ウィザードリィ6 禁断の魔筆

ウィザードリィ6 禁断の魔筆
>>6-22~32

23 ウィザードリィ6 禁断の魔筆 1 sage 04/03/30 18:11ID:EeUrZIsF
(プロローグ)
この世には 知らねばならない ことがある

120年ほど昔、あるところに邪悪な王と邪悪な魔法使いがいた。
彼らは手を組み、邪悪な者達を滅ぼす戦いを繰り広げた。
そしてある邪悪な魔神を倒した時、彼らは「それ」の存在を知った。

書いたことが現実になるという恐ろしい魔法の筆…コズミック・フォージ。

二人はその魔筆を手に入れ、宇宙に恐怖を織り込み始めた。
が、筆を手に入れて間もなく、二人はお互いの力を妬み
彼らの命運と筆の行く末を決める最後の戦いを始めた。

それが伝わっている全てである。
王と王妃、魔法使いと魔筆のその後については誰も知らない。
ただ、誰もいない荒れ果てた城と王国が残るのみ…

そして今、また魔筆と宇宙の運命を変えるであろう冒険者達が
城へと足を踏み入れようとしている…

********************

ゲームの前提
・主人公はその冒険者達
・冒険者は6人まで作成・カスタマイズ可能
・何をしに、何のために城に入るのか説明はない
・主人公たちはゲームスタートとともに城の入り口に立っている
・NPCはどいつもこいつもよく喋る


24 ウィザードリィ6 禁断の魔筆 2 sage 04/03/30 18:12ID:EeUrZIsF
【城の探索】
果たして何のためか、どこへ行くのかもわからぬまま
城へと足を踏み入れた冒険者達。
主が消えて久しい城は暗く荒れ果て、
崩れてゴミと成り果てた高価な調度品が
かつての栄華をしのばせるのみ。

遠い昔、王は自分の娘が14になった日から週に一度は寝室を訪れていたという。
そして女王はあてつけの如く、夜な夜な若い男達を寝室に引き込み
怪しげな儀式を行っていたという。

城で得たものは王の日記。
しかしそれは暗号で書かれており読むことはできなかった。
城の4つの尖塔のうちの一つに、閉じこめられたゾンビを見つける。
無表情に襲いかかってきたゾンビをあっさり倒すが、
何故ここに閉じこめられていたのかは今はまだ謎である。


【城の地下から山岳地帯、鉱山へ。魔法使いと出会う】
城の地下の坑道を抜けると山岳地帯に。
山裾には古い鉱山が。
冒険者たちは鉱山の最深部にて、
ダイヤモンドの壁で封じられた部屋の中に老人を見つける。
のみでダイヤモンドの壁を崩すと
老人が話しかけてきた。
彼はなんと、かつて王と共に国を支配した
邪悪なる魔法使い・ゾーフィタスの霊であった。


25 ウィザードリィ6 禁断の魔筆 3 sage 04/03/30 18:15ID:EeUrZIsF
【ゾーフィタスの話・ゾーフィタスの善なる半身の消滅】
 120年前、王とゾーフィタスは魔筆・コズミックフォージを探していた。
 それは災いをもたらすペンにして、この世界の理を書き記すものであった。
 王とゾーフィタスはペンを見つけたが、それは聖なる祭壇に安置されており
 「ペンは聖なる祭壇の内側でしか使ってはならぬ」
 との規則がペンにより書き記されていた。
 ペンを聖なる祭壇から盗み出し、なおかつこの規則を破るためには
 どうにかして例外を作らねばならなかった。
 そこで、王とゾーフィタスは恐るべき例外を考え出した。

 「もしサークルの外でペンが用いられた場合、
  それを使って何かを書いた者は、
  まさにその書き記したことを自らに対する災いとして受ける。
  そして、災いは新たなる世代が過ぎ去るまで、
  100と20年の間その者を苦しめ続け、
  その後に解放の時がやってくる。」

 そうして彼らはペンを盗み出したのだが、
 ペンが祭壇から出た瞬間にその例外規則によって、
 直ちに王とゾーフィタスに災いが降りかかった。
 彼らはその災いから逃れようと、
 それぞれさらにペンを使って災いから逃れる術を書き記してしまった…

つまり、120年前、ゾーフィタスは災いから逃れようとしたのが更なる仇となって
その命を失い、魂は二つの存在に引き裂かれた。
鉱山に封じられていたゾーフィタスは
二つに裂かれたうちの善なる半身であり、
半ば正しく、半ば誤り、そして気の触れた霊魂であった。
彼のもう一つの半身はまだ生きておりフォージとともにある、
その悪なる半身を捜し、倒せ!冒険者たちに命じた後、
ゾーフィタスの善なる半身は120年の災厄から冒険者達により解放され、
消えた。(身勝手な話だ)


