王となる。四天王となった主人公は、
このまま闘技場で戦い続けて『殺戮王』に挑む事もできるが、
地下闘技場を引退して表の世界に戻ることもできる。
主人公の選んだ選択は・・・


(酒びたりエンド)
主人公は引退し、表の世界へ戻ることを決意する、
オカマ貴族もそれを止めず、表の世界へ戻してくれた。
長い回り道をしてしまったが、ようやく陽の当たる世界へ戻ってこれた、
これからは真っ当な生き方をしようと意気込む主人公。
だが、それはかなわなかった。
地下闘技場での命がけの戦いによる興奮に慣れすぎた主人公は、
それへの渇望を忘れられず、既に元の生活は出来なくなっていたのだ。
そして地下闘技場へ戻りたくても、
一度引退した者は二度と戻れないという掟があるため、それも出来ない。
主人公は血の渇望をごまかすべく、酒びたりの生活を送るようになった。
元四天王の主人公は、幸か不幸か、毎日朝から晩まで酒場で飲むだけの金はある。
いつかこんな生活から抜け出せる日は来るのだろうか?


(殺戮王エンド)
殺戮王を目指す事にした主人公は、とうとう殺戮王へ挑む事になった。
殺戮王との戦いは終始優勢で、殺戮王は武器を手放し地面へ倒れる。
そしてあろうことか、主人公に命乞いをするではないか。
こんな男は殺戮王の名にふさわしくない、そう思った主人公は、
手に持った斧を大きくふりかぶった・・・殺戮王の頭に打ち下ろすために!
(ちなみに、「引退する」「殺戮王を目指す」という選択肢の他に
「オカマ貴族を殺す」という選択もあり、それを選んだ場合は
オカマ貴族は主人公によってあっさりと殺される。
そしてそれを地下世界の下っ端が目撃するが、その下っ端は
「失礼しました、すぐに片付けます!」というと死体を処理する。
そう、いまや四天王となった主人公は、
ご主人様のはずのオカマ貴族を大した理由も無く気まぐれで殺しても、
何のお咎めもない位の地位を得ているのだ。
その後主人公は、このまま殺戮王を目指そうと考え、
その後は上記と同じ流れで殺戮王エンドへたどり着く)


103 :ash. 2016/02/17(水) 00:35:37.52 ID:SSQv4QIS0
『麻薬組織編』
上記の酒場のマスターと常連客の罠にはまった主人公は
仕方なくマスターの依頼を受ける。
その依頼とは、とある山にある花を取ってきてほしいというもの。
それで借金がチャラになるならと早速山へ向かう主人公。
山にたどり着き花を摘もうとすると、そこにいた男に話しかけられた。
「実はこの花は麻薬の原料なんだ。麻薬によって俺の妹は廃人になった。
俺は妹の敵を討つべく裏組織を潰したい。頼む、協力してくれ!」


協力することにした主人公は裏組織のアジトへ殴りこみ、
相棒となった男と二人で無双し、相棒は致命傷を負ってしまったが、
主人公はとうとう首領を追い詰めた、首領は
「待て!俺を殺すより、俺と組んで儲けないか?
今ならお前を幹部にしてやる、どうだ?」と、持ちかけてくる。
それに対する主人公の返事は・・・


(バッドエンド・相棒に死に際に刺される)
首領の提案を受け、今度の分け前について話し合おうとした主人公は、
既に死んだと思っていた相棒に、死に際に背後から刺される。
「この裏切り者!」と叫んだ後に、相棒は死ぬ、
主人公も、死に際の一撃で致命傷を受け、そのまま死んだ。
自分を襲った二人組が相打ちで死んだのを見た首領は、
自分が生き延びた事を確信し、高らかに笑い声をあげた。


