ゼノサーガ エピソード II [ 善悪の彼岸 ]
>>8-539~555


539 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0816:18ID:JwCOceFw
メインキャラの簡単な紹介

シオン・ウヅキ:女 一応メインの主人公?コスモスの主任開発者。今作では印象薄し
ジン・ウヅキ:男 シオンの兄。元連邦の兵士。剣の達人で、かつてヘルマーの部下だった。
コスモス:女 ヴェクターによって作られた対グノーシス人型掃討兵器。色々秘密あり
ケイオス:男 謎の少年。グノーシスを一瞬で消したり、瞬間移動したり、宇宙空間に
        生身で出たり、年をとらなかったりする。重要キャラのはずだが印象薄し。
カナン:男 ヴェクターによって調整された特殊なレアリエン。
モモ:女 百式レアリエンプロトタイプ。サクラ・ミズラヒの外見を模して作られている
      固有データベース内に、Y資料という貴重なデータを保持している
ジギー:男 サイボーグ。モモが懐いている。100年前テロによって妻子を失い、その後に
        自殺した警官。しかし、当時施行されていたライフリサイクル法によってサイボーグとして
        復活させられ(てしまっ)た。前作では死を望んでいたが…
Jr(ルベド):男 URTV-No666。26歳だが、肉体の成長を止めているために、外見は12歳。赤髪。
         正式名ガイナンJr。クーカイ・ファウンデーションの理事の1人。
アルベド:男 URTV-No667。白髪。肉体が破壊されても(例え頭部であろうと)瞬時に再生する特殊能力を有する。
        14年前のミルチア紛争時にウ・ドゥと連結(リンク)した。再び連結することを望み、そのために様々な陣営に協力している。
ガイナン(ニグレド):男 URTV-No669。黒髪。クーカイ・ファウンデーション代表理事。
ユリ・ミズラヒ:女 脳学者。モモとは微妙な関係。
ヨアキム・ミズラヒ:男(故人) U-TIC機関創設者。ゾハルの研究をしていた。12機あるゾハルエミュレーターを建造したのも彼。
                  14年前に引き起こした惨劇から狂人と呼ばれているが…
サクラ・ミズラヒ:女(故人) ヨアキムとユリの一人娘。生れつきの特殊な病気で、現実世界では言葉を話すことができなかった。
ヘルマー:男 元軍人。現在は第2ミルチア政府の代表理事。クーカイ・ファウンデーションの後ろ盾。
教皇:男 移民船団を率いる長。爺。
マーグリス:男 U-TIC機関の司令官。ジンの宿敵。かつて、ジンと共にジンの祖父に師事していたらしい。
ペレグリー:女 マーグリスの副官。
ヴィルヘルム:男 大企業ヴェクターのCEO。恐らく、この世界で一番謎を知っている人。
         テスタメント達を従える。
テスタメント ヴィルヘルム直属の、マントを着てマスクを被った男たち。元人間だが、最早3次元生物を超越した存在。
        現在、赤マント、青マント(バージル)、黒マントの3人がいる。


540 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0816:26ID:JwCOceFw
必要最低限の用語

ゾハル 21世紀に地球で発掘された事象変異機関。これによって領域シフトが起こり、人類は
     地球を捨てざるを得なかった。(地球は現在、ロストエルサレムと呼ばれている)
     無限にエネルギーを生み出せる存在で、各勢力が自らの目的のために欲している。

UMN 人類は、UMN(ウーヌス・ムンドゥス・ネットワーク)と呼ばれるネットワークによって宇宙中を結んでいる。
    ゲートジャンプ(ワープ)もその一環。ハイパースペースという超空間へ出入りすることで、目標地点へと
    短時間で移動することができる。しかしこのハイパースペースへの出入りは、宇宙の各地に点在する
    UMN転移コラムの有効範囲内でしか行えないため、コラムがない・機能していない場所へ(場所から)
    ジャンプすることはできない(ただし、非実体化状態のグノーシスはコラムなど関係なく
    自在にゲートジャンプ可能)。

ミルチア 14年前の紛争の舞台となった惑星。ヨアキムによってミルチアへのUMN転移コラムが
      封印されてしまったため、現在は誰も行くことができない状態にある。オリジナルゾハルが存在する。

Y資料 ヨアキムの残したゾハルの研究資料をまとめた貴重なデータ。
     その中には、封印されたミルチアのUMN転移コラムの解除コードも含まれている。

URTV 故ディミトリ・ユーリエフ博士によって、彼の遺伝子から作られたウ・ドゥの反存在。U-レトロヴァイラス。
     全部で669体が製造された。No1~665までは、能力も波動も自我も薄い標準体。
     666~669までの4体は、固有の特殊能力とハッキリした自我を持つ変異体。

ES  ゾハルと同時期(21世紀)に、地球で発掘された脊髄状の物体を『アニマの器』と呼ぶ。
    このアニマの器に外装をつけてロボットにしたものを、ESシリーズという。

グノーシス ミルチア紛争の直後から宇宙に出現した存在。生物のような外見をしているが、
        簡単に言うと幽霊のような存在。実体化させるには、百式レアリエンかコスモスに
       搭載されたヒルベルトエフェクトによって物質世界へ固着させるしかない。
       ゾハルと何らかの関係あり。


541 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0816:31ID:JwCOceFw
『14年前 ミルチア紛争』
ヘルマー中将から受けたURTVの保護命令を受け、カナンとケイオスはESアシェルによって
ミルチアへ降下する。空中で無人機を撃破した後、着陸。突如、巨大な光の柱が上る。
ケイオス「これは――ネピリムの歌声だ。U-TIC機関も、これの危険性は承知しているはずなのに」
突如、連邦の機体が集団で襲い掛かってくる。ケイオス達は非常用の認識コードを送るが、反応なし。
無線からは、気が狂ったような兵士たちの声が聞こえてくる。被弾して左腕を破壊され、うずくまるアシェル。
そして、カナンが頭を押さえて苦しみ始める。
ケイオス「駄目だよカナン!その歌声に耳を傾けちゃ」
妖しげなオーラを発し始めるESアシェル。背後から迫る2体の連邦機。
突如、その連邦機たちが切断される。爆煙の中から現れる、刀を装備した緑色の機体。
カナンは、その爆音で我に返った。認識コードを受信したと言うその機体に、まだまともな奴が残っていたと
安心した2人は、その機体と協力して連邦機を全て撃破。
放電し、膝をつく緑色の機体の中からパイロットが出てくる。と、まだ残存していた1機が、背後からそのパイロットに
掴みかかろうとする。しかし、刹那の後、その機体は両断されて崩れ落ちた。
AMWSを両断した人間に驚くカナンとケイオス。緑色の機体のパイロットは、ジン・ウヅキと名乗った。
彼にURTV部隊が展開している場所まで案内してもらうことに。

