アルフール小国物語 エルグス侵攻戦争

アルフール小国物語 エルグス侵攻戦争

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アルフール小国物語 エルグス侵攻戦争

 

2012年に発売されたPCのFPS同人ゲーム。操作キャラは兄妹を切り替えできるが、ストーリーは同じ。
世界観は中世のヨーロッパだが、銃は近代的。

 

●登場人物
シャルナワーゼ・オーリック:オーリック姉。動作が速いが体力が低い。
レオン・オーリック:オーリック弟。体力が高いが動作が遅い。

 

グスタフ・オルム:アルフール小国に攻め込んだ、エルグス自治領の領主。オープニングで暗殺される。
ジェバ・サディラ:グスタフを暗殺した執政官。オーリック姉弟に罪を擦り付け、自らが領主となろうとする。
エメ・ベルリオーズ:女軍人。オーリック姉弟の始末を命じられた。

 


●オープニング
帝国歴312年。ディオニウス歴1048年。アルフール小国の初夏。
姉シャルナワーゼと弟レオンのオーリック兄妹二人は小さな村で狩りをして、生活をしていた。
狩りを終えて村に帰ると、村が燃えていた。さらに姉弟も兵士達に捕らえられる。
隣国のエルグス自治領がアルフール小国へと侵攻。
エルグス自治領の領主グスタフ・オルムは兵の略奪を許可、姉弟も奴隷として護送された。

 

オーリック姉弟は、執政官によって馬車で領主の元へと送られる。
縄で縛られた姉弟。泣き言を口にするレオンを、シャルナワーゼは慰める。
変態な言葉を口にしながら、馬車内のオーリック姉弟を検品しようと領主グスタフが近づく。
ところが突然、執政官が領主グスタフを銃殺。さらに馬車内に拳銃を投げ込んだ。
「領主様が奴隷に殺された!」と執政官は叫び、兵士を呼ぶ。
拳銃の音に驚いた馬が鳴き、オーリック姉弟を荷台に載せて走り出した。

 

倒れて壊れた馬車から逃れたオーリック姉弟。シャルナワーゼはレオンを待たせ、周囲を探る。
チュートリアルで銃が数種類落ちている。それを拾って進むと、探しに来た兵士と撃ち合いになる。
シャルナワーゼは兵士を殺す。もはや後には引けない、アルフールの国境まで逃げようと言った。
俺も戦うとレオンは答えた。姉弟は銃を手にアルフールの国境を目指す。

 

領主が死に、領主代行として執政官であるジェバ・サディラが兵士を指揮する。
ジェバは軍人のエメ・ベルリオーズに、領主を殺した奴隷の子供を追って殺すように命令した。

 

●ステージ1
山を下るオーリック姉弟。次々と数に任せて突撃してくる兵士を撃ち殺し、姉弟は山を越える。

 

●ステージ2
逃げた奴隷の二人組が、兵士達を全て倒した事にエメは驚く。
方角からしてエルフール小国に逃げようとしていると理解するエメ。そしてその途中であるユーン平原。
遮蔽物が少なく、仕留めるのは難しくないと、エメは丁度そこで待機していた補給部隊に迎撃を命じる。
たくさんの敵を岩の隙間から打ち倒していき、オーリック姉弟は突破した。携帯通信機を奪っていく。

 

●ステージ3
第二補給部隊が全滅したと報告する兵士。子供だと思って甘く見たかとエメ。
相手は相当な腕前だと兵士達に告げ、全力で狩れと命令する。
通信機で傍受し、兵士達を倒して突破していくオーリック姉弟。
迫撃砲の射程内に入りましたと通信、慌てて爆撃の中を突っ切り小屋に逃げ込む二人。
迫撃砲の射程外に出て小屋の中で籠城戦、次々に来る兵士達を全て殺し、逃げ切った。

 

いつまでガキ二人に手間取ってやがると、エメに怒鳴るジェバ。
相手は恐ろしいほどの手練れだと言い、部隊を再編成し戦力を集中させるとエメが答える。
ガキに怖気づいて、さっさと兵士を突っ込ませろとジェバは命令。無駄死にさせるわけにはいかないと拒否するエメ。
貴様の故郷であるヴェスターランドなら3時間で消し炭にできるとジェバが脅迫。エメは屈し攻撃を続ける。

 

●ステージ4
セラ湖についた姉弟。相変わらず敵兵士達が突っ込んでくるので迎撃していく。
夕日が映える美しい湖。隠れる場所が少ない中、兵士達を倒す。

 

オーリック姉弟が通信を聞いている事に気づいたジェバは、見事だがここまでだと挑発する。
レオンが「それはどうかな?」と挑発し返す。
それぐらいの方が領主殺しの犯人らしいとジェバは笑う。やっぱりあなたがやったのとシャルナワーゼが言う。
エルグスの地位と権力を手に入れられた、エルグスは俺の物だとジェバは笑った。
そしてグスタフをそそのかし、アルフールを侵攻させたのもジェバだと答える。
思うがままに動かせる権力、あとはお前らを殺して口封じすれば全て俺の物だとさらに笑う。
遊びは終わりだとエメに命令するジェバ。故郷を守るため、エメは作戦を開始する。

