英雄伝説V 海の檻歌

英雄伝説Ⅴ 海の檻歌
 

・要約版:要約スレpart2-527~532

・詳細版:part14-27、part17-420



 527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/16(金) 12:28:19 ID:cv3JjE8P0

海の檻歌きぼん
まとめwikiのは途中までなのよねん

528 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/16(金) 23:40:09 ID:dK/9RzSK0
>>527
それ7章+最終章まであるんよ・・・。
wikiは途中どころかさわりでオワットル。
おまけに世界観やストーリーは「白き魔女(英雄伝説III)」
に続いてるし、要約するの難しい。

529 :海の檻歌:2007/03/17(土) 00:08:16 ID:aLDg18My0
もう色々すっ飛ばして要点だけ。

かつて「水底の民」ってのが「共鳴魔法」とやらで繁栄してけど、
「害周波」っていう負のエネルギーが発生して
世界を滅ぼしそうになったので、それを異界に転送、
自分達も監視するために異界へ移住した
(その時に「害周波」の一部が暴走してガガーブが出来た)。
で、「害周波」を異界に転送する時に使ったエネルギー(闇の太陽)が
封印を解かれて暴走したので、主人公達が集めた共鳴石を使って
「闇の太陽」を消滅させて、めでたしめでたし。

でも異界に転送された「害周波」はかなり危険な状態で
何年か後に暴走しそうな予感・・・。
そして「英雄伝説Ⅲ・白き魔女」に続く。

こんなんでスマン。
530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/17(土) 10:46:18 ID:7WiZCCpc0
>>529
ありがとー

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/18(日) 09:32:44 ID:taEQ/geu0
4はその害周波による世界の破滅を防ぐため光と闇の神を召喚しようとする計画があって
色々犠牲が出るのでそれを4主人公が阻止、そのまま5の助っ人として登場。
3はン十年後、ついに害周波が再来。白き魔女が自分の命と引き換えに世界を救う。

532 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/21(水) 08:52:37 ID:nDwUVDUg0
自分の命、じゃなくて自分の魂な。
明確にあの世と魂がある世界なんで、何の救いも無く消滅する。


27名無しさん@お腹いっぱい。sage2005/03/23(水) 21:51:19 ID:+ml/ijoV
・英雄伝説Ⅴ 海の檻歌

 数多くの名曲を残した、50年前の偉大な作曲家レオーネ・フレデリック・リヒター。
ピアノとヴァイオリンの名演奏家として歴史に名を残した彼は、伝承にある共鳴魔法の究極の形、
『幻のメロディー』の再現に取り組み、その音楽家としての感性をもって、残されたわずかな資料をもとに
『水底のメロディー』として完成させた。

 主人公のマクベインは、老いて益々壮んな65歳の熱血老人。その手は、岩を砕き魔物を唸らせる豪腕を
振るう拳になるかと思えば、一方で、手琴を哀惜のこもる見事な曲調でかき鳴らす繊細な指の動きを見せる。
 マクベインには夢があった。それはレオーネ・F・リヒターが再現させたという『水底のメロディー』をこの手で
奏でたいという彼の世代の音楽家なら誰もが夢見たものである。ある日、昔なじみの手紙から、
レオーネが再現した「水底のメロディ」を、24のフレーズに分けて世界中に隠し、封印したという手紙を受け取った彼は、
岬の灯台で物思いにふけりながら一人手琴を奏でていた。自分ももう65、いつ死んでもおかしくない……
そんな祖父の姿を見て、息子夫婦はしきりに心配していた。

彼には孫がいた。孫の名はフォルト。 
 少年は、漠然とした自分の将来に不安を馳せながら、独奏会に向けキタラを練習していた。

420英雄伝説Ⅴsage2005/08/15(月) 19:05:38ID:B8CfChSo
じゃあ、前書かれていた方の続きから書かせてもらいます。

念の為キャラ紹介(フォルトとマクベインは省略)
ウーナ…フォルトの幼なじみ。ラコスパルマ(フォルト達が住んでる村)の染料工場で働く女の子。
      フォルトに好意を寄せており、ピッコロ奏者としてフォルト達の演奏旅行について行く。

