BLOOD

BLOOD
>>19-8~10・16~19・56


8 BLOOD 上巻 sage 2005/10/09(日) 12:14:47 ID:8FPUxYt5
BLOOD
このゲームは横広がりの分岐が結構あるので、割合簡単な道で書きます。
闇の王編
主人公:高校中退して大検受けるために勉強中。中学の時に他の人には聞こえない、謎の声を聞くようになる。
小夜:翼手を日本刀で狩る、セーラー服の少女。
翼手:普段は人間の形をしているが、自らの意思によって形を変え、鬼のような姿になる生物。

朝、いつもと変わらない風景があった。
リビングに降りてきた主人公に、一言二言買いわをして、食事を作りに台所へいく主人公の父、正夫。
主人公の家は、母親が外へ働きにでて、父親が家を守る家庭だ。
しかし、せっかくの食事だが、主人公には食欲がなかった。
久しぶりにいつもの悪夢を見てしまったからだ。二年前に見て以来、ずっとみている人殺しの夢を。
正夫に見守られ、食事を済ませた主人公は、神田まで参考書を買いに行くと、正夫に告げ、家を出た。
神田の交差点に差し掛かった時、いつも聞こえてくる謎の声が聞こえてくる。
「言葉は力である」と、その声が聞こえた瞬間、叫び声が聞こえた。
「嘘だぁぁぁぁぁぁ・・・!」
叫び声の方向を見ると、小夜がいた。彼女を見た瞬間、主人公の頭の中をいくつかの光景が駆け抜けた。
彼女は追い討ちをかけるように「目を覚ませ!」と主人公に語りかけた。
すると、主人公の体は燃えるように熱くなり、地面へうずくまる。
そんな主人公を見知らぬ少女瑠璃亜が助ける。瑠璃亜と一緒にいた灯子という女性は、
主人公が持つ、主人公にしか音色が聞こえない鈴の音を聞いたという。そんな彼女を不思議に思いながら、
瑠璃亜とその場を後にした。


9 BLOOD 上巻 2005/10/09(日) 12:15:37 ID:8FPUxYt5
瑠璃亜のすむ、廃墟と化したアパートに誘われる主人公。なぜ、自分に声をかけたのか?と瑠璃亜に尋ねると、
彼女もさっきの声を聞いたという。初めて同じ境遇の人間に出会った主人公は、瑠璃亜にあの声が聞いた時のことを話しはじめた。
中学生のころ、いじめられっこだった主人公の頭の中に、不思議な声が直接語りかけてくる。
「強くなりたいか」と。
その翌日、主人公をいじめていたクラスメートの死体が発見された。驚きを隠せない主人公。
そして帰宅すると、「闇の王」とだけ書かれたカードが届いていた。
その夜、勉強する主人公の耳にラジオのスピーカーから、またあの声が聞こえてくる。
あれはもう一人の主人公。主人公のもうひとつの心だと・・・。
それを聞いていた、彼の脳裏に小夜が刀を一閃する姿が浮かんだとたん、主人公は声から解放されるのだった。
瑠璃亜はそこまで聞くと、優しく主人公の手をとり、遊びに行こうと誘うのだった。

夜の街を二人で徘徊する。彼女との時間は瞬く間に過ぎていく。
公園にたどり着いた二人は、心休まる時間を過ごしていた。そして瑠璃亜はおもむろに左手首を主人公に見せる。
自分は一度死んだ人間だから、帰る家もなく、学校に行かなくてもいいと。
そして、主人公もまた、瑠璃亜に自分が人を殺した夢を見たことを告白する。
夢の中では、自分をいじめていた奴らを一人一人、噛み付きながら殺す。
しかし、夢から覚めるとベッドの上は血で赤く染まっていた。
夢じゃないかもしれない・・・
瑠璃亜は主人公を優しく抱きとめると、朝日が昇る直前の闇の中へ帰っていった。


10 BLOOD 上巻 2005/10/09(日) 12:16:31 ID:8FPUxYt5
帰宅し、そっと自室にもどり眠る主人公。彼が目を覚ますと、居間で両親がアルバムを見ていた。
そのアルバムには十年前住んでいた、桜ヶ丘の写真が貼ってあった。
主人公達がそこに住んでいた時、記録的な台風が日本を襲った。その時家で留守番をしていた主人公は、
家ごと土砂に巻き込まれ、奇跡的に救助された時は、台風の記憶を失っていたのだ。
何気なくアルバムを覗き込むと、十年前に桜ヶ丘で写されたはずの写真に、今と変わらない姿で小夜が写っていた。
外出した帰り、大雨にみまわれる主人公。家に戻ると、家の前に小夜がいた。
彼女は、早くここから離れろと、主人公に告げると、黒塗りの車に乗り込んで立ち去る。
その夜、激しい雨と風の中、電話の音が鳴り響く。受話器からの声は瑠璃亜のものだった。
切羽詰ったその声に、主人公は嵐の中家を飛び出した。