(悪の首領エンド)
首領の提案を拒み、トドメをさした主人公。
そして主人公は目の前の大量の麻薬を目の前にし、
この麻薬と、首領の部下達を使って支配者となる事を思いつく。
「首領を倒した事で相棒とその妹の敵は取ったから、
もうこれ以上義理立てをする必要はないじゃないか。
これからはこの麻薬を使って権力を掴もう」
主人公は麻薬を手に掴み、笑い声をあげる。
その時の笑い顔は、もし他の人が見ていたら悪魔のようだと思っただろう。
相棒は、主人公が首領を倒したのを見届けた後に、既に死んでいた。
主人公の本性を知らずに死ねたのは幸だ。
その後主人公は、麻薬と組織の力で裏社会の支配者となっていた。
今や貴族も教会も、そして王族すら麻薬の虜。
これからも麻薬を駆使して勢力を拡大していくのだ。


麻薬による権力など欲せず、麻薬を撲滅させる事を選んだ場合、
ここにある麻薬を消滅させるべく麻薬に火をつける。
そして脱出しようとする主人公だが、出口がなかなか見つからない。
そして火のついた麻薬から出る成分がアジトに充満する。


(バッドエンド・麻薬の煙で死ぬ)
上手に逃げられなかった主人公は、麻薬から出た煙で麻薬中毒になり、
目の前に現れた天使の幻覚を見て笑い転げながら、
麻薬の作り上げた偽りの幸福感の中で死んだ。
 

主人公は、闇雲に走り回ったり、逃げ惑う人々についていくといった愚かな事はせず、

落ち着いて指先を舐めてみて、指先がひんやりとする方向へ向かっていった。

ひんやりするという事は、風が流れてきている、つまり外へ繋がる出口があるという事だからだ。

こうして出口を見つけ脱出した主人公。


104 :ash. 2016/02/17(水) 00:36:09.55 ID:SSQv4QIS0
その後主人公は、以前に相棒に教えられていた相棒の妹の所へ行く。
相棒の妹は洞窟の中で鎖に繋がれ、獣の様に吠えていた。
薬物中毒の妹を捕らえておくには、こうするしかなかったのだろう。
主人公は薬物中毒が治まり人間としての理性が戻るまで毎日、
相棒の妹の世話をする事にした、
そしてある日、相棒の妹は理性的に
「すいません、兄はどこにいるのですか?」
と聞いてくる。主人公は・・・


(バッドエンド・妹に殺される)
相棒の妹がとうとう元に戻ったのだと思った主人公は、
相棒の妹の鎖を解いて自由にする。
すると妹はいきなり主人公に襲い掛かり、
のど笛を噛み切って殺されてしまった。
そう、相棒の妹は理性が戻ったフリをしていただけだったのだ。
その後相棒の妹は獣のように叫びながら洞窟を出て行った。


(本当の兄エンド)
相棒の妹が一見理性的に見えたが瞳の奥底に狂気が残っているのを
見抜いた主人公はそのまま相棒の妹の様子を見ていると、
相棒の妹が再び獣のように暴れ始めた。
その後も世話をし続けると、とうとう相棒の妹に本当に理性が戻る。
鎖を解いた後、兄はどうしているのかと聞いてくる妹に、
兄は主人公と主に麻薬を牛耳る悪の組織と戦い死んだと説明する。
すると「あなたのせいで兄が死んだのよ!目の前から消えて!」
と叫ぶ。主人公は一切の弁明をせず、立ち去った。


その後町でそれなりの暮らしをしていた主人公は、
相棒の妹が結婚式を挙げるという話を聞き、行ってみる。
結婚相手の男は、決して裕福ではないが誠実そうな男性だった。
彼女が幸せになれてよかった、そう思いながら立ち去ろうとするが、
主人公を見つけた相棒の妹が駆け寄り、涙ながらにこう言ってきた。
「あなたこそが、私の本当の兄です」と。


