Seraphic Blue

part15-293~294、part19-359、part23-646・648・650~653・655~656・658・662・675・678~680


293 セラブル sage 2005/05/22(日) 08:41:47ID:Mmpuz2PL
記憶だけで書いてみる

主人公が両親に捨てられたと思い込んで人間不信の魔物狩りで
ある日、謎の敵と遭遇(星の病巣ガイアキャンサー)
翼の生えた少女が力を使い助けてくれるが、それが原因で記憶喪失に
他にも天使がいるらしいので探しに行くという話。

地上世界と天上世界があり、地上世界で死んだ魂は命の流れに乗って
天上世界に転生する。少女は主人公の母親の転生体(のさらにクローン)
ガイアキャンサーによって天上世界では奇形児が増えており
天使及び魔物は天上世界から地上に捨てられた子供達
ガイアキャンサーを倒すためセラフィックブルーが作り出された
天上界でレジスタンスリーダーの親父、少女(母親)、主人公の3人が
セラフィックブルーの翼であり全ては計画通りィ!みたいな話だが
だんだんと迷走。記憶を取り戻した少女はセラブルになるための教育
(誕生日の旅に猫をもらい情がわいたらハンマーで叩き潰す訓練)
とか受けて精神を激しく病んでいた。

地上最大の企業社長ゲオルグ(母親の父、祖父)が天上界勢力と組んで
世界征服。こいつもキティで娘のクローンを作ってハァハァしている。
主人公を生んだ母親が保護を求めたとき「俺の娘はセックルなんてしない!」
と見捨ててそれが原因で母親が死んでいる…

で、ガイアキャンサーと融合したゲオルグとの決戦において
やっと人間的にまともになってきた主人公が力を解放し死亡。
世界の運命は少女に託される…

294 セラブル sage 2005/05/22(日) 08:52:57ID:Mmpuz2PL
天上界も色々病んでいて、子供が奇形児でモンスター扱いされて
自殺する夫婦とかいたりする。上で捨てられた子供と書いたが
処分されるのを嫌がった親がせめて地上で…と逃がしたケースもあった。

10年前、世界を滅ぼしかけた最強の魔獣ディザスターも一人の少女
その父、母、兄がなんか悟ったのかガイアキャンサーをも超える超パワーで
世界を滅ぼすなんかを呼び込む。
対抗手段は少女のセラブルだが、少女には世界を救いたいとかそういう
気持ちはなく、ただ自分が生まれた義務だから戦っていた。
それでは真の力は発揮できない。でも色々あって勝利。

世界は救われたが少女が救われたわけでもなく
他の仲間がそれぞれの道を歩む中、あいかわらず自殺未遂を繰り返している…

とこんな話だったと記憶する。
実際には何十人かの登場人物のこまかい人間関係とかこまかい世界設定とか
あるんだが、簡単にまとめるとこんな感じ。
主人公の成長物語と思っていたら少女の鬱物語になってまいった。


359 Seraphic Blue sage 2005/11/19(土) 23:11:56ID:pXS4ws2I
・イーヴル:

『悪魔』の意。

人々より忌み嫌われる、黒い翼を持つ怪物の総称。

黒い翼を共通点とする以外では、身体の形状は多様、また力量の差も大きい。

20年前に初めてその存在が確認され、以後確実に数が増えている。

性格は一様に凶暴で、時に人里を襲撃して被害をもたらす。

殊に10年前に出現した史上最悪のイーヴル『イーヴル・ディザスティア』は、

その名の由来『災厄(ディザスター)』に相応しい未曾有の被害をもたらした。

・天使:

本来は神話に登場する白い翼を持った人間。

しかし実際は神話に留まらず、現実の存在として確認されている。

数々の目撃証言も然る事ながら、ホーイックという町に於いては

しばしば天使の赤ん坊が捨てられており、この『幼天使孤児』を町の教会が保護している。

だが遺棄の現場は一度たりとも目撃されておらず、彼らが何処から来たのかも定かではない。


とある地方の片田舎で暮らすレイク・ランドヴェリーは、

依頼を請けてイーヴルを掃討する職業『イーヴルスイーパー』を生業としていた。

彼は或る時、掛かり付けの町医者ランゲル・ハルスの依頼を請けて、

近場の森に巣食っているイーヴルの掃討に向かった。

だが…。

 

