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蒼津

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蒼津



Character data

蒼髪蒼眼のハーフヴァンパイア。〝月明かりの狂気(ムーンライトマッドネス)〟〝混血信号(ブラッドシグナル)〟等の異名を持つ。
大型の二丁拳銃を扱い、半人半鬼でありながら格闘戦において吸血鬼を超越した身体能力を持つ。
冷たい女性の性格でその異常性を隠しているが、その内心は殺戮という殺戮を求め、鮮血に酔える人外。
痛みという痛みを求める欲求を持っているらしく、究極的にはその対象が自分でも構わない。
過去にミシュアルに半死半生の重体にさせられたことがあり、それ以来ミシュアルに対して歪んだ愛着を持っている。
自らの混血をある程度抑制することが可能で、目の色によってそれを確認することが可能。


Sample story

吸血鬼に貼りついた冷笑に揺れる唇が、歓喜を伴う曲線を描く。
視線は見下すようで、それでいて爛々と。狩人ではなく、狂戦士としての輝きに満ちている。
静かに、淡々と、送られ続けた視線が衝突する。
吸血鬼に対する眼光は極寒へと冷え続ける。対照的に狩人。大陸中央部都市圏東の監視塔代理局長にして異端狩りの決戦兵器の一に数えられるミシュアル・アルメイディア。
今の彼女は律するとことそのものだ。常に冷たいと評されるその顔は更に冷淡に尖り、眼前の敵を骨の髄まで狩り尽くさんとする意思を内包している。
そんな彼女を見た吸血鬼はやはり、と言うべきか。相対しあくまでも静かに狂喜を高めていく。


「良い夜ね」
「同意します。よって、死んで頂けますか?」
鞘に火花散らしながら聊か大振りな銀の銃剣を二本、逆手に抜く。

「冗談」
瞬間遅れて、吸血鬼が低姿勢で距離を詰める。
最後の言葉を皮切りに、戦闘開始には一秒とかからない。


風の切る音。
狩人は左手に持った剣を逆手のまま投擲したそれは、轟音を上げながら真っ直ぐ銀の軌道を暗闇に描く。切っ先が寸分無く狙うは心臓。
吸血鬼の動体視力にそれはどう映るのか。横ではなく、あくまで右の斜め前へ。余裕を感じさせる回避。


――しかし。その回避動作を行う視界、既に狩人は肉薄している。姿勢(モーション)は攻撃寸前。
勢いよく振り下ろされる逆手の銃剣、それを受ける何時の間にか握られた黒の鉄塊。闇に擬態する輪郭は、銃剣と激しい金属音。
一瞬の滞空。腕を振る吸血鬼。唯の腕力だけで銃剣ごと狩人を弾き飛ばすが、聊かその動きで大きくバランスが崩れる。その姿勢を少々修正し着地する。綺麗な着地とは言いがたいが、あの姿勢からと考えれば驚異的なことだ。


ここでも。やはり狩人が一手速い。
吹き飛ばされたまま、手に握られるは銀の銃剣。左右それぞれ四本。口は小刻みに震えている。否、これは。


「――上げますよ、速度」


投擲と同時に風が爆発する。
急激な突風を発生する魔術。青葉を引き千切り根付く草々すら毟り取る騒音が、暴風の威力を物語っていた。
不安定な姿勢を直し回避するのでは間に合わないと判断したのか、あるいは単純な本能的な反射からのことか、吸血鬼は咄嗟横へと転がる。


間一髪。
突風の余波のによって少々後方に押されるが、それ以上のダメージは無い。起き上がると、狩人がやや不安定に着地するのが見える。
木々に銃剣が激しく突き刺さる音が木霊する。


――腕くらいなら串刺しね。人なら肩から千切れるんじゃないかしら?


その音から威力を推察する吸血鬼。狂戦士故に、その半端無い威力を前に心底笑いこそすれ物怖じを感じている筈もない。
一般の刃物等では、その驚異的肉体再生を抜きにしても強靭な筋肉繊維を有する吸血鬼に深手を負わせる事は出来ない。
吸血鬼は肉体能力において優秀だ。人型の生物では勝るものななどないし、人間等とは比べものにならない。
脆弱だと言うのに。だと言うのに。こうまで私に〝尽くしてくれる〟。普段満たされない狂戦士の愉悦を満たしてくれる。でも、まだだ。まだ私は傷を負ってないし、彼女も傷を負っていない。まだ私は殺されてないし、彼女も殺されていない。
前菜すらここまで楽しめるものなのか。頬が緩む。


吸血鬼の握る鉄塊が鳴る。チャキリ、とスライド音。
狩人へそれを翳す。空中で投擲した後の着地を狙い、


衝撃は三度。


鉄塊の上げる咆哮が大気を震わせ、
樹幹を打ち砕き、
倒壊していく樹幹の大振動が最後を締め括る。


吸血鬼は硝煙を嗅ぐ。
その手に握られていた鉄塊は――あまりにも巨大な拳銃だった。
真っ黒で無機質。再び闇に紛れるその輪郭は、邪悪。


突風による緊急回避は、殆ど銃撃と同タイミング。
秒単位。ミリ単位。寸分先の死など何でもない。
言うなれば大道芸。死線を当たり前のように掻い潜る術を習得している。
相違点は、その死線が見世物の為に作られるのではなく。明確な殺意を持って執り行われているという点。


Sample story

よいこのえほんシリーズ


どこかのせかいで あおつというハーフヴァンパイアがいました


かのじょはじぶんのよくぼうをみたすために たくさんひとをきずつけ、かぞえきれないほどのひとをころしてきました


ふとあおつはまわりをみわたしましたが だれもいません


『つまらないわ』 かのじょはえものをもとめてあるきました


しかしあるいてもえものはみつかりません。みんな、あおつをおそれてちかづかなくなってしまったのです


かのじょはくちにしませんでしたが、すこしさびしくなりました


つづく

スキル

超反応力:
吸血鬼特有の超反応力。
蒼津の反応値以下の直撃判定を無効化する。
蒼津のHPが50%以下の時、移動値に+1、反応値に+2、命中判定・回避判定に+3の修正。

因果計算:
固有に持つ因果計算の演算能力。
蒼津の反応値を下回る物理攻撃の命中判定を全て0にする。
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