『くさいカンケイ』

530 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です)(岡山県)[sage] 投稿日:2011/12/05(月) 03:06:42.30 ID:ufTg2Qz8o [2/5]
というわけで糞野郎が投下

15歳の誕生日を迎えた日、僕は女体化した。
トイレというアブノーマルなシチュエーションでしか勃たない僕には、彼女が居たところで女体化するのが関の山なので、後悔はしていない。
覚悟。いいや、期待していたに違いない。それもそう、興奮材料である被写体が他者から自分へ移行し、容易くネタを手に入れられるのだから。
こうして僕の非日常的な毎朝が始った。
僕は人気のない学校の女子トイレで糞尿を垂れるのが日課になっていた。
女体化を迎えて精神が安定しない中、唯一僕を支えている行為がそれだ。

排出しにくい位置にある尿道口から排出された水分は、肉のヒダへ当たりシャーという振動音を掻き立てる。
それが早朝の女子トイレにこだまするのだ。自分が男として聞き手に回ったらどうか。
それはさぞかし興奮するだろう。
しかし、小便はタダの前座。前戯に過ぎない。本番はそこから先である。
そんな動画を自我撮りし、自分で楽しむ。
最初はそれでよかった。
そんな日々も半年も経てばマンネリにもなるだろう。
あくまでそれは自我撮りであり、自然体ではないのだ。
だからといって、同級生を盗み撮りする度胸もない。
毎日毎日毎日。悶々とすごしていた。

とある日、僕はいつものように早出をし、学校の女子トイレへ駆け込む。
週間とは恐ろしいもので、すでに[田島「チ○コ破裂するっ!」]にすらならない行為もやらなければ気持ちが悪いとすら思えてくる。
いつものように誰も居ない女子トイレで女である僕が糞尿を排泄する。
毎回の事なのだが、悲しきかな元糞野郎の僕は盗撮するならどの位置が好ましいのか、どのアングルならなどと思いながら排泄の準備にかかる。
両足の位置を決める為、トントントンと足音を立てる。次にスカートをたくし上げ、パンツに手をかけてずり下ろす衣擦れの音が周囲に響き、そのままいつもの様に腰を下ろす。
「?」
それぞれの何かがいつもと違う。静寂の中で研ぎ澄まされてきた聴覚が、それぞれの音の響き渡りに違和感を覚えた。音が何かに吸収される感じがしたのだ。
心当たりがあるとすれば、それは隣の個室に誰か一人だけ、人が入った時のそれだ。
音はしないが、誰か居る。先客が居たか?いや、当初からここは無人だったはず、一つでも扉が閉まっていればその場所は避けたはず。
女子であれば誰も躊躇無くトイレへ入ってくるはずなので、足音もするはず。
ならば考えられることは・・・
「!」
幽霊!?かなにか?!
いやいや、こんな朝っぱらからトイレの花子さんなんて冗談がキツイ。断言はできないが、男子生徒、もしくは男性教員の覗き目的による侵入である。
今度は自分が被写体(ネタ)になろうとしているのだ。そう考えた瞬間。僕の体中がぶるぶると震えだした。洒落にならないほど全身が震える。
なのに・・・・なのに、自分の下腹部が今までに無いほどに疼いているのだ。
半年たってやっと分かった事。自分が本当に求めていたのはこういうシチュエーションだったのだ。
今、相手には自分の陰毛や女性器や肛門が露になっている。相手は、僕のそれを見て股間を膨らませているのだろう。
そう考えると更に下腹部が疼く。両足がぶるぶると震えて快感が体の芯へ流れ込んでくる。
その勢いで右手の中指が股間の突起に伸びそうになるが、思いとどまってパンツへ手をかけなおす。
おそらく、相手はそれを望んではいないだろう。そして、この僕も。
逸る期待を抑えながら排泄を試みる。