突如彼の前に姿を見せる謎の少年エンデ。

エンデが放つ脅威の怪物イルムガルト。

絶体絶命のレイクの前に現れた女性天使ヴェーネ・アンスバッハ。

 

漂う謎、蠢く陰謀、巡る思惑。

駆け抜ける信念、そして動き出す運命。

やがてその最果てに立つ時、彼らは其処で、何を見るのだろうか。



公式サイトより。では本編を書きます。

 


646 :seraphicblue EP:0:2006/07/27(木) 13:25:41 ID:R82Tay8U
週末だけこの中で過ごすVIP。その為だけに俺達が居る。
何者なのだろうか?俺達にそれを知る権利は認められてない。
だが一つ確実なのは、VIPにしては余りにも若過ぎるという事。
でも、雰囲気は普通と全然違うよな。

貫禄とか"生きる世界"とかの次元じゃない…。
違和感と言うか不気味と言うか。
まるで俺達とは根本から違う生き物みたいな…。


「Residence Minerva」の入口を守る門番、"お喋り"をしていると
護衛数名に囲まれている女性が二人近づいてきた。
青い髪をした女性と、茶髪の少女。

青髪の女性が「それじゃあ、ドリスを御願いね。」と護衛に頼むと、
護衛は「おまかせください」と返した。

ドリス(茶髪の少女)が「もっとおネエちゃんとオハナシしたいのに。」
「おネエちゃんのオヘヤだってみてみたいのに」と残念そうに話す。

青髪の女性はドリスをなだめて、ドリスと別れ、ドリスは護衛に囲まれながら来た道を戻る。
そして、ドリスを見送り施設の中へと入る。

648 :seraphicblue EP:0:2006/07/27(木) 13:39:37 ID:R82Tay8U
小部屋で追尾リングの解除を行い、自室へと進む青髪の女性。
自室の警備員の話では「ジークベルトが今日直ぐに来る」との事。

自室へと戻っても、何だか落ち着かない…。
少し散歩する事にする。

ホールに立ち寄るとジークベルトと出遭う。
"健康診断"の結果について話をしていると、ジークベルトは明日の準備の為、
コーヒーを1杯飲んでから直ぐに発つとの事。
青髪の女性はジークベルトと一緒に居るのが嫌い、
ジークベルトは独りでコーヒーを飲むポリシーがある為、
女性は「じゃあ、互いが救われる選択を」と言い、自室へと戻った。


一方、外ではドリスと護衛を見送る一人の少年が。
少年は雑木林の方へと走っていった。

少年は雑木林で待っていた仲間に「ターゲット通過確認」と報告。
仲間はリーダーと思われる中年の男性
若い女性、そして特殊メイクでドリスに変装した女性。
作戦名「バード・ケージ・ブレイク」が開始される。

650 :seraphicblue EP:0:2006/07/27(木) 13:47:24 ID:R82Tay8U
施設入口の門番が引き返してくるドリス達を見て不思議に思う。
「ここら辺は郊外で街まで結構な距離がある。
 どうやら我慢できそうにならしいから、トイレを貸して欲しい。」
ドリスを連れた護衛が言った。

門番は「彼女の知り合いだし、何とかなるか・・・」と判断し、
入口のロックを解除する。
「出来るだけ上に見付からない様にな。また色々と煩いから。」と忠告する。

ドリスが「有難う、素敵なプレゼントをあげるわ」と喋ると、
門番は先ほどのドリスとは何か違うと気付く。

しかし、その瞬間、催眠スプレーで眠らされる。

「アッタクチームは突入!」とドリスに変装した、シャルが連絡する。

651 :seraphicblue EP:0:2006/07/27(木) 13:55:58 ID:R82Tay8U
警報が鳴り響く中、中年の男性は施設内部に進入し、ホールへと出た。
するとジークベルトと遭遇。
「人のコーヒータイムを騒がすのは何処ぞの阿呆かと見に来てみれば…。」

