シャドウオブメモリーズ
>>4-561~565、>>5-221~225、>>10-321~322・330~333・341~351、>>20-562


561 シャドウオブメモリーズ sage 04/03/12 17:16 ID:/Sy3xUXT
シャドウオブメモリーズ
─プロローグ─
・アイク(主人公)は突然何者かに襲われ、命を落としてしまう。
薄暗い奇妙な空間で目を覚ましたアイクは、ホムンクルスと名乗る若い男に
「自らの運命を変えたいのなら『時空を超えるアイテム』を分けてあげる」と言われ、
そのアイテムを手にする。
その後、自分が死ぬ前(30分前)に居た喫茶店の中に戻っていた。
とりあえず外に出て、近くにあった『占いの館』に入るアイク。
占いおばさんに『死なない為には人が沢山居る所に居ろ』との助言を受けたアイクは、
最初の自分の死を回避する為に、アイテムを使って30分前に戻り、
街の通行人に「街の広場で何かイベントがあるらしい」とハッタリこき人を集める。
(30分後、つまり本来死ぬ時間になるまでに集められないと殺されて、
ホムンクルスんとこに戻っちまいます)
人が集まっていると、白いローブを纏った道化師がイベントをやっており、
アイクに近寄る事が出来ない殺人鬼の影が去っていき死を回避でクリア、となる。


562 シャドウオブメモリーズ2 sage 04/03/12 17:17 ID:/Sy3xUXT
─第一章─
命が助かったアイクは、街を歩いているとバーが火事になっているのを発見。
バーの周りに人だかりが出来ている。
アイクはその人だかりの中で、座り込んでシクシクと泣いてる少年に
「中におじいちゃんが居るんだ。助けてよ!」と言われ、バカ正直に炎ゴウゴウのバーの中へ。
→当然死ぬがな!・・・一酸化炭素中毒(予想)で、アイクは死亡。
そして、ホムンクルスの居るあの妙な空間で目覚める。
よーし、パパこうなったらまた過去に戻っちゃうぞー的に火事の前に戻り、バーの周りをパトロールしていると、
何やら怪しい人影発見…。そっちに行ってみると…あッ!火のついたごみが捨てられてる!
アイクはボヤのうちに消火に成功、バーも火事にならなくて済んでこの死も回避クリア。


563 シャドウオブメモリーズ3 sage 04/03/12 17:18 ID:/Sy3xUXT
─第二章─
またまた命が助かったアイクは、今度は街の広場へ行ってみた。
するとすぐに、最初に居た喫茶店のウェイトレスの金髪の女の子(ダナ)がアイクに呼び掛ける。
忘れ物を届けに来てくれたという。一つはジッポライター、もう一つは不思議な赤い宝石。
アイクは、ライターは俺のだけど赤い宝石は俺のじゃ無いぜ?と言い、受け取りを拒む。
しかし、ダナと仲良く話をしていると、木の影に潜んでいた殺人鬼に公然と背中を刺され、
ダナの叫びの中アイクは死亡、ホムンクルスのもとへ。
とりあえず、また死ぬ直前の広場前まで戻してもらったアイクは、「あの木の影に犯人が…」と考え、
色々考えながらダナと話をしていると、時空を越えるアイテムが反応したので使ってみた。
すると、アイクの死に関係無いダナまで巻き込んで、その場から消えたアイク(&ダナ)。
一方、場面が変わりセピア色の街。夜の街の広場で、派手なドレスを着た女性が手足を拘束され、
オリの中に入れられてさらし者にされている。
その近くで町民の女性達が、「派手なドレスを着るからあんな目にあうんだよ」と話している。
女性達はオバサンだが、その中に一人、茶髪ロングの若い女の子(マルガレーテ)が居て、
派手めなドレスを着ていた。その為、オバサン達に「あんたもさらし者にされるよ!」
とイビられ、「派手なドレスを着ている事をいいふらされたくなかったら、私達にもドレスを作れ」
とか言われておどされていると、マルガレーテの前に時空を越えてアイクが登場。(笑)
悲鳴をあげるオバサン達。その騒ぎに気付いた中世風の服を着たガードマンらしきおっさんが様子を見に来る。
とっさに「この地は大昔?」と気付いたアイクは、携帯電話やライター等文明の利器を使って、
おっさんやオバサンを脅し、この場から去るように言う。アイクはマルガレーテと二人きりになる。
マルガレーテはアイクに、お礼をしたいからウチに来て欲しいと言う。
とりあえずアイクは着いてったが、はやく巻き込んでしまったダナを探さんといけない。
マルガレーテの弟(フーゴ)、病弱の母、錬金術師の父(ワーグナー氏)等に顔合わせをして、家を出た。
現在で殺された場所である街の広場に来てみると、広場のまん中に木を植えている男を発見。
この木が無ければ、殺人鬼が隠れるものが無いから俺は助かる!と驚愕の思想を持ち出したアイクは、
街の領主に命令されたフリをして「木じゃ無くて、花or銅像(選べる)を作れ」と男に言う。
現在に戻り、この死も回避クリア。しかし、ダナは居ないままである。


564 シャドウオブメモリーズ4 sage 04/03/12 17:20 ID:/Sy3xUXT
─第三章─
なんとなく街を歩いていると、アイクの携帯電話が鳴り出す。
相手は年の離れた友人(エッカート)で、どうやらアイクは彼の経営する美術館を見に行く約束をしていたらしく、
その約束の催促の電話だった。(ここで美術館に行かないで居ると、時間が来ると死亡)
美術館に着いて絵を見ていると、とある部屋でホムンクルスが出現。
ホムンクルスは、自分の力を示す為にアイクを20年前に送る。(ホムンの話を聞かず去ろうとすると死亡)
時空を越えるアイテムのパワーが抜かれているので、街を歩いてパワーのもとを探し、現代へ戻る。
この死の回避はどこへ消えてしまったのか…?すぐに次の章へ。