ジンの任務は、この紛争の裏にある真実を暴くこと。この紛争は、Y資料と呼ばれるデータを
完璧にするために何物かが仕組んだものらしい。彼はある男から盗んだ断片的なデータを見せ、
これを証拠能力を持った完璧なものにするために、U-TIC機関のマザーフレームに侵入しなければならない
のだと言う。突如、崩れ落ちる石像。粉塵の中からマーグリスが現れる。
マーグリス「まさか戻ってくるとはな。貴様にはコソ泥の才能もあったのかと感心していたのだが、
       そうではなかったらしい。言っておくが、あの程度のデータでは我々は微塵も揺るがんぞ」
ジン「だからこそ、私はこの先に用がある」
マーグリス「ならば。言わずともわかっているな」
戦い始めるジンとマーグリス。激しい攻防の後、両者ともに大技を放ち、大爆発が起こる。
閃光が収まった後、崩れ落ちるジン。顔面に裂傷を負うものの、勝ち誇るマーグリス。
マーグリス「これで、力も技も私の方が勝っているとわかっただろう!それをあの老いぼれは!」
しかし、突如彼の足元が崩壊し、マーグリスは叫びながら闇の中へ落ちていった。
傷ついたジンは、自らが持っていたデータを「形としてあるより、この方が安全です」と
カナンの記憶領域にコピーした。彼は、これから贖罪のために行かなければならない所が
あると言い、2人とわかれる。
その直後、突如として闇が迫ってきて、画面がブラックアウトする。


542 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0816:36ID:JwCOceFw
『14年後。現代。第2ミルチア市庁舎』
調整を受けていたカナンは目を覚ます。彼は、あの時脳にコピーされたデータが元で、度々フリーズしてしまう
という持病持ちになってしまっていた。が、14年経った今でも、あのデータは解析できていない。
今はミルチアの代表理事となったヘルマーに呼ばれ、百式プロトタイプ・モモの迎えに行く命令を下される。

前作のEDの続き。シオン達を乗せたエルザ(宇宙船)が第2ミルチアへ降下。
シオン・コスモス・アレンはコスモスを引き渡すためにヴェクター第2局へ。
Jr、モモ、ジギー、ケイオスは第2ミルチア市庁舎へと、それぞれ別行動となる。
ユリに、現状を報告するジギー。モモが会うのを楽しみにしていますと言うジギーに対し、
しばしの沈黙の後に「あなたがたの到着を歓迎します」としか言えないユリ。

『移民船団 教皇の間』
教皇へ、立体映像のマーグリスが報告をしている。
教皇「Y資料を記録した百式レアリエン、クーカイ・ファウンデーションの手に落ちたそうだな。
   それに対しての釈明はあるか」
マーグリス「かのURTVアルベドによれば、Y資料には強固なプロテクトがかけられており、
       解除には第2ミルチアにあるUMN管理センターでの解析が不可欠とのこと。
       既に次の手は打っております」
教皇「先の連邦艦隊による第2ミルチアへの進行。ハインライン枢機卿による連邦上層部の操作と聞くが、
    これについては?」
マーグリス「その件につきましては私は何も。恐らく、組織の思惑を慮っての卿独自のご判断かと」
教皇「その言葉、信用に足ると見てよいのだろうな」
マーグリス「私は猊下に忠誠を誓った身。古の教義に振り回されるつもりはございません」
教皇「ま、よいだろう。私を失望だけはさせるなよ」

『U-TIC機関の戦艦内』
マーグリス「フン、歳をとると疑り深くなるようだな。弱い犬ほどよく吠える」
ペレグリーとの通信を開く
マーグリス「百式レアリエンを奪取しろ。これは我々異端審問官独自の任務だ。
       よって、ESイサカルの使用を許可する」
ペレグリー「ES…遥か数千年も昔のものだと聞いているけど、本当に役にたつの?」
マーグリス「ESにはアニマの器が搭載されている。アニマの器はゾハルと時を同じくして発掘されたもの。
       その戦闘力は、一星系の軍隊にも匹敵する。くれぐれも扱いには注意しろ」
ペレグリー「了解」

『ハイウェイ』
Jr達は、車でハイウェイを通り市庁舎へ行くことにするが、走行中、突如謎の機体
(リヒャルトの乗るパイラムとヘルマンの乗るスキュータム)に襲撃される。
その猛攻を防ぎながら逃走するJr達だったが、車が壊れ、徒歩で逃げることに。
Jrは、ガイナンへ応援を要請するが、いつもと違いすぐに応答がない。

その頃、ガイナンはJrの声で目を覚ましていた。テーブルの上で、マグカップが倒れている。
「俺は…何をしていた?」すぐに応援を了承し、ヘルマーへ連絡。
迎えに出ていたカナンを、すぐにJrが指定した合流ポイントへ向かわせる事になる。

スキュータムとパイラムに追い詰められるJr達。そこへ、ペレグリーが乗るESイサカルが出現。
リヒャルトとヘルマンを下がらせ、クレスケンスハンド(フィンファンネルのようなもの)のビームによってJr達を牽制し、
モモを渡すように呼びかける。その時、クレスケンスハンドが銃撃によって爆発。ESアシェルが登場する。
Jr「あの機体、カナンか?」
戦闘を始めるアシェルとイサカル。接近戦の後、アシェルはイサカルに腕を捕らえられてしまう。
勝ち誇るペレグリー。しかしその瞬間、両者の機体が共鳴現象を起こし、制御が利かなくなった。
不測の事態に、仕方なく撤退するペレグリー達。

『14年前の回想 ミルチア紛争』
瀕死の重症を負ったニグレドを抱えたルベドは、ESアシェルに乗ったカナンと
ケイオスによって助け出された。Jrと2人とはその時からの知り合いであった。


543 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0816:43ID:JwCOceFw
『第2ミルチア市庁舎』
ガイナンはヘルマーに頼まれ、念話でアルベドと話す
アルベド「ニグレドか!」
ガイナン「やあ。相変わらず無駄に元気そうじゃないか」
アルベド「何か用かぁ。寂しくでもなったのか。ミソッカス」
ガイナン「何、情報収集だ。和平交渉の余地は残してある」
アルベド「俺はお前の正体を知ってるんだぜ。『処刑人』」
ガイナン「その役割は、とうに捨てた」
アルベド「どうだかな。今もルベドに張り付いて、密かに職務遂行のチャンスを伺ってるんじゃないのか?
      諦めな。ルベドは俺が借りる。お前だけがカヤの外さ。せいぜいお前の活躍を期待してるぜ」
ガイナン「待て、それはどういう…」
ガイナンの目が光を放ち、アルベドの右腕が吹き飛ぶ。再生する腕をなでながら
アルベド「おお~怖い怖い。お前は昔からそういう奴だよなぁ。穏やかな顔をしながら、
      死の牙を研いでいる。アーヒャヒャヒャ!」
念話が途切れる
ガイナン「やはり、どうあってもウ・ドゥと連結(リンク)するつもりか。そして、Jrをどうするつもりなんだ」