俺のスニーキングスキルも大したものだ、女子トイレの個室に忍び込むなんて朝飯前だ。
ただ、女子トイレへ忍び込むのは始めての経験だったが。
事のあらましはこうだ。
俺の日課は早朝の校内散歩だ。最初は楽しかったが、それもすぐマンネリ化してしまった。
そこで、いかに足音を立てずに歩く事ができるか・・・という内容に移り変わっていた。
そして、その日課の散歩中、一人の女子生徒を見つけた。
歩く姿がとても愛らしい。特に尻が。長く伸びた髪の毛をなびかせて颯爽とどこかへ消えてしまう。
その消える瞬間に見える愛らしい横顔と豊満な尻が堪らなく好きだった。多分一目ぼれというのだろうか。
そして、いつしかその彼女をつけまと・・・いや、足音を消して追いかけるのが日課へなっていた。
その彼女が毎日消える場所。それを突き止めるまでそう時間はかからなかった。
女子トイレである。
彼女は毎日毎日その女子トイレへ通うのだ。毎日毎日あきもせず。
俺の目的は次なる段階へと進んだのだ。あの豊満な尻を見てみたい。あの彼女の全てが知りたい。と。

俺はトイレの床にほお擦りするような形でへばりつく。
ついに目の前に憧れの女性のものである性器が飛び込んできた。俺にとってこれが初の生○ンコである。
その先に見える白くて綺麗な二つの逆さ山も見事なものだった。
俺の股間が張り裂けそうになり、つい股間に手をやりそうになるが、ここはじっと耐えしのいでおいた。
彼女はぶるぶるっと大きく震えると、少し間を置いて割れ目の中から黄色い尿を排泄する。
シィーーーーという独特の音を立てながら、勢い良く出るそれは俺にとって聖女様から授けられる聖水と言っても過言ではない。
一晩ためたものなのだろうか、長い放尿が続く。するとそれは突然あらぬ方向へと向きを変えて、俺に目掛けて飛んでくるではないか!
うわっと声を出しそうになったが、ぐっと堪える。あらぬ放物線を描いた聖水は俺の10センチほど先へ着地し、水しぶきを上げて俺の顔に飛び散る。
俺の股間が一瞬ドクンと脈打つ。顔に飛び散った尿をそのまま手でなで取って、口に運ぶ。にが辛い刺激が広がって彼女の愛らしい横顔が脳裏に浮かぶ。
更にもう一度ドクンと股間が脈打つ。

体中が震えている。体中が訴えている。

あの女を・・・・・





たまたま、昨夜から溜め込んだ尿は膀胱が張り裂けんばかりの量だったのだろう。
今までに無いくらいのしぶきと音を立てて放出されている。
見られているかもしれない。という快感が更に自分をかきたて体の芯を揺らしてくる。
はぁぁぁ!という喘ぎ声を左手で抑えつつ、体をもんどり打たせることでしか耐えられないほどの快感に襲われ、尿の着地場所をはずしてしまう。
めったに外さない的を外してしまい、慌てて腰の位置を戻す。
隣の個室に届こうかというほどの位置に水溜りをつくってしまった。
もしも、あそこから誰かが覗いているのなら・・・・僕のおしっこは覗きにかかってしまったかもしれない。
しかし、そんな事はどうでもよかった。最後の尿を搾り出す際に息んだ時、過ぎの排便を催していたからだ。
ついにメインディッシュである。
こちらも、朝からしっかり出すため昨夜から溜め込んでいる。
ぷっぷすっ!という空気が抜ける音を立てて、それは今か今かと顔を覗かせている。
僕は・・・いや、私は小さく「んっ!」と息み、括約筋を緩めていく。
普段より便通は良いほうなので、今回もすんなりと出てくれている。
ぷっぷすぅぅぅ~ミチミチミチという音と、凄まじい臭いを立てながらそれは勢い良く排泄されていく。
そして、排泄と同時に自分でも信じられないくらい下半身がジンジンと響き、直腸側から膣内部へ間接的に刺激を与えていく。
自分の指一本すら通した事のない膣中へ、初めての快感があふれていく。
「んっん~~~~!!あっはぁっ・・・・!」
息みとも、喘ぎともどちらへも取れそうな声が私ののどからこみ上げてきた。
とっさに口を押さえるが、もう遅い。
みっともない声を聞かれてしまったと、羞恥心から一瞬で我に返る。
自分の排泄音が消えてしまった事で、室内が静寂に返ると思っていた。
しかし、一つ前の個室から、何かをこする音が聞こえてくる。
それはとても懐かしい音に聞こえた。