565 シャドウオブメモリーズ5 sage 04/03/12 17:21 ID:/Sy3xUXT
─第四章─
四章始まって間もなく、「死亡まであと10秒」のメーターが出ている。なすすべもなく時間は過ぎ去り、
アイクは後ろから背中を刺されて死亡。ホムンクルスの空間へようこそ。
ホムンクルスに助言を受け、現在に戻してもらったアイクは、時空を越えるアイテムで100年前までGO。
美術館の前に来てみると、エッカートに(ハゲ具合が)よく似た男(アルフレッド)に会い、話をする。
リビングでお茶を貰って飲んでいると、アルフレッドの娘(名前失念)がアイクに興味を示し、
「(アイクの)服が破けているから縫ってあげる」と言われる。
「出来上がるまでこれを着ていて」と差し出されたのは白いローブ。アルフレッドがお祭り?で使うモノらしい。
それと、同じくリビングで見つけたタマゴのおもちゃようなもの。中に紙が入っていて、手紙を書けるという。
アルフレッドの娘が要らない物らしく、何かを思い付いたアイクはそれを貰って、ある文章を書く。
白いローブ・お面を付けたままアイクは、タマゴ手紙とお手玉を持って現在へ直行。
着いたのは『プロローグ』の、広場に人が集まり始めた頃の時間。
アイクは、この時間の自分をおびき出すため、広場でローブ・お面のまま道化師のフリしてお手玉を始める。
元から人が集まっていたため、すぐに周りに人が集まって来た。そして、その時間のアイクも来た。
道化師役のアイクはどさくさまぎれに、この時間の自分にさっき書いたタマゴの手紙を投げ渡し、
急いで100年前に戻った。
この時間のアイクが手紙を見てみると、こう書いてあった。「何か硬いものを手に入れといてくれ」
この時間のアイクがハァ?と思いながら見上げると、道化師は居なくなっていて、お手玉だけが残されていた。
さて、100年前に戻ったアイクは、記念にみんなで写真を撮ろうっつう事になって、道化師の格好のまま撮る。
服を着替えると、まっ先に現在・死の直前に戻る。あの時と同じくアイクは、何ものかに後ろから刺される。
殺人鬼は去って行く……が、アイクは生きていた。
見ると、背中の所にフライパンが。過去の自分は、「硬いもの」を用意してくれたのであろう。
この死はこれで回避され、クリアとなる。
なお、この章は助かる方法が色々あり、アイテム「看板」で死を回避する、といった手もある。

221 シャドウオブメモリーズ6 sage 04/03/16 17:32 ID:bKo9OhAS
─第五章─
色々歩き回ってお腹の空いたアイクは、火事を回避したあのバーで食事をとる。
満足してバーを出たアイクだったが、店の前で急に苦しみだして死亡。
ホムンクルスのもとへ。
物知りのホムンクルスは、アイクにウミウサギの毒でやられたね、と言う。(なんじゃそりゃ)
ウミウサギは現代には無い毒であるらしい。現代へ戻してもらったあと、
すぐに100年前のアルフレッドの居る時代へ飛ぶ。

すると、

アルフレッドが何か外で悩んでいる。どうしたのだろう?
聞いてみると、「本や絵がいっぱいあるから、図書館を開こうか、美術館を開こうか迷ってるんだ」
ふぅ~ん…現在は美術館だけど。…おお、そうだ。図書館に、ウミウサギについての本があるかも?
アイクは、「図書館がいいですよ!」とすすめ、アルフレッドもバカ正直にOKします。

そのままアイクが現代の、死ぬ数十分前に戻ると、エッカートの『美術館』が『図書館』へと変化してる。
そこで早速、ウミウサギの毒についての本を探し出し、読んでみたアイク。
「ウミウサギのオスは毒になるが、その毒を中和するのはウミウサギのメス」
ほうほうなるほど!これで俺は助か……いやいや、ウミウサギのメスなんてどこにあるんだ?!
アイクがそのまま本を見ていると、「ウミウサギは絶滅したため、現代で手に入れる事は出来ない」と。


222 シャドウオブメモリーズ7 sage 04/03/16 17:33 ID:bKo9OhAS
じゃあ昔に戻ればいいんだ!!!
アイクはマルガレーテの居る500年前に戻る。
しかし、マルガレーテの家に行ってみると、なんと家が木っ端みじんになっている。
火事…いや、爆発でもあったような雰囲気だ。
玄関をふさいでいる犬を肉屋で貰ったクズ肉で誘き寄せてどかし、中へ入ってみるアイク。

わぁ…ぐっしゃぐしゃじゃん…。家の中は見るも無惨に崩れてあちこりからケムリが出ている。
ふと気付くと、どこかで見た人物が居る。
「………おまえは……ホムンクルス?!」
ホムンクルスが、フラフラと立ち上がった。驚くアイクを見て彼は、「…あんた、誰だ…?」
そう言うと、フラフラしながらその場で消えてしまった。
とりあえずアイクは、足下に堕ちていたカギを拾い、爆発事件の二年前に戻る。

