1 名無しさん@お腹いっぱい。 04/04/17 02:19 ID:9wRTmbe7
自分でやるのが面倒だけどストーリーが知りたい、という
ゲームのストーリーを教えてもらうスレです。

515 ◆A.ilTwwjjQ さんが作った今までのまとめサイト
http://storyteller515.hp.infoseek.co.jp/

まずこちらで既出かどうか調べてからリクしましょう。

前スレ
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/gamerpg/1080522704/
前々スレ
http://game5.2ch.net/test/read.cgi/gamerpg/1079106441/
part4
http://game5.2ch.net/test/read.cgi/gamerpg/1077619823/l10
part3
http://game5.2ch.net/test/read.cgi/gamerpg/1072109254/

発売して半年以内の新作について語る際は名前欄に
タイトルと新作ネタバレ用の共有トリップの #新作ネタバレ をつけて下さい。

関連スレとストーリーを書く際の注意事項は>>2-10

2 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/17 02:23 ID:9wRTmbe7
ストーリーを書いてくれる方へのお願い。

・要望に出ているゲームのストーリーはどんどん書いて下さい。 
 ただ要望に出ていないものは敬遠される傾向にあります。
 レスは期待しないで下さい。それでも良いというならどうぞ。
・この板は一般板なので18禁のゲームのストーリーの要望、紹介はご遠慮下さい。
・名前欄に作品名を入れてもらえると、まとめやすくありがたいです。
・時間を置いて数回に分けて投稿する際には、最後に「続く」と御書き下さい。
 そうする事でストーリーの投稿の混交を防げます。
・これを書こう、と思われた際は「○○○○を書きたい」と意志表明し、予約していただけると、
 投稿の重複が防げて大変ありがたいです。
 また、書くのはよそう、と思われた時には面倒でも予約の取り消しを御願いします。

関連スレ(漫画板)
【読むのが】ストーリーを教えてもらうスレ Part3【面倒】
http://comic2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1080318494/


3 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/17 02:23 ID:lAfmak0i
昔昔あるところに

4 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/17 02:24 ID:9wRTmbe7
●未解決分
■PS2 ・鋼の錬金術師-翔べない天使- ・スペクトラルソウルズ ・ブラックマトリクス2
・ライゼリート ・フェイスパラドックス ・零 ・幻想水滸伝3(3人のEDを詳しく)
・ラピュセル ・フロントミッション4 ・KOF2000 ・KOF2001 ・KOF2002
■PS ・里見の謎 ・フロントミッション3 ・KOF95 ・KOF96 ・KOF97 ・KOF98 ・KOF99 ・KOF京
・エンドセクター ・ビヨンドザビヨンド ・レジェントオブドラグーン ・みつめてナイトR
・クーデルカ ・だんじょん商店街 ・エクサフォーム ・新世代ロボット戦記ブレイブサーガ
・ブラックマトリクス ・クロックタワー3 ・クロックタワーゴーストヘッド
■GC ・バイオハザード0 ・ファンタシースターオンライン3
■SFC  ・トレジャーハンターG ・ウィザードリィ5 ・ラストバイブル3 ・超魔法大陸ウォズ
・ダークキングダム ・永遠のフィレ―ナ ・ブレスオブファイア ・ルドラの秘宝 ・ざくろの味
・伝説のオウガバトル ・ダークハーフ ・イデアの日 ・トラバース ・ソウルアンドソード
・幕末降臨伝ONI ・鬼神降臨伝ONI ・BURAI ・ロマンシングサガ2
■FC  ・太陽の神殿 ・ミネルバトンサーガ ラゴンの復活
■XBox ・真女神転生NINE ・OTOGI〜百鬼討伐絵巻
■NEOGEO  ・KOF94 ・KOF2003
■セガ系  ・女剣士アスカ見参! ・サイバードール ・ファンタシースターオンライン2
・シャイニングウィズダム ・「テラ・ファンタスティカ」 ・魔導物語シリーズ(1,2,3,A)
・ドラゴンフォース ・デッドオアアライブ ・グランディア2
■携帯機  ・オウガバトル外伝 ゼノビアの皇子 ・タクティクスオウガ外伝
・アークザラッド 機神復活 ・ONI ・ONI2 ・ONI4 ・ONI5 ・KOFR-1 ・KOFEX
■PCゲー ・ダイナソア 〜リザレクション〜 ・英雄伝説3 白き魔女 ・田中の夢物語(ネタ?)
・魔導物語R ・魔導物語S ・「囚人へのペル・エム・フル」 ・コマンド&コンカー
■その他 ・剣神ドラゴンクエスト ・スーパーロボット大戦64(64)(NEOGEO)

●途中
■前スレ ・ゼノギアス ・東京魔人学園符咒封録 ・アンサガ(キャ,アー,ル編以外)
・ドラえもんギガゾンビの逆襲 ・ブレスオブファイア3 ・テイルズオブエターニア
・街(桂馬、馬部、牛尾終了)
■前スレから放置? ・FF8 ・ブルーフォレスト物語
■Part5から放置 ・Ever17 ・グローランサー4 ・戦国サイバー藤丸地獄変 ・FE紋章の謎
・シャドウオブメモリーズ ・デビルメイクライ ・HOSHIGAMI〜沈みゆく蒼き大地〜(真エンド) 
■4以前から放置  ・グランディア ・サモンナイト(カルマ) ・バテンカイトス
・ロマサガ(WCだけの話) ・ジルオール ・ミッシングパーツ ・デュープリズム
・ジャングルウォーズ2 ・サーカディア ・ONI3 ・真女神転生2 ・.hack
・ヘラクレスの栄光4(作者さん入院中)
●執筆予告がある物 ・ラングリッサー2 ・天使の詩2 ・「真・女神転生デビルサマナー」
・ジェネレーションオブカオス2 ・ジェネレーションオブカオス3 ・鬼武者 ・鬼武者2 ・鬼武者3
・テイルズ なりきりダンジョン ・FF4 ・MOON ・聖刻1092 操兵伝
●題名不明 主がEDで死、シリーズの1に戻り無限ループオチ:エルナード?シャドウハーツ2?

5 名無しさん@お腹いっぱい。 age 04/04/17 02:26 ID:lcQsf+HK
ブラックマトリクス

ブラックマトリクス2

ブラックマトリクスクロス

ストーリーきぼんぬ

6 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/17 02:34 ID:UU9H8LIu
>>1 乙!
未解決分に前スレで依頼出たペルソナ2罰、キングダムハーツが抜けてるみたいだ。
他に見落としないだろうか…

7 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/17 02:35 ID:OykWJniz
ブラックマトリクスは、まとめサイトにあったね。軽くだけど。

8 真女神転生II sage 04/04/17 02:37 ID:gZBC8BEX
20XX年、東京
大破壊から数十年
荒野となった東京だが人間は生きていた
頼るものすがるもの無くして生きていけるほど人は強くない
そして人々は明日への希望を求めた
多くの人々が「救世主」の降臨を説く「メシア教」へ傾倒した
メシア教団に人が集い、かつて「カテドラル」と呼ばれた場所に街ができた
かくして東京は「TOKYOミレニアム」となった


「おいホーク!いつまで寝ているんだ!」
眼帯男「岡本」の怒声で目を覚ます

主人公ホークはヴァルハラの街のコロシアム闘士
記憶喪失で街をふらふらしていた所を貧乏ジムのトレーナー兼オーナーの岡本に拾われて今に至る
ホークはトーナメントを勝ち進み、残すは決勝戦のみ
決勝の相手は岡本ジムのライバル、羽田ジムの闘士「レッド・ベアー」

決勝戦へ向けてのトレーニングに励むホーク
岡本ジムの機材ではロクなトレーニングができないので、街のヴァーチャル・バトラーで修行して来いとお金を渡される
街ではカジノ狂いの岡本の借金のせいで買い物ができない

街のヴァーチャルバトラーへアクセスするホーク
そしてヴァーチャル空間で車椅子の男「スティーブン」と出会う
「君が誰かは知らない、知ろうとも思わないが、力あるものと思うゆえに、これを託そう」
ホークは"悪魔"を召喚・使役する力「悪魔召喚プログラム」を手に入れる

9 真女神転生II sage 04/04/17 02:39 ID:gZBC8BEX
気を取り直し、ヴァーチャルバトラーでトレーニングを積み、街で情報収集をする
コロシアムのチャンピオンはミレニアムの中心である「センター」の市民権が与えられるらしい
街を巡る中で「ギメル」、「ザイン」、「ヒロコ」という人物の名前を思い出す

岡本ジムへ戻り、休息
明日はいよいよ決勝戦である


決勝戦当日、コロシアムへ向かう
コロシアムでは歴代チャンピオンの銅像が飾られていた
キング・マッスル、トーマス・タンク、大友アキラ、ゴウ・ミフネ、フェザーアドニス…
そして初代チャンピオン「ザ・ヒーロー」
ザ・ヒーローは悪魔を召喚・使役する能力があったらしい

「ホーク、おまえは強い!おまえなら勝てる!」
岡本の激励を受け決勝戦の闘技場に向かう
闘技台に上ると「ダレス」という人物の名前を思い出す

「誉めてやろう、貴様の戦いを。そして…悲しんでやろう、貴様の最期を!」
口は達者なレッド・ベアーをアッサリ倒し、ホークがチャンピオンとなった

ホークがチャンピオンとなったことで岡本ジムにも入門者が続出、借金も返せた
そしてチャンピオンとなったものはヴァルハラの支配者「マダム」と会うのが慣わしのようだ
「お美しいマダムとお近づきになれるかも」と浮かれる岡本
そこにセンターから「ヒロコ」という客がやってくる

「センター爆破事件の際に行方不明になった男の赤ん坊を探しに来た」と言うヒロコ
そのため爆破事件の犯人、科学者「目加田」と「花田」を探しているらしい
二人の科学者はヴァルハラに潜伏しているという
ヴァルハラの支配者マダムなら情報を知っているかもしれないので、マダムの所に連れて行って欲しいようだ
承諾するホーク、ヒロコと連れ立ってマダムの館へ

10 真女神転生II sage 04/04/17 02:43 ID:gZBC8BEX
・蛇足
初代チャンピオン「ザ・ヒーロー」は真女神転生IIの前作「真女神転生」の主人公

全然進んでいないが今日はここまで

11 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/17 09:27 ID:ZCRK3/Gz
ゼラギアスメモリアルアルバム持ってる

12 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/17 11:27 ID:idtnDDMu
なんすかそれ

13 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/17 14:34 ID:JgZrZaSd
>>1
乙ケッシャ


14 エターニア sage 04/04/17 20:17 ID:hoqDen9d
>>1
新スレ乙。

前スレ369の続きから…

バロールの町に着いた一行。
商業が盛んな町らしく、商人が行き交っている。
これだけ人が多ければ大晶霊について知っている人もいるだろう。
町を練り歩いていると、ある商店の一角で子供が商人に捕まっている。
関わり合いを持つのは止めたほうがよさそうな状況だが
ファラは子供がいじめられていると思い、割り込んでいく。
事情も聞かずにファラは商人をぶっ飛ばし、子供をその場から逃がした。
途端、
商人が怒りながら事情を説明した
ファラが逃がした子供はこの辺りでは有名な泥棒で
長期間張り込んでようやく捕まえたということだったのだ。
つまり、被害者だと思った子供は加害者だったのだ。
自分のしたことが間違いだったと気付き、パニックを起こすファラ。
あやまって許してはもらえないようで、
商人は子供がいままで盗んだ被害総額分、タダで働けと強要する。
無理な要求を拒んでいると、そこに騒ぎを聞きつけたのか
一人の男がやって来た。
そして、強制的に働かせようとするのは法律に触れると言って、
ファラを離すようにと男は商人を止めに入る。
男は反論しようとする商人に、他にも法律に触れることをしていて
弁護のしようがないと脅し始める。
すると商人は焦りながら、ファラを離した。
礼を言う前に立ち去ろうとする男を引きとめ、
お礼に食事を一緒に取らないかと誘うのであった。
食事をしながら、互いの紹介を始める。
ここで、男の名がレイスだと分かる。
リッドの話すファラの武勇伝と
二人の痴話喧嘩を見て楽しんでいたレイスだが
突然、壷をテーブルにおいて買わないかと持ちかける。
旅の商人をしているようだった。
商談の最中に壷の発掘された場所が風晶霊のいる洞窟だと知ったリッド達は
その場所に案内して欲しいと頼んでみる。
すると、丁度また寄りたいと思っていたので構わないと返事を返すレイス。
先に食事を終えたレイスは、宿屋の前で待っていると行って席を立った。
支度を済ませ、レイスの待つ宿屋前に。
レイスの姿を見つけたメルディが走り寄った。
が、勢いよく走りすぎたのかメルディは転んだ拍子にレイスにぶつかってしまう。
瞬間、レイスとメルディの間から
リッドの同じように光が溢れ始める。
突然のことに戸惑うレイスとリッドとファラ。
メルディは喜んで何度もレイスに飛びつくのであった。
街を出る直前、ファラは街を包んでいるこの香りは何かとレイスに尋ねる
その答えはドエニスの花という、この地方独特の花だと言うことだった

15 エターニア sage 04/04/17 20:19 ID:hoqDen9d
レイスの案内で風晶霊の洞窟に辿りついた一行。
洞窟の前にはインフェリア兵がおり、そう簡単には入れてくれないだろうと思っていると
レイスが兵の前に行き、小言で兵に何かを言った。
戻ってきたレイスは、通してくれるらしいと一行に伝える。
どうやって通してもらえるようにしたのかは、教えてくれないようだった。
不審になりつつも、風晶霊の洞窟に入った一行。
風が至るところで吹き荒れ、至るところにあるかまいたちに阻まれながらも
一行は奥へと進んでいく。
一休みできる場所を見つけ、一行はキャンプを始める。
火を囲みながらメルディが、レイスの持つ何かに興味を示す
レイスがそれに気付き、その何かを手にする
「これはコンパスキーさ」
「こんぱすきい?」
「そう、道を指し示す不思議な道具だ。」
コンパスキーの説明をしながら、レイスは
リッド達には何か目指している道があるのではないかと尋ねてくる。
指摘されたことに驚いたメルディはうっかり
「ティアエティ ウス ディウグアティ。(ご正解)
レイスがよくわかるー。メルディ達が大晶霊が・・・」
旅の目的をレイスに告げようとするが、
リッドが慌ててそれを阻んでレイスに目的を話さずに済んだのだった。
だが、
リッドとメルディが寝静まったあと
ファラとレイスは二人きりで会話をしていた。
その際に、ファラはレイスに旅の目的を話してしまう。
レイスは目的の内容よりも、ファラがメルディに力を貸したことに驚いているようだ。
自分のことをロクに話さない人間を信じてそこまでする理由は何かと聞くと、
ファラは「自分の力で誰かが喜んでくれるのが何よりも嬉しい」と答える。
それを聞いてレイスは一言「重症だな」と呟いた。
そして「一体、何から逃れようとしている?」
そう尋ねると、ファラは質問の意味が分からなかったのか返答しなかった。
レイスは苦笑しつつも、いずれ向き合う必要があると言って
話を切り上げた。
どこか釈然としないものを感じつつも、ファラも休むのであった。
休み終えた一行はさらに先へと進む。
風が吹く拠点であろう場所には羽根を生やした子供がいた。
どうやら、どうみても子供なそれが風の大晶霊シルフらしい。
ウンディーネを呼び出し、事情を話すと
タダで力は貸せないので、力を証明しろと持ちかけてくる。
シルフを無事倒すと、どうやら乗り気ではないらしく協力しようという意志が見られない。
そこに、レイスが割り込み
「貴方の御力がどうしても必要なのだ、どうか至らない我らに力を貸していただきたい」
そう懇願すると、ようやくやる気になってくれたらしく契約は無事成功した。
契約間際、シルフがエアリアルボードという空中浮遊術を教えてくれる。
どうやら、これを使って大晶霊を探せということらしい。

16 エターニア sage 04/04/17 20:22 ID:hoqDen9d
洞窟を出ると、レイスは仕事があるからと離脱してしまう。
ずっと一緒に来てくれると思っていたメルディは
「くるしいなー。」と
意味を間違えてはいるが残念がる。
レイスに力を貸してもらえれば自分は帰れたのにな、と呟くと
メルディは慌てながら
メルニクス語で何やら言って必死にリッドを止める。
レイスとすれ違うように何故かキールがやって来た。
すれ違ったレイスを一瞬だけ見たあと、
キールは真っ直ぐこちらに向かってくる。
来るやいなや第一声は
「今の男は誰だ?」
その質問にファラが答える。
「レイスだよ。さっきまで一緒に戦ってくれた仲間だよ。」
旅の目的を話したことを告げると、キールは
素性のわからないような人間にベラベラ喋るなと激怒する。
キールが落ちついたところでリッドが尋ねる
「そういうお前こそ、なんでここに来たんだ?
まさか、もう追い出されたのか?」
冗談のつもりで言ったのだが、キールは俯き沈黙してしまう。
どうやら、図星だったらしい。
事情はどうあれ、キールが戻ってきたことに素直に喜ぶファラとメルディ。
洞窟を出る直前、メルディが
「大晶霊がニ体になったから、フリンジできるよ」
と言って、フリンジの説明をしてくれる。
どうやら、晶霊の組み合わせによって晶術の幅が広がるようである。
(外でキャンプをすると、リッドとファラがある疑問を抱く。
レイスはメルディとなぜ普通に会話が出来たのだろう?かと。
オージェのピアスが無ければメルディが何を言ってるのか全く理解できないはずだからだ
ファラはきっと仕事の中にメルニクス語を理解しなければならないものがあるのではと
レイスを信じる方向だが、リッドはレイスに対し少なからず不信感を抱くのであった。)

ここまでが《バロール〜風晶霊の洞窟》。
メルディがときどきメルニクス語になるのは
翻訳がたまに失敗したり、まだ完全には意志疎通が出来ていないからと解釈。
それにしたって二人とも気付くの遅いという話である。
次は《シャンバール〜火晶霊の谷》まで。

17 エターニア sage 04/04/17 20:25 ID:hoqDen9d
そういえば
ブルフォレの人、止めるとか言ってたけども
自分、ヴァルエルスEDしか見たことないから
他のEDがどういうのかは全く知らないから
続けて欲しいな。ストーリー忘れてるし。

18 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/17 20:31 ID:3nNNwndO
乙 青森書いてくれればいいのにな。俺は読まんけど。

19   sage 04/04/17 20:41 ID:rZEF7Ksa
乙です
ブラックマトリクス2やらせてもらいますね

20 ゼノギアス sage 04/04/17 21:01 ID:uHYOrH1L
>>1さん、女神転生の方、エターニアの方、乙です。
前スレ、物凄い勢いで埋まりましたね^^; 街の方、乙でした。

>>11 自分も持ってます。てか、持ってなきゃ書けんorz

てなわけで、アクヴィ編後半行きます。
前回
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/gamerpg/1080522704/229-231

21 ゼノギアス アクヴィ編2 1/3 sage 04/04/17 21:03 ID:uHYOrH1L
【信仰 炎の海で焼かれよ、我が魂】
輸送船を後にした一行は、報告の為、『教会』本部へと戻った。
一歩建物に入った途端、彼らは異変に気づいた。何者かが『教会』関係者を虐殺していたのだ。
粛清! と叫びながら襲い掛かる侵入者を排除しながら施設を回ると、教皇すらも殺されていた。
「神の裁きが下される…」と言う教皇の最後の言葉に困惑しながらも、ビリーたちは奥へ向かった。
途中で監禁され衰弱していたシェバトの工作員を助けつつ、地下に進んだ彼らは、大聖堂の真下に位置する
施設を発見した。そこはソラリス製の最新設備が整っており、データベースからは以下の情報が得られた。
教皇であるシャーカーンから定期的に連絡が入っている事、教会が資源をソラリスに送っていた事。
さらに暗号化されたデータから、衝撃的な事実が判明する。
500年前に起こったソラリスと地上との戦争後、地上人が再び造反する事を恐れたソラリスは『ゲート』と
呼ばれる障壁を開発。その障壁に囲まれた地域に、地上人を種族別に住まわせ、それを管理する組織として
『教会』を設立。『教会』はその後、資源や人材などをソラリスへ送る窓口にもなった。
また、近年『教会』が独自に進める計画があった事もわかった。『第44次サルベージ計画』。タムズの艦長
が言っていた「大仕事」だった。アクヴィの地下にあるゼボイムの遺跡の発掘。そこからは、生物兵器や
反応兵器などが見つかっている。シタンは、これらの情報から、『教会』がソラリスから独立し、世界支配を
画策しているのではないかと推測した。

自分の信じる『教会』がソラリスの下部組織であり、救済を求めてきた人々がソラリスに送り込まれている事を
知って、愕然としながら部屋を出たビリーを、親友のベルレーヌとその従者が待ち構えていた。
ビリーに銃口を向けるベルレーヌ。そこへジェシーが現れ、ベルレーヌがソラリスの工作員で、ストーン司教
配下の暗殺部隊だと暴いた。
ベルレーヌは不気味に笑いながら「穢れた者を浄化したのさ、司教の指示でね」
ビリー「僕たちには勝手に人を裁く権利はない! 審判は神が下されるものだ!」
ベルレーヌ「神だって? そんなものどこにいるんだい? 君の信じた『教会』は、ソラリスが地上の情勢を
   操作するために作られた組織だ。操作された衆愚は戦争を繰り返した。そうした戦争の心理的軋轢を
   解消するための信仰と救済。そういう『システム』だったんだ。神なんて"最初からいなかった"のさ。
   それに君だって断罪を下していたんだよ。君が日ごろその手にかけていた……グハッ!」
銃声がして、ベルレーヌが倒れた。ビリーが後ろを振り返ると、そこにストーン司教がいた。
司教を問い詰めるビリー。
司教「私はソラリスの粛清官。私の創った組織エトーンは、表向きはウェルスの浄化、しかし実際は有能な
   人材を選別し、『教会』内の不穏分子の監視と処分を実行していたのです。それと、君が魂の救済と
   信じて行っているウェルスの浄化……それは……」
さらに喋り続けようとする司教をジェシーが遮った。
ジェシー「そこまでだ、スタイン。答えろ、なぜ"こんなまだるっこしいやり方"をする?」
司教「これは"生き甲斐"なのだ。今ここで貴様のハラワタを引きずり出したい衝動に駆られるが、暇がない」
そう言うと、司教はビリーたちに従者をけしかけて立ち去った。
ビリーたちは従者を倒して司教を追ったが、司教は巨大な機動ギア、アルカンシェルで逃げ出してしまった。

アルカンシェルが向かった先にタムズがあると知ったバルトたちは、いち早くユグドラシルに戻り、追撃した。
その頃、タムズは他の船と隊列を組み、発掘現場へと向かっていた。そのタムズの上空に、突然、キスレブに
現れたツボのような形の戦艦が出現し、ビーム砲を斉射した。それによってタムズ艦隊はほぼ壊滅した。
戦艦の指揮官は、カレルレンと言う男だった。彼は部下にウェルスの射出を下命した。ウェルスに襲われ、
防戦に追われるタムズを尻目に、カレルレン艦は発掘現場へと向かっていった。

22 ゼノギアス アクヴィ編2 2/3 sage 04/04/17 21:04 ID:uHYOrH1L
【古の声がいざなう 海底遺跡へ】
ユグドラシルがタムズに到着した頃には、既にウェルスは掃討され、救難活動が始まっていた。
艦長たちの無事を確認したバルトらは、カレルレン艦とアルカンシェルを追って発掘現場へ急行した。

その頃、ギアに乗ったグラーフに、ミァンからの通信が入っていた。
ミァン「彼が再び目覚めようとしているわ。彼の仲間は今はゼボイム。あそこに何があるか、貴方の方が良く
知っているでしょう? 彼は渡そうとはしない。けど、私たちにも必要なものなの。だから、お願い……」

発掘現場。小さな無人の孤島にある入り口から入り、エレベーターで下った先には、巨大な地下空洞があった。
空洞の地面を、高層ビル群とアスファルトが埋め尽くしている。その遺跡を遥か眼下に見下ろす渡り廊下に
来た時、エリィがトリップしたようにつぶやいた。
エリィ「空洞都市ゼボイム……。私達は、自らをこの広大な霊廟に葬った…」
我に返ったエリィと共に、バルトたちはソラリス兵を撃破しながら遺跡内部を進んだ。発達した文明を示す
ように、各所に超近代的な設備があった。どうやらこの施設は、その稼動時に放射能汚染を防ぐために閉鎖
されたようで、各所の隔壁が閉ざされていた。そのロックを解除しつつ進むと、最奥部に、パスワードで
ロックされたナノリアクター室に行き当たった。
その部屋を見たエリィの脳裏に、血まみれで通路に倒れふす自分とそれを見て泣いているフェイの姿が浮かんだ。
エリィ「あの子はあの時からずっと、一人ぼっちでここにいたのね……」
そうつぶやいた彼女は、ツカツカと制御室に向かい、扉のロックを解除した。
エリィ『新たなる魂の器よ。願わくば宿るべきあなたのその魂に安らぎあれ』
ロックが解除されるのと同時に、ナノリアクターが稼動し、リアクター内に緑の髪をした少女が生成された。
そこへ、ストーン司教が現れた。彼は、ナノマシンの群体である少女を「ヒトのクビキを外す存在」と呼び、
少女を連れ去ろうとした。
司教「これはヒトの救いとなるもの。これによって、選ばれた人間は救済されるのです」
ビリー「それは何か間違っています。信仰による救いの機会は等しく与えられるべきです」
司教「そもそも信仰とは選ばれた者だけが救われる事を期待するものなのです。貴方は全てのヒトを救えますか?
   カレルレン様がこのナノマシンを使えば、少なくとも選ばれたものは救われるのです」
ビリー「司教様、貴方はこの少女を使って何をしようとしているのですか? 僕は貴方が義しき者とは思えない。
    残念ですが、貴方のお心に沿うわけには参りません」
残念です、そう言って立ち去ろうとした司教を止めようとするエリィ。しかし、司教の護衛として付いていた
エレメンツのサイボーグ娘トロネと天然ボケウサギ娘のセラフィータに阻まれた。
ラムサスの頭越しの命令で乗り気でないと言いつつもサイコガンやら鉄板をもぶち破る頭突きやらで攻め立てる
二人を撃破し、エリィたちは司教の後を追った。

その頃、ユグドラシルではフェイが夢を見ていた。
ナノリアクター室にいる自分。彼は窓ごしに、エリィが銃殺されるのを何も出来ずに見ていた。
「その子を渡すわけには……いかないよね……」そう言って彼女は事切れた。
フェイが叫ぶと同時に周囲が暗転し、ニタリと笑った幼いフェイが彼の前に現れた。
「ククク……じゃあな……」
看護婦が病室に来た時、フェイの姿は無かった。

23 ゼノギアス アクヴィ編2 3/3 sage 04/04/17 21:06 ID:uHYOrH1L
【深海にねむる少女 魂の在処】
司教の後を追うエリィたちは、ゼボイムが見渡せるあの渡り廊下で追いついた。少女を取り返そうとした、
その時、突然真紅のギアが現れ、あの赤い長髪の男が降りてきた。彼も少女を取り返そうとしているようだった。
真紅のギアを見たバルトは、ユグドラの恨みもあって男に突っかかって行った。男はイドと名乗り、バルト
たちに襲い掛かった。イドは凄まじい程のエーテルを操り、リコですら全く歯が立たなかった。
あわやここで皆殺しかと思われたとき、ワイズマンがギアに乗って現れ、イドを掴んだ。その隙にエリィたちは
その場を離脱、司教を追ったが、既に時遅し。カレルレン艦は転移してしまった。

追撃のしようもなくユグドラシルに戻るエリィたち。その中で、シタンは司教の言った「クビキを外す」と
言う言葉が気に掛かっていた。カレルレンがナノマシンを使い、その昔リコやハマーのような亜人を作り出す
事となったような実験を再び始めたら……。彼はそう危惧していた。

ユグドラに戻った彼らは、ギアハンガーでフェイに会った。彼は気づいたらギアに乗っていたという。
いまだふらつく彼をエリィたちが心配していると、ユグドラにアルカンシェルが接近したとの報があった。
フェイを休ませて迎撃に出たビリーたちの前に、ウェルス化した司教の乗るアルカンシェルが迫る。
と、そこへグラーフのギアが現れ「我が拳(ry」と言って司教に力を与え、飛び去った。
新たな力を与えられたアルカンシェルは、強固なエーテル障壁を展開し、全くダメージを受けなかった。
攻めあぐむビリーを見て司教は嬉しそうに笑い、そして高笑いと共に話し始めた。
司教「良い事を教えてあげましょうビリー。私は4年前、ウェルスを使ってラケルを浄化して差し上げました。
   そしてもう一つ、貴方が今まで浄化してきたウェルスとは全てカレルレン様が術を施したただのヒト!
   貴方はヒトを屠っていたのです。フハハハハ! さあ、ザンゲなさい! ジェサイアの息子!!」
ジェシー「いいや、お前が悔いる事なんてひとつもないぜ、ビリー!」
と、そこへ、ジェシーが小型のギア、バントラインに乗って現れた。バントラインの開発者であるシタンは、
それが人間弾頭のキャノン砲である事を思い出し、ビリーを止めようとしたが通信がつながらなかった。
キャノン砲に変形しレンマーツォの肩に乗った小型ギアのコックピットで、ジェシーはビリーに語りかけた。
ジェシー「もう解ったろ、捏造された信仰なんてまやかしだ。本当の神や信仰は自分の中に見出すものなんだ。
     お前は倒したウェルスの顔を見た事があるか? ウェルス化するってのは凄まじく苦しいことなんだ。
     その苦しみから逃れるため人の血を求める。しかし、本当にその苦しみから解放される方法は消滅
     しかないんだ。お前に倒されたウェルスは、安らいだ顔をしていただろう? お前はウェルス化した
     人を救ってたんだ。お前の信仰心はまやかしじゃない。神はお前の中にいるんだよ!」
そう言うと、ジェシーは合図した。ビリーがトリガーを引き、ジェシーの乗った弾頭が放たれた。
その爆発によってアルカンシェルの障壁は消え、彼らはこれを撃破した。

落ち着きを取り戻したユグドラの甲板で、ビリーは妹プリメーラと共に、空を見上げた。
謝るシタンに手を振って、ビリーは空に向けて銃を三発撃った。
ビリー「親父を送るにはこれが一番です……」

   あ り が と う 親 父…
             そ し て さ よ う な ら

と、なる筈もなく、ジェシーは無事に帰ってきた。なんでも、バントラインは改良してあったそうな。
父親の帰還に喜んで抱きついたプリメーラは、か細い声で「パパ」と喋りましたとさ。メデタシメデタシ。

続く

24 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/17 21:40 ID:TO6agXN0
SFCのイデアの日ですが、↓のサイトでDLしたら全部読めます。

ttp://www1.interq.or.jp/trernoth/game/retro/idea/

25   sage 04/04/18 03:22 ID:eDrk0fW2
皆さん乙華麗様です
刻命館の続きとブラックマトリクス2はりますね

26 刻命館2 sage 04/04/18 03:24 ID:eDrk0fW2
■第1話 契約者
暗く沈んだ森の中、その館はひっそりたたずむ
「血の盟約に従い、我が復活を助けよ」その声に従い、彼は館の扉を開く
エントランスの奥の廊下で主人公は仮面の男に襲われる
この男は現契約者で館の主であるアルデバラン
この男を倒し、館の主の証である『契約の証』を手に入れる主人公
すると森で会った女、アスタルテが現れる「ようこそ復讐を望む者。ここは闇の館、刻命館…」
アスタルテは続けて「この館で生きる覚悟を見せよ」と告げる
それはアルデバランの襲撃から助けてくれた恩人を手にかけることだった
それができたら主として認めると言い残し、アスタルテは姿を消す
…そして主人公は女と再会する。アスタルテは笑みを浮かべる
「存分に闇の力をお使いください。ご主人様のお気に召されるままに…」

■第2話 試練
アスタルテの説明によると、館の主になればいくつかの力が手に入るが、
さらに力を欲するなら魔導器が必要とのこと。しかしその所在は不明である

早速館に侵入してきた者たち。動機は様々だが魔導器『魔神の宝石』が目的のようだ
「イヤな感じするんすよね。この館、魔神が眠ってるんすよ?
他にボーレイが出るとか…神様、どうかあっしらをお守りください…」
「あいつら、本当にこの館に入ったのか?なんてことを…」
「やはり嫌な館だな…刻命館か。誰がつけたものか知らんが言いえて妙だな」
彼らは館に渦巻く巨大な邪気に気づきながらも、自ら地獄の扉を開く…
アスタルテの声が響く。人間など欲望の塊。
その欲望に少し触れるだけで、誘われているとも知らずに館に足を踏み入れる…

■第3話 魂の色
グランドとルーの夫婦は、一人娘の治療費を工面するため
助っ人のジャックと共に館の主を倒しに来た
グランドは主を見て叫ぶ「この館の主だな!お前に恨みは無いが娘のためだ、許してくれ!」
グランドの振り下ろす巨大なハンマーをかわし、主は3人を返り討ちにする
と、ジャックの手から紙切れが落ちる
『刻命館に潜む反逆者、**を捕らえた者に10万ワール与える』
…どうやら敵は自分の存在に気づいたようだ

27 刻命館3 sage 04/04/18 03:26 ID:eDrk0fW2
■第4話 魔導器
館の外で、老忍者パトリオットと戦士カインが館を見上げていた
この2人は村人が戻らないとの情報によりエンゼリオから派遣されたのだが、
館の禍々しい気配に入るのをためらっていた。しかし命令である…
意を決して二手に分かれて侵入する2人だったが、
カインは館の主を見るなり正体を見破り退却する
「おい、パトリオット!引きあげだ!任務は済んだ!」
カインは叫んだが、パトリオットの耳に届くことはなかった…

館の前に立つ1人の女性
彼女は護符の守護者クールボー。古の勇者の子孫の1人である
魔神の復活の兆しと強力な契約者の出現を感じ、これらを封じに来たのだった
館に入ろうとして魔導器の存在を感じ取った彼女は、その破壊を企てる
主と対峙するなり、正義を掲げて責め立てるクールボーだったが、
主の名を聞いた瞬間その顔色が変わる
「そんな…まさか古の勇者の1人と…ええい!紛らわしい男め!」
それが宣戦布告の合図だった。彼女の操るライトニングの魔法を避けながら彼女を追い詰める主
彼女は、いずれ他の勇者たちも気づいてやって来るだろうと言い残し絶命する
主は暖炉の中で1つ目の魔導器を見つける。魔神の祭壇の鍵となる『魔神の宝石』だった
どうやらクールボーは、館に隠された魔導器を見つけて灰にしようとしたようだ
魔導器が不滅であることも知らずに…
直後、アスタルテが現れ予言する「いずれ魔導器を持つ者たちがここにやってくるでしょう」

■第5話 姫の使者
チタは、フィアナが心を許すことができる侍女である
彼女の婚約者であるカインからの情報に、フィアナは喜びを隠せなかった
刻命館で主人公が生きている!はやる心をおさえ、姫は主宛の手紙をチタに託す
だが、密告によりその話を知ったユリアスは激怒する
「兄が生きている、だと?何をバカなことを!
死んだ人間がどうやって生き返るというのだ!くだらん!その侍女を始末しろ!」

刻命館にやってきたチタから手紙を受け取る主
「はやくこのような不気味な館から出て、姫様を安心させて下さい」
そう言って帰途につくチタだったが、突然現れた忍者に殺されてしまう
暗殺者ハヤとガルバドス。この2人は館の主の抹殺も命じられていた

28 刻命館4 sage 04/04/18 03:28 ID:eDrk0fW2
■第6話 古の術者
鍵がかかって入れなかった2階の小部屋が開き、
人ならざる異形の侵入者が次々に現れ始めた
最後に現れたのは館の主を名乗る、魔法使いドークス
「わしは命無き者に命を与え、命ある者から命を頂いておる
命無き者とは…お主も見たであろう?あのかわいいかわいい人形達じゃ…ひひひ
ここまで喋ったお代として、お主の命を頂こうかの」
この男を倒すと、訝しげにアスタルテが語りだす
「その男…たしか120年前に主として契約した者です。なぜ今、この館に…?
とっくに殺…死んだはずですが。少し調べないと…」
アスタルテは男が持っていた『傀儡(クグツ)の面』も本物だと告げる
この面の力により、主は本来魂のないもの(モンスター)を操れるようになる

■第7話 フィアナ
チタの死とユリアスとの挙式の日取りを聞かされたフィアナは、
城を抜け出し、主人公を慕って館を訪れる
それを知ったユリアスは逆上するが、ひとまずザムールの魔導器についての報告に耳を貸す
それによるとフィアナの冠が魔導器のようだが、
刻命館に持ち込まなければ魔導器か否かはっきりしないという
ユリアスは渋々フィアナを見逃し、追っ手に後をつけさせることにした

館で再会する姫と主。姫は館の邪気に怯えながらも、主と共なら平気だと微笑む
大書斎に入ると、姫はザムールが最近持ち歩いているものと同じ本があると指差す
その本は魔導器についての本で、現代に伝わる魔導器は5種だと記されていた
フィアナがひときわ魔神の祭壇につながる魔界ゲートを恐れるので、
魔力室に足を向けると、姫の冠に異変が起こる。そのときだった
「ご苦労だった!」振り返るといつの間にか将軍ギルバートが立っている
「おかげで確認の使命は果たせた!ついでに悪魔退治といくか!」
勢いづくギルバートだったが、結局魔導器サタンクラウンの報告も、
悪魔退治も出来ずに終わる

29 ブラックマトリクスU 1 sage 04/04/18 03:30 ID:eDrk0fW2
続けてブラックマトリクス2いきます
と言っても2,3年前にクリアしてそれっきりなので少し怪しいかも

主人公は魔王ジーナローズ(人間好きの穏やかな女性)の弟レイジ
彼はジェネラルテンペスト(暴風雨将軍)と呼ばれ、恐れられる大悪魔
力ある悪魔であれば、死んだとしても魂が滅しない限り復活する
ジェネラルと称される彼である。尚更例外にはならない
彼は一度人間に殺されるが復活をはたす。ただし記憶が無くなっていた。物語はそこから始まる
魔王城で復活したばかりの所を人間におそわれるも、
親友兼部下のギルヴァイスとヴィディアに助けられる
記憶の無いレイジに2人は戸惑いながらも、現状を説明する
人間が『邪悪な悪魔』を倒しに魔界にせめてきたこと
魔族は魔王の存在により力を得ていたが、その魔王が人間に倒され悪魔たちは弱体化したこと
今魔界では人間たちの悪魔狩りが横行しているが、
そんな中で魔王の弟が復活したことは喜ばしいことだと2人は語る
ただ、いまだに魔王が復活しないことが気にかかるが…

その後一行は、事態を打開すべく魔界中をまわる
レイジと共に魔界四天王と呼ばれたパージュ、ユーニ、フォレスターを訪ねたり、
天使の実態を知った人間ランガーに会ったり、
天使長の命により魔界侵攻の指揮をとるレイジの宿敵エルラザクに会ったり、
その妹の心優しい天使サファエルに会ったり、
悪魔を絶対悪として殲滅をはかる人間リディエールと戦ったり…
その中で少しずつ真実が明らかになってくる
天使長と魔王が、いなくなった神を生み出そうとして出来た失敗作が人間であること
天使が人間に『悪魔は邪悪』と吹き込んで魔界を襲わせたこと
ついでに魔王が復活しないのは、魔王自身が人間に憎まれるだけだと絶望して復活を拒んでいるから

レイジの記憶については分岐によって戻ったり戻らなかったり
記憶が無くなってた理由はこんなとこ↓
魔王城に攻め込む人間たちに対し無抵抗でその手にかかる魔王
倒れる姉を見てレイジは取り乱す
その隙をついて人間がレイジを背後から剣で貫く「や…やった!ジェネラルを討ち取ったぞ!」
姉は人間を愛していた。だからレイジも渋々人間を殺さず寛容でいた
それを人間どもは天使どもの言葉に踊らされて魔界に攻め入った挙句、
人間のことを誰よりも案じていた姉と自分を喜び勇んで殺した…!
死の間際、凄まじい形相でレイジは叫ぶ。魔王との盟約(人間を殺さない)は捨てて、記憶も封じる
次に復活した時は人間は根絶やしだと

ルートによって魔王が復活したり、ヴィディアが死んだりするけど、
どのルートでも最終的に天界に乗り込む。ラスボスは天使長です

30 ブラックマトリクスU 2 sage 04/04/18 03:32 ID:eDrk0fW2
▼EDについて
上にも書きましたがうろおぼえ的です。間違ってると思った方は、修正願います

■サファエルED
天界の行動に疑問を持ったサファエルが仲間になるED
兄であるエルラザクが遺言としてレイジに妹を託します
個人的には、三方丸く収まるこのEDがベストEDかと思った(気がする)

■リディエールED
姉さんそっくり。でもお堅いついでに悪魔嫌悪のリディエール
そんな彼女が妄信的だった自分を反省して仲間になるED

■ヴィディアED
姉さんはいまだ復活しないけど平和になった魔界
そんな中、レイジはヴィディアを妃としてむかえる

■ノーマルED
上3つのEDと同じく、レイジの記憶は戻らずじまい
でも平和になったし、それはそれでいいやって感じのEDだったと思う

■魔王ED
姉が復活して魔界には活気が戻る。城で悪魔たちに称えられる魔王
そんな中、レイジの心の中に暗い感情が渦巻く
姉さんの笑顔を他の奴らに見られたくない姉さんの力を他の奴らが受けるのは許せない…
レイジの様子がおかしいと気づいたヴィディアが近づく「どうしたの?──!」
次の瞬間にはレイジの剣が彼女を貫いていた
堰を切ったように悪魔たちの虐殺を始めるレイジ
ジェネラルの乱心。だが彼を止められる者はいない。悪魔たちは思い出す
彼は血の雨を降らせる暴風雨将軍であったことを
それからどの位の時間がたったのかわからない。魔王とレイジだけの魔界
魔王「どうしてこんなことに…」

■魔王死亡ED
天使長と魔王の永遠の死により、柱を失った世界は滅びの一途をたどる
魔界でも弱い者から次々に倒れていく
最後に残ったレイジたちも虫の息だった
そんな彼らの足元が崩れ始め、ぽっかりと口をあけたのは『無』だった…

31 ブラックマトリクスU 3 sage 04/04/18 03:33 ID:eDrk0fW2
■ヴィディア死亡ED
天使が人間に与えた魂を砕く槍によって、永遠の死をむかえたヴィディア
ざまァみろと言わんばかりにあざ笑うリディエールをレイジは始末する
天使長を倒してもレイジの怒りはおさまらない
彼は悪魔たちを率いて人間界に侵攻。人間を片っ端からぬっころしはじめる
もはや仇討ちではなく、殺すことが目的となっているレイジ
「最高だ…虫けらどもの悲鳴ほど心地いいものはない…」

■ギルヴァイスED
ヴィディア死亡EDの続きみたいなかんじです。
ヴィディア死亡かつギルイベントこなすとこっちのEDになります。なんか狙ってます
人間界にのりこんで片っ端から人間を殺すレイジ。悪魔たちにも休みの時間さえ与えない
疲れて休ませろみたいな弱音を口にした悪魔を切り伏せるレイジ
「口を動かす暇があったら1人でも多く人間を殺せ!」
やがて人間は死に絶える。悪魔たちはやっと魔界に帰れると安堵する
だが殺人狂となっていたレイジは、人間がいなくなったとたん仲間の悪魔を殺し始める
これはまずいと思った悪魔がレイジを倒そうとするが、ギルが立ちふさがる
「ギル…てめえ裏切るつもりか!」ギルは答える。俺だけはレイジの味方だと
やがて悪魔たちも死に絶える。だがレイジはおさまらない
「次…次は…!」ギルの姿を見て切りかかるレイジ
ギルは抵抗しない。剣に貫かれても苦しそうに笑顔を見せる
「満足…したか…?」そしてギルは最期に一言告げる
レイジの頬を涙が伝う
「なんだ…これは…」

32 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/18 13:43 ID:bv+Kylqc
禿乙(゚∀゚)ノシ BM2のED全部見たのか?凄いな

33 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/18 15:26 ID:jA09jpxx
だれかFCのゲゲゲの鬼太郎2を知っている人は居ませんかね?
1作目のアクションのやつじゃなくてRPGのやつなんですが…。
序盤で挫折して以来、ストーリーが気になっていたのですよ。
(一つもイベントを進めることが出来なかったからなぁ…
強くなりすぎて雑魚を一撃で殺せてもどうすればいいのか分からない。)

そんな折このスレを見かけて来てみたのですが……
他にもFCの要望は出されているみたいだし、クリアしたという強者は是非お願いしたいです。



34 エターニア sage 04/04/18 20:34 ID:U8t2qsxR
>>16の続き。
キールいわく、火晶霊は暑い場所を好む傾向があるという
アバウトなヒントから
エアリアルボードであちこち回り、
一面に砂漠が広がる見るからに暑そうな街
シャンバールに一行は着く。
熱気で街が歪んで見えるほど暑いらしく、暑いとわめくリッド。
リッドの五月蝿さとは対象的に、メルディは完全に沈黙しバテてしまっている。
メルディによると、セレスティアは寒いところらしく
暑いのには慣れていないとのこと。
街は完全に買い物と休憩目的でよる場所なので
これといった情報は得られないのだが、
料理バトルが勃発したり、時間の限界を超えろと言われたりと
直接本編には関わってこないが、息抜きには良いイベントが巻き起こる。
街を出て、北に向かうと火晶霊の谷に辿りつく。
そこに向かうと、暑いという域を越して命に関わるほどの熱気が一行を襲う。
先に進むのは不可能と思いきや、キールがウンディーネを召喚し
何とかしてくれと頼むと、一時的ではあるが熱気を感じずに進めるようになる。
途中、ウンディーネの力も通用しないほどの火炎に襲われたりするが
何とか退けて先に進んでいくと、溶岩が泉になったような場所に辿りつく。
そこから火の大晶霊イフリートが現れる。
好戦的な性格なのか、すぐに向こうは臨戦体制に入った。
無事、勝利を収めると負けたことを認めたくないらしく
契約をしたがらない。
ウンディーネがなだめることで、何とか契約は成功する。
インフェリアの大晶霊を全て集めた瞬間、
大晶霊が一つになり、そこから翼を生やした女性が現れる。
「あ、貴方は光の大晶霊レム?!」
キールは心辺りがあるらしく、驚愕する。
レムはインフェリアの全ての晶霊を統括する大晶霊らしい。
どうやら、レムは世界に起きている危機をすでに知っているらしかった。
メルディは目的を果たしたので、セレスティアに帰りたいことを告げると
レムはソーサラーリングを授ける。
それを使い光の橋を開けばセレスティアに行けるらしい。
キールが大晶霊の力を全部使ってもグランドフォールは防げないのかと尋ねると
「グランドフォールはバリルという人間が引き起こしたものだ」と
それだけ言い残してレムはいなくなってしまう。
大晶霊達にレムも仲間になってくれたかどうかを聞くと
シルフに統括晶霊がそう簡単に協力してくれるわけがないと
はっきり言われてしまう。
谷を抜ける途中、一行はキャンプをする。
光の橋がどこにあるのかを思案していると、
キールがファロース山頂にあることを教えてくれる。
なんでも、前に読んだ書物の中にある人物が
それを使って12年前にセレスティアに渡ったという記述があったと言う。
そして、キールはメルディに問い詰める。

35 エターニア sage 04/04/18 20:40 ID:U8t2qsxR
書き込みに失敗したとか出たんだけど…
何が起きたのやら。

「どうして、グランドフォールを人が起こしたものだと
告げなかったのかバリルとは一体何者なのか」と
メルディは俯き一言
「バリルは・・・セレスティアのグディンエティ トゥエスティンディ(総領主)。」
メルニクス語で微妙にはぐらかしてはいるが、
セレスティアに関わる人間がグランドフォールを引き起こしているのは事実のようだった。
バリルがセレスティア人なのか。
そうキールは尋ねようとするが、リッドがあることに気付き、メルディに聞く。
「なぁ、メルディ。
お前達セレスティア人ってのは、皆頭にガラス玉を付けているのか?」
「はいな、エラーラついてる。」
「・・・バリルもか?」
「ううん、おでこツルツル
肌も真っ白。」
その質問内容にキールが尋ねる。
すると、リッドはキールにも聞いた。
「12年前、光の橋を使ってセレスティアに渡ったインフェリア人の名前は何て言うんだ?」
「トランソム・バリルだが・・・だから、それが何だって言うんだ!?」
そして、リッドは核心を突いた発言をする。
グランドフォールを起こした人間と、セレスティアに渡った人間の名前が同じなのは
いくらなんでも偶然すぎるのでは無いかと。
恐らくは、同一人物なのではとリッドは告げる。
瞬間、メルディが動揺するがリッド達はそれに気付いていない。
その事実に気がつき、驚愕するキール。
バリルの目的とは何なのか、それを知るためにも一行はファロース山を目指すのであった。

この辺りが一番ウロ覚えになってるような気が。
イベントの順序間違えてそうだ_| ̄|○
話が盛り上がってきたところでそろそろディスク1が終わりそう。
次は《ファロース山〜ディスク1終了》まで。
続く。


36 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/19 00:04 ID:yuNPGyRv
依頼なんですがワンダープロジェクトJ2・コルロの森のジョセットお願いします。

37 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/19 00:10 ID:y77QBe+m
エターニアの人乙です。

>>36の依頼に便乗してSFCのワンダープロジェクトJをお願いしたいです。
当時詰まってしまいクリアできなかった…

38 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/19 00:30 ID:yuNPGyRv
>37
SFCの方ならクリアしたトコなんで予約してもいいでつか?
書き忘れなんですが、J2のはクリア後の隠しED(J1のときみたいなクリア後のオマケのマルチエンド)だけで結構ですのでお願いします。

39 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/19 01:42 ID:xuIfO6DC
セガサターンの隠れた名作と噂のプリンセスクラウンをお願いします。
発売前に店頭プレイしたっきりで話が気になっています

40 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/19 02:07 ID:hePe0vo2
>>32
亀ですが。BM2は意地で全ED見ました。何周したことやら…
お陰で2、3年たった今でも台詞とか結構覚えているんですが、
ソフトはすでに手元になく、記憶だけを頼りに書いたので少し不安です
多分大丈夫だと思うんですが、もし不具合あったら修正してください
>>38
がんばってください!

41 街の人 sage 04/04/19 15:47 ID:Xyc6uzyX
今「市川編」書き終わった。
夜投下するのは怖いので、今投下する小心者。
正直言って、自分は怖いの嫌いです。
おかげで、ヘタレ文章がさらにヘタレでも、文句言わないでくれな。

42 街 市川文靖編 sage 04/04/19 15:49 ID:Xyc6uzyX
市川 文靖「シュレディンガーの手」グッドエンド
― 一日目(10月11日水曜) ―

相変わらず、眠りは短く、浅く、不安定で、苦しかった。
多くの夢が、おそろしいスピードで、しかも緩やかに、流れては、消えていった・・・。

信号が変ったが、鬱々とした気分で動くことはできない。
意識が混濁し、麻痺している。機械的に歩き出した。
仕事場へと戻り、睡眠を取り戻さなければと思った。
いつもの睡眠薬を買い、帰る途中だった。
男と肩が触れ、薬ビンを落とした。拾おうとしていると、
「チョットマテ、コラ。ソッチハアイサツナシカ」ノイズが伝わってきた。
肩に手が乗せられたが、市川は払いのける。
男に突き飛ばされ、意識を失った。

童話の世界だ。暗く深く淀んでおり、おどろおどろしい世界だ。
夢の中の市川は、年老いた靴屋だ。
眠りにおちると、小人達が仕事を手伝う。
だが、彼等の作る靴は、いびつで無意味だが、作業は早かった。
どんどんと奇形の靴ばかり作り、積みあがっていく。
次第に遠ざかり、仕事場を奇形の靴が埋め尽くす。
睡魔と闘いながら、何とか彼等を止めようと奥へ奥へと進んで行くが、ついに眠り込んでしまう。
気付くと彼等は奇声を上げながら市川へ襲い掛かるところだった。
振り上げた右手が靴へと縫い上げられていることを知る。
叫び声を上げようとするが、口も靴紐によって縫い付けられている。
逃げようにも、両足や膝が床やソファに糸で固定され、穴かがりまでされているのだ。
のたうつ市川に彼等は近づく。
真っ黒な五人の小人は目だけがらんらんと輝いている。
山をなした奇形の靴は、全て市川の死体へと変じる。
突然全ての死体の目が開いた。腐臭が鼻をつく。
市川は狂乱し、泣き喚きながら縫い付けられた唇をひきちぎった・・・。

ホテルに戻った市川は、睡眠薬を飲み、再び小人の支配を逃れる為、眠りについた。

43 街 市川文靖編 sage 04/04/19 15:49 ID:Xyc6uzyX
何かが叫んでいる。
それは電話の音だった。
だが、取る前に切れた。
机の上には、二本の原稿。徹夜で仕上げようとしたが、行き詰まり、脳を休める為、睡眠薬で眠ったのだ。
どちらの原稿もも未完成だ。
一つはテレビ局から依頼された男女の物語。「プロットA」
一つはがこの狂気じみた日常で自分を失わないために書き記した作品、「咆哮(さけび)」である。
どちらも気に入らず、Aを破いて捨て、咆哮は捨てたが拾い上げたものだ。
だが、眠っている間に完成された真新しい原稿ができていた。
原稿を読むが、市川の知らない作品として出来上がっていた。
これは2年前からの現象だ。
文学新人賞を一度取ったきりの売れない作家だったが、ある朝目覚めると、知らない作品が出来上がっていた。
それ以来、テレビ局から依頼が来たが、市川は断った。
しかし、翌朝机の上には要望にこたえた原稿ができていた。
ヒットしたドラマはほとんど市川が手がけている。だが低俗極まりない。
局から依頼が来る。断るが、翌朝市川の知らない原稿ができている。結局それを持っていかれる。
この話は業界で有名になり、どう断ろうと、プロデューサは翌日には取りに来る。
断るのはギャラの為だと言うので、原稿料は高額になったが、作家の名は伏せていた。
もう一度原稿に目を通す。確かに面白い作品だ。低俗ないじめと陳腐な愛が書かれている。
局に送らない「咆哮」すら直されている。
市川は、初めて殺意を覚えた。
「咆哮」を屑篭へ捨て、局に頼まれていた原稿をファックスで送り、ぼんやりと考えた。
「靴屋は夢をみたのだろうか?」
靴が出来上がればいい。そんな程度だったのだろうか?
市川は考えを改めた。
ファックスに吸い込まれていく原稿を見て、取り戻したい衝動にかられる。
今までの作品も全て破り捨てて、真の市川を評価してもらいたい。
考えがまとまらぬまま、送信が終わってしまった。

市川は、どうすることもできないまま座っているだけだ。
「私」はどこにいて、「誰」なんだろう。
私の「靴屋」はどこにいるのだろう。
不安が膨れ上がるだけだ。
そのとき電話が鳴った。
ファックスを受け取ったプロデューサーだ。傑作だという。
読み終えたらもう一度連絡するというので、その場は電話を切った。

もう一度かかってきた電話。
プロデューサーの木嵐だ。さすが「中島哲雄先生」と嫌いなペンネームを呼ぶ。
低脳な局の人間。だが憎めない。ディレクターと代わるといい、電話を代わった。
カバ沢という男だ。擬音でしか喋らない。テンションは高い。
再び木嵐と代わり、褒め称えられるが、それは自分が書いたのではないと言いかけた言葉を飲み込む。
何か重要なことを忘れていると思い、室内を見渡すと、ない。
昨夜の原稿が、「咆哮」がないのだ。屑篭にもない。フロッピーにも残っていなかった。
木嵐にファックスで届いていないか訊いたが、来ていないと言う。
適当に相槌を打ち、電話を切る。
原稿はどこへ消えたのか。
明確な答えを恐れていたが、今日ははっきりしようと探し始める。
部屋中探したが見つからない。
リフレッシュしようとバスルームへ入ったとき、焦げ臭い臭いがした。
洗面台の蛇口の下に、燃やした痕があった。
便器の中に燃え残りが流されずにこびりついていた。
それは「咆哮」の残骸だった。
今はっきりと「敵」を感じた。その証拠がこれだ。
ドアはロックされ、内錠までかかっている。窓も施錠され、破られた形跡もない。
市川しかいない室内。眠っている市川は、目覚めているときの市川とは別人ではないのか?
必ず犯人を挙げてやる。強く心に決めた。

44 街 市川文靖編 sage 04/04/19 15:51 ID:Xyc6uzyX
シャワーを浴び、部屋へ戻ると電話が鳴った。
市川と何年もの付き合いがある末永晶子だった。
場所と時間を決め、落ち合うことにした。

一筋入った喫茶店で、晶子は紫煙を弄び、待っていた。
市川は彼女の前に座った。
痩せて、ひどく具合の悪そうな市川を見て、彼女は何かあったのかと問う。
市川は怖いくらいに何もないと答えた。
しかし、晶子は「バカ騒ぎのドラマなんて早く辞めて、本当に書きたいものだけを書くのじゃなかったの?」
指摘はぐさりと刺さった。なんでもないならいいと立ち上がり、歩き出す晶子。
ふと市川へ振り返り、「くだらないけど面白いわよ、アレ(ドラマ)」
晶子は、低俗なドラマの原稿を書いているということが腹立たしかったのだ。

木嵐の携帯電話へ連絡へ入れ、プロットAについて話したいから会おうと話した。
30分後、カフェで落ち合った。
市川は原稿の手直しをさせてくれと言った。
絶句する木枯らしに言った。
「市川文靖の代表作にしたいんだ。本物を書いてみたい」
本気で言ってるなら協力すると言う木嵐。
彼は文学青年で、今のテレビに批判を持っていた。市川のデビュー作が好きだったのだ。
それからの作品は駄作だと続ける。その言葉に市川は感動した。
やりましょうと言ってくれたが、条件があった。
「この作品だけは本名でやってください」というのだ。
「中島哲雄」ではなく、「市川文靖」の代表作として、書いてくれと言う。
市川は力強く木嵐の手を握り、礼を述べた。
外部には内緒で進め、スペシャル枠を確保し、純文学でもここまで視聴率が取れることを証明しよう。
木嵐は続ける。駄作のドラマではなく、良作で人の心を打つ時代を作ろうと。
市川の中に、熱いものが流れた。

ホテルへ戻ると、掃除が済まされていた。
部屋の窓を開け、新しい空気を取り入れ、真っさらの状態で仕事に向かう気持ちになった。
市川の中から溢れる言葉をワープロに叩き込んだ。
内容もいい。ふとキーボードに涙がこぼれた。
文学賞をもらったときは、いつも泣きながら書いていた。
そのころの血が戻ってきたのだ。

45 街 市川文靖編 sage 04/04/19 15:52 ID:Xyc6uzyX
― 2日目(10月12日木曜) ―

煙草がきれたので、気分転換もかねて外の自動販売機まで買いに来た。
そのとき、大きな荷物を持った女が市川とぶつかり、荷物をぶちまける。
市川を見上げた女は、「中島先生」と言った。彼女もテレビ屋だ。
足元にころがった宝石を拾い上げ、女に渡すと傷がついていないか確かめた。
「やっぱりこれ、ウマさんの。どうもありがとうございました。」
女は訳の分からないことを言い、走り去った。

ホテルに戻り、仕事を続けている。
眠気が市川を襲う。カーテンを開け、冷気を室内へいれ、コーヒーを入れた。
ここまできて、またアイツに邪魔されたくない。そう思った。
今までの原稿をハードディスクへ記録し、ロックをかける。
プリントアウトした原稿を校正し、再び書き始める。
もう少しだ。ファックスで送るのではなく、市川の手で局プロ(局のプロデューサー)
の自宅へ届けようと決意した。

あと一枚だ。申し分のない大傑作が生まれようとしていた。
だが、市川は油断した。まどろみつつある。
遠くからかすかな正体不明のさざめきが忍び込んでくる。
まどろむ快感に溶け込まれていった・・・。

どこかで子供達が騒いでいる。リスかネズミか?
ぼんやりと堕ちていく眠りの中でそれを耳元で聞いた。
寒気がする。嫌な予感がして目を開けた。
笑い声はファックスの方から聞こえた気がした。
だが窓もないその方向から聞こえるはずはない。
ゆっくりと顔を上げる。笑い声は止んでいた。
あたりを見渡すが、何もなかった。疲れているだけだと思い直した。
自分の左手が痺れている。その上に突っ伏して寝ていたようだ。
その手はまるで他人のように感じた。
苦笑しながら、その手を机の上に投げ出した。
だが、そこにあったのは、空っぽのシャツの袖。手首から先のない手だ。
唖然と見つめた。
どこからか嘲りの笑い声が響いた。さっきよりも近く、はっきりと。
夢だと思い、目を閉じようとするが、左腕を見つめたまま大きく見開いたままだ。
かさかさと這い回る音。笑い声。
市川は心臓が飛び上がった。
笑い声は様々な人の声に聞こえる。冷や汗が吹き出た。
声は部屋中を渦巻く。
何かが市川に触れ、嫌悪感が走る。
目を閉じようとしたが、できない。腕の切断面を見た。漆黒の闇があった。
何かを思い出そうとするが、思いは途切れ、闇に包まれた。

46 街 市川文靖編 sage 04/04/19 15:53 ID:Xyc6uzyX
床の上で目を覚まし、伸びをして天井を見上げる。
今度こそ夢ではない。
外の空気を入れようと窓を開けるが、明け方にあけたことを思い出す。
誰かが閉めたことになる。正体が分からぬまま不安になった。
床に散らばった原稿を拾い上げるが、どれも白紙で、まだ出来上がった原稿を
プリントアウトしていなかったことに気付く。
パソコンのシステムを立ち上げ、ロックした原稿を開く為、パスワードを入力した。
だが、既に原稿は消えていた。
市川が突っ伏して眠っている間に、何かが周りで動き回っていたことを思い出す。
あれが夢でなかったとしたら・・・。
途中でプリントアウトしたことを思い出し、慌てて白紙に飛びついたが、
やはり白紙はだった。途中までのプリントアウトを探すが、どこにもなかった。
市川は座り込んだ。
窓枠にカラスが止まり、鳴いている。
腹立たしくなり、テーブルの上の蜜柑を投げた。だが当たらなかった。
蜜柑。蜜柑なんて何故あったのだ?

局プロの木嵐に連絡をとり、カフェで落ち合った。
ありのままを話した。
「代表作となるはずの作品が出来た。だが、手違いで消してしまった」と。
木嵐は、「書いたものならすぐ思い出せるでしょう」と、にやりと笑った。
筆の荒れた作家のいいわけかとひやりとしたと、釘を刺してくる。
満足してもらえる作品を必ず書くと真剣に約束し、別れた。
帰りにビッグカメラで「三脚」「赤外線カメラ」とそれら一式を購入した。

ホテルへ戻ると電話が鳴った。
取ると「総監、海塚だ」と名乗る。今若者が来ているなどと話した相手。
それは市川の父の声だった。向こうから勝手に電話を切った。
市川は父を嫌っていた。母は父を憎んで死んだ。
外は雨が降り、ぼんやりと窓の外を眺めた・・・。

買ってきた赤外線カメラをセットした。
自分の姿が映るようセットした。
何かが動けばシャッターが切れるようになっている。テストした。成功だ。
冷蔵庫を開け、冷えたビールを取り出し、グラスへ注ぐ。
ソファーに寝転び、空になったグラスを弄ぶ。
不安が襲い、グラスを壁に叩きつけて割った。
「けものは恐怖を読む。そして獲物を襲う」新作につけられたタイトルだ。
「内なる私」と「私」は別なのか。恐怖に駆られる。
散らばったガラスのかけらを踏み、足を切った。
ソファーを蹴りつけ、気を静めるため、バスルームへ向かった。
電話のベルが鳴る。無視をして熱いシャワーにかかるが、ふいに気になり、留守電を聞いた。
相手は晶子だった。スペインに行くことになったと言う。
改めてシャワーを浴び、全てのもやもやを洗い流した。
バスルームから戻ると、また電話が鳴った。晶子かと思い、電話に出る。
「ふみやすか?」警視総監である父からだ。聞きたくない声だと思い、適当に切る。
だがまたすぐにかかってきた。またすぐにきった。
また電話が鳴る。「タナカです!クッテヤセール4千年ドリームパック・・・」と言い出す。
間違い電話だった。

モニターに向かい、落ち着いた気持ちでキーを打つ。
昨夜の傑作はまだ市川の記憶の中に残っている。「犯人=敵」は記憶までは消せない。
傑作が再生されようとしている。

「ああ、昨夜より良い作品が生まれようとしている。」

47 街 市川文靖編 sage 04/04/19 15:54 ID:Xyc6uzyX
― 3日目(10月13日金曜) ―

エンドマークを打った。
外は明るく、スズメが鳴いていた。昨日より良い出来だと満足した。
原稿をハードディスクへ保存し、フロッピーにもコピーし、プリントアウトして、
システムのパスワードも変えた。
これは相当高い評価を得るはずだ。間違いなく「市川文靖」の代表作。
赤外線シャッターの具合を測りながらバーボンを開け、祝杯をあげた。
プリンターは完成した原稿を吐き出す。
今度こそと思ったそのとき、世界は消えた。油断したのだ。

闇の中に居た。そこで何かを聞いた。ひらめくスパークを幾度か感じた。
深い闇の中に意識が沈んだ。

夢は見なかった。
電話のベルで目が覚めた。留守番電話に切り替わり、メッセージが録音される。
相手はあのカバ沢だ。
ファックスを見た。最高の出来だ《B・O・D・Y》はと言う。
意識を取り戻し、さっきの言葉を思い浮かべる。
「ファックス」に「B・O・D・Y」覚えがない。
市川は飛び起き、窓を開け、空気を入れ替えた。街はすっかり目覚めていた。
嫌な予感は確信へと変り、変更したパスワードを入力して確認をした。
ハードディスクの中は空だった。フロッピーも同様。
プリントアウトしたはずの用紙も白紙だ。
新しいパスワード「B・O・D・Y」をなぜカバ沢は知っていたのだろうか。
なぜこの言葉をパスワードにしたのだろうか?
ファイルの中に、「BODY」という名の見知らぬファイルがあった。
どういうことだと白紙の原稿を机に叩きつけたとき、赤外線カメラが作動した。
37枚撮りのフィルムが既に27枚も撮られている。

写真屋へ持ち込み、現像することにした。
自分の前に一人女の子が「なかしまてつお」と言う名前でフィルムを渡していた。
同名だと思いながらも、市川は実名を避け、「中島哲雄」と言う名で渡した。
バイトらしい女子店員は
「2時ジャストのお渡しとなります。ピー」最後のピーはなんだろう?

カバ沢へ連絡を入れ、会う約束をして電話を切った。

店で落ち合うと、そこには他のロケ班メンバーも居た。
話は食事の後となり、バカ騒ぎをするロケ班と共に食事をする。
済むと、話を切り出そうと市川は口を開くが、そのとき、デューク浜地が来る。
一緒に居るのは香月ミカレだ。お上手を言う二人。
だが、市川は二人が嫌いだった。自分さえ良く見えれば、後は知らないという人種だからだ。
支払いはデュークがするということになり、二人とカバ沢は立ち去ろうとした。
慌ててカバ沢を呼び戻す。デュークとミカレは先に出て行った。
市川は切り出した。「B・O・D・Yとはなんだ?」と。あきれるカバ沢。
だが、ファックスした原稿をコピーして封筒に詰められているそれを、市川へ渡した
局プロにではなく、直接カバ沢へ届いたらしい。
どういうことだと思い、原稿を読んだ。
表紙には署名が「市川文靖」となっている。タイトルは「BODY」
原稿を持ち、手直しをすると言い、出て行く。カバ沢が市川を止めようとするが聞かなかった。
店を出た途端、タクシーが急停車した。
出てきたのは木嵐だ。「いったいコレはどういうことです!」という。
彼もこの原稿を持っていた。とにかくタクシーへ乗ろうと、二人で乗り込んだ。

48 街 市川文靖編 sage 04/04/19 15:56 ID:Xyc6uzyX
「ちゃんと説明してください」と木嵐は怒っている。「中島哲雄」は局内でも、
「視聴率を稼ぐ俗悪」の代名詞として評価が高い中、異色作をやろうと決まった矢先だと続けた。
市川は、うっかりミスだった。クリックし間違え、書き損じを送ったと謝罪した。
木嵐の怒りは少し収まり、これからは気をつけてくださいと言われる。
カバ沢は、自分に送られてきた原稿を見て、市川とはこれほど仲が良いと見せ付けるために、
局長へコピーを渡していたのだ。この食事会も局長から聞いたと木嵐は言う。
気をつけないとカバ沢は取り返しのつかない大チョンボをされると警告する。
市川はわかっていた。自分も何故なのか知りたい程だった。
もし、今回みたいなことがまたあったら、今度は手を引きます。そう木嵐は告げた。
彼はこの作品に賭けている。
そして、木嵐はタクシーを降りた。
「出来るまで何日でも待ちますから、本物を書いてください」と言い残して。
しばらくタクシーを走らせ、市川も降りた。

ハチ公前で待つ人々を見ているうちに晶子が気になった。
電話をかけたが居ないようだ。文学賞受賞時のテレホンカードを手に、思った。
「栄光にしがみついているのか、野心と情熱を欲しているのか」と。

写真屋で、さっきのバイト女子店員から写真を受け取り、店を後にした。
人気の少ないところで中を確認したが、どうやら取り違えたらしい。
同名の者が居たからだろう。
塀の向こうからサングラスに黒いコートを着た男がこっちを見ていた。
何か用かと尋ねる市川。「写真を渡せ」という。恐怖を覚えた。
電話番号を聞くが答えない。渡せないと答えると、写真をひったくろうとする男。
そのとき、背後から女の子が「ドロボー」と叫んだ。男は逃げた。
女の子は、写真は私のだという。男のことを尋ねたが、知らないという。
互いの電話番号を確認し、写真を交換した。
少女は丁寧にお辞儀すると、あっという間に走り去った。
改めて中を確認すると、写真は一枚も入っていない。
ネガを見ると、全て感光していた。
市川が眠っている間に、写真を撮られていることを知った犯人は、フィルムを抜き、
感光させた上で、再びカメラへ納めたのだ。やられた・・・
急激な疲労感に襲われた。
帰りにハンズで重く頑丈で、大きなハンマーを購入した。

ホテルへ帰ると、ファックスを破壊した。何度もハンマーを振り下ろし、完全に破壊した。
今度はパソコンの前に立つ。だがパソコンは破壊しなかった。
唐突に睡魔に襲われた。意識は深い光の世界へ引きずり込まれた。
くすくすと言う笑いと、カサカサと言う紙の音が気になった。
市川しか居ないはずの部屋で、パソコンのキーを叩く音がする。誰が使っているのか?

