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SS/スレ15/751-757」(2006/03/23 (木) 09:44:11) の最新版変更点

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「……う、うそ……増えてる……」 全ては、その時から始まった・・ 「…ごちそうさま…」 「どうしたんだよティア‥もう食べねぇのか?」 「え、えぇ‥もぅ、お腹いっぱいだから‥」 「ほとんど食ってねぇじゃん」 「どこか具合いでも悪いんですの?」 「‥そ、そぅぃぅわけじゃないんだけど‥」 今は夕食時である 「ちゃんと食べないと、成長しませんよ。『誰かさん』みたいに」 「ど、どうしてそこでアニスちゃんを見るんですかぁ!!」 「ははっ!そりゃぁお前、全然成長してねぇもん」 「なによぉ~!『おつむ』の方が全然成長してないルークに言われたくないですぅ!!」 「ど、どういう意味だよっ!!」 食卓は相変わらずにぎやかである 「2人とも少しうるさいぞ!‥なぁティア?君は十分魅力的だと思うけどな」 「///ガ、ガイってば‥突然何言い出すのよ!」 「…こんな所でくどくなよな…」 「あのなぁ‥そんなんじゃなくて‥」 どうやらガイは何かに気付いたようである 「なるほど‥そういう事ですか」 「アニスちゃんも、ピ~ン☆ときちゃったもんね♪」 「私も、なんとなく理解いたしましたわ」 「はぁ?わけわかんねぇ??」 どうやら、ルーク一人だけが分かっていないようだ 「み、みんな‥何言ってるのかしら?」 「ティアってば、別に隠さなくてもいいじゃない☆」 「そうですよ。誰も、あなたが『ダイエッ‥」 「あ~~!!わ、私、眠たくなってきちゃった!先に宿の方に戻ってるわね」 そう言うと、急ぎ足でその場を去って行く 「?どうしたんだよ‥ティアのやつ」 「ははっ!まぁ、彼女もやっぱり普通の女の子だったてことさっ」 「年頃の女の子は、いろいろと難しいんですのよ」 「‥全くわけわかんねぇ‥」 その頃宿では・・ 「はぁ~…やっぱり増えてる…体重……『ダイエット』しなくちゃ…」 ― カタッ ― その時物音がする 「だ、誰!?」 「ミュウですの!ティアさん、『ダイエット』って何ですの?」 「ミュ、ミュウ‥まさか今の話聞いて‥」 「ティアさんの部屋のドアが少し空いてたですの!だから、聞こえたんですの」 ティアは焦る 「ね、ねぇ、ミュウ?今聞いた事は喋っちゃダメよ!特にルークには‥」 「どうしてですの?」 「そ、それは……ほ、ほら、深刻な問題だからよ!」 「『ダイエット』が深刻‥ですの?」 「そ、そうなのっ!(私にとっては)すっご~く深刻な問題だから、絶対にルークには喋っちゃダメよっ!心配かけたくないから」 ティアは必死だ 「わ、わかりましたですの‥絶対にご主人様には言わないですの!」 <翌日> 「えっ‥お前朝食いらねぇの?」 「う、うん。あんまり食欲ないから‥」 「昨日の夜も食ってなかったじゃんか!やっぱり具合い悪いんじゃねぇのか?」 「そんなことないわよっ!ほらっ、今日の食事当番あなたでしょ?」 そう言って、無理矢理ルークをその場から遠ざける 「ティア、無理しない方がいいんではなくて?」 「そうだよ。君は別に痩せる必要はないと思うけどね」 「だ、だって…」 「やれやれ‥仕方ありませんね。それでは、私がとっておきの方法を教えてさし上げましょう!ティア、耳を貸して下さい」 ジェイドが教えた方法とは‥ 「…!?たたたた、大佐///何を言っているんですかっ!!!!!」 「おや?本当の事ですよ。『あれ』はいい運動になるんです!まぁ、ルークの『協力』が必要になりますどね」 ティアは言葉を失う 「‥とまぁ、冗談はこのくらいにして、戦闘に支障をきたすような事があっては困りますよ」 「‥冗談になってないっちゅうの‥」 「‥それに、食べないと大きくなれませんよ。