ストーリーを教えてもらうスレ暫定Wiki
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2024-01-21T14:20:35+09:00
1705814435
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忍道 戒
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/1321.html
<p><strong>忍道 戒</strong>(しのびどう いましめ)</p>
<p>part46-165~169,174~179</p>
<p>隠しED:当サイト連絡用掲示板内「差し替え・追加スレッド」-343</p>
<hr />
<dl>
<dt>165 :<a href="mailto:sage"><b>忍道 戒</b></a>:2009/06/07(日) 02:15:36
ID:+vnzzpaUP</dt>
<dd>【はじめに】<br />
室町時代末期。<br />
応仁の乱により幕府の支配力は衰え、小国・宇高多(ウタカタ)にも戦の気配が迫っていた。<br />
大名・一条家と共にウタカタを守ってきた飛鳥忍軍が一夜にして壊滅したのである。<br />
その機を逃さず隣国の大名・赤目が動き出す。<br />
<br />
<br />
【本編】<br />
谷間を流れる川、その河原で一人の男が目覚める。<br />
河原に突き刺さる刀、忍装束・・・だが自分の名前すら思い出せない。<br />
猫の鳴き声に振り返れば竹林の向こうに小さな小屋があるではないか。<br />
そして縁側の光る石に惹かれて手にとると目眩と共に幻影が・・・<br />
<br />
―村を襲う大筒を抱えた男達<br />
―館の中、頭巾の男の手が怪しく光る<br />
―輝く玉石が砕け散る<br />
―逃げてと叫ぶ女の声<br />
―爆発する館<br />
―飛び散る石の欠片<br />
<br />
今のはいったい?<br />
そこへ一本の矢が飛んできて小屋に突き刺さる。矢には文が括りつけられてあり、<br />
それよると男は魂を抜かれているという。光る石はその欠片、中に見えるは男の過去。<br />
男の身に何が起こったのか?<br />
それを知るためにも欠片を集めよと書かれ、最後に父である一条家当主を頼りウタカタの<br />
城へ行ってみてはどうかと結ばれていた。<br />
一条家の嫡男であると知った男は考えていても始まらないと城を目指す。<br />
<br /></dd>
<dt>166 :<a href="mailto:sage"><b>忍道 戒</b></a>:2009/06/07(日) 02:16:38
ID:+vnzzpaUP</dt>
<dd>ウタカタ城-未だ築城途中のその城に入ろうとすると門番にとがめられる。<br />
一条家の嫡男だと告げるも鼻で笑い曲者だと人を呼ばれる始末。故に強行突破することに。<br />
<br />
一条家当主・一条信輝、天守にてアムリタ教教祖・貞女(サダメ)と会談中。<br />
何かを断られている様子。そこへ記憶喪失の男が乱入してくる。<br />
生きていたのか鴉!と信輝。<br />
その名は飛鳥の鬼忍者として貞女も知るところであった。<br />
記憶のないことが伝わると信輝は貞女に一時席を外してもらおうとするがアムリタは<br />
大名には従わないとそのまま帰ってしまう。去り際に赤目にも言っときなと窓の外に向かって<br />
叫ぶと慌てて逃げていく赤目の間者。<br />
この一件で優れた忍びが記憶を無くしたこと、その忍びが欲するものがあることが<br />
ウタカタの地を狙う赤目家・アムリタ教にも知れ渡り、鴉を懐柔しようと以後何度も接触してくる。<br />
#アムリタ教は仏教です。本尊は阿無璃他仏。一向一揆で有名な一向宗の本尊アミダ仏の<br />
#もじりっぽいし似たような役割かと。<br />
<br />
ワシが呼んだ時以外ここへは来るなと追い返された鴉はとりあえず林の小屋に居着くことに。<br />
もちろん一条家の嫡男では全然なかった。<br />
むしろ矢文の主、自称通りすがりの名も無きオンジ(おじいさん的な意味合?)<br />
が焦り、父のような存在だったかもという意味で書いたと訂正の矢文を飛ばす。<br />
言葉が足らなかったとは言えそもそも嫡男なんて一言も書いてなかったし。<br />
とまれこのオンジ、鴉を見捨てては置けぬとその後もいろいろ助言してくれる。<br />
ただし詮索無用と矢文での一方的な接触のみ。<br />
その後、光る石を探すのは大名達の情報網を利用するが吉とのオンジの助言に従い、<br />
大名達からの諜報・謀略・破壊工作etcの依頼をこなしていくことに。<br />
#ちなみにオンジや大名達から来る矢文はこの地区担当の矢文屋さんが一人で届けてます。<br />
<br />
依頼をコツコツやってると光る石の目撃情報が入る。<br />
(どこにあるかはランダムなので入手経緯は省略して)石を覗き込むと・・・<br />
<br />
―次々と浮かぶ顔・顔・顔<br />
―誰かが叫ぶ。お前のせいだぞっ!!<br />
<br /></dd>
<dt>167 :<a href="mailto:sage"><b>忍道 戒</b></a>:2009/06/07(日) 02:17:22
ID:+vnzzpaUP</dt>
<dd>オンジからの矢文によると光る石は全部で8つ有る模様。だが既に誰かに拾われウタカタ中に<br />
散ったという。<br />
さらには飛鳥忍軍の後釜を狙い各地から忍びの集団が続々と入ってきているとのこと。<br />
一つは戦を重んじ武具で身を固めた鋼の集団、タラバ忍軍。<br />
一つは奥州の一大勢力、ケノビ忍軍。<br />
一つは女だらけの美しき暗殺者、モス忍軍。<br />
ほどなくして鴉もそれら忍軍と対峙することとなる。<br />
<br />
とある任務でタラバ忍軍と邂逅する鴉。<br />
重厚な鎧をまとい大筒を背負ったその姿は光る石の中で垣間見た村を襲った者たちではないか!?<br />
なにゆえ里を襲ったか問うも我らは雇われただけと返ってくるのみ。<br />
また別の任務ではモス忍軍の首領、双子のくの一と戦う。<br />
戦いには勝利するも殺す理由は無いと止めを刺さずにいると、理由も無しにうちらの妹を<br />
殺したのはあんたやとなじられ、次はこうはいかへんでと去っていく。<br />
そのころ町では飛鳥忍軍は祟りで滅んだとか、飛鳥攻めには内通者の手引きがあったとか<br />
噂になっていた。噂を流したのは誰だ?<br />
<br />
第3の光る石の情報が入る(ランダム)<br />
入手して石を覗き込むと・・・<br />
<br />
―顔・顔・顔<br />
―血まみれのモスの双子首領<br />
―頭巾の男と立ち並ぶ飛鳥忍び<br />
―双子と同じ顔のくの一が倒れている<br />
―止めろとうめく声<br />
―くの一に刃が迫る<br />
―立ち去る頭巾の男。残った飛鳥忍びの顔が大きく迫る<br />
<br />
この男のせいで何かに巻き込まれたのだと直感的に悟る鴉。<br />
<br /></dd>
<dt>168 :<a href="mailto:sage"><b>忍道 戒</b></a>:2009/06/07(日) 02:18:50
ID:+vnzzpaUP</dt>
<dd>遂に戦が始まる中、もくもくと依頼をこなす鴉。<br />
そんなある日任務の帰りに一人の忍びに襲われる。<br />
その顔、眼帯を付けてはいるものの石の中に現われたあの飛鳥忍びではないか!?<br />
その体術のキレは凄まじくかろうじて一太刀入れるとなにも言わず消え去ってしまう。<br />
<br />
第4の光る石の情報が入る。ウタカタの外れ、荒れ果てた村落に有るという。<br />
その村で鴉は一人のくの一と出会う。<br />
くの一の名はキヌ。鴉と同じ飛鳥忍び。そしてこの村こそ飛鳥忍びの里だという。<br />
鴉の記憶喪失も既に知っている模様。<br />
里を滅ぼしたのは誰の仕業かと問う鴉にガムランの名を挙げるキヌ。<br />
ガムランとは一体?<br />
あの時あなたが・・・とキヌが何かを言いかけたときタラバ忍軍首領の奇襲を受ける。<br />
が、キヌと協力しタラバ首領に手傷を負わせると抜け殻に用はないと毒づき去っていく。<br />
ふと辺りを見渡せば光る石。首領の狙いもこの石だったか?<br />
覗き込むと・・・<br />
<br />
―飛鳥の里、そこにはキヌの姿が。<br />
視線がズレ、祠が視界に入る。すると祠には近づくなと白髭の男が現われる。<br />
言い伝えは聞くものよとキヌが続き、頭上からも真面目に薬草を探せと声が降ってくる。<br />
見れば木の上に一人の男。<br />
白髭の男、無闇に木を傷つけるなと木の上の男=ザジをたしなめる。つぼみが薬になると<br />
言い訳するザジに忍びたるものわずかな痕跡も残すなと足場に使ったのであろう幹に<br />
刺さったクナイを指差す。<br />
修行が足らんなとからかう鴉の声に貴様も同じことをしただろとザジの指差した先には<br />
クナイの傷跡が。<br />
見つからねば勝ち、それが忍びだと鴉・・・<br />
<br />
振り向けば背後に件の木が。鴉、仲間のことを思い出す。だが無情にも生き残ったのは<br />
鴉とザジだけと告げられる。<br />
それでも一人じゃなかったと喜ぶ鴉は飛鳥を再興させようとキヌの手を取る。<br />
が、ここで一つの疑問が浮かぶ。なぜザジは鴉を襲ったのか?<br />
キヌ、あなたにはまだ思い出さなければいけないことがあると去ってゆく。<br />
<br /></dd>
<dt>169 :<a href="mailto:sage"><b>忍道 戒</b></a>:2009/06/07(日) 02:19:53
ID:+vnzzpaUP</dt>
<dd>第5の光る石の情報が入る(ランダム)<br />
入手して石を覗き込むと・・・<br />
<br />
―山と崖に囲まれた飛鳥の里<br />
崖下から頭領の屋敷を見上げる頭巾の男と鴉。鴉はあんなボロ屋敷半刻で落とせると豪語する。<br />
頭巾の男には難攻不落の地形に見えたが鴉の考えは違っていた。現在の火器を使えば<br />
あの地形が仇になると。<br />
里の奴らは甘い、平和ボケした烏合の衆だと不満をあらわにする鴉・・・<br />
<br />
―とある町<br />
血まみれのモスの双子首領。さらに双子と同じ顔のくの一も倒れている。<br />
ザジの制止を無視してくの一に刃を振り下ろす鴉。<br />
忍びの道を何だと思ってるとなじるザジに強くなるための道具、それ以外なにがあると<br />
嘲るかのように返し頭巾の男と共に去っていく鴉・・・<br />
<br />
―燃え上がる飛鳥の里<br />
頭巾の男=ガムランが鴉の前に現われる。<br />
なぜここに?<br />
鴉の問いに半刻で落とせるというからやってみたまでとガムラン。<br />
ザジが叫ぶ。これはどういうことだ鴉!!<br />
ガムランの投げた槍がザジの目をえぐる・・・<br />
<br />
鴉の身に起きたこと、それは全て鴉自身が招いたことだった。<br />
「なんてことだ・・・・・・許してくれ・・・・・・」<br />
<br /></dd>
<dt>174 :<a href="mailto:sage"><b>忍道 戒</b></a>:2009/06/07(日) 23:20:29
ID:+vnzzpaUP</dt>
<dd>その頃、とある宿場町でケノビ忍軍が牛車を取り囲んでいた。いずこからか商人の娘の<br />
誘拐を請け負っていたのだ。牛車の扉を上げると飛鳥くの一キヌ。扉閉める。<br />
任務失敗を悟るケノビ忍び達だったが幹部Aが逆転の発想でがキヌを誘拐しようと言い出す。<br />
そして脅迫状は鴉の元へ届く。<br />
#書きそびれてたけどケノビ忍軍は首領は来てなくて幹部2人に率いられてます。<br />
#短気な幹部Aと鈍い幹部B・・・幹部というか小頭とかそんな感じ?<br />
<br />
有り金を持って指定の場所へ急ぐ鴉。そこには捕らわれのキヌとケノビ幹部二人が。<br />
近づく鴉。ドンドン、ドンドン近づいてそのまま斬りかかる。<br />
なんの迷いも無いその太刀筋にこれは敵わぬと逃げ出すケノビ幹部。<br />
だが戦いのダメージで足元のおぼつかない幹部Aは水車に巻き込まれ溺死してしまう。<br />
それはさて置き解放されたキヌの懐から光る石が落ちる。<br />
石を覗き込むと・・・<br />
<br />
―キヌが止めるのも聞かず祠の封印を解く鴉。<br />
闇の中浮かび上がる一振りの剣。<br />
闇が凝り固まり人の手の様に鴉へと伸びる。鴉を庇いとっさに祠を閉じるキヌと<br />
キヌの腕を這い上がるように侵していく闇。<br />
助けてと叫ぶキヌ。びゅるりと鈍い音と共に暗転・・・<br />
<br />
祠から現われたもの、それがガムランだとキヌは考えていた。<br />
ガムランと出会ってからの鴉の良くない部分はどんどん強くなっていったという。<br />
ガムランを封印から解き放ち飛鳥に攻め込む手助けをする・・・<br />
全ての現況は鴉だった。思い出さなかった方が良かったんじゃないとキヌ。<br />
だが過去に向き合わなければ飛鳥を取り戻せないとキヌの協力を得てガムランの謎を追う。<br />
なぜ鴉を殺さず記憶を奪ったのか? 鴉は一体なにを見たというのか?<br />
<br /></dd>
<dt>175 :<a href="mailto:sage"><b>忍道 戒</b></a>:2009/06/07(日) 23:21:37
ID:+vnzzpaUP</dt>
<dd>ガムラン、一向に光る石を見つけ出せないタラバ忍軍と揉める。<br />
なら自分で探せと立ち去ろうとするタラバ首領を指も触れずに持ち上げ、叩き落す。<br />
体を操るは易し、されど心を操るは至難・・・それも魂の欠片に秘められた呪文があれば<br />
全て意のまま・・・<br />
そう呟くガムランに暗い目を向けるタラバ首領。<br />
<br />
モスの双子首領、キヌに化けて鴉を不意打ちしようと企む。<br />
ケノビ幹部B、幹部Aの墓を前に仇討ちを誓う。<br />
飛鳥忍びザジ、再び鴉を襲うも失敗に終わり説得の声を振り切り闇へ消える。<br />
そして第7の光る石の情報が入る(ランダム)<br />
入手して石を覗き込むと・・・<br />
<br />
―飛鳥の里を襲うタラバ忍軍<br />
―瀕死の飛鳥頭領、禁術を守れと鴉に言い残す<br />
―火の手の上がった屋敷の中、書を開き巻き物を解く鴉。<br />
―禁術を見つけ出した鴉の背後にガムランが立つ<br />
―追い詰められる鴉、貴様に渡すくらいならと炎の中に巻き物を投じる<br />
―愚か、と呪文を唱え出すガムラン。その手は鴉に向けられ・・・<br />
<br />
鴉、遂にガムランの狙いを突き止める。<br />
<br /></dd>
<dt>176 :<a href="mailto:sage"><b>忍道 戒</b></a>:2009/06/07(日) 23:22:18
ID:+vnzzpaUP</dt>
<dd>ウタカタ城完成間近。<br />
だが天守に飾る黄金のシャチホコを何者かが狙っているという。噂ではシャチホコの目が<br />
夜な夜な怪しい光りを放つとか。<br />
最後の欠片では?とウタカタ城を目指す鴉だったが道中の森にガムランが待ち伏せていた。<br />
とっさに手裏剣を投げるも素通りしてしまう。<br />
お前と遊んでる暇は無いとガムランのかざした手が呪文と共に鴉に迫る。<br />
<br />
ウタカタ城落成式。<br />
祝いの宴をひらく一条信輝。そこへ領民から祝いの巨大な熊の生け捕りが届く。<br />
だがこの晴れの日に城へやってきたのは民達だけではなかった。<br />
それぞれの思惑により飛鳥・モス・ケノビ・タラバの4忍びが結集しようとしていた。<br />
#プレイ方針にもよるが落成式までには一条・赤目・貞女のうち一人は暗殺済みと思われ。<br />
#一条家が滅んでても別勢力が城を完成させるけど暗殺されたのは貞女ってことでよろ。<br />
<br />
モスのニセキヌとその妹、鴉を求め城にやってくるも本物のキヌとばったり出会ってしまう。<br />
そこへ檻を破って逃げ出した巨熊が現われる。<br />
妙に人間臭いその熊は華麗な体術を見せてモス首領の妹を投げ飛ばしてしまうではないか。<br />
その技のキレにキヌ'sは鴉を思い浮かべる。<br />
鴉なの?とつい洩らしたその言葉に激しくうなずく熊。ガムランの魔手により鴉の魂は<br />
熊の中に押し込められていたのだった。<br />
熊を前にあたしが本物と言い争うキヌ'sだったがその争いはすぐに決着がつく。なぜなら<br />
キヌの右手は義手なのだから。<br />
これで分かったでしょと外した右手を見せ付けるキヌ。だがそれを見ていたのは鴉だけではなかった。<br />
分かったぞと叫び頭上から降ってくるケノビ幹部B。彼もまた飛鳥忍びへの復讐の機会を<br />
狙っていたのだ。そしてその巨体は右手を「外さなかった」方のキヌをプチリと押しつぶす・・・<br />
妹ブチ切れ。<br />
「お前らみんな、死んどけーーーーーっ!!」<br />
<br />
タラバ首領、その騒ぎを他所に天守に飾られたシャチホコから光る石を抜き取る。<br />
禁呪の秘密を手に入れた興奮のあまり高笑いをする首領に当然鴉も気付くが、ここは<br />
あたしに任せてとキヌが追うことに。モス妹も逃げるケノビ幹部Bを追って去ってゆく。<br />
仕方なく小屋に帰る鴉だったが、今すぐ元の肉体を見つければ戻れるかもとのオンジの<br />
助言に従い森へと走る。<br />
<br /></dd>
<dt>177 :<a href="mailto:sage"><b>忍道 戒</b></a>:2009/06/07(日) 23:23:00
ID:+vnzzpaUP</dt>
<dd>タラバ首領、ガムランを裏切り人を意のままに操るという禁術の実験台にしようとする。<br />
だが、禁術はその効果が大きいだけにいつでもどこでも使えるという類のものではなかった。<br />
焦るタラバ首領。ならばと配下の忍び達と共に大筒を撃ちまくるが、その弾はガムランの<br />
眼前でピタリと止まったかと思うとタラバ忍びへと弾き返される。<br />
その圧倒的な力の前に屈服するタラバ忍軍。<br />
ガムラン、月を見上げるといよいよ次の満月がそのときと吠える。<br />
一部始終を見ていたキヌ、長居は無用と立ち去る。<br />
<br />
森の中、無事体を見つける鴉。そのまま気が遠くなり倒れてしまうが目覚めた時には<br />
体は元通りに。そして目の前には一匹の猫。なんとこの猫、人語を話すではないか。<br />
もののけかと跳び退く鴉だったが、この猫こそ鴉に数々の助言を与えた矢文の主オンジだった。<br />
彼もまたガムランの手により魂を抜かれた者。<br />
修験者として旅をする中ガムランと出会い、深入りしすぎたためか抜魂術の餌食となったのだ。<br />
肉体は既に灰になったものの、それでもガムランの謎を追い続けたオンジに彼の知る<br />
全てを教えられる。<br />
900年前、修験者達の戦いがあったという。<br />
屍を蘇らせる反魂術を巡って良き修験者達と悪しき修験者が争ったのだ。<br />
戦いは良き修験者達が悪しき修験者をかろうじて封印するという形で幕を閉じた。<br />
以来、封印の祠と反魂術を守り続けた修験者達。そう、彼らこそが飛鳥忍びの祖先なのである。<br />
一方、悪しき修験者は自らの魂を抜き出して祠の中で生き続けていた。<br />
その悪しき修験者こそがガムランであり、封印からは解き放たれたものの所詮は魂だけの存在。<br />
その不安定さゆえガムランにはそう多くの時間は残されていなかった。<br />
鴉は朽ちた肉体を取り戻すため利用されていただけなのか?<br />
そしてオンジの魂もまた、猫本来の魂へ溶け去ろうとしていた。<br />
鴉、改めてガムランを倒すと誓う。だが同時にガムランに勝てるのかと不安が首をもたげる。<br />
<br />
ザジ、三度鴉の前に姿を現す。<br />
密かにザジと繋がっていたキヌによりガムランの謎は全て筒抜けだった。<br />
ザジ、ガムランの屍を焼き払おうと祠に行ってみたもののは既にもぬけの殻だったことを告げる。<br />
鴉、許せとは言わないが今の俺を見てくれと懇願するがどうしても納得できないザジは<br />
去ってしまう。ザジもまたガムランと一人戦う決意をしていた。<br />
<br />
一条信輝、ガムランが赤目と手を組んだとの情報を得る。<br />
死人の軍団を造り上げんとするガムランの存在を危惧し、遂に赤目・ガムランの抹殺を決意。<br />
そして赤目の死を持ってウタカタの戦は終結する。<br />
だがガムランはとうとう現われなかった。<br />
<br /></dd>
<dt>178 :<a href="mailto:sage"><b>忍道 戒</b></a>:2009/06/07(日) 23:23:42
ID:+vnzzpaUP</dt>
<dd>反魂術には大量の影の力が必要。すなわち時は満月、そして場所は封印の地飛鳥。<br />
ガムランはそこへ現われると予見するオンジ。キヌの執拗な説得によりザジも鴉との<br />
共闘を承諾する。<br />
<br />
飛鳥の里。そこにはタラバ忍軍の影が。<br />
タラバの守りを突破し封印の祠へ近づく鴉とザジ。先行する鴉の合図を受け飛び出す<br />
ザジだったが、そこへ陰に潜んでいたタラバ首領の凶弾が襲いかかる。<br />
ザジ死す。<br />
先の合図は鴉の罠だったのかと絶望の中その命は散っていった。<br />
怒りの鴉、タラバ首領を切り伏せる。<br />
一足遅れてキヌ。ザジの無惨な姿を見てガクリと膝を付く。<br />
そして里に響き渡るガムランの笑い声。ガムランの肉体は既に復活していたのだ。<br />
襲いくるガムランの念動術をかいくぐり何度も斬りかかる鴉だったが如何なる秘術か<br />
その身は刃をまったく受け付けない。だがそこへキヌの背後からの一撃が。<br />
苦痛の呻きを洩らすガムラン。<br />
キヌの手に光る一振りの剣、それは祠に封じられていたあの剣ではないか。<br />
これならばと思ったのも束の間、念動術により吹き飛ばされ剣を落としてしまうキヌ。<br />
止めの一撃と手を振りかざすガムランだったがそこへオンジが飛び掛る。とはいえ非力な<br />
猫の身、容易く吹き飛ばされてしまうがその一瞬の隙を突き、封印の剣を手にした鴉が<br />
遂にガムランを討ち果たす。<br />
この戦いでオンジもまた命を落とす。そして鴉は最後の魂の欠片を砕き反魂術を永遠に葬り去る。<br />
<br />
飛鳥の里に朝が来る。<br />
飛鳥の再興-それが残された者の務めと鴉は考えていたが、キヌはザジの死に深く心を痛めていた。<br />
「この業は背負って行かねばならない・・・別々にね」<br />
そう言ってキヌは鴉を拒絶し何処へともなく去っていくのだった。<br />
<br />
<br />
おわり<br />
<br /></dd>