49 街 市川文靖編 sage 04/04/19 15:57 ID:Xyc6uzyX
雷だ。その音で目が覚めた。
机の上には原稿が乗っている。タイトルは「BODY」。署名は市川の名だ。
奴は正面切って反撃してきたのだ。宣戦布告だ。
その原稿を破り捨て、ゴミ箱の中で火をつけて、窓から投げ捨てた。
バスルームへ駆け込み、水を浴びる。
市川は、自分の中に寄生する「もう一つの人格」を意識し始めた。
全身を掻きむしったとき、声は聞こえた。
「だが、寄生しているのはどっちだ?」叫び声をあげた。
また声は聞こえた。
「どちらが 本当のお前だ?お前は《殻》にすぎない」
鏡の中に脅えきった市川の顔があった。一瞬見覚えのない他人の顔に見えた。
長い時間過ぎたが、まだ鏡の前にいる。自問自答を繰り返す。
「これがお前か?」「本当にお前か?」
「本当にお前か?それとも・・・」鏡の中の市川はニヤリと笑った。
拳で鏡を割り、バスルームを飛び出した。

気が付くと、ベッドの上でバーボンを飲んでいた。
「自分」と「奴」の区別がつきにくくなっていた。肉体は「殻」なのだろうか。
一人考えにふけっていた。だが一人でいると気が狂いそうになる。
また晶子のことを思い出していた。電話をかけたが出なかった。
日本からいなくなる晶子。
頭の中でふいにひょうきんな声がした。
《いいインディアンは死んだインディアン!!》
よくわからなかった。

気を取り直してキーボードに向かうが、書く気にはなれない。
傑作は書けるが、睡魔と共に消滅してしまう。恐怖があった。
「言い訳ではない!」正体の見えない敵に向かって叫んだ。
気が付くと、またバーボンに手をかけていた。
二杯三杯と胃へ流し込み、息を吐く。
急速に酔いが回り、擬似快楽と共に、社会との接点が遠ざかった。

気が付くと、市川はバーに居た。かなり酔っていた。
この店は晶子とよく来た店であり、父に教えられた店である。
酔っているのは殻なのか自分なのか。よくわからなかった。

次に気付くとトイレの中に居た。個室のドアは開け放たれ、
便器を椅子代わりに眠ったらしい。
夢は見なかった。《ヤツら》はここでは襲わなかった。
それが心地よく、眠りに着いた。
「BODY」後は自分でも何を言っているのかわからなかった。

50 街 市川文靖編 sage 04/04/19 15:58 ID:Xyc6uzyX
― 4日目(10月14日土曜) ―

気が付くと、市川はカウンターで眠っていた。
店員に起こされ、目が覚めた。「もう店を閉めたい」というので、
財布から金を出し、カウンターへ置いた。
左手にコースターが握られていた。放すとそこには赤のボールペンで文字が書かれていた。
「BODY」と。店員になにかやっていたかと問うと、うなされていたと答えた。
領収書をもらい、店を出た。

「BODY」の筆跡は市川に似ていた。
ボールペンも普段赤を使っている。
ペンを探すと、左のポケットにあった。右利きの市川は普段左のポケットを使わない。
「BODY」は《ヤツ》からのメッセージだ。
市川は段々と理解した。
《BODY》《肉体》《殻》・・・
街は朝になろうとしていた。負けるものかと創作意欲をかきたてた。
ヤツらの時間は終わった。市川は市川の作品を書き上げなければ。そう思った。

ホテルへと帰ると、カメラを三脚ごと引き倒し、憂さ晴らしをした。
カメラを抽斗へと仕舞い込み、鍵をかけた。実はこのとき、ひそかにあるものを、
机の隅に積み上げた本の間へ隠した。
部屋の窓を開け、空気を換える。
シャワーを浴び、熱い風呂に入って酒を抜き、水風呂に入り、頭を目覚めさせた。
パソコンのスイッチを入れ、ディスプレイを見た。
一瞬市川の知らない文章が既に書かれている幻覚がフラッシュしたが、ディスプレイは
ただ青白い肌をさらしていた。
文章を書き始めた。今日こそ傑作が出来る。
そのとき、市川は「いいインディアンは死んだインディアン!」と言い、
思考を読まれないよう、支離滅裂なことを考え、部屋中で踊った。
よろけた振りをしてリモコンのスイッチを入れる。
さっき隠しておいたものは8ミリビデオカメラだった。
市川のデスクへ向け、隠し撮りしている。
《ヤツら》に意表をついたはずだ。

再び執筆を始めた。
睡魔が襲った。プロとしての意識と誇りがそれを許さなかった。
できた。傑作ができた。完成したと思った。
そのとき、意識が途切れた。
闇の中に引きずられていった。

それは夢の世界だとはっきりと分かった。
城があり、丘があり、小川があり、森があり・・・。
小人が突然笑った。小人達の笑い声は、市川の手の辺りから聞こえた。
仰向けで居眠る市川。放り出された左手。
そのとき信じられないことが起こった。
左手の指一本一本が、ケラケラと笑い声を上げ、ぴょんぴょんと跳ね、
小人に変じていく。5人の小人はそれぞれが奇異な個性を持っていた。
次々とディスプレイの中に入っていく。
掃除でもするかのように、今書き上げた原稿の活字を消していく。
「やめてくれ!」眠っている市川にはどうすることも出来ない。
またヤツらに蹂躙されている。
「やめろオオオ・・・・・・!」
市川は叫んで目を覚まし、慌てて左手を見るが、何の変哲もない。
オートパワーオフ機能で停止していた電源を入れ、ディスプレイを見る。
大傑作は跡形もなく消えうせていた。
ビデオカメラに証拠を押さえているはずだと、ビデオを見るが、
眠り込んだ時間には、ノイズのみが映っていた。
市川はベッドの上に大の字になり、長い時間を過ごした。

51 街 市川文靖編 sage 04/04/19 15:59 ID:Xyc6uzyX
電話で目が覚めた。取ると晶子だった。
スペインへ旅立つ前に会う約束をし、電話を切った。
直後、また電話がなる。
「もしもし、佐久間君か。私だ」
間違い電話だった。

約束の時間には早かったが、街へと出た。
晶子と、とうとう二人で行かなかった代々木公園へと向かった。
芝生の上で大の字になる。太陽は10月にしては異常なほどまぶしい。
左手をかざした。
「左手・・・」
市川は起き上がり、左手にケジメをつけておかねばと思った。
コンビニで「作業用手袋」と「麻ヒモ」を買い、その場で左手に手袋をはめ、
店員に手伝ってもらい、手袋の上から麻ヒモをぐるぐる巻にした。

晶子のアトリエへ向かう前に、あたりを散策した。
オカヤマビル内にある「シルベール」という喫茶店。
ここは晶子と別れ話をしたところだ。踵を返し、ファンシーショップへ向かった。
手ぶらで行くのも気が引け、黒の櫛を購入した。

彼女の晶子のアトリエへ着くと、彼女は彫刻を創造していた。
市川に気付いた晶子は「もうそんな時間?」と驚いていた。
さっき買った櫛を晶子へ渡す。忙しいから後で開けるとそっけない。
だが、市川にはそのそっけない態度が安心した。
晶子は市川の左手が気になったが、後で聞くことにした。
約束の時間はまだ来ていない。約束どおりの時間と場所で落ち合うことにし、
市川はアトリエを後にした。

晶子と市川はレストランで落ち合った。
昔よく来たレストランだ。
店で一番高いワインを頼み、乾杯した。
市川は胃へと食べ物を押し込む。晶子は呆れて見ていた。
その手袋、何とかならない?というが、市川は「動くオブジェさ」と気にも留めない。
酔ってるの?と問う晶子。酔っているが酔っていないと答える市川。
青い顔をして晶子は言った。「それ、ゴースト(幽霊)の話?」と。

52 街 市川文靖編 sage 04/04/19 16:00 ID:Xyc6uzyX
場所を変え、昨日一人出来たバーにいた。
バーボンロック2つ。そういう晶子は、昔となにも変らない。
昔ばかり懐かしむ市川。死ぬのかな?と口にする。
時間は流れていく。
晶子はゴーストの話を訊く。
市川は左手がクーデターを起こしていると話す。だが目で見ていないものを信じない晶子。
見たという市川に、夢で見たんでしょ?と平然と切り捨てた。
もっと楽しい話をしようと晶子は言った。

市川のバーボンは6杯目だった。
ケタケタと笑っている。磨きこんだダイヤを5人の小人が泥に換えるんだと。
ダイヤより泥の方が金になると。
晶子は市川が疲れているのだといった。その程度が違うだけで、誰にでも良くある話だという。
5人の小人が誰の左手ででも暴れているのかと可笑しくなった。
市川の左手が痛くなった。
晶子はうっ血しているんだと、固く結ばれて紐を苦労しながらも外した。
左手は膨れ上がり、紫色になっていた。
晶子は「ばかね・・・」と呟き優しくさすった。

沈黙が流れる。黙って飲んだ。
「ばかよ」吐息と共に晶子は呟いた。
「自由時間は終わりだ。もう独房に戻ってもらおう」と、市川は手袋をはめた。
縛ってくれと頼むが、晶子は嫌だという。
真の芸術家は、常に死に物狂いで戦っているものだと言われ、市川も戦っている!と言った。
だが、バカにしたように晶子は、気を引いているだけが戦いかと言った。
全て真実を言っているんだと告げるが、晶子は信じてくれず、疲れているだけだと言った。
疲れてないなら、晶子の話を訊くはずだと。
市川の中の何かが切れた。
「疲れてる!?ハハ、そうだ疲れてるだけだよ!疲れてるから、苦労して書き上げた原稿を
丸めて捨てるし、疲れてるから一晩で百枚近くも知らないうちに原稿を書くんだ、そうだろう!?」
スペインへ行くだけが立派な芸術家で、手を縛っているホン屋は病気なのかよ!と。
ごめんと低く、くぐもった声で晶子が言った。
彼女に言いたいことはこんなことじゃなかった。
「ばかやろう。俺は手袋の端をキツく縛って欲しかっただけだ」声に力は入らない。
涙がこぼれ、市川は立ち上がった。
足がもつれ、椅子を倒すが、晶子も見ずに店を後にした。

53 街 市川文靖編 sage 04/04/19 16:02 ID:Xyc6uzyX
― 5日目(10月15日日曜) ―

警官の声で目が覚めた。東北訛りがある。
路上で眠ってしまったようだ。気をつけて帰れと言われ、階段に座らされた。
晶子と別れた後の記憶がない。
左の尻のポケットを探ると、赤のボールペンが出てきた。
上着の内ポケットに入れていたものだ。
市川の右手の袖がめくれていた。そこには何か書かれていた。
「BODY」
左手以外に書きようのないその場所に書かれていた。
二度目のメッセージだ。
今度こそ市川は理解した。
《ヤツら》は市川のことを《BODY(胴体)》もしくは《BODY(死体)》と呼んでいるのだ。
市川に寄生する《ヤツら》にとって、《BODY》はエサでしかないのだ。
ホームレスの男に「縛ってくれ」と頼むが、頼みは聞いてくれない。
その横に座る学生風の男に、千円札を渡し、アルバイトだと言って、縛ってもらった。
もうこれでヤツらも悪さは出来ないだろう。

ホテルへ戻ったとき、ルームキーを失くしていることに気付いた。
嫌な予感がする。
13階の自分の部屋を見ると、明りがついていた。
出るときには消していたはずの明りだ。目を凝らしてもう一度見た。
明りが揺れた。誰か居る。
そのとき、頭の中で奇妙なほど鮮明で恐ろしい映像が展開された。
(あれは私だ。)
ドアを開けようとノブを引くが、誰かが中から掴んでいる。
やがて市川が力で勝ち、ドアを開ける。
そこには市川が居た。一枚のドアをはさんで対峙した。
彼は歪んだ笑いをし、口からインクがこぼれたように黒く顔が歪む。
そして彼は「BODY」と言った。

市川はまだホテルの外に居た。動けずにいた。
あの部屋へ戻らねばならない。
フロントに頼み、キーをあけてもらって、部屋へ入った。
明りのついたその部屋には、市川ではなく、晶子が居た。
飛び込んできた市川に驚いた様子だ。
安堵感とともにやってきた急激な脱力感。市川はその場へへたり込んだ。
大丈夫?と言われ、なんとか大丈夫と答えられた。
晶子は、市川が忘れていった手帳を届けに来ていた。別れ方も気になっていたようだ。
長く重苦しい沈黙が流れた。
帰るわよという晶子。
なんとか声に出して市川は言った。
「膝枕してくれ」と。
ばかねと呟き、膝を叩く晶子。
甘えるように膝に頭を置き、眠いと呟いた。

54 街 市川文靖編 sage 04/04/19 16:03 ID:Xyc6uzyX
廊下に立っていた。暗く長い廊下だった。
何かを手繰り寄せていることに気付いた。
彼方にぼんやりと光っているものを引き寄せているようだ。
手繰り寄せるものは急速に早まり、光はどんどん速度を上げて近づく。
風音は、悲鳴に変り、手繰り寄せていたものは、彼方まで伸びた、
血まみれの左手だったことに気付く。
突然、強烈な金属音が頭に響いた。
「その音を止めろおおおおおおおおおおおおお!!」

突然床に叩きつけられ、目が覚めた。
身を起こすと、晶子がすごい形相で睨んでいた。殺す気なの?と言われ、なんのことかわからなかった。
晶子の首を絞めていたというのだ。携帯電話が鳴ったから助かったと言う。
どんな風に締めていたのかと訊くと、左手で締めていた仕種をした晶子。
あれほどキツく縛ったはずが、何故自由になっていたのだろうと疑問に思う市川。
「もういい。帰ってくれ」と晶子に言った。
わかった。最後にご挨拶だけさせてと言った晶子から、ビンタがとんだ。
晶子は去っていった。

市川は昼間でぼんやりとした。
1時になり、ようやく動く気になった。
ある決意が固まったからだった。
そのとき電話が鳴った。テレビ太陽の木嵐だ。
トラブったというのだ。あのカバ沢が、局長に汚い手を使って全てをチクってうまく取り入ったのだ。
局長は、<陳腐・安易・俗悪>がそろって当たるというのが信念だ。今更純文学など当たらないと、
木嵐は降ろされたという。この計画はもう実行できない。
とにかく会ってくれといわれるので、30分後に落ち合うことにした。

木嵐は、20分遅れで来た。
席に着くなりテーブルに手を着き、額をすりつけ、申し訳ありませんと真剣に謝罪した。
そして、内容を話した。
市川の担当者はカバ沢になったという。ヘッドハンティングで、製作会社のカバ沢が、局プロになるというのだ。
「テレビの良心作の火を消さないでください。」と言った木嵐の目から涙が流れた。
必ず何年経ってでも、復帰して、自分の思うテレビにしてみせると宣言し、木嵐は去っていった。
女好きで、酒好きで、調子者で、主体性のない局プロと思っていた木嵐の真の姿は、市川を叩きのめした。
市川の中の《私》が許せなかった。決意を新たにし、ハンズの工具売り場へと向かった。

店員が一人やってきた。ハンマーを買ったときの店員だ。
切れ味の良さそうなチェーンソーが陳列されていた。
隣の売り場で、ジャングルの木を切る時に使う「マチェット」という刃物を買った。
悪夢の終わりにふさわしい買い物だった。

55 街 市川文靖編 sage 04/04/19 16:05 ID:Xyc6uzyX
ホテルに戻ると、留守番電話のメッセージがあった。
カバ沢からだった。
テレビ太陽に移籍すると言う内容だ。夕方までにサササーッのサーッであげてくれという。
メッセージが終わると、バーボンを一気に空け、決意を固めた。
ハンズの包みから、刃物を取り出す。
送ってやろうじゃないか!と刃物を振り上げたそのとき、意識が突然切れた。
負けるもんか!あんなヤツらに負けるもんか!精神力を振り絞り、意識がぼんやりと戻った。
目の前を何かが走っていた。
今度こそこの目で見てやる!と市川は死力を尽くし、目を開けた。
敵に気付かれないよう、細心の注意を払って。
醜い顔をした、狡猾な5人の小人だ。夢ではない。現実だ。
市川は左手を見た。
キツく縛った紐が解けていた。手袋が外れていた。
そして、左手は、手首から先が完全に消えていた。
切断面はきれいなものだった。
小人達は遊んでいた。麻ヒモで綱引きをしたり、鬼ごっこをしたりと。
だが、まだ市川が見ていることを知らない。
ヤツらの思い通りにはさせない。そう思ったときだ。
「ぶわッくしょん」
思いっきりくしゃみをしてしまった。<ヤツら>に気付かれ、動き始める。
ヤツらは走り、5人そろって狙いを定めると、腕の切断面へダイブした。
肉の塊へと変り、それが小人の個性を残したまま五本の指へと変じた。
指たちは器用に手袋をかぶり、ヒモを結びつけたのだ。
今度こそ勝った!気持ちが高ぶり、マチェットを振り上げた。
だが、市川はそこで凍りついた。
作家としての良心を守る為には、左手を殺さなければならない。
だが、自分も死ぬかもしれない。《私》を守る為《私》を殺さねばならない。
呪縛と怨念を断ち切るため、マチェットを手首に叩きつけた。
左手と共に、意識も飛んだ。

56 街 市川文靖編 sage 04/04/19 16:06 ID:Xyc6uzyX
意識がゆっくりと戻った。
切断された左手を見た。あたりを見渡すと、奇妙に歪んでいる室内が見えた。
血の海から<左手>を拾い、部屋を出た。

コンビニで宅配を頼んだ。
カバ沢宛にだ。中身はどのようなものでしょうと問うバイト店員に
「手首だ。左手の」と答える。
金切り声をあげ、青ざめた表情をする彼等を後に、店を出た。
何か、重くて固いものに体を突き飛ばされ、倒れた体を起こすと、再び歩き出した。
突然・・・。

気が付けば、歩道に横たわっていた。
ざわめきが押し寄せ、遠ざかってゆく。
悔恨と呪詛に満ちた過去が脳裏に一斉に押し寄せた。
「全身血だらけだ」「まだ生きてるわよ、この人」「救急車!救急車!」
雑踏のくらい影が市川の周囲を包み、好奇心に満ちた目だけが互いに何かを伝え合っている。

市川は道路に倒れたままで、手首のない、麻痺した左手を高く掲げる。
「俺はもう自由だ!」高らかに宣言する。
腕は小刻みに震えている。
全身の震えも激しくなった。
開放感?安堵感?高揚?幸福?恍惚?平静?

私はこのまま死ぬのだろうか・・・

突然夜空に花火が打ちあがった。
市川の右手が、キーを叩くように動く。

いや、私は生きていくのだ・・・・。


「シュレディンガーの手」完

57 街 市川文靖編 sage 04/04/19 16:09 ID:Xyc6uzyX
市川編終わりです。
市川役を、ダンカンがやってたんだが、
ダンカンを見ると、バラエティに出てても怖いよ。

余談だが、前回の牛・馬編で出てきたADサギ山は、
売れる前の窪塚洋介なんだよな。

58 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/19 16:13 ID:r0Ol5Zc2
すっごく乙!

59 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/19 16:17 ID:IpWGSuPH
街乙!これもまた良かった。

60 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/19 16:20 ID:eX1Yx2to
街にほくようの太ってるほうも出てたんだっけ?

61 街 市川文靖編 sage 04/04/19 16:41 ID:Xyc6uzyX
>>60
だな。北陽の「伊藤さおり」だな。
じゃあ次は、「細井美子編」書くわ。

62 街の人 sage 04/04/19 16:49 ID:Xyc6uzyX
>>44 の15行目。
「木枯らし」は間違い。
「木嵐」が正解。人名です。
スマン。orz

63 エターニア sage 04/04/19 18:02 ID:ms42PVl9
>>35の続きで。
今日は一気にディスク1終わらせるよ。

インフェリアの中で最も高い山、ファロース山。
インフェリア全土に浸透しているセイファート教の聖地であるためか
山の中腹には豪華なステンドグラスが飾られた教会が建てられている。
山頂までは長く険しい道が続くらしく、キールの案で教会で一晩泊まることに。
ベッドに座りながら、一行はこれまでの旅を振りかえる
そして、リッドが
「本当にこのままセレスティアに行くのか?」
と確認をとる。
インフェリアとセレスティアは2000年程交流の途絶えた世界。
全てが未知数の世界に行くことは無謀ではないかと呟くが、
ファラは
「大丈夫だって、イケるイケる!」と
別世界に行くことに不安を感じていない模様。
一方、冷静なキールも
「セレスティアがどのような世界なのか、この目で確認したいしな。」と
探求心が恐怖心に打ち勝っている模様。
自分一人だけ不安になっているのが馬鹿らしくなったのか、
リッドは真っ先に寝るのであった。

朝になり、ファロース山を登り始めた一行。
順調に進むかと思いきや、途中岩崩れに遭遇し気絶してしまう。
目が覚めると、そこには気絶したキールとメルディの姿が。
二人とも無事なようだった。
だが、そこにファラの姿が見当たらない。
ファラを必死に探しまわるリッド。
キールがファラは一人でも大丈夫だと説得し、落ちつかせる。
冷静になったリッドはファラは確かに一人で頂上に行って待っていそうだと考え、
彼女を待たせないようにと、山登りを再開する。
一方その頃、一人違う場所で気絶しているファラは夢を見ていた。
幼い頃の記憶と思われる夢の中でファラは無邪気に遊んでいたが
リッドとキールとはぐれてしまう。
二人を探そうとしていると、そこにファラを呼ぶ男の声が。
ファラはそれに気付きその名を呼ぶ
「レイス!」

三人はひたすら山を登っていた。
そのとき、キールが山道の下を歩いているファラを見つける。
ファラが無事であったことに喜ぶ三人
だが、レイスと一緒であることが分かるとリッドとキールの表情が曇る。
ファロース山には貴重な遺跡があるから来たとレイスは言うが、
二人はそれを素直に信じることは出来ないのであった。

64 エターニア sage 04/04/19 18:04 ID:ms42PVl9
別々のルートで頂上を目指すことを互いに確認し、一行は山を登り始める。
山の降り返し地点と思われる場所に、休憩場所を見つけた三人は
そこでキャンプをする。
リッドが落ちつかないことに戸惑うメルディ。
それを見て、キールが
「ファラにはレイスのような落ちついた男が良いのかもしれない」や
「彼女もそろそろ恋愛を考える年頃だ」など
えらく遠まわしにファラとレイスの仲の良さを指摘する。
このまま放置しておくと、ファラを取られるといったような言い方に
ついにリッドが突っかかる。
今にも喧嘩をはじめようとしている二人を見てメルディは
「どうして、仲良くなれないか…?」
と、呟きながら深くため息をつくのであった。

リッドの不安を他所に、
ファラはレイスと行動中。
どうも、岩崩れの際に足を挫いたらしく歩みがおぼつかない。
そのことを気遣いながら進むレイス。
ふと、レイスは問う。
「そこまで自分を投げ出して他人を救おうとする理由は何か」と
ファラは当然のように答える。
「誰かが自分の力で幸せになれるのなら、
わたしは、どうなっても構わないんだ。
…変かな?」
その姿を見て、レイスは苦笑しながら言う。
「いや、君は実に面白いよ。」
そう言うと、レイスは先に進んでいく。
「それって…やっぱり変ってこと?」
釈然としないものを感じつつも、ファラはその後を追う。
キャンプを終え、山登りをはじめる一行。
落ちてくる岩を避けたり、クイッキーにあれこれ指示をしたりして
何とか頂上に辿りついた。
どうやら、ファラとレイスのほうが先に来たようだった。
ソーサラーリングを使い、頂上に建てられた祠の扉を開くと
レムが現れ、光の橋が開かれる。
それは空に向かって伸びる柱のようだった。
中に入ろうとする一行を止める声。
レイスだった。

「王の命令で君達を監視させてもらっていた。
やはり、君達は危険だ。
セレスティアに行かせるわけには行かない。」
レイスの本当の名はレイシス・フォーマルハウト
インフェリア王国に属する元老騎士であった。
核心していたのか、キールがレイスに問い詰める。

65 エターニア sage 04/04/19 18:06 ID:ms42PVl9
が、
レイスがキールに言う。
「セレスティアに渡るための貴重な資料を燃やし、
王立天文台から逃亡した君が何を言う?」
それを指摘され、キールは俯く。
キールが以前見たと言う書物は
王立天文台にあったのだ。
それを見たキールは他に知られる前にそれを処分し
リッド達に追いついてきていたのだ。

ファラがレイスに問う。
始めて会ったときから、監視は始まっていたのかと。
最初からこうするつもりでいたのかと。
レイスは突然、コンパスキーを取り出した。
「これは、インフェリア王家に代々受け継がれてきた
秘宝、セイファートキーだ。
今まで何も反応の無かったというのに、突如
何かを示すようになっていた。
私は王の命で示す先に向かっていた。
その行く先々で君達と出会っていたのだよ。」
そういって、レイスは剣を抜いた。
大人しく、負けるわけにはいかなかった。
全力を出して、レイスに挑む。
リッドらの猛攻撃に、レイスは敗れた。
レイスが跪いた瞬間、外から
インフェリア兵と思われる男達の声が聞こえる。
外へは出られない。

それを悟った一行は意を決して光の橋に飛び込んだ。
光体に包まれた一行は空へと上がっていく。
上昇していた光はオルバース界面を通った瞬間、落下した。
何とかセレスティアに辿りついた一行。
高見台のような塔の頂上に落ちたらしく気を失っている。
しばらくして、起きあがり辺りを見回す。
空には厚い雲が覆い、雷鳴が鳴り響いている。
インフェリアとはまるっきり違うことに
キールが気付く。
「そうか、セレスティアにいる晶霊が違うからだな!」
そう言うと、メルディは嬉しそうに正解だと指摘する。
そんな二人とは対称的にリッドは
「ついに違う世界に来ちまったんだなぁ…」と
空を見上げながら呟く。

そして、ファラは座り込んだまま呟く
「わたし…どうしてここまで来たんだろう。」
いつものような覇気のないファラを見て、気にかけるリッド。
これからどうするのか相談した結果。
メルディの育った街、アイメンがここから南下した先にあるとのことで、
一行はとりあえず、アイメンを目指すため高見台の階段を降りていく
ここでディスク1が終了し、物語はディスク2へ続く。

ようやくディスク1が終わった・・・
そろそろ中盤に入れそうな気が。
次はキャラ解説第2弾と《アイメン〜ルイシカ》の予定。

66 エターニア sage 04/04/19 18:08 ID:ms42PVl9
今日は時間の都合で早めにウプ
続きは遅くなるかもしれない
↑に入れるのを忘れたので
続く。


67 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/19 18:15 ID:7TR9VUVg
乙 うむ、やっぱエターニアは萌えるな

68 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/19 18:22 ID:tvxWLdVM
エターニアの人乙!
やったことないけど面白く読んでるよ

69 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/19 20:14 ID:HVuLW5Yf
ファラの心情は文章だと
わかりにくいかも知れんな〜
その辺も期待

70 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/19 20:43 ID:KdFZO8/4
えたにあの人乙です。

さて、これだけ待っても来ないようだし、近々鬼武者3投下しますよ。
1,2かっとばして3とは何事じゃという方がいる様なら自粛します。

71 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/19 20:49 ID:uhdSODd9
街の人乙です〜
桂馬編で登場していた女刑事さんは雪乃五月さんだったっけ
色々有名人が出てて面白いな

72 クロックタワーゴーストヘッドその1 sage 04/04/19 22:35 ID:DxcpvBrx
クロックタワー ゴーストヘッドいきます。
実はあんまりというか(´・ω・`)な設定集を全エンディングを制覇すると
見られるのですが、それは最後に書きます。

Chapter1での登場人物
主人公1御堂島優
 女子高生。内気で、設定によると霊感(妄想?)もあるらしい。母親はなく、父親の
御堂島崇と2人暮らし。幼い頃から「ミコシサマ」というお守りを大切に持っている。
実はこれが16年間もう一つの人格を封じていた。

主人公2 「翔」
 優のもう一つの人格。男性。御堂島翔、という名前ではないらしい。
 とても乱暴な性格で、どういうわけだか重火器の扱いにも長けている。子供にも
平気で発砲する。当然ながら、口も悪い。優にだけ優しい。

殺人鬼 鷹野千夏
普通の小学1年生だったが、部屋に妙な黄金像を持ち込んでから殺人鬼になって
しまった。Chapter1でのシザーマン役。ガラスの灰皿をぶつけられようが、銃で
撃とうが絶対に死なない。

被害者?鷹野初
御堂島崇と知り合い。いろいろ秘密がある。

その他いろいろ

73 クロックタワーゴーストヘッドその2 sage 04/04/19 22:41 ID:DxcpvBrx
Chapter1
主人公の御堂島優は、東京で起こした事件をきっかけに、父親の知り合いである
鷹野家に預けられることになった。ごく最近まで本人すら気づかなかったのだが、
実は優の中には「翔」という凶悪な人格(男性)がいて、からんできたクラスメイトを
返り討ちにしていたのだった。

しかし鷹野家の雰囲気もおかしくなっていた。家のところどころに黄色い血を
流した緑色のバラバラ死体が置かれていて、その上末っ子の千夏(7歳)が
刃物を振り回して襲い掛かってくるのだった。しかも椅子や重い灰皿を投げつけても
死なない。なんとか襲い掛かる千夏から逃れていると、バラバラ死体の頭部を
優は発見してしまう。親しくしていた秋代だった。

動揺する優に、クラスメイトにからまれていたときの感じがまた起こっていた。
そこで、肌身離さず持っていた「ミコシサマ」というお守りを逃げているうちに
落としていたことに気付く。「ミコシサマ」を手放していると「翔」が現れてしまうのだ。
出てこないで、という優に、翔は「そんなに怖がるな」と言って身体を支配してしまった。

優とはまるで違う翔の姿に鷹野家のまともな人々(といっても初とその妻くらいだが)
は「才堂家の呪い」という言葉を口走る。それを尻目に優と翔は千夏をおかしくした
黄金像を探し出し、燃やそうと家中を奔走するのだった。もっとも、翔は「像は
燃やしても無駄」と思ってはいたのだが。
そんなこんなで千夏の前で黄金像を燃やすと、ようやく千夏は元に戻った。
その拍子に火事が起こり、優と千夏は弁天病院に運ばれる。


74 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/20 01:03 ID:yIO4CxyX
>>72乙 
ストーリーがどんななのか、当時気になってたので楽しみです。

(´・ω・`)な設定集も気になります、がんばって下され

75 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/20 01:09 ID:yczSXNTC
怖いゲームをプレイできないチキンなので、ホラーゲームのストーリー投下は嬉しい。

>>70
予約してた人も音沙汰ないようだし、
消化できるものは消化していっていいんじゃないかと自分は思います。ちゃんと宣言もしてるし。

76 鬼3なひと キャラ紹介1/2 sage 04/04/20 01:39 ID:y0gsvBxz
どうやら予約放置が確定したようなので鬼武者3の投下を開始します。
プレイしながらやっていくつもりなので少々筆は遅めですがご容赦を。

では、まずは主要キャラの紹介から。
○明智左馬介・・・いわずと知れた1の主役にして初代鬼武者。1において
幻魔王フォーティンブラス(1のラスボス)を撃退した後、新たな幻魔王と
なった織田信長を討つべく旅を続ける孤高の侍。信長をいざ討たんという時に
2004年のフランスに飛ばされた彼の運命や如何に!?

○ジャック・ブラン・・・フランス軍特殊部隊に所属する息子思いの軍人。
半ば巻き込まれるような形で1582年に飛ばされ、しかも強引に3代目鬼武者に
させられてしまう。幻魔を討てば元の時代に帰れると信じ、鞭を手に敵を討つ。
未来に残してきた息子のアンリと婚約者ミシェルを常に気にかけている。
実はけっこうモテるらしい。

○阿児・・・ジャックを鬼武者にした鬼の精霊の命を受け、2つの時代の
鬼武者をサポートするカラス天狗(♀)。時を渡る能力を持ち、ジャックと
左馬介やジャックの息子アンリとの連絡役でもある。変換めんどいので以下
アコってことでよろしく。

77 鬼3なひと キャラ紹介2/2 sage 04/04/20 01:59 ID:y0gsvBxz
○ミシェル・・・ジャックと同じくフランス軍特殊部隊に所属している軍人で
ジャックの婚約者。ジャックの連れ子のアンリから嫌われている事を気に
かけている。過去の人である左馬介を技術面でサポートしてくれる。
時にはグレネードランチャー片手に幻魔ハザードを繰り広げる。
クリア時のプレイランクが最高だと出る特別コスチュームがバスタオル一枚
なのはどうかと思うぞカプンコ。

○アンリ・・・ジャックの息子。母に死なれたのを自分のせいだと思い込み、
新しい母になるミシェルを受け入れられないでいる。
どういう理屈か戦国時代にいるジャックの危機を察知することができる。

○織田信長・・・1でフォーティンブラスが討たれた後に新たに幻魔王と
なった。その力は唯一の天敵である鬼の力を受け付けないほどに高まり、
鬼武者であれども容易には手出しできない存在となった。

○本田平八郎・・・徳川家康の家臣の中でも特に優秀と褒め称えられる武将。
その手に掲げる巨大槍・幻魔蜻蛉斬で並み居る敵を打ち払う。
クリア後のオマケで彼のサイドストーリーがあるが、それは本編後にでも。

78 鬼3なひと 導入部 sage 04/04/20 02:19 ID:y0gsvBxz
<OPムービー>
荒野を大量の幻魔の群れが駆ける。目的は本能寺に攻め入らんとする明智光秀を
討つため。
一心不乱に駆ける幻魔の群れの中に一人、黒装束に身をまとう男が。
幻魔虫に発見されたのを皮切りに得意の剣術と鬼の力で並み居る幻魔を斬り
捨て、男は群れの中で最も大きい幻魔の動力部に辿り着く。
そこには守護者として2体の狛犬幻魔が。そいつらと戦う折に黒装束の頭部が
切り裂かれる。その顔は、そう、幻魔が最も恐れる人間・明智左馬介。

2体の狛犬幻魔と左馬介の双方とも決定打が見出せず膠着状態が続くその時、
動力部から、狛犬幻魔に引けと命じる声が。そこから現れたのは幻魔最強の
闘士カルガント。友であり幻魔最強の剣士であったゴーガンダンテス(2の
ラスボス)の仇でもある鬼武者の一人を打倒すべく姿を現したのだ。

激闘を繰り広げる左馬介とカルガント。一瞬の隙を突いた左馬介は巨大幻魔の
動力部を破壊し、幻魔の群れを一掃することに成功する。
が、カルガントは生きていた。左馬介は周囲の幻魔の魂を鬼の篭手で吸い取り
その身を鬼武者へと変え、カルガントとの決着に望む。

一瞬の剣戟。

左馬介の刀がカルガントの腹を貫く。その瞬間カルガントは笑いながら大爆発を
起した・・・。

79 鬼3なひと 今日の本編1/2 sage 04/04/20 02:59 ID:y0gsvBxz
時は2004年のフランスの朝。ジャックは息子アンリと朝の何気ない会話を
楽しんでいた・・・その時、軍から至急来てくれ、との連絡を受ける。
愛用のバイクにまたがり、連絡を受けた地点にジャックは急行する。

パリ最大の観光地・凱旋門。朝は優雅にカフェでコーヒーを啜る人、会社へ
急ぐ人々。突如、巨大な影が空を覆う。
・・・幻魔。戦国時代にしかいないはずの幻魔がフランスの空を占拠していた。
空から4脚幻魔や4腕幻魔が飛来し、戦う力を持たない人々を次々に斬り殺し、
食い殺していく。パリは阿鼻叫喚の地獄絵図と化した・・・


打って変って時は戦国、1582年。今まさに明智光秀が本能寺に攻め入らんと
している所に、一人の男が駆けつける。大量の幻魔とカルガントを討ち、そして
信長を討たんと馳せ参じた明智左馬介であった。
光秀はボロボロになった黒装束の代わりに紅具足を与え(※)、これで戦力は
万全と本能寺に突撃をかける。敵は本能寺にあり!

並み居る幻魔を切り捨て、炎に包まれる本能寺に駆け込む左馬介。
そこに待ち受けるは織田信長と、その部下森蘭丸。
ここは私がと刀を抜く蘭丸を軽く一蹴し、信長に詰め寄る・・・が、その力は
凄まじく、劣勢を強いられる左馬介。

あわや左馬介もこれまでか・・・!というその時突如怪しげな空間を見つけた
信長は左馬介から離れる。そしてその空間は広がり、左馬介と倒れたままの
蘭丸を巻き込み、そして消える。後に残るは唯一の邪魔者が消えうせた信長の
高笑いばかりであった・・・。


※クリア特典のコスチュームチェンジでパンダスーツを選んだとき、左馬介は
すさまじく嫌そうな顔をしてくれます。

80 鬼3なひと 今日の本編2/2 sage 04/04/20 03:01 ID:y0gsvBxz
2004年のフランス。軍が出動するも得体の知れない化け物相手に苦戦を
強いられる。フィリップ率いる一団も幻魔の猛攻を受け次々倒れ、最後に残る
フィリップももはやこれまでかというところにジャックか到着。マシンガンで
残る幻魔を辛うじて撃ち殺す。


路地の片隅で光が巻き起こり、左馬介が姿を現す。
見たこともない作りの建物と、嗅ぎ慣れた血と幻魔の匂いに包まれる謎の場所。
とりあえずは、というときに左馬介は重要なことに気付く。
左「鬼の篭手が・・・!」
そう、先の光に飲まれた折に鬼の力が拡散し、その力を失ってしまっていること
に気がついたのだ。しかし現状ではどうすることも出来ず、行くしかない。


いかんせん数が多い上マシンガンではなかなか倒れない幻魔。
弾も尽き、4脚幻魔が襲い掛かる・・・その時、一閃。幻魔が切り捨てられる。
そこに現れたのは赤い鎧の侍。左馬介。
左「ここはどこだ?」(日)
ジ「おまえは何者だ?」(仏)
言語の違いが意思の疎通を拒む。仕方ないとばかりにとりあえずあのでかい白い
建物の方へ左馬介が行こうとしたその時、先ほど本能寺で左馬介を包んだのと
同じ光がジャックとフィリップを包み、そして二人を飲み込んで消えていった。

さっきのは何なのだろうかと訝りつつ、周囲に沸く幻魔を討ち滅ぼすと、前方に
見える白く大きい、見慣れない建物(凱旋門)の上に影を見る。
左「あいつは・・・ギルデンスタン!?」
幻魔最高の頭脳を持つ科学者ギルデンスタン。ヤツがここにいるのならやはり
信長がこの一件に絡んでいるのは間違いない。真相を確かめるべく先を急ぐ
左馬介であった。

今日はここまで。次回はジャックが鬼武者になるシーンや、両キャラでの
初ボス戦あたりを収録する予定。

81 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/20 04:04 ID:MVJ1oBbt
お疲れ様
もし時空移動の先が北朝鮮だったらどうなったんだろうw
中国だったらジャッキー、アメリカだったらシュワちゃんが鬼武者か?w

82 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/20 09:49 ID:naR822Da
面白そうだな 世界の鬼武者大集結

83 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/20 12:13 ID:rXRSEcws
101匹鬼武者大行進

84 街の人 sage 04/04/20 17:27 ID:LyjFK+4i
では、前回予告した通り、「街」美子編投下。
前回よりも短いので、しばらくお付き合いください。

85 街 細井美子編 sage 04/04/20 17:29 ID:LyjFK+4i
細井 美子「やせるおもい」グッドエンド
― 一日目(10月11日水曜) ―

渋谷の交差点。
細井美子(ほそいよしこ)は、彼氏の高田洋一とデートである。
映画に行こうとしているが、上映時間はまだ先なので、喫茶店に行くことにした。
美子には、気になるケーキが二つあった。洋一に両方頼めば?と言われ、二つとも頼んだ。
美子はとても幸せそうに食べる。
食べ終わっても、洋一の分はまだ手がつけられていなかったので、美子は、それも食べてしまう。
目が寄る程幸せだったが、洋一は美子が食べる姿に気持ちが悪くなりトイレへ行った。
待っている間に、追加でさらにケーキを注文した。店のケーキ全てを注文した。
食べる。幸せを感じながら食べる。食べることが生きがいなのだ。
戻ってきた洋一は、美子に告げた。「お前の体重はいくつだ?」と。
美子はサバを読み、「57キロくらい?」というが、洋一は見抜いている。
60キロ以上だ。「自分の体と名前は、皮肉だと思わないのか」と。
細く美しい子。名前と正反対の容姿。トドかカバ。コレがぴったりだと言い切る。
付き合い始めたころは、もう少し細かった。だが、今となっては見る影もない。
我慢の限界だと言う。そして告げた。
「次の日曜日までに17キロ減らさないと別れる」
日曜日の6時、またここで逢おう。そういい残し、店から出て行ってしまった。
美子はショックだった。
高校時代からつきあっている、洋一。彼にそこまで言われるのが。
洋一と別れるのなんて嫌だ。絶対、ヤセてやる!と心に誓った。

ふらふらと街を歩いていると、ヒッピー風な男とぶつかるが、彼の方が突き飛ばされる。
微動だにしなかった美子は、重ねてショックを受けていると、アルバイト先の後輩であり親友の
「秋山 薫」と会い、これからバイトだったのを忘れていた美子は、薫と一緒にバイト先へと向かった。

タワーレコードでバイトしている美子は、まだショックから立ち直れず、
レジでの計算を散々間違える。薫が「いつもの美子さんらしくない」と心配される。
早めにバイトをきりあげ、街で見かけたエステサロンの広告を頼りに、オカヤマビルへと向かった。

雑居ビル内にあった「エステ・デ・エリザベス」に来ると、竹内ミドリという女性が美子を迎えた。
理想体重を計算すると、美子は体重は20キロほど減らさねばならない。
彼女には5日間しかない。短期集中コースを勧められるが、美子の支払える値段ではなかった。
仕方なく、60分体験コースのを頼んだ。新陳代謝を高め、脂肪を燃やすというものらしい。
一式体験した後、体重は、体験前が63.9キロだった体重が、62.5キロになった。
「水は200mlマデならゆっくり飲んで良い」と言われ、支払いを済ませて店を後にした。

酒屋で2リットルの烏龍茶を購入。(美子は2リットル=200mlと思っている。大きな間違い)一気に飲み干す。
空腹にも耐えられず、トンカツ屋でたらふく食べてしまう。
自宅に帰って、体重計に乗ってみると、64.5キロになっていた。2キロの増加だ。
きっと体重計が古い為、計測が間違ったんだと思い、百貨店で新しい物を購入しようと出かけた。

百貨店で物色中、デジタル体重計に乗ってみる。だが変っていない。
もう一度乗りなおしたそのとき、コートを着た若い男がメモリを覗いていた。
バクハ装置!と叫び、男は突然美子の足を掴み、「66.6!ゾロメだ!と」言って去ってしまった。
66.6キロのはずがないと測りなおすが、やはり体重は64.5キロのままだった。

自宅に帰り、エステの嘘つき!体重計の嘘つき!とソファーを殴っていると電話がかかってきた。
陰気な声が「どたばたうるさい!」と言ってきた。したの住人だった。パソコンは振動に弱いと
怒ったように電話を切った。
本気で痩せなきゃ。自分に言い聞かせ、決意を新たにする美子だった。

86 街 細井美子編 sage 04/04/20 17:30 ID:LyjFK+4i
― 2日目(10月12日木曜) ―

肉だ。美子はむさぼりついている。だが、一枚の肉に洋一の顔があった。
「俺はお前に食われるのはイヤだ!」

夢だった。夢の中で洋一の肉を食べていたのだ。
気持ち悪くなり、胃の中のものを全て吐き出してしまった。水も我慢した。
体重計に乗ると、63.2キロ。1キロ減っていた。

ジョギングに出て、走った。お腹にラップを巻いて、その上にジャージを着て。
帰宅してまた体重計に乗る。62.5キロ。エステ後と同じだ。喜ぶが、お腹は空いている。
冷蔵庫を開けてみる。そこは誘惑の宝庫だ。誘惑に負けてプリンを一つだけ食べる。
だが、今朝の夢を思い出し、気持ち悪くなって吐き出してしまった。
空腹に耐えながらバイトへ向かった。途中、薫が呼び止めるので一緒にバイト先へ向かった。

バイト中、雑誌の整理陳列をしていると、女性誌中にあるダイエットの記事が気になる。
はっと気付くと、雑誌を散らしながら歩いていたのだ。そんな姿を薫は心底心配した。
気分が悪いなら休んだ方が良いと言われたとき、空腹で倒れてしまった。

お昼のランチ時間。薫に連れられ、美子はカフェでランチを注文してしまった。
倒れるほどの空腹だが、誘惑に負けるわけにはいかないと、料理に手をつけなかった。
薫が食事を終えたとき、いつもは真っ先に食べ始める美子が今日は食べないところを見て、
ダイエットしてるのかと薫が問う。だがダイエット中なことは隠しておいた。

バイトに戻ると、顔色が悪い美子を心配して、薫がいたわってくれた。
美子はおつりを間違い、レジの内箱を落とす。薫はそれでもいたわってくれた。
病院へ行ってと言う薫。美子は空腹なだけだが、優しさに従って病院に行く為街へ出た。
空腹と薫の優しさに、涙がこぼれ、空を見上げると、雲がドーナツに見え、誘惑に負けた。
ドーナツ屋へ入り注文し、店員がドーナツを準備しているとき、洋一に似た高校生を見つけた。
だが彼は全くの別人。誘惑を断ち切り、店を出た。
喉が渇き、空腹も耐えがたい。悲しくなったとき、空から水滴が落ちてくる。雨だ。
涙が流れた。雨の雫で喉を潤した。嬉しくなって、洋一に電話するが、つながらなかった。
バイトへと戻ると、薫が心配してくれていた。顔色が良くなった美子に安心した。

バイトが終わり、薫と帰宅する途中、以前約束していたイタリア料理屋へ行こうと誘う薫。
だが、誘惑に負けず、美子は断った。その足でデパートへ向かった。
来ているのはやはり体重計のあるフロアだ。今日も同じ体重計に乗る。63.1キロだ。
体重は変っていない。帰宅することにした。
自宅の体重でも全く同じ数値。美子はショックを受けているそのとき、玄関チャイムが鳴った。
そこに居たのは、ドリーム通商のセールスマンの男だった。
男は食べながら痩せられるダイエット商品があるという。美子はそれに飛びついた。
契約書にサインし、男に渡す。すると、男は電話で会社に連絡した。
「タナカです!クッテヤセール4千年ドリームパック・・・」
だがそれは間違った先につながる。何とか会社に連絡でき、後ほど届けると言うことになった。

商品が届くと、早速中を開けた。中にはふ菓子みたいなものや、りんごなどが入っていた。
全て食べ終えて、中を覗くと、一枚の紙切れが入っていた。
「一日一品が適当です」と書かれていた。一箱一日分と思っていた美子。
慌てて体重計に乗ると、65.1キロになっていた。
これでは洋一に会えないと地団太を踏み、どたばたと転げまわっていると、電話が鳴った。
下の住人からだ。イノシシでも出たかと。電話を切ると、イノシシとは酷いと暴れた。
また電話がかかってくる。下の住人だ。クマかカバでも出たかと言われ電話が切れる。

・・・・・・でもヤセなくっちゃ・・・・・
決意を新たにする美子だった。

87 街 細井美子編 sage 04/04/20 17:31 ID:LyjFK+4i
― 3日目(10月13日金曜) ―

自分がビア樽になり、洋一に蹴られる夢を見た。
起き上がり体重計に乗った。64.5キロ。減っていなかった。涙が溢れた。
今朝もジョギングをする。途中、代々木公園で、老人と出会った。
彼は気孔と、様々な痩せるツボを教えてくれたが、結局美子には下痢になっただけだった。
そのままバイトへ向かう。途中で薫に会い、一緒にバイトへ向かった。
バイト先の給湯室で、薫は美子の体調を心配し、本当のことを言ってください!と告げた。
美子は自分がダイエットしていて、食事をしていないことを言った。
こうしないと、洋一と別れないといけないということを。
薫は痩せている。それがうらやましくて今まで黙っていたのだ。
薫も美子に協力すると言ってくれ、親友でしょと笑ってくれた。美子は嬉しかった。

フロアに戻って、本の整理を始めた。
そんなとき、先日出会ったヒッピー風の男が言い寄ってくる。一目ぼれしたという。
彼の言葉は少しおかしい。バカにされていると思った美子は、怒って行ってしまう。
それを見たヒッピー風の男も、悲しくなり、店から出て行った。
休憩室で泣いていた美子を、薫が慰めてくれるが、また痩せることの決意を新たにした。

美子はバイトを切り上げ、次の写真屋のバイトへ向かう。
少女が「中島哲雄」と言う名前で依頼してきた。でも美子は機械的に仕事をこなす。
「中島哲雄様ですね2時ジャストのお渡しになります。ピー」
次の男も同じ名だ。次々と来る客に、次々と機械的にこなす。
ピー。バーコードの読み取り音をまねして言っているだけなのだが。
なんとかバイトも終え、店を出ると、薫と会った。
ダイエットの手伝いをして!と強引に薫と共にデパートへ。
体重を量ると63.3キロ。薫は折れ線グラフを作ると励みになると言ってくれるので、
文具売り場で文房具を購入する。
帰り道、空腹で倒れそうになっている美子を心配し、少しは食べた方がと言われるが、
誘惑に負けないよう、薫と別れてダッシュで自宅へと帰った。

絶対に痩せてやる。心に決め、折れ線グラフを作る。まだまだ目標には程遠い。
食べ物が入っている冷蔵庫や引き出しに、洋一の写真を貼り、封印した。
玄関チャイムが鳴った。あのセールスマンだ。商品の具合を聞きにきたのだ。
だが、美子は怒って締め出した。
風呂に入り、熱い湯を継ぎ足し、汗をかいた。途中でい眠ってしまった。
目覚めると、既に湯は水になっていた。冷えた体を拭き、体重を量った。
63.5キロ。増えていた。風呂に入って汗をかいたのにと床に転がりまわった。
また電話が鳴った。下の階の住人だ。言い争った後、電話が切れた。
ベッドへと移動した美子。寒い。お腹すいた。このままじゃ死んでしまう。
ガタガタ震えながら、布団にもぐりこんだ。

88 街 細井美子編 sage 04/04/20 17:33 ID:LyjFK+4i
― 4日目(10月14日土曜) ―

朝目覚めてから体重を量るが、変りはない。空腹で胃が痛む。
胃薬を探すが、見つかるのはお菓子だけだった。
街へ出る美子。そこでまた薫と出会った。胃薬持っていないかと聞くが、薫は持っていない。
美子の空腹を見ていられないと二人で喫茶店へと入った。薫はどこかへ電話していた。
戻った薫。テーブルにはランチセットが届いていた。
無理なダイエットをしてもリバウンドすると忠告する薫。
明日までには痩せないといけない美子。怒ったように店を出た。
美子を追って薫が来た。本気で無理なダイエットをしないでと忠告する。
だが、薫の容姿が綺麗なため、嫌味だ思った美子は、写真屋のバイトへ行ってしまった。

バイト中、またヒッピー風の男が来る。現像に来たのだ。適当にあしらって、追い払った。
さっさとバイトを切り上げ、歩いていると、洋一と薫が話しているところを目撃する。
洋一と薫が突然抱き合った。ショックでよろめく美子。
景色がゆれた。地面まで揺れているようだ。美子はその場を逃げ出し、走った。
街中の人々がよろめいた。みんな驚いている。
バカにされたと思った美子はそのまま自宅へと走り帰った。
しょげていると、電話が鳴った。薫だった。洋一を盗った泥棒と言い、電話を切る。
怒る気力も残っていない。三度目の電話で、電話線を引き抜いた。
床にへたり込む。意識が薄れ、夢を見る。洋一と楽しく過ごしている夢だ。
ここで負けるわけにはいかない。決意を固め、ランニングを始めた。

途中、喉が渇き、我慢ができずに池へ飛び込んだ。すると、ワニが居て、尻を噛まれた。
今の美子には、ワニも美味しそうに見え、噛り付いた。ワニは逃げ、一人立ち尽くしていた。
池から上がり、ベンチに座っていると、キャベツ教の信者と名乗る女が来る。
訳の分からないことを言われ、腹が立ち、彼女の手に持つキャベツを取り上げ、かぶりつく。
そのとき突然後ろから殴られ、気絶した。女性が殴ったようだ。
気が付くと、ベンチの上だった。頭に大きなコブができ、自宅へ戻って薬をつけた。

公園通りを歩いていると、学生服を着た大男「大山種五郎」がナンパしてくる。
彼の横に立つと、彼の大きさと比較されて自分は細く見えた。気を良くする。
一緒に食事をしようと言うので、誘惑に負けて店へ向かった。
メニューを見ると、やはり誘惑に負け、全ての料理を持ってきてと注文してしまう。
それを一気に食べつくしていく美子。大山との会話はかみ合わない。
散々薫のことや洋一のグチをこぼし、憂さ晴らしをしながら全ての料理を食べつくす。

店を出た。話していると、二人は撃たれた。
赤いジープ乗った、アヤシイ男達が、銃を構えて撃っていた。が、それは空気銃だった。
気が付くと、ジープの方では撃った男達が、長身の男に殴られ、弓で撃たれていた。
殺されて食べられる!そう思った美子は、大山を残しその場から逃げた。
途中宇宙人にさらわれそうになるが、脂肪値異常と、放り出され、なんとか自宅へ帰った。

現在の体重は60.4キロ。目標値は遠い。怒りに任せどたばた暴れた。
虫の知らせで電話がかかって来る気がして電話線を繋ぐと、電話が鳴った。
取ると、下の住人だった。デブと言い残し、電話を切った。
また怒りに任せて暴れる。また電話がかかってきた。留守電にメッセージが入る。
下の住人からだった。美子はまた怒りが残った。

89 街 細井美子編 sage 04/04/20 17:34 ID:LyjFK+4i
― 5日目(10月15日日曜) ―

美子は夢を見る。自分が痩せて、ウェディングドレスを着ている。
だが、洋一は薫に盗られるというものだ。飛び起きた。勢いでベッドの底が抜けた。
玄関チャイムが鳴り、出ると、薫だった。
心配して来たのだが、美子には薫が馬鹿にしに来たのだと思った。
どうせ私の気持ちなんて分からないでしょと言う美子に、
薫は自分も小学生のとき太っていていじめられたから、痩せたのだと言った。
だから無理はして欲しくないのだと。だが洋一を盗られた事を怒って、薫を追い出す。
まだ親友だよね?と扉越しに話す薫に、知らない!と答えた美子。
悲しくなり、薫はお大事にとだけ告げ、帰っていった・・・。

体重計に乗った。60.0キロ。あと13キロだ。
服を重ね着し、ストーブを点け、蒸し風呂のような部屋にした。
大量の汗をかき、タオルで拭いてはバケツに絞る。
一時間が経った。あと12.5キロ。二時間が経った。あと12.4キロ・・・。
四時間が経った。喉が乾き水を飲もうとしたが、自分で封印していたのだ。
機械になればのどの渇きも忘れる!そう思い、ただひたすら機械的に作業をこなす。
汗を拭き、体重を量り、グラフに書き込む。
次第に暴れ始める。床に、壁に、机に、体重計に様々なところに頭を打ち付ける。
そのとき電話が鳴った。洋一かと思い、電話に出ると、下の住人だった。
「俺の留守中に二度と暴れるな」という。美子はキレた。
「どうせあんた、オタクなんでしょ!この鬼!悪魔!人殺し!」と。
だが下の住人は苦笑し、人殺しじゃない。爆弾犯でもない。シャチテの悪魔だと言った。
馬鹿にして!と電話を切り、またダイエットに励んだ。

7時間が経過した、体重は47キロを指していた。
ついにやったと、服を着替えて街へと出た。
ヒッピー風の男とまた出会った。なんという醜さ!と肩を落としている。
変な奴だと思った。だがマサカと思い、ショーウィンドーに自分の姿を映す。
その姿は痩せてなどいなかった。唇は紫に、目は血走っていた。
ヒッピー風の男に散々醜いといわれ、耐えられずその場を去った美子。

部屋へ帰り体重計に乗ると、確かに体重は47キロ。
記憶を手繰った。・・・そうだ。体重計にも頭を打ちつけ、狂わせてしまったのだった。
ショックのあまり笑い出す。もうどうにでもなれとヤケになった。
そのとき、玄関チャイムが鳴った。あのセールスマンだった。
怒りをぶつけた。彼は新商品があるという。契約書にサインし、今すぐ持ってくるように言った。

90 街 細井美子編 sage 04/04/20 17:35 ID:LyjFK+4i
5日前に来た喫茶店に美子は来ていた。洋一も遅れて来た。
美子はヤセていた。
洋一は沈黙した。美子は薫との事を問いただした。
あれはちょうどそのとき地震があったのだ。よろけた薫を支えただけだという。
新聞にも地震のことが載っていた。
あのとき、薫に洋一は怒られたという。5日で17キロ痩せるなんて殺す気かと。
洋一の本心は、太っているのがイヤだったわけではない。
太りすぎて早くに死んだ自分の母。美子が母と同じになって欲しくなかったからだった。
嬉しくて美子は泣いた。美子は、本当は痩せていない。痩身用ギプスをしているだけだ。
黙って洋一はプレゼントを美子に渡した。中身は痩身用クリームだった。
今日は二人にとって記念日だったのだ。これからは少しずつ痩せてくれと洋一は言った。

2時間後、すっかり元通りになった美子と洋一は、腕を組んで歩いていた。
そして夜空に大きな花火があがった。

「ようちゃん、ドーナツとシュークリームといちごパイ食べに行こっ!」
洋一を引きずって行く美子。
「おい、待て・・・この裏切り者ぉぉぉぉぉ・・・!」

洋一の叫び声は、渋谷の街いっぱいに響いた。


「やせるおもい」完

91 街の人 sage 04/04/20 17:38 ID:LyjFK+4i
以上、美子編でした。
あとメインキャラ3人(正志、隆士、陽平)と
追加ストーリー2種(青虫、花火)だな。

ま だ ま だ だ な 。

92 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/20 17:53 ID:u6WRN7r4
ええ話や

93 名無しさん@お腹いっぱい。 04/04/20 17:55 ID:x1UrqPni
>>78
突っ込みスマソがゴーガンダンテスはラスボスじゃなかったような
何はともあれ乙

94 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/20 18:18 ID:d1P4rfEA
街(・∀・)イイ! つか凄い量だな…

95 トラバース sage 04/04/20 18:47 ID:8JaN8n5c
副題にスターライト&プレーリーと書いてあるが意味は不明。

前作ソウル&ソードから数百年後が舞台。
主人公ギャントは父ガラハドと母レミーの間に生まれる。
母が死んでからというもの父は飲んだくれの駄目親父になってしまった。
14の誕生日、親父はもちろん覚えていない。
幼馴染のソニアに酒を頼むが交換条件として山へ花摘みへ、プレゼントくれる。
家に帰ると不法侵入者がいる。そいつの名はバルモア
色々あって旅に出ようと誘われる。父親を見捨てて旅立つギャント。
島から出ようとするとなぜかソニアもついてきた。3人の冒険が始まる。
お も に 結 婚 相 手 探 し だ が な

主人公と素敵な仲間達with結婚相手
ギャント・主人公。前作主人公の子孫?大天使ボルザークの転生
ソニア・主人公の幼馴染。主人公が好き。当時12歳。お嫁さん候補1
バルモア14世・前作の仲間バルモアの子孫。滅んだバルモア王国の復興を目指す
チャラン・前作登場の幼女。成長していない。「チャラン…なの」
ポラン・前作登場の幼女。成長していない。「ポランなのーー!」
ポポロン・贋作師ポポイの孫。美術館に飾られている贋作と祖父の残す本物を入れ替える事件で仲間に
   鍵開けのプロ。当時8歳。お嫁候補2(12歳になるまで結婚はできない)
バリバリ・化石の恐竜のような生き物。ボーンランドという世界から来た
   博物館に展示されていたところを保護
バットヤン・大魚ホットブリーチに食われた家族の敵討ちを誓う海の男
   実際にはホットブリーチの体内にある町に家族が生きていたため永住
ベベル・リンクルの兄。古代王国エルドラドに辿り着いたギャント達が
   母である女王に生贄にされるところを救い仲間になる
リンクル・ベベルの妹。古代人のため仲間になって3年後に死ぬ。
   聖水を飲めば大丈夫。当時13。お嫁さん候補
ジュネティーブ・オラシオン家の若奥様。怪盗に狙われた所を助けるが
   冒険にあこがれ付いてくる。当時33。お嫁さん候補(人妻!)
ベンホルム・考古学者。古代語の解読ができる
ガルマニア・主人公が協力して世界一料理大会に優勝したコック
ハート・トランプ一家の姉さん。得意技はお色気。当時19、お嫁さん候補
ダイヤ・トランプ一家。唄が上手い。当時17、お嫁さん候補
クラブ・トランプ一家。荒事担当
スペード・トランプ一家。ちび少年
ジョーカー・トランプ一家のリーダー。美形イカサマ師
ウキータ・猿。ウッホ、ウッホホ

96 トラバース sage 04/04/20 18:49 ID:8JaN8n5c
ホッカルーム・さいはて村で仲間になる田舎者。得意技はうずくまる…無能
からくり凡太郎・様々なイベントで活躍するカラクリロボ。
   旅の途中、彼はついにお父さんに出会うのだが…
ピピ・パパ…チャランとポランのせいで落下した宇宙船の中から出てきた宇宙人
   意思疎通はできないが、機械にはめっぽう強い。正体は謎のまま
ボーテル・盗賊、主人公を騙して贋金作りの機械を止めさせる。腕はいい。
ジーメイ・山登りに命をかける男、主人公は彼と共に世界最高峰の山に挑む
パブロス・詩人。ロリコン疑惑がかかるがボエムの素晴らしさを伝えただけ。
ショーレン・肉体派霊媒師。前作登場のキャサリンの館の調査に行くが、犯人は悪魔教信者。
リャン・知性派霊媒師。キャサリン(幽霊)もお嫁さん候補だ!
ソナ・韋駄天小僧。世界一周を果たし燃え尽きていたところをスカウトする
パンプキン・前作登場の大魔女。前作の仲間旦那のルキマンは留守番。チャラン達と暮らしている
リル・妖精。ロリ。年齢不詳だがお嫁さん候補。愛は種族を超える
ブロンキン・老兵。ぶっちゃけドンキホーテ。いかにもファンタジーRPGな世界である
   精霊王国(妖精たちが作った世界)の名誉住人になり思う存分冒険することになる。

他のお嫁さん候補
ナナ・駆け落ちを手伝った少女。愛は略奪だ!
ウホミ・リボンをつけた猿。それでいいのかギャント!
司書のおねーさん・名前も知らないのにプロポーズ!
ペトリューシア・病弱な女の子。実体化して逃げ出したおもちゃの兵隊達をさがしてほしいというが
   集めると満足して死んじゃう…結婚しても数年後には…
リリカ・パブロスの事件で知り合うポエム少女。プロポーズはもちろんポエム!
オカメーナ・さいはて村美人コンテストの優勝者…あたすでいいんがすか?

結末は結婚エンド。バッドエンド。12女神に会い天界へ帰るエンド、10年経過エンドがある。
真のエンドは一度は全員仲間にして各種イベントで最良の結末を選び、ソニアと結婚すること。
これまで出会ってきた仲間がお祝いにくるのには嬉しいものがある。
飲んだ暮れ親父が、天界から来た母と話をして反省する、主人公と和解する唯一の道だ。

97 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/20 18:55 ID:MVJ1oBbt

なんだそのげーむはw
ソウルアンドソードは名作だったのにw

98 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/20 18:58 ID:Kx7cd2aR
>95-96
乙、禿藁。持ってるけどやりたくなったぞ。
でもこれマップ移動が死ぬほどうざかった記憶が…

99 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/20 19:02 ID:8JaN8n5c
島を出た時点で結婚コマンドが可能になる。
つまりソニアという幼馴染をキープしたままお嫁さんを探すわけだ。
条件を満たしていないと振られるが、その場合はゲーム続行。

正直イベント発生条件が分かりにくく、さらにイベント自体が少ないため
多くの無為な時間を過ごすことになるだろう。
冒険の話を楽しみにただで止めてくれるおじいさんが数年立つと消えるのが
妙に凝っていたゲーム。基本的に結婚以外のエンドは面白くもなんともない。
キャラクター紹介だけでどんなゲームなのか伝わったと思うので終わり

100 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/20 19:37 ID:KuHONxBi
> 当時8歳。お嫁候補2(12歳になるまで結婚はできない)

ちょっと待て。
12歳から結婚可能ってことか?!
なんじゃこのゲームは!

