ポートピア連続殺人事件
part31-255~256
- 255 :ポートピア連続殺人事件:2007/07/02(月) 19:20:29
ID:4kGsO+2g0
- あなたはベテラン刑事。みんなからボスと呼ばれ慕われている。
ローン山金(やまきん)の社長、山川耕造が殺害された事件の捜査の為、神戸の花隈町(はなくまちょう)へやって来た。
「ボス、僕があなたの部下の『間野康彦(まの やすひこ)』です。ヤスと呼んでください」
山川の屋敷に来た。
殺害現場の書斎の床には、死体の形にチョークの跡が残っている。
この書斎は、内側から鍵をかけられて、密室だったという。
戸棚の中に耕造の写真があるのでもらっておく。机の下にマッチが落ちていた。
スナックぱるとかいてある。
操作本部に関係者を呼び出して取り調べする。
耕造の秘書で第一発見者の文江(ふみえ)、同じく第一発見者で屋敷の守衛の小宮、耕造の甥の俊之。だが、決め手はない。
書斎に落ちていたマッチに書いてある、ぱるに電話をかける。お店は新開地の真ん中にあるというので行ってみる。
ぱるのマスターに耕造の写真を見せると、確かに来たという。
川村という男と店で大喧嘩したそうだ。
新開地で川村について聞き込みをしてみると、新劇のストリッパー「おこい」が川村と親しかったという。
おこいを捜査本部に呼び出して取調べをする。
おこいは耕造のことも知っていた。
「刑事さん、ええ男やからおしえてあげるわ。
耕造って人ね、昔、川村と詐欺仲間だったんやて。で、それをネタにゆすられてたんとちゃう」
川村は今すみれ荘にいるという。
すみれ荘に行ってみると、川村は死んでいた。
「もう逃げられないと観念して、自殺を…。あっけないラストでしたが、事件は解決しました。
どうか『捜査をやめろ』と命令してください。ボス?」
ヤスはそんなことを言うが、事件が解決したとは思えない。
もう一度おこいを捜査本部に呼び出す。
「そういえば、川村は言うとったなぁ。洲本の沢木産業の詐欺が、耕造とやった一番大きな仕事やて。
そう言うたら、秘書のひと、沢木文江とか…。あ、うち、いらんことを…」
おこいは舞台があるからと言って帰ってしまった。
- 256 :ポートピア連続殺人事件:2007/07/02(月) 19:21:24
ID:4kGsO+2g0
- 神戸の港に行く。向こうにポートアイランドの観覧車が見える。
そこから高速艇に乗り、淡路島の洲本へ行く。
文江について聞き込みをする。文江について知っているおばさんがいた。
「文江ちゃんは、ほんま、かわいそうな子でした。
お父さんの会社が詐欺で倒産して、ご両親は自殺してしまったんですよ。
それで、親戚に引き取られましてね。たった一人いた兄さんとも離れ離れ。
えっ?その兄さんですか?さあ、どこに行ったか…。
確か、肩にちょうちょの形のあざのある男の子でした。」
捜査本部に戻ってきた。ヤスが慌てた様子で言う。
「川村の部屋の天井裏から地図のようなものがみつかり、届けられています!
これは、耕造の屋敷の地下迷路の地図では?」
山川の屋敷へ行き、地下迷路へと降りる。
地図の通りに進んでいくと、突然、後ろの壁が閉まった。
突き当たりは行き止まりのように見えるが、叩いてみると、周りの壁とは音が違う。
体当たりをすると壁が開いて、奥に部屋があった。
そこには日記があった。
「ボス、この日記は耕造のものです。
これによると、彼は、文江が沢木産業の娘であることを知っていたらしい。
知っていて、秘書に雇った。沢木の子供達に罪滅ぼしがしたい…と。
そんなことが延々書かれています。
も、もし、文江の兄が犯人だとして、このことを知ったら、きっと後悔するんでしょうね。
ボス…」
ヤスは震える声で言った。
捜査本部に戻る。
あなたはヤスに、服を取るよう命じる。
「僕に、脱げと言うのですか?ボスは、まさか…」
ヤスは躊躇ったが、最後に、
「わ、わかりました…」
と言って、服を脱ぐ。その肩には、蝶の形の痣があった。
「ボス、見事な捜査でした。
僕が親戚に貰われていった、文江の兄です。
耕造と川村を殺したのも、確かにこの僕です。
両親を自殺に追い込んだあの二人を許せなかったのです」
「その後は、私が話します」
文江が現れた。
「文江!お前は逃げろって!」
「お兄ちゃんは黙ってて!」
文江は、小宮に書斎のドアを開けさせ、小宮が驚いている隙に、書斎が密室だと思わせるような細工をしたという。
「これで、全ておしまいです。
でも、皮肉なもんですね、殺してから耕造が後悔していたことがわかるなんて…」
「お兄ちゃん!」
「文江!」
おわり
最終更新:2013年01月26日 23:10