マルガレーテの父親の錬金術師と少し話すと、マルガレーテが居た為、アイクは話し掛ける。
ここで、アイクは何かを感じる。<※重要選択肢。ここでどう答えるかによって、エンディングが変わる>
1、「もしかして君は、俺の先祖なのでは無いか?」(A・B・Cエンド)
2、「なんでもない」(D・Eエンド)
さすが錬金術師の家なので、『ウミウサギのメス』(解毒剤)を見つける。
マルガレーテに話すと、すぐに貰えるので、解毒剤を持って現代へGO。
死の数秒前に戻るので、解毒剤を使えばこの死を回避でクリア。


223 シャドウオブメモリーズ8 sage 04/03/16 17:34 ID:bKo9OhAS
─第六章─
アイクは、夜の街を歩いていた。
ふと見ると、街頭広告の前に、女の子が数人居た。女の子達は、とある映画の広告を見ている。
「『念じる男』…今どきねぇ~」とか、何だか不評のようだ。
アイクが見ていると、女の子達はつまらなそうに去って行った。
女の子が去り、この辺りに人気がなくなると、なんと!イキナリ車が突進して来た。
アイクが逃げるヒマも無く、車は轢き逃げして、去って行った。ホムンクルスの所へ。
現代に戻してもらうと、すぐにアイクは時空を越える装置を使用し、20年前に戻る。

アイクがついたのは、雪が降る街。
しかも、なんと時空から現れた所を、メガネの若者(オレーグ)に目撃されてしまう。
オレーグはアイクを超能力者だと思い込み、必死に話し掛けて友達になろうと迫って来る。
彼は監督を目指しているらしく、今から映画のストーリーの構想を練っていたらしい。
ここで選択肢「『瞬間移動』『念じる男の話』どちらがいいか」
(『念じる男の話』を選択して現代に戻ると、女の子達がいなくなり死亡してしまう)
アイクは『瞬間移動』の話がいいんじゃない?と言ってみる。
調子に乗ったオレーグは、その後の展開までアイクに聞いて来る。
ここで選択肢「内容は、『世界征服』『死の原因を突き止めるため』どちらがいいか」
(『世界征服』を選択してもアウト)
アイクは『死の原因を突き止めるため』がいいんじゃない?と言ってみる。
そして最後に、「『サスペンス』なのか、『恋愛ストーリー』なのか」を聞いて来る。(どちらでもOK)
ほとんどアイクに決めてもらったオレーグは、「これでいくよ!」と言って去る。


224 シャドウオブメモリーズ9 sage 04/03/16 17:35 ID:bKo9OhAS
※<A・B・Cエンドを見る場合、ここで現代に戻らず雪が降る街の中を歩いていく>
歩いていると、いきなり銃声が聞こえる。
そちらの方へ行くと、冬の空の中、初めて会った時と全く同じホムンクルスが、赤ん坊を抱いて立っていた。
ホムンクルスは、そのままどこかへ去って行った。

そして、もっと進んで行くと、女の人(ミリアム)が倒れていて苦しそうにしている。
街の人も数人駆け付けた。そして、人一倍大きな声で叫ぶハゲのおじさんが来た。若い頃のエッカートである。
どうやら、ミリアムはエッカートの奥さんのようだ…。
今にも逝ってしまいそうなミリアムが口々に言うのは、「赤ちゃん…私の、赤ちゃんはどこ…?」
エッカートは周りの人に赤ん坊を見なかったか聞くが、誰も見ていないと言う。
しかしアイクだけが、先ほどのホムンクルスを思い出していた…。

間もなくミリアムは息絶えた。エッカートは周りの人に、不審者を見なかったか聞く。
アイクはホムンクルスの事で動揺し、挙動不審になっている。
とりあえず、アイクはこの銃撃事件の2分前に戻ってみる事にした。


225 シャドウオブメモリーズ10 sage 04/03/16 17:37 ID:bKo9OhAS
雪道で、赤ちゃんを抱いたミリアムを発見したアイクは、とにかく銃撃のあった場所へ行かせないようにする。
ここで選択肢『この先は危険です』『かわいい赤ちゃんですね』どちらでもOK。
しかしミリアムは、見知らぬアイクの言葉など鵜呑みにせず、先へ進んでしまい、またアイクの耳に銃声が…。
そして、またもや赤ちゃんがいなくなっている。アイクが辺りを見回すが、不審者は誰も居ない。
街の人たちやエッカートが集まって来る。
エッカートの不審者を見なかったか!?の問答に、アイクはまたもや挙動不審に陥ってしまう。
すると街の人はアイクを怪しがり、「警察が来るまでここに居ろ!」と、身動きを取れなくなってしまう。
(モタモタしていると、死亡してしまう)時空を移動するアイテムは使う事が出来る。
<ここでもう一度、事件の2分前へ戻ると、ミリアムとの追いかけっこの後、ミリアムの命を救える>

そして、アイクが現代に戻ってみると…。
街頭広告の前に、女の子が集まっている。
「決して死から逃れる事の出来ない男のアドベンチャー…これ、面白そうよね!」(まさしく今のアイクの事?)
人だかりが出来ていて、アイクもその広告を見ている。
その様子を影から見守ってる人が居る。……少し年をとったオレーグだ。
自分の映画広告に人が集まっているので、影で喜んでいるのだった。
そのオレーグの横の道にあった車が、いきなりエンジンをかけて、物凄いスピードで去っていった。
オレーグは、「何だよ、危ねーなっ!」と野次を飛ばす。殺人犯が乗っていたとも知らず…。
アイクは、この死も回避し、クリアとなる。