101 クロックタワーゴーストヘッドその3 sage 04/04/20 19:57 ID:4B40JKse
Chapter2 登場人物

礎 等
刑事。優を保護するということで行動を共にする、こともある。
鷹野初を密かに調査していた。
プレイヤーキャラとして操作することもある

剛元 亘
新聞記者。悪い噂の絶えない弁天病院を独自に調べていた。
冬でも半袖、ジーパン。このことから察しが着くように、性格は大雑把。

藤香
謎の女性。一応優の危機を救ってくれるのだが、善意ではないようだ。
肌が病的に青白く、色白を超えている。声は日本昔話の怖い話のときの市原悦子に
似ている。

ゾンビ
今回の敵。肌が緑色で、黄色の血(汁?)を流す。弱点を突かない限り、完全に
倒すことはできない。また、エレベーターを使うくらいの頭は残っている。

102 鬼3なひと sage 04/04/20 20:05 ID:y0gsvBxz
>>93
攻略サイト探してみたら、2もラスボスは信長だったんだね。
2はやったことくて、よそのサイトでカルガントって何者?って質問に
「幻魔最強の剣士で、鬼武者2的に桃太郎の元ネタであるゴーガンダンデスの
無二の友」って答えてるのを見て、その触れ込みでついラスボスかと・・・。

103 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/20 20:10 ID:HdY9e48B
トラバースすげー萌楽しそう

104 クロックタワーゴーストヘッドその4 sage 04/04/20 20:11 ID:4B40JKse
気がつくと、優は病院のベッドの上にいた。鷹野家の事件の通報を受けた礎刑事が
運び込んできたらしい。千夏は怪我をしているものの、命に別状はないようだ。
正気に戻ったのだろう。

しかし、病院の中ですら安心して休むことはできなかった。何故なら弁天病院は
緑色のゾンビの巣窟になっていたからだ。逃げようとしても、ドアは閉鎖されている。
どうにかして脱出すべく病院内を駆け回る優だが、ところどころで幽霊のような
女性の声がする。
ゾンビだらけの病院の中にも、数少ない生存者はいた。新聞記者の剛元と、婦長
だ。剛元は弁天病院の取材をしているのだという。婦長の方は、病院の状況に
すっかり正気を失っていた。「翔」の状態で脅すと、ようやく落ち着きを取り戻す。
この状況は、院長が仕組んだ、と婦長は話した。

院長に会いに行くと、お前が化け物に食われろ、と襲い掛かってくるが翔はあっさり
返り討ちにした。そして院長の部屋にあった鍵から、ゾンビの秘密が書かれたファイル
を手に入れることができた。「寄生脳」という器官をやらない限りは、死なないらしい。

105 クロックタワーゴーストヘッドその5 sage 04/04/20 20:19 ID:4B40JKse
ゾンビを撃退しながら病院内を探索していると、またもや院長に出くわしてしまう。
今度は優なのでなかなか振りほどくことができない。が、突然銃声が鳴り、院長は
倒れた。部屋を出ると、病的に白い肌の女性がいた。が、
「勝手にしなれたら困るからよ」
と言って去っていく。その声は、病院のところどころで聞いたものと同じだった。

剛元にも再会した。剛元は研究所にさらなる秘密がある、といって優に同行するか
もちかけてくる。が、断る。(ここでYesを選ぶと剛元は次の章で死んでいる)

裏口から出られないか、と出口に行くと、扉は開いた。しかしその向こうはゾンビ
の大群がいた。ミコシサマを持っているため翔の助けを借りることもできず、優は
気を失ってしまう。そこへ間一髪、礎刑事が現れショットガンでゾンビの群れを
蹴散らしていった。気を失ったままの優を連れ、礎刑事も研究所に向かうのだった。


2章はつなぎみたいな感じで、これといって山場はないような……。
最後のゾンビ戦は難易度高いです。失敗すると刑事のものすごい悲鳴が聞けます。

106 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/20 20:44 ID:Wq+qNA7l
オゥイエ、トラバース書こうと思ったらイイのが書かれてルーヨ。
クソかったるいゲームだけど、攻略でも見ながら是非やってほしいなぁ。

107 ワンダープロジェクトJ〜機械の少年ピーノ〜 sage 04/04/20 22:34 ID:Vrwu0mwn
モノローグだけですが投下します。

四方を美しい海と森に覆われた島、コルロ島。
この島は戦争による痛手を負っていた。
島を復興させるため、機械技師ジェペットは人間をベースにしたロボット「ギジン(擬人)」を製作する。
数多くのギジンたちの活躍により、コルロ島から戦争の傷跡は消え、戦争前の穏やかさが取り戻された。
しかし島が復興したことにより、人々の間ではギジンは不要だという意見が出ていた。

ギジンを嫌う人間が増えてきたことを、ジェペットは嘆き、なんとかギジンと人間を仲良くさせようと
完全人間型自立思考ギジン4649型、ピーノを製作する。
しかし4649型の完成を目の前にして、ジェペットはコルロ島の宰相・メッサラにより濡れ衣をきせられコルロ城に幽閉されてしまう。
メッサラは反ギジン派の先頭に立っている人物で、ギジンに対して良い感情を持っている
ジェペットが邪魔になっての強行に及んだのだった。
この一部始終を見ていた妖精系ギジン・4600型。通称ティンカーはピーノを始動させる。

ピーノには謎の「J回路」という奇跡を起こすことのできるプログラムが組み込まれていると
ジェペットから聞いていたティンカーは、「J回路」を発動させ人間とギジンの協和と
ジェペットの解放を目指してピーノを教育することになるのだった。

補足としまして、ピーノはパッと見人間ですが他のギジンは完全にロボットにしか見えない風体をしています。
ギジン=人間っぽくない姿。が先入観になっているのでピーノは人間からギジンだと思われてません。

108 ゼノギアス sage 04/04/20 23:02 ID:fdVlGxML
今日は投稿が多いですね。皆さんお疲れ様です。
では、自分も行かせて頂きます。

Disk1もいよいよ佳境に入ってきました。
全体としては、まだ半分程度ですけどね。

前回は>>21-23

109 ゼノギアス シェバト編 1/3 sage 04/04/20 23:03 ID:fdVlGxML
【バベルタワー 天にとどく道】
さて、その後フェイたちは、ジェシーが今まで何を目的に動いていたのかを聞く事になった。
ジェシーはソラリスにいた時、M<マラーク>計画について探りを入れていた。計画を進行させる為に地上人が
実験台に使われ、ウェルスになっていた事、計画の中心となるニコラと言う科学者が、真相を試作ギアに移し、
マリアと言う娘と共にソラリスを脱出した事を突き止め、その後地上に降りてその行方を追っていたのだと言う。
現在、その少女はシェバトにいるらしいのだが、連絡のつけ方すらわからないと、ジェシーは語った。
その時、『教会』本部で助けられ、ユグドラで治療を受けていたシェバト工作員が現れた。彼女も、虜囚と
なっていた為通信手段は無かったが、その昔シェバトがアクヴィの中心に立つバベルタワーの頂上にあった事
から、そのバベルタワーに行けば何か連絡手段があるかもしれないと言った。
ほかに手段もない彼らは、ダメでもともと、バベルタワーに向かう事にした。

アクヴィ群島の中心にそびえるバベルタワー。高さが5kmにも及ぶこの塔は、いつ建造されたのかすら定かに
なっていない。通常は『教会』が調査をするため入り口を封鎖しているのだが、先だっての本部壊滅により、
警備がなくなっていた。
フェイたちはギアに乗り、その塔へ入った。塔の内部は広大な吹き抜けになっており、フェイたちは壁から
壁へつながる足場を渡りながら上を目指した。しばらく上ると、壁に張り付くように止まっている輸送列車
のような物があった。その列車はギアでそのまま乗れるほど巨大で、現在もエネルギーが生きており、その
列車に乗ってフェイたちは一気に塔を駆け上った。

やがて外壁に出ると、列車前方の線路に向けて砲撃があった。ラムサス艦からの攻撃だった。
列車を離脱し、外壁に飛び出たバルコニーでラムサスを迎え撃ったフェイたちはこれを撃破した。
ラムサス艦がラムサスの撤退を援護すべく砲撃を開始した時、遥か上空からラムサス艦へ向けてビームが
降り注いだ。それがシェバトからの攻撃だとしり、ラムサス艦は回頭、急速離脱した。
思わぬ援護に戸惑いながらも、彼らは頂上へ向かう為、壁に巨大な鏡があるそのバルコニーを後にした。

再び塔内部に入った彼らは、コントロールルームのような場所を見つけた。通信設備は生きているようだが、
シェバトとの交信は出来なかった。その他に何かないかと調査をするも、結局外壁の鏡を操作する事ぐらい
しか解らず、彼らはその場を後にした。
さらに先に進んだ彼らは、石材で作られた家屋が並ぶ居住区のような場所に出た。しかし、奇妙な事に、
それらの家屋は塔の外壁を地面にして横に建てられていた。
その家屋を足場にさらに上っていくと、ついにバベルタワーの頂上に出た。しかし、そこには通信設備の様な
ものはなく、ただ空が広がっているだけだった。
辺りを見回していたフェイたちに突然声が掛かった。見ると、空からカラミティに似た大型ギアが降りてきた。
ギアの頭には少女が乗っており、少女はフェイたちに退去を命じて襲い掛かった。
フェイたちが少女のギアの攻撃力に翻弄されながら抗戦していると、空から別の声が聞こえ、少女は矛を収めた。
彼女はフェイたちを試していたのだ。
フェイたちは、彼女に案内されてシェバトに入った。

彼らがシェバトに入ったと言う情報は、すぐさまガゼルの法院の耳にも入った。
「ラムサスめ、シェバトとの接触を許すとは。あそこには"アニマの器"があるはずだ」
「我らの準備が整う前に同調されては厄介だ。我らの拠り代の型、合わなければ意味がない」
「シェバトごと葬るか? アニムスは他にもいる」
「シェバトのゲートはどうする?」
「なに、アハツェンの重力子砲で中和すればよい。再教育もすんだ。いけるよ」
「それは楽しみだ」

110 ゼノギアス シェバト編 2/3 sage 04/04/20 23:04 ID:fdVlGxML
【天空のシェバト 風の声を聴け】
シェバトのドック。ギアから降りたフェイたちは、少女に案内される事になった。
少女はマリア・バルタザールと言った。アヴェの地下鍾乳洞のバルタザール爺さんは、彼女の祖父だという。
マリアに案内される一行は、途中彼女のギア、カラミティの後継機だと言うゼプツェンの格納庫に寄った。
ゼプツェンを見上げながら、マリアは父の事を語りだした。
マリア「このゼプツェンは、父さんが開発したものです。父は、私を盾に取られて、無理やり研究をさせられ
    ていたんです。でも、私には悲しい顔は決して見せなかった。ゼプツェンが守ってくれるよって。
    五年前のあの日、父さんは私を庇って一人取り残されて…。父さんの笑顔を取り戻さなきゃ……。
    ……父さんはいつかきっと助け出してみせる!」

その後、フェイたちは彼女の案内で王宮へ向かった。王宮の女王の間の前には、ワイズマンが待っていた。
彼に促され、フェイたちは女王ゼファーに謁見した。
女王は、一見すると少女のように見えるが、522歳になると言う。ある男に特殊な延命処置を施され、世界が
終わる日まで強制的に生きながらえさせられているのだと言う。これは償いなのです、女王はそういった。
さらに彼女は、ワイズマンにある男を監視させ、その傍ら、地上でシェバトの助けになってくれる者を探して
貰っていた事、500年前地上人の解放をかけてソラリスと戦い、抵抗を続けていた事を話し、フェイたちに
協力を頼んだ。
彼女は、フェイたちに考える時間を与え、宮殿で休ませる事にした。
女王「ことにエリィ。貴方は自分の家族や仲間と戦う事になるかも知れません。相当の覚悟が必要ですよ」
エリィ「……はい、承知してます」

仲間達とわかれ、王宮内を見て回っていたフェイは、シタンの妻ユイと娘ミドリに会った。もともと彼女は
シェバトの生まれであり、ラハン村壊滅の後、生き残った村人達は彼女の案内でシェバトに移ったのだという。
彼女と別れ、さらに王宮内を回っていたフェイは、バルコニーでたそがれるマリアを見つけた。
マリア「戦う理由は、自分で見つけ、自分のものにしなければいけない。お爺ちゃんはそう言ってました。
    このシェバトに来て三年。お爺ちゃんも女王様も、ひとりでソラリスに行ってはダメだって。でも、
    ゼプツェンなら、どんな相手にも負けないのに。こうしている間にも父さんは……」
-----------------------------------------------------------
【侵入者! 格納庫で待つものは】
翌朝。心を決めた彼らは、女王に謁見し、シェバトに協力すると伝えた。
女王が満足げに頷いた時、シェバトに衝撃があった。何者かがドックに侵入、ゲート・ジェネレーターの子機を
爆破したのだ。伝令の情報によると、侵入者はユグドラシル収容の為、ゲートを消した隙を突いて侵入、子機を
爆破し、ゼプツェンの格納庫に逃げたと言う。
フェイたちはマリアと共に格納庫へ向かった。格納庫で待っていたのは、ドミニアだった。
ゼプツェンの上に立つドミニアは、マリアを見ると、彼女の父ニコラが何の研究をしていたか語りだした。
ドミニア「ニコラは脳神経機械学の天才。うちの科学者たちはニコラに人と機械を一体化、つまり、生きた
    人の脳とギアとをダイレクトに接続させる生体兵器を開発させたのさ。ニコラはそれを完成させた。
    彼は地上人にとって地獄の門を開けちまったってわけさ。捕らえられた地上人はウェルスにされ、
    合格したものがギアの制御回路として生まれ変わる。その試作機がこのゼプツェンだ。そして、この
    ゼプツェンの神経回路には……」
彼女がそこまで言った時、どこからともなくジェシーが現れ、話を遮った。
彼に銃口を向けられたドミニアは、不敵な笑いを残して去った。
ドミニアの話に落ち込むマリア。だが、感傷に浸る間もなく、ソラリスの侵攻は続いていた。

111 ゼノギアス シェバト編 3/3 sage 04/04/20 23:05 ID:fdVlGxML
【シェバト襲撃! 父の遺産】
ソラリスの軍勢は、シェバトのゲートの出力が落ちた隙を付き、ジェネレーターの四つの親機を狙っている。
女王の間に集まったフェイたちは、戦闘経験のないシェバトの兵に代わって迎撃に向かうことになった。
ソラリス軍の情報を整理していたシタンは、正体不明の大型ギアの存在に気が付いた。そのギアがスクリーンに
映し出されると、マリアが声を上げた。ゼプツェンの二号機にあたるアハツェンだった。設計図は父が燃やした
はず、と困惑する彼女は、そのアハツェンからニコラの声が流れた事でさらに動揺した。
ニコラ「ネズミどもが逃げ込んだらしいな。ちょうど良い。シェバトごと叩き潰してくれる!」
動揺するマリアを女王が一喝し、シタンは作戦を全員に伝えた。四つのジェネレーターを各個に防衛するのだ。
即座に迎撃に出たフェイたちは、獅子奮迅の活躍で侵攻部隊を退けた。
しかし、アハツェンから放たれた対ギア用サイコ・ジャマーを受け、フェイたちのギアは沈黙してしまう。

この事態に際し、女王の間に残っていたシタンは、マリアにゼプツェンで出撃するよう頼んだ。アハツェンの
兄弟機であるゼプツェンなら、ジャマーに対するシールが搭載されているはずだと考えたのだ。
しかし、父と戦う事はできないと、彼女はそれを拒んだ。
すると、なぜか付いてきていたチュチュ(註1)が迎撃に出ると言う。制止も聞かず出て行くチュチュ。
後を追ってバルコニーに出たマリアは、チュチュが巨大化する現場を目撃してしまう。
巨大化したチュチュはアハツェン相手に善戦。しかし、アハツェンの主砲に打ちのめされてしまう。
それを呆然と見ているマリアの所にミドリが現れた。
ミドリ「呼んでる……、お父さん……」
マリア「えっ? ……! ゼプツェン!!」
彼女は走り出した。格納庫へ駆け込んだマリアは、ゼプツェンを発進させた。

アハツェンと対峙するマリア。その彼女にニコラが語りかける。
ニコラ「マリア、私と共に来い。愚かな者と滅びる事はない。これからはずっと一緒にいてあげるよ」
ニコラの呼びかけにひるむマリア。しかし、ゼプツェンがアハツェンを攻撃した。それを見たマリアは決断した。
マリア「アハツェン……あなたを倒します!」
超重量級のバトルを繰り広げるゼプツェンとアハツェン。やがて、再びニコラが語りかけた。
ニコラ「今から遠隔操作でゼプツェンのグラビトン砲の封印を外す。ニコラはもういない。ソラリスの洗脳を
   受ける前、アハツェンにはゼプツェンと共鳴して発動する良心回路を組み込んだ。このメッセージは
   そこからのものだ。戦闘中に私のデータは全てゼプツェンに転送した。体は失っても、心はマリア、
   お前と共にある。これからもずっとな……」
ゼプツェンのグラビトン砲が発動した。それを避けもせずに受けて、アハツェンは消滅した。

ソラリスの侵攻が落ち着いた頃、フェイたちは女王の間に集まっていた。
真の自由を得るため、ソラリスを倒すと心に決めた彼らに、女王はソラリスが三つのゲートによって隠されて
いる事を教え、そのゲートを取り除かなければソラリスにはいけないと言った。
ゲートの一つは『教会』本部の地下、ギアでも潜れない深さにあり、他の二つは場所が分からないと言う。
さらに女王は、アヴェ軍がニサンに侵攻したという情報を伝えた。目的はニサンに眠るファティマの至宝、
つまりロニ・ファティマの残したギア・パーラー。
それを聞いてバルトは憤慨し、すぐにニサンへ向かおうと提案、フェイたちもそれに同意した。
出発前、彼らはワイズマンの師であるガスパールに教えを受け、新たな力を身につけた。
ガスパールは、女王に会うと、私はあの愚行を繰り返さぬように監視に来たのです、そう語った。
その頃、ドックで異変が起こっていた。地下にあるギア・パーラーがエリィと同調して起動したのだ。
それを聞いた女王とガスパールは、やはり、と頷いた。それを受けて傍にいたワイズマンが言った。
ワイズマン「しかし、あの娘は乗ろうとはしない。無意識に気づいてるのです、わが身に内在する存在に」
女王「彼女も……ソフィアもそうだったのでしょうか……。……すみません」
ワイズマン「いえ、私は"彼"そのものではありませんから……」
こうしてフェイたちは、マリアを新たな戦力に加え、ニサンへ向かった。  続く

112 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/20 23:23 ID:cazYGbR7
市川シナリオ乙です。読んでいて、プレイした当時の鬱な気分(ホメ言葉)を
思い出しました。
個人的には、「市川」という三人称ではなくて「私」という一人称でやれば
更にソレッぽくなったと思いました。

113 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/20 23:26 ID:cazYGbR7
……って、もう美子シナリオですか!
誠に乙でございます。

114 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/20 23:33 ID:3EYlEU9i
ワンダープロジェクト依頼したものです。>>107 ありがとうございます。楽しみ(*゚∀゚)=3
他の執筆者さん達も乙彼様です。

115 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/21 09:12 ID:Ewm18ozN
>>95-96
トラバース乙。とても懐かしかったよ。
結婚エンディング、俺はキャサリンのがしんみりして好きだったなあ。

116 33 sage 04/04/21 10:18 ID:e/jCY2Ns
え……と、スレの流れぶった切ってスミマセン、33です。
やはり、ここまで古いと無理でしょうか?
無理ならハッキリと言ってやってください。キッパリと諦めることにします。
(十数年以上前のゲームだしなぁ…)

117 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/21 11:30 ID:CrByf6is
>116

そのうち未解決分に載るだろうから
次スレ辺りから目に付くことになる
もっと前から待っている人も
いることだし諦めずに気長に待ってみたら?

118 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/21 11:39 ID:lkMtl5gC
>>116
俺には無理

119 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/21 12:16 ID:RHvyF6xp
ストーリーがあるのかさえわからないゲームだしな。
日本中に散らばった仲間集めて夢子ちゃん見つけてダイダラボッチ倒して
ぬらりひょんも倒したが、次に何をしていいかわからなくてつまった。無理だ

120 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/21 12:30 ID:v/5WyBJh
俺はクリアしたような気がする
してなくても九州かなぞの大陸までは行ったかな
それでも攻略本とクリアした友達の手助けがあってのもの
ググッてみても攻略サイトもないし、今からでは相当きついかと

121 33 sage 04/04/21 15:26 ID:e/jCY2Ns
レスありがとうございます。
クリアした強者がいたのですね!なんだか感動です。

ストーリーのほうは難しいですか……。
記憶力が良く優しい強者の登場を気長に待つことにします。
もしお邪魔でなければ見解決分の末席に加えて置いてください。
失礼しました。

122 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/21 16:02 ID:PIcV7gWB
●未解決分
■PS2 ・鋼の錬金術師-翔べない天使- ・スペクトラルソウルズ
・ライゼリート ・フェイスパラドックス ・零 ・幻想水滸伝3(3人のEDを詳しく)
・ラピュセル ・フロントミッション4 ・KOF2000 ・KOF2001 ・KOF2002 ・キングダムハーツ
■PS ・里見の謎 ・フロントミッション3 ・KOF95 ・KOF96 ・KOF97 ・KOF98 ・KOF99 ・KOF京
・エンドセクター ・ビヨンドザビヨンド ・レジェントオブドラグーン ・みつめてナイトR
・クーデルカ ・だんじょん商店街 ・エクサフォーム ・新世代ロボット戦記ブレイブサーガ
・ブラックマトリクス ・ブラックマトリクスクロス ・クロックタワー3
・フロントミッション3(アリサ編)
■GC ・バイオハザード0 ・ファンタシースターオンライン3
■SFC  ・トレジャーハンターG ・ウィザードリィ5 ・ラストバイブル3 ・超魔法大陸ウォズ
・ダークキングダム ・永遠のフィレ―ナ ・ブレスオブファイア ・ルドラの秘宝 ・ざくろの味
・伝説のオウガバトル ・ダークハーフ ・イデアの日 ・ソウルアンドソード
・幕末降臨伝ONI ・鬼神降臨伝ONI ・BURAI ・ロマンシングサガ2
■FC  ・太陽の神殿 ・ミネルバトンサーガ ラゴンの復活 ・ゲゲゲの鬼太郎2
■XBox ・真女神転生NINE ・OTOGI〜百鬼討伐絵巻
■NEOGEO  ・KOF94 ・KOF2003
■セガ系  ・女剣士アスカ見参! ・サイバードール ・ファンタシースターオンライン2
・シャイニングウィズダム ・「テラ・ファンタスティカ」 ・魔導物語シリーズ(1,2,3,A)
・ドラゴンフォース ・デッドオアアライブ ・グランディア2 ・プリンセスクラウン
■携帯機  ・オウガバトル外伝 ゼノビアの皇子 ・タクティクスオウガ外伝
・アークザラッド 機神復活 ・ONI ・ONI2 ・ONI4 ・ONI5 ・KOFR-1 ・KOFEX
■PCゲー ・ダイナソア 〜リザレクション〜
・魔導物語R ・魔導物語S ・「囚人へのペル・エム・フル」 ・コマンド&コンカー
■その他 ・剣神ドラゴンクエスト ・スーパーロボット大戦64(64)(NEOGEO) ・ワンダープロジェクトJ2(64)

●途中
■現スレ ・街 ・テイルズオブエターニア ・真女神転生2 ・ゼノギアス ・刻命館
・クロックタワーゴーストヘッド ・鬼武者3 ・ワンダープロジェクトJ
■前スレ ・東京魔人学園符咒封録 ・アンサガ(キャ,アー,ル編以外)
・ドラえもんギガゾンビの逆襲 ・ブレスオブファイア3
■前スレから放置? ・FF8 ・ブルーフォレスト物語
■Part5から放置 ・Ever17 ・グローランサー4 ・戦国サイバー藤丸地獄変 ・FE紋章の謎
・シャドウオブメモリーズ ・デビルメイクライ ・HOSHIGAMI〜沈みゆく蒼き大地〜(真エンド)
■4以前から放置  ・グランディア ・サモンナイト(カルマ) ・バテンカイトス
・ロマサガ(WCだけの話) ・ジルオール ・ミッシングパーツ ・デュープリズム
・ジャングルウォーズ2 ・サーカディア ・ONI3 ・.hack
・ヘラクレスの栄光4(作者さん入院中)
●執筆予告がある物 ・ラングリッサー2 ・天使の詩2 ・「真・女神転生デビルサマナー」
・ジェネレーションオブカオス2 ・ジェネレーションオブカオス3 ・鬼武者 ・鬼武者2
・テイルズ なりきりダンジョン ・FF4 ・MOON ・聖刻1092 操兵伝 ・英雄伝説3 白き魔女
●題名不明 主がEDで死、シリーズの1に戻り無限ループオチ:エルナード?シャドウハーツ2?

123 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/21 16:04 ID:PIcV7gWB
PCの田中の夢物語とやらはネタのようだったので消しちゃったけど…
ネタじゃなかったら次からまた加えておいてください。

124 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/21 17:40 ID:UmvO5BHc
ボディコンクエスト1(FCD)、2(PCE)をお願いします・・・・

125 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/21 17:46 ID:QCMKS+aN
今日の夜8時からgame6サバは1週間〜10日ほど入院するらしいです。

【Project peko】2ch特化型サーバ構築作戦 Part10
http://qb3.2ch.net/test/read.cgi/operate/1082125059/260-262

game6鯖問題スレッド
http://qb3.2ch.net/test/read.cgi/operate/1082289959/
↑に避難所一覧があります。

126 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/21 18:40 ID:bKWq3pKp
>>124
ttp://www8.ocn.ne.jp/~parikore/bodycon1.html

127 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/21 19:27 ID:bhKs/XZ7
エロゲーじゃねえかw

128 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/21 19:43 ID:bhKs/XZ7
というか面白いなwこのサイト
多謝

129 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/21 19:47 ID:qVwk30yd
一週間書き溜めするとなると、復帰した時に激しいことになるヨカーン

130 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/22 10:02 ID:TkwRgW8E
まぁ復活したわけだが

131 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/22 10:21 ID:2Kd+d33x
キガゾンビの続きが読みたいこのごろ

132 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/22 11:55 ID:aKTPHEpT
そろそろほとぼりも冷めたようなので復活させました

【アニメサロン】【見るのが】ストーリーを教えてもらうスレ【面倒】
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/asaloon/1082602343/l10

どうぞご利用下さい。

133 名無しさん@お腹いっぱい。 04/04/22 13:05 ID:CLRy2Czj
GBAの逆転裁判1・2・3を書いてみようとおもうのですが。

134 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/22 13:42 ID:7f/QP+US
>>132
どうしていつもその板では荒れるんだろうね? 粘着質なのが一人いるみたいだけど

135 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/22 14:34 ID:a8KO5PUi
強制IDじゃないせいなのかなぁ…

136 キズナ ◆Sara8XU04M sage 04/04/22 15:17 ID:pM4SoPsR
      |   _.. -───‐- .._
      l /            \
      |'  ,.;.===、、         ヽ.
      l 〃 _.. -‐``‐- .._  ,.、_ ∠ヽ、
      l ' /:::::;::::::::::::、:::::::`〈kア〉、 ! ̄
      l r"::;:'::/|:/l:::::l!:lヽ:iヽ::ヽ´ ソ l
      ||:::/:C,エト !::/l:;!エリ、!:!::l   l
      |,!,':l::!ィf::::l} '´ {l::::!トl::l:::!   ,'
      |. !:|:A. ー'  .  ー' ,l::|::l __/
      |: `l::!ゝ_   ゚   ,. イ|::!/´ :::`、
      Kヽ`!_.ゝ`i─i ̄}:: レ、:: ,.─┘ ゆめりあオネガイ♪
      ト} }´ ,. 〈kア〉ニ ̄i::   ト'
      | ` !Y  `´ {  ト--tヘ
      l´ ̄ヽ /`〈  ,':::   l::`、
      |┌i /.:   ヽノヽ::   l::__〉
      |.'‐' /.:  l:   `、:: ヽ::__「
       「`7.::  |::   ヽ:: \
      l. └─‐-!:::   }:: :: >
      l       { :::: _,.-t-、./
      |       ̄   \
      |     ヽ  、   ヽ、
      |   i    `、 ヽ ,. -‐ァ

137 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/22 16:02 ID:7f/QP+US
>>135
それなら漫画板の方も強制IDじゃないから説明がつかない。たぶん複数に見えるようで一、二人の荒らしが粘着質になってるだけなのだろう。


138 名無しさん@お腹いっぱい。 04/04/22 16:47 ID:yyR/uHft
>>33

139 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/22 18:07 ID:CK5m8UXB

   ウ    ザ   イ

140 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/22 18:46 ID:NZpEs244
>122
田中〜はネタみたいだ。お遊びでいろいろ語ってるやつ。
サザエさん攻略スレpart4 ↓これと同じ様な感じで。
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/gameover/1079195491/-100

それと、誰も突っ込まないけど
GC
×ファンタシースターオンライン3
○ファンタシースターオンラインエピソード3

セガ系
×ファンタシースターオンライン2
○ファンタシースター2

141 逆転裁判 sage 04/04/22 21:05 ID:CLRy2Czj

<< 第1話 『はじめての逆転』 >>


主人公の成歩堂龍一。弁護士になったばかりで今回がはじめての法廷だ。そしてその成歩堂の師匠であるのが綾里千尋。若干27歳で所長を綾里法律事務所の務めるセクシーな女性。

『こんなに緊張したのは小学校のときの学級裁判以来ですよ。』
という成歩堂がはじめての法廷に選んだのはなんと殺人事件。被告人は成歩堂の小学校のときからの友人・矢張政志。成歩堂の小学校からの友人。「事件のカゲにはやっぱり矢張」と言われ続けたとんどもなく運の悪い彼は今回も恋人・高日美佳を撲殺容疑をかけられていた。


開廷


証人として出てきたのは山野星雄という新聞勧誘員。

彼は【新聞の勧誘をしている際に開いているドアを覗き込んだところ死体を発見。その直前に部屋から出てきた被告人・矢張をはっきり見た】 と証言した。

ショゲかえる成歩堂。
『なぜ言ってくれなかったんだ、矢張。こんなにはっきり見られていたなら弁護のしようがないじゃないか…』

しかし千尋さんが教えてくれた。
「依頼人を信じるのよナルホドくん。あなたの依頼人が無実だとしたらあんな証言は嘘にきまっているじゃない。証言の矛盾をあばくのよ!」

確かに冷静になって考えると、証人が死体を見つけた時間はハッキリ午後4時と証言。しかし手元の解剖記録によると被害者の志望推定時刻は午後2時前後。

        『異議あり!』

成歩堂によって矛盾をつかれあせった山野は【発見した時に時報のような音を聞いた。時間がずれていたのは高日の部屋にあったビデオから聞こえたのだろう】と証言を変更。



しかしそうは問屋がおろさない。

『犯行時刻のマンションは停電中だった。ビデオが動いていたはずがない!』

うろたえる山野。

「その調子よナルホドくん。うそは次のうそをよぶわ。その調子であのうさんくさい証人を追い詰めなさい」


山野がこう言い出した。「そうだ、現場に置時計があったじゃないですか。犯人が被害者を殴るのに使った…」

一同 はぁ? これは考える像の置物では・・・ すると、さえない検事・亜内がすかさず「いえ、実はその置物はボタンを押すと時刻をしゃべるタイプの時計でして どう見ても置物にしか見えないので置物として・・・」とフォロー。

しかしそれだとさらに話がおかしい。

142 逆転裁判 sage 04/04/22 21:14 ID:CLRy2Czj
『山野さん、あなたはなぜこれが時計だと知っているのですか?』

この置物は矢張がプレゼントして彼女に送ったモノ。店で売っていない。置物に触れない限り部屋に入らなかったと証言する彼にそれが時計であることがわかるはずがない!

ここで成歩堂はついに確信し、告発する。

『あなたは当日、事件現場に入り 被害者を殺害したんです!』
『そして被害者を殺害した瞬間 時計が急にしゃべりだした。だからその時間が強く印象に残っていたのです!』

「しょ、証拠はあるのか・・・!」カツラを亜内検事に投げ飛ばしてまで激情する証人。

『今、ここでその時計を鳴らしてみればすべてわかります!』

結果は・・・ 時計は現在の時刻の2時間前の時刻を告げた。


おわった。誰もがそう思った瞬間!

「まだまだ甘いな 弁護士さんよぉ! 今、時間が2時間ずれていた所で事件当日もずれていたって証明にはならないんだよ! その時計が事件当日も遅れてたって アンタ証明できるのかい!」

言葉に詰まる成歩堂。『そんなこと、できるわけがない!』

そこに千尋さんが語りかける。「発想を逆転させるのナルホドくん。”事件当日、時計が遅れていたかどうか?”を考えるのではなく”なぜ時計が遅れていたか?”を考えてみるのよ」

『なぜ遅れていたのだろうか。』

成歩堂は証拠品に目を通す。そしてついに気づいた。検察側が提出したパスポートに。

『被害者は前日までニューヨークにいました。ニューヨークと日本との時差は14時間。時計でみればちょうど2時間のズレになります! つまり彼女は帰国後、時計の時間をまだ戻していなかったのです!』


犯人は山野星雄だった。彼は空き巣の常習者で部屋を物色していた最中戻ってきた被害者とはちあわせし犯行に及んだと自供した。

裁判中明らかにされた事実に「俺はあの女にとってなんだったんだろう?」とショゲる矢張に彼女はおまえのことを大事に思っていた、という証拠品をつきつける。
そして矢張は今回の依頼料として【考える像の置物】を (なぜか)千尋さんに渡ししゃくぜんとしないままま去っていった。

『僕が弁護士になろうと思ったのもある意味 矢張のおかげでもあるんですよ。』

「へー 興味あるわね その話。今度くわしくきかせてね」

しかし、この約束が果たされることはなかった・・・。


第1話 はじめての逆転 終


143 142 sage 04/04/22 21:15 ID:CLRy2Czj
こんなもんでどうですか? 問題があるなら差し控えます。

144 クロックタワーゴーストヘッドその6 sage 04/04/22 22:00 ID:2oJ8rWUX
Chapter3(最終章)登場人物

才堂 不志人
さいどう ふしひと、と読む。真っ赤な般若の面をつけ、大鉈で優に襲い掛かる。
ナタを引きずる音がしたら近くに才堂が迫っている。
正気を失っていて「全ての人間に死を そして永遠の苦しみを」くらいしか
台詞を言わない

御堂島崇
優の父親。何故か研究所にいる。
才堂とも知り合い(本人いわく、ワケアリ)らしい。

145 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/22 22:02 ID:fuaEFloF
>>143
カツラ投げは1話じゃなかったっけ

146 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/22 22:07 ID:rpWwH5fX
>>143
乙! ゲームの雰囲気も出ていて言い感じだと思います。

ただ、第2話以降は探偵パートもついてくるし、
ややこしい部分も出てくるのでまとめるの大変そうだなあ。
ともかく頑張れー。

147 クロックタワーゴーストヘッドその7 sage 04/04/22 22:12 ID:2oJ8rWUX
 礎刑事によって研究所の地下に優は運び込まれた。じっとしているように、とは
言われたものの、やっぱり研究所内を歩き回ってしまうのだった。
 研究所内もやはりゾンビの巣窟だった。その上、ナタを振り回す般若の面の
男まで襲い掛かってきた。藤香とは再会したものの、彼女も最早優の味方では
なかった。優に「呪いの掛かった娘」といい、殺意をむき出しにしてきた。
 ゾンビや藤香から逃れながらも、優は研究所内を探索していた。勘ではあるが、
この事件には自分が関わっているのではないかという思いもあったからだ。
そんな中、再び般若男に出くわすと
「お前はこのよに存在してはならん娘……」
と言ってやはり襲い掛かってくる。消火器かOA椅子をぶつけてなんとか般若男を
一旦撃退する。
 研究所内には、父親である御堂島崇もいた。何故か。崇は手錠で拘束されていて、
優は崇を解放すべく鍵を探しに出る。戻ってくると、なんと崇の部屋に般若男が
いた。崇は般若男を「才堂」と呼び、あまりうろたえた様子はない。才堂はそのまま
去り、優は崇の手錠を外し才堂との関係をきいた。が、「お父さんは大丈夫。彼とは
ワケアリでね」という答えでごまかされた。

148 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/22 22:20 ID:99BKNeah
大正もののけ異聞録のストーリーキボンヌ

149 142 sage 04/04/22 22:46 ID:CLRy2Czj
>>145
一話です。ちゃんといれておきましたよー


150 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/22 22:51 ID:fuaEFloF
スマソ書いてあった (・∀・)イイ!

151 クロックタワーゴーストヘッドその8 sage 04/04/22 22:56 ID:2oJ8rWUX
 解剖室に行くと、遂に藤香が優を殺そうと首をしめてきた。しかし何かあったときの
ためにミコシサマを手放しておいたため、翔に助けられる形になる。
 剛元に再会するが、剛元は鷹野初が怪しいと言ったうえで、優に研究所から
出るように勧めた。しかし優はこのままでは戻れない、と断る(受けるとエンディングCに)。
 剛元と別れ、墓場に行くと鷹野初が瀕死の状態で倒れていた。鷹野は「呪い
なんてものは信じるから意味がある。全てを仕組んだのは御堂島だ」と言って
事切れた。
 才堂の研究室だった場所に行くと、燃やしたはずの黄金像が置いてあった。
翔は何故かをあっさりと理解してしまった(しかし「なるほどそういうことか」くらいしか
言わない)。更に奥に居た崇に話しかけると、「もう終わった」ということを言われ、
立ち去られる。残されたパソコンには、人間をゾンビ化させる「HU599菌」について
のデータがあった。
 更に奥に進もうとするが、扉に鍵がかかっていて進めない。そこへ崇と藤香が
現れる。崇は藤香の名を読んだが、藤香は「お笑いね、あんたに名前を呼ばれる
なんて」と言って何を思ったか毒を口に含んで自殺してしまった。誰なの?と
呆然とする優に、崇は
「娘だ。私の」
と答えてドアを開けて立ち去っていってしまった。

 礎刑事と再会はしたものの、容疑者であった鷹野の遺体を発見したことで事件は
終わったと確信し、優に脱出を進めてきた。しかし、このままでは終われない、と
優は断るのだった。


152 クロックタワーゴーストヘッドその9 sage 04/04/22 23:06 ID:2oJ8rWUX
研究所の最奥部には祭壇があった。入ると、崇が才堂に対し独り語っている
ところだった。
私はお前がうらやましかった。恵まれた家系、才能……
入ってきた優に、崇はすべてを話した。

御堂島崇は弁天研究所で将来を担う人物といわれてきた。しかし、天才医の家系に
生まれ、自身も医学に秀でていた才堂不志人が配属されてきたことで、その座を
追われた。崇はいつか才堂を失脚させようと、才堂がかつて生き埋めにした娘を
鷹野と共に掘り返し、育てた。それが、優だった。才堂凛、というのが本名だった。
何故そんなことを才堂がしたのかといえば、凛は才堂家にたまに生まれてくる
呪いの子で、凶暴な魂を宿すからしきたりによって父親の手で始末されたのだ。
しかし才堂は罪悪感からか次第に正気を失っていき、優を使って失脚させるまでも
なくなった。

才堂はもう聞こえていないのか、ただ優を殺すことだけに執着していた。優は、
「あなたは 父じゃない」と言い放つ。そして、崇の手によって研究所に火が放たれ、
大爆発が起こった。

優は間一髪のところで礎刑事に助けられた。私が死ねばよかったんだ、と落ち込む優に
刑事は励ましの言葉をかけるのだった。そんな中、翔はひとり「俺はしなないよ…」と
つぶやくのだった。




153 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/23 01:09 ID:va0J6jZC
前スレで予約無視してFF[投下した者です。
予約していた方が、もう書かなくていいかな?と言われておりましたが
執筆は続けられていますか?
出来たらご返答いただきたい。よろしくお願い致します。




154 鬼3な人 今日の本編1/2 sage 04/04/23 01:17 ID:TOeGF2ZX
不安定な中投入を決行。前回は>>79>>80

そんなこんなで勝手の分からぬ元花の都パリの町を歩く左馬介。
幻魔が徘徊する地下道を通り凱旋門の下に到着。我が物顔でのさばる幻魔を
ばっさばっさと切り捨てていると、不意に燭台と鬼の篭手が反応を示し、地下へ
通ずる階段が現れる。
明らかに日本ではない、見たこともないような土地のものと鬼の篭手が何故に
反応するのか?という疑問はさておき階段を下るとそこには宝玉を咥えた大きな
狛犬が。反応の源はその宝玉のようだ。
その宝玉を左馬介が手にしたとたん陽光の如き光が鬼の篭手から巻き上がり、
左馬介は新たなる武器・双剣「天双牙」を手にする。

天双牙を手に表に出た左馬介を待っていたのは、マシンガンの威嚇射撃だった。
威嚇射撃の主はミシェル。
ミ「サムライ・・・!?貴方は何者?どこから来たの?」(仏)
左「異国の言葉か・・・」(日)
戦国時代の人間にゃバイリンガルなんて言葉があるわけもなく、意思の疎通が
相変わらず出来ない。どうしようもない状況の中ミシェルの部下が凱旋門内部
への突入を決行し、ミシェルも左馬介を放置して後に続く。

が、所詮只の人間の力では幻魔に太刀打ちできず、ミシェルは殴られ気絶、
部下たちは全員惨殺されてしまう。
急ぎ駆けつけた左馬介はその場にいた幻魔を倒し、生き残ったミシェルを
とりあえず外に寝かせておき、凱旋門上部展覧室のカギを拾い、幻魔を切り捨て
ながら展覧室、そして屋上を目指す。

屋上では、幻魔最高の頭脳を持つギルデンスタンがパリの惨状に満面の笑みを
浮かべていた。
ギ「来たな、信長様に楯突く虫ケラめが!」
左「貴様・・・何を企んでいる!」
ギルデンスタンは語る。時のねじれを利用した時空跳躍の実験が今だ試験段階で
あるため、本来信長を呼び寄せるつもりが左馬介を呼び寄せてしまったこと、
信長の野望は戦国に留まらず未来まで支配せんとしていることを。
ギ「詳しく聞きたいというのなら、私の新しい子供を倒してからにしてもらおうか・・・
出でよ、ブレインスタン!」

高笑いと共に消えるギルデンスタンの代わりに現れたのは、頭頂部は脳ミソ、
腕は伸縮性に富む筋肉を装甲で覆い、体はタル状でミサイルランチャー完備の
まるでオモチャのような外見の造魔(何らかの改造・合成を施した幻魔)ブレインスタン。
ミサイルランチャーにマシンガン掃射と戦国とは勝手の違う武器で攻め立てる
ブレインスタンの猛攻を凌ぎつつ、装甲を力技で切り落とすという荒業で
ダメージを負わせ、そしてついに破壊に成功する。

これからの戦い、一筋縄ではいかない様だ。そんな思いを胸に左馬介はその場を
後にするのであった・・・。

155 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/23 01:17 ID:YBREGOfN
>>152
お疲れ?
親父さんはどうしたんだろう?
まだ続きがあるのかな?

156 名無しさん@お腹いっぱい。 04/04/23 01:27 ID:TOeGF2ZX
所変わって、時も変わって1582年の日本の山奥。光に飲み込まれたジャックと
フィリップは姿を現す。
フ「死ぬときは妻と子供の前と決めていたのに、おまえの腕の中とはついてないな・・・」
そう言い残しフィリップは息を引き取る。どうしてこんなことに・・・!と憤りを露にするジャック。
とりあえずここがどこなのか分かっていないジャックは辺りを散策することに。

少し歩くと、悲鳴が。駆けつけてみると、そこにいたのは巨躯を誇り鉄球を構える
大型幻魔と、いままさに鉄球の餌食とならんとしているアンリが!
アンリを守るべく身を投げ出し幻魔に立ち向かうも丸太のような腕の一振りで
吹き飛ばされてしまう。このままではアンリが・・・

と、その時、不意にジャックの右腕が輝きだし、見たこともないような篭手が取り付き、
右手には何やら短い棒状のものが。一振りすると棒の先から光のムチがしなる。
これならばやれる、と光のムチ(鬼之鞭)を手に幻魔に立ち向かう。

すると特に何ということもなくあっさり撃退できてしまう。それはともかくアンリは無事かと
駆け寄ると、アンリの体も光になり掻き消えていく。その光はアンリとは違う人型を為す。
鬼「我は鬼の精霊・・・今、おまえの心に語りかけている」
そう言い出し、鬼の精霊はジャックに、今が戦国の世の日本であること、あの化け物ども
こと幻魔がここにも跋扈していること、それを打ち倒さねば元の時代に帰ることは出来ない
ことを告げる。そして、道中のお供としてカラス天狗のアコを遣す。

最初はアコを邪険にするジャックだったが、ふと日本語が分かることに気付く。
自分にはこういう便利な能力が備わっているから邪険にしてもらっちゃ困るよ、
というアコを従え、しぶしぶならが幻魔を倒すべく先を急ぐジャックであった。

開けた場所に出ると、そこには焼け落ちた寺と思しき廃墟が。その場にいた幻魔を
とりあえず倒していると、背後からも幻魔の悲鳴が上がる。そこに居たのはフランスで
いきなり路地から出てきたサムライ。
ジ「お前、あの時パリに居たな!ここで何をしている!」
左「な、何のことだ?それにその腕、それは・・・」
なおも詰め寄るジャックをアコがなだめすかして、お互いの自己紹介と経緯を報告し合う。
ジャックの話を、信じがたい話だが鬼の篭手が全て真実であると物語っているということで
信じた左馬介は、この廃墟こと元延暦寺のあたりで幻魔が集結しているようだとの情報を
仕入れやってきたと語り、協力を申し出る。それを快諾したジャック。
3人(?)で山道の奥へと進む。

山の頂上に辿り着くと、そこには何やら赤く輝く宝玉を称えた仏塔が。だが、何か足りない
ような気がするということで、足りないと思しきものを手分けして探すことに。
鬼蛍というこれまた鬼一族のサポートを勤める虫の力を借りて崖を飛び越えて、足りない
ところに嵌りそうな銅鏡を見つけたジャックは早速戻って嵌めてみる。すると仏塔が短くなり、
一番低くなるとジャックの鬼の篭手と共鳴しだす。炎の如き紅の輝きから生まれたのは、
ムチの如くしなる特殊な刃を持った剣「炎蛇剣」。新たなる武器を手にジャックは何やら
キナ臭い匂いのする方へ進んでいくのであった。

山門のところで門が開かず立ち往生していた左馬介と合流したジャックは、道中で拾った
カギで山門を開け、さらに奥へと進んでいく。そこには見るからに怪しい屋敷が。
突入した3人(?)を待っていたのは蘭丸。光秀の謀反などお見通しだ、と左馬介を煽る蘭丸と
それに容易く乗せられる左馬介。ジャックにその場を任せ何処かへと去ってしまう。
置き去りにされたジャックに蘭丸は筋骨隆々で般若の面の高等幻魔・マーセラス極(きわみ)
をあてがいその場を後にする。

堅牢な盾と巨大な両刃剣で激しく迫り来るマーセラス極にスピードと手数で攻めるジャック。

辛うじてジャックが勝利を収めるも、一連の騒動で休まる暇もなかったジャックは肉体・精神
ともに疲労困憊。とりあえず安全だろうということでジャックはそこで休息を取り、その間アコは
未来に居る左馬介をサポートしにいくことに。ついでに「息子のアンリに『パパは無事だ』と
伝えてくれ」とアコに頼み、ジャックはつかの間の休息を得るのであった・・・。

157 鬼3な人 次回予告 sage 04/04/23 01:29 ID:TOeGF2ZX
やっべあげちった上にデフォネームだよ・・・IDで分かってくれると助かります。
すいません。


というわけで今日はここまで。
次回は
「初代鬼武者 下水道を逝く」
「3代目鬼武者 堺でロレックスとスイカを交換する」
の二本立てでお送りいたしますンガググッ

158 名無しさん@お腹いっぱい。 04/04/23 02:13 ID:4+17grfg
o2かれー。明日もガンガレ。もっとはしょってもいいんじゃ…?

159 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/23 05:39 ID:ysaQlHZ/
需要全くなさそうだけど、ぼくのなつやすみを
書いてみようと思います。
個人的に一番好きなゲームなんで、ちょっとでも
興味をもってもらえれば…ということで。

160 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/23 05:53 ID:YBREGOfN
>>159
読みたいですよ。
あのゲーム、終わった後の悲しい気持ちが好きです。
いや鬱ゲーではないんですが

161 ぼくのなつやすみ sage 04/04/23 08:06 ID:ysaQlHZ/
ボク:好奇心旺盛な小学3年生。

空野家の人々
おじさん:都会から引っ越してきた陶芸家。
おばちゃん:ボクの父親の妹。若い頃は都会でカメラマンの助手をしていた。
萌:高校受験を控えた中学3年生。思春期で色々悩みを抱えている。
詩:小学2年生。マセガキ。

悪ガキたち
ガッツ:秘密基地仲間のリーダー。小学5年生。兄貴肌。
ファット:でぶ。小学4年生。萌が好き。
メガネ:小学2年生。詩にいじめられている。


162 ぼくのなつやすみ sage 04/04/23 08:09 ID:ysaQlHZ/
あれは、とてもとても暑い夏の日のことだった。
あの日の暑さはまるで、地上の全ての営みが絡まり
こんがらがって、手に負えなくなったやけくそな神様が
この世のどこかにいて、何もかも熱の中に溶かし
子供のような無邪気さで次なる世界への夢を描いている
そんな目眩のするような、不思議な暑さだった…
あの日は、弟が生まれた年の8月の最初の日で
当時9歳になったばかりの私は
その日から夏休みが終わるまでの間
臨月を迎えた母親の負担を減らすために
北関東の田舎町に住むおじのところに預けられることになった。
そのとき私は、入道雲が8月の強い日差しを浴びて沸き立ち
きらきらと白く輝いている様がなんだか嬉しくて
父親が驚かない程度にほんの少し、車窓から身を乗り出した。
「この夏はボクに
    いったいどんな思い出を
           残してくれるんだろう…」
私が車のシートに身を沈め、ちょっとだけ深呼吸すると、
まるで、頭の真ん中で、光の点がチカチカと明滅したような…
不思議な感じがした。


163 ぼくのなつやすみ sage 04/04/23 08:12 ID:ysaQlHZ/
8月1日
おじちゃんの家に着いたボク。お互いの自己紹介も済み、部屋に案内された。
夕飯までの間、暇なので家の中や庭を散歩することにした。
でも、今日はもう遅いから、山の中に入ってはいけないらしい。
おじちゃんちの決まりみたいだ。
庭に出ると詩が一人で遊んでいた。話しかけてみたものの、
何故か少し怒ってるみたい。
晩ご飯の時間になったら、おじちゃんが迎えに来てくれた。
今日はカレーライスだった。
晩ご飯の後、おじちゃんが昆虫採集セットをくれた。
おじちゃんの子供のおさがりらしい。
明日がとても楽しみだ。
今日はもう遅いので絵日記を描いて寝た。

「こうして、あの夏休みの最初の一日が終わったのだった。」


164 ぼくのなつやすみ sage 04/04/23 08:14 ID:ysaQlHZ/
8月2日
朝はラジオ体操の音楽で目が覚めた。
朝ご飯のとき、朝顔の水やり当番に任命されてしまった。
今日は辺りを探検することにした。
家をでて森のほうへ向かうと、途中道が2つに分かれていた。
とりあえず左に曲がってみた。
この道がどうやら森への道らしい。
しかし、大きな蜂の巣があって怖いので引き返すことにした。
今度は分かれ道を右に曲がってみた。
途中高速道路の下に秘密基地のようなものを見つけた。
先に進むと、大きな池がありその先には川が流れていた。
しかし橋が落ちていて先に進めないので家に戻ることにした。
川岸に生えている樹を切り落とせば橋が作れそうだ。

晩ご飯のときに、おじちゃんがスイカ泥棒の話をしていた。
おじちゃんの作っているスイカがよく盗まれるらしい。
でも、おじちゃんも小さい頃は味瓜っていう小さいスイカを
盗んでいたらしいし、どっちも犯罪だ…
今日の晩ご飯はハンバーグだった。


165 ぼくのなつやすみ sage 04/04/23 08:18 ID:ysaQlHZ/
8月3日
朝、おじちゃんが納屋に釣竿があることを教えてくれた。
今日は遊びに行く前におばちゃんの手伝いをした。
とうもろこし畑で片っ端からとうもろこしをもいで、籠に入れた。
収穫したとうもろこしは明日のお昼に茹でてくれるらしい。
手伝いが終わったあとは遊びに出かけた。
森への道にある蜂の巣を、もらった釣竿でつついてみた。
あと何回かつつけば落ちそうだけど、蜂が出てきて怖いので
今日はここまでにしておく。

晩ご飯のときに、おじちゃんがホタルの話をしてくれた。
近くの雪乃川にはホタルがいるらしい。
でも、夜道は危ないからってことで、見に行くのは禁止された。
今日はトンカツだった。
晩ご飯のあと、萌姉ちゃんが縁側でクラリネットを吹いていた。
最近習い始めたんだって。秋の文化祭で2人で発表するらしいんだけど
まだまだヘタクソ。


166 クロックタワーゴーストヘッド(´・ω・`)な設定集 sage 04/04/23 09:06 ID:oHtVPDzh
ここも昨日書く予定だったのですが、鯖落ちに遭ってしまいました……
話は昨日ので終わりです。父親は死亡したものだと思われます。
なお、優があのあとどうなったのかはシナリオ作者ですら知らない、と
設定集に書いてありました(´・ω・`)

Q翔って何者?
Aおそらくは、優の単純な防衛本能。(で片付けるには色々ありすぎるような…)

Q才堂家の呪いとは?
A才堂家がたまに凶暴な子供が生まれる呪われた家系だということらしい。才堂家
 が何か他の人に呪うという意味ではない。双子は間違いなく凶暴な子供であるため、
 生まれてすぐ生き埋めにするというしきたりがある

Q鷹野秋代は何故緑色だったの?
A下校中に才堂によってHU599菌を投与されたから。最期の意志でなんとか家には
 たどりつくものの、鷹野初によってとどめを刺された。

Q藤香が優を憎むのは?
A御堂島崇と母親が離婚したあと、藤香は母親に引き取られた。しかし、その後
 苦しい生活を送っていた。そんなとき、街で仲良くしている崇と優を見て嫉妬が
 大爆発!いつか殺しちゃる、ということで。呪いとかは跡付け

Q黄金像はなんだったのか
A御堂島崇が鷹野初に「才堂家の秘術が秘められた」と偽って送りつけたもの。
 中に幻覚剤が仕込まれている。だから、鷹野家での一切の超常現象は全部
 幻覚ということになる。あとは、優の妄想(で片付けるにしても……)。

Qミコシサマって?
A普通のお守り。優と翔、両名とも思い込みに支配されていたのでしょう。

なんかなあ……

167 エターニア sage 04/04/23 09:48 ID:t/aje293
>>65の続きから

予告通り、キャラ解説第2弾。
まだ登場してないけど
本編で仲間になるキャラもまとめて紹介。

キャラ解説【中盤】
1.リッド・ハーシェル
平凡な毎日から、世界を救うという旅に巻き込まれ
ついにはセレスティアにまで来てしまったことに多少の不安は感じつつも
レイスと出会ったことが影響しているのか、以前は見向きもしなかった
新しい事への兆戦に対し、意欲を見せ始めている。
ファラ自身の変化も見落とさないよう、常に気にかけている。

2.ファラ・エルステッド
困っていたメルディを何とかして助ける。
そのためだけに旅を続け、セレスティアまで来たが、
レイスに言われた「何かから逃げている」その言葉が引っかかり、
自分は何を恐れているのか、何故そこまで他人を救おうと必死になるのか。
それを知ろうと自分の心と向き合おうとして、その重圧に押しつぶされそうにもなるが
それは表に出さず、何とか前向きさとお節介さを保っている。

3.キール・ツァイベル
王立天文台で働くことが夢であったはずだったが、
それ以上にセレスティアに対する興味と、
不可知なる学問の答えを追い求める気持ちがそれを上回り、
セレスティアまで来てしまった。
実際に自分の目で生の知識に触れていくことで誰よりも早く成長の兆しを見せる。
そして、セレスティアに来るきっかけとなったメルディに
感謝の気持ちすら持ち、それが感謝以上の感情になっていくことに戸惑いつつも、
メルディに対し、好奇心以上のものを持つようになる。

4.メルディ
グランドフォールを止める、そのためにインフェリアに渡り
無事目的を終え、セレスティアに帰還したが、
なぜ、そこまでするのかの理由は今だに不明。
キールがセレスティアに興味を抱いてくれたことに素直に喜んでいる。
その無邪気さとは裏腹に、暗い過去を秘めている。



168 エターニア sage 04/04/23 09:48 ID:t/aje293
続き。

5.クイッキー
メルディの側を離れず、ずっと側にいたが
途中、新たに入った仲間をからかうことを楽しんでいるのか
時折、そちらに出向いては驚かせたり、泣かせてみたりと
完全におもちゃ扱いしているようなところから
賢く、そして以外と性格が悪いところを見せている。
もしかしたら、メンバー1のマイペースなのかもしれない。

6.チャット
旅の途中で仲間に加わる、セレスティア人の少女。
少女と言っても、まだ子供で髪形がベリーショートなのも加わり、
男と間違われることが多く、本人はそれを気にしている。
世界の海を渡り、世界中に名を広めた大海賊アイフリードの子孫らしく
その名に恥じぬようにと振舞ってはいるが、無理に背伸びしていることが丸分かりで
逆に幼く見せてしまっていることに本人は気付いていない。
フサフサした生き物が大の苦手であるため、クイッキーは天敵。
しかし、抵抗の術を持たないため、完全にクイッキーに遊ばれている。

7.フォッグ
セレスティアに存在する反バリル派のレジスタンス、シルエシカのリーダー。
不死身といわれるほど、逞しい体躯と体力を誇る。
リーダーに相応しい貫禄は備わっているが、
必要な知力は持ち合わせていないようで、
口数は少なく、喋ったところで必要な言葉が出てこないらしく
簡単な会話を成立させるのにも苦労するので
側近ともいえる副リーダー、アイラがフォッグの知能をサポートしている。
失踪したまま行方不明の妻がいるが、その妻が残していったミアキス、
デデちゃんを溺愛している。ミアキス以外にも動物が好きなのか
クイッキーと案外仲が良い。

異様に長くなったような気が。
気を引き締めて、ディスク2スタート。


169 エターニア sage 04/04/23 09:51 ID:t/aje293
アイメンに着いた一行はまず、
インフェリアとはまるっきり違う街並みに戸惑う。
特に、キールは機械に満ち溢れているアイメンを見て驚愕している。
アイメンに着くなり、メルディは街の皆にリッドらを紹介すると言って、
街の者達を呼びに行く。
すると、メルディの知り合いらしい複数の人間が来るやいなや
いきなり武器をこちらに構えてくる。
キールは腰を抜かし、リッドは臨戦体制に入るが
武器を構えた者達はすぐに武器をしまい、立ち去っていく。

ただ、武器を取り扱っているのでぜひとも立ち寄って欲しいという
宣伝だったらしい。疲れているだろうとメルディは自宅に案内する。
そこは数人が暮らせるほどの広さがあった。
ファラが家族と暮らしてるのかと聞くと、
セレスティア人は10歳で独立してしまうため、
家族一緒で暮らすようなことはしないとのこと。
それに驚く一行ではあったが、キールが尋ねる
「メルディはずっと一人暮しをしているのか?」
するとメルディは一言。
「一人がときもあったし、二人がときもあった。」と返した。
そのやりとりを見て、リッドが
あまりプライベートに触れるなとキールに言う。
それに気がつき、焦るキール。
メルディは気にも止めていないようである。
休もうかとメルディが言うと、キールは街を案内してくれないかと
メルディに頼む。メルディは喜んでその提案に応じ、皆で行こうと誘うが
ファラは疲れたので家で待っていると言う。
リッドは暇潰しくらいには丁度良いと思ったのか、それに同行する。

街を歩いていると、無邪気に遊んでいる姉と弟(ロッテとボンズ)に
キールとリッドは「メルディの王子様」と呼ばれる。
さすがにメルディも赤面し、二人は仲間だと必死に言う。
さきほど武器を紹介していった者達のいる武器屋に向かうと
彼らの名前が判明する。
武器屋の主に武器開発を行なっている職人がサグラ。
その弟子で店員を務めているのがハミルト。
錬金術の工房をしているのがククロルという名だと言うことが分かる。
キールは特に、ククロルと話が弾みリッドに
セレスティアのほうが向いているんじゃないかとさえ言われてしまう。
武器屋を出る間際、ハミルトがメルディに
専用の晶霊銃をプレゼントすると言う。
それを見て、キールはハミルトの気持ちを察して
何故か複雑な気持ちになるのであった。
街を一通り回り、自宅に戻ってきた一行。
キールが他に面白いものはないかと聞くと、
ほとんど誰も通わなくなった図書館があると言うと、
まさに自分にピッタリの場所だと核心したキールは
メルディを引きずるように案内を頼むのであった。
さすがにリッドも疲れたので家に入る。
すると、部屋には明かりが無く暗い。


170 エターニア sage 04/04/23 09:54 ID:t/aje293
手探りで明かりをつけると思わしきスイッチを押すと
ファラが家を出るときと全く同じ位置で一人で座っていた。
レイスと敵対してしまったこともあるが、
何よりもそこまでして自分がここまで来た理由が
分からなくなってしまったとファラは呟く。
元気の無いファラを見て、
リッドはファラを慰めるように言う。

「レイスは…最後の一振りを降ろさなかった。
いつでもトドメをさせたのに、レイスはそれをしなかった。
あれだけ剣の腕が立って、高い地位にいて、その上頭だって良い
あのレイスですら悩むことがあったんだ。
だからさ、悩むのは当たり前なんじゃないか?」と。
それを聞いて、安心したのか
それとも吹っ切れたのかファラは疲れたからもう休むと言って部屋に入る。
リッドもまた、別の部屋で休むのであった。

一夜して目が覚めると、キールの姿は無い。
ファラが入った部屋に行くと、ファラはすでに起きていた。
すっかり、元気を取り戻したようで
メルディがあれから戻っていないということに心配している。
もしかしたらと思い、リッドはファラと一緒に図書館に向かう。
案の定、キールとメルディは図書館で本を解読していた。
徹夜までしていたらしく、一睡もしていなかったことが祟ったのか
メルディはその場で倒れてしまう。
「メルディ!メルディー!!」
倒れたメルディを心底心配するキール。
ただの寝不足だと知ると、心配をして損したと呟く。
様子を見に、家に入ると
メルディは機械に頭をつけて何やら喋っている。
一瞬、寝不足で頭が変になったのかと思いきや
どうやら、これから行くところにいる相手に連絡をしていたようだ。
これから行くところは、ルイシカ。
そこにガレノスという腕の良い晶霊技師がいて、
その人物はメルディの仲間だと言う。
今後のことを聞くためにも、ガレノスの知識は必要だと判断した一行は
メルディの案内でルイシカに行くため、晶霊鉄道に向かう。

晶霊鉄道はかつてはセレスティアの至るところを走っていたそうだが、
現在は度重なる騒乱により、アイメンとルイシカを繋ぐ線路しか
残っていないらしい。いざ、乗ろうとしたとき駅長が燃料がないので
アイメンで買ってきて欲しいと頼んでくる。

171 エターニア sage 04/04/23 09:57 ID:t/aje293
仕方なく、アイメンに戻りサグラに事情を話すと
燃料であるトレインケイジを想像以上に安い値段で売ってくれる。
それを持って鉄道に戻ると、今度は自分達で運転して
ルイシカまで行ってくれとのこと。
(挙句の果てには郵便配達もしてくれと頼まれてしまうのだが)
リッドが気合で運転してルイシカに到着。

慣れない乗り物だったからか、それとも運転が荒かったのか
キールが乗り物酔いをしている。
それをリッドが呆れつつ、ファラが慰めつつ外へ出る。
ルイシカに到着すると、そこはとても人が住んでいるようには見えないほど
荒れ果てていた。しかもそれは自然にそうなったものではなく
比較的最近、何か強大な力によって破壊されたような状態だった。
戸惑う一行を見て、メルディが呟く
「極光術…」
その言葉にキールが反応する。
「極光術?!なんだ、それは!
お前はまだ何か隠しているのか!!」
キールに問い詰められ、メルディは謝りながら
自分に説明は出来ないので、ガレノスに会って聞いて欲しいと言う。
ガレノスはルイシカの中で一番立派な建物の中で研究をしているという。
そこもとても人が住めるような状態には見えなかったが
明かりや暖房がついているところを見ると、一応人が住んでいるようだった。

ガレノスのいる研究所に行く途中、一行は不自然な機械を見つける。
「なんか、きもちわる〜い」
巨大なビーカーのようなそれを見て、ファラは気味が悪いと言った感じ。
興味を示した一行に反して、メルディは遠巻きに見ながら
「このへやから…はやくでようよ。」と
どこか、元気が無い。
キールが調べようとするが、メルディが過剰に反応し
「もうこわれてるからイミないよーっ!!ダメーーーッ!」
暴れながら、叫ぶ。
それに困惑しつつも、危険な機械なのかもしれないと察した一行は
そのままガレノスの研究室へ。
そこにはアイメンでメルディがしていたように
頭を機械につけている老人の姿が。

「ガレノス!」
メルディの声に気がついたのか老人が振りかえる。
「イア!ウ バエス ユオスティ ワエルルウムグ。」
(ああ、ちょうど電話しようとしとったんじゃよ。)
「バンルル バン アエヌン ワイトゥン!」
(はいな、来ちゃったよー!)
と、完全にメルニクス語で会話を始めてしまい
意味が訳せずにいるリッドらは取り残される。
それに気付いたのかメルディが
「イア!ウ エトゥ スイディディヤ!(ごめんな。)
ごめんな、メルディ、なつくって…あ、じゃなくて
なつかしくって、つい」と
相当懐かしかったらしく、返事すら意味が分からなくなっている。
メルディの連れてきたリッド達を見て
ガレノスは言う。

「アタシがガレノスじゃよ。
メルディから大体の事情は聞いておる。」
そして、リッドのことをしみじみと見る。

172 エターニア sage 04/04/23 11:37 ID:t/aje293
ダラダラ続くのもどうかと思ったので
一旦、止めて
午後に書き込みするよ。

と、書き込もうとしたら鯖が逝って書き込めなかった。
ので、改めて。

ちょっと訂正と用語解説

>>34、35で
バリルが12年前セレスティアに渡ったってあるけど
もっと前のことだったよ_| ̄|○
リッド達が生まれる以前の話ってことをすっかり忘れてた。

分かりにくい用語を解説。

1.クレーメルケイジ
晶霊を捕獲するのに必要な道具。
キールは遺跡から発掘された貴重なものを
メルディは大量生産された工業製のものを
使っている。中に入れられた鉱物が
晶霊を引きつけるので、それを利用しているらしいが
詳しいことは不明。

2.エラーラ
セレスティア人の頭に付いている輝石。
生まれつき頭から生えているもので、
普段は乳白色だが、意志伝達時には青に
感情が高ぶるときには赤に染まる。
直接頭から生えているからなのか、
メルディはエラーラを触られると物凄く嫌がる。
性感帯なのかもしれない。

3.晶霊銃
治安が安定せず、物騒な世の中のために
護身用に作られた武器。
クレーメルケイジがあらかじめ本体に備え付けられてあり、
引き金を引くことで、簡単に晶霊術と同等の力を持つことが出来る。
そのため、子供にも扱えるので皆が携帯している。

また変な用語があったら書くと思う。
本編は後ほど
続く。



173 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/23 13:05 ID:sr1nYnzD


174 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/23 14:50 ID:ehC7Wky/
>>153
FF8執筆予告してた人です。
前に153氏が投下してくれてたので、執筆中止してます。
あのゲームは複線が多いので、全くゲームしてない人でも、各キャラの心の動きから
何故そんな行動を起こしたのかつじつまあわせするのが大変だと思いますが、
ぜひガンガッてください。

FF8執筆中止して、今は「街」執筆中です。
というわけで、あなたにFF8は任せます。

175 エターニア sage 04/04/23 20:47 ID:t/aje293
予告どおり、続き…
書いても大丈夫だよね?