26 ウィザードリィ6 禁断の魔筆 4 sage 04/03/30 18:17ID:EeUrZIsF
【鉱山から山岳地帯、ピラミッド、そして再び城へ】
鉱山を出て、山岳地帯やピラミッドを探索。
王国のあちこちに散らばった王たちの遺品を収集の後、
再び城に戻り、魔法使い・ゾーフィタスの実験室に侵入する。
そこには魔法使いの日記が遺されていた。
日記にはゾーフィタスの最期の日までの記録があった。

【ゾーフィタスの日記より】
・牧師が連れてきた「かの悪魔娘を産んだみだらな母親」の死体の再稼働に成功したが、
 心や魂は再生されなかった。生ける屍となりはてたその女を塔の一室に閉じこめた。

・気が触れて打ち首となった牧師を使い、斧が首に振り下ろされる瞬間に
 彼の魂がこの世界から離れられない呪文が施した。
 見事成功し、この世に縛り付けられた牧師の魂を
 城の塔の別の一室に閉じこめた。

・コズミックフォージを発見。

・ペンで何を書くかを決めた。王を「終わらざる死」へと誘ったペンの災厄から逃れられるはずだ。
 今夜ペンで我が運命を刻み込むつもりだ。

ここで日記は終わっていた。


【恐ろしい実験・生ける屍と囚われの魂の解放】
恐るべき実験…そして災い…王にふりかかった「終わらざる死」とは?…。
最初に塔で見つけたゾンビは、
ゾーフィタスの哀れな実験台のうちの一人だったようだ。
そこで、ゾーフィタスの実験室で見つけた鍵を使い、
ゾーフィタスのもう一つの実験の犠牲者・囚われの牧師の霊に会いに行く。
霊は気がふれており「アニー、アニー」と女の名を叫ぶばかり。
何とか聞き取った霊の話を要約すると

・霊はかつて聖なる職についていたが、道を誤ってしまった
・アニーの娘は悪魔である
・王がやってきて娘を連れ去ってしまった

牧師の霊は、冒険者達の訪問により
ゾーフィタスのかけた呪文から解き放たれ、消えた。


27 ウィザードリィ6 禁断の魔筆 5 sage 04/03/30 18:18ID:EeUrZIsF
【城から死者の川、沼地、そして死者の島と死者の殿堂】
城の地下は地下を流れる「死者の川」にも繋がっていた。
死者の川を渡り、地上へ抜けて沼地へ、
そして再び死者の川とさまよう。

(おつかいイベントがあるけどストーリーとは直接関係ないので省略)。

死者の川に浮かぶ島の地下に「死者の殿堂」を発見。
そこは、邪悪なる王たちの墓所であった。
骨とゾンビを乗り越え王の墓の前に立つと、
一匹のコウモリが現れあっと言う間に男に姿を変えた。
ベイン・キング~災いの王と名乗る男は
「レベッカに近づくな!」
と警句を発すると、再びコウモリになって飛び去ってしまった。


【女王の霊に会う・女王の話・120年前に起ったこと】
次に、女王の墓を訪れるとそこには女王の霊がいた。
120年間たまりにたまった恨み辛みをヒステリックに話し続ける女王。
以下は女王の話である。

 かつて神に仕えた王の子孫である邪悪なる王は力を欲し、
 世界の支配を欲した。
 彼は城の北の森に暗黒の寺院を建て、世界の支配を願った。
 そして彼は気が触れた。
 王は聖ならざる戦いに手を染め、地獄の底から悪魔を召還。
 悪魔の力を借り、彼は強大になっていった。

 ある日、王は悪魔から与えられた力の代償を求められた。
 そこで王は牧師の愛人の娘を捕らえて悪魔に差し出した。
 生け贄の娘は身ごもり、やがて女児を産んだ。
 悪魔の子は母親の元で育てられ、
 生け贄の娘の愛人であった牧師は彼女に付き添い、
 王の過去の悪行のせいで降りかかってくる危害から母と娘を守り続けた。

 悪魔の娘が13歳になった年、王は悪魔の娘を自らの元に招き寄せ、
 娘をエサに娘の父親である悪魔を罠にかけ、葬り去った。
 娘は王の愛人になり、女王は失脚した。
 そして、悪魔の娘は悪魔の父親の力を引き継ぎ、
 恐るべき力を発揮しはじめた。
 
