『覇王剣ライダー型』
メイン:ファイター、サブ:ライダー、他:エンハン、アルケミ他
ビルド説明
エレファント系等への騎乗と【攻撃阻害】系の取得により回避を高めつつ、【クラウゼ流一刀覇王剣】の秘伝による攻撃を叩き込む、攻防一体のビルドです。
騎手と騎獣で前衛を構築、防御能力を落とさずに高い攻撃力を叩き込みます。
武器は秘伝の装備制限であるカテゴリ〈ソード〉で、最終装備は流派アイテムのS級武器〈ドミネイター〉です。【ジャイアントアーム】で筋力を+12した上で振り回すのが良いでしょう。また〈首切り刀〉も選択肢に入ります。
軽量で〈ドミネイター〉に並ぶ威力の〈ハイペリオン〉、最強の〈ソード〉である〈ガイスター〉等のSS級武器も選択肢には入りますが、後述する理由のため控えるのが無難でしょう。
また、このビルドは各地の流派に入門&流派装備を購入出来るかどうかで、戦闘特技や装備が大きく変化します。防具習熟系統は、環境とレギュレーションに合わせて選ぶと良いでしょう。
※エレファントに乗れず【人馬一体】もないライダー4レベルまでは【探索指令】によるサポートと騎獣の攻撃が可能な通常のファイターとして運用します。
戦闘特技(⇔はPC状況により入れ替え推奨)
「《武器の達人》型」(他地方流派入門不可環境向け)
《武器習熟A/ソード》《回避行動I》《武器習熟S/ソード》《全力攻撃I》《命中強化I》《必殺攻撃I》《武器の達人》+任意で1つ
最終防具:〈コンバットメイドスーツ〉+〈カイトシールド〉or〈炎嵐の盾〉(〈サーマルマント〉や【ストロングブラッド】の併用を推奨)
「S級盾型」(他地方流派入門不可環境向け)
《武器習熟A/ソード》《防具習熟A/盾》《武器習熟S/ソード》《全力攻撃I》《防具習熟S/盾》《命中強化I》《必殺攻撃I》+任意で1つ
最終防具:〈コンバットメイドスーツ〉(《防具の達人》を狙う場合、〈アストラルガード〉or《自立機動式スーツアーマー【アムザ】》)+〈タートルシェル〉or〈グランドパートナー〉
「エルエレナ+イーリー型」(他地方流派入門可能環境向け)
<《武器習熟A/ソード》《防具習熟A/盾》《武器習熟S/ソード》《全力攻撃I》《防具習熟A/非金属鎧》《必殺攻撃I》+任意で2つ
最終防具:〈ピエロベスト〉+〈エルエレナケープ〉
騎芸
(1~4)【攻撃阻害】【探索指令】【高所攻撃】【HP強化】
(5~9)【人馬一体】【特殊能力開放】【超高所攻撃】【HP超強化】任意
(10~)【超攻撃阻害】【極高所攻撃】【特殊能力完全開放】任意×2
適性の高い種族
基本的に、回避ファイターに適性の高い種族とは相性が良い。その中でおすすめしたいものは以下の通り。
「人間」
何をやっても安定する種族ではあるが、回避力判定時の事故防止、攻撃時のダメージロールと、変転が大きく活かせる場面が多い。
「エルフ」
優秀な技の高さに加え、心が高いため、騎獣の弱点隠蔽が比較的容易、練技が使いやすい等のメリットがある。体の低さは、序盤はある程度妥協すること。
「シャドウ」
技と体の高さは、回避型として最適。精神抵抗力の高さも、攻防一体のスタイルに適している。心が低い分、騎獣の耐久力や練技の回数には気をつけること。
「ソレイユ」
【ジャイアントアーム】無しでも〈ドミネイター〉装備が可能な程の高い筋力と、敏捷度の高さに優れる。また[輝く肉体]は他の前衛や騎獣のサポートにもなる。反面、心はシャドウ以上に低いので、その点は留意すること。
騎獣
「エレファント系」
攻撃障害による回避力の大幅強化を望める、回避型のお供。ただし、「回避特化挑発象フェンサー型」程には頼りにできないことには注意。騎手が攻撃を引きつけることは出来ないからだ。
耐久力は、騎獣用防具や【HP強化】系統の騎芸、占有化で補っておくこと。また蛇レギュ級の戦いでは、即座に落とされる危険性もあるので、ホース系に切り替えた方が無難。
「ホース系」「バイク系」
序盤こそ微妙だが、耐久力の高さが秀でているため使いやすい。【攻撃阻害】【人馬一体】【超攻撃阻害】まで揃えれば、こちらの方が安定感がある。
また蛇レギュ級になると、ウォーエレファントでも耐久力が追いつかなくなるため、こちらに切り替えるのも良し。またバイクであれば〈オートスタビライザー〉による転倒防止が何気に便利。
「ドラゴンインファント、ペガサス」
中盤の多部位騎獣が入れない地形でのお供。飛行による回避力上昇が見込める。
注意事項:
騎獣に乗れない場所、または胴体が落とされた場合は回避力が激減するので注意して振舞う必要あり
騎獣装備品
基本的に騎獣に攻撃力は期待しないビルドのため、防御を固めるのが基本となる。
せっかくザルツの流派なのだから、【ファルネアス重装馬闘技】に入門し、流派装備を購入すると良いだろう。
動物・幻獣
・武器 〈フリッカーハンマー〉
・防具 序盤:〈騎獣用革鎧〉→最終:〈ファルネアス騎獣用〉〈フルメタルコート〉
・装飾品 〈紫紺の飾り護符〉〈魂の手綱〉
魔動機
・追加武装 〈ヘビィシールド〉〈オートスタビライザー〉〈ブリンクシェル〉等
補足1:《武器の達人》は必要か?