『ヴェクター第2局』
シオンと職員の会話。コスモス用の、第3種兵装が映し出される。
シオン「こんなものが本当に必要なんですか?」
職員「コスモス第3種兵装。最悪の事態を未然に防ぐ目的で建造されたものです」
シオン「最悪の事態って?」
職員「現在、全宇宙からグノーシスを一掃する目的で推進されているプロジェクト・ゾハル。
    そのためには、現在もミルチアに眠るオリジナルゾハルのサルベージが不可欠です。
    ゾハルは、半世紀以上も前からこの次元宇宙最高のエネルギー機関として研究されてきた
    ものですからね。しかし、その制御のためのコアブロックは諸刃の剣なんです」
シオン「諸刃の剣?」
職員「これです。ウ・ドゥと呼ばれる現象。コアブロックの暴走の初期事象ということ以外詳細は不明。
   これにより、ミルチアは現在のような状態になってしまった。何より重要なのは、グノーシスは
   この現象に呼応する形でこの世界に現れたということです」
シオンは渋々、コスモスを第2局へと引き渡す。

『U-TIC機関』
マーグリス「まもなく、アルベドによって旧ミルチアへの封印が解かれる。それに乗じて、
       教皇派の艦隊がオリジナルゾハル確保のために侵攻する手はずとなっている」
ペレグリー「私のその露払いをしろと?」
マーグリス「いや、お前には独自に動いてもらう。総帥もそれをお望みだ。
       ヘルマンとリヒャルトにも伝えておけ。前回のような失態、2度と見せるな」
ペレグリー「了解」

『UMN管理センター』
モモの中にあるY資料を解析するために到着。ユリが待っていた。
モモに「これが終わったら一緒に暮らせるといいですね」とやさしい言葉をかけるユリ。
驚くJr。喜ぶモモ。

ユリとJrの会話。
モモに急にやさしい言葉をかけるなんてどうしたんだと言うJrに対し、
解析が上手くいくように感情を刺激したえだけだと嘯くユリ。
Jr「冷たい人の振りをして、後で傷つくのはユリさんなんだぜ」
ユリ「あのレアリエンを作ったのはヨアキム。私にはそれが怖いの」
Jr「俺はサクラと約束したんだ。だから、モモを年相応の女の子として扱うつもりだ」
ユリ「サクラと…。どんな約束をしたの?」
Jr「ママと、妹を見守っていて欲しいと。なあユリさん。昔みたいに笑ってくれよ。
  サクラもきっとそれを望んでるはずだぜ」


544 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0816:50ID:JwCOceFw
ジギーとユリの会話。
ジギー「貴方はモモが苦手のようだが、何故です」
ユリ「娘の形をした娘ではないものを愛せる?」
ジギー「それは…難しい質問だ」
ユリ「形だけ似せても、魂は戻らない。星団中に散らばった百式達――
   あの姿は、常に私に娘の死をつきつける。あなた、お子さんは?」
ジギー「息子が1人いた。元気で利発な子だったが、事故で亡くした」
ユリ「ご、ごめんなさい…でも、それがあなたが自殺した原因?…
   私もサクラが死んだ時、そうすればよかったのかもしれない」
ジギー「あなたには娘が2人いたのだと思うことはできないだろうか。
     1人は亡くなって、もう1人はまだ生きている、と」
ユリ「それはずいぶんと難しい課題ね…考えておくわ」

モモの解析が始まる。
突如、モモが呟く「こ…れ…は…ワ…ナ…!」
迸るエラーメッセージ。
百式レアリエン達が次々と倒れていく。UMNを介してモモの中に次々にデータが流れ込み、
新たなホログラフィックネットワークを形成していく。
ユリ「システムを一つ一つ解析してもわからなかったはずだわ。
   それぞれは解像度の低いデータにすぎない。
   全てが同時に展開することで、はじめて全体像を結ぶ。ヨアキムがしかけた壮大な騙し絵」
防衛ロジックが崩壊を始める。このままではデータが外部に流出してしまう
ユリ「自己展開するトラップがしかけられていた?これはヨアキムの意図ではない。
   もっと新しい――恐らく、歌声の塔での侵入時にしかけられた…」
ガイナン「アルベドのしかけた罠か!」
Y資料が敵対勢力に渡ることを防ぐために、モモのデータを破棄しようとするユリ。
それを行えばモモは…。しかし、ユリは実行のスイッチを押す決断ができない。
その時、展開していたY資料のデータが、突然消失し始めた。
ユリ「私はまだ何も…。 ! モモが…自ら神経ネットワークを遮断している!?
   ヨアキムから託されたものを守るために、精神を自爆させるつもりだわ!」
システム機能の完全停止に陥るモモ。必死に蘇生しようとするユリ。
モニター一面ににアルベドが映る。
アルベド「よお、贈り物は気に入ってもらえたかい。ヨアキムの遺産は、ペシェが体を張って守り抜いた
      ようだな。健気なもんだ。どんなに愛らしくしていても、所詮は木偶人形にすぎないというものを。
      ヨアキムの戯言に惑わされ、人になる奇跡を願っている」
ジギー「木偶人形だと!」
アルベド「アーヒャヒャヒャヒャ!」

モモは一命を取りとめたが、神経ネットワークが寸断された状態。
モモの精神とY資料の復元のために、モモの精神世界へエンセフェロンダイブする事に。
ジギー「その前に、一つ教えてくれ。ウ・ドゥとは何なのだ」
Jr「ウーヌス・ムンドゥス・ドライブオペレーション・システム。名前だけ聞けばUMNの制御AIのような響きだが、
  あれはそんなものじゃない」
シオン「そう…AIなんかじゃない…そんな単純なものに、あんな局所事象変異が起こせるはずがないわ」
Jr「初めは俺達もそう信じ込まされていた。UMNに潜在する、危険な波動を帯びた人工意識体だってな。
  けど、それは嘘っぱちさ。俺達の親父、ディミトリ・ユーリエフは初めから全部知ってやがったんだ」