教会の前に差し掛かった時、瑠璃亜の声がしたので足を止める。しかし、そこにいたのは灯子だった。
「相手の望む声で相手の気持ちを変える・・・」
近づいてくる灯子の声に操られ、身動きができない主人公。
主人公の血を求める灯子の攻撃を、かろうじてかわす主人公の目に、神父の変わり果てた姿が映った。
「昔、私はあなたに力を貸したわ。三人のクラスメート。覚えているでしょう?」
主人公に迫る灯子。主人公絶体絶命のピンチ!その時、教会の扉が乱暴に開け放たれた。
「今度は逃がさない!」
灯子に襲い掛かる小夜。灯子は翼手に姿を変える。主人公はその灯子に見つめられた瞬間、過去を思い出す。
そして主人公は意識を失って倒れた。
小夜は灯子に刀を突き刺す。瀕死の灯子は小夜に疑問を投げかける。
「人間の肉に食らいつき、その血をすすってみたいと本当に思ったことはないのか?」と。
「心が揺れたら生き延びることなどできない・・・」
そうつぶやいた小夜の目は悲しい色をたたえていた。


16 BLOOD 下巻 sage 2005/10/09(日) 13:54:38 ID:8FPUxYt5
雪割りの人乙!
バッドほとんど埋めてないけど、やっぱりそればっかか~。
ブラッド下巻いきます。最後はほとんどうろ覚えです。

教会で気を失った主人公は過去を思い出す。
十年前の桜ヶ丘を襲った台風。家を濁流に飲み込まれた主人公は、小高い山の上に立つ神社を目指して駆けていた。
そしてどこからともなく聞こえてくる銃弾の音。行き着いた先の社には、小夜と、緑色の目をした巫女が闘っていた。
『そうか、あれは灯子さんだったんだ』
巫女姿の灯子は、幼い主人公を抱きかかえて社を飛び出していった。
主人公を抱えたまま走りながら翼手に姿を変えた灯子。が、跳躍した際に高圧電線に接触、落下。
そこに追いついた小夜が迫る。灯子は主人公を人質にとるが、それが通用しないとわかると、
主人公の腹を引き裂いて藪の中へ逃げ出す。
それを追おうとする小夜だったが、主人公は必死になって足にしがみついたので、灯子の追跡をあきらめるのだった。

どこともわからない小屋の中、大量に出血する主人公は、苦しんでいた。
手遅れと判断して、その場を立ち去ろうとする小夜だったが、またも主人公の腕が引き止める。
「生きていたいのか、たとえ人間でなくなったとしても」
小夜は自分の血を主人公に分け与える。
主人公の容態がよくなったのを確認した小夜は、小屋を静かに立ち去るのだった。

封印された記憶が蘇り、自分の体に翼手の血が流れていることを知った主人公は、語りかけてくる謎の声のことを小夜に尋ねる。
彼女は、「心を腐らせるものだ」とだけ答えた。
これからの生き方を模索しなければならなくなった主人公は、おぼつかない足取りで街中をさ迷い歩いていた。
「お前は十年たっても五十年たっても十四歳のままの外見を保ち続けるだろう。」
小夜は教会で別れる時にそういった。
人間でなくなった自分の体をもてあます主人公。そこにあの声が・・・
弱っている主人公は、その甘い誘惑に屈しそうになる。その時、目の前に瑠璃亜が現れた。


17 BLOOD 下巻 sage 2005/10/09(日) 13:56:16 ID:8FPUxYt5
瑠璃亜は主人公に手を貸し、歩き始める。主人公は自分のことをわかってくれる友達にあえて、久しぶりに安堵する。
ところが、渋谷を徘徊するチーマーが絡んできて、暴力を振るい、瑠璃亜を連れ去ろうとする。
「力が欲しい」と心から願う主人公。その時、目の前が赤く染まり、我を忘れる主人公。
気が付いた時は路上に倒れるチーマー達と、両手を真っ赤に染めた自分がいた。
その後、二人は逃げるようにその場を離れる。
瑠璃亜つれられるまま、懐かしい場所についた主人公。
そこは懐かしい桜ヶ丘だった(この時点ではゴーストタウンですが)
そこで、二人でただ静かな時をすごしていたのだったが、ある日突然瑠璃亜が失踪する。
瑠璃亜を探す主人公の前に、正夫が現れ、こう告げた。
瑠璃亜が旅立った事と、この桜ヶ丘は闇の王国になるはずだったと。
正夫はついてくるよう主人公を誘う。

「私はね、幸せな家庭を築きたかった」
正夫は東京に戻る電車の中で、昔のことを話し出した。
十年前の災害時、正夫は主人公がいなくなってしまって、悔やんでいた。自分の生きる意味を失い、死のうとまで思っていた。
そんな絶望の中で「あの声」は聞こえてきて、その声に従い、正夫は翼手になった。
翼手になることで、生きる意味を自分でつくりだせる時間を得たと語る。
そして、深く暗い闇が広がるトンネルへと主人公を誘い、戸惑いながらも付いていく主人公。
それを黒塗りの車から降り立った小夜が見つめていた。