321 シャドオブメモリーズ 04/11/24 19:18:45 ID:3QkfXtrR
それじゃ、これまでのまとめを兼ねて改めて登場人物紹介

・アイク
本作の主人公。生い立ち・過去の事については一切不明
年齢不詳だが若い割にやけに落ち着いている。クロ高の神山を髣髴とさせる

・ダナ
現代でカフェのウェイトレスをしている。21歳。声が怖い
献身的な性格だが、自分は孤独な存在であると悩んでいる

・マルガレーテ
中世時代の街娘。初対面時16歳。声や字幕の喋り言葉からちょっと頭足りなそうな印象
ちょっとおてんば気味な性格。アイクに出会ったことで未来の世界に憧れを抱く

・フーゴ
マルガレーテの弟。初対面時12歳。アイクの転送装置を一目で見抜く天才少年。
親への愛情は人一倍だがそれ故に父親への憎しみも。母親が死んでから情緒不安定気味

・ホムンクルス
アイクを死の運命から助けてくれる謎の人物。アイクに転送装置や助言を与える
子供のような中性的な顔立ちで華奢な体つき。若干胸があるように見えるが声はマリオ

・占い師
アイクを助けてくれる謎の人物。アイクに運命の時間を教えてくれる


322 シャドオウブメモリーズ sage 04/11/24 19:19:57 ID:3QkfXtrR
スマソ…sage忘れた…

登場人物紹介続き

・エッカート
アイクの年の離れた友人で現代の美術館の館長。猫好きでてっぺん禿げ。
レーベンスバウム(本編の舞台)の領主の家系らしい。20年前に妻と娘を失っている。

・ワーグナー博士
マルガレーテ・フーゴの父親。レーベンスバウムの伝説的な錬金術師
生涯を錬金術の研究に費やしており、家族を顧みず研究に没頭している

ヘレナ:マルガレーテ・フーゴの母。病気を患っているが夫の研究には理解を示している
ミリアム:エッカートの妻。20年前の殺人事件にて命を落とす
シビラ:アルフレッド(エッカートの祖父)の娘。よくできたお子さん
オレーグ:映画監督。画家の祖先を持ち、代々手先の器用な家系。


330 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/24 22:09:04 ID:3QkfXtrR
第7章(1/4)

AM 01:00
アイクの携帯電話にエッカートからコールが入る。
こんな真夜中になんだよと電話に出ると、
「ちょっと用事ができたから昼間に貸した本を返しに来てほしい」との事。

指定されたとおり、エッカート邸敷地内にそびえ立つ塔へやってきたアイク。
塔の中へ入ったとたん扉に鍵が閉められる。自分の無用心さを後悔するも時既に遅しで
やむなく塔を上って行くが、エッカートはおらず屋上まで出てしまう。
学習能力皆無のアイクはまたも無用心に塔の縁から下を覗き込み、
案の定、何者かに後ろから突き落とされて墜落死。ホムンクルスの世界へようこそ。

「屋内で殺られたのはむしろ好都合」
このチャンスに、近くにいるはずの犯人を捕まえればどうかと助言するホムンクルス。
この状況だと犯人は明らかにあの人物だが、とりあえず現代に戻してもらい塔の中に復活。
どうせなら塔に入る前に戻してくれよ悪態をつきつつ、一日前の晩へ。

前の晩に来て見ると今度はエッカート邸の前。
今のうちに塔に忍び込んで細工をしておこうと考えるが、
今度は塔の扉に鍵がかかっていて開かない。融通の利かない機械だ。
扉を開けるには鍵が必要だが、入手するにはどうすればいいか。
幸い錠前は年季の入ったもので、古くから使われていると言う事に気づき、
自由に出入りできるアルフレッドの時代(100年前)から失敬してくることにする。


331 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/24 22:10:19 ID:3QkfXtrR
第7章(2/4)

早速1902年の時代・アルフレッド邸に飛ぶが、
ちょうど写真撮影が終わったところ(4章参照)へ飛んでしまったらしい。
扉の向こうからシビラと過去の自分が戻ってくる気配がする。
自分と鉢合わせしてしまうと、タイムパラドックスのタブーに触れてしまうからさぁ大変、
飛び込んだ先のリビングで都合よく塔の鍵を見つけ、
「スペアがあるみたいだから一つ失敬しても大丈夫だろう」と驚愕理論を展開。
首尾よく鍵をゲットする。

ちなみに、この窃盗シーンをばっちりシビラに見られていた。
4章で写真撮影の後、「着替えたんじゃなかったの?」「あの鍵は自由に使ってもいいよ」
と、その時点では意味不明なやりとりがあるが、その真相はここにあった。

トイレに飛び込んで過去の自分との接触をやり過ごしたアイクは
そのままこの時代の塔で役立つものを物色する事に決める。
庭で館の主人の前を素通りし、堂々と塔の中に進入すると丈夫そうなロープを発見。
これをあらかじめ塔の縁に結んでおいて、片端を掴んでおけば死を回避できるだろう。
さっそくロープを結び始めるアイクの頭にふと閃く事が。
今結ぶとさすがに100年の間に古くなって俺の体重に耐えられなくなるんじゃないか?
よく考えれば至極当然のことだが、なにはともあれ事件前日の晩に仕込むことにする。
(実際、古いロープを使ったり過去の時代に結ぶとロープが切れて死亡)


332 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/24 22:11:40 ID:3QkfXtrR
第7章(3/4)