男性「だが落ち付いてるモンだな?
これからあいつが連れてかれようってのに。
俺たちを止める自身でもあるのか?」

ジークベルト「貴様は確かに泥塗れの汚い男だが、それは此処までを生き抜いた強者の証とも言える。
勝利が勝利とは限らん。勝利こそ敗北。敗北こそ勝利。
呉れてやる。持って行け。それで貴様が救われるというのなら。」


個室に閉じ込められた女性は必死に部屋から出ようとしている。
「彼が迎えに来たのに…!」





暫くすると騒がしかった外が静かになった。

ロックを解除した扉から出てきたのは中年の男性だった。
「約束通り、迎えに来たぜ。」

「また…。逢えたわね…。」

652 :seraphicblue EP:0:2006/07/27(木) 14:04:50 ID:R82Tay8U
         ロイナ暦 2822年
         癒しの街 トゥルク

夢を見た。
大雨の中、金髪の女性が自分の方を向き、
「こんにちは、はじめまして。 
 そしてごめんなさい、さようなら。
 こんなお母さんを、どうか許して。」
と言っている夢を。

レイクは目を覚ました。
目覚めた場所は診療所。

それに気付いた医者は「おい、大丈夫か?」と問う。
レイクは「大丈夫だと思うが、少し悪い夢を見た…」

救い難いツラをしているヤブ医者・ランゲルはいつもと違うレイクに少し心配しているようだ。
「まあ良い。
 それは何時も通りの悪態だからな。
 所見は異常無しだ。」

ランゲルは最近の治療回数の多さに少しは自愛しろ、と言う。
レイクは職業柄よくお世話になるらしい。

―イーヴルスイーパー

それがレイクの職業。

653 :seraphicblue EP:0:2006/07/27(木) 14:14:58 ID:R82Tay8U
20年前から姿を見せ始めた
正体不明の黒い翼の怪物イーヴル。
そのイーヴルを依頼を請け負って掃討するのが
イーヴルスイーパー。

プレイヤーに分かりやすく説明するレイク。

「じゃあそろそろ行くぜ、イリエナから依頼が来てるんだ」、去ろうとレイクをランゲルが引き止める。
「おいレイク。まだ彼女をそんな風に呼んでるのか?」「わしから言わせれば"論外"だ」

「俺はイリエナの孤児院で育ったさ。」
「だったら"母さん"とか…。」
「"育ての親"だ。"母さん"じゃない。」
と頑なに母さんと呼ぼうとしないレイクに呆れるランゲル。

「しかし、息子にイーヴル掃討など頼むとは…」「この辺はバウンティハンターばかりだ。俺がやるしかないんだ」
「バウンティハンター…?」疑問を抱くランゲルにまた解説するレイク。
「特にヤバいイーヴルが賞金首<バウンティヘッド>に指定されてるのは知ってるだろ?
 その賞金をメインにするイーヴルスイーパーがバウンティハンター(賞金稼ぎ)だ。
 因みに田舎物が多い。大物を仕留めて名を上げようって田舎者根性だ。」

655 :seraphicblue EP:1 イーヴルスイーパー 黒き翼を刈る者達:2006/07/27(木) 14:31:12 ID:R82Tay8U
外からモンスターの声と村人の叫び声が聴こえる。
「イーヴルだッ!イーヴルが出やがったーッ!!」

しかしレイクは動く気配を見せない。
「依頼がなければ動かないのか」とランゲル。
「当たり前だ。誰がボランティアなんかで。」と返すレイク。

「ならこうしよう。わしから御前に依頼だ。表のイーヴルを片付けて欲しい。」
「報酬は?」「ツケを帳消しにしてやる」「悪くないな。」
レイクはイーヴル狩りを始める。


「これで依頼は完遂だ。約束通りツケは帳消しにして貰うぜ。」
レイクはイーヴル狩りを終えた。
しかし、レイクにはランゲルの意図が掴めなかった。
村八分のランゲルが今更、自分の株を上げる事が何を意味してるのかが。

ランゲルの村八分の理由は「その救い難い風体も然る事ながら、
元ローズバーグホスピタルの医師だって事でな。」だというレイク。
このローズバーグというのが村八分の原因だったのだ。