<dt>179 :<a href="mailto:sage"><b>忍道 戒</b></a>:2009/06/07(日) 23:24:38
ID:+vnzzpaUP</dt>
<dd>鴉の物語はこんな感じ。<br />
<br />
これに絡んで、一条・赤目・貞女が生き残る3つのエンディングがあり<br />
一条の場合、勢力一つ潰した辺りで自分は戦乱の世を生き抜く器じゃないと弱音を吐き、<br />
出家しようと考えてるのを鴉に打ち明けてラストは鴉みたいのが戦乱の世を生きるに<br />
相応しいとか言って一人旅立っていく。<br />
赤目の場合、勢力一つ潰した辺りで不治の病を患ってると打ち明けられる。<br />
(そのためか、資金潤沢なのに戦の準備整わないまま無理にウタカタに攻め入ってきてる)<br />
ラストでも全然元気だったけどね。そんで鴉は行方不明。<br />
貞女の場合・・・なんか愚痴聞かされる。これも鴉は行方不明。<br />
も一つ3勢力とも残ってる隠しエンドがあるけどこれはガムランを警戒して一時休戦するも<br />
ガムラン死ぬからまた戦が始まるって終わり方。詳しくはPART31の214あたりにあった。<br />
<br />
あとモス首領の妹とケノビ幹部Bは最後の方で決闘申し込んでくる(ランダム?)<br />
受ければ殺せて残党撤退ってなるけど受けない/申し込まれない場合は<br />
モス妹>生き残ったのは運が良かったんだと前向きに考えて残りの人生を姉妹の供養に捧げる。<br />
ケノビ幹部>鴉が熊に変身したことにビビって故郷に帰る。そこから呪いを掛けてくるらしい。<br />
<br />
以上です。<br />
<br /></dd>
</dl>
<dl>
<dt><a href="http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/16156/1091442098/343">343</a>:<a href="mailto:sage"><b>忍道
戒</b></a>:2011/09/24(土) 10:58:49 ID:???</dt>
<dd>隠しED<br />
ザジがプレーヤーの行動で命運を大きく左右される理由が発覚<br />
<br />
8章までに大名の信頼を全員41以上にすることで発生するED<br />
誰も暗殺しなくてよい<br />
それが和平EDである<br />
<br />
ザジが串刺しにされた後が変わり、三勢力の部下がザジを救助する<br />
<br />
最後にキヌの肩を借りて背を向けたザジを斬り付けなかったため、ザジ、キヌとともに飛鳥再興を匂わせるEDとなる</dd>
</dl>
<dl>
<dd>
ちなみに、続編の忍道2では一条が勝利、貞女は旅に出て失踪、影虎は勢力を失い落ち武者になっている。また、鴉とキヌは出稼ぎをして飛鳥を支えている。</dd>
</dl>
<dl>
<dd>他にも、ケノビは渦虫が頭領となりモス妹は活動再開、タラバは頭領不在状態を維持し任務を続行する。</dd>
</dl>
2024-01-21T14:20:35+09:00
1705814435
-
俺がDarkest Dungeonの世界に転生した件
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/2091.html
<p><strong><span class="escaped">俺がDarkest Dungeonの世界に転生した件</span></strong></p>
<p>part72-277~278</p>
<hr />
<div class="post">
<div class="meta"><span class="number">277</span><span class="name"><b><a href="mailto:sage">俺がDarkest Dungeonの世界に転生した件</a></b></span><span class="date">2019/12/10(火) 22:11:40.52</span><span class="uid">ID:8qSv73Of0</span></div>
<div class="message"><span class="escaped">陰鬱でシビアなダンジョンRPG『ダーケストダンジョン』が<br />
PRGツクールMVとコラボした記念として<br />
RPGツクール開発部が作り<br />
ニコニコ動画のサービスの一つ『RPGアツマール』で公開した<br />
『俺がDarkest Dungeonの世界に転生した件』行きます。<br />
簡素なシナリオなので2レスで。<br />
<br />
現代日本の普通の学生が家に帰ると、古風な感じの封筒が届いていた。<br />
「君にはダーケストダンジョンの世界へ行き、戦ってもらう」<br />
これがダーケストダンジョンの公式なプロモーションだと思い、<br />
こんな凝った手紙を送ってくるなんで気合入ってるなと関心しつつ<br />
今日はもう遅いからと寝る事にした。<br />
<br />
そして目が覚めると、ダーケストダンジョンの世界にいた。<br />
しかもプレイヤーキャラとしてダンジョンに潜る必要があるようだ。<br />
<br />
こう聞くと、ダーケストダンジョンに詳しい人は<br />
HPと精神的HPといえるストレスの両方に気を配る必要があり<br />
一度死んだら二度と復活できず<br />
リセットして死ななかった事にも出来ないこの世界へ来たのは<br />
絶望的な状況だと思うだろうが、<br />
幸い彼は他の世界から来ているせいか事情が異なる。<br />
HPがどれだけ攻撃を受けても絶対に1以下にならず、死なないのだ。<br />
だが、HPが低下すればするほどストレスの増加が加速し、<br />
味方があまりにストレスを受けすぎると冒険失敗として<br />
引き返さなければいけないので完全無敵でもない。<br />
<br />
とりあえず町を回り食料や、<br />
レリック(ダンジョン内にある箱や死体といったイベント)<br />
に対応するための道具を買うといった<br />
本家ダーケストダンジョンの冒険者のような行動をした後、<br />
4人パーティーでダンジョンに潜った。<br />
ちなみに自分以外のメンバーも異世界から来た者たちだ。</span></div>
</div>
<p> </p>
<div class="post">
<div class="meta"><span class="number">278</span><span class="name"><b><a href="mailto:sage">ゲーム好き名無しさん</a></b></span><span class="date">2019/12/10(火)
22:14:53.32</span><span class="uid">ID:8qSv73Of0</span></div>
<div class="message"><span class="escaped">ダンジョンに入ると、敵が襲ってくるだけでなく、<br />
本家ダーケストダンジョンのように、歩くだけでストレスが溜まる。<br />
それでも敵を倒しながら先へ進む異世界から来た冒険者たち。<br />
(ちなみに戦闘システムは本家ダーケストダンジョンと同じ<br />
最大4人の味方と敵が一列の陣形を組み、<br />
自分や敵の場所によってスキルの発動が制限されるという<br />
RPGツクールで作ったというのに中々凝ったシステムだ)<br />
<br />
そしてボスの部屋の前にたどり着くと、<br />
ちょうどよい寝床があるので食料をたっぷり食べて<br />
HPとストレスを回復し、睡眠を取った後にボスに挑む。<br />
<br />
なんとか勝った冒険者達は、一度ボスを倒せば元の世界へ帰れるようだ。<br />
元の世界へ帰る前に何かお土産を持っていってほしいと言われたので<br />
主人公は人数分の『回避の石』を頼み、<br />
それらをみんなに渡しながら言った。<br />
「元の世界へ戻ったら、日常的にそれを持ち歩きながら過ごそう。<br />
そうすれば、この世界で戦ったみんなと再会できる日が来るかも知れない」<br />
そして主人公たちは元の世界へ帰って行った。<br />
<br />
目が覚めると、いつもの現代日本の自分の部屋のベッドの上。<br />
変な夢を見たと思いつつ起き上がると、テーブルの上に回避の石が。<br />
あれは本当の事だったのかと驚きつつ、<br />
カバンに回避の石を付けて登校した。<br />
そして教室に着くと、クラスメイト達も回避の石を持ってるではないか!<br />
一緒に冒険した仲間達はクラスメイトだったのかと驚きつつも<br />
互いに冒険の事を話し合ってると、担任の先生が来たので全員席に着く。<br />
「なんだ、今日はみんな仲良く話しをしてるようだな。<br />
ん、その石はダーケストダンジョンの回避の石のレプリカか?」<br />
「先生もダーケストダンジョンをプレイしてるんですか?」<br />
「ああ、最近ハマってな」<br />
「でしたら、そのうち先生にも招待状が届くかも知れませんね…」<br />
「???」<br />
こうして、普通の学生の奇妙な冒険は無事に終わったのだった。<br />
<br />
以上です。<br />
私はダーケストダンジョンは動画やwikiで多少触れた位ですが、<br />
RPGツクールでダーケストダンジョンのシステムを<br />
手間ひまかけて再現したのは凄いと思います。<br />
ダーケストダンジョンをやってみた方は、<br />
一度やってみてはいかがでしょうか?<br />
ご拝読いただき、ありがとうございました。</span></div>
</div>
2024-01-15T23:31:40+09:00
1705329100
-
涅槃~完全版~
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/1031.html
<p><strong>涅槃~完全版~</strong><br />
>>35-493~499・501・518</p>
<hr size="2" width="100%" />
<p> 493 :<a href="mailto:sage"><strong>涅槃~完全版~</strong></a>:2008/02/03(日)
19:53:09 ID:MUTH0D5j0</p>
<dl class="thread">
<dd>RPGツクール2000でのフリーソフト「涅槃」投下。<br />
物語の内容としては突如狂った空間に迷い込んだ主人公たちが、そこの住人であるサイコを退けながら脱出を目指すゲーム。<br />
クトゥルフ神話に影響を受けているらしく、ところどころにそんな表現が存在する。<br />
一応ここは十八禁お断りだけど、スプラッタ表現で十八禁レベルなので苦手な人は注意。<br />
フリーソフトの割には非常にグロくて鬱なので、駄目な人は本当に駄目だと思う。<br />
ちなみにエンディングひとつで分岐なし、ついでに救いもありません。<br />
<br />
<br />
主要キャラ紹介<br />
▼主人公(私)<br />
サラリーマンらしき見た目の主人公。<br />
名前は変更可能で(仲間は全員変更可能)、デフォ名が「私」。<br />
名前を呼ばれることがあるが、デフォ名だと「私さん」とか呼ばれることになるので変更推奨。<br />
全くの一般人。<br />
<br />
▼女性<br />
物語序盤で救出することになる女性。デフォ名だと「女性」。<br />
主人公と同じくどっかで会社員をやってるらしい。<br />
物語中で主人公に好意を抱く。<br />
<br />
▼若者<br />
不良っぽい若者(高校生)。<br />
物語中盤から協力して戦うことになる。リーゼント。<br />
不良の割には素直で行動力もある、それなりにいいやつ。<br />
<br />
▼その他の住人<br />
主人公たちが迷い込んだ空間に元から住んでた人達。<br />
揃いも揃ってサイコのキチガイ。<br />
主人公たち以外にも様々な人をさらっては殺害していたらしい。<br />
<br />
</dd>
<dt>494 :<a href="mailto:sage"><strong>涅槃~完全版~</strong></a>:2008/02/03(日)
19:55:31 ID:MUTH0D5j0</dt>
<dd>シナリオ<br />
<br />
主人公が目覚めると、見知らぬ部屋の一室に寝ていた。<br />
部屋は殺風景で、本棚と鉄パイプ、そして何故か角に巨大で深そうな穴が開いていた。<br />
自分はなぜこんな所にいるのだろうか?<br />
疑問に思うが、思い出せない主人公はとにかく部屋から脱出することを考える。<br />
<br />
本棚で隠された出口を見つけ、貼り付けられた板を部屋にあった鉄パイプで破壊し部屋から抜け出す。<br />
しかしその先は窓もなくやはり不気味な廊下であった。<br />
とにかく出口と人を探すことにする主人公。<br />
廊下にあるいくつかの扉を開けていくと、そのうちの一部屋で後ろ向きに座った男を見つける。<br />
呼びかけるが、何も反応を示さない彼。<br />
訝しんだ主人公が彼を調べに部屋に入る。そして、驚愕。<br />
<br />
なんとその男には目玉がなく、腹は裂け、内臓が取り出され苦悶の表情で死んでいた。(エグい画像が出ます)<br />
あまりの光景に部屋から逃げ出す主人公。<br />
次の瞬間、開かなかった隣の扉から顔を白塗りにした男がナタを構え飛び出してくる。<br />
殺される、と悟った主人公は最初に目覚めた部屋に逃げ込むが追いつかれ、白塗りの男は部屋に侵入してくる。<br />
だが主人公は手にもつ鉄パイプでその男を返り討ちにし殺害してしまう。<br />
初めて人を殺した感触に嫌悪を覚える主人公、しかし正当防衛だったとして思い直し、とにかく脱出を試みる。<br />
現実から逃げるためと復活しないようにと襲ってきた男は部屋の角にある巨大な穴へ落とすことにした。<br />
<br />
白塗りの男の部屋にあったビデオをヒントに、隠し部屋を発見する。<br />
そこには多くの死体と、まだ生きている女性がベッドに縛り付けられていた。<br />
男の部屋にあった鍵を使って拘束を解くと、女性は感謝して一緒に脱出しようと協力を誓う。<br />
こんな状況でありながら、自分と同じ境遇の人がいたことに少なからぬ救いを覚える主人公だった。<br />
<br />
</dd>
<dt>495 :<a href="mailto:sage"><strong>涅槃~完全版~</strong></a>:2008/02/03(日)
19:56:47 ID:MUTH0D5j0</dt>
<dd>救出した女性とともに新たな道を開き、そこにあった階段を下っていく。<br />
下の階の廊下には食堂と玄関への扉があるが、玄関への扉は鍵がかかっていて入れない。<br />
<br />
食堂に入ると、とたんに強烈な腐敗臭が鼻を突く。<br />
恐怖を感じる二人だったが、とにかく先へすすむことにする。<br />
そして、調理場に入ると…<br />
<br />
そこはまさに地獄であった。人間の血や肉片が飛び散り、凄惨な状況となっていた。<br />
そして奥からコックの姿をした男が現れる。手に血まみれの出刃包丁を握って。<br />
必死で走り、廊下の途中にあった小部屋に逃げ込む二人。<br />
しかしコックは扉を破壊しようと何度も突進してくる。<br />
このまま破られるくらいならと、不意をついて攻撃をしかけようと決める主人公。<br />
そして扉をあけ、不意を突いてコックを攻撃し、これを殺害。<br />
<br />
人を殺してしまったと悲鳴を上げる女性だが、主人公が今は自分が生きることが重要だと落ち着かせる。<br />
そして動かなくなったコックから包丁と鍵を奪い取り、部屋から出る。<br />
入手した鍵で玄関への扉をあけ、そこから外へ出る。<br />
<br />
もしかしたらこれで脱出できるかと期待を寄せた二人だったが、庭には高い壁がそびえていた。<br />
まるでこの建物からの脱出を禁じるかのように…<br />
人の気配も全くなく、正面の門には大きな錠前がかかっていて開きそうにない。<br />
そして庭の中心に奇妙な魔法人と人骨。<br />
そこから「彼ら」は悪魔崇拝者ではないかと推測する主人公。<br />
とにかく脱出するため、気は進まないが裏口から再び建物へ侵入する二人だった。<br />
<br />
</dd>
<dt>496 :<a href="mailto:sage"><strong>涅槃~完全版~</strong></a>:2008/02/03(日)
19:57:42 ID:MUTH0D5j0</dt>
<dd>再び建物の内部へ入る二人。<br />
階段を下り、地下らしき場所の廊下を進んでいく。<br />
<br />
しばらく歩くと二股に道が分かれ、北側の道から何かが聞こえてくる。<br />
耳をすましていると、それは上から吊るされた下半身のない死体が降りてくる音だった。<br />
驚愕していると、北側の道からラバーマスクとゴムパンツ、手にはバタフライナイフという色んな意味でのサイコが襲ってくる。<br />
道を走りぬけ、たまたまそこにあった部屋にまたしても逃げ込む二人。<br />
<br />
以外にもそこには先住者がいた。そこにいた若い男はとにかくあの男を倒そうと呼びかける。<br />
彼の言う通りに三人で一斉に襲撃をかけ、そのラバーマスクは死ぬ。<br />
サイコを殺したことにも特に動じず、逆にその死体に悪態をつく肝の据わった若者。<br />
彼も気が付くとこの部屋にいて、あのラバーマスクのために外に出られない状態だったようだ。<br />
<br />
ラバーマスクの持っていた鍵とナイフを取り、一緒に脱出しようと目的を一致させる。<br />
そして鍵を使い、一階にある開かなかった扉を開ける。するとそこには黒マントにマスクの男が。<br />
(余談ですが上記のラバーマスク戦で、部屋に逃げ込まずに階段で戦おうとするとコイツとラバーマスクに囲まれて殺されます)<br />
彼は巨大なハサミを持っていたが多勢に無勢で、三人の一斉攻撃によりあっさりと倒れる。<br />
<br />
怒って黒マントに襲ってくる真意を聞こうとする若者だが、女性がもう死んでると止める。<br />
人を殺すという特異な状態に慣れてしまった主人公。<br />
しかしその黒マントをよく見てみると、突如記憶が蘇ってくる。<br />
<br />
<br />
主人公の回想の中では、自分と友人が自宅の部屋で座っている。<br />
そうだ、俺はあの時タバコを切らして、買いに外へ出たんだった。<br />
通行人の誰もいない道路で、俺は道を急いだ。すると突然この黒マントに襲われたんだ!<br />
スプレーを使われ気を失う自分。そして黒マントは自分をかついで暗い穴の中を、ハシゴを使って登って…<br />
そうだ、この穴は俺が最初に目覚めた部屋にあった穴だ!<br />
そしてあの時俺は、朦朧とした意識の中で今まで会ったサイコたちに囲まれていたんだ!<br />
くそっ、なんて忌々しい記憶なんだ!<br />
</dd>
<dt>497 :<a href="mailto:sage"><strong>涅槃~完全版~</strong></a>:2008/02/03(日)
19:59:10 ID:MUTH0D5j0</dt>
<dd>記憶を完全に取り戻した主人公。その内容を話し、自分はハシゴで穴から来たんだと結論付ける。<br />
そしてちょうどいいことにこの黒マントの部屋には同じハシゴがある。<br />
それを使って最初の部屋に戻り、脱出しようと決める。<br />
そしてどうしようもなくなれば、山道を迷うのを承知でハシゴを使い外の門から脱出することも考えつつ。<br />
<br />
最初の部屋に戻り、ハシゴを使って穴を下りていく三人。<br />
下は真っ暗で何も見えず、主人公の持つライターで明かりをつけた瞬間。<br />
死んだと思っていた白塗りの男が復活して襲ってきた。<br />
傷ついた彼は苦もなく倒され、今度こそ完全に死んだ。<br />
<br />
しかし彼は穴に落ちた後、ずっと暗闇と孤独の中で待っていたという事実。<br />
もはや彼らには常識的な人間の概念は通用しないのか?<br />
そう考え、気分の悪くなる主人公。<br />
しかしこんなものに構っている暇はないと、無理やりに思考を断ち切る。<br />
<br />
異様に長い地下の一本道を進んでいく三人。あまりに長いので疲労がたまってくる。<br />
特に女性は疲労の色が濃いので、主人公は二人が見張りに立ち一人ずつ休息することを提案する。<br />
最初に女性が休息し、主人公はせっかくだからと若者と自分たちのことを語り合う。<br />
<br />
若者は見た目通りの不良で、しかも留年中の高校生だと言う。<br />
毎日ケンカばかりだったが、主人公がまともに心配してくれたこともあり、ここから脱出したら社会復帰を誓う若者。<br />
すると女性が目覚め、次は若者が休息を取る番となった。<br />
主人公は同じように、女性とも自分のことを語る。<br />
<br />
女性は中小企業の会社員で、人生を退屈に感じていた。<br />
そしてある日、両親から見合い結婚の話を持ちかけられる。<br />
それに対しての答えは語らなかったが、ただ一言「私はずっと良い子だった」とのみ付け加えた。<br />
そのうち若者も目覚め、主人公が休息を取ることとなった。<br />
<br />
若者と女性が何かを語ったのかは分からないが、主人公は今までの人生が退屈だったこと、しかし今は安らぎを感じていること、危険なはずなのに心地よいとすら思っていることを悟った。<br />
そして目覚め、三人は再び長い道を行く。<br />
</dd>
<dt>498 :<a href="mailto:sage"><strong>涅槃~完全版~</strong></a>:2008/02/03(日)
20:00:01 ID:MUTH0D5j0</dt>
<dd>しかしその先は行き止まりだった。<br />
愕然とする三人だが、何もないはずがないと辺りを捜す主人公。<br />
すると手帳が落ちていることに気づく。まるで誰かに拾ってもらうのを待っているかのように。<br />
<br />
手帳は日記のようで、表紙に外部者からの発見を願って最後にメモを残しておくと絶筆のようなことが書いてある。<br />
そこにはこのメモを記した人間は学者か何かで、この地下洞窟は自分たちが掘ったものであること、歴史的発見になるかもしれないと思ったことなどが記されていた。<br />
そして道を進んでいくと奇妙な門があり、そこを進んでいったこと。<br />
その次のページには精神が破壊され、もはや狂ってしまう以外にないと書かれており、もしこのメモを読んでいる人がいればこれ以上は読むべきではないとある。<br />
しかし主人公は好奇心に勝てず、その先のページを読んでしまう。(「はい」以外の選択肢がない)<br />
この行き止まりより北へ数歩進み、東の壁を破壊しろと記されそのメモは終わっていた…<br />
<br />
このメモの内容を疑いながらも、脱出できるかもと道を探っていく。<br />
すると実際にその壁は破壊でき、新たな道が存在した。<br />