「な、なんだよ?」
それに不信感を抱くリッド。
突然、ガレノスがメルディをリッドに押しつけるようにする。
すると、二人の間に光が溢れ出す。
それを見て、驚くキール。
「痛ててっ!何すんだよ!!」
怒るリッドとは裏腹に、メルディとガレノスは満足そうに頷く。
キールが尋ねる。
グランドフォールは本当に人が起こしているのか、
バリルの目的は一体何か。
そして、極光術とは何なのかと。
ガレノスの提案で場所を移す一行。

くつろぎながら、キールはガレノスに言う。
グランドフォールを人間が引き起こしているとは信じがたいと。
それを裏付ける定理やら論述やらを一気に言うと
ガレノスは静かに返した
「アタシが若いころも、同じことを考えていた」と。
その答えにファラが言う。
「すごーい!
キールの言ってることが分かる人っているんだ!?」
複雑な気分なのか、キールが沈黙する。
ガレノスがゆっくりと説明する。
「グランドフォールはいかにも、バリルが引き起こしておる。
闇のフィブリルを使ってな。
そして、バリルは世界を滅ぼそうとしておる。」
世界を滅ぼそうとしていることは衝撃だったが、
それよりも、
フィブリル。
その聞きなれないその単語にキールが問いかけると
「フィブリルはフィブリルじゃよ。
インフェリアにはこれに合う言葉が無いんじゃ。
敢えて言うなら、力じゃな。」
その力は凄まじいものらしく、
晶霊の力をぶつけても敵わなかったと言う。
それだけの力に対抗できうる力。
それは、真の極光術。
「その真の極光を持つ者も、メルディが連れてきてくれた。」
ガレノスの言葉に、ファラとキールが驚いてリッドを見る。
メルディと触れるたびに現れた光が真の極光だったのだ。
突然のことに、戸惑うリッド。
ガレノスは闇のフィブリルに対抗するに値するかどうか
それを調べたいからとリッドに研究室に来て欲しいと誘う。

覚悟を決めていくと、ガレノスはリッドに
「とりあえず、服を脱いでここに横になってくれんかの?」
リッドは頷き、ファラを見る。
しばし間が空き、意味が分かったのか
ファラは赤面してメルディとキールを連れて研究室を後にした。

176 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/23 20:50 ID:va0J6jZC
>>174
執筆中止をさせてしまい、申し訳ありませんでした。

しかし、「街」の方でしたか・・・。
「街」の様に上手く出来ないと思いますが、「街」の人出せゴラァと
言われないようにガンガッってみます。

ご返答ありがとうございました。

177 エターニア sage 04/04/23 20:51 ID:t/aje293
一晩、屋敷に泊まることにしたリッド達。
ファラとメルディが部屋に入ると
メルディは呟く。
「ここ…なつかしいな。」
その言葉にファラが聞く。
以前、住んでいたのかと。
メルディは一瞬、動揺し返す。
「ううん。な、なに言ってるんだろうな!
あは、あはは…」
二人はその部屋のベットに静かに入る。
しばらく沈黙が続き
ファラが口を開く。

「ねぇ、メルディ。ひとつきいてもいい?」
メルディがファラを見る。
「ん?」
メルディの方を見ながらファラが尋ねる。
「メルディのご両親は…
お父さんやお母さんは、どこにいるの?」と。
10歳で成人するとは言っても、両親くらいはいるだろうと思ったのだろう。
しかし、メルディの返事はそれを反したものだった。
「メルディは、おトーサンもおカーサンもいない」
はっきりと言われ、ファラは戸惑いつつも。
「そう…だったの。」そう、呟く。
「はいな。」
ふと、視線を天井に変えてファラは語る。
「わたしのお父さんとお母さんも、
ずっと昔に死んだんだ。」
「ふぇ?」
「でも、今も覚えてる。
お母さんから匂うせっけんの香りとか
お父さんにキスしたヒゲの痛さとか、
わたしの心の中にずーっと残ってる。」
「う、うん…?」
「メルディは、どんな思い出がある?」
「おもいで?
…うーん…おもいでかぁ・・・」
ファラに尋ねられた答えを引き出そうと
メルディは過去を振りかえる。

一瞬だけ脳裏を過ったのは
あの不自然な機械に入れられ、母親らしき女性を
ただ黙って見ている、幼いメルディの姿だった。
途端、メルディの体が震える。

178 エターニア sage 04/04/23 20:52 ID:t/aje293
そして、
「ない!」
はっきりと、断言する。
「両親との思い出、覚えてないの?」
「ないことあるけど…悲しいよ…」
そう言ったメルディは本当に悲しそうだったのか、
「そっか…思い出すとつらくなるもんね
…ごめん。」
ファラの落ち込んだ姿に対し、メルディは
「だいじょうぶだよー
メルディ、へーき!
ガレノスいるし、リッドやキールやファラいるもん!」
その明るい返事に安心したのか
「ふふ、ありがと。メルディはつよいね。」
そう言って、二人は静かに眠りにつく。
そして、メルディは夢を見ていた。
屋敷の屋上で幼いメルディと母親が雪のような光を眺めている。
無邪気にそれに触れようと手を伸ばしているメルディを母親が優しく抱く。
親子の短い会話が入り、そして夜が明ける。

朝になり、リッドを迎えに研究しつへ。
どうやら、色々と調べることができたようである。
一行はガレノスの提案で反バリル勢力とバリルの居場所を突き止めることに。
そのための情報を集めるため、港町ペイルティを目指す。

少しずつ、キャラの内面が出てきたようなそうでもないような。
無駄に文章が長くなったような気が。
文章だと内面表現が難しいけど出来るだけ表現するよ。
次は《地晶霊の廃坑〜チャットの小屋》まで
続く。


179 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/23 21:33 ID:S8h6cCRn


180 BOF3 sage 04/04/23 23:18 ID:WLp5ACLn
エターニアの人、乙

今から投下します
ずいぶん間あいちゃったな…

前スレ378-380からの続き

181 ブレスオブファイア3 sage 04/04/23 23:23 ID:WLp5ACLn
ニーナが帰ってきて喜ぶお城の人達。リュウ達は会食で迎えられた。
リュウは詐欺師の一味だと思われてたのでニーナが誤解を解く。
ナイトのビゼネクトが子供に何が出来るのか、とリュウの力を疑う。
ニーナはリュウはドラゴンだと話そうとするが、ガーランドが遮って手形の話を切り出す。
ニーナ「みんな‥ もう‥ 行ってしまうの‥‥?」
モモ「‥ニーナ ‥王女様 また、会えますわよ‥‥」

会食を終え、ニーナはリュウ達と別れた。
部屋にいたニーナだが下で悲鳴が聞こえたので行ってみる。
すると何故か、逃げてくハニーの姿が見えた。城の人達は皆ハニーに驚いている。
城の中をウロチョロするハニーを捕まえようとして二階のバルコニーから落ちてしまうニーナ。
その時ニーナの体(ハニーの目も)が光り、ゆっくり地面に着地した。
ハニーは着地に失敗し動かなくなってしまう。
「い、今のは‥ ハニーの、力‥‥?」   「どうしよう‥‥ モモさんに見せないと‥」

一方、キャンプ中のリュウ達。モモがハニーのいないことに気づく。
リュウとモモがハニーを探してるとニーナがやって来た。
モモ「ニーナ、どうしたのー!?」
ニーナはモモにハニーを渡す。テントで修理に取り掛かるモモ。
今まで黙っていたガーランドが口を開く。これから向う所で竜族の事を知ることができる、と。
ニーナがテントから出てくる。
ガー「しかし‥ 場合によると お前は、そこで‥‥  死ぬ」
その言葉に驚くリュウとニーナ。
ニーナ「どうして、リュウが死ぬなんて言うの!? リュウはドラゴンの事を調べに行くだけじゃないの?」
ガー「世界を破滅させる程の力を持つ生物だから‥ そのぐらいの決意が必要だと、言う事だ‥」
「‥‥私も、行きます!」
「私の知らない所でリュウが、死んじゃうなんて ‥‥嫌だもの リュウは、悪いドラゴンじゃないもの!」
ニーナは家出をして付いてくることに。モモもラパラの動力船が見たいと言っている。
ペコロスは一緒にいて当然という顔をしている。

ウインディア関所。この先には東へ通じる長いつり橋が架かっている。
守備兵がニーナに気づくが、ガーランドが自分の娘だと言って通した。
ニーナ「ふう‥ 良かった‥‥ ありがとうガーランドさん 誤魔化してくれて‥」
ガー「ふむ‥ リュウが‥ 何度も守ったと聞き‥ リュウが、力を出すのに必要なのでは、ないかと思ったからだ‥」
  「竜の力を出してもらわんと 意味が無いので、な‥」
ニーナ「!」 「リュウが‥ 竜の力を使うのは、私のせい? 私を守るため?」
早足になるリュウを止める。
「だったら、私‥ 強くなるから!」
「そうすれば、リュウは竜の力を使わないで、いいし 竜の力のせいで危ない目に遭わないですむから、ね?」

182 ブレスオブファイア3 sage 04/04/23 23:26 ID:WLp5ACLn
港町ラパラに着いた。ここから荷運びギルドの船で天使の塔のあるウルカン地方まで行く予定だ。
ギルド長のシンカーに話をつけに行くが船の事は娘のシャッドに任せていると言う。
港に行くと船乗りのジグがシャッドに求愛行動をとっていた。
シャッドに船の事を聞こうとするが機嫌が悪い。
会計のベイトがいさめるが、シャッドは誰のせいで機嫌が悪いんだ、といって去ってしまう。
ベイトはシャッドの事を謝ると船が戻ってこないのでシンカーに街道を使わせてもらうよう話してくれと言われる。
話を聞いて回ると灯台にモンスターが出て、灯火が消されて船が戻って来れなくなったらしい。
後、ベイトとシャッドは幼馴染で、シンカーはジグとシャッドを結婚させたいようだ。
シンカーと話すが街道もこの間の火山の噴火で使えないと言われた。

キャンプ中。
モモ「あーあ‥ せっかく来たのに 動力船、ないんじゃねー‥」
ガー「街道も、使えんとなると‥ お手上げだ」
「灯台を点火したら‥ 船、帰って来るかしら?」
「いくら、機械に強いとはいえ ギルドが、部外者に灯台をいじらせたりせんだろう、な」
足止めを食らってしまったリュウ達。
ニーナ「ねえ‥‥ シャッドさんって ベイトさんの事が好きなんじゃ、ないのかな?」
モモ「そ、それは そうかもしれないけど‥ それが、どうかしたー?」
「‥それで、ベイトさんもシャッドさんが好きなのよ」 「でも、ベイトさん言い出せないで‥‥」
「私、ベイトさんに勇気を出すよう、言ってあげる そうでないと、シャッドさんもかわいそうよね?」
ニーナのおせっかいが始まった。

港に行ってニーナがベイトに、プロポーズするよう勧める。ベイトには結局断られてしまう。
その時ジグの笑い声が響いた。どうやらジグが灯台を修理することになったようだ。
もしジグがこの仕事をやり遂げて船が戻ってきたら、シャッドとの結婚が決まってしまうだろう。
ベイト「‥‥みなさん わ、私を‥ 鍛えて下さい」 「何もしないで‥‥ 諦めるなんて やっぱり、出来ません」
ベイトは心を決めた。ジグの代わりに灯台を修理して、シャッドと結婚すると。

修行は連日連夜続いた。そしてついに灯台に行く時が。
だがそれを聞いたジグが決闘を申し込んできた。勝った方が灯台に行くことに。
決闘はベイトの勝利で幕を下ろした。
ベイト「か‥ 勝っ‥た」
シャッド「ベイト‥‥ こんなに‥ ボロボロになるまで頑張って‥‥」
「いや‥ 皆さんが‥ 力を貸してくれなければ ジグに勝つ事は出来なかったよ‥‥」
「分かってますよ‥ 今回、ジグに勝てたのは リュウさん達の‥ おかげだって事は‥‥、でも‥
 何も、しないでいたら 何も、起こらなかった‥‥」
「シャッド‥‥ 君の‥ 力になりたい 二人で、ギルドをやってゆこう」


183 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/23 23:29 ID:3m3UR/zU
ブラックマトリクスとブラックマトリクスクロスは同じ内容だぞ。たぶん

184 ブレスオブファイア3 sage 04/04/23 23:30 ID:WLp5ACLn
翌日。ベイトが灯台に行くはずだったが、決闘の怪我でしばらく修理に行けないという。
もし急ぐのであれば、と灯台へ入ることを許可してくれる。
ベイト「灯台を修理して‥ 船が戻ってくるとは限りませんが‥ 何も、しなければ‥ 何も、起こりませんから、ね」

話通り灯台にはモンスターが出没していた。
ボイラーにゴースト鉱を供給して、バルブを切り替えてエネルギーを送る。後は屋上で点火するだけだ。
階段の前で、頭の無いトカゲの様な奇妙な物体を見つけた。物体はピクリとも動かない 魔物ではないようだ。
モモ「やだ、何よアレ かわいいじゃない!?」 「まぁ、何にせよ‥ ここの、ボスって感じじゃないわよねぇ?」
しかし階段を上ろうとしたら、家一軒はあろうかという巨大な目玉が降ってきて、さっきの物体と合体した。
ガー「誰だ‥ 魔物じゃないって言ったのは‥‥」
襲ってきたゲイザーを倒す。
屋上で点火すると妖精が飛んできた。
「だめよう!」 「灯台をつけちゃだめなのよーう!」 「消しなさいよう!」
妖精が棍棒で点火スイッチをブッ叩くが、逆にスイッチが入りっぱなしになってしまった。
「せっかく、メダマちゃんに守ってもらってたのにー‥ 消せなくなっちゃったわよう ひどいわよう!」
事情は良く分からないが、責任とってもらうとフェアリーティアを渡された。花畑でこれを使えと。

船が戻るまで時間があるので妖精の件を片付けることにする。
花畑でフェアリーテリアを使うと、妖精の隠れ家(共同体)に行くことが出来た。
話によるとここは灯台の裏で、灯台が光っているとモンスターがいぢめに来るらしい。
モンスターを倒すため、浜辺でそいつが来る夜を待つ。
怪しい影が見えたので陸に近づいたところを一気にフクロにした。
だがそれは大人しいイルカだった。モンスターとはこのイルカなのか、ニーナとモモが妖精を呼んでくる。
途端にイルカの態度が豹変した。汚い関西弁で、灯台が光っていると眠れないとイチャモンをつけてきた。
さっきは女性がいたから大人しくしていたらしい。
妖精とニーナ達が戻ってきた。イルカはまた猫をかぶったが、妖精ががなり立てるとキレた。
「じゃかっしわいチビども! われ、火であぶってサクサクっといてこましたろかい!?」
本性を現したかんさいイルカを退治した。
リュウはキスでお礼された。また遊びに来てね、だって。

港に行ったがまだ船が戻ってないらしい。何所かでトラブルでもあったのかも知れない。
シンカーと話すと最終手段として、街道ができる前にギルドが使ってた火山の抜け道を使わせてくれるらしい。

185 ブレスオブファイア3 sage 04/04/23 23:33 ID:WLp5ACLn
ズブロ火山にやって来た。この火山の内部を通って先に進むことになる。
マグマやガスで危険な所を抜けると変な爺さんが現れた。
「ぎひひっ ここまで手が回ったか?」
一同「?」
モモ「‥何言ってるのー? 私達、ここを抜けて『天使の塔』ってとこに行くんですけど‥?」
老人はケタケタと笑い出す。
「ぎひひひぃ、そうとも‥ 塔に眠る、皆のためにも わしがここで死ぬわけにはいかんのじゃっ」
「ぎぎっ、聞こえるぞ‥ 死んでいった者達の 恨みの声がぁなぁ‥」
老人はキチのようだ。アーヴィとルーファスという二体の魔物を召喚して襲ってきた。
なんとか謎の老人ギシャボルゴを倒すが、一体何者だったんだろう…?
ズブロ火山を抜けてウルカン地方に出た。

天使の塔に行く前に、ウルカン・タパの町に寄っていく。
ガーランドはここではガーディアンと呼ばれ親しまれていた。
話と聞くと、ここは一神教の宗教の町のようだ。
伝説では邪悪が現れた時、神によって天使が遣わされ、ウルカンの民を率いてこれを滅ぼしたらしい。
そしてガーランドはその天使の一人だそうだ。
長老のスーダマに挨拶に行く。
「‥‥‥ガーランドか?」 「よくぞ、戻った‥‥ で、どうじゃ‥ 仲間の所に行く気になったのか?」
「まあ‥ そんなところです」
「それでは、邪悪は滅んでいたのだな、やはり‥」
「お主のカンは外れたと、言うわけか‥‥ 眠りにつく時が来たようじゃな‥ ガーディアン・ガーランド」
スーダマから天使の塔に入る許可をもらう。

キャンプ中にて。リュウとガーランドが話している。
ガー「‥姿こそ、違うが 俺は、元々連中と同じウルカンの民だ‥ ガーディアンとは俺の様な‥
   戦闘用のウルカン人の呼び名だ‥ 邪悪なものから民を守る者」
ニーナがまだ休まないのかと、リュウとガーランドをを呼びに来た。テントに入ろうとするリュウ。
「この前、言った‥‥ お前が死ぬかもって話な‥」 「いや‥ いい‥‥ 遺跡に行けば分かる事だ‥」

186 ブレスオブファイア3 sage 04/04/23 23:40 ID:WLp5ACLn
いよいよ竜の秘密を知ることが出来る天使の塔へ来た。
天使の塔はピラミッド状で、階段で上がり、中に入ってから下を目指す。
最深部にくるとガーランドがリュウと二人にしてくれと言う。仲間は塔から出た。
そこには巨大なピラミッドがあり、その周りに石碑が並んでる。

ガーディアン・ガイスト   234
         ガーディアン・ガウ     198
         ガーディアン・ガッツ    201
そして・・・   ガーディアン・ガーランド  299

ガー「こいつは、俺の名だ‥ そして、ガーディアンの別名は ‥‥‥竜殺し」
リュウ「!」
周りを良く見ると無数のドラゴンの骨が転がっていた。
「下の数字は、俺が前の戦で、殺した‥ 竜の‥ 数だ‥‥」
竜の怨霊が出てガーランドを威嚇するが、ガーランドの一睨みで掻き消える。
ガーランドは竜族がどうなったか教えてやろうと言う。
「邪悪で、争いを好む竜の一族は‥ 世界を我が物にしようと戦を起こした‥ 400年程前の話だ‥」
「竜族の力は強大だった‥ 俺達、ウルカンの民は邪悪と戦う力を神に求め‥ そして‥‥
 俺達、ガーディアンは神の力を使って‥ お前達、邪悪な竜族のほとんどをこの地に封印したのだ」
ガーランドが槍を構える。
「リュウよ‥‥ お前は竜の一族の 恐らくは、最後の生き残りだ」
「お前を封印すれば 俺の使命も終わる‥  行くぞ、リュウ!」

激しい攻防の末、ガーランドの膝が地に付く。
「ぐう、ぅ‥‥ やはり、竜族が‥ その気に‥ なったら 俺達では、敵わん‥‥ ‥‥‥何故」
ガーランドに近寄ろうとするリュウに、竜の怨霊が何かを訴えかける。殺せとでもいうのであろうか?
「‥‥どうした とどめを刺さないのか?」
                    チ ガ ウ
                    敵デハナイ
ガー「!」
リュウの頭に声が響き、リュウの様子がおかしくなる。
リュウは今まで変身したことの無い凄まじきドラゴンに姿を変えた!
「カイザー‥ ドラゴン‥?」
リュウは何処へと消え去った・・・
ガーランドは力尽き倒れ、部屋は崩壊し始める。

リュウは暗闇の中をひとりぼっちで彷徨っていた。
                    何故逃げる
いつか夢で見た長髪の男が語りかける。
「俺達は他の連中とは違う  一緒にいては いけないんだ」
リュウは暗闇から逃げ続け、力尽きて倒れてしまう。そこで、リュウの意識は途絶えた・・・


少年期編・完


続く

187 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/23 23:55 ID:mDm/mfNA
逆転裁判、適度に改行してくれると嬉しい。

188 143(逆転裁判執筆) sage 04/04/24 00:08 ID:QYV7hN2u
>>187
改行が多すぎます!ってシステムに怒られたのでかなり頑張って
減らしたのですが、読みにくくなって困ってたのです。

皆さんにご迷惑がかからないなら改行を増やしてレス数を増やす方向で
書いていきます。よろしくです。

189 143(逆転裁判執筆) sage 04/04/24 00:21 ID:QYV7hN2u
<< 第2話 『逆転姉妹』 >>


綾里千尋は電話で妹・真宵に証拠品をあずかってもらうように頼んだ。

「あなた こういうの好きでしょ? しゃべる【考える像】の時計。
あ、でも今はしゃべらないんだった。さっき書類を入れるために機械を抜いちゃったから。」

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・


綾里法律事務所で殺人事件が発生した。なんと被害者は所長・綾里千尋。

現場に居合わせたのは成歩堂と、「おねぇちゃん・・・」と死体の傍らに泣く少女。
風変わりな髪型と格好をした彼女は千尋の妹、真宵だった。

真宵を落ち着かせた成歩堂は荒らされた現場を調べる。そこでなんとレシートの裏に
血文字で書かれたマヨイというダイイングメッセージを発見する。

そのとき、隣のホテルから若い女性の声が。



   「きゃー 誰かきてぇ! 人殺しぃ!」


瞬く間に警察登場。やってきたのは大柄なぶしょうヒゲの刑事・糸鋸圭介。
「〜ッス」が口癖の彼は例の血文字を発見するとそれを根拠に綾里真宵を緊急逮捕した。

成歩堂は留置場にて真宵と面会。彼女の弁護を買ってでるも
「お姉ちゃんに、無罪になりたかったらナルホドくんに頼むのは
 もう少し待ちなさいって言われた」との理由で拒否される。

少しへこみながらも彼女の頼みで姉・千尋の弁護士の師匠、星影宇宙ノ助を訪ねるも
真宵の弁護を拒否される。「綾里真宵の弁護をひきうける弁護士は誰もおらんじゃろう」と
謎の言葉を残して…


成歩堂は真宵に星影弁護士に断られたことを話した。そして彼女の話を聞いた。彼女は
修行中の霊媒師だった。また彼女の母親も霊媒師であったのだが、ある男のせいで破滅し
姿を消してしまった。そして千尋はその男を調べるために弁護士になったらしい。

母もおらず、姉をなくした真宵は一人だ。孤独な人を救うために成歩堂は弁護士になった。
結局、真宵の弁護は成歩堂が行うことにした。

成歩堂の捜査開始。

裁判で証人として出てくるであろう目撃者・松竹梅世に会いに隣のホテルを訪れる。
彼女からはまともな情報は得られないが彼女がいない隙に彼女の部屋から盗聴器を発見。

あからさまにあやしい。

これを武器に法廷で戦おう。そう決意する成歩堂だった。

190 刻命館 sage 04/04/24 01:21 ID:PabO23Oz
皆さん乙です

>>28の続きから

191 刻命館5 sage 04/04/24 01:22 ID:PabO23Oz
■第8話 転生
ギルバートがいつまでたっても帰らないことに苛立つユリアスを見て、
ザムールは魔法使いウィズボーンを次の追っ手に提案する
ウィズボーンは風雷のウィズと称される英雄である
「フィアナを連れ戻せ」彼が現れると、ユリアスはぶっきらぼうに一言言い放った
「は?これはまた、あまりに」
黙り込むユリアスを見て、機敏なウィズは続ける
「…フィアナ、とは姫さまですな?すなわち姫さまを連れ戻す、と
誰かに捕らえられたわけですな?して、姫さまの居場所は?」
「忌まわしき館、刻命館だ」
3日で片づけろと言うユリアスに対し、ウィズは笑って1時間で片づけると答える
「風雷の名にかけて必ずや」そう言って退出するウィズにザムールが囁く
「もし姫が帰城を拒むなら、残念じゃが姫ともども…」
「……御意」

「さてさて姫はいずこにおいでのことか…」と館に入ったウィズだったが、
ひとり現れた主を見て言葉を失う
「…?**王子?まさか?…ええい、紛らわしい!覚悟せい!……む!」
突然その顔に勝ち誇った笑みが浮かぶ
「少々手間取ってしまったが…この気配、見つけたぞ!フィアナ姫!」
ウィズの姿がかき消え、直後フィアナの悲鳴が響き渡る
再度現れたウィズを倒すも、姫は息絶えてしまう
亡骸を見たアスタルテは、闇の力で復活させることを主に促す
そしてフィアナは魔姫(モンスター)として転生する
主の中で微かに残っていた何かが、音もなく潰えた瞬間だった…

■第9話 親友
大書斎に侵入者を感じた主が行ってみると、
かつて主が第一王子と呼ばれていた頃の親友、エリオウスがいた
どうやら妹フィアナをさがしに来たようだが、本を開いて何か呟いている
「この本…勇者の系譜?護符の守護者5代目ニーム、
ソードマスター5代目マルサス…マルサス?爺さんの名前じゃないか。…!誰だ!」
気配に気づいたエリオウスが振り向き、死んだはずの親友が立っていることに驚く
しかし闇に堕ち邪気を放つ主を見て、もはやかつての親友ではないと悟り刃を向ける
魔神の契約者として生きる道を選んだ主にとっても、彼はもはや目的を妨げる敵でしかない
「邪悪なる者、覚悟しろ!」主に切りかかるエリオウス
それを紙一重でかわし、逆に攻撃を仕掛ける主
だがその瞬間思いがけないことがおこる。エリオウスは光に包まれ、
勇者ソードマスターとして覚醒した上、忽然と姿を消したのだ
彼は、魔神と契約者を倒すためには古の勇者の子孫を探す必要があると考え撤退したのだった
一方主は、エリオウスの見ていた本棚からボロボロの紙切れを発見する
『今回は俺が気づいたから良かったが、次はどうなるかわからない
魔神を封じる魔……は…種類。これを今…は俺たち…人で分けて…』

■第10話 ラストショー
何か勘違いをした、超能力を持つ3人娘が『魔神さん』にどうでもいいことを頼みに来る
美人コンテストで恥をかかされたから、村の男達に仕返しをしたいそうだ
彼女たちは、死の舞踏という名の最後のショーを館で披露することになる

192 刻命館6 sage 04/04/24 01:24 ID:PabO23Oz
■第11話 偵察隊
ゼメキアとエンゼリオは表向き平和に見えるが、相変わらず対立を続けていた
エンゼリオはゼメキアに対し優位に立とうと、刻命館とその一帯の占拠を目論む
それにはまず、謎に包まれ魔物が棲むという刻命館の実態を探らなければならない
エンゼリオは情報収集に秀でる忍者と、罠に対応するためにトラップブレーカーの
混成部隊を結成し館に送り込む。彼らの目的はあくまで館の様子を探ることであり、
主を見つけると国に報告するために退却しようとする
だが、主がそれをみすみす逃すはずもなかった

■第12話 亡霊
クーデターによって、完全ではないがエンゼリオを手中にしたユリアス
だがその心は穏やかではない
ギルバートもウィズも館に行ったきり戻らない…次はどうするか
ふと何かを思いついたユリアスはザムールに囁く
「…なるほど、よろしいでしょう」それを聞いたユリアスは満足そうに続ける
「死んでいく兄にとっても、その方が納得いくかもしれんな」

館に侵入するユリアスとザムール。だがその様子は何かおかしい…ザムールが口を開く
「さぞ、私を恨んでいような…だが、私は国王に命じられて動くひとつの駒に過ぎんのだ」
あのザムールらしからぬ言葉。魂を抜くとザムールは最期一言こぼす
「うう…だから私なんぞにザムールさまのマネなど出来んとあれほど…」
ユリアスの方も、追い詰めたとたん正体をあらわす
「──**さま、お、お見逃し下さい。私めは、国王のカ、カゲであります!」
この2人は卑劣なユリアスとザムールが差し向けた偽者だったのだ

■第13話 騎士団
館を見上げながら、全身鎧を身にまとった騎士団団長ロンドがつぶやいていた
「刻命館か。ここをものにすれば古の力が手に入る、か。…まどろっこしい!
ゼメキアのひ弱な奴等を討つなど、我が国の力だけで十分だろうに!
ところで他の部隊はどうした!?もう30分以上遅れてるぞっ!」
館に潜入した偵察隊が戻らず、エンゼリオは直接部隊を送り込んできたのだが、
ザムールが放ったモンスターによって部隊は分断されてしまっていた
「…もう時間だ!かまわん、こんな館など一隊で十分だ!突入せよ!」

しかし突入したきり、隊員達は誰一人帰ってこない
しびれを切らしたロンドは、曽祖父が武器商人から手に入れた家宝の剣を持って自ら侵入する
「今回は重要な作戦だと聞いてこの剣を持ってきたんだが…
まさかこんな館一つ攻めるだけとはな。しかもそれを落とせぬ我が軍
この中に恐るべき魔物でもいるというのか?」
だが、いざ館にはいると現れたのはひとりの若い男だけだった
肩透かしを食うロンド。だが相手は部隊を全滅させている
「ほう…貴様がこの館の主か。何者か知らんがたっぷり礼をさせてもらうぞ!」
部下と共に主に切りかかるロンドだったが、
主が召喚した重力を操る魔物グラビトンによって一網打尽にされる
主はロンドが持っていた剣を拾いあげる。これは魔導器『魔神の剣』
この力によってさらに強力なトラップが使えるようになった

193 刻命館7 sage 04/04/24 01:25 ID:PabO23Oz
■第14話 わずかな望み
王城では、冤罪により死刑囚となった4人の男が牢に入れられていた
ザムールが牢に現れると、4人は野次をとばす
「これはこれは!大魔導師自ら死刑執行か?なんとも幸福だな俺らは!」
「はやくやれよ!へっへへ。こちとら覚悟はできてんだ!」
「そうそう。それが例え濡れ衣であってもな」
「負け戦を俺らのせいにしてな。そうやって権力者どもってのはのうのうと生きてくんだろ!けっ!」
だがザムールは顔色一つ変えず、意外なことを口にする
刻命館に潜む反逆者を始末すれば、全員無罪放免のうえ高額の礼金を与えるという
「本来なら軍を動かせばよいのじゃが、エンゼリオへの備えで手一杯での
そこで腕の立つお前たちに頼むのじゃ。相手はたったの一人」
初めは警戒していた4人だったが、破格の待遇に釣られてその役を引き受け、館を訪れる
ザムールに唆され、金に目が眩んだ愚かな侵入者たち
主はそんな彼らを冷ややかに眺めると、ドラゴンを召喚して一気に炎で薙ぎ払った

その後、失敗の報告を受けるザムールだったが面倒くさそうに一言答える
「ん?ああ、奴等か。かまわん、わかっておったことじゃ」
その口元には笑みが浮かんでいた

■第15話 覚醒
再び館にやってきたエリオウス。その後ろで不安そうに立つのは、クレリックのアルケニー
彼はエリオウスが探し出した勇者の子孫の一人だが、その力に目覚めていなかった
嫌だ出来ない帰りたいを連発するアルケニーを、
エリオウスは勇者として目覚めさせるためにムリヤリ館に入れる
主を見たとたん絶叫を上げるアルケニー
「ヒイィィィ!じゃ、邪悪な者、た、た、退散しろっ!」
気丈に振舞おうとするのだが、その手元はどうしても震える
だが、追い詰められたアルケニーは、エリオウスの時と同じく光に包まれ覚醒してしまう
目的を達成したエリオウスは、他の勇者の子孫を探し出すため
アルケニーと共に館を後にする

■第16話 首飾り
今回侵入してきたのは商人と、彼に雇われたトレジャーハンターの男
目当ては館に隠された魔導器のようだ
彼らは1階と2階にわかれてひたすら天井と床ばかりを見ている
どうやらそのどちらかに魔導器が隠されているらしい
主は2人を『もてなした』後、天井から4つ目の魔導器『魔神のネックレス』を見つける

194 刻命館8 sage 04/04/24 01:27 ID:PabO23Oz
■第17話 虐げられた民
暴君ユリアスの圧政により、ゼメキアでは亡命者が後を絶たない
今日もザムールが、様子のおかしな2人の商人をユリアスに報告する
「またか?いつも通り捕まえて、見せしめに首を刎ねればよかろう」
気だるげに答えるユリアスだったが、その行き先が刻命館と聞くと態度を急変させる
よりにもよってあの館に行った愚かな商人ども。なおさら生かしてはおけない…

館の薄暗い玄関ホールに立つ商人、ニミッツとホッファ。彼らはかつての王子に救いを求めていた
「何卒、お姿をお見せ下さい…」進み出るホッファ。が、突然ホールに声が響く
「裏切り者ども!」ホッファが忍者の姿を認めた次の瞬間には、彼はすでに切り伏せられていた
背を見せて逃げ出そうとするニミッツ。だが彼の背にも深々と苦無が突き刺さる
と、その手から伝説の『時の砂』が転げ落ちる。思わぬ収穫に喜ぶ暗殺者ガザ
裏切り者の始末、時の砂の入手。さらには反逆王子の首も頂いていっそうの手柄としよう…
2階に上がったガザは主を見つけると鬼の首を取ったような笑みを浮かべる
「ほぅ…現れたな元王子さま…いや、国王殺しの悪人かな?
ククク…今度は商人を手なずけて何を企んでいたのだ?」
言うがはやいかガザは姿をくらまし、死角から主を狙う
だが刃が主に届くよりも前に、俊敏な魔獣ウルフガイゼルにその喉笛を噛み切られ絶命する

■第18話 死守
ユリアスは、いつまでたっても兄を始末できないどころか、
館からフィアナを連れ戻せないことを気に揉んでいた
その様子を見て、ザムールは従順に新たな刺客を館に送り込むが、内心は憤っていた
「たかが小娘一人にいつまでもうるさいガキめ!次の手を考えねばならんな…」

■第19話 危機
重装の鎧に大きなマントを翻し『本物の』魔将軍ジャドーが現れた
この男は先程、エンゼリオ支配の望みを魔神に叶えてもらおうと
偽の魔導器を持たせた自分のクローンを館に侵入させたのだが、
アスタルテに見破られ始末されてしまったので、今度は本物を持って自ら侵入したのだった
主を見てもジャドーは攻撃のそぶりも見せない
「ふん、貴様が今の契約者か…ご苦労なことだな。契約者なぞに用はないわ
が、貴様にとっては目障りであろう?といって相手をする暇はないのでな」
ジャドーは去り、主の前に2体のクローン将軍が現れる
そのまま悠々と魔界ゲートを目指して2階に上がったジャドーだが、
1階でクローン達の相手をしているはずの主がすでにゲート前に立っているのを見ると、
クローンでは相手にならないと悟り、自ら攻撃をしかける
だが魔将軍の異名を持つ彼も、力をつけた今の主には勝てない
5つ目の魔導器『魔神の杖』を残し、ジャドーは主によって葬られる

195 刻命館9 sage 04/04/24 01:28 ID:PabO23Oz
■第20話 野望
館の主の地位を狙って、ルードというモンスターハンターが仲間を引き連れ侵入する
エントランスで主の姿を見たルードは意気込む
「見つけたぜ!あんたがお館さまだな。私も望みを叶えたくてね。
そろそろ私とかわってはどうかな?」
ルードの傍らから、多彩な職種の7人の手下たちが主に襲いかかる
館を巡って侵入者たちをはじから闇の罠の餌食にしていく主

主が7人全てを仕留めたときだった
ルードが十分に狙いを定めて背後から主を切りつけたのだ。確かな手ごたえ
(──殺った!)そう思った瞬間、ルードの体は物凄い力で床に叩きつけられた
なんとか顔を上げるルードの目の前に、いつの間にか山のような巨躯のゴーレムが立っていた
その隣に後姿のまま立つ主。おかしい。なぜ倒れない。致命傷を負っているはずなのに…
彼は知らない。闇の力を持つ主は、この程度では死にはしない
立つことも出来ず、混乱するルード。主がゆっくりと振り返る
ルードを見下ろすその眼をみて彼は凍りつく。闇。まさに闇の深淵──
どこからか女の笑い声が聞こえる。眼光。動けない
絶望に打ちひしがれるルードに、ゴーレムの巨大な影が再度迫っていた…

■第21話 攪乱
死んだはずのフィアナが、侍女と戦士の2人の従者を連れて現れる
主が1階に行くとフィアナは1人で、しかもなぜか牢で待っていた
「貴方は魔神から解放されなければならないのです…そう、死をもって!」
フィアナの姿が消え、突然背後から男の声が上がる
「よし!追いつめたぞ!ミミ、もう一歩だ!」主の退路を塞ぐ戦士アルス
戦士アルスと侍女ミミは、成功したら2人の将来を約束するというザムールの甘言に乗り、
ザムールの作った『人形』を使って主の抹殺を狙ったのだ

王城で2人の失敗を知ったザムールはひとり呟く
「失敗か…やはりこんなことでは通用せんな。直々にケリをつけねばならぬか」

196 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/24 02:01 ID:JIkrd2kX
乙!
そいや刻命館のスタッフが零つくったんだよな。
今も昔もおどろおどろしいな・・・

197 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/24 02:07 ID:PYTeAfDy
HOSHIGAMI放置されてるってまとめサイトに書いてあるけど、
漏れが続き書いてもいいですか?

198 ドラえもん ギガゾンビの逆襲 sage 04/04/24 02:50 ID:wuejtqpc
>>131
セーブデータ飛んだのでしばらく待っててください(つД`)
何とか地底編まで進んだので、早ければ今日の夜にはうpできます。


199 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/24 03:37 ID:7ickyxk4
>>197
part5の395から続きが書かれて、一応は完結したみたいです。
ただ、真エンドとか言うのがあるらしく、それはまだ書かれていないようで、
リストに残ってます。
真エンドのスジがわかるのなら、書いてみてもいいんじゃないでしょうか?

200 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/24 08:24 ID:rNFzAKPL
今、プレイ中なんでライゼリートを予約しときます。

201 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/24 10:54 ID:PYTeAfDy
>>199
ありがd。
では、今夜にでも書いてみませう。

202 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/24 11:36 ID:Ak6cdADW
ドラえもんの人南無。別段、ゆっくりでもかまわないので期待しながら待っています。

203 ブレスオブファイア3 sage 04/04/24 18:31 ID:Et3tsLFi
>>181-186の続き

〜青年期編〜

−ダウナ鉱山−
ダウナ鉱山に再びドラゴンが現れた。 ドラゴンは再び殺戮を繰り返す。
ドラゴン退治を引き受けて、男がやって来た。 男の槍がドラゴンを捉える。
倒れたドラゴンは一人の青年に姿を変える。

「‥‥‥リュウ? 俺が‥‥ 分かるか‥?」
ガーランドはリュウが天使の塔で消えてから、何年も行方を捜していたのだった。
ガーランドが辺りを見回す。
ガー「ここは、お前の‥‥‥」
リュウが首を上げる。
ガー「リュウ‥‥ 俺を憎んでるか?」
リュウ「‥‥‥」
ガー「俺の話を聞いてくれるつもりがあるなら‥ 一緒に来てくれ
    ここは、いつまでも俺がいていい場所では、ない」

「お前が、俺を殺す気なら‥ お前にはその力も そして恐らく権利も、ある‥」
「だが‥ お前は自分を殺そうとした俺に、とどめを刺さなかった
 400年前のドラゴン達がそうだったように‥‥」
ガーランドは続ける、竜族が本気を出していたら負けていたと。
何故、ドラゴンは大人しくやられた? 何故、神はドラゴンを殺させた?
「こんな事、とても言えたギリでは、ない‥ だが‥ 俺は、真実が知りたいのだ‥」
「‥だから、それまで俺の命を‥‥ 預かっておいてくれ‥」
うなずくリュウ。
「すまない‥‥」

エレベーターに乗り上を目指す。
「ここは‥ お前が‥ 生まれた場所、なんだろうな」
「ここの強い竜の気が リュウを呼んだのか‥」
エレベーターが上った後、大きな影が現れた。


そうだ‥
私が、呼んだのだ‥


204 ブレスオブファイア3 sage 04/04/24 18:32 ID:Et3tsLFi
爆弾を積んだトロッコをぶつけて道をふさいでた岩を壊すと、影が現れた。
勝手なまねはさせんぞ ガーディアン
‥‥‥リュウよ
ガー「リュウの名を!?」
リュウよ、何故その男を生かしておくのだ?
‥‥‥我らの敵を!?
「ドラゴン‥‥、か?」
影が弾け、血溜まりができる。
見えるか、ガーディアン
我ら一族の恨みの血が!?
血溜まりの中に竜骨が浮かび上がる。
ドラゴンゾンビ「ガーディアン‥ 400年ぶりだな‥‥? 我らを根絶やしにしようとした
お前が‥‥  今度はリュウを どうしようと企むのだ?」
「俺は‥ リュウを連れて‥ 俺達の神に会いに行く‥‥」
リュウ「!」
「最後のドラゴンを 生贄に捧げるとでも?」
「確かめる‥‥ 400年前の大戦が 正しかったのか、どうか‥」
「下らん! ‥リュウ、そいつを殺せ! 我らが一族の恨みを晴らせ!
  そいつら、ガーディアンに 一族は滅ぼされたのだ!」
だがリュウは応じない。
「何故だ!? そいつが憎くないのか?」

ニクンデハイケナイ

ドラゴンゾンビ「うるさい! 小賢しいマネをするな!」
リュウ「?」
謎の声はドラゴンゾンビにしか聞こえていない。
襲ってきたドラゴンゾンビを退ける。

205 ブレスオブファイア3 sage 04/04/24 18:33 ID:Et3tsLFi
ドラゴンゾンビ「何故、いつも邪魔をする?」
一同「?」
「何故、いつも‥ 我らの力を抑えるのだ!?」
ドラゴンゾンビはダーク・ジーンに姿を変えた。リュウの中に暗い力が流れ込んでくる。
光とともに、翼を持つ女性が現れた。
それは、ドラゴンではない
ガー「お前は‥ 竜族か‥?」
女はリュウを指差す。
真の竜は‥‥
女はフュージョン・ジーンに姿を変えた。リュウの中に親しみが流れ込んでくる。
「リュウ‥ 今のは‥?」  「真の竜‥‥ 確かに、そう聞こえた それは‥‥?」
リュウはぼんやりとしてる。
「ふむ‥ 分からん、か‥」
さっきの女性はリュウの母親だろうか・・・?

鉱山を出ると鉱山長が出迎えた。
ガーランドがドラゴンを退治したと伝えるとお礼を言われる。
鉱山長はドラゴンがどんな酷い事をしてきたかグチる。
リュウはショックを受けてうなだれてしまう。
監督から礼金をもらうと、
オウガー街道に凄いモンスターが出るから気をつけるよう言われる。

キャンプ中、リュウはドラゴンになって殺戮を行う夢を見て、目を覚ます。
「‥‥眠れん、か?」  「‥‥リュウには悪い事を、した」
「殺そうとしたのも、そうだが 今‥ こうして‥ リュウを連れ出してきた事が‥‥」
「リュウを‥ 神の許しに連れて行くのが正しいのか、どうか 分からない‥」
「ただ‥ 神が‥ どうして竜を滅ぼそうとお考えになったのか‥
 それを知る権利が リュウには、ある」
ガーランドはもう一度天使の塔に行こうと言う。


続く

206 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/24 18:36 ID:HotVNWkE
弟切草キボンヌ

207 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/24 21:39 ID:PYTeAfDy
じゃあ、HOSHIGAMIいきます。
前スレが過去ログ送りでどこから書いていいのかわからないので、
とりあえずヴィラとのラストバトルから書こうかと。

208 HOSHIGAMI sage 04/04/24 21:56 ID:PYTeAfDy
◆ファズとレイマリーの決着◆
(追加。真エンドへ行くには、レイマリーを仲間にできないので)
ついにレイマリーと決着をつけるファズ。
今わの際に、自身の行動の理由をファズに話すレイマリー。

レイマリーは水の神殿である記録を読んで以来、精霊へ贖罪することを考えていた。
レイマリーはファズと別れた後にある人物に出会い、その人物の
『人間を滅ぼして大陸を精霊に返し、贖罪を果たす』という考えに共鳴したという。
それは誰だと問うファズにレイマリーは、リュークなる人物に会い、
『サーナス王伝説私論』という書物を読めば、同じことが書いてあると言う。
ファズは「どんなことを知っても、人間は滅ぼさせない、
大陸も崩壊させない、精霊とも和解してみせる」と主張する。
対して、レイマリーは「もう遅い、ブラックソーンは動き出した」と答える。
聞き覚えのあるその名に驚くファズ。
「滅びは人間の定めだ。抗えるなら抗ってみろ。勝負には負けたが、
俺はまだ負けちゃいない。人間を滅びから救えたらお前の勝ちだ」
その言葉を最後に、レイマリーは息絶える。
ファズは慟哭し、レイマリーをここまで駆り立てたものの正体を探ろうとする。

209 HOSHIGAMI sage 04/04/24 22:17 ID:PYTeAfDy
◆ヴィラとのラストバトル◆
ついにヴィラに勝利したファズ一行。
ヴィラは「人間がこのまま愚かな争いを繰り返すなら、いずれ大陸は滅ぶ。
そのときはどう責任を取るのだ」との言葉とマーセルヴァとを残して消える。
「哀れでしたね」と言い、マーセルヴァを回収するシルファトス。
「やつの言葉にももっともなところはあった」とアルヴィーン。
「そう、人間がコインフェイムを使い続ける限り、大陸は沈み続ける」とエレナ。
「それは人間が解決すべき問題」とレイア。
「そうしないと、いつか精霊に愛想尽かされちゃうかも…」とティン。
最後にゼルスタン王が「そうならぬように、争いの無い平和な国を作ろう」と宣言する。
しかし、ファズはヴィラとの戦いの際に聞こえた謎の声の正体が気になっていた。
ともあれ、ひとまず戦いを終えた彼らは、皆の所へと戻って行く。

◆一時的なエピローグ?◆
ゼルスタンはファズやアルヴィーンたち、戦友を見送っていた。
「平和な国が生まれた今、野心家に利用された国のことなどどうでもいい。
それに、火の司祭の責務もある。過去を振り返る暇はない」
別れを告げ、去っていくアルヴィーン。
「風の塔を長いこと留守にしてしまいましたし、これからの準備もありますし」
同じく去って行くシルファトス。「また近いうちに会いましょう」との言葉を残して。
「人間は争いを捨て、精霊と共存していかなくてはならない。
それには、私たちの戦いを伝えていく必要がある。」と語るレイア。
また精霊とともに暮らせる日が来るようにがんばろうと言うファズに、
レイアは「レイマリーもそれを望んでいる」と言って水の神殿へ戻って行く。
見送りを終えると、ゼルスタンも多忙そうに城内へ戻っていった。
残されたのはファズ、エレナ、ティンの3人。
と、ここでエレナが「大地の神殿へ戻る」と言い出す。
ファズは驚き、エレナも「本当は一緒に行きたいけど…」と呟くが、
「司祭を継ぐ責任があるから」と言葉を次いで、ファズに別れを告げる。
そんなエレナの言動にばつの悪そうな思いをしていたティン。
ファズは「元気ないな、そんなんじゃディソールの町についてから大変だぞ。
町を元のようにきれいな町に戻さなきゃ」と促す。
「もっときれいな町に、ね」
そうティンは答えて、ファズと一緒にディソールへ戻っていった。

210 HOSHIGAMI sage 04/04/24 22:36 ID:PYTeAfDy
◆真のラストバトル◆
あの戦いから数ヶ月が過ぎた頃、ファズの元にシルファトスから手紙が届く。
そこには、風の塔で食事会を開きたいから来てくれ、と記されていた。
あの最後の戦いで聞こえた声の正体についても説明する、とも…

風の塔の一室には、風・水・日・地・爆のそれぞれの司祭たち、
そしてファズとティンがいた。この揃い踏みに感嘆するシルファトスに、
ファズは、自分たちを呼んだのはあなただろうと指摘する。
シルファトスは軽く受け流すが、ここで、ゼルスタンがシルファトスに
最後の戦いのときに聞こえたあの声について問う。

「あの声は、死と破壊を司る闇の大精霊バグティス。――私の主です」
風の司祭である彼がなぜバグティスを主と呼ぶのか、ファズは問いただす。
それに答える形で、シルファトスは語る。
自分はカーシリアスの民の末裔であること。イーノルドとも面識があったこと。
自分なりに何らかの考えがあってバグティスに仕えていること。
風のマーセルヴァを先代から託され、風の司祭になったこと。
そのマーセルヴァももう解放してしまい、自分は司祭ではないこと…
では自分に見せた風のマーセルヴァは、と問うファズに対し、
なんら悪びれる様子も無く「あれはガラス球だ」と答えるシルファトス。
彼は話を続ける。
風のマーセルヴァを開放したことでバグティスは力を取り戻し、
自分の一部からあるブラックソーンをつくり、シルファトスに与えたこと。
バグティスの命に従いカーシリアスの民を皆殺しにしたのも、
水の神殿でイーノルドを殺したのもシルファトスであること。
ファズも殺そうと思えば殺せたが、いずれ彼の元には司祭が集まるだろうと
予測して、記憶を封じた上で放置しておいたこと。
ヴィラの元にブラックソーンを送り込んだのは自分であること。
そして、バグティスの封印をとくには6つのマーセルヴァの開放と、
カーシリアスの民の血が必要であること。

211 HOSHIGAMI sage 04/04/24 22:54 ID:PYTeAfDy
事を起こすのが今に至ったのはなぜか、とゼルスタンは問う。
シルファトスは、今夜が満月でバグディスの力が最も強まる晩であるため、
また、この数ヶ月でヴィラの持っていた雷のマーセルヴァも開放したためである、
と語る。だから、この前のようにはいきませんよ、とも。
さらに、伝説の時代の真実を知っているのかと問うゼルスタン。
精霊との交信を絶っていたヴィラと違い、シルファトスは精霊の世界の
内情についても詳しかったので、それを語り始める。

伝説の時代――
光・生・存続を司るエルヴィラと闇・死・破壊を司るバグディスの二大精霊。
彼らの主張は人間を滅ぼすことで一致していたが、
サーナスを愛したエルヴィラはそれを翻した。バグディスは激怒し、
エルヴィラが禁忌を犯して人間と愛し合っていることを指摘し、
エルヴィラとそれに従う精霊たちを弾劾した。
しかし精霊の中にはエルヴィラ同様に人間と愛し合う者が多く、
彼らはエルヴィラが主張したから人間の滅亡に賛成していただけで、
エルヴィラが主張を翻した今、その主張を貫く理由は無かった。
結果、バグティスは自分ひとりで人間を滅亡させようとし、
その上で精霊も大陸も人間も、再生させようとした。
エルヴィラと六大精霊はそれを危険視し、バグディスを封じようとした。
しかしそれには精霊の力を封じる器、すなわちマーセルヴァが必要であり、
サーナスに協力し、ヴィラを倒してマーセルヴァを手に入れた。
熾烈な戦いの末にバグディスは封印されるが、封印の維持には強い力が必要で、
六大精霊はすべての力をマーセルヴァに封印することでそれを成し遂げた。
結果、大陸を維持する力が足りなくなり、多くの精霊たちは大地と一体化し、
大陸を存続させた。これがマナタイトである。

伝説が二種類存在するのは、人間の視点と精霊の視点、二通りの目で見たからです。
後は君たち自身の想像で補ってください、伝説とはそんなものです…
シルファトスは話を終える。

212 HOSHIGAMI sage 04/04/24 23:07 ID:PYTeAfDy
そこまで知っていて、バグティスが死と破壊を司ると知っていて、
なぜそれに仕え、その復活を目論むのか。
それは、バグディスが破壊とともに再生を司る精霊でもあるからだという。
「再生には死と破壊が必要なのです。
この世界は再生によってあるべき姿に戻らなくてはならない。
お喋りが長くなりすぎました、最後のステージへ参りましょう」
シルファトスがコインを掲げると、部屋は光に包まれた。
次の瞬間、彼らはヴィラと最後の決戦を戦ったあの異空間にいた。
彼を守るように立つ、幾人ものブラックソーンたち。
「お前は許さない、俺たちを散々利用して…」怒るファズに
「何を言っているのです?ヴィラを倒すのに協力したじゃありませんか。
共通の敵がいなくなったので、本来の目的を果たすだけです」
と、再び悪びれる様子も無く答えるシルファトス。
さらに彼は語る。
エルヴィラ預言は、彼女の残した『警告』であること。
人間がコインフェイムを乱用すれば三千年後にバグディスが復活する…
その警告を無視し、人間は争いを起こした、と。
「その後の『大いなる厄災』というのは起こってみなくてはわかりません。
さあ、ファズ君、私を止めることができますか…?」

そして、シルファトスを打ち倒すファズ。しかし彼は不敵に笑う。
「フフフフフ…君の勝ちですね、ファズ君。
これで、今伝えられる伝説は幕を閉じます。しかし、バグティス様の封印は
完全なものではありません。人間が争いを続け、コインフェイムを使い続ける限り、
封印は完全なものとはならないのです。ファズ君、このことを
どう後の人々に伝えますか?次の伝説を起こすのは君たちです…
だが、人間が今のままで…次があるのですか?
フフフ…さぁ、最後です。しばしの休息のため、この空間を閉じ、
バグティス様と眠りにつくことにしましょう」
再びコインを掲げるシルファトス。コインから光があふれ出す。
それがファズを貫こうとした瞬間、仲間の一人が彼の前に立ち塞がり――

以後、通常EDと同じ。これにて真のラストバトルは終了となります。
EDは書いてありますよね?

213 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/24 23:09 ID:PYTeAfDy
…結構長くなってしまいました。スマソ。
しかし、真のラストバトルに行かないと伏線がぜんぜん消化されない
というのは、ストーリーとしてどうなのだろうか…

214 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/24 23:15 ID:L4nGmqF5


215 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/24 23:21 ID:ogHQFCSt
>>213
乙。まとめサイトに過去ログ保管してあるよ。
左フレームの下の方。

216 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/24 23:43 ID:PYTeAfDy
>>215
マジですな…自分のうかつさに氏にたくなってきた…
じゃあ、未解決分を追加で書き込んでおきます。

◆エルヴィラ預言◆
精霊と人間との契約の3000年の後、古の精霊蘇り大いなる災厄をもたらす。
しかし、私とサーナスの血に連なるカーシリアスの民現れ、
6人の星神とともに其を討ち滅ぼすであろう…

◆カーシリアスの民◆
上記のエルヴィラ預言にあるとおり、サーナスとエルヴィラの子孫。
エルヴィラ預言で精霊への贖罪(=人間の滅亡)を防ぐと記されてあるように、
それを目指すレイマリーやヴィラ、シルファトスにとっては邪魔者。
またバグティス自身も彼らを恐れており、シルファトスに抹殺を命じた。
(どうもこのあたり、原作中でも語られてないのであいまい。
イーノルドはコインフェイムで滅んだと言ってるが…)
あと、ヴィラとシルファトスの間には直接的な関係は無かったと思われ。
シルファトスがヴィラの復活を知ったのは、バグティスが教えてくれたから。

じゃあ最後に、EDの追加分いきます。



217 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/24 23:56 ID:PYTeAfDy
◆ED・ロムレスVer◆
あの静かな森で目を覚ますファズ。傍らにいるのはロムレス。
こんな状況でも空腹を訴えるロムレスに苦笑しつつ、
ファズたちは仲間の元に戻るため、森を後にする。

◆ED・エレナVer◆
エレナとともに森で目を覚ますファズ。
エレナの姿を確認したファズは、リュークも父も
ここには誰も入れないといっていたのにどうやって来たんだと問う。
ファズは自分がどうしてここにいるのか考え、生まれ故郷の近くの森だと気づく。
記憶が戻ったのかとエレナは問うが、
ファズは久しぶりに会ったのにどうしたんだと要領を得ない答えを返す。
エレナはみんなのところへ戻ろうとファズを促すが、
ファズは『みんな』というのがティンとレイマリーだと思い、二人の名を呼ぶ。
そこでエレナは、ファズがこの一連の戦いの記憶すべてを失っているのだと気づいた。
この森こそが、彼の傷を癒し、彼が彼らしく生きていける唯一の場所だということも…
(ごめんねみんな、あたし、帰れないや。ファズの側にいてあげなくちゃ…)

◆単独Ver◆
森の中で目を覚ましたファズは、どこか懐かしさを感じた。
しばらく考え、なぜここが懐かしいのか、また自分だけがいるのか、
それに思い至る。
しかし、戦いを終え、皆が手を取り合って生きていく今、
自分の居場所はここではない、みんなの元こそが自分の居場所だ…
そうファズは答えを出した。
「さよなら、父さん」別れを告げると、ファズは仲間の元へと向かう…


星神印あたりで、エレナEDがZガンダムの最終回とか言われてましたが…
まさにそのとおりな希ガス。ちょっとこのEDはあんまりだと思うなぁ…

218 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/25 00:12 ID:Eym2ZHa3
乙。Zよりは全然いいじゃない。
体はちゃんと動かせるんだろ。

219 ドラえもん ギガゾンビの逆襲 sage 04/04/25 00:48 ID:dQzNpIl+
ギガゾンビの逆襲の最終編を投下します。
これまでのストーリーは

プロローグ・魔界編 前スレ>>160-170
海底編 前スレ>>209-214
地底編 前スレ>>351-355
古代編 前スレ>>355-360

となってます。


220 ドラえもん ギガゾンビの逆襲 sage 04/04/25 00:48 ID:dQzNpIl+
最終編


ジャイアンとスネ夫を連れて行こうとしたものの、ジャイアンは家の手伝いで隣の街まで行かされているそうです。
そのことをスネ夫に話すと、ジャイアンが戻って来次第すぐに後を追う、と快く了承してくれました。
ジャイアンもスネ夫もいないのは心細いですが、一刻も早く妖魔城に向かいましょう。

タイムマシンで再び古代へと飛び、妖魔城へ。
ほんの少し前にギガゾンビと戦ったあの祭壇の前まで来たとき、一行は異変に気づきます。
ギガゾンビが立っていた場所の後、ちょうど柱の影となる場所に隠し階段があったのでした。

階段の先には隠し部屋がありました。
この先に何があるのか?
足を進めたその時、侵入者に反応して見覚えのあるロボットと怪物が襲い掛かってきます。
ジュド、そして金角と銀角でした。

辛くもこれらを撃退する一行。
いつ次の敵が現れるか分かりません。慎重に探索を進めていきます。

そして第3フロア。
階段を下りた先で待ち構えていたのは、かつて戦った牛魔王でした。
まさかギガゾンビは牛魔王まで復活させたのか・・・!?
身を硬くしたその時、
「貴様らにやられる儂ではないわ!」
そう言い残し、笑いながら去る牛魔王。
牛魔王はギガゾンビの手下ではないのか?
ともかく、牛魔王を追い次のフロアへと向かいます。


221 ドラえもん ギガゾンビの逆襲 sage 04/04/25 00:49 ID:dQzNpIl+
最後のフロア。
そこにあったのは大きな祭壇と巨大な何かの装置。
そして、先ほど倒したはずのギガゾンビでした。

「これはこれはお揃いで。」
不敵に笑うギガゾンビ。
「ギガゾンビ! あなたのやっていることがテラをどんなに苦しめていると思うの?」
「うるさい! この再生装置があればこの再生装置があれば儂は世界の王だ。
いずれ、テラも分かってくれるはずだ。」
「再生装置だって?」
「そうだ。これによって手下の魔物たちを蘇らせるのだ。」
今までの世界で復活した敵たち・・・デマオンや、ポセイドンや、ツチダママスターは、
全てギガゾンビがこの装置によって蘇らせたのでしょう。

「お父様!」
そこに少女の声が聞こえてきました。
「テラ! 何故お前がこんなところに?」
「私・・・再生装置を破壊してきました。」
うろたえるギガゾンビ。
「何! ではライフストーンも?」
「そ、それは・・・まだ・・・。」
それを聞き、ギガゾンビは大声で笑い出します。
「ライフストーンさえあれば再生装置はいつでも作れるのだ!」
「・・・もうやめて、お父様!」
テラの心からの叫びがフロアに響きます。
「テラ・・・。」
ギガゾンビの声に迷いが混じりました。


222 ドラえもん ギガゾンビの逆襲 sage 04/04/25 00:49 ID:dQzNpIl+
その時。
「おい、ギガゾンビ!」
牛魔王でした。
「俺様がお前のような人間の手下になると思ったのか、馬鹿め。この世界は・・・俺様のものだ!」
そう言って、ギガゾンビ達へと歩み寄ります。
「よせ! 何の真似だ、牛魔王!」
「お前たちを殺してやる。」
牛魔王が腰の剣を抜きます。
「まずはお前の可愛い娘からだ!」
「よせ、牛魔王!」
「やめろー!」
ギガゾンビや一行の言葉を聴くはずもなく、牛魔王は何のためらいもなしにその剣を振るいました。

鮮血が祭壇を赤く染め上げ、崩れ落ちたテラの体からはなおも止め処なく血が流れていきます。

「テ、テラ!」
娘のもとへと駆け寄るギガゾンビ。
「ああ、テラが!」
もはやテラの顔に血の色はありません。
「・・・死んでしまった・・・」
ギガゾンビは泣き崩れました。
「そ、そんな!」
駆け寄ろうとしたのび太を見て、牛魔王が舌なめずりします。
「お前たちも殺して食ってやる!」
その顔には残虐な笑みが浮かんでいました。

「待てー!」
その時聞こえてくる、懐かしい声。
牛魔王の前に立ちはだかるように現れた2つの人影・・・ジャイアンとスネ夫でした。


223 ドラえもん ギガゾンビの逆襲 sage 04/04/25 00:50 ID:dQzNpIl+
「あっ、ジャイアン! スネ夫!」
「ごめん、遅くなっちゃって。ジャイアンがなかなか捕まらなくってさ。」
「おう、みんな無事か? どうやら間に合ったようだな。」
ジャイアンが牛魔王に向き直ります。
「やい! 俺様が来たからには勝手な真似はさせないぞ!」
「抜かしたな、小僧!」
最後の戦いが始まりました。



長い戦いの末に牛魔王を倒す一行。
急いでテラの元へと駆け寄ります。

「ギガゾンビ! 再生装置を直してテラを生き返らせて!」
ドラえもんが言いました。
「あの装置で人間は再生できないのだ・・・ある方法を除いて。」
「ある方法?」
「ライフストーンの全てのエネルギーを使えば。だが・・・それをすると二度と再生装置を作れん。世界征服も終わりだ。」
「まだそんなことを言っているの!?」
「・・・。」
「ギガゾンビ!」
「・・・分かっている。儂にはテラが一番大切だ・・・。」
ギガゾンビはその仮面をそっと外しました。


224 ドラえもん ギガゾンビの逆襲 sage 04/04/25 00:51 ID:dQzNpIl+
「儂が愚かなことを考えなければ、テラもこんなことには・・・。」
うなだれるギガゾンビ。
「分かってくれたんだね! さあ、早くテラを!」
「よし。」
ギガゾンビは再生装置へと向かい、配線を操作し始めます。
「これをこうして・・・うむ。これでよいはずだ。」
損傷は軽微だったのか、予想外に早く修繕が終わりました。
「頼む・・・テラよ、生き返ってくれ!」
祈りを込めてスイッチを押します。

眩い光がテラを照らすと、傷がみるみるうちに塞がっていきました。
そして、眼を開けるテラ。

「テ、テラ!」
「お父様!」
ギガゾンビはテラを抱きしめます。
「テラ! すまなかった。もうお前に辛い思いはさせない・・・。」
「分かってくれたのね!」

「みなさん、本当にありがとう。」
「何とお詫びを言ったらいいのか・・・。」
ドラえもんが応えます。
「いいんだ。それよりもこれからはテラを大事にしてあげてね。」
「私、あなた達に会えて本当によかったわ。」
テラが笑いました。
「僕たちもだよ。」


225 ドラえもん ギガゾンビの逆襲 sage 04/04/25 00:51 ID:dQzNpIl+
「さあ、僕たちも帰ろう。じゃあ、テラ。元気でね!」
「みなさんも。さようなら、またいつか会いましょう!」
タイムマシンが空間に穴をひらきます。元の世界に帰る準備ができました。
「さようなら! さようならー!」

テラとギガゾンビに向かい、その姿が見えなくなるまで手を振り続けたのでした。

帰りのタイムマシンで、ドラえもんは主人公に告げます。

「ありがとう、君のおかげで地球は救われたんだ。またいつの日か、僕たちと冒険の旅に出られるといいね!」


ドラえもん ギガゾンビの逆襲  終


226 ドラえもん ギガゾンビの逆襲 sage 04/04/25 00:52 ID:dQzNpIl+
ギガゾンビの逆襲は以上です。

最後のスタッフロールを見ると分かるのですが、実はこのゲームのシナリオを作ったのは
レッドカンパニーだったりします。
サクラ大戦や天外魔境を手がけたスタッフが関係しているゲームだというのは
知らない人が多いんじゃないでしょうか。
文才が乏しいので伝え切れませんでしたが、確かに納得できるところです。

拙い文にお付き合いいただき、ありがとうございました。


227 ドラえもん ギガゾンビの逆襲 sage 04/04/25 00:54 ID:dQzNpIl+
しまった、間違った_| ̄|○
>>220

>そして第3フロア。
>階段を下りた先で



そして第4フロア。
階段を昇った先で

に訂正します。


228 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/25 01:38 ID:oUiFClvN
ドラえもん作者乙〜
最後の牛魔王と戦うところって4人でしか組めないのにジャイアンとスネ夫が参加するんですか?

229 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/25 11:45 ID:gB51JM3y
ギガゾンビ作者乙。
うわあ正真正銘のハッピーエンド。正にドラえもんって感じですね。感動。

230 エターニア sage 04/04/25 15:03 ID:wE6R2NOZ
>>178の続きから
ペイルティを目指すため、まず一行は晶霊鉄道で
地晶霊の廃坑に向かう。そこから新天地に行けばペイルティに向かう
手段が見つかるかもしれないからである。
廃坑は長らく使われた様子が無いらしく、
土砂が道を塞いでいたり、
地下に行くためのエレベーターが止まっていたりするが
廃坑に入ってすぐにスコップや動かすための鍵があったので
往復しながら何とか地下に降りる。

そこは開けた場所で敵の気配も無いので一行は休憩する。
ふと、何もすることが無くて暇だとリッドがぼやく。
キールは休憩中は何もしなくて良いと返すが、
どうにも暇だと言うことで、メルディが家から持ってきたという
ウィスというカードゲームをやろうと提案する。
突如、ウィスというミニゲームが始まるが、
勝っても負けても話は進む。
キールは疲れたと騒ぐが、
リッドが冷静に
「いちいち、叫んだりわめいたりするからだ」と
ツッコミを入れる。
良い感じに暇を潰した一行はさらに先に進む。

先に進むと、そこは地晶霊の住む町。
気の抜ける喋り方をする晶霊達が自由気ままに暮らしているようだ。
そんな彼らを統括する地の大晶霊ノームも
同じようなノリでリッドらと対面する。
ノームとの死闘を追えると、ノームは面倒だと言って契約を拒む。
が、そこにウンディーネらが現れ
セレスティア側にも大きな問題だと告げる。
すると、ノームはしぶしぶ契約に応じてくれた。
一行がペイルティに行きたいことを伝えると、
ノームが地晶霊を全員集め、廃坑に出口を作り外まで連れていってくれる。
外へ出ると、そこに人気は無い。

が、遠くに小屋が見えるので一行はそこに向かってみる。
やはり、そこにも人気は感じず扉は閉ざされている。
立ち去ろうとすると、扉が開く。
入っても良いと受け取ったリッドは食い物でも貰おうと
小屋の中に入っていく。
応接間まで来て、メルディがソファーに乗って弾み始める。
すると、ソファーからガスが噴出する。
驚いた直後、眠気が襲い一行は眠ってしまう。
それを確認したかのように応接間が突然下へと降りていく。
目が覚めた一行は互いの無事を確認する
そして、様子を見に外へ出たメルディが叫ぶ
入り口が無くなっていると。
一行は小屋から脱出するため、小屋の最下層から最上階を目指す。

231 エターニア sage 04/04/25 15:06 ID:wE6R2NOZ
入った直後、上に向かう階段の先にある扉が開けられない。
ふと、階段の下を見ると小さな水路があり
その先に扉を開けるスイッチが見える。
だが、どうやっても届かない。
何か道具があるはずだと探しまわると、
何かのゼンマイとアヒルのおもちゃが手に入る。
メルディいわく、二つでセットのこのおもちゃは
お風呂に浮かべて遊ぶものとのこと。
そのことから、試しにアヒルのおもちゃを水路に浮かべてみる。
予測通り、スイッチを押すことができ扉が開く。
これ以外にも小屋の主が作ったであろう変わった仕掛けが多く存在し、
一行はそれを解除しながら進んでいく。
無事、元来た道に戻ることができた一行。

そこに、何者かの声が響く。
「無事ここまで辿りつけるとは、
中々の体力、知力、そして時の運ですね。」
その声に反応し、振りかえると
そこにはキャプテンハットを目深に被った子供が。
「こ、こども?」
小屋の主の以外な正体に戸惑っていると
「戸惑うのも無理ありません。
人間は外見だけでは判断できませんから。」
と、子供らしからぬ台詞を言う。
子供はその口調のまま自己紹介をする。
チャットと名乗るその子供は、
自分の家来に相応しい人材を探していたらしく
リッド達はその審査に合格したので
バンエルティア号に乗せても良いと言う。
チャットが船を所有していることを知ったリッド達は
多少、屈辱を感じつつもチャットの家来になる。
チャットが案内した先には、立派な船が。
大海賊アイフリードの残した遺産だとチャットは言い、
そして、自分はその末裔であることを誇りに思っているようだ。

チャットの指示で乗船する一行。
リッド達のことを確認するチャット。
ふと、クイッキーの存在に気がつきチャットは慌てふためく。
艦内は動物厳禁だとチャットは豪語するが、
メルディは慣れてといって、クイッキーをチャットに押しつける。
「ギャー!慣れるなんて無理だよ、動物は苦手なのやめてー!!」
チャットは相当動物嫌いらしく、さきほどの口調の影はない。
メルディが仕方なく、クイッキーを抱きかかえると
チャットは泣きながらその場を離れていった。



232 エターニア sage 04/04/25 15:07 ID:wE6R2NOZ
その様子を見てから、リッドとキールは核心したように頷く。
「やっぱりな」
「ガキは所詮ガキさ。」
珍しく意気投合している二人を見て
ファラは呆れながら
「大人気無いなあ…」と
呟くのであった。
気を取り直して、チャットが目的地を尋ねてくる。
行き先はペイルティだと告げ、
チャットの操縦のもと、バンエルティア号は出航し
ペイルティを目指す。


ここまで来てようやく新キャラ登場。
これ以後、クイッキーの鬼畜ぶりが
見えたり見えなかったり。
次は《ペイルティ〜氷晶霊の山》まで
続く。







233 エターニア sage 04/04/25 15:11 ID:wE6R2NOZ
本日の用語解説

4.ウィス
セレスティアで流行しているカードゲーム。
15枚以上手札を持つとドボンになるところや
手札が一枚だけになったときは「ウィス!」と叫ぶというルールから
恐らくはこちらでいうこところのウノだと思われる。
ミニゲームの多い本作で一番面白いミニゲームかもしれない。



234 真女神転生II sage 04/04/25 16:01 ID:CJze6g6d
>>8-10の続き

マダムの館でマダムと謁見する
マダムは何か理由があるのか、モニター越しでしか他人と会わないようだ

科学者の情報を聞くと、花田をかくまい、研究を行わせていたが、
マダムに反発し、スラム街に逃げ込んだという
花田はかなりの危険思想の持ち主で、野放しにするのは危険なようだ
マダムに花田を連れ戻すよう依頼される

花田捜索のためにマダムのペットの魔獣「ケルベロス」を貸してもらった
「おれは弱いヤツには興味は無いんだが…」
ホークを見下すケルベロスだが、マダムの命令もあって同行することになる

ケルベロスの鼻で花田の臭いを追跡し、スラム街に潜伏していた花田を見つけ出す
花田は魔界と現世を繋ぐ研究をしていたようだ
そして、既に魔界へのトンネルを開いてしまっていた

俺のような天才は自由に研究させるべきだと言い、邪魔者のホークたちを始末しようと悪魔を召喚する
「さあ、メルクリウス!俺の邪魔をするこいつらを殺してやれれれれ…こここ…殺すのは俺じゃないよ…」
花田は自分が召喚した悪魔に殺されてしまった

ケルベロスと協力し悪魔を倒す
ヒロコの探す男の子の情報を花田の口から聞きだすことはできなくなってしまった

マダムの館に帰還し、報告
花田を連れ戻せなかっが、とりあえず一件落着ということになった

「お前なかなか強いな、気に入った、また会おう」
ホークを認めたケルベロスと別れる

235 真女神転生II sage 04/04/25 16:04 ID:CJze6g6d
館にセンターからの客が来ているらしい
「ザイン」と名乗るセンターからの使者、彼は取り戻した記憶の中に出てきた人物だ

「君の名はアレフだ」
ザインは元々センター市民だったアレフ(ホーク)を連れ戻しに来たらしい
アレフはセンター爆破事件に巻き込まれ、記憶を失い、行方不明になっていたようだ
ホークがコロシアムチャンピオンとなり有名になることで、ようやくアレフの居場所がつかめたらしい
そして勝手にセンターを抜け出したヒロコを連れ戻しに来たようでもあった

センターに帰還する三人

センターの司令官、センター司教に面会し、アレフの宿命を告げられる
「あなたは救世主(メシア)となる定めをもって産まれてきたのです」

そしてヒロコは脱走の罪で罰を受けるらしい
ヒロコと離れることになり、センターの定めたパートナー「ベス」と組むことになった
「これからは私がそばにいてあげます」

そこにホーリータウンに「バジリスク」と「キングフロスト」が現れたという情報が入る
早速メシアとしての使命として、ホーリータウンに現れた悪魔を退治せよと命令される

ホーリータウンは魔王キングフロストの影響で凍り付いてしまっていた
街をうろつくバジリスクを退治し、キングフロストの居る大聖堂へ行く
無邪気だが人間に害をなすのでキングフロストを始末する

任務完了のためセンターへ帰還
すると、また事件がおきたらしい
今度はファクトリーの街に悪魔「堕天使ベテルギウス」が出現
同時に食用の悪魔「デミナンディ」が暴走したという
デミナンディとベテルギウスの退治を命令されるアレフ

ファクトリーはミレニアムの物資を生産するために造られたエリアである
そこに働く多数の労働者は、不自然なまでに勤勉に粉骨し働いている
ファクトリーの北にそびえる謎の塔や、メシアでも立ち入りを許されない施設など謎も多い
ファクトリーの秘密はさておき、任務を遂行するアレフ
暴走するデミナンディを倒し、ベテルギウスを倒す

報告のためセンターへ帰還
今度は千年王国のモデル都市「アルカディア」の様子を見て来いと命令される

アルカディアは悪魔がいない、平和なエリアである
アルカディアの住人は口をそろえてギメル様のおかげだと言い、彼を崇拝している
記憶の中の男―ギメルに会い、話を聞く
「ここには悪魔もいない、人々の争いも無い
 ミレニアム中がアルカディアのようになることで千年王国が実現するんだ」

千年王国のテスト・ケースは成功のようだ
報告のためセンターに帰還

236 真女神転生II sage 04/04/25 16:07 ID:CJze6g6d
センターに戻るとまたもや事件発生
ヴァルハラの街に「真のメシア」を名乗るダレスという男が現れたという
ダレスとは取り戻した記憶に出てきた名前だ
彼は同じくメシアと目されるアレフとの対決を望んでいるようだ

ヴァルハラのコロシアムで決闘することとなったアレフとダレス
倒しても倒してもしぶとく立ち上がってくるダレス
「俺が救世主だ!メシアの名にかけて貴様を倒す!」
油断した不意を突かれ、ダレスの必殺の一撃に晒されるアレフ
しかしベスの捨て身にかばわれた

「女を盾にするとは!許せん!」
憤るダレスだが、やはりアレフには敵わない、とうとう力尽きる

勝利後、ダレスに止めを刺すか否かの選択を迫られるが、
「自分はもう死んでしまうから、代わりに彼に生きていて欲しい」
というベスの願いによりダレスの命は救うこととする

「この恨みは忘れないからな…」捨て台詞を吐いて去っていくダレス
「短い間だったけど、貴方と一緒にいられて幸せだった…」息を引き取るベス

真のメシアを決する闘いに勝ち残ったのはアレフだった
そこにセンター司教が現れ、演説を行う
「神の言葉どおり、人々を惑わせるアンチ・メシアが現れ、真のメシアによって倒されました
 ついに神は、私たちのもとに救世主を遣わされたのです!」

人々にメシアと持て囃されるアレフ
どうも出来レースのような胡散臭さを感じる


コロシアムから出ると、「変なオッサンに伝言を預かった」という少年に手紙を渡される

「君に真実を伝えたい、スラム街まで来て欲しい 目加田」

237 真女神転生II sage 04/04/25 16:12 ID:CJze6g6d
今日はここまで
しかし思い返すと、とんだお使いゲーだな、このゲーム…

書き忘れたが、ベスも主人公の記憶の中に出てきた人物

238 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/25 17:14 ID:izj2EFqT
メガテンの方乙〜
小説を読んでる感じですな

239 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/25 17:31 ID:vLi/VpiH
エターニアの人乙
ペイルティってのはどうやら街らしいな

240 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/25 17:49 ID:Zfj+v5nW
エターニアの人もメガテンの人も乙。

>237
お使い的なストーリーなのは、シリーズの宿命だからなw

241 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/25 20:24 ID:gIAV6Cbp
そもそも真1はそのまんまの意味の「お使い」から始まるからなぁ。
母「(´∀`)コーヒー豆買ってきて〜」

お使いから始まるRPG。女神転生。

242 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/26 05:15 ID:+kJ9dflT
ff8書き終わったのですが
・・・1932行

どこまで削るのが妥当なのでしょうか?