545 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0816:55ID:JwCOceFw
『14年前の回想 ミルチア』
URTV部隊が、精神リンクによってウ・ドゥを封じ込めようとしている。
アルベド「怖いよ、ルベド」
ルベド「訓練通りにやれば問題ない!」
下方から何度も波動が襲い掛かるが、URTVの防壁によって阻まれる。
と、ルベドの脳裏にある映像が浮かぶ。
ルベド「まさか――そんな――せ、精神リンクを閉鎖しろ!」
驚くURTV達
ニグレド「リンクはもう完成している。今更止められないよ!」
ルベド「精神波動とはいえ、反存在衝突の一種だったんだ。俺達とウ・ドゥとの衝突は…
    熱量に変換される。親父め、知ってやがったな!」
アルベド「嫌だよルベド!離さないでぇ!」
ルベド「駄目だ。閉鎖だ!」
精神リンクの閉鎖により防壁を失い、ウ・ドゥの波動に汚染されていくURTV達。アルベドも…

ジギー「その正体は――」
Jr「反存在である俺達にも正確な正体は知らされていない。人間が御することなど不可能な、
  上位領域のエネルギー。そういった存在だ」

『モモの精神世界』
ここでは、ルベド達URTVとサクラ・ミズラヒの回想シーンが流れる。

サクラの病気治療とデータ収集のために、サクラの脳内へダイブしていた14年前の
ルベド、ニグレド、アルベドと、サクラの触れ合い。ユリにサクラの言葉を伝え、親しくなっていくルベド。
ユーリエフ・インスティテュートと呼ばれる実験施設でのJr達の生活。

UMNの波動異常に起因するサクラの病気治療のために、サクラの精神世界へダイブするURTV達。
しかし、そこに球体状の波動が存在した。ルベドに襲い掛かった波動を、ニグレドが身を盾にして
庇うがなんともない。しかし、波動を受けた標準体のURTV達は汚染され、怪物化していく。
アルベド「そんな!ウ・ドゥ・シミュレーター内でもないのに、汚染されてる!」

『ユーリエフ・インスティテュート』
ルベドをバカにしたと標準体URTVを殴り続けたアルベド。
後日、「何を考えてたんだ!No623は重症だぞ!」と咎められる。
しかしアルベドは「なんだ、そんなこと。再生すればいいんだよ。こんな風に」と、
突如、拳銃で自分の頭を吹っ飛ばす。驚愕して言葉もないルベドとガイナン。
すると、光と共に、完全に再生するアルベドの頭部。「ね?」
アルベドを殴り飛ばすルベド「ばかやろう!死んだら――死んだら終わりなんだぞ!」
「まさか、ルベド達は再生しないの?」「当たり前だ!」「それは君だけに与えられた特殊能力なんだよ」
「そんな――二人ともいつか自分だけを残して死ぬの!?嫌だ!一人ぼっちは嫌だ!」
泣き叫ぶアルベド。
「ばかやろう。俺まで悲しくなってきたじゃないか」と、もらい泣きするルベド。


546 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0817:01ID:JwCOceFw
地面の土を掘りつづける子供アルベドの映像を見るシオン達。
シオン「彼、何をしているの?」
Jr「わからない――あの時、自分は死ねないとわかったその時から、アルベドはどことなく
  変わっていったんだ。俺にはわからなかった。死ねない体を持つということが」
ジギー「肉体は魂の牢獄――そう言ったのは誰だったかな。肉体が滅びず、精神が負う
     恐怖だけが増大していくのだとしたら、世界は、もはや永遠の監獄でしかない」
Jr「俺とアルベドは、元は一つだったんだ」
シオン「元となる遺伝子が同じだったってこと?」
Jr「いや、文字通り受精後28週までくっついてたのさ。ここらへん(背中の右胸)にあいつの
  心臓があってさ。細胞の成長を促進させたり抑制させたり。俺とアイツの能力は
  同じものに根ざしている。引き剥がされたことで、その能力は両極端へ行ったがな」
シオン「ねぇ、Jr君。あの人と、再び歩み寄れないのかな?」
Jr「どうだかな。俺もあいつも捻くれ者だからな」

『モモの精神世界 雪山』
過去の風景を見るシオン達。ルベドの影が怪物のようになる
アルベド「何だ、やっぱりルベドもボクと同じ化け物なんじゃないか。元は1人だったんだもんね。
      ボクが怪物ならルベドも怪物で当たり前じゃないか。嬉しいよルベド」
と挑発するアルベドに対し、赤いオーラを発するルベド。
「ルベド、怒らないで。落ち着いて」と制止するサクラ。
アルベド「今も感じるかルベド…右胸にあった俺の心臓の鼓動を」
子供アルベド声が、段々現在のアルベドのものへとシフトしていく。
それに呼応するかのように、現在のJrの体も赤いオーラを発し始める。

現実世界にいるアレンからの通信
アレン「主任。エンセフェロンフィールドが、急速に崩壊を始めています!」
シオン「やっぱりまだトラップはあったのね。エンセフェロンダイブする事まで
    見越していたんだわ」
ジギー「アルベド…と言ったか。あの男もサクラ・ミズラヒの知己だったのなら、
     ここへJrが送られることも予想通りだったのかもしれないな」

アレン「エンセフェロンフィールドへのバイパスが生成されている!?」

モモの精神世界へ、本物のアルベドが出現し、Jrを羽交い締めにする。
Jr「アールーベードー!」
シオン「落ち着いてJr君! 兄弟とこじれたままなのは悲しいんでしょ!」
アルベド「こじれる?俺とルベドはこれでも仲がいいんだぜ」
互いにオーラをぶつけ合うJrとアルベド。
シオン「やめて、Jr君。戦って辛い思いをするのは君の方!」
アルベド「ああ、誉めてやれよ。こいつは十分感情を抑制している。
      しかし、体が戦いを欲しているのさ。俺達は兵器だからな」
その様子を見ていたモモが意識を取り戻し、叫ぶ。すると、突如、モモから光の柱が昇った。
アルベド「かかったな――ペシェ!お前は本当に純粋で扱いやすいよ。ヨアキムも酔狂な男だ。
      人間に似せた感情など持たせないほうが、よっぽど安全だったろうに!」
Y資料は流出した。

『宇宙空間』
ESシメオンのコクピットで目覚めるアルベド。その体が光に包まれる。
アルベド「これだ。信念の鍵。ミルチアを呼び覚ます福音の音だ。見ているか、ルベド。
      さあ、俺達の新世界をわかちあおう」
アルベドはESシメオンごと消滅した。

『UMN管理センター』
右胸を押さえ、うずくまるJr
Jr「この痛み、アルベドの!? まさか、アイツ――」

DISK1 終了


547 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0817:07ID:JwCOceFw
Y資料を手にしたアルベドによって、ミルチア宙域へのUMN転移コラムの封印が解除され、
ミルチアへの回廊が出現した。そして、各勢力がこぞってミルチアへ侵攻する事となる。
目的は、ミルチアに存在するオリジナルゾハル。
しかし、これを予想していた移民船団と浮き足立った連邦では勝負にならず、
進行を阻止しようとした連邦艦隊は移民船団に蹴散らされた。