105 :ash. 2016/02/17(水) 00:36:43.94 ID:SSQv4QIS0
『不思議な夢編』
主人公は不思議な夢の中で少女と出会う。
少女と共に過ごした主人公は別れ際に少女に、
「庭の木からあの方角に○歩歩いた所を掘るといいものがあるよ」
と教えてもらった。そして現実に戻った主人公は、
夢の中に出てきたその庭の木の前へ行った。そして・・


(ピアノ弾きエンド)
少女に教えてもらった歩数そのまま、またはでたらめな歩数を歩き
足元を掘ってみたが、何も出てこなかった。
彼女が戯れでそんな事を言ったのだろう、そう考えた主人公は、
彼女の言っていた「いいもの」の事は綺麗さっぱり忘れる事にした。
その後主人公は、奴隷・地下闘技場編や麻薬組織編で登場した
あの酒場にピアノ弾きとして就職する事にした。
このルートではマスターも常連客も主人公に対して悪事は働かず、
主人公が夢の中で聴いたあの曲を引くと、
しんみりとした表情で聴き入るのだった。


(お宝発見エンド)
主人公は教えてもらった歩数の半分の地点を掘った。
主人公は、少女が子供である自分の歩幅で歩数を言ったと考え
大人の歩幅は大人の2倍ぐらいだと考えて半分の歩数を掘ったのだ。
掘った穴から宝箱が出てきた。中は金銀財宝でいっぱい!
主人公は宝を得た喜びをかみ締めたのだった。


『遺跡の竜編』
何か仕事はないかと、今までに登場した例の悪どい酒場とは別の、
冒険者たちが集う酒場に入ってみた主人公。
そこで盗賊風の男が、いきなり刃付きのヨーヨーを投げてきた!
だが主人公は避けたり剣で打ち払ったりしようとせず、
微動だにせず迫り来るヨーヨーをじっと見る。
するとヨーヨーは主人公の目の前で止まり、男の手元へ戻る。
「当てないと見切るとは、なかなかやるじゃねえか。
俺と妹で遺跡を探索したいんだが、
腕の立つ剣士も一緒に来てくれると嬉しいんだけどな」
こうして、盗賊兄妹と共に遺跡探索に出かけた主人公。


遺跡の途中で3つに分かれた道があるので、
どっちにいくんだと聞かれて真ん中の道を選んで進むと、
そこにはそれなりの美術品が2つとボロボロの剣があった。
「3つを俺達3人で山分けしようぜ、
お前が道を選んだおかげで見つけられたんだし、
お前が先に好きなのを選んでいいよ」
と言うので、ボロボロの剣を選んだ主人公。
「本当にそんなものでいいのか?変な奴だな」
と言いながら美術品を手に取る兄と妹。


106 :ash. 2016/02/17(水) 00:37:09.47 ID:SSQv4QIS0
さらに先へ進むと、いきなり竜が出現した。
逃げ惑う姉妹を尻目に主人公は、
ボロボロの剣で攻撃すると言う暴挙に出る。
するとボロボロの剣が竜の炎の息を防ぐと同時に、
表面の錆びが取り払われ、美しい立派な剣となった。
それも、対ドラゴンの魔法の剣という、今まさに必要な武器。
それを見た盗賊兄は「あっちの方が欲しかったな~」
と、手元にあるそれなりの価値でしかない美術品を見ながら言う。
こうして竜に対して勝つチャンスを得た主人公の選択は・・・


(バッドエンド・竜と相打ち)
竜に斬りかかり致命傷を与えた主人公だが、
死に際の炎の息に焼き尽くされてしまった。


(ドラゴンマスターエンド)
主人公は魔法の剣を構えながらゆっくりと竜に近寄り、
その首筋に剣をあて、自分に仕えるように要求する。
長い間考えた竜の返答は「かしこまりました、我が主」だった。


こうして竜を従えた主人公は、毎日竜の背中に乗って
世界中の大陸を飛び回る生活をするようになった。
盗賊兄妹も時々来て竜に乗ろうとするが振り落とされてしまう。
竜は本気で嫌がっているのではなく、じゃれてるつもりらしい。
ちなみに竜に人間について聞いてみた所、このように答えた。
「人間は愚かだ、だからこそ学ぶ事も多い」