243 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/26 06:05 ID:Cc5Se5r0
>>242
1レス50行、3.5kbだとして、約40レス、140kb。
パッと見、そんなたいした量じゃなさそうに見えるが、
実際貼られたら凄いことになりそうだな(w

まずは、余計なセリフと描写を削ってみたらどうだろう。
一行にまとめられる所はまとめてしまうとか。
戦闘が続く場面なんかは、「誰々と誰々を倒した」と
ぶっ飛ばしてしまうのもアリかな。
あと、説明が重複している所を削ってみるとか。
具体的に言うと、
「スコールたちがバラムガーデンに戻ると、ガーデンは紛争状態になっていた。
ガーデンマスター派と学園長派が争う中、スコールたちはシュウから学園長が
学園長室にいる事を聞き、報告に向かった。」
ってな感じ。
なんでいきなり紛争状態になってるのか、って説明は、
後々マスターに会いに行ったときにシドとマスターの確執の
部分で説明できるから省いてしまう。

そんな感じだけど、まぁ、筆者さんのやりようで。
長文をコツコツ貼ってる人も多いし。
自分が納得いく文章ならいいんじゃないの?

244 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/26 09:17 ID:46cYOW3x
レスしようとしたらまた鯖が・・・(´・ω・`)

>>228
ジャイアンとスネ夫は横から攻撃してくれます。
パーティには入っていないので、主人公・ドラえもん・のび太・しずかの
4人がやられれば全滅となります。
もっとも、与えられるダメージはしずかちゃんよりいくらかましという感じなので、
単なるふいんき(←なぜかry)のみの参戦です。


245 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/26 12:18 ID:yfXIw9gg
牛魔王の防御力がやたら高くてスネオのラジコン軍団だけが頼りだった気がする

246 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/26 13:52 ID:XVkv3K+q
確かレベルが高いと主人公たちでもダメージ与えられるけど
レベルが低いとスネオたち以外じゃダメージ与えられなかったような気がする

247 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/26 17:14 ID:odVQ+JBl
なんだかんだ言って覚えているおまいらに萌え

248 名無しさん@お腹いっぱい。 04/04/26 17:15 ID:tlytijBo
え? スネ夫とジャイアンのダメージって2〜5ぐらいで
ひたすら役立たずのイメージがあるのだが。

海底編・地中編の最後で装備を全部ひっぺがえしたのが原因か?

249 ヘラクレス4 sage 04/04/26 23:55 ID:oeGKwvrM
滅んだアトランティスの岸壁にいても仕方がないので偶々遠くに見える船を呼び寄せて乗せて貰う三人。
船は装飾だけに特化しており、船主もただただ自慢をするばかり。
港に着いた途端、船は沈没する。それでも船主は呑気に次の装飾を考えるだけで気に留めない。
着いたところはトランティアという国の船大工と港の町。そこはこの世界の潮流の中心というべき場所で、
主をなくした船が流れ着く場所。送ってくれた船主もこの町の船大工で、彼の同僚も同じ様に装飾にだけ腐心している。
その様に親方は嘆くばかり。聞いてみると皆が見栄を張りまともに生活が出来ない。
それでもナナシ達にとっては他人事だ。目的も無く、かといって他人に
親切をするほどお人好しでもないので見ぬ振りをし旅を急ごうとする
ところが町長に声を掛けられこの怪現象を解決してくれないかと持ちかけられる。
聞けば北の大岸壁に何かあるらしいとの事。前述のとおりドライなナナシ達は断ろうとするが、
英雄であり神である、人間を助ける義務を背負っているヘラクレスは勝手に引き受けてしまう。
不承不承、大岸壁に向かう一行。大岸壁を掘りぬいたトンネルでは何故か人だかりが出来ていた。
奥を見ると出口が岩で閉じられている。だが街の皆と同じ様に、いや一層酷く人々は見栄を張っている。
だから助けを呼んだり力を合わせる事も無いようだ。
人々の様子からここに元凶があると断じ、岸壁を登る一行。
そして頂上にいた「見栄」の化けの皮をはがし撃破する。
道を戻ろうとする二人にヘラクレスはここから落ちて塞ぐ岩を破壊しようと提案。
不死身故の余裕があってか渋々と全員で頭からの人間爆撃を実行して岩を破壊する。
倒れている三人を凄い凄いと褒めはやすが助けもせずに通り過ぎる人々。
唯一声をかけた人間もいたが彼は商人でトランティア王が不死身の研究をしているので
三人を紹介して一儲けする為であった。
だが商人の人のよさ、トランティアの入都許可を得るためにそれに協力する三人。

250 ヘラクレス4 sage 04/04/26 23:57 ID:oeGKwvrM
検問を通過し入都したがそこで驚くべき事を聞く。
この国の王は若々しい男で不老不死であり叡智を秘めている。
伝説では高所より飛び降りて自身の力を示したらしい。
王は慈悲深く国中の人間が永遠、不老不死にしようと研究している。
御名はアールモア。
あまりにも出来すぎた内容だ。アールモア先生に違いない。
喜ぶプラトンだがナナシは引っかかる、確かモイライが自分を地上に落とすときに何か言ったはずだ。
しかしプラトンの喜びように流され謁見のついでに先生かどうか確かめることに同意した。
急げとばかりに城へと向かう途中一人の女の子に声を掛けられる。
べたべたな仕掛けで他所見する隙に謁見許可証を掏り取られる。
なんとか家を見つけて捕まえ問いただすと、名はディアリ、病気の母の診療代と薬代を稼ぐ為に
王の研究に貢献するチャンスが欲しかったとの事。それならと一緒に謁見することを許す三人。
城に入ると待合室に通され商人とディアリだけが優先して連れいていかれる。
それだけで今日の謁見は終わりという事になった。
不審な振る舞いに押し通り奥へと向かう。奥殿にいる人間は王の後を追いかけるな、
王の研究は知らないほうがいいと警告しつつ言葉の端々に逆の事を込めている。
王の助手である女性が一番激しい反応だった。
助手の部屋には王の秘密研究所への地図はない、私は何も話さない。
彼女の言葉を信じて地図を手に入れ追いかける一行。
研究所は厭らしい嘘をつく人々と看板、危険な罠に満ちていたが
それらを見抜いて研究室に辿り着くと扉の前には老人に化けた「不信」が待っていた
倒して入るとディアリと王はおらず、実験の恐怖のあまり気絶した商人だけがいた。
王に何をされたと聞くと自分はエジプトのミイラの事を聞かれただけと執拗に答えのことを話さない。
ぐずってここには一秒たりとも痛くないという商人をなだめ、血糊と解剖台と手術用具が散らばる研究室を後にする。
プラトンはただ先生を追う事に腐心、ヘラクレスは魔物退治に執心。
そんな二人に流されるままに先生を追うことに決まった。

251 ヘラクレス4 sage 04/04/26 23:58 ID:oeGKwvrM
見栄退治の報酬である帆船でエジプトに着いた三人。そこは熱砂と乾き、風が支配する異境だ。
強制とも言える労働、ダム作りの警護について砂漠渡りに必要な生き物を手に入れ首都へ向かう。
そこは絶世の美女王の君臨する街。奴隷という被差別階級が存在する街。
しかし奴隷達はしたたかに眠りながら仕事をし、おびえながら道草を食う。
アールモアの行方を聞きまわるとピラミッドへ向かったようだ。
ピラミッドではお決まりの罠が満載でまず三人は
省略
そして中心部分に到達すると誰もいない。
見回すとここはミイラ製造所のようで辺りには器具が散らばっていた。
並んだ棺おけの中からディアリを見つけるが、肌の色は紫がかりまるで死体のようだ。
感情や記憶も茫洋としておりまともな答えは返ってこない。
ほっとくわけにも行かず連れて行く事にする三人。
出ようとしたときの腹の中から手紙と金が出てきた。
手紙は先生とは思えない傲慢な視点からのもので要約すると
エジプトのミイラ製造技術は自分の目指す物とは次元が違う低レベルなものだ。
だからおまえ(ディアリ)は失敗作であり、化け物となったお前を愛するものなど誰もおらん。
お前の犠牲は無駄にはしない。私は必ず復讐を遂げる。
そのためにオリハルコンが伝わるギリシャへと向かう。
先生の異常に色めきだつプラトン。そしてアレだけ母を思っていたのにディアリは何も覚えていない。
先生を追うと喚くプラトンにヘラクレスはとうとう怒る。
この異常な魔物発生には君達が大いに関係しているはずだ。
世界の危機といえる異常事態に何を悠長な!
プラトンはその諭しを突っぱねてヘラクレスと袂を分かつ。
心は幼いプラトンを昔のくせで庇ってしまいナナシもヘラクレスの怒りを買ってしまう。
そうして四人になった途端三人へと戻った一行はギリシャへと向かう

252 ヘラクレス4 sage 04/04/26 23:59 ID:oeGKwvrM
ギリシャへの道を守っている城塞都市スパルタに着いたが表には誰もおらず、
豪奢な着物を着て王冠を被る子供がいるだけであった。
子供は泣きながら助けを求めてくる。
聞くと町の人間全てが恐怖に苛まれ家に引きこもっているのだった。
子供が言う事には自分はギリシャ王だからどうにかしなくてはいけない。
でも子供だから怖くて動けない。
仕方無しに原因となる地下の魔物を倒しにいく一行。
プラトンはナナシの気も知らずにヘラクレスの思惑とおりに動いているとぼやく。
そんなプラトンをは明るく嘲笑する。感情が戻ってきているみたいだ
最奥にいた「恐怖」を倒した一行はあの子供王からギリシャでの自由を認められ首都での謁見を許された。
話が終わった途端、緊張が解けたのか腹痛が起きた王は一足先に首都へ戻る。
後に続いきギリシャへと着き、王が心配で病院に向かう一行。
そこでは美人でありながら聾唖の看護婦に甘える王がいた。
ナナシとの目が合う。何故かいきなりナナシに抱きついてきた。
それにジャミラッた王が城へと一緒に帰るとダダを捏ね始めたのではナナシから離れた
そんな珍事を経て城へ行くとなんとプラトンの子供たちがいた。
ペルシャ王が宣戦布告してきたので兵役に回されるのだ。
プラトンは子供たちが心配か、珍しく傍に居たいのでナナシとだけで謁見してくれという。
謁見の間に行く途中、歴史の事実として文官からアトランティスの末路を聞かされる。
悪の国であるアトランティスを攻めた理由はオリハルコン獲得の為。
ゼウスから欠片を授けられたがそれでは満足できぬと伝える、
すると産出地と攻める方法を神託され取りに行けと唆されたらしい。
ヘラクレスとの一件、のミイラ化と合わさりますます気が滅入るナナシ。
それでも謁見すると、王はギリシャの至宝オリハルコンの欠片を見せてくれた。
途端、はその欠片を王から奪い、懇願するようにナナシの前に突きつける。
衛兵はすぐそれを取り押さえ、王へとオリハルコンの欠片を戻した。
その処遇も幼い王は寛大とはいえない甘えで許す。

253 ヘラクレス4 sage 04/04/27 00:02 ID:uDzuZfXU
>そこでは美人でありながら聾唖の看護婦に甘える王がいた。
>ナナシとの目が合う。何故かいきなりナナシに抱きついてきた。

>途端、はその欠片を王から奪い、懇願するようにナナシの前に突きつける。

聾唖の看護婦はパリスという名前ですわ。
スンマセン。入れ忘れてました。
別に看護士服の看護婦を思い返してハァハァしてたわけではありません

254 ヘラクレス4 sage 04/04/27 00:05 ID:uDzuZfXU
何か腑に落ちないがとりあえず謁見をおえるプラトンの元へ戻るナナシ。
プラトンは厳しい表情でナナシを待っていた。
子供たちを守る為にペルシャへ行き戦争を止めたい。
こんな異常な事態だからきっと原因は魔物だ。だから助けて欲しいと頼まれる。
振り回されさらに気が滅入るナナシ。だが断る事はできずにペルシャへと向かう三人。
船旅をしペルシャへとついた。するとナナシ達の後から漁船が着いた。
なんとパリスがギリシャから追いかけてきていたのだ。
気が立っているのもあるが子供たちの未来がかかっているので足手まといはいらないと断るプラトン。
それを聞いてどうしようもなく項垂れるパリスを見てディアリが面倒を見るから同行を許して欲しいと頼む。
根だけはいいので断れずに勝手にしろと吐き捨てるプラトン。
そんな彼の態度をものともせずに許しを得たパリスはナナシに引っ付く。
何故パリスがここまで拘るのかはナナシには分からないが
何ともいえずにグダグダした結果で四人所帯となった。
ペルシャの人々から情報を集めると王様はやる気のない女好きのケダモノなのに、
別荘へ行ってからいきなり血に飢えた獣のようになったという。
鍵を盗んだマヌケな泥棒から王の別荘の鍵を奪って向かう一行。
妖気漂う別荘地下に居たのは「憎悪」の塊で、四人はこれを追い払う事に成功した。
が、戦闘のショックで地震が起き、冥界の臭気沸き立つ大穴が開く。
逃れる事が出来ずに落ちる4人。

255 ヘラクレス4 sage 04/04/27 00:09 ID:uDzuZfXU
>何か腑に落ちないがとりあえず謁見をおえるプラトンのもとへ

また違った、
>謁見を終えてプラトンの元に戻るナナシ。


本当にスイマセン。

今日はもうここまで。
心配してた人ありがとう。
まとめサイト管理人様ありがとうお疲れ様です。
帰ってくんな氏ねクソヤロウという方、地球もいずれ滅びるから見逃してください。

256 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/27 01:32 ID:2Pwu4D9A
>>243
ありがとうございます。

なるほど

日が昇り始めたばかりの岩場
革ジャンを着た青年とコートを着た青年の一騎打ち
両者とも銃の砲身が剣となっている武器(ガンブレード)で切り結ぶ
押され気味のコートの青年だったが、かざした手から火球を放ち
革ジャンの青年を弾き飛ばし斬りつける。
顔から血を流す革ジャンの青年。血を流しつつ反撃に転じるが・・・

オープニングにこれだけ使ってる時点で、削る部分ありまくりでした。

しかし・・・改めて見ると訂正する必要大
年齢、見た目、雰囲気。
映像の大切さと、それがなくても短い文章で伝えられる人。すげぇ。

自分が納得いく文章が、なるべく他の人も納得できる文章になるまで
もうちこっと頑張ってみます。


257 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/27 04:32 ID:UukkaBnH
>>256
>日が昇り始めたばかりの岩場
>革ジャンを着た青年とコートを着た青年の一騎打ち
>両者とも銃の砲身が剣となっている武器(ガンブレード)で切り結ぶ
>押され気味のコートの青年だったが、かざした手から火球を放ち
>革ジャンの青年を弾き飛ばし斬りつける。
>顔から血を流す革ジャンの青年。血を流しつつ反撃に転じるが・・・

最初から名前出していいと思う。その方がわかりやすいし。
おまけにあとで必要になる「冒頭で決闘した革ジャンの青年はサイファー」という説明もはぶける。
んで余計なお世話かもしれんが適当に省略してみた。↓

日が昇り始めたばかりの岩場。
スコール対サイファーの剣(ガンブレード)での一騎打ち
押され気味のスコールだったが、サイファーを弾き飛ばし斬りつける。
サイファーは額から血を流しつつ反撃に転じるが・・・

4行になったよ〜。ガンガレ!

258 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/27 04:43 ID:UukkaBnH
あ。コートの青年がサイファーだったか。

259 ゼノギアス sage 04/04/27 04:46 ID:+vyHNXVO
ヘラクレスの方、退院おめでとうございます。
無理せずコツコツ頑張ってください。

>>256さん
自分みたく長文をダラダラ貼ってるヤツもいるんで、
あまり気にせずがんばってください。

ってなわけで、ゼノギアス ゲート編です。
前回は>>109-111

260 ゼノギアス ゲート編 1/3 sage 04/04/27 04:47 ID:+vyHNXVO
【砂漠の王 守れ、ニサンの微笑み】
シェバトの技術によって飛行ユニットを取り付けられたユグドラシルは、飛行船ユグドラシルIII世となった。
そのユグドラシルで一路、ニサンに向かったフェイたちは、法王府の街中に駐留していたシャーカーンの兵を
一掃し、街を開放した。だが、街に住民の姿はなく、修道院にシスターが残っているのみだった。

そのシスターたちのまとめ役であるアグネスに、フェイたちはこれまでの事情を聞く事になった。
以前バルトたちが出発してから、町の住民の大半が、歴代のアヴェ国王と大教母が祭られている大霊廟に避難
したのだが、シャーカーンはその大霊廟にあるファティマの至宝を狙っているとのことだった。
アグネスは、彼が大霊廟の封印を、マルーの母である前大教母の亡骸を使って解こうとしていると伝えた。
バルトの話によると、ファティマの碧玉とはアヴェとニサンの王家の血筋の者の網膜の事であり、大霊廟の
入り口は網膜パターンを照合する事で開くという。シャーカーンは、遺体の網膜を使うつもりなのだ。
人質を取られてやむなく喋ってしまったと謝るアグネスをなだめ、バルトはすぐにも霊廟へ向かおうとした。
そこで、シグルドが提案をした。ニサン侵攻で手薄になったブレイダブリクを別部隊が攻め、奪還する事で、
シャーカーンの逃げ場を奪うと言うのだ。それをバルトは了承。作戦は即座に開始された。

バルトたちは修道院の北にあると言う霊廟へ、マルーを伴って向かった。
入り口から長い階段をくだり、大きな広間に出ると、そこには避難していた住民たちがいた。
バルトは彼らに、街は開放され王都も間もなく奪還されると伝え、街へと帰した。

住民らが立ち去った後、バルトたちは、広間の壁際に祭られた墓を調べたが、荒らされた形跡は無かった。
シャーカーンの手が伸びる前にと、彼らは広間中央のエレベーターからさらに地下に降りた。
エレベーターで降りた先は、まるで軍事要塞のように近代的だった。薄暗い廊下を進んでいくと、閉ざされた
扉の前にコンソールがある部屋に行き当たった。そのコンソールが、網膜パターンの読取装置だった。
片目が潰れているバルトに代わり、マルーが瞳を読み取らせた。開いた扉の先に進み、エレベーターでさらに
下層に下りた彼らは、また読取装置に行き当たった。
開錠された扉の先は広大な格納庫になっており、そこにギア・バーラー、E・アンドヴァリはあった。
ついに至宝を発見した彼らは、次にアンドヴァリを地上に出す方法を探した。すると、格納庫とは別の区画に、
ブリッヂらしき所を発見、早速コンソールを操作してみると、建物は大地を割って空へと浮かび上がった。
この要塞の望遠カメラは、はるか遠くバベルタワーまでスクリーンに鮮明に映し出した。気を良くしたバルトは、
アンドヴァリを出すため天井をあけようとしたが、何を間違ったかビーム砲を撃ってしまう。
フェイたちの冷たい視線をかわすように碧玉要塞とこの要塞を名付け、バルトは改めて天井をあけた。

すると、それを待っていたかのように、天井からシャーカーンが従者と共にギアで侵入してきた。
シャーカーンは、バルトたちがこの要塞の封印を解くのを待っていたのだ。
バルトは歯噛みし、侵入してきた兵を蹴散らしながら格納庫に向かった。彼らは格納庫前の通路でシャーカーンと
対峙したが、兵に囲まれ、身動きが出来なくなってしまう。その中で、兵の一瞬の隙を付いてマルーが包囲を
脱出、格納庫へと向かった。
シャーカーンがマルーを追って行った時、シグルドとシタンが現れた。王都奪還を他の者に任せ、加勢に来たのだ。
彼らの力を借りて兵を一蹴し、格納庫へ向かったバルトたちだったが、扉がロックされてしまい、片目のバルト
では扉を開ける事が出来ない。焦るバルトをいなし、シグルドが自分の片目を読み込ませ、ロックを解除した。
その事に疑問を持つ間もなく、格納庫に向かったバルトは、アンドヴァリに乗って応戦するマルーを見た。
銃弾が飛び交う中、アンドヴァリに乗り込んだ彼は、傷ついたマルーと操縦を交代、敵機を撃破した。
彼の戦いぶりに劣勢を感じたシャーカーンは、あっさりとその場を離脱した。

マルーの手当ての為にシャーカーン追撃を諦め、バルトは気を失った彼女をギアから下ろした。
彼女に応急処置を施しながら、シタンは、このギア・バーラーが、搭乗者の精神波と同調して動くのでは
ないかと推測した。マルーがこの機を動かせたのも、バルトの力になろうと言う、彼女の必死な思いがあった
こその事だったのだ。

261 ゼノギアス ゲート編 2/3 sage 04/04/27 04:48 ID:+vyHNXVO
【第一のゲート マルーの祈り】
アンドヴァリを要塞から出した後、彼らは法王府の議事堂に集まっていた。
王都の部隊は既に王城へ入ったとの事だった。王都からの情報では、ニサンの西の大洞窟にゲートがあり、
そこにシャーカーンが向かったと言う。バルトたちはすぐさまその洞窟へ急行した。
洞窟の奥には大きな扉があり、それを開いてさらに進むと、巨大な空洞の中に造られたゲート発生装置があった。
その前でシャーカーンが待っていた。バルトたちが臨戦態勢を取ったとき、どこからともなくグラーフが現れ、
「我が(ry」と言ってシャーカーンに力を与えて去っていった。
新たな力を得、さらにゲートのエネルギーをも吸収したシャーカーンの攻撃は激烈を極めたが、バルトには
アンドヴァリがあった。アヴェの危機を救うと言う伝説のギア・バーラーによって、シャーカーンは討たれた。

アヴェ国民の歓呼の中、バルトは王城のバルコニーに立った。彼は集まった国民にアヴェの奪還を宣言。
さらに、亡き先王の遺言状に従い、王制を廃しアヴェ全土を共和国家とすることを宣言した。

その夜。バルトは、メイソン卿から昔話を聞きだした。先王はバルトの母親と知り合う以前、別の女性と恋仲に
あったが、その女性は、ある日突然行方知れずになり、噂ではその後子供を生んだと言う。
その話を聞いたあと、バルトはシグルドに会いに行った。彼の母親は、自分が短命であるのを知り、死に別れる
ことを恐れて当時の恋人の下を去ったのだと言う。シグルドが生まれた事は、父親には知らされなかった。
バルト「親父の遺言には続きがあったんだ。お前が得た者は兄と分かち合いなさい。お前と兄の得たものは、
   全ての民と分かち合いなさい……ってさ。それだけ言っておきたかったんだ。じゃ、おやすみ」
-----------------------------------------------------------
【第二のゲート バベルの輝きは】
翌日、王城の会議室にフェイたちが集まっていた。議題は、第二のゲートについて。
『教会』の地下にあるゲートをどうやって破壊するかが話し合われていた。その結果、以下の作戦が立てられた。
碧玉要塞の強力なビーム砲。それを、同じ文明が造ったものと思われるバベルタワーの鏡で反射させ、『教会』の
地下に撃ち込む。一見荒唐無稽に思えるが、他に良案もなく、彼らはこの作戦を実行することになった。

その頃、ソラリスではラムサスとミァンがガゼルの法院の前に立たされていた。
ラムサスはガゼルから、フェイたちとシェバトの接触を許した事を厳しく叱責されていた。
「塵め。ラムズたちはゲートに向かうはずだ。今度こそ、その"本来の力"見せてもらいたいものだ」
ガゼルの法院が消えると、ラムサスは艦に戻ろうとした。しかし、先の戦闘の傷が癒えておらず、動ける状態
ではない。見かねて、エレメンツの四人が出撃を願い出た。敬愛するラムサスの名誉の為に。

バベルタワーにフェイ、エリィ、シタンの三人が来ていた。彼らはここで、碧玉要塞から放たれたビームを
反射させる鏡を操作するのだ。一方、他のメンバーは、碧玉要塞で準備を開始していた。
その彼らに、エレメンツが襲い掛かった。碧玉要塞には、専用ギア、スカイギーン、グランガオンに乗った
トロネとセラフィータ。バベルタワーにはブレードガッシュ、マリンバッシャーに乗ったドミニアとケルビナ。
フェイたちはエレメンツを迎撃しつつ、作戦を実行、第一射は外したものの、二射目は命中させた。
ゲートが破壊された事を知ったエレメンツは撤退。フェイたちは見事作戦を完遂した。

262 ゼノギアス ゲート編 3/3 sage 04/04/27 04:50 ID:+vyHNXVO
【暗き海の底 第三のゲート】
ガゼルの法院が、カレルレンと協議をしている。
     「ゲートの残りは一つ。このエテメンアンキの市民に動揺が広がっておる」
カレルレン「衆愚など天帝の言葉で何とでもなる。天帝の肉体も限界に来ているが、ダミーを使えばよい。
      それよりも、メモリーキューブから面白い情報が得られた。あのラムズたちの中に"母"がいる」
     「我らの"母"が他にもいると言うのか。なぜ今までそれに気づかなかった」
カレルレン「"母"の仮面<ペルソナ>は一定の年齢に達せねば現れん。そしてそれは"対存在"の可能性が高い」
     「"対存在"……。あのニサンの女のか……」
カレルレン「確認の為に、ゼボイムから回収した"エメラダ"を使う。"母"が言うには、あのナノマシン群体は、
      ゼボイム時代の"接触者"と"対存在"が創ったらしい」
     「"母"の記憶か……」
カレルレン「うむ。何らかの反応が得られるはずだ。何も無くても、あれの調査は終わってる。もう必要ない」

三つのゲートは、ソラリスを中心に正三角形の頂点にそれぞれ配置されている。その情報と、エリィたち
ソラリス組の情報を総合して考えた結果、三つ目のゲートはイグニスの南の深海にある事がわかった。
海中と言えば、タムズ。という事で、フェイたちはタムズの艦長の協力を得て、第三のゲートへ向かった。

ゲート発生機の前には、二機のギアが待っていた。エメラダ専用ギア、クレスケンスと、カレルレンの従者、
人機融合を果たしたケンレンだった。
フェイたちに襲い掛かるクレスケンス。ケンレンはその成り行きを見守っていた。
やがて、エメラダが苦しみ始めた。インプリンティングの発露。ケンレンはそう確認し、その場を去った。
ケンレン「その娘は進呈します。ご自由にお使い下さい。なにせあなたの"娘"ですから」

ユグドラシルに戻るとエメラダは、フェイを「キム」と呼んでまとわり付いた。父親だと思っているらしい。
エメラダ「キムキムキムキムキムキムキムキム! ホントにいたんだ! ずっと夢の中の人かと思ってた!
    聞いてキム! あたしずっと昔の夢を見てたんだ。キムが今より大人で、あたしはなにか透明な
    筒の中にいて……キムはふわふわした白いお菓子にローソクを立てて……。なにやってるのか解ら
    なかったけど、あたしがここから出るのを楽しみにしてるって解った。でも、いつの間にか誰も
    いなくなって、体もなくなって、長い間一人きりで……もういなくならないでね、フェイのキム!」

その頃、ユグドラシルにシェバトから、ソラリス発見の報が入っていた。ユグドラシルは一路シェバトに向かった。

続く

相変わらず長っ……。
次回はソラリス編前半です。

263 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/27 05:51 ID:LiHc6HZQ
ゼノギアス乙カレー
ソラリス編楽しみにしてます

264 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/27 10:01 ID:Oskhu3cR
ゼノの人乙
もうソラリスかぁ、工房の時やって
軽くキタんだよなぁ…肉が。

265 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/27 12:51 ID:QQc8n2dr
以前 天使の詩2を予約したものです。
諸事情により当分書けなさそうです。
申し訳ないですが予約はキャンセルさせてください。
誰か代わりの方がいらっしゃるのなら私の変わりにお願いします。


266 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/27 17:25 ID:BmpmzwIq
各ストーリーテラーの方々、激しく乙!

で、エターニアの方。地晶霊の廃坑内のスキットで「キラキラ光る晶霊が宿った石をメルディが“お星様”と
形容したのを聞いて、ファラが急にブルーになる」という話は触れておいた方がよかったかな、と思ったり。
引き続き頑張って下さい。

267 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/27 19:04 ID:5YP2P9Nr
>>266
俺はそういう細かい複線がしっかり書いてあるおかげで
えたにゃが好きになったからな。
禿同。

268 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/27 19:41 ID:UExhiVuE
ちょうど今ロマサガ2に挑戦してるんですけどボチボチクリアなんで
まとめに挑戦してみていいですか?

269 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/27 20:24 ID:ngV7aher
>265
それじゃ自分が代わりに天使の詩2を書いていきます
早ければ明日にでも遅くとも今週中には書いていきますのでよろしく

270 エターニア sage 04/04/27 21:55 ID:kYc8dDyo
>>266
スキットのことをすっかり忘れてたよ_| ̄|○
結構大事な伏線なのに・・・スマソ
しかし、Eは本当に伏線の多いゲームだね。
自分もそこが好きなわけだが。

ウプはもう少し先になりそう…
木は休日だからその辺りにウプかと。





271 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/27 22:12 ID:3aaxljFA
>>270
期待

272 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/27 22:44 ID:XnYWJiRj
>>268
ぜひとも詩人風で頼む(w

273 名無しさん@お腹いっぱい。 04/04/27 23:11 ID:pMVY42/x
逆転裁判おわらない・・・ 長い・・・
かきかたかえよ

274 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/28 02:11 ID:yNBMg9GD
逆転裁判ガンバレ。

ちなみに2だと全体の濃度が1の2倍に、
3は1の2.5倍〜3倍になる。
実はテキスト密度が果てしなく高いんだよ…。
GBAと思ってナメたら、しょっぱいでぇ!

275 268 sage 04/04/28 11:26 ID:JKCpxmdk
>>272
詩人風は勘弁してください(w
やってみたけど書きづらい上に短文の繰り返しなので
途中をかなり省略しないと改行がえらいことに。
とりあえず詩人っぽい表現を織り交ぜつつ頑張ってみます。

276 ゼノギアス sage 04/04/28 11:31 ID:DvCXKN4O
各まとめ人の皆さん、お疲れーです。

ちとこれからリアルで忙しくなるので、その前にブースト掛けて貼ります。
ソラリス潜入からdisk1終了まで、一気に。
もうセリフ丸写しだ〜ヽ(`Д´)ノ

>>264
おまたせ、肉です(w

ってなわけで、前回は>>260-262

277 ゼノギアス ソラリス編 1/7 sage 04/04/28 11:33 ID:DvCXKN4O
【天上の楽園 ソラリス潜入!】
ソラリスのゲートは、本土にある発生機によって完全には消えていなかった。しかしながら、その効力は
かなり弱まっており、ゼプツェンのグラビトン砲でわずかにこじ開ける事ができるとの事だった。
その一瞬にフェイ、シタン、エリィの先発隊が侵入、他のメンバーは別ルートから侵入する事になった。

一度解散し、みなが準備を整える中、シタンは妻ユイから、シタン自らが封印した剣を受け取った。
これからの戦いは、負ける事が許されない戦いなのだ。そう自分に律し、シタンは妻と別れた。

その後、フェイたちはゼプツェンに乗ってソラリスに向かった。なぜかハマーも一緒に。
フェイたち三人が最初に降り立ったのは、地上から上がってきた物資を集配する所のようだった。
とりあえず情報収集をする事になり、輸送用のコンテナを調べていたフェイだったが、突然そのコンテナが
動き出し、どこかへ運ばれてしまった。
着いた先は居住区のような所だった。第3級市民層。通称働き蜂と呼ばれる地上人たちが住んでいる区域だ。
ここに住んでいるものは、アレンジと呼ばれる洗脳を受け、昔の記憶もなくして奴隷のように働いている。
後を追ってきたエリィと合流したフェイは、とりあえずこの区画を出る事にした。シタンとはまだはぐれた
ままだったが、彼はこの街に詳しい為いずれ合流できるだろうとの事だった。

第3級市民層と第2級市民層を繋ぐ唯一の通路、監視塔。二人はそのセキュリティをエリィのIDを使って抜けた。
そこでフェイは、ソラリス市民の生活を見ることになる。隅々まで清掃の行き届いた道。その道をホバーカー
が走っている。市民は高度に発達した科学技術により病に悩まされる事もなく、何不自由なく暮らしていた。
戦に乱れる地上と比べると、まさしく天上の楽園といった趣である。
ホログラフで彩られた煌びやかな街を歩いていた二人は、アラボト広場で軍の観艦式が行われると知った。
ゲートの消失による動揺を抑えるために、何らかの情報が提示される。そう考えた二人は広場に向かった。

空中戦艦が艦隊飛行を披露するなか、天帝が壇上に現れ、市民に語りかけた。
天帝「地上ゲートの消失は、前もって計画されていた事である。"福音の劫"に向け、我々は神の眠る地、
  "マハノン"への扉を開いたのだ。愚かなる獣ラムズに我らの力を知らしめようぞ」
天帝の演説を魅入られたように聞いていたエリィは、フェイに呼ばれて我に返った。
壇上では、天帝の次に、カレルレンが演説を始めた。
カレルレンを見て、フェイはデジャヴを覚えた。そして、彼の古い記憶が揺り起こされる。

500年前のニサンの大聖堂。そこでフェイ、いやラカンはカレルレンに会っていた。
絵の具を取りに帰るというラカンに、カレルレンは護衛を買って出たのだ。当時、既にソラリスとの戦争が
始まっていた。道中、ラカンはカレルレンの変貌を語っていた。冷酷非情な軍人であったカレルレンは、
ソフィアと出会う事で学問に目覚め、人としての心を取り戻したのだった。彼は、メルキオールと言う師の
下について、分子工学を研究していた。ある日、彼は研究が結実したとラカンに嬉しそうに語ったのだった。

この記憶は、明確にフェイが思い起こしたものではない。カレルレンの姿を目にした事により、無意識下で
呼び起こされ、それがフェイにはデジャヴのように感じられたのだった。
そのカレルレンの演説は続いていた。彼はエテメンアンキに侵入した地上人を捕らえたと言った。彼の傍に、
別ルートで潜入していたバルトたちがホログラフで表示された。
カレルレン「古のガゼルを蘇らせる為に、この者たちを明後日、ソイレントシステムにて処分する」

278 ゼノギアス ソラリス編 2/7 sage 04/04/28 11:34 ID:DvCXKN4O
【逃避行 なつかしの我が家】
カレルレンの言葉を聴き、すぐにも助けに行こうとするフェイと、それを抑えようとするエリィはやがて
口論になり、警備兵に見咎められてしまう。即座に逃げ出した二人は、セキュリティに追われ、下水道に
逃げ込んだ。下水道を抜けた先は第1級市民層だった。出口から歩くと程なくしてエリィの家に辿り着いた。

家に入ると、母のメディーナが驚いた顔で出迎えた。エリィは行方不明と知らされていたのだ。
一通り言葉を交わした後、エリィたちは彼女の自室へ移動し、一息ついた。シャワーを浴び、落ち着いた所で
フェイが彼女の母親の話題を振ると、エリィの顔が曇った。彼女には地上人の乳母がいた。自分の髪の色と
外見がソラリス人のそれと違う事から、エリィは地上人の乳母が実の母親ではないかと思っていたのだ。

重くなった空気を振り払うように、彼女はバルトたちを救い出す手立てを考えようと提案した。
彼女は、自分の父の自室にある端末からソイレントシステムの情報が得られるかも知れないと考えた。
父親エーリッヒの部屋に移動した二人はネットワーク端末にエリィの名前を逆から入力したパスワード、
「MYYAHELE」でログイン。検索の結果、第3級市民層のダストシュートからソイレントに入れる事を突き止めた。

その時、エーリッヒとメディーナが部屋に入ってきた。自室にいるフェイを見たエーリッヒは、部屋の電話で
軍警に出動を要請し、フェイに銃を向けた。
エリィ「やめて! フェイは捕らえられた仲間を助けたいだけなの!」
エーリッヒ「エリィ、反逆者がどうなるか知っているだろう? 私はお前の身を案じて……」
エリィ「嘘! お父様は自分の立場が危うくなるのが嫌なだけでしょう!? 私のユーゲント入りを反対したの
   だって、地上人との間に生まれた私を皆に見せたくなかっただけじゃない!」
エーリッヒ「お前はまだそんな事を……よく母さんの前でそんな……!」
フェイ「やめてくれ! 俺のせいで親子喧嘩なんて…。俺がここから去ればいいだけだ。エリィ、お母さんの
   前であんな事言うもんじゃないよ。あの表情は決して他人の物なんかじゃない、そうだろ?」
そう言うと、フェイは部屋から出ようとした。すると、エーリッヒは窓ガラスを銃で割った。
エーリッヒ「たとえ侵入者であっても、娘を守ってくれた事は確かだ。侵入者は逃げた。それで良いだろう」
その場を去ろうとするフェイにエリィは同行しようとしたが、エーリッヒに止められた。
フェイも彼女を抑え、「今度こそ軍を抜けろよ」そう言って立ち去った。
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【孤独な狼 闇の底をかける】
エリィの家を出た後、フェイは第2級市民層の監視塔へ向かった。そこではシタンが待っていた。
彼はあの観艦式を映像で見て、フェイの行動を推測し先回りしていたのだ。
二人は、シタンのIDを使って監視塔を抜け、第3級市民層へ向かった。

その頃、エリィは家を抜け出そうとしていた。メディーナとエーリッヒはそんな娘に語りかけた。
メディーナ「貴方の思うようになさい。それと、貴方はまぎれもなく私の子よ」
エーリッヒ「私のIDカードを持って行け。…自分の選んだ道を歩く……それは、人の本来の姿なのだ……」
二人に別れを告げ、エリィが家を出ようとした時、帝室警備隊が彼らの家に現れた。
軍警よりも遥かに地位の高い警備隊が来た事で、エーリッヒはエリィがガゼルの被験体にされるのだと知った。
彼は3級市民への降格を覚悟で警備隊に反抗、エリィを逃がした。

279 ゼノギアス ソラリス編 3/7 sage 04/04/28 11:35 ID:DvCXKN4O
【疑惑 死のカレルレン研究所】前編
フェイとシタンの二人は、ダストシュートにいた。扉が開けられず思案に暮れている二人に、エリィが合流した。
エリィは一通り事情を話すと、エーリッヒのIDカードを使って扉を開けた。
ダストシュートから出て少し行くと、レトルトパックや缶詰などが保管されている倉庫のような部屋に出た。
その先がソイレントシステムと呼ばれる施設になっているようだった。
それまで飲まず食わずだったフェイとエリィは、倉庫にあった缶詰の肉で簡単な食事を済ませ、先に進んだ。
そこは、先ほどの缶詰などを作っている工場のようだった。何かの動物がプレス機でミンチにされ、ベルト
コンベアに乗って流れていた。
エリィ「いやね……何の肉かしら」
フェイ「作ってる所は見たくないな……」
シタン「待ちなさい。貴方達は先ほどあの缶詰を食べました。それをよく認識して先に進んでください」
彼の言葉に不安を覚えながら、フェイとエリィは先へ進んだ。
そこで二人が見たものは、死んだウェルス、つまりは人が、コンベアで運ばれ、ミンチにされる光景だった。
ショックを受けたフェイの脳裏に幼い頃の記憶がフラッシュバックした。
どこかの研究室の寝台に寝かされた彼。ガラスの向こうでは彼の母が冷たい目で彼を見ていた。

口を押さえうずくまるエリィ、へたり込むフェイ。シタンが淡々と語った。
シタン「ソイレントシステム。ソラリスの生体実験場とその処理施設。そして刻印<リミッター>(註1)維持の
   為の食料、薬品の生産施設。アクヴィのウェルスもここで造られたのです。エリィ。ドミニアがなぜ
   貴方を憎むのか。その答えがここです。彼女の祖国エルルの人々は、その能力の特異性故、M計画…
   つまり、ウェルスの母体とされていた。エーリッヒ卿は以前この施設の総括官であり、ニコラと共に
   研究に携わっていました。もちろん、常に良心の呵責に悩まされていた。だから出来うる限り集めら
   れた地上人を3級市民として保護し、そして身を退いたのです」
ショックを受けるエリィとフェイを促し、シタンは先へ進んだ。

工場を抜けると、建物の雰囲気は研究所のそれへと変わった。奥へ進むにつれ、様々な施設を彼らは見る事に
なる。人をウェルスへと変える現場、ウェルスに変えられた人々が入れられている檻、巨大なウェルスの
サンプルの保管庫、メモリーキューブが集められた部屋。そしてある場所では、通常の3倍(!?)はあろうかと
言うギア・バーラーを発見した。
やがて彼らは、P4と表示された扉の前に来た。そのロックを難なく解除するシタン。
フェイは彼に、この施設について尋ねた。
シタン「元々ここは、原初の刻より生き続ける御方、天帝を頂点とするガゼルの法院の延命研究の施設だった。
   原初の刻。つまり一万年前、地上にヒトが生まれた。その最初のヒトが天帝と12人のガゼルなのです」
エリィ「そんな……一万年も生きる人間なんて……」
シタン「もちろん、それは天帝一人。彼は死ねない運命にあるのです。だがガゼルの運命は違った。500年前の
   地上との戦争で、彼らは肉体を失ってしまったのです。現在ソラリスを統治してるガゼルは、メモリー
   バンク上に存在するデータ。肉体も魂もない単なる数字の羅列に過ぎない。崩壊の日(註2)の後、肉体に
   固執する彼らは自らに相応しい肉体を創る為にソイレントシステムの一つをエテメンアンキに写した。
   その後、ここは民意統制用の薬品や生物兵器の研究にも使われるようになった。
   我々が何気なく使っていたメモリーキューブも、ガゼルの肉体復活の為に地上人のデータを収集する
   目的で設置されたものなのです。
フェイ「さっきの工場で分解されてたウェルスたちも……」
シタン「使用済みの出し殻の再利用といったところでしょう」
思いもよらない話に、フェイたちはショックを隠せなかった。

註1・・・500年前の大戦後、地上人の反乱を恐れたガゼルが、カレルレンの分子工学技術を用い、遺伝子
     レベルで人々に組み込まれた精神と肉体の抑制装置。ソラリス人にも組み込まれている。
註2・・・500年前の大戦末期、突然現れたディアボロスと言う謎の第三勢力によって、地上、ソラリスの
     区別なく、世界の人口は98%が失われた。その出来事を後に人々がこう呼んだ。

280 ゼノギアス ソラリス編 3/7 sage 04/04/28 11:36 ID:DvCXKN4O
【疑惑 死のカレルレン研究所】後編
エリィ「ちょっと待って。おかしいわ。なぜ先生(シタン)がそんな事を知ってるんですか? そんな事、軍や
   政府の要人でも知らない事なのに。M計画の真相を当のマリアよりも詳しく知ってるなんて……。
   もっと早く気づくべきだった。先生……貴方は何者なんですか!?」
その時、突然辺りが暗闇に閉ざされた。

気がつくと、フェイは周囲をスクリーンに囲まれた部屋で、拘束具をつけられていた。
スクリーンに、研究室の寝台に寝かされたバルトたちが映された。正面のスクリーンには、ガゼルの法院を
背にしたシタンの姿が。
「この男はソラリス守護天使が一人、ヒュウガ・リクドウ。天帝の命を受け、お前を監視していた。そして
 お前に引き寄せられるであろう、我らが"アニムス"となりうる者を取捨選択、ここまで導いてきたのだ。
 "アニムス"は我らの復活に欠かせぬもの。この者たちは我らの肉体……拠り代。ただそれだけの存在……」
フェイ「本当なのか先生! こいつらの言ってることは!!」
シタン「この三年間、私は貴方の傍にいた。見極めねばならなかった、我々の仇となるかどうかを……」
フェイ「仇……?」
「お前は我らにとって危険な存在。もっとも、監視を命じたのは天帝だ。我々はお前の消去を目論んだが、
 悉く失敗した。それでも"アニムス"は手中に出来た。ヒュウガは良く働いてくれたよ」
フェイ「こいつらと組んで俺達を……。何が目的だ! お前達はこの世界を既に手中にしているはずだ!」
「我らが目的は神の復活。ヒトが地に満ちたとき、神とマハノンは目覚める」
フェイ「天空の楽園マハノン……。地に墜ちたと言う……?」
「我らの方舟……その中央ブロック"マハノン"。神の封印されし場所。そこは知恵の源。その知恵を使い、
 目覚めた神を復活させ、神と我らを大宇宙へと運ぶ"方舟"を建造するのだ」
「我らが大宇宙に君臨するための軍団、天使<マラーク>の創造。そのためのM計画……」
「我々ヒトは、はるか昔、他の天体からこの惑星へ来た異星の生命体なのだ。我らは新たな"アニムス"を得、
 神と一つとなりて再び星空へと還る。これは原初より運命られし事。我々の存在意義そのものなのだ」
「我らは神より大宇宙に君臨する権利を与えられた。福音の劫までに神の復活がなされぬ場合、我らは滅び
 なければならぬ。だが、"アニムス"を得、我らの復活は約束された。後は神の復活と……」
スクリーンにカレルレンの姿が映し出された。
カレルレン「この者の目覚めを待つだけ……」
彼の背後には、寝台に寝かされたエリィがいた。

カレルレンの私研究室。
目を覚ましたエリィに、カレルレンは語りかけた。
カレルレン「以前君が起した事件。原因はドライブによる力の暴走ではない。"君の中に眠るもう一人の君の
   一時的な目覚め"によって起こったことだ。……これが何か解るかね。ナノマシンの一つ、アセンブラ
   と言って、分子や原子を解体、再構築できる機械なのだ。ゼボイムで発見したあの娘を解析する事で、
   ここまで小さく精巧に作る事が出来た。従来のナノマシンでは、遺伝子の組み換えは行えても、二重
   螺旋の空隙部分…イントロンに隠された情報まではわからなかった。しかし、新しいナノマシンは、
   容易くそれを見つけてくれた。本来あるべきではない情報をね。まもなくその結果が出る」
彼のデスクのスクリーンに解析結果が表示された。
カレルレン「ふむ。確かに類似波形を描いている。そして……おお、ウロボロス環! やはりそうか、これで
   ミァン、そしてラカンの動き……全て説明が付く。エレハイム(エリィ)……君が"母"だったのだな」
エリィ「母……?」
カレルレン「これは君の遺伝子の、エクソン置換前の空隙……。本来は情報の存在し得ないイントロンを
   概念化したものだ。この環は、"ある特別な存在"にしか存在し得ない情報だ。ウロボロス…大母とも
   言われるこの概念の蛇が、自ら銜えたその尾を放せばどうなるか……君は興味がないか?」
エリィ「……」
カレルレン「エレハイム、君は美しい。"あの頃"と少しも変わっていない。"もう一人"のラカンと同様に」

281 ゼノギアス ソラリス編 5/7 sage 04/04/28 11:38 ID:DvCXKN4O
【脱出! 誰がために君は泣く】前編
フェイの拘束されている部屋にシタンが入ってきた。シタンに怒りをぶつけるフェイ。だが、拘束具は彼の
神経の伝達を物理的に止めているため、彼は身動き一つ取れなかった。
シタンは、フェイを言葉で責め続けた。
シタン「青臭い理想論など、現実の前では何の力もありません。人はより大きな力に依存して生きている方が
   いいのです。自分は独立した個人だ、と言う幻想だけを持って生きられる。なんと楽な事じゃないですか。
   抵抗したところでむなしいだけです。辛いだけです。抵抗した結果が今のあなたの姿です。友人達を
   助ける事も出来ず、エリィさえも守れない。実に無力だ、貴方は。どうする事も出来ないんだ」
フェイ「やめろ……やめて……くれ……」
やがてフェイが静かになった。それを確認したシタンは、ため息混じりに言った。
シタン「これでゆっくり話が出来ますね……イド…」

カレルレンの私研究室。寝台に拘束されたエリィは、一人考え込んでいた。
そこへラムサスが入ってきた。彼は狂気に犯された目で、エリィにフェイの居場所を詰問した。
その答えが得られぬうちに、彼は目を爛々と光らせ「フェイめ…見ていろ…」そう言って部屋を出て行った。

フェイが拘束されていた部屋。拘束を解かれたフェイが目を覚ますと、シタンとバルトたちがいた。
シタンに殴りかかろうとするフェイを押しとどめ、バルトが事情を説明した。
バルトたちの体に刻まれたリミッター。それを外すため、シタンは現時点で唯一処置が可能なこの研究所に
彼らを連れてきたかったのだという。さらに、ソラリスが何をしているのか、何をしようとしているのかを、
フェイたちは知るべきと考えたのだ。それ以外にもう一つ目的があったのだが、それは後々という事になった。
ともかく、彼らは行動を開始した。フェイたちはエリィを救出に、シタンは最後のゲートの破壊に向かった。

フェイたちが首尾よくエリィを連れ出した頃、シタンはゲート・ジェネレーターでジェシーと合流した。
彼らが爆薬を仕掛け終わる頃、ラムサスが彼らの下に現れた。裏切り者、彼はそう言った。
シタン「裏切ったわけではない。私達は立つ場所が違うだけです。私はフェイ達といようと決めたのです」
ラムサス「貴様もか…! フェイフェイフェイ、どいつもこいつもフェイフェイ! 奴だけは俺のこの手で……。
   その奴の下に行こうとする貴様らは敵だ! "俺のもの"を奪う敵だっ! 敵だっ! 敵だっ!」
彼の異常な言動に呆れたジェシーは、シタンを促してその場を去った。爆薬がジェネレーターに火をつけた。
ラムサス「この裏切り者ぉぉぉぉぉっ!!」
火に巻かれながら、彼は絶叫した。

ソラリスを脱出するため、フェイたちは格納庫に向かっていた。ハマーが連れてきたメディーナも、一行に
同行している。エーリッヒは、一足先に脱出手段を確保するために格納庫に向かった。
合流ポイントになっている格納庫前の陸橋。そこで合流した彼らは、格納庫へ向かおうとした。
だが、エリィの悲鳴が彼らの足を止めた。ハマーがエリィを羽交い絞めにして銃を突きつけていた。
ハマー「エリィさんは戻ってもらうっす! カレルレンって人と約束したっすよ、エリィさんを連れて行けば
   "変えないで"くれるって……」
リコ「ハマー! てめえ!」
ハマー「俺っちだってホントはこんな事したくないっす。でも、俺っちは"普通"の人間なんっす! フェイの
   兄貴たちみたいに"特別"じゃないんす! こうするしかないんすよ!」
泣き顔でそうまくし立てるハマーに、メディーナが歩み寄った。
ハマー「動いちゃダメっす! 止まるっすよ!」
メディーナ「止まりません。わが子の危機ですもの。私はごく"普通"の母親ですから。"普通"だからこそ、
   守らなければならないものがあるんです。さ、エリィ、ゆっくりとこっちにいらっしゃい」
ハマー「ダメっす! 行っちゃあダメっす……行っちゃ……ダメっすよぉ……」
彼の銃が火を噴いた。メディーナがゆっくりと倒れていく。ハマーが悲鳴を上げて逃げ出した。
エリィは、物言わぬ母をかき抱いて泣いた。

282 ゼノギアス ソラリス編 6/7 sage 04/04/28 11:39 ID:DvCXKN4O
【脱出! 誰がために君は泣く】中編
その時、彼らの下にグラーフが現れた。その傍には、キスレブに現れた覆面の女がいた。
グラーフ「その女は置いていってもらうぞ」
そう言ってにじり寄ってくるグラーフ。しかし、そこへエーリッヒがギアに乗って現れた。
エリィたちの盾になろうとするエーリッヒ。だが、覆面の女のエーテルが、彼のギアに強大な圧力を掛けた。
エーリッヒ「エリィ、自分の信じた道を行け! お前はなんと言おうと、私とメディーナの間に生まれた子だ」
彼のギアが圧壊した。目の前で両親を殺された怒りで、エリィのエーテルが噴出する。
だが、その力も、覆面の女のエーテルに押し戻されてしまう。強大なエーテル波が、エリィたちを襲う。
その中で、フェイだけがエーテルを物ともせずにいた。しかし、彼はそれまでのフェイではなかった。
髪が見る間に赤く染まり、彼はあの赤い長髪の男、イドに変異した。

その頃、ユグドラシルでも異変が起こっていた。ヴェルトールが独りでに起動したのだ。突如動き出した
ヴェルトールは、その外装をパージ、変形させ、赤く染まって行った。それはまさしく、アヴェの砂漠で
ユグドラシルを沈めた、あの真紅のギアだった。真の姿を現したヴェルトールは、ユグドラシルの隔壁を
突き破って飛び出し、瞬く間にソラリスのイドの下へ到達した。

ソラリス首都、エテメンアンキが、たった一機のギアによって破壊され、墜とされる。
その光景を、シタンたちはユグドラシルから見ていた。爆発に巻き込まれまいと、全速離脱するユグドラに、
ヴェルトールが迫ってきた。バルトたちが混乱する中、エリィは一人、ヴィエルジェで迎撃に出た。
イド「フフ……お前か。殺されにきたのか?」
エリィ「それで貴方の気が済むならそうすればいい」
ヴェルトールの拳がヴィエルジェの腹部を貫いた。エリィはその手を握り締め、叫んだ。
エリィ「お願い! 元のフェイに戻って!」
イドとエリィ、二人のエーテルがぶつかり合い、凄まじい波動が放たれた。
イド「チッ……こいつ…… う…う……エ…リ…… クソッ……ヤツが目覚めた……」

天帝「アーネンエルベ……なせるというのか?」
シタン「もはや管理者は不要だと結論します」
天帝「接触者……仇とならぬと?」
シタン「陛下の仰るとおり、フェイがそうであるならば」
天帝「……ならば託そう……」

シェバト。女王の間に集まったエリィたちに、シタンが事情を説明していた。
シタン「"アーネンエルベ"……。この星に生まれた人々と共に新たな地平へと進む神の人。それは"接触者"の
   運命。天帝はフェイをそう呼んでいました。理由までは教えてもらえませんでしたが」
バルト「ヤツは一体何者なんだ?」
シタン「彼はフェイです。そしてイドでもある。エルルを破壊し、ユグドラシルを沈め、リコの部下を……。
   彼は多重人格なのです。私が彼の監視を始めて三年、イドの発露は見られませんでした。しかし、
   ラハンの事件をきっかけに、その後徐々に発露の回数と時間が多くなっていった。恐らく、グラーフの
   影響でしょう。ラハンに来る前、彼はグラーフと共に暗殺者として行動を共にしていました。
   私は、イドが正体を知るため、先だってフェイが拘束された時、イドと話をしました」

シタン「実に無力だ、貴方は。どうする事も出来ないんだ」
イド「よく分かってるじゃないか。さすがはシタン……いや、先生と呼んでいたか」

283 ゼノギアス ソラリス編 7/7 sage 04/04/28 11:42 ID:DvCXKN4O
【脱出! 誰がために君は泣く】後編
シタン「会いたかったですよイド。ところで、フェイは今どうしています?」
イド「"お前達の知っているフェイ"は、俺が出ている間は寝ているよ。だから俺の事は何も知らない。ヤツは
  俺の支配下にあるからな。俺の記憶を見ることは出来ない。元々ヤツは存在しないフェイ。父親のカーン
  によって作り出された人格さ。カーンは、俺の人格を深層意識に封印した。その時にできたのがヤツだ。
  臆病者の部屋の間借り人さ」
シタン「臆病者とは?」
イド「本来のフェイ。出来損ないさ。現実から逃げ出し、生きる事を拒絶した情けない奴。虫唾が走るぜ」
シタン「なぜ貴方の心は分かれてしまったんですか?」
イド「思い出話でもしろってのか? 勘違いするな。俺はお前に質問の機会など与えてない。俺がその気に
  なれば、こんな拘束なぞいつでもぶちやぶれるぞ」
シタン「しかし出来ないでしょう。貴方はフェイを完全には制御できていない。もしエネルギーを使えば
   精神的に疲労し、フェイにステージを奪われてしまう。違いますか?」
イド「……よく解ってるじゃないか。確かに俺は……むっ……」
シタン「どうしました?」
イド「貴様に無理やり出されたからヤツが目覚めた。本来なら俺は自分でステージに立てるんだ。だが、
  あの女、エリィのせいでそれが果たせない。あの女は……みんな同じだ……だから消してやる…」

シタン「現在のフェイの人格は、イドと言う基礎人格の上に3年前に創られた、下層の模擬人格。だから、
   彼にはそれ以前の記憶が無かったんです。さらに、現実の生活を3年しか経験していない彼は未発達で、
   そのため突発的な出来事に対処しきれなくなる」
ジェシー「フェイはいつかイドに飲み込まれちまうのか?」
シタン「どうでしょうか。イドが臆病者と呼ぶ、本来のフェイの人格がネックになると思います。イドは
   その人格を軽蔑しつつ、明らかに恐れていた。イドの表出はフェイではなく、臆病者によって抑制
   されているのではないかと。なぜ臆病者が表出しないのか原因はわかりませんが、これが目覚めれば、
   分離した人格が元に戻る可能性も出るのではと、私は確信したのです。どうすれば目覚めるのか、
   それ解りません。ですが、基本的にフェイの存在が虚ろになるような事がなければ、フェイはフェイで
   いられる訳です。平穏な場所で暮らせるのが一番ですが、状況がそれを許さないでしょうね……」

その後、シェバトではフェイの処遇を決める会議が開かれた。シェバトの議会は、フェイの力を恐れた。
彼の力が、500年前、ディアボロスを率いて世界を崩壊させたグラーフの力と酷似していたからだ。
決議は下された。カーボナイト凍結。人を生きたまま石にする、シェバトの極刑だった。

その夜、エリィは投獄されたフェイに会いに行った。
フェイ「俺はかつて世界を壊滅させたグラーフの再来だそうだ。グラーフも元はラカンと言う地上人だって」
エリィ「そんなのでまかせよ! ……逃げよう? グラーフや戦いがイドを呼ぶなら、静かな所へ……」
フェイ「ダメだ。戦場から離れたとしても、イドが出ない保証はない。それに……俺はエリィを殺そうと…」
エリィ「イドと戦った私が生きてるのは、多分、どこかでフェイの意識が働いて、すんでのところで外して
   くれたからだと思うの。……もし、あなたがイドに支配されて、世界中が敵になっても、私だけは、
   あなたの傍にいてあげる……。だって…だって…… "一人じゃ寂しいものね"」

二人が格納庫に向かうと、シタンたちが待っていた。彼らは、二人の脱出を助けに来たのだ。ヴィエルジェが
修理中の為、シェバトのギア・パーラーを拝借しようと言うフェイだったが、エリィは激しく拒んだ。結局、
二人はヴェルトールに相乗りする事になった。

朝陽を浴びて飛ぶヴェルトールに、ラムサスのギアが襲い掛かった。カレルレンにより与えられたギア・
パーラーだった。エリィの奪還。それがラムサスの目的のはずだった。しかし、パーラーの凄まじい力に
陶酔した彼は、エリィごとヴェルトールを撃墜してしまった。

ヴェルトールの墜ちた森。重傷を負ったエリィを抱えて歩くフェイを、グラーフが静かに見ていた。 続く

284 天使の詩2 sage 04/04/28 22:43 ID:ZwXSXIc/
それでは天使の詩2を予告通りやっていきます
慣れないので上手くいかないかもしれませんがよろしく
前作の人も出てきます。
前作の方はまとめサイトの方に載っているので見ておくと
判り易いかもしれません。

285 天使の詩2 sage 04/04/28 22:46 ID:ZwXSXIc/
前作から100年ほど経った頃
アーウィンと言う街に、魔物狩りを生業とするフェイトと言う青年がいた。
ある日、フェイトは魔物狩りのパートナーであるシオンと共に
数多の魔物が住むという「封獄の塔」へと向かった。
フェイトとシオンの到着を待っていたかのように固く閉ざされた「封獄の塔」の門が
突然の大地震により崩れ去った。
その不思議な地震に招かれるように塔内に入ったフェイトとシオンを待っていたのは、
リアーナと名乗る一人の少女であった
リアーナは、名前以外の一切の記憶を失っており
手がかりになりそうな物といえば
彼女のそばにあった首飾り、「天使の涙」だけである
どうしてもリアーナ彼女が気になったフェイトは
リア-ナをアーウィンの街に連れ帰ることにした。


286 天使の詩2 sage 04/04/28 22:48 ID:ZwXSXIc/
フェイトはおじさんに封獄の塔での出来事を話し
そしてリアーナの記憶を探す手伝いすることを告げる。
今晩は遅いことから休むことになった3人
そして夜、家の外で一人たたずむリアーナにフェイトが声をかける
目を閉じると世界が滅ぶ光景が浮かび、その原因が自分であることから
記憶を取り戻すことに怯えるリアーナを抱きしめるフェイト
抱き合う2人をシオンは離れて見つめているのだった
真夜中、シオンに起されたフェイトが見たものは
降りしきる雨の中、暴れまわる怪物、逃げ惑う人々であった



287 天使の詩2 sage 04/04/28 22:50 ID:ZwXSXIc/
逃げる途中、ダーク神聖騎士団がこの街に魔物を率いてきたと言う人の言葉を聞き
おじさんからも同じ話を聞く、信じられないシオン
おじさんの助けもあり地下トンネルを通って街を脱出する3人
3人は地下トンネルを通り商人の街イスランへと向かった。
 領主の家で街が魔物に襲われたことを告げるフェイト
領主が同じ頃にダーク神聖騎士団の鎧を着た男がアーウィンの街へ渡って行ったのを見たと言った事から
フェイトとシオンの間に諍いが生じることになる
ダーク教の無実を証明して見せるためシオンは去っていった
領主から変わった服装の女性がダーク教のことを聞きに来たことを聞いた
フェイトたちは宿を訪ねてみる事にする。

つづく


288 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/28 23:07 ID:ie5H4Hzk
乙ー

289 ブレスオブファイア3 sage 04/04/28 23:16 ID:ie5H4Hzk
>>203-205の続き

オウガー街道を通る前に闇市に寄っていく。
ここは馬兄弟のいた組織が仕切っている不正流通マーケットだ。

街道を歩いていると噂のモンスターが現れた。
ガー「コイツが、モンスター‥ トラ‥、か?」
ワータイガーとの戦闘になるが、逃がしてしまう。

リヴェット山を抜けて久しぶりのウールオル街道へ。
しかしそこにはウインディアの検問がかかってた。
なんでもマクニール村で作物の不正流通があって、取調べ中のようだ。
仕方ないので村で時間を潰す。
村人の話によると、手傷を負ったトラがシーダの森に来ているらしい。
決着をつけるため、シーダの森へ。

リュウはあのトラが気になっていた。
森の奥まで行くと、リュウはガーランドを待たせて、一人でうなり声のする方へ進む。
そこはリュウにとって一番楽しかった頃の思い出の場所だった。
焼け落ちたアジトに近づくと・・・
「‥‥‥リュウか?」
レイ、だった。
「‥‥オウガー街道で会った‥‥な?」
うなずくリュウ、レイは苦笑する。
「く‥ くくく‥ そうかよ お前だったのかよ!? いやいやいや‥‥」
「ゆかいだねぇ‥ リュウに、やられるとは! ‥‥結構、本気で戦ったんだが、なぁ」
お互いの無事を喜び合う二人。
レイはリュウとティーポの仇を討つため、オウガー街道で闇市に出入りする連中を
 片っ端から襲っていたのだった。
「お前だけでも、生きてて 強くなったのを知って‥ ちっとは気が軽くなったけど‥‥」
「いや、違うな‥ やっぱり、俺は 思い知らさないと、いけねぇ‥
 俺の、弟達に手を出した、連中に!」
レイは何処かへ去って行った。

290 ブレスオブファイア3 sage 04/04/28 23:17 ID:ie5H4Hzk
村へ行くと血ダルマになったズルスルを見つける。レイの仕業だ。

レイが向かったのではと、マクニール邸に行く。
ガー「しかし、トラ‥ レイが‥ ここの連中を恨むのは‥ 分からなくはないがな‥
    本当に悪いのは地主の方、だったのだろう?」
「竜殺しの、俺が言えたギリではないが‥ リュウは恨みを晴らす気は、ないのか‥?
 レイの様に」
リュウは首を振る。
そこへマクニールを捕縛したウインディア兵達がやって来た。
女の子がマクニールに向かって、ウインディアの名において捕らえる、とか言ってる。
もしかしてニーナ?
マク「ちちち、違う‥ わわ悪いのは、私ではなく‥」
ニーナ「あなたが言ってる、組織のバリオと、サントという人物は心当たりがあります‥
     しかし、彼らは‥」
ガー「もう、この世にいるはずは、ない‥ だな?」
ニーナ「ガーランドさん‥? それに‥ リュウ!?」
ガーランドは簡単に挨拶を済ますと、早めにマクニールを連れてくよう勧める。
ニーナはマクニールを連れた兵達を先に帰した。
「さ、説明してもらうわよ?」

ガーランドは天使の塔で別れた後の事を話す。
「俺も‥ 500年近く連中と戦ってきたが‥ 実は、竜の事を少しも知らなかった事に
 最近、気がついたばかりだ‥」
「わかったわ‥、で?」
リュウ・ガーランド「?」
「?じゃないわよ その組織のアジト 闇市‥ だったかしら? 行きましょうよ」
ニーナはこの機会に、組織まで摘発する気だ。強引に手伝わされる事に。
「あ、そうそう マクニールは、大丈夫よ いくら、そのトラさんが強くっても‥‥
 お城に入っちゃえば 手出しできないわよ、ね?」

291 ブレスオブファイア3 sage 04/04/28 23:22 ID:ie5H4Hzk
酷い有様だった。
闇市へ行くと、組織の関係者のほとんどが倒れていた。
マクニールを狙う機会を失ったレイが、ターゲットを変えたのだ。
生き残った奴からレイの事を聞くと、組織のボスを追って北の関所へ向かったようだ。
ガー「昔‥ リュウ達を守れなかった分‥ 暴れるつもり‥ なのだろう、な」
ニーナ「そんな‥‥ 今更、そんな事しても意味ないわ‥
     それに‥ ボスがやられたら取り調べ出来なくなる!」

関所へ行くとレイがボスを追い詰めていた。
ボス「く、くっそう‥ 何の‥つもりだ!? 俺が誰だか、知ってるのか?」
レイ「知ってるさ‥‥ 闇の組織を取り仕切る ミクバの大親分さん、だろ?」
闇市の事は許すからいたずらはここまでにしろ、とミクバ。ナイフを抜くレイ。
「何年か前‥ 俺達を殺しに来たあんたの子分も‥ 俺に、そう言ったよ‥
 イタズラが過ぎるってな‥」
レイの一撃がミクバの胸を裂く。
「けど、あいにく俺はガキなんでね‥ いつでも、おいたが過ぎるんだよ‥‥」
リュウ達が駆けつける。
「‥‥‥リュウよお あの時、俺がこのぐらい強かったら‥
 ティーポは死なずに済んだかなぁ‥‥」
ニーナ「!」
ミクバが巨大なモンスターに変身するが、リュウとレイは気づかない。
「なのに、俺は‥ 下らないコソどろのくせに 人を傷つけるのが、イヤだとか
 かっこつけて‥‥ エンリョする程強くもないってのに‥」
ミクバの不意の一撃でレイが倒れてしまう。
ミクバ「傷つけるのが、いや‥ か? 人食いトラが!
     俺達の力は、傷つけ、壊し 殺すために‥ 神から与えられたものだ!」
「お前は、バリオ達を倒したという、ガキだな‥ ちょうど良い‥
 まとめて、面倒みてくれる!」
激しい戦いの末、ミクバを倒す。

ミクバ「へ‥‥ 気が済んだか 人食いトラめ‥‥
     こうやって、せいぜい気に食わない奴らをぶち殺すが、いいぜ‥‥」
「‥‥‥ま、あいにく お前の探してるらしいバリオとサントは‥
 そこのガキが殺ったみたい‥ だがな」
レイ「!」

292 ブレスオブファイア3 sage 04/04/28 23:24 ID:ie5H4Hzk
レイ「‥‥竜の力、か そいつで‥‥‥」
「俺達の、カタキは‥ とっくの昔にリュウが‥‥ 片付けてた、って事か‥」
「俺が、してた事は何だったのかね‥‥ 今だって、リュウの助けがなけりゃ‥
 勝てなかっただろうし」

「どうだい、この次は俺と、お前とで‥ 俺達を見殺しにした
 マクニール村の連中をぶっ殺すってのは?」
「ドラゴンの力が、あれば‥ そんなの、一発だろ? なあ‥‥!?」
ニーナ「ちょっと! ウインディアの名にかけて そんな事は、許さないわよ!」
「ウソだよ‥ オウガー街道で、リュウにやられた時から‥
 カタキをとるなんて 出来そうもないと思ってた‥」

「トラに変身さえすれば‥ マクニールだろうが組織だろうが‥
 何でも、ぶっ倒せると思ってたけど‥」
「結局、俺は‥ トラになる力を使いこなす事が、出来ずに‥
 やたらに暴れてただけだ そんなのは‥」
ガー「そんなのは、本当の力では、ない‥ か?」
竜の力がもしそんな力だったら、何の疑問も持たず根絶やしにしただろう、とガーランド。
レイ「竜族は、戦争して 世界をぶっ壊そうとした‥
   さっき、ミクバの言ってた壊す力じゃ、ないのか?」
ガー「恐らくは、同じような壊す力だろう‥ ミクバやお前とはケタが違うがな‥」
ニーナ「だから‥ リュウは世界を壊したりしないってば‥!」

レイ「なんで、そんな‥ 危なっかしい力が、ある?」
ガー「それが、分かるのは 竜族の滅んだ今‥ 我らの神だけだろう だから‥」
「だから、神様に会いに行こうってのか‥ そりゃ、すげーや‥」
レイは苦笑する。
「‥だったら、俺も一つ、聞いてみるか!
 何故、俺やミクバみたいなヤバいのに力を持たせたのか?ってな‥」


続く


293 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/29 01:31 ID:4VCkFuo4
FF8今度こそ書き終わりました.
1941行から631行(それでも長い)への大幅削減.書き直したとも言いますが.
1941行の方長いの一言.631行は心理描写の部分(台詞)を削った短いモノ.
皆様どちらがお好みでしょうか?
板への負担や,まとめ人様への負担を考えると,短い方を載せるべきなのでしょうが
長文に対する未練タラタラです.

