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東工大対策
出典:フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
本項は、東京工業大学の入試対策に関する事項である。
東京工業大学は、非常に偏差値の高い大学であり、中堅クラスの高校から進学するのはかなり厳しい。高校の授業だけでなく、Z会などの通信教育や、予備校に通うことを勧めたい。
併願大学としては、早稲田大学理工学部や慶応義塾大学理工学部などがよいだろう。また東京理科大学を併願する志願者も多い。
東京工業大学の入試科目は前期日程は全類共通で、数学、外国語、物理、化学の4科目である。後期日程は全類で数学と外国語を課しており、加えて類ごとに物理、化学、小論文、面接のいずれか(または複数)を課している。
数学
難易度の高い出題と言えるが、近年易化傾向にある。ここ数年は前期に大問が4つ、後期に2つが定着している。過去問と類似した問題が出ることがたびたびあるほか、計算力を要する問題が頻出である。解答は全問記述式でA4の解答冊子に解答を記述するようになっており、問題用紙には十分な計算スペースが用意されている。出題傾向としては、行列の出題頻度が低めで、微分積分や数列,極限の重厚な問題が頻出である。数学IIIの対策が最優先である。 過去に東工大やトップレベルの他大学(旧帝大,早慶など)で出題された良問を誘導なしで出題することがあり,問題の全体像を描けることと高い計算力が必要となる.ある程度高いレベルでまんべんなく勉強している人にとっては,今までに全く見たことのないような問題に出会うことはないといえる.
外国語
外国語は前期、後期とも英語、仏語、独語から出願時に選択した1科目を受験することになる。英語はリーディングとライティングが出題されるが、難易度は難関校にしてはかなり易しい。東大はおろか早慶と比較しても易しいといえる。英語が得意な理系受験生は狙い目である。しかし、採点が厳しいといううわさもある。
物理
物理は物理IBとIIから出題される。前期は大問が3つで、後期は2つである。教科書レベルの問題から誘導していくような出題の仕方が多い。また、ほとんどの問題で導出過程を記述させている。グラフを書かせる問題も頻出であり、過去問などで対策が必要である。高校物理の深い理解と計算力が必要であり、また入学後を考えても力をいれて対策すべき教科である。
化学
化学も化学IBとIIから出題される。大問の数が前期18個、後期12個と非常に多いが、大問一つにつき小問がつかない場合がほとんどであり、小問がついても三つ以下であることが多いため、実質前期で22~25問程度である。理論・無機・有機の三分野から満遍なく出題されているが、出題はかなり特殊である。それぞれの分野の最初の三、四問は題意に合う文章を一つまたは二つ選ぶものであるが、正解が一つまたは二つかどうかをも判断しないといけないため確実な知識が必要になる。残りの三、四問は計算問題であり、文意にあった式を立てて導くものがほとんどである。特に有機分野の計算問題は超難問が含まれることが多いので対策を万全にしておきたい。
対策としては過去問を十分に集めて早めに取り掛かるようにするべきであろう。「化学IB・IIの新研究」を常に手元においておくとよい。
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