ローズバーグの会長ゲオルグ、嘗て彼は此処トゥルクの町で薬局を営んでいた。
その時に精神安定剤の新薬「トランキルG」を開発した。

トランキルGというのは副作用を軽減させた発明品。
使ってる人も多く、レイクも使用者の一人だ。

その画期的な発明に、絶大なシェアを獲得し、ゲオルクは一躍名声と巨万の富を手に入れた。
薬品の大量生産体制の確立を行い、需要と供給を成り立たせていったが
手間暇を重視するこの街の伝統製薬を斜陽に追い込んでしまった。

以来この街では、ゲオルク自身は勿論、彼に繋がりを持つ者は全て眼の敵。

656 :seraphicblue EP:1 イーヴルスイーパー 黒き翼を刈る者達:2006/07/27(木) 14:49:21 ID:R82Tay8U
「で、その村八分が何だって言うんだ。」レイクは尋ねる。

「実はな…。ホスピタルのツテでデカい仕事が入ったんだ。
 是非ともわしの力を借りたいと、法外な契約金まで積まれた。
 こっちに来てからは貯金を切り崩すばかりの日々だからな。
 "この先"の事も考えると、この話は捨て難い。」
「リアリストは金に弱い、か。」と呆れるレイク。

(*リアリスト…合理的な現実主義者)

「もう少ししたら発つ。暫くは戻って来ないだろう。
 だからその前に、せめて一度位、この街で自分の株を上げておきたくてな。
 歳を取ると何事に付けても郷愁を感じて不便なものだ。」
「俺には共感出来ない話だ。」と一蹴するレイク。

「ところで、レイク。一つ訊いて良いか?
 御前がイーヴルスイーパーをやっている理由。別にボランティアではないと言ったろう?
 ならば何故イーヴルスイーパーに?金目当てとも思えん。
 バウンティハンターでない以上、得る金に対する汗とリスクが多過ぎるからな。」
「金は"結果"に過ぎないさ。マトモに食って行ける分だけ在れば良い。
 それよりも俺は"過程"を求めた。あんたの逆だよ。
 半分趣味みたいなもんだ。イーヴルを狩る事に、意義が在る。」


レイクは診療所を後にして、故郷の街ココモへと向かう。

658 :seraphicblue EP:2 イーヴルの魔窟へ 荒涼と殺戮の戦士:2006/07/27(木) 15:15:53 ID:R82Tay8U
イリエナ孤児院にはお手伝いさんがいたが、イリエナの姿は無かった。
「"イリエナ"から依頼を受けてるんだが、見当たらないな?」
お手伝いさんから、その呼び方はどうにかならないかと叱られる。

どうして自分の回りには…とウンザリするレイクは、その件をスルーした。

「で、イリエナは何処に?」
「もぅ…イリエナさんなら街外れよ。週に一度の御墓参り。」

レイクは街外れへと向かった。


街外れにある質素な墓の前に老人と女性が一人立っていた。
イリエナだ。
「ああレイク。よく来て呉れたね。
レイクも一緒に御祈りするかい?もう暫くなんでしょ?」
「そうさせてもらう。」

祈るレイク。この下にレイクの母親が眠っている。
15歳の時にレイクは全てを聞かされた。


22年前の、或る雨の日。
まだ若く孤児院を開いて日も浅いイリエナの所に、二人の客が訪れた。
一人は若い男。一人は見るからに産まれたばかりの赤ん坊。
男はイリエナに伝えた。赤ん坊の名前はレイク・ランドヴェリー。
そして母さんは、俺を産み落として死んだ。

男は、半ば俺を押し付ける様な形で、急いでその場を去って行った。
何時か必ず迎えに来ると約束して。

22年が経った。

とても長い時間が流れた。

約束は、果たされていない。

レイクが口を開く。「"あの野郎"はツラ見せたのか?見せないだろうな」
「きっと御父さんも、止むに止まれぬ大変な事情が在って…。」と弁解するイリエナ。
「此処には来れないけれど故人を想う気持ちはきっと変わらない、か?」
恐らくレイクは何度もこの言葉を聴いてきたのだろう。