そう、やはり隣の個室には男の人が居たのであった。

我に返ったのはつかの間であった。
自分がオカズにされている。排尿から排便まで、アソコまで全て覗かれた上、相手はそんな女の私をみて興奮しているのである。
下半身が・・・子宮が振るえ私は知らず知らずのうちに元我が息子に指を当てていた。
「あうっ・・・んんんんん~~~~~!!」
ひと触り、かるく撫でただけで絶頂を迎えてしまい、そのまま前のめりに倒れそうになる。
ドン!とかろうじて両手を個室の仕切りに当てて体をささえる。
「うあっ・・・」
そして、仕切りの向こうからも低い声が漏れてくる。
「「はぁ・・・はぁ・・・・」」

お互いの息が落ち着いてきた頃、私は我に帰って汚れたアソコと肛門を拭きあげる。
あちらからも、申し訳無さそうな小さな音でトイレットペーパーを巻き上げる音がする。おそらく、飛び散らかした精液の処理をしているのだろう。
不思議な気持ちだった。このまま黙って立ち去ればよかったかもしれない。しかし、新たな快感に気づかせてくれた『彼』に対し、それでは悪いと思ってしまった。
だから私はこう言った。
「ぼっ・・・わ、私が先に出るから・・・合図したら・・・出てきていいよ」
「え!?」
前の個室から素っ頓狂な声が上がる。
お願いだから、早くでる準備をして。と心の中で叫びながら個室を後にする。手洗い後、トイレから外に出ると誰もいないようだったので、彼を呼んだ。
「いいよ・・・大丈夫だから!」
ガチャ・・・ぎぃ・・・・
「あ、ああぁぁ・・・えぇっと・・・ありが・・・」
ありがとう。そういいたかったのだろうか。しかし、顔をあわせるのもばつが悪かった。というか、面と向かってどう接して良いかわからない。彼に斜め後ろ背を見せたまま、とりあえず急げと促した。
「はやくして・・・それから、私。この時間いつもいるから・・・・」
また見て欲しい。覗いて欲しい。今はそんな気持ちで一杯だった。




551 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新鯖です)(岡山県)[sage] 投稿日:2011/12/06(火) 21:21:49.91 ID:6Xu69plKo [1/9]
投下お疲れ様です
糞的な意味でこのすれの英雄になりたい




あの日以来、僕と彼は奇妙な早朝を繰り返し楽しんでいる。だからと言って直接顔を合わす事はない。
僕自身、この行為に背徳感を感じているからかもしれない。
あわせる顔が無い。っていうのはこの場合を言うのだろうか。
変態的な趣味。相手も十分変態だと思う。しかし、分かっていても分かち合うのが怖いのだ。
最悪、突き放されるのが怖いのだ。

「「はぁ・・・はぁ・・・・」」

最後にもう一度「はぁ・・・」と息をつく。壁越しに「ふぅ・・・」と息遣いが聞こえてくる。
一つ隔てた壁に男子生徒がいる。僕の体と排泄行為を視姦している存在。
僕に快感と安らぎを与えてくれる存在。
壁越にいる男子生徒・・・男性に対し、壁に右の手のひらを当てて摩ってみる。
手には冷たくてつるつるとした感触しか伝わらず、相手に触れる事は出来ない。
僕は彼に触れたいのだろうか、顔を合わせて何をしたいのだろうか。
元男のこの変態な女を受け入れてもらえるのだろうか。
そんな気持ちが心の中を行き交う。
このままマンネリになって飽きられてしまう前に・・・と気持ちも焦る。
僕は、顔も見えないあの彼に恋にも似たような気持ちでも抱いているのだろうか?
しかし、あの・・・のあの字も口から出てこない。
一体、どうしたら良いのだろうか。
お互いに事を終え、女子トイレには静寂に包まれている。
彼は僕からの指示が無ければ出ることも、声を発することすらできない。

どうしたらいいの?





しかし、こう毎朝だと段々体がきつくなってきた。
男性がイクととてつもなく体がだるくなる。正直受験勉強にまったく気が入らない。
友人には最近寝不足か?受験勉強も程ほどにナ!ぎゃはは!と言われる始末。
就職が決まった友人は勉強から解放されて頭が沸いてるからたちが悪い。
寝る前と早朝の学校の1日二回の自慰に体がへろへろになってきているのだ。賢者モードも役に立たないくらい体が疲れている。
なのに、俺は毎朝毎朝足早に彼女の元へと向かうのだ。
元々俺にはそういう趣味は無かったのだが、彼女に近づきたい一心でここまでやってしまうのだ。
俺自身にも段々と彼女に染まっていく部分もあり、最近ではもっぱら彼女の排泄をフラッシュバックさせながらするか、ネットで調達した盗撮ネタで毎晩ヌクのである。
今回は携帯電話のカメラでその一部始終を撮影してみた。
どうやら、彼女はその方が興奮するらしく、いつもは脱糞後の自慰も、排泄が待ちきれなかったのか脱糞しながら自慰行為に及んでいた。
達するときなど、校舎全体に響き渡ってしまうのでは無いかと思うほどの喘ぎ声を一瞬だけ上げてしまっていた。

