The Golden Lore 非公式コミュニティ 名簿:098227 ライオルト・ブレイス


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貧民街の英雄

ID 98227 出身地 山岳
名前 ライオルト・ブレイス 前職 鉱夫
出身家 ブレイス家 理由 弱き者を救うため
年齢 35 現在の状態 引退
性別 男♂ コメント 左ほほに大きな傷あり落盤事故のさいの怪我

  • 貧民街の英雄(著作人不明)より抜粋
鉱山で奴隷同然に扱われてきたが落盤事故のどさくさにまぎれて脱走
その後街をさまよって貧民街にたどり着くも空腹と疲労で倒れる…
そこで助けてもらった女性、フィアのために今日も危険と隣り合わせの依頼をこなす
生来の強靭な体躯、きつい鉱山労働で鍛え上げられた力をいかし今日もフレイルを振り回す
いつしか貧民街では頼りにされる存在となり、さらに危険へとその身を投じていく
朽ちかけた教会で彼の無事だけを今日も祈るフィアの姿に心痛めながらも…

関係者・性別 ステータス・個人年表・関係
ライオルト ♂ ステータス
いままでの依頼:93年8月~ 討伐系
名字について ブレイスとは貧民街でつけられた名字、昔の英雄の名から
ミルフィー ♀ ステータス
いままでの依頼:100年7月~ キノ鉱系
ライオルトとの関係 後輩、好意あり?
ローズマリィ ♀ ステータス
いままでの依頼:100年10月~ 討伐系
ライオルトとの関係 友人の妹、魔術知識の家庭教師
フィア ♀ 能力は未知数、栄養不足でやや病気がち
貧民街の一角で菜園をしてみなの食料を確保している、だが野菜の育ちが悪く収穫は少なめ
ライオルトとの関係 行き倒れていた彼を助け世話をした、恋人未満友達以上


  • 貧民街の英雄
【序章 暗黒からの帰還】
いつからかももう、覚えていない…
この暗いどこまでも続くかのような闇のトンネル
ほんの小さなランプの明かりに照らされた岩肌
ほんのひとときの眠りとパンのかけら、一杯の水
その後にやってくる永遠の拷問のような強制労働
俺は名も知らぬ鉱山で働いている…
いや、働かされているのだ。
(おまえは何をやっているんだ?)
時々俺を遠くで見つめている俺自身がそう問い掛ける
(何故ここにいるんだ?)
…それを考えて何になる
(ここで朽ち果てる気か?)
…やめてくれ、しょうがないだろう
そうだ…しょうがなかったんだ

俺の住んでいた村にある年、作物が壊滅的な凶作になった
税金を納めることが絶望的になったとき村の者が集まりある案をだした
村の若者を鉱山労働者として売り今年をしのごう、と
最悪のさいには子供の間引きすら行わなければならない状況のなかの決断
最後の良心、だったのだろう…希望者を募った
俺は志願した…本当はさせられたというのが正しいのだろうが
親兄弟の中でもっとも体が強靭で買う側も俺は高値で買っていったらしい
他にも幾人かが連れられていった
そうしなければもっと多くの者が生きていくことができなかっただろう
手枷と足枷の鎖がやけに冷たく重かった

それからどれだけの時がすぎたのか
俺の心身はもう限界を超えようとしている
だがそれでも俺の身体も、労働も、なくならない
見つめる先には闇しか見えない
もう…心は…
………
俺の身体が大きく揺さぶられた
その衝撃に俺は現実に戻された
見つめる先には大きな土ぼこりが見えた
重なる悲鳴、出口へと走る人の流れ
誰かが叫ぶ
「…崩れるぞっ!!逃げろ!!」
奥で爆発があったのだ
小さな埃が空間を一定の濃度で満たし一瞬のうちに連鎖的に燃え広がる
粉塵爆発が起こったのだ
そんなメカニズムを知る由もないこの労働環境では日常的な事故だった
だが今回の爆発で坑道が崩れ始めたのだ
人の流れに押されるように走りだした
限界まできていたはずの両足は激しく動いた
何かが俺の身体を突き動かしていた
先に光が見える、出口だ、闇しか見えなかった俺の眼に映る光
眼が焼きつくような光だ
後方でいままで俺を支配していた闇が音をたてて崩壊した
逃げ遅れた多くの者が生き埋めになった
こんな…あっけないものだったのか…?俺の闇は…
(いまだ!走れ!)
…何?なんだ!?走れ!?
(逃げるんだ!ここから!)
…!?し、しかし生き埋めになった連中を助けないと…
(おまえも生き埋めになるぞ!あの闇の中に!)
…!
……!
(おまえの闇は埋まったんだ!消えたんだ!)
………!