その先は奇妙な地層の中にある洞窟で、壁は不思議な緑色で見る者を不安にさせた。<br />
<br />
しばらく進むと二股の道で、主人公はここを北に行けば先ほどのメモにあった門があることを思い出す。<br />
もしかしたらその門が出口か、と思い北側へと進む三人。そして奇妙な門はあった。<br />
若者が自分が先に入って安全を確認すると提案し、二人は了承する。<br />
<br />
そして三分ほど待つと、彼は戻ってきた。その顔に狂気を張り付けて。<br />
突然彼に襲われて気を失う主人公。気が付くと最初に目覚めた部屋にいた。<br />
そして別の部屋から女性の悲鳴が聞こえてくる。その場所へ急ぐ主人公。<br />
<br />
女性が初めに監禁されていた場所へ戻ると、そこには変わり果てた姿の女性と狂った若者がいた。<br />
お前がやったのかと若者に詰め寄る主人公だが、若者は狂った笑い声を上げながら自分を殺せと襲ってくる。<br />
<br />
返り討ちにしてしまう主人公だったが、仲間を殺してしまったと絶望する主人公。<br />
あの門の向こうにこの狂気の答えがあると思ったのに、あったのは破滅そのものだったとは。<br />
するとまだ生きていた女性が主人公を呼ぶ。<br />
主人公は今助けるというが、女性はもう助からないと否定する。<br />
そして主人公に向かって私を殺して欲しいと頼む。<br />
実は女性は主人公に惹かれていて、最期はせめて好きな人の手で…と。<br />
<br />
一旦は断った主人公だが、女性の自分に対する思いと最後の頼みということで彼女を殺してしまう。<br />
最後にまた一人ぼっちになってしまった主人公。<br />
仲間はもういない。彼が殺したから。そして自身も消えていく…<br />
<br />
仲間の死体に囲まれながら笑い出す主人公。<br />
</dd>
<dt>499 :<a href="mailto:sage"><strong>涅槃~完全版~</strong></a>:2008/02/03(日)
20:01:00 ID:MUTH0D5j0</dt>
<dd>ラスト。<br />
精神病院らしき場所の一室で、狂った主人公が医師らしき男にそれまでのことを語る。<br />
医師は主人公の言葉を信じていないようだが、彼が人を殺したことと狂っていることは理解している。<br />
主人公はもはや完全に狂ってしまったようだ。そう、あの住人たちのように…<br />
最後に主人公は医師に対して独り語りする。<br />
↓以下原文<br />
<br />
「世界は間もなく素晴らしく変化することでしょう!!」<br />
「その日が待ちわびしくてたまらない!」<br />
「そう・・・」<br />
<br />
<br />
「涅槃のように・・・」<br />
<br />
<br />
<br />
涅槃2へ続く・・・。</dd>
</dl>
2023-09-23T09:06:25+09:00
1695427585
-
悪魔城ドラキュラシリーズ
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/744.html
----
**年表順
・1094年 レオン・ベルモンド、吸血鬼ヴァルター・ベルンハルトを討伐。ドラキュラ伯爵の発生 ([[Castlevania]])
・1431年 ドラキュラ伯爵降臨
・1450年 ドラキュラ伯爵、ソニア・ベルモンドにより討伐 ([[悪魔城ドラキュラ 漆黒たる前奏曲]])
・1476年 ドラキュラ伯爵、人類虐殺を開始。ラルフ・C・ベルモンドらによって討伐される ([[悪魔城伝説]])
・1479年 ドラキュラ伯爵の元部下である悪魔精錬士ヘクター、ドラキュラ伯爵の復活を阻止 (悪魔城ドラキュラ 闇の呪印)
・1576年 ドラキュラ伯爵最初の復活。クリストファー・ベルモンドにより討伐 ([[ドラキュラ伝説]])
・1591年 クリストファー・ベルモンド、ドラキュラ伯爵の復活を阻止 ([[ドラキュラ伝説II]])
・1691年 ドラキュラ伯爵再び復活。シモン・ベルモンドにより討伐 ([[悪魔城ドラキュラ]])
・1698年 シモン・ベルモンド、ドラキュラ伯爵の破片を集めて自らにかけられた呪いを打ち破る ([[ドラキュラII 呪いの封印]])
・1748年 ドラキュラ伯爵の破片の力により、謎の城が出現。ジュスト・ベルモンドらにより解決 (Castlevania 白夜の協奏曲)
・1792年 闇の神官シャフトの呼びかけによりドラキュラ三度目の復活。リヒター・ベルモンドらが討伐 (悪魔城ドラキュラX 血の輪廻)
・1797年 シャフトの呪いによってリヒターが正気を失う。ドラキュラ伯爵の息子アルカードらにより解決 ([[悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲]])
・19世紀 19世紀初頭にベルモンド家の消息が途絶える。それに代わるドラキュラへの対抗手段を模索する組織がいくつか発足 ([[悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印]])
・1820年 モーリス・ボールドウィンら、ドラキュラ伯爵を封印。この戦いによりネイサン・グレーブズの両親が命を落とす
・1830年 ネイサン・グレーブズら、ドラキュラ伯爵を討伐 (悪魔城ドラキュラ Circle of the moon)
・1844年 ドラキュラ伯爵復活、コーネルにより討伐 ([[悪魔城ドラキュラ黙示録外伝 ~レジェンドオブコーネル~]])
・1844年 ドラキュラの生まれ変わりであるマルス誕生
・1852年 ラインハルト・シュナイダー、キャリー・ヴェルナンデスらによりドラキュラ討伐 ([[悪魔城ドラキュラ黙示録]])
・1897年 ベルモンド家の血を引くキンシー・モリスらによるドラキュラ伯爵討伐 (ブラム・ストーカーの小説「[[吸血鬼ドラキュラ>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%B8%E8%A1%80%E9%AC%BC%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%A9]]」を元にした設定)
・1917年 吸血鬼エリザベート・バートリー、ドラキュラ伯爵復活を目論む。ジョニー・モリスらにより解決 (バンパイアキラー VAMPIRE KILLER)
・1944年 第二次世界大戦による怨念の影響で悪魔城が出現。ジョナサン・モリスらにより解決 ([[悪魔城ドラキュラ ギャラリー オブ ラビリンス]])
・1999年 ユリウス・ベルモンドら、ドラキュラ伯爵を完全に滅亡させることに成功。悪魔城は白馬神社の者の祈祷により日食に封じられる
・2017年 ドラキュラの生まれ変わりである来須蒼真誕生
・2035年 白馬神社に集まっていた人々、日食の中の悪魔城へと呼び寄せられる。来須蒼真らにより解決 ([[Castlevania 暁月の円舞曲]])
・2036年 カルト教団「ウィズ ライト」、新たな魔王を生み出すことを画策。来須蒼真らにより解決 ([[悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架]])
**上記時系列に含まれない外伝作品
・Castlevania -Lords of Shadow- 1047年
・悪魔城ドラキュラ ジャッジメント 「時の狭間」
・悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair 「呪われた本の中」
・悪魔城ドラキュラ Grimoire of Souls 「魔導書」
**パロディタイトル
・[[悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん(ファミリーコンピュータ)]]
・[[悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん(ゲームボーイ)]]
発売順(移植・リメイク作等は省略)
1986年9月26日 [[悪魔城ドラキュラ]]
1987年8月28日 [[ドラキュラII 呪いの封印]]
1989年10月27日 [[ドラキュラ伝説]]
1989年12月22日 [[悪魔城伝説]]
1990年10月19日 [[悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん(ファミリーコンピュータ)]]
1991年7月12日 [[ドラキュラ伝説II]]
1993年1月3日 [[悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん(ゲームボーイ)]]
1993年10月29日 悪魔城ドラキュラX 血の輪廻
1994年3月18日 バンパイアキラー VAMPIRE KILLER
1997年3月20日 [[悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲]]
1997年11月27日 [[悪魔城ドラキュラ 漆黒たる前奏曲]]
1999年3月11日 [[悪魔城ドラキュラ黙示録]]
1999年12月25日 [[悪魔城ドラキュラ黙示録外伝 ~レジェンドオブコーネル~]]
2001年3月21日 悪魔城ドラキュラ Circle of the moon
2002年6月6日 Castlevania 白夜の協奏曲
2003年5月8日 [[Castlevania 暁月の円舞曲]]
2003年11月7日 [[Castlevania]]
2005年8月25日 [[悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架]]
2005年11月10日 悪魔城ドラキュラ 闇の呪印
2006年11月16日 [[悪魔城ドラキュラ ギャラリー オブ ラビリンス]]
2008年10月23日 [[悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印]]
2009年1月15日 悪魔城ドラキュラ ジャッジメント
2010年8月4日 悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair
2010年12月16日 Castlevania -Lords of Shadow-
2021年9月17日 悪魔城ドラキュラ Grimoire of Souls
2023-05-27T11:49:53+09:00
1685155793
-
メニュー
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/2.html
*メニュー
[[TOP>http://www8.atwiki.jp/storyteller/]]
[[現行スレ part74>https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1680124558/]]
[[過去ログ置き場]]
[[連絡用掲示板>https://jbbs.shitaraba.net/game/16156/]]
//[[愚痴スレ>http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/16156/1137835621/]]
//長期間書き込みがないため非表示
**タイトル別一覧
[[あ行]]
[[か行]]
[[さ行]]
[[た行]]
[[な行]]
[[は行]]
[[ま行]]
[[や行]]
[[ら行]]
[[わ行]]
//[[その他]]
[[シリーズ別一覧]]
**その他
[[未解決一覧]]
[[未解決迷宮入り]]
[[スレ天麩羅]](テンプレ)
[[Wiki天麩羅]](テンプレ)
#search()
2023-05-24T19:16:44+09:00
1684923404
-
アーカムナイトのストーリー
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/2139.html
※誤訳は修正して違うセリフにしてます。また、演出は一週目のものです
*プロローグ
バーナーの炎が点火し、青くなる。
ジョーカーの死体が映り、笑顔のままみるみる焼けていく。
(二週目では目覚めて笑いながら叫ぶ)
市警本部長、ジム・ゴードンが呟く。
***「これが事の顛末だ。こうしてバットマンは死んだんだ」
死亡したジョーカーを火葬した後、ゴッサム市警はジョーカーの跡目を巡る新たな争いに備えていたが、後継者をかけた争いの代わりに、ゴッサムで戦争が起きようとしていた。
アサイラムで姿を消した筈のスケアクロウが、ゴッサム本土のMIAGNIアイランドにあるダイナーに毒ガスをばら撒いたのだ。
そのガスを吸った人は幻覚に襲われ、視界に映る全てが自分の恐れる光景に見えてしまう。
人々はその場で恐怖に駆られて暴れ始め、それが凄惨な現場としてゴッサムでニュース放映された。
*序盤
***「ゴッサムよ、これが唯一の警告だ」
テレビがジャックされ、スケアクロウがゴッサムに警告を発する。ダイナーで起きた事はデモンストレーションであり、明日にはゴッサム全域で同じ事が起こると分かると市民は大混乱に陥った。
警察の管理の元、ゴッサム本土から市民達は次々と避難していく。
街に人がほとんどいなくなり、残る者は街の混乱ぶりを喜ぶ無法者達、そして街を護ろうとする者達の二つに別れた。
たった一日に街は悪党の天下となり、ゴッサム市警署を囲む夜空にいつもの蝙蝠のシグナルが上がる。
そこに降り立つバットマンを迎えるゴードン。
事態の経緯を確認し合う二人。
バットマンはゴードンの視界から姿を消すと、犯罪者達に襲われている警官を助けに向かう。
犯罪者達を薙ぎ倒し、警官を助け出したバットマンに武装車が襲い掛かる。
バットモービルを呼び出し、対処したバットマンは、その場で兵士の拷問を開始する。
***「この情報が嘘なら、もう片方の腕もへし折ってやる」
操縦者から聞き出した情報を元に辿り着いた建物では、アサイラムで打ち倒したポイズンアイビーがスケアクロウの部下に囚われていた。
彼らを制圧し、アイビーを救出したバットマンは襲いかかる戦車を破壊した後、彼女を市警に送り、監禁する。
友人ルーシャスにバットモービルのスピード機能を起動して貰った後、ゴードンの娘でありバットマンの協力者であるバーバラとクロックタワーで合流し、スケアクロウのガスを分析する。
そしてスケアクロウの居場所を突き止める為に必要な地点に向かうと警官がスケアクロウの兵士に囚われていた。
武装しており、大人数で固まっていた兵士を相手取るのは危険と判断したバットマンはルーシャスに頼み、新たな戦闘スーツを送ってもらう。
機能が向上したバットスーツで敵を一瞬で無力化したバットマンは、そこでスケアクロウの居場所を突き止めた。
その場所はエースケミカルという化学工場で、バットマンはそこへ向かい、ジムと合流する。
***「老兵が。これで最期だ」
しかしそこに謎の戦闘ヘリが現れ、エースケミカルに入る為の橋を破壊される。そして大量の戦車に迎撃され、一旦退避するバットマン一行。
締め出されたバットマンはエースケミカルに上から侵入し、そこで大量の兵士を目撃する。
バーバラの通信からその司令官の名前がアーカムナイトだとわかったバットマン。
アーカムナイトは先程の戦闘ヘリの操縦者でもあった。
エースケミカル内に点在する兵士達を倒しながらバットモービルを強引にエースケミカル内に投入したバットマンは、囚われた作業員を救出する過程でアーカムナイト本人と対面するが、同時に兵士に包囲されてしまう。
***「お前の事はなんでもお見通しだ。」
何故かバットマンの秘密を知る口振りのアーカムナイト。
隙を見てバットモービルで砲撃し、バットマンはアーカムナイトを退ける。
二人目の作業員を救出すると、アーカムナイトに遠隔操作された戦闘ヘリが襲いかかってきた。
ヘリを破壊後、作業員をエースケミカルから脱出させ、バットマンはエースケミカル地下に侵入する。
***「諸君、今夜ゴッサムは恐怖の金字塔になるのだ。」
そこにはスケアクロウの指示を受けて化学薬品を運ぶ兵士達の姿があった。彼はエースケミカルでガスを爆発させ、ゴッサムをそのガスで包もうと策していたらしい。
兵士達を始末したバットマンはスケアクロウを捕らえるが、彼の口から自分を解放しなければバーバラが死ぬと脅される。
直ぐにバーバラと連絡をとるバットマンだが、通信が途絶えてしまう。
その隙にスケアクロウに逃げられ、バットマンは制御室に閉じ込められる。
執事アルフレッドにその場から逃げろと通信で言われながらもその場に留まってガス中和剤を作り、バットマンは爆発半径を抑えようとする。
だが作り終えた中和剤を運ぶ過程で、バットマンの元に死んだ筈のジョーカーが現れ、彼に銃口を向ける。
***「寂しかったか?」
時を遡り、アーカムシティの騒動の後、バットマンは隠れ家の一つであるBREAK アイランドのPanessa スタジオにジムを招待していた。
ジムはそこでバットマンに隔離されたゴッサムのとある格闘家、歌手、会社役員、校長の四人と対面する。
バットマン曰く、彼らは病院の手違いでジョーカーの血を輸血された結果、元来の性格にジョーカーの暴力性、執着心、愉快犯的人格が作用し、ジョーカーと化してしまったらしい。
しかしその内の一人である校長ヘンリーだけは異変が見受けられない。
バットマンは彼が治療の鍵だと判断し、強制的に拘束していたのだ。
しかしジムは隔離監房が五人分ある事に気づいた。
五人目は誰なのか問うジム。
五人目の隔離監房に備え付けられたガラスに、バットマンの姿が反射する。それを眺めながらバットマンはその問いかけに答える。
***「彼はもうすぐここへ入る」
*中盤
***「聞こえるか?ブルース?」
時は現在、バットマンはジョーカーに囁かれながら途切れた意識を戻した。以前からバットマンの頭の中に住み着いてジョーカーの精神が、毒ガスを吸った事で幻覚に反映されたのだ。
その後、エースケミカルからなんとか脱出したバットマン。
バーバラが攫われた事をジムに告げ、クロックタワーを起動。この騒動の中でバーバラに協力させていた事を知ったジムは激怒し、バットマンとの連絡手段を放棄し、ジムは単独で行動を開始する。
バットマンもクロックタワーでオラクルを攫った人物はアーカムナイトだと突き止め、監視カメラを手がかりにアーカムナイトの車のタイヤ痕を再現し、それを頼りに追跡を開始する。
オラクルがデータを隠した事を知ったバットマンはルーシャスにそれを分析させると、信号を追って軍隊に占拠された地下にたどり着く。
しかしアーカムナイトはそれを予測しており、待ち構えていた。そのまま不意打ちを受けたバットマン。
アーカムナイトはバットマンの胸にある蝙蝠のマークが最も装甲の厚い部位だと知っていた為、弱点の脇部分に銃弾を撃ち込み、致命的なダメージを与える。
そして兵士達にバットマンを襲うように指示し、自分は去っていく。
兵士を撃退した後、バットモービルでアーカムナイトの声信号が発信されている戦車を追っていくが、車の中には変声器を使ってアーカムナイトに擬声した兵士しか居なかった。
激怒したバットマンは、その場で兵士をバットモービルの下敷きにしながら拷問を開始する。
兵士は口を割り、アーカムナイトがオズワルド(ペンギン)に会いに行ったと知る。
***「全身の骨を折ってやる」
その場所に辿り着いたバットマンはペンギンに襲いかかるが、後ろからペンギンの部下に取り押さえられ、ペンギンに逃げられてしまう。そこにバットマンの元助手、ナイトウィングが助けに来る。
その場にいる全員を叩きのめした後、バットマンはペンギンから聞き出した情報を元に、遥か上空のスタッグ飛行船に向かう。
そこではスタッグがアーカムナイトの部下に襲われ、殺される寸前だった。
バットマンはスタッグを救出するが、そこに再びジョーカーが現れる。
***「俺もお前も、オラクルがもう死んでるって勘づいちゃってるよなぁ?」
先程無力化した兵士達も立ち上がり、全員がジョーカーの姿になっていく。
彼らに取り囲まれながら必死に踠き、幻覚を振り払うバットマン。
その隙にスタッグは連れ去られていたが、再び助けようとするうちにスタッグがスケアクロウに手を貸していた事を知る。
保身に走り、裏切ったスタッグを牢に入れ、毒ガスを浴びせようとしていたスケアクロウの部下を倒したバットマンだが、スタッグを牢から出さずに先に進む。
そこにはジョーカーと二人のスケアクロウがいた。
どちらが本物かわからないバットマンをからかうジョーカー。
偽物の身体に触れた瞬間、バットマンは毒ガスを浴びせられる。
その場で苦しみ始めるバットマン。スケアクロウは喋りかける。
***「民衆はいずれ気付く。救世主などいない。バットマンはもうすぐいなくなるんだ。」
急に目を見開くバットマン。スケアクロウに掴みかかりながら返答する。
***「・・・・・あるいはもう居ないかもな」
毒ガスせいで彼の内側にいたジョーカーが顕現してしまう。
その場にいる全員を残虐に叩きのめしていくバットマン。
最後にスケアクロウを追い詰めたバットマンにジョーカーが囁く。
***「どうした?やれよ」
***「こいつはお前の両親を殺したゴロツキと同じだ。さあ引き金を引け」
バットマンは目を瞑り、両親の死因である銃を手に取り、引き金を引く。
自分のした行動に気づいたバットマンはその場に崩れ落ちる。
だがスケアクロウは幻覚を利用してバットマンから逃れていた。
バットマンの暴力性に違和感を覚えながらスケアクロウはその場を去る。
バットマンはアルフレッドの連絡でオラクルの居場所が公開された事を知る。
しかしその場に助けに来たバットマンに怯え始めたオラクルは、拳銃で自殺してしまう。
失意の内に沈むバットマンだが、スケアクロウの計画を止める為にアイビーの手を借りる事を決める。
だがその前後に、バットマンの基地にジョーカーの恋人、ハーレイ・クインが侵入していた事に気づき、基地に戻る。
しかし時既に遅く、隔離していたジョーカー病感染者が解放されてしまう。
その場で持ち堪えていた自分の助手、ロビンに加勢した後、バットマンは三人のジョーカーを再び拘束するためにヘンリーの協力を借りながらロビンと共に三人の元へ向かう。
役員のジョーカー(クリスティーナ)を捕まえたバットマン。残る二人を捕まえようとする道中、拘束されている怪我人を発見する。
助けたその人は、過去に自分の助手をしていた二台目ロビン(ジェイソン・トッド)だった。
***「ジェイソン?お前は死んだ筈だ」
ジョーカーに殺された筈のジェイソンが生きている事に困惑するバットマン。
彼の元にジョーカーが現れる。
ジェイソンを唆し始めるジョーカー。
バットマンが新しい助手を連れている事をジェイソンに告げ、自分とタッグになろうと言いよる。
断るジェイソンを尻目にジョーカーは鉄アレイを手に持つと、ジェイソンに語りかける。
***「心を鬼にしなきゃならない時もあるんだぜ?」
闇に消える二人。幻覚が消えたバットマンは、二人目のジョーカーを捕まえる事に成功する。
しかし三人目を捕まえようとした矢先、また幻覚が始まる。
ジェイソンを中心に周りが暗くなる。闇からジョーカーが現れる。まだバットマンの事を信じているジェイソン。
ジョーカーはジェイソンを飼い犬に喩え、彼に焼き印を刻み込もうとする
***「お前はずっと俺のものだ。」
悲鳴があがり、辺りが明るくなる。幻覚が消え、三人目も捕まえたバットマン。
隔離棟に戻ってくる途中にハーレイも捕まえ、ハーレイとその手下、そして感染者達を阻止する事に成功した。
だが、隔離棟に戻ってくると、他の感染者が殺されていた。
バットマンは唯一協力的だった感染者、ヘンリーがハーレイを手引きした黒幕だと悟った。
***「進化論がわかるか?バットマン?」
***「アメーバですら進化する。最期の勉強だ。」
ヘンリーが銃をバットマンに向け、殺そうとした瞬間、バットマンから再び暴力性が漏れ始める。