さて、準備万全で運命の時間へ挑むアイク。
現代へ戻り塔の頂上へ上ると、さっそく死のカウントダウン開始。
ロープがちゃんと結んであることを確認し、予定通り背後に気配が迫る…が、
なんと、せっかく用意していたロープを手放している間に突き落とされてしまった!
間一髪、落ちる途中でロープを掴み事なきを得るが、
そのはずみで以前マルガレーテからもらった髪飾りを落としてしまった…。
なんとか這い上がると、既にあたりに人影はなかったが、アイクは犯人の正体を確信していた。

──美術館館長室。
エッカートは開口一番、この髪飾りはお前の物かと聞いてきた。
あんたが犯人なのかと言うアイクの言葉を遮り、再度尋ねるエッカート。ふてぶてしい奴だ。
人からのもらい物だと答えると、それは大事な人かと返してくる。
まぁ一応自分の先祖かもしれないし、大事といえば大事だろうなぁ。

「アイクの周りにもアイクを想う大切な人がいる…アイクがいなくなって悲しい思いをする人がいる
 そんな思いは自分が嫌と言うほど味わったはずなのに…!」
20年前に行方不明になったはずの娘を人質にとられ、
何者かから脅迫されていた事を語るエッカート。娘を返してほしくば、アイクを殺せ、と。
もちろん娘が生きていると言う証拠も何もないが、子を想う気持ちのあまり犯行に及んだと。
俺を刺したのもあんたなのかと尋ねると(4章の事件)、それについては否定した。
とすると他にも犯人がいることになる。エッカートを脅迫していた人物だろうか。
エッカートが言うには若い男の声だったという。皆目見当もつかない。
彼は夜が明けたら自首をするという。既に改心してアイクの命を狙うつもりもないようだ。


333 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/24 22:13:11 ID:3QkfXtrR
第7章(4/4)

マルガレーテの髪飾りを見て、エッカートは不思議な感覚に見舞われると話す。
見たこともない子供の頭をなでているような…何か懐かしい感覚がすると。
そういえばマルガレーテも、この髪飾りを傍において寝ると
知らない男に頭をなでられる夢を見ると言っていた。心地よい夢だったと言う。
この髪飾りには何か特別な力でもあるのだろうか。
とにかくこのままエッカートを放っとくと、自首どころか自殺しかねない雰囲気だったので
髪飾りを譲って気を落ち着けてもらうことにした。

<6章でミリアムを助けている場合、老ミリアム登場>
地声がでかいエッカートだけに、隣の部屋で寝ていたミリアムにも話は筒抜けであった。
どうしようもなく落ち込んでいるエッカートを、私がついているから大丈夫と励ます。
話が一段落し、改めてアイクを見ると、
あの雪の日、自分を救ってくれた謎の人物であるということに気づいた。
「何も言わないで、夢が壊れてしまうから…。
 こんなおばさんにだって、胸にしまっておきたい思い出くらいあるの。」
身を明かそうとするアイクを制してミリアムは語った。
あの時、現場にいながら行方をくらましたアイクは事件の犯人として見られていたのだが
どうやらミリアムだけは、天から遣わされた天使か何かだと思っていたようだ。

机に置いてある例の髪飾りを見てミリアムは驚く。
行方不明になった娘「ダナ」に付けていた髪飾りによく似ていると…。


341 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/25 06:39:13 ID:RtaFwVfy
次の8章が最終章なのですが、マルチエンディングとなっているため
ここでは5章でマルガレーテに「自分の先祖ではないか?」と問いかけたルートで話を進めます。
以前SOMを書いた人の文調に合わせていたのですが、だんだん自分の書き方になってしまいました。
やけに長くなってしまいましたがご容赦ください。

 

342 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/25 06:40:59 ID:RtaFwVfy
終章

AM 3:30
エッカートとミリアムを残し、犯人を捜すため館長室を後にした。
しかし、廊下に飾ってあった一枚の絵画にアイクは目を奪われる。
「こんな絵、今まで飾ってあったか? …この石は! そしてこの人は…!」
女性が赤い石を手に持って微笑んでいる。中世の画家、カール・フランセンによるものらしい。
しかしこの絵のモデルは、「賢者の石」と共に過去の世界に消えたダナに間違いなかった…。

あの絵について調べるため、中世の時代へやってきたアイク。
絵について調べるなら、描いた本人に聞くのが一番手っ取り早いはず。
以前、市庁舎でもらったこの時代の地図を見ながらようやく画家のアトリエにたどり着くと、
先客だろうか、一人の女性がアトリエから出てくるのを目にした。
ふと、互いに目が合う。アップにしたブロンドの髪に青い目───ダナであった。
驚く二人、ダナは信じられない物を見るようであったが、静かに身の上を語り始めた。

突然過去の時代に投げ出され途方に暮れていたが、
街並みからここがレイベンスバームであることはすぐにわかっていた事。
はじめの内は取り乱していたが、最近やっと状況を受け入れられるようになった事。
町工場に住み込みで働きだし、その後色々なところを転々としていた事。
孤独を感じながら生きていた現代よりも、この時代に生きている方が充実している事。
この時代にやって来てから既に4年が経っていた事…。

ダナは今は領主の所で働いていて、領主が出資している画家に会ったところ
どうしても絵を描かせてほしいと頼まれたそうだ。
本当は領主の娘がモデルだったのだが、娘が嫌がったためダナが選ばれたのだと。


343 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/25 06:49:15 ID:RtaFwVfy
終章(2/7)