〈ガイスター〉に代表されるSS級武器を扱え、また【クラウゼ流一刀覇王剣】の奥義《覇王・煌斬剣》の前提である《武器の達人》。
しかし、このビルドには必要なのだろうか?
問題点1:戦闘特技枠を1つ消費する。
これは言うまでもない。
問題点2:SS級武器が高価で、騎獣に回すガメルが足りなくなる。
割と致命的なのがこれ。《武器の達人》が選択肢に入る頃のファイターライダーは、騎獣の耐久力が課題となる。騎獣の占有化、騎獣用防具や騎獣用装飾品にガメルを要する以上、武器は比較的安価で済ませる必要がある。
問題点3:覇王剣使いが投擲武器や絡み武器を使うのか?(RP的な意味で)
《武器の達人》のメリットの1つに、全てのカテゴリの武器を扱えるようになる、という点がある。これにより、状況次第で投擲や絡み武器によるデバフ、遠距離攻撃を行えるようになる。
しかし、覇王剣使いという非常にカッコイイスタイルを選んだPCが、はたして搦め手を積極的に使うだろうか?
好みは分かれるだろうが、好まない人も多いだろう。
問題点4:《全力攻撃III》および《覇王・煌斬剣》の弱点:盾が持てない
盾が持てないということは、覇王剣使いのような回避型にとっては回避が1-2下がることを意味する。攻撃を確実に回避したい回避型にとっては、1-2の基準値は大きな差だ。
とどめの一撃に使う場合なら、《全力攻撃III》の方が命中が下がらない分適している。
とは言うものの……
2Hアタッカー用の戦闘特技が取りづらい覇王剣使いにとって、戦闘特技の選択肢は意外と少ない。防具習熟系を狙わないのであれば、選択肢に加えるのは決して悪手ではないことは明記しておく。
《覇王・煌斬剣》を「使わない」のと「使えない」のでは大きな違いがあり、また象に乗っているので盾が無くとも問題ない、《序伝・螺旋開花の型》と組み合わせることで盾が使用可能、等々、工夫で補うことは可能だ。
なお、後述するが超越者セッションにおいては特技枠が1枠余るので、そこに《武器の達人》を組み込むのは良い案だと思われる。
補足2:《防具の達人》は必要か?
では、一方の《防具の達人》はどうだろうか?