『逃亡者・傭兵編』
すっかり夜になってしまった町を歩いていると、
女性の悲鳴が聞こえてきた。
主人公が駆けつけると、若い女子が血まみれで倒れていた。
驚いていると背後から兵士が
「お前がやったのか!?抵抗するな、壁に向かって手をつけ!」
と言ってくる。主人公が取った行動は・・・


(バッドエンド・兵士に殺される)
調べてもらえば無実だと納得してもらえるだろう、
そう考え壁に向かって手をついた主人公は、兵士に背後から刺される。
「ちょうどいい所にきてくれたもんだぜ、ヒヒヒ」
主人公は兵士に不名誉な罪を着せられ死んだ。
また、抵抗して兵士を殺す事を選んだ場合も、
血溜まりに足を取られて転んだ隙を突かれて殺されてしまう。
悪党一味相手に無双したり、地下闘技場でチャンピオンとなったり、
竜を従えられる程の実力を持つ主人公でも、やはり人間、
少し状況が悪ければこうもあっさり死んでしまうのだ。


107 :ash. 2016/02/17(水) 00:37:54.47 ID:SSQv4QIS0
逃げ出した主人公はそれ以降、女殺しの犯人として追われる身となった。
毎日毎日、主人公を捕まえようとする真犯人の兵士や
真犯人の嘘の証言を信じて主人公を追う他の兵士達から逃げ続け、
疲れ果てていたある日、目の前に謎の男が現れる。
「傭兵として、とある帝国のために戦わないか?
そうするならば、安全にこの町から出してやろう。
ただし、その場合は契約期間内は絶対に戦いをやめてはいけないぞ」
そうもちかけてきた男への主人公の返答は・・・


(逃亡者エンド)
その話に乗らずとも、いつか助かると思い断った主人公。
だが、それはかなわなかった。何年経っても、主人公は追われるのだ。
いつか捕まるその日まで、主人公に安息の日は無いのだろうか?


男の話を受け入れた主人公は安全に町を抜けたし、帝国の傭兵となった。
だが、帝国は敵国に惨敗し背走する。
その途中、帝国の血を受け継ぐ唯一の生き残りの女性にこう持ちかけられる。
「帝国の血を絶やすわけにはいかない。だから私と結婚してくれ!
そして帝国のために戦ってくれ!」
それを受け入れる事は、滅亡寸前の帝国と命運を共にする事になるだろう。
主人公の選択は・・・


(契約不履行エンド)
その話を断った主人公は傭兵家業をやめ、とある町へ住み、
その町の女性と結婚し、子供を授かった。
だが最近、傭兵家業に誘ったあの男の台詞が頭の中に響いてくるようになった。
「契約期間中は絶対に戦いをやめてはいけないぞ」
自分が破ってしまったその台詞を思い出し、不安になる主人公。
今のところ、自分にも、妻にも、子供にも、なんら悪い事は起きていない。
だが、漠然とした不安にさいなまれる主人公だった。


(皇帝エンド)
帝国の唯一の生き残りの女性の提案を受け入れ、
その女性と結婚し、帝国の一族となった主人公は
たった十数人の兵士達と共に、帝国のために働く事にした。
そして数十年後・・・あの絶望的な状況から逆転し、
見事勝利するとは誰が想像できただろうか!
今や主人公は多数の近衛兵を従え、立派な王宮の玉座に座っていた。


以上です。
今となってはギャルゲー・エロゲーでおなじみとなった
選択肢によってキャラの運命が変わっていくゲームですが、
当時はあまり無かったジャンルではないでしょうか?
自分の選択で運命を切り開いていく過程は、
自分でプレイしていて楽しかった記憶があります。
お付き合いいただき、ありがとうございました。

 

最終更新:2016年05月07日 21:56