TOAのティアタンはメロンカワイイ SS > スレ10 > 333-337

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「ありがとう、ルーク。貴方のおかげで助かりました。」
「私からもお礼を言わせてください。ありがとう、ルーク。貴方のおかげで助かりましたわ。」
「い、いいんだよ。みんなには・・・たくさん迷惑かけちまったんだから・・・。」

ここはダアトの第四碑石の丘。
私たちはモースに軟禁されていたナタリアとイオン様を助けてここまで逃げてきたところだった。

「ルーク、僕は迷惑だなんて思っていませんよ。」
「それに、貴方は私たちを助けに来てくれたではありませんか。」
「うん・・・ありがとう・・・。」
「まぁ!ルークがお礼を言うなんて・・・・・初めてですわ!」
私も何回かはルークの「ありがとう」や「ごめん」を聞いているが未だに少し可笑しい。
本人は一生懸命なので悪いとは思いつつもつい口元が緩んでしまう。
「な、なんだよ!人がまじめにお礼を言ってるのに!」
「まあ、最初はみんな驚くよな。俺も最初は耳を疑ったぜ。」
「ふふふ・・・そうね。」
「なんだよ!みんなして!!どうせ俺は・・・」
「さて!いい感じに纏まったようなので、グランコクマへ急ぎましょうか。」
「まてよジェイド!勝手に話をまとめるな!だいたい俺は・・・」
「おや~?おぼっちゃん顔赤いよ~?」
「ふふふふ。そうですわね。」
「こいつがこんな照れ屋だったとは、知らなかったよ」
「まて、おまえら!勝手なこと言いやがって!!」
「おや、怒ったようですね。逃げましょう♪」
「待ちやがれー!」


334 名前:名無したんはエロカワイイ[sage] 投稿日:2006/01/30(月) 22:04:46 ID:H68maYy/
「ふふふ・・・。」
ルークがみんなを追いかけていくその姿を見て私は少しだけ安心した。
まだ、みんなも完全にルークに心を許してくれてはいないのだろうが、
それでも少しだけだが以前よりも場の空気が和らいだような気がしたからだ。
また、ルーク自身も怒っているようにも見えるが、その反面楽しんでいるようにも見えた。
私の部屋で目覚めてからのルークは、
以前のルークとは別人過ぎてこのまま落ち込み過ぎなければ良いのだけれど、
と少しだけ不安だったからだ。
「ルーク、なんだか変わりましたね。」
「・・・!イオン様。」
私のすぐ後ろにイオン様がいた。
「彼にとっては誰よりも辛い事件になってしまいましたからね・・・。」
暖かい日差しが私たちに降り注ぐ。
しかし、その光の輝きとは対照的にイオン様の声は沈んでいるように感じられた。
重い沈黙がたちこめる。
そんな場の空気を変えたくて唐突に質問してみた。
「・・・・・ルークは、本当に変わることができると思いますか?」
「僕は・・・変われると信じています。ティアはどう思いますか?」
「私ですか?・・・分かりません。ただ、
ルークが変わることができるかどうかは今後の彼の思い一つではないでしょうか?」
我ながら馬鹿な質問だと思った。ルークが本当に変われるのかなんて誰にも分からないし、
変わろうと必死に頑張っているルークを見てイオン様が「変われない」などというはずもなかった。
なにより私自身ルークが変われると信じてあげなければいけないのに、
こんな質問をイオン様にすること自体が、彼の信頼を裏切る行為なのではないかと思った。
私は少しだけ後悔した・・・。


335 名前:名無したんはエロカワイイ[sage] 投稿日:2006/01/30(月) 22:05:56 ID:H68maYy/
「そうですか。僕には、彼の気持ちが分かるような気がするのです。」
「・・・え?」
私はイオン様の言葉の意味が見えなかった。
「ルークはアクゼリュスを崩落させてしまった。
それだけではなくルークが最も信じていたヴァンに裏切られ、
仲間からは見捨てられて、追い討ちをかけるように、
アッシュからはレプリカだという事実を突きつけられた。」
「・・・・・・・」
言いようのない感情が私の中から湧き上がってくるのを感じた。
イオン様の仰られた言葉は紛れもない事実だった。
      • 私が・・・私たちが一度はルークを見捨てたということも・・・。
「まだ7年しか生きてこなかったルークにとってこの現実は受け入れることが・・・
いえ、たとえ誰であったとしてもこの現実を素直に受け入れることはできないでしょう。
これだけ一度にいろいろなことが起これば。」
「・・・そうですね。私たちは誰一人として彼を庇おうとは・・・
いえ、彼と一緒に罪を背負ってあげようとはしなかった。
私たちにだって責任はあったはずなのに・・・。」
あのときの私は本当に無責任だったと思う・・・。
そもそも今回の一連の事件の発端はすべて私にある。
ルークをタタル渓谷に飛ばしてしまったことも、
兄さんを討ち取ることができなかったことも、
彼の必死の心の叫びに耳を傾けられなかったことも・・・・・。
そして、私は彼の心に生涯癒えることのない傷をつけてしまった・・・。
自分の主張だけを押し付けて、自分の責任を放棄して・・・。