アイクがあの石を譲ってもらえないかと尋ねると、快く承諾してくれた。
彼女は、あの赤い石がアイクと自分を引き寄せてくれた、
ひいてはこの時代へ来るきっかけになった重要な意味があるものと信じ、
記念にこの赤い石と一緒に絵に描いてもらうつもりだったらしい。
一緒に元の時代に帰るかと問うアイクに、ダナは晴れ晴れとした顔で、
何か長い旅の果てに帰ってきたような、そんな心地よい感じがこの時代にはあると、
この時代に残る意思を告げる。実のところ、既にこの時代で恋人もいるようだ。

ダナを見送り、赤い石─「賢者の石」─を
以前手に入れると約束したワーグナー博士の元へ届ける事にする。
錬金術師の家に行くと、ちょうどマルガレーテとフーゴに居合わせたが、
挨拶もそこそこにワーグナー博士のアトリエである地下室で、賢者の石を引き渡す。
これでホムンクルス(人造生命体)の研究が完成すると感謝されるが、
この事はフーゴには黙っていて欲しいと懇願される。
どうやらフーゴはこのホムンクルスの研究に興味を示し、
死んだ母親を蘇らせるために、この研究を応用しようとしている節があるらしい。

アトリエから出てきたアイクに、フーゴはアイクには話しをしてくれるのに、
自分はアトリエに入れてさえくれない、とひがむ。
しばらくマルガレーテ達と雑談をかわしていると、ワーグナー博士がアトリエから顔を出し
危険な実験にとりかかる為、十日程親戚の家に行くように告げ、再びアトリエへと戻っていった。
フーゴは反発するがマルガレーテになだめられ仕度に取り掛かる。

 

344 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/25 06:50:37 ID:RtaFwVfy
終章(3/7)

研究の成果を見るためアイクは10日後の中世にジャンプするが、
そこで見たものは以前と同じ(第5章参照)、半壊した錬金術師の家であった。
「フーゴ!」
ワーグナー博士たちを探すアイクに、地下のアトリエからマルガレーテの声が届いた。
アトリエに駆けつけてみると、そこに人の姿は無く代わりに妙な機械があるだけ。
こんなものは以前無かったものだ。注意深く調べてみるとなにやら数字が表示されている。
20010407…アイクが本来存在している時間軸の日付だ!
これはひょっとすると時空転送装置の一種なのか…? 考える暇も無く現代へと急ぎ戻るアイク。
深夜、どうやら美術館前の通りのようだ。見たところ何も代わりは無い…。
そこへ突然携帯電話のコールが響いた。エッカートだろうか?

「久しぶり…いや今日はさっき会ったばかりかな?」
──若い男の声。エッカートではなかったが、しかしそれは聞き覚えのある声だった
「君はフーゴなのか?」
何故フーゴが? それに何故自分の電話番号を知っているのだろう。
「エッカートって人に聞いたのさ。これ、声だけを遠くに飛ばすことができるなんて面白いね」
そういえばエッカートは何と言っていたか。「若い男の声」脅迫者はフーゴであった。
フーゴは広場に来るように告げた。さもなくばアイクの大事な人が死ぬ、と。
受話器の奥からかすかに聞こえてきた悲鳴は、間違いなくマルガレーテのものであった。

しかし、何故フーゴが? 同じ質問を繰り返しながら広場へ向かうと、
そこには、マルガレーテの喉元に短剣を突きつけたフーゴが待っていた。
フーゴの容姿を見てアイクははっとした。昼間の火事の時、泣きじゃくっていた少年…
アイクを火事のバーの中へ向かうように、死へと仕向けた少年だ。暗殺者はフーゴだった。
フーゴは語る。アイクがやって来た為にホムンクルスは完成したと。
自分は自分の命を救うために賢者の石を届けただけだと主張するアイクだが、
それと同時に、ホムンクルスにいい様に利用されていてだけかもしれない、と言う考えが頭を掠めた。


345 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/25 06:51:55 ID:RtaFwVfy
終章(4/7)

爆発があったあの日、フーゴはワーグナー博士の研究日誌から事の経緯を知った。
そして、それを境に家族を滅茶苦茶にしたアイクとホムンクルスを恨むようになり、
復讐の一心で、アイクの転送装置をヒントに人生をかけて自己流の転送装置を完成させたのだ。
しかし、完成時には既にフーゴも晩年に至っており、復讐を成就する為の力が残っていない。
そこで、若かりし頃の自分の元へタイムスリップをして転送装置を託したのだった。
フーゴ流転送装置には、アイクを追尾する事しかできないという欠点があった。
そのため、昨日にジャンプした跡(第7章参照)を追尾して現代にやってきていたのだ

「ホムンクルスを連れて来い! でなければお姉ちゃんをこの時代に置いていく。
 先祖がこの時代に取り残されたらどうなるか…わかるよね?」
マルガレーテの身柄、ひいてはアイクの命を人質にホムンクルスを連れてこいという。
復讐の為だけではなく、フーゴは賢者の石を使って母親を蘇らせようとしていたのだ。
以前にも試みたが失敗したらしい、母を「救う」には賢者の石が必要なのだと。
アイクを殺し、ホムンクルスを作らせないようにして賢者の石だけを入手する手はずだったが、
転送装置の性質上、どうしてもアイクを先回りすることは不可能だと判断し、
ホムンクルスを破壊して賢者の石を取り出すという実力行使に出たのだった。

奴は今まで向こうから一方的に現れていただけで、こちらから接触することはできない、
と、なんとか説明するも、20分の猶予を与えられホムンクルスを探す羽目となってしまった。