ヘンリーはバットマンこそより良いジョーカーだと気付き、銃を自分に向け直し、自ら命を絶ってしまった。
自分が最後のジョーカー感染者だと現助手・ロビン(ティム)にバレてしまったバットマン。
***「君が最後の"ジョーカー"だ。最後の監房には君が入るんだ。」
バットマンは監房の中に入る。
ロビンはバットマンを残し、戦いに出る。
するとそこに再びジョーカーが現れ、バットマンに話しかける。
***「そうそう。ジェイソンについて、最期の話がまだだったよなぁ?」
辺りが暗くなり、ジェイソンとジョーカーが現れる。
カメラを手にジェイソンを撮影するジョーカー。
***「誰が憎い?」
***「・・・・・バットマンだ」
それを聞いたジョーカーはバットマンを嘲りながら、ジェイソンにバットマンの正体を尋ねる。
しかしバットマンの正体をジェイソンが答える前に撃ち殺してしまう。
幻覚が消える。
まだロビンはその場に居り、自分は収監されていなかった。
ジョーカー感染者達との戦闘で"助手(ロビン)が死ぬ"事を一層危惧し始めたバットマン。
彼はロビンの死を恐れ、バットマンが収監される筈だった部屋にロビンを監禁して基地に残したまま一人で外に出て行ってしまう。
その後、アイビーの手を借りる事に成功したバットマンだが、スケアクロウの計画、"クラウドバースト"が発動し、ゴッサムシティ郊内が毒ガスの雲で満たされ、バットモービルも故障してしまう。
***「恐怖の街、ゴッサムへようこそ」
バットマンは故障したバットモービルを直すため、飛行船に戻り、スタッグを脅してバッテリーを奪う。
腹を空かせた猿達の近くにスタッグを閉じ込めたバットマンは、飛行船を後にする。
毒ガスだらけの雲に飛び込むと、毒ガスを吸った犯罪者たちが殺し合っていた。バットマンは苦しみながらバットモービルを修復するが、気づくと辺りのチンピラが全員ジョーカーになっていたのだった。
ジョーカーを轢きながらそのままアイビーの指示に従い、地下深くの巨大樹を呼び覚ましたバットマンは、襲いかかるアーカムナイトの軍隊を返り討ちにする。
だがアーカムナイトの仮面が取れるとそこにはジョーカーがいた。
笑い転げるジョーカー。
いつの間にか再び幻視していた事にバットマンは気づく。
その場を離れ、アイビーの元に向かう。
***「自然は常に勝つの」
毒ガスを吸い過ぎたアイビーは身体を花粉に変化させ、自然に還っていく。
ゴッサム市警に帰還し、ゴードンの居場所がわかったバットマンは、ジム・ゴードンがアーカムナイトの基地を突き止めた事を知り、加勢しにいく。だがアーカムナイトにそれすら予想されていた。ジムを助けようとしたバットマンの背後から銃口を向けるアーカムナイト。
***「本当に俺がわからないのか?ブルース」
マスクをとった彼は二代目のバットマンの助手であったロビン、ジェイソン・トッドその人だった。
ジョーカーに激しい拷問を受け、顔面が変形してしまっていたジェイソンだが、バットマンはすぐに彼だと気付き、死んだと思っていたと告げる。
それを聞き激昂したアーカムナイト(ジェイソン)。
彼はバットマンに見殺しにされ、捨てられたと感じていた。
さらにはバットマンが新しい助手を見つけたと知り、怒りに駆られたアーカムナイトはバットマンへの復讐に手を借りるため、スケアクロウに協力していたのだった。
バットマンはアーカムナイトと戦闘を開始し、追い詰めるが、アーカムナイトの仮面が壊れ、変形したジェイソンの顔、そして刻まれたジョーカーの焼印を再び目に入れると、振り上げた拳を止めてしまう。
***「また一緒にやり直せる」
それを聞いたアーカムナイトは銃を下ろし、その場を去る。
スケアクロウを止める為に、そのままジムと一緒にスケアクロウの元に向かうが、そこに死んだはずのオラクルがスケアクロウの部下に連行されて現れる。
バットマンは、オラクルの死すらガスによる影響で幻視していたのだ。
とうとうオラクルの救出に成功したバットマンだが、代わりにジムが連れ去られてしまう。
オラクルを市警に送り届けたバットマンは、スケアクロウの部下がクロックタワーで自身の情報を探している事を知り、叩きのめしに行く。
その後帰還すると、ゴッサム市警がスケアクロウの軍隊に取り囲まれ、襲撃されてしまう。
***「ゴッサム市警の諸君。自分が助かると考えぬ事だ」
*終盤
***「ここの連中はお前を頼り、信じてた」
***「お前が法を破っても気づかないフリをしてくれていた」
***「なのにお前は今、その全員を見殺しにしようとしている」
自分の迂闊な行動の数々をジョーカーに揶揄されながらゴッサム市警の外に出るバットマン。
その後完全封鎖した市警の電気を復旧し、バットモービルで戦車隊を蹴散らし、屋上から再び侵入しようとしていた残党も鎮圧する。
だがこの襲撃はバットマンを釣る陽動だった。
スケアクロウはその隙にバットマンの基地、Panessaに侵入し、監禁していたロビンを連れ去る。
ゴードンとロビンの二人を人質にしたスケアクロウにバットマンは従う他なく、装備を放棄させられ、トラックで連行される。
その途中、何かがトラックに衝突し、トラックはバットマンを乗せたまま横転する。
脱出したバットマンは現在地がかつて両親が殺された場所であると知る。
両親の死体を幻視するバットマンの元にジョーカーが姿を見せる。
***「大層幸せな両親だったが、その子供は哀れなものだな。」
***「悲劇のブルース坊やはとうとう立ち直れなかった。だがそんな事はもう後悔しても無駄だよな。」
***「さあ両親に会いに行け。後は俺に任せろ。ここから先は俺がやる。」
バットマンは大量に現れたジョーカーに襲いかかる。
残酷な方法で次々にジョーカーを無力化するバットマン。そしてとうとうジョーカーの首をへし折ってしまう。
その場に座り込むバットマン。
そこはトラックの中だった。
倒れていたジョーカーが起き上がり、バットマンに話しかける。
***「とうとうやっちまったな。」
***「最後の最後に、お前はキレちまった」
***「もうお前は殺人鬼さ」
***「後はスケアクロウがお前の中にいる俺を解放してくれる」
アーカムアサイラムにトラックが到着し、バットマンはテレビ中継に晒されながらマスクを脱がされる。
ゴッサム中にバットマンの正体が露見してしまった。
スケアクロウは毒ガスをバットマンに注入する。
そしてバットマンの意識が遠退き、ジョーカーの意識が浮上していく。
彼が目覚めるとペンギン、トゥーフェイス、リドラー、キラークロック、そして彼らの手下が自身を見つめ、殺し方を話し合っていた。
それに気づいたバットマン(ジョーカー)は彼らに呼びかける。
***「皆さん方!待っておりました!皆さまを探し出すのに苦労いたしました!!」
そして彼はその場で彼らを虐殺し始める。
虐殺を制止しようと呼び掛けるアルフレッドに、自分がもはやバットマンではない事を告げるバットマン(ジョーカー)。
そんな光景を思い浮かべながら楽しそうに笑っているジョーカーにスケアクロウが話しかける。
***「俺の行い全てがバットマンへの復讐だ。」
***「素敵だねぇ」
スケアクロウは賛同するバットマン(ジョーカー)に困惑する。
***「わからないのか?お前の最期なのだよ」
***「俺の返事は変わらんよ」
笑い始めるバットマン(ジョーカー)にスケアクロウは更なる毒を注入する。
するとジョーカーの視界が暗くなり始める。
***「バットマン?お前か?」
明かりがつくと、目の前に死体の自分を抱き上げたバットマンの絵画があった。
視線を移せば、そこは自分が火葬された場所で、自身が焼却機の中に移されていく。
暗闇の中、道を進んでいくと、自分の石像から首が転げおちた。
***「ああそうかい、俺は死んだって事か?」
バットマンの仕業だと気づいたジョーカーは、意に介さない様子で進んでいく。
突然バットマンの石像が現れ、趣味の悪いジョークだと笑いながら像を破壊する。
さらに進むと女性の泣き声が聞こえてくる。
その場にたどり着くと、そこには泣きながら一人で自分の葬式を開いている自分の恋人、ハーレイがいた。
***「これのどこが葬式なんだ?!誰も居ないじゃないか?!」
自分の葬式に誰も参加していない事に憤慨しながら道を進むと、ラジオが流れてきた。
そのラジオではジョーカーの死が触れられていた。
しかし途中から話者達が別の話題に関心を移し始めていく。
誰も自身を忘れるわけないと言いながら出口を探すジョーカーだが、来た道が無くなっている。
そして新しい道の先には雷鳴が響き、バットマンの石像が立っていた。
それを破壊するジョーカーだが、視線を外すと、バットマンの石像が増えていた。
再び石像を破壊するジョーカー。
しかし自分の見えない視界の端で次々とバットマンの石像が現れていく。
そして1体の像がジョーカーに襲いかかり、一瞬の内に姿を消してしまう。
自分が怖がる物などないと笑うジョーカーは道を進み、出口に辿り着くが、バットマンがそこに現れてジョーカーに話しかける。
***「お前は灰になる事が怖いのだ」
***「お前は忘れ去られる事が怖いのだ」
***「だがすぐにそうなる」
***「私が手を下す」
バットマンはゆっくりと近づいていき、首を掴んで持ち上げる。
***「私は"復讐"」
***「私は"闇夜"」
***「私は"バットマン"」
***「お別れだ、"ジョーカー"」
ジョーカーを心の独房に幽閉したバットマン。
ジョーカーの精神汚染を完璧に克服したバットマンは、自分は何も恐れないとスケアクロウに告げる。
そこにアーカムナイトが現れ、スケアクロウの銃を弾き、バットマンを解放する。
バットマンに襲いかかるスケアクロウだが、バットマンに取り押さえされ、毒を注入される。
***「どうした?怖いのか?」
突如、大量のコウモリを幻視し、怯え始めるスケアクロウ。
スケアクロウは取り乱しながらバットマンの居た場所に視線を戻す。
そこには自分を見つめているコウモリの怪物がいた。
*エピローグ
事態は収束したが、バットマンの正体が全世界に知られてしまった。
バットマンは身内を守るため、"ナイトフォール"作戦を開始する。
自分の屋敷に戻ると、大量の記者とレポーターがバットマンを待ち構えていた。
屋敷に消えるバットマン。
その直後、屋敷が爆発し、炎に包まれる。
屋敷が崩れさると、再びゴードンが告げる。
***「これが事の顛末だ。こうしてバットマンは死んだんだ」
*真エンド
バットマンを殺した犯人をジム・ゴードン達は探し出そうとしたが、結局見つからなかった。
バットマンが居なくなった街で、悪党が再び跋扈しつつあった。
昼のゴッサムの裏通りで、かつてのバットマンと同じように強盗に襲われる少年とその両親がいた。
強盗に襲われてしまう三人だが、強盗の内の一人が屋根にいる何かに気づく。
それは次第にコウモリの怪物に変貌していき、強盗に襲い掛かった。
誰かの悲鳴があがり、暗転する。
2022-11-26T17:55:45+09:00
1669452945
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新・光神話パルテナの鏡
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/2170.html
<p>
1986年、ファイリーコンピューター用ソフト「光神話パルテナの鏡」が発売された。闇の女神・メデューサに囚われた光の女神・パルテナを助けるべく、パルテナ軍親衛隊長の天使・ピットがメデューサ討伐を目指すまでの物語を描いた横スクロール型アクションシューティングゲームである。そして無事パルテナを救い出し、物語は終幕を迎えた。</p>
<p>それから25年の時を得て、2012年に続編「新・光神話パルテナの鏡」が発売される。</p>
<p>1章 パルテナ再臨</p>
<p>
時が経ち成長したピット。ある日、かつて倒したはずのメデューサが復活し、人間たちに危害を加えようと地上界を襲撃する。それを食い止めるべくピットは人間たちの住む街に放たれた魔獣・ツインベロスを倒すべく天空界を出発する。なお、ピットは天使でありながら空を飛ぶことができないが、パルテナの持つ「飛翔の奇跡」の力を使って短い時間だけ空を飛ぶことができる。そのためこのゲームは、空を飛びながら敵を倒すシューティングの空中戦パートと、地上に舞い降りて敵を倒す3Dアクションシューティングの地上戦パートに分かれている。地上で暴れるツインベロスを倒し、1章は終結する。</p>
<p>2章 魔王とマグナ</p>
<p> </p>
<p>書き込み途中</p>
2022-11-09T18:28:25+09:00
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ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド1
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/207.html
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■オープニング
[テロップ]
1998.12.18
※電話がかかってくる
[ソフィー]
助けて…このままでは皆が…
"Help! Everyone is getting kill…"
[キュリアン]
人間どもよ覚悟しろ!!ハーッハッハ!
"You'll shout or die! Hahhahhahhahhahha!!!"
――――――――――――――――――――――――――――――――
【The First Chapter 惨劇 -Tragedy-】
[テロップ]
MISSION:
Dr.キュリアン邸で研究者が多数捕らえられたとの情報が入った
直ちに急行せよ!
1998/12/18 Commander
■最初に出会う研究員
現場に到着した二人だが、救出が間に合わずに殺されてしまう
その周囲には他の研究員達の遺体が…
[研究員]
仲間が…早く…助け…
"Others are still inside...Save them"
二人の研究員が同時に襲われている場面に遭遇
左側の研究員を救出するとこの先に仲間が多数いる事を告げられる
[研究員]
この先に仲間が…早く助けてくれ!
"They're inside. Help them!"
■ソフィ発見
※ローガンの場合
[ローガン]
ソフィ!Sophie!
[ソフィー]
ローガン来てくれたのね
"Rogan,It's you!"
※Gの場合
[G]
早く逃げるんだ
"Run! Run!!"
[ソフィー]
ありがとう
"Thank you"
■ソフィー攫われる
※ローガンの場合
[ハングドマン]
ヒッヒッヒッ…ダレモイキテハカエサヌ…
"Hehehe...Nobody leaves here alive"
[ローガン]
ソフィ!!
※Gの場合
[G]
貴様!
"Wait!"
(ソフィーがハングドマンに捕まる)
[ハングドマン]
ヒッヒッヒッ…ダレモイキテハカエサヌ…
"Hehehe...Nobody leaves here alive"
[G]
叩き潰してやる!
"We'll get you for this!"
■橋で襲われてる研究員を救出し、正面玄関の前に着く(2人プレイ時のみ)
[ローガン]
突入するぞ!
"Let's go in!"
[G]
もとより生きて帰るつもりはない!
"Sure. why not?"
■橋の研究員の救出に失敗。研究員が投げ落とされてしまう。
先ほど投げ落とされた研究員の遺体を見つける
[ローガン・G]
なんてことだ…
"This is terrible!!"
やむなく下水道を進む二人。そこで襲われている研究員を発見
無事助けると付近の部屋から館内部へ侵入できる事を教えられる。
[研究員]
向こうの部屋から上に行けるぞ
"You can go up stairs from that room"
■チャプター終盤。救出した研究員からボスクリーチャーのデータが記録された手帳を受け取る
[研究員]
助かったわ これを何かの役にたててください
"Thank you!! Take this."
■チャリオット戦前。先へ進んでいるとソフィーの声が
[ローガン・G]
あの声は…
"That voice!!"
――――――――――――――――――――――――――――――――
■CHARIOT Type27(チャリオット)戦
※ローガン編
[ローガン]
ソフィ!大丈夫か?
"Sophie! Are you ok?"
[ソフィー]
怖かったわ
"I was so scared..."
※G編
[G]
無事だったのか
"Are you OK?"
[ソフィー]
ありがとう
"Thank you"
(ボス出現。ソフィー殴られる)
■1ボス戦後
※ローガンの場合
[ローガン]
ソフィ!
"Sophie!"
[ソフィー]
Drキュリアンを止めて。そうしないと大変な事に…
"...you must stop Curien,or something terrible will happen..."
※Gの場合
[ソフィー]
Drキュリアンを止めて。そうしないと大変な事に…
"...you must stop Curien,or something terrible will happen..."
■ソフィ死亡後
※ローガンの場合
[ローガン]
ソフィ!
"Sophie!"
※Gの場合
[G]
安心しろ。叩き潰してやる
"Don't worry. He'll pay for this."
――――――――――――――――――――――――――――――――
【The Second Chapter復讐-Revenge-】
■チャプター終盤での分岐。エレベーターのスイッチを撃たずに放置する
通路がない事を不思議に思う二人。やむなく下へ降りる
[ローガン・G]
!?
[ローガン・G]
行き止まりなのか?
"It's a dead end!"
■ハングドマン戦前の研究員
救出成功すると上に仲間がいる事を告げる
[研究員]
この上に仲間が!
"They're still up stairs."
――――――――――――――――――――――――――――――――
■HANGEDMAN Type041(ハングドマン)戦
研究員を掴み空を飛んでいるハングドマンの姿が
[ハングドマン]
キッキッキッ、コノサキニイケルトオモウナヨ…
"This is as far as you go!"
オマエ(ラ)モコウシテヤロウ
"I'll finish you here!"
(そういうと、ハングドマンは研究員を中庭へ落とす。
悲鳴を上げながら落ちていく研究員。)
■ボス戦後
※ローガン編
[ローガン]
Dr.キュリアン!貴様の思い通りにはさせん!
"We won't let you have it your way. Curien!"
※G編
[G]
覚悟しろ。Dr.キュリアン
“Better be ready, Curien!”
――――――――――――――――――――――――――――――――
【The ThirdChapter真実-Truth-】
■チャプター序盤
研究施設を進む二人だが、扉にロックがかかっていて先へ進めない
[ローガン・G]
ロックしてある このままでは通れないな
"Ah! it's locked."
隣の部屋を探索すると開錠用のカードを発見する
[ローガン・G]
セキュリティカードだ
"This must be the Security card."
■チャプター中盤。最後の研究員
救出成功ルート
[研究員]
このカードを使ってくれ
"Use this."
救出失敗ルート。ゾンビの攻撃で狭い通路から奥の部屋へ落とされてしまう。
[ローガン・G]
すでに遅かったか…
"It's too late."
研究員が落とした開錠用カードを拾う
[ローガン・G]
セキュリティカードだ
"This must be the Security card."
――――――――――――――――――――――――――――――――
■HERMIT Type6803(ハーミット)戦
研究施設の真ん中にキュリアンの姿が
[ローガン・G]
Dr.キュリアン!
"Curien!!"
[キュリアン]
よくここまで来れたな。まずはほめてやろう。
"I must compliment you. I didn't think you could make it this far."
だがそれもここで終わりだ!
"However, this is it!"
せいぜい健闘を祈るとしようクックッ
"Let's see how good you really are!"
(そう言うと、キュリアンはエレベーターで下へ降りていった。)
[ローガン](2人プレイ時のみ)
追うぞ!
"After him!"
突如、上からHermitが。
■ボス戦後
※ローガン編
[ローガン]
Dr.キュリアン!貴様だけは必ず倒す!
I"ll get you!Curien!”
※G編
[G]
貴様の健闘も祈ることにしよう。Dr.キュリアン
“Ok Curien, now it's your turn!”
――――――――――――――――――――――――――――――――
【TheFinalChapter終焉-The House of the Dead-】
■MAGICIAN Type0(マジシャン)戦
[ローガン・G]
とうとう追いつめたぞDr.キュリアン!
"There is no way out,Curien."
[キュリアン]
ここまで来るとは思ってもみなかった。
"i must admit."
君(ら)のしつこさに敬意を払いたいくらいだ。
"I really respect your consistancy."
だがこれですべて終わりだ!おのれの無力さを知るがいい。
"But you will never."
行け!私の芸術品よ!
"Even defeat me! Say hello to my masterpiece!"
(中央の機械が動き、Magicianが動き出す。)
[マジシャン]
オマエハダレダ?ワタシハダレノメイレイモキカヌ…
"Who are you...Nobody gives me instruction"
タダハカイスルノミ
"I will destroy everything"
(火球がDr.キュリアンに命中)
[Dr.キュリアン]
どういう事だ…なぜ私の命令をきかぬ…
“What happened?why dont't you follow my instructions?”
■マジシャン敗北時
[マジシャン]
イツノヒカ…カナラズフッカツ…
“you haven't seen anything yet... Woooo!”
(マジシャン爆発)
■マジシャン撃破後
※ローガン編
[ローガン]
これで全て終わった。オレにはもう失うものは何もない。
"Everything is over. I have nothing more to lose."
だが悲しんでる暇は無い
"However,I must go on."
(ローガン歩き出す)
[ローガン]
さらばだDr.キュリアン …そしてソフィー
“Goodbye Curien… farewell Sophie.”
※G編
[G]
任務完了。さて次の任務に取り掛かるとするか
"Mission accomplished, now I have to go next mission..."
(G歩き出す)
[G]
…さらばだDr.キュリアン
"Goodbye,Curien"
※ローガン&G
[ローガン]
これで全て終わったな
"I guess everything's over."
[G]
ああ
"I guess so."
[G]
行くぞローガン
"Shall we go now?"
(歩き出す二人。少ししてローガンが足を止める)
[ローガン]
さらばだDr.キュリアン… そしてソフィー
“Goodbye Curien… farewell Sophie.”
――――――――――――――――――――――――――――――――
■グッドED
(ソフィが館の玄関から走って出て来る)
[ソフィ]
ありがとう(※字幕なし)
"Thank you!"