ジャン…マクベインの十年前の演奏旅行にも付き従っていた犬。今回の演奏旅行にも随行する事に。

リック…今回の演奏旅行でジャンとコンビを組むトビネズミ。一座のマスコット。

フォルト、マクベイン、ウーナ、ジャン&リック。この三人+2匹で構成された、マクベイン一座を中心にしてストーリーは進みます。


用語解説          
水底の民…かつて高度な文明をもって栄えた古代民族。その文明の粋ともいえる、音を力に変える共鳴魔法という特殊な魔法大系を
       確立させたが、900年前を境に歴史上から忽然と姿を消す。今では伝承にのみその姿を留めているに過ぎない。

大蛇の背骨…ヴェルトルーナの北方にそびえる険しく巨大な山脈。未だ登頂を果たした冒険者が居ないため、
         大蛇の背骨の向こう側がどうなっているのかは依然不明のままになっている。別名「世界の果て」

共鳴石…レオーネが再現した「水底のメロディー」のフレーズが刻まれた石。全部で24個あり、装備することで共鳴魔法
      を操ることが出来る。この物語の中核をなす最重要アイテム。

レオーネと水底のメロディーについては前の方が書いてるので省略。


421英雄伝説Ⅴsage2005/08/15(月) 19:09:17ID:B8CfChSo
<序章・旅人たちの前奏曲>

フォルトは、ある日両親から近頃マクベインの行動がおかしいので、彼が最近入り浸っている灯台まで様子を見てくるように頼まれる。
ジャンを伴い灯台の最上階まで登ると、そこには無心に手琴を奏でるマクベインの姿が。問いただしてみると、彼は演奏旅行に出掛けるために、ここで練習をしているという。
旅に出るという祖父の言葉に動揺するフォルトだが、練習の邪魔になるといわれ、灯台から追い出されてしまう。

家に戻る途中で染料工場の婆さんに呼び止められ、隣村のクランカまでお遣いを頼まれる。幼なじみのウーナと共にクランカへ。
お遣いも終わり、フォルトは両親にマクベインが演奏旅行に出掛ける気満々であることを報告する。その報告を聞いて益々心配を募らせた両親の頼みで、
再びマクベインの様子を見に灯台へ向かう。マクベインは相変わらず手琴を奏でていたが、その最中に突如魔獣が襲い掛かってきた。

マクベインによって魔獣は退けられたが、フォルト達はそのアクシデントをきっかけに、一枚の古ぼけた地図を見つける。
ヴェルトルーナ全土を記したそれは、クランカの位置で何かの印が点滅を繰り返す、不思議な地図であった。
マクベインはその地図が古い馴染みが手紙と共に送った、レオーネの著書の中に書かれていた唯一共鳴石を探し出すことが出来る「魔法の地図」ではないかと疑う。
地図は果たして「魔法の地図」なのか?その真偽のほどを確かめるために、フォルト達は地図が指し示すクランカへと足を運んだ。


422英雄伝説Ⅴsage2005/08/15(月) 19:14:09ID:B8CfChSo
クランカに到着し、共鳴石について聞き込みを開始するフォルト達一行。村人達に聞いて回ったところ、
どうも村の中を巡る地下水路跡に共鳴石らしきものがあるらしい。
地下水路跡に潜り込むと、水路の奥深くには共鳴石「禊」が封じられていた。地図は紛れも無く「魔法の地図」であった。
夢にまで見た水底のメロディーのかけらを手に入れ上機嫌になったマクベインは、フォルトにキタラの稽古を付けてやることに。
手練の演奏家であるマクベインの指導の下、フォルトはメキメキとキタラの腕をあげた。

そして独奏会当日。フォルトはレトラッド地方に古くから伝わる曲「それ見よわが元気」(Ⅲでトロバが奏でていたのと同じ曲)を演奏する。
フォルトの演奏は高い評価を得たが、優勝は他の町から参加したバイオリン奏者、アルトスという少年に持っていかれ、フォルトは準優勝になってしまう。
家族やウーナが祝福する中、フォルトは突如マクベインの演奏旅行に付いていくと言い出す。
独奏会の前日、マクベインはフォルトの演奏を見届けた後、旅に出ると告げていたのだ。