(ん・・・・?そろそろ個室を出る頃だと思うんだけど・・・今日は遅いな)

腕時計を確認しつつ5分ほど待ってみたが、彼女からの指示はない。
見放されてしまったかと思って、慌てて仕切りの隙間から彼女の存在を確認してみたが、見慣れた靴がそこにある。
彼女は黙ったまま。立ち尽くしたまま。ただそこでじっとしているようだった。
このまま30分もこの場にいると、早起き組みや、朝練組みが校舎へと入ってくる可能性がある。
このままではまずい。同じ変態行為に及んでいる二人とはいえ、俺は女子トイレに進入した変態男だ。
見つかった場合の立ち位置が不利すぎる。
達したあとの疲れた体だったが、賢者モードの頭で必死に考えた結果、ノートの一部を破いてそこにメッセージを書き、相手の応答を得る作戦に出た。
どうしたの?だいじょうぶ?
と荒っぽく書きなぐって仕切りの下からペンとメモを渡す。
少し間があったが、彼女も察してくれたのかそれを拾い上げてくれた。
返答があるまで更に5分かかった。
彼女から渡されたメモを手に取った。

体が震えた。





彼から渡されたメモを手に取る。

どうしたの?だいじょうぶ?

大丈夫、ありがとう・・・。
僕はそのメモを手にとって心の中で彼の心遣いに感謝した。
お互いの意思に多少の相違はあったものの、今の僕にはそんな真意に気づく余裕はなかった。
いや、気づいていたかもしれない。でも間違いでもよかったとさえ思った。
だから、僕は自分の思いのたけを彼に知ってもらいたくて、こう書いた。

放課後の屋上で
会ってお話がしたいです

僕の気持ちを全て伝えるため、出来るだけ女らしく、優しく書き綴った

「はい・・・」

そういって、気づいてもらえるように声をかけてメモを彼に返す。
恥ずかしい。怖い。顔が真っ赤になっているのだろうか、顔が熱い。足もガクガクいっている。
それでも、ここを動かなければ彼は一生動けない。
メモだけ渡して僕はウエイトを付けたように思い足を動かして、個室を立ち去る。
女子トイレの入り口でかれに「いいよ」と伝えて彼が個室のドアを開けるのを待つ。
個室から出てきた彼がコツコツコツとこちらへ近づいてくる。
僕は彼に背を向けたまま動けないでいた。
彼から返事をもらっていないからだ。

「行くよ。絶対に」

「うん!」

その返事をもらって、ハネのように軽くなった足でその場を後にした。
今回も彼の顔を見ることもなく。





まだ暑さも残っているとはいえ、夕暮れの屋上は風が心地よい。
これといってお気に入りの場所ではないのだが、俺はここに良く来る。
校内徘徊が俺の趣味なので、ここも当然ルートに入っている。
夕暮れの屋上は人が居そうで居ない場所。俺はそう認識している。
なんたって、昼間に浴びせられた太陽の予熱がまだ残っているからだ。

「まだ、あちーなぁ~」

誰もいないと思っていて、独り言で心の声をつぶやく。

「そう・・・ですね」

「うわぁぁぁぁ!!」

びっくり仰天。一人きりだと思っていたら、後ろから少女の声が聞こえてきて、独り言を聞かれてしまったという羞恥心より、驚きでみっともない悲鳴を上げてしまった。

「あっあのっ!・・・・せ、先輩だったんですね・・・」

「あぁぁぁぁぁって・・・ん?あ、ああ、俺は3年だけど・・・知らなかったんだね」

「あ、はい・・・。胸のバッチを見るのは初めてだったので・・・」

「そ、そっか・・・」

しばし空白の時が流れる。
彼女からしてみたら、俺の姿かたちを見たことが無いのはあたりまえか。でも、声で分かってもらえたのだろうか。
俺は彼女を見ているから、一瞬で一年である事が分かった。俺の視力は2.0だからな。
彼女の胸もお尻もバッチリ凝視済みだった。