ヘルマーは、エルザにミルチアへの降下を依頼。
ユリとモモの会話
ユリ「危険な任務になるわ。どうしてかしら。私はあなたを行かせたくない。
   彼――ジグラットの言うとおりね。あなたはサクラとは違う。
   ルベドから聞いていたサクラは意外とお転婆だったし。あなたはよく気が利くしっかり者。
   だからこそ、もっとあなたのことが知りたいの。だから、必ず戻ってきて」
Jr、ケイオス、モモ、ジギー、そして新たに加わったカナン、ジンを加えて、一行はミルチアへ出発した。

『曙光 シオンの自室』
フェブロニアの幻影を見るシオン。妹たちを解放して欲しいとまた言われる(前作でも言われた)。
通信室で、ネピリムも出現。フェブの妹たちがミルチアにいるとわかる。ミルチアへ行く事を決意する。
しかし、この混乱した状況のため、ミルチアへのゲートジャンプは制限されており、許可がないと行けない。
そこで、シオンは思い出す。かつてケビンが開発していた、UMN転移コラムを介さずにゲートジャンプが
可能な航宙機を。アレンと管理区域に忍び込み、その航宙機を奪ってミルチアへ飛び立つシオンとアレン。
それを眺めるヴィルヘルムと赤マント。
「宜しいのですか?」「彼女は適合者だからね。役者は揃った。あとは騎士の登場を待つだけだ」
「その役目、本当にあの者でよろしいので?」「障害は大きいほど盛り上がる」

『宇宙』
一旦ゲートアウトしたシオン。ミルチアへは残り半分。その時、突如謎の部隊が出現し、襲い掛かってくる。
集中放火を浴び、回避するシオン達。その中の一機、ドーム状の形をした明らかに特殊な機体は、
人間が乗っているとは思えない機動を見せる。さらに、眼前まで迫り、人型へ変形するその機体。
悲鳴を上げるシオン。

『第2ミルチア』
シオンの悲鳴に反応するかのように、コスモスが目覚める。
「リアクターは積んでないのに何で動いている!」とビビる職員たち。
「シオンが呼んでいます」と呟き、バイクに乗って飛んでいくコスモス。

『宇宙』
謎の部隊に追い詰められ、観念するシオン達。が、突如飛来したビームによって、
敵機が次々に爆発していく。コスモス到着。飛行ユニットを切り離した航宙機とドッキングする
コスモスのバイク。航宙機の各部が変形し、翼を持った白いロボットへと変形した。
先ほど切り離した飛行ユニットと合体し、巨大なビームを放って敵を全滅させる
(敵の特殊機体は、食らう直前に転移して回避した)
そこへ現れるエルザ。シオンは乗っていた仲間たちと合流。
ロボに変形した航宙機は、ESの一体であると判明(ESディナ)。


548 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0817:11ID:JwCOceFw
『宇宙』
ミルチアへ急ぐため、一行は2重ブラックホール「アビス」の間を抜ける作戦に出る。
しかし、そこには移民船団の艦隊と巨大要塞が隠れていた。猛攻を受けるエルザ。窮地を脱するために、
巨大要塞に潜入して内部から破壊する事に。
ヘルマンとリヒャルト、そしてオルゲイアを退け、コアを破壊して脱出しようとする一行。
しかしあと少しの所で、ペレグリーの乗るESイサカルが立ち塞がる。
戦闘の後、「このままアビスに飲まれてしまいなさい」と言い残し去るペレグリー。
なんとかエルザに辿りついた一行だったが、エンジンが直っておらず、また飛びつことが出来ない。
絶体絶命かと思われたその時、牽引ビームによってエルザは引き上げられる。
それは駆けつけたデュランダル(クーカイファウンデーションの巨大戦艦)によるものであった。
デュランダルはすぐさま脱出。移民船団の艦隊と要塞を飲みこんだ後、アビスは消滅した。

ガイナンはどこだと尋ねるJrに対し、大事な用があるといって本星
(フィフス・エルサレム)へ出かけたと答えるメリィ。

その頃。暗い部屋で頭を抱え、悶え苦しむガイナン。
『回想:ユーリエフ・インスティテュート』
シトリン(URTV-No668の女の子)とニグレド(ガイナン)の会話
シトリン「あなたも、私達と同じなのよ」
ニグレド「同じ?」
シトリン「コードネーム・レッドドラゴン。有益だけど、暴走の危険を孕んだ、危険な生き物。
     私達の任務はね、そのレッドドラゴンの暴走を抑えること。ねぇ、あなた、不思議に思わない?
     どうして自分はウ・ドゥ・シミュレーターに反応しないのか」
ニグレド「それ――まさか」
シトリン「そう。レッドドラゴン…赤くて…大切なものよ」

『回想:ユーリエフ・インスティテュート』
ディミトリ「さあ、来なさい、ニグレド」
ディミトリへ銃を構えるニグレド。
ニグレド「嫌だ!ボクは任務を放棄する!あなたの命令には従わない!」
銃声。

ガイナンが立ちあがり、うめき声をあげて倒れる。
倒れたガイナンの髪の毛が、黒から金へと変質し、声も変わっていく。

『デュランダル』
エルザを修理し、再びミルチアへ向けて出発する一行。

『暗い部屋』
金髪になったガイナンと、どこかの職員が端末で通話している。
職員「お目覚めを歓迎いたします。ディミトリ様」
金ガイナン(ディミトリ)「うむ。現在の状況は?」
職員「酷く混乱しております。14年の間に連邦は老い、多数の泡沫勢力が争っておりますので」
ディミトリ「まさか、目覚めるまでに14年もかかるとはな。ウ・ドゥは?」
職員「14年前、URTVの1人が一時的に連結を果たしました。ところで、お体の方はよろしいので?
    何でも、以前の体は破棄なさったとか」
ディミトリ「ああ。延命処理にも限界があるからな。息子の体はひどく快適だ…ふふっ。
      私を殺した息子だがな」


