ポンコツ浪漫大活劇バンピートロット

ポンコツ浪漫大活劇バンピートロット

>>24-452


452 :ポンコツ浪漫大活劇バンピートロット:2006/09/01(金) 21:16:12 ID:8O+9mRsu0
長いの行きます。分量規制にかかるようならすみません。
多量のサブイベントや選択肢による分岐があるためおそらく正規ルートの善人ルートの一例です。

基本設定
産業革命の時代。自動車が普及し始める頃
トロットビークルと呼ばれる全高4M程度のガソリンエンジンで動く二足歩行作業機械が生まれ
農業・土木・輸送など広い用途で利用され、産業の機械化によって
豊かになると信じる人々といままでの生活を捨てられず機械化を否定する人たちが混在する世界。

登場人物
バニラビーンズ:主人公。海岸で倒れているところをコニーに助けられる。記憶喪失となっており、
自分の過去が思い出せない。持っていた所持品は謎のペンダントと自分の名前が書かれたハーモニカ。

コニー:ヒロイン。人気バンド「トロット楽団」のボーカル担当少女。病弱な母と誰にも言えない過去がある。

マジョラム:トロット楽団のドラム担当
バジル:トロット楽団のウッドベース担当
セイボリー:トロット楽団のコーラス担当
フェンネル:トロット楽団のギター担当
ダンディリオン:元トロット楽団リーダー。現在は楽器職人
チコリ:亡くなったダンディリオンの弟

シブレット:大型船の女船長
マーシュ:行方不明のコニーの幼なじみ


本編開始前
大型船に密航していたバニラビーンズとマーシュ。船員に発見されたもののシブレット船長のはからいで、
トロットビークルによる決闘に勝利すれば船に乗せてもらえることに。
苦戦の末どうにかシブレットの乗機グレートセーリングに勝利し、無事船員に。オープニングへ

453 :ポンコツ浪漫大活劇バンピートロット:2006/09/01(金) 21:18:00 ID:8O+9mRsu0
波打ち際にたった一人で倒れているバニラビーンズ。自分を呼ぶ少女の声に目を覚ます。
髪をポニーテールにまとめ暖色系の質素な装いの少女コニーに助け起こされる。
見上げると沖で自分たちが乗っていた船がまっぷたつに割れ座礁している。
コニーと話し、自分が記憶喪失であることが判明するバニラビーンズ。
とりあえず海岸から出ようとしたところガケの上から謎のトロットビークルが出現。
砲撃によってガケが崩れ海岸からの出口が塞がれてしまう。
謎のビークルは去っていったが途方に暮れる二人。脱出手段を探して漂着物を漁っていると、
くすんだ色のポンコツトロットビークルを発見。エンジンはまだかかる。
ビークルに乗ってどうにか海岸を脱出するが街への定期バスは既に行ってしまった後だった。
仕方なく二人はそのままビークルで街へとドライブ。
途中ジュウタン工場でマジョラムとバジルに合流し共に街へ向かうが、道中盗賊団の20m級大型ビークルに襲われる。
バニラビーンズはポンコツビークルを操りこれを撃退。無事コニーの住む街へと到着。
夜に行われるコニー達トロット楽団のライブに誘われるバニラビーンズ。観客席で大盛況のライブを鑑賞していると、
突然ミサイルが街の主要施設を破壊する。盗賊団が大挙して攻めてきたのだ。
舞台装置から変形したトロット楽団のビークルと協力しコレを撃退するも街の主要施設とバジルのビークルは壊れてしまう。
翌日、復興する街の駅で次の公演地へ鉄道で旅立つコニー達トロット楽団と別れるバニラビーンズ。
記憶喪失の事はナツメッグ博士に相談してはどうかと勧められる。

しばらく街で働き、お金を稼ぎながらビークル強化したり闘技場に出場したりしながら生活し旅費を稼いだバニラビーンズは
ナツメッグ博士に会うためピジョン牧場へと旅立つ。