(END画面)
――――――――――――――――――――――――――――――――
■バッドED
(ゾンビ化したソフィが玄関から出てくる)
(プレイしてる側の銃声が聞こえて終了。)
――――――――――――――――――――――――――――――――
■ノーマルED
(普通に車で帰って去って行く)
――――――――――――――――――――――――――――――――
2022-10-20T18:06:29+09:00
1666256789
-
ワイルドアームズ ザ フォースデトネイター
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/632.html
<div><strong>ワイルドアームズ ザフォースデトネイター</strong></div>
<div>>>要約スレ1-212,>>14-296~303・382~396・442~445・447~452・492~500</div>
<hr />
<div>
<dl>
<dt><a>212</a><font color="#228B22"><b><a href="mailto:sage">ワイルドアームズ4</a></b></font><font color="#8080FF" size="2">sage</font><font color="#808080" size="2">2005/04/16(土)17:04:52ID:O6u0Hl/F</font></dt>
<dd>だめだめな星ファルガイアに失望して<br />
「なんとかしなくちゃ。ARMSを暴走させてものすごいダメージを与えたら、人類は進化するはず」<br />
と思って工作する特務局ブリューナクと、<br />
「そんな進化は間違っている。僕たちがそんなことしなくてもいい大人になる」<br />
と暑苦しくまっすぐ突っ走るがきんちょ4人組との戦いの話。<br />
(ARMを使えるのは主人公のジュードだけだし、あまり改造できないので物足りない)<br />
ブリューナクのうちまともそうなヤツは結局子供たちに手を貸す。<br />
ラスボスは、昔すべてをなげうってファルガイアに貢献したのに報われなかった「英雄」で、ジュードの父親。<br />
彼の怨念がARMSを暴走させていた。<br />
<br />
<hr />
296 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/10(日)14:16:18ID:bR/AfJyQ<br />
その昔、惑星ファルガイアは2つの勢力の間で争いが絶えなかった。<br />
君主制を採用する「汎国家統合星府」と民主主義を掲げる「議会騎士団」<br />
何十年と続いた戦争によりファルガイアの環境は激しく劣化していった。</dd>
</dl>
</div>
<p> </p>
<div>この泥沼の戦いに終止符を打つべく、汎国家統合星府は決戦兵器ARMを開発、投入する。<br />
ARMと、それを扱う英雄ハウザーの登場により戦況は一気に変わると思われたが、<br />
汎国家統合星府内部でクーデターが発生。<br />
統合星府は消滅し、議会騎士団の不戦勝という形で戦争は終わった。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>しかし、議会騎士団の時代も長くは続かなかった。<br />
各地で民衆に選出された騎士たちは、あるものは政治に疎く、またあるものは<br />
地盤への利益誘導を優先するなどして、議会の無力を露呈する結果となった。<br />
この事態を受けて当時の騎士団長は議会の一時解散を宣言するが、直後に暗殺される。<br />
こうして議会騎士団も事実上瓦解し、ファルガイアは無政府状態となった。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>297 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/10(日)14:19:10ID:bR/AfJyQ<br />
ARM(AmbientReorganizationMaterial)は当初、兵器として開発されたのではなかった。<br />
元は異端技術者(ブラックアーティスト)と呼ばれる研究者グループの提唱した技術で、<br />
ナノマシン群体を使い、戦火に傷ついた惑星環境を修繕することが目的だった。<br />
だが、研究は資金不足で行き詰まり、やがて出資者となった汎国家統合星府軍が<br />
兵器に転用、試作型も含めて計4機のARMが完成した。<br />
この兵器を扱うためには、使用者の遺伝子内にARMと適合する因子が必要になる。<br />
そこで遺伝子調整によって、後天的な因子適合者(ジーンドライバー)をも作り出した。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>惑星修復の研究が環境を破壊する戦争の道具に使われるのを憂えた異端技術者たちは、<br />
終戦間際に研究資料とARMの試作機、3号機を持って空に浮かぶシェルターに隠れ住む<br />
ことを決意する。<br />
ステルス機能で守られたシェルター内に集落を作った研究者たちは、そこをシエル村と<br />
名付け、定住を始めた。<br />
しかし、異端技術者の一員であるアウグストは本来の目的を放棄することに疑問を感じ、<br />
試作型ARMを手に議会騎士団に亡命した。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>その後、村で唯一の赤子が誕生した。名前はジュ-ド。<br />
男の子は自然豊かなシエル村で育ち、何も事情を知らないまま13歳を迎えた。<br />
大戦終結から10余年。<br />
戦争の傷跡はいまだ深く、シェルター外の世界は荒野と化していくばかりだった。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>298 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/10(日)14:21:59ID:bR/AfJyQ<br />
アンリ師範の剣術稽古をサボったジュ-ドは、母エセルダの怒りが収まるまで<br />
村の外に避難することにした。<br />
彼はそこで、空を突き破って侵入してくる2隻の飛空戦艦を目撃する。<br />
近づいてみると、武器を持ったたくさんの兵士達が…<br />
戦艦内に忍び込むと、同年代の少女が部屋の中に監禁されているのを発見した。<br />
口ずさんでいた歌を途中で切り上げて窓の外のジュ-ドを見つめる少女。<br />
「誰か、いるんですか?」<br />
「ごめん、女の子を見るの、初めてなんだ」<br />
ユウリィと名乗った少女を助け出すとジュ-ドは約束した。<br />
扉を開ける鍵を探す途中で、雇い主に口答えをして一室に閉じ込められていた<br />
渡り鳥(冒険者のようなもの)の魔術師アルノーを救い出し、行動を共にすることに。<br />
鍵を手に入れ戻ってみると、そこにユウリィの姿は無かった。<br />
村まで戻ってみると、村人たちは侵入者に捕まっており、2人も捕らえられる。<br />
砂粒状の物質を前にユウリィを脅かす武装集団。<br />
そのとき、砂粒状だったモノは一瞬で銃の形になりジュ-ドの手の中に収まったッ!</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>未起動状態で保管されていた第3世代のARM、コード名SS(シェイプシフター)。<br />
ジュ-ドは初めて扱うARMの力で侵入者たちを撃退したが、直後に「抗衝動」を<br />
起こして力が暴走してしまう。<br />
ユウリィの能力でなんとか抑えたが、ダメージを受けたシェルターは地上へ落下を始めた。<br />
ここで始めてシエル村の正体を知ったジュ-ドは、エセルダ達と脱出ポッドへ向かう。<br />
無事脱出はしたがジュ-ドとユウリィ、アルノーの3人は村人たちとはぐれてしまった。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>299 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/10(日)14:25:50ID:bR/AfJyQ<br />
[ジュ-ドのARM]<br />
ARMはナノマシンの集合体のようなものであり、使用者の意思によって瞬時に武器と<br />
なるが、シェイプシフターは銃や剣、シールドなど、多様な変形が可能。<br />
おまけの能力として超加速能力(アクセラレイター)も身につけた(009?)。<br />
ジュ-ドは遺伝子調整を行っていないにもかかわらずARMを扱うことができるが、<br />
これは彼が生まれながらの(先天的)因子適合者だから。理由は後述。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>[ユウリィのARM]<br />
彼女も因子適合者だが後天的な適合者であること、ARMの精製ではなく調整、制御に<br />
特化した能力者であるという2点がジュ-ドとは異なる。<br />
彼女の武器はガーディアンプログラムによるマテリアルドライブ。<br />
ファルガイア中に散布された極小サイズのARMデバイスを使ってガーディアンを構築し、<br />
局所的な気象変化を起こして攻撃するというもの(ぶっちゃけ召喚魔法)。<br />
デバイス制御を補助するため、左手にはめたブレスレットを介して人工衛星マルドゥーク<br />
にコマンドを送信している。<br />
この気象制御法もかつての環境修復計画の一環であり、アウグストの研究であったらしい。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>[抗衝動]<br />
簡単に言えばARMに対する拒絶反応。<br />
ジュ-ドは1度だけだったが、適合係数が低い場合はARMを使う度に発生する。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>300 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/10(日)14:28:27ID:bR/AfJyQ<br />
なにはともあれ、まずは人里を目指して3人は歩き出した。<br />
辿り着いた港町ポートロザリアで、美しい風景を求めて旅をしている女剣士ラクウェルと<br />
出会い、彼女の依頼で女神像を見る旅に同行することに。<br />
(絵も描いてまわっているのだが見せてはもらえない。その腕前はエンディングで判明)<br />
そこでユウリィを狙う例の集団とばったり再会し、これを退けた。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>ARMのことを、そして何故ユウリィを狙うのかを知りたいと訴えるジュ-ドに、<br />
彼らを巻き込みたくないユウリィは当惑するが、最後はその熱意に負けて自分が<br />
幼少時代を過ごした孤児院に行こうと提案した。<br />
(本当はある程度口でも説明できたが、百聞は一見にしかずということらしい)<br />
事情を聞いたラクウェルも彼らの旅に加わりたいと申し出て、4人に増えた一行は<br />
一路「白い孤児院」を目指して出発した。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>一方、ユウリィを求める組織もARMの反応から彼女の居場所を見つけ出し<br />
行動を開始していた。<br />
かつて議会騎士団の影の中枢であった枢密院。<br />
少女を付け狙う集団の背後にいるのはこの5人の老人たちである。<br />
彼らは「未来受胎計画」なるものを進めていて、その目的のためにユウリィを<br />
必要としているらしい。<br />
枢密院直属の特務局ブリューナク(貫くもの)にユウリィ確保の特務が下される。<br />
ファルガイアの未来のため、民衆による新たな世界のために、局長ラムダは<br />
参事官アウグストの立てた作戦を実行に移し始めた。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>[ブリューナク]<br />
枢密院の懐刀である精鋭部隊。<br />
元は諜報機関であったが、今の局長により特務局として新生された。<br />
局長ラムダの元に「槍」と「盾」を司る副長が2人、補佐役の参事官、<br />
そして異能のコマンダー達が所属している。<br />
総勢11名(+イレギュラーが3名)で、それぞれに能力に合った二つ名がついている。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>参事官アウグスト:「左道玩笑(トライフラー)」<br />
元異端技術者で作戦立案を担当する常識人。戦闘力とジョークの才能は皆無。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>301 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/10(日)14:31:11ID:bR/AfJyQ<br />
子供らしさ全開のジュ-ド(13)、大人を信用していないユウリィ(15)<br />
自分は大人だと言い張るアルノー(18)と大人になれないとつぶやくラクウェル(19)。<br />
孤児院を目指す4人パーティの前にコマンダー、ジェレミィが立ち塞がった。<br />
しかし、手加減をしたためか結局ユウリィ達に逃げられてしまう。<br />
当初の目的を忘れて暴走寸前となるが、お目付け役として密かに見張っていた<br />
副長クルースニクに押し留められ、悪態をつきながら去っていった<br />
手に持っていたオルゴールの音を聞きながら佇むクルースニク。<br />
そのメロディーはユウリィが部屋で歌っていた曲と全く同じであった。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>ようやく目的の施設についた4人は、そこが孤児院ではなく引き取った子供たちを<br />
実験台として使っていた議会騎士団運営の「人工進化研究所」であったことを知る。<br />
DNAにナノマシンでアクセスすることで人類を進化させるというお題目だったが、<br />
端的に言うとARMを扱える超人兵器(アルターネイティブ)の生産を目的としていた。<br />
実験は困難を極めたらしく、子供たちの少なくない数は実験によって(おそらく)死亡、<br />
もしくは進化変異体という名の化け物に変わり果ててしまった。<br />
因子適合者となったのはわずか19人で、ユウリィが一番の成功例だったが、<br />
その彼女でも研究者達が求めたレベルに達することは出来ずに計画は頓挫。<br />
3年前に施設は閉鎖され、生き残った子供たちは里子に出されバラバラになり、<br />
ユウリィも元職員の男が養父となり引き取られていった。<br />
施設には彼女の9歳年上の兄がいたが、ARMとの適合係数は低く、閉鎖前に<br />
どこかへ連れて行かれてしまい、その消息を知ることはできなかったという。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>[今回登場したブリューナクメンバー]<br />
ジェレミィ:「抑えられない砲火衝動(イナ-シャルキャンセラー)」<br />
カルシウム不足の人。運動エネルギーをゼロにすることで連続攻撃が可能とのこと。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>副長クルースニク:「蒼の騎士(ペイルライダー)」<br />
理想を貫く「槍」とも呼ばれる真面目青年。水上走行も可能なバイクを駆る。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>302 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/10(日)14:33:55ID:bR/AfJyQ<br />
施設を探索中、追いかけてきたジェレミィが現れて再び戦闘に。<br />
思わぬ苦戦にまたもやキレたらしく、ジュ-ドを庇うユウリィに引き金を引こうとする。<br />
このピンチを救ったのは、こちらも再登場のクルースニクだった。<br />
「兄さん!」<br />
兄との意外な再会に戸惑うユウリィを引っ張るようにこの場から逃げ出すジュ-ド達<br />
だったが、その行動は遥か遠くにいる局長ラムダの能力により予測されたものだった。<br />
一行が逃げ込んだ先は空中空母エウラリア。<br />
ユウリィ達を収納した後、空母は枢密院の本拠地カラ・デ・レオンへ向けて出航を始めた。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>この状況のなか、空母に搭載されている艦載機をぶん捕って脱出するという打開策を<br />
考え出したのは、自称「首から上には自信がある」アルノーだった。<br />
甲板までたどり着いた4人を待っていたのはブリューナク・コマンダー、サイスと<br />
イレギュラーとして常に彼の傍にいるベリエール。<br />
サイスは空間を制御する能力者で、その正体はノーブルレッド(吸血鬼)だという。<br />
その実力にアルノーはすっかりビビってしまい、逃げ出してしまう。<br />
うずくまって震えているアルノーを庇ったのはジュ-ドだった。<br />
「臆病者ではなく仲間だ」と言い切ってくれたジュ-ドを見て奮起したアルノーは、<br />
艦載機をサイスめがけてぶつけることで見事サイスを倒した。<br />
いまだ震える彼の手をラクウェルが優しく握る。<br />
「繋いでいれば震えも収まろう」<br />
その手の冷たさに驚くアルノー。そのことを指摘するとラクウェルは軽く目をそむけた。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>[今回登場したブリューナクメンバー]<br />
局長ラムダ:「涙に浮かぶ未来(ブルーディスティニー)」<br />
民主主義を信奉する涙もろい男。未来を視ることができる。<br />
(枢密院の老人たちは他者の干渉を防ぐ「GOL」を着けているので予知は不可能)</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>303 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/10(日)14:36:37ID:bR/AfJyQ<br />
サイスが死んだことでベリエールはキレてしまい、エウラリアもろとも4人を異空間に<br />
閉じこめてしまった。彼女はサイス以上の能力者だった。<br />
なんとかベリエールを撃破して異空間から帰還したものの、そこは見知らぬ森の中。<br />
一行はとりあえず休憩をとることにした。ここでラクウェルの料理の腕前が明らかにッ!</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>男2人が見回りに出ている間、味付けに挑戦するラクウェル。<br />
ラクウェル「どうだ?」<br />
ユウリィ「………」<br />
ラクウェル「…勝ったも同然か?」<br />
手を加えようとしたユウリィの前に、腹巻を着けた熊のようなオッサンが突然現れた。<br />
5日間何も食べてなかったらしく執拗に料理を狙う男と、(味を調えるまでは)絶対にダメ<br />
と言い張るユウリィの掛け合いを聞きながら、ラクウェルは一人肩を落としていた。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>こうして一行は、どこか飄々とした熊おじさん(?)のガウンと知り合った。<br />
彼は戦後に行方不明となった知人を捜す仕事の途中だという<br />
ユウリィをどこか遠くの地に逃がしたいジュ-ド達は、ガウンの助言をもとに<br />
鉄道の駅があるバックライに向かうことを決めた。<br />
(ガウンは以後も度々登場して、ジュ-ド達を助けることになる)</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>[今回(?)登場したブリューナクメンバー]<br />
サイス:「真紅なる貴人(ノーブルレッド)」<br />
勘違いオカマ。吸血鬼というのは本人の単なる思い込みでした、というオチ。<br />
実際はそういう病気の人だったらしく正体は普通の人間。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>ベリエール:員数外(イレギュラー)<br />
こっちは本物の魔族。サイスは彼女の血を吸うことで能力を一部受け継いでいた。<br />
当然、実力も彼女のほうが数段上。サイスを盲愛していた。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>382 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/17(日)14:06:41ID:kqh8SSOZ<br />
特務局ブリューナクの副長にしてユウリィの実兄、クルースニク。<br />
バックライへの途上、炎渦巻く回廊で彼は妹を待っていた。<br />
世界の未来のため特務を果たそうとする彼は、一緒に来るよう妹に言った。<br />
「俺はお前を守る。その誓いは今も失われていない」<br />
しかし、どこか煮え切らないクルースニクの前に、ARMを手にしたジュ-ドが立ち塞がる。<br />
それに対してクルースニクも武器を、ARMを、手に取ったッ!<br />
新たな因子適合者の出現に驚くアルノー達をよそに、激突する2人、<br />
幼い日に妹を守ると誓った兄と、初めて会ったとき少女を守ると約束した少年。<br />
一進一退の勝負は、突然クルースニクが膝を折り、苦しみだしたことで終わりを告げた。<br />
彼はある薬を服用しなければARMを扱うことができない体だったのだ。<br />
「…私、行けません」ユウリィは迷った末、兄に告げた。<br />
さらなる追手から逃げるため、その場を後にする一行を振り返ることもせず、<br />
クルースニクはその場に立ち尽くしていた。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>その間、枢密院、ブリューナクの側にも様々な動きがあった。<br />
イルズベイル監獄島で進む第4のARM「神剣(ディバインウェポン)」の発掘作業、<br />
シエル村から脱出した後に確保された異端技術者たちの列車による本拠地への護送、<br />
そして、枢密院いわく「鍵たる少女」、ユウリィの確保作戦も再開された。<br />
当初、参事官アウグストはコマンダーたちを一斉に投入し戦力を集中させることを<br />
具申したが、枢密院の指示によりコマンダーは個別に出撃することが決まった。<br />
はたして参事官の懸念どおり、各コマンダーは次々とパーティーに撃破されていくことに。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>383 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/17(日)14:08:25ID:kqh8SSOZ<br />
[クルースニクのARM]<br />
クルースニクが使用するのは、アウグストがシエル村から持ち出した試作型。<br />
本来、適合係数が低い実験体であった彼にはARMを精製することは不可能だが、<br />
アウグスト作の補助薬「LiNKER」の作用により、それを為しえている。<br />
ただ、ジュ-ドとの戦闘中に抗衝動を起こしていることから、補助薬の力をもってしても<br />
完全な適合は果たしていないと思われる。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>[神剣(ディバインウェポン)]<br />
その実態は膨大な数のナノマシン群体の塊、いわばARMの巨大な「卵」である。<br />
異端技術者たちの極小デバイスを使った環境修復計画の肝になるはずだったものだが<br />
夢叶わず、中立自治領だったイルズベイルの地下に隠された。<br />
その後、議会騎士団が島を制圧。囚人による発掘作業が続けられている。<br />
アルノーはARMの完全適合者であるジュ-ドではなく、満足のいく結果を出せなかった<br />
ユウリィを狙っていることに違和感を抱いていたが、枢密院のご老体方はユウリィのARM<br />
制御能力を用いて「神剣」をコントロールする腹積もりのようだ。用途は後ほど明らかに。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>[次々とパーティーに撃破された人々(1)]<br />
ヒューゴ:「絶対の彼方(システム・クロノス)」<br />
髭武人。時を止めることができるが、攻撃の瞬間に時は動き出してしまう(劣化DIO)。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>ヒース:「姿無き徘徊(インビジブルストーカー)」<br />
姿が見えないのをいいことに色々やった挙句、数年前に粛清されたので出番無し。<br />
代わりに彼がかわいがっていた人形、フィオレ&アーシアが登場。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>フィオレ&アーシア:員数外(イレギュラー)<br />
2体セットの夢見る人形。今ならオプションとして楽しい自爆機能を搭載。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>384 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/17(日)14:10:41ID:kqh8SSOZ<br />
鉄道の町バックライを目指す旅を続けるなか、女性陣はそれぞれ問題を抱えていた。<br />
自分のせいで仲間を危険に巻き込んでいると悩み、逃げることに疑問を感じるユウリィ。<br />
ブリューナクの追撃をしのぎながらの移動であったためか、時々体調を崩すラクウェル。<br />
そんなパーティーを、時に茶化しながらも助けてきたのがガウンだった。<br />
「お前たち子供にとって、大人は敵ばかりだなんて寂しいこと思われたくないからな」<br />
しかし、その彼とも別れるときがやってきた。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>とある川のほとりで、ダンボール箱に捨てられた子犬が流されているのを見つけた<br />
ジュ-ドは、アクセラレイターを使って救い出すものの、バランスを崩してしまう。<br />
その彼の腕をつかんで引き寄せたのは、黒い衣装に身を包んだ精悍な顔つきの男だった。<br />
自分も助けるつもりだったが先を越されたようだ、と言いながら手を差し出す男。<br />
その手を握ったジュ-ドの頭の中に、瓦礫だらけの場所で独り、空に向かって吼える<br />
若き日の男の姿が流れてきた。突然の出来事に驚くジュ-ド。<br />
ガウンたちが追いついたとき、黒装束の男は子犬と共にその場を去っていくところだった。<br />
その男の後ろ姿をみたガウンは、いつになく厳しい表情をしていた。<br />
汎国家統合星府の英雄、今は戦争犯罪人となった「黒衣の死神」と呼ばれるARMの使い手。<br />
彼は捜していた人物を見つけたのだ。<br />
「俺は、俺の道を行かなければならない」そう言ってガウンは去っていった。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>[黒衣の死神]<br />
その正体は汎国家統合星府が創り出した超人兵器、ハウザー・ブラックウェル。<br />
異端技術者によって遺伝子調整を受けた因子適合者で、ARM2号機を操る。<br />
終戦とともに姿を消していた。<br />
(ちなみにユウリィのいた孤児院では、第2のハウザーを創り出すことが目標だった)</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>385 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/17(日)14:13:30ID:kqh8SSOZ<br />
ついにバックライに到着した4人。しかし、町の人々の話を聞いてみると、戦後の混乱<br />
により、何年も前から事実上の廃線となっていることがわかった。<br />
落胆の色を隠せない一行。そんな折、ユウリィはクルースニクを見かけた。<br />
町の東にある塔で待つ、との言葉を残していなくなったクルースニクに会うため、<br />
言われたとおりの場所までやってきたユウリィ達は、彼女が操るガーディアンに<br />
よく似た怪物と遭遇する。<br />
その姿を見て、ユウリィは研究所での生活を思い出していた。<br />
つらい実験の日々。自分の能力に対する不安が、ガーディアンの形となって発現する様子。<br />
他の孤児たちを実験から解放するため、頑張って適合係数を上げる少女。<br />
しかし、数値の上昇に伴って周りの子たちの姿は1人、また1人と消えていき…</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>ガーディアンもどきを退けた一行は、塔の最上階近くでやっとクルースニクを発見。<br />
自分についてくれば何の不安に怯えることもなくなる、とユウリィに手を差し伸べてきた。<br />
言葉で妹を惑わすようなことはしなかった、と断言するジュ-ドの言葉で目が醒めた<br />
彼女は、兄の幻影を退ける。すべてはコマンダー・エニルの仕業だった。<br />
「不安がそこにあるのなら、前に進んで乗り越えようって決めたんです」<br />
その決意、不安ではなく希望をカタチにする力で、見事エニルに打ち勝つ。<br />
今までは不安から逃げて、みんなから守られるばかりだったユウリィ。<br />
これからは守られるだけじゃなく、未来を拓くために戦いたいと言う彼女を<br />
支えていくとジュ-ド達は約束した。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>[次々とパーティーに撃破された人々(2)]<br />
エニル:「闇に囁く声(ダークウィスパー)」<br />