「えっと、自己紹介だけしとこうか。俺は3年の酒井幸雄。君の名前は・・・まだ知らないな」

「すみません・・・ぼ・・・わわわ!私は1年の金辺です・・・」

「金辺さん」

「はっ、はい!」

俺は名前を名乗ったのに、名前が聞けなかったので悶々としてもう一度、名前をたずねてみる事にした。

「下の名前は?」

「・・・・引きませんか?」

「いや、聞いても無いのに引くも引かないも」

「ううっ・・・・ゆぅき・・・有紀といいます・・・男みたいな名前ですよね・・・」

「いいんじゃないかな?君のその容姿に・・・有紀・・・か。うん。似合ってるよ」





目の前に立つ彼は、あっけらかんとしてて、自然で、一般的に言われるイケメンの部類にはいる人だった。
一瞬、人違いかもと思ったが、声が仕切りの先の彼だった。
僕は彼に一体どんな想像をしていたのだろう。変態=ブサメンって結び付けられるわけなんて無いのに。
そして、僕は彼に名乗った。男から女になっても変わらなかった名前を。
親はどっちもいけるように名づけてくれたのだろうが、僕にとっては男の名前という先入観が強くて、女になってからずっとしっくりこなかった。
しかし、彼はそんな僕の名前を似合っていると言ってくれた。
嬉しかった。

「本当ですか!?」

嬉しさと同時に不安もつのって、相手に再度確認する。

「ん?変な事無いぜ?綺麗な女にはなんだって似合うんだよ」

キザ。こんな人だったんだ。
段々と彼の一部を知っていけて、張り詰めていた気持ちも段々と緩んできた。
でもやっぱ、褒められるのは悪くない。自然と顔も緩んだと思う。

「ありがとう」

「ははっ!やっぱかわいいなぁ。必死こいて追い回した甲斐があったぜ!」

「えぇ!?」

追い回すって・・・。
そうだったのか、彼は初めから僕を・・・。

「あは・・あははははは!せ、青春の間違いって事で・・・って、ごほん!で、会って話たかった事って?」

「あ、はい・・・・」

会話の流れで本題を忘れかけていたが、彼の問いかけでわれに返った。
僕は、ここに雑談をしに来たんじゃないのだった。

「いつも・・・朝早くから・・・あああ、ありがとうございます」

「えぇ!?い、いや!こ、こちらこそ・・・」

「あ、あの・・・実は私!!」





きた!ついにきた!
俺にとって人生初の告白!
告白した事はあっても、告白されたことはない、俺の人生!
いやいや、顔は自分でも中の上はいくとおもうよ?
でも、俺が時々やってしまう奇行が、どうやら女性を遠ざけていたらしい。
16の時に出来た彼女が初彼女。しかし、焦ってうっかりハメてしまって、大目玉。
ろくに生○ンコを拝む前に金的くらってオジャン。
なんて過去を持っている。それが奇行と認定され、女子にはあまりもてた事はない。
そんな過去を捨て去って俺に、新しい春が来ようとしているのだ。

「あの・・・・私!元男なんです!」

はらら、女体化者だったのか。ふむ、ふむふむ。なるほど、それでああいう興奮の仕方をするのか。ま、俺も相当な変態だ。気持ちはわかるぞ。

「ひ、引きました・・・・?」

可愛らしい顔。美(美形)と優(優しそう)という点グラフで表現すると、二つの線の最高値を示す場所に点が打ってある感じだ。
しなやかな体に、豊満な尻。どれを取っても俺のジャストミートだ。
だから、一目ぼれしたんだろう。
ただし、彼女が元男という点を除いて。
彼女も彼女なりに苦悩もあっただろう。俺にはもう一生体験する事のできない経験なんだろうが、彼が彼女として芽生えるための一線を俺が越えさせてしまったのだとは、俺なりに自覚できる。
勘違い、思い過ごしかもしれないが。