549 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0817:18ID:JwCOceFw
『ミルチア』
ついにミルチアへ降下した一行。U-TIC機関の施設でカナンの脳内にあるデータのプロテクトを解除し、
14年前の紛争の真相を明かすジン。
U-TIC機関は、ヨアキム・ミズラヒが中心となって、ゾハルを研究するために連邦の出資によって
作られたもの。しかし、U-TIC機関は、連邦へも極秘で軍備を整えて軍事組織へと変わっていった。
そのために必要な莫大な資金は、背後にいる企業から出されていた。ハイアムズ重工。
その代表は移民船団の枢機卿ハインライン。U-TIC機関と移民船団の繋がりに、驚く一行。
ジン「モモさん――あなたのお父さんはね、決して狂人なんかじゃなかった。
   ヨアキム博士は、あの状況下、ある決断をした。このミルチアを、ゾハルとウ・ドゥごと
   外界から切り離すことで、最悪の事態を防いだんです。そして、最も信頼するあなたの中に、
   そのデータを託した。確かに、彼のせいで大勢の人間が命を落としたのは事実です。
   だからこそ、彼は自らを断罪したのでしょう」
ジンは、ヘルマーの元へそのデータを送る。

『ゾハルの格納エリア直前』
立ちはだかるマーグリス。
ジン「14年前、データを破棄しなかったのは失敗でしたね。
   星団連邦に、もはやあなた方の戻る場所はない!
   それとも、あの時はそんな余裕はなかったという事ですか」
マーグリス「まともに死ねると思うなよ。ウヅキィィィ!!」
再びジンと剣を交えるマーグリス。そして、
「決着をつけたくば、生き延びることだ!」と言い残し、迎えに来たスキュータムに乗って逃走。

『オリジナルゾハルの間』
ゾハルの前に、二つのカプセルがある。覗き込んで絶句する一行。
四肢を切断され、機械に繋がれた少女が二人。フェブロニアの妹であるセシリーとキャスであった。
シオン「誰がこんな酷いことを」
「生体のままでは何かと不都合だったのでな。
意識と、それを包む外界とを隔絶する必要があったのだ」
上空に、人間の立体映像が現れる。移民船団の教皇。
Jr「てめぇ、よくもこんなことを」
教皇「何か問題でも?そのために生み出された道具だろうが。
   それに元々、ゾハルは我々オルムスのものだ」
ジン「オルムス…それがあなた方の本当の名か」
教皇「そうだ。オルムスは遥か昔、救世主が磔に処せられる以前から世界の闇に存在していた。
    人類は、いや、宇宙の全存在は、ゾハルと我々オルムスによって導かれなければならない。
    そしてさらなる高みへと至る。それこそ我々が神より与えられた使命」
Jr「ふざけやがって」
教皇「では見せてやろう。我々が神より受け継ぎし力を!」
ゾハルの背後にあった巨大なロボットが、ゾハルを腹部に収容する。
ジン「これはまさか、プロトオメガ!? 完成していたのか!」
教皇「ほう、これの存在を知っているとは、貴様ただのネズミではないな?
    これによってグノーシスを一掃し、我々の支配する新たな時代を築くのだ。」
響き渡る不吉な声。
Jr「これは…ウ・ドゥの声。い、今すぐシステムを止めろ!さもないと奴が再び目覚めるぞ!」
コスモスのマシンガンによって、破壊されるセシリーとキャスのカプセル。
教皇「ふん、無駄な事を。今更何をしようが、もはやこの力を止めることなどできんわ!」
起動し始めるプロトオメガ。ここはやばいと脱出する一行。一目散にエルザで飛び立つ。
その背後で、ミルチアの大地をぶち破り、中から巨大な何かが姿を現し始めた。
ミルチア上空で戦闘を行っていた連邦艦隊と移民船団は、眼下から出現した巨大な物体と、
ミルチアから噴出する爆炎とマグマによって次々に壊滅していった。
それを背に、間一髪安全圏への脱出に成功したエルザ。

卵から孵るようにミルチアを内側から破り、惑星サイズの巨大な蝶のような姿をした
オメガシステムがその全容を現す。
Jr「野郎…惑星を吹き飛ばしやがった…!」


550 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0817:24ID:JwCOceFw
オルムスと繋がりのある連邦議会議員が、ペレグリーと通信している。
議員「そうか。オメガが目覚めたか。総帥もお喜びになるだろう。ぐあっ」
突然倒れる議員。
ペレグリー「どうした!…お前は、14年前に死んだはずでは!」
ディミトリ「すでに議会は掌握し、連邦艦隊の増援部隊を送った。貴様らの好きにはさせんよ。
      総帥とやらに伝えておくがいい。私は死なん…永遠にな」

『デュランダル』
通信が入る
ディミトリ「久しぶりだな、我が息子よ」
Jr「お前…」
シオン「息子って…まさか、ディミトリ・ユーリエフ博士?」
Jr「てめぇ…対消滅を起こせば、ミルチア一つくらい軽く消し飛ぶこと知ってやがったろう!」
ディミトリ「惑星一つで星団全てが救えるのならば、安い代償だったろうに。
      再びウ・ドゥ覚醒の危機に瀕した今、不確定要素はなるべく取り除かなければならない。
      我々は、ウ・ドゥと再接触しようとする存在を察知した」
Jr「再接触…アルベドか?」
ディミトリ「そうだ。汚染された脱落者だ」
Jr「あいつは止める。しかし殺すためじゃない。奴にバカをやめさせるためだ!」
ディミトリ「期待しているよ」

通信を終えたディミトリが苦しみ始め、再びガイナンの姿へ戻る。
ガイナン「Jr…俺の言葉を信じるな…」

『オメガシステム中枢 ゾハルの間』
教皇と、マーグリスの立体映像の会話
教皇「連邦め、まだ増援を送ってくる気か。マグリス、艦隊を率いて殲滅しろ」
マーグリス「ふっふっふっ……」
教皇「どうしたマーグリス。私の言葉が聞こえないのか?」
マーグリス「猊下御自ら行かれるが宜しいかと」バカにしたような口調のマーグリス
教皇「何だと?誰に向かって口を聞いている?貴様の仕える者は誰だ」
マーグリス「何か勘違いをなさっているようで。我々審問官が仕えるはただ一人。
       それは猊下も御存知のはず。我々の思惑通り事は運んだ。あとは、
       貴方に殉教者となって頂くのみ」
教皇「貴様――。 !! まさかハインラインか!!」
マーグリス「では、教皇陛下」
消えるマーグリスのホログラフ。1人残される教皇。