454 :ポンコツ浪漫大活劇バンピートロット:2006/09/01(金) 21:20:04 ID:8O+9mRsu0
広大な牧場では変な二人組の兄弟がトロットビークルに翼をつけて空を飛ぶ実験をしていた。
この世界には空を飛ぶ機械は存在しないので彼らの行動は妄想としてバカにされているのだ。
兄弟から工学博士であり医者でもあるナツメッグ博士はトロットビークルの発明者であることを聞く。
期待して博士に会うも記憶喪失には打つ手が無いという。
落胆し街へと帰ると入り口のゲートでビークルを没収される。留守中に街は盗賊団の支配下になっていたのだ。
盗賊団の構成員になりすまし、ビークルを取り返したバニラビーンズは盗賊団の本部へと潜入する。
盗賊団の首領と一騎打ちで勝利し、街を開放。

盗賊団の支配下に落ちた噂を聞き、病弱な母親を心配して街に戻ってきたコニーと再会する。
彼女は翌朝鉄道でメンバーを追いかけて合流するという。
見送りに行くと鉄道が事故で大都市へと通じる便が不通となっていた。
困りはてたコニーを送るべく砂漠を越えて大都市ハッピーガーランドへ

キャラバンの護衛をしたり、砂漠の盗賊にコニーがさらわれたり、オアシスでコニーにハーモニカの曲を披露したり、
謎のペンダントの持ち主がマーシュだと判明したり散々苦労の末に大都市へと到着。
トロット楽団が公演をする酒場に送り届けるとメンバーの一人フェンネルが音楽性の違いから脱退するという。
コニーの説得もむなしくエレキギターの世界へ行ってしまった彼の代わりにバニラビーンズを新メンバーに推薦するコニー。
新生トロット楽団はライブを行い成功をおさめる。しかし翌朝メンバーのバジルがウッドベースの不調を訴える。
どうやら以前バジルのビークルが破壊されたときウッドベースもおかしくなっていたようだ。
近くの山小屋に住んでいる楽器職人のダンディリオンに修理を依頼に行くという。
バジルのビークルは壊れているのでバニラビーンズが送っていく。

455 :ポンコツ浪漫大活劇バンピートロット:2006/09/01(金) 21:21:44 ID:8O+9mRsu0
ダンディリオンは長身でエプロンの似合う穏やかな青年だった。
数年前、事故で弟のチコリを失ってからトロット楽団のリーダーを引退し、閑静な山小屋で楽器職人をやっている。
バジルのウッドベースを修理しながら彼は色々な事を語ってくれた。かつてチコリとコニーが親友だったこと。
コニーは未だにチコリの死から立ち直って居ないことなど。
修理をすませバジルを送り届けた後、誘われてコーラス担当の大人びた女性セイボリーと食事をともにする。
彼女はトロット楽団の一人一人について語り、最後にコニーを大事にしてあげて欲しいと願う。
約束して宿へ帰ると次の公演地が港町の豪華客船上に決まったと連絡が入る。

豪華客船で行った公演は大盛況の内に終了する。その後、自由行動時間にぶらついていたバニラビーンズは偶然懐かしい人物に再会する。
花売り娘に身をやつしていたシブレット船長だ。船が難破した時、脱出がまにあった彼女たちはこの街に流れ着いていたのだ。
新しい船を入手するため生き残った船員全員で各々働いているらしい。
そして難破の時に傷つき寝たきりになってしまっているマーシュと再会する。
マーシュは何者かに命を狙われているという事を話し、自分のために船の皆を巻き添えにしたことを悔いていた。
シブレット船長は沈んだ自分たちの船から渡航許可証を回収してきて欲しいと頼む。
大破した船長のビークルの部品を使い、水陸両用機へと改造されるトロットビークル。
これで最初の海岸から難破船へとたどり着けるはず。

