安価>>67 ID:TtA5w5XM0

67 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県)[] 投稿日:2011/10/23(日) 01:52:48.46 ID:v2eaPto/0
自分の中学から高校時代を思い出したら、国営があったとしても99%女体化回避不可だった。思い切ってSS書いていたら、夢で友人に犯された


[プロローグ3/17日]


3月、卒業の季節、今日俺は卒業する。

ただ、最後やり残したことをする。中学3年間ずっと想い続けたあいつに告白する。
俺にとって式より遥かに大事なことだ。




「これで第64回卒業式を終わります。」
「卒業生起立!卒業生退場。」

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!

よくある卒業ソングのピアノ伴奏をBGMに退場する。さっきまで雛壇で寝ていて正直つらい。
自分の卒業式で寝るのは二度目だ。

告白の言葉をほぼ徹夜で暗記したからなぁ。あぁ、ねみぃ
やっぱ、女子ども泣いてるな…。おいおい、野球部もかよ。お前らまだ、ホームルームあるだろ…


そのあと、ホームルームで担任の浦部先生が泣きながら一人一人に何か餞の言葉を言って、女子はもらい泣きし俺ら男はツッコミ入れて話は終わった。

「これで私の話は終わりです。みんな高校でも元気で頑張ってくださいね。」

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!

そして、女子を中心に「センセ~」と寄り集まっていく…アホかと思う。

隣の席の親友も『やってらんねぇ。』って顔だ。俺らのような数名は自分の席に座ってことの在り様を眺めていた。
そして、その親友から尋ねられる。

「恭也、このあと(帰り)どうする?」
「わりぃ、博樹。ちょっと、用あるから後でいいか?」
「何するのか、すっっっごく気になるが、後で聞くわ。校門で待ってるぜー。」
「わかった。」

盛り上がる教室を尻目に俺は静かに教室を抜けた。博樹は退屈そうに外を眺めてた。


保健室。目的はココだ。

別に怪我してるわけでも体調が悪いんじゃない。ただ、想い人に会いに来た。

ドアを開ければいつもの面子がそろっていた。その中でも取り分け綺麗で、俺より背の高い同級生に声をかける。

「沙耶香、話がある。ついて来てくれるか?」
「ごめん。今からお別れ会だから、その後でいい?」

見るとテーブルの上にはケーキが一つが保健室にあった。

「じゃあ、いつもの部屋で待ってる。必ず来てくれ。」

そう言っていつもの特別教室で待つ。

「特別教室」と聞こえはいいが簡単に言えば中学校に不適合なやつらの集まりの居場所。ただ警察に補導される問題児とは別だ。
どちらかというとその手の問題児によるイジメで心を閉ざしたり、閉ざした子たちがいる教室だ。
カウンセラーがいて同じような境遇の仲間と一緒に復帰を目指すシステムだ。だが、3年間は意外と短く復帰に何度も失敗することのほう

が多いため実質保護のための隔離である。

そして、クラスの保険委員が授業前に呼びにいくというシステム。

4月に図書委員に立候補したが負け余りだった保険委員になったためその存在を知り久しぶりに沙耶香にあった。
3年ぶりにその沙耶香に会って憶えていてもらったことが、このシステムに感謝した唯一のことだ。
まぁ、思い出話はこれくらいでいいだろう。


それから30分くらいたっただろうか。

それにしても遅い・・・帰ったか?いや、沙耶香は約束破るようなやつじゃないし。

「ごめん、待った?」

噂をすれば何とやらだ。

「あ、いや、別に来てくれれば。」

適当な受け答えで済ます。
『いや今来たところ』なんて応えたら、今までどこで何してたんだ?状態だ。

「で、話って?」

普段となんら変わらないしぐさで俺に尋ねる。
それがまた可愛いのだ。


ついに来た。告白するときが。
思えば1年の時に助けてもらったことがきっかけだったんだよな。
言うか?言うぞ?いいのか?関係崩れるぞ?と、自分のなかでせめぎ合う。
でも、やはり言おう。
本当にいいのか?と聞かれた気がした。本当にいいよ。と答えてやる。