マクベインのような演奏家になりたいという、確かな夢を抱き始めたフォルトの決意を汲んで、同行を許すマクベイン。
フォルトの突然の旅立ち宣言に慌てたウーナは、このままじゃ告白できないと、ほとんど勢いで演奏旅行に参加の名乗りを上げる。
来る者拒まずと彼女の同行もあっさりと許された。
こうして、ここにマクベインを座長とした小さな一座が誕生した。

448英雄伝説Ⅴsage2005/08/16(火) 18:11:41ID:gU6H/bDa
マクベイン一座を結成し、ラコスパルマを後にしたフォルト達。彼らが目指す次の地はグレイスールである。
だが、それにはまず旅券手帳と他国の通行許可書を手に入れないといけないので、独奏会の舞台でもあったピンゼルへと向かうことに。
ピンゼルに到着したフォルト達を待ち受けていたのは、独奏会でフォルトの演奏とルックスに一目惚れをしたギャル集団であった。
フォルト達を囲んで大騒ぎをするギャル集団の迫力に怯えるフォルト。なんとか集団を撒いて、旅券手帳とグレイスール、ブロデインの
通行許可書をゲットする。

船着場のあるファゴットに着き、連絡船の運行状況を確かめるため、マクベインは船着場に向かい、フォルトとウーナは荷物を見張る事に。
初めての船の旅に船酔いしないか気が気でないフォルトに、見るからに胡散臭い男が近づく。彼曰く「船に乗る前に唐辛子食っとけば
船酔いしないぜ」との事。フォルトとウーナ、そして不審人物の接近に気付いてすっ飛んできたマクベインは、あっさりと男の話を信用し、
激辛唐辛子を頬張る。当然のように辛さに悶絶し、水を飲みに方々に駆け出す3人。辛さが収まり船着場に戻ると、荷物の中から
旅券手帳が消えていることに気付く。男(実は三人組のこそ泥の1人)の狙いは旅券手帳にあった。

辛い唐辛子を食べさせられ、あまつさえ旅券手帳まで盗まれ、怒り心頭の三人はファゴット中を探しまくり、ついに地下倉庫の彼らのねぐらを
探し当てる。地下倉庫でこそ泥三人組と戦い勝利するフォルト達。手帳も取り戻し、三人にボコボコにされたこそ泥達の口に唐辛子を突っ込み、
自分達と同じ苦しみを与える事に成功する。
こそ泥達をとっちめている間に、グレイスールの連絡船が船着場に到着した。手続きを終え、連絡船に乗り込むフォルト達。船は大海原に向かって
漕ぎ出し、マクベイン一座の本格的な旅が始まろうとしていた…

520英雄伝説Ⅴsage2005/08/18(木) 22:31:33ID:xh4oVvv3
<第一章・盗賊どもの奇想曲>
グレイスール・トリムに入ったフォルト達。彼らはそこでマクベインにあの手紙を送った、シャオとレイチェル親子に出会う。
彼らもまた旅芸人で、彼らの話によると、グレイスールは現在旅芸人を装った盗賊集団・スイング団が各地で暴威を振るっており、
そのせいで旅芸人のイメージは最悪になっているという。
トリムの街道沿いの洞窟で手に入れた共鳴石「心眼」で得たフレーズを使い、イメージ回復の為に親子と共に興行を行うが上手くいかない。
幸先の悪いスタートになったグレイスール巡業。トリムでの興行を終え、親子を加えたフォルト一行はビエントへと向かう。

ビエントでは、シャオ親子が勝手に受けてきたバイトをする羽目になる。町一番の資産家の家事手伝いをするフォルト達。
腹を空かせたトビネズミを助けたり、キツイ重労働に根を上げシャオ親子が逃げ出したりして時間は過ぎてゆく。そんな中、
思わぬ事態が勃発する。外に出掛けていたウーナが、スイング団に攫われたのだ。彼女を助けるべく一団が立て篭もって
いる水琴窟に向かうフォルト達。先程助けたトビネズミ達の恩返し攻撃で難なく一団を撃退し、無事にウーナを助け出した。
水琴窟では共鳴石「水」が封じられており、ついでに手に入れる。
トビネズミのリックが仲間になり、賑やかになった一座はレオーネゆかりの音楽学校があるので有名な、カントスへと旅立つ。