 悪魔の娘が14歳になった年、
 自分の母と父について王から教わった娘は、
 母と牧師の死を王に願い出た。彼らは死刑に処せられた。
 
 そして、災いのペンの事件が起った。
 王がペンにて望みを書き終わった時、三つの出来事が起った。
 一つ、悪魔の娘の手にかかって女王が死んだ。
 二つ、悪魔の娘が子を宿した。それは王と娘の子であり、新たな呪われ子であった。
 三つ、不死を望んだ王が変化しはじめた。

女王の話は以上である。
語り終わると女王は「我が恨みを晴らせ!」と
冒険者達に銀の十字架を押しつけ、消えていった。(こいつも身勝手だ)


28 ウィザードリィ6 禁断の魔筆 6 sage 04/03/30 18:21ID:EeUrZIsF
**冒険者の選択**
女王の恨みのこもった過去話を信じるか信じないかで展開が変わる。
選択肢は以下の二つ。
1.女王を信じて、十字架を持って王に会いに行く
2.女王を信じず、十字架を捨てて王に会いに行く


【死者の殿堂の中心・王とその愛人レベッカに出会う】
死者の殿堂の奥へと入っていくと、
そこには悪魔の娘・レベッカがいた。
レベッカ「あのひと、あなたたちが私を殺しに来るって言ってたわ」
謎めいた笑みを浮かべるレベッカ。
そこにまたベイン・キングが現れる。
「レベッカに近づくなと言ったろう!」と冒険者達を威嚇し、
レベッカの催眠術で麻痺させられた彼らに近づき
首に歯を突き立て血をすすろうとする。

1.十字架を持っていた場合
 王は十字架に阻まれてやけどを負い、血を吸うことができない。
 怒った王は冒険者達を地下牢に閉じこめる。

2.十字架を捨てていた場合
 冒険者達は血を吸われて気を失い、
 そのまま地下牢に閉じこめられる。


【地下牢・古代の森・雄羊の神殿へ】
意識を取り戻した冒険者達は、
壁の隙間から地下牢を抜けだすことができた。
地下から城の北の森に出た彼らは、
女王の話に出てきた、暗黒の寺院である雄羊の寺院に潜入する。
邪悪な信者たちがうろつく寺院の迷路と
試練をくぐり抜けた彼らに襲いかかってきたのは、
ゾーフィタスの悪の半身であった。
悪魔を召還し戦うゾーフィタスを倒すと、
この寺院の奥にコズミックフォージが封じられていることがわかる。


【寺院の最深部・再び王とレベッカ】
寺院の奥へ進むとそこには
かつて王国の王であったベイン・キング~災いの王、今はドラキュラと化した男と
その養女にして愛人のレベッカがいた。

1.十字架を持っていた場合
 王とレベッカが襲いかかってくる。
 激しい戦いの末に二人を倒すと、王が穏やかに話しかけてくる。

2.十字架を捨てていた場合
 王が穏やかに話しかけてくる。


29 ウィザードリィ6 禁断の魔筆 7 sage 04/03/30 18:24ID:EeUrZIsF
【王の話・120年前に起ったこと】
王の話。
 かつて、全てを手に入れようとした王も死を恐れた。
 王は、コズミックフォージで我が身の永遠の生を記した。
 彼の願いは叶ったが、
 それは決して満たされることのない空腹感を抱えて
 夜をさまよう永遠の日々であった。
 彼は、自らペンで記した通り、永遠の時を生きるドラキュラになったのだった。
 空腹感故に血を求め、
 王国の全ての者を死に誘った後、彼は死んだ。
 だが、ペンの呪い故に彼は死ぬことすら出来ず、
 死体は無理矢理歩み続けさせられた。
 生きる喜びもなく死もない、永遠に続く日々。
 それでも彼は死を恐れ、それ故に生きることはできない。
 しかし、冒険者達の訪問により災いを終わらせることが出来た。
 ようやく災いは去ったのだ…

王が語り終えた後、
1.十字架を持っていた場合
 王の霊は消える。レベッカの霊が現れ話しかけてくる。

2.十字架を捨てていた場合
 王は自分の胸を木の杭を突いて消滅する。
 物陰に隠れていたレベッカがおそるおそる現れ、話しかけてくる。
 レベッカ「あの人、死んでしまったの?」