問題点1:戦闘特技枠を大きく消費する。
最低でも《防具習熟A/任意》《防具習熟S/任意》《防具の達人》で3枠を消費し、さらに早い段階から取得する準備を整えておく必要がある。
上に挙げた戦闘特技取得案の中で言えば、「S級盾型」であれば狙う余地はある。
問題点2:装備に資金を費やす必要がある。
先述した通り、騎手の装備にだけかまけて騎獣の耐久力をおろそかにすると、騎獣が倒れて攻撃力と回避力が激減、ということに陥りかねない。
問題点2:防護点は上昇するが、回避力にはプラスに働かない。
ファイターが装備可能な防具で、実質+2以上の回避修正を持つのは〈ピエロベスト〉(S級非金属鎧、流派装備。+2)、〈炎嵐の盾〉(B級盾。+1、能力使用で近接攻撃に対してのみさらに+1)、〈エルエレナケープ〉(A級盾、流派装備。ランク効果で+2),
〈タートルシェル〉(S級盾。ランク効果で+2)、〈ハーフムーン〉(SS級盾。+2)。
防具で獲得できる回避力は、《防具の達人》を取るまでもなく確保出来てしまう。〈ピエロベスト〉は流派装備なので入手可能かは環境次第だが、可能であれば、軽量故に《防具習熟A/非金属鎧》で十分装備可能。
そのため、あえて《防具の達人》を狙うならば、防護点かランク効果が目的となる。
「回避型に防護点など不要」と考える人であれば、むしろ《回避行動I》を取ることをお勧めする。
狙う価値がある装備としては、主に以下の2つ。
・〈アストラルガード〉:〈コンバットメイドスーツ〉と価格、防護点、性能全ての点で上位互換。問題はSS級非金属鎧であること。戦闘特技1枠を、防護点8に1万余りのガメルと比べて価値があるか見当すること。
・〈自立機動式スーツアーマー【アムザ】〉:高い防護点に加えて転倒耐性まで付いてくる優秀な装備。値段も5万Gと比較的お買い求めやすい。
なお、後述するが超越者セッションにおいては特技枠が1枠余るので、そこに《防具の達人》を組み込むのは良い案だと思われる。
補足3:他地方の流派秘伝について
装備で他地方流派の流派装備について触れたので、ここでは取得しておくと便利な流派秘伝について説明する。
【アゴウ重鎚破闘術】
《重破・骨喰み》《轟破・地断ち》《爆破・神鳴り》:△
「とどめの一撃や窮地であれば奇剣もアリ」と考える、頭の柔らかい人向け。
【エルエレナ惑乱操布術】
《迫る刃に怯えよ》:◎
《覇王・渦突剣》の相互互換。命中がさらに下がってしまうものの、回避を引き上げられるのは大きい。
【ジアンブリック攻盾法】
《打ち砕く鋼の進撃》:△
同じザルツ地方の流派で、かつ《全力攻撃I》派生。取っておくと使う機会があるかも知れない。ただし、覇王剣への入門程ではないにせよ、名誉点を大きく使うので、タイミングは考えよう。
【ヴァルト式戦場剣殺法】
《殺し打ち・轟雷》《殺し打ち・轟震万雷》:◯
同じ〈ソード〉系統の流派で、かつ命中力ではなく被ダメージを代償とする相互互換。打撃武器扱いになり、かつ金属鎧のC値上昇を無視出来るのも嬉しい。状況次第で使い分けるといいだろう。
《殺し打ち・電光》:◎
C値を下げつつ、打撃武器として扱える。クリティカル耐性を基本的に突破出来るのが強み。
【ドバルス螺旋運手】
《序伝・螺旋開花の型》:◎
盾を装備しながら、1H両/2Hの武器を2H扱いで使用出来る。《バトルマスター》で同時に宣言することで、やや扱いづらい《覇王・煌斬剣》のデメリットも帳消しに出来る。
《本伝の一・螺旋結実の型》:◯
回避しつつ、命中の強化、1回り目のC値減少を同時に行える。ただし、攻撃後は盾を装備出来ない点には注意。
【オーロンセシーレ中隊軽装突撃術】
《小王完武》:△
アゴウ同様、奇剣も時にはやむなしと思えるPCとPL用。《必殺攻撃I》を早めに取るなら、攻撃力はアゴウ以上にもなり得る。余った枠で《マルチアクション》等の宣言特技を取りたい場合にも有用。
(ルール的に微妙、かつそんな経験点の使い方をする人がいるのか不明だが、あえてフェンサーを上げて《必殺攻撃II→III》へ置き換えた場合、ファイターで振っても効果を受けられる可能性がある。その場合、多少価値が上がる……かも?)