クールビューティー。他者の心の不安を実体化させる異能者。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>386 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/17(日)14:16:19ID:kqh8SSOZ<br />
ひとまずバックライに戻った4人。駅にはブリューナクの軍用列車が停まっていた。<br />
その列車に母エセルダが捕らえられているのを見つけたジュ-ド達は、なりふりかまわず<br />
動き始めた列車内に入り込んだ。<br />
なぜか乗車していたガウンから母親の居場所を教えられ、途中の戦車やらコマンダーやら<br />
を倒しながら先頭車両を目指して突き進む。<br />
アルノー「俺がこんな目にあうなんて、去年の今頃は、想像もしてなかったぞッ!」<br />
ついにエセルダを発見したジュ-ド達。母のもとに駆け寄ろうとした少年を、<br />
異端技術者を護送する任務についていた局長ラムダが押し留める。<br />
その間に4人(+ガウン)がいる車両は切り離され、崖下に転落してしまった。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>断崖の下に広がっていたのは廃墟と化した大都市だった。<br />
アルノーが目覚めたとき、傍にはラクウェルがいた。他の仲間は見当たらない。<br />
これからのことを話しあう最中、またもラクウェルが激しく咳き込みはじめた。<br />
その只ならぬ様子に、今までの体調不良を思い出してアルノーは尋ねた。病気なのか?<br />
その問いに対して彼女はこう答えた。<br />
「この地で、私は壊れたのだ。決して癒されぬキズを刻まれてな」</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>…時は10余年前、終戦直前。<br />
議会騎士団領フェルクレルングでは大規模破壊兵器グラウスヴァイン(核兵器)が<br />
開発されていたが、ある日、炉心溶解によって暴走が始まってしまう。<br />
フェルクレルングのみならず、世界が危機に瀕した中、渦中の街に汎国家統合星府の英雄、<br />
「黒衣の死神」ハウザーが現れた。<br />
彼は一人、炉心の解体を試みる。そして全てが終わったとき、世界は救われたが、<br />
都市は一瞬で壊滅し、現場にはハウザーだけが立っていた。<br />
当時フェルクレルングに住んでいたラクウェルは、この事件で両親と妹を失った。<br />
そして、奇跡的に生き残った彼女の体も、このときに蝕まれて…</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>[次々とパーティーに撃破された人々(3)]<br />
バルガイン:「決闘男爵(バロンゴーリィ)」<br />
非常識チェーンソー親父。機械化された体を持ち、魔法が無効化される。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>387 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/17(日)14:18:27ID:kqh8SSOZ<br />
「この余命は幾許もない。私は大人にはなれぬ身なのだ」<br />
アルノーは、美しいものを見たいと世界を歩いてまわったラクウェルの心境を、このとき<br />
はじめて理解し、自分だけが何の理由も背負わず旅をしていることを恥じた。<br />
そんな彼に、ラクウェルは優しく、諭すように声をかける。<br />
旅の中で見つける旅の目的があってもいい、と。<br />
そして、休憩の合間に作っていた食事をアルノーに差し出した。<br />
「美味いな」「―そうか? そうか…。こういうのも悪くないな」<br />
(アルノーは極度の味オンチという設定です)</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>その後、ジュ-ドやユウリィと合流。ユウリィはなんとハウザーと一緒だった。<br />
彼女はハウザーから、この地にさまよう霊魂たちを鎮めるよう頼まれたのだ。<br />
(彼女はパラディエンヌの修行を積んでいて除霊もできる。いわゆるシスター)<br />
ユウリィを助けてくれたことに礼を述べて再び握手するジュ-ドとハウザー。<br />
その瞬間、またもやジュ-ドの頭の中に映像が流れてきた。<br />
必死になって暴走する炉心を解体していく10数年前のハウザーが映し出される。<br />
この映像がハウザーの記憶であることをおぼろげに理解したジュ-ドだったが、<br />
次に流れてきたのはシエル村と、そこで暮らす若き日の異端技術者達だった。<br />
なぜハウザーがシエル村のことを知っているのか。<br />
問い質そうとしたジュ-ドの言葉は、見覚えある男の登場にかき消された。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>388 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/17(日)14:20:46ID:kqh8SSOZ<br />
ジャイロ(ヘリコプターもどき)の光に照らされるジュ-ド達を見下ろしていたのは、<br />
一緒に崖から落ちたはずのガウンだった。<br />
彼はハウザーと、そしてユウリィの身柄を求めてきた。<br />
唯一味方してくれた大人の豹変ぶりに困惑する一行。そこにガウンの言葉が突き刺さる。<br />
特務局ブリューナクがひとり、ガウン・ブラウディア。それが彼の正体だった。<br />
ジュ-ド達を気に入っていたと話すガウン。しかし、<br />
「こっちも大人の仕事なんでな。簡単には退けないんだ」<br />
おびただしい数の兵士と兵器が銃口を突きつけるなか、ハウザーが吼える。<br />
戦争を憎んでいる彼にとって、武器を持って要求を通そうとする、その思い上がりが<br />
我慢ならなかったのだ。<br />
ARMを構え、今にも口火を切りそうなハウザーを止めるユウリィ。<br />
もう逃げないと胸に誓った彼女は仲間の命を救うため、彼らのもとに赴く決意を<br />
既に固めていた。<br />
2人を収容してこの場から立ち去ろうとするガウンにアルノーが言葉をかけた。<br />
「おっさんだけは、何か違うと信じていたんだがな」<br />
「見たまんまだよ。見たものをどう感じるかは、お前次第だ」<br />
大人になるんだな、そう言い残して彼は姿を消した。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>[今回登場したブリューナクメンバー]<br />
ガウン:「双載銃騎(ダブルドラグナー)」<br />
同僚のコマンダー達にも存在を知られていなかった11人目の切り札。<br />
対英雄を想定した、2丁拳銃による怒涛の12発連続攻撃はまさに圧巻。<br />
ラムダとは士官学校時代からの親友。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>390 名無しさん@お腹いっぱい。sage2005/04/17(日)14:47:48ID:MPmBfk5U<br />
あれ?ハウザーのARMが2号機とか、ディバインウェポンが4号機とかって設定なんてあったっけ?<br />
1・・・クルースニク、2・・・ハウザー、3・・・ジュード、4・・・神剣ってこと?<br />
年代とか合わない気もするけど。。。もう1周やって確かめる気にはなれないな</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>391 ◆l1l6Ur354A sage 2005/04/17(日) 15:00:17 ID:kqh8SSOZ</div>
<p>>>390</p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>昔のシエル村で2、4号機の話が聞けたと記憶してるけど…<br />
もし間違ってたらごめんなさい</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>392 名無しさん@お腹いっぱい。sage2005/04/17(日)15:04:55ID:FtSu9Xkk<br />
ARMは3機しか作られてないっていってるしな<br />
1号機が肉で3号機がジュードなら自動的に2はハウザー</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>4号機はロストナンバーあつかいだが</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>393 ◆l1l6Ur354A sage 2005/04/17(日) 15:34:45 ID:kqh8SSOZ<br />
近場でセーブしたやつが残ってたんで調べなおしてきました</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>白衣姿のアレックの会話によると</div>
<p> </p>
<ul>
<li>兵器として完成したARMは4基</li>
<li>シエル村に試作型と3号機</li>
<li>2号機はハウザーが使っている</li>
<li>4号機は未実験</li>
</ul>
<div>同じくレイモンド</div>
<ul>
<li>4号機は登録抹消</li>
</ul>
<div>ソロン</div>
<ul>
<li>巨大な4号機は解体されずに孤島の地下深くに封印された</li>
<li>その上に戦犯を収容する刑務所を造る計画あり</li>
</ul>
<p> </p>
<div>囚人がいるイルズベイル監獄島の地下に神剣が隠されていたことを考慮して<br />
4号機が神剣だと書いたけど、直接の記載は無し</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>394 名無しさん@お腹いっぱい。sage2005/04/17(日)17:38:50ID:MPmBfk5U<br />
>>393</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>なるほど、調べてくれて㌧クス。<br />
だらだらプレイしてたからどれが何号機とか気にしてなかった。。。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>395 名無しさん@お腹いっぱい。sage2005/04/17(日)19:40:45ID:PL9XMUw/<br />
続きガンバです<br />
補足で列車に乗り込む時<br />
ジュードはアクセラ+自転車→ガウンに掴んでもらう<br />
3人は自動車で追いついてアルノーのジャンプ?<br />
ガウンの台詞良かったら詳しくヨロです</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>396 名無しさん@お腹いっぱい。sage2005/04/17(日)22:40:17ID:zKbgBT67<br />
>>395</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>3人は三輪自動車に乗るようなシーンがあるだけで<br />
どうやってきたか説明はない</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>442 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/24(日)06:18:12ID:ZNzFzBAy<br />
ブリューナクの手に落ちたユウリィを助け出そうと、行動を開始したジュ-ド達3人。<br />
バックライでの聞き込みから、彼らの本拠地が西の砂海(デューン)に浮かぶ<br />
砂上戦艦ガラ・デ・レオンであることを突き止めた。<br />
苦労の末、戦艦を発見するが、警戒が厳重で入り込むことができない。<br />
ここで頭脳プレイ担当、アルノーの出番である。<br />
ことある毎に「剃刀のように鋭い思考」を誇示する彼の、その冴え渡る作戦とはッ!</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>「捕虜が逃げたぞおおおおおお!!」夜空にアルノーの声だけが響く。<br />
戦後、兵士の質が下がったのか、こんなミエミエの釣りに華麗に引っかかる見張りたち。<br />
捜索隊を出すために空けたエアボートの搬入口から、まんまと潜入に成功した…</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>その頃、ガラ・デ・レオン内では、局長ラムダが枢密院に報告を行っていた。<br />
ユウリィ及び、異端技術者達の確保と、「神剣」の発掘完了。<br />
そして、ハウザーをイルズベイル監獄島に収監したことなど。<br />
全てが計画通りにいって気を良くした老人方は、未だ知らせていなかった<br />
「未来受胎計画」の全容を話し始めた。<br />
ユウリィの脳を弄って「神剣」を操る端末にした後、環境をも修復し得るその力で<br />
彼らの体を再生し続ける、つまり永遠の命を手に入れようという計画だったのだ。<br />
民衆の手による社会を創るため、特務に邁進してきたラムダはこれに反発し、<br />
局長権限の一時凍結を宣告される。<br />
ラムダから事の次第を聞いた副長クルースニクは、ある決意を固めていた。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>443 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/24(日)06:20:28ID:ZNzFzBAy<br />
[枢密院]<br />
議会騎士団の中枢組織。議会が事実上消滅した後も密かに活動を続けていた。<br />
クリフォード枢機卿と4人の騎士から成る。全員かなりの高齢。<br />
議会騎士団の統治能力の欠如を目の当たりにした彼らは、民衆が参加する政治の<br />
限界を感じ、優れた少数の統治者によってファルガイアの未来を拓こうという<br />
戦時中とは180度転換した思想を持つに至った。<br />
「未来受胎計画」は、永遠に世界を導こうとする彼らの夢を叶えるものである。<br />
コマンダーを1人ずつ出撃させたのも、ブリューナクが各個撃破され、弱まることで<br />
より文民統制がとれることを期待してのことらしい。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>444 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/24(日)06:22:38ID:ZNzFzBAy<br />
ジュ-ド達はユウリィのもとに向かう途中、クルースニクと出会った。<br />
妹を助けるため、共同戦線を提案する彼にアルノー達は驚くものの、ジュ-ドは<br />
ためらうことなく申し出を受ける。<br />
だが、ジュ-ドが差し出してきた手を、クルースニクは握らなかった。<br />
その後、警備兵たちを蹴散らし、無事ユウリィを助けることに成功する。<br />
一行に脱出路を教えた後、クルースニクは去っていった。<br />
局長に、自らが犯した罪を裁いてもらうために…<br />
枢密院のいる黒瑪瑙の間。ラムダはそこにいた。<br />
部屋に入ったクルースニクは、ラムダが老人達を殺害している現場に遭遇する。<br />
弱き存在に未来は創れない、と言い張る枢機卿に止めを刺しながらラムダは答えた。<br />
「それでも私は、ファルガイアの未来は民衆に託したいと思います。<br />
民衆が弱き存在ならば、強く変わっていけばいいのです」</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>事の成り行きを呆然と見ていたクルースニク。<br />
そこに甲板を目指していたはずのジュ-ド達が乱入してきた。<br />
母親を連れ去ったラムダを見て、怒りのままに突撃していったジュ-ドだったが、<br />
クルースニク、ファルメルの両副長に阻まれ、あっけなく倒されてしまう。<br />
こうして一行は再び捕まってしまった。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>一夜が明け、砂上戦艦に姿を現したガウンは、ラムダに詰め寄っていた。<br />
枢密院への反逆、そして老人達とは別の目的で「神剣」の起動準備を進める<br />
ラムダに、お前が考えていることを全て話せ、と迫るガウン。<br />
それに対しラムダは、この世界に生きているすべての人間が主役となれる未来を<br />
求めている、それは今も変わりないと語った。<br />
「俺はお前を、まだ…親友と呼んでもいいんだな?」<br />
性急に事を運ぼうとするラムダを危惧しながらも、ガウンは協力することを決めた。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>445 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/24(日)06:26:21ID:ZNzFzBAy<br />
牢で一晩を過ごした4人。そんな彼らを助け出したのはクルースニクだった。<br />
彼は艦を降り、ブリューナクと袂を分かつという。<br />
世界の未来のために行ってきた特務が、実は妹を危険に晒すものであったことや、<br />
その後の状況の変化により、貫く理想を失くしてしまったクルースニク。<br />
折れた心ではARMを扱うこともできず、失意のまま彼は1人去っていった。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>牢の中で再会したシエル村の人たちや母エセルダと共に、エアボートのある甲板を<br />
目指すジュ-ド達。そんな彼らの前に、アウグストが立ち塞がった。<br />
ラムダ達をイルズベイル監獄島へ安全に向かわせるため、障害となるジュ-ド達の<br />
足止めを自ら買って出たのだ(ラムダ達はジャイロで脱出)。<br />
戦闘能力の無い彼の切り札は、「神剣」のサンプルセルだった。<br />
その作用により、アウグストの体はグロテスクなARM暴走体に変化し、襲い掛かる。<br />
どうにかARM暴走体を退けた一行だったが、直後、砂上戦艦は爆発を始めた。<br />
急ぎ甲板で脱出作業を進めるなか、母は子に言った。<br />
ARMを生み出し、戦争に加担してしまった過去を償うため、「神剣」を止めるため戦うと。<br />
「少し先の未来では、このジャケットも、きっとあなたにピッタリのサイズだわ。<br />
それが見たいから、お母さんは、自分のできることをしたいのよ」<br />
脱出を開始する2隻のエアボート。<br />
しかし、母親たち異端技術者が乗った方は、突如起こった爆発に巻き込まれてしまい…<br />
なんとか砂海を抜けることができたのはジュ-ド達4人のみであった。<br />
(その間にもう1度、アウグストとのバトルあり)<br />
膝を突いて号泣するジュ-ドを、誰もなぐさめることはできなかった。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>[アウグストとクルースニク]<br />
孤児院に残された記録から、クルースニクを施設の外に連れ出したのはアウグストである<br />
可能性が高い。では、なんのためにアウグストは彼に目をつけたのか?<br />
ユウリィの兄である彼のDNAから「限定的自殺因子(リミテッドアポトーシス)」を<br />
開発することが目的だったようだ(試作型ARMの使い手も捜していたとは思う)。<br />
「限定的自殺因子」について本編での説明はないが、クルースニクが使う技のなかに、<br />
ARM暴走体に大ダメージを与える「アポトーシス」というのがある。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>447 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/24(日)06:31:24ID:ZNzFzBAy<br />
意気消沈するジュ-ド達は、開拓者たちが住む村、フロンティア・ハリムに流れ着いた。<br />
そこにはシエル村の村人達(エセルダ達とは別のポッドで脱出した人々)と、村を襲った<br />
軍人達が暮らしていた。<br />
軍人達は上層部の強引なやり方についていけず、捕まっていた村人と共に逃亡。<br />
今ではこの村で、互いに力をあわせて生活をしているという。<br />
ところが、フロンティア・ハリムでは現在、厄介な問題が持ち上がっていた。<br />
戦後、放置されたままの毒ガス弾が見つかり、1個は軍人達によって解体されたが、<br />
もう1つから毒素が流出し、村人を苦しめているというのだ。<br />
過去の経緯から軍人達には好意的になれないジュ-ドだったが、苦しむ村人や、<br />
かつての剣の師匠、アンリ師範に頼まれ、どんな毒にも効く「仙草アルニム」を採取しに<br />
近くの渓谷へ出発することになった。<br />
途中、群がる魔獣を退治しながら進むうちに、ジュ-ドは少しずつ元気を取り戻していく。<br />
自分たちの村を襲ったのと同じ兵隊が、不発弾の処理で活躍したことを聞いて、<br />
力には、戦う力、守る力以外にもあることに気付いたジュ-ド。<br />
「きっと、戦争を終わらせる力だってあるんだ。それが、僕のARMなんだよ」<br />
調子を取り戻した一行は、きれいな緑と共に咲いていた仙草アルニムを手に入れる。<br />
喜びあうジュ-ド達のなかでラクウェルだけは少し複雑な表情を浮かべていた。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>一方、イルズベイル監獄島では、全身を拘束されたハウザーとラムダが面会していた。<br />
戦争をなくすために戦場を駆け巡った英雄に、ラムダは冷たく言い放つ。<br />
「人が、人である限り、人の世から戦争は消えぬ」<br />
一緒についてきていた子犬の首輪を彼の足元に放り投げながら、<br />
人は何に対しても残酷になれるとも言い、去って行った。<br />
怒りに燃えるハウザー。それに呼応するかのように地下にある「神剣」が活動を始めた。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>[ラムダの狙い]<br />
因子適合者ハウザーを挑発することで、「神剣」を起動させることが彼の狙い。<br />
枢密院とは違う目的に使用するため、制御能力を持つユウリィには拘らなかったようだ。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>448 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/24(日)06:34:10ID:ZNzFzBAy<br />
村まで戻ってきた4人。ラクウェルは側にいた子供に、一瞬ためらった後、仙草を渡した。<br />
歓喜に沸く村人達の輪から1人外れるラクウェル。<br />
後を追いかけたアルノーに沈んだ口調で語りかけた。<br />
どんな毒素をも消し去る仙草アルニムの力にすがってみたくなったこと。<br />
この身かわいさから、手渡すのを逡巡してしまったこと。<br />
彼女も自分と同じ、弱さを抱えた人間だったことを知ったアルノーはある決心をした。<br />
「俺はお前を支えたいんだ…」<br />
「アルノー…」<br />
静かに寄り添ってくるラクウェルをアルノーはそっと抱きしめる。<br />
「私は怖い…恐怖に押し潰されそうなんだ…」<br />
「俺がずっと傍にいるから…俺と一緒にいる時は、もう、震えないでくれ…<br />
お前と一緒に、いつまでも一緒にいたい…それが俺の見つけた旅の目的だから―」<br />
アルノーの暖かさにふれながら、ラクウェルは誓った。<br />
「だいじょうぶだ。お前が傍にいてくれるから、私はもう震えない―」</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>「僕は母さんの遺志を受け継ごうと思う」<br />
「神剣」を止めるため、イルズベイル監獄島に行くことを決めたジュ-ド達は<br />
船を手に入れるため、4人が初めて出会った港町、ポートロザリアへ向かうことにした。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>449 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/24(日)06:36:27ID:ZNzFzBAy<br />
一行はポートロザリアで、未だ立ち直っていないクルースニクと再会した。<br />
心配するものの、時間が無いため、船の入手を先決しようするジュ-ド達。<br />
そこに、「神剣」に汚染され、ARM暴走体と化したジェレミィが現れて港を破壊する。<br />
「昔みたいにARMを持たない手でしてくれることが、今でも私、大好きだから」<br />
ユウリィは、意地が折れたという兄に思いの丈を述べた後、現場に向かった。<br />
彼女の言葉で目が醒めたクルースニク。<br />
妹を、ARMを持たぬ手で出来ることを守るため、この手にARMを取ると誓った。<br />
「これが世界に貫く意地…俺がブリューナク(貫くもの)である証だッ!」</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>そのころジュ-ド達は、ジェレミィの罠に嵌り身動きが取れなくなっていた。<br />
勝ち誇るジェレミィの前に現れるクルースニク。<br />
薬の助けがないお前になにができると高を括るジェレミィだったが、<br />
次の瞬間、クルースニクは再び手にしたARMで見事に罠を撃ち貫いたッ!<br />
「ジュ-ド…ファルガイアの未来は、どっちにあるんだ」<br />
「ジェレミィをブッ倒した向こうに決まってらぁッ!」<br />
こうして、クルースニクの引き立て役である彼の役目は終わった(合掌)。<br />
しかし、町は救われたものの、船は既に破壊されてしまっていた。<br />
そんな彼らに、飛空機械がある軍の空港の存在を教え、クルースニクは旅立っていった。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>[クルースニクが再びARMを扱えた理由]<br />
一言で言えば気合。ARMを使うには「心を繋げる」必要があり、その心が折れていたので<br />
今までは薬の有無に関わらずARMを精製できなかった。<br />
といっても補助薬は無いので、ARMを使用する度に抗衝動に襲われることになる。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>450 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/24(日)06:42:22ID:ZNzFzBAy<br />
空港では、ガウンが一行を待っていた。<br />
行き先を遮る高い壁として、2丁の拳銃による12発の連続攻撃が容赦なく浴びせられる。<br />
しかし、それでも彼らの意思を止めることはできなかった。<br />
遠くへ逃げて欲しいと本音を漏らすガウン。<br />
「でも、お前たちの意思は、俺の言葉なんかじゃ止まらねぇよな…だったら俺は…」</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>ついに格納庫に到着した一行は、4人乗りの飛空機械で空へ舞い上がった。<br />
そこに、イルズベイル監獄島が誇る10基の迎撃ミサイル「ガングニール」が襲い掛かる。<br />
この絶体絶命のピンチを救ったのは、なんとガウンだった。<br />
「世界の未来に生きる人々を、守りたかったんだろッ!ラムダッ!」<br />
ガウンの乗った飛空機械はミサイル群に一直線に突っ込んでいき、2丁拳銃を駆使して<br />
ミサイルを次々と落としていく。<br />
「お前が守りたかったものを、お前の手にかけさせはしないために、<br />
俺はお前に銃爪を引くッ!」<br />
獅子奮迅の活躍で全てを打ち落としたが、ラムダは11発目の切り札を用意していた。<br />
弾丸を使いきっていたガウンは、その身を犠牲にして最後の一発を受け止める…<br />
「まぁ、あれだ…細かいことを気にするんじゃねぇぞ」<br />
爆発する直前、ガウンはジュ-ド達に向かって言った。<br />
「子供ってのはみんな、大人を越えて行くもんだ。<br />
この場は俺が前に出る。だから、とっとと越えていけッ!<br />
行って…世界の未来ってやつを、頼むわ…」</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>「振り返ってる場合じゃない。ここはまだ、道の途中なんだ…」<br />
ガウンの遺志を受け継いだ4人は、右拳を胸に当て、黙祷を捧げた。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>(完全にお涙頂戴な場面ですが、ガウンの動きがあまりにもニュートンを無視している<br />
ため、実際にはかなり笑えるシーンです)</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>451 名無しさん@お腹いっぱい。sage2005/04/24(日)06:43:56ID:ZNzFzBAy<br />
次で終わります。リクがあったんで、ガウンの台詞は少し多めに入れてみました</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>452 名無しさん@お腹いっぱい。sage2005/04/24(日)08:07:41ID:ELLdVPfS<br />
ガウンいいよな。若本だし<br />
「右手に6発!左手6発!合計12発の豪砲が行く手を塞ぐたかぁーい壁だぁ」<br />
とか言って一撃で9999ダメージ。こちらの攻撃も全部防ぐ(弾丸消費あり)<br />
ガウンが弾丸使いきったところで戦闘終了という流れが良かった。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>492 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/27(水)01:52:13ID:GpnXD+FK<br />