551 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0817:29ID:JwCOceFw
『オメガシステム』
オメガシステムへと潜入した一行。プロトオメガとゾハルのある教皇の間へと辿りつく。
シオン「貴方、自分が何をしているのかわかってるの!」
「俺も同感だぜ。その力は俺のものだ。貴様にその資格はない」
光とともに、アルベドが姿を現す。
Jr「アルベド!」
アルベド「どうした、ルベド。そんなに嬉しそうな声を出して」
Jr「だ、誰が嬉しいもんか」
教皇「もう遅いわ。URTV…歪んだ時代が生んだ出来損ないの兵器め。
   最早貴様の存在意義などないわ!」
アルベド「うるっせぇジジイだな。どうするルベド。このジジイをブチのめすのを手伝おうか」
立ったまま、そして空中から光線を発するアルベド。
だが、全てプロトオメガに防がれる。逆に、プロトオメガの放った光線を浴びて吹っ飛ばされる。
Jr「アルベド!」
アルベド「いいねぇ、お前ら。最高だよ。俺を破壊するのか」
光に包まれ、分解されていくアルベド
Jr「アルッ…」
アルベド「完全なる破壊ってのもいいよなぁ。なあ、ルベド。
      分子になっても、俺という質量がこの宇宙から消えてなくなるわけじゃないんだぜ。
      俺を構成していた分子を、存分に呼吸してくれよな。ルベド。ハハハハ…」
消滅するアルベド
Jr「てめぇ、よくもアルベドを!」
教皇「どうした?不倶戴天の敵ではなかったのか?んがーはっはっはっは!」
Jr「あいつをブチのめしていいのは…俺だけだ!」

ラストバトル VS教皇&プロトオメガ

教皇「わしには理解できん。貴様は何故そうまでしてわしの前に立ちはだかるのだ。
    貴様に何の益がある」
Jr「知るかよ。てめえが俺の道の上に勝手に立ってるだけだろうが!」
教皇「くだらん問答に付き合うつもりはない。これを見れば
    貴様のその無駄口も開いたままになるだろう」
光を蓄え始めるプロトオメガ
教皇「UMN相転移砲。この宇宙のどこからでも対象を射抜ける兵器だ。
    安心しろ。すぐに会わせてやるよ。あの世でヘルマーに伝えておけ!」
突然停止するプロトオメガ
教皇「どうした。何故止まる! 動け!」
「ゾハルは、お前のために用意されたものではない」
広間の上部から、転移して現れる3つの機体。青マント、赤マント、黒マント
(1人だけ素顔を晒してる。坊主頭のおっさん)がそれぞれの機体の上に乗っている。
黒マントのは、ミルチアへ来る途中、シオン達の乗ったディナを襲った機体。
教皇「ま、まさか! テスタメントか!」


552 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0817:32ID:JwCOceFw
青マント「退場しろ!お前の舞台は終わったんだ」光を放つ
教皇「そ、そんなバカなことがぁ…!」
光に包まれ、消滅する教皇とプロトオメガ。後にはゾハルだけが残る。
黒マント「……」
青マント「どうした。知り合いでもいるのか?」
黒マントを見ていたジギーの顔が、次第に怒りの表情へと変わっていく
ジギー「貴様…貴様はぁぁぁ! ヴォイジャァァァァァァァ!!」
ミサイルを連射するジギー。しかし、黒マントの手前で全て消滅。
それはジギーの背後へ出現し、自ら放ったミサイルの直撃を受けたジギーは倒れる。
赤マント「始めるぞ」
ジギーの方を見ていたシオンだが、赤マントの声を聞き、はっと赤マントの方を振り向く。
光を放ち始めるテスタメント。その光によって、ゾハルの前にアルベドが再構築されていく。
Jr「や、やめろ!お前はそんな事のために生まれてきたんじゃない!」
アルベド「いやぁ?俺はこの時を待っていたんだ!来いよルベド。俺の世界に」
ピンク色のオーラを放ち始めるアルベド
Jr「ウ、ウ・ドゥ…」
第三種兵装を呼び出し、ウ・ドゥの波動を防ぐコスモス。
ジギー渾身のパンチによって隔壁を破壊し、一行は近くまで迎えに来たエルザに乗って脱出する。

アルベドの起こした局所事象変異によって飲みこまれ、分解され、消えていくオメガシステム。
後には、巨大な球状の局所事象変異だけが残っている。
今はその拡大は収まっているが、このままでは近い内にこの宙域全てを飲み込む事になってしまう。
状況を打破するには、直接乗りこんで元凶…アルベドを倒すしかない。
Jrはモモに必ず帰ると約束し、単身、局所事象変異へ乗りこんでいく。

『局所事象変異』
様々な幻覚がJrの前に現れる。

ユーリエフ・インスティテュートで土を掘り続ける子供アルベド
アルベド「お墓を作ってるんだ。お墓と言っても真似事だけどね。
      ルベドとニグレドが死んでも悲しくないように練習してるんだ」
アルベド「そうだ。ウ・ドゥとまた連結したら、ルベドがボクを殺してくれるかな」
Jr「俺はお前を殺したりしない!」
アルベド「大丈夫だよ。ルベドはそういう風に作られてるもん。ウ・ドゥの反存在として。
      連結がどんなのだかわかる?悪魔との契約並にいかすぜぇ」

子供アルベドがサクラを殴っている
アルベド「この女!ルベドに色目を使いやがって!ルベドが困ってるじゃないか!」
Jr「何をしている!やめろ!」
アルベド「ああ?なんで止めるんだよ」
また殴りはじめるアルベド。アルベドを殴って止めるJr。いつのまにか、サクラはモモになっていた。
アルベド「こんな代わりの人形で満足して…ルベドも哀れな男だよなぁ!
      こいつは汚されたんだ。僕の手でね。こいつの中、気持ちよかったぜ。
      ルベドも味わってみなよ。きっと君になら喜んで…」
Jr「黙れ!」
殴りかかるが、消える子供アルベド

鏡の中からJrが語り掛けてくる
鏡Jr「あんな奴殺しちゃいなよ。壊しちゃえ。昔から足手まといだったんだろ」
Jr「やめろ!」
その姿が子供アルベドへ変わる
アルベド「早く僕を殺しておくれよ!」
鏡を撃ち破るJr。体が赤いオーラを発しはじめる。
Jr「こ、こんな時に! 赤い竜(レッド・ドラゴンモード)――破壊的な対ウ・ドゥシフト!くそ…!」
サクラの幻影が現れ、Jrの暴走は収まる。