音楽学校で、フォルト達は三度の飯よりイタズラ好きなシュベールという生徒と知り合う。学校では音楽祭を催しており、
一座も一般参加を申しこむ。そのさ中、校長の部屋が誰かに荒らされる事件がおきた。速攻で疑われるシュベール。
無実を主張をするが、日頃の行いのせいで教師達は信じようとせず、シュベールは学校を飛び出してしまう。
人格者な校長のお陰で彼が無罪だとわかり、フォルト達は彼を連れ戻す為に跡を追う。
隣町のボザールへと続く峠の茶屋でシュベールとその祖父レイゼンを発見する。レイゼンは学校の初代校長であり、レ
オーネとも会った事があるという。疑いも晴れ、学校に戻るフォルト達とシュベール。
学校では既に音楽祭が本格的に始まっていたが、その舞台に突如スイング団が乱入し、団の頭目が校長に共鳴石を出せと要求してくる。
頭目は何故か共鳴石の存在を知っていた。
「ない」「いや、あるはずだ」と押し問答を始める校長と頭目。
そこに別行動をとっていた団員が現れ、レイゼンが石を持っているという情報を伝える。一団は早速峠の茶屋に向かい、
フォルト達とシュベールも急いで跡を追いかける。一団はレイゼンから無理やり共鳴石を奪おうとするが、シュベールの
コショウ爆弾の襲撃を受けあえなく撤退。レイゼンと共鳴石の無事を確保する。
邪魔者も退散し、音楽祭は再開された。マクベイン一座の演奏は絶賛を受け、レイゼンは審査員特別賞と言い、共鳴石
「生命」を手渡す。正しい人に共鳴石を渡すようレオーネに頼まれていた彼は、フォルト達に石を受け取る資格があるとみなしたのだった。

521英雄伝説Ⅴsage2005/08/18(木) 22:33:24ID:xh4oVvv3
シュベール達と別れ、ボザールに到着したフォルト達。彼らはそこで独奏会での優勝者、アルトスと再開を果たす。本業はパン屋のアルトスは、
生き別れた姉を探すために姉との唯一の思い出であった音楽を続けているのだとか。
アルトスと別れ、共鳴石探しを開始する。ボザールの西にある採掘場でそれらしい石が発見されたというので、採掘場に赴くことに。
採掘場の深部で、厳重に封じられた共鳴石「大地」を手に入れるが、またしても現れたスイング団に不意を衝かれてしまう。
一団が歌うフザケた子守唄で眠りこけ、「大地」の共鳴石を奪われてしまう。スイング団の秘密兵器は聞く者全てを眠らせる子守唄であった。
アルトスと、一団の存在を無視できなくなったボザールの町長、ルプシャの助けを得てスイング団のアジトがある旧採掘場へ向かうフォルト達。
そこで一人のの団員を捕まえる。およそ悪人に見えないその団員の話によると、スイング団は元はただの旅芸人の一座だったが、ある日ふと
した事で共鳴石「子守唄」を手に入れ、悪用することで盗賊に身を堕としてしまったのだという。そんな彼らに謎の人物が近づき、もっと沢山の
共鳴石を手に入れたら多額の報酬を渡すと約束されたらしい。
彼の話を聞き終え、いよいよ旧採掘場の最深部でスイング団と決着をつける。子守唄対策をしていた為、実にあっさりとスイング団を打ち
負かし、「大地」と「子守唄」の共鳴石を手に入れる。
スイング団は捕まるが、先程の団員が必死に仲間の命乞いをする。その姿に心を打たれ改心した頭目とその子分達は、町長の計らいで、
採掘場で働くことでその罪を償うということで処分が決まる。フォルト達の活躍により、グレイスールでの旅芸人の地位は回復した。
                                   第一章終了。