…雨?
燃えるような身体、焼け付くような呼吸
それを冷ましてくれるような冷雨に我を取り戻した
どこをどう走ったのか…
いや、あの自分自身の『声』が聞こえた後は何をしたのか記憶がはっきりしない
ただ周りには今にも崩れ落ちそうな建物がいくつも並んでる街があった
どこか…休める場所を…
フラフラと導かれるように俺の足は動いていた
…教会?ドアが…開いている…あそ…こ…へ…
朽ちかけた教会はドアが半開きになっていた
失いかける意識をつなぎとめながら中に入ると倒れこんだ
いまさらのように空腹と疲労が強烈に襲い掛かる
教会で死ねるのならそれも悪くないかと眼を閉じた…


【第一章 差し込む光】
腹が痛い…極度の空腹がキリキリという痛みに変っていた
それに眼を覚ました俺は妙に身体が温かいように感じた
視線を下に、といっても寝ているので足のほうにというのが正しいが
俺の身体に毛布がかけられていたのだ
ボロく清潔というわけでもないがよく手入れされ大切にされているのがわかる
いったいだれが…
激しい雨音ももう止んでいた
ギシ・・・ミシ・・・
後で足音がした、上半身だけ起こしゆっくりと振り返る
朽ちた天井の大きな隙間から日の光が差し込んでる
その光の差し込んでる位置に足音の主が入り姿がはっきりとする
俺は一瞬、すでに自分が死んでしまったのかと思った
そこにいたのは白い羽を広げた少女だった・・・

・・・
「・・・大丈夫?」
・・・?天使が話しかけて・・・
「・・・話せる?」
・・・?・・・?羽がない・・・
「・・・パンを持ってきたんだけど、食べれますか?」
・・・少女が床に食事の乗ったお盆をおいたとき、後にあるモノが目に入る
頭の部分が欠けてしまっている羽を広げた天使の銅像
どうやらただ単にそれが重なって見えたようだ
「は・・・はは・・・」
自分のあまりの勘違いに自然と声が漏れた
「・・・本当に大丈夫ですか?」
「いや、ありがとう・・・大丈夫、正気だ。君が・・・?」
俺の笑い声に一瞬だけ萎縮してしまった彼女にそうと答えたつもりだった
だが、声はガラガラで果たして聞き取れただろうか
「そうですか、よかった・・・死んでるかと思いました、どうぞ」
・・・話半分くらいしか聞こえてないようだ、そんなにも俺はボロボロなのか
彼女は笑顔で俺にパンを差し出す、それを受け取り口へ運ぶ
「ゲホッ!ゴホッ!」
・・・喉を通らない、腹は減ってるというのに飲み込む力もないのか
そんな様子を彼女はとなりにちょこんと座り心配そうに見つめている
そしてお盆にのっているコップを両手で持ちあげる
コップの白い液体からはうっすらと湯気が立ち上っていた
それを受け取ろうとするも手が震える
両手にもったコップを片手に持ち直し俺の上半身と頭を支えるように手を回す
まるで赤ん坊を抱くような姿勢だ
俺の半分くらいしかないような体格の女性にされると気恥ずかしい
だがそれを払いのける力もなかった
いや、その力があっても払いのけることはできなかったかもしれない
「ちょっとづつ・・・ゆっくりとでしたら飲めますか?」
口へとコップを運びほんの一口注ぎ込む
ゴクリと喉がようやく飲みこむ
後からじわりと味を感じる
暖かく、甘く、優しい味だ
一呼吸置いたのちそれをまた繰り返す
・・・
長い時間をかけ食事をとる事ができ
「ありが・・・とう・・・助か・・・った」
搾り出すように声を出し礼をいうと
彼女は食器を片付けながらこっちを振り返り優しい笑顔を返した