【ガドハイ狩猟術】
《魂落とし》:△
アゴウ同様、奇剣も時にはやむなしと思えるPCとPL用。
補足4:《必殺攻撃I》の取得タイミングについて
ここでは戦闘特技の取り方のヒントを提示する。
《必殺攻撃I》を早期に取るメリット
・命中力ペナルティの軽い《覇王・渦突剣》を取得出来る
・フェイダン流派に入門出来る場合、
→回避力の上がる【エルエレナ惑乱操布術】の《迫る刃に怯えよ》を取得出来る
・ユーレリア流派に入門出来る場合、
→クリティカル耐性、金属鎧のC値上昇を無視する【ヴァルト式戦場剣殺法】の《殺し打ち・電光》を取得出来る
→攻撃力の高い【オーロンセシーレ中隊軽装突撃術】の《小王完武》を取得出来る
・プロセルシア流派に入門出来る場合、
→相手を一撃死させる可能性のある【ガドハイ狩猟術】の《魂落とし》を取得出来る
《必殺攻撃I》を早期に取るデメリット
・威力の高い武器を入手するまで、ダメージ期待値としては《全力攻撃I》とその秘伝の方が高い
・序盤の戦闘特技枠を圧迫する
・魔動機系等のクリティカル耐性を持つエネミーが出た場合に活かせなくなる
・《バトルマスター》取得まで、《全力攻撃I》とその秘伝と同時に宣言出来ない
結論としては、身も蓋もない言い方をすれば、卓環境を見て考えましょう、ということになる。
他地方流派に入れる場合、いろいろと面白いことが出来るので、早期取得も考慮に入れると良いだろう。ただし、ガメル、名誉点と相談してからにすること。
補足5:超越者セッションでの運用について
ここでは超越者となった後のビルドのヒントを提示する。
技能について
先述したように、このビルドはメインファイター、サブライダーのため、まずファイターから覚醒させる。その後は、様子を見てファイターを17にするか、ライダーを16にするかを決める。
また、これは超越者のビルド全般に言えることではあるが、レンジャーを7にし《不屈》、可能であれば9にして《ポーションマスター》を狙うことをお勧めする。死亡しても復活できる「剣の宣託:運命凌駕」を取得できるので、死亡するギリギリまで耐えることができる《不屈》の価値が大きく上がる。またHP-50等の、通常なら自動成功以外で死亡確実なダメージでも、超越判定で耐えることができる可能性がある。
戦闘特技について
ファイターの超越者用戦闘特技については、取るべきは《痛撃》ほぼ一択。回避を優先しているために《切り払い》は使いづらく、《無尽の盾》は論外。
あとは、《武器の達人》《防具習熟A・S/任意》《防具の達人》《回避行動I》《命中強化I》《頑強》《超頑強》等から、適したものを選択すること。
騎獣・騎芸について
超越者用騎獣に乗れるようになるのは少し後のことになるが、方針としては【グリンブルスティ】か【イクシードバイク】のどちらかを狙い、それに合わせて超越者騎芸を取得すること。なお、価格的な問題と騎芸との兼ね合いにより、両方を揃えるのはあまりお勧めしない。
・【グリンブルスティ】の場合:【潜在覚醒】→【超越騎獣】or【超人馬一体】
・【イクシードバイク】の場合:【超人馬一体】→【超越騎獣】
両者の比較(【グリンブルスティ】が優れている点は○、【イクシードバイク】が優れている点は●で記載)
●命中力、打撃点は【イクシードバイク】の方が上で、また「〆プラズマカノン」による「形状:貫通」の攻撃、追加武装による攻撃を行える。
○HP、防護点は【イクシードバイク】の方が上だが、【グリンブルスティ】は優秀な練技を所持しているため、【パーフェクトキャンセレーション】等を使われない限りは【グリンブルスティ】の方が総合的には上。また【グリンブルスティ】の弱点が命中力+1なのに対し、【イクシードバイク】は魔法ダメージ+2。
○【イクシードバイク】は魔動機系のため、コンジャラー(特に【アース・ヒールIII】持ち)がいないとHP回復が困難。また生死判定を行わず即破壊。
○【グリンブルスティ】は水中でも行動可能。
●【グリンブルスティ】は胴体を落とされると、「○飛翔」の効果を受けられなくなる。またコア部位を持つため、頭部が落とされると即死亡する。一部の騎芸は頭部にしか適用されない。
●【イクシードバイク】は移動力が高く、【チャージ】【スーパーチャージ】との相性が良い。また危険時に「☑︎高速離脱」による乱戦離脱を行える。
●【イクシードバイク】は〈魔動バイク収納スフィア〉で補助動作で収納可能。また〈アポートサイン〉を装備することで、遠隔で収納できる。
結論を言えば、安定して硬いのは【グリンブルスティ】、アグレッシヴに立ち回れるのは【イクシードバイク】。
騎獣用装備について
ライダー技能のレベルが15までの場合は、通常と変更なし。レベル16以上になった場合について記載する。
なお、【グリンブルスティ】【イクシードバイク】のどちらかを選択するものとして記載する。
【グリンブルスティ】の場合:
武器:〈トライフリッカー〉
防具:〈オーロラカーテン〉or〈ストリームラインコート〉
装飾品:〈紫紺の飾り護符〉or〈魂の手綱〉
【イクシードバイク】の場合:
追加武装:
ほぼ必須:〈オートスタビライザー〉、〈アブソリュートシールド〉
攻撃系:〈マルチプルスラッシャー〉、〈ライトニングブラスター〉
応用系:〈アポートサイン〉、〈ハイパーチャージャー〉