553 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0817:37ID:JwCOceFw
ついに、礼拝堂のような場所、アルベドの元へ辿りつくJr。
アルベド「俺はついに欠片を埋めた。肉体こそ失ったが、爽快な気分だぜ」
Jr「今すぐ事象変異を止めろ」
アルベド「『悔い改めよ』か。嫌なこった。俺は不死者の務めとして、人類に
     全く新たしい視点を用意してやったんだぜ。かつてウ・ドゥと一部的にリンクした俺は見た。
     人類が営々と築き上げてきた、文明という名の斜塔をな。いや、塔ですらない。
     乏しい知識と貧しい手立てで組んだ、腐り木の足場。だが…親切な人間なら
     こう言ってやるべきじゃないのか?もしもーし!間違ってますよー!とさ」
Jr「このままこの宙域をどうするつもりなんだ!」
アルベド「さあな。領域シフトでも起こして、この次元ごと高次領域へ突っ込むかぁ?
      神を乞うんじゃない。俺たち低次元の生き物が、大挙して高次元へ押しかけるのさ!
      それこそ永遠の連鎖だ。欠片の充足だ!人と、人を観測者たるよう位置付けた
      世界そのものの進化だ。祝えよ。休日に俺の名前がつくぞ。あっち側に
      安息日の概念があればの話だがな」
Jr「やめないないのなら…俺はお前と殺り合うぜ!」
アルベド「来いよ。俺の陽電子。お前は対ウ・ドゥ兵器。兵器が闘争への欲情を恥じることはない。
      そもそも、人間そのものが、世界が望んだ兵器なのかもしれないぜ!」
Jr「確かにな。俺の中の兵器の部分が、高揚している。対存在と衝突したいってな。
  多分、生まれた時からお前と戦いたかったんだ」
アルベド「気があうなルベド。俺もそんな気分だ。今すぐお前をなぶり殺しにしたいってなぁ!」
赤いオーラを発し、銃を構えるJr
Jr「さあ来いや。お前をそこから引っぺがして、デュランダルへ連れ帰るぜ!」

ファイナルバトル VSアルベド

楽しかっただろ?と問い掛けるアルベドに答えるJr。
Jr「ああ、楽しかった。所詮俺達URTVは、戦うための兵器さ」
アルベド「違うな。俺達が愚かなのは兵器だからじゃない。男だからさ」
自らの手を眺めるアルベド。その手は透き通ってきている。
アルベド「完全なる消滅。これもある意味で解放と言えるな。少なくとも、
      もう誰の死にも怯える必要はない」
Jr「アルベド、お前最初から!」
アルベド「何て顔してんだルベド。まるで恋人と死に別れたみたいな面だな。
      俺は…お前もニグレドも大嫌いなんだ」
アルベド「ニグレドの影に気をつけろ。何故奴だけがウ・ドゥに反応しないのかをよく考えるんだな」
天使の羽を生やしたキルシュヴァッサー達が降りてきて、アルベドの手をとる。
Jr「待て、アルベド、行くな!」
天使キルシュ達に連れられて、光の中へ昇天していくアルベド
Jr「俺を1人にしないでくれぇー!」
アルベド「あぁ…ルベド…俺は自由だ…」

暗闇の中、泣きじゃくるJrに話しかけるサクラ。「どうしたの? ルベド」
「聞こえないんだ。右胸のもう一つの鼓動が、聞こえなくなった。
俺は自分の半身を引き剥がしたんだ。ここにいる俺は、もう俺じゃない」
だが、モモを守るというサクラとの約束を思い出し、立ち直るJr。
倒れるその体をケイオスが受けとめる。
ネピリム「これで終わりじゃない――これからが始まり」

局所事象変異は消滅し、真っ暗な宇宙空間にゾハルだけが残される


554 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0817:45ID:JwCOceFw
デュランダルへ帰還したJrとケイオス。「またこいつに助けられたよ」
百式「座標を確認。93%の確率で、ミルチアにあったオリジナルゾハルと思われます」
デュランダルはゾハルを確保しようとするが、警告音が鳴り響く
百式「オリジナルの周辺に、大規模な空間歪曲を感知!大質量体が、ゲートアウトしてきます!
   質量予測値増大。算出不能!」
メリィ「まさかグノーシス? そんな、こんな巨大なグノーシスがおるんかいな!?」

『曙光・社長室』
ヴィルヘルム「来るよ…アベルの方舟だ」

『デュランダル』
百式「衝撃波、来ます!」
宇宙空間を揺さぶり、中心に地球のような球体、背部に巨大なブラックホールを内包した、
船とも生物とも形容しがたい超巨大な物体「アベルの方舟」が出現する。
真空を漂っていたオリジナルゾハルは、そのブラックホールに飲みこまれ消えていく。
そして、目的を果たしたかのように、光とともに消滅するアベルの方舟

宇宙空間の中、デュランダルの上に立ったケイオスに、曙光の中のヴィルヘルムが語り掛ける。
ヴィルヘルム「久しぶりだね。『イェオーシュア』でも。干渉しないんじゃなかったのかい」
ケイオス「決めたよ。僕はもう迷わない」
ヴィルヘルム「嬉しいよ。君がようやく舞台に立ってくれて…」

『エンディング』
デュランダル内で、Jrがメリィを呼び、犬を飼っていいかと尋ねる。
Jr「アビーてんだ。アルビノだから、アビー」
メリィ「不適な面構えしとるな」
Jr「誰かと似て、あまり言うことはきかないな」

空港で待つ、ユリとモモの元へくるジギー
Jrの計らいでモモの保護が最優先任務とされ、一緒にいられることになったと言うジギー。
喜ぶモモ。
モモのために、脳の延命処置を受けてもらえないかと頼むユリ。
私も、あなたから学びたいことがある、と。
ジギー「考えてみよう」

シオンとアレンは、エルザで旅立つジンを見送りに来ている
ジン「一連の事件が、これで終わりとは思えないのです。それに、
   教皇が言い残したオルムスという組織のことも気になりますからね」
シオン「兄さん…気をつけてね」
発進するエルザ

『スタッフロール終了後』
暗闇の中、各自の専用機の上に立ったヴィルヘルムとテスタメント達が会話をしている
ヴィルヘルム「これが件のY資料…しかし、欠損が多いね」
青マント「あのレアリエンの主データベースは、アイツとU-TIC機関が洗いざらい調べたはずだぜ」
赤マント「彼が触れたのは深層意識までだ」
ヴィルヘルム「深層意識の更に下、無意識領域の最下層、ウーヌス・ムンドゥスに
         その答えがあると言うのかい?」
赤マント「恐らくは」
ヴィルヘルム「ふぅん…ま、そういうことにしておこう。ロストエルサレムへの扉が開かれる時、
         コスモスは…目覚める」
青マント「で、アイツはどうするんだ?」
ヴィルヘルム「『惜しい』…って言っただろ?」
ヴィルヘルムの背後にスポットライトが当たり、純白の機体が降下してくる。
青マント「だとさ。よかったなぁ、相棒」
その機体の上には、白いテスタメントが立っている。
白マントのマスクがアップになる。
ヴィルヘルム「ようこそ。永遠の連鎖(ツァラトゥストラ)を、紡ぐ者よ」

To Be Continued


555 ゼノサーガEP2 ◆l1l6Ur354A sage04/07/0817:57ID:JwCOceFw
一気に書いたのでこれで終了です。
ToBeContinuedは>>2の「時間をおいてまた今度」ではなく
次回作へ続くってことです(念のために)






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