336 名前:名無したんはエロカワイイ[sage] 投稿日:2006/01/30(月) 22:06:50 ID:H68maYy/
「でも、彼は立ち直りました。いや、立ち直ろうと懸命に頑張っています。
普通なら自暴自棄になってもおかしくないのに・・・凄いことです。」
「・・・そうですね。そうなのかもしれません。」
本当にその通りだった。私は、あの絶望のどん底から、
全てを失った地獄の底から変わりたいと這い上がったルークのことを見て本当に凄いと思った。
また、私自身が彼に救われたかったのかもしれない。
アクゼリュスを消滅させて兄を止めることのできなかった私は、
ルークという存在に自分自身を賭けてみたかった。
それは彼を巻き込んでしまった私の責任でもある。
それに、もし彼が、ルークが本当にここから変わることができるなら・・・
今度こそ兄さんの野望を止めることができるかもしれないと。
「ルークは、本当はとても優しかった。
ですが彼は優しさを表にだす方法を知らなかったのです。」
「はい。私も、今度はきちんとルークのことを見ていたいと思います。」
「ルークが本当に変わることができるのか?それは僕にも分かりません。
ですがルークが本当に変わるためには、彼の努力を見守り、
支えてあげることができる理解者が必要だと思うのです。ガイや、そして貴方のような。」
「私は、そんな・・・。」
「信じてあげましょう。ルークが変われるように。
そしてルーク自身が納得できる答えを見つけられるように」
「・・・はい。」

「おーい!お前らも早く来いよー!」
前からルークの声が聞こえる。


337 名前:名無したんはエロカワイイ[sage] 投稿日:2006/01/30(月) 22:07:44 ID:H68maYy/
「いきましょうか?」
「そうですね。」
イオン様に気遣いながら私たちは走った。
「まったくあいつら・・・そろいもそろって逃げ足速いぜ」
「・・・・・ルーク。」
「ん?どうした?」
「・・・頑張りましょう。僕も力及ばずながら手伝います。」
「あ・・・あぁ!頑張ろうな、イオン。」
「はい。」

「ルーク・・・あの・・・」
「なんだ、ティア?」
「・・・・・」
私もルークに励ましの言葉をかけてあげたかった。
だけど、なかなか声に出すことができない・・・。
(ルークが本当に変わることができるのか?それは僕にも分かりません。
ですがルークが本当に変わるためには、彼の努力を見守り、
支えてあげることができる理解者が必要だと思うのです。ガイや、そして貴方のような。
信じてあげましょう。ルークが変われるように。
そしてルーク自身が納得できる答えを見つけられるように)

私は決心した。
「・・・ずっと・・・ずっと貴方のこと見てるから、頑張ってね・・・。」
「あぁ・・・まぁ・・・その、なんだ・・・・・ありがとう。」
「・・・いいのよ。私がそうしたいんだもの。」
そう言って私はみんなの方に走り出した。
自分の脈が少しづつ速くなっていくのも感じていた。
「?それってどういう・・・」
ルークが言い切る前に私は彼の傍を離れた。
緊張して顔が赤くなっているであろう私の顔を見られなくなかったからだ。
「おい!まてよ!」
気づけばルークもあわててティアの後を追いかけていた。

ダアトは今日も暖かい風が吹いている。
笑顔で手を振り微笑んでいる仲間たち。
そして楽しそうに仲間の元へ走る少女と、
そんな彼女を追いかける赤い髪の青年を、
イオンは温かい目で見守っていた・・・。

おしまい




  • ルーク「うわああああぁぁっ!」
    悪夢で目が覚めたルークに・・・
    ティア「どうしたのっ!ルークッ」
    と、同じ部屋で寝ていたティアがルークに駆け寄る
    ルーク「・・・夢?」
    ティア「どんな夢!?」
    ルーク「とても恐ろしい夢・・・。」
    ルークは、顔を青ざめていった。
    ルーク「ティアが俺の瞳から遠ざかっていく夢・・・。」
    ティア「!!!」
    ルーク「ティア・・。」
    ティア「・・・何?」
    ルーク「ずっと・・・ずっと・・・。」
    ティア「うん・・・。」
    ルーク「俺のそばにいてくれるか?」
    ティア「・・・馬鹿・・・当たり前じゃないずっと変わって行くあなたを見るって言ったじゃない」
    ルーク「ティア・・・。」
    ティア「落ち着いた?」
    ルーク「うん・・・。」
    ティア「じゃぁ、もう寝ましょう」
    ルーク「ティア」
    ティア「何?」
    ルーク「その・・・。抱いてもいいか?」
    ティア「・・・うん、」いいわよ・・・。」
    ぎゅっ・・・。
    ティア「(いつもより・・・温もりを感じる・・・。)」
    こうして、一夜は終わったという、めでたし・・・。
    「ドアの前」
    ジェイド「(いやぁ、こういう展開になるとは若い人は良いですねぇ・・・。)」
    アニス「(あのメロンが!)」
    ガイ「ルーク・・・。あまり俺を幻滅させないでくれ」
    ナタリア「(羨ましいですわ・・・)」
    終わり -- 名無しさん (2006-03-30 16:10:03)
  • 長いですね -- 条威 (2007-12-20 14:25:17)
  • 何がしたかったんだあんたは? -- 名無しさん (2008-04-08 05:39:05)
  • 確かに -- ドラグ (2009-08-25 12:34:43)
  • うほっ、いい男ww -- ガイ (2009-11-10 21:22:21)
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