主人公と正夫は地下道を歩いていた。一方地下道の一室では瑠璃亜が不気味に蠢く血を自分に投与しようとしていた。
小夜は主人公と正夫を追い、トンネルの奥へと走り出している。
やがて巨大な扉の前にたどり着くと、正夫は主人公を優しく導く。
「新しい世界の住人だ」
しかし主人公はこれを拒否し、きびすを返して走り出していた。


18 BLOOD 下巻 sage 2005/10/09(日) 13:57:03 ID:8FPUxYt5
小夜は主人公とはなれてしまった正夫と出会う。
「小夜さん息子をありがとう。いつかはお礼を言わなければと、思っていたんです。」
と、静かに眼鏡と上着を脱ぎ翼手へと変貌する正夫。
一方、血を投与しようとしていた瑠璃亜を間一髪救った主人公は、二人で脱出するために地下道を走り出す。
その途中、正夫のコートと眼鏡を発見し、彼の変貌を知る。
遠くから響く、小夜の声と衝突音。主人公が駆け寄った先には、小夜と正夫が変貌した翼手が戦っていた。
小夜の一撃が翼手のわき腹を貫き、止めを刺そうとする小夜の前に、
「やめてお願い!たとえどんな姿になったって、これは僕の父さんだ!」
と主人公が正夫をかばって立ち塞がる。
しかし、次の瞬間、強烈な超音波が聞こえ、翼手は撤退していった。

巨大な扉を開けた先(先ほど正夫から逃げ出した扉)には、男が座っていた。
そのカッツと呼ばれた男が立ち上がり、小夜と激突する。
主人公の頭に直接響くあの謎の声。この部屋から発信されていたその声は、より強く主人公の心の中に入り込もうとしていた。
翼手となったカッツと小夜の激しい攻防は続く。カッツの攻撃が小夜の刀を叩き落す。
主人公は目の前に落ちている刀を手にし、小夜をめがけて構えようとする。
しかしそんな彼の手を、翼手のままの正夫が制止した。そして正夫は、何かを見つけ出したかのように、カッツに襲い掛かる。
激突する二体の翼手。激しい激闘の末、カッツに噛み付かれた正夫は倒れ伏してしまう。
その瞬間、主人公の脳裏に正夫と過ごした出来事がよぎる。
そして自らの意思で刀を拾い、カッツに突き刺す。

カッツは息絶え、正夫も息絶えようとしていた。正夫は主人公に
「意味は・・・意味はあったよ。世界に意味はあったんだ、お前こそが、お前こそが私が生きてきた意味だ。」
と告げ、息を引き取る。三人に見取られながら・・・
主人公の家に帰ってきた三人。母親にすべてを話し、そのことを受け入れた母親は料理を作る。
四人で夕食をとり、もう家には帰らないことを母親に告げると、主人公と小夜は彼女の胸に抱きしめられる。
旅立ちを前にしたその夜、外の階段で瑠璃亜と話す主人公。
瑠璃亜は自分だけ年をとるがいいのか?と主人公に聞くが、
それでもいい。それでも一緒にいると二人で約束を交わすのだった


19 BLOOD sage 2005/10/09(日) 14:14:15 ID:8FPUxYt5
BLOOD補足。
小夜はオリジナルと呼ばれる存在。カッツもどうやら小夜の血から翼手になったっぽい。
正夫はカッツの血から翼手になった。灯子はよくわかんね。
他の二編の「灯子編」と「究明編」はこの闇の王編と大差はない。
「究明編」は上巻の電話の声が瑠璃亜ではなく母親で、教会で灯子に母親を食べたと言われ、父親も下巻で小夜に切られあぼん。
カッツを倒した後に、(闇の王編ではタブン死んでいる)黒幕灯子が現れごちゃごちゃしゃべって小夜に切られて終わる。
「灯子編」はカッツを倒したあと、死んでいたと思っていた灯子が、新しき闇の王らしき赤ん坊を抱いてるところを、主人公が見かけておしまい。

瑠璃亜編だけはまったく違うみたいだけれども、自分はオチしか見ていないので割愛。

バッドエンドは
血が抑えられず翼手になる、翼手に殺される、教会で灯子に殺される、血が目覚めきってないのにカッツに向かい殺される、
小夜に向かいオリジナルの血が目覚めた小夜に返り討ちにされるなど
上下巻とも大抵主人公あぼん系エンドです。

56 BLOODの人 sage 2005/10/15(土) 23:45:33 ID:iMVDgMdP
主人公のデフォルト名はないです。
名前付けることもなかった気がします。
昔の映画のBLOODは小夜のみでつながりはありますけど(それでもつながりは無いに等しい)
今やってるアニメとのつながりはないと思います。
小夜の設定からして違うみたいなので(アニメ未見ですが)


最終更新:2006年12月21日 05:07