最初意見を取り入れたいと思います.
あっ,そこの人,他人に責任押し付けてんじゃねーよとか言わないで下さい・・・


294 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/29 01:38 ID:GaJrCEK6
短いモノ。
ごめんね。かあさん長文にがてだから、ごめんね。

295 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/29 01:46 ID:uzrWG0d6
セリフを書けば心理描写というわけじゃない。
心理描写は293がちゃんとフォローして文章で書いてるはず
と信じて短いほう。

296 ドラクエ6 sage 04/04/29 01:55 ID:3KK99bUf
既にまとめがある奴だけど、簡単なまとめの方でもっと良さげなのを本スレで見つけたので張っておく。
たしか、作者さんがもっと分かりやすいのが有ったら変えてくれって言ってたよね?
(違ってたらスマソ)
------
幻だと思われてた下の世界が実は現実の世界で上の世界は人の見る夢の世界。
デスタムーア軍の狙いは現実の世界を封印し、夢の世界を操り全ての生き物を支配すること。
四魔王によってほぼ全ての世界が既に封印されており、7と同じく世界を取り戻すための物語。

主人公・ハッサン・ミレーユは現実世界で最後の封印前に人類の希望を掛けてムドーに挑むが返り討ちに。
結果すべての世界が支配される。三人は石像にされ精神だけの存在に。

しかし夢の世界から現実の世界に行ける様になった偶然から、幻の大地で精神体だけの自分に気づく、精神を現実化させる手段入手、同じく精神体のバーバラを仲間に、
ムドー撃破、ムドーに封印されていたダーマを復活、実は幻の大地が本物であると分かるなどの事態が起こる。
更に残りの四魔王を倒しつつデスタムーアのいる狭間の世界に行くためのゼニス城(天空城)奪回及び伝説の武器探しが始まる。
最後の四魔王デュランを倒し、晴れて伝説の武器防具とゼニス城、某役立たずを手に入れる。
狭間の世界に殴りこみアクバー、デスタムーアを倒してエンド。

バーバラは現実の世界には居ない精神だけの存在。
現実の世界の町が崩壊していることから現実死亡説と、その町の人たちが見ていた夢の中の登場人物で現実には元々存在しない説がある。

どちらの説にしろ実態の無いバーバラは夢の世界がなくなると無になるしかない。
デスタムーアが死んだことにより夢の世界は崩壊、エンディングにつながる。
しかしゼニス城だけは実体化したので(理由忘れた)バーバラは無になった説と存在できた説と夢を見たら会える説とがあり、どの説をとるかはプレイした人次第。

ダーマは現実で既に崩壊しているため後の夢の世界の無くなった4,5の世界では転職が出来なくなった。
ラストの卵はマスドラ説と新たな世界説、現実のゼニス城の入れ物説があった気がする。

なおぶちスライムは常に弱いスライムの「もっと弱い奴が欲しい」という夢である。

297 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/29 02:09 ID:4VCkFuo4
>セリフを書けば心理描写というわけじゃない。
>心理描写は293がちゃんとフォローして文章で書いてるはず
>と信じて短いほう。

もう一度,短い方書き直してきます・・・

298 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/29 03:51 ID:VrBADpdH
つまり本当にセリフ取っ払っただけなのか?
それは短くするとは言わんだろ。略すな。
まぁ難しいだろうが頑張ってくれ。応援してる。

299 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/29 04:03 ID:38iOJNgT
●未解決分
■PS2 ・鋼の錬金術師-翔べない天使- ・スペクトラルソウルズ
・フェイスパラドックス ・零 ・幻想水滸伝3(3人のEDを詳しく)
・ラピュセル ・フロントミッション4 ・KOF2000 ・KOF2001 ・KOF2002 ・キングダムハーツ
■PS ・里見の謎 ・フロントミッション3 ・KOF95 ・KOF96 ・KOF97 ・KOF98 ・KOF99 ・KOF京
・エンドセクター ・ビヨンドザビヨンド ・レジェントオブドラグーン ・みつめてナイトR
・クーデルカ ・だんじょん商店街 ・エクサフォーム ・新世代ロボット戦記ブレイブサーガ
・ブラックマトリクスクロス ・クロックタワー3
・フロントミッション3(アリサ編)
■GC ・バイオハザード0 ・ファンタシースターオンラインep3
■SFC  ・トレジャーハンターG ・ウィザードリィ5 ・ラストバイブル3 ・超魔法大陸ウォズ
・ダークキングダム ・永遠のフィレ―ナ ・ブレスオブファイア ・ルドラの秘宝 ・ざくろの味
・伝説のオウガバトル ・ダークハーフ ・イデアの日 ・ソウルアンドソード
・幕末降臨伝ONI ・鬼神降臨伝ONI ・BURAI ・弟切草
■FC  ・太陽の神殿 ・ミネルバトンサーガ ラゴンの復活 ・ゲゲゲの鬼太郎2
・ボディコンクエスト
■XBox ・真女神転生NINE ・OTOGI〜百鬼討伐絵巻
■NEOGEO  ・KOF94 ・KOF2003
■セガ系  ・女剣士アスカ見参! ・サイバードール ・ファンタシースター2
・シャイニングウィズダム ・「テラ・ファンタスティカ」 ・魔導物語シリーズ(1,2,3,A)
・ドラゴンフォース ・デッドオアアライブ ・グランディア2 ・プリンセスクラウン
■携帯機  ・オウガバトル外伝 ゼノビアの皇子 ・タクティクスオウガ外伝
・アークザラッド 機神復活 ・ONI ・ONI2 ・ONI4 ・ONI5 ・KOFR-1 ・KOFEX
■PCゲー ・ダイナソア 〜リザレクション〜
・魔導物語R ・魔導物語S ・「囚人へのペル・エム・フル」 ・コマンド&コンカー
■その他 ・剣神ドラゴンクエスト ・スーパーロボット大戦64(64)(NEOGEO) ・ワンダープロジェクトJ2(64)
・ボディコンクエスト2

●途中
■現スレ ・街 ・テイルズオブエターニア ・真女神転生2 ・ゼノギアス ・刻命館 ・天使の詩2
・鬼武者3 ・ワンダープロジェクトJ ・逆転裁判 ・ぼくのなつやすみ ・ヘラクレスの栄光4
・ブレスオブファイア3
■前スレ ・東京魔人学園符咒封録 ・アンサガ(キャ,アー,ル編以外)
■前スレから放置? ・ブルーフォレスト物語
■Part5から放置 ・Ever17 ・グローランサー4 ・戦国サイバー藤丸地獄変 ・FE紋章の謎
・シャドウオブメモリーズ ・デビルメイクライ
■4以前から放置  ・グランディア ・サモンナイト(カルマ) ・バテンカイトス
・ロマサガ(WCだけの話) ・ジルオール ・ミッシングパーツ ・デュープリズム
・ジャングルウォーズ2 ・サーカディア ・ONI3 ・.hack
●執筆予告がある物 ・ラングリッサー2 ・「真・女神転生デビルサマナー」
・ジェネレーションオブカオス2 ・ジェネレーションオブカオス3 ・鬼武者 ・鬼武者2
・テイルズ なりきりダンジョン ・FF4 ・MOON ・聖刻1092 操兵伝 ・英雄伝説3 白き魔女
・FF8 ・ロマンシングサガ2 ・逆転裁判2 ・逆転裁判3 ・ライゼリート
●題名不明 主がEDで死、シリーズの1に戻り無限ループオチ:エルナード?シャドウハーツ2?

300 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/29 04:04 ID:38iOJNgT
↑の、「題名不明」はもう削ってしまってもいいと思うんだが、どうか?

301 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/29 07:54 ID:mTGvz4rN
オレは三世。書いた奴は思い出したらまた新たに依頼すればいいとおも。
とりあえず邪魔っぽい。

302 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/29 11:15 ID:kOjQg59r
>>300
ぶっちゃけそれシャドハ2だから消していいよ

303 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/29 13:02 ID:9kHetMYJ
俺も同意 あとFF8は長い方で

304 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/29 15:05 ID:fuVvzVuT
>>296
>ダーマは現実で既に崩壊しているため後の
>夢の世界の無くなった4,5の世界では転職が出来なくなった。
ヘー。

それにしてもたくさん魔王のいる世界だよなあ。
モンスターズ的には最強はダークドレアムだっけ?

305 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/29 16:36 ID:zVDuzv0L
> なおぶちスライムは常に弱いスライムの「もっと弱い奴が欲しい」という夢である。

だから夢の世界に普通のスライムいないのか…

306 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/29 17:02 ID:wrD/Gqqt
どこの誤爆だよ

307 FF[00 sage 04/04/29 17:16 ID:4VCkFuo4
ff8 1917行,投下致します.


308 FF[01 sage 04/04/29 17:17 ID:4VCkFuo4
日が昇り始めたばかりの岩場
銃の砲身が剣となっている武器(ガンブレード)で切り結ぶ二人の青年.
押され気味のコートの青年だったが,手から火球を放ち,相手を弾き飛ばし斬りつける.
倒れている所を容赦なく斬りつけられ,顔から血を流す革ジャンの青年.
血を流しながら反撃に転じるが…

世界で最も小さな大陸,おだやかな気候,気風の国バラム.
国内には12年前に設立されたバラムガーデン,SeeDと呼ばれる傭兵を育成する学校が在る.

経営の責任者マスターと,教育面での責任者で運営されるガーデン
ガルバディアガーデン,トラビアガーデンと相次いで設立されているが
バラムガーデンでは,魔女研究第一人者のオダイン博士が魔法のメカニズムを研究し編み出した,
エネルギーコントロール技術(擬似魔法)の他に,
ガーディアンフォース(以降G.F 使用に伴い記憶の欠如などの副作用あると言われるが因果関係不明)と
呼ばれる自立エネルギー体を組み合わせる(ジャンクション)ことで,
他国の兵士,ガーデン生徒の擬似魔法を使った戦闘より,遥かに高いレベルを有していた.

バラムガーデン,保健室のベッドで目覚める革ジャンの青年.様子を見に来た養護のカドワキ先生に
「スコール,無茶もほどほどにしなさい.サイファーは無茶しすぎる,相手にしなければいいのに」
と言われるが,逃げるわけにはいかないと答える.そんなスコールに対し,
「格好つけたい年頃なんだねぇ.まあ,ほどほどにしておきな」
少し呆れながらもスコールの指導教官キスティスに電話をしに行き
生徒を引き取りにきてくれ,傷は残るが大した事はないと伝える.

ベッドで寝ていると誰かが話しかけてくる
「スコール…また会えたね」
声のする方を見るが,立ち去る姿だけが見える.

しばらくすると保健室に入ってくる女性,スコールと,さほど年齢が変わらない
指導教官キスティス.スコールを見て呆れ顔に.
「スコール…,あんたかサイファーだと思ったわ」
実地訓練が今日に決まったことを言い,スコールを保健室から連れ出す.

教室に向かう二人,廊下で悩み事はないのかとキスティス訊かれ
「別に…」スコールが答えると,予想していたのか同時にキスティスも
「別に…」
笑うキスティスに対し,何がそんなにおかしい?と聞くスコール
「おかしい?ちがう,ちがう,うれしいの.生徒を少しだけ理解できただからうれしい」
「俺はそんなに単純じゃない」言い返すが
「じゃあ,もっと話しなさい,あなたこともっと話してよ」と言われるが
「先生には関係…」言いかけるが
「関係ないだろうっ」と先に言われてしまう.

309 FF[02 sage 04/04/29 17:18 ID:4VCkFuo4
教室につき,生徒達に今日の予定を話すキスティス
SeeD選考の実地試験が夕方からスタートすること伝える

話が終わり各生徒がそれぞれ移動をするなか,スコールはキスティスに呼ばれ
SeeD試験に参加するには,炎の洞窟での課題をクリアしないといけない
何でいかなかったのか質問される.
(今朝行こうとしたがサイファーが…)思っていることは口にせず
「別に…」
キスティスは校門で待つといい先に行ってしまう.

教室を出た廊下でスコールは
「ちっこく〜!」っと走る,見慣れない女生徒とぶつかってしまう
そこのクラスの生徒?ホームルームは終ちゃった?質問され頷き答える.
少し話した後,キスティスが待つ校門へと向かう

校門でキスティスと合流し,炎の洞窟へ
洞窟の奥にいるG.Fイフリートを倒し,課題を終えて学校へ戻る二人

制服に着替えロビー行くと、キスティスに,SeeD実地試験の班は
ゼル・ディンと同じということを伝えられる.
うるさいからメンバー変えられないか?というが断られる.

キスティスに呼ばれ,シャドーボクシングをやめて,後方回転でスコールの近くに来るゼル.
握手を求めるゼルだが,応じないスコール.
気まずいのを誤魔化すためか,ゼルは今朝のスコールとサイファーの揉め事を話すが
スコールはトレーニングだと答える.
そんな二人に対し,キスティスは,班長がサイファーと告げる.
呼ばれて風紀委員の風神,雷神を従えて,開口一番ゼルを馬鹿にしながら来るサイファー.

そろって話していると学園長のシドが登場.
試験の心構え,気を引き締めて行きなさいと話をする.

車で移動するスコール,ゼル,キスティス,サイファー
車内でゼルに,ガンブレードを見せてくれとせがまれるが,スコールは無視
しばらく無視していると,
「お前なに考えているんだよ!」怒るゼルにスコールは
「別に…」キスティスも同時に言う

なかなか着かない車内で運動を始めるゼル.スコールはキスティスに
保健室にいたのは誰かと聞くが,キスティスは気がつかなかったという
話を聞いていたサイファーは
「最高だな,俺の班はチキン野郎と色気づいた兄ちゃんか」

310 FF[03 sage 04/04/29 17:19 ID:4VCkFuo4
バラムの港につき,車から降りるスコール達
「もう後戻りは出来ないんだな」弱気と取れるスコールの発言に対しサイファーは
「お前怖気づいたのか?俺をがっかりさせるな」

港で船に乗り目的地向かう船内
船内には女性SeeDのシュウがおり,スコールとゼルは挨拶をする.
サイファーは座ったまま無視.そんなサイファーに対し嫌味を言うシュウ
「試験は何度目?」
「俺は試験が好きなんだよ」

任務の説明を始めるシュウ
今回のクライアントはドール公国議会,18時間前に依頼があり
72時間前からガルバディア軍の攻撃を受けている.
ドール軍は開戦から49時間で市街地を放棄,周辺の山間部で退避し
部隊の再編をしている.ガルバディア軍は周辺山間部のドール軍排除作戦を展開中
SeeDはブタンビーチから上陸し,市街地の解放し,山間部から戻るであろう
ガルバディア軍を市街地周辺で迎撃するため待機
SeeD候補生は市街地に入り込んだガルバディア軍を排除

上陸をはじめるSeeD,後から続き
持ち場の市街地中央広場へ敵を倒しながら向かうスコール,ゼル,サイファー
「ガルバディア軍かかってきやがれ!」暴走気味のサイファーと共に
中央広場に到着し待機することに.

しばらく待機するが,敵は一向に来る気配をみせず
サイファーがイライラをつのらせていると,どこかに向かう敵を目撃する
敵が向かった先の山頂には,何かの施設が見えており,暴れ足りないサイファーは
あそこに行くぞと意気込む.ゼルは命令違反だと止めるが,結局向かうことに.

山頂に向かう途中,倒れているドール公国の兵士に,
施設は電波塔,中にガルバディア軍が入り込んでいることを聞く.

電波塔の入口が見える場所に着いたスコール達,電波塔の入口にはガルバディア兵が待機していた.
岩陰に隠れて様子をみていると,会話から何かの修理をしている事が分かる.

待機していたガルバディア兵が電波塔内に入ったのを確認をして,
スコールは俺たちには関係ないと言うが,そんな態度にサイファーは
「実戦は初めてだな,戦闘は怖いか?」
突然の質問にわからないと答えるスコール.
「俺は戦闘が好きだ,生き残れば確実に夢に近づく」
「夢?」スコールは聞くが,サイファーに
「お前にもあるだろう」と聞き返される.
「そういう話はパスだ」
二人が話していると,ゼルが話しに割り込んでくるが
サイファーにその他大勢は黙っていろと言われてしまう.
怒るゼルを尻目に,電波塔に単身向かってしまうサイファー

311 FF[04 sage 04/04/29 17:21 ID:4VCkFuo4
「ゆるせね!」ゼルが怒っていると,突然
「見〜つけた」という声が
声の方を見ると,教室前の廊下でぶつかった女性徒がこちらに向かってくる.
自己紹介をする女生徒.伝令兵,A班のセルフィ,
班長はどこ?と聞いてくるが
サイファーはいつの間にか崖下の電波塔の前にいた.
「いつか聞かせてやるさ!俺のロ〜〜マンティックをな!」
先に電波塔に入っていってしまう.

セルフィと共に,サイファーの後を追い電波塔に入ろうとすると,
サイファーに追いやられたガルバディア兵が,飛び出してくる.
「この臆病どもめ」剣を振りながらサイファーも出てくるが
すぐに中に戻っていってしまう.
サイファーを追って電波塔に入るスコール達
エレベーターを使い上層へと向かう

電波塔の上層では,ガルバディア兵士ビッグスがアンテナの修理していた.
部下のウェッジが電波塔最上層で怪物の影がと報告するが,まったく耳をかさず
修理にぼっとうしていた.
修理が完了したと同時にスコール達は,ビッグスのいる上層に到着
活動しはじめる電波塔,電波塔中心部から巨大なアンテナが出現し
どこかに向けて出力をはじめる.

スコール達に気が付くビッグス
「下にいた奴らは何をしておる.ウェッジこいつらを始末しろ!」
…しかしウェッジは現れず,
「私はもうこの電波塔に用が無いから」
逃げようとするビッグスだったが,ちょうど上がって来たサイファーに
手に持っていた機械を叩き落とされる.
怒り襲ってくるビッグス,闘っている途中ウェッジが加勢に
「何をしていたんだ!お前の今月の給料は無しだ!」

戦闘中,突然竜巻が巻き起こりビッグスとウェッジは飛ばされてしまう
変わりに上空から,巨大なコウモリの様なモンスター(エルヴァオレ)が現れ
スコール達に襲いかかってくる.

モンスターを倒し,サイファーに伝令を伝えるセルフィ
「SeeDおよびSeeD候補生は1900時に撤収.海岸に集合せよ!」
サイファーは30分しかないことに気が付くと,さっさと一人だけ海岸に向かい始める
後を追ってエレベータで下に降りるスコール達

スコール達が降りると倒れていたビッグスが起き上がり
「あのガキ共が標的だ!」
サイファーに叩き落とされた機械を操作し,終えるとまた倒れる.

312 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/29 17:22 ID:u/FJo3rg
マジ勘弁してくれ

313 FF[05 sage 04/04/29 17:23 ID:4VCkFuo4
スコール達が電波塔を出ると,電波塔上部から突然四足歩行の巨大な機械が落ちてきて
襲いかかってくる.時間もないため敵の動きが止め,逃げることに.
しかし,すぐに動き出し執拗に追いかけてくる.

追われながらも海岸につくスコール達.キスティスが船に付いていた機銃で
追ってきていた機械を大破させる助けもあり,なんとか全員船に乗り込みドールから撤収する.

バラムの港につくと風神,雷神が出迎え,どうだったと聞く.サイファーは
「みんなで俺の足を引っ張りやがる.まったく班長てのは大変だぜ」といい
雷神,風神と共に先に行ってしまう.

車はサイファー達が乗っていってしまい,歩いてバラムガーデンへ向かうことに.
校門で各個人行動に移るスコール達

ロビーではシド,シュウ,キスティスが話しており
電波塔を使用できる状態にしておくのを条件に,ガルバディアが撤退したと話していた.

スコールが試験結果を待つ間,学園をぶらぶらしていると
廊下でサイファーに話しかけられ,電波塔について話しをする.
話していると,キスティス,シュウがきてサイファーに注意をするが
サイファーは二人に食って掛かる.そんなサイファーに対しシュウは
持ち場を離れた責任はあんたにあるのよと言い去っていく.

落ち込むサイファーに,後から来たシドは
「懲罰を受けるのは仕方の無いこと,でも君の行動が分からないでもないです
君たちは単なる,命令を聞くだけの傭兵になってほしくない,私は…」
フォローしているとガーデン教師が,そろそろ学園長室へと呼びに来る
「まあ,なんというか色々ですね」そう言い残し学園長室に行ってしまう.
黙っているサイファー

シドが立ち去ると,SeeD選抜実地試験に参加した生徒は
二階廊下教室前に集合せよと放送が流れる

二階廊下教室前につくと,風神,雷神,ゼル他生徒数名が待機していた
風神はサイファーがSeeDになれなかったらスコールのせいだと思っており
話しかけても「…怒」
しばらくすると教師がきて,ゼル,そしてスコールを呼び
今回の合格者は以上と言う.

学園長室でSeeD認定試験の合格者が4名おり,四人に対しシドが話しを始める
「これからSeeDとして世界中に派遣されることになります
SeeDは世界一の傭兵,戦闘のスペシャリストでもそれは一面であり,時がくれば!」
力説していると,ガーデン教師に会議が迫っているので手短にと言われてしまう
「SeeDはガーデンの商品だ,その価値を高めるのも,おとしめるのも君たち
一人一人にかかっている,心して任務に取り組んでもらいたい.
これが学園長のおっしゃりたかったことですね?」
といいガーデン教師は話を終わらせ,認定書の授与へ.

314 FF[06 sage 04/04/29 17:28 ID:4VCkFuo4
一人づつ認定書を手渡しするシド,渡すときに一言こっそりと話しかける
セルフィには,「学園祭楽しみにしてますよ」
見慣れない生徒には,「目立たなくても,がんばるんですよ」
ゼルには,「もう少しおちつきがでるといいですねえ」
スコールには,「これでガンブレードのSeeDですね」
認定書の授与が終わり,SeeD認定式は終わる.

クラスのみなに報告しに行く合格者達
教室前の廊下では,サイファー,風神,雷神,他生徒多数が拍手で迎えてくれる.

スコールが学生寮に戻るとSeeDの服を来たセルフィがおり
「パーティーがあるんだから君も着替えたら?」
SeeDの服に着替えパーティーに向かう

壁を背にして一人でいるスコール.ゼルが見つけ話しかけてくる
「よぉスコール,へへっ,これからはお互いSeeDだな
ま,これからもよろしく頼む」
と握手を求めるが,会い変わらす無視
「はっSeeDになっても相変わらずってわけだ,ま,お前らしいや,じゃまたなっ」

ゼルが去るとセルフィがきて,少し話すと去っていく.

スコールは相変わらず壁を背に.
ボーっと天窓から星を眺めていると流れ星が流れる.
ふと気が付くと,前の女性も同じ様に星を見ていた.
スコールに気が付くと,軽く空の方を指差し微笑み,スコールの方に歩いてくる

「君が一番カッコいいね.ね,踊ってくれない?」
女性はダンスに誘ってくるが,スコールは無視
「もしかして好きな子としか踊らないってやつ?ふ〜ん…」
というと,突然目の前に指を出し
「私のことが,好きにな〜る,好きにな〜る」
トンボの目を回すように指を回しながら言ってくる
「ダメ?」
そんな女性に対しスコールは
「…踊れないんだ」
「だいじょうぶ,だいじょうぶ,知り合いをさがしてる間一人で踊るのもなんだから」
と強引に誘われてしまう

しばらく踊っていると女性は誰かを見つけ,そちらに行ってしまう.

315 FF[07 sage 04/04/29 17:29 ID:4VCkFuo4
パーティーから離れ,テラスで一人空を見るスコール.キスティスが来て話しかけてくる
「あなた何をやっても成績優勝よね さっきのダンスも満点だわ」
「おかげ様で」
…黙っているキスティスに対し
「何か用か?」
「知らない女のことは踊るのに私とは一緒にいるのも嫌なの?」
「…悪かったな.でも,あんたはここの先生で,俺はあんたの生徒だろ?
先生が自分のそばで黙っているのは嫌な気分だ」
「ほんとね.私もそうだったわ…すっかり忘れてた.これから大丈夫なのかな,私」
いつになく弱気なキスティス.

「命令を伝えに来たの,あなたは私と一緒に通称『秘密の場所』へ行きます」
秘密の場所?聞き返すスコールに
「消灯時間が過ぎてから生徒達がこっそり会って話しをするところよ
訓練施設を越えたところにあるの」
「そこで何をするんだ?規則違反だから部屋に戻れってみんなに言うのか?
俺はそんなのは,嫌だからな.風紀委員にやらせろよ」
「私服に着替えたら訓練施設入口に集合.いい?これは私の最後の命令よ」

疑問に思いつつも私服に着替え,訓練施設へ.
キスティスと合流し奥へと向かう

秘密の場所につくと他にカップルが何組かいたが,気にすることなく話すキスティス
「ここ久しぶりだわ」
見晴台の様になっているところで,ガーデンの中心をしばらく眺めるキスティス.
「いま何時かな?」
「真夜中過ぎだ」
「私,キスティス・トゥリープはただ今をもって教官じゃなくなりました!
これで,あなたと同じSeeDよ.一緒に仕事することもあるかもね」
「…そうか」
「それだけ?」
「そう決まったんだろ?だったら,従うしかない」
しばらく黙っていたキスティスだが,話し始める

316 FF[08 sage 04/04/29 17:31 ID:4VCkFuo4
「…私,教官失格なんだって.指導力不足だって言われた.
15歳の時SeeDになって17歳で教官の資格をとったの.
それからまだ一年しかたってないのに…何が悪かったのかな…
色々頑張ってきたんだけどね.」
聞く気が無いスコールに対し
「ね,聞いてる?」
ため息をつきスコールは
「話は…まだ続くのか?そういう話は嫌いなんだ.他人の不満や不安…
そんなこと聞かされても俺には無いも言えないだろ?」
「何かいってもらおうなんて思ってないわ.話を聞いてくれるだけでいいのよ」
「だったら壁にでも話してろよ」
「あなたには,誰かに自分の気持ちを聞いて欲しい時ってないの?」
「自分のことは自分でどうにかするしかないだろ?俺は他人の荷物を持ちたくない」
そういい放つと先に秘密の場所から出て行くスコール
「…指導力不足…教官失格.なるほど,納得かな」

秘密の場所から出て,訓練施設を通っている途中,誰かの悲鳴が聞こえる
キスティスと共に悲鳴がした方に向かうと,
見知らぬ女性が巨大な蜂のモンスター(グラナルド)に襲われていた.
駆けつけたスコール,キスティスに女性は
「スコール!キスティ?」と名前を呼ぶ
女性を襲っていたモンスターはスコール達にターゲットを変え,襲いかかってくる

モンスターを倒すと,白い服を着た二人の男が現れ
「ここは危険です.さあ,行きましょう」襲われていた女性に話しかける
「…わかったわ」
女性は二人の男と共に去って行く.
「誰かしら…」キスティスも女性を知らなかった.

訓練施設の出入り口につくと,キスティスは
「スコール.誰だって一人で生きてるわけじゃないんだから」と言い,
行ってしまう.
「そんなこと…誰が決めたんだ?」

学生寮に戻る途中,SeeDになったので,部屋が個室になったことを
廊下で会ったゼルから教えられる.
部屋に戻り寝ることに.

「スコール,SeeD初仕事よ!あたしたち,ティンバーへ行くみたい.
私服でカードリーダー前に集合!急げ〜」
廊下から大声でセルフィに起こさせれる.

317 FF[09 sage 04/04/29 17:32 ID:4VCkFuo4
カードリーダー前に着くと,待っていたシドが初任務の内容を話し始める
「ティンバーにこれから行ってもらいます.そこである組織のサポートを
することが君たちの任務です.ティンバーの駅で組織のメンバー
が君たちに接触する手筈になっています.
その者は君たちに話しかけてくる.ティンバーの森も変わりましたねと
その時,君たちはこう答えること『まだフクロウはいますよ』これが
合言葉になっている.あとは組織の指示に従いなさい

「俺たち三人だけ?」質問するゼルに,
この任務はきわめて低料金で引き受けている,と答える教師.シドは
「まあ,そういう話はいいでしょう.さて,スコール.君が班長です.
状況に応じて的確な判断を下すようにゼル,セルフィ,君たちはスコールを
サポートし,組織の計画を成功に導くようにがんばりなさい」と言い,見送る.

バラムから大陸横断鉄道を使用しティンバーへと向かうスコール達
SeeD専用キャビンでティンバーについて話すゼル
ティンバーは森林い囲まれた街,18年前ガルバディアが攻め込んで
あっさり占領され,それからガルバディア領ティンバーに
でかいの小さいの合わせて,たくさんのレジスタンスがあるらしい.
しばらく話していると,部屋の外で景色を見てたセルフィがすっごく眠いと入ってくる
ゼルも眠気に襲われ,スコールも眠りに落ちてしまう.

場面は森を歩く三人の男達に
「ほんとにこっちかいラグナさんよう」
「またやっちゃたんじゃ…」呆れながら前を走る男の後に続く,巨漢の男ウォード
スコールは意識はあり,ラグナと呼ばれた男の視界と思考を感じていた.
夢?わけがわからずにいるが,男達は森を進んで行く.
「なあ,俺たちは戦争しに来たんだよな?ティンバー軍の屈強な戦士たちを相手に」
ラグナに問いかけるウォード.続いて細身の男キロスもぼやく
「それがなんでこんな動物達を相手にちまちまやってなきゃならない?
二人に攻められるラグナ
「ん〜,それはあれだ…ほら,あの,ね」しどろもどろに答えるが
「また,道をまちがえた」キロスに,はっきり言われてしまう.
「とにかく帰還だ.デリングシティへGO!」意に介さず進み始める.
「おい,こらラグナ!」呆れながらも付いていく二人
しばらく進んでいると車を見つけ,乗り込みデリングシティへ

デリングシティにつくと道の真ん中に車を止め,酒でも飲みに行くか
二人を誘うラグナだが
目当ては酒だけじゃないだろ?いいかげんに攻撃に移れよ
酔っぱらって,その勢いで突入するってのはどうだ?と茶化されてしまう.
「キロスくん,ウォードくん.君たちは何か勘違いをしているようだ.僕は君たちと
楽しくお酒飲みたいだけなのだよ.」

318 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/29 17:33 ID:wRsiPVZ/
FF8頑張れ!

319 FF[10 sage 04/04/29 17:35 ID:4VCkFuo4
ホテルのバーに行き,いつもの席に着くラグナ達
ラグナはスコールの存在を感じ,何か変なことに気が付くが,気にせず注文をする.
しばらくすると,ジュリアがピアノを弾き始める
「さて,ラグナくん.あこがれのジュリアの登場だな」茶化すウォード
「今夜こそ行ってみようか」後押しをするキロス
「ほら,行けよ」ウォードに急かされるが
「何言ってんだよ!ジュリアは仕事中だぜ」言い訳するラグナ
「君は期待を裏切らない男だ,さあ,ステージへ行ってアピールしてくるんだ」
キロスに言われ
「バカバカしい」というが,なんだかんだでステージへ

緊張のあまり足がつってしまい,テレながらジュリアに会釈をして席に戻るラグナ.
「よくやったラグナくん.」「本当にやるとは思わなかったぜ.俺たち査定+1だ」
「しかし,情けない姿をジュリアに見せた.男気−3ってところか」
二人に散々言われてしまう.
「なんとでも言えよ.」力無くため息をつき
「ジュリア綺麗だよな」とため息混じりに話していると
キロス,ウォードが何かに気が付き,席を離れてしまう.
「な,なんだよ!もう少しいいだろ?」引きとめるラグナだが
「ここはボクたちのおごりだ.ゆっくりしていきたまえ,ラグナくん」
二人は席を離れて行ってしまう.

二人が去ると,近くに来ていたジュリアが「座っていい?」ラグナに聞く
突然のことに驚き,また足をつりながら席をすすめる
「邪魔しちゃったかな?」気をつかうジュリアに対し
「ぜ,ぜぜん」「ど,どぞう」上がりっぱなしのラグナ
(まいったぜジュリアだぜ本物だぜどうするよキロスウォード助けてくれよ
何話したらいいんだよでもきれたいい匂い)支離滅裂なことを考えるラグナに
スコールは呆れながら,こいつ…何も考えていなのか?

「落ち着いた?」ジュリアが聞く
「なんとか」
「足…大丈夫?」
「あ,足?ああ,これ?いつものことだから大丈夫なんか緊張すると足つっちゃうんだ」
「緊張したの?」
「そりゃもう.今だってさ…」
「リラックスしてよ,私のせいで人が緊張するのって困っちゃうなあ」
「あ,ごめん」
「あのね,提案なんだけど…私の部屋で話さない?ここに部屋を借りているの」
「へ,部屋に!?」
「だって,ここ話し難い雰囲気でしょ?みんな聞き耳たててる.
もし良ければ来て欲しいの.お話したいと思ってたんだ.…いや?」
「そんなバカな!」
「じゃあ,先に言って待ってる.部屋は…フロントで聞いてね」

320 FF[11 sage 04/04/29 17:36 ID:4VCkFuo4
ジュリアが去っていくと悩むラグナ.オレ,夢を見てるのか?
同時にスコールも,これは夢だ,そう思うのが一番楽だと思いはじめる.
いや,夢じゃない!思い立ち上がるラグナ.
(夢にしてはなんか変だ)と思うスコール
「ジュリアがオレと話したいだと.(…こいつの頭の中…うるさいな)
しかも二人きりだってよ.どうするどうするラグナさんよ(勝手にしてくれ)
おれはいつも自分のことばかり喋って失敗するんだ.ずっとそうだった.
よし,今日はジュリアの話をじっくり聞くぞ,大人のみりき(みりき?)ってやつで」
ジュリアの悩みに答えてやるかとジュリアの部屋へ向かう

ラグナが部屋につくと,ジュリアがお礼を言う
「来てくれてありがとう」
「あ,いや,こっちこそ呼んでもらってどうもどうも」
「座って」ジュリアに言われ,ベッドに腰掛けるが,すぐに思いなおし窓際の椅子に.

「いつもニコニコしながら私のこと見てたでしょ.あの目,好きよ.
今は怯えた目をしてるけど.とって食べたりしないから安心して.その目見ながら
お話したいの.ねえ,何か飲みましょう.お酒でいいかな?」

夢みたいだぜ

あっちこち見て回れる戦場,キロスとウォードの話し
兵隊やめたらジャーナリストになりたいことを喋るラグナ
雑誌の読者投稿にのったことを話すと
「良かったわねえ」微笑むジュリア

喋り続けるラグナ,自分ばかり喋っていることに気が付く
「な,あんたも話せよ.たとえば…夢とか,あるだろう?」
「私は…歌いたいの.ピアノだけじゃなくて歌いたい」
「あ,聴きたいなあ,それ」
「ダメなの.歌詞,作れなくて」
「そうか…大変なんだろうなあ」
「でも,もう大丈夫.あなたのおかげで詩が出来そう」
「おれのおかげ?」
「そう…あなたが見せてくれた,たくさんの顔.傷ついたり,悩んだり…
辛いことを包んでくれるようなそういう微笑み…顔…目
あなたが私にヒントをくれたの.きっといい歌ができると思うわ」
「すげえ…夢みたいだ…」
ラグナの手をとり,つねるジュリア
「夢じゃないでしょ」いい雰囲気でいると,激しいノック音.ドア越しキロスが
「ラグナ!新しい命令だ!大統領官邸前集合,急げ!」ジュリアはラグナに
「また合える?」と聞く.
「もちろん.歌,聴きに来なくちゃ」

321 FF[12 sage 04/04/29 17:38 ID:4VCkFuo4
列車のアナウンスで目が覚めるスコール達
SeeDが動くと困る連中がいる,催眠ガスとかで眠らされたのでは?
何かされていないか注意してみるが,そういう気配はなかった.
セルフィは,それなら私は楽しい夢見ていたからいいやという
スコールも馬鹿な男になる夢だったと思い出していた.
夢の内容を話すセルフィ
「でも,ラグナ様,カッコ良かったな〜」
驚き顔を見合わせるゼルとスコール
「オレの夢にもラグナ出てきたぜ!ガルバディアの兵士だろ?」ゼルも夢の内容を話す
「ラグナとキロスとウォード…」つぶやくスコール
三人とも同じ夢を見ていた.なんだったんだと考えるが,セルフィは
「きっと〜,考えてもわかんないよ〜.それより初任務,はりきっていこう!」
二人に指示するスコール
「この件は保留にしよう.ガーデンに戻ってから学園長に報告する」

ティンバーにつくと,駅で男が話しかけてくる
「いや〜ティンバーの森も変わったスよね」
「まだフクロウはいますよ」答えると,ついてくるように言われる.
男と一緒に列車に乗り込むスコール達

中ではあんた達がSeeDかと聞かれ,メンバーの紹介をするスコール
ゾーンと名乗る男が,オレが森のフクロウのリーダーだと握手を求めてくるが,
スコールは無視.仕方なく隣のセルフィと握手をする.
ゼルも握手の用意をするがゾーンはスルー
「俺たちは何をすればいい?」指示を求めるスコールに
まあ焦るなとメンバーの紹介を始める.
駅にいた男はワッツ,後はうちのお姫様か,と言い
スコールに呼びにいってくれと頼むが
「俺たちは雑用のために雇われたのか?」文句を言うスコールを見て
「お,怒ったんですか!?」驚き後ずさるゾーン
もうこうな命令はしないでくれと言うと,突然腹痛を訴え始めるゾーン
仕方なくお姫様と呼ばれる人物を呼びに向かうスコール

322 FF[13 sage 04/04/29 17:42 ID:4VCkFuo4
奥の部屋にいたのはパーティーで踊った女性
向こうもスコールのことを覚えており驚く.
スコールが自己紹介をすると,喜び飛びついてくる女性
「大げさだな」スコールが言うと,
「ずっと依頼していたけど,全然来てくれなかった.
やっぱりシド学園長に直接話してよかった〜」
少し話し,パーティーでシドを探していた事,そしてサイファーの知り合いということを知る.

女性はリノアと名乗り,スコールに愛犬アンジェロを紹介したあと
ゼル達とも挨拶をすませ,同じ列車内で今回の計画について,
ワッツ,ゾーンらと共に説明を始める.
作戦の内容は,列車で移動するデリング大統領を,大統領がいる車両の連結を
一時的にはずし車両ごと奪うという大胆な作戦.

無事に作戦が成功し,奪った車両に向かうスコール達だったが
奪った車両にいたのは大統領の影武者(ナムタルウトク),正体を現し襲い掛かってくる.

偽大統領を倒し,列車内のアジトで今後について話しているとき,ワッツが
「大統領は放送局に向かっている」という情報をつかんでくる.
ここで先の電波塔を動かしていたガルバディア兵の目的が,
電波放送に使おうとしていたことが分かる.
電波放送により,ケーブルが繋がっていない地域にも放送が出来るが,
一体何について放送するのか分からない.
世界に向けての17年ぶりの電波放送ということあり,
森のフクロウの面々は電波ジャックを思いつく.
作戦が決まったところで,SeeDと森のフクロウの契約を確認してみたところ
「ティンバーの独立まで」がスコール達の派遣期間だということを知る.
呆れながらも実行部隊を3人(スコール,リノア固定)を決め,
ティンバーの放送局に向かう.

放送局に向かっている途中,大統領がスタジオ入りし,警備が厚くなり突入は
不可能になったことをワッツが伝える.作戦の変更を提案するリノアだが,
俺たちは命令に従うだけだと,スコールは答える.
そんなスコールにリノアは命令に従うだけなんて楽な人生よね.とつっかかる.
どこまであんたらが本気なのか分からない,従うだけという態度を取るスコール.
本気なのにわかってもらえないリノアは,作戦中止を言い立ち去ってしまう.
立ち去るのと入れ替わりに追ってきていたメンバーと合流,
合流したところで放送が始まる.

放送でデリングは,各国との問題の解決するため対話をするという,その対話の大使に
魔女…っ.名前を言おうとしたとき,突如サイファーが乱入し,大統領を羽交い絞めに.
なぜかその場にいるキスティスに,こちらに来いと言われ向かうことに.


323 FF[14 sage 04/04/29 17:45 ID:4VCkFuo4
放送スタジオに入ったスコールたちは,そこでサイファーが懲罰房から
逃げ出したことを知る.会話の中でゼルがガーデンと言うことを口走ってしまい,
それを聞いたデリングは
「ガーデンを壊滅させる」と脅すがサイファーには通じず,
デリングはサイファーに引っ張られ,スタジオを後に
デリングを人質にその場から離れるサイファーだが,途中魔女に会う.
魔女はサイファーに問いかける.

「…可哀想な少年.混乱している可哀想な少年.さあ,行くの?退くの?
おまえは決めなくてはならない.おまえの中の少年は行けと命じている.
おまえの中の大人は退けと命じている.どちらが正しいのかおまえにはわからない.
助けがほしいでしょう?この窮地から救い出してほしいでしょう?
助けを求めることは恥ではありません.おまえはまだ少年なのだから.
もう少年でいたくない?もう戻れない場所へ.さあ,少年時代に別れを…」
サイファーは魔女と二人で消えてしまい,デリングはどさくさに紛れて逃げていった.

リノアと合流し,アジトが見つかったことを知らされる.
アジトを失ったリノアは,
「一緒にいるように」スコールに命令する.
街にはガルバディア兵が徘徊し,身動きがとれずにいると
別のレジスタンスがアジトに匿ってくれると申し出てくれる.

匿ってもらっているアジトで話し合いをするスコール達.
キスティスの話でサイファーはティンバーに向かったのが3人だけと知り,
森のフクロウ(リノア)に協力しに来ていたようだった.
サイファーを心配するリノアに対し,スコールは死んでいるかもしれないと言う.
それに対し,優しくないと怒るリノア.

アジトがが見つかってしまった為,リノアはティンバーから離れることにし
スコール達は今後の指示を聞くため,ガルバディアガーデンに向かうことに.
途中森の中で,デリングにガーデンが絡んでいること教えてしまい,
落ち込んでいるゼルに対して,スコールは冷たい発言をする.
「ゼルは励まして欲しいんだよ,それくらい分からないの?!」からむリノア
スコールは,そんだろうな,でも他人に頼っていいのか?サイファーだって
他人はあてにしないそう思うだろう…と考えるが,口には出さず.
会話の途中で以前あった気の遠くなる現象がスコール,キスティス,セルフィを襲う.

324 FF[15 sage 04/04/29 17:46 ID:4VCkFuo4
ウォード,キロス,ラグナの場面に
採掘現場のような場所で偵察をしていたが,敵(エスタ兵)に見つかってしまい戦闘に.
エスタ兵を倒し採掘現場の中を進んでいると崖に出てしまう.同時に運悪く後ろから
エスタ兵が来て背水の陣に.なんとかエスタ兵を倒すことが出来たが,
ウォードとキロスが重症を負う.
かすれた声でもうダメだ,というウォードにラグナは
「ウォードくん減点,悪いことを口にすると現実になるって言うじゃないか」
重症を負ったウォードとキロスを崖の下へ降ろし,そこに停泊しているボートで
脱出を試みようとするが,足を滑らせラグナは崖から落ちてしまう.
(このとき既に,ウォードとキロスは崖の下の海に,ラグナの手によって落とされている)

場面はスコール達に戻り,ガルバディアガーデンへ
ガーデンに着いた一行,キスティスは前にも来たことと,学園長とも面識があることから,
学園長と先に話に.しばらくするとスコール達に呼び出しがかかり,
応接室についたところでキスティスが入って来る.
バラムガーデンが無事なこと,サイファーの刑が執行され,処刑されたことを伝える.
話を聞いたリノアがサイファーが好きだったことを話す.
ゼルやキスティスもサイファーについて話すが,スコールは,皆がサイファーの事を
過去の人として話すのを聞き,死ぬと自分もこうなるのか,死ぬってこういうことなのかと
思い感情が高ぶり,自分はこんな風に過去の人として語られたくない.
「俺は嫌だからな!」急に怒る.驚くキスティス達に
「俺は過去形にされるのは嫌だからな!」もう一度言い部屋を出て行ってしまう.

スコール一人でガーデン内をぶらぶらしていると,ホールで風神,雷神に呼び止められ,
シドからの新しい命令を学園長に知らせた,ということを聞く.
このとき二人にサイファーが処刑されたことを伝えるが,二人は信じず,
そのままサイファーを探しに.二人が去った後,バラムガーデンの者はゲート前に
来るようにと放送が流れ,ゲートへ向かう.

ゲート前で学園長ドドンナからシドの命令を伝えられる.
シドの命令は魔女の暗殺,それにともない,狙撃の得意なガルバディアガーデン男性SeeD
アーヴァインが仲間に加わる.カウボーイハットを被ったお調子者の
アーヴァインと共に,スコール達は列車でデリングシティへ向かう.

デリングシティにつき,協力者であるカーウェイ大佐邸にいくが,門番に実力を試すので
名もなき王の墓へいけといわれ,墓に向かい門番に言われたことをすませ,通してもらう.
カーウェイ邸では,カーウェイがリノアの父親ということを知る.余りに待たせるとリノアが
文句を言いに向かうが戻ってこず,代わりにカーウェイが入ってくる.
街を歩きながらカーウェイに作戦の説明を受けるSeeDメンバー
作戦内容はパレードをしている魔女イデアを凱旋門に閉じ込め,正面の大統領官邸時計台から
狙撃するというものだった.
カーウェイ邸に戻り,狙撃チームをスコールとアーヴァイン,残りが凱旋門チームとして
計画を実行しはじめる.


325 FF[16 sage 04/04/29 17:48 ID:4VCkFuo4
凱旋門チームが部屋を出ようとしたところ,魔女の力を抑制するアイテムを持って
来るリノアだったが,キスティスに
「それをいつ,どこで,だれが,どうやって魔女につけるの?」
遊びじゃないと叱責されリノアは落ちこんでしまう.
持ち場に皆つく凱旋門チームだったが,キスティスは言い過ぎたと思い,
リノアに謝りに行くという.それに付いていくセルフィ,ゼル.
その頃リノアは一人で行動を起こし始め,キスティス達とは入れ違いになってしまう.
入れ違いに部屋に入ったキスティス達だったが,カーウェイがリノアの安全を考え
リノアを閉じ込めようとした罠にかかり,キスティス達が部屋に閉じ込められてしまう.

自分ひとりでもなんとかしてやると,リノアは単独でイデアの所に向かうが,
あっさりとイデアに捕まってしまう.
イデアの演説が始まり,いよいよかと構える狙撃チームだったが,
イデアの後ろにリノアを発見する.
イデアは演説中にデリングを殺す.魔女の力を示し,未来永劫ガルバディアは
魔女と共にあり,存在し続けることを話し演説を終える.
デリングより魔女を選んだ民衆,パレードは予定通り行なわれはじめた.

そのころ凱旋門チームは隠し扉から部屋を脱出し,地下水路を通じて凱旋門に向かっていた.

演説終了後リノアを助けるために大統領官邸時計台に向う狙撃チーム.
途中,イデアのパレードに処刑されたはずのサイファーを確認する.

イデアが呼び出したモンスター(シュメルケ)を倒し,リノアを助ける.
座りこみ,怖かったとスコールの手を握るリノア,バトルはいつものことだろう?と聞くが
「だめっだったの,一人じゃだめだったの.私,一人じゃ戦えなかったの」
スコールは「もう行く」手を離すが,リノアは立ち上がりスコールの腕にしがみつく
「あんたの命令はおぼえている」少し呆れながら
「俺のそばから離れるな」その言葉を聞き腕を放すリノア.

助け出したリノア共に時計台内で待機する狙撃チーム.時間ぎりぎりで
凱旋門チームも待機位置に到着し,イデアを凱旋門の中に閉じ込めることに成功する.
あとはアーヴァインが狙撃するだけとなったが,
アーヴァインは,この一発で国が変わる,自分では出来ないという.
スコールの説得によりなんとか狙撃をするが,
銃弾はイデアの張ったバリアに防がれてしまう.
狙撃失敗により強行手段を選択したスコール,単身イデアの元に向かう.

イデアの元についたスコールであったが,イデアの前にサイファーが立ちふさがる.
一対一でサイファーを倒したところで,合流したリノア,アーヴァインと共に
イデアを倒そうとするが,逆にイデアの放った魔法にスコールが倒れてしまう.


326 FF[17 sage 04/04/29 17:50 ID:4VCkFuo4
場面はラグナに
ウィンヒルという村におり,ラグナが部屋にいると少女(エルオーネ)が客が来たことを伝えにくる.
エルオーネの両親は既に他界しており,レインと言う女性と暮らしていた.
客に会いにエルオーネと共に隣のレインの酒場に,そこにいた客はキロスだった.

採掘現場(セントラル)からの敗走から一年,重症を負ったラグナは半年近く
レインに看病されていたため情報がほとんど入ってこなかった.
その間のことをキロスに聞く.キロスは1ヶ月程度で治り,
軍をやめ,一緒にいれば退屈しないラグナを探すことに.
ウォードは傷は治ったが,声が戻らなかった.
彼も軍をやめ,D地区収容所でクリーンアップサービスの職についていた.
ジュリアはカーウェイ少佐(後に大佐)と結婚した事を聞く.
ラグナを探すことが目的だったキロスはしばらく村に留まることにし
村に入ってくるモンスターを倒している,ラグナの助手に強引に任命される.

村には,魔女アデルによって支配された国エスタの兵を警戒する,ガルバディア兵がいるが,
警戒だけで手一杯であり,代わりにラグナがモンスターを倒していた.
村の中を一通りパトロールし,酒場に戻るラグナとキロス.
酒場の二階ではエルオーネとレインが会話していた.
エルオーネがレインはラグナと結婚するの?と聞くが
ラグナのことは好きだが,ここに留めておくのには忍びないと答える.
タイミングを見計らい二人がいる部屋に入り,倒したモンスターの報告をしたあと,
部屋に戻り一休みする

どこかの一室に閉じ込められてるゼル,セルフィ,リノア,キスティス
ゼルがウォードの夢を見ており,ウォードが働いていた収容所に自分達がいることを
気がつく.しかし分かったところでどうしようもないと
悩んでいたとき何か機械音が聞こえた.
その音が何なのかと,ちょうど部屋に入ってきた嫌な感じの警備員達に聞くと,
お前たちのリーダーが拷問を受ける音だと聞かされる.
このときのゼルの態度に腹を立てた警備員達が,ゼルを何度も蹴りを入れる.
何度か蹴ったあと,リノアを探しに来たといい,リノアだけ連れて部屋から出て行く.
傷ついたゼルを回復しようとして,魔法が聞きにくいことに気がつく.
魔法がダメなので武器が必要だということになり,ゼルが単身武器を奪え返しに向かう.

上手い事武器を取り返し,キスティス,セルフィがいる部屋に戻り態勢を整え
スコールを助けに行こうとしたところで
少佐から二等兵に降格されたビックスと,その部下ウェッジが入ってきて戦闘に.
三等兵降格を決定付け,スコール救出へ向かう.


327 FF[18 sage 04/04/29 17:53 ID:4VCkFuo4
スコールは隔離された一室にいた.
部屋が急に揺れ,下の階の独房を取り外して運ぶクレーンで,独房ごと上の階に運ばれる.
独房の動きが止まると扉が開きサイファーが現る.殴られて気絶してしまうスコール.
気絶してる間に,兵士たちに使われている獣人(ムンバ)がスコールを拷問台まで運ぶ.

サイファーはSeeDとは何か聞きだすため,拷問を始める
拷問中,憧れていた魔女になれたと話す.
あっさり気絶するスコールに対して「俺をがっかりさせるな」

目が覚めたスコールに,拷問を続けるサイファーの元に伝令兵が来て
ガーデンへミサイル攻撃が行なわれることを伝える.
サイファーはそれを聞くと,所長に後は任せたといい去っていく.
後を任された所長がSeeDとは?という問いをスコールに続ける.
質問の意味がわからず,分らないと答えるが,拷問が激しくなり完全に気を失ってしまう.
所長はムンバに,スコールを独房に戻せと命令し,部屋を出て行く.
命令された数匹のムンバは,
「ラグナ ラグナ」とスコールを見て呼び始め,拷問台からスコールを降ろす.

訳もわからず拷問部屋で休んでいると,ゼル,キスティス,セルフィが部屋に入ってくる.
ゼルから武器を受け取り脱出方法を考えていると,ゼルがウォードの時にみた
クレーンで下の階へ移動することに.
操作するのには一人が制御パネルを操作しなければならなず,
ゼルが制御パネルがある上階に移動する.
クレーンを使い下の階にいき,近くにある扉を開けるが砂が邪魔して進めなかった.
どうやら砂に埋もれているのでは?と話していると,上の階から銃声が聞こえてくる.

スコール達が下にいっている間ゼルは見つかってしまい,追いかけられ,
所長に危うく撃たれそうなっていた.間一髪スコールが所長を倒し,ゼルと合流する.
すぐにキスティス,セルフィとも合流するが,銃撃が激しく身動きが取れずに.
その場にアーヴァイン,リノアが助けに来て,アーヴァインの銃によって状況は打開.

リノアはカーウェイによって,一人だけ刑務所から助けだされようとした.
その助ける役目をアーヴァインが受け,リノアだけ助けようとしていたが,
リノアの説得(脅迫?)によって助けに戻ってくる.

話していると敵が集まってきてしまう.先に逃げようとしたアーヴァインが名誉挽回と
スコール,リノア,(他一名)を上の階に先に行かせる.
残ったアーヴァイン達は,下の階からクレーンで一気に上の階に上がることにする.
上の階で警備兵を倒し,クレーンの操作をしてアーヴァインを待つスコール達,
隣の建物に行ける橋を発見する.橋を渡っている途中,
刑務所がネジのような構造をしており,自分達が頭の部分にいることを知る.
橋を渡り終えようとしたとき,突然刑務所が地中に埋まり始める.

なんとか地中に巻き込まれずにすみ,アーヴァイン達とも合流するスコール.
刑務所下部が地中に埋まることにより,上部にいたスコール達は脱出できるように.
カーゴ(自動車)を奪って刑務所を後にする.

328 FF[19 sage 04/04/29 17:55 ID:4VCkFuo4
ミサイル基地が遠方に見える道の途中で,トラビア,バラムガーデンがミサイル攻撃されると
アーヴァインが皆に知らせるが,その話をしている最中,無常にもミサイル基地から
ミサイルが発射されてしまう.
トラビア,バラムの順に攻撃が行なわれるというアーヴァイン.
トラビアガーデンの出身者セルフィは,落ち込みもせず,
バラムガーデンへの攻撃を阻止すべくミサイル基地に向かうという.
スコールはミサイル攻撃があることをバラムガーデンへ伝えるため,
スコール班,セルフィ班の二手に別れそれぞれの目的地に向かった.

ガルバディア兵の制服,カーゴでまんまとミサイル基地に潜入したセルフィ班
電力室に入り込み,電力装置を停止.コントロールパネルをいじくり,
ミサイルの着弾修正をするなどの妨害工作をする.
自爆装置を作動させて脱出を試みようとするが,出口を目の前にして
ミサイルが発射されてしまい,そして巨大なガードロボット(BGH251F2)に
出口をふさがれてしまう.
ガードロボットを倒すも,頑丈な機体に出口は塞がれたまま,基地は爆発.

スコール班がバラムガーデンに到着すると,マスター派とシド派に分かれて
学園内で対立が起きており,学園は騒然としていた.

ロビーで風神,雷神にミサイルが近づいていることを伝え,シドを探しに.
シド派を指揮しているシュウに会い,シドの待つ学園長室へ.
シドはスコール達に,シュウ,雷神,風神と共に,皆に避難するよう伝えながら
逃げるよう指示するが,スコールは,シドがしようとすることを,変わりに俺がやるという.
なぜやりたいのか?というシドの質問に対し,
ガーデンが大切な場所,自分にとって必要な場所.色々思いを馳せるが,結局
「…俺の気持ちなんて関係ないと思います」という.
シドには
「キスティス君の報告どおり,思いを伝えるのが苦手なようですね」
と言われてしまう.

シドのしようとしたことは,過去にシェルターであったガーデンの機能
(どんな機能か不明)を使いミサイルを防ごうというものだった.
スコール班はその機能を動かすため,ガーデン内のMD層最深部へと向かう.

途中エレベーターの停止や,MD層に巣くうモンスター(オイルジッパー)に
襲われるなどアクシデントがあったが,MD層最深部へとたどり着く.
MD層最深部には巨大なエンジンの様なモノと,それを操作するパネルがあったが
操作の仕方がわからず適当にスイッチを押す.
しばらくすると目の前の巨大な機械が回転しはじめ,いつのまにかスコール達は
操作パネルごとシドのいる学園長室まで運ばれる.
それと同時にガーデン全体が動き出し浮上,ミサイルを避け移動を開始する.


329 FF[20 sage 04/04/29 17:57 ID:4VCkFuo4
驚きの機能に動揺をしていた面々だったが,シドに頼まれスコール達は
学園内がどうなったか見に行くことに.
学園内の騒動はミサイル,学園移動である程度収まっていた.
しばらく見て回っているとシドから呼び出しがかかる.
行って見ると動かし方がわからず,とまどうシド
「バラムの街につっこんでしまう,スコール,どうにかしてくれ」
なんで俺が…っと,とりあえず操作パネルをめちゃくちゃ押すと
ガーデンは旋回をはじめ,海に突っ込みなんとか動きが止まる.
マスター派が放ったモンスターを一掃し,部屋でセルフィ班のこと,魔女のこと,
サイファーのこと等,色々考えているうちに眠りについてしまう.

起きて学園内をぶらぶらしているところ,ホールでガーデン教師に,
マスター様が呼んでいると伝えられる.
マスターノーグがいるマスター室にエレベータで行くと,シドがノーグに対して
何か相談し,追い返されるところだった.シドはノーグが金の事しか考えない奴だと,
後悔しながらマスター室を後にしていった.

入れ替わりで入ってきたスコール達がみたのは,巨大な機械に包まれた,人間ではない
生き物.この生き物こそがガーデンの経営者ノーグ.
ノーグは魔女のことについて報告を求めてきたので,
シドの命令どおりガーデン同士で協力して,魔女の暗殺を遂行,失敗したと報告をする.
「協力?オマエラ,だまされた」怒るノーグ,
ガルバディアガーデンのマスター,ドドンナは,ノーグの手下で
ガルバディアガーデンだけで魔女の暗殺するはずだった.
しかしドドンナは,いざというときバラムガーデンの命令と示すために,
スコール達を協力させ,バラムガーデンを一枚噛ませる形をとっていた.
作戦は失敗し,予想通り魔女の矛先はバラムガーデンに.
さきほどの学園内紛争は,魔女の怒りを静めるために,SeeDの首をささげようと
ノーグが考え,SeeDと一緒にシドも魔女に差し出そうとしていたため
起こった争いであった.ガーデンは私のものというノーグに対し,違うというスコール.
「では誰のものだ?シドと魔女,あの夫婦のものか?!」と怒る.
ガーデンを乗っ取られると思いノーグは,スコール達を奴らの手先か!ゆるせん!と,
襲ってくる.襲ってきたノーグを退けると,ノーグは巨大な繭な様なモノに包まれてしまう.
わからないことだらけになり,とりあえずシドに話を聞きに.

保健室にいたシドにSeeDは魔女を倒すためのもの,イデアはシドの妻であり,
SeeDを考えた本人であること,ノーグはシュミ族という種族で,
昔,ガーデンの資金繰りで意気投合.ガーデンの経営を共にし,ノーグのアイディアで
莫大な金が入ってくるようになったが,ガーデンの本来の意味は薄れていったこと話す.


330 FF[21 sage 04/04/29 18:02 ID:4VCkFuo4
話を聞き終え,漂流状態のガーデンをどうにかする手段を探していたところ,
ホールでシュウに,白い船が近づいて来ていることを知らされる.
外に出て見ると既に船は着いており,魔女イデアのSeeDと名乗る白い服の三人がいた.
彼らに戦意はなく,シドにエルオーネを引き取りに来たと言う.
スコールはシドに命じられ,学園内にいるエルオーネを探しに.

図書室でエルオーネをみつけるが,その姿は既に成人した女性であった.
ラグナについて聞いて見るが,上手く説明できないといわれる.
唯一つあれは「過去」であると教えられる.
過去を変えるために,スコールをあっちの世界に送っていたのがエルオーネと知ると
「なぜ俺なんだ!俺は俺のことで手一杯だ!」と言うが,エルオーネに謝られてしまう.
どうしていいか分からずうなだれるスコール.その様子を見てエルオーネは
「頼れるのは,あなたたちだけなの」とささやき,迎えにきたシュウと図書室を出て行く.

どうして人は人を頼るのか,自分は今まで人に頼らず生きてきた,
子供のころはいろんな人に頼ってきてけど…,今は一人で生きていける…,
いや,何も知らずに混乱している.誰にも頼られず生きて行きたい.
どうしたらいいんだ?誰か教えてくれ.誰か?結局俺も頼るのか.

夢?雨の中佇み,「…・おねいちゃん」とつぶやく少年
「ぼく頑張ってるんだよ,おねいちゃんいなくても大丈夫だよ,
なんでも一人で出来るようになるよ…」

スコールの部屋に入ってきたメンバーが,スコールを励ますが,
スコールは自分はそんな落ち込んでるように見えるのか?と思う.
気分を紛らわすため自室からでると,館内放送が入る.と同時にどこかにぶつかったのか
ガーデン全体が揺れ,スコールはシドに学園長室まで来なさいと呼び出される.
シドから,ぶつかったフィッシャーマンズホライズン(以後F.H)という
海上都市に赴き,謝罪と,こちらには敵意がないことを伝えてきて欲しいといわれる.

F.Hの長であるドープ駅長と話すが,暴力は暴力を産む,早く出て行ってくれと言われる.
ガーデンが動かせない状況を知ると,ドープは技術者を派遣するという.
決定権がないスコール達は一度ガーデンに戻ろうとするが,
タイミング悪くガルバディア兵がF.Hに攻め込み始める.
話し合いをするためガルバディア兵の所へ向かうと言うドープ.

ドープを追って,街の広場についたところ,ドープはガルバディア兵とすでに話していた.
ガルバディア兵達の目的はエルオーネで,いてもいなくても,
街に火を付けるといわれていた.見ていられず助けに入るスコール達,
ガルバディア兵,応援要請で来た巨大なガードロボット(BGH251F2)を倒す.
ガードロボットを倒すと,中からセルフィ班が出てくる.
無事で良かったと安堵するスコール.
「おかえり,セルフィ」他の二人にも
「また会えて…良かった」

とりあえずスコール以外メンバーはガーデンに戻ることに

331 FF[22 sage 04/04/29 18:03 ID:4VCkFuo4
スコールがガーデンに戻る途中,セルフィを元気付けて欲しいと言うアーヴァインと合流する.
学園祭で用意したステージが今までの騒動でぐちゃぐちゃになってしまっていた.
F.Hの技術者に頼んで見ると約束し,アーヴァインに落ち込むセルフィを任せることに.

シドに呼び出され,ガルバディアがエルオーネをさがしていたこと,
街に火をつけようとしたことを報告すると,シドは腹を決め,
復旧作業終了後ガーデンは魔女討伐の移動基地とする考えを放送.
今後のリーダーをスコールにと言う.
魔女討伐はあなたの運命と言われ,スコールは
「俺の人生が最初から決まってたみたいに言わないでくれ!」と反抗する.

SeeDをやめない限りしなければならない,SeeDをやめる?考えたたくもない,パス.
学園長の言う通りにするしかない.バトルはともかく他人の面倒をみるのが…
さっさと魔女を倒すしかない.魔女って学園長の奥さんだろ?
そんな命令出さなければいけない,どんな気持ちなんだろう.

いいかげん考えるのも飽き,スコールが自室から出ると,廊下でリノアに,
コンサートへ一緒にいこうと誘われ,一緒にコンサートに行くことに.
スコールのリーダー就任祝いに演奏をプレゼントという話になり,
セルフィ,アーヴァイン,キスティス,ゼルが演奏をし,リノアが元気付ける
ことになっていた.

コンサートでは皆を代表してスコールを励ますリノア
「一人じゃ答えがでなかったらなんでもいいから私たちに話して」
スコールは,人はいつか離れる時が来る,頼ることに慣れると大変だ…
一人になる寂しさを感じるなら,最初から一人がいい.っと考えていた.
「いい夜に,いい音楽,隣にはカッコイイ男の子,その人は私が言ったことに対して
深く考えている彼,何も言わないけど私にはわかるんだ,私たちの提案どうかな?」
「みんなの考えはわかった,でも…」
「『でも』はいらないの,みんなで一緒にいられるのも今だけかもしれないでしょ?
せっかく一緒なんだからたっくさんお話した方がいいと思うんだ」
「今だけか.…明日いなくなるかもしれない仲間なんていらない」
「なんでも悪く考えちゃうんだね.未来の保証なんて誰にも出来ないよ.
だから,い・ま・なの.みんながしたいことは,スコールの力になりたいってこと.
みんなスコールが好きなんだよ.スコールと一緒に頑張りたいんだよ」
「俺と一緒に…」
「スコールはそのことだけ覚えといて.一人じゃどうしようもなくなったときに
思い出して.みんな待ってるから.保証はないけど,明日とか明後日とかは
すぐにいなくなったりしないよ.スコールがしたいことって何?今とか将来とか」
…わからないんだよな
「悪いな,そういう話ならパスだ.あんたはどうなんだ?」
「遠い将来の話は…私もパス.よくわからないの.今は…こうしていたいな」

コンサートも終わり,部屋に戻ったスコール,
前にみた夢?雨の中を佇む少年
「…おねいちゃん,ぼく…ひとりぼっちだよ.でも…がんばってるんだよ.
おねいちゃんいなくても大丈夫だよ.なんでも一人で出来るようになるよ.」

呼び出しの放送で目が覚めるスコール.
学園長室(ブリッジ)で待っていたのはシュウ,キャスティス,ニーダ
ガーデンの修理が終わり,ガーデンの操縦を担当することになったと
ニーダ(SeeD試験でスコール達と一緒に認定書を受け取った生徒)が挨拶をする.
次の目的地として,バラムガーデンが動き出した直後,ぶつかりそうになった
バラムへ向かうことに.

332 FF[23 sage 04/04/29 18:06 ID:4VCkFuo4
バラムにはガルバディアガーデンが接岸していた.
バラムは魔女によって制圧され,封鎖状態だった.
入口を封鎖しているガルバディア兵士にエルオーネの名前を出し
上手い事中に入ることに成功する.

街の中はガルバディア兵が徘徊しており,
ゼルは家に帰るとゼルの母(ディン母さん)が奥の部屋にいる
ディン母さんの話によると,ガルバディア軍の中に魔女らしき人物がいるというが
聞いて見ると,風神だということがわかる.
ゼルは追い出してやるといきり立つが,スコールはサイファーが来ているか気にしていた.

ガルバディアの司令官に会いにホテルへ行くが,エルオーネの情報をガセネタと疑い
警備しているガルバディア兵は,指揮官に指示を受けろと言い,通してくれない.
港にいた探索犬を使い街の中を探し,犬を追っていくと駅に行き,汽車の中に.
何かがぶつかる音がした後,犬に追われた指揮官(雷神)が飛び出してくる.
犬に追われた雷神を追っていくと,ホテルに到着.

ホテルに着くと,さぼっていたことを司令官(風神)に怒られ,殴られ外に出た
雷神が必死に言い訳をしていた.そんな雷神にバラムを解放しにきたと言うと,
「サイファーにスコール達が来たら,ひねってやれって言われてるもんよ」と戦闘に突入
雷神を倒し,ホテルにいる風神と話すが引いてくれず,
速攻で復活した雷神と共に戦いを挑んでくる.

戦闘終了後,スコールは風神,雷神にもう手を引け,ガーデン内の喧嘩とは違うと言うが
雷神は
「サイファーに仲間は俺たちしかいないもんよ」決意は固く,
「もう話すのつらいもんよ」
「泣言禁止!」と風神に蹴られ,風神と共にバラムから出て行く.

ガーデンに戻り,キスティスと次の目的地を決めようとしていたところ
セルフィが来て,トラビアガーデンにいってみない?と言う.
ミサイル攻撃のこともあるので,トラビアガーデンに向かうことに.

トラビアガーデンにつくと,ミサイル攻撃が直撃しており
ガーデンは完全に破壊されていた.


333 FF[24 sage 04/04/29 18:09 ID:4VCkFuo4
壊れた運動場で話すスコール達
セルフィは絶対仇をとると意気込むが,
リノアバトルしなくちゃだめなのかな?と皆に問いかける.
スコールが,レジスタンスとして武器を取ってきたのにどうしたんだ?と聞くと
恐くなってきた.私が追いついたとき,みんなが倒れていないか.
みんな一緒に帰れるだろうか.感じている不安を話すリノア
「分かるよ、リノア。誰かいなくなるかもしれない。好きな相手が自分の前から
消えるかもしれない。そう考えながら暮らすのってツライんだよね〜。
…だから僕は戦うんだ」共感する部分,自分の考えを語るアーヴァイン
昔孤児院にいたことを話し始める.

話を聞いていると,セルフィが質問をする.
「それ石の家?」
「そうだよ〜」
元気なセフィと,えばりんぼのキスティス
そこにはゼル,そして夢で見た少年(スコール)もいた
アーヴァイン,セルフィ,キスティス,ゼル,スコール,それぞれが同じ孤児院に
いたことを思い出す.そしてサイファーがいたことも.
いつも「おねいちゃん」を待っていたスコール,おねいちゃんがエルオーネだと
いうことも思い出す.