必死で思考を巡らすアイク。今までの出来事を順々に思い出していく。
…そうだ、ミリアムを救ったあの時、赤子を抱いたホムンクルスに出会ったではないか!
すぐさま転送装置を操作する。風景が歪みあの雪の街へ変わっていく──

程なくして、道端に座り込むホムンクルスを発見できた。
「まいっちゃうね、この体は華奢でさ。人間の体がうらやましいよ」
ホムンクルスはワーグナー博士が作った人工の肉体のため、普通の人間と違って虚弱のようだ。
フーゴが呼んでいる旨を伝えると、彼は「真犯人はわかったようだね」とほくそえんだ。
「ボクだって君を見つけるまでの間何もしなかったわけじゃない」
ホムンクルスは、起こりうる全てのことを予想し、それらに対してある程度の策はとっていたようだ。
アイクの祖先を人質に取ることも、もちろんその予想範囲内である。


346 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/25 06:52:44 ID:RtaFwVfy
終章(5/7)

彼は言う。この事を見越して、アイクの祖先と思われる人物を赤子のうちにすり替えておいた、と。
しかし運命の力は強力なもので、それぞれを別の次元に送っても
元に戻ろうとする帰巣本能のような物が働くのだと言う。
「君の言う『マルガレーテ』が金髪で青い目じゃなかったら、それは君の祖先じゃないよ」
この雪の街で見かけたホムンクルスは、まさしくそのすり替えの為の「調達」中だったのだ。
…と言う事はミリアムの事件で連れ去られた赤ん坊こそが、
アイクが出会ってきたマルガレーテだということだろうか? と言う事はそれはすなわち…。
「ちゃんと元に戻してあげるよ。ただし、この事件が終わったあとでだけど」
「20年と言う時間はとても取り返せるものじゃない、人の人生を何だと思っている」
激しく憤慨するアイクに、自分は人間じゃないからわからないと飄々と答えるホムンクルス。
君のためにしてあげたのに、と、説教された事に機嫌を損ねたホムンクルスは結局闇に消えてしまう。

途方にくれるアイクの頭をいろいろな言葉が巡る。
「別の次元に送られても帰巣本能のようなものが働くみたいだ」
そういえばマルガレーテは未来の話に強い興味を示していた。
「長い旅の果てに帰ってきたような、そんな心地よい感じがこの時代にはあるの」
ダナの言葉だ。現代では孤独を感じていたと言っていた。誰からも必要とされていなかったと。
ひょっとすると、すり替えられた本物のマルガレーテは、現代で出会ったダナなのでは…?

しかしいつまでも考えている時間は無かった。何はともあれ20分の時間しか与えられていないのだ。
ホムンクルスの協力は得られなかったが、なんとかもう一度フーゴを説得しなければならない。
再度転送装置を操作し、現代へとわたる。


347 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/25 06:55:14 ID:RtaFwVfy
終章(6/7)

現代。広場はすぐそこだがアイクにはまだ行く所があった。フーゴの言動に気になる所があったからだ。
訪れた先は、今まで数々の助言を授かってきた占い師の館。地図上では「旧錬金術師の館」である。
普通ならこんな深夜に営業していないはずだが、予想通り占い師はいつもの笑みで迎えてくれた。

アイクは占い師に尋ねる。「あなたは何者ですか?」と。
「あなたも何か見当がついたからやってきたのでしょう?」
フーゴは母を蘇らせる事に失敗したと語った。それに「救う」とも。
それはただ失敗したのではなく、何か不完全な形で成功してしまったのではないだろうか。
「私はかつてヘレナという人間でした…」
ヘレナは語り始める。フーゴがワーグナーのホムンクルス製造機で母を蘇らせようとしたことを。
そしてその試みは失敗し、ヘレナの魂だけがこの世に呼び出されてしまったことを。
魂のみで現世に干渉する術を持たず、自分と同じ立場にあるアイクと出会うことを待ち続けていた。
そして、ホムンクルスと目的は違えど、アイクを死の運命から解き放とうとしていたのだ。

数百年間休むことも許されず現世を漂い続けたヘレナは、死者の声を聞くことで数々の知識を得てきた。
ホムンクルスはワーグナー博士が作り出した存在ではないと語る。
あれは「賢者の石」に封印された魔のようなものだと。
「私の役割も終わりが近づいてきたようです…」
自分に伝えられる事の全てを告げ、アイクに対しても干渉する術を失っていくヘレナ。
「あなたのしたことは決して許されることではないが、私だけはあなたを許します」
フーゴにそう伝えて欲しいと呟き、声は途絶えた。
気がつくと、館は廃墟に変わっていた。


348 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/25 06:56:10 ID:RtaFwVfy
終章(7/7)

廃墟から出てきたアイクの前に様子を見に来たホムンクルスが現れる。
「そうだ、死者の魂を呼び出すことはできるか?」
ワーグナー博士を魂を呼び出して、フーゴを説得してもらおうというアイディアである。
そんなのおやすいご用さと、ホムンクルスは飄々と言ってのけ、何やら呪文を呟きだした。
地面が光を放ち、光の輪からワーグナー博士が現れた。どうやら成功のようだ。
「君は確か賢者の石を届けてくれた…」
意識を取り戻したワーグナー博士にアイクは事情を説明する。
息子が凶行に及んでいることに心を痛めてか、「彼」は快く了承してくれた。
「私が行きます。あなたはここで見ていてください」