「引いたりはしないよ。それで名前を言う時抵抗が」

「はい・・・・」

彼女は申し訳無さそうに頷く。そういう仕草も、どこと無く男っぽくない。元々男には向かない性格だったのだろうか。違和感がなくて、俺としてはグッドだ。

「俺もちょっとびっくりしてるよ。ある意味告白でびっくりした」

ちょっと期待してましたよっ的な感じで彼女に俺の心中を理解してもらう。

「ううっ・・・で、でも・・・その告白だけじゃないんです!」

彼女がそう言い放った瞬間。彼女の長くて綺麗な髪の毛がなびく。彼女が俺に向かって飛び込んできたからだ。

「ああ・・・やっと触れる事ができた・・・・」

俺はしばし、固まっていたが。こういう、突拍子もない行動が、彼女も俺と同じ奇行を共にする変態である事が理解できた。

「あぁぁぁ・・・・あったかい・・・」

「まだ残暑がきついしな」

少々恥ずかしくて、あえてふざけてみる。

「違います!トイレの壁は冷たかったんです!」

「ああ、そういうことね」





僕はもう女になっていた。
恋しかったの声と覗きの仕切りを越えてついに男の胸に飛び込んだのだ。
自分の心の隙間を満たしてくる。あの彼に。

「僕の・・・パートナーになってもらえませんか?」

とっさに一人称が僕になってしまった。でも、心中を告白したばかりで今更だ。

「パートナー・・・それって、あっちの付き合いってやつ?俗に言うセフレみたいな・・・」

パートナー。確かにそう取られかねない表現だ。でも、僕にとっては彼女にしてもらうのと、性的な付き合いというものでは同一になる。

「全部・・・彼女にしてもらうのと・・・一緒です。全部一緒がいいんです!先輩とじゃないとダメなんです!!」

先輩に抱かれたまま、沈黙が続く。そして、それを破ったのは先輩だった。

「いいよ。実は俺も一目ぼれだったし。まぁ、元男と付き合ってる奴もそれなりにいるし・・・大丈夫!いけるいける!」

ちょっとひっかかる部分もあったが、自分が元男というところを譲歩してもらっている点では言い返せない。
しかし、多分僕の一生で、この男性しか心を許せそうにない。あんな奇行・・・あの人しか許容してくれないだろうから。

「・・・・ありがとうございます」

「う~ん。こちらこそ!」

と、いいつつ、先輩は僕のお尻を揉んでいる。我ながら大きいお尻だが、そんなにもみ心地がよいのだろうか?

「く、くすぐったいです」

「うーん。なぁ、有紀」

もう呼び捨てですか。いいですよ。好きにしてください。

「はい、先輩」

「いい場所しってんだ。人気がないトイレ」

「先輩・・・・!」

ぶるぶるっと大きく身震いをさせる。先輩の発した言葉で下腹部が刺激され、膣と言う名の壷にに大量の愛液が滲み出る。
先輩に抱かれているときから、アソコの濡れがひどかたが、この一言でダムが決壊したように膣口から愛液が漏れ出し、太ももにそれが伝うのが分かった。
これから、行われる行為を想像しただけで・・・・

「んんん~~~!!」

先輩のシャツをぐっと掴んで崩れ落ちそうなるのを堪える。

「もしかして・・・・もうイったの?」

「・・・・・ふぁ・・・い・・・」





あれからというもの、徘徊癖のある俺は人気のないトイレを探しては、彼女との行為にふける。
いつものように覗きプレイなのだが、今回は俺の心にはある決意があった。

「はぁ・・・・はぁ・・・ゆきくんもイった?」

個室の向こう側から俺が果てたかどうかの確認がくる。

「いや、今日は無理だった」

「え・・・・ど、どうして!?僕に飽きちゃったの・・・・?」

有紀にはあえて僕と呼ばせている。綺麗な女の子が僕って言うのは結構萌えないか?
ボーイッシュな女が言うのとは訳が違う。このギャップが俺の股間に弾丸を込めるんだ。

「そうじゃないって、有紀。そっち行くから鍵あけな。あ、ものは流すなよ」

「??どうして?」

今までにない俺の行動に、戸惑いながらも了承し、個室の鍵を開けてくれたので、俺はすかさず有紀の個室に忍び込む。

「こうやって見る有紀の格好もなかなかいいな」

「も、もう!はずかしいって・・・」

「なにを今更」

「だって・・・・まって、今すぐお尻拭くから」

そういって、しゃがんだままトイレットペーパーに手をかける有紀に対して、俺はすかさず抱きつく。

「あっ。ゆきくん・・・」

俺は有紀の唇に軽く口付けをしたあと、それをディープキスの合図として舌と舌を絡み合わせる。

「んっ・・・・」

ぴちゃぴちゃくちゃくちゃじゅるじゅるとお互いの愛を確かめるように、互いに舌の絡みを確かめあう。
時折自分の唾液を有紀に移し、ご返杯カのyおうに有紀からも唾液のお返しが来る。

