栄光商事

大手商社の一つ。80年代に円高を武器に海外企業の買収を繰り返し84年にはアメリカの大手不動産会社を3兆円で買収した。しかし、90年代に不況に突入し国内事業の経営環境が厳しくなる中で過剰な資産を抱えた栄光商事は深刻な経営悪化に陥り、社員1000人のリストラや海外企業50社の売却が行われた。これによりひとまず経営危機は回避するも同じ栄光グループの大手銀行の栄光長期信用銀行が破綻、再び経営が悪化した。
これにより株価は銀行破綻後800円から1年後には10円前後に低迷し栄光商事の倒産が懸念され始めた。しかし、企業の再建を手がける村井ファンドやくらし銀行投資ファンドが大幅増資に協力し資金力を回復、この資金を元にリストラや負債を圧縮を行い03年に300億円の黒字に転換し再建を果たした。