イルズベイル監獄島に降り立った4人を、副長ファルメルが待ち受けていた。<br />
ジュ-ド達の攻撃を次々と受け返すファルメルだったが、4人の連係プレイの前に<br />
崩れ落ちる。<br />
ラムダの居場所を教えてくれたファルメルに礼を言って、ジュ-ド達は先へと<br />
進んでいった。<br />
「『お姉さん』なんて呼んでくれたお礼に、ちょっとだけお節介してあげちゃおうかしら?」<br />
彼女は傷ついた体を押して、イルズベイルの防衛システムを爆破した。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>「神剣」がある最深部へ急ぐ一行。<br />
既に島中が汚染されており、ARM暴走体が次々と行く手に立ち塞がる。<br />
発掘現場の入り口付近まで来たとき、かつて無い大きさのARM暴走体に出会い、苦戦を<br />
強いられるが、クルースニクの登場で難を逃れた。<br />
「全員集合だ」ジュ-ドの差し出した手を、今度は握り返そうとするクルースニク。<br />
そのとき、先ほどの戦闘の衝撃で通路が分断されてしまい、2人のARM使いは<br />
他の3人と別行動を取ることに。心配する妹に兄ははっきりと答えた。<br />
「お前に渡したいものがある。それを渡さずに、もう遠くへ行くものか」<br />
何か予感があったのか、ユウリィは別れ際にある約束をした。<br />
「それは、兄さんの手で渡してください。でないと私、受け取れません。約束して」</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>[今回登場したブリューナクメンバー]<br />
副長ファルメル:「神々の砦(アースガルズ)」<br />
ラムダに心酔し、彼を護る「盾」。鉄壁のカウンターを誇るメガネ美女。<br />
言わずもがなだが、対消滅バリアは使えない。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>493 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/27(水)01:53:28ID:GpnXD+FK<br />
二手に分かれて、「神剣」を目指す5人。ジュ-ド&クルースニクチームは互いに<br />
憎まれ口を叩きながらも、妙なチームワークで奥に進んでいく。<br />
そんな中、突然地割れが起き、クルースニクが崖にしがみつくような格好になった。<br />
ARM暴走体の汚染により地下洞窟全体がもろくなっていたのだ。<br />
ジュ-ドが手を伸ばすものの、後一歩のところで届かない。<br />
諦めかけたクルースニクの脳裏に、ユウリィとの「約束」が思い出される。<br />
彼は渾身の力でARMを造り出し、ジュ-ドはそれを掴んだ。<br />
しかし、それで力尽きたのか、手を離して先へ進むようジュ-ドを諭す。<br />
「ユウリィを守って欲しい。大事な妹なんだ」<br />
クルースニクを見捨てることを頑なに拒否し、一緒にユウリィを守ろうと言うジュ-ド。<br />
「そうか…そうだな。お前と…俺のARMで―」<br />
そう言い残し、手を離したクルースニク……ジュ-ドの手には彼のARMだけが残された。<br />
「やっぱり僕はお前が嫌いだ…ユウリィを悲しませるお前が嫌いだ…でも―」<br />
ジュ-ドはゆっくりと立ち上がった。<br />
「約束するよ。ユウリィは守ってみせる。僕と、クルースニクのARMで」</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>他の3人と合流したジュ-ドは、クルースニクのことを切り出せずにいた。<br />
その様子を見てすべてを察したユウリィ。<br />
「兄さんを心配させないように…わたし、しっかりしているところを見せないと」</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>[渡したかったもの]<br />
クルースニクはユウリィに、昔2人でよく聞いた曲が流れるオルゴールを<br />
渡そうと思っていた(初登場時に彼が聞いていたものと同じ)。<br />
彼にとっては、妹との絆を確かめられる唯一のものだったのだろう。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>494 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/27(水)01:55:08ID:GpnXD+FK<br />
ラムダは洞窟の最深部でジュ-ド達を待っていた。<br />
彼が「神剣」を使って創ろうとする未来の姿を聞いて、一行は愕然とする。<br />
ARM暴走体を天敵とすることで人類にとって過酷な状況を故意に造り出し、<br />
その試練を乗り越えた人類が、より強く進化することを望んでいるというのだ。<br />
今の民衆は弱い存在なので、世界の未来を手にすることが出来ない。<br />
すべての人間が主役となれる未来を創るためには、ヒトがより強く、完全な種へ<br />
進化する必要があるということらしい。<br />
能力「涙に浮かぶ未来」によって、荒野と化した環境の中、ヒトという種が閉塞していく<br />
未来を視たラムダにとって、汚名を被ってでも、この計画は遂行する必要があった。<br />
この、どこか本末転倒な計画に当然反発したジュ-ド達は、激闘の末にラムダを倒した。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>「涙目で視た未来だから、誰かの涙に濡れてしまう様な未来しか視えないんだ。<br />
自分、仲間、世界中の人間を信じられれば、未来だって変えられると僕は思う」<br />
母の仇討ちではなく、「神剣」を止めるために戦ったジュ-ド。<br />
憎悪を超えた、強く真っ直ぐな瞳に未来を変える可能性を見出したラムダは、残った力を<br />
振り絞って崩れ落ちる岩盤から彼らを守り、「神剣」までの道を造った。<br />
「お前たちの手で、未来を切り拓いてこい…」</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>前に進んでいく一行を、傷だらけの体で見送るラムダ。<br />
そこに、防衛システム爆破の衝撃で目が見えなくなっていたファルメルが現れた。<br />
「あの子達との手合わせ、最初から負けるつもりだったでしょ?<br />
滅びに瀕した黄昏の世界に、唯一輝く人間の希望とするために…」<br />
「それはどうかな…全力を出して私は敗れたのだ。だから計画を変更したのだよ。<br />
彼らの瞳に映る未来に、ファルガイアを預けてみたいと思ったのだ」<br />
ジュ-ド達との戦いを通じて、ラムダは理解した。<br />
ファルガイアの未来を創れるのは、ファルガイアの子ども達だけだということを。<br />
寄り添うように倒れた2人の上に、落盤した岩が降り注いだ。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>495 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/27(水)01:56:06ID:GpnXD+FK<br />
強い負の想念によって暴走中の「神剣」を止めようとするジュ-ド達の前に<br />
「神剣」と融合したハウザーが登場し、妨害をしてきた。<br />
戦闘をこの世から無くすため、遺伝子調整を受け、英雄として数々の火種を未然に<br />
防いできたハウザーだったが、なお戦争を止めようとしない人間に愛想を尽かし、<br />
永遠の平和のため、「神剣」を起動させて人類を滅ぼすのだという。<br />
ハウザーの攻撃に必死に応戦するジュ-ド。<br />
彼と接触した際、三度頭の中に彼の思い出が流れて込んできた。それは…<br />
若き日のエセルダが、フェルクレルングへ向かおうとするハウザーを、なんとかして<br />
思いとどまらせようとしている様子が映し出された。<br />
死地に赴く決意を固めた男は、もうすぐ母親となる身重の女に言った。<br />
世界から戦争を無くし、未来を次の世代に繋げるために行くのだと。<br />
ハウザーの胸にすがりついて泣くエセルダ。そこで映像は途切れた。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>人間に裏切られたと怒りを露わにするハウザーに、ジュ-ド達は立ち向かう。<br />
ファルガイアに未来を繋ぐための、最後の戦いが始まった。<br />
「力によって、命を弄ばれる運命など、私は甘受するつもりはないッ!」<br />
「どんな命にだって、運命とやらに抗う権利くらいあるッ!」<br />
「命を賭けて貫く意地だってありますッ!」<br />
力を合わせる4人と…<br />
「最後にもう一度だけ」「力を貸してくれ、クルースニクッ!!」<br />
クルースニクのARMから放たれた一撃が、「神剣」を貫いたッ!</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>[ハウザーの正体]<br />
フロンティア・ハリムで暮らす元異端技術者のヘルガによると<br />
フェルクレルングでの事件の際、ハウザーは死んだ可能性が非常に高いという。<br />
ジュ-ド達が出会ったハウザーは、おそらく彼の想いを宿したARMであると彼女は言った。<br />
炉心の解体作業で損なわれた体組織をARMで代替した結果ではないかとのこと</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>496 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/27(水)01:57:21ID:GpnXD+FK<br />
「神剣」はその活動を停止した。<br />
洞窟の本格的な崩壊が始まり、急いで脱出しようとする一行。<br />
そこに、アクセラレイターを使ったハウザーがARMを手に迫ってくる。<br />
それを見たジュ-ドは、ARMを捨ててハウザーに抱きついた。<br />
「もういいだろッ、もう…ッ!」<br />
少年は、かつての英雄に感謝の言葉を口にした。<br />
「10年前の戦争で戦ってくれてありがとう。未来を創ってくれてありがとう。<br />
未来のために戦ってくれたみんなに、ありがとうって言いたいんだ」<br />
そして、今度は自分たちが「未来」を創り、争いをなくすよう頑張ると告げた。<br />
「あの日…ハウザーが世界を守ってくれたのは、<br />
その時間を僕たちに与えるためだったんだね」<br />
同じくARMを捨て、微笑みながらジュ-ドの頭を撫でるハウザー。<br />
またしても、何かがジュ-ドの頭の中を駆け巡り、次の瞬間、ハウザーの体は消えた。<br />
(この時、ジュ-ドがどのような映像を見たのかは不明)<br />
アルノーにしがみつき、泣きじゃくるジュ-ド。<br />
そんな彼の前に、ハウザーと一緒に捕まっていた、あの子犬が近寄ってきた。<br />
その元気な姿を見て、吹っ切れたようにジュ-ドは言った。<br />
「みんなで帰ろう。僕たちの世界にッ!」<br />
涙を拭きながら、振り返ることなく、少年は出口へと駆け出した。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>[ジュ-ドとハウザー]</div>
<p> </p>
<ul>
<li>エセルダとハウザーの関係を暗に示す映像</li>
<li>ジュ-ドが先天的因子適合者であること(肉親も因子適合者だという推測が成り立つ)</li>
<li>ハウザー消滅の際にジュ-ドが号泣したこと(自分たちの関係を知った?)</li>
</ul>
<div>劇中では明確にされてないが、以上の3点から、2人の関係は明らかであろう。<br />
何故、ハウザーの思い出が見えたのかという問題については、<br />
「高い適合係数をもつ近しい間柄(親子、兄弟)同士なら、心と心を繋げることができる」<br />
という、人工進化研究所のレポートが答えを出していると思われる。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>497 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/27(水)01:58:33ID:GpnXD+FK<br />
戦いから数日後、フロンティア・ハリムに戻ってきた4人は、母エセルダや、<br />
今回の事件に関わった人達のお墓を作っていた。<br />
ジュ-ドとユウリィはこの村に残り、開拓を手伝うことになった。<br />
一方、アルノーはラクウェルと共に旅立つことを決めていた。<br />
彼女の体を治すという新たな旅の目的を果たすために。<br />
アルノーを頼りにしているとのろける(?)ラクウェルに、ユウリィが一言。<br />
「頼りになるのなら、アルノーさんも、手ぐらい握ればいいのに」<br />
「ばっ、馬鹿を言うなッ!そういうのは人前でするものではなかろう…ッ!」<br />
照れ隠しか、ラクウェルは真っ赤になりながらアルノーを追い回し始めた。<br />
「と、まぁ…こんな塩梅でね。お前らが見ていないところで<br />
いろいろとやってるから心配するな」</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>治療の旅を続けながらも、今までどおり美しいものを探すというラクウェル。<br />
「この身が癒えたら、真っ先に戻ってくる。だから―今日は笑顔で見送ってほしい」<br />
4人揃っての再会を約束して、旅立っていった。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>ユウリィは、村の子供の世話がしたいとジュードに語った。<br />
誰かに助けられてばかりだったから、今度は誰かを助ける手伝いがしたいのだ、と。<br />
「ユウリィには、そういうの…似合ってるよ」<br />
「ありがとう。あのね…すごく、うれしい」<br />
建物から出てきた2人は、目の前にオルゴールが置かれているのを目にする。<br />
手にとって蓋を開けるユウリィ。昔、彼女が聞いていた懐かしい曲が流れ出した。<br />
思わぬ拾い物にユウリィは戸惑うが、ジュードはあっけらかんと言った。<br />
「持ち主が現れるまで、ユウリィが預かっていなよ」</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>村の中を走り回るジュードと、それを追いかけるユウリィ。<br />
「ジュ-ドはどうするの、これからのこと」<br />
少年は答えた。僕は大人になろうと思う。<br />
「昨日までに出会った大人たちに笑われないくらい、カッコ良い大人になりたいな」<br />
そして、彼女の方を振り返って、言った。<br />
「なれるかな?」</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>498 ワイルドアームズ4 ◆l1l6Ur354Asage2005/04/27(水)02:00:04ID:GpnXD+FK<br />
それから10年後―</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>戦火に耐え抜いた緑を守る、森林保護官となったジュ-ド。<br />
フロンティア・ハリム近くの山中にロッジを構え、動物たちと毎日を暮らしている。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>ユウリィは、フロンティア・ハリムで子供たちの良き先生になっていた。<br />
あのオルゴールの持ち主は、まだ現れていないようだ。<br />
そんな彼女を森の中から静かに見守る人影がひとつ…</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>アルノーは旅の途中でラクウェルと結婚。<br />
その後、娘を授かり、現在とある町に落ち着き、飲食店のマスターに。<br />
お客の入りはイマイチとのこと。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<div>ラクウェルは結局、治療法を見つけることができなかった。<br />
夫と、生まれて間もない娘に暖かく看取られて、彼女の旅は終わったが、<br />
世界に遺る、本当に美しいものは見つけることができたという。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>アルノーの店に飾ってある絵や写真を、女の子が眺めている。<br />
ラクウェルが描いた赤ん坊の肖像画(なんというか…前衛的?)、親子3人で撮った写真。<br />
そして…10年前の4人が写っている一枚の写真。</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>揃って再会の約束は果たせなかったけれども、ファルガイアに「未来」は今も続いている</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>499 名無しさん@お腹いっぱい。sage2005/04/27(水)02:04:09ID:GpnXD+FK<br />
つーわけで終わりです<br />
連休前に終わらせることができるとは正直思わなかった</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>500 名無しさん@お腹いっぱい。sage2005/04/27(水)02:38:31ID:cS6Ekoij<br />
補足</div>
<p> </p>
<p> </p>
<p> </p>
<div>10年後のジュードは顔のパーツそのまんまで身長と顔が伸びてるからかなりキモイ</div>
<p> </p>
2022-10-14T12:52:34+09:00
1665719554
-
レイディアントシルバーガン
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/643.html
<div><strong>レイディアントシルバーガン</strong></div>
<div>>>21-32~39・41</div>
<hr />
<div class="main">
<div>32 レイディアントシルバーガン sage2006/02/02(木)21:30:07ID:74qwXM5H<br />
《プロローグ:西暦2520年7月14日10時35分》<br />
「例の紀元前の地層から発掘された物体は、未だ構成素材からその用途目的まで全く解明できていない。さらに、興味深い難問がもう一つある…」<br />
地球連邦軍所属宇宙巡洋艦TETRA艦橋。現在は連邦軍最新鋭戦闘機"シルバーガン"のテスト任務を帯びており、乗組員はテンガイ艦長以下、<br />
テストパイロット3名とロボノイド・クリエイタ1体のみ。定時通信のため集まったクルー達に対し、五十嵐連邦軍長官はこう告げた。<br />
「科研3部調査班の報告によると、例の物体と一緒にロボノイドが発掘されたらしい。クリエイトタイプ、ID00104」<br />
「バカな!紀元前ですぞ!しかもここにいるクリエイタと同じ型番?何かの間違いでは…」信じがたい事象にテンガイが思わず声を荒げる。<br />
当のクリエイタもそのことを理解できていないようだ。<br />
「確かに私もそう思った。だが製造元である我々が発掘したのだ。間違えようがない」<br />
不可思議な事実に、にわかにブリッジがざわつく。<br />
「現在、記憶データを解析中だ。判りしだい追って連絡する…」<br />
そのまま話はテスト任務の件について移った。その中でクリエイタはモニタに映ったロボノイドを見て、先程の件について考えていた…。<br />
</div>
<div><<同日20時45分>><br />
地球連邦軍科学研究施設第3調査部。<br />
先日発掘された「石のような物体」と「紀元前のロボノイド」やその他の発掘品の調査が行われている。これらの物体が出てきた地層からは、<br />
「石」やロボノイドと共に西暦2520年と同等ではないかと思われるほど高度な文明の残骸が続々と発掘されており、それらの存在も調査班を悩ませていた。<br />
</div>
<div>「石はまったくわからん、おいロボノイドの方はどうだ?」<br />
この日も科研部長と若い研究員がロボノイドの記憶データの復元にあたっており、そしてついに復元に成功した。<br />
「部長…これ見てください…信じられますか」<br />
「こ、こんなことが……」<br />
その瞬間、石から謎の閃光が発せられる。<br />
「き、緊急回線を!うわぁッ」<br />
</div>
<div><<同日21時00分>><br />
轟音と振動に包まれる中央司令部に警報が響き渡った。<br />
「ぬぉっ!どうした!」<br />
「科研3部で爆発事故発生!」<br />
「レーダーに正体不明の飛行物体を確認!」<br />
「なに?…数は!?」<br />
「8、16、32、…どんどん増えてます!」<br />
五十嵐の問いかけに、オペレーターが悲痛な声で答える。<br />
「非常警報!レベルA!総員第一種戦闘態勢!!」<br />
「長官!?科研3部よりデータが転送されています」<br />
「まわしてくれ!…これは!?…発掘されたロボノイドの記憶データ!?…なんということだ…!」<br />
施設の消滅寸前に転送された記憶データ、そこに記されたあまりにも途方もない真実…。<br />
TETRA艦内にもレベルAの警戒音が鳴り渡り、テンガイは中央司令部の援護へ向かう決定を下す。<br />
</div>
<div><<同日22時00分>><br />
この日、地球上の人類は全滅した。かろうじて衛星軌道上に退避したTETRAクルー4名と、1体のロボノイドを残して…。<br />
</div>
<div>33 レイディアントシルバーガン sage2006/02/02(木)21:33:45ID:74qwXM5H<br />
<ステージ3「RETURN」:西暦2521年7月13日10時50分><br />
人類ほぼ全滅の日から1年…。<br />
TETRAは衛星軌道上に退避し様子を伺っていたが、食料とエネルギーの致命的な枯渇から、地上へ降りることを余儀なくされる。<br />
予想通り次々と襲いかかる敵性飛行物体の攻撃を潜り抜けながら地表を目指す。<br />
しかし、かつての連邦軍中央ゲート付近で大型敵性ユニットを破壊した直後、その中から全ての元凶である「石のような物体」が姿を現した。<br />
</div>
<div><ステージ2「REMINISCENE」:西暦2520年7月14日21時26分><br />
物語は1年前、あの悪夢のような出来事の起こった日に遡る。<br />
中央司令部後方1200まで接近したTETRAに向かって容赦なく襲いかかってくる無数の飛行物体。<br />
3機のシルバーガンも発進し、激戦を繰り返しながらなんとか司令部上空に到達するも、その真上には「石のような物体」が不気味に浮遊していた。<br />
「長官!物体のエネルギー反応が計測値を超えます!」<br />
司令部内ではオペレーターがもはや叫びに近い声で現状報告をしている。<br />
「くっ、どうやら我々はやることが全て遅すぎたようだな…!巡洋艦TETRAに連絡を…」<br />
「オヤジィィィ!」<br />
五十嵐の言葉を駆けつけた息子・ガイの呼び声が遮る。<br />
「ばかもん!何しに来た!」<br />
「何しにって…助けにきてやったんだろぉがっ!」<br />
「だめだ!お前達は艦に戻り、次の指令があるまで衛星軌道にて待機。これは絶対命令だ!」<br />
「長官!今はそんな場合じゃ…」<br />
五十嵐の唐突な命令に、ガイだけでなくバスターも戸惑いの色を隠せない。<br />
「いいか!人類の未来はお前達にかかっているのだ。早く行け!」<br />
「何わけわかんねぇこと言ってんだよっ!」<br />
「説明する暇はない!…艦長!」<br />
「はっ!」<br />
困惑するバスター達とは異なり、テンガイは親友の意思を汲み取ったかのように力強く応じる。<br />
「…あとは…頼んだぞ…!」<br />
</div>
<div>その言葉が発せられてから間もなく…TETRAが衛星軌道上に退避した直後、「石」が発した凄まじい閃光が地表を白く包みこんだ…。<br />
</div>
<div><ステージ4「EVASION」:西暦2521年7月13日12時00分><br />
一行の前に突然その姿を現した「石のような物体」。だが攻撃してくる様子はなく、何かを一行に伝えようとしているかのように理解できない音声を発している。<br />
「シレイブ ノ キオクデータ ガ ノコッテ イレバ アレニツイテ ナニカ ワカルカモ シレマセン」<br />
困惑し、次の行動を決めかねていたTETRAクルー達に対し、クリエイタは中央司令部に残されているであろう記憶データの入手を提案する。<br />
謎を解く手がかりを得るため、一行はその言葉に賛成し、データが残されているはずの連邦軍中央司令部を目指す。<br />
</div>
<div>34 レイディアントシルバーガン sage2006/02/02(木)21:38:04ID:74qwXM5H<br />
<ステージ5「VICTIM」:西暦2521年7月13日15時30分><br />
司令部に辿りつき、その内部に潜入したクリエイタを待つ一行の前に、信じられない規模の超級戦艦ユニットが出現する。<br />
巨大戦艦をなんとか下し、記憶データの入手にも成功するが、続いて姿を現した「石のような物体」が司令部を攻撃。<br />
TETRAが急接近してなんとか倒壊は免れ、中に潜入していたクリエイタも辛くも脱出する。<br />
だがそのTETRAに対しても、「石」は容赦なくレーザーユニットで攻撃を加える。<br />
「ぐっ…!」<br />
直撃を受け、これまでにない大きなダメージを受けるTETRA。テンガイも思わずうめき声を上げる。<br />
「てめえぇぇぇーっ!」<br />
ガイが逆上し、「石」の操るレーザー砲台に向かって飛び出す。<br />
「おい!ガイ!!」<br />
ガイがやろうとしていることに気づいたのか、バスターが必死に呼びかける。しかしもはやその声は聞こえていないかのように、<br />
ガイはレーザー砲台の目の前に出る。その顔は半ば恐怖のためなのか、汗にまみれ、こわばっている…。<br />
「へ、へへっ…こうも近けりゃ撃てねえだろ?…撃てねえだろうがーっ!」<br />
「やめてーっ!!」<br />
「ガイィィィーっ!!」<br />
バスターとレアナの叫びと同時に、ガイの乗る3号機とレーザー砲台が爆破し、その残骸がバラバラと落ちていく。<br />
「ガイィ!!」<br />
ガイの死を目の当たりにしたテンガイは意を決したようにTETRAの機体をひるがえし、最大出力で噴射する…その先には「石のような物体」が!<br />
「艦長!何をするつもりだ!」<br />
「やめて!もうやめてぇー!」<br />
</div>
<div>2人の叫びもむなしく、テンガイの駆るTETRAはそのまま「石」に向かって…!<br />
</div>
<div><ステージ6「THEORIGIN」:西暦2521年7月13日17時10分><br />
瓦礫やかつての連邦軍兵器の残骸が重なる地表。「石のような物体」ははるか上空に退避しており、先ほどまでの苛烈な戦闘は嘘のようにも思える。<br />
しかしその戦闘が夢ではなかった証拠であるかのように、地表の残骸の中にはガイの3号機やTETRAの破片らしきものが見える。<br />
ほんの1時間前までは、どちらも乗り手と共に上空を翔けぬけていた。だが今はもう、ガイも、そしてテンガイもいないし、<br />
再び黄色く輝く3号機やTETRAの白い機体が空に舞うことはない…。近くの瓦礫の上には青と赤に光る機体、シルバーガン1号機と2号機が着陸しており、<br />
そのそばにバスターとレアナ、そしてクリエイタが寄り添うようにいる。レアナは目を真っ赤に泣き腫らしてバスターの腕にしがみついており、<br />
バスターも涙こそ流していないが、口元をぐっと結んでうつむき、レアナの手を固く握っている。<br />
「イクノ デスカ?」<br />
2人の様子を見守っていたクリエイタが気遣うような口調で問い掛ける。<br />
「…」<br />
レアナはうつむいたまま答えない。<br />
「俺達は…勝てねえのかな?」<br />
バスターがポツリとつぶやく。レアナが少し驚いたような表情で、初めてそんな弱音を口にしたバスターを見上げる。<br />
クリエイタは少しの間考えこむようなしぐさを見せたあと、ゆっくりと顔を上げた。<br />
「サイゴノ サイゴマデ アキラメルナ…テンガイ カンチョウ ノ サイゴノ コトバデス」<br />
「艦長…そう言ったの?」<br />
レアナがクリエイタのほうを向き、(本当に?)といったふうに尋ねる。<br />
「ワタシニハ…ソウ キコエタ ヨウナ キガ シマシタ…」<br />
バスターがはっとしたように顔を上げてレアナと顔を見合わせ、ふぅ、といった風情で首を振った。<br />
「!…やれやれ…しゃーねえな、行くか!」<br />
その口調はいつものバスターのものに戻っていた。先程の気弱な発言をした影はもうどこにも見られない。<br />
その言葉を聞いたレアナも「素直じゃないのねぇ」とくすっと笑いながら答える。クリエイタもほっとしたようだったが、次第にその表情が曇る。<br />
そして何かの決意を秘めたかのような口調でこう切り出した。<br />
「サキホド シレイブ ノ キオクデータ ヲ ミマシタ…ヒトツダケ オネガイ ガ アルノデスガ…」<br />
「…なあに?」<br />
レアナが不思議そうに答える。クリエイタの願い、それは…。<br />
</div>
<div>35 レイディアントシルバーガン sage2006/02/02(木)21:41:35ID:74qwXM5H<br />
シルバーガンに乗りこみ、衛星軌道まで上昇したバスターとレアナ。目の前に次々と現れる生物の進化を模するかのような敵を撃破していく2人の前に、<br />
「石のような物体」は何度も姿を現し、幾つものメッセージを残していく。<br />
それは「石」が一体何者であるのか、そして何故このような行動に出たのかという問いに答えるかのような内容だった。<br />
</div>
<div>『I gave you lives. So that you make good progress.