 

●ステージ5
険しい山脈を行くオーリック姉弟。通路は狭く、崖から落ちれば即死、敵もやっぱり突っ込んでくる。
ボロボロのつり橋を悲鳴を上げながら渡り、待ち受ける兵士達を撃つ。
突破したが、オーリック姉弟はエメの作戦で全方位から兵士に取り囲まれる。

 

通信でいつでも攻撃できますと兵士達、絶体絶命のオーリック姉弟。
二人を殺せば、ジェバの命令でそのままアルフールを侵攻しなければならないのかと、憂鬱に言うエメ。
今までの通信を聞いていたレオンは通信でエメに話しかける。無視してスナイパーに照準を合わせるようにエメは命令。
エメは故郷をタテに脅されている。あのゲス野郎への道を空けてくれれば、全て片を付けられるとレオン。
悪いがそれは聞けんとエメは拒否。
あんたはアルフール侵攻に否定的で、兵士を失いたくないんだろうとレオンは続ける。
レオンに周波数を変えるようにエメが伝える。言われた通り、アルフールの言語での数字で周波数に変更して話すレオン。
ジェバを殺せば兵士が死ぬ戦争は終わるし、ジェバがオーリック姉弟を殺せばそれだけでエメは困らない。
少し悩んだエメ。そして兵士達にオーリック姉弟は人違いだったと通達、西側の道を開ける様に指示。
エルグス、そしてアルフールの命運は任せたと言い、最後に幸運を祈ると告げてエメは去って行った。

 

現在、エルグス軍の全権を握っているのは執政官ジェバ。彼の元にここからたどり着くには迷いの森を抜けなければならない。
霧に覆われた森で知らない人には通り抜けるのも難しいが、エルグス軍のほとんどはその道を熟知している。

 

●ステージ6
キノコがたくさん生えている暗い森。霧に覆われているので遠くが見えない。
左右から迫る敵兵士を撃ち倒し、最後に沸いて出る敵兵集団を撃破してオーリック姉弟は森を越えた。
きっと次が最後の戦い。最後までずっと一緒にいようと姉弟は約束する。

 

もはやアルフールの領土の半分に攻め込んいるエルグス。
国境近くにいたジェバは、オーリック姉弟がすでに背後まで迫っている事を知る。
敵を仕損じたエメを貶し、ならば俺が直々に血祭りにしてやると迎え撃つ。

 

●ラストステージ
月夜の丘を敵兵士を倒しながら進んでいく、その間、互いに礼を言いあい最後まで一緒にという姉弟。
そして最後の開けた広場。兵士達と、その中央に金色の鎧をつけたジェバ・サディラが待ち受けた。
「よくここまでたどり着いたなぁ……クソネズミどもぉ!」
「ここで俺達はお前を倒して、戦争を終わらせる!」
「やれるものならやってみろぉ! この『ガランドールの鎧』を貫けるものならなぁ!」
「行くぞ! 姉ちゃん!」「うんっ!」

 

金色の鎧を身に着けたジェバ。兵士と同じ動きだが、鎧のおかげかかなり体力が高い。
ダメージを与え続けるとイラつき、さらに兵士達を呼び寄せる。
そして何マガジンも撃ちこみ続けると、ようやく動きを止める。

 

「馬鹿なぁ!」と跪き叫ぶジェバ。銃を構えるオーリック姉弟。
ジェバはキヒャヒャと笑い、四角い箱の爆弾を取り出し、姉弟に投げつけようとした。
世界がスロウになり、爆弾がこちらに飛んでくる前にそれを姉弟は銃で撃つ。ジェバは爆死した。

 

兵士がエメにジェバが死んだことを伝える。あの二人がやったかとエメ。
現在、総指揮権を持つのはエメ。領主も執政官も死んだ以上、戦争は続けられないと兵士に言う。
全軍に通達、捕虜と奴隷を全解放し、国に戻るようにと言った。「帰ろう故郷へ、そして平和な国を作ろう」

 


「やっとたどり着いた。ここが国境だね。エルグス軍も引き上げたようだし、もう武器も必要ないね。」
「まったく、ずっと追いかけられるばかりで疲れたぜ。…だけど姉ちゃん、スナイパーライフルはいるぜ。
なんたって、今度は俺たちが追いかける番だからな……。」
「え? 誰を?」
「わざわざ言わせんなよ……。幸せを、だろ。ほら、あそこに珍しい鳥がいるぜ! 高く売れそうだ!
さあ行こう、姉ちゃん! 今日はごちそうにしようぜ!」
「……うんっ!」

 


エルグスは新たな領主を迎え、両国の戦争は一か月もせずに終了した。
歴史家たちは、なぜここまで早く戦争が終わったのかと悩ませる。
しかしもう一月、戦争が続けばアルフールは滅亡していただろう。
この戦争を終結させた、歴史の裏の英雄の事を誰も知らない。

 

 

このゲームには続編がありますが、オンライン対戦用で、ストーリーはほぼないらしい。

 

最終更新:2017年11月24日 18:19