「そ、そんな…、父さん、父さんなの?」
死んだと思っていた父親の出現に戸惑うフーゴ。
しかし、「父」の説得にアイクに危害を加えないことを誓い、マルガレーテを解放した。
「私と一緒に行こう…」
全てがうまくいったと思った次の瞬間、フーゴを抱き寄せた「父」の足元から煙が噴出した!
異変を察知し「父」の顔を覗き込むマルガレーテ。「父」は娘を横目で見、にやりと笑った。
「お父さんじゃないの!?」
なんだって! アイクが駆けつけるが時既に遅し。
怪しげな煙とともにフーゴとワーグナー博士は闇に掻き消えてしまっていた…。

「ご苦労様」
いつの間に出てきていたのか、市庁舎の柱にホムンクルスがもたれかかっていた。
「二人はどこへ消えたんだ!」激昂するアイクに、知らないよとおどけて見せるホムンクルス。
ワーグナー博士はまだ死んでいないため、魂を呼び出すことはできなかった。
代わりに人形を呼び出して一芝居売ったのだと言う。
でもこれで片がついたでしょ? と、ホムンクルスはやはりおどけてみせる。
「結局俺は良いように利用されていただけか」
「嫌だなぁ、人聞きの悪い言い方しないでくださいよ」
やり切れない気持ちで呟くアイクに弁明するホムンクルス。
「まぁ、でもいくら不老不死のボクでも生まれる所を妨害されちゃうと、ね」


349 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/25 06:58:11 ID:RtaFwVfy
エピローグ─エンディングA(1/3)

「ああそうだ、あれ返してくださいよ。転送機」
憮然としたまま突っ返された転送機を受け取る寸前、思い出したかのように
「そうだ、そこのお嬢さんを元の時代へ送ってあげなさいよ」
いきなり話を振られて戸惑うマルガレーテであったが、確かにもともと過去の時代に暮らす人間だ。
このまま放っておくわけにもいかないだろう。
しかし、この「マルガレーテ」は本来はこの時代に生を受けた人間なのだ…。
君はどうしたい? と問うアイクに、しばしの沈黙の後、
「私、ここに残りたい!」
今ある文献では、ワーグナー博士はあの日以来行方不明ということになっている。
フーゴがいなくなってしまった今、過去に戻っても一人きりの生活が待っているだけだ。
「一人ぼっちは寂しいもの。それにこの時代の空気、なんだか好きなの。
 不安はあるけど…今はこの私の気持ちにかけてみたい」
ダナと同じように帰巣本能が働いたのだろうか、それともこれが運命の力と言うことか?
なにはともあれ、マルガレーテは現代に残ると決めたのだ。
「そういうわけだ、これはもういらないよ」と再びつき返す。


350 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/25 06:59:19 ID:RtaFwVfy
エピローグ─エンディングA(2/3)
ふと、アイクの手から転送機がすべり落ちた。

ホムンクルスが慌てて手を伸ばした。しかしそれは彼の手の中で空しく踊り、地に落ちた。

落ちた衝撃で回路がショートしたのだろうか、
転送機は地につくと同時に小さな爆発を起こし、粉みじんとなった。

爆発のとともに吹き飛んだ転送機の破片が、ホムンクルスの頭を直撃した。
それと同時に勢いよく彼の頭から赤い液体が噴出す。
「し、しまった…!」
呻くホムンクルス。赤い液体は止まらない。むしろ勢いを増している。
身をよじって苦しみ、地に倒れ伏した。液体が流れ出すぎたせいか、体がどんどん萎んでいっている。
目の前のあまりの光景にマルガレーテはアイクの後ろに隠れ、顔を背けた。

そして彼の体はついに萎みきって赤い水溜りが残っただけとなってしまった。
それはまるで、溶けたルビーの様でもあった。
「これが…、ホムンクルスが今日消滅するって運命…?」


351 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/25 07:01:08 ID:RtaFwVfy
エピローグ─エンディングA(3/3)

──その後、マルガレーテはエッカートの家に養女として引き取られた。
元の形に戻ったともいえる。彼女なりに幸せな日々を送っているようだ。
夏も間近に迫ったその日、マルガレーテとアイクはあの広場にやってきていた。
「あら?」
マルガレーテは広場に今まで見たことの無い物が存在していることに気づいた。
広場の中央に大きな樹木がそびえ立っているのである。樹齢500年はあるだろうか。
そう、アイクが死の運命から逃れるために存在自体をなくしたはずのあの樹木だ。
ふと、アイクは樹のうろに何か光るものを見つけた。
「これは…」
手に取ったそれは、赤く輝く宝石であった。

運命がまた静かに動き始めた…。

 


562 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2006/01/19(木) 03:50:42ID:+9f1hF8K
>>560
ABCはマルガレーテ系ENDでDEがダナ系ENDでラストに一緒に居るヒロインが変わる。
達成率100%だとおまけEND(アイクが未来を全て知っていて死を覆しまくるルート)が現れる。
おまけED見ると隠しムービー↓(超ネタバレなんで他ENDの詳細を語ってくれる人待ちなら見ないほうがいいかも)


ワーグナー博士が研究の大詰めで賢者の石から魔(ホムンクルス)を召喚してしまう。
博士、研究の失敗に絶望、そこに魔が囁きかける
魔「魂を代償にお前の望みを叶えてやろう」
ワーグナー博士、人生掛けた研究の失敗でちょっとやけっぱち気味に
博士「私は以前見たあの青年(アイク)のような溌剌とした頃に戻って人生をやりなおしたい。」
そして博士は消えて次の場面でアイクが倒れている。

アイク→若返ったワーグナーだったと言うまんまファウストなオチですね。
ちなみにDENDでもダナが「アイクさんてお父さんみたい」とじゃれてきたりします。






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