【第二章 弱き者を救うために】
あの教会での出会いからしばらくの時が過ぎた
どうやらここはアルトハルト地方のアルデリア領らしい
といっても地名など俺にとってはなんら意味をなさないが・・・
その城下町の近くの貧民街のようだ
もともとそこそこの街があったのだが領主の城が出来てから住民が移動し
ゴーストタウンとなってるところに貧民が入りこんだ街だという
はからずも俺にはちょうどいい住処というところだ
あれから彼女、フィアという女性の治療を受けなんとか回復した俺は、
この街で暮らしていた
朽ちかけた教会の裏手には彼女が手がけている菜園があった
それを手伝い、教会の一角で寝泊りしている
だが、思った以上にここでの暮しは大変のようだ
仕事らしい仕事もなく治安もよくない
フィアの作る野菜もいくら作っても誰かに持っていかれてしまう
あまりの状況に俺が警備をしようと申し出ると
「いいの、それでここの誰かの命が助かるなら、構わないわ。」
彼女はもともとそのつもりで菜園を手がけていたのだ
ここにも闇は広がる、だがここの闇は俺の知る闇とは違う
絶望の闇ではない、生きとし生ける者を優しく包み込む闇だ
なんとか俺はこの救われた命の礼を返したかった
彼女がそれを俺に望まなくても
いや、そんな彼女だからこそ俺は返したくなった
俺の救われたもの以上の何かを・・・
治安の悪い場所だから彼女を護ろうとも思ったが
菜園の野菜を盗んでいく者、彼女を慕う者・・・
この街に彼女は聖母のように存在していた
自分の母親に危害を加える者があろうか?
俺がいまさら護る必要などなかったのだ
心の奥にもやもやしたものを抱えながら日々が過ぎていった
そんなある日のことだった
街の近くでゴブリンの姿がチラチラ見られるようになった
どうやら近くの洞窟に群れが住み着いたらしい
そこで街の者達が集まって冒険者を雇うことにした
だがそこで問題が起きた
冒険者を雇う資金が足りないのだ
今ある金では5人雇うのが精一杯だという
冒険者達は口をそろえて最低でも6人確保できなければ動かないと言ってきた
当然のようにその話はフィアの耳にも入ってきた
そして・・・俺にも
フィアは反対した、だが俺はその6人目に志願した
「俺も・・・この街のために、みんなのために何かしたいんだ」
嘘だ、みんなのためでも、街のためでもない
俺はフィアのために働きたかった
みんなのために、その言葉は以前フィアが俺に言った文句だ
それを聞くとフィアはもう反対はしなかった
「・・・わかりました、でも・・・これだけは忘れないで」
「・・・」
「ライオルトさんも、もうこの街のみんなの中の1人なんですから」
「・・・ああ、忘れない、必ず無事に帰る」

装備は街の者達があちこちから探してきた
といってもあくまでそれらしく見せる為のもので
実際に武具として効果は期待できるものではなかった
武器は槌、ただのハンマーに柄をつけただけ
鎧は鉄板のウラにベルトを打ち付けただけ
ただこれだけだ、なんとも頼りないが身に着けてみるとなるほどそれらしい
実際あとから合流する5人も似たり寄ったりだった
俺に冒険者としての知識はない
だから俺は彼らについていきサポートに徹しようそれぐらいならなんとかなるだろう

次回第三章
【はじめての冒険】
乞うご期待



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