456 :ポンコツ浪漫大活劇バンピートロット:2006/09/01(金) 21:23:54 ID:8O+9mRsu0
落ち着いたトロット楽団は次の公演が決まるまで長期休暇となる。
バニラビーンズは長期休暇を利用し、渡航許可証を取りに旅立つ。
途中、大都市ハッピーガーランドに寄った際、新聞社等でチコリの事件を調べた断片情報を重ね合わせると、悲しい事実が判明する。
チコリは待ち合わせて居た友達が大幅に遅刻し、それを当時のいじめっ子にからかわれ、捨てられた荷物を取りに車道に出たところをはねられて死亡したのだ。
そしてその遅刻した友達というのがコニーだった。

入手した渡航許可証をシブレット船長に渡して居たところ、マーシュの居所をずっと探していた父親が訪ねてくる。
マーシュと再会した父親にマーシュを安全な所へ移して欲しいと依頼され、秘密裏に今はほぼ廃村となっている鉱山の村へ移送する。
鉱山の村への旅から大都市に帰還すると事件が起こっていた。
以前からちょこちょこ姿を見せていた広域マフィアの秘密結社ブラックマンティスが本格的攻勢に出て砂漠の油田を占領してしまい、
燃料がほとんど手に入らなくなってしまったのだ。
産業革命の中心であるトロットビークルはガソリンエンジン。備蓄の燃料だけではいずれ枯渇してしまう。
バニラビーンズはトロット楽団の皆と共に市民軍に参加。双方の陸上戦艦同士が砲雷撃戦を行う泥沼の艦隊決戦に参戦する。
戦力に劣る市民軍もトロットビークル部隊の活躍によって辛くも勝利を収め油田を開放する。

戦いが終わりコニーの実家がある街へ帰るとコニーの母親が自然療養のため引っ越しをするという。コニーと一緒に引っ越しを手伝うことに。
荷物を抱えてコニーの母の実家へと向かうと、そこはマーシュを移した鉱山の村だった。
夜も遅いので鉱山の村で一泊すると表が騒がしい。ブラックマンティスがマーシュとコニーを誘拐に来たのだ。
なぜコニーまでと悩みながら必死で追いかけると彼女たちは湖にある変な建物の中へ連れ込まれていく。
厳重な警備のなか、途中で合流した元トロット楽団のフェンネルが囮になり、バニラビーンズはビークルを囮に置いて生身で建物へ潜入する。
助け出そうとした時、隣に捕まっているのがマーシュだと気づくコニー。マーシュを罵倒するコニー。
チコリを死なせてしまったいじめっ子はマーシュだったのだ。
騒ぎに気づかれ結局捕まるバニラビーンズ。ぐるぐる巻きにされて表へ放り出されると、変な建物は上昇していく。飛行船だったのだ。
敵を片づけて追いかけてきたフェンネルも今まで見たこともない空を飛ぶ機械に唖然とする。二人を尻目に飛行船は上昇していく。

457 :ポンコツ浪漫大活劇バンピートロット:2006/09/01(金) 21:26:37 ID:8O+9mRsu0
大都市へ帰るとそこは地獄だった。
ブラックマンティスの飛行船が爆撃をして都市中が燃えているのだ。
敵は空の上。そして思い出したのは、ピジョン牧場に居た空を飛ぼうとする兄弟のこと。急いでピジョン牧場に向かうバニラビーンズ。
しかし兄弟とナツメッグ博士の力を合わせても鈍重なトロットビークルが空を飛ぶことは出来ない。
行き詰まり悩む一行がふと見たのは農家の少年が遊んでいた紙飛行機。
それにヒントを得た博士は兄弟のビークルを使ってバニラビーンズのビークルを可変トロットビークルへと改造する。
そして兄弟がいつも飛行実験をしていた丘からついにトロットビークルが空へと飛び立ったのだ。
複葉機に変形したビークルは激しい空中戦の末、飛行船を撃墜し、コニーとマーシュを助け出す。
しかし山の上の湖に墜落した飛行船の前で遂に目の前に現れるブラックマンティスの真の首領。
それはトロット楽団のコーラス担当セイボリーだったのだ。
コニーの必死の説得もむなしく彼女は川の流れを利用して逃走する。
援護に現れた他のトロット楽団メンバーにマーシュをまかせ、バニラビーンズとコニーはセイボリーの追跡を開始する。