『そこの人』のように」 アニスを指さす 「ふぬぅ!一度ならず二度までもぉ!!」 「『アニス』ならともかく!私はもぅこれ以上大きくなりたくありません!!」 「ちょっとティアまで!それ、どういう意味!?」 「きっついなぁ‥」 「ティアもなかなか言いますわね‥」 「ち、違うの!つい本音が‥あっ‥‥」 「ティア‥あんたねぇ!(ちょっと胸が大きいからって、いい気になりおって!!)」 アニスは仕返しをする事を心に誓った 〈翌日〉 「じゃ~ん!みんな、お・ま・た・せ☆アニスちゃん特製『アップルパイ』の出来上がり~♪」 「おっ!うまそうじゃん♪よかったなティア。お前りんご大好きだもんな」 「‥(お、おいしそぅ)‥」 いい香りが鼻をくすぐる 「あっれぇ~?ティアってば、どうしたのぉ?食べないのぉ?(けけけ★)」 「うっ……アニス…あなた…」 「『パクリ』‥きゃわ~ん!すっご~~~く、おいしいよっ★」 わざとティアの目の前で食べてみせる 「ア、アニスもいい性格してるよな‥」 「昨日の事、まだ根に持っていますのね‥」 「『悪魔』ですね」 しかし、アニスの仕返しはそれだけでは終わらない 「あっ!そっかぁ‥ティアってば、食欲なかったんだったね」 「ティア‥本当に大丈夫なのか?疲れ溜ってるんじゃねぇのか?」 「だから、そんなんじゃな‥」 「きっとそうだよ~★そう思ったから、ティアにいい物作ってきてあげたんだよねぇ♪」 そう言って、アニスが持ってきた物とは‥ 「じゃ~ん!アニスちゃん特製『丸ごと100%キャロットジュース♪』」 「・・・無理」 「ぶぅ!ぶぅ!ティアのために、心(恨み)を込めて作ったんだよ~!飲・ん・で★(飲め!)」 「わ、私がニンジン駄目なの知ってるでしょっ!絶対に無理だから!!」 そう、唯一ティアが苦手としている食材である 「おい、アニス!ティアのやつ嫌がってるじゃねぇか」 「ルークは黙ってて!ねぇティア?これ『美容』にもいいんだよ。ひょっとしたら、『悩み』も解決するかもしれないよ~♪」 「えっ?ほんとに!」 すぐに騙される 「お、おい‥止めなくていいのか?」 「まぁ‥飲んで害のある物でもありませんし‥」 「面白そうですし!」 ティアは、おそるおそるジュースに手を伸ばす 「さぁティア、一気にいってみよぉ~♪」 「…うっ…すごい臭い…」 「お、おい、ティア‥別に無理に飲まなくても‥」 「『ごくごく』」 飲んだ ― バタッ ― 倒れた 「Σティア!おい、大丈夫か?しっかりしろ!!」 「ア、アニスちゃん…知らなぁぃ…」 その後・・ 「…ん…こ、ここは…」 どうやら目が覚めたようである 「おっ!やっと気がついたな?‥ったく、いきなり倒れるからびっくりしたじゃねぇか‥」 「ル、ルーク…ひょっとして、あなたが私をここに?」 「ん?そうだけど」 ティアの顔が赤くなっていく 「……私…重かったでしょ……」 「はっ?今何て言ったんだ」 「な、何でもない///」 「ティア‥お前顔赤いぞ?熱でもあるんじゃねぇのか‥」 ルークはティアの額にそっと手をあてる 「きゃっ!?…もぅ///大丈夫だからっ!」 「大丈夫じゃねぇだろっ!食べねぇし、倒れるし‥お前、本当は具合い悪いんだろっ!」 「だから、違うんだってばぁ」 ティアはベッドの中に潜り込んでしまう 「違わねぇよっ!いいからこっち向け!」 「や、やだ…ちょっと、ルークってば…ベッドの上に乗ってこないでよっ///」 と、二人が言い合いをしている時 ― ガチャッ ― 「ティア、大丈夫か……って、お、お前ら一体何して!?」 「はぅあっ!?ルークがティアを襲ってる…」 「ふ、ふしだらですわっ!」 「おやおや、邪魔してしまったようですねぇ」 ルークは、ティアのベッドに乗りかかり腕を掴んでいた 「ばっ///そんなんじゃねぇっつーの!!」 「///そ、そうよっ!これは、ルークが無理矢理‥」 「///ばっか、お前!誤解を招くような言い方するんじゃねぇ!!」 「だって本当のことじゃない!」 