自問自答。我ながら優柔不断だ。さあ、言うか。
息を吸って吐く。

「3年前からずっとずっと好きです。歩から話は聞いた。4月から沙耶香が遠くへ行くのも知ってる。だから、春休みの間だけでもいい、

俺と付き合ってください!!。」

言った。ついに言った。

少しの沈黙、開けてあった窓から春の風が吹き込んできて彼女の髪がなびいて

綺麗だ。ただ、それだけ思った。

こんな3流小説にありきたりな情景が目の前でおきた。

でも、人生は物語のようにはいかない。

「ごめん、気持ちはとても嬉しいけど、私彼氏いるから。恭也の気持ちには応えられない。ほんと、ほんとごめんね。」

振られた。根拠は無いけど自信はあった。だが、振られた。振られた…

「じゃあ、ごめん帰るね。」

「あぁ、うん。ごめん時間とらせて。じゃあな元気で。」

コレ以降二度と沙耶香の顔を見ることはなかった。


そのあと校門で博樹とおち合って、普段通り一緒に帰ることになった。
片田舎の帰り道には特に何も無い。
ただの住宅地。一軒だけ八百屋があるくらいだ。

「お前どうした?」
「聞くか?」

本当は聞かれたくないけど。

「聞く。」

言う羽目になった。聞くか?なんて言うんじゃなかった。
静かにさっきあったこと。それまで準備してきたこと。自分がどれだけ彼女を好きだったか。など
全て話した。そのせいか、いつもより長く歩いてる気がした。

晴れて卒業だと言うのに俺の顔がいつにも増して暗くて心配だったらしい。
興味を持ったのか、博樹にした説明以上に根掘り葉掘り聞かれて。
もう、これ以上無いくらいに彼女について話した。内容によっては軽くヒかれた。
お前それストーカーだとも言われた。そして、また振られたことまでを話し

「アッハハハハハハハハハハ!!こりゃ傑作だ!!いや、3流どころか没だわ。ッハ。本とお前変なところに度胸あるな。」

また、笑われた。
正直殴りたい。殴らないけど。

「つーことは、お前、国営だな。」
「へっ?」

「その話だと、どうせお前童貞だろ?お前の誕生日早かったよな?来月の6日だっけ?女性化遺伝子症どうするんだ?もう国しかないだろ

。まぁさか、他に女いますってことは無いだろ?」

博樹の言う通りである。
だが、答える前にいつもの交差点。俺は左へ博樹は右へ

「あぁ…そだな。じゃな。」

適当な相槌だけし、別れた。

「んじゃなぁ。」

手も振らず見送る。変わらず陽気に帰りやがる。

「国か…振られたし…性別とかどっちでもいいよな…どっちにせよ二度と沙耶香と会えないんだし…。」

晴れてようやく卒業出来たというのに、もしかしたら性別が変わってしまうかもしれないのに
それでも、ずっと頭も心の中も沙耶香のことでいっぱいだった。


名古屋県平尾市

それが俺の住む町だ。
市の東西を一級河川の古川と早川により囲まれていて、同時に市の中心を人工の二級河川の北川が流れている。
そして、北川の中腹までが市街地、下流の東側を農地、西側が住宅地という極めて露骨なつくりだが土地の歴史調べると納得がいく。

昔、古川の西側が沼でそこを農地として整地する際に、農業用水として、市のほぼ中央に位置する小高い八又山を水源に北川はできた。

しかも、北川の上流と中流から下流の西側が連なって小高い丘という三日月のような形の高低さのあるこの土地で、人々は丘の上に住み、沼を開発し田に変え、先ほど言ったように丘の先にある八又山を水源にして用水としたという計画的に土地を開発したためこのように露骨なつくりとなったらしい。

また、市街地の東側に駅やショッピングモール、塾、市役所など市の中心となっており、西側に飲食店や小売店がある。

俺行きつけのカードショップや喫茶店ももちろん西側だ。

ただ、女子高生に人気のある喫茶店は東側だが俺はどうしてもあの女性ばかりの店には行きにくい。
一度だけ行ったときに名物のパフェを食べたが美味かった憶えがあるくらいだ。

そして、駅や市役所付近から隣の市まで続く道の広いメインストリートで毎年そこを歩行者天国にして夏祭りが開催される。

まぁ、盛り上がるらしいが、俺は行ったことがない。一緒に行く相手がまずいない。
大体、男同士で夏祭りは行かないしな。行くとしたら彼女ができたらだろう。その彼女も先ほど振られたばかりだが。
この夏祭りも古いものらしく国の無形文化財だそうだ。
まぁ、全国的にまったくの無名だけどな。同じ無形文化財の阿波踊りと比較にもならない。
先述の土地の開発での手掘りのときの人々の動きが起源とも、この地を治めた平尾氏の舞が期限とも言われてるらしいが詳しくは知らないし、調べる気も無い。

俺の家は街の南側、中学も南側、北川の下流の西側の丘に当たる部分。その通りに面した飲食店が自宅だ。


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最終更新:2012年01月12日 23:27
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