116英雄伝説Ⅴsage2005/08/30(火) 12:30:14ID:z9SJ3tI1
<第二章・海賊どもの行進曲>
グレイスールでの巡業は終わり、アルトスを同行者に加え、ペニソラ公国を目指す一行。
ドガーナで、凶暴な魔獣に単身突撃を掛けるエグール子爵を助ける。彼の話によると、ドガーナとエンボリンを
結ぶ洞窟道に魔獣が巣食い、領民の行き来が出来なくなっているというのだ。フォルト達の腕を見込んだ子爵は、
自分が持っていた共鳴石「忍耐」を渡し、これで問題の魔獣を倒すよう依頼する。果たして魔獣は倒され、洞窟道の交通は回復した。

元首である公爵も持っているかもしれない、という楽天的な考えでエンボリンに行くことになったフォルト達。
子爵の紹介状を受け取り、エンボリンへ。そこではシャオ親子と再会する。一攫千金を狙う親子は、リュトム島で開かれる
リッシュという富豪が主催する、音楽オーディションに出場するためそのツテを探しているらしい。そのオーディションには、フォルト達も
旅先で知り合ったブロデインの大使に推薦を約束されていた。

親子との再会後、公爵と面会するが、高慢な態度の公爵はフォルト達を追い返してしまう。しょうがないのでドガーナに戻り、
子爵に事の経緯を伝えるが、その折に子爵から公国の現状を聞かされる。欲に駆られた公爵は悪徳商人であるリッシュに取り込まれ、
国の将来が見えなくなっており、そのせいで国の治安や交通が混乱しているという。公爵の幼なじみでもある子爵は、彼の変貌に憂いと不安
を抱いていた。話し終えた子爵は、彼に渡してほしいとビー玉を託す。それを持って公爵に面会を求めるが、まったく取り合ってもらえない。

町で公爵がオーディションに推薦する演奏家を探しているという情報を得、
彼の気を引くためにアルトスの叔父が営むパン屋の宣伝興行を行うフォルト達。
興行は成功し、評判を聞きつけた公爵から呼び出される。子爵の話の通り、公爵は目先の利益に囚われたどうしようもない状態であった。

公爵を諌め、子爵から渡されたビーダマを見せる一行。ビーダマは公爵の子供時代の苦い思い出の品であり、
それを見せられた公爵は子爵の気持ちを悟る。彼はリッシュと手を切ることを誓い、オーディションへの出席を辞退する。
彼に共鳴石について尋ねるが、彼は石は持っておらず、変わりにレオーネの未発表の楽譜「海と森のメモリア」をくれる。
リュトム島で生まれたこの曲は、島民にのみ知られている、故郷の歌のようなものであるという。

共鳴石が無くて肩透かしを食らう一行。だが落胆もつかの間、なんとアルトスの叔父から共鳴石「技」を受け取る。
彼の父がレオーネから託されていたものであり、更に彼は共鳴石の危険性についても話す。
曇りなき心を持たずして、共鳴石を制御できない事。共鳴石とは持ち主の心一つで災いにもなりうる諸刃の刃であるということ。
なぜそんなに詳しいのか、素朴な疑問を持つフォルトに叔父は
「あなた達がレオーネの足取りを辿れば、自ずと真実に行き着く」と答えをはぐらかす。
色々疑問も残るが、アルトスや彼の叔父に別れを告げ、オーディションに出場するべくリュトム島へと向かう。


117英雄伝説Ⅴsage2005/08/30(火) 12:38:14ID:z9SJ3tI1
かつては村が存在し、緑豊かな美しい島であったリュトム島。
レオーネも訪れたこの島は、離島であるがゆえに海賊達の食い物にされ、そこに付け込んだリッシュの買収に負けた村人達が、
泣く泣く島を手放したという悲しい過去があった。
今は昔の面影もなく、島ごとリッシュの豪邸に作り変えられている。
その島で、フォルト達はこの島の出身者であるエリーゼという使用人と知り合う。
彼女の案内でリュトム島に封じられていた共鳴石「束縛」を得ることが出来た。