「俺はお前の体を心配してただけだろっ!」 またまた口論になってしまう 「‥なぁ‥そろそろ止めてやったほうがいいんじゃないか?」 「そ、そうですわね‥」 「え~!もう少し見てようよぉ~♪」 「そうですよ!面白いじゃありませんか」 だが、そんな周囲の言葉も二人には聞こえない 「私は大丈夫って言ってるじゃない!」 「お前がよくても、俺がよくねぇんだよっ!!」 「えっ‥そ、それって、どぅいぅ‥///」 「あっ、やっ、だから‥///心配なんだよっ!お前のことが‥本当に‥さ‥」 ルークの瞳は真剣だ 「‥何か‥俺達の存在忘れてないか?」 「完全に二人だけの世界に浸っていますわね‥」 「結局、最後はこぅなるんだよねぇ~」 「面白くありませんね!」 しかし、そんな空気を遮るように、ある人物が二人の間に割って入る 「ご主人様、やめて下さいですの!ティアさんをいじめちゃダメですの!!」 ミュウだ 「はぁ?何言ってるんだよっ!このブタザル」 「ちょっとルーク!ミュウが可愛そうじゃない」 「だってこいつ、わけわかんねぇんだもん」 「けんかしちゃダメですの!ティアさんは深刻なんですの」 何やら嫌な予感がする 「ちょ、ちょっと、ミュウ!あなた何言って‥」 「あぁ?ティアの何が深刻だっつーんだよ」 「何でもないのっ!!」 「ティアさんは‥ティアさんは‥」 「ちょっ‥ダ、ダメよミュウ!言っちゃぁ!!」 ティアは慌ててミュウの口を塞ごうとする‥だが‥ 「‥『ダイエット』なんですのぉ~~~」 言っちゃった・・ 「…はっ?…『ダイエット』…ティアが?」 「…ミュウ…言わないでって約束してたのに…」 「ご、ごめんなさいですの!忘れてたですのっ!!」 ばれてしまった 「はっ、はははは!何だよそれ~!『ダイエット』って、お前」 「わ、笑うことないじゃない!」 「だってさぁ~、痩せる必要ねぇじゃん!ティアは元々スタイルいいんだし」 「えっ‥///ほんと‥?」 またまたいい雰囲気になる二人…だが… 「ああ!だいたいさぁ、お前の場合、その『胸』で体重が量んでるんだよな!だから、気にする必要ねぇよ」 「・・・」 いつも一言多い 「でもさぁ、一体何キロあるんだろうな~?そのメロ…『うがっ!!』…っ痛てぇ…ティア!お前何いきなり殴ってんだよっ!!」 「…ルーク…言いたい事はそれだけかしら?」 「へっ?…や…あ、あの…その……ティア…さん…目が血走っていらっしゃいますよ…」 ルークの血の気が引いていく 「あなたって人はっ!いっつも、いっつも!!一体どこ見てるのよっ!!!」 「ご、ごめ…俺が悪かっ…わっ!ばかっ!!殴るな…落ち着け…話せばわかる…な?」 「もぅ!許せない!!人が真剣に悩んでたっていうのに~!!!」 「や、やめて…俺の話を…『ぎゃぁぁぁぁぁ‥』」 ルークの悲鳴が部屋中に響き渡る 「‥哀れ‥ルーク‥」 「‥自業自得ですわね‥」 「‥アニスちゃん、これからティアをからかうのは辞めよぅ‥」 「さすがです!やはりこうでなくては面白くありません」 〈翌日〉 「…うそ…減ってる!!」       ・       ・       ・ 「…でね?お陰さまで痩せることができたの」 朝の食卓には、嬉しそうなティアの姿が 「‥そりゃぁ、昨日あれだけ運動すればな‥」 「‥あの後ずっとルークを追い掛けていましたものね‥」 「‥さすがのアニスちゃんも、可愛そうに思えたよ‥」 「ルーク、良かったですねぇ!ティアに協力する事ができて」 そこには、全身あざだらけのルークの姿が 「…お役に立てたみたいで光栄だよ…」 「やっぱり、適度に食べて適度に運動するのが一番いいのよね」 「…あれのどこが『適度』なんだよ…」 「ルーク…何か言ったかしら?」 ルークはびくつく 「ふふ‥次もまたルークに協力してもらおぅかな?」 ルークはもう二度と、『メロン』という言葉を口にするまいと心に誓うのであった・・

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