「あんっ・・・・ゆきくん・・・・はげしっ」

「もう、入れる」

堪らなくなった俺は、ここぞとばかりに有紀を見つめて目で訴える。

「ゆきくん・・・・ホテル代溜まるまでしないんじゃなかったの・・・?」

「いいんだ。俺たちには女子トイレがお似合いなんだよ。有紀のうんこ見ながらやりてぇ!」

有紀の体がぶるぶると大きく震えた。





「なんか、前戯なんていらなそうだな」

それはそうだ。さっきの言葉で僕のアソコは大洪水になっているから。

「うぅ・・・・すごいよ・・・・あそこのムズムズがすごい・・・」

「やっぱ最初はいてぇっかなぁ・・・・いいか?」

初挿入は、緊張した筋肉を無理やりこじ開けるようなもの、と聞き伝えられている。
鼻の穴に試験管をつっこむようなもの、と聞き伝えられている。
けれど・・・・アソコが熱いんです。ずっと、ずっと・・・・入れてくださいって思ってます。

「いいよ・・・・ゆきくんのいれて・・・」

ゆきくんが入れやすいように、個室の壁に両手をついて、腰を突き出す。
我ながら立派なお尻をわしづかみにされる。

「よし、まずは俺がケツの穴をふいてやるよ」

「え?い、いいの?」

「ずっと前からやろうとおもってたんだ」

「うれしい・・・・ゆきくん大好き!」

「はいはい」

ゆきくんはトイレットペーパーを巻き取るのに気を取られてか、大事な返事を生返事で返す。
それでも、やっぱり嬉しいので、ゆきくんにばれないように顔を膨らませてお尻を突き出す。

「ゆきくんくすぐったい」

「がまんしろっつの」

「でも、幸せだよ」

「・・・・俺もだよ。大好きだぜ」

「僕も!」

どうやら僕のお尻が綺麗になったらしく、ゆきくんが「ふぅ~」と満足げに息をつく。
この瞬間が幸せすぎて、僕の子宮がさらにキュンとなる。

「また濡れたな。また尻ふいてやるからな」

「ぬ、濡れてない・・・・もん」





今度はお尻ではなく、アソコの方を開くようにゆきくんの指が移動する。
初めて他人にアソコの周辺を触られて、さらに子宮がキュンとくる。

「入れるぜ?ゆっくりいくからな」

「う、うん・・・・ちょっとずつ・・・お願い・・・・」

ゆきくんの亀頭が僕の割れ目の中へ這わされ、上下にうごめく。
そ、それはだめ・・・・く、くる!
中から・・・中からなにかくる!
とおもうと、僕の子宮口を見つけたのか、そこを目掛けてゆっくりと肉棒が押し込められていく。
中から何か来そうになったのが中断され、下腹部に緊張が走る。

「んん!!!いた!痛い・・・ま、待って・・・・」

「有紀、すこしリラックスしろって・・・・」

「リラックスって言っても・・・・無理だよ・・・・」

しばし沈黙があった後、ゆきくんの口が開いた。

「いつも思うんだけどさ、有紀のうんこって太くて、大きくて、長くて・・・・そんでもって、いい臭いだ。毎日毎日有紀の見てきたけど、今日のは最高のだな」

「ゆきくん・・・あっ!」

ゆきくんに自分の出したものを褒められて、顔がほころぶ。なんだか少しリラックスできたような気分になって、全身の力が抜けていく。
すかさずゆきくんの肉棒が少し奥くに押し入れられる。
何度か体と膣内をほぐされながらゆきくんの肉棒がスローモーションのように出し入れされていく。
肩の凝りがほぐされて行くように、僕のアソコが少しずつ熱さを帯びていく。
そして、ついに待ちに待ったものが来た。
体の底からこみ上げてくるような熱いものが。

「ふん・・・あっ・・・・き、気持ちいいよ・・・良くなってる・・・!」

「そ、そうか・・・・それじゃあ、ちょっとずついくぞ・・・!」

ほんの少しずつとはいえ、男の時の自慰や、クリオナと比べて性質が全然違う。
ゆきくんに動かされて中を往復されると考えただけで・・・・!