今まで通ってきた全ての場所を川を下りながらの高速激戦で通り抜け、遂に活動停止のトドメをさそうとした瞬間、
一体の真っ白なトロットビークルが間に入る。
ブラックマンティスに雇われたはずの闘技場の幻のチャンピオン、エルダーだ。
再び川下りしながらセイボリーをかばうエルダーとの高速の激戦を続けた後、すべての始まりの場所である最初の海岸にたどり着く。
そしてエルダーと決着。
その仮面の下から現れたのは元トロット楽団リーダーにしてチコリの兄、ダンディリオンだった。彼が全ての黒幕だったのだ。

彼は語る。最愛の弟チコリの事故の後、街の有力者だったマーシュの父と関わらないよう無関心だった街の人たちに放置され手遅れとなった。
彼は許せなかったのだ。事故の原因となったコニーを。マーシュを。
ハッピーガーランドの街を。トロットビークルを。
仮面の闘技場チャンピオンとなったダンディリオンは稼いだ金で秘密裏にブラックマンティスを組織した。
油田を占領しトロットビークルそのものを無くそうとし、
ハッピーガーランドの街を爆撃し、コニーとマーシュの命を狙っていたのだった。
その頃ようやく送れて到着した警察が包囲。
確認のために連れてこられたブラックマンティスの責任者が隙をついて逃げだし、ダンディリオンに銃口を向ける。
だがその凶弾に倒れたのはセイボリーだった。
彼女はダンディリオンを愛するが故にブラックマンティスの首領として付き従っていたのだ。

458 :ポンコツ浪漫大活劇バンピートロット:2006/09/01(金) 21:27:30 ID:8O+9mRsu0
エンディング
船を再建したシブレット船長について、航海へと旅立つバニラビーンズ。
泣きながら見送りに来る今まで出会った人たち。だがその中にコニーの姿は無かった。
遠ざかっていく船を遠くから見守るコニー。表情は見えない。

後日談(クリアデータロード)
1年後。航海から帰ってきたバニラビーンズ。船着き場でコニーからの手紙を受け取る。
コニーを探してあちこち旅をすることになる。
チコリの墓を訪ねると死刑が執行されたダンディリオンとセイボリーの墓が並んでいた。
出会った人々を訪ねコニーを行方を捜してまわると彼女はあの海岸に座っていた。
そして・・・告白する二人(完)


以上です。乱文にて失礼致しました


466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/09/01(金) 23:22:38 ID:hcwtR4Y50
>>452-458
バンピートロット乙です。
タイトルからドタバタコメディ系かと思ってたけど、結構暗い話ですね。
マーシュやマーシュの父親はダンディリオンの動機を知った後何かコメント発しますか?

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/09/01(金) 23:51:16 ID:zr42NLBb0
バンピートロットは主人公の記憶はどうなったん?

469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/09/02(土) 00:13:02 ID:ZpkgrDFX0
>>466
マーシュは後日談で心を入れ替えて工場で働いてるのを見た。パパはシラネ
メインストーリーは暗い話だけどサブイベントや別ENDに向かう分岐がメインと同じぐらいボリュームがある
ドタバタコメディでは無いけれど切ないショートイベントやバカバカしいイベントはあちこちにある。
本編にまったく絡まないので省略したと思われ。

>>468
主人公の記憶は戻るけど正体を自分でいくつか選択できる上、本編にまったく関係ないので省略したかと

最終更新:2020年03月11日 12:52