5歳でガーデンに引き取られたスコール,いつもサイファーと喧嘩していて
キスティスにとめられていた.
キスティスがいつもスコールが気になっていたのは,子供のころの姉のような気持ちが
残っているのが原因だった.なぜアーヴァイン以外忘れていたのか?
「G.Fを使う代償では?」
アーヴァインだけが,最近までG.Fをジャンクションしていなかった.

話していくうちに,孤児院にいたまませんせいが,誰かに似ていることを思い出す
まませんせいの名前はイデア・クレイマー,魔女イデア.

スコールが今の考えを話す
ここで,まませんせいがなぜ魔女イデアなのか考えても仕方がない.
アーヴァインが言いたかったこと.リノアの気持ちもわかる.
自分だ選んだ道を進む,みんなと少しでも一緒にいたいから.
戦うことでしかみんなを守れない,それでも一緒に行くか?
頷くリノア

過去に何があったか,それがわかっても今が変わるわけじゃない,でも何があったか知りたい
スコール達は孤児院(イデアの家)に向かうことに.

334 FF[25 sage 04/04/29 18:15 ID:4VCkFuo4
灯台が見える海岸,イデアの家に行く途中,近くの森にガルバディアガーデンが来ていた.

ガルバディアを発見したニーダ,スコールは戦闘準備があることを放送し校内の様子を見に.
校内は戦闘の準備が始まっており,準備をしてない生徒に戦闘の準備を促しながら
敵の進入の可能性がある中庭へ.中庭ではゼルが生徒達を指揮していた.
なぜかスコールの指輪を貸して欲しいという.貸すくらいならいいか,と貸すことに.
そこにリノアが来てゼルと合流.
校内放送でニーダに呼ばれ,ブリッジへ向かうスコール.

ブリッジに着くと,正面から突っ込んでくるガルバディアガーデン,それに対しスコールもニーダに
「まっすぐすすめ!」
ガーデン同士が衝突する.
衝突と共にサイファーの指示で敵の第一陣(バイク隊)がカタパルト状のものを使い
一気にバラムガーデンに侵入.バイク隊を筆頭に次々と敵がバラムガーデンに入ってくる.

敵を向かい撃つためゼル達は中庭を通り校庭へ向かう.
途中ゼルはスコールから借りた指輪をリノアへ渡す.
そのまま奥へと進むが,二度目のガーデン同士の衝突で校庭の一部が破損,
その一部と一緒にリノアも落ちてしまう.途中の出っ張りにつかまり助かったリノアだが,
助ける道具がないためゼル達は道具をさがしに戻ることに.

ゼル達は正面に向かうスコールをつかまえ,リノアが校庭から落ちそうになっていることを
伝えるが,それと同時に年少クラスがいる教室が襲われているという放送が流れる.
迷いながらもメンバーを3班に分け,ゼルにリノアの救出,正面をシュウ達に任せ,
教室へと向かうスコール.

教室につくと同時に外から窓を破りガルバディア兵が入ってくる.
入ってきたガルバディア兵を倒すと
「スコール,ブリッジに来てくれ,カドワキ先生もいる」とニーダが放送をする.
ブリッジにつくと,カドワキ先生に状況を聞かれ状況を答える.
「第一波,第二波を食い止めたと思うが,もう一波きたら…」
正面の守っていたメンバーも来るが,なんとか食い止めている状態と伝える.
もうこちらから乗り込んで攻めるしかない,という結論に至り,ガーデンをぶつけ
乗り込むことに.
作戦が決定するとゼルもブリッジに来る.
校庭へいく途中の道を封鎖され,リノアを助けに行けない.屋根を伝っていくか,
空でも飛ばない限りリノアのところにいくのは無理とスコールに伝える.

諦めかけるスコールに,アーヴァインは
「あんたの気持ちも事情もどうでもいい,リノアを助けろ」
皆からもリノアを助けてと言われる.

335 FF[26 sage 04/04/29 18:17 ID:4VCkFuo4
ここに一つ仕事が残っている,皆に放送をしてやってくれ.
カドワキ先生に言われ放送をするスコール.
「こちらスコール,みんな勝利のために力を貸してくれ,敵の部隊が来る前に
こちらから迎え撃つ.ガーデンをぶつけるつもりだ.道が開いたらアーヴァイン達
先発隊が乗り込む.力が残っている生徒は先発隊をサポートに回ってくれ.
SeeDは魔女を倒すために作られたそうだ,だからこれが本当の戦いだ.…だから
みんなに悔いを残して欲しくない,みんな残っている力を全部俺に貸してくれ」
放送が終え,ニーダがガーデンをぶつける.
アーヴァイン達はガルバディアガーデンに乗り込み.
スコールはリノアの救出に向かうことに.

スコールがエレベータで二階に降りると,年少クラスの子が一人いないと,
倒れている生徒に言われる.
いなくなっていた生徒は廊下の奥におり,動けるようなので戻るように促す.
見送っていると突然外へと続く扉が開き,空中戦用の機械に乗り込んだガルバディア兵が
一機突っ込んでくる.
不意をつかれ,吹っ飛ばされるスコール.立ち上がり,近くの非常口から敵と共に空中へ.
なんとか敵を落とし空中戦用の機械を奪い,スコールはリノアを救出.
助けたリノアと共にガーデン生徒,ガルバディア兵が入り乱れて戦う横をかけぬけ,
ガルバディアガーデン出入口へ辿り着く.

リノアは出入口でスコールに助けてくれたお礼言う.そして
「わたし,あそこで落ちるわけにはいかなかった」
落ちられない理由が指輪を預かっていること,それをスコールに伝える.
指輪に彫られた動物が何かという質問に,ライオンと答えるスコール.
「ゼルが同じ指輪作ってくれるんだ,そしたら私もライオンみたいに
強くなれるかな?でも,同じ指輪してたら誤解されちゃうね」
「誤解されたいように見えるんだが」
「そんなことないよ」嬉しそうに答えるリノア.
ガルバディアガーデンに入る二人.

中に入るとアーヴァイン達が待っていた.
この先に魔女がいるみたいというアーヴァイン.
「この先にいるのは『敵』だ.『敵』の名前なんて忘れてしまえ.敵のこととか
事情とか,考えながら戦えるほど俺は強くない.『敵』は戦うことを選んだから
俺たちの『敵』になった」皆に言うスコール.途中で自分が迷ってるのか?と思い,
もう俺の話しなんていいだろうと切り出すが,リノアは
「聞きたい,スコールが考えていることもっと聞きたい」
「終わってからにしよう.聞きたかったら…生き残れ」

336 FF[27 sage 04/04/29 18:19 ID:4VCkFuo4
魔女イデアの元に向かう途中,廊下で風神,雷神にサイファーのことを頼まれる.
ガルバディアガーデン内の敵を倒しつつ,なんとかサイファー,イデアの元に着く
スコール達.サイファーも過去を思い出しており,まませんせいのことを話しだす.
動揺させようとするが,スコールは
「お前たちは敵だ,敵が何を言おうと届かない,モンスターと同じだ.」と答える.
「俺は魔女イデアの騎士,群れて襲いくるモンスター,そりゃお前達だ」
戦いを挑んできたサイファーを倒すと奥に座っていたイデアが立ち上がる.
「…役たたずめ」そういい残し下の階にある大講堂へ消えていく.
後を追うスコール達

講堂に着くと上から降り立つイデア,
「おまえが伝説のSeeDだったのか」不可思議なことを言う
「SeeDなど消してしまえ!」さきほど倒したサイファーと共に
スコール達に襲いかかってくる.

イデアの前に立ち塞がるサイファー,そしてイデアを倒す.
イデアを倒すとまばゆい光を放ち,スコール達は動けなくなってしまう.
擦れる視界の中,リノアがフラフラと歩き出しサイファーに覆いかぶさる.
するとサイファーが立ち上がり,その場を去っていく.

サイファーが立ち去ると,リノアは倒れこんでしまう.
一人がかけよってリノアの様子をみてると,イデアが立ち上がり
スコール,キスティス,セルフィ,アーヴァイン,ゼルと呼びかけてくる.
「…大きくなりましたね.…強くなりましたね.この日を待っていました
この日を恐れていました.今日は善き日ですか?今日は忌まわしき日ですか?
エルオーネは!?私はエルオーネは守りましたか!?」
わからない…スコールが思っていると,リノアに駆け寄っていたメンバーが
突然スコールのことを呼ぶ
「リノアが…」

一人で部屋で悩むスコール
終わったのか?終わったのは…リノアの…

スコールが保健室で寝ているリノアを見ていると,
魔女イデア,まませんせいがイデアの家に戻っていると,放送が流れる.


337 FF[28 sage 04/04/29 18:21 ID:4VCkFuo4
イデアの家につき中に入ると,そこにはシドがいた
「あはは…怒っていますか?私は…偉そうなこと言い続けていざと言うときに
逃げ出したわけですからね.君達の敗北は君達を失うこと,君達の勝利は妻を失うこと
どちらも耐えられそうもありませんでした.私はいいです,ただ,
イデアは許してください…」

奥にはイデアがいた
「私を許してください,本当の子供のように思って育ててきたあなたたちを私は」
俺たちも同じだから,まませんせいと知っていて戦ったというスコール
イデアは今までのことを話す.

「私は今まで乗っ取られていました,私を支配していたのは魔女アルティミシア
アルティミシアは未来の魔女で,遠い未来の魔女です.目的はエルオーネを
見つけ出すこと,エルオーネの力を求めていました.アルティミシアから
エルオーネを守るためには私自身が体を明け渡さなければならず,
ガルバディアに現れたのはアルティミシアに屈した私の抜け殻でした
アルティミシアはまだ目的をはたしていません,だからまた私の体を使うでしょう
今度は私も抵抗するつもりです.でも…それでもだめだったら…
あなたたちと再び戦うことになるでしょう.頼みましたよSeeD達.」

あなたたちは魔女アデルを知っていますか?アデルのことを聞くイデアに,スコールは
魔女戦争の時,エスタを支配していた魔女,現在行方不明…そう習いましたと答える.

「ガルバディアの人々は私が魔女アデルの力を引き継いだ現在の魔女だと思っていたようです
でも私は違います.わたしは5歳くらいの時に先代の魔女から力を引き継いで
魔女になったのです.魔女アデルは生きていて,イデアの体からでたアルティミシアは,
アデルの体を使うのではないか.アデルとアルティミシアの力と怒りが入り込んだら,
その恐怖はどれほどのものか.」

リノアに何があったのか聞くスコール,イデアにもわからないという
リノアのことに拘るスコールを見て,指揮官としての態度をシドに注意をされてしまう.
やり場のない怒りをもつスコール

イデアはアルティミシアの目的を話す
アルティミシアの目的はエルオーネ
アルティミシアはこの時代よりさらに過去に意識を送り
過去でアルティミシアは時間圧縮を行なおうとしていた.
時間魔法は時間魔法の一つ.過去現在未来が圧縮される.

始めてあったのはSeeDになた夜.再開はティンバーだったな
最初は言い合いばかり.でも,だんだん変わってきた
ふと気がつくとあんたは俺の方を見ていた.
目があうと微笑んだ.穏やか気持ちになった.
リノア…俺には,もうチャンスはないのかな.

全然聞いてないスコールを呼びかけるメンバー
スコールは,要するにエルオーネをアルティミシアに渡さなければ
いいんだろう,と言いガーデンに戻る.

338 FF[29 sage 04/04/29 18:23 ID:4VCkFuo4
ガーデンに戻り放送で,聞いてきた事,今の状況を話し,今後はエルオーネを保護する.
イデアはもう敵ではないことを伝え,放送を終える.

リノアが気になり保健室へ見に行くスコール
冷たくなってしまったリノア.
何も出来ない自分に絶望を感じていると意識を失ってしまう

気がつくと雪山にいるラグナとキロス
金がなくなったラグナは役者の仕事をしていた
映画の内容はドラゴンから魔女を守る騎士の物語
休みのドラゴンの役者に変わり,キロスがドラゴンの役をやることに
キロス以外が用意できたため,ラグナ,魔女役,監督は撮影場所に… 
ラグナが移動したあと,何かを見たキロスの叫び声がこだまする.

撮影も順調に進み,ドラゴン登場のシーンがくる
異常にリアルな動き,心なしか大きくなったぬいぐるみを見ながら,監督べた褒め
ラグナはキロスの気合の入りように感心しながら,剣を構える(サイファーと同じ構え)が
「って,これ本物じゃねぇか!!」
それを聞いた監督,魔女役,
「騎士さんあとは頼みましたよ〜」その場を後に残されたラグナ,
持っていたガンブレードで隙を作り逃げるも,追いつかれてしまう.
キロスはどこいった〜っ,叫ぶと
「呼んだかねラグナくん」颯爽と登場.ラグナに武器を渡し
目の前のドラゴン(ルブルムドラゴン)を倒す.が
次から次へと敵が現れ結局退却することに.

暗くなり「接続が切れないわ」
眠っているので力を上手く制御できない,というエルオーネ.

ラグナに戻り,イデアの家の前でまませんせいと話すラグナ
「やっぱり,ここにはいないよな〜」
エスタ兵に誘拐されたエルオーネをさがして,イデアの家にきているようだった

再び暗くなる
「過去は変えられないよ.私,やっとわかった.私がエスタにさらわれたときに
ラグナおじさんは旅に出た…でも,そのせいで,レインが死んじゃうときに
ラグナおじさんはそばにいられなかった.レインは産まれたばかりの赤ちゃんを
ラグナに見せたがっていた…レインはラグナ,ラグナって呼んでた.
だから,何があっても村にいるように…でもダメだった.もうあの瞬間には戻れない…
それに,私,会ったことのある人の中しか,あなたたちを送り込めないの
ごめんスコール,接続切れそうなの」

接続が切れ,スコールの意識はリノアが眠る保健室に戻る.
エルオーネに向かって,リノアがこうなった瞬間に送ってくれと頼むが声は届かず.
エルオーネのいる白い船,イデアのSeeDの船に向かうことにする.
イデアの船ということで,イデアに場所を聞きにいき,
だいたいの居場所と手紙を受け取る.

339 FF[30 sage 04/04/29 18:27 ID:4VCkFuo4
白い船につくと白いSeeDのリーダーがエルオーネはここにいないと言い,船内に戻ってしまう.
船内には保護されていたワッツとゾーンがいた.
ゾーンはリノアの容態を聞くと最初は怒るが,エルオーネのことを聞き
スコールにリノアのことを頼みこみ船の奥に行く.
残ったワッツにエルオーネのことを聞くと,エスタ兵が迎えに来て,船を降りたと教えてくれる.

キャビンにいるリーダーにイデアからの手紙を渡すと,まま先生の字だという.
彼らもまた,まま先生に育てられ,訓練を受けていた.
まま先生を元に戻したことを知り,スコール達に礼を述べたあと
エルオーネがどこに行ったのか詳しい経緯を話し始める

F.Hでエルオーネを預かったのはいいが,途中でガルバディアに見つかり追い回される.
追われているとエスタの船が現れガルバディアと戦闘に.その戦闘に巻き込まれる中
エスタの船が横付けし,こちらに避難するように申し出てきた.しかし信用が出来ないと断る.
諦めてエスタの船が離れようとしたとき,エルオーネが突然何かを叫び,
エスタの船に飛び移ってしまった.全然エルオーネらしくない行動だった.
激しくなっていく戦闘からエスタの船は逃げるように去っていた.

話を聞き,ガーデンのブリッジに戻ったスコール達.
次の目的地はエスタと決める.

エスタに行く唯一の道は海上都市F.Hから延びる長い一本の橋
F.Hにつくと,スコールは保健室にいるリノアを背負い
仲間に知らせずエスタへの道を歩き始める.

(エルオーネにあってもどうにかなるか分からない,俺変わったな)
途中,背負っていたリノアを降ろし,休憩を取ることに.
眠ったままのリノアに対し話しかけるスコール
「俺,ほんとは人にどう思われているか気になるんだ.でも,そんなことを気にする自分も
嫌で…だから,自分のこと,他人に深く知られたくなかったんだ.
そう言う自分の嫌な部分を隠しておきたいんだ.スコールは無愛想で何考えているか
わからない奴.みんなにそう思われていればとっても楽だった.
今のはみんなに内緒だからな」
返事は返ってこず,再びリノアを背負い道を進む.

橋を渡りきり,エスタの在る大陸につくと,そこにはゼル,キスティス,が既に待っていた.
二人はイデアの護衛できたと言う.
アルティミシアに乗っ取られることを恐れているイデアは,
魔女に関しての権威,オダイン博士に会い,魔女の力を棄てる方法を聞くという.
リノアを背負い,エスタへ行こうとすると,先の道からセルフィ,アーヴァインが来る.
セルフィにからかわれながら,エスタは在ったのか?と聞くが,
全然見当たらないといわれる.スコール達はまだ調べてない東へと向かうことに.

340 FF[31 sage 04/04/29 18:28 ID:4VCkFuo4
大塩湖と呼ばれる湖あとにつくが,そこは巨大な動物の骨と白い大地が広がり,
エスタの影も形もなかった.「長い旅になりそうね」イデアが言う,
ゼルは何があってもまま先生は守るというが,貴方達をつれてきたのは
護衛のためじゃない,アルティミシアに乗っ取られたとき…
空気が重くなったとき,先に進んでいたセルフィが戻ってくる
「これは誰かを倒しに行く旅じゃないんだよ〜.みんなが幸せになる旅ためのなんだよ」
スコールも
「悪いことを口にすると現実になるって誰かが言ってた.迷信なんだろうけど
今は何も言わないで」全員が頷き,エスタを探しに大塩湖に進み始める.

奥に進むと,大塩湖の主とおぼしき巨大な骨のモンスターが現れ襲ってくる.
倒して少し進むと,ノイズのようなものが空にかかっている場所をみつける.
調べてみると,真上の空間に穴とそこまで昇るハシゴが出てくる.
穴を進むと人工物,かなりのハイテクノロジーの建造物内に出る.

通路の途中で透明のパネルがあり,その前の操作パネルを触ると,透明のパネルが
色を帯びたり,青空を表示し始める.
このパネルをエスタの周囲に張り巡らせ何も無いようにカモフラージュしていたことが分かる.
通路を進むと一つの部屋のように広いエレベータを見つける,
中に入ると自動的に上に向かって進み始めた.

エレベーターが止まり,扉状の場所から外に出ると目の前には大塩湖が広がっていたが
次の瞬間,大塩湖は次々と色を変え始め,とたんに目の前に巨大な都市が出現する.
目の前の出来事に驚いていると,立っていた床が移動し始め,都市の奥へと進み
どこかの倉庫のように場所に辿り着く.
これだけ発展しているとしだから,すでに侵入していることはばれているだろうから
警戒するように.スコールが皆に促していると,急に耳鳴りがし,
周りが敵か味方か判らない場所で,過去のラグナへと意識が移動してしまう.


341 FF[32 sage 04/04/29 18:32 ID:4VCkFuo4
ラグナ,キロス,ウォードはどこかの施設におり,エスタ兵に命令されていた.
「そこの細い奴とデカイのはルナティックパンドラ,残ったおまえはここで手伝いだ!
他の奴も,早く仕事に戻れ!!」
残った部屋にはムンバとラグナ,そしてもう一人作業をしてる男,警備員二人がいた

作業を進めていると,キロスとウォードが何かもめごとを起こしたらしく
警備員二人が別の部屋へ,その間に作業をしているムンバと話していると
作業している男が話しかけてくる.
そいつにそんな接し方の奴は珍しい,ムンバは理由もなく飯半分,そのくせ仕事は
俺たちよりも仕事がきつい,ラグナに教える.
ムンバにいつかここを出た時,腹いっぱいメシを奢ってやるなど雑談をしていると,
ムンバに道具を取って欲しいと言われ,エレベーター近くで道具を探すことに.

道具を探していると警備員が一人戻ってきて,緊急事態だ,
エレベーターで上の階にいる警備員に伝えろと,エレベーターに一番近かった
ラグナに言い,また別の部屋へ.
探していた道具を見つけ,上に行こうと急ぐあまり,つい投げて渡してしまう.
受け取りそこねたムンバは作業していた場所から落ち,底の見えない下へ落ちてしまう.
「すまん…ほんとうにすまん」っと嘆いていると,安全ワイヤーが繋がっていたため
戻ってきたムンバに驚くラグナ.
そんな良い人っぷりをみていた男が,あんたなら俺たちの計画を引っ張っていってくれそうだと話す.
男は反アデル派で,アデルを倒すための計画が進行しているが,
行動を起こすリーダーがいない損得抜きで行動するラグナを見て,
あんたみたいな人ならと言う.話していると連絡はまだかと警備員が戻ってきてしまう,
話しているラグナ達を見て何をやってるんだ!と攻撃をしてくる.

襲ってきた警備兵を倒すと後ろのエレベーターが降りてきて,
中から警備兵が出てくる.こうなちまったら仕方がねえ,
警備員を押しのけ,作業をしていた男とムンバをエレベーターに乗せ,逃げろという.
エレベーターが閉じると,別の部屋からウォードとキロスが来る.
ちょうどいいとこに,と思っていたら,二人は警備兵にさっさと進めと命令されていた
「まったくちょうど良くない」ぼやくキロス,突然ラグナは
「ここにいたのかエル…探したんですよーっ」
おかしくなったフリをし,油断させ,警備兵を倒すことに成功する.

エレベーターを使い上の階に進むと,オダイン博士とその助手が話しをしていた.
話しに夢中なのか,気が付かないので,後ろを通り外へ.
外には先に逃がした一人と一匹が待っていてくれており,
ムンバはお礼を言い去って行く.ムンバとの約束忘れてたなーっと思っていると,
後ろからさきほどのオダイン博士の助手が歩いてくる.
彼も反アデル派の一人だった.話していると,オダイン博士の興味がルナティックパンドラから
エルオーネという子供に移ったと話す.エルオーネの場所を聞くと,
オダインなら知ってるのでは?と言われる.
反アデル派と協力することを約束し,オダインに会いに戻る事に.


342 FF[33 sage 04/04/29 18:33 ID:4VCkFuo4
オダインはさきほどの場所にはおらず,ラグナ達が作業をしていた地下にいた.
警備兵を倒し,オダインにエルオーネの場所はどこにいるか詰め寄ると
「知らないでおじゃる…うそでおじゃる,知っているでおじゃる」
エレベータに乗りどこかに向かおうとする,そんなオダインを追いかけていくと
逃げれないと悟ったのか「オダ研でおじゃる…」といい逃げていく.
博士の助手にオダイン研究所の説明を受け,場所を聞き,オダ研に向かうラグナ達

オダ研の奥の部屋にはエルオーネが閉じ込められており,助けること成功する.
「ちゃんと助けに来たぜ.ちーとばかし遅くなっちまったが」

意識が戻るスコール.皆が集まっていると奥の通路から地面から浮いている,
自動車様なものが来る.
中からは人(大統領補佐官)が出てき,魔女イデア?と聞いてくる.
イデアがオダイン博士に会いたいというと,まず説明を聞くからと
自動車に乗ることを勧められる.

車が大統領官邸につき,スコール達が中に入るとオダインが出迎える.
イデアの力を封印することは簡単と,引き受ける.
イデアの用件が済み,補佐官にエルオーネに会いたいか聞かれるスコール
条件としてリノアを観察させろと言うオダイン
しぶしぶ了承し,指定された場所,ルナゲートへ向かうことに

人と科学との調和を目指したエスタ,人々の服装も見慣れない格好で
建造物も巨大なビルがいくつも連なっていた.
そんな中を見て周りながら,補佐官に言われたルナゲートへと向かうスコール達

ルナゲートの機能は,カプセルでコールドスリープ処理をほどこ
カプセルごと射出機で空へ向かうという.リノアとスコールともう一人カプセルに乗る.
残りのメンバーは,イデアが力を抑える処理をオダインにしてもらう間の護衛をするといい
二手に分かれることに.

地上に残ったイデア達は,空に向かって射出されたカプセルを見送る.
オダイン博士の元へ戻ろうとすると
激しい地面の揺れを感じ,なにごとかとオダイン博士の元に急ぐイデア達

揺れの原因はガルバディアが引き上げ動かしているルナティックパンドラ
ルナティックパンドラの脅威は,ティアーズポイントと呼ばれる場所に到着すると
内部にある『大石柱』により,月からモンスターを引き寄せる『月に涙』を引き起こす.
そちらの方がガルバディアよりも危険だという.
まだ話したりなそうなオダインを残し,イデア達はルナティックパンドラに
乗り込むために市街地へと向かう.

オダインに言われた場所から,ルナティックパンドラの中に侵入に成功したイデア達
内部はエレベーターなど人口の物も多いが,前にラグナの時にみた採掘現場と同じ光景も
広がっていた.奥にすすんでいるとガードロボットが目の前に降り立ち,
イデア達を外に放り出してしまう.止めることが出来なかったルナティックパンドラは,
ティアーズポイントに到着してしまう.


343 FF[34 sage 04/04/29 18:35 ID:4VCkFuo4
場面は宇宙に変わり,管制室に.打ち上げられたカプセルの回収指示を
管制官に出す宇宙服の男.警備を出しますか?管制官に聞かれ
「おれの勘じゃいらねーな」
答えるが管制官には,それじゃ配置しましょうといわれてしまう.冗談口調で
「お前ら俺をだれだとおもってるんだ」というが,
管制官はいつものことのように対処する.
「俺はアデルを見てくる」管制官にいい,管制室を出て行く宇宙服の男

スコール達は宇宙に浮かぶコロニーのような場所(ルナサイドベース)に到着する.
カプセルが回収され,中で急速解凍を受け目を覚ます.
入ってきた男(ピエット)に紹介状を渡しリノアを医務室へ運ぶことに

リノアを医務室のカプセルに寝かせ,管制室へ
途中,ルナサイドベースの機能は魔女アデルをパッキング(アデル・セメタリー)し,
外からも,アデルからも力の干渉が無くなるように封印し,管理している施設と知る.
そして大統領はアデルを封印することに大きく影響し,17年間監視し続けているという.

管制室につくと月が近く,美しさに驚くが,モニターを良く見てみろと言われる.
月の表面には数え切れないモンスターが蠢いていた.
月の表面上のモンスターがあふれだし,ついには地表にこぼれ落ちる.
月の涙が始まろうとしているという.

奥の部屋にはエルオーネがおり,
「過去を変えられなかったけど,過去にどれだけ私が
愛されていたか確認できた.ありがとう」
スコールにお礼を言う.
知らなかった過去を知ることで,変わるのは自分.過去の出来事は変えられない
リノアを助けたいというスコールに助けられないと言うが,スコールは諦めず
なんとか助けたいとエルオーネに頼みこむ.
知っている人に知っている人を送ることしか出来ないため,エルオーネをつれて
リノアのいる医務室へと戻ることに.

医務室へ戻る途中,けたたましい警報が鳴り響く
医務室で以上が発生と放送されるのを聞いて,スコールは危険だと言いエルオーネを
管制室へ残し,メンバーにエルオーネを任せ,一人医務室へと向かう

医務室前の廊下につくと,突然医務室のドアがひらき,何かに飛ばされでてくる医療クルー
奥からは何かに操られたようにフラフラと歩くリノアが出てくる.
近づこうとすると跳ね飛ばされてしまい,後を追うことに.

リノアが向かった先は管制室.
アデル・セメタリーの封印解除装置を操作し始め,Lv1を解除してしまう
Lv1を解除するとリノアはどこかに歩いて行く.
同時に月の表面の異変に気がつくスコール達.
今すぐにでもモンスターがあふれ出しそうになっていた.
封印解除のLv2はアデル・セメタリーについており,
それを解除されるとアデルの封印が解けてしまうことを,管制官に教えられ
リノアを追うスコールだが,途中で,月からモンスターの大群が地表に落ちる,
月の涙が始まるのを見る.

344 FF[35 sage 04/04/29 18:38 ID:4VCkFuo4
リノアが入った部屋に入ると,宇宙服を着たリノアが部屋から出てしまっていた.
スコールも宇宙服に着替え部屋を出るが,宇宙へ続く隔壁がちょうど開き,
外から戻ってくる大統領と補佐官二人と入れ違いに,リノアは宇宙に出てしまう.
隔壁はスコールが出る前に閉じてしまい,スコールはリノアを追うことが出来ず戻ることに.

廊下に戻ると,大統領が補佐官に避難しましょうと言われていた.
逃げようとしない大統領の態度を呆然と見ているスコールに対し
「そこのお前,エルオーネを絶対守るんだ」
そう言い残し,大統領は両脇を抱えられ連れてかれていった.

封印を解かれたアデルは,月の涙に巻き込まれ封印装置ごと地表へ落ちていく.
月の涙にはじかれたリノアは宇宙へ消えて行く.

エルオーネ達は脱出するため脱出ポッドへ.脱出しようとするエルオーネに対しスコールは
リノアの中に飛ばしてくれと頼む.エルオーネは上手く出来るかどうかわからないという
「俺は自分でこんなに考えて何かをしたいと思ったことは初めてなんだ.
俺を…俺をリノアに」
スコールの必死の訴えで,やってみると引き受ける.
脱出ポッドで脱出と同時にスコールを飛ばすエルオーネ.

アーヴァインと刑務所を脱出するリノア,
戻ってくれないアーヴァインを力ずくで戻す.

バラムガーデンでスコールの指輪と同じのが欲しいと,ゼルに頼むリノア

「ちがうんだ,エルオーネ.こんなに過去に戻りたいんじゃない」
「ごめんスコール,もう一度やって見る」

イデアを倒したときを見るスコール,リノアはイデアから出たアルティミシアに
乗り移られていた.アルティミシアはサイファーに
「海底に眠るルナティックパンドラを探し出せ,さすればもう一度
魔女はおまえに夢をみさせるだろう」そう命令していた.
リノアの中のスコールに気がついたアルティミシア,スコールは戻されてしまう.

限りなく今に近い過去,未来に一番近い今へ,三度飛ばされるスコール

生命維持装置残り15秒 絶望の淵に立たされるリノア… 残量0
「わたし,生きられる?生きられない?…このまま…」
生命維持装置完全停止
「もうだめ… もう…」
薄れていく意識のなか,スコールは声をかける
(思い出せリノア…思い…出せ…)

345 FF[36 sage 04/04/29 18:43 ID:4VCkFuo4
ネックレスにつけた指輪二つ(スコールの指輪,ゼルに作ってもらった指輪)が,
互いにぶつかり小さな音を出す.かすかに聞こえた金属音で意識を取り戻すリノア
「私…まだ,頑張れるよ」
宇宙服の予備生命維持装置のスイッチを押し,生きようとする.

スコールは意識が戻り,リノアのところへ行くという
今さら戻っても死ぬだけだろうと止められるが,意に介さず宇宙へと飛び出て行く.

宇宙を漂うリノアに届いたスコール
「ありがとう…スコール.スコールの声…聞こえた」
「何も言うな…」
「私たち助かる?」
「俺が助ける」
燃料も少なく,酸素も残り少ない,リノアを助けられないのか?不安に思っていると
近くを漂うものを見つける.リノアと共に,その漂うもの(宇宙船)に乗り込む.

中には空気があり宇宙服を脱ぎ,宇宙船の廊下にいる二人
少し距離をあけ,スコールの顔をじっとみるリノア
「ありがとう,スコール.また,助けてもらったね.いっぱい,いっぱい感謝してるよ」
「いいんだ,別に.そうしたかっただけだ」
両手を広げるリノア,…なんだ?と思っているスコールに
「さっきは宇宙服,ジャマだったからね」
…は?
「ハグハグ」
…はぐはぐ?
「ギュ〜って.触れていたいよ.生きてるって,実感したいよ」
生きてるか…今,生きてるだけじゃ足りない.
「確かに今は生きている.でも…この状況は…わかるだろう?
もっと生きたいんだろ?みんなの所へ帰りたいんだろ?」
「過去形には…されたくない?」
「そういうことだ」

宇宙船を探索を始める二人,船内のモンスターを倒し操縦室につく.
これは操縦できるのか?考えていると通信が入る.
「こちらエアステーション.飛空挺ラグナロク応答せよ」
助かることを確信し,思わずスコールに飛びつくリノア
通信に返事をすると,相手は驚きながらも帰還に必要な指示
リノアが一緒にいることを確認する.
最後に貴船の幸運を祈ると言い,交信を終える.

重力装置をきったため,無重力状態ではしゃぐリノア
シートにつけというが,くっついていたいと言い,スコールのひざの上に

前に誰かが行っていた通り,俺の前に伸びていた何本かの道.
その中から俺は正しいと思った道を選んできた.
…そう思いたいんだ.あんたが笑顔で導いてくれた
この道を選んだことは…ただしかったのか?…リノア…
ここまで歩いてきて…あんたの手を離さなくちゃならない…

346 FF[37 sage 04/04/29 18:45 ID:4VCkFuo4
地表につくスコールとリノア,待っていたのはエスタの民
リノアの力を封印するため一緒に来いと言う.素直に従うリノア
宇宙でアルティミシアの声が聞こえたという,アルティミシアの目的が
時間圧縮を行ない,アルティミシアしか存在できない世界を作ろうとしている
そんなことに私を使われたくないから,だから行くと.
行こうとするリノアを引き止めるスコール.指輪を返そうとするリノア
あんたが持っていろと指輪を託す.

ラグナロクに戻り,一室で落ち込んでいると,メンバーの一人が入ってくる.
脱出ポッドで不時着したが,エルオーネはいなくなっていたことを伝える.
迎えに来た救急隊にここまで送ってもらい,救急隊からこの船のことやスコール達が
無事なことを聞いたという.スコールが宇宙で後咲き考えない行動をさせた
お姫様はどこと聞くが,答えられずにいると,他のメンバーが入ってくる.

ゼルが今まであったことを報告する
イデアの力が誰かに継承されたこと
ルナティックパンドラをコントロールしてるはガルバディアだということ
そのルナティックパンドラの中にある「大石柱」が月からモンスターを呼ぶこと
封印装置ごとアデルが地上に落ちてき,ルナティックパンドラが受け取ったこと
それから…っと続けるゼルにスコールはもういいと言う.

リノアがイデアの力を継承していたこと,エスタの民と共にエスタにいったことを皆に言う
なんで止めなかったと言われ,リノアが望んだことだと答えるが
宇宙にまで行ってリノアを助けたのはなんのためだったの?と聞かれる.
一番大切なものをなくそうとしていたスコールだったが,キスティス達と話し
リノアを取り戻すことを決意する.

突然動き出すラグナロク
ブリッジにつくと,飛んじゃったよ〜っとはしゃぐセルフィと
セルフィ,すっごいだろ〜?と同じくはしゃぐアーヴァイン.
ラグナロクを使ってリノアを取り戻すため,魔女記念館に向かうことに.

魔女記念館に着いたスコール達,見送りだと勘違いした門番はあっさり通してくれる.
記念館の奥へと進む.奥にいたリノアを助け出し,再会をかみ締める二人
「魔女でもいいの?」
「魔女でも…いいさ」
出口に向かうと警備員が集まっており,一触即発の状況に.
構えていると,警備員の後ろからどこかであったことのある男が現れ
警備員に指示をし,スコール達を記念館から出してくれる.

今後のことをラグナロクで話していると,ルナティックパンドラを
どうにかする必要があるのでは?と意見がでる.
そんな中リノアがイデアの家に行って見たいといい,イデアの家に向かうことに.

347 FF[38 sage 04/04/29 18:47 ID:4VCkFuo4
イデアの家から広がる,花畑を見渡せる場所で話すスコールとリノア
リノアはまたアルティミシアに乗っ取られるのでないかと,不安を感じていた.

「もし私がアルティミシアに操られたら,SeeDが来るのかな.
SeeDのリーダーはスコールスコールの剣が私の胸を….
スコールだったらいいかな.でも,スコールじゃないといやだな」
「やめろ!俺はそんなことしない.俺が倒す魔女はリノアじゃない.
リノアを怯えさせる未来の魔女アルティミシアだ」
「アルティミシアは未来の世界にいて,わたしに入って来るんだよ.
わたしの身体がアルティミシアに使われるんだよ.どうやって?どうやって,
わたしを助けてくれるの?」
「…考える.方法は…きっとみつかるはずだ」
「本当に見つかるかな?」
「ああ,見つけてやる.俺を信じろ」
「…うん,信じる」
「スコールが方法を見つけるまでわたし,やっぱり…やっぱり,エスタのあの施設に
いようかな.その方が,スコールも安心だよね」
「…それは無駄だ.また俺がリノアを取り戻しにいく.リノアは…俺のそばから離れるな」
「あ!それそれ!」
「なんだよ」
「その言葉が始まりだったの」
「なんだよそれ」
「忘れちゃったんだ?」
「俺が言ったのか?」
「もういいです!」
「いや,きっとこれはG.Fのせいだ.それで忘れてしまったんだ」
「あ,ゴマカシてる〜」
「…元気出たみたいだな」
「うん.あのね,しゃべっていい?夢,見たんだ.怖い夢だったんだ.スコールと
約束するの.一緒に流れ星を見る約束なの.おしゃれして,もらった指輪もつけたの.
でも,さあ,お出かけって時になっても待ち合わせ場所,思い出せないの.
約束の場所,思い出せないけどスコールに会いたくて走るの.
山や砂漠や草原やティンバーもバラムもガルバディアも…息が切れて,
もう走れないって思ったら,会いたい気持ち,どんどん大きくなって…
スコール,どこ!って叫んだら目が覚めた.わたし,泣いてた.…ゴメン,
こんな話してもなんて言ったらいいかわからないよね.
でも,話してると,こわいこと考えなくてすむの」
「会えなかったのは…リノアが待ち合わせ場所,わからなかったのは…
ちゃんと約束しなかったからだ」
「そっか」
「ここにしよう.俺…ここにいるから」
「いるから,なに?」
「俺はここで待ってるから…」
「誰を待つの?」
「俺,ここでリノアを待ってるから…きてくれ」
「わかった.わたしもここにい来る.これで今度は会えるね!絶対,だからね」

348 FF[39 sage 04/04/29 18:48 ID:4VCkFuo4
緊急事態を知らせに来るゼル,大統領官邸から通信が入り,魔女アルティミシアを倒す
作戦があるので,SeeDを雇いたいとのことだった.
スコールはリノアを取り戻す罠かもしれないと疑うが,通信をしてきたのが
キロスと知ると行ってみることに.

イデアの家を後にしようとすると,エスタから戻っていたイデアに呼び止められる.
イデアは語り始める.
「13年前から物語りははじまった.私は…子供のころ魔女になり
そして13年前,もう一度魔女になった.あの日…この場所で
力尽きかけようとしている魔女と出会い,その魔女の力を自分の意思で受け継ぎました.
その魔女は,わたしのちいさな子供たちに恐怖を与える存在でした.だから
放っておくわけにいかなかった…でも,それがそれが私の苦しみの物語のはじまり
今,私の苦しみの物語は終わりました.どんなにつらい物語にも
終わりがあることを知りました.だから…スコール.あなたの戦いの物語を
終わらせなさい.それが誰かの悲劇の幕開けだったとしても!」

エスタにつくと,街にはモンスターが溢れており,なんとか抵抗している
エスタの人々がいた.
大統領官邸へと急ぐスコール達.大統領の部屋に入室すると,
そこで待っていたのはウォード,キロス,そしてラグナ
「おお、わかったぜ、いよ〜!会いたかったぜ。妖精さんたち!おまえがオレの
頭の中に入ってたんだろ?エルオーネから聞いたぞ。アタマの中ザワザワして、
おっ、なんかいるって感じよ。バトルになるとワケわかんねえパワーで
すっげえ戦い方ができちまうしよ。オレたちは、そんなときのことを
妖精さんが来たって言ってたんだ。」
そしてエスタ大統領ラグナ・レウァールと自己紹介をする.

アルティミシアを倒す方法を聞くとオダインが入ってき,説明をはじめる.
アルティミシアの肉体は未来にあり,意識だけをこの時代におくりこんでいる
その方法は,昔オダインがエルオーネを研究した時のデータがあり,
それがアルティミシアの時代には立派な機械となり,エルオーネの能力を使えるのだという.

未来のアルティミシアを倒すためには未来にいるアルティミシアを倒すしかない.
未来に行く事はできないが,時間圧縮を利用するという.
ルナティックパンドラにつかまっているであろうエルオールを助け,
徐々に復活しつつあるアデルを倒す.アデルがいなくなると,この時代には
リノアだけが魔女となり,リノアにアルティミシアが入ってくる.
そしてエルオーネがリノアをアルティミシアごと過去のイデアかアデルに送り込む.
過去に行ったアルティミシアは時間圧縮魔法を使うだろう.そしてエルオーネが
アルティミシア,リノアの意識を戻すと,残るのは現在過去未来がくっついた世界.
スコール達は時間圧縮の世界を未来方向へ進む,時間圧縮世界を抜けたらそこは
アルティミシアの時代.後はおまえたちしだいでおじゃるな.

349 FF[40 sage 04/04/29 18:50 ID:4VCkFuo4
要約すると
エルオーネを助ける→魔女アデルの復活を阻止する→アルティミシアがリノアに
入ってくるのを待つ→エルオーネがリノア・アルティミシアを過去へ送りこむ
→時間圧縮が始まる→リノアを過去から戻す→圧縮された時間の中を未来へ進む
→アルティミシアを倒す→めでたしめでたし

依頼を受ける前に,ラグナにいくつかのことを聞く

エルオーネのことを聞くと
エルオーネは二歳ぐらいの頃,女の子狩り(アデルの後継者探し)で両親を殺され近所の
レインに育てられる.そして五歳のときにまた女の子狩りにあい,エスタに.
ラグナが助け,ウィンヒルに送り返すもレインが死んでしまい,すぐに孤児院送りに.
イデア・シドが引き取り,エルオーネをさがすオダインから守るため,白い船を作り,
そこで十年以上船で生活をしたと.本人は幸せといったが,ラグナは
もっと普通の幸せがあってもいいんじゃないか?と思っていた.
ガルバディアの船に襲われているときに偶然エルオーネを見つけ,保護.
そのとき宇宙にいたラグナを追っかけてきて,そこで色々聞いたという
エルオーネはスコールを使って,ラグナがウィンヒルにずっといるようにと
伝えたかったらしい最後にレインがラグナの名を呼んだときに,そばにいられるように.

あんたはここで何をやってるのかと聞くと
最初はふざけた奴だったが,ウィンヒルに行って変わった.
そしてエルオーネがエスタに誘拐されて旅に出た.エルオーネを取り返すため,
雑誌に記事を書いたり,映画に出たり,金を稼ぎながらエスタに入る方法を探した.
なんとかエスタに入り込み,エルオーネを取り返すことが出来た.
エルオーネを助け出したが,ほんじゃサイナラってわけにもいかず,
エルオーネを助ける時に協力してくれた反アデル派の恩を返すため,
アデルをどうにかすることに.
反アデル派と共に話すと問題は二点.一つは大石柱.
モンスターを月から引き寄せ,壊滅した都市セントラのように
なるのを防ぐ必要があった.
もう一つはエスタをアデルの支配から解放すること.
大石柱はオダインの指示にしたがい,海中に沈める.
アデルはエルオーネの名前を出し,おびき出し封印することに成功する.
なんとか成功したが,そばに置いておくのも気持ちが悪かったので,
遠くへ,はてーしなく遠い空,宇宙へ.
それから革命のヒーローとか言われ,気がついたら大統領に.
あれよあれよと時間が過ぎ,今となった.

350 FF[41 sage 04/04/29 18:52 ID:4VCkFuo4
作戦の依頼を引き受けると,さっそくラグナロクに乗り込むラグナ
そこでラグナが作戦の概要をもう一度話し,未来へと行く方法を話す
「仲間同士,お互いの存在を消さないことだ!仲間同士,お互いの存在を信じあうことだ!
相手が存在することを信じるんだ!その相手はこっちの存在を信じてくれてるぞ!
友達でいること,好きになったり好かれたりすること,愛し愛されること!
全部一人じゃできねえだろ?相手が必要なことだろ?なあ,おまえたち?
仲間と一緒にいるところを,一番思い浮かべやすい場所はどこだ?
そこに全員が一緒にいる様子を思い浮かべるんだ.時間圧縮が始まったらそういう場所,
考えて,そこを目指せよ!そうすりゃ大丈夫!その場所はおまえたちを迎えてくれるぜ!
どんな時代にだっていけるぜ!この作戦に必要なのは愛と友情!
それからこの作戦を信じる勇気!
名づけて『愛と友情,勇気の大作戦』だ!たのんだぜみんな!」

作戦の説明を終えたラグナに話しかけるスコールに
「全部終わったらゆっくり話そうな,おまえには色々話さなくちゃならないからなぁ…
まあ,おまえが聞きたくないっていえば仕方ないんだけどよ」
「…母親に似ているな,君は」キロスが言う.
「…」喋れないウォードに変わってキロスが話す
「ウォードが言うには…父親に似なくて良かったな,だそうだ」

いよいよルナティックパンドラに突撃することに
ラグナロクに付いてる機銃と主砲で横穴を開け,乗り込むことに成功する.
中に入ると風神,雷神が現れ,リノアをよこせという
話し合いは無駄と感じ,二人が戦いを挑んでくる
二人を退けると,一時撤退といって去っていく.

奥へ進む途中,あんな若造に命令されるのはもう嫌だ,とぼやきウェッジと共に
軍をやめていくビッグスを目撃したり
前回乗り込んだときに外に放り出すことをしてきたガードロボットを倒すなどし
エルオーネ,風神,雷神,サイファーがいる部屋へ

351 FF[42 sage 04/04/29 18:55 ID:4VCkFuo4
サイファーに,スコールを倒せと命じられる雷神だったが
「もうやめるもんよ…」
風神は捕まえていたエルオーネを解放する.
「おいおい,頼むぜ風紀委員さんよ」悪態をつくサイファーに雷神は
「もうやめるもんよ,もうわかんないもんよ」
「わけわかんないのはこっちだ,仲間だろ!」サイファーが憤る.
寡黙だった風神が突然話しだす
「仲間だよ.いつまでも仲間だよ.仲間だから,あんたの力になりたいよ.
それであんたの夢がかなうならなんだってしてやりたいよ.でもね!サイファー,
あんた,操られてるだけだ.もう,自分の夢もなんも無くして,
変なものの言いなりになってるだけだ.だから,元に戻ってもらいたいんだよ!
それ,アタシたちじゃできないからスコールに任せるしかないんだよ!くやしいよ….
スコールに頼るしかないなんて….サイファー!まだ続けるの?」
「今までありがとよ!雷神風神!」二人にサイファーが言い放つ
それを見届けると,雷神風神は部屋から出て行った.

「騎士は廃業した.止まっていたくない!俺はゴールってやつを見てやるぜ!
お前らには見せてやらないけどな!」戦いを挑んでくるサイファー.

サイファーを倒すが,突然起き上がり,リノアを捕らえる.そのままリノアをアデルの元へ連れて行く.
追うスコール達だが,目の前でアデルはリノアを取りこみ,スコール達に襲いかかってくる.

アデルを倒しリノアを助けると,リノアにアルティミシアが入り込む.
それを見計らい,エルオーネがリノア,アルティミシアの意識を過去に送る.
リノアの意識だけ戻し,過去にいるのはアルティミシアの意識のみ.
そして始まる時間圧縮.突如周りの空間が歪みはじみ,空中に放り出されるスコール達
空中を落ちながら,大きな水滴(記憶の塊?)と落ち続ける.
しばらく落ち続けると,時間圧縮の効果で時空の彼方から現れた
代々の魔女達が次々と襲いかかってくる.戦うたびに変わる空間.

最後に巨大な魔女を倒すと,周りの風景は見慣れたイデアの家に.
海岸に出ると突然周りの風景が変わり,目の前には巨大な城が現れる.
スコール達はアルティミシアの時代に辿りついたことに気がつく.

アルティミシアの城は浮いており,その周りにいくつもの巨大な鎖が繋がっていた
城に行くためその鎖の一つへと向かうが,道にはアルティミシアの時代のSeeDの
死体が数多く横たわっていた.

アルティミシア城に到着し,メンバーを二つの班にわけ城に侵入するスコール達

城の中に入るとG.F等の能力が封印されてしまうが,
城内にいるモンスターを倒すことによって封印を解除していき,
ついにアルティミシアが待つ主の間へと辿り着く


352 FF[43 sage 04/04/29 18:57 ID:4VCkFuo4
「もう少しで完全なる時間圧縮の世界が完成するというのに
邪魔はゆるさんぞ,おまえらの存在など時間圧縮のアルゴリズムに
溶け込んでしまうがいい!!激しい痛みとともに思考が分断され記憶も思いでも
極限までうすめられるのだ.何も出来ず,考えられず,思いすらも何もない,
そんな世界に,おまえ達を送ってやろう!おまえたちに出来ることは何も…
いや,おまえたちにできることは唯一で永遠の存在であるわたしをあがめること!!」
アルティミシアが台座から立ち上がり,最後の戦いがはじまる.

戦いの途中,アルティミシアはスコールが最も強いと思う存在(ライオン)を召喚する.
ライオンを倒すとアルティミシアがライオンをジャンクションし,再び襲いかかってくる.

ライオンをジャンクションしたアルティミシアを倒すと,崩れ落ち,爆発を起こす.
突然周りが暗闇に包まれる.
いつのまにか周りの景色が宇宙のようになり
すべての時間と空間を圧縮し,体内に取り込む異型のアルティミシアがスコール達の存在を消そうとする.

「わたしはアルティミシア 全ての時間を圧縮し 全ての存在を否定しましょう」
究極魔法アポカリプス,一撃で存在を消す攻撃をしてくるアルティミシア
「思い出したことがあるか 子供のころを その感触 そのときの言葉 そのときの気持ち
大人になっていくにつれ 何かを残して 何かを捨てて行くのだろう 時間は待ってくれない
にぎりしめても ひらいたと同時に離れていく そして…」

アルティミシアを倒すと轟音と,眩い光放つ.
圧縮されていた時間が戻りだす.周りに広がるのは白い世界

アーヴァインの声がする
「終わった?かえろ〜僕達の時代へかえろ〜よ」
「落ち着いて 落ち着いて帰る場所を思い出すんだ」帰り方を思い出させるゼル
セルフィも後に続いて
「時代を間違えないように」
「時間のひずみに落ちないように」皆に注意するキスティス.

思い続けるリノア
時間 場所 会いたい人…
あの場所へ,スコールと約束した場所へ!

スコール!

スコールどこにいるの 一緒にかえろよ

353 FF[44 sage 04/04/29 19:01 ID:4VCkFuo4
暗闇を走り続けるスコール

気が付くとスコールはイデアの家にいた
横を通り抜ける幼き日のスコール
幼いスコールを探すイデアと話していると,傷を負ったアルティミシアが現れる.
魔女の力を誰かに継承させないと死ねない魔女,こどもたちを魔女にしたくありません.
イデアはその力を引き受ける事に.
力を継承させ,消えていくアルティミシア.
「これで,終わりかしら?」イデアの問いかけに答えるスコール.
「…おそらく」

「あなたは私を,まませんせいと呼んだ…誰?」
突然目の前に現れた魔女のこともあり,スコールに質問をする
「SeeDバラムガーデンのSeeD.ガーデンもSeeDも,まま先生が考えた
ガーデンがSeeDを育て,SeeDが魔女を倒す.」
「あなた何を言っているの?」意味が分からず聞き返すが,すぐに気が付く
「あなた,あの子の未来ね」
「まま先生…」
「さあ,かえって頂戴ここはあなたの時代じゃないわ」
戻ってくる幼いスコール
「おねいちゃんいないよ,ぼく,ひとりぼっち?このひとだれ?」
そんな幼いスコールに対し
「あなたには関係ないことよ.ここにいてもいいスコールはあなただけよ

イデアは立ち去ろうとするスコールを心配し
「帰る場所わかってるの?帰り方わかってる?一人で大丈夫?」
「大丈夫だよまま先生.僕は一人じゃないから.一人じゃないから
呼べば答えてくれる仲間がいるから」

再び暗闇を歩くスコール
どこだ〜〜 ゼル セルフィ キスティス アーヴァイン リノア
おれ一人なのか リノア声を聞かせてくれ どっちにいけばいいんだ
おれは帰れないのか リノア!
おれ,また一人ぼっち? ここは…どこだ

歪む空間,気がつくと暗い雲が空を覆い,辺りには草一つ生えてない荒野が広がる,
あてもなく歩き続けるスコール.歩き続けても同じ光景が広がるだけ

足を引きずりながらも,ついに端に来るが,
いつのまにか周りは崖になり,閉ざされた場所になっていた.
スコールは絶望を感じ,座り込んでしまう.

スコールを探して草原を走るリノア,
立ち止まりネックレスに付けた指輪を持ち,スコールのことを思う.

スコールが座りこんでいると,空から一枚の羽根がおちてくる.
羽根を掴むと景色が開け,目の前にリノアを見る.
初めて会ったときのリノア,思い出そうとするが,顔がぼやけてしまい思い出せない.
何度も思い出そうとする.次々と断片的に思い出す,いままでこと,
リノアと仲間たちとの記憶.しかしリノアことをはっきりと思い出せず…
掴んでいた羽根は地面に落ちてしまう.

354 FF[45 sage 04/04/29 19:05 ID:4VCkFuo4
スコールが歩き続いていた荒野を歩くリノア,そして倒れているスコールを見つける.
そっと抱き起こし,顔に触れ,名前をよぶが反応はなく,泣きながら抱きしめる.
と,突然空にかかっていた雲が晴れ,荒野は光と花が咲き乱れる平原に変わる.

場面は青空の下,桟橋で釣りをするサイファー.
となりで風神に吊り上げた魚を自慢する雷神
自分が釣れないので怒って竿を下に叩きつけるサイファー,
とまどう雷神を,そっと海に蹴り落とす落とす風神.
サイファーが笑いながら空を見上げると,バラムガーデンゆっくりと移動していた.
何かを思い出すかのように軽く微笑むサイファー

ウィンヒル草原の丘,指輪を見つめ,ラグナはレインとのことを思いだしていた.

同じ草原の丘,レインに指輪をはめるラグナ,嬉しそうに微笑むレインに,
自分のしている指輪をみせ,抱き合う二人,空には満月が…

そんな過去を思い出し,レインの墓をを訪れるラグナ.
少し離れたところにエルオール,キロス,ウォードも来ていた.
手を振るエルオーネが何かに気がつく,ラグナが後ろを振り向くと,
花びらを舞わせながら,バラムガーデンが移動していた.

ビデオカメラがバラムガーデンのパーティー写す.
キスティス,アーヴァイン,セルフィ,ゼル,シド,イデア
各々のパーティーの様子を映し出す.
何かに気が付いたセルフィを写すアーヴァイン
セルフィが指差す方を写すと,テラスでリノアが空を軽く指差し,誰かに話しかけていた.
そこでバッテリー切れてビデオは終わる.

海の上,空に広がる星の下を進むバラムガーデン
テラスで星空を見上げるリノア,流れ星に気がつき,空を軽く指差し
隣にいるスコールに話しかける.
スコールは微笑み,リノアをそっと抱き寄せ,キスをする.

夜空に輝く満月を背に,バラムガーデンは飛び続ける.

FIN

355 FF[00 sage 04/04/29 19:12 ID:4VCkFuo4
>>308-311
>>313-317
>>319-354
以上です.

>>312
ごめんなさい.
>>318
ありがとうございます.



356 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/29 19:20 ID:1q/kpOCw
お疲れーーー。FF8

357 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/29 19:27 ID:3KK99bUf
神!

358 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/29 19:52 ID:mTGvz4rN
神、てーか邪神のたぐいかもしれん。
たしかにお疲れさんといいたいが、こちらもかなりしんどい。
シード資格取得くらいまでは1レスで終わらせてくれよ……
短編の方を希望するのは2,3人いたのに長編希望が1人いたら即投下かよ。
文章力は認めるが削れる部分をまるで削らないのは感心できない。
紙媒体や自サイトならこれでいいかも知れんがあくまでここは掲示板だぞ?

もーちょっと読み手のことも考えてくれといいたいこの頃だ。

359 エターニア sage 04/04/29 20:11 ID:BTYmdTNw
FF8の人、乙。
まさか一日で全部やるとは思わなかったよ。
その根性をちょっと貰いたいくらいだね。
長文のあとに気が引けるけど、
>>232の続き、いくよ。


360 エターニア sage 04/04/29 20:13 ID:BTYmdTNw
ペイルティまで何事も無く辿りついた
はずもなく、流氷に覆われた海が一行の前に現れる。
だが、
「流氷ごときに負けるバンエルティア号ではありません。」と
チャットが言い、強行突破をする。
流氷を押しのけながらペイルティに入港する。
いざ、町に行こうとするやいなや、
流氷を押しのけた振動で、キールが気分を悪くしている。
メルディが心配し、駆け寄る
その様子を静観し、
一言
「キールさんにはメルディさんが必要なんですね。」
それを聞いた途端、キールは赤面しそんなことは無いというが
「見たままを述べただけです。」と
チャットに軽く流される。
バンエルティア号を無人にさせるわけにも行かないので、
チャットは船に残った。

ペイルティに降り立った瞬間、
あまりの寒さに凍える。
「いつも寒いところだけど、これはいくらんでも変だな。」
と、メルディが辺りを見渡す。
町全体が凍りついたようになっている。
ふと、リッドがキールを見ると
キールは凍えるどころか、氷漬けになろうとしていた。
長くいると自分もそうなりそうだと判断した一行は
とにかく暖房のある場所に向かう。
宿屋に入ると、そこに人が集まり暖房の周りに固まっていた。
キールが氷漬けから逃れたところで、町の人に事情を聞く。
北にある氷晶霊の山から冷気が絶え間無く訪れ、
本来はもう春のはずなのにずっと冬の状態が続いてしまっていると言う。
もしかしたら、そこに大晶霊がいるかもしれない。

そう考えた一行は何とかしてくると言って、外に出ると
外にいた男性が、山に行く前に登山道具屋で
防寒具を買ったほうが良いとアドバイスをくれる。
それに従って、登山道具屋に入ると
店主が、さきほどガストンという男がこの後店にくる四人組が
防寒具を買いに来る。代金は自分が払うので
彼らには無料で防寒具を提供してくれと頼まれたと言う。
アドバイスをくれた男に違いないと確信した一行は
彼に感謝しつつ、防寒具を選ぶ。
(リッドが三人の防寒具を選ぶことになるが、
適当に渡していればそのうち正解する。)
防寒具を買い終え一行は氷晶霊の山へ。

361 エターニア sage 04/04/29 20:16 ID:BTYmdTNw
氷晶霊の山は、その大晶霊の影響なのか
先が見えないほどの猛吹雪が山全体を覆っている。
イフリートを呼び、吹雪を押さえて欲しいと言うと
「派手にやらかす奴がいるもんだな」と
言った後、大量の火の粉を撒き散らして吹雪を全て消し去ってくれる。
山の頂上に、氷の大晶霊セルシウスはいた。
人間の女性に極めて近い姿をしており、上の空でハミングをしている。
イフリートが許可なく現れ、セルシウスに声をかける。
すると、セルシウスは敵意を剥き出しにしてこちらに襲いかかってきた。

戦闘を終えると、他の大晶霊達も現れセルシウスに語りかける。
グランドフォールによって色濃くなった闇の意志が、
大晶霊の中でも繊細なセルシウスを操っていたようだった。
正気を失っていたところを助けてくれた礼に快く契約に応じてくれる。
イフリートはまたもセルシウスに話しかけようとするが、
セルシウスは完全に毛嫌いしているようだった。
(この時、どちらのクレーメルケイジに入れるかと聞かれ
イフリートの入っているほうに入れようとすると一悶着が起きる)
無事契約を終え、吹雪も寒波も収まったようなので
一行はペイルティに戻った。

ペイルティは別の街かと疑いたくなるほどに活気に満ちていた。
ひとまず宿屋に入ると、
ガストンと名乗る男が一行の前にやって来る。
そして、ペイルティを救ってくれた礼に御馳走すると持ちかける。
その言葉にリッドは是非といってガストンの後に付いて行く。
宿屋の一室に入り、御馳走が無いことにリッドは
「騙したな?!」と怒る。
ガストンは一行に自分は反バリル勢力、シルエシカの一員だと告げる。
ペイルティを救うほどの実力のある一行を是非とも雇いたいらしい。
元々、バリルを止めるのが目的であったため一行はそれに応じる。
その返事が嬉しかったのか、ガストンはシルエシカはティンシアという
街に存在するアジトであることを教え、
ガストンは一行にシルエシカに行くための証として
ミアキスバッチを渡すと
宿屋の店員に、御馳走を山ほど持ってきてくれと
頼むのであった。

362 エターニア sage 04/04/29 20:18 ID:BTYmdTNw
その夜、メルディとファラが寝静まる一室で異変が起きた。
メルディのエラーラが突如輝き始めたのだ。
目を覚ましたメルディは静かに部屋を出ようとするが
ファラも目覚め、メルディを止める。
「どうしたの?」
そう尋ねると、エラーラが輝く理由は
アイメンに何かが起きて、そして皆が助けを求めている合図だと言う。

一人で行こうとしたメルディを責め
そして、ファラは呟く
「もっとたよってよ…仲間なんだから。」
翌日、ガストンに事情を話し
用事を終えたらすぐにティンシアに向かうことを告げると、
ガストンは一行にセレスティアの地図を渡して、
先に行って待っているといって一行を見送ってくれる。
一体、アイメンに何が起きたのか?
それを確かめるために一行はアイメンに向かう。

いくらセルシウスが原因だったとは言え、
一気に春が来てしまうペイルティとは一体。
次は《アイメン〜シルエシカ本部》まで
続く。


363 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/29 21:31 ID:a4J0fHCL
エタニア乙〜 明るい物語のようでいて
さり気ない心象描写が見逃せない

FF8乙〜 詳しく書かれてて読まなくても
よくわかるまとめだったよ

364 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/29 21:38 ID:uzrWG0d6
>>358と同意見だが、最初から長いほう投下する気だったんだね
そんなんだったらリクエスト聞くなよ!失礼なやつだな〜。
文章についても相談しといて、何人か答えてくれた人いるのに、
それが反映されてないのもすげえ。

セリフは半分以下に削れるだろうがよ。こんなに大量にいらん。
かといって改めて短いほう投下とかするなよ。
ま〜とりあえず乙。

365 ブライ sage 04/04/29 23:16 ID:u+6uYRLZ
プロローグ
6000年前、光神リスクによって闇の神帝ダールが打ち倒され
キプロスの地に光がもたらされた。これがキプロス創世記である。
その巻末には魔神ダールが蘇るとき光神リスクも光の御子として
地上に降臨する。また闇を払う八玉を持つ光神の守護星も生まれる
と書かれている。今、まさにそれが現実となりつつあった。

ダールを蘇らせるビドー・クレラントと7人の腹心。
闇の力を与えられた彼らはあっというまにキプロス王家を殲滅する。
ビドーが皇帝の座に着いたその日、城から3人の銃騎士が脱出。
彼らの守る赤子こそが光神リスクの生まれである最後の王族だった。
ビドーは彼らに追ってを差し向けるが、3人は命と引き換えに結界を張る。
三銃士の一人。ダニエルが秘法八玉を天に掲げると世界中に飛んでいった。
望みは伝説の八玉の戦士に託されたのである。

第一章
天下無双の怪力ゴンザと頭が良く予知能力を持つマイマイのプロット兄妹。
2人は幼い頃両親を亡くし、天涯孤独の身だった。
ある日、ゴンザの元に藍玉、マイマイの元に赤玉が来る。しかし
「俺、仇討つ。ナインテール倒せないと、八玉の勇士つとまらない」
「お兄ちゃま!世界が大変なんでちゅよ!」

ヒューイ島で両親の仇であるナインテールを探す2人。
そんな中。マイマイがビドー軍に攫われてしまう。
要塞に一人で乗り込み壊滅させるゴンザ。しかし、マイマイは既に息絶えようとしていた
「お兄ちゃま…八玉の勇士として…御子さまを守ってくだちゃい…」
「マイマーイ!」

「うふふ、うまくいったでちゅ。さて、なんていって謝りまちょうかねー」
そんなマイマイの前にナインテールがあらわれる。
「嘘をついたバチがあたったんでちゅ…おにいちゃまーー!」
「マイマーイ!」
そこに墓を作りに引き返してきたゴンザが駆けつける。
戦闘になるが、ナインテールは一切攻撃を仕掛けてこない。
彼女は自分の子供達を守ろうとしていただけだった。
ナインテールは仇ではないと悟る2人。
「嘘ついたな。」「ごめんなちゃい…」「でも、生きてて嬉しい。」
2人は御子の元へと旅立つ。光の結界が切れる5日前のことだった。

366 ブライ sage 04/04/29 23:18 ID:u+6uYRLZ
第二章
幻左京、その正体は龍神・氷竜である。
天界16神の一人である彼ははるか昔に死別した恋人の墓参りに下界へと降りていた。
配下である金龍、銀龍があらわれ長である左京に天界へ戻るよう言ってくるが
私に文句があるのかと却下。現れた白玉を受け取り、墓参りが終わったら
そなたの願いを叶えようと呟いた。

「金龍、銀龍よ。何故、私がキプロスへ来たのかわかるか?」
「闇神ダールが蘇ったからでは…?」
「それもある。だが、ここには愛したかえでの墓があるのだ…」
地球人のかえでという女の子に恋したが、龍だったため結ばれなかったらしい。
一万年たっても忘れないで…といわれたので一万年後の今日、報告に来たのだ。
「かえで…」世界の危機はかなりどうでも良さそうだ。いいのか神?