「ガキじゃないんだからよ、態度や結果で示して初めて一人前だろ?
 墓参りにも来やしない。此処の皆の方が余程手厚く弔ってる。
 ナメてるぜ。ナメ過ぎだぜ。」

老人が「良い意味でも悪い意味でも母を想う気持ちが色褪せない」と皮肉の意味を込めて言う。

レイクは「口先だけの野郎が見苦しい。」と返すだけだった。

662 :seraphicblue EP:2 イーヴルの魔窟へ 荒涼と殺戮の戦士:2006/07/27(木) 15:53:24 ID:R82Tay8U
「さてと、早速だが詳細を聞かせて呉れ。」
墓参りから孤児院へと戻て直ぐにレイクが話を切り出した。

「此処から少し北東に行った所に、小さな洞窟が在るのは知ってるよね?」
イリエナが言った洞窟とは、名も無き洞窟。

今までココモがイーヴルに襲われた事は一度も無いけれど、
今回は場所が近いから…、とイリエナが心配する。

レイク曰くここら辺のモンスターは雑魚だから楽らしい。「そういうものかねぇ」「そういうもんだ」


報酬の話になった。
「"育ての親"からふんだくる程困ってはいない」「タダでいい」と言うレイクだが、
「"親"として"子供"を危険な目に逢わせるからちゃんと払う」とイリエナ。

レイクが折れた。
「分かったよ。相場で適当に額を決めて呉れ。」
「5000でどうだい?」
雑魚相手に高額過ぎる、と「1000でいい」とレイクが金額を提示する。
イリエナが反論する。しかし、今度は折れなかった。
「北東の洞窟に巣食うイーヴルの掃討。前金無しの成功報酬で1000。行って来る」

「相っ変わらず不器用だ事。父親似だね。」



名も無き洞窟の敵は確かに雑魚だった。
最奥部に、イーヴルがいた。

そこら辺の雑魚よりは弱かったが、雑魚は雑魚だ。
圧勝したレイク。

「グ……ゲェ……。」瀕死のイーヴル。
「丁度良い具合だな・楽しませてもらうぜ?最近、御無沙汰だったからな。」
剣を振りかざし、瀕死のイーヴルに斬り付ける。
「ギャアァァーーーッ!!!!」
叫び続けるイーヴル。
「おらおらァ!死ねやバケモンが!」
斬り続けるレイク。
「ゲ…! ゲ…!」
「しけた声出してんじゃねー!もっと叫べェ!!」
イーヴルの叫び声とは反比例し、レイクの感情は高くなる一方だ。
「ギャ…! ギギ…!
 ギャァァァァァーーーッ!!」
断末魔の叫びを放つイーヴル。
「そうだ…! その声だァ…!
 堪んねェ…! ゾクゾクするぜ…!」
返り血を浴びながらも斬り続けるレイク。表情は満たされた笑顔だった。

レイクがイーヴルスイーパーで在る理由。
それは一つの稼業であり、一つの正義であるから。
堂々とイーヴルを殺せる仕事。

異常な欲を持つレイクは依頼を完遂し、ココモへと戻って行った。

675 :seraphicblue EP:2 イーヴルの魔窟へ 荒涼と殺戮の戦士:2006/07/27(木) 22:48:00 ID:R82Tay8U
洞窟から帰ったレイクはイリエナの元へ向かい報酬を貰った。
「2000入ってるぞ。契約では1000の筈だ。」
報酬が倍になっていたが、どうやら小遣いらしい。
人の厚意は素直に受け取っておくもの、とイリエナが言う。

さらにイリエナからランゲルからの依頼の話を聞く。
どういう風の吹き回しか、と思うレイク。
「報酬をふんだくるまでだ。」

レイクはトゥルクのランゲル診療所へと赴く。

678 :seraphicblue EP:3 運命の氷解 舞い降りた白翼の天使:2006/07/27(木) 23:23:20 ID:R82Tay8U
レイクはトゥルクの森の居た。
ランゲルからの依頼はトゥルク北にあるこの森に巣食うイーヴル掃討だった。
成功報酬は2000。前金で1000。