Butyoucouldn'tunderstand.』<br />
(あなた達に命を与えたのはこの私。正しく進化できるようにと… だが、あなた達は理解することができなかった。)<br />
</div>
<div>『You must do it over again. Why can't you see?』<br />
(やり直さなければならないのです。なぜそれがわからないのです?)<br />
</div>
<div>『Feel visible matter. Feel invisible matter. Thereislifeeverywhere.』<br />
(目に見えるものを感じなさい。目に見えないものを感じなさい。いたるところに命はあります。)<br />
</div>
<div>『But I believe the day when you understand yourself andlivetogetherwould
come.』<br />
(しかし、私は信じています。あなた達が自ら理解し……お互いが共存できる日が来ることを。)<br />
</div>
<div>最後に現れた「人」の姿をした敵を倒した瞬間、時間と空間がねじれ出すかのような感覚が周囲を包む…。<br />
</div>
<div><ステージ1「LINK」:紀元前10万年7月13日18時06分><br />
「石のような物体」と対峙するバスターとレアナ。地球の姿をとった「物体」は人類の業とでもいうようなイメージを次々と発する。<br />
</div>
<div>「この世に生まれし第11の息子よ、銀の銃をもって人々の魂を撃ちぬくのだ」<br />
「お願い、あきらめないで」<br />
「愚かじゃよ人間は…」<br />
「人よ立ち上がれ!この大地は神が我々に与えしものなのだ」<br />
「あんた、正気なのか?自分のやっていることがわかってるのか?」<br />
「なっ、何をする!」<br />
「希望を持ちましょう、そしていつの日か必ず」<br />
「この荒れ果てた大地を見るがよい、これが我々に与えられた天罰なのじゃ」<br />
「殺せ!そして奴等を根絶やしにするのだ!」<br />
「戦争を止めることは出来ないのだよ。戦争はお互いが正義じゃからな…」<br />
「お願い、あきらめないで」<br />
「ここには夢や希望なんてない…」<br />
「緑に覆われたあの頃の風景はなくなってしまった」<br />
「あきらめないで」<br />
「わたしにだって夢はあったわ、でもどうしてかしらね」<br />
「これからは人を中心とした政治が必要なのだよ…」<br />
「このことにより世界大戦は避けられないものとなりました」<br />
「我々はもう一度考え直すべきです。皆さんにもわかっているはずだ」<br />
「サイは投げられた。もう誰にも止めることはできん」<br />
「世の中は移り変わってゆく…しかし、変わらないものが一つだけあるのだ」<br />
「あきらめないで」<br />
「俺の夢はね…この宇宙の中にあるんだ」<br />
</div>
<div>「わたしのこと、愛してる?」<br />
「!?」<br />
</div>
<div>そして、最後に再びあの凄まじい閃光を発する。2人は反転し、懸命にその光から逃れようとするが、次第に2つの機体は光の束に飲みこまれていく。<br />
「もう間に合わない!」<br />
「俺達は…俺達は、最後まで生き延びるんだ…!」<br />
2人は機体と共に消滅し…人類は完全に全滅した…。<br />
</div>
<div>36 レイディアントシルバーガン sage2006/02/02(木)21:43:53ID:74qwXM5H<br />
<エピローグ:紀元前9万9980年><br />
最後の人類、バスターとレアナが命を落としてから20年後。地表は緑に覆われ、あの戦いの面影はもう見られない。<br />
「石のような物体」も地上に突き刺さったまま沈黙し、苔すままとなっている。<br />
そのそばには、かつて中央司令部だった建物の残骸があり、その地下には20年の間にボロボロになり、かろうじて動いているクリエイタがいる。<br />
</div>
<div>「コレハ ハジメカラ キマッテイタ コト…ソウ イクドトナク クリカエサレテイル コト…<br />
ノコサレタ ワタシ ニ デキルコト ハ フタタビ ジンルイ ヲ サイセイサセル コト…ソウ イクドトナク クリカエサレテイル コト…<br />
ワタシ ハ カレラ ト ワカレルトキ ニ モラッタ カミノケ カラ クローン ヲ ツクル…カレラ ヲ イキノビサセル タメ ニ…<br />
アノ イシノヨウナ ブッタイ ハ コノ チキュウ ヲ マモルモノ…アレ ハ コノ チキュウ ソノモノソシテ スベテ ヲ ミチビク モノ…<br />
ナガイ ジカン ヲ カケテ フタタビ ジンルイ ハ ハッテン シテ イクダロウ… ソシテ イツノヒニカ ジンルイ ガ コノコト ニ キガツキ…<br />
オナジ アヤマチ ヲ クリカエサナイ ヨウ ニ イノリ タ…イ…」<br />
</div>
<div>クリエイタの背後にはクローン培養ケースに入ったバスターとレアナの姿が…。<br />
二人を見てクリエイタは微笑む。だがその微笑みを最後に、その目の光は消え…機能停止したクリエイタはそのまま床に崩れ落ち、2度と動くことはなかった。<br />
そして、培養ケース内のバスターとレアナのクローンが目覚め、再び人類の再生が始まる…。<br />
</div>
<div>37 レイディアントシルバーガン sage2006/02/02(木)21:46:20ID:74qwXM5H<br />
キャラクター<br />
</div>
<div>バスター(ガンビーノ=ヴァスタラビッチ:シルバーガン1号機テストパイロット:18歳)<br />
楽天家で自信家を装っているが、それは努力で得た実力を隠すため。実は陰で人知れず努力するタイプ。<br />
プライドが高く、素直に自分の本心を表現できないひねくれもので口も悪い。常に冷静かつ打算的に判断を働かせるので行動にソツがない。<br />
どちらかというとクールな雰囲気だが、無表情・無口というタイプではない。他人の行動に対しても一見無関心なふりをしているが、<br />
実はちゃんと目を配っており、ミスがあればフォローを入れる。そのフォローについても”貸し”として扱い、素直な態度ではないが、<br />
そうすることで彼が持っている優しさ・寂しさ・照れといった人間性を自ら隠しているにすぎない。<br />
レアナにはいつも自分のペースを崩されているが、彼女にはどうも頭が上がらないようである。<br />
ガイ、テンガイ艦長が戦死し、レアナと共に最後の人類としてとり残された後も「石のような物体」に対して最後まで抵抗する。<br />
</div>
<div>レアナ (マリアン=レアノワール:シルバーガン2号機テストパイロット:17歳)<br />
世間知らずで天真爛漫。人間本来の優しさや純粋さを失っておらず、それを素直に表現することも出来る。直感や霊感も鋭い。<br />
大人の事情といったものを全く気にしないため、誰もが思っていても言えないことも平気で口にして天然ボケをかますこともしばしば。<br />
性格の裏表といったものもなく、決して隠し事や嘘をつかないため、バスターの裏のある言葉や行動を理解することができない。<br />
人間不信気味なバスターとは対称的に、人間はみんないい人だと信じて疑わない。こうして見ると、何の悩みもない底抜けに明るいタイプのようにも思えるが、<br />
実は必要以上に明るく振舞おうとしている部分もあり、失敗して落ちこんでもそのせいで周りに更に迷惑をかけるのを嫌がって空元気と笑顔を作る。<br />
そのため自分の本心を誤解されてしまう不器用な一面も持っている。バスターと共に「石のような物体」に対して最後まで抗う。<br />
</div>
<div>ガイ (五十嵐=凱:シルバーガン3号機テストパイロット:16歳)<br />
正義感が強く情にもろい、不正は絶対に許さない熱血漢。<br />
後先顧みない行動をとることもしばしばであるが、それが良くも悪くも他のクルー達を引っ張る原動力となっている部分がある。<br />
わがままな一面もあり、身分の上下関係に対して無頓着で上官に対しても敬語を使わないのは、<br />
五十嵐長官の息子という環境で自由奔放に育ったことが大きく影響している。親の七光りがコンプレックスであるが、<br />
厳格な父親を嫌っているという訳ではなく、むしろ心から尊敬し憧れている。実直な面もあるため、人間本来の実直さを持っているレアナとはウマがあう。<br />
かといって対称的な性格のバスターとは仲が悪いというわけでもなさそうである。<br />
シルバーガン3号機を駆ってバスター、レアナと共に「石のような物体」が次々と放つ敵機との幾度もの交戦をくぐりぬけるが、<br />
「石」の操るユニットがテンガイ艦長の乗るTETRAを直接攻撃したことに激昂し、そのまま石に対して攻撃を仕掛け、仲間の目の前で戦死してしまう。<br />
</div>
<div>38 レイディアントシルバーガン sage2006/02/02(木)21:51:12ID:74qwXM5H<br />
テンガイ艦長 (ソン=テンガイ:地球連邦軍所属軽級宇宙巡洋艦「TETRA」艦長:69歳)<br />
不言実行という言葉が彼の性格を表している。言葉の裏表を理解して、物事の大局を見ることが出来る人物であり、的確な判断力も持つ。<br />
頑固で職人気質な面もあるため、クルーに対してはかなり厳しい。五十嵐長官とは数々の死線を潜り抜けてきた戦友であり親友。<br />
ガイの死を目の当たりにした直後、バスターやレアナの制止を振り切って「石のような物体」に対して自殺行為ともいえる特攻をかけて命を落とす。<br />
艦長最後の行動の真意…それは…。<br />
</div>
<div>クリエイタ (ロボノイド=クリエイションタイプ=プロダクトID00104:TETRA所属ロボノイド:5歳)<br />
連邦軍科学研究施設によって人間のサポート用(メカのメンテナンス、マシンの操縦、資料整理、データの管理、医療作業の補助等)に開発されたロボノイド。<br />
人間的な思考のゆらぎとカオスを取り入れた最新型の人工知能を搭載することで、それまでのロボノイドと違い、感情を持つことに成功した初めてのタイプ。<br />
穏やかで愛嬌ある性格で、相手を気遣う細やかさなど人間以上に人間らしい面も持つ。<br />
初めてTETRAに配属された日にクルーが"いちロボノイド"としてではなく、家族同様の扱いで迎えてくれたことに感動したことを鮮明に覚えている。<br />
シルバーガンの物語に最後まで関わるキーキャラクター。<br />
</div>
<div>五十嵐長官 (五十嵐=剛:地球連邦軍最高司令官:50歳)<br />
史上最年少の連邦軍長官。威厳がありカリスマ性も高く、常に適切な判断と命令を下すことができる軍人の鏡とも言える存在。<br />
しかし非情というわけではなく、受けた恩は決して忘れず義理人情には人一倍厚いタイプ。<br />
部下思いの落ちつきのある質実剛健な努力家で、部下の信頼と忠誠心も厚い。<br />
無鉄砲な息子・ガイとは全く対称的に冷静沈着な性格だが、やはりというか意外と熱血な面も見うけられる。<br />
親友テンガイの船であり、息子の所属するTETRAには一目おいているが、仕事に私情を持ち込むことはない。<br />
人類の安全を守る責任がその肩に大きくのしかかっていることを強く自覚していると同時に、<br />
増えすぎた人類と加速度的に成長しすぎた文化の末路に漠然とした不安を感じている。<br />
発掘された「石のような物体」が覚醒して全世界に放った敵機に対し、懸命に交戦命令を下すもかなわず、<br />
TETRAに衛星軌道上への退避命令を下したのち、直後に「石」が放った閃光によって、地球上の全ての人類と共に死亡する。<br />
</div>
<div>アレン/ビクトル(科研3部研究員)<br />
アレンは地球連邦軍科学研究施設第3調査部(通称・科研3部)で最も若い研究員で主にビクトルの補佐役。少々血の気と口数が多い。<br />
部長であるビクトルは長髪にメガネをかけた、いかにも科学者然とした風貌で、冷静で慎重な典型的科学者タイプである。<br />
ビクトルより若いアレンのほうが上司のように見える。<br />
</div>
<div>シャロン/ラン(中央司令部オペレーター)<br />
シャロンとランは共に中央司令部のオペレーター。シャロンは髪をアップに結った落ちついた大人っぽい容貌で、クールでしっかりした性格の女性。<br />
ランは明るさとひたむきさが売りの新人。メガネと左右に団子型にまとめた髪型がトレードマークの女の子である。<br />
2人とも中央司令部の消滅時に死亡。<br />
</div>
<div>石のような物体<br />
紀元前の地層より発見された謎の物体。構成素材からその用途目的まで全く解明できていなかったが、突如覚醒。<br />
なんとか衛星軌道上に脱出できたTETRAクルー以外の全人類を閃光により消滅させる。<br />
時にはバスタ達を攻撃し、時には何かを伝えようとする。その真意はいったい?<br />
</div>
<div>ボロボロのロボノイド<br />
石のような物体と共に発見されたロボノイド。やはり、紀元前の地層から発見される。<br />
クリエイトタイプ、ID00104と確認されるが、それはTETRAにいるロボノイドとまったく同じ型番だった。これの意味する事は…?<br />
</div>
<div>39 レイディアントシルバーガン sage2006/02/02(木)21:58:07ID:74qwXM5H<br />
とりあえずステージがばらばらなのは時間軸にあわせてるから、だからラス面はステージ1。<br />
後ステージ1で声が聞こえるのはSS版のストーリーモードのみでゲーム内で流れるのはバージョン2<br />
オリジナルはもっとアレな内容だった、これは興味があれば上げるがどうだろう?<br />
</div>
<div>それとクリエイタがステージ6でバスター達に頼んだのは二人の髪の毛をもらうこと</div>
<div> </div>
<div><font color="#FF0000">※当コメントはFragments(<a href="http://rssp.web.fc2.com/">http://rssp.web.fc2.com/</a></font><font color="#FF0000">)からの内容の転載、または内容に一部手を加えたものです。</font></div>
<hr />
<div>41 レイディアントシルバーガン sage2006/02/02(木)22:07:33ID:74qwXM5H<br />
んじゃステージ1の声、原文とエピローグのクリエイタの原文を<br />
</div>
<div>(原文)<br />
私的代弁者:「この世に生まれた11番目の作品、『シルバーガン』をもって人々に訴えかけるのだ」<br />
私的かつ客観的代弁者:「お願い、あきらめないで」<br />
正しき主観を持つ者:「愚かだよ、俺たちは…」<br />
無知な商売人:「創造者よ立ち上がれ!この金を生む業界は我々の為にあるのだ」<br />
道理を理解する者:「あんた、正気なのか?自分のやっていることがわかってるのか?」<br />
道理を理解する者:「なっ、何をする!」<br />
気休めの言葉:「希望を持ちましょう、そしていつの日か必ず」<br />
正しき主観を持つ者:「この最悪の市場を見てみろ、これが自業自得の現状なんだよ」<br />
無知な商売人:「クビだ!奴等を全員クビにしろ!」<br />
客観的代弁者:「争いを止めることはできない。創造者も商売人もお互いが正義だと思っているからな…」<br />
私的かつ客観的代弁者:「お願い、あきらめないで」<br />
去りし者1:「ここには夢や希望なんてない…」<br />
創造者:「ゲームそのものが楽しいと思っていた頃の感覚はなくなってしまった」<br />
私的かつ客観的代弁者:「あきらめないで」<br />
去りし者2:「わたしにだって夢はあったわ、でもどうしてかしらね」<br />
視野の狭い商売人:「これからは視野を広く、ライトユーザーを中心としたゲーム作りが必要なのだよ」<br />
客観的代弁者:「このことにより両者の対立は避けられないものとなりました」<br />
私的代弁者:「我々はもう一度考え直すべきです。皆さんにもわかっているはずだ」<br />
客観的代弁者:「サイは投げられてしまっている…もう誰にも止めることはできない」<br />
希望的観測者:「しかし、世の中が移り変わっていっても…変わらないものが一つだけあるはずだ」<br />
私的かつ客観的代弁者:「あきらめないで」<br />
私的代弁者:「俺の夢はね…この創造空間にあると思いたい…」<br />
</div>
<div>ゲームたる者の存在:「わたしのこと、愛してる?」<br />
</div>
<div>全員:「!?」(爆発)<br />
</div>
<div>これは始めから決まっていたこと…<br />
そう、幾度となく繰り返されていること…<br />
時代にとり残された私にできることは…<br />
再びゲームを再生させること…<br />
そう幾度となく繰り返されていること…<br />
</div>
<div>私はゲームがゲームらしかった頃のクローンを作る…<br />
ゲームがゲームらしく生き残るために…<br />
</div>
<div>長い時間をかけて、再び創造空間は発展していくだろう…<br />
そして我々が同じあやまち(切り捨て文化の道)を繰り返さないように、祈りたい…<br />
</div>
<div>同じ志を持っている数少ない経営者、販売者、開発者、ゲームプレイヤー達に祝福を…</div>
</div>
2022-10-14T12:51:16+09:00
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