ところがかえでの墓はビドー軍の鉱山となっており、潰されていた。
「許さん!わたしが息の根を止めてくれようぞ!!
金龍・銀龍!思う存分暴れるがいい!まず、この鉱山を潰す!」
ぶちぎれた左京は神の力を解放。全ステータスが6万5千になる。
ふもとの村の男達が無理やり働かされているのは完全に無視。
鉱山の責任者ヘル・キッドに辿り着く左京。
「貴様を倒せば出世…」「かえでにわびてこい」瞬殺。

帰り際、虎の五羅漢の一人、裂虎が現れる。
龍一族と虎一族は和解したはずなのだが、麗虎様が勝手に決めたことだと戦闘に
やはり瞬殺。しかし、裂虎は自分の命を引き換えに左京の左腕を封印した。
次に現れたのは熱虎、今度は右腕が封印される。「全員来ているんじゃないだろうな」
我虎は左足、乱虎は右足。最後に破虎が現れ頭を封印しようとする。
そこに主を守るために金龍が突撃、命を散らして主人を守る。
「これは、かえでの復讐のための私闘だ。龍一族を巻き込めん」
そういって力が封印された左京を心配する銀龍を天界へ返す。
「もうすぐかえでに会える…」死ぬ気満々です。

新しい墓を作った左京の前にナインテールが姿を現し、かえでの骨壷を渡す。
かって地球で殺されそうになった時に助けてもらった恩返しとして墓守をしていたのだ。
左京はナインテールに感謝し、御子の下へと旅立つのだった。
光の結界が崩壊する2日前のことである…

367 ブライ sage 04/04/29 23:20 ID:u+6uYRLZ
第三章
占い師の長老アレック・ヘストン。彼は八玉の勇士達の動向を水晶に写し
7獣将の一人。気獣将ハジャに見せていた。
「おい、じじい。八人目はどうした?」「目の前におるじゃろうが」
紫玉の八勇士、アレック、旅立つ。「面白そうな奴が集まってきたわい」
アレックは手土産にビドー兵士養成所襲撃を行う。

養成所で美人の少女エミから武術大会にでるサンペイを止めてくれと言われ
ノリノリで参加するアレック。試合で術を使っちゃいけないといわれたため
試合前に秘術・筋肉変化を使い勝ち進む「どんどん、来んしゃい!」
戦闘中、ちゃっかり賞金を手にした2人を見送ったアレックの前にライバル・ハッサムが
あらわれ勝負を挑んでくる。倒したと思ったらこの時のために編み出した秘奥義
冥府転道を放たれ、生きたまま死後の世界へと送られてしまう。
そこにはミウミウとブンザという2人の獣人がいた。
彼らは自分の子供達に木獣将ゾルトバ・ジークが仇でナインテールは無実だと伝言を頼む。
2人に助けられ現実世界に戻ると、力を使い果たしたハッサムが死に掛けていた。
彼は念術師の長老として家族を省みてこなかったが自分の息子ハッサムもまた八玉の勇士と
知り、けじめをつけに来たのだ。アレックは後継者の証であるブレスレットを託される。
「お前の親父さんを殺したのはワシじゃと言わせる気か…このバカものめ…」
光の結界崩壊前12日のことだった…

第四章
黄玉の勇士・バビルは妻マリア、息子クークと共に旅立とうとしていた。
まず、知り合いのいるサラセンへと向かいクークを預けることにするが
途中の洞窟は岩で塞がれていた。仕方がないので他の方法を探していると熊と遭遇。
クークは熊と話をし、母に熊の腹痛を治してもらう。熊はお礼に岩をどけてくれた。
ついにサラセンに辿り着くが、町の人はみんな闇の軍勢マンセー状態。
何でもビトー軍は2億4千万人いるらしい。
親友のカルロス(チンピラ顔)に妻と子を託し、一人旅にでるバビル。

町を出てしばらくするとビトー軍がサラセンの方角へ進軍するのに気づき、引き返す
するとカルロスが地獣将の部下に妻と子を引き渡そうとする現場に辿り着く。
自分達が人質されてバビルが殺されるくらいなら、自害するというマリア
息子のクークにも一緒に死んでくれ発言をする。「うるせー」ザシュッ
マリア死亡。「貴様!許さん!」「この世は力こそ正義よ!」
「息子がどうなってもいいのか!」ザシュッ
「すまん…マリア…」バビル死亡。
「おとうさーん!おかーさーん!」「くくっ!おまえは見逃してやる。どこにでもいきな!」
「…許さない」「あ?」ドゴーン。兵士消滅「た、たすけてー」
「もしお父さんやお母さんがそういったら、お前は助けたかい?お前は卑怯者だ!」

僕を一人にしないでというクークに、父バビルはお前には祖父がいると告げる。
父と母の遺体の手を繋げて、クークは父の意思を継ぎ八玉の勇士となることを誓う。
旅立つクークの前に再び熊があらわれモモンガに変身してついてくる。
父親の名をとってバビちゃんと名づけ共に旅立つ。祖父とあえることを望みながら…
光の結界崩壊まで8日のことだった…


368 ブライ sage 04/04/29 23:21 ID:u+6uYRLZ
第五章
紅玉の勇士、リリアン・ランスロット。彼女は初恋の彼を探して旅をしていた…
旅を続け占い師の村へ辿り着いたリリアン。彼女は長老のアレックに占いを頼もうとしていた。
村中歩き回り、鍵の開いていた家に入ると村人があらわれ泥棒扱いされる。
長老の巻物が盗まれたというのだ。リリアンは針で記憶を読み取る技を実演してみせ
真犯人をみつけてみせるというのだった。
お互いに犯人と思い込んでいた兄弟な仲を取り持ったり、針で小鳥を生き返らせたり?しながら
ついに犯人を見つけ巻物を取り戻すことに成功。
すると全部アレックの指示による歓迎の芝居だったことが発覚。
怒るリリアンに弟子は占いを行ってくれる。探し人が水晶に写らないことから死んでいるか
闇の勢力に属しているかのどちらかだと答える弟子。
その時、水晶が割れ映像が現れた。10年前生き別れた父親がナイフで刺されており
一人の男がそのナイフを掴んでいる。これは今おこっている映像だと弟子は言う。
「あの男、きっとビドー軍だわ!父と同じめに合わせてやる!」
旅立つリリアン。
光の結界崩壊まで、あと10日のことだった。

第六章
青玉の勇士、ザン・ハヤテ。
ビトー軍に最後まではむかった海賊達はキバ最高刑務所に捕まっていた。
大男のプラズマ、隻眼のムサシと相棒を助けながら脱出に向かうハヤテ。
拷問中の親分、ジャックも助け、先へと進む。
脱出したのもつかの間、所長が他の仲間を人質に待ち構えていた。
ハヤトの代わりに犠牲になるジャック。ハヤテが勇士だと聞いた海賊達は
キプロスの光をたやすなと一気に反撃にでる。

ジャックは自分は病に犯され、どうせ長くはなかったこと、生き別れの娘のことを告げ
もし娘に会ったら形見のハチマキを渡して、嫁にしてやってくれと言う。
「娘の名前は…リリアン…ランスロット…」
「ちくしょう…許せねぇぞビドーの奴ら!」
おやっさんの遺体を海に返したハヤテは海賊のことを2人に託し旅立っていく。
光の結界崩壊まで、あと10日のことだった。

続く

369 ■魔導物語1-2-3(1/3) sage 04/04/30 03:54 ID:kXXoT7jA
エピソード1
・主人公(アルル)6歳の卒園試験。用意された塔の攻略が試験内容。

【MSX2/PC-98版(全機種共通)】
四つの石版を集めて、無事塔を脱出、友達や先生が歓迎してくれる…と思いきや、
みんなの身体が腐り落ちてゆく!
それは、ラスボス腐導師の見せた幻で、腐導師を倒して外に出たアルルは、
今度こそ本当に卒園試験に合格、みんなに祝福される。
【GG版】
四つの石版+三つの魔導球を集めるのが目的。
競争相手としてカミュという少年が出てくる。
彼はことあるごとにちょっかいをかけてくるが、腐導師戦でアルルがピンチになると
助けに来てくれる。
(※未確認だが、上記のイベントを見るには、サブイベントで行き倒れのカミュを
助けないとダメな気がする)
エンディングで、カミュは先生が作ったイリュージョンだと分かる。
【SFC版】
卒園試験を受けるために、八つのオーブを集めるクエストがあり、シナリオは
そちらをメインで進む。
アルルのライバル役として、サタンの別荘に囚われていたデビルくんが出てくる。
彼は最終的に、卒園試験のラスボスである腐導師を乗っ取ってアルルと対決。
(※上記二作品に比べるとほのぼのした感じ。友人や先生が腐り落ちる幻は出てこない)

MD版・PCE版はやっていないので補完待ち…

370 ■魔導物語1-2-3(2/3) sage 04/04/30 03:55 ID:kXXoT7jA
エピソード2
・主人公アルルは十六歳。一人前の魔導師になるため、古代魔導学校を目指して
旅をしているところを、彼女の魔導力を狙う闇の魔導師シェゾ・ウィグィィに捕まる。
シェゾの元をどうにか脱出、その際に謎の鳥ミイルと、宝石「ルベラクラク」と引き
替えに究極の杖「ウラノス・スタッフ」をもらう約束を取り付け、宝石を取りにライラの遺跡へ。
ライラの遺跡の最深部にはサタンという男がおり、求婚されるアルル。
ところがアルルの口から「ルベラクラクを取りに来た」と聞いたサタン、態度豹変。
怒り狂うサタンを倒すと、ルベラクラクを持つ生物「カーバンクル」が出てくる。
カーバンクルを気に入ったアルルは、ウラノス・スタッフを諦めカーバンクルを相棒に。

【MSX2/PC-98版】
上記説明通り。補足無し。
※PC-98版は、シェゾ戦が三連戦(シェゾ→シェゾ生首→実験体なる謎の生物)
【GG版】
ライラの遺跡突入後にも、シェゾがしつこく追ってくるため、何度か戦闘になる。
最後には、サタンとアルルの元に駆けつけて、何やら分からぬままに「サタンとシェゾ、
どちらかを選ぶ」展開に。どっちも嫌だ、というと、二人が協力関係になってしまって
ゲームオーバー。どっちを選んでも、結局シェゾが負けてサタンと戦闘。以下同じ。

371 ■魔導物語1-2-3(3/3) sage 04/04/30 03:58 ID:kXXoT7jA
エピソード3
・2のすぐ後。アルルとカーバンクルが仲良く旅をしていると、謎の美女が「カーバンクルは
サタンと婚約した証、許せない!」と因縁付けてきて、ミノタウロスを召喚。
アルルはミノタウロスから逃げる内、うっそうとした森に迷い込んでしまう…

【MSX2/PC-98版】
迷い込んだ森で子供の魔物を助け、その親から感謝の印に脱出方法を教えてもらう。
ワープアウトした先は見知らぬ迷宮。そこからまた脱出。しかし、氷の魔法を使い続ける
羽目になったアルルはしもやけになってしまう。しもやけ薬を買おうとするアルルだが、
店の人に薬の材料がないと言われ、取りに行くことに。
薬の材料がある迷宮は魔物に占拠されていた。迷宮最深部にいたのは、アルルに因縁
つけた美女・ルルー。ルルーはミノタウロスをまた召喚し、アルルはこれを撃退。
サタンから「偉大な魔導師と結婚する」と聞いてきたルルーは、アルルや街の人間に
薬の材料を分ける代わり、アルルと一緒に古代魔導学校を目指す、と言い出す。
アルル&カーバンクルとルルー&ミノタウロスの一行は、古代魔導学校目指して旅立つ…。
【GG版】
迷い込んだ森は、ミノタウロスが支配しており、そこに住むカエルたちは困っていた。
カエル王はアルルにミノタウロス退治を依頼。倉庫にあった「魔導スーツ」と、古代遺跡から
発掘した「わんだふりゃ魔導砲」でバッチリ決めたアルルはミノタウロスを撃退。
ひどい目に遭った恨みをルルーにぶつけるべく、ルルーの屋敷に乗り込むアルル。
ルルーと一騎打ちして勝利、魔導砲で止めを刺そうとするアルル。
そこを止めに入ったのはカエル王ことサタン。サタンは、アルルとルルー、どちらを自分の
后にするか悩んだ末、カエルの変装をしてアルルに試練を課したという
当然、アルルから魔導砲の一撃を食らうサタン。
ルルーはアルルと決着を付けるべく、古代魔導スクール(※GG版はこう呼ぶ)の旅に
ついていくことにした。
サタンはそんな二人を先に古代魔導スクールで待ってるとか、待ってないとか……。

<予告>
まとめサイトに『魔導物語』とあったので真っ先に書いたが、よく見るとリクはなかった、ぎゃふん
でもせっかく書いたから投下 意外に知られてないし
今度はリクのあるRとS書きます…

372 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/30 07:40 ID:dsv0ebM+
ブライ乙彼〜
章ごとに分かれてて読みやすいですな

魔導物語乙彼〜
機種によって変わってるのか…
リクの方も楽しみに待ってます

373 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/30 08:48 ID:AfZCDW0G
FF8乙。
これだけの文章を短期間で書けるとは、すごいな。
……だが、読んでると…添削したくなる。
つーか編集したくなる……。

374 ヘラクレス4 sage 04/04/30 11:05 ID:gS6ZxLtx
今回で終わりです。
ヘラ4なんとか終われました、行きます

375 ヘラクレス4 sage 04/04/30 11:07 ID:gS6ZxLtx
気がつくと冥界。死者の街までなんとか辿り着くとプラトンがいつもの言葉を吐いた。
なんとかしろよナナシ!
勝手な振る舞いにパリスへの酷い扱いとそれまでの所業に腹を据えかねたディアリが怒る。
困ればナナシに頼るが自分ではナナシのために動かず振り回すだけ。
子供を設けるほどの大人ならいい加減にするべきだ。
痛いところを突かれて怒鳴りちらすプラトン。ディアリからもとうとう絶縁を告げられる。
それでも街をパリスと見回るナナシに何も考えずに着いて回るプラトン。
死者の役所を訪ねるとナナシ達のような死んでない人間の裁量権は
持ってないのでハデス神に直接会いに行けと追い出される。
やる事もなくナナシがパリスと街を見回っていると見覚えのある女が居た。
なんとディアリの母だ。うかつな事に忘れていて自分達が殺したようなものだ。
またも気が滅入るナナシ。ディアリはどうなったという問いに答えられず
母の直感で気取られディア母は外へ走る。
だがディアリは母に冷たくあなたなんか知らないと言い放ち
不自然に旅路を急ごうと皆へ告げる。
そして三途の川に着いた四人、そこでプラトンは思い出す。
この河はレーテーだ!忘却の河で水を飲んではいけないんだ。
ディアリも一部記憶を取り戻したようだ、自分は渡ったと言う。
渡るときに番のカロンと取引して何か大切なものを渡した、だがそれが思い出せない。
それを聞いたプラトンは河を渡り、水を飲んでない一行をいぶかしむカロンに詰め寄った。
ディアリの大切なものを返せと怒るプラトンになら全員死人らしくしてやると襲い掛かるカロン
なんなく撃退してディアリの元に大切なもの、母との記憶が戻った。
どこかで見ていたのか川向こうから走りより思い出してくれたのねと感動する母。
だが弱そうなものに強いカロンが母に殴りかかろうとしそれを止めるディアリ。
その時に稲妻がカロンに直撃した。そして響く声はハデスのものだった。
曰く、貴様に許したのは魂がちゃんと地上へ行くのか見取る役割で乱暴や収賄を受け取るのは許していない。
その言葉に恐れ戦き、ディアリの母を許すカロン。
丸く収まった事に皆は喜ぶがディアリはこんな身体だし母も心配だから残るという。
別れを惜しみながら先を行こうとするとパリスがカロンに何かを訴えている。
カロンはパリスを見てお前とは何度も取引したと呟き、先ほどの件でやる気をなくしたのかパリスに何かを返した。
パリスに言葉が戻り、彼女はナナシに打ち明けた(プラトンは空気のような存在で)
九千年前に死別したエピファーだと。
姉の居る部屋へ向かい一部始終を聞き地震もなんとか乗り切ったがギリシャ兵に捕まり、
奴隷として一生を終えた事。そして姉から聞いたとおりレーテーの水を飲まず
意地汚いカロンと取引し何度もエピファーとして……九千年間、ナナシとの再会を待っていたこと。
恋人との再会が嬉しいのか九千年待つその執念が怖いのかそれとも自分だけが時間から取り残された悲しみなのか、
胸に去来する感情を言い表す事も受け止める事も出来ないナナシ。
とにかくハデスに逢うのが先決とばかりに王城へ向かい、謁見の間に着く三人。
荒い声と嘆願の声が奥から聞こえる。
荒い声は冥界の主ハデス、嘆願はヘラクレスの声だった。
今までの魔物騒動は大抵あなたが関わってきたから人間を苛むのはやめてくれとのかなり失礼な嘆願。
それを嘲笑し、今回は人間自身が招き寄せたことで自分は何もしていないと怒気を荒げるハデス。
聞き耳を立てていたのがばれて引きずり出された三人にハデスは宣告する。
プラトン、ナナシ。生命の循環をまったく無視する不老不死の貴様らは罪深い、ましてや生きたまま冥界に訪れるのは大罪である。
エピファー。同じく生命の循環を凌いで個人の魂を固持し続けるのは神への反逆。(じゃぁカロンはどうなのよ)
よってお前らタルタロス行き。ついでにヘラクレスもどっか行け。


376 ヘラクレス4 sage 04/04/30 11:08 ID:gS6ZxLtx
画期的なスピード裁判でこの世の底、地獄に送られたナナシ達。
そこでエピファーは姉と会い、アールモアを助けてと頼まれる。
なんとか出口はないかと探す一行。その途中、変な親父からこの手紙を地上に居る自分の子孫に届けてくれと頼まれる。
これ以上頼まれてはかなわんというわけでもないが守衛に率先して働きたいと告げたら、
あと二千年、休憩時間があるがどうでもいいからお好きなようにと許しが出た。
閑職のようだ。底無し沼を埋めるナチスが考えたような労働をしていると受刑者達からこんな事を聞いた。
どうやら地上とこの沼は繋がってるらしい。
だが受刑者達は体が無いので地上に戻っても何もできない。
運良く身体ごと放り込まれていたナナシ達は地上へと戻る。
地上ではアールモアがトロイに人を集めたそうでギリシャ近辺の住人は誰も居ない。
トロイに着くと人々は天に塔を伸ばしていた。
そこの頂上で指揮するアールモアと九千年ぶりに再会する。
変わってない、あのときのままの先生だ。
だが話していくうちに態度が変わった。
先ほどまで止められるのは君たちだけだ止めてくれ、助けてくれと静かに語っていたのが
荒々しく下卑た笑いを挙げて世界を呪い復讐するのだと宣言し始めたのだ。
そして塔から飛び降りどこへとなしに去っていった。
先生を見失いどうしたものかと悩む一行にモイライが助言を出す。
アールモアはアトラスの体を乗っ取りアトランティスを引き上げ、
その間この塔で天を支えるつもりだ。
それとそろそろギリシャの宿屋前にいる男と仲直りをしろ。
その言葉を聴き頼れるものの居ないナナシ達はギリシャへと行くのだった。
ギリシャでは複雑な表情のヘラクレスがいた。いろいろ遭ったが再び手を組むナナシ達。
そしてまずはアトランティスの確認をする事になり、海底を潜る方法を模索する四人。
確かアルゴーという男が潜水艇を作り、ポセイドンの怒りを買ってタルタロス行きとなった。
が、彼の志を子孫たちは継いでいて潜水艇を作ろうとしている。
おお、何たる奇遇。タルタロスで変なオッサンから受け取った手紙こそアルゴーの子孫宛の手紙だ。
それを届けるともちろん中身は潜水艇の設計図。あっという間にドックへ向かう子孫たち。
後を追いかけるドックへ行くと様子がおかしい。まるでペルシャ王のように怒り狂っている。
潜水艇のドックに辿り着くとまた「憎悪」がおりそれを完全に倒すナナシ達。
正気に戻り、潜水艇を完成させるアルゴー一族。
乗り込んでいざアトランティスへと進むナナシ達を今度はポセイドンが邪魔をする。
海は私の領域でありムシケラである人間風情が犯すとは万死に値する。
でも俺は寛大だから潜水艇だけを破壊し以降君たちの海底暮らしを認めよう。
そんなアホなと抗議をするも神様相手にはどうしようもない。
ポセイドン御付の妖精にポセイドン自慢の宝物殿でも見てこいと勧められ、
当然の如くそれを荒らすナナシ達。最下層でアルゴー自身が作った潜水艇を見つける。
その途端、ポセイドンの御前に移動させられる四人。
ずうずうしくアレをくれと遠まわしにいう面々に豪胆な笑い声を上げそれを認めるポセイドン。
急いでアトランティスに向かう。そこで完全に海に没した国境を見るナナシ達。
自分たちの本体が入ってる鉱山は完全に埋まっており、やはりアールモアの計画でないと
取り出すことは出来ない。

377 ヘラクレス4 sage 04/04/30 11:10 ID:gS6ZxLtx
確認だけを終えて、次はアトラス様の警護へと向かうナナシ達。
ダム作りで訪れた強制収容所にアトラス様を守る隠し里への道があるようだ。
先に着いていたアールモアを追い返し番人にアトランティス人と告げて隠し里へ案内される一行。
隠し里の人々から驚く事を聞かされる。ここはアトランティスがまだ在った時から続く村で、
村の人間はアトラス様がここに幽閉される時に一緒に着いて来たアトランティス人の末裔なのだ。
アトラス様が呼んでいるので御前へと案内される。天を貫くと思える山を登りきると、
山よりもはるかに大きい巨人がいた。その巨人こそが人間に火を与えて天を支える責め苦に繋がれたアトラス。
自分の子とも言えるアトランティス人を見て積もる話をしようとする巨人と信者たち。
そのとき村への道の番人が現われ大変な事が起きた、アトラス様に報告をと急く。
皆が前を空けると番人は気を失い、すぐ取り戻した。
そう、アールモアが彼にとり憑いていたのだ。そして次にとり憑かれたのは……なんとアトラス様。
アールモアの復讐心は凄まじくアトラス様といえどもそれには抗いきれない。
このままでは大変な事になるので自分を石に変えてくれとアトラス様はナナシ達に頼む。
石に変えるにはメドゥーサの首が必要だ。そんなものどこにあるんだ?
するとヘラクレスが思い出す、あのような危険な物は天界の宝物庫にある。
では天界へはどう行くのだ、荒らしたポセイドンの宝物庫にペガサスを呼ぶ絹の手綱がある。
窃盗品で天界へと向かう罰当たり達。そして問答無用で天界の宝物庫を荒らす。
メドゥーサの首を無事見つけると今度はゼウス神の前に呼び出された。
世界を救わんとする人間たちの顔を見ておきたかったのだという。
罰当たりたちに淡々と語る主神。このままアールモアがアトラスを乗っ取るのなら
世界を一からやり直す。その時は地上の物は一掃される。
そんなバカなと抗議をするとゼウスは気軽に答える。
人間にも神にも世界を保つ為には犯してはならない領域があり、アールモアはそれを破ろうとしているのだ。
見過ごすわけにも行かないので嫌々世界を滅ぼさなければならない。
それが主神としての責任である。
でも世界をやり直すなんて凄い時間がかかるからとしつこく食い下がる一行。
それにも軽くゼウスは答えた。
神と人間の時間の感覚は桁違いだ、どちらにも属さない君たちだから世界を救うのだと。
言い終えるとゼウスは窓から地上へ四人を放り投げた。
俺たちが世界を救えるのか、いつの間にこんな話になったんだ?
プレイヤーの気持ちを代弁するプラトン。とにかく世界を滅ぼしてはならないと決意する一同。
地上へ着き急いでアトラス様の元に向かうとまだ大丈夫なようだ。
石化をするなら私たちにさせてくれと神官に頼まれ、アトラスは石と化した。
拍子抜けに終わった。世界は救われたのだ。
ヘラクレスの栄光4 完

378 ヘラクレス4 sage 04/04/30 11:11 ID:gS6ZxLtx
世界は救われたのだから自分たちの体を取りに行こう。
エピファーの強い後押しもあってかすぐに動く一行。
でも埋まった鉱山からどうやって?そういう疑問にもエピファーは答える。
ギリシャ兵達がやったように爆破すればよい。
ギリシャへと戻り歴史を調べると次のことが分かった。
アトランティスの壁を破ったのはオリハルコンから作られたゼウスの涙という
爆弾で作り方はオリハルコンの欠片をゼウス神殿の泉に漬ける。
神殿はすぐ近くだ、だがオリハルコンの欠片はギリシャの至宝。
おいそれと持ち出せるわけが……。それもエピファーが解決した。
王様に頼んで借りてきたのだ。王の部屋から泣き声が聞こえる気もするがアトランティスへ向かう一行。
そして岩盤を爆破し鉱山最深部でパンドラの箱から体を取り出すナナシとプラトン。
プラトンは久しぶりに見る自分に少し戸惑っている。そしてナナシは元に戻る事を少し躊躇っていた。
そんな二人とそれを眺めるヘラクレスを尻目にエピファーが三人目の体を取り出した。
アールモアの体。そう、アトラスが石に変えられる寸前にエピファーへと乗り移ったのだ。
そしてアールモアは体を取り戻し復讐の始まりだと語る。
全ては婚約者が死んだ時から始まっていた、私から何もかも奪った世界に復讐をするのだ。
違う!私が望んでいるのはそんなことではない!アトランティスの子らよ、私の可愛い教え子たちよ聞きなさい。
私は化け物にとり憑かれている、「復讐」という化け物に。
私は死ぬ事により漸く気がつきました。そう、人間は、全ては元々永遠なのだ。
有限だと命を軽んじる事は間違っていた。
いや!間違っていない!この世界全ては有限であり矮小だ!
そんなことを認める世界を一からやり直させ永遠へと変える事こそが復讐だ!
「復讐」と討論しながらアールモアは生徒たちに頼む。
私ごとこの化け物を滅ぼしてくれ!
最後の戦いだ、気を引き締め自身の体へと戻るナナシ、プラトン。
気がつき、戦いの準備をするエピファー。そしてヘラクレス。
アールモアの体を食い破り現われる復讐。
しかし、真の永遠、箱からそれぞれの希望――
プラトンとナナシは自分の体、エピファーはナナシとの再会、
ヘラクレスは魔物を封じるパンドラの箱そのもの――
を手に入れた者たちには敵うわけもなく、倒される化け物。
息も絶え絶えにアールモアは語る。
命は元より永遠だ、死ぬ事を恐れず嘆く事もなく生きるのだ。
最後の授業の終わりと共に崩壊の時より数段激しい地震が起きる。
強制的にアトランティスの大壁へと移動させられるナナシ。取り残される先生。
先生は自分の間違いを悟り、嘆いていた有限が限りなく無限に近い事、
そして自分の教え子が立派に成長した事を知り静かな気持ちで希望を迎えた。
箱からは彼の希望……恋人であるエピファーの姉が出てくる。
アールモア、疲れたのね。さぁ行きましょう。
希望を吐き出し完全に埋まるパンドラの箱。

379 ヘラクレス4 sage 04/04/30 11:13 ID:gS6ZxLtx
アトランティスの大壁に三人と二柱の神がいた。
ナナシ達は放心しており、ヘラクレスは戸惑っている。
魔物を封じる箱が埋まってしまったからだ。
モイライは語る。ゼウスは世界を滅ぼさない代わりに魔物を放置した。
色々考えがあってのことだろうがこれからは皆が魔物……
この世の悪徳と戦い続けなければいけない。
それに答えるヘラクレス。
いいだろう、魔物は世界が続く限り何度でも蘇る、
なら私はそれを倒し続けるのみだ。それこそが英雄たる私の定め。
それを励ますモイライ
報われる事のない戦いを頑張りなさい、人間の先頭に立って戦う事こそが
英雄たるあなたの定め。
プラトンは不安気に呟く。
俺の子供たちは無事だろうか、それにこんな姿に変わっちまって女房は驚いたりしないかな、
ちゃんと子供たちは父親だと認めてくれるかな。
モイライはそれも励ました。
大丈夫、あんたが家族を愛しているのならちゃんと家族も愛してくれるさ。
エピファーはナナシに語る。
ようやく、これでやっと二人っきりで語れる、でも怖い。
九千年も先に生きた私をあなたが受け止めてくれるか、あなたが私を愛してくれるか。
モイライは頃合とばかりに語り始めた。
それはあんた達が決める事。そう、今からが永遠の始まりさ。
さぁそれぞれの運命へと戻そう。
天界へ戻されるヘラクレス。
強く賢い若者たちよ、またいずれ共に戦おう!
家族の元へ戻るプラトン。
今度はゆっくり遊びに来てくれよ!
自分の居場所へと戻るエピファー。
私待っているから、九千年も待ったから少しぐらい待てるから!
そして取り残されるナナシ。
そう、彼はこの騒動を収める為だけにこの世界へと戻る事が許されていたのだ。
プラトンやエピファーのようにこの世で生活をしてきていないのだ。
そしてヘラクレスのように神の務めがあるわけでもない。
自身がいかに空虚な物か痛烈に感じるナナシ。
するとモイライはナナシに贈り物をくれたのだった。
これからがあんたが自身で決める運命さ。
そう、何も染まっていない運命をやるってあんたに言っただろ?
もちろん、あんたが人を思い人があんたを思えば再会できるよ。
さぁ!ナナシ!運命を人生を楽しみなさい!命は永遠なんだから!
モイライにどこかへ飛ばされるナナシ。
ナナシは強く思った。彼女の元へ戻るんだ、彼女の元へ。


380 ヘラクレス4 sage 04/04/30 11:14 ID:gS6ZxLtx
飛ばされる途中ナナシは二人の運命を見る。
プラトンはちゃんと家族と再会でき仲良く暮らしている、
エピファーはパリスとして看護婦を続けている。
自分は何になるのか分からない。でももう決めている。
そういえばヘラクレスはどうしたのだろう?
気付くと彼が目の前にいた。そして雄雄しく吼える。
「やはり君は戻ってきてくれると思っていたぞ!!」
ちょっと待て
「さあ!魔物どもをこの世から放逐しよう!」
何故そうなる!
そしてナナシは永遠の戦いに加わる事となった。
もちろん、自分の運命を持っていた彼らプラトンとエピファーは参加しない。
だが新しい仲間を二人得て彼らは終わる事のない
「世界の破滅」との戦いを繰り広げるのだった。
ちなみに彼は戦いの合間合間にエピファーと仲睦まじく幸せに暮らしましたとさ。
もちろんこの物語の最後はこう閉められる。
めでたしめでたし

381 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/30 11:46 ID:NjLTMmn9
魔道物語リクしそうなくらい好きだったよグッジョブ!
これからも頑張ってくれい

382 ヘラクレス4 sage 04/04/30 11:48 ID:gS6ZxLtx
ようやく終わる事が出来ました。
ぐちゃぐちゃな部分が多いですが、私生活もグチャグチャだったからです。
今思い返せばDECOもグチャグチャな会社でした。
寺田克哉の神宮寺と思えば人間発電所チェルノブ。
ドラム缶押しと無責任な姉ちゃんに小心者で心配性な父ちゃんのメタルマックス。
それで正統派を目指すもののなりきれなかったヘラクレス。
そして椎茸

厨房工房のみんな、ゲームするより勉強したほうがいいよ
そのほうが面白いうえに偉くもなれるし

>ゼノの人
ありがとうございます。
あれ期待してます。あのディスク2の一番のネタどころ。
あの無茶苦茶な作戦の描写を。

職人の皆様頑張ってくださいでは、あらあらかしこ

383 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/30 12:13 ID:lk9V/CwJ
ヘラクレスの方乙でした〜
終わり方はほとんどギャグですな


384 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/30 13:23 ID:I1G6gDRq
ヘラjクレ4乙〜 終盤しか読まなかったけど面白かったよ

385 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/30 13:41 ID:T+7zjBlS
以前EVER17書いていたヤシです。
リアル忙しかったため&内容少し忘れたためにプレイして、ようやくココ編以外まとめました。
遅くなってすみません;;
以前書いてたやつも若干内容変更したために、最初から投下しなおします。以前のは忘れてください。
全部一気に投下するのもなんなので一日一編で投下します。
元々ADVな上に複線はりまくりで、カナリ長いですが、がんばってマトメました。
しばらくお付き合い願います。

今日はリニューアルつぐみ編行きます


386 EVER17軽い説明(リニューアル) sage 04/04/30 13:42 ID:T+7zjBlS
EVER17
このゲームはLeMUというライブリヒ製薬という会社が建設した海洋テーマパークで起きる一連の事件を二人の主人公の視点で話を進めていくアドベンチャーゲームです。
片方の主人公視点を選んだからといってもう片方が出てこないというわけではありません。
攻略対象ヒロインは主人公ごとで違います。

倉成武:主人公その1。20歳。LeMUには友人たちと遊びにきたがはぐれる。
  少年:主人公その2。記憶喪失ゆえに便宜上”少年”と呼ばれる。

小町つぐみ:謎に包まれた少女。
 武視点での攻略対象
茜ヶ崎空:LeMUスタッフ。
 武視点での攻略対象
田中優美清春香菜:LeMUのバイト係員。名前長い・・・。
 少年視点での攻略対象
松永沙羅:高校生。学校の行事でLeMUにやってくる。
 少年視点での攻略対象だが武視点では一切でてこない。なぜなのか・・・
八神ココ:ちょっとぶっ飛んだ子。
 上の四人クリア後に攻略可能となるEVER17での集大成シナリオ


387 EVER17プロローグ sage 04/04/30 13:43 ID:T+7zjBlS
2017 5/1
LeMUは地上1F海中3Fある海洋テーマパークである。
武視点
倉成武は友人たちとLeMUに来たが地上1Fではぐれてしまった。
待つのもなんなので探すついでに海中部分の方に下りていくことに。

少年視点
水面下3F
噴水のある広場のベンチで座り続ける少年。
どうもベンチに座る以前の記憶がまったくないようだ。ここがどこかもわからない。
ただ誰かを待っていた・・・そんな感覚だけは残っている。
呆然とベンチに座り続けていると係員らしき女の子に声をかけられる。
彼女の名前は田中優。本当はもっと長い名前なのだけどめんどくさいので優と呼んで欲しいとのこと。
優は記憶喪失だという少年の面倒を見ることに。少年は優の案内でLeMUを見学。
エレベーターホールに来たところで見覚えのある女の子を発見。
彼女に話しかけようとするも人ごみに流され見失う(優ともはぐれる)なぜか悲しい気持ちになる。
気持ちが高ぶる中、別の係員に声をかけられ・・・突然男の人(武)に声をかけられる。

388 EVER17プロローグ sage 04/04/30 13:46 ID:T+7zjBlS
武視点
友達を探すために少年に声をかけて聞いてみる。・・・知らないようだ。
少年と別れ友人を探し続けるが見つからない。携帯も圏外。
呼び出してもらうために係員を探している所へ
変な狸の気ぐるみを着た人を見つける。話しかけるも無視され一撃食らわされる。
心配した係員が話しかけてきて話している間に狸逃走。
係員いわく、あの狸はレミュールのマスコットみゅみゅーんだそうだ(どうでもいい)

少年視点
男の人もも係員も皆いなくなってしまった・・・どうすればわからないので、とりあえず最初にいたところへ戻ることにする。
戻る途中で女性の声の狸が手招きをしてきたので応じると、
狸の気ぐるみを押し付けられ・・・脱げない_| ̄|○

389 EVER17プロローグ sage 04/04/30 13:48 ID:T+7zjBlS
武視点
売店でさっきの狸発見。さっきの一撃のわけを問いただそうと顔をとると中から少年が。
なぜさっき殴ったのか問いただしていると、気ぐるみの暑さからか少年が倒れ、
係員(少年を探していた優)とともに救護室へ。
少年を係員に任せエレベーターへ。居合わせた女の子(つぐみ)は訝しげそうな目でこっちを見ている。
一体何なんだ?と問いただそうとするとエレベーターが止まり・・・

ここで武か少年か視点を選びます。
一度選んだらもう視点が入れ替わることはありません(ココ編除く)

390 EVER17〜武視点(つぐみ)〜 sage 04/04/30 13:51 ID:T+7zjBlS
エレベーターから脱出し女の子(つぐみ)と周りを調べることに。
人っ子一人いないのでこれは只事ではない。ここままだとやばいので上へ走る。
水面下一階に来たところで海中に面しているガラスが割れ浸水。
下へ逃げるしかないので忠告に来た係員(空)とともに三人は下へ。
2Fまで逃げてきたところで係員(空)が状況を確認。館内のコンピューターにアクセス。
かなりやばいらしい。下に逃げてきたものはしょうがないので他に人がいないか探すことに。
係員の女の子(優)と少年とココという少女を発見。
とりあえず下へ降りてみることに。水面下3F中央制御室へ到着。
LeMUの状況報告。発電機は無事。通信手段は全てアウト。
ここで全員の自己紹介。
優の本名は優美清春香菜。ココは優のことをなっきゅと呼ぶように・・・
女の子はつぐみ。もう一人の係員さんは空。そして武。少年の名前は・・・?記憶喪失!?

391 EVER17〜武視点(つぐみ)〜 sage 04/04/30 13:54 ID:T+7zjBlS
館内の売店に食料はあったので一安心。手分けして館内を調査。
つぐみが気になる武は中央制御室で空に生体反応を調べて探すことにする。
??モニター上の生体反応の数がおかしい・・・7??
その後あちこち調査して、館内には他に誰もいない、水面下1Fは完全に浸水して上に行きようがない、。
外にでて上まで泳ぐのは自殺行為。LeMUの半分は水の中。
そんなことがわかり一同とりあえず休憩をすることに。
そんな中ココが調子悪くなる。空が減圧症と判断(LeMUは水圧とのバランスを保つため館内気圧が高めに設定されていて
そんなLeMUで遊ぶために入り口でその高気圧に体を慣らすようにしてあるために、浸水の影響で急激に気圧が下がり、
そのために調子が悪くなるらしい)
ココの治療とともに他のメンツも大事をとって一緒に治療することに。
たが空とつぐみはその治療をうけなかった。

392 EVER17〜武視点(つぐみ)〜 sage 04/04/30 13:57 ID:T+7zjBlS
5/2
一眠りしてココは元気になったようだ。
武は変な寝言をいったらしく、優に顔をラクガキされる。一同中央制御室へ。
空が119時間で完全にLeMUは潰される、と計算。誤差は+-12時間。
今は2日だから6日の午後四時半くらいまでは大丈夫。それまでにきっと助かるよとココが皆を励ます。
皆それぞれ思い思いに時を過ごしていると、突然停電が。空に状況を聞こうにもいない。
空が消えた・・・?手分けして空を探すことに。
そんな中、つぐみは空を探しても無駄だと言い、発電機を直すのが先だ。と一人で発電室に向かう。
それをみて武は、空探しは他に任せて、つぐみの手伝いでついていくことに・・・
エレベーターに乗り込む二人。このエレベーターは中の重みで動く仕掛け(アルキメデスの原理)だが動かない。
沈まないなら、沈めるしかないとつぐみは壁に穴を開け(!!)、海水で沈める。

393 EVER17〜武視点(つぐみ)〜 sage 04/04/30 13:59 ID:T+7zjBlS
自分でやったわりには、ぱにくるつぐみ(素直にならないところがかわいい)
そんなこんなで発電機を直し、皆の所へ戻る。
ここで空の正体が発覚。
RSDというもので、網膜に直接映像を映し出し、あたかもソコに存在しているようにみえる。
ようするに電子の妖精。
そしてその存在は、誰かに見られることによって、具現化できるわけで、見ていなければ存在しないも同然である。
そんなこんなで、その日はまったりと缶けりしたりして時を過ごす。

394 EVER17〜武視点(つぐみ)〜 sage 04/04/30 14:00 ID:T+7zjBlS
5/3
倉庫のパイプに亀裂が走っているのがわかり、直すことに。
だが手違いで排水が逆流。ココをかばってつぐみが重症を負う。
40針を縫うほどの怪我だったが、とりあえず手当てはしたので一安心。だが全治二ヶ月。

5/4
つぐみが心配だし、倉庫での事故は自分の不注意によるもの。つぐみに謝りたい。
それで中々寝付けない武だったが、つぐみの意識が戻った知らせを聞き、つぐみの元へ行く。
が、つぐみに「死にたかったのに、どうして助けたの」と言われ、
「生きてればきっといいことだってある」と言い合いになりつぐみに偽善者・・・と言われる。

395 EVER17〜武視点(つぐみ)〜 sage 04/04/30 14:01 ID:T+7zjBlS
朝食後につぐみのお見舞いへ。つぐみがいない・・・医療用機械が壊されていた。
床にギプスが残されていたが、まさかつぐみが歩けることなんて…もしかして、神隠し…?
つぐみを探す。パイプ部屋につぐみが・・・何かを探している。
怪我したのは左足なのに、右足をかばうつぐみ。確認の為につぐみのスカートをめくろうとする。強烈な平手打ちをくらい(あたりまえだって)駆け去るつぐみ。
その後つぐみが救護室へ戻って空に謝ったらしい。
つぐみが戻ってきたのでつぐみに会いに行き、要望どおりご飯を取りに戻ってみるとまたいない。
つぐみは、ジャンガリアンハムスターを飼っていたらしく、探しにいったらしい。
ハムスターは水没した通路の先にいるらしい。助けにいく武。
止めるつぐみを置いて、武は水没した非常通路へと飛び込む。無事にハムスターを助けつぐみのもとへ戻る。
おかえり。つぐみの心からの笑顔。ジャンガリアンハムスターの名前はチャミ。

396 EVER17〜武視点(つぐみ)〜 sage 04/04/30 14:02 ID:T+7zjBlS
5/5
明け方ふと目が覚めてしまった武。救護室にいくもつぐみがいない。
探すと、クヴァレというクラゲ型ゴンドラの乗り場の前につぐみがいた。
つぐみに誘われるまま二人で乗る。そしてつぐみの告白。12年前の夏にあるウイルスに感染。
そのウイルスはありえない治癒力をもっているウイルスだった。
人間は常に細胞が生まれ、壊れて行く。そのウイルスは細胞の中でどんどん増えていき、5年で全ての細胞が入れ替わってしまった。
それにより、つぐみは異常な治癒力を手に入れ、そして死なない身体になった…老化も無いためずっと17歳のまま……。
驚く武につぐみは冗談と返す。・・・が、つぐみの太ももには薄い傷跡しかなかった・・・
その後皆起きてきて、ココと少年は中央の広場で像に傷を刻む。皆が確かに存在していた証として・・・
その後警備室にいって優を見つける。
優は言う。ここにバイトに来たのは17年前に行方不明になった父親を探すためであり、以前父親はLeMUを建設した親会社で働いていた。
そして最後に消息を絶ったのもここであるため、ここから内部のデータにアクセスしたら何かわかるかもしれない。
がパソコンのパスワートがわからずあきらめる。

397 EVER17〜武視点(つぐみ)〜 sage 04/04/30 14:04 ID:T+7zjBlS
その後皆で夕飯を食べていると、少年が一向に外へ出れそうもないこの閉鎖的な状況に錯乱する。
「今生きてたってどうせ死ぬんだ。もうこんな状況でご飯食べてなんになるんだ。」と
武は生きてさえいればいいんだと怒る。一触即発の雰囲気だったがつぐみが間にはいり少年を説得。
その後つぐみは武をゴンドラまで引っ張っていく。なぜか怒っていた。二人きりになる。
つぐみの問いかけ。手のひらの上のチャミを握りつぶす・・・が、死んだはずのチャミが生き返る。
生きてさえいればいいですって?そんなことはない。生きてる方がつらいことだってある。
私は死にたくても死ねない・・・。
つぐみの過去。昨晩の話は冗談ではなかった。そしてその不老不死ウイルス(キュレイウイルス)はチャミにもうつっていた。
その後、少年と和解…みんなに謝る武。そして・・・施設の一部がまた水没。

398 EVER17〜武視点(つぐみ)〜 sage 04/04/30 14:05 ID:T+7zjBlS
5/6
お通夜のような朝。
空が状況報告をする。昨夜の浸水によって支柱への負担が増大。もう油断のならない状況。倒壊は時間の問題。
そんな話を聞いて暗い雰囲気になる。
その雰囲気を飛ばすために、武がお菓子パーティーをやろうと提案。
パーティーが進んでいる中、つぐみのたっての希望で空とふたりきりで脱出について話がしていたのだが、口論になる。
つぐみいわく、LeMUの下にも施設があるはずだと、そこに真実があるはずだ。
だが空は何も知らない。そんなはずはない。言い合いは堂々巡り。
そこへココが泣きながら間に入って止める。が、突然倒れ込み、吐血するココ。

399 EVER17〜武視点(つぐみ)〜 sage 04/04/30 14:07 ID:T+7zjBlS
取り乱す皆を落ち着かせる武。とりあえずココを救護室へ。
救護室で調べると、ティーフブラウというウイルスに感染していることが判明。
そばに運良くアンプルがあったため、ココは体調を持ち直して一安心だが、治ったわけではない。
空が真実を話す。下にIBFという研究施設がある。LeMU はカモフラージュと資金集めが目的。
IBF に最新型の治療装置がある。一同IBFへ行くことに。
IBFへの扉(ヒンメル)が開かない。空ですら無理。
一同立ち往生するも、扉の中より誰かが鍵を開ける。皆で中にはいると、端末に研究員が突っ伏していた。
扉を開けたのはこの人。もう後戻りはできない。研究員もつれて一同IBFへ。だが空はAIゆえにLeMUから離れられない。
ここで見送り。
IBFへ到着。さっきの研究員から治療装置の場所を聞き、ココと研究員を装置の中にいれる。
武と少年とつぐみで IBF の調査。
ほとんどの部屋は閉鎖されて入れない。ある部屋では数人の研究員が血まみれで絶命していた。
LeMU と同等か、それ以上の非常事態が発生していた・・・

400 EVER17〜武視点(つぐみ)〜 sage 04/04/30 14:09 ID:T+7zjBlS
優が端末で医療用データベースを確認。TBウイルスの決定的な治療法は発見されていない。
そして研究員の容態が悪化して「娘を頼む」と言い残し死んでしまう。ココの容態は今のところ正常だが外に出る道がない。退路は完全に絶たれた。
このままではいずれ・・・。
さっきの研究員はT.Yらしい。もしかして娘って・・・ココ?TBの感染元はIBFだった。5/1の事故の原因ってもしかして、ここで何かが起こった為?
そしてウイルスの拡大。TBに全員おかされてしまう。症状がでる面々。
ただ一人平気なのはつぐみ。ひょっとするとつぐみのキュレイウイルスが、TBの抗体を作ったかもしれない。
そこから抗体を作ることを提案する武。だがつぐみのキュレイに感染するかもしれない。
キュレイにかかったらもう元には戻れない。つぐみの心の苦しみ。だがただひとつの生きる可能性にかける武。抗体を全員に打つ。そして眠りにつく武。
まどろみからさめると救助隊から通信が。だがつぐみがいない。チャミを迎えにLeMUにもどった様子。
つぐみとチャミを迎えに戻る武。死にそうになりながらもつぐみを助け、IBFへもどる。
LeMUに残る空・・・もう一度かならず会える・・・
IBFに戻ったら皆がいない。さっきの救助隊がきたらしい。おいてかれた!?
と思ったらまた通信が。他の三人は救助されたらしい。次がくるまで一眠り。

401 EVER17〜武視点(つぐみ)〜 sage 04/04/30 14:10 ID:T+7zjBlS
5/7
いちゃいちゃする二人。
そして潜水艦が来た。乗り込むときにディスクを発見。空のデータ。
さっき亡くなった研究員がコピーしていたものらしい。もって行くことにする二人。
IBFを脱出。倒壊するLeMU。だが突然警報がなる。どうやら電源バッテリー不足だった。当然沈む潜水艇
あと少し軽くなれば・・・。
ハッチを開ける武。バカァと泣きながら叫ぶつぐみ。
俺は確かにバカだが、そこまでバカじゃない。生きている限り、生きろ…俺は、死なない。
ハッチを閉じ、武の体は海の底へ、つぐみを乗せた潜水は上へ・・・。

LeMUの中央制御室のパネル
生体反応:1と書かれるムービーが流れてEND

402 EVER17〜武視点(空)〜 sage 04/04/30 14:17 ID:T+7zjBlS
以前に書いていたので空編も投下します。
明日は優編投下です。

空編は基本的ルートはつぐみ編と同じです。
途中ちょこちょこと、ラストに違いがあります。
話自体は空よりの話となっております。

5/4
つぐみが大怪我を負い、目覚め、口論になった後・・・
つぐみの言葉を空にはとても伝えられない。
メリーゴーランドで二人きりで話をすることに。
武にお付き合いしている女性がいるか聞く空。恋とはなんでしょう?
私は経験したことがないんです。
武いわく、恋は理屈じゃない。生きることは恋することだ。と。
空「私は何のために生まれてきたのでしょう。私の生きる目的は・・・。」
その後つぐみ行方不明に。
武が見つけるも、怪我してない方の足をかばうつぐみを不審がり、
確認のためにスカートめくろうとし、平手打ちを喰らう。
つぐみのことはそっとしとこうと空。つぐみにも事情があるのだろう。

403 EVER17〜武視点(空)〜 sage 04/04/30 14:18 ID:T+7zjBlS
その後チャミを探しに行くつぐみと武。空編ではつぐみ自身でチャミを救助。
つぐみ「でも心配してくれてありがとう・・・。」
チャミ探しから数時間たち、空を連れて食料探し。みんなは会議室や救護室で休んでいるはず。
二人は恋愛講義をする。窓ガラスに手のひらを当ててみる。触れ合う二人の手
空には実際に触れることができないが、なぜかあたたかい。不思議な感覚。
瞳を潤ませながら、武を見つめる空。

5/5
明け方つぐみの告白をうけふたつの影は一つに・・・
そして少年がキレ、仲裁に入る空。が、どうしても武は納得いかなかったために空にはいってはいけない言葉を言ってしまう。
「人間の気持ちは空にはわからない」

404 EVER17〜武視点(空)〜 sage 04/04/30 14:19 ID:T+7zjBlS
完全に頭に血がのぼっていた武。言い過ぎたことはわかっている。頭を冷やすために通路を歩く。
そして突き当たりまで来たところで空の声が聞こえる・・・
所詮、私はプログラム。人間のきもちはわからない。私は、いったい何のために存在しているんでしょう。
空は昨晩のつぐみとのことを知っていた。センサーが記憶していたのだ。それを見てしまった。
つぐみへの嫉妬。武への焦がれる思い。AIには必要ない思い。プログラム異常扱いされる空。

5/6
つぐみと空の口論。ココの吐血。IBFへ・・・
ココと研究員を治療装置の中に入れIBF探索へ。
ここはLeMUのシステム開発の資料もあった。そこから空のプログラムの本当の居場所を知る武。
それはIBFとLeMUの境目の部屋(ヒンメル)だった。
空の記憶や思い出はすべてそこにあることがわかる。
そしてティーフブラウに感染する一行。
幸いアンプルが見つかりソレを打つ。まどろむ武。
あと少し時間があれば空のデータをとりだせたのに・・・

405 EVER17〜武視点(空)〜 sage 04/04/30 14:20 ID:T+7zjBlS
まどろみから覚める武。救助隊からの通信。つぐみがいない!?
つぐみと空を迎えに行くもヒンメルに戻る前につぐみを見つける。
私をひとりにしないで。と叫ぶつぐみを振り切りLeMUに戻る武。
ヒンメルに戻る際の衝撃でIBFへのリフト破損。もう戻れない。
空が必死に脱出計画立てるも、結局それを実行しなかった武。
命を懸けてでもどうしても空だけは助けたかったからだ。武の説得をあきらめる空。
ディスクに空のデータを移す。
ピグマリオンの伝説。自分の作った像に恋をし、その思いがつうじ奇跡が起こり、
像が人間に・・・その像と結婚した青年の話。思いは通じる。
空の涙。大丈夫・・・俺は死なない。
奇跡が起こり、本当に抱き合う二人。そしてしばしの眠り・・・武の体は海底へ。

中央制御室のパネル
[生体反応・・・1]

406 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/30 15:15 ID:7OCPgOTz
なりダン1のストーリーまとめたんですが、執筆予告もう出てたんですね・・・
自分のを一応投下します。予告してた方、すいません・・・
あなたのも見せていただければ幸いです。

407 TOPなりきりダンジョン sage 04/04/30 15:16 ID:7OCPgOTz
1
星が降るようなきれいな空の夜。
空から本当に降った星を見に行ったあなたは、そこで双子の赤ちゃんを見つけます。
あなたは色々と手を尽くして捜しましたが、二人の親は見つかりませんでした。
あなたは二人の面倒を見ることを決め、女の子に『メル』、男の子に『ディオ』と名付けるのでした。

2
〜アセリア暦4408年〜
13年の月日が流れた二人はすくすくと成長しました。
彼らは、他の人には無い特別な力を持っていたのです。
それは、コスチュームを着ることによって潜在能力を高め、そのものになりきる力、『なりきり師』と呼ばれるもの。
彼らはその力を用いて、他人の手伝いを仕事としていました。

ある日、ディオは山で変わった動物を拾ってきました。
「クルール!クルール!」
星のしるしのついたこの動物は、その鳴き声から『クルール』と名付けられました。

彼らが出かけようとしたとき、突然翼を持つ女性が現れました。
「私は、ノルン・・・あなた達は、黒き運命と共に生まれました・・・」
彼らが生まれながらに罪を背負った存在であると言うノルン。
彼女は『塔』の上にいるという時空戦士の一人と会え、と言い残し消えました。

408 TOPなりきりダンジョン sage 04/04/30 15:18 ID:7OCPgOTz
3
「ふっふっふ、よくぞ来た・・・あたしが、この塔の、主じゃ!・・・なんちゃって!」
『魔女っ娘の塔』の最上階にいたのは時空戦士の一人、アーチェ・クライン。そこに再びノルンが現れます。
12の精霊による『精霊の試練』、ノルンはそれを彼らに受けさせるため協力してほしいとアーチェに頼みます。
アーチェはディオたちと戦いその力を試し、彼らの強さを認めノルンに力を貸しました。

アーチェの力により、ディオたちの家『なりきりハウス』の絵画の一つ、太陽の絵に別の時空へのゲートが宿りました。
ディオたちは、最初に待つ風の精霊シルフを探しに旅立つのでした。

4
〜アセリア暦4203年〜
ユーグリッド村でディオたちは時空戦士の一人、クラース・F・レスターに出会います。
そこにノルンが現れ、ディオたちの背負う罪についてクラースだけに話します。
「・・・信じられん。あまりにも・・・惨い」

クラースは、時空戦士と魔王ダオスとの戦い、『ダオス戦役』の後世での歪められた伝承を聞き、
ディオたちがいずれ会うであろうクレスに『ダオス戦役』の真実を聞くようにディオたちに言いました。
そして風の谷の入り口を開く風の紋章を渡してくれました。

409 TOPなりきりダンジョン sage 04/04/30 15:20 ID:7OCPgOTz
5
風の谷の最下層でディオたちは風の精霊シルフと出会い、力を示します。
シルフは、なりきり師の本当の力はコスチュームにでは無く、ディオたちの心の中にある、と語ります。
「これから出会うであろう精霊達は・・・様々な『気持ち』『心』について、語るでしょう」
シルフは風の心、『自由な心』をディオたちに渡してくれました。

6
炎の洞窟で炎の精霊イフリートから『闘魂』を、
水の洞窟で水の精霊ウンディーネから『平常心』を、
そして大地の洞窟では地の精霊ノームから『感謝の気持ち』を学んだディオたち。

この時代の全ての精霊の試練を乗り越えたディオたちは、クラースの力を借り、
星の絵から地水火風の精霊を統率する精霊マクスウェルを探しに別の時代へ旅立つのでした。

410 TOPなりきりダンジョン sage 04/04/30 15:21 ID:7OCPgOTz
7
〜アセリア暦4306年〜
村の壊滅から2年が過ぎ、復興しつつあるトーティス。
そこで、ディオたちは時空戦士の一人、チェスター・バークライトに出会います。
そこにノルンが現れ、ディオたちを導くよう願います。

「奴らは・・・傷だらけだ。・・・何より、『心』ってやつが・・・な」
チェスターは、戦争で親を失った子供の世話をしていました。
犯罪に走り、それを自分のせいでは無いと甘える子供を増やさないためだと語ります。
そして、クレスは留守だから先に精霊の試練を受けて来いと、不思議な塔の入り口を開く不思議な壺を渡してくれました。

8
不思議な塔の最上階でディオたちは分子の精霊マクスウェルと出会い、力を示します。
マクスウェルは『探究心』をディオたちに渡してくれました。

そして、時空を超えてやってきたディオたちに、時空のあり方について話をします。
例えば、転んで怪我をした昨日の自分に注意するようにと時を遡ると、怪我をして注意しに来た自分は存在しなくなる。
つまり、たとえ時を遡っても決定されている結果は覆すことはできない、と言うことをディオたちに教えました。
「・・・さてと、わしの講義はこれにて、おしまいじゃ」

411 TOPなりきりダンジョン sage 04/04/30 15:23 ID:7OCPgOTz
9
トーティス村に戻ると、チェスターが2人が帰ってきたことを教えてくれます。
教会で時空戦士の一人、ミント・アドネードに出会います。
そこに現れたノルンに『大法術師』と呼ばれた彼女の瞳には悲しみの色が浮かんでいました。
「私は、体を癒す力を、持っています。・・・でも、人の心は癒せるのでしょうか?」
自分の無力さを感じるミントをノルンは諭します。
一人の人間ができる事には限りがあるが、みんなで協力することで大きなことができる。
何より、あなたの微笑みが陰ってしまったら、多くの人が悲しむ、と。
「それに・・・そろそろ、あなた自身の幸せに気付いてもいいころですね。それは、意外と、近くにあるのかもしれませんよ」

ノルンに励まされたミントは、ディオたちに光の精霊に会うための合言葉を伝えました。

10
剣術道場で時空戦士の一人、クレス・アルベインに会うことができました。
そこにノルンが現れ、『ダオス戦役』について、
ダオスが何のために戦争を起こし、何を求めていたのかディオたちに教えてほしいと頼みます。

ダオスの目的は、魔科学を滅ぼすこと、
そして、枯れてしまったダオスの母星の世界樹を救うための『大いなる実り』を手に入れることだった。
彼は、自分の星を救うために戦っていた、と。
「ダオスの星で、救いを待っていた人たち・・・僕たちは、彼らにとって希望を打ち砕く存在、『悪者』だったんじゃ無いかって思うよ」

話の後、クレスはディオたちに、悪魔の塔に入るために必要な映らない鏡を渡してくれました。

412 TOPなりきりダンジョン sage 04/04/30 15:24 ID:7OCPgOTz
11
古代遺跡で光の精霊アスカから『挑戦する心』を、
悪魔の塔では魔界の精霊グレムリンレアから、善い心と表裏一体である『悪い心』を学んだディオたち。

なりきりハウスに戻ってきたディオたちの前におかしな仮面を被った男が現れます。
「人の存在こそが『悪』そのものなのだ!悪を嫌うのならば人であることをやめてしまえ!」
どこかで聞いたような声を張り上げ、男は消えました。

12
12星座の塔で月の精霊ルナから『悩む気持ち』を学んだディオたち。

この時代の全ての精霊の試練を乗り越えたディオたちは、クレスたちの力を借り、
月の絵から雷の精霊ヴォルトを探しに、さらに別の時代へ旅立つのでした。

413 TOPなりきりダンジョン sage 04/04/30 15:26 ID:7OCPgOTz
13
〜アセリア暦4354年〜
忍の里で最後の時空戦士、藤林すずに出会ったディオたち。
背後への出現を読んでいたすずの鋭さにノルンは焦りつつも、ディオたちに協力して欲しいと頼みます。
すずは、忍の掟に縛られ心を閉ざしていたこと、そしてクレスたちに出会って人の心を知ったことを話します。
「人は、他の人との出会いや別れを繰り返して・・・大人になってゆくものなのですね・・・」
そして、電気の洞窟の扉を開くための合言葉を教えてくれました。

ディオたちが部屋を出ようとした時、すずがクルールを呼び止めました。
「あなたは・・・何が、目的ですか・・・?」
「ウキュ・・・?」
すずは何かを悟ったのか、それ以上問いかけはしませんでした。

14
電気の洞窟で雷の精霊ヴォルトから『創意工夫』を、
闇の洞窟では闇の精霊シャドウから『心のバランス』を学んだディオたち。

なりきりハウスに戻ってきたディオたちの前に再び仮面の男が現れます。
「光あるところに常に闇はある!無理に闇の心を封じた心は歪んだ心だ!人の本質は『闇』だ!」
男はどこかに消えました。

414 TOPなりきりダンジョン sage 04/04/30 15:28 ID:7OCPgOTz
15
すずから精霊の森の扉を開く合言葉を聞いたディオたち。
精霊の森で根源の精霊オリジンから『無心』を、
そして魔王の洞窟では魔界の王プルートから『恐怖』と『欲望』を学んだディオたち。
プルートは『恐怖』と『欲望』に支配されるのではなく、それを自らの生きる力の源にせよと教えます。

しかし、三度現れた仮面の男はそれを否定します。
「既に、人の心には欲望が溢れている・・・『愛情』ですらお互いを満足させるための『損得関係』でしかない!」
男は、ディオたちがいずれ『からっぽの世界』に堕ちると言い消えました。

16
浮かない顔のディオたちの前にノルンが現れます。
「12の精霊による試練は、終わりました。・・・さあ、行きましょう」

〜アセリア暦4408年〜
『精霊の試練』を乗り越えたディオたちをアーチェが出迎え、にぎやかに祝福しました。
こうしてひとつの冒険が終わったのです・・・

415 TOPなりきりダンジョン sage 04/04/30 15:30 ID:7OCPgOTz
17
数日後、ディオたちの前にノルンが現れます。
ノルンはディオたちに、心を授かったことで何かを考え、その答えが出たかどうか問います。
自分が何のために存在し、何を目指しているのか・・・
ディオたちに、まだ乗り越えなくてはならない試練があると言い、地震とともにヴァルハラ町の東に『カオスの洞窟』が出現しました。
「そこで、あなた方を待ち受けるのは・・・あなた方自身の目で、確かめなさい・・・」

18
カオスの洞窟の入り口で、あの仮面の男が現れます。
仮面を外した男の顔は、ディオにそっくりでした。さらに、メルにそっくりな女性も現れます。
「俺たちこそが、『本当の自分』なんだ!偽者め!俺たちが、消し去ってやる!」

気がつくと、そこはなりきりハウスでした。
ノルンは今のディオたちを『心が分離した不完全な存在』と言います。
ノルンは、雲の絵に暗黒時空へのゲートを宿らせ、そこでディオたちの過去の罪を知るように言います。
「未来は、『可能性』の糸を紡いだ、布。あなたたちが、どの未来へと辿り着くかは・・・私には、分かりません」
ディオたちは暗黒時空へ旅立っていきました。

416 TOPなりきりダンジョン なんか暫く書き込めなかったな・・・sage 04/04/30 16:15 ID:7OCPgOTz
19
〜暗黒時空〜
炎の国ムスペルヘイムでフラムベルクを倒したディオたちは、過去の記憶を垣間見ます。

科学者メルティア=バンディはマナを源とした新たな力、魔科学の研究員。
同僚の研究員が、魔科学のあまりにも大きな力に、人間がこんな力を持っていいものかとメルティアに聞きます。
「その、『結果』が目的では無くて・・・研究することそのものに意味があるの・・・」
研究員は、破滅の予感がする・・・と呟きました。

――情熱・・・純粋がうえに、強い力となる・・・また、純粋がうえに・・・脆くて、弱い・・・――

20
氷の国ニブルヘイムでフェンビーストを倒したディオたちは、過去の記憶を垣間見ます。

軍隊所属のディオス=バンディはパレスグドラの軍人として、隣国パレスセダムとの民族紛争に身を投じていました。
ディオスはダオスの国の使いからの双方の停戦の要求を伝えるも、上司は使いを殺して送り返せと命令します。
両国をまとめて壊滅させられるほどの大国に楯突くのは得策ではない、とディオスは意見しますが、
「幼いお前たちを、拾って救ったのは誰だと、思っているのだ!?ならば、その命・・・我が国に、捧げるべきであろう!」
上司・・・養父バンディ将軍は聞く耳を持ちませんでした。

――どこかに、歪みが生じたときそれは、炎となる・・・戦争の始まりだよ――

417 TOPなりきりダンジョン sage 04/04/30 16:17 ID:7OCPgOTz
21
巨人の国ヨツンヘイムでイシュラントを倒したディオたちは、過去の記憶を垣間見ます。

壊滅状態の城の中で、ディオスは瀕死のバンディ将軍に最後の命令を受けます。
研究室に向かったディオスは、そこで血まみれになったメルティアを見つけます。
「ディオス・・・私・・・何の・・・為に・・・分からな・・・ううっ・・・」
そしてメルティアは事切れました。
ディオスは最後の命令、『魔科学兵器の発動』を実行します。
魔科学兵器の蒼き光は、敵・味方・兵士・民間人の区別無く15万余りの人を消し去り、そして・・・
「何ということだ・・・大樹カーラーンが・・・枯れる・・・」

――生きることは、選ぶことの繰り返しだ。その選択が、誤りだったときに・・・お前たちは、どうするのだ?――

22
小人の国ニダヴェリールでジェストーナを倒したディオたちは、過去の記憶を垣間見ます。

ディオスとメルティアに、大樹カーラーンの番人ノルンが語りかけます。
あなたたちは罰を受けなくてはいけない、と。
2人の時を子供に戻し、記憶を全て奪い、異なる時空でもう一度やり直させる。
もし、2人が再び同じ過ちを犯すことになるなら、自分が2人の命を絶つ・・・と。

そして、ダオスは母星デリス=カーラーンを救うため、大いなる実りを求め遥かな場所へ翔びました。
「急がねば、ならぬ・・・全てが滅びる前に・・・」

――死んでしまえば、それきりなんだ。後のことなんて、どうなったって構わないさ・・・お前らも、そう思うだろう?――

418 TOPなりきりダンジョン sage 04/04/30 16:19 ID:7OCPgOTz
23
死の国ヘルでビッグアイを倒したディオたちは、過去の記憶を垣間見ます。

惑星アセリアで、ついにユグドラシルと呼ばれる世界樹を見つけたダオス。
しかし、ここでも魔科学によってマナが枯渇しようとしていました。
『壊せ・・・破壊せよ・・・魔科学を、破壊せよ・・・魔科学に関わる者たちを、根絶やしにせよ・・・』
ダオスの脳裏に何者かの声が響きます。
「もう一つの私・・・我が、内なる声・・・我に潜む、悪魔の声・・・」

――二人乗っていれば、確実に沈没してしまう舟・・・お前と、誰かが、それに乗っているとしたら、どうする?――

24
天界への虹ビフレストの最下層、そこにはダオスが待っていました。
「・・・来たか。我が、民よ。驚くことは無い・・・デリス=カーラーンの民よ・・・」
自分は実体の無い幻だと言うダオス。
彼は、過去の過ちを正すと言うディオたちの力を見定めるため、ディオたちと戦います。

力を示したディオたちにダオスは語ります。
「この世に『悪』と呼べるものがあるとすれば・・・それは、人の心だ。
 そして、最も恐るべきもの、勝たなければならない敵・・・それが・・・自分の心だ」
ディオたちは自分から分かれた、自分の心と向き合っている。
それを消し去るのではなく、自分と認め制御せよ、と。
ダオスは、最後の試練に旅立つ2人を見送りました。

419 TOPなりきりダンジョン sage 04/04/30 16:21 ID:7OCPgOTz
25
〜アセリア暦4408年〜
カオスの洞窟の奥深くの魔鏡の間。そこに置かれた魔鏡が、時空戦士たちの心の中を映し出します。
そして、それを否定するディオスとメルティアの声。

妹アミィのために、彼女の誕生日の時期に花が咲く樹を植えたチェスター。だが、彼女の誕生日は二度と来なかった。
「花が咲いても・・・アミィは・・・いない・・・」
――死んだ妹の代わりに、たくさんの子供の世話をする・・・それは、他人のため?・・・それとも、自分のため・・・?――

嫌っていたはずの父と、自分が似てきたということを助手ミラルドに語るクラース。
「流石は、私の研究パートナー・・・いや、人生のパートナーと言うべきかな?」
――それも、親子の『絆』・・・しかし・・・親を知らない者は、何を愛すればいい?何を憎めばいい?――

長寿の種族、ハーフエルフ故に、大切な人たちに先立たれてしまうアーチェの悲しみ。
「チェスター・・・あんたともう一度、ケンカしたいよ・・・」
――心を重ねることが多いほど・・・それらは、後で辛い想いとなってしまう・・・ならば・・・初めからそんなものは無ければいい・・・――

忍の掟に従い、洗脳された父と母を手にかけたすず。
「父上!母上!お覚悟!」
――あなたの本当の心は、まだ闇の中・・・誰にも見せない・・・誰も知らない・・・恐らく・・・自分自身にも分からない・・・――

ノルンに、みんなで協力すれば大きなことができると教えられたミント。もっと自分に頼って、甘えて欲しいと言うクレス。
「ミントは、僕にとって・・・大切な人だから」
――多くの人に必要とされて・・・何を悩む?世界の誰からも愛されない、必要とされない者の気持ち・・・この女は、知らない・・・――

420 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/30 16:22 ID:Xrc6FIOK
案外長いねなりダン

421 TOPなりきりダンジョン sage 04/04/30 16:24 ID:7OCPgOTz
26
カオスの洞窟の最下層。そこで再びディオス・メルティアと対峙するディオたち。
暗黒の自分に、ディオたちはついに打ち勝ちます。
そんな2人をあざ笑うディオス。過去の自分に干渉したディオたちは自身の存在が否定された、と。
「・・・お前たちの居場所は時の流れの・・・どこにも無い!・・・とんだ・・・バカ野郎だよ・・・」
そしてディオたちは、暗黒の自分と再び一つになりました。

「・・・・・・ディオ・・・・・・メル・・・」
どこからか聞こえるノルンの声。クルールの姿が、光とともにノルンへと変わります。
クルールは、ディオたちを見守るためのノルンの仮の姿だったのです。
最後の審判として、ディオたちの力を見るというノルン。
強大な威力の魔術を操るノルンに、持てる力の全てをぶつけたディオたち。

27
ノルンとともにディオたちはなりきりハウスに戻ってきます。
そこで、ノルンはディオたちがこれから時空の波の修正を受け、今のディオたちは存在しなくなるということを告げます。
「しかし、それは、『死』や『消滅』ではありません。『誕生』です・・・新たな、あなたたちの」
役目を終えたノルンは、ディオたちに別れを告げ、消えていきました。

ディオとメルも、あなたに別れを告げます。
「色々、教えてくれてありがとう・・・でも、もう・・・お別れ・・・みたいだ・・・」
「あなたと過ごした、記憶・・・そして、この瞬間・・・無くしたくない」
二人の姿も、静かに消えていきました・・・

422 TOPなりきりダンジョン sage 04/04/30 16:26 ID:7OCPgOTz
エピローグ
そして、しばらくののち・・・
あなたの前に、二人の子供が現れます・・・
その子は、あなたのことを知りません。
でも、あなたは、その子のことをよく知っています。
「はじめまして・・・そして・・・おかえりなさい」

FIN

423 TOPなりきりダンジョン sage 04/04/30 16:31 ID:7OCPgOTz
とりあえずこれで終了です。この後はクリア後の隠しダンジョンや開発室などが追加されます。
後、サブイベントですが、ある程度の数をこなすのが本編クリアに必須の
頼まれごとについても後日補完したいと思います。

424 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/30 17:14 ID:awz5suwQ
現在483KB。そろそろ移住しませう

425 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/30 17:35 ID:6Gatnzc/
なりダン乙!・°・(ノД`)・°・
ええ話や・・・、これであの戦闘じゃなかったら
絶対買って損じゃなかったのに・・・惜しいことをしました・・・

426 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/30 18:13 ID:iQpzKMkv
ロマサガ2予約した人なんですが、まとめって何行くらいがちょうどいい目安なんでしょうか。

七英雄とか伝承法とかで説明文が結構多いんで全部のイベントのフォローは出来ないけど
地域制圧と七英雄関連だけで済ませると地域ごとに長さが偏るもので。
現在クジンシーまでで40行前後、カンパーランドで20行くらいなんですが
ルドン地方なんて宝石鉱山解放して終わりなんで2行とか。
マルチシナリオって順番決まってない分難しいですね。

427 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/30 18:59 ID:SnkqGEW1
2000行以内で頼む

428 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/30 22:16 ID:wHhoWwpj
それどころか200行で頼む

429 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/04/30 23:40 ID:k+eBvHM9
それで、俺がリクした大正もののけ異聞録が未解決分に入ってないのは何故だ。
分かり易くリクしてみるテスト

■■■リクエスト■■■
大正もののけ異聞録

430 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/05/01 00:11 ID:bmJ+Qmut
>>358
死ねよ

431 魔導物語書くつもりの人 sage 04/05/01 00:13 ID:hnU3bysj
よく見たらリクにあったみたいだ<1-2-3
>>4
>■セガ系 魔導物語シリーズ(1,2,3,A)
スレ移動近いみたいなんで移動後に
> ■PCゲー魔導物語R・S
を落とします。ついでにAも。

432 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/05/01 00:39 ID:aCUOkeUP
もう485kニダ、次スレの季節ニダ

433 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/05/01 01:45 ID:fZoxCP62
【読むのも】ストーリーを要約してもらうスレ【面倒】
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/gamerpg/1082531679/

立てようかと思って確認したら、あるやんけ

434 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/05/01 02:26 ID:pYZ9WqDR
>>433
そこは違う

435 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/05/01 22:20 ID:OdyKlL5n
次スレを頼む↓

436 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/05/01 23:35 ID:h64PdfWE
やってもエエの?

437 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/05/02 00:24 ID:fgLR4i12
おねがいしまー↑

438 駄目でした sage 04/05/02 00:59 ID:5CCnI6rl
【やるのが】ストーリーを教えてもらうスレ Part8【面倒】

自分でやるのが面倒だけどストーリーが知りたい、という
ゲームのストーリーを教えてもらうスレです。

515 ◆A.ilTwwjjQ さんが作った今までのまとめサイト
http://storyteller515.hp.infoseek.co.jp/

まずこちらで既出かどうか調べてからリクしましょう。

前スレ
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/gamerpg/1082135978/
前々スレ
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/gamerpg/1080522704/

発売して半年以内の新作について語る際は名前欄に
タイトルと新作ネタバレ用の共有トリップの #新作ネタバレ をつけて下さい。

関連スレとストーリーを書く際の注意事項は>>2-10

とりあえずテンプレ張っておきます
>>439さん、お願いします

439 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 04/05/03 03:20 ID:Q13mG9hy
次スレ立てますた

【やるのが】ストーリーを教えてもらうスレ Part8【面倒】
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/gamerpg/1083521924/