「あっああん!」

言いようのない気持ちよさが全身へ走って、戻されて突きなおされる度にそれが全身へ走る。
とめどない快感に足がガクガク震えて腰が落ちそうになる。





「た、立ってらんない・・・あうっ!ゆきくんっ!ゆきくん!」

「はぁ・・・はぁ・・・しかたねぇなぁ・・・・これでしっかり吊るしてやるよ」

僕の足に伝った愛液を指で絡め取ると、そのまま肛門に塗りたくっているのがわかる。

「はぁ・・・はぁ・・・・ゆきくん!お尻・・・お尻!」

ツプ

「あっあっああああああああ!お、おしりぃ~~~!!」

ゆきくんの指が僕のお尻に入る。肛門に熱くて排便を伝える感覚が迸る。
そのままゆきくんの指が僕の膣側へグニグニと圧迫をかける。

「あっあっ!ああぁぁああぁぁ!すごい!すごいよぉぉぉ!うんちしながらえっちしてるみたい・・・!」

「はぁはぁはぁ!そ、そうか!」

ゆきくんは指を動かしながら腰を振るのに必死なのか、一言相槌をうってまま一心不乱にその行為を繰り返す。
僕のお尻と下腹部に何かこみ上げる。
入れられる前にやってきたあの感覚に再度襲われたのだ。
来る・・・何か来る!凄いのが来る!

「あっ!あああっ!ゆきくん!くるっ!何かくるっ!ああぁぁぁいくん~~~!!ああっ!いい!いいっ!いいいいいいっ!!・・・・・・あふぅっ!!あぁぁ・・・・っ!」

全身がびくびくと震えながら、頭が真っ白になっていく感覚に襲われて、そこから落ち着くまで何が起こったのか正確に表現できない。

「はぁ・・・・あぁぁ・・・・ゆきくん~~~」

「はぁはぁ・・・・やべっ!い、いくぞっ!」

「あはぁぁ・・・あうぅぅぅぅ!!ゆ、ゆききゅんも いっいっへぇぇ!」

「うあっ!!」

ブッ!ブブブブ!!ビチビチビチ!

中出しを避けて、指と肉棒を抜いて僕のお尻に温かいものが飛び掛るのと同時に、僕のお尻からゆるい便が飛び散る。

「はぁ・・・はぁ・・・ごめんね、臭うね・・・・」

「大丈夫だって。これも含めて有紀だろ?」

「んふぅ~~~ゆきくん~~~!」





「家の前まで送ってくよ」

「いいの?ゆきくん。勉強はいいの?」

「いいのいいの。やることはやったし、今日の明日じゃどうにもなんないって」

「・・・・ごめんね」

奇妙な関係からはや数ヶ月。初めはお互いに下心のある関係だった。
けれど気が付けば秘密を共有し、今では彼氏と彼女の関係にまで至った。
元男だとかどうとか今ではもう気に留めてはいない。
ゆきくんが男の体で、僕が女の体で。お互いに求める性が一致すれば成り立つ関係もある。
そこから芽生える気持ちもあるわけで───

「ゆきくん?」

「ん?」

「ありがとう」

「いいよ」

「うんっ!」

僕はゆきくんの気遣いが嬉しくて、ゆきくんの腕に絡みつく。

「ゆきくん、あったかい。もう、あの冷たい壁と違うんだよね」

「なにを今更」

「思い出にひたってるの」

「お前、最初から女で生まれてくればよかったのにな」

僕もそう思う。けれど、けれど、それだったら僕は普通の女の子だったはず。普通の恋愛をして、普通の人と付き合っていた。
ゆきくんとは会えなかったはず。こんな、こっちもアッチも幸せになれなかったかもしれない。

「うんん。僕は僕でいいの。ゆきくんもゆきくんでいいの。昔がある今がいいのっ」

「そっか、俺もだ」

「ほんとにそう思ってるのー?元男ですみませんでしたっ!」

「おいおい、そんな風にいったんじゃないってのっ!」

「ふーん」

「だーかーら──」


『くさいカンケイ』

──おわり──

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最終更新:2011年12月08日 09:14
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