ポケットマネーから出してまで株を上げるランゲルが言うには「この街への置き土産」。
一番の理由は自分しか無いイーヴルスイーパーとのコネ。

レイクが訂正をする「コネ?腐れ縁だろ」


トゥルクの森は先ほど攻略した洞窟に比べると広く、微妙に迷いやすいつくりになっている。

奥ではイーヴルが佇んでいる。

「よう。殺しに来て遣ったぞ。
 気合充分か。それでこそ殺り甲斐が在る。
 さあ!始めようぜッ!」

イーヴルを嬲り始めるレイク。

679 :seraphicblue EP:3 運命の氷解 舞い降りた白翼の天使:2006/07/27(木) 23:45:41 ID:R82Tay8U
勢い余って止めを刺してしまったレイク。
「仕方ない。撤収だ。」
撤収を始めるレイクに、幼い少年の声が話しかける。
「待ちなよ」
どこからともなく現れた少年は灰色の皮膚組織に包まれた、10歳ぐらいの少年だった。
「やあ、レイク。初めまして」
「何故、俺の名前を知っている?」
「僕はエンデ、よろしく」
警戒するレイク。
「そう怖い顔するなよ。ボクとキミは思ったより近いんだから。
 互いを結ぶ手軽な手段。共通の"趣味"。
 楽しいよな? 生命を殺す事って。」
「可愛くないガキだな、いい加減ブッ殺すぞ」
「………格の違いを見極められない辺りも、やっぱ二流かな。」
エンデが何かをすると、レイクは驚き一歩引く。

エンデは何かを呟き始めた。


此処に下るは実行者の召致なり!
汝は死滅の使途
癒者を絶ちて終焉の道を成せ!
されば我はこの名を刻まん!

イルムガルド!


召喚の詠唱を終えると、イカっぽい巨大な生物がレイクの前に現れた。
「ーてめえ…! 一体何者…!」
「言っただろ? ボクはエンデ。
 キミとはもう少し気が合うかと
 期待してたんだけどね。
 ま、元々殺し合う巡り合わせ。」

イルムガルドへの攻撃は全く効かない。
レイクが一人だけ頑張るだが、イルムガルドにはダメージを与える事が出来ない。
そして、イルムガルドの一撃でレイクは倒れてしまう。

「駄目だッ…!話に成らねえ…!」
イルムガルドの前に為す術が無いレイク。
「翼が羽ばたくのを阻むんだったら、羽を毟ったりカゴを作ったりなんて面倒臭い。
 その主をヤっちまうのが一番。サヨウナラ。」

「待ちなさい!エンデ!」

今度聴こえてきたのは女性の声だった。

「なっ…!ヴェーネ…!」
あのエンデも驚いた様子だった。

680 :seraphicblue EP:3 運命の氷解 舞い降りた白翼の天使:2006/07/28(金) 00:03:59 ID:DJSSSfQR
青髪の女性、ヴェーネ。
「勝算は在る。」と言い放ち、眼を閉じ集中すると翼が生えてきた。

エンデが「セラフィックトランス…!」と呟くと同時に爆発音が響き渡る。
結果はあのエンデを瀕死にさせ、捨て台詞を吐かせ、撤退させた。
しかし、ヴェーネは目を覚ませず倒れていた。

レイクはヴェーネをおぶって、ランゲルの元へと向かう。
「白い翼…?天使…?」


ランゲル曰く、幼天使ならまだしも、成人女性の天使は大発見。
レイクはランゲルが情報を売らない事を祈り、休憩を取る事にした。


ヴェーネは精神内部で自分と瓜二つの女性と会話していた。
「貴女は独りじゃない…」

ヴェーネが目を覚ますと、ランゲルとレイクが覗き込んでいた。
レイクに感謝しつつ、レイクに尋ねる。
「アナタ…誰?」
ヴェーネは記憶喪失になっていた。

セラフィックトランスは命を危険に晒す大技、命の代わりに記憶を失った。とランゲルは推理した。
しかし切っ掛けさえあれば記憶は戻る。
「幼天使の里ホーイックにいる幼天使と逢わせてみれば何かなるんじゃないか」レイクはそう思い、
ヴェーネと少しばかりの遠出をする事にした。






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