【レベッカの話・120年前に起ったこと】
レベッカの話。
 王はレベッカを女王の手から助け、守ってくれた。
 女王は狡猾な女で、かつてはゾーフィタスの愛人であった。
 女王はレベッカの父である悪魔を誘惑し、ゾーフィタスとも手を組み、
 何も知らぬレベッカの哀れな母とその恋人の牧師を殺した。
 女王に殺されかけていたレベッカを救い出した王をレベッカは愛し、
 王もまたレベッカを愛した。
 王の寵愛を受けるレベッカに嫉妬した女王は、
 コズミックフォージにレベッカの死を願ったせいで
 フォージの災いを受け、結局は命を落としてしまった。
 女王は転んで自分のナイフの上に倒れたのである…


1.十字架を持っていた場合(王とレベッカを殺した場合)
 コズミックフォージはあなたたちに託す、と告げて
 レベッカの霊もまた消えていった。

2.十字架を捨てていた場合(王が自害した場合)
 コズミックフォージはあなたたちに託す、と彼女は告げた。
 また、「フォージの社の奥にレベッカの腹違いの弟がいるので
 彼の面倒を見てやってくれ」と冒険者達に頼んで
 彼女は一人で闇の中へ飛び去って行った。
 ちなみに腹違いの弟とは、レベッカによると
 狡猾な女王がレベッカの父の悪魔をたらしこんで作った子のことだそうだ。


30 ウィザードリィ6 禁断の魔筆 8 sage 04/03/30 18:28ID:EeUrZIsF
【コズミックフォージの社・エンディング】
王が落としていった指輪を使い、王の日記を解読してみると
そこには不思議な文章が記されていた。

 コズミック・フォージを封じ込める以外には新たな災いを妨げる方法はない。
 元の場所に返せればよいのだが、我らの船には燃料が全く残っていない。
 暗号は「運命の手」

暗号を使って、冒険者達はとうとう
コズミックフォージが置かれた部屋へ侵入する。

ここでフォージを手に取るとエンディング1へ。
ここでフォージを手に取らず、更に奥の隠し部屋へ進むとイベントが発生する。

1.十字架を持っていた場合(王とレベッカを殺した場合)
 奥の部屋には巨大なブラック・ドラゴンのベラがいる。
 ベラは「彼らを殺したな!おまえらを殺してやる!」と
 叫んで襲いかかってくるのでこれを倒す。
 倒した後、フォージの部屋へ戻ってペンを手に取ればエンディング1へ。
 更に奥に進めばエンディング2へ。

2.十字架を持っていない場合(王は自害、レベッカは去っていった場合)
 奥の部屋には巨大なブラック・ドラゴンのベラがいる。
 ベラはレベッカの腹違いの弟である。
 ベラが語りかけてくる。
 「燃料は森の恐竜たちから作ることが出来る。
  共にコズミック・ロードを追ってみるかね?」
 ・ベラにNoと答えると、ベラはそのまま一人で去っていく。
  戻ってフォージを手に取ればエンディング1、
  更に奥に進んで宇宙船に乗り込めばエンディング2。
 ・ベラにYesと答えるとエンディング3へ。


31 ウィザードリィ6 禁断の魔筆 9 sage 04/03/30 18:29ID:EeUrZIsF
【エンディング・その1】
フォージを手に取ると何者かが現れ、聞き慣れぬ声が言った。
 「それは私がもらっておこう!」
そして冒険者達は新たなる冒険へと出かける。
森から巨大な宇宙船が舞い上がり、遙か宇宙の彼方へ…
 <<ウィザードリィ7へ続く>>

【エンディング・その2】
フォージの後ろの隠し部屋のさらにその奥へと進む。
そこには、巨大な物体が横たわっていた。
物体の入り口に飛び込む冒険者たち。
彼らを乗せて、巨大な物体=宇宙船が空に舞い上がった。
そして彼らは新たなる冒険へと出かける…遙か宇宙の彼方へ…
 <<ウィザードリィ7へ続く>>

【エンディング・その3】
ベラに連れられて宇宙船に乗り込んだ冒険者達は
新たなる冒険へと出かけることとなった。
森から巨大な宇宙船が舞い上がりった。
そしてベラと冒険者達は新たなる冒険へと出かける…遙か宇宙の彼方へ…
 <<ウィザードリィ7へ続く>>


32 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/03/30 18:32ID:EeUrZIsF
>>23-31
ウィザードリィ6 禁断の魔筆 bane of the cosmic forge
は以上です。

エンディングに突然宇宙船が出てくるのでぽかーんとなるのですが、
これはwiz6がwiz7と続きモノで、wiz7が宇宙の果ての星でのお話だからです。

ちなみに女王とレベッカ、どっちの話が本当かというと
レベッカの話が本当っぽいです。
最終更新:2006年12月09日 15:06