しばらくして、リッシュ邸本館でリッシュによるオーディションの開会宣言が行われる。
全身から「私は成金です」というオーラを放つリッシュ。開会式が終了し、ブロデインの大使と再会する。
大使はこのオーデションに疑惑を持っていた。兼ねてからリッシュと黒い噂のあった、軍事化が進むヌメロス帝国のブレガー大使と、
リッシュが急に接近し出した事と、招待された貴賓達がリッシュを非難する国々の人ばかりであるということ。これらがどうも引っ掛かるらしい。

明日の本番に備え、一行は「海と森のメモリア」を練習する。すると懐かしい曲を聴いたと、雇われ料理人のローランドという男に褒められる。
彼もまた島の出身者であり、エリーゼとは幼なじみの間柄であった。彼の話で、エリーゼが未だ島にまつわる過去に縛られていることを知る。
彼女の父は島を売った村長であり、彼女はその罪滅ぼしの為に、変わり果てた島に留まり続けているのだ。
リュトム島2日目。いよいよオーディション本番である。一位には多額の賞金と、明日の船上パーティーで演奏をする権利が得られる。
オーデションは各国の名だたる演奏家達が己の技を競い合う、レベルの高いものとなった。一座は心を込めて「海と森のメモリア」を演奏する。
懐かしいメロディを聞き、かつてのリュトム島を思い出し喜ぶエリーゼ。

118英雄伝説Ⅴsage2005/08/30(火) 12:38:52ID:z9SJ3tI1
水夫達に見覚えがあるローランドは、何を思ったかバーを飛び出し、フォルト達も彼の後を追う。
追いかけた先はリッシュ邸の本館で、ちょうどブレガー大使がリッシュと会う為、館の奥へと入っていく所だった。
その跡を追いかけ、ローランドも館の奥に消える。一行も本館に潜入し、リッシュとブレガー、そして大海賊として悪名高い
ラモンの密会現場を目撃する。三人は明日の計画がどうのこうのと相談をしていた。
更に彼らの会話で、リュトム島の買収劇がリッシュとラモンによって仕組まれたものだった事が判明する。
その事実を盗み聞いていたローランドが逆上し、リッシュに襲い掛かるがラモンの返り討ちにあい、逆に捕らえられてしまう。
助けようとするフォルトに、いつの間にか彼の背後に潜んでいたスレイドが、今はまずいと制止する。

スレイドにより、リッシュ達の計画が明日の船上パーティーでラモンが船を襲い、
出席している貴賓たちの身代金をせしめるものだという事が解る。
オーディションも結局はこの為の罠であった。音楽を悪事に利用され、怒るフォルト達はスレイドと協力し
計画の阻止とローランド救出の為に動き出す。
リュトム島最終日。リッシュが所有するバンケット号でパーティーは開かれた。そしてその船をラモンの黒竜号が襲撃し、
計画はリッシュ達の予定通りうまく運ぶと思われたが、想定外だったフォルト達の奇襲に遭う。
黒竜号に乗り込み、リッシュ達を成敗する一行。囚われのローランドを救出し、バンケット号を奪ってその場から逃げ出す。計画を邪魔され、怒り狂うリッシュ達が追撃を掛けようとするが、
突如現れた、海の英雄キャプテン・トーマスのプラネトス二世号の砲撃を受ける。先手を取られたリッシュ達は成す術もなくなり、すごすごとその場から逃げ去る。

突然の助っ人に驚くが、実はトーマスと懇意にしていたスレイドが、あらかじめ彼に応援を頼んでいたのだった。
残念ながらトーマスは現在留守で、副長のルカ(Ⅳに出てきたルティスの弟)が助けた貴賓たちを引き受けてくれる。
バンケット号に手伝いで同乗していたエリーゼは、ローランドから真実を聞かされ、彼と共に新たな人生を送る決意を固めた。
全ては丸く収まり、フォルト達は盗んだ船で、スレイドと共にそのまま次の巡業の地、メルヘローズへと海路を進める。
                                                           第二章終